JP2018022962A - 通信システム及び通信制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】保守者の手間を軽減しつつ、リソースを効率的に使用する通信システム及び通信制御方法を提供する。【解決手段】MME1は、認証秘匿部104及びシーケンス制御部105を有する。認証秘匿部104は、S−GWの識別情報を特定するための特定情報を中継装置2から受信し、受信した特定情報を基に、S−GWの識別情報を取得する。シーケンス制御部105は、認証秘匿部104により取得された識別情報を用いて中継装置2に対してS−GWの動作検証を依頼し、動作検証の結果を取得する。中継装置2は、シーケンス制御部と障害検知部とを備える。シーケンス制御部は、特定情報を取得し認証秘匿部104へ通知する。障害検知部は、シーケンス制御部105から動作検証の依頼を取得し、動作検証の依頼で指定された識別情報を有するS−GWの動作検証を行い、動作検証の結果をシーケンス制御部105へ送信する。【選択図】図2
Description
本発明は、通信システム及び通信制御方法に関する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、様々なアクセスを収容する共通コアネットワークであるEPC(Evolved Packet Core)が規定されている。EPCには、ネットワークの構成要素としてMME(Mobility Management Entity)やS−GW(Serving Gateway)が含まれる。MMEは、S−GWとGTP(GPRS(General Packet Radio Service) Tunneling Protocol) echoを用いた正常性確認を行う。そして、MMEは、GTP echoのResponseが得られなかった場合、S−GWを障害と判断し、Responseが得られなかったS−GWを介したセッションを解放する。
端末装置(UE:User Equipment)は、自装置の位置情報を基に、MMEより選択されたS−GWを介して通信を行う。S−GW障害時には、そのS−GWを介して通信を行っていた端末装置は、一定時間通信が困難となる。この場合、MMEは、障害が発生したS−GWを介したセッションを解放した後に、通信が困難となった端末装置に対するS−GWを再度選択する従来技術がある。端末装置は、再度選択されたS−GWを介して通信を再開する。
MMEは、S−GWの障害時のセッション解放を、例えば、以下のような復旧シーケンスで行う。MMEは、S−GWのアドレスを指定し、S−GWとの間でGTP echo及びResponseによる正常性確認を実施する。MMEは、S−GWの障害時、Responseが通知されないことを契機に、S−GWに障害が発生したと判定する。障害を検知したMMEは、障害が発生したS−GWと接続する端末装置に対してセッションの解放を指示する。端末装置は、再度MMEにAttachを要求し、新しいS−GWを介した通信を実行する。
一方、従来のMMEの通信では、S−GW増設時、増設されたS−GWのアドレスが、DNS(Domain Name System)に登録される。MMEは、DNSからS−GWのアドレスを参照し、S−GWと通信を行う。
これに対して、MMEによる通信には、他にもシングルアドレスを用いて通信を行う技術がある。この技術では、S−GWとMMEとの間に、MMEとS−GWとの通信を仲介する中継装置が配置され、S−GWは、MMEから隠蔽される。これにより、MMEは、S−GWの個別のアドレスを意識することなく、S−GWの柔軟な増減設への対応を容易に行うことができる。これにより、EPCの保守者の手間を削減することができる。
シングルアドレスを使用しない場合、MMEは、S−GWをアドレスで指定して選択する。これに対して、シングルアドレスを使用する場合、中継装置が有するアドレスが、通信に用いるシングルアドレスとなる。この場合、MME及びUEは、中継装置のアドレスに向けて通信を行う。中継装置は、S−GWを識別し、セッション毎に適切なS−GWを選択する。
また、EPCにおいてアップリンクでの通信を行う際に、TEID(Tunnel Endpoint Identifier)を用いて通信を行う従来技術がある。
しかしながら、シングルアドレスを用いた場合、MMEが通信に用いるアドレスはシングルアドレスのみとなり、各S−GWのアドレスはDNSに登録されない。すなわち、MMEによるS−GWのアドレスを指定した通信を行うことが困難になる。これに対して、従来、MMEは、S−GWのIPアドレスを用いてS−GWとの間の正常性確認を行う。そのため、シングルアドレスを用いたシステムの場合、MMEは、S−GW障害時に障害の発生を検知することが困難となる。この場合、端末装置の通信が困難となるか又はMMEにより中継装置が管理する全S−GWに接続するセッションが解放されてしまう。端末装置の通信が困難になる場合、復旧のために保守者の手間が煩雑となる。また、全S−GWに接続するセッションが解放された場合、効率的なリソースの使用が困難となり、システム全体のパフォーマンスが低下してしまうおそれがある。
また、TEIDを用いた通信を行う従来技術を用いても、MMEは、シングルアドレス使用時におけるS−GWの障害発生の検知は困難である。そのため、復旧のための保守者の手間の軽減や、迅速に通信を復旧することは困難である。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、保守者の手間を軽減しつつ、迅速に通信を復旧する通信システム及び通信制御方法を提供することを目的とする。
本願の開示する通信システム及び通信制御方法の一つの態様において、通信システムは、複数のゲートウェイ装置、中継装置及び通信制御装置を有する。通信制御装置は、識別情報取得部及び検証制御部を備える。識別情報取得部は、前記ゲートウェイ装置の識別情報を特定するための特定情報を前記中継装置から受信し、受信した前記特定情報を基に、前記ゲートウェイ装置の識別情報を取得する。検証制御部は、前記識別情報取得部により取得された前記識別情報を用いて前記中継装置に対して前記ゲートウェイ装置の動作検証を依頼し、前記動作検証の結果を取得する。前記中継装置は、識別情報通知部及び障害検知部を備える。識別情報通知部は、前記特定情報を取得し前記識別情報取得部へ通知する。障害検知部は、前記検証制御部から前記動作検証の依頼を取得し、前記動作検証の依頼で指定された前記識別情報を有する前記ゲートウェイ装置の前記動作検証を行い、前記動作検証の結果を前記検証制御部へ送信する。
本願の開示する通信システム及び通信制御方法の一つの態様によれば、保守者の手間を軽減しつつ、迅速に通信を復旧することができるという効果を奏する。
以下に、本願の開示する通信システム及び通信制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する通信システム及び通信制御方法が限定されるものではない。
図1は、実施例に係る無線通信システムの構成図である。図1に示すように、無線通信システム100は、MME1、中継装置2、S−GW31〜33、DNS4及びeNB5を有する。さらに、無線通信システム100は、HSS(Home Subscriber Server)7、P−GW(Packet data network Gateway)8、PCRF(Policy and Charging Rules Function)9を有する。ここで、S−GW31〜33はそれぞれ同じ機能を有する。以下では、S−GW31〜33をそれぞれ区別しない場合、「S−GW30」という場合がある。このS−GW30が、「ゲートウェイ装置」の一例にあたる。
MME1及びDNS4は、C(Control)−Plane処理機構10に含まれる。また、中継装置2及びS−GW31〜33は、U−Plane処理機構20に含まれる。
C−Plane処理機構10は、eNB5及び端末装置6を含む各装置間での通話やネットワーク通信を制御するための信号を伝送するための機構である。U−Plane処理機構20は、端末装置6間における通話やネットワーク通信におけるユーザデータを伝送するための機構である。
DNS4は、DNSサーバの機能を有する。DNS4は、中継装置2のアドレスの通知要求をMME1から受ける。そして、DNS4は、中継装置2のアドレスをMME1へ通知する。
MME1は、パケットのC−Plane処理やS−GW30の正常性確認などを行う。MME1は、パケットのC−Plane処理を行う場合、DNS4からシングルアドレスである中継装置2のアドレスを取得する。そして、MME1は、シングルアドレスを用いて中継装置2を介してS−GW30と通信を行う。このMME1が、「通信制御装置」の一例にあたる。
図2は、実施例に係るMMEのブロック図である。図2に示すように、MME1は、モビリティ制御部101、パス制御部102、ハンドオーバ制御部103、認証秘匿部104、シーケンス制御部105を有する。
モビリティ制御部101は、端末装置6の位置情報の登録制御を行う。より詳しくは、端末装置6に電源が投入されると、モビリティ制御部101は、端末装置6から送信されたアタッチ要求をeNB5から受信する。そして、モビリティ制御部101は、端末装置6が在圏するエリア情報とともに位置登録要求メッセージをHSS7に送信する。その後、モビリティ制御部101は、加入者データを含む位置登録応答を受信する。そして、モビリティ制御部101は、位置登録完了の通知をパス制御部102に通知する。
パス制御部102は、モビリティ制御部101から位置登録完了の通知を受けると、ベアラ設定要求を中継装置2へ送信する。その後、パス制御部102は、ベアラ設定応答を中継装置2から受信する。そして、パス制御部102は、アタッチ要求を行った端末装置6とその端末装置6が接続するS−GW30との間を結ぶセッションのセッションIDを生成する。さらに、パス制御部102は、生成したセッションIDをeNB5及び中継装置2へ送信する。その後、パス制御部102は、アタッチ完了をeNB5に送信する。
また、パス制御部102は、S−GW30とeNB5との間における発着信の制御を行う。そして、新たなセッションを確立した場合、パス制御部102は、新たなセッションの確立をシーケンス制御部105に通知する。
また、S−GW30に故障が発生した場合、パス制御部102は、故障が発生したS−GW30との間でセッションを確立している端末装置6に対するセッションの解放の指示をシーケンス制御部105から受ける。そして、パス制御部102は、eNB5を介して端末装置6にセッションの解放要求を送信する。
ハンドオーバ制御部103は、eNB5を含む基地局装置を跨いだ通信の制御を行う。より詳細には、ハンドオーバ制御部103は、eNB5からハンドオーバ要求を受信する。そして、ハンドオーバ制御部103は、ハンドオーバ準備処理を実行する。その後、ハンドオーバ制御部103は、ハンドオーバ指示をeNB5へ送信し、ハンドオーバを実施させる。
認証秘匿部104は、ユーザ情報の管理及び運用を行う。より詳しくは、認証秘匿部104は、TEIDテーブル141及びGWIDテーブル142を有する。TEIDテーブル141は、S−GW30それぞれに対応するTEIDを示すテーブルである。また、GWIDテーブル142は、S−GW30それぞれに対応するGWID(Gateway Identifier)を示すテーブルである。
認証秘匿部104は、TEIDを中継装置2から取得する。そして、認証秘匿部104は、セッションが確立したS−GW30のそれぞれに対応するTEIDが登録されたTEIDテーブル141を生成する。ここで、TEIDは、S−GW30を識別するIDとセッションを識別するIDとを含む。
認証秘匿部104は、シーケンス制御部105からTEIDの中におけるS−GW30を識別するIDの位置を示すマッピング情報を取得する。すなわち、マッピング情報は、S−GW30を識別するIDのTEIDに対する組み込み規則を表す情報である。このマッピング情報が、「特定情報」及び「位置情報」の一例にあたる。
次に、認証秘匿部104は、TEIDテーブル141に登録されたTEIDからセッションが確立された各S−GW30のIDを取得する。そして、認証秘匿部104は、取得したS−GW30のIDをGWIDとして、各S−GW30に対応させてGWIDをGWIDテーブル142に登録する。このGWIDが、「識別情報」の一例にあたる。
その後、認証秘匿部104は、セッションの追加や解放が発生した場合、発生した処理に応じてTEIDテーブル141及びGWIDテーブル142を更新する。例えば、セッションの解放がシーケンス制御部105から通知された場合、認証秘匿部104は、解放されたセッションに対応するS−GW30のGWIDをGWIDテーブル142から削除する。また、認証秘匿部104は、解放されたセッションに対応するTEIDをTEIDテーブル141から削除する。その後、解放されたセッションを使用していた端末装置6について新たにセッションが確立されると、認証秘匿部104は、確立されたセッションに対応するS−GW30のGWIDをGWIDテーブル142に登録する。さらに、認証秘匿部104は、確立されたセッションに対応するTEIDをTEIDテーブル141に登録する。この認証秘匿部104が、「識別情報取得部」の一例にあたる。
シーケンス制御部105は、MME1と中継装置2との間のシーケンス制御を行う。シーケンス制御部105は、新たにセッションが確立された場合、新たなセッションの確立の通知をパス制御部102から受ける。新たなセッションの確立の通知を受けて、シーケンス制御部105は、マッピング情報送信依頼を中継装置2に送信する。具体的には、シーケンス制御部105は、TEIDを「0」として付与したGTP echo Requestを送信する。その後、シーケンス制御部105は、マッピング情報を中継装置2から取得する。次に、シーケンス制御部105は、取得したマッピング情報を認証秘匿部104へ送信する。
そして、シーケンス制御部105は、一定周期で以下の正常性確認処理を実行する。シーケンス制御部105は、GWIDテーブル142から1つのS−GW30のGWIDを取得する。そして、シーケンス制御部105は、取得したGWIDを用いて、そのGWIDを有するS−GW30の正常性確認を中継装置2に依頼する。この正常性確認が、「動作検証」の一例にあたる。具体的には、シーケンス制御部105は、取得したGWIDを新しいTEIDとしてGTP echo Requestに付与する。そして、シーケンス制御部105は、新しいTEIDを付与したGTP echo Requestを中継装置2へ送信する。その後、シーケンス制御部105は、正常性確認応答であるGTP echo Responseが中継装置2から返ってきた場合、そのGWIDを有するS−GW30が正常であると判定する。これに対して、正常性確認応答であるGTP echo Responseが中継装置2から返ってこない場合、シーケンス制御部105は、そのGWIDを有するS−GW30に故障が発生したと判定する。
S−GW30に故障が発生したと判定した場合、シーケンス制御部105は、そのS−GW30との間でセッションを確立している端末装置6に対するセッション解放要求の送信をパス制御部102に指示する。さらに、シーケンス制御部105は、セッションの解放を認証秘匿部104に通知する。これに加えて、シーケンス制御部105は、故障の発生を操作者に通知してもよい。
シーケンス制御部105は、GWIDテーブル142に登録された全てのGWIDについてS−GW30の正常性確認を行うまで、上述した正常性確認の処理を繰り返す。そして、GWIDテーブル142に登録された全てのGWIDについてS−GW30の正常性確認が完了すると、シーケンス制御部105は、正常性確認の処理を終了する。このシーケンス制御部105が、「検証制御部」の一例にあたる。
図1に戻って説明を続ける。S−GW30は、中継装置2に接続される。そして、S−GW30は、パケットのU−Planeの処理を行う。また、S−GW30は、ベアラ設定要求を受信する。そして、S−GW30は、P−GW8に対して位置情報の登録などを行う。その後、S−GW30は、ベアラ設定を行い、eNB5との間にGTPトンネルを作成する。
中継装置2は、複数あるS−GW30を集約し、仮想的な1つの装置に見せ、且つ各処理を適切なS−GW30に分散する。図3は、実施例に係る中継装置のブロック図である。図3に示すように、中継装置2は、シーケンス制御部201、認証部202、障害検知部203、負荷分散部204及びS−GW管理部205を有する。
シーケンス制御部201は、MME1と中継装置2との間のシーケンス制御を行う。より詳細には、シーケンス制御部201は、マッピング情報送信依頼をMME1のシーケンス制御部105から受ける。例えば、シーケンス制御部201は、TEIDとして「0」が付与されたGTP echo Requestをシーケンス制御部105から受信する。この場合、TEIDが「0」の場合に、マッピング情報を要求するGTP echo Requestであるものとする。
そして、シーケンス制御部201は、受信したGTP echo Requestに付与されたTEIDを確認し、TEIDが「0」であれば、認証部202が有するTEIDを確認し、TEIDの中におけるS−GW30を識別するIDの位置を特定する。そして、シーケンス制御部201は、TEIDの中におけるS−GW30を識別するIDの位置の情報であるマッピング情報をMME1へ送信する。ここで、TEIDのどの位置にS−GW30を識別するIDが配置されているかは、S−GW30の構成などによって異なるものである。そのため、中継装置2からMME1にマッピング情報を送ることで、MME1は、TEIDのどの位置にS−GW30を識別するIDが配置されているかを把握することができる。
また、シーケンス制御部201は、S−GW30の正常性確認依頼をMME1のシーケンス制御部105から周期的に受ける。具体的には、シーケンス制御部201は、GWIDを表す新しいTEIDが付与されたGTP echo Requestをシーケンス制御部105から受信する。次に、シーケンス制御部201は、GTP echo Requestに付与された新しいTEIDからGWIDを取得する。そして、シーケンス制御部201は、取得したGWIDに対応するS−GW30の障害検知の実行を障害検知部203に指示する。
その後、シーケンス制御部201は、障害検知の対象としたS−GW30に故障が発生していなければ、S−GW30の正常性確認の応答を障害検知部203から受信する。そして、シーケンス制御部201は、受信した正常性確認の応答をMME1のシーケンス制御部105へ送信する。例えば、シーケンス制御部201は、S−GW30のGWIDを表すTEIDを付与したGTP echo ResponseをMME1に送信する。
これに対して、障害検知の対象としたS−GW30に故障が発生している場合、シーケンス制御部201は、S−GW30の正常性確認の応答を障害検知部203から受信しない。そのため、シーケンス制御部201は、そのGWIDに対応するS−GW30の正常性確認のシーケンス制御部105への応答を行わない。ここで、本実施例では、シーケンス制御部201は、正常性確認の応答が無い場合に障害発生としたが、これに限らず、例えば、正常性確認の応答として障害発生の通知を受けた場合に障害が発生したと判定してもよい。
認証部202は、ユーザ情報の管理及び運用を行う。より詳細には、認証部202は、S−GW30との間でセッションを確立した端末装置6に割り当てられたTEIDを負荷分散部204から受信する。このTEIDには、S−GW30を識別するためのID及びセッションIDが含まれる。そして、認証部202は、S−GW30を識別するためのID及びセッションIDを含むTEIDを記憶する。
障害検知部203は、中継装置2の管理下にあるS−GW30の正常性確認を行う。具体的には、障害検知部203は、GWIDの指定とともに、S−GW30の障害検知の実行の指示をシーケンス制御部201から受ける。そして、障害検知部203は、指定されたGWIDを有するS−GW30に対して正常性確認を実行する。その後、障害検知部203は、正常性確認の応答をS−GW30から受けた場合、正常性確認の応答をシーケンス制御部201へ送信する。これに対して、正常性確認の応答をS−GW30から受けていない場合、障害検知部203は、正常性確認の応答をシーケンス制御部201へ送信しない。
負荷分散部204は、S−GW30の負荷情報から、適切なS−GW30を選択し、負荷分散を行う。より詳細には、負荷分散部204は、ベアラ設定要求をMME1のパス制御部102から受ける。次に、負荷分散部204は、各S−GW30の負荷情報をS−GW管理部205から取得する。そして、負荷分散部204は、負荷が均等になるようにS−GW30を1つ選択する。その後、負荷分散部204は、ベアラ設定要求を選択したS−GW30へ送信する。その後、負荷分散部204は、ベアラ設定応答をS−GW30から受信する。
次に、負荷分散部204は、ベアラ設定応答をMME1に送信する。その後、負荷分散部204は、アタッチ要求を行った端末装置6と選択したS−GW30との間のセッションIDをMME1のパス制御部102から受信する。そして、負荷分散部204は、アタッチ要求を行った端末装置6に対応するTEIDを、S−GW30を識別するためのID及びセッションIDから生成する。そして、負荷分散部204は、生成したTEIDをアタッチ要求を行った端末装置6の情報に対応させて認証部202に記憶させる。さらに、負荷分散部204は、生成したTEIDをMME1の認証秘匿部104へ送信する。
また、負荷分散部204は、eNB5からパケットを受信する。ここで、パケットには、GTPヘッダが付加されており、GTPヘッダにはTEIDが格納されている。負荷分散部204は、パケットのGTPヘッダに格納されたTEIDを取得し、認証部202が有する認証情報により認証を行う。そして、負荷分散部204は、TEIDにより示されるS−GW30を介するセッションにパケットを送出する。
S−GW管理部205は、中継装置2の管理下にあるS−GW30の負荷情報などを管理する。例えば、S−GW管理部205は、S−GW30の帯域の使用率、CPU使用率及びメモリ使用率といった負荷情報を取得する。そして、S−GW管理部205は、各S−GW30の負荷情報を記憶する。
図1に戻って説明を続ける。eNB5は、基地局装置である。eNB5は、端末装置6との間で無線通信を行う。例えば、eNB5は、アタッチ要求を端末装置6から受信した場合、受信したアタッチ要求をMME1へ送信する。また、eNB5は、MME1から受信したセッションIDを端末装置6へ送信する。さらにeNB5は、アタッチ応答をMME1から受信した場合、受信したアタッチ応答を端末装置6へ送信する。
また、eNB5は、データパケットを端末装置6から受信する。そして、eNB5は、受信したデータパケットを中継装置2へ送信する。このデータパケットには、データとともにGTPヘッダが含まれる。そして、GTPヘッダには、通信経路をあらわす情報としてTEIDが含まれる。このTEIDが、「通信経路情報」の一例にあたる。
さらに、eNB5は、セッションの解放要求をMME1から受信する。そして、eNB5は、受信したセッションの解放要求を端末装置6へ送信する。
P−GW8は、位置情報の登録をS−GW30から受ける。そして、P−GW8は、メッセージの認証を行い、端末装置6にIPアドレスを割り当てる。さらに、P−GW8は、端末装置6に設定するポリシーをPCRF9から取得する。そして、P−GW8は、取得したポリシーを端末装置6に設定する。その後、P−GW8とS−GW30との間に、PMIP(Proxy Mobile Internet Protocol)トンネルが作成される。
PCRF9は、端末装置6の利用者の契約情報や利用するアプリケーションに応じて、パケットに適用するポリシーを決定する。そして、PCRF9は、決定したポリシーをP−GW8に通知する。
次に、図4を参照して、GWIDを用いたS−GW30の正常性確認の処理の概要をまとめて説明する。図4は、GWIDを用いたS−GWの正常性確認の処理の概要を説明するための図である。図4では、GWIDを用いたS−GW30の正常性確認の処理の説明に用いない装置を省略している。
端末装置6は、eNB5と中継装置2との間に設定されたGTPトンネルを用いて通信を行う場合、図4に示すフォーマットを有するパケット50を用いてデータを送信する。パケット50は、GTPヘッダ、IP(Internet Protocol)アドレス、UDP(User Datagram Protocol)アドレス及びデータを有する。GTPヘッダには、TEID51が格納される。
TEID51には、S−GW30を識別するためのID及びセッションIDが格納される。テーブル52は、TEID51の一例を示すテーブルである。TEID51は、テーブル52で示されるS−GW30を識別するためのIDとセッションIDの組み合わせの何れかにあたる。例えば、図4では、TEID51は、1ビットのS−GW30を識別するためのID及び5ビットのセッションIDで構成される。
この場合、中継装置2は、TEID51を用いてパケットの送信先のS−GW30及びセッションを特定する。すなわち、中継装置2は、TEID51に格納されるS−GW30を識別するためのIDを用いることで、S−GW30を1つ特定することができる。
そこで、中継装置2は、自装置に通知された場合にS−GW30を識別可能な情報をMME1が把握できるように、TEIDの中におけるS−GW30を識別するためのIDの位置を示すマッピング情報をMME1に通知する。例えば、図4では、中継装置2は、先頭の1ビットがS−GW30を識別するためのIDであり、その後の5ビットがセッションIDであることを表す情報をマッピング情報としてMME1に送信する。具体的には、中継装置2は、値が1のビットがS−GW30を識別するためのIDを表すものとして「100000」というマッピング情報をMME1へ送信する。
MME1は、マッピング情報を取得すると、自己が有するTEIDテーブル141から各S−GW30に対応するTEIDを取り出し、マッピング情報を用いて各S−GW30に対応するGWIDを抽出する。例えば、マッピング情報として「100000」を取得すると、MME1は、TEIDが「axxxxx」であれば、そのTEIDから「a」をGWIDとして取得する。MME1は、各S−GW30に対応するGWIDを取得し、図4に示すGWIDテーブル142を作成する。
中継装置2は、このGWIDテーブル142に登録されたGWIDにより指定されたS−GW30の正常性確認の依頼をMME1から受信し、GWIDを用いて指定されたS−GW30を特定して、特定したS−GW30に対して正常性確認の処理を実行する。
このように、MME1は、DNS4に登録されたIPを用いずに中継装置2に対してS−GW30を指定して正常性確認を依頼することができるので、シングルアドレスを用いた構成であっても、各S−GW30の障害の検出を行うことができる。
次に、図5を参照して、無線通信システム100における正常性確認の処理の流れについて説明する。図5は、実施例に係る無線通信システムにおける正常性確認の処理のシーケンス図である。
端末装置6は、電源が投入された後に、新規のセッションをS−GW31及び32との間に確立する(ステップS101及びS102)。
次に、MME1のシーケンス制御部105は、マッピング情報の送信依頼を中継装置2のシーケンス制御部201に通知する(ステップS103)。例えば、シーケンス制御部105は、TEIDの値として「0」を付与したGTP echo Requestを中継装置2へ送信する。
中継装置2のシーケンス制御部201は、マッピング情報送信依頼をMME1のシーケンス制御部105から受信する。次に、シーケンス制御部201は、認証部202からTEIDを取得し、マッピング情報を作成する。そして、シーケンス制御部201は、作成したマッピング情報をMME1のシーケンス制御部201へ送信する(ステップS104)。例えば、シーケンス制御部201は、マッピング情報としてS−GW30を識別するためのIDの位置を示す6ビットの情報がTEIDとして付与されたGTP echo ResponseをMME1へ送信する。
MME1のシーケンス制御部105は、マッピング情報を中継装置2のシーケンス制御部201から取得する。そして、シーケンス制御部105は、取得したマッピング情報をMME1の認証秘匿部104へ送信する。認証秘匿部104は、TEIDテーブル141からS−GW31及び32のTEIDを取得する。そして、認証秘匿部104は、マッピング情報を用いて取得したTEIDからS−GW31及び32に対応するGWIDを取得する。その後、認証秘匿部104は、S−GW31及び32に対応するGWIDをGWIDテーブル142に登録し、GWIDテーブル142を更新する(ステップS105)。
その後、MME1のシーケンス制御部105は、GWIDテーブル142からS−GW31のGWIDを取得する。そして、シーケンス制御部105は、S−GW31のGWIDを表す新しいTEIDを用いてS−GW31の正常性確認を中継装置2のシーケンス制御部201に依頼する(ステップS106)。例えば、シーケンス制御部105は、新しいTEIDを付与したGTP echo Requestを中継装置2に送信する。
中継装置2のシーケンス制御部201は、S−GW31の正常性確認の依頼をMME1のシーケンス制御部105から受ける。そして、シーケンス制御部201は、正常性確認の依頼に含まれるGWIDから正常性確認の対象がS−GW31であると確認する。その後、シーケンス制御部201は、S−GW31の正常性確認を障害検知部203へ依頼する。障害検知部203は、正常性確認の実行をS−GW31に指示する。S−GW31は、正常性確認の指示を受ける。そして、S−GW31は、正常性確認を実行し、正常性確認の応答を中継装置2の障害検知部203へ送信する(ステップS107)。ここでは、S−GW31に故障が発生していない場合で説明する。
中継装置2の障害検知部203は、S−GW31の正常性確認の応答をシーケンス制御部201へ送信する。シーケンス制御部201は、S−GW31の正常性確認の応答を障害検知部203から受ける。そして、シーケンス制御部201は、S−GW31の正常性確認の確認結果の応答をMME1のシーケンス制御部105へ送信する。例えば、シーケンス制御部201は、S−GW31のGWIDを表すTEIDを付与したGTP echo ResponseをMME1に送信する。MME1のシーケンス制御部105は、S−GW31の正常性確認の確認結果を中継装置2のシーケンス制御部201から受信する(ステップS108)。S−GW31に故障が発生していないので、シーケンス制御部201は、そのまま処理を継続する。
次に、MME1のシーケンス制御部105は、GWIDテーブル142からS−GW32のGWIDを取得する。そして、シーケンス制御部105は、S−GW32のGWIDを表す新しいTEIDを用いてS−GW32の正常性確認を中継装置2のシーケンス制御部201に依頼する(ステップS109)。
中継装置2のシーケンス制御部201は、S−GW32の正常性確認の依頼をMME1のシーケンス制御部105から受ける。そして、シーケンス制御部201は、正常性確認の依頼に含まれる新しいTEIDからGWIDを取得し、正常性確認の対象がS−GW32であると確認する。その後、シーケンス制御部201は、S−GW32の正常性確認を障害検知部203へ依頼する。障害検知部203は、正常性確認の実行をS−GW32に指示する。S−GW32は、正常性確認の指示を受ける。そして、S−GW32は、正常性確認を実行し、正常性確認の応答を中継装置2の障害検知部203へ送信する(ステップS110)。ここでは、S−GW32に故障が発生していない場合で説明する。
中継装置2の障害検知部203は、S−GW32の正常性確認の応答をシーケンス制御部201へ送信する。シーケンス制御部201は、S−GW32の正常性確認の応答を障害検知部203から受ける。そして、シーケンス制御部201は、S−GW32の正常性確認の確認結果の応答をMME1のシーケンス制御部105へ送信する。例えば、シーケンス制御部201は、S−GW32のGWIDを表すTEIDを付与したGTP echo ResponseをMME1に送信する。MME1のシーケンス制御部105は、S−GW32の正常性確認の確認結果を中継装置2のシーケンス制御部201から受信する(ステップS111)。S−GW32に故障が発生していないので、シーケンス制御部201は、そのまま処理を継続する。
次に、図6を参照して、無線通信システム100における障害検知及び復旧の処理の流れについて説明する。図6は、実施例に係る無線通信システムにおける障害検知及び復旧の処理のシーケンス図である。ここでは、S−GW31に障害が発生した場合で説明する。
MME1のシーケンス制御部105は、GWIDテーブル142からS−GW31のGWIDを取得する。そして、シーケンス制御部105は、S−GW31のGWIDを用いてS−GW31の正常性確認を中継装置2のシーケンス制御部201に依頼する(ステップS201)。
中継装置2のシーケンス制御部201は、S−GW31の正常性確認の依頼をMME1のシーケンス制御部105から受ける。そして、シーケンス制御部201は、正常性確認の依頼に含まれるGWIDから正常性確認の対象がS−GW31であると確認する。その後、シーケンス制御部201は、S−GW31の正常性確認を障害検知部203へ依頼する。障害検知部203は、正常性確認の実行をS−GW31に指示する。S−GW31は、正常性確認の指示を受ける。そして、S−GW31は、正常性確認を実行する。S−GW31は、故障が発生しているため、正常性確認の応答を行わない(ステップS202)。図6のステップS202におけるバツ印は、中継装置2とS−GW31との間で正常な正常性確認の応答が為されないことを表す。
MME1の障害検知部203は、S−GW31の正常性確認の応答をS−GW31から受信しない。そのため、中継装置2のシーケンス制御部201は、S−GW31の正常性確認の応答を受けず、S−GW31の正常性確認の確認結果の応答をMME1のシーケンス制御部105へ送信しない(ステップS203)。図6のステップS203におけるバツ印は、MME1と中継装置2との間で正常な正常性確認の応答が為されないことを表す。
次に、MME1のシーケンス制御部105は、GWIDテーブル142からS−GW32のGWIDを取得する。そして、シーケンス制御部105は、S−GW32のGWIDを用いてS−GW32の正常性確認を中継装置2のシーケンス制御部201に依頼する(ステップS204)。
中継装置2のシーケンス制御部201は、S−GW32の正常性確認の依頼をMME1のシーケンス制御部105から受ける。そして、シーケンス制御部201は、正常性確認の依頼に含まれるGWIDから正常性確認の対象がS−GW32であると確認する。その後、シーケンス制御部201は、S−GW32の正常性確認を障害検知部203へ依頼する。障害検知部203は、正常性確認の実行をS−GW32に指示する。S−GW32は、正常性確認の指示を受ける。そして、S−GW32は、正常性確認を実行し、正常性確認の応答を中継装置2の障害検知部203へ送信する(ステップS205)。ここでは、S−GW32に故障が発生していない場合で説明する。
中継装置2の障害検知部203は、S−GW32の正常性確認の応答をシーケンス制御部201へ送信する。シーケンス制御部201は、S−GW32の正常性確認の応答を障害検知部203から受ける。そして、シーケンス制御部201は、S−GW32の正常性確認の確認結果の応答をMME1のシーケンス制御部105へ送信する。MME1のシーケンス制御部105は、S−GW32の正常性確認の確認結果を中継装置2のシーケンス制御部201から受信する(ステップS206)。S−GW32に故障が発生していないので、シーケンス制御部201は、そのまま処理を継続する。
MME1のシーケンス制御部105は、中継装置2からS−GW31の正常性確認の正常な応答が返ってきていないので、端末装置6のS−GW31を経由するセッション解放をパス制御部102に指示する。パス制御部102は、S−GW31を経由するセッションのセッション解放要求を端末装置6へ送信する(ステップS207)。
端末装置6は、セッションの解放要求をMME1のパス制御部102から受信する。そして、端末装置6は、S−GW31を経由するセッションを解放する。また、MME1のシーケンス制御部105は、S−GW31を経由するセッションの解放をMME1の認証秘匿部104に通知する。認証秘匿部104は、TEIDテーブル141からS−GW31のTEIDを削除する。さらに、認証秘匿部104は、S−GW31に対応するGWIDをGWIDテーブル142から削除し、GWIDテーブル142を更新する(ステップS208)。
その後、MME1のシーケンス制御部105は、更新されたGWIDテーブル142を生成して、周期的にGWIDテーブル142に登録されたS−GW30に対する正常性確認を中継装置2のシーケンス制御部201に依頼する(ステップS209)。
次に、図7及び8を参照して、正常性確認の処理の流れについて詳細に説明する。図7は、正常性確認処理のフローチャートである。図8は、正常性確認処理によるTEIDテーブル及びGWIDテーブルの遷移を表す図である。ここでは、S−GW30としてS−GW#1〜#3が存在し、S−GW#1を経由するセッションが確立している場合で説明する。
シーケンス制御部105は、セッションを確立したS−GW30のGWIDが登録済みか否かを判定する(ステップS301)。セッションを確立したS−GW30のGWIDが登録済みの場合(ステップS301:肯定)、シーケンス制御部105は、ステップS305へ進む。
これに対して、セッションを確立したS−GW30のGWIDが登録されていない場合(ステップS301:否定)、シーケンス制御部105は、TEID値として「0」を付与したGTP echo Requestを生成する。そして、シーケンス制御部105は、マッピング情報の送信依頼としてGTP echo Requestを中継装置2のシーケンス制御部201へ送出する(ステップS302)。
中継装置2のシーケンス制御部201は、TEID値として「0」が付与されたGTP echo RequestをMME1のシーケンス制御部105から受信する。次に、シーケンス制御部201は、マッピング情報を付与したGTP echo Responseを生成し、MME1のシーケンス制御部105へ送出する(ステップS303)。
MME1のシーケンス制御部105は、マッピング情報が付与されたGTP echo Responseを中継装置2のシーケンス制御部201から受信する。シーケンス制御部105は、マッピング情報を認証秘匿部104へ送信する。認証秘匿部104は、図8に示すTEIDテーブル141AからS−GW#1のTEIDである「axxxxx」を取得する。そして、認証秘匿部104は、マッピング情報を用いて取得したTEIDである「axxxxx」からS−GW#1のGWIDである「a」を取得する。そして、認証秘匿部104は、GWIDテーブル142にS−GW#1のGWIDを登録し、GWIDテーブル142を更新する(ステップS304)。
これにより、例えば、図8に示すように、GWIDテーブル142Aは、更新されGWIDテーブル142BのようにS−GW#1のGWIDが登録される。また、TEIDテーブル141Aは、更新されてないのでTEIDテーブル141Bに示すように登録内容は変化しない。
MME1のシーケンス制御部105は、GWIDテーブル142からGWIDを取得する。そして、シーケンス制御部105は、取得したGWIDを表す新しいTEIDを付与したGTP echo Requestを生成する。そして、シーケンス制御部105は、取得したGWIDを表す新しいTEIDが付与されたGTP echo Requestを中継装置2のシーケンス制御部201へ送出する(ステップS305)。
中継装置2のシーケンス制御部201は、GWIDを表す新しいTEIDが付与されたGTP echo RequestをMME1のシーケンス制御部105から受信する。そして、シーケンス制御部201は、GTP echo RequestからGWIDを取得し、取得したGWIDに対応するS−GW30に対して正常性確認を実行させる(ステップS306)。
次に、図9及び10を参照して、障害検知及び復旧の流れについて詳細に説明する。図9は、障害検知及び復旧処理のフローチャートである。図10は、復旧処理によるTEIDテーブル及びGWIDテーブルの遷移を表す図である。ここでは、S−GW30としてS−GW#1〜#3が存在し、S−GW#1を経由するセッションが確立されている場合で説明する。
MME1のシーケンス制御部105は、GWIDテーブル142からS−GW#1のGWIDを取得する。そして、シーケンス制御部105は、S−GW#1のGWIDを表す新しいTEIDを付与したGTP echo Requestを生成する。そして、シーケンス制御部105は、S−GW#1のGWIDを表す新しいTEIDが付与されたGTP echo Requestを中継装置2のシーケンス制御部201へ送出する(ステップS401)。
中継装置2のシーケンス制御部201は、S−GW#1のGWIDを表す新しいTEIDが付与されたGTP echo RequestをMME1のシーケンス制御部105から受信する。そして、シーケンス制御部201は、GTP echo Requestに付与されたTEIDからS−GW#1のGWIDを取得し、取得したGWIDに対応するS−GW#1に対して正常性確認の処理を実行させる(ステップS402)。
MME1のシーケンス制御部105は、GTP echo Responseを受信したか否かを判定する(ステップS403)。GTP echo Responseを受信した場合(ステップS403:肯定)、シーケンス制御部105は、ステップS406へ進む。
これに対して、GTP echo Responseを受信していない場合(ステップS403:否定)、シーケンス制御部105は、障害が発生したS−GW30を識別する。ここでは、シーケンス制御部105は、障害が発生したS−GW30としてS−GW#1を特定する。シーケンス制御部105は、端末装置6のS−GW#1を経由するセッションの解放をパス制御部102に指示する。次に、パス制御部102は、S−GW#1のセッション解放を端末装置6に指示する(ステップS404)。端末装置6は、セッション解放の指示を受けて、S−GW#1を経由するセッションを解放する。
MME1のシーケンス制御部105は、S−GW#1を経由するセッションの解放を認証秘匿部104へ送信する。認証秘匿部104は、図10に示すTEIDテーブル141CからS−GW#1のTEIDを削除する。さらに、認証秘匿部104は、GWIDテーブル142からS−GW#1のGWIDを削除し、GWIDテーブル142を更新する(ステップS405)。
MME1のシーケンス制御部105は、更新されたGWIDテーブル142からGWIDを取得する。この場合、S−GW#1のGWIDはGWIDテーブル142から削除されているので、シーケンス制御部105は、S−GW#1のGWIDは取得しない。そして、シーケンス制御部105は、取得したGWIDを表す新しいTEIDを付与したGTP echo Requestを生成する。そして、シーケンス制御部105は、S−GW#1のGWIDを表す新しいTEIDが付与されたGTP echo Requestを中継装置2のシーケンス制御部201へ送出する(ステップS406)。
中継装置2のシーケンス制御部201は、更新されたGWIDテーブル142に登録されたGWIDを表す新しいTEIDが付与されたGTP echo RequestをMME1のシーケンス制御部105から受信する。そして、シーケンス制御部201は、GTP echo Requestに付与されたTEIDから更新されたGWIDテーブル142に登録されたGWIDを取得する。その後、シーケンス制御部201は、取得したGWIDに対応するS−GW30に対して正常性確認の処理を実行させる(ステップS407)。
これにより、例えば、図10に示すように、TEIDテーブル141CからS−GW#1のTEIDが削除され、TEIDテーブル141Dのように更新される。また、GWIDテーブル142CからS−GW#1のGWIDが削除され、GWIDテーブル142Dのように更新される。
以上に説明したように、本実施例に係るMME及び中継装置を含む無線通信システムにおいて、MMEは、TEIDからS−GWを識別するためのGWIDを取得し、取得したGWIDを用いて各S−GWの正常性確認を中継装置に依頼する。これにより、中継装置は、MMEにより正常性確認の対象として指定されたS−GWを特定することができ、指定されたS−GWの正常性確認を行うことができる。
すなわち、MMEは、シングルアドレスを用いてS−GWとの間で通信を行うとともに、各S−GWを指定して正常性確認を実行することができる。これにより、S−GWの柔軟な増減設を容易に行え、且つ、S−GWの障害検知を適切に行うことができる。したがって、保守者の手間を軽減でき、また、迅速に通信を復旧することができる。
また、S−GWの識別にTEIDを用いているため、本実施例に係る無線通信システムは、従来の機能を活用して容易に実現することが可能である。なお、以上で説明した機能を有さないMMEであっても、MMEと中継装置との間の正常性確認そのものは可能である。そのため、以上で説明した機能を有するMMEとその機能を有さないMMEとの両立性を確保することができる。
(ハードウェア構成)
次に、図11を参照して、MME1のハードウェア構成について説明する。図11は、MMEのハードウェア構成図である。
次に、図11を参照して、MME1のハードウェア構成について説明する。図11は、MMEのハードウェア構成図である。
MME1は、図11に示すように、CPU(Central Processing Unit)91、メモリ92、ハードディスク93及び回線インタフェース94を有する。
回線インタフェース94は、例えば、eNB5及び中継装置2に接続するためのインタフェースである。
ハードディスク93は、図2に例示した、モビリティ制御部101、パス制御部102、ハンドオーバ制御部103、認証秘匿部104及びシーケンス制御部105の機能を実現するためのプログラムを含む各種プログラムを格納する。
CPU91は、ハードディスク93から各種プログラムを読み出し、メモリ92上に展開して実行する。これにより、CPU91及びメモリ92は、図2に例示した、モビリティ制御部101、パス制御部102、ハンドオーバ制御部103、認証秘匿部104及びシーケンス制御部105の機能を実現する。
次に、図12を参照して、中継装置2のハードウェア構成について説明する。図12は、中継装置のハードウェア構成図である。
中継装置2は、図12に示すように、CPU95、メモリ96、ハードディスク97及び回線インタフェース98を有する。
回線インタフェース98は、例えば、eNB5及びMME1に接続するためのインタフェースである。
ハードディスク97は、図3に例示した、シーケンス制御部201、認証部202、障害検知部203、負荷分散部204及びS−GW管理部205の機能を実現するためのプログラムを含む各種プログラムを格納する。
CPU95は、ハードディスク97から各種プログラムを読み出し、メモリ96上に展開して実行する。これにより、CPU95及びメモリ96は、図3に例示した、シーケンス制御部201、認証部202、障害検知部203、負荷分散部204及びS−GW管理部205の機能を実現する。
1 MME
2 中継装置
4 DNS
5 eNB
6 端末装置
7 HSS
8 P−GW
9 PCRF
10 C−Plane処理機構
20 U−Plane処理機構
30〜33 S−GW
100 無線通信システム
101 モビリティ制御部
102 パス制御部
103 ハンドオーバ制御部
104 認証秘匿部
105 シーケンス制御部
141 TEIDテーブル
142 GWIDテーブル
201 シーケンス制御部
202 認証部
203 障害検知部
204 負荷分散部
205 S−GW管理部
2 中継装置
4 DNS
5 eNB
6 端末装置
7 HSS
8 P−GW
9 PCRF
10 C−Plane処理機構
20 U−Plane処理機構
30〜33 S−GW
100 無線通信システム
101 モビリティ制御部
102 パス制御部
103 ハンドオーバ制御部
104 認証秘匿部
105 シーケンス制御部
141 TEIDテーブル
142 GWIDテーブル
201 シーケンス制御部
202 認証部
203 障害検知部
204 負荷分散部
205 S−GW管理部
Claims (4)
- 複数のゲートウェイ装置、中継装置及び通信制御装置を有する通信システムであって、
前記通信制御装置は、
前記ゲートウェイ装置の識別情報を特定するための特定情報を前記中継装置から受信し、受信した前記特定情報を基に、前記ゲートウェイ装置の識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記識別情報取得部により取得された前記識別情報を用いて前記中継装置に対して前記ゲートウェイ装置の動作検証を依頼し、前記動作検証の結果を取得する検証制御部とを備え、
前記中継装置は、
前記特定情報を取得し前記識別情報取得部へ通知する識別情報通知部と、
前記検証制御部から前記動作検証の依頼を取得し、前記動作検証の依頼で指定された前記識別情報を有する前記ゲートウェイ装置の前記動作検証を行い、前記動作検証の結果を前記検証制御部へ送信する障害検知部とを備えた
ことを特徴とする通信システム。 - 前記ゲートウェイ装置を介する通信経路を指定して通信を行う端末装置をさらに備え、
前記識別情報通知部は、前記端末装置による前記通信経路の指定において使用される前記ゲートウェイ装置の前記識別情報を含む通信経路情報を基に、前記特定情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。 - 前記識別情報通知部は、前記通信経路情報における前記識別情報の格納位置を示す位置情報を取得し、取得した前記位置情報を前記識別情報取得部へ送信し、
前記識別情報取得部は、前記通信経路情報を予め記憶しており、前記識別情報通知部から前記位置情報を受信し、受信した前記位置情報を基に、前記通信経路情報から前記識別情報を取得することを特徴とする請求項2に記載の通信システム。 - 複数のゲートウェイ装置、中継装置及び通信制御装置を有する通信システムにおける通信制御方法であって、
前記中継装置に、前記ゲートウェイ装置の識別情報を特定するための特定情報を取得させ、前記通信制御装置へ通知させ、
前記通信制御装置に、前記特定情報を前記中継装置から受信させ、受信した前記特定情報を基に前記ゲートウェイ装置の識別情報を取得させ、取得した識別情報を用いて前記中継装置に対して前記ゲートウェイ装置の動作検証を依頼させ、
前記中継装置に、前記動作検証の依頼を前記通信制御装置から取得させ、前記動作検証の依頼で指定された前記識別情報を有する前記ゲートウェイ装置の前記動作検証を行わせ、前記動作検証の結果を前記通信制御装置へ送信させ、
前記通信制御装置に、前記動作検証の結果を前記中継装置から取得させる
ことを特徴とする通信制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016151566A JP2018022962A (ja) | 2016-08-01 | 2016-08-01 | 通信システム及び通信制御方法 |
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JP2016151566A JP2018022962A (ja) | 2016-08-01 | 2016-08-01 | 通信システム及び通信制御方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=61165832
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220023590A (ko) * | 2020-08-21 | 2022-03-02 | 주식회사 엘지유플러스 | 데이터 패킷 처리 장치의 장애 발생 시의 서비스 복구 방법 |
-
2016
- 2016-08-01 JP JP2016151566A patent/JP2018022962A/ja active Pending
Cited By (2)
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KR20220023590A (ko) * | 2020-08-21 | 2022-03-02 | 주식회사 엘지유플러스 | 데이터 패킷 처리 장치의 장애 발생 시의 서비스 복구 방법 |
KR102402355B1 (ko) * | 2020-08-21 | 2022-05-25 | 주식회사 엘지유플러스 | 데이터 패킷 처리 장치의 장애 발생 시의 서비스 복구 방법 |
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