JP2018023994A - 異種金属接合体の製造方法 - Google Patents

異種金属接合体の製造方法 Download PDF

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一正 海読
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Abstract

【課題】異種金属同士の接合部における継手強度、特に剥離強度の向上を図ることができる異種金属接合体の製造方法を提供する。
【解決手段】異種金属接合体の製造方法は、鋼部材10と、貫通孔21が形成されたアルミニウム合金部材20とを、貫通孔21の形成方向に重ね合わせる。交流パルスMIG溶接により、Siを3質量%未満含有するアルミニウム合金のアルミニウム溶加材の溶滴を、貫通孔21を覆うように移行させる。これにより、アルミニウム合金部材20に、アルミニウム合金部材20と鋼部材10との接合界面60aから離れるに従って貫通孔21の外側に広がる形状のアルミ溶融金属凝固部60を形成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、異種金属接合体の製造方法に関する。
近年の自動車においては、燃費向上のため部材の軽量化が必須となっている。これに伴い、ピラー等の構造部材には、種々の材料の組み合わせが必要とされ、例えば、アルミニウム材と鋼材との異種材同士を接合することが行われている。この異種材同士の接合には、熱歪を抑制するためにスポット溶接が用いられている。このような異種材同士のスポット溶接において、例えば通電時間や加圧力等を制御する技術が検討されている(特許文献1)。また、CMT(Cold Metal Transfer)を用いたスポット溶接技術も検討されている(特許文献2)。
特開2012−152786号 中国特許第102049591号明細書
しかし、特許文献1に記載の抵抗スポット溶接では、施工条件の制御のみで、接合強度を低下させる金属間化合物の発生を低減することは難しく、また、溶接時のチリの発生により、減肉部が生じる場合もある。接合体の強度を高くするためには、短い間隔で多点の溶接を行うのが好ましい。しかし、抵抗スポット溶接は、隣接する接合点の距離が短くなると分流が生じるため、所望の大きさの溶融ナゲットが得られないという欠点がある。
この点、特許文献2に記載のCMTを用いたスポット溶接では、接合点の間隔を狭くすることができる。しかし、溶接条件によっては、アルミ溶融金属凝固部における金属間化合物の抑制が不十分になり、溶接後の剥離強度が不足することが生じ得る。
そのため、異種金属同士を接合する継手部分等においては、高強度で接合可能な接合技術が切望されている。
本発明は上記問題を解決するもので、異種金属同士の接合部における継手強度、特に剥離強度の向上を図ることができる異種金属接合体の製造方法の提供を目的とする。
本発明は下記構成からなる。
鋼部材と、貫通孔が形成されたアルミニウム合金部材とを、前記貫通孔の形成方向に重ね合わせる工程と、
交流パルスMIG溶接により、Siを3質量%未満含有するアルミニウム合金のアルミニウム溶加材の溶滴を、前記貫通孔を覆うように移行させて、前記鋼部材を溶融させずに前記アルミニウム合金部材を溶融し、前記アルミニウム合金部材に、前記アルミニウム合金部材と前記鋼部材との界面から離れるに従って前記貫通孔の外側に広がる形状のアルミ溶融金属凝固部を形成する工程と、
を有する異種金属接合体の製造方法。
本発明によれば、異種金属同士の接合部における継手強度、特に剥離強度の向上を図ることができる。
本発明の製造方法による異種金属接合体の製造工程を示す斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 図1中に示すアルミニウム溶加材の断面図である。 異種金属接合体の溶接後の状態を示す斜視図である。 図4のV−V線断面図である。 互いに隣接する複数の接合点を有する異種金属接合体の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の製造方法による異種金属接合体の製造工程を示す斜視図、図2は図1のII−II線断面図である。
図1及び図2に示すように、異種金属接合体は、板状の鋼部材10と板状のアルミニウム合金部材20とが重ね合わされて、交流パルスMIG溶接されることで形成される。具体的には、鋼部材10の上面に、貫通孔21が形成されたアルミニウム合金部材20を重ね合わせる。重ね合わせた鋼部材10とアルミニウム合金部材20のうち、アルミニウム合金部材20側に対面して、溶接トーチ50を配置する。そして、トーチ先端から延出される溶接ワイヤ(アルミニウム溶加材)30を貫通孔21に対峙させ、溶接ワイヤ30の先端からアーク40を発生させる。
発生するアーク40により溶接ワイヤ30が溶融して生じる溶滴31を、貫通孔21を覆うように移行させる。これにより、貫通孔21はアルミニウム溶加材により埋められる。この際、アルミニウム合金部材20の貫通孔21の壁面部は、アルミニウム溶加材によって一部がアルミニウム溶加材と溶融してアルミ溶融金属凝固部60を形成する。このアルミ溶融金属凝固部60が、鋼部材10とブレージング接合される。
溶接ワイヤ30は、図示しないワイヤ送給装置から溶接トーチ50を通じてアルミニウム合金部材20に向けて送り出される。ワイヤ先端の周囲は不活性ガス雰囲気とされ、ワイヤ先端と被溶接部材との間に溶接電流を流すことによりアーク40が発生する。このアーク40を発生させる溶接法としては、交流パルスMIG溶接が使用される。
<交流パルスMIG溶接>
交流パルスMIG溶接ではスプレー状に溶滴が移行し、通常のMIG溶接やCMT溶接のように大きな溶滴などの固状で移行しない。また、交流で極性の切り替えが行われ、切り替えのタイミングでは接合部への入熱が発生しない。このため、接合部への入熱量を著しく低下させることができ、接合部におけるAl−Fe二元系の金属間化合物の発生を効果的に抑制できる。交流パルスMIG溶接の電流値は、100A以下とすることが好ましく、適正な接合強度を得る点からは70〜100A程度がより好ましい。
<鋼部材>
鋼部材10としては、SPCC(冷間圧延低炭素鋼板)、高張力鋼、ステンレス鋼等、種々の鋼材を使用することができる。鋼部材10として、溶融亜鉛メッキが施された亜鉛メッキ鋼板(GA鋼板、GI鋼板)を使用することにより、特に高い継手強度の異種金属接合体が得られる。鋼部材10として、例えば0.5〜6.0mmの厚さの板材を使用することができる。鋼部材10として、アルミニウム合金部材20と厚さが異なるものを使用してもよい。
<アルミニウム合金部材>
アルミニウム合金部材20の材料としては、例えばJIS A1000系、A2000系(Al−Cu系合金)、A3000系(Al−Mn系合金)、A4000系(Al−Si系合金)、A5000系(Al−Mg系合金)、A6000系(Al−Mg−Si系合金)、A7000系(Al−Zn−Mg系合金、Al−Zn−Mg−Cu系合金)を使用することができる。また、アルミニウム合金部材20としては、例えば0.5〜4.0mmの厚さの板材を使用することができる。更に、AC4CH等のアルミニウム合金鋳物、ADC3等のアルミニウムダイカスト合金、7N01等の押出材を使用することもできる。これらの材料の中で、6000系合金は、熱処理により強度を向上させることができ、所定の形状に加工後、T6処理を施すことで高い強度の部材とすることができるため、アルミニウム合金部材20の材料として特に好適である。
アルミニウム合金部材20に形成される貫通孔21は、アルミニウム合金部材20の厚さや目標とする接合部の強度等によって適宜変更することができるが、直径5〜12mm程度が好ましい。
<溶加材>
溶接ワイヤ30は、溶接ワイヤ30を構成するアルミニウム合金の全質量当たりSiを3質量%未満含有するアルミニウム合金からなる。
溶接ワイヤ30(アルミニウム溶加材)はソリッドワイヤでも良いが施工性等の観点から、図3に示すように、筒状のアルミニウム合金からなる皮材33と、皮材33内に充填されたフラックス35と、を有するフラックスコアードワイヤ(FCW)であるのが好ましい。皮材33は、Siを1.5〜2.8質量%(更に好ましくは1.7〜2.1質量%)、Tiを0.05〜0.25質量%含有し、残部がアルミニウム及び不可避的不純物であるアルミニウム合金からなる。フラックス35は、フラックス35の全質量当たりAlFを7〜15質量%含有する。また、溶接ワイヤ30の外径は0.8〜2.0mmである。フラックス35の充填率は、溶接ワイヤ30の全質量当たり2.5〜20質量%である。
図4は異種金属接合体100の溶接後の状態を示す斜視図、図5は図4のV−V線断面図である。
接合後の異種金属接合体100は、アルミニウム合金部材20の貫通孔21に移行した溶接ワイヤ30の溶滴31(図2)と、アルミニウム合金部材20が溶滴31により溶融した部分とが一体となってアルミ溶融金属凝固部60が形成される。アルミ溶融金属凝固部60は、鋼部材10とアルミ溶融金属凝固部60との接合界面60aから離れるに従ってアルミニウム合金部材20の貫通孔21の外側(径方向及び板厚方向の外側)に広がる形状を有する。
アルミ溶融金属凝固部60は、溶接電流を100A以下に抑えた交流パルスMIG溶接により、低い入熱量で形成される。そのため、アルミ溶融金属凝固部60は、アルミニウム合金部材20よりも融点の高い鋼部材10を溶融させることなく、アルミニウム合金部材20のみを溶融してアルミニウム合金部材20と接合される。また、アルミ溶融金属凝固部60と鋼部材10とはブレージング接合される。
本構成によれば、溶接ワイヤ30のSi含有率が3質量%未満であることにより、溶接時にアルミ溶融金属凝固部60に拡散するFe元素が希釈され、アルミ溶融金属凝固部60と鋼部材10との接合界面60aにおけるFe元素の濃度が低下する。そして、溶接電流を100A以下に抑えた交流パルスMIG溶接により、溶接部への入熱量を抑えつつ溶接が行われることで、アルミ溶融金属凝固部60と鋼部材10との接合界面60aに発生するAl−Fe二元系金属間化合物の層を薄くすることができる。具体的には、アルミ溶融金属凝固部60と鋼部材10との界面のAl−Fe二元系金属間化合物の厚みを、通常では数10μm程度生じるところ、3μm程度にまで減少させることができる。その結果、アルミニウム合金部材20と鋼部材10との異種金属同士の接合強度が向上する。
溶接ワイヤ30は、溶接部への入熱量が同じであっても、Si含有率が低いほど金属間化合物の発生を抑えることができる。また、溶接ワイヤ30のSi含有率が低くなると、母材への濡れ拡がり性が低下する傾向があるが、上記組成のフラックスコアードワイヤを使用することで、溶接部における溶接ワイヤ30の濡れが良好となり、接合強度をより向上させることができる。
一般に、溶接ワイヤ30のSi量が少なくなるとアルミ溶融金属凝固部60に割れが生じやすくなる傾向があるが、本構成によれば、溶接ワイヤ30の皮材33にTiを含有させたことにより、アルミ溶融金属凝固部60の凝固組織の肥大化が生じにくくなり、割れが生じ難くなる。その結果、割れに伴う接合強度の低下を抑制できる。
次に、上記の異種金属接合体100の接合技術を、自動車の構造部材等に利用される断面ハット型形状部材の接合に利用した例を説明する。
図6は互いに隣接する複数の接合点を有する異種金属接合体200の斜視図である。異種金属接合体200は、断面ハット形の鋼部材10と断面ハット形のアルミニウム合金部材20とが重ね合わされて、そのフランジ部10a,20a同士が接合される。図示例では、フランジ部10a,20a同士が、互いに隣接する複数の接合点Pで溶接される。
この場合、各接合点Pの溶接法を抵抗スポット溶接とした場合、隣接する接合点P間の距離dが短くなると溶接電流に分流が生じ、ナゲット形成が不十分となることがある。そこで、上記した交流パルスMIG溶接により溶接すれば、分流による距離dの制約がなくなり、接合点Pの間隔を短くできる。しかも、接合点Pのアルミ溶融金属凝固部における金属間化合物の生成が十分抑制されるため、溶接の接合強度を高められる。よって、異種金属接合体200の剛性、強度が向上し、より信頼性の高い構造部材が得られる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
例えば、上述した異種金属接合体のアルミニウム合金部材20は一枚であるが、これに限らず、二枚以上を配置した構成であってもよい。
次に、本発明の実施例について説明する。
溶接機として、交流パルスMIG溶接機(DW300+ 株式会社ダイヘン製)及び直流パルスMIG溶接機(TPS5000 フロニアス社)を用いて、アルミニウム合金部材と鋼部材とを接合した。
テストピースとして、アルミニウム合金部材は、AA6022−T4材(板厚1mm)、A5182−O材(板厚1mm)の調質材を用いた。鋼部材は、980MPa級のGA鋼板(板厚1.2mm)又は裸鋼板(CR)を用いた。
アルミニウム合金部材は、鋼部材との重ね代を30mmとし、この重ね代の中心に円形の貫通孔を形成した。このアルミニウム合金部材の貫通孔の下に、鋼部材を重ね合わせて、アルミニウム合金部材と鋼部材とを支持台上で固定した。そして、溶接機のトーチを、アルミニウム合金部材の貫通孔21の中心位置に溶接ワイヤ30の先端が配置されるようにセットし、下記の溶加材組成及び溶接条件にて溶接を実施した。
<溶加材>
・溶加材1
ワイヤ種:フラックスコアードワイヤ(FCW)
ワイヤ径:1.2mm、
皮材:Si 2.0質量%、Ti 0.2質量%、残部アルニウム及び不可避不純物(なお、上記質量%は、アルミニウム合金材中の質量%を指す)
フラックス:AlF 8.0質量%、残部K−Al−F系フラックス
・溶加材2
ワイヤ種:フラックスコアードワイヤ(FCW)
ワイヤ径:1.2mm、
皮材:A4047
Si 12.2質量% 残部Al及び不可避不純物(なお、上記質量%は、ワイヤ全質量当たりの質量%を指す)
フラックス:フッ化セシウム系フラックス
<溶接条件>
・交流パルスMIG溶接機
トーチ角:90°
ワイヤ突き出し長さ:15mm
シールドガス:アルゴン100%
ガス流量:30リットル/分
電流:70〜100A
電圧:15〜18V
アーク通電時間:1.0秒
・直流パルスMIG溶接機
トーチ角:90°
ワイヤ突き出し長さ:15mm
シールドガス:アルゴン100%
ガス流量:30リットル/分
電流:90A
電圧:16V
アーク通電時間:1.0秒
上記の溶加材組成及び溶接条件にて溶接したテストピースを、引張せん断試験についてはJIS Z 3136に準じ、剥離試験についてはJIS Z 3137に準じて、それぞれ実施した。なお、テストピースの寸法は、規格寸法から変更しており、引張せん断試験では100mm×30mmのテストピースを用い、剥離試験では50mm×150mmのテストピースを用いた。
テストピースを引張試験機に設置し、破断するまでテストピースに引張力を加えた。そして、各テストピースの破断部の形態によって、接合状態の良否を判断した。その結果を表1に示す。表1の試験結果には、プラグ破断(母材で破断)したものを「A」、母材の板厚方向にアルミ溶融金属凝固部が破断したものを「B」、アルミ溶融金属凝固部と鋼部材との接合界面で破断したものを「C」で示している。
実施例1〜4は、引張せん断試験、剥離試験共に母材で破断しており良好な接合形態となっていた。これに対して、比較例1〜4は交流パルスMIG溶接を使用しているものの、溶加材がA4047(Si含有率:12.2質量%)のため、引張せん断強度と剥離強度の少なくとも一方が小さくなり、接合界面で破断が生じた。また、比較例5は、溶加材にSi含有率の低いワイヤを使用したものの、直流パルスMIG溶接を使用したため入熱量が多くなり、引張せん断強度及び剥離強度が小さくなった結果、接合界面で破断が生じた。
総合評価は、特に良好な接合形態を「A」、許容レベルを「B」、それ以下を「C」として示している。これによれば、実施例1〜4の接合形態は十分な実用レベルである一方、比較例1〜5は、これに満たなかった。
Figure 2018023994
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1)鋼部材と、貫通孔が形成されたアルミニウム合金部材とを、前記貫通孔の形成方向に重ね合わせる工程と、
交流パルスMIG溶接により、Siを3質量%未満含有するアルミニウム合金のアルミニウム溶加材の溶滴を、前記貫通孔を覆うように移行させて、前記鋼部材を溶融させずに前記アルミニウム合金部材を溶融し、前記アルミニウム合金部材に、前記アルミニウム合金部材と前記鋼部材との界面から離れるに従って前記貫通孔の外側に広がる形状のアルミ溶融金属凝固部を形成する工程と、
を有する異種金属接合体の製造方法。
この異種金属接合体の製造方法によれば、Siを3質量%未満含有するアルミニウム合金の溶加材を用い、交流パルスMIG溶接により形成したアルミ溶融金属凝固部により、アルミニウム合金部材と鋼材とを高強度に接合できる。これにより、異種金属同士の接合部における継手強度、特に剥離強度の向上を図ることができる。
(2) 前記交流パルスMIG溶接の溶接電流は、100A以下である(1)の異種金属接合体の製造方法。
この異種金属接合体の製造方法によれば、入熱量を低く抑えて、アルミ溶融金属凝固部と鋼部材との間の金属間化合物の発生を低減できる。
(3) 前記アルミニウム溶加材は、
Siを1.5〜2.8質量%、Tiを0.05〜0.25質量%含有し、残部がアルミニウム及び不可避的不純物であるアルミニウム合金からなる筒状の皮材と、
前記皮材内に充填されフラックスの全質量当たりAlFを7〜15質量%含有するフラックスと、
を有するフラックスコアードワイヤである(1)又は(2)の異種金属接合体の製造方法。
この異種金属接合体の製造方法によれば、フラックスコアードワイヤを用いることで、接合強度をより向上できる。
10 鋼部材
20 アルミニウム合金部材
21 貫通孔
30 溶接ワイヤ(アルミニウム溶加材)
31 溶滴
40 アーク
60 アルミ溶融金属凝固部
100 異種金属接合体

Claims (3)

  1. 鋼部材と、貫通孔が形成されたアルミニウム合金部材とを、前記貫通孔の形成方向に重ね合わせる工程と、
    交流パルスMIG溶接により、Siを3質量%未満含有するアルミニウム合金のアルミニウム溶加材の溶滴を、前記貫通孔を覆うように移行させて、前記鋼部材を溶融させずに前記アルミニウム合金部材を溶融し、前記アルミニウム合金部材に、前記アルミニウム合金部材と前記鋼部材との界面から離れるに従って前記貫通孔の外側に広がる形状のアルミ溶融金属凝固部を形成する工程と、
    を有する異種金属接合体の製造方法。
  2. 前記交流パルスMIG溶接の溶接電流は、100A以下である請求項1に記載の異種金属接合体の製造方法。
  3. 前記アルミニウム溶加材は、
    Siを1.5〜2.8質量%、Tiを0.05〜0.25質量%含有し、残部がアルミニウム及び不可避的不純物であるアルミニウム合金からなる筒状の皮材と、
    前記皮材内に充填されフラックスの全質量当たりAlFを7〜15質量%含有するフラックスと、
    を有するフラックスコアードワイヤである請求項1又は2に記載の異種金属接合体の製造方法。
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WO2023027042A1 (ja) * 2021-08-23 2023-03-02 株式会社神戸製鋼所 異材接合用アークスポット溶接法、及び、異材溶接継手

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