JP2018024312A - 手押しカート - Google Patents

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Abstract

【課題】衣類等の挟み込みを効果的に防止する。【解決手段】手押しカート5は、展開状態から折り畳み状態へ折り畳み可能な手押しカート5であって、フレーム材28と、前記フレーム材28に、その上方部分を回動可能に連結された前脚22および後脚24と、前記フレーム材の後方部分に回動可能に連結された第1リンク40と、前記前脚22の中間部分および前記第1リンク40の下方部分にそれぞれ回動可能に連結された第2リンク45と、後脚24の中間部分および前記第1リンク40の下方部分にそれぞれ回動可能に連結された第3リンク50と、を有している。前脚22の中間部分および第1リンク40の下方部分にそれぞれ回動可能に連結された第2リンク45が、幅方向と非平行な方向に突出した挟み込み防止部45pを含んでいる。【選択図】図1

Description

本発明は、展開状態から折り畳み状態へ折り畳み可能な手押しカートに係り、とりわけ、折り畳み操作中または展開操作中に、互いに対して回動自在に連結された構成要素間に衣類等が挟み込まれてしまうことを効果的に防止することが可能な手押しカートに関する。
従来、乳幼児の移動に用いられる乳母車やペットの移動に用いられるペット用カート、荷物の運搬に用いられる台車などの手押しカートが公知である。例えば特許文献1に開示されているように、今日使用されている手押しカートのほとんどは、構成要素間が回動可能に連結され当該構成要素がリンク材として機能することにより、展開状態から折り畳み状態へと折り畳むことが可能となっている。特許文献1に開示された乳母車では、側面視において前脚とハンドルとが接近するように折り畳むことが可能となっており、折り畳むことによって乳母車の前後方向における寸法を小型化することができる。
特開2011−063097号公報
手押しカートを折り畳み可能とすることで保管スペースの削減や運搬等の利便性を向上させることができる。その一方で、手押しカートの展開時または折り畳み時に、構成要素とリンク材とが、その間に生ずる隙間へ衣類等を挟み込んでしまうことがある。展開時や折り畳み時に衣類等の挟み込みが生じると、手押しカートの展開や折り畳みを円滑に行うことができなくなる。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、折り畳み可能な手押しカートの展開時および/または折り畳み時に、当該手押しカートの構成要素間における衣類等の挟み込みを効果的に防止することを目的とする。
本発明による手押しカートは、
展開状態から折り畳み状態へ折り畳み可能な手押しカートであって、
フレーム材と、
前記フレーム材に、その上方部分を回動可能に連結された前脚および後脚と、
前記フレーム材の後方部分に回動可能に連結された第1リンクと、
前記前脚の中間部分および前記第1リンクの下方部分にそれぞれ回動可能に連結された第2リンクと、
前記後脚の中間部分および前記第1リンクの下方部分にそれぞれ回動可能に連結された第3リンクと、を備え、
前記第2リンクは、幅方向と非平行な方向に突出した挟み込み防止部を含む。
好ましくは、前記第2リンクは、前記前脚の中間部分および前記第1リンクの下方部分にそれぞれ回動可能に連結されたリンク本体部をさらに含み、前記挟み込み防止部は、リンク本体部から延び出していてもよい。
前記挟み込み防止部は、前記リンク本体部の前端から前方に延び出している前方延び出し部分を含んでいてもよい。
また、前記挟み込み防止部は、前記リンク本体部から上方に延び出している上方延び出し部分を含んでいてもよい。
また、前記挟み込み防止部は、前記リンク本体部から下方に延び出している下方延び出し部分を含んでよい。
好ましくは、前記リンク本体部の上方に位置する第1の挟み込み防止部と、前記第1の挟み込み防止部から離間して前記リンク本体部の下方に位置する第2の挟み込み防止部とが、設けられている。
また、前記リンク本体部は、その側面視での輪郭の一部分に、凹部を含み、前記挟み込み防止部は、前記リンク本体部の凹部に設けられていてよい。
好ましくは、前記挟み込み防止部は、板状である。
本発明によれば、衣類等の挟み込みを効果的に防止することが可能である。
本発明の一実施の形態を説明する図であって、手押しカートの一例である乳母車を示す斜視図。 ハンドルが後方位置(背面押し位置)に配置された展開状態にある乳母車の側面図。 折り畳み状態にある乳母車の側面図。 ハンドルが前方位置(対面押し位置)に配置された展開状態にある乳母車の部分側面図。 図5は、ハンドルが後方位置(背面押し位置)に配置された展開状態にある乳母車の部分斜視図。 図6は、第2リンクの斜視図。 展開状態と折り畳み状態の間の状態にある乳母車の側面図。 展開状態と折り畳み状態の間の状態にある乳母車の側面図。 第2リンクの側面図。 手押しカートの一変形例を示す斜視図。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。
以下においては、手押しカート5の一例として、乳幼児を連れ出す際に用いる乳母車10を例示して説明する。しかしながら、本発明における手押しカート5は、乳母車10に限定されるものではなく、例えば、ペットを移動させる際に用いるペット用カートとしての手押しカート5や、物品の運搬に用いられる台車としての手押しカート5等、操作者の手を介して押し進められるように構成されたカートに広く用いることができる。
図1〜図9は本発明による乳母車の一実施の形態を説明するための図である。このうち、図1〜図3は、乳母車の全体構成を示している。乳母車10は、広く普及しているように(例えば、特開2005−082082号公報や特開2006−117012号公報)折り畳み可能に構成されており、図1および図2に示された展開状態から図3に示された折り畳み状態へ折り畳むことができ、また、折り畳み状態から展開状態へと展開することができる。加えて、本実施の形態の乳母車10においては、ハンドル15を乳母車10の本体フレーム12に対して揺動させることにより、操作者(保護者)が乳幼児の背面側からハンドル15を把持して乳母車10を操縦し、乳幼児が進行方向の前方を向くようにして乳母車10を走行させること(背面押し状態)、並びに、操作者が乳幼児に対面する前脚側の位置からハンドル15を把持して乳母車10を操縦し、乳母車10の後脚側が進行方向の前方となるようにして乳母車10を走行させること(対面押し状態)、の両方が可能となっている。
ここで、本明細書中において、手押しカートに対する「前」、「後」、「上」、「下」、「前後方向」、および「上下方向」の用語は、特に指示がない場合、展開状態にある手押しカートを背面押し状態で前進させる状況で判断される「前」、「後」、「上」、「下」、「前後方向」、および「上下方向」を意味する。図示された例では、乳母車に対する「前」、「後」、「上」、「下」、「前後方向」、および「上下方向」の用語は、特に指示がない場合、展開状態にある乳母車に乗車する乳幼児を基準とした「前」、「後」、「上」、「下」、「前後方向」、および「上下方向」を意味する。具体的には、手押しカート(乳母車)の「前後方向」とは、図1における紙面の左下と右上とを結ぶ方向であって、図2における紙面の左右の方向に相当する。そして、特に指示がない限り、「前」とは、図示された例では乗車した乳幼児が向く側であり、図1における紙面の左下側並びに図2における紙面の左側が手押しカート(乳母車車)の「前側」となる。一方、手押しカート(乳母車)の「上下方向」とは前後方向に直交するとともに接地面に直交する方向である。したがって、接地面が水平面である場合、「上下方向」とは垂直方向をさす。また、「幅方向」とは横方向であって、「前後方向」および「上下方向」のいずれにも直交する方向である。
まず、乳母車の全体構成から説明する。図1に示すように、本実施の形態における乳母車10は、全体的に、前後方向に沿った幅方向中心面を中心として概ね対称な構成となっている。図1および図2に示すように、乳母車10は、フレームを構成する乳母車本体11と、乳母車本体11に装着されたシート90、かご93および幌95と、を有している。乳母車本体11は、本体フレーム12と、本体フレーム12に揺動可能に取り付けられたハンドル15と、を有している。本体フレーム12は、それぞれ左右に配置された一対の前脚22と、それぞれ左右に配置された一対の後脚24と、それぞれ左右に配置された一対の側フレーム材としてのアームレスト28と、それぞれ左右に配置された一対の第1〜3リンク40,45,50と、を有している。前脚22の下端には、前輪23が設けられ、後脚24の下端には、後輪25が設けられている。また、図示された例では、一対の前脚22の間且つ一対の後脚24の間には、シート90を支持する座板90s(図5及び図6参照)が位置している。後述するように、座板90sの両側部が、それぞれ、手押しカート5(乳母車10)の折り畳み動作を可能とするための第2リンク45を構成している。
前脚22の上端部分は、対応する側(左側または右側)に配置されたアームレスト28の前方部分に回動可能(揺動可能)に接続している。同様に、後脚24の上端部分が、対応する側(左側または右側)に配置されたアームレスト28の前方部分に回動可能(揺動可能)に接続している。また、第1リンク40の上方部分、とりわけ図示する例では上方部分のうちの上端部分が、対応する側(左側または右側)に配置されたアームレスト28の後端部分に回動可能(揺動可能)に接続している。
左側の第2リンク45は、左側の前脚22と左側の第1リンク40とを連結している。同様に、右側の第2リンク45は、右側の前脚22と右側の第1リンク40とを連結している。各第2リンク45は、その前方部分において前脚22の中間部分に回動可能に接続し、その後方部分において第1リンク40の下方部分、とりわけ図示する例では下方部分のうちの下端部分に回動可能に接続している。
次に、左側の第3リンク50は、左側の後脚24と左側の第1リンク40とを連結している。同様に、右側の第3リンク50は、右側の後脚24と右側の第1リンク40とを連結している。各第3リンク50は、その一部分において後脚24の中間部分に回動可能(揺動可能)に接続しており、他の部分において第1リンク40の下方部分、とりわけ図示する例では下方部分のうちの下端部分に回動可能に接続している。
図2および図4に示すように、図示された乳母車10においては、第3リンク50は、展開状態にある乳母車10を幅方向から観察した場合に、第1リンク40との連結箇所Paと後脚24との連結箇所Pbとの間において、後方に突出する屈曲した形状を有している。第3リンク50をこのような形状とすることにより、乳母車10の剛性が向上し得る。これにより、乳母車10の走行時や乳母車10の折り畳み又は展開操作時に乳母車10に種々の力が加えられて乳母車10にゆがみが生じてしまう、ということを抑制している。
言い換えると、展開状態にある乳母車10を幅方向から観察した場合に、第3リンク50は、屈曲箇所53を含むL字状の形状であり、屈曲箇所53を挟んで配置された第1部分51および第2部分52から成っている。そして、展開状態にある乳母車10を幅方向から観察した場合に、第3リンク50の屈曲箇所53が、第3リンク50および第1リンク40の連結箇所Paと第3リンク50および後脚24の連結箇所Pbとを結ぶ線分lsよりも、後方に位置している。
図5に示すように、図示された第3リンク50は、ベビーカー10の幅方向に延びる軸部材39を介して第1リンク40に回転可能に接続している。軸部材39は、第3リンク50及び第1リンク40に加え、第2リンク45及びハンドル15を回動可能に貫通している。また、第3リンク50は、ベビーカー10の幅方向に延びるボス部59を介して後脚24に連結している。
ところで、このような手押しカート5(乳母車10)では、その構成要素がリンクとして機能し、相対回動することにより、展開状態と折り畳み状態との間で変化することができる。そして、第2リンク45は、折り畳み時および/または展開時に、手押しカート5の側面視において多くの他の構成要素と重なり合いながら、他の構成要素に対して相対移動する。したがって、折り畳み時および/または展開時に、乳母車本体11の概ね中央に位置する第2リンク45と、他の構成要素と、の間に衣類や毛布等が挟み込まれやすくなっている。
特に、折り畳み可能な手押しカート5において、第2リンク45は、手押しカート5全体の意匠性を確保するための制約や、例えば手押しカート5の乳母車への適用における座面の高さ調整の制約から、湾曲していることが好ましいこともある。すなわち、図示された例のように、第2リンク45は、その側面視での輪郭の一部分に、凹部45rを含むこともある(図4参照)。この場合、手押しカート5の展開時および/または折り畳み時に、当該凹部45rにおいて、衣類等の挟み込みが生じやすくなる。
その一方で、ここで説明する手押しカート5(乳母車10)においては、第2リンク45が次に説明するように構成されており、第2リンク45と他の構成要素との間、あるいは第2リンク45以外の複数の構成要素の間に衣類や毛布等が挟み込まれてしまうことを効果的に抑制することができる。
以下、図4〜図6および図9を参照して、本実施の形態の第2リンク45について、さらに詳細に説明する。
図6は、本実施の形態による第2リンク45を説明するための斜視図である。図6に示された例において、第2リンク45は、一対の前脚22及び一対の後脚24の間でシート90を支持するようになる座板90sの側部により構成されている。各第2リンク45は、リンク本体部45bを含んでいる。リンク本体部45bは、第2リンク45の中でも、乳母車10の折り畳み操作を可能にするためのリンク材として機能する部分である。第2リンク45は、上述のリンク材として適切に機能する限りにおいて自由に設計可能である。
図6に示す例においては、リンク本体部45bは、座板90sの左右の側部に沿って延びるリンク本体中央部45cと、リンク本体中央部45cの後端に設けられた板状の後端取り付け部材46bと、リンク本体中央部45cの前端かつ下方に設けられた板状の前端取り付け部材46cと、を含んでいる。そして、リンク本体部45bは、後端取り付け部材46bにおいて、第1リンク40の下方部分に回動可能に連結している。また、リンク本体部45bは、前端取り付け部材46cにおいて、前脚22の中間部に回動可能に連結している。
リンク本体中央部45cは、図6に示す例においては、座板90sと一体であり、座板90sの側部を構成している。もちろん、リンク本体中央部45cは、座板90sと別体であってもよい。ここで、図6に示す例において、座板90sの前端から中央部にかけては平坦である。一方、座板90sの後部は、上方向に向けて湾曲した形状となっている。リンク本体中央部45cの側面視での輪郭は、座板90sの側面視での輪郭に一致している。したがって、リンク本体中央部45cの側面視での輪郭は、図9に示すように、前端部45cfから中央部にかけて直線状に延び、その後部において湾曲し、最終的に上方に直線状に延びている。すなわち、リンク本体中央部45cは、その側面視での輪郭の一部に、具体的には前端部45cfから中央部に直線部45sを有している。また、リンク本体中央部45cは、その側面視での輪郭の一部に、具体的には直線部45sに後方から接続する位置に湾曲部45rを含んでいる。この湾曲部45rは、後方に向かうにつれて上方に向かうよう湾曲している。この結果、湾曲部45rは、上方縁部は、上方に開口する凹部45rxを形成している。さらに、図9に示す例においては、リンク本体中央部45cは、湾曲部45rに後方から接続する位置に後端部45tを有している。リンク本体中央部45cの後端部45t、すなわち湾曲部45rと後端取り付け部材46bとの間の領域は、上方へ直線状に延びている。
なお、図示された例において、直線部45s、湾曲部45r及び後端部45tは、一体的に形成されている。また、図示された例において、リンク本体中央部45c、後端取り付け部材46b及び前端取り付け部材46cは、一体的に形成されている。そして、リンク本体中央部45c、後端取り付け部材46b及び前端取り付け部材46cによってリンク本体部45bが形成されるが、上述したように、リンク本体部45bは、座板90sの一部分として、シート90を支持する部分と一体的に形成されている。
第2リンク45は、さらに、幅方向と非平行な方向に突出した挟み込み防止部45pを含んでいる。図5および図6に示すように、図示された挟み込み防止部45pは、乳母車10の重量化を回避するため、板状である。また、挟み込み防止部45pは、リンク本体部45bから延び出している。より詳細には、本実施の形態においては、挟み込み防止部45pは、リンク本体部45bの前端から前方に延び出している前方延び出し部分45xを含んでいる。また、挟み込み防止部45pは、リンク本体部45bから上方に延び出している上方延び出し部分45yを含んでいる。さらに、挟み込み防止部45pは、リンク本体部45bから下方に延び出している下方延び出し部分45zを含んでいる。もちろん、挟み込み防止部45pは、前方延び出し部分45x、上方延び出し部分45yおよび下方延び出し部分45zのいずれか一つまたは二つのみを含んでもよい。
上方延び出し部分45yは、図9に示すように、リンク本体中央部45c上を、その直線部45sに沿って延びている。上方延び出し部分45yの上側の縁部45yeは、直線部45sの上側の端部45seと全体として略平行である。
一方、前方延び出し部分45xは、リンク本体中央部45cの前端部45cfと直線部45sの上側の端部45seとの接続部をなす角部45cc領域上から前端部45cfにかけて延びている。前方延び出し部分45xの縁部45xcは、前端部45cfの前方において、下方に向かうにつれて前方に向かうよう、上下方向に対して傾斜している。そして、前方延び出し部分45xの前後方向に沿った幅は、言い換えると、縁部45xcと前端部45cfとの前後方向に沿った離間長さは、下方に向かうにつれて大きくなっている。また、図示された例において、縁部45xcは、前端部45cfと前端取り付け部材46cとの境界領域において、前端部45cfに向かい、接続する。
縁部45xcの上方延び出し部分45y側の端部は、リンク本体中央部45cの角部45ccを中心とする略円弧形状をなす曲線状となっている。この略円弧形状をなす曲線状の部分によって、前方延び出し部分45xの縁部45xcと上方延び出し部分45yの縁部45yeとは、なだらかに接続している。このようにして、本実施の形態の前方延び出し部分45xと上方延び出し部分45yとは、リンク本体部45bの上方において第1の挟み込み防止部45p1を構成する。すなわち、図示された例において、前方延び出し部分45xと上方延び出し部分45yは、一体的に形成された第1の挟み込み防止部45p1の一部をなしている。そして、図示された第1の挟み込み防止部45p1は、リンク本体部45bとは別体として形成されている。
なお、前方延び出し部分45xの縁部45xcの前端部45cf上における形状は、図3又は図7に示された乳母車10の展開操作または折り畳み操作の途中で、前端部45cfの少なくとも一部が前脚22の後方に位置する場合、当該縁部45xcと前脚22とがなす角度θ7(図3参照)が常に45°以上、好ましくは約90°となるように決められている。
次に、下方延び出し部分45zについて説明する。下方延び出し部分45zは、図9に示すように、本実施の形態においては、挟み込み防止部45pの設置に起因した重量化を回避するため、衣類等の挟み込み防止のために特に必要な部分にのみ配置されている。したがって、下方延び出し部分45zは、第1の挟み込み防止部45p1とは離間して配置されている。下方延び出し部分45zは、リンク本体部45bの下方において、第1の挟み込み防止部45p1から離間した第2の挟み込み防止部45p2を構成している。とりわけ図示された例において、第2の挟み込み防止部45p2は、第1の挟み込み防止部45p1と別体として形成され、リンク本体部45bと別体として形成されている。ただし、下方延び出し部分45zは、前方延び出し部分45xおよび上方延び出し部分45yと連続的に配置されていてもよい。
図9に示す例において、下方延び出し部分45zは、リンク本体部45bの上方延び出し部分45yの側とは反対側となる下側に、直線部45sの中央領域から後端部45tに渡って延びている。
下方延び出し部分45zの縁部45zeは、リンク本体中央部45cの後端部45t上において、後端部45tに沿って延びている。また、下方延び出し部分45zの縁部45zeは、湾曲部45rから直線部45sの後方領域にかけて、前方へ向かうほどリンク本体部45bから離れるように緩やかに下方へ向かう。すなわち、この間、下方延び出し部分45zの上下方向幅は、リンク本体部45bに沿って前方側に向かうにつれて広がっていく。そして、縁部45zeは、直線部45sの中央領域において、直線部45sの下側の端部45seに向かい、接続する。
なお、凹部45rから直線部45sの後方領域にかけての下方延び出し部分45zの縁部45zeの形状は、図7に示された乳母車10の展開操作または折り畳み操作の途中で、下方延び出し部分45zの少なくとも一部が後脚の後方に位置する場合、当該縁部45zeと後脚24とがなす角度θ4(図7参照)が常に45°以上、好ましくは約90°となるように決められている。
図1に戻って、図示された乳母車10の本体フレーム12は、幅方向に延びる構成要素として、一対の前脚22間を連結するフットレスト(前側連結バー)32と、一対の後脚24間を連結する後側連結バー34と、を有している。また、一対のアームレスト28間に屈曲可能なガード部材36が取り外し可能に設けられている。
以上のような構成からなる乳母車本体11の本体フレーム12に対し、ハンドル15が揺動可能に接続している。図1に示すように、本実施の形態において、ハンドル15は、互いに略平行に延びる略直線状の一対の直線部16aと、一対の直線部16a間を連結する中間部16bと、を含み、全体として略U字状の形状を有している。ハンドル15は、U字の両端部分を対応する側の第1リンク40に対して回動可能(揺動可能)に連結している。
なお、図5に示すように、図示された例では、一本の軸部材39が、ハンドル15および第1リンク40を貫通して、これらを回動可能に保持している。また、この軸部材39は、第2リンク45の後端板状取り付け部材46bおよび第3リンク50をも貫通して、第2リンク45および第3リンク50を回動可能に保持している。すなわち、図示された本実施の形態においては、ハンドル15の第1リンク40に対する回動軸線(揺動中心)は、第3リンク50と第1リンク40との回動軸線、および、第1リンク40と第2リンク45との回動軸線と一致しており、乳母車の幅方向(横方向)に延びている。このような構成により、図2および図3に示すように、ハンドル15が、フレーム本体12に対して揺動し、ハンドル15の直線部16aはアームレスト28の側方をアームレスト28に沿って移動するようになる。
図1に示すように、アームレスト28の側方を移動可能なハンドル15の一対の直線部16a上には、直線部16aに対して摺動可能な摺動部材19が、それぞれ設けられている。各摺動部材19は、ハンドル15の対応する直線部16a上において、直線部16a内に設けられたバネ(図示せず)により、下方(U字の端部の方)に向けて付勢されている。一方、図2に示すように、乳母車10には、一対の摺動部材19とそれぞれ係合してハンドル15の回動を規制する一対の第1係合部(第1係合突起)26aおよび一対の第2係合部(第2係合突起)26bが、設けられている。前方に設けられた第1係合突起26aと摺動部材19とが係合し互いに係止されることにより、図2に二点鎖線で示すように、ハンドル15が前方位置(対面押し位置)に固定される。一方、後方に設けられた係合突起26bと摺動部材19とが係合し互いに係止されることにより、図2に実線で示すように、ハンドル15が後方位置(背面押し位置)に固定される。図示された例において、第1係合突起26aはアームレスト28に設けられ、第2係合突起26bは第1リンク40に設けられている。
また、図1に示すように、ハンドル15は、その直線部16a上に摺動可能に設けられた操作部材18と、その中間部16a上に設けられ操作部材18の摺動を遠隔操作可能な遠隔操作装置18aと、を有している。図5に示すように、展開状態にある乳母車10においてハンドル15が後方位置(背面位置)に配置されると、ハンドル15上の操作部材18は、第1リンク40上に摺動可能に設けられたロック部材41に下方から当接するようになる。各ロック部材41は、第1リンク40上において、第1リンク40内に設けられたバネ(図示せず)により、下方(U字の端部の方)に向けて、言い換えると、第1リンク40と第3リンク50との連結箇所に向けて、付勢されている。そして、乳母車が展開状態または折り畳み状態にある場合に、ロック部材41は第3リンク50と係合して、第3リンク50と第1リンク40との相対的な回動を拘束する。これにより、乳母車10が、展開状態または折り畳み状態に保持されるようになる。
以上のような構成からなる乳母車10の乳母車本体11には、図1および図2に示すように、座部91aおよび背部91bを有したシート90が装着されている。シート90の座部91aは、図6に示す例においては、第2リンク45と一体的に形成された座板90sによって支持されるが、これに限られない。例えば第2リンク45や一対の第2リンク45の間を延びる上側連結バー(図示せず)によって、支持されてもよい。一方、シート90の背部91bは、例えば第2リンク45の板状取り付け部材46bに回動可能に連結された背枠(図示せず)によって、支持される。また、図1および図2に示すように、乳母車本体11には、かご93および幌95がさらに設けられている。かご93は、例えば第2リンク45によって支持され、幌95は、第1リンク40の上方部分に取り付けられる。なお、シート90、かご93および幌95は、図1および図2のみにおいて示されており、その他の図面では省略されている。
以上のような全体構成を有した乳母車10(乳母車本体11)は、以下のようにして、各構成部材を互いに回動させることにより、折り畳むことができる。
ハンドル15が前方位置(図2の二点鎖線の位置)に配置されている場合には、まず、ハンドル15を乳母車本体11の本体フレーム12に対して揺動させて、ハンドル15を後方位置(図2の実線の位置)へ移動させる。そして、後方位置に配置されたハンドル15上の摺動部材19と乳母車本体11の第1リンク40上の第2係合部26bとの係合により、ハンドル15を乳母車10に対して固定する。このとき、その下端部分において第1リンク40に揺動可能に接続されたハンドル15は、摺動部材19と第2係合部26bとの係合によって、第1リンク40に対して固定されるようになる。そして、以下の折り畳み操作中、側面視において、すなわち、乳母車10の幅方向から観察した場合、ハンドル15の下方部分は、第1リンク40と同一の動作を行うようになる。
次に、遠隔操作装置18aを操作することによって、第1リンク40と第2リンク45とのロック部材41を介した係合を解除する。具体的には、遠隔操作装置18aによって操作部材18を動作させ、同時に、操作部材18を介して第1リンク40上のロック部材41を動作させ、第1リンク40の第3リンク50に対する固定、さらには、第1リンク40の他の構成要素に対する固定を解除する。なおこのとき、乳母車10は展開状態にあり、第1リンク40および第3リンク50の少なくとも一方が、後脚24に当接している。図示された例では、第1リンク40の下端部分が後脚24の中間部分に当接している。
この状態から、後方位置に配置されたハンドル15をいったん後上方に引き上げ、その後、下方に押し下げる。この際、上述したように、第1リンク40は、ハンドル15とともに動作する。これにより、第1リンク40および第3リンク50が後脚24から離間し、第3リンク50は、後脚24に対し図2において時計回り方向に回動する。この操作にともなって、アームレスト28および第2リンク45は第1リンク40に対し図2において時計回り方向に回動する。このような操作により、乳母車の幅方向から観察した場合(側面視において)、ハンドル15が前脚22との略平行な関係を保ちながら前脚22に接近するように移動し、前後方向における乳母車10の寸法が小型化される。また、図3に示すように、乳母車10を前後方向へ折り畳むと、ハンドル15と前脚22とが略平行に保たれたまま、ハンドル15の配置位置が下げられるようになる。この結果、乳母車10の前後方向における寸法だけでなく、乳母車10の上下方向における寸法も小型化することができる。
一方、乳母車10(乳母車本体11)を折り畳み状態から展開するには、上述した折り畳み操作と逆の操作を行えばよい。
次に、図2、図3、図7および図8を参照して、乳母車10を展開状態から折り畳む際の、挟み込み防止部45pの作用について詳述する。ここで、図2は、展開状態の乳母車10を示す側面図であり、図3は、折り畳み状態の乳母車10を示す側面図である。また、図7及び図8は、折り畳み操作または展開操作の途中の乳母車10を示す側面図である。図7が、より折り畳み状態に近い状態の乳母車10を示す図であり、図8が、より展開状態に近い状態の乳母車10を示す図である。
上述したように、展開状態(図2)の乳母車10に対して折り畳み操作が開始すると、第3リンク50は、後脚24に対し、図2において時計回り方向に回動を開始する。この操作に伴って、第2リンク45も回動を開始し、図2の状態から図8の状態へ移行する。このとき、図8に示すように、側面視において、第2リンク45のリンク本体部45bと、後脚24と、さらに、後方に突出する屈曲した形状の第3リンク50と、によって囲まれる領域に隙間R1が生じる。隙間R1は、図7および図8に示すように、第2リンク45および第3リンク50の互いに接近するように回動することで、狭小化する。そして、図7に示すように、回動の途中で第2リンク45と第3リンク50とが重なり合うことによって、隙間R1は消失する。一方、図示された例では、第2リンク45は、リンク本体部45bから下方に延び出した下方延び出し部分45zを有している。この下方延び出し部分45zは、隙間R1が狭小化を始めて消失するまでの間、側面視において隙間R1と少なくとも部分的に重なるようにすることができる。すなわち、下方延び出し部分45zによって、隙間R1を狭めることが可能となる。このようにして、リンク本体部45bから下方に延び出した下方延び出し部分45zを設けることで、隙間R1内に衣服等を挟み込んでしまうことを効果的に防止することができる。
また、第2リンク45および第3リンク50がさらに回動して図8の状態から図7の状態へ移行する。このとき、図7および図8に示すように、側面視においてリンク本体部45bの直線部45sと後脚24との間に生じる隙間R2は、第2リンク45の回動に伴って、狭小化する。一方、図示された例では、第2リンク45は、リンク本体部45bから上方に延び出した上方延び出し部分45yを有している。この上方延び出し部分45yは、隙間R2が狭小化を始めて乳母車10が図3に示す折り畳み状態に移行するまでの間、側面視において隙間R2と少なくとも部分的に重なるようにすることができる。すなわち、上方延び出し部分45yによって隙間R2を狭めることが可能となる。したがって、リンク本体部45bから上方に延び出した上方延び出し部分45yを設けることで、隙間R2内に衣服等を挟み込んでしまうことを効果的に防止することができる。
また、第2リンク45および第3リンク50がさらに回動して図7の状態から図3の状態へ移行する。このとき、図7および図3に示すように、側面視においてリンク本体部45bと後脚24との間に生じる隙間R3は、第2リンク45および第3リンク50の回動に伴って、狭小化する。隙間R3が狭小化を始めて乳母車10が図3に示す折り畳み状態に移行するまでの間、下方延び出し部分45zが、側面視において隙間R3と少なくとも部分的に重なるようにすることができる。すなわち、下方延び出し部分45zによって、隙間R3を狭めることが可能となる。また、下方延び出し部分45zの縁部45zeと後脚24との間に生じる隙間R4の角度θ4は、下方延び出し部分45zの形状により、好ましくは、後脚24とリンク本体部45bとの間に生じる隙間R3の角度θ3よりも大きな角度、図7に示す例においては45°以上の角度、より好ましくは約90°のままとすることができる。したがって、リンク本体部45bから下方に延び出した下方延び出し部分45zを設けることで、隙間R3またはR4内に衣服等を挟み込んでしまうことを効果的に防止することができる。
次に、乳母車10を折り畳み状態(図3)から展開する際における、挟み込み防止部45pの作用について説明する。
上述したように、折り畳み状態(図3)の乳母車10に対して展開操作が開始すると、第3リンク50は、後脚24に対し、図3において反時計回り方向に回動を開始する。第3リンク50の形状等によっては、折り畳み状態において第3リンク50の一部が後脚24よりも前方に位置し、第3リンク50と後脚24との間に隙間(図示せず)が生じる場合がある。この隙間は、乳母車10に対して展開操作が開始すると、第3リンク50が後脚24に対して回動することによって狭小化する。そして、この隙間は、回動の途中で第3リンク30と後脚24とが重なり合うことによって、消失する。一方、この隙間が狭小化を始めて消失するまでの間、下方延び出し部分45zが、側面視においてこの隙間と少なくとも部分的に重なり合うことでこの隙間を狭めるようにすることが可能となる。したがって、リンク本体部45bから下方に延び出した下方延び出し部分45zを設けることで、この隙間内に衣服等を挟み込んでしまうことを効果的に防止することができる。
第3リンク50の回動に伴って、第2リンク45は、前脚22に対し、図3において反時計回り方向に回動し、図3に示す状態から図7に示す状態へ移行する。図3に示すように、折り畳み状態において、リンク本体部45bの凹部45rは、後脚24よりも前方に位置し、リンク本体部45bと後脚24との間に隙間R5が生じている。隙間R5は、第2リンク45の回動に伴って、狭小化する。そして、図7に示すように、回動の途中でリンク本体部45bの凹部45rが後脚24に対して後方へ移動することによって、隙間R5は消失する。隙間R5が狭小化を始めて消失するまでの間、上方延び出し部分45yが、特には上方延び出し部分45yのうち凹部45rに配置された部分が、側面視において隙間R5と少なくとも部分的に重なるようにすることができる。すなわち、上方延び出し部分45y、特には上方延び出し部分45yのうち凹部45rに配置された部分によって、隙間R5を狭めることが可能となる。したがって、リンク本体部45bから上方に延び出した上方延び出し部分45yを設けることで、隙間R5内に衣服等を挟み込んでしまうことを効果的に防止することができる。
また、図3に示すように、折り畳み状態において、リンク本体部45bの前端部45cfと前脚22との間には、隙間R6が生じている。隙間R6は、第2リンク45の回動に伴って狭小化する。そして、図8に示すように、回動の途中で前端部45cfが前脚22に対して前方へ移動することによって、隙間R6は消失する。隙間R6が狭小化を始めて消失するまでの間、前方延び出し部分45xが、側面視において隙間R6と少なくとも部分的に重なるようにすることができる。すなわち、前方延び出し部分45xによって、隙間R6を狭めることが可能となる。また、前方延び出し部分45xの縁部45xcと前脚22との間に生じる隙間R7の角度θ7は、前方延び出し部分45xの形状により、好ましくは、前脚22とリンク本体部45bとの間に生じる隙間R6の角度θ6よりも大きな角度、図3に示す例においては45°以上の角度、より好ましくは約90°のままとすることができる。したがって、リンク本体部45bから前方に延び出した前方延び出し部分45xを設けることで、隙間R6またはR7内に衣服等を挟み込んでしまうことを効果的に防止することができる。
以上に説明した一実施の形態において、手押しカート5は、展開状態から折り畳み状態へ折り畳み可能な手押しカート5(乳母車10)であって、フレーム材28と、前記フレーム材28に、その上方部分を回動可能に連結された前脚22および後脚24と、前記フレーム材の後方部分に回動可能に連結された第1リンク40と、前記前脚22の中間部分および前記第1リンク40の下方部分にそれぞれ回動可能に連結された第2リンク45と、後脚24の中間部分および前記第1リンク40の下方部分にそれぞれ回動可能に連結された第3リンク50と、を有している。このような手押しカート5(乳母車10)では、その構成要素がリンクとして機能し、相対回動することにより、展開状態と折り畳み状態との間で変形することができる。そして、第2リンク45は、折り畳み時および/または展開時に、手押しカート5の側面視において多くの他の構成要素と重なり合いながら、他の構成要素に対して相対移動する。すなわち、折り畳み時および/または展開時に、第2リンク45と他の構成要素との間に衣類や毛布が挟み込まれやすくなっている。一方、上述した一実施の形態では、前脚22の中間部分および第1リンク40の下方部分にそれぞれ回動可能に連結された第2リンク45が、幅方向と非平行な方向に突出した挟み込み防止部45pを含んでいる。第2リンク45に挟み込み防止部45pを設けることで、第2リンク45と他の構成要素との間の隙間を狭くすることができる。これにより、手押しカート5の展開時および/または折り畳み時の第2リンク45と他の構成要素との間における衣類等の挟み込みを、効果的に防止することが可能となる。
また、上述した一実施の形態において、第2リンク45は、前脚22の中間部分および第1リンク40の下方部分にそれぞれ回動可能に連結されたリンク本体部45bをさらに含み、挟み込み防止部45pは、リンク本体部45bから延び出している。この構成によれば、リンク本体部45bを手押しカート5の折り畳み操作を可能にするためのリンク材として適切に設計しながら、第2リンク45との他の構成要素との間における衣類等の挟み込みを効果的に防止することができる。
さらに、上述した一実施の形態において、挟み込み防止部45pは、リンク本体部45bの前端から前方に延び出している前方延び出し部分45xを含んでいる。このような手押しカート5(乳母車10)によれば、手押しカート5の展開時に第2リンク45と前脚22とがもたらし得る挟み込みを、効果的に防止することが可能である。
さらに、上述した一実施の形態において、挟み込み防止部45pは、リンク本体部45bから上方に延び出している上方延び出し部分45yを含んでいる。このような手押しカート5(乳母車10)によれば、手押しカート5の展開時および/または折り畳み時に、第2リンク45と後脚24とがもたらしうる挟み込みを、効果的に防止することが可能である。
さらに、上述した一実施の形態において、挟み込み防止部45pは、リンク本体から下方に延び出している下方延び出し部分45zを含んでいる。このような手押しカート5(乳母車10)によれば、手押しカート5の展開時および/または折り畳み時に、第2リンク45と第3リンク50とがもたらし得る挟み込み、および/または、第2リンク45と後脚24とがもたらし得る挟み込みを、効果的に防止することが可能である。さらに、手押しカート5の展開時に、第3リンク50と後脚24とがもたらし得る挟み込みを、効果的に防止することが可能である。
さらに、上述した一実施の形態において、リンク本体部45bの上方に位置する第1の挟み込み防止部45p1と、第1の挟み込み防止部45p1から離間してリンク本体部45bの下方に位置する第2の挟み込み防止部とが、設けられている。このような手押しカート5(乳母車10)によれば、挟み込み防止部を必要最小限として重量化を効果的に回避しながら、手押しカート5の展開時および/または折り畳み時に、第2リンク45と他の構成要素との間における様々な態様での挟み込みを、効果的に防止することが可能である。
さらに、上述した一実施の形態において、リンク本体部45bは、その側面視での輪郭の一部分に、凹部45rを含んでいる。そして、挟み込み防止部45pは、リンク本体部45bの凹部45rに設けられている。リンク本体部45bがその輪郭に凹部45rを含む場合、手押しカート5の展開時および/または折り畳み時に、当該凹部45rにおいて、衣類等の挟み込みが生じ易くなるが、挟み込み防止部45pをリンク本体部45bの凹部45rに設けることで、凹部45rにおける挟み込みを効果的に防止することができる。その一方で、手押しカート5全体の意匠性や、例えば手押しカート5の乳母車への適用において、座面の高さとの関係で第2リンク45を湾曲させることが好ましいこともある。すなわち、挟み込み防止部45pをリンク本体部45bの凹部45rに設けることによれば、第2リンク45の設計に自由度を十分に確保しながら、挟み込みを防止することができる。
さらに、上述した一実施の形態において、挟み込み防止部45pは板状である。このような手押しカート5(乳母車10)によれば、挟み込み防止部材の設置に起因した重量化を効果的に回避しながら、挟み込みを効果的に防止することができる。
なお、上述した実施の形態に関し、本発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。
以下、変更の一例について説明する。
例えば、上述した実施の形態において説明した手押しカート5(乳母車10)の全体構成は、単なる例に過ぎない。例えば、手押しカート5(乳母車10)の幅方向に延びる部材(例えば、フットレスト32や後側連結バー34)が、前後方向に折り畳まれた状態(図3の状態)にて一直線上に並ぶ位置に、屈曲可能なヒンジを含むようにしてもよい。このような変形例によれば、前後方向に折り畳まれた状態の手押しカート5(乳母車10)を、さらに、ヒンジで屈曲させて折り畳むことにより、手押しカート5(乳母車10)の幅方向の寸法も小型化することができる。
また、上述した実施の形態において、ハンドル15が第1リンク40とは別途に設けられ、ハンドル15が手押しカート5(乳母車10)のフレーム本体12に対して揺動可能に構成されている例を示したが、これに限られない。例えば、図10に示すように、ハンドル15が後方位置に固定され、後方位置から揺動不可能に構成されていてもよい。図10に示す例においては、U字状からなるハンドル15のU字の端部部分に相当する部分によって、一対の第1リンク40が構成されている。言い換えると、第1リンク40が、アームレスト28との連結箇所を越えてさらに延び、ハンドル15の一部分を構成するようになっている。このような手押しカート5(乳母車10)においても、第2リンク45が、上述した実施の形態の第2リンクと同様に、挟み込み防止部45pを有することによって、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。なお、図10に示された例においては、ロック部材41が、第1リンク40に摺動可能に設けられており、ハンドル15の遠隔操作装置18aによって、このロック部材41を遠隔操作することができるようになっている。
さらに、上述した実施の形態では、第3リンク50、第1リンク40および第2リンク45が、手押しカート5(乳母車10)の幅方向に沿ってこの順番で幅方向外側から配置されている例を示したがこれに限られず、例えば、第1リンク40、第3リンク50、第2リンク45の順番で幅方向外側又は幅方向内側から配置されていてもよいし、第1リンク40、第2リンク45、第3リンク50の順番で幅方向外側又は幅方向内側から配置されていてもよい。
さらに、上述した実施の形態において、第3リンク50と第1リンク40との間での回動軸線が、第1リンク40と第2リンク45との間での回動軸線、第2リンク45と第3リンク50との間での回動軸線、および、ハンドル15の本体フレーム12に対する回動軸線と一直線上に揃っている例を示したが、これに限られない。第3リンク50と第1リンク40との間での回動軸線が、第1リンク40と第2リンク45との間での回動軸線、第2リンク45と第3リンク50との間での回動軸線、および、ハンドル15の本体フレーム12に対する回動軸線のいずれか少なくとも一つと、一直線上に揃っていなくてもよいし、さらには、いずれか少なくとも一つと非平行となっていてもよい。
さらに、冒頭で説明したように、ここで説明した手押しカート5は、乳母車10への適用に限定されるものではなく、例えば、ペットを移動させる際に用いるペット用カートとしての手押しカート5や、物品の運搬に用いられる台車としての手押しカート5等、操作者の手を介して押し進められるように構成されたカートに広く用いることができる。
なお、以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
5 手押しカート
10 乳母車
12 本体フレーム
15 ハンドル
22 前脚
24 後脚
40 第1リンク
45 第2リンク
45b リンク本体部
45p 挟み込み防止部
45x 前方延び出し部分
45y 上方延び出し部分
45z 下方延び出し部分
50 第3リンク

Claims (8)

  1. 展開状態から折り畳み状態へ折り畳み可能な手押しカートであって、
    フレーム材と、
    前記フレーム材に、その上方部分を回動可能に連結された前脚および後脚と、
    前記フレーム材の後方部分に回動可能に連結された第1リンクと、
    前記前脚の中間部分および前記第1リンクの下方部分にそれぞれ回動可能に連結された第2リンクと、
    前記後脚の中間部分および前記第1リンクの下方部分にそれぞれ回動可能に連結された第3リンクと、を備え、
    前記第2リンクは、幅方向と非平行な方向に突出した挟み込み防止部を含む、手押しカート。
  2. 前記第2リンクは、前記前脚の中間部分および前記第1リンクの下方部分にそれぞれ回動可能に連結されたリンク本体部をさらに含み、
    前記挟み込み防止部は、前記リンク本体部から延び出している、請求項1に記載の手押しカート。
  3. 前記挟み込み防止部は、前記リンク本体部の前端から前方に延び出している前方延び出し部分を含む、請求項2に記載の手押しカート。
  4. 前記挟み込み防止部は、前記リンク本体部から上方に延び出している上方延び出し部分を含む、請求項2又は3に記載の手押しカート。
  5. 前記挟み込み防止部は、前記リンク本体部から下方に延び出している下方延び出し部分を含む、請求項2〜4のいずれか一項に記載の手押しカート。
  6. 前記リンク本体部の上方に位置する第1の挟み込み防止部と、前記第1の挟み込み防止部から離間して前記リンク本体部の下方に位置する第2の挟み込み防止部とが、設けられている、請求項2〜5のいずれか一項に記載の手押しカート。
  7. 前記リンク本体部は、その側面視での輪郭の一部分に、凹部を含み、
    前記挟み込み防止部は、前記リンク本体部の前記凹部に設けられている、請求項2〜6のいずれか一項に記載の手押しカート。
  8. 前記挟み込み防止部は、板状である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の手押しカート。
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