JP2018022128A - 焦点調節装置および方法、および撮像装置 - Google Patents

焦点調節装置および方法、および撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 撮像画像から得られる画像特徴に基づく信頼度を用いて、予測困難な不規則な被写体の移動に対して追尾可能な状態をより多く実現すること。【解決手段】 画像信号に基づいて、複数の焦点検出領域の焦点状態を検出する焦点検出手段と、画像信号から、追尾する被写体の第1の領域、像面位置および信頼度を検出する追尾手段と、像面位置の履歴に基づいて、撮影時点の像面位置を予測し、予め決められた一部の焦点検出領域から、予測した像面位置の予測焦点状態に近い第2の領域を選択する予測手段と、第1の領域の焦点状態と予測焦点状態との差が大きく、第2の領域の焦点状態と予測焦点状態との差が小さい場合、信頼度が高い状態が予め決められた時間以上、継続していれば第1の領域を選択し、継続していなければ第2の領域を選択する選択手段と、前記選択した領域に焦点を合わせるためのフォーカスレンズの駆動量を算出する算出手段と、を有する。【選択図】 図8

Description

本発明は焦点調節装置および方法、および焦点調節装置を備えた撮像装置に関し、特に被写体追尾により焦点調節を行う焦点調節装置および方法、および焦点調節装置を備えた撮像装置に関する。
近年、移動している被写体を高精度に追尾するための焦点調節装置が多く提案されている。光軸方向の被写体の移動を高精度に追尾するための一つの方式として、移動している被写体の将来の像面位置を予測することで追尾性能を向上させる焦点調節装置が特許文献1に開示されている。特許文献1では、過去複数回の焦点検出結果を記憶しておき、将来の被写体の像面位置の変化を予測するのに最も適した関数を選択する。
また、撮影画像の画像特徴を基に行う追尾位置と、過去の焦点検出結果の予測から得られる追尾位置と、任意の指定位置(開始検出点)とから、所定条件を満たす追尾位置を選択する方式が特許文献2に開示されている。
特開2001−21794号公報 特開2012−208507号公報
しかしながら、特許文献1では、これまでの検出結果から予測できないような動きを行うと、追尾に失敗する場合がある。一方、特許文献2では、予測できないような動きに対して、ユーザが撮影開始時に指定した位置を優先している。しかし、ユーザが画面の所定位置で追尾したい被写体を捉え続ける必要があるため、カメラの操作に慣れていないユーザには扱いが難しい。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、撮像画像から得られる画像特徴に基づく信頼度を用いて、予測困難な不規則な被写体の移動に対して追尾可能な状態をより多く実現することを目的とする。また、追尾している被写体の領域をユーザに分かりやすく知らせることを更なる目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の焦点調節装置は、入射する光を光電変換して画像信号を出力する撮像手段から出力された前記画像信号に基づいて、予め決められた複数の焦点検出領域の焦点状態を検出する焦点検出手段と、前記画像信号から、追尾する被写体の第1の領域、および当該第1の領域の像面位置および信頼度を検出する追尾手段と、前記追尾手段により検出された像面位置の履歴に基づいて、前記画像信号の撮影時点の像面位置を予測し、前記複数の焦点検出領域のうちの予め決められた一部の焦点検出領域から、前記予測した像面位置の予測焦点状態に近い第2の領域を選択する予測手段と、前記第1の領域の焦点状態と、前記予測焦点状態との差が予め決められた第1の範囲外にあり、前記第2の領域の焦点状態と、前記予測焦点状態との差が予め決められた第2の範囲内にある場合、前記信頼度が予め決められた第1の閾値よりも高い状態が予め決められた時間以上、継続している場合に、前記第1の領域の位置を主追尾位置として選択し、継続していない場合に、前記第2の領域の位置を前記主追尾位置として選択する選択手段と、前記主追尾位置に焦点を合わせるためのフォーカスレンズの駆動量を算出する算出手段と、を有し、前記予測手段は、更に、予め決められた将来の時点での前記主追尾位置に対応する焦点検出領域に含まれる被写体の像面位置を予測し、前記算出手段は、前記予測された将来の時点での像面位置に焦点を合わせるように前記駆動量を算出する。
本発明によれば、撮像画像から得られる画像特徴に基づく信頼度を用いて、予測困難な不規則な被写体の移動に対して追尾可能な状態をより多く実現することができる。また、追尾している被写体の領域をユーザに分かりやすく知らせることができる。
本発明の実施形態における撮像装置の断面図と、撮像装置の機能構成を示すブロック図。 実施形態における撮像素子の構造を示す図。 実施形態における画素構造と瞳分割の概略説明図。 実施形態における焦点調節および撮像処理のフローチャート。 実施形態における焦点検出処理のフローチャート。 実施形態における被写体追尾処理のフローチャート。 実施形態におけるテンプレートマッチングの例を示す図。 実施形態における主追尾位置判別処理のフローチャート。 実施形態における撮影前予測処理のフローチャート。 実施形態における表示枠の表示例を示す図。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。ただし、本形態において例示される構成部品の寸法、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明がそれらの例示に限定されるものではない。
●全体構成
図1は、本発明の実施形態における撮像装置の全体構成を示す図であり、図1(a)は撮像装置の断面図、図1(b)は機能構成を示すブロック図である。一般的にカメラには、ある時刻における被写体の像面に対してレンズを駆動するモード(ワンショット撮影モード)と、将来の被写体の像面を予測しながらレンズを駆動するモード(サーボ撮影モード)の2種類がある。本実施形態では、撮像装置がサーボ撮影モードに設定されたときの動きについて説明する。
本実施形態では、撮像装置として、ファインダ104および撮像素子103を有するカメラ本体100と、撮影光学系を有する撮影レンズ120とを組み合わせて使用するレンズ交換式のデジタルスチルカメラについて説明する。しかしながら、本発明はレンズ交換式のデジタルスチルカメラに限るものではなく、画像信号に基づいて焦点調節を行うことのできる様々な光学機器に応用することが可能である。
カメラ本体100は、撮像素子103、ファインダ104、表示器105、CPU110、撮像素子制御回路102、メモリ回路101、インターフェース回路106、画像処理回路107、電気接点108、クイックリターンミラー109を備えている。
撮像素子103は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等により形成され、カメラ本体100の撮影レンズ120の予定結像面に配置されている。なお、撮像素子103は、本実施形態ではCMOSイメージセンサであるものとして説明する。
ここで、図2を参照して、本実施形態における撮像素子103の画素構造について説明する。図2は、撮像素子103の画素構造を示す図であり、図2(a)は撮像素子103の画素配列の平面図、図2(b)は画素210Gの断面図を示している。
図2(a)は、撮像素子103の画素配列を、4行×4列の画素範囲で示している。画素群210は2行×2列のベイヤー配列の画素からなり、R(赤)の分光感度を有する画素210Rが左上に、G(緑)の分光感度を有する画素210Gが右上と左下に、B(青)の分光感度を有する画素210Bが右下に配置されている。また、画素210R、210G、210Bは、それぞれ、瞳分割用の2つの光電変換部201a、201bを有する。光電変換部201aは、撮影レンズ120の射出瞳の第1瞳領域を通過した光束を受光して光電変換する。また、光電変換部201bは、第1瞳領域と異なる第2瞳領域を通過した光束を受光して光電変換する。上記構成を有する各画素は、撮像用画素および焦点検出用画素として機能する。
また、図2(b)に示すように、光電変換部201a、201bは、p型層200およびn型層から構成されるフォトダイオードにより構成される。マイクロレンズ202は、受光面からZ方向に所定の距離だけ離れた位置に、カラーフィルタ203上に形成されている。
本実施形態では、撮像素子103の全ての画素210R、210G、210Bに、瞳分割用の光電変換部201a、201bが設けられている。2つの光電変換部201a、201bは、マイクロレンズ202の光軸に対し、+X方向および−X方向にそれぞれ偏心しているため、1つのマイクロレンズ202を用いて瞳分割を行うことが可能である。そのため、光電変換部201a、201bを含む画素は、焦点検出用画素として用いられる。なお、ここでは、全画素を焦点検出用画素で構成した場合について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、焦点検出用画素が全画素のうちの一部の画素にのみ設けられている構成であってもよい。また、図2(a)に示す例では、光電変換部201a、201bは、マイクロレンズ202の光軸に対し、X方向に偏心した配置となっているが、Y方向に偏心した配置としても良いし、X方向およびY方向に偏心した画素が混在するようにしても良い。これにより、X方向の輝度分布を有する被写体だけでは無く、Y方向に輝度分布を有する被写体にも対応した構成とすることができる。
続いて図3を参照して、撮像素子103の瞳分割機能について説明する。図3は、撮像素子103の瞳分割機能の説明図であり、1つの画素部における瞳分割の様子を示している。なお、図3において図2(b)と同じ構成には同じ参照番号を付している。
図3の上方には、射出瞳302、および、開口枠303(例えば、絞り枠やレンズ枠)がそれぞれ示されている。射出瞳302のうち、瞳領域302aは光電変換部201aに対応し、瞳領域302bは光電変換部201bに対応する。像信号Aは、−X方向に偏心したn型層に対応する光電変換部201aで取得される。また、像信号Bは、+X方向に偏心したn型層に対応する光電変換部201bで取得される。
本実施形態において、像信号Aは、図2(a)に示されるように、X方向に規則的に配列した複数の光電変換部201aから得られた信号である。すなわち像信号Aは、撮影光学系の射出瞳領域の一部を通過し、絞り値に応じて基線長が異なる対の光束から得られた像信号の一方である。また、像信号Bは、図2(a)に示されるように、X方向に規則的に配列した複数の光電変換部201bから得られた信号である。すなわち像信号Bは、撮影光学系の異なる射出瞳領域を通過し、絞り値に応じて基線長が異なる対の光束から得た像信号の他方である。
図1に戻り、クイックリターンミラー109は、撮像素子103への光路上にあるときには、撮影レンズ120からの撮影光束をファインダ104方向へ反射する。ファインダ104は、クイックリターンミラー109が反射する被写体像を操作者が観察可能にする。また、撮影時およびライブビューモード時には、クイックリターンミラー109は、光路から退避し、撮影レンズ120を介して入射した光束が撮像素子103へ到達可能な状態とする。なお、図示しないが、クイックリターンミラー109と撮像素子103との間には、シャッタが設けられており、撮影時およびライブビューモード時にシャッタ開状態となる。
撮像素子制御回路102は、CPU110の指示に従い、撮像素子103を駆動制御する。メモリ回路101は、撮像素子103により撮像された画像を記憶すると共に、撮像素子103の受光分布を記憶する。画像処理回路107は、撮像素子103により撮影した画像信号を画像処理する。インターフェース回路106は、画像処理回路107により画像処理された画像をカメラ外部に出力するために用いられる。電気接点108は、撮影レンズ120の電気接点124と接触して、電力および各種信号の通信に用いられる。
表示器105は、LCD(Liquid Crystal Display)パネル等により形成され、撮影画像の表示や撮影情報等の情報の表示を行う。また表示器105は、ライブビューモード時には、撮影予定の領域をリアルタイムで動画表示する。ここで、ライブビューモードとは、撮影レンズ120を介して入射し、撮像素子103に結像された被写体像を、プレビュー用に低画素数の動画像として読み出し、表示器105にリアルタイムで表示するモードである。このライブビューモード時には、後述する撮像面における位相差AFを実行することができる。さらに、連写撮影中には各連写時の低画素数の静止画像を表示器105に表示する。
CPU110は、カメラ全体を統括的に制御する制御部である。CPU110は、位相差検出部111、被写体追尾部116、デフォーカス量換算部112、主追尾位置判別部115、記憶部113、焦点調節部114、予測部119、表示枠選択部117を備え、撮影レンズ120の焦点状態の算出と駆動指示を行う。
位相差検出部111は、撮像素子103から得た一対の像信号Aと像信号Bの相対的な位相差を検出し、デフォーカス量換算部112は、位相差検出部111が検出した位相差を、換算係数を用いてデフォーカス量へ換算する。被写体追尾部116は、撮像素子103から得た画像信号の特徴に基づいて、追尾する被写体の領域(以下、「追尾領域」と呼ぶ。)および位置(以下、「追尾位置」と呼ぶ。)と、追尾の信頼度を算出する。主追尾位置判別部115は、複数の追尾位置の中から焦点調節部114で焦点を合わせるための主追尾位置(合焦エリア)を判別する。記憶部113は、撮影時刻(撮影時点)と、換算したデフォーカス量から算出した被写体像面位置とをメモリ回路101に記憶させる。
焦点調節部114は、換算したデフォーカス量に基づいて焦点位置を移動させるようにレンズCPU122に指示を行う。さらに焦点調節部114は、将来の像面位置を予測部119を用いて予測し、撮影レンズ120の焦点位置が予測した像面位置に来るために必要なレンズ駆動量を算出し、レンズCPU122に指示を行う。
表示枠選択部117は、撮像された低画素静止画像を表示器105に表示する際に、重畳して表示させる追尾中の被写体の領域を示す枠の位置を選択する。
撮影レンズ120は、カメラ本体100に対して着脱可能な交換レンズである。撮影レンズ120は、フォーカスレンズを含むレンズ群等から成る撮影光学系、レンズCPU122、撮影レンズ駆動機構121、絞り駆動機構123、絞り125、電気接点124を備えている。
撮影レンズ駆動機構121は、撮像素子103の撮像面付近にある焦点位置を光軸方向に移動させるように複数のレンズ群を駆動することで、撮影する被写体の光学像を撮像素子103上に結像させる。レンズCPU122は、カメラ本体100のCPU110から送られてくる焦点調節情報を電気接点124を介して受信し、その焦点調節情報に基づいて撮影レンズ駆動機構121を駆動する。
絞り駆動機構123は、絞り125を駆動する機構およびそのアクチュエータを有し、カメラCPU110の指示に従って絞り125を駆動する。
●撮像処理
続いて、図4を用いて、本実施形態におけるサーボ撮影モードにおける焦点調節および撮像処理の流れについて説明する。この処理は、撮影準備スイッチがオンされて撮影準備が指示されると開始される。なお、一般的なカメラでは撮影ボタンのスイッチが半押しの状態で、撮影準備スイッチがオンとなる。
処理が開始されると、S101において、焦点検出処理を行う。なお、焦点検出処理の詳細については、図5を用いて後述する。続いてS102で、被写体追尾部116による被写体追尾処理を行う。なお、被写体追尾処理の詳細については、図6を用いて後述する。次にS103で、主追尾位置判別処理を行う。なお、主追尾位置判別処理の詳細については、図8を用いて後述する。
S104では、撮影前予測処理を行う。撮影前予測処理では、後述するように撮影開始スイッチがオン状態であれば、S101の焦点検出処理における位相差検出時から撮像素子103による撮影時までの被写体の像面位置を予測部119によって予測する。また、撮影開始スイッチがオフ状態であれば、次の位相差検出時までの被写体の像面位置を予測部119によって予測する。なお、予測方法の詳細については図9を用いて後述する。
S105で、S104で予測した被写体の像面位置に合焦するように撮影レンズ120を動かすために必要なレンズ駆動量を算出し、レンズCPU122に伝える。
次にS106で、撮影開始スイッチの状態を判定し、スイッチオン状態であれば、S107の撮影に移行し、スイッチオフ状態であれば、S110に移行する。なお、一般的なカメラでは撮影ボタンのスイッチが全押しの状態で、撮影開始スイッチがオンとなる。
S107で、撮像素子制御回路102に指示を行い、撮像素子103を駆動制御させ、撮像素子103により撮影された画像をメモリ回路101に記憶する。S108において、次の位相差検出時の被写体の像面位置を予測部119によって予測し、S109で、S108で予測した像面位置に合焦するように撮影レンズ120を動かすために必要なレンズ駆動量を算出し、レンズCPU122に伝える。
S110で、表示枠選択部117により撮影画面に表示する枠の選択を行う。なお、表示枠選択方法の詳細については図10を用いて後述する。
S111で撮影準備スイッチオフ判定を行い、スイッチオフ状態であれば処理を終了し、スイッチオン状態であればS101へ戻って、上記処理を繰り返す。
(焦点検出処理)
次に、S101で行われる焦点検出処理の動作の一例を、図5のフローチャートに基づいて説明する。S201で、撮像素子103から出力される一対の像信号A、像信号Bを取得する。そしてS202において、S201で取得した像信号A、像信号Bの移動差(像ずれ量)を算出する。ここでは、例えば、図10(a)に示すように、表示器105に表示される範囲701のうち、撮像素子103で撮像した画像内で位相差検出を行える範囲702を複数に分割した焦点検出領域(図10(a)の例では、7×7の領域)それぞれについて算出する。ただし、処理速度の制約等により全ての焦点検出領域で像ずれ量を算出するのが難しい場合には、その一部の焦点検出領域について算出すればよい。
続いて、S203において、デフォーカス量換算部112により、S202で算出した像ずれ量をデフォーカス量に換算する。そしてS204において、得られた焦点検出情報をメモリ回路101に記憶する。ここでは、各焦点検出領域のデフォーカス量と、像信号A、像信号Bの撮影時刻を記憶する。
(被写体追尾処理)
次にS102で行われる被写体追尾部116による被写体追尾処理の一例を図6のフローチャートを参照しながら説明する。
本実施形態の被写体追尾部116が行う処理として、目的とする被写体を示す部分画像をテンプレートとして、供給された画像の部分領域と照合し、照合する部分領域を変化させて、相違度が低い領域を推定する方法(テンプレートマッチング)を説明する。また、本実施形態では、目的とする被写体の時間方向のスケール変換に対応するため、被写体の特徴色を抽出し、撮影画像中の特徴色の分布状況に基づき被写体領域を推定する方法による推定も行うものとする。そして、推定された被写体領域に基づきテンプレートの更新を行う。
まず、S301において、撮像素子103により被写体からの反射光を電気信号に変換し、読み出すことで、画像情報を得る。読み出した画像情報は、デジタル信号に変換され、被写体追尾部116に送られる。
S302では、追尾対象の被写体が存在するか否かを判定する。追尾対象の被写体が存在する場合は、被写体の追尾処理をS305からS308で実施する。追尾対象の被写体が存在しない場合は、追尾対象の被写体を決定するため、S303で被写体検出を行う。
S303における被写体検出の方法としては、大きく分けて、撮影者の指示に基づく検出方法と、自動で検出する方法とがある。撮影者の指示に基づく検出方法では、タッチパネルやボタンなどを含む入力インターフェースを介して、撮影画像中の被写体の位置が指示され、指示された位置情報に基づいて被写体領域を抽出する。一方、自動で検出する方法としては、顔検出などが一般的である。顔検出の公知技術は、顔に関する知識(肌色情報、目・鼻・口などのパーツ)を利用する方法と、ニューラルネットに代表される学習アルゴリズムにより顔検出のための識別器を構成する方法などがある。また、顔検出では、検出率向上のためにこれらを組み合わせて顔検出を行うのが一般的である。具体的には、特開2002−251380号公報に記載のウェーブレット変換と画像特徴量を利用して顔検出する方法などが挙げられる。
S304では、抽出された被写体領域から、追尾対象の特徴量を抽出する。本実施形態では、テンプレートマッチングに基づく追尾処理を行うため、被写体領域の画像パターンを特徴量として保持しておく。また、特徴色の分布に基づいて被写体領域の推定を行うため、被写体領域の色ヒストグラムHinを保持しておく。その後、次回撮影のサンプリング周期まで待ち状態となる。
次に、S302において追尾対象の被写体が存在すると判定された場合の追尾処理について説明する。この場合、S305においてマッチング処理を行う。ここで、図7を参照して、テンプレートマッチングの詳細に関して説明する。図7(a)は、テンプレートマッチングにおける被写体モデル(テンプレート)の例を示す。601は追尾対象の被写体を示す部分画像(テンプレート)であり、この画像の画素パターンを特徴量として扱う。602はテンプレート601の特徴量を表現したものであり、画素データの輝度信号を特徴量とする。特徴量T(i,j)は、テンプレート領域内の座標を(i,j)、水平画素数をW、垂直画素数をHとすると、式(1)で表現される。
T(i, j) = {T(0, 0), T(1, 0), ... , T(W-1, H-1)} …(1)
図7(b)は、追尾対象の被写体を探索する画像の情報を示す。603はマッチング処理を行う画像の範囲(探索範囲)を示す。探索範囲603における座標は(x,y)で表現する。604はマッチングの評価値を取得するための部分領域である。また、605は部分領域604の特徴量を表現したものであり、テンプレート601と同様に画像データの輝度信号を特徴量とする。特徴量S(i,j)は、部分領域内の座標を(i,j)、水平画素数をW、垂直画素数をHとすると、式(2)で表現される。
S(i, j) = {S(0, 0), S(1, 0), ... , S(W-1, H-1)} …(2)
テンプレート601と部分領域604との類似性を評価する演算方法として、差分絶対和、いわゆるSAD(Sum of Absolute Difference)値を用いる。SAD値は、式(3)により算出される。
Figure 2018022128
部分領域604を探索範囲603の左上から順に1画素ずつずらしながら、SAD値V(x,y)を演算する。演算されたV(x,y)が最小値を示す座標(x,y)がテンプレート601と最も類似した位置を示す。つまり、最小値を示す位置が探索範囲603において目的とする追尾対象の被写体が存在する可能性の高い位置となる。
ここでは、特徴量として輝度信号の1次元の情報を用いる例を示したが、明度・色相・彩度の信号等の3次元の情報を特徴量として扱ってもよい。また、マッチングの評価値としてSAD値に関して説明したが、正規化相互相関、いわゆるNCC(Normalized Correlation Coefficient)等の異なる演算方法により得られた値を用いても良い。
次いで、S305のマッチング処理によって検出された位置に基づき、S306で追尾対象の被写体の領域(第1の領域。以下、追尾領域)を検出する。S304で保持した追尾領域内の色ヒストグラムと現在時刻の撮影画像の全体または一部の色ヒストグラムHoutから、式(4)で表現される情報量を算出する。
I(a) = -log2Hin(a) / Hout(a) …(4)
この情報量は、色ヒストグラムの各ビンにおいて、画像全体または一部に対して被写体領域内の生起確率を示す。この情報量に基づき現在時刻の撮影画像の各画素に対して適応することで、追尾対象の被写体である可能性を示すマップができる。このマップに基づき追尾領域を検出する。また、検出された追尾領域の重心位置が被写体追尾部116が出力する追尾位置となる。
次いで、S307において、S306で算出した追尾位置の信頼度を算出する。被写体追尾の確からしさを妨げる要因としては、被写体の変化、類似被写体の存在、追尾誤差の蓄積が挙げられる。これらの要因をマッチング処理や追尾領域の推定から取得される各種評価値を乗じることで信頼度を算出する。
まず、マッチング処理の式(3)によるV(x,y)の最小値が大きいほど、被写体の変化が大きいことを示す。従って、最小値が大きいほど信頼度が小さくなるようにする。また、マッチング処理の式(3)によるV(x,y)の最小値と類似した値が、被写体の推定位置と所定閾値以上離れた位置において存在する場合は、類似被写体が存在する可能性が高い。そのため、被写体の推定位置と所定閾値以上離れた位置に属するSAD値とSAD値の最小値の類似度が高いほど、信頼度を低くする。また、式(4)で示す被写体の色特徴を示す情報量の被写体領域内の平均値(期待値)であるエントロピーが小さいほど、被写体の変化が大きいことを示す。これは式(5)で表現される。
Figure 2018022128
式(5)の値が小さいほど信頼度を小さくする。また、式(4)で示す被写体の色特徴を示す情報量の被写体領域外の平均値(期待値)であるエントロピーが大きいほど、類似対象が存在する可能性が高い。これは式(6)で表現される。
Figure 2018022128
式(6)の値が大きいほど信頼度を小さくする。さらに被写体追尾の確からしさが一度低くなると、その後、追尾の信頼性も低くなる。そのため、信頼度算出において履歴の信頼度を加味する。例えば、所定期間の信頼度平均値を現在フレームの信頼度として扱う。以上のようにして追尾位置の信頼度を算出する。
次に、S308において、被写体特徴量の更新を行う。ここでは、S306で推定された追尾領域に基づいてテンプレートの更新を行うことで、被写体のスケール変化に対応できる。そして、処理が終了し、次回撮影のサンプリング周期まで待ち状態となる。
(主追尾位置判別処理)
続いて、S103で行われる主追尾位置判別処理について図8のフローチャートを用いて説明する。
まず、S401において、後述する前回の予測処理で算出された被写体の像面位置の予測式を用いて、撮像素子103が撮像を行った時刻における被写体の像面位置を予測する。次に、実際に撮像を行ったときのレンズの像面位置との差を求めることで、予測した像面位置までのデフォーカス量を予測する。そして、S101で検出した各分割領域のデフォーカス量のうち、前回選択された主追尾位置に基づいて予め決められた分割領域の中から、予測したデフォーカス量(予測焦点状態)に最も近いデフォーカス量(焦点状態)を有する分割領域を被写体の予測追尾位置(第2の領域)として選択する。
次にS402において、S102で被写体追尾部116が算出した追尾位置のデフォーカス量(焦点状態)と、S401で予測されたデフォーカス量(焦点状態)との差が、所定範囲T1内であるかどうかを判定する。所定範囲T1内であればS403に進み、S102で被写体追尾部116が算出した追尾位置を主追尾位置として設定する。所定範囲T1外であれば、S404に進む。
S404では、S102で求めた追尾位置の信頼度を判定する。信頼度が予め決められた閾値よりも高い場合はS405に進み、閾値以下の場合はS409に進む。
S405においては、S401で予測したデフォーカス量と、同じくS401で選択した予測追尾位置のデフォーカス量との差が、所定範囲T1内であるかどうかを判定する。この判定は、S401では、予め決められた分割領域の中から、予測したデフォーカス量に最も近いデフォーカス量を有する分割領域を予測追尾位置として選択したが、予測したデフォーカス量と必ずしも一致するわけではないために行う。ここでは、予測したデフォーカス量と、選択した予測追尾位置のデフォーカス量とを比較し、予測追尾位置の妥当性を判断する。所定範囲T1内であればS406に進み、所定範囲T1外であればS403に進んで、S102で被写体追尾部116が算出した追尾位置を主追尾位置として設定する。
S406では、タイマーが所定時間T2以上経過しているかどうかを判定する。このタイマーは、S406でNOとなった場合にS407でスタートされる。従って、初めてS406の判定を行う場合、タイマーはスタートしていないため、必ずNOとなる。このタイマーは、被写体追尾部116が算出した追尾位置の信頼度が高い状態がどれくらい継続しているかを判断するために用いられ、所定時間T2は追尾位置の信頼度の程度によって変えてもよい。この場合、信頼度が高い場合に、低い場合よりも所定時間T2を短くする。また、所定時間T2はS401で選択した予測追尾位置のデフォーカス量と予測されるデフォーカス量との差に応じて変化させてもよい。この場合、差が小さい場合に、大きい場合よりも所定時間T2を短くする。タイマーが所定時間T2未満の状態の場合は、S407において、S401で算出した予測追尾位置を主追尾位置として設定する。これにより、被写体移動が予測可能な場合は、予測部119を用いて設定した予測追尾位置を選択でき、予測困難な被写体移動に対しても被写体追尾部116の信頼度を用いて正解の追尾位置を判別し易くなる。タイマーが所定時間T2以上経過している場合にはS403に進んで、S102で被写体追尾部116が算出した追尾位置を主追尾位置として設定する。
一方、S404で被写体追尾部116が算出した追尾位置の信頼度が低いと判断すると、S409に進む。S409では、S405と同様に、S401において予測したデフォーカス量と、同じくS401で選択した予測追尾位置のデフォーカス量との差が、所定範囲T1内であるかどうかを判定する。所定範囲T1内である場合は、S410に進んでS401で算出した予測追尾位置を主追尾位置として設定する。一方、所定範囲T1外であった場合は、S411に進み、予測追尾位置と追尾位置のいずれも信頼性が低いため主追尾位置は新しく設定せず、焦点調節を行わないように設定する。
(撮影前予測処理)
続いて、S104で予測部119により行われる、過去複数回の像面位置とその撮影時刻の変化から、将来の像面位置を予測するための撮影前予測処理について説明する。将来の像面位置の予測方法は特許文献1に詳しく記載されているが、本実施形態では図9のフローチャートを用いて、統計演算を用いて予測を行う例について説明する。
まず、S501において、位相差検出部111によって検出した、S103で設定された主追尾位置に対応する分割領域における位相差から、デフォーカス量換算部112によってデフォーカス量を算出する。そして、次のS502にて、算出したデフォーカス量に対応する像面位置とその撮影時刻の算出を行う。一般的に、撮像素子103から像信号が得られるまでにある程度の電荷の蓄積時間を必要とする。そのため、蓄積開始時刻と終了時刻の中点を撮影時刻とし、撮影レンズ120の相対的な繰り出し量にこのデフォーカス量を加えることによって、被写体の像面位置を算出する。
そして、像面位置と撮影時刻の組のデータを、次のS503にてメモリ回路101に格納する。格納するメモリのデータ構造はキューとなっており、予め定められたデータの個数までは順に格納するがそれ以降のデータは、最も古いデータの上に最新のデータを上書きする。
その後、S504へ進み、メモリ回路101に格納されたデータ数が統計演算可能かどうかを判定する。この判定の結果、統計演算に必要なデータ数が十分であればS505へ進み、統計演算による予測式を決定する。
S505における統計演算による予測式の決定は特許文献1に詳しく記載されているため詳細は省略するが、式(7)に示すような予測関数f(t)において、重回帰分析によって各係数α、β、γを統計的に決定する。また、式(7)におけるnは複数の代表的な動体予測撮影シーンのサンプルに対して予測を行ったとき、その予測誤差が最小となるnの値を求めている。
f(t)= α + βt + γtn …(7)
S505で予測式を決定した後はS506に進み、予め決められた将来時刻の像面位置を予測し、撮影レンズ120がその像面位置に合焦するために必要なレンズ駆動量を算出する。
一方、S504においてデータ数が十分でないと判定した場合、S507に進み、統計演算によらず算出したデフォーカス量によってレンズ駆動量を算出する。
(表示枠選択処理)
次に、表示枠選択部117によりS110で行われる表示器105に表示する枠の選択を行う表示枠選択処理について、図10を用いて説明する。
本実施形態では、前回の主追尾位置を中心とした焦点検出範囲(例えば、3×3の分割領域)の中から主追尾位置を選ぶ場合と、被写体追尾部116で算出した位置から主追尾位置を選ぶ場合があり、各場合によって表示する枠の選択の仕方が異なる。各場合の表示枠の選択方法について図10を用いて説明する。
まず、図10(a)を用いて、前回の主追尾位置を中心とした焦点検出範囲から、予測追尾位置を主追尾位置として選んだ場合の表示枠について説明する。701は表示器105で表示される範囲であり、撮像素子103によって撮像した画像を表示する。702は撮像素子103で撮像した画像内で位相差検出部111を行うことのできる範囲であり、表示枠を表示可能な範囲である。被写体703に対して、前回の主追尾位置を中心とした焦点検出範囲が704である。この焦点検出範囲704は、W0からW8までの番号が割り当てられた焦点検出領域を含む。図10(a)では、この焦点検出範囲704から選ばれた主追尾位置705のデフォーカス量と焦点検出領域W0からW8の各デフォーカス量との差が所定値T3よりも小さい領域に対応する枠を表示枠として選択する。
図10(b)は、被写体追尾部116による追尾位置が、主追尾位置706として選択され、焦点検出範囲704内にある場合の一例を示す図である。このとき、主追尾位置706を包括する焦点検出範囲704(W0からW8)の中で、主追尾位置706のデフォーカス量と、焦点検出領域W0からW8の各デフォーカス量との差が所定値T3よりも小さい領域に対応する枠を表示枠として選択する。
図10(c)は、被写体追尾部116による追尾位置が、主追尾位置707として選択され、焦点検出範囲704外にある場合の一例を示す図である。このとき、各焦点検出領域(W0からW8)のデフォーカス量に対し、主追尾位置707と焦点検出範囲704との距離による重み付けを行う。焦点検出範囲704(W0からW8)の中で、主追尾位置707のデフォーカス量と、重み付けを行った焦点検出領域W0からW8の各デフォーカス量との差が所定値T4よりも小さい領域に対応する枠を表示枠として選択する。図10(e)は、このような場合に、表示器105を通してユーザに画像に重畳表示される表示枠の例を示す。
上記の通り本実施形態によれば、被写体が予測困難な移動を行った場合でも、追跡信頼度に応じて所定時間内に追跡方法を切り替えることができ、加えて主追尾位置と焦点検出範囲から被写体の表示枠を連続的に表示させる。これにより、追跡可能な状態をより多く実現することができる。
なお、本実施形態においては、被写体追尾部116が図6のS305でSAD値を用いたマッチング処理を行ってから、S306で追尾位置を決定し、S307で様々な要因を考慮して信頼度を算出している。しかしながら、S307を省略し、S305で求めたSAD値の逆数を信頼度(SAD値が小さいほど信頼度が高くなる)として用いても良い。
また、図8のS406では、追尾位置の信頼度が高い状態がどれくらい継続しているかを判断しているが、これに限られるものではない。たとえば、図6のS305で得られたSAD値が閾値以下であれば追尾に成功したものと判断し、この追尾に成功している時間が所定時間T2以上経過していれば、S403に進むようにしてもよい。さらに、S406でタイマーが所定時間T2以上経過しているか否かを判定しているが、追尾対象の被写体のサイズや数によって追尾処理に要する時間に差が生じる場合には、時間の代わりに回数を用いて判定を行ってもよい。すなわち、閾値以上となる信頼度が所定回数以上連続して得られた場合や、追尾に所定回数以上連続して成功した場合に、S406からS403に進むようにしてもよい。あるいは、予め定められた時間や回数の中で、所定割合以上において信頼度が高いと判定された、あるいは、追尾に成功したと判定した場合に、S406からS403に進むようにしてもよい。
<他の実施形態>
なお、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
また、本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:カメラ本体、103:撮像素子、105:表示部、110:CPU、111:位相差検出部、112:デフォーカス量換算部、113:記憶部、114:焦点調節部、115:主追尾位置判別部、116:被写体追尾部、117:表示枠選択部、119:予測部、120:撮影レンズ
上記目的を達成するために、本発明の焦点調節装置は、光学系による被写体像を撮像して画像信号を出力する撮像素子から出力された前記画像信号から、追尾する被写体の第1の領域および追尾位置の信頼度を検出する追尾手段と、前記撮像素子から出力された前記画像信号に基づいて、複数の焦点検出領域の焦点状態を検出する焦点検出手段と、前記光学系の焦点調節を行うべき合焦領域を決定する決定手段と、前記合焦領域に対応する焦点検出領域における、前記焦点検出手段により検出された焦点状態の履歴に基づいて、次の焦点検出における焦点状態を予測する予測手段と、前記複数の焦点検出領域から、第2の領域を選択する選択手段と、を有し、前記決定手段は、前記信頼度が予め決められた第1の閾値よりも高い状態が予め決められた時間以上、継続している場合に、前記第1の領域を前記合焦領域として決定し、継続していない場合に、前記第2の領域を前記合焦領域として決定する

Claims (14)

  1. 入射する光を光電変換して画像信号を出力する撮像手段から出力された前記画像信号に基づいて、予め決められた複数の焦点検出領域の焦点状態を検出する焦点検出手段と、
    前記画像信号から、追尾する被写体の第1の領域、および当該第1の領域の像面位置および信頼度を検出する追尾手段と、
    前記追尾手段により検出された像面位置の履歴に基づいて、前記画像信号の撮影時点の像面位置を予測し、前記複数の焦点検出領域のうちの予め決められた一部の焦点検出領域から、前記予測した像面位置の予測焦点状態に近い第2の領域を選択する予測手段と、
    前記第1の領域の焦点状態と、前記予測焦点状態との差が予め決められた第1の範囲外にあり、前記第2の領域の焦点状態と、前記予測焦点状態との差が予め決められた第2の範囲内にある場合、前記信頼度が予め決められた第1の閾値よりも高い状態が予め決められた時間以上、継続している場合に、前記第1の領域の位置を主追尾位置として選択し、継続していない場合に、前記第2の領域の位置を前記主追尾位置として選択する選択手段と、
    前記主追尾位置に焦点を合わせるためのフォーカスレンズの駆動量を算出する算出手段と、を有し、
    前記予測手段は、更に、予め決められた将来の時点での前記主追尾位置に対応する焦点検出領域に含まれる被写体の像面位置を予測し、前記算出手段は、前記予測された将来の時点での像面位置に焦点を合わせるように前記駆動量を算出することを特徴とする焦点調節装置。
  2. 前記選択手段は、前記第1の領域の焦点状態と、前記予測焦点状態との差が前記第1の範囲内にある場合に、前記第1の領域の位置を前記主追尾位置として選択することを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。
  3. 前記選択手段は、前記信頼度が前記第1の閾値よりも高く、前記第2の領域の焦点状態と、前記予測焦点状態との差が前記第2の範囲外にある場合に、前記第1の領域の位置を前記主追尾位置として選択することを特徴とする請求項1または2に記載の焦点調節装置。
  4. 前記選択手段は、前記信頼度が前記第1の閾値以下であって、前記第2の領域の焦点状態と、前記予測焦点状態との差が前記第2の範囲内にある場合に、前記第2の領域の位置を前記主追尾位置として選択することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  5. 前記選択手段は、前記信頼度が前記第1の閾値以下であって、前記第2の領域の焦点状態と、前記予測焦点状態との差が前記第2の範囲外にある場合に、前回選択された主追尾位置を前記主追尾位置として選択することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  6. 前記予め決められた時間は、前記信頼度、および、前記第2の領域の焦点状態と、前記予測焦点状態との差の少なくともいずれか一方に応じて変更されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  7. 前記画像信号に基づいて、画像を表示する表示手段と、
    前記選択手段により選択された主追尾位置に対応する領域、および、予め決められた条件を満たす領域を設定する設定手段と、を更に有し、
    前記表示手段は、前記設定手段により設定された領域を表す表示を、前記画像に重畳表示することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  8. 前記予め決められた条件は、前記一部の焦点検出領域それぞれの焦点状態と、前記主追尾位置に対応する領域の焦点状態との差が予め決められた閾値よりも小さいことを特徴とする請求項7に記載の焦点調節装置。
  9. 前記予め決められた条件は、前記主追尾位置からの距離に応じて重み付けした前記一部の焦点検出領域それぞれの焦点状態と、前記主追尾位置に対応する領域の焦点状態との差が予め決められた閾値よりも小さいことを特徴とする請求項7に記載の焦点調節装置。
  10. 入射する光を光電変換して画像信号を出力する撮像手段と、
    請求項1乃至9のいずれか1項に記載の焦点調節装置と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  11. 焦点検出手段が、入射する光を光電変換して画像信号を出力する撮像手段から出力された前記画像信号に基づいて、予め決められた複数の焦点検出領域の焦点状態を検出する焦点検出工程と、
    追尾手段が、前記画像信号から、追尾する被写体の第1の領域、および当該第1の領域の像面位置および信頼度を検出する追尾工程と、
    予測手段が、前記追尾工程で検出された像面位置の履歴に基づいて、前記画像信号の撮影時点の像面位置を予測し、前記複数の焦点検出領域のうちの予め決められた一部の焦点検出領域から、前記予測した像面位置の予測焦点状態に近い第2の領域を選択する予測工程と、
    選択手段が、前記第1の領域の焦点状態と、前記予測した像面位置の予測焦点状態との差が予め決められた第1の範囲外にあり、前記第2の領域の焦点状態と前記予測焦点状態との差が予め決められた第2の範囲内にある場合、前記信頼度が予め決められた第1の閾値よりも高い状態が予め決められた時間以上、継続している場合に、前記第1の領域の位置を主追尾位置として選択し、継続していない場合に、前記第2の領域の位置を前記主追尾位置として選択する選択工程と、
    算出手段が、前記主追尾位置に焦点を合わせるためのフォーカスレンズの駆動量を算出する算出工程と、を有し、
    前記予測工程では、更に、予め決められた将来の時点での前記主追尾位置に対応する焦点検出領域に含まれる被写体の像面位置を予測し、前記算出工程は、前記予測された将来の時点での像面位置に焦点を合わせるように前記駆動量を算出することを特徴とする焦点調節方法。
  12. 設定手段が、前記選択工程で選択された主追尾位置に対応する領域、および、予め決められた条件を満たす領域を設定する設定工程と、
    表示手段が、前記画像信号に基づいて画像を表示すると共に、前記設定工程で設定された領域を表す表示を、前記画像に重畳表示する表示工程と
    を更に有することを特徴とする請求項11に記載の焦点調節方法。
  13. コンピュータを、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の焦点調節装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  14. 請求項13に記載のプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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