JP2018021122A - 洗浄液、洗浄方法、洗浄装置、記録方法、及びインクジェット記録装置 - Google Patents

洗浄液、洗浄方法、洗浄装置、記録方法、及びインクジェット記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】インクの吐出信頼性を確保でき、洗浄性、及び保存安定性に優れる洗浄液の提供。【解決手段】水、直鎖のグリコールエーテル化合物、界面活性剤、及び炭素数6以下のジオールを含有する洗浄液であって、前記直鎖のグリコールエーテル化合物の含有量が、60質量%以下であり、前記炭素数6以下のジオールの含有量が、前記直鎖のグリコールエーテル化合物全量に対して、50質量%以上である洗浄液である。前記直鎖のグリコールエーテル化合物の含有量が、20質量%以上50質量%以下である態様などが好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は、洗浄液、洗浄方法、洗浄装置、記録方法、及びインクジェット記録装置に関する。
従来より、インクジェット用インクとしては、その発色性の良さや信頼性の高さ等の点から染料インクが主流であったが、染料インクは耐水性や耐光性が劣るという欠点を有していることから、近年では、顔料インクが用いられることが多くなってきている。
前記顔料インクを用いたインクジェット記録は高速連帳機等の商業印刷用途にも使用されるようになってきている。このような商業印刷用途では、印刷メディアとしてインク吸収性の低い印刷用塗工紙に対しても、従来のオフセット印刷並の画質を得ることが要求される。
前記高速連帳機に要求される高速乾燥性(高速定着性)や低インク吸収メディアへの定着性を確保するためには、インクに樹脂を含有させる必要がある。
しかし、前記樹脂を含有するインクは、インク吐出ヘッドに強固に付着するため、これまでの洗浄液では洗浄力が不十分であり、インクの吐出信頼性を確保することが困難である。
そこで、グリコールエーテル類及びグリコールエステル類の少なくとも1種をメンテナンス液中に80質量%以上含有するインクジェットプリンター用のメンテナンス液が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、インクの吐出信頼性を確保でき、洗浄性、及び保存安定性に優れる洗浄液を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としての本発明の洗浄液は、水、直鎖のグリコールエーテル化合物、界面活性剤、及び炭素数6以下のジオールを含有する洗浄液であって、前記直鎖のグリコールエーテル化合物の含有量が、60質量%以下であり、前記炭素数6以下のジオールの含有量が、前記直鎖のグリコールエーテル化合物全量に対して、50質量%以上である。
本発明によると、インクの吐出信頼性を確保でき、洗浄性、及び保存安定性に優れる洗浄液を提供することができる。
図1は、シリアル型画像形成装置の一例を示す斜視説明図である。 図2は、図1の装置のメインタンクの一例を示す斜視説明図である。 図3は、本発明の洗浄装置の一例を示す概略図である。
(洗浄液)
本発明の洗浄液は、水、直鎖のグリコールエーテル化合物、界面活性剤、及び炭素数6以下のジオールを含有する洗浄液であって、前記直鎖のグリコールエーテル化合物の含有量が、60質量%以下であり、前記炭素数6以下のジオールの含有量が、前記直鎖のグリコールエーテル化合物全量に対して、50質量%以上であり、更に必要に応じてその他の成分を含む。
本発明の洗浄液は、従来のインクジェットプリンタ用メンテナンス液では、布で払拭する際に、インク膜を溶解してしまうような液を用いた場合、洗浄性が低下するという問題があるという知見に基づくものである。また、本発明の洗浄液は、従来のインクジェットプリンタ用メンテナンス液では、グリコールエーテル類は水と相溶性が悪く、輸送時を想定した高温環境での保存安定性に劣るという問題があるという知見に基づくものである。
<直鎖のグリコールエーテル化合物>
前記グリコールエーテル化合物は、直鎖であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記直鎖のグリコールエーテル化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコール−n−プロピルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジエチルエーテル等のグリコールエーテル化合物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテルが好ましく、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテルがより好ましく、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテルがさらに好ましく、インク膜に作用する力が強く、インク膜の膨潤に非常に効果的である点から、ジエチレングリコールジエチルエーテルが特に好ましい。
前記直鎖のグリコールエーテル化合物は、直鎖構造であることにより、側鎖のグリコールエーテル化合物や他の溶剤種と比較して、インク膜に作用する力が強いため、洗浄性を向上させることができる。
前記直鎖のグリコールエーテル化合物の含有量としては、洗浄液全量に対して、60質量%以下であり、20質量%以上50質量%以下が好ましい。前記含有量が、60質量%以下であると、布での払拭において、ヘッドのノズルプレート界面から汚れを取る力を強くすることができる。また、前記含有量が、20質量%以上50質量%以下であると、汚れを膨潤しすぎず、インク汚れをノズル面の界面からきれいに払拭することができる。
<炭素数6以下のジオール>
前記ジオールは、炭素数6以下であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記炭素数6以下のジオールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,3−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−プロパンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオールが好ましい。
前記炭素数6以下のジオールの含有量としては、洗浄液全量に対して、20質量%以上が好ましい。前記含有量が、20質量%以上であると、洗浄液全体の相溶性が増すことにより、洗浄性が向上しやすくすることができる。
前記炭素数6以下のジオールの含有量としては、前記グリコールエーテル化合物全量に対して、50質量%以上である。前記含有量が、50質量%以上であると、洗浄液の保存安定性を向上でき、洗浄液全体の相溶性が増したことにより、更なる洗浄性の向上が可能である。
<<その他の溶剤>>
本発明においては、本発明の効果を損なわない範囲にて、その他の溶剤を含有してもよい。
前記その他の溶剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水溶性有機溶剤などが挙げられる。
前記水溶性有機溶剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、多価アルコール類;多価アルコールアルキルエーテル類、多価アルコールアリールエーテル類等のエーテル類、含窒素複素環化合物;アミド類;アミン類;含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン、炭素数8以上のポリオール化合物、側鎖のグリコールエーテル化合物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記多価アルコール類としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、エチル−1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ペトリオールなどが挙げられる。
前記含窒素複素環化合物としては、例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクトンなどが挙げられる。
前記アミド類としては、例えば、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、3−メトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−ブトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミドなどが挙げられる。
前記アミン類としては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエチルアミンなどが挙げられる。
前記含硫黄化合物類としては、例えば、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノールなどが挙げられる。
前記炭素数8以上のポリオール化合物としては、例えば、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールなどが挙げられる。
前記側鎖のグリコールエーテル化合物としては、例えば、ジエチレングリコールイソブチルエーテルなどが挙げられる。
<界面活性剤>
界面活性剤としては、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤のいずれも使用可能である。
シリコーン系界面活性剤には特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができる。中でも高pHでも分解しないものが好ましく、例えば、側鎖変性ポリジメチルシロキサン、両末端変性ポリジメチルシロキサン、片末端変性ポリジメチルシロキサン、側鎖両末端変性ポリジメチルシロキサン等が挙げられ、変性基としてポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を有するものが、水系界面活性剤として良好な性質を示すので特に好ましい。また、前記シリコーン系界面活性剤として、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤を用いることもでき、例えば、ポリアルキレンオキシド構造をジメチルシロキサンのSi部側鎖に導入した化合物等が挙げられる。
フッ素系界面活性剤としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸化合物、パーフルオロアルキルカルボン酸化合物、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物及びパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物が、起泡性が小さいので特に好ましい。前記パーフルオロアルキルスルホン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸、パーフルオロアルキルスルホン酸塩等が挙げられる。前記パーフルオロアルキルカルボン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸塩等が挙げられる。前記パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物としては、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩等が挙げられる。これらフッ素系界面活性剤における塩の対イオンとしては、Li、Na、K、NH、NHCHCHOH、NH(CHCHOH)、NH(CHCHOH)等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えばラウリルアミノプロピオン酸塩、ラウリルジメチルベタイン、ステアリルジメチルベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルベタインなどが挙げられる。
ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンプロピレンブロックポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アセチレンアルコールのエチレンオキサイド付加物などが挙げられる。
アニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩、などが挙げられる。
これらは、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
前記界面活性剤の中でも、洗浄性、及び保存安定性の点から、ポリオキシアルキレン界面活性剤が好ましく、ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルがより好ましい。
前記ポリオキシアルキレン界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、市販品を使用することができる。前記市販品としては、例えば、エマルゲンA−60(ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル)、エマルゲンLS−106(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル)、エマルゲンLS−110(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル)(以上、花王株式会社製、高級アルコール系エーテル型非イオン性界面活性剤)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記シリコーン系界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、側鎖変性ポリジメチルシロキサン、両末端変性ポリジメチルシロキサン、片末端変性ポリジメチルシロキサン、側鎖両末端変性ポリジメチルシロキサンなどが挙げられ、変性基としてポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を有するポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤が水系界面活性剤として良好な性質を示すので特に好ましい。
このような界面活性剤としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。市販品としては、例えば、ビックケミー株式会社、信越化学工業株式会社、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社、日本エマルジョン株式会社、共栄社化学などから入手できる。
上記のポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、一般式(S−1)式で表わされる、ポリアルキレンオキシド構造をジメチルポリシロキサンのSi部側鎖に導入したものなどが挙げられる。
一般式(S−1)
(但し、一般式(S−1)式中、m、n、a、及びbは、それぞれ独立に、整数を表わし、Rは、アルキレン基を表し、R’は、アルキル基を表す。)
上記のポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤としては、市販品を用いることができ、例えば、KF−618、KF−642、KF−643(信越化学工業株式会社)、EMALEX−SS−5602、SS−1906EX(日本エマルジョン株式会社)、FZ−2105、FZ−2118、FZ−2154、FZ−2161、FZ−2162、FZ−2163、FZ−2164(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社)、BYK−33、BYK−387(ビックケミー株式会社)、TSF4440、TSF4452、TSF4453(東芝シリコン株式会社)などが挙げられる。
また、前記シリコーン系界面活性剤としては、WET−240(日信化学株式会社製)、BYK−349(ビックケミー株式会社製)なども好適に用いることができる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
インク中における界面活性剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、濡れ性、吐出安定性に優れ、画像品質が向上する点から、0.001質量%以上5質量%以下が好ましく、0.05質量%以上5質量%以下がより好ましい。
<水>
前記水の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、洗浄液全量に対して、20質量%以上80質量%以下が好ましく、30質量%以上70質量%以下がより好ましい。前記含有量が、20質量%以上であると、インク汚れをノズル面の界面からきれいに払拭することができ、80質量%以下であると、汚れを十分に膨潤させることが可能である。
<その他の成分>
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、浸透剤、消泡剤、防腐防黴剤、防錆剤、pH調整剤などが挙げられる。
<浸透剤>
前記浸透剤としては、特に制限はなく、例えば、炭素数8以上11以下のポリオール化合物などが挙げられる。
前記炭素数8以上11以下のポリオール化合物としては、例えば、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールなどが挙げられる。
<消泡剤>
消泡剤としては、特に制限はなく、例えば、シリコーン系消泡剤、ポリエーテル系消泡剤、脂肪酸エステル系消泡剤などが挙げられる。これらは、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、破泡効果に優れる点から、シリコーン系消泡剤が好ましい。
<防腐防黴剤>
防腐防黴剤としては、特に制限はなく、例えば、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンなどが挙げられる。
<防錆剤>
防錆剤としては、特に制限はなく、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウムなどが挙げられる。
<pH調整剤>
pH調整剤としては、pHを7以上に調整することが可能であれば、特に制限はなく、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミンなどが挙げられる。
本発明の洗浄液の使用方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、液体を吐出するためのノズルのノズル開口が形成されたノズル面を有するインク吐出ヘッドを用いて、インクを用いて記録媒体上に画像を記録するインクジェット記録装置において、ノズル面に対して前記洗浄液を噴霧したり、洗浄液を含浸させた布等で拭き取ったりすることにより、ノズル面やノズルを洗浄することが好ましい。また、洗浄液を、インクジェット記録装置のインクと置換して吐出部分から吐出させることにより、インクジェット記録装置の流路内及びヘッド内部やノズル周辺を洗浄してもよい。
<インクジェット記録用インクセット>
本発明の洗浄液は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、洗浄液と、インクとのセットをすることができる。
前記インクとしては、樹脂粒子を含有することが好ましい。前記インクが樹脂粒子を含有する場合、インクの記録媒体に対する定着性が向上する一方で、吐出信頼性が維持しにくくなる。そのため、本発明の洗浄液とインクとのセットで用いることが好ましい。
その他に、インクとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、水性インクジェット記録用インクに対して好適に使用することができる。
前記水性インクジェット記録用インクとしては、例えば、色材として、界面活性剤や水溶性樹脂によって顔料を分散したインク、顔料表面にスルホニル基、カルボキシル基、リン含有官能基、樹脂等を修飾したインク、バインダーとして水溶性樹脂を使用したインクなどが挙げられる。また、画質、及び耐性を向上する点から、金属塩や水溶性樹脂などを含有するインクジェット記録用処理液に対しても、特に限定されることなく使用することができる。
(洗浄方法及び洗浄装置)
本発明の洗浄方法は、インク吐出ヘッドのノズル面を洗浄する洗浄方法であって、押圧部材上の払拭部材に洗浄液を付与する工程(以下、「洗浄液付与工程」と称することがある)と、前記洗浄液を付与した前記払拭部材で前記ノズル面を払拭する工程(以下、「払拭工程」と称することがある)と、を含み、更に必要に応じてその他の工程を含む。
前記洗浄液が、本発明の洗浄液である。
本発明の洗浄装置は、インク吐出ヘッドのノズル面を洗浄する洗浄装置であって、押圧部材上の払拭部材に洗浄液を付与する手段(以下、「洗浄液付与手段」と称することがある)と、前記洗浄液を付与した前記払拭部材で前記ノズル面を払拭する手段(以下、「払拭手段」と称することがある)と、を有し、更に必要に応じてその他の手段を有する。
前記洗浄液が、本発明の洗浄液である。
<洗浄液付与工程及び洗浄液付与手段>
前記押圧部材としては、前記払拭部材を介して前記ノズル面を押圧可能な部材であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、押圧ローラ、押圧ローラと押圧ベルトの組み合わせ、ワイパー、ブレードなどが挙げられる。これらの中でも、押圧ローラが好ましい。
前記付与手段としては、洗浄液を一定量付与することができれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、スポイトによる付与、ノズル、スプレイ、ディスペンサー、塗布装置などが挙げられる。
前記払拭部材としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、不織布、布などが挙げられる。これらは、ロール状に巻回したものが好ましく、発塵し難く信頼性が高い点から、ロール状の不織布が好ましい。
前記洗浄液の付与量としては、記録時間により制御されることが好ましい。この場合、前記洗浄液の付与量が複数の設定値から選択されることがより好ましい。前記複数の設定値としては、洗浄液の付与方法(例えば、「圧力」、「付与回数」、「付与ノズル数」)などが挙げられる。
また、前記洗浄液の付与量としては、洗浄液付与手段としての洗浄液付与ノズルにかける圧力により制御されることが好ましい。さらに、前記洗浄液が複数の洗浄液付与ノズルから付与される場合には、前記洗浄液の前記払拭部材への付与量は前記洗浄液付与ノズルの数により制御されることが好ましい。またさらに、前記洗浄液の前記払拭部材への付与量は、前記洗浄液付与ノズルからの洗浄液の付与回数により制御されることが好ましい。
<払拭工程及び払拭手段>
前記払拭工程は、前記洗浄液を付与した前記払拭部材でノズル面を払拭する工程であり、払拭手段により好適に実施される。
前記洗浄液を付与した前記払拭部材でノズル面を払拭する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、洗浄液が付与された払拭部材としての不織布が押圧部材としての押圧ローラによってインク吐出ヘッドのノズル面に押圧する方法などが挙げられる。
<その他の工程及びその他の手段>
前記その他の工程及び前記その他の手段としては、例えば、制御工程及び制御手段などが挙げられる。
前記制御手段としては、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器などが挙げられる。
ここで、図3は、本発明の洗浄装置の一例を示す概略図である。図3に示す洗浄装置300は、インク吐出ヘッドのノズルプレート301のインク吐出側のノズル面301aを洗浄する装置である。
洗浄装置300は、払拭部材としての不織布303と、洗浄液付与手段としての洗浄液付与ノズル302と、押圧部材としての押圧ローラ305と、払拭処理後の不織布を巻き取る巻き取りローラ304とを有している。
洗浄液は、図示しない洗浄液供給チューブを介して洗浄液タンクから供給される。前記洗浄液供給チューブの途中に設けられたポンプを駆動することにより、洗浄液付与ノズル302から洗浄液が、払拭部材としての不織布303に、記録時間により応じた洗浄液の付与量にて付与される。なお、不織布303はロール状に巻回されている。
そして、図3に示すように、洗浄液が付与された不織布303が押圧部材としての押圧ローラ305によってインク吐出ヘッド301のノズル面301aに当接して押圧されることにより、ノズル面301aが清浄される。払拭処理が終了後、不織布303は巻取りローラ304により巻き取られる。
洗浄液付与手段としての洗浄液付与ノズル302は、複数設けることができ、制御手段(不図示)の制御に基づき、圧がかけられるようになっており、その圧を適宜変えることにより洗浄液の付与量を調整することができる。また、制御手段(不図示)の制御に基づき、洗浄液を付与するノズル数を変えることにより洗浄液の付与量を調整することができる。さらに、制御手段(不図示)の制御に基づき、洗浄液を付与する回数を変えることにより洗浄液の付与量を調整することができる。
インク吐出ヘッドのインク吐出側のノズル面を洗浄する方法としては、次のような実施態様が挙げられる。
前記洗浄液の付与の際には、洗浄液付与ノズルには圧がかけられるようになっており、その圧を変えることにより洗浄液の付与量を所望の量に調整することができる。また、複数の洗浄液付与ノズルの付与するノズル数を変えることにより洗浄液の付与量の調整が可能であり、さらには洗浄液付与ノズルから洗浄液を付与する回数を変えることにより付与量を調整することができる。このように、洗浄液を付与した払拭部材を用いて、記録終了後のノズル面を払拭すればよい。
(記録方法及びインクジェット記録装置)
本発明の記録方法は、インク吐出ヘッドのノズルからインクを吐出する吐出工程と、前記インク吐出ヘッドのノズル面を洗浄する洗浄工程と、を含み、更に必要に応じてその他の工程を含む。
前記洗浄工程が、本発明の前記洗浄方法により行われる。
本発明のインクジェット記録装置は、インク、前記インクを吐出するためのノズルを有するインク吐出ヘッド、洗浄液、及び前記洗浄液と共にノズル面を払拭する払拭部材を有するインクジェット記録装置であって、前記洗浄液が、本発明の洗浄液であり、更に必要に応じてその他の手段を有する。
前記インクとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、水性インクジェット記録用インクに対して好適に使用することができる。
前記水性インクジェット記録用インクとしては、例えば、色材として、界面活性剤や水溶性樹脂によって顔料を分散したインク、顔料表面にスルホニル基、カルボキシル基、リン含有官能基、樹脂等を修飾したインク、バインダーとして水溶性樹脂を使用したインクなどが挙げられる。また、画質、及び耐性を向上する点から、金属塩や水溶性樹脂などを含有するインクジェット記録用処理液に対しても、特に限定されることなく使用することができる。
また、前記水性インクジェット記録用インクとしては、例えば、樹脂、界面活性剤などを含むことが好ましい。
<記録装置、記録方法>
本発明のインクは、インクジェット記録方式による各種記録装置、例えば、プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機、立体造形装置などに好適に使用することができる。
本発明において、記録装置、記録方法とは、記録媒体に対してインクや各種処理液等を吐出することが可能な装置、当該装置を用いて記録を行う方法である。記録媒体とは、インクや各種処理液が一時的にでも付着可能なものを意味する。
この記録装置には、インクを吐出するヘッド部分だけでなく、記録媒体の給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置と称される装置などを含むことができる。
記録装置、記録方法は、加熱工程に用いる加熱手段、乾燥工程に用いる乾燥手段を有しても良い。加熱手段、乾燥手段には、例えば、記録媒体の印字面や裏面を加熱、乾燥する手段が含まれる。加熱手段、乾燥手段としては、特に限定されないが、例えば、温風ヒーター、赤外線ヒーターを用いることができる。加熱、乾燥は、印字前、印字中、印字後などに行うことができる。
また、記録装置、記録方法は、インクによって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、幾何学模様などのパターン等を形成するもの、3次元像を造形するものも含まれる。
また、記録装置には、特に限定しない限り、吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、吐出ヘッドを移動させないライン型装置のいずれも含まれる。
更に、この記録装置には、卓上型だけでなく、A0サイズの記録媒体への印刷も可能とする広幅の記録装置や、例えばロール状に巻き取られた連続用紙を記録媒体として用いることが可能な連帳プリンタも含まれる。
記録装置の一例について図1乃至図2を参照して説明する。図1は同装置の斜視説明図である。図2はメインタンクの斜視説明図である。記録装置の一例としての画像形成装置400は、シリアル型画像形成装置である。画像形成装置400の外装401内に機構部420が設けられている。ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色用のメインタンク410(410k、410c、410m、410y)の各インク収容部411は、例えばアルミニウムラミネートフィルム等の包装部材により形成されている。インク収容部411は、例えば、プラスチックス製の収容容器ケース414内に収容される。これによりメインタンク410は、各色のインクカートリッジとして用いられる。
一方、装置本体のカバー401cを開いたときの開口の奥側にはカートリッジホルダ404が設けられている。カートリッジホルダ404には、メインタンク410が着脱自在に装着される。これにより、各色用の供給チューブ436を介して、メインタンク410の各インク排出口413と各色用の吐出ヘッド434とが連通し、吐出ヘッド434から記録媒体へインクを吐出可能となる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(インクの調製例)
−白色顔料分散体の調製−
ビーカー中でポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル(ノイゲンEA−177、第一工業製薬株式会社製、HLB=15.6、固形分100質量%)5gを、高純水200.0gに溶解させ、有機白色顔料粒子(Shigenox OWP、ハッコールケミカル社製)50.0gを添加して、株式会社日本精機製作所製エクセルオートホモジナイザーで5,000rpm、30分間撹拌を行いながら、塊のない状態まで分散し、徐々に回転数を上げていき10,000rpmで30分間撹拌を行った。
得られた有機白色顔料粒子分散液を水冷しながら株式会社日本精機製作所製超音波ホモジナイザーUS−300T(チップ直径26mm)にて200μAで1時間処理し、得られた有機白色顔料粒子分散液をシンマルエンタープライゼス社製DYNO−Milマルチラボ型にメディア粒子として直径2mmのジルコニアビーズを用いて、ビーズ充填率70体積%、撹拌翼周速8m/s、バッチ処理で30分間処理し、アドバンスドナノテクノロジー社製ナノメーカーを用いて100MPaの圧力で20パス分散処理を行った。
その後、平均孔径5μmのメンブランフィルター(セルロースアセテート膜)にて濾過を行って、有機白色顔料粒子が19.6質量%の有機白色顔料粒子分散体を得た。
次に、1,3−ブタンジオール15.0質量%、1,2−プロパンジオール15.0質量%、アクリル樹脂(商品名:ボンコートR−3380−E、DIC株式会社製、固形分濃度:45質量%)6.7質量%(固形分3質量%)、及びフッ素系界面活性剤(商品名:Zonyl(登録商標)FSO−100、DuPont社製)1.0質量%を添加して撹拌混合後、有機白色顔料粒子分散体20.0質量%、及び合計100質量%となるようにイオン交換水残量を添加して、1時間撹拌した。
次に、平均孔径が1.5μmのポリプロピレンフィルターを用いて加圧濾過して、粗大粒子を除去し、インクを調製した。
なお、前記表1中における、成分の商品名、及び製造会社名については下記の通りである。
・1,3−ブタンジオール:東京化成工業株式会社製
・1,2−プロパンジオール:三井化学株式会社製
・アクリル樹脂:DIC株式会社製、商品名:ボンコートR−3380−E、固形分濃度:45質量%
・界面活性剤:DuPont社製、商品名:Zonyl(登録商標)FSO−100
(実施例1〜15及び比較例1〜5)
下記表2から表5の組成に従って各成分を上から順に混合し、実施例1〜15及び比較例1〜5の洗浄液を調製した。
得られた洗浄液及びインクを用いて、以下のようにして、諸特性を評価した。結果を下記表2〜5に示した。
<洗浄性>
図3に示した洗浄装置を有するプリンタを用い、前記表1に示すインクを45分間連続吐出し、吐出を停止してから12時間後に吐出ヘッドのノズル面を乾燥させた後、洗浄液付与ノズルを用いて各洗浄液3mLをアンティコン(クリーンワイパー アンティコンGOLD、ポリエステル長繊維)に付与して、ノズル面を1往復払拭した。その後、下記の評価基準に基づいて、「洗浄性」を評価した。
[評価基準]
○:インク汚れの拭き残しが全く見られない
△:インク汚れの拭き残しが10%未満ある
×:インク汚れの拭き残しが10%以上ある
<吐出信頼性>
図3に示した洗浄装置を有するプリンタを用い、前記表1に示すインクを45分間連続吐出し、吐出を停止してから30分間吐出ヘッドのノズル面を乾燥させた後、洗浄液付与ノズルを用いて各洗浄液3mLをアンティコン(クリーンワイパー アンティコンGOLD、ポリエステル長繊維)に付与して、ノズル面を払拭し、その後、前記インクを用いて再度吐出を行い、下記評価基準に基づいて、「吐出信頼性」を評価した。
[評価基準]
◎:吐出乱れや不吐出は全くみられない
○:5ノズル以下の吐出乱れ、不吐出があるがすぐに回復する
△:5ノズル超10ノズル以下の吐出乱れ、不吐出があるがすぐに回復する
×:吐出乱れ、不吐出がある
<保存安定性>
各洗浄液を20mLを、30mL容量のガラス瓶(商品名:ラボランスクリュー管瓶No.6 30mL、アズワン社製)に入れて密封し、70℃にて1週間保存した後の液分離を確認し、下記評価基準に基づいて、「保存安定性」を評価した。
[評価基準]
○:液分離なし
△:液分離するが、1日間常温で放置すれば1相に戻る
×:液分離し、常温で1日間放置しても分離したままである
なお、前記表2〜5中における、成分の商品名、及び製造会社名については下記の通りである
(グリコールエーテル化合物)
・ジエチレングリコールモノブチルエーテル(東京化成工業株式会社製)
・ジエチレングリコールジエチルエーテル(東京化成工業株式会社製)
・トリエチレングリコールモノブチルエーテル(東京化成工業株式会社製)
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(東京化成工業株式会社製)
・ジエチレングリコールイソブチルエーテル(東京化成工業株式会社製)
(ジオール)
・1,4−ブタンジオール(三菱化学株式会社製)
・1,6−ヘキサンジオール(東京化成工業株式会社製)
・1,2−プロパンジオール(昭和化学工業株式会社製)
・3−メチル−1,3−ブタンジオール(東京化成工業株式会社製)
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(KHネオケム株式会社製)
<界面活性剤>
・ポリオキシアルキレン界面活性剤1:花王株式会社製、商品名:エマルゲンA−60(高級アルコール系エーテル型非イオン性界面活性剤)
・ポリオキシアルキレン界面活性剤2:花王株式会社製、商品名:エマルゲンLS−106(高級アルコール系エーテル型非イオン性界面活性剤)
・ポリオキシアルキレン界面活性剤3:花王株式会社製、商品名:エマルゲンLS−110(高級アルコール系エーテル型非イオン性界面活性剤)
・シリコーン系界面活性剤1:日信化学株式会社製、商品名:WET−240
・シリコーン系界面活性剤2:ビックケミー株式会社製、商品名:BYK−349
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
<1> 水、直鎖のグリコールエーテル化合物、界面活性剤、及び炭素数6以下のジオールを含有する洗浄液であって、
前記直鎖のグリコールエーテル化合物の含有量が、60質量%以下であり、
前記炭素数6以下のジオールの含有量が、前記直鎖のグリコールエーテル化合物全量に対して、50質量%以上であることを特徴とする洗浄液である。
<2> 前記直鎖のグリコールエーテル化合物の含有量が、20質量%以上50質量%以下である前記<1>に記載の洗浄液である。
<3> 前記直鎖のグリコールエーテル化合物が、ジエチレングリコールジエチルエーテルである前記<1>から<2>のいずれかに記載の洗浄液である。
<4> 前記炭素数6以下のジオールの含有量が、20質量%以上である前記<1>から<3>のいずれかに記載の洗浄液である。
<5> 前記界面活性剤が、ポリオキシアルキレン界面活性剤である前記<1>から<4>のいずれかに記載の洗浄液である。
<6> 前記炭素数6以下のジオールが、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−プロパンジオール、及び3−メチル−1,3−ブタンジオールから選択される少なくとも1種である前記<1>から<5>のいずれかに記載の洗浄液である。
<7> 前記界面活性剤が、ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル、及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルの少なくともいずれかである前記<1>から<6>のいずれかに記載の洗浄液である。
<8> 前記界面活性剤が、ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテルである前記<7>に記載の洗浄液である。
<9> 前記界面活性剤の含有量が、0.05質量%以上5質量%以下である前記<1>から<8>のいずれかに記載の洗浄液である。
<10> インク吐出ヘッドのノズル面を洗浄する洗浄方法であって、
押圧部材上の払拭部材に洗浄液を付与する工程と、
前記洗浄液を付与した前記払拭部材で前記ノズル面を払拭する工程と、を含み、
前記洗浄液が、前記<1>から<9>のいずれかに記載の洗浄液であることを特徴とする洗浄方法である。
<11> 前記押圧部材が、押圧ローラである前記<10>に記載の洗浄方法である。
<12> 前記払拭部材が、不織布である前記<10>から<11>のいずれかに記載の洗浄方法である。
<13> インク吐出ヘッドのノズル面を洗浄する洗浄装置であって、
押圧部材上の払拭部材に洗浄液を付与する手段と、
前記洗浄液を付与した前記払拭部材で前記ノズル面を払拭する手段と、を有し、
前記洗浄液が、前記<1>から<9>のいずれかに記載の洗浄液であることを特徴とする洗浄装置である。
<14> 前記押圧部材が、押圧ローラである前記<13>に記載の洗浄装置である。
<15> 前記払拭部材が、不織布である前記<13>から<14>のいずれかに記載の洗浄装置である。
<16> インク吐出ヘッドのノズルからインクを吐出する吐出工程と、
前記インク吐出ヘッドのノズル面を洗浄する洗浄工程と、を含み、
前記洗浄工程が、前記<10>から<12>のいずれかに記載の洗浄方法により行われることを特徴とする記録方法である。
<17> インク、前記インクを吐出するためのノズルを有するインク吐出ヘッド、洗浄液、及び前記洗浄液と共にノズル面を払拭する払拭部材を有するインクジェット記録装置であって、
前記洗浄液が、前記<1>から<9>のいずれかに記載の洗浄液であることを特徴とするインクジェット記録装置である。
<18> 前記払拭部材が、不織布である前記<17>に記載のインクジェット記録装置である。
<19> 前記インクが、樹脂を含有する前記<17>から<18>のいずれかに記載のインクジェット記録装置である。
<20> 前記インクが、界面活性剤を含有する前記<17>から<19>のいずれかに記載のインクジェット記録装置である。
前記<1>から<9>のいずれかに記載の洗浄液、前記<10>から<12>のいずれかに記載の洗浄方法、前記<13>から<15>のいずれかに記載の洗浄装置、前記<16>に記載の記録方法、及び前記<17>から<20>のいずれかに記載のインクジェット記録装置によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記本発明の目的を達成することができる。
400 画像形成装置
401 画像形成装置の外装
401c 装置本体のカバー
404 カートリッジホルダ
410 メインタンク
410k、410c、410m、410y ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色用のメインタンク
411 インク収容部
413 インク排出口
414 収容容器ケース
420 機構部
434 吐出ヘッド
436 供給チューブ
特許第4872781号公報

Claims (9)

  1. 水、直鎖のグリコールエーテル化合物、界面活性剤、及び炭素数6以下のジオールを含有する洗浄液であって、
    前記直鎖のグリコールエーテル化合物の含有量が、60質量%以下であり、
    前記炭素数6以下のジオールの含有量が、前記直鎖のグリコールエーテル化合物全量に対して、50質量%以上であることを特徴とする洗浄液。
  2. 前記直鎖のグリコールエーテル化合物の含有量が、20質量%以上50質量%以下である請求項1に記載の洗浄液。
  3. 前記直鎖のグリコールエーテル化合物が、ジエチレングリコールジエチルエーテルである請求項1から2のいずれかに記載の洗浄液。
  4. 前記炭素数6以下のジオールの含有量が、20質量%以上である請求項1から3のいずれかに記載の洗浄液。
  5. 前記界面活性剤が、ポリオキシアルキレン界面活性剤である請求項1から4のいずれかに記載の洗浄液。
  6. インク吐出ヘッドのノズル面を洗浄する洗浄方法であって、
    押圧部材上の払拭部材に洗浄液を付与する工程と、
    前記洗浄液を付与した前記払拭部材で前記ノズル面を払拭する工程と、を含み、
    前記洗浄液が、請求項1から5のいずれかに記載の洗浄液であることを特徴とする洗浄方法。
  7. インク吐出ヘッドのノズル面を洗浄する洗浄装置であって、
    押圧部材上の払拭部材に洗浄液を付与する手段と、
    前記洗浄液を付与した前記払拭部材で前記ノズル面を払拭する手段と、を有し、
    前記洗浄液が、請求項1から5のいずれかに記載の洗浄液であることを特徴とする洗浄装置。
  8. インク吐出ヘッドのノズルからインクを吐出する吐出工程と、
    前記インク吐出ヘッドのノズル面を洗浄する洗浄工程と、を含み、
    前記洗浄工程が、請求項6に記載の洗浄方法により行われることを特徴とする記録方法。
  9. インク、前記インクを吐出するためのノズルを有するインク吐出ヘッド、洗浄液、及び前記洗浄液と共にノズル面を払拭する払拭部材を有するインクジェット記録装置であって、
    前記洗浄液が、請求項1から5のいずれかに記載の洗浄液であることを特徴とするインクジェット記録装置。
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