JP2018023366A - 冷菓材氷結用容器、および、冷菓材の充填氷結方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】冷菓材氷結用容器1は、容器本体3における内側壁32の開口部30側の周囲に、容器本体における内側壁への冷菓材の食いつきを図る滑り止め33が形成されている。冷菓材の充填氷結方法は、冷菓材を充填する冷菓材充填工程と、容器の開口部を封止する封止工程と、開口部が封止された容器を反転させ開口部側に冷菓材を移動させて集積させた状態に移行し、容器の底部側に空間部を形成する空間部形成工程と、容器の底部側に空間部を形成した状態で容器を冷却し冷菓材を氷菓として形成する冷却工程を備えている。
【選択図】図1
Description
(1)利用者(顧客)が店頭乃至店舗において喫食するためにキャップないし内蓋を取り除きコーヒー、ミルク、ジュース、アルコール等の飲料を成型容器に注ぎ込んだ後は、キャップ(内蓋)は不要となるためごみとして回収するが、キャップ(内蓋)は中央が下方に向かって突起しコーン状の立体形状をとっていて嵩張るため、利用者が増えるほど店頭等においては大量のごみが発生し、資源の有効利用という社会要請にも逆行する問題を生じていた。
(2)また、部材調達費用と、容器リサイクルの負担金等、冷菓材を充填する充填メーカーにとってもコスト高の一因となっていた。
冷菓材が充填された冷菓材氷結用容器のフランジにシール部材を施し開口部を封止する封止工程と、
開口部が封止された冷菓材氷結用容器を反転させ開口部側に冷菓材を移動させて集積させた状態に移行し、冷菓材氷結用容器の底部側に空間部を形成する空間部形成工程と、
冷菓材氷結用容器の底部側に空間部を形成した状態で冷菓材氷結用容器を冷却し冷菓材を氷菓として形成する冷却工程を備えてなることを特徴とする冷菓材の充填氷結方法である。
冷菓材が充填された冷菓材氷結用容器のフランジにシール部材を施し開口部を封止する封止工程と、
開口部が封止された冷菓材氷結用容器を反転させ開口部側に冷菓材を移動させて集積させた状態に移行し、冷菓材氷結用容器の底部側に空間部を形成する空間部形成工程と、
底部側に空間部を形成した状態で冷菓材氷結用容器を冷却し冷菓材を氷菓として形成する冷却工程を備えるようにすることもできる。
前記容器本体における内側壁の開口部側の周囲に、前記容器本体における内側壁への冷菓材の食いつきを図る滑り止めを形成している。
前記容器本体における内側壁の少なくとも開口部側の周囲に、前記容器本体における内側壁への冷菓材の食いつきを図る滑り止めを形成するようにできる。
(1)氷菓と液体を混ぜ合わせた安価なフローズン飲料を店頭で提供することを可能とする製品を、必要最小限の部材で、かつ低コストの費用で、大量に提供できる、冷菓材氷結用容器、および、冷菓材の充填氷結方法が得られる。
(2)資源保全に貢献し、環境負荷の低減に寄与する、冷菓材氷結用容器、および、冷菓材の充填氷結方法が得られる。
(3)利用者自らの行為によって氷結された冷菓材が充填された容器に添加食材充填スペース(窪み)を形成する際に、容器中央への窪みの形成を誘導案内することを可能とする冷菓材氷結用容器が得られる。
先ず、本発明が提供する冷菓材氷結用容器について添付図面とともに説明する。
図1乃至図6、図8、図10において、冷菓材氷結用容器1は、半透明の樹脂製容器として形成され、シール部材2Aと容器本体3を有している。前記容器本体3は、開口部30を備え、該開口部にはフランジ31が形成され、かつ、中央縦断面形状がテーパーに形成された有底の容器本体として形成される。前記フランジ31において前記シール部材2Aは接着され前記開口部30を封止する。符号34は底部、40は冷菓材充填スパウトである。
滑り止めの変形として、内側壁の円周に沿った円環状段部を複数本上下に形成することによって滑り止めを形成し、容器本体の内側壁のテーパーに沿って円環状段部を段状に配置することも可能である。
滑り止めの変形例を図20、図21に示す。滑り止めは、容器本体90の内側壁92の開口部側の周囲に等間隔にて6個所当て形成するとともに、さらに、内側壁の側壁のテーパーに沿って(開口部から底部にかけて)容器の高さの半分程度に達するやや深い(高さのある)領域を有する段部体領域として形成することもできる。
(1)冷菓材氷結用容器は、半透明の樹脂製容器として形成され、シール部材2Bと容器本体9を有している点;
(2)容器本体9は、開口部90を備え、開口部にはフランジ91が形成され、かつ、中央縦断面形状がテーパーに形成された有底の容器本体として形成されている点;
(3)フランジ91においてシール部材2Bが接着され開口部90を封止する点;
(4)容器本体9の内側壁92の開口部側の周囲には、内側壁に対する冷却後の冷菓材(氷菓)食いつきをよくするため滑り止め93が形成されている点;
(5)滑り止め93は、容器本体9の内側壁92の開口部側の周囲において、内側壁の側壁のテーパーに沿って内向きの段部として形成されている点;
(6)段部は、容器本体の内側壁の開口部側の周囲に当間隔に形成された段部帯領域97(97A、97B、97C、97D、97E、97F)に形成され、段部帯領域には、段部が斜行するV字状の段部として上下に複数本形成されている点;
(7)段部帯領域はV字と剛性の高い容器本体のフランジとで逆三角形を構成して強度を付与し、一方、段部帯領域に挟まれた中間領域は、平滑にして強度を下げて剛性を低くして相対的な強度の差を設け弱い力でも変形し易い構成としている点;
(8)図5と同様に、V字の角度をα、段部のピッチをH、V字の先端をRとするときに、V字の角度α、段部のピッチH、V字の先端Rは、均等であっても勿論よく、漸進(段階)的に変化して形成してもよい点:
(9)図14、図15と同様に、冷菓材が冷却した状態では、円錐台の氷菓の側壁外周には段部が斜行するV字状の凹凸面が形成される点;
の(1)〜(9)は第1の実施例と同じであるが、
(10)段部体領域が、容器本体9の内側壁92の開口部側の周囲において、内側壁の側壁のテーパーに沿って内向きの段部として等間隔にて6個所当て形成されている点;
(11)段部体領域は、容器本体の内側壁の側壁のテーパーに沿って(開口部から底部にかけて)容器の高さの半分程に形成されている点;
の(10)(11)は第1の実施例と異なる。符号94は底部である。
第3の実施例に示す冷菓材氷結用容器に好適に使用されるシール部材2Bを図22および図23に示す。このシール部材2Bは、シール部材の表面にカップ容器本体9の中の冷菓材(氷菓)をほぐす順番を示すための表記、例えば、数字「1,2,3,4,5,6」を円周状に等間隔に配し、さらに、この表記(数字)の意味を日本語にて「このシールをはがす前に番号順にカップを押して氷をほぐしてください」の文字と、この日本語と同様の意味を有する英文字「Look before you remove this seal,squeeze the cup following the numbers to loosen up the ice」を併記している。そして、氷菓をほぐす順番を示す表記(1,2,3,4,5,6)の数と段部帯領域(97A、97B、97C、97D、97E、97F)の数を対応(関連)させて配してある。かくして、このシール部材2Bの表示により、利用者は冷菓材氷結用容器内の氷菓をほぐす順番を視認し誘導案内されるため、幼児でも容易に氷菓をほぐすことが可能となる。その場合、利用者自らの行為によって氷結された冷菓材が充填された容器に添加食材充填スペース(窪み)が形成されることになるが、その際に容器中央への窪みの形成が可能となる。
次に、本発明が提供する冷菓材の充填氷結方法について添付図面とともに説明する。
冷菓材が充填された冷菓材氷結用容器のフランジにシール部材を施し開口部を封止する封止工程と、
開口部が封止された冷菓材氷結用容器を反転させ開口部側に冷菓材を移動させて集積させた状態に移行し、冷菓材氷結用容器の底部側に空間部を形成する空間部形成工程と、
底部側に空間部を形成した状態で冷菓材氷結用容器を冷却し冷菓材を氷菓として形成する冷却工程を経て行われる。
さらに、冷菓材氷結用容器の使用方法について、添付図面とともに説明する。
2A シール部材
2B シール部材
3 容器本体
8 容器本体
9 容器本体
30 開口部
31 フランジ
32 内側壁
33 滑り止め
34 底部
35 空間部
36A 段部
36B 段部
36C 段部
36D 段部
36E 段部
37A 段部帯領域
37B 段部帯領域
37C 段部帯領域
37D 段部帯領域
37E 段部帯領域
40 冷菓材充填スパウト
50 店舗設置什器スパウト
60 オーバーキャップ
70 ストロー
80 開口部
81 フランジ
82 内側壁
83 滑り止め
84 底部
86A 円環状段部
86B 円環状段部
86C 円環状段部
90 開口部
91 フランジ
92 内側壁
93 滑り止め
94 底部
97A 段部帯領域
97B 段部帯領域
97C 段部帯領域
97D 段部帯領域
97E 段部帯領域
97F 段部帯領域
100 氷菓(冷菓材)
100A 円錐状下垂部
101 円錐状空間部
200 注入飲料
300 飲料完成品
Claims (12)
- 開口部にフランジが形成され、中央縦断面形状がテーパーに形成された有底の冷菓材氷結用容器の一部に冷菓材を充填する冷菓材充填工程と、
冷菓材が充填された冷菓材氷結用容器のフランジにシール部材を施し開口部を封止する封止工程と、
開口部が封止された冷菓材氷結用容器を反転させ開口部側に冷菓材を移動させて集積させた状態に移行し、冷菓材氷結用容器の底部側に空間部を形成する空間部形成工程と、
冷菓材氷結用容器の底部側に空間部を形成した状態で冷菓材氷結用容器を冷却し冷菓材を氷菓として形成する冷却工程を備えてなることを特徴とする冷菓材の充填氷結方法。 - 開口部にフランジが形成され、中央縦断面形状がテーパーに形成された容器本体における内側壁の開口部側の周囲に、容器本体における内側壁への冷菓材の食いつきを図る滑り止めが形成された有底の冷菓材氷結用容器の一部に冷菓材を充填する冷菓材充填工程と、
冷菓材が充填された冷菓材氷結用容器のフランジにシール部材を施し開口部を封止する封止工程と、
開口部が封止された冷菓材氷結用容器を反転させ開口部側に冷菓材を移動させて集積させた状態に移行し、冷菓材氷結用容器の底部側に空間部を形成する空間部形成工程と、
底部側に空間部を形成した状態で冷菓材氷結用容器を冷却し冷菓材を氷菓として形成する冷却工程を備えてなることを特徴とする冷菓材の充填氷結方法。 - 開口部にフランジが形成され、中央縦断面形状がテーパーに形成された有底の容器本体と、前記フランジに接着され前記開口部を封止するシール部材を備えてなる冷菓材氷結用容器であって、
前記容器本体における内側壁の開口部側の周囲に、前記容器本体における内側壁への冷菓材の食いつきを図る滑り止めを形成したことを特徴とする冷菓材氷結用容器。 - 前記滑り止めが、前記容器本体の内側壁における開口部側の周囲において側壁のテーパーに沿って内向きの段部として形成されていることを特徴とする請求項3に記載の冷菓材氷結用容器。
- 前記段部が、前記容器本体の内側壁における開口部側の周囲に等間隔に形成された段部帯領域に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の冷菓材氷結用容器。
- 開口部にフランジが形成され、中央縦断面形状がテーパーに形成された有底の容器本体と、前記フランジに接着され前記開口部を封止するシール部材を備えてなる冷菓材氷結用容器であって、
前記容器本体における内側壁の少なくとも開口部側の周囲に、前記容器本体における内側壁への冷菓材の食いつきを図る滑り止めを形成したことを特徴とする冷菓材氷結用容器。 - 前記滑り止めが、前記容器本体の内側壁における少なくとも開口部側の周囲において側壁のテーパーに沿って内向きの段部として形成されていることを特徴とする請求項6に記載の冷菓材氷結用容器。
- 前記段部が、前記容器本体の内側壁における少なくとも開口部側の周囲に等間隔に形成された段部帯領域に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の冷菓材氷結用容器。
- 前記段部が、前記段部帯領域において斜行するV字状の段部として上下に複数本形成されていることを特徴とする請求項5または8に記載の冷菓材氷結用容器。
- 前記V字状の段部のV字の角度をα、段部のピッチをHとするときに、V字の角度α、段部のピッチHが均等に形成されていることを特徴とする請求項9に記載の冷菓材氷結用容器。
- 前記滑り止めが、前記容器本体の内側壁における開口部側の周囲において、側壁のテーパーに沿って形成された複数本の内向きの円環状段部として形成されていることを特徴とする請求項3、4,6または7いずれか一項に記載の冷菓材氷結用容器。
- 前記シール部材の表面に前記容器本体の中の冷菓材をほぐす順番を示すための表記を円周状に等間隔に配し、さらに、この表記の数と前記段部帯領域の数を対応させて配することを特徴とする請求項8ないし11いずれか一項に記載の冷菓材氷結用容器。
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JPS55120752A (en) * | 1979-03-09 | 1980-09-17 | Yoneo Hosokawa | Shaved ice in cup and its preparation |
JPH07241449A (ja) * | 1994-03-07 | 1995-09-19 | Nissei Kk | 異種材料の複合方法 |
JP3157394U (ja) * | 2009-11-09 | 2010-02-18 | 株式会社生駒化学工業 | 密閉包装容器の蓋体および密閉包装容器 |
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- 2017-06-19 JP JP2017132274A patent/JP6531320B2/ja active Active
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