JP2018019671A - 液体移動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンジポンプにおいて、吸上げ/注入する液体の液量精度に影響を及ぼす。【解決手段】シリンジ61のピストン63を上下動させることで液体を吸上げ又は吐出する液体移動装置にであって、フランジ引上げ部54を上下に移動可能に支持し、当該フランジ引上げ部54を介して前記ピストン63のフランジ部63aを下方側から引上げることで前記ピストン63を作動させる第一のモータ52と、フランジ押込み部55を上下に移動可能に支持し、当該フランジ押込み部55を介して前記ピストン63のフランジ部63aを上方側から押込むことで前記ピストン63を作動させる第二のモータ53と、前記シリンジ61のシリンダ62を固定するシリンダ固定部56と、機構フレーム51と、を備える。【選択図】図1A

Description

本発明は、液体移動装置に関するものである。
従来、細胞培養で用いられる液体移動装置としては、液体を吸上げ/注入するシリンジのピストンのフランジを把持してモータで動作させるもの(特許文献1参照。)がある。
図11は、特許文献1に記載された従来の液体移動装置を示す図である。
図11において、基台1上に設けられた下部支持部材11にシリンジ2のシリンダ3をセットし、上部支持部材12によってこれを固定する一方で、ピストン5のフランジ部5aを押圧部材6にセットする。
押圧部材6は、可動ブロック17に固定されており、可動ブロック17がモータ16の動作によって前進/後退することで、当該可動ブロック17とともに前進/後退する。これによって、押圧部材6は、セットしたピストン5をシリンダ3に対して押込む/引上げるように動作するため、液体の吸上げ/注入が実現する。
特公平6−34825号公報
しかしながら、前記従来の構成では、押圧部材6に対してピストン5のフランジ部5aを取付け/取外し可能にするため、フランジ部5aとこれを挟み込んでいる部分には必ず隙間が生ずる。この結果、当該隙間が吸上げ/注入する液体の液量精度に影響を及ぼすという課題を有している。
例えば、ピストン5を押込んだ状態から50mm引上げると3mlの液量が吸上げられるシリンジを使用し、液を吸上げた後、注入する場合、ピストン5のフランジ部5aと押圧部材6がこれを挟み込んでいる部分との間(5aと6aの間)に0.1mmの隙間が生じているとすれば、計算上、注入する液量には、3ml÷50mm×0.1mm=0.006ml(6μl)の誤差が生じる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、特に細胞培養装置に好適に用いられ、ピストンのフランジ部とこれを挟み込んでいる部分との間に存在する隙間に起因する誤差を解消し、高い液量精度で液体の吸上げ/注入を行うことを可能とした、液体移動装置を提供することを目的とする。
前述した課題を解決する主たる本発明は、シリンジのピストンを上下動させることで液体を吸上げ又は吐出する細胞培養装置であって、フランジ引上げ部を上下に移動可能に支持し、当該フランジ引上げ部を介して前記ピストンのフランジ部を下方側から引上げることで前記ピストンを作動させる第一のモータと、フランジ押込み部を上下に移動可能に支持し、当該フランジ押込み部を介して前記ピストンのフランジ部を上方側から押込むことで前記ピストンを作動させる第二のモータと、前記シリンジのシリンダを固定するシリンダ固定部と、前記第一のモータ、前記第二のモータ及び前記シリンダ固定部を支持する機構フレームと、を備えた液体移動装置である。
この液体移動装置においては、液体吸上げ時には、第二のモータを吸上げようとする液量に相当するストローク量、吸上げられる方向に動作した後、第一のモータも液体を吸上げる方向に、フランジ引上げ部がフランジ部に押し当たって停止するまで動作させる。又、液体注入時には、第一のモータを注入しようとする液量に相当するストローク量、注入する方向に動作した後、第二のモータも液体が注入される方向に、フランジ押込み部がフランジに押し当たって停止するまで動作させる。
以上のように、本発明の細胞培養装置に備えられた液体移動装置によれば、液体吸上げ/注入時にフランジ部とフランジ引上げ部、及びフランジ部とフランジ押込み部の間の隙間をなくすことができるため、高い精度で液体の吸上げ/注入を行うことが可能となる。
本発明の実施の形態における液体移動装置の正面図 本発明の実施の形態における液体移動装置の側面図 シリンジとモータの位置関係を示す図 シリンジ固定部の爪が開状態を示す図 シリンジ固定部の爪の閉によりシリンダが固定された状態を示す図 ピストンをシリンダ内で押込んだ状態を示す図 ピストンがシリンダ内で先端まで押し込まれ、かつ、フランジ部をフランジ引上げ部とフランジ押込み部が隙間無く挟み込んだ状態を示す図 吸上げようとする液量に相当するストローク量、第二のモータをシリンダ先端反対側に動作させた状態を示す図 フランジ引上げ部がフランジ部と接触し、フランジ押込み部とフランジ部を隙間無く挟み込んで、第一のモータが停止した状態を示す図 注入しようとする液量に相当するストローク量、第一のモータをシリンダ先端側に動作させた状態を示す図 フランジ押込み部がフランジ部と接触し、フランジ引上げ部とフランジ部を隙間無く挟み込んで、第二のモータが停止した状態を示す図 シリンダ内の液体を全て吐出した状態を示す図 従来の液体吸上げ/注入機構の構造を示す図
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
図1Aは、本発明の実施の形態における細胞培養装置に備えられた液体移動装置の正面図、図1Bは、その側面図である。
細胞培養装置は、液体移動装置として、第一のモータ52、第二のモータ53、シリンジ61、フランジ引上げ部54、フランジ押込み部55、シリンダ固定部56、機構フレーム51を備えている。
機構フレーム51は、シリンジ61(シリンジ固定部56)、第一のモータ52、第二のモータ53を支持するベース部材であって、これらを固定する。
シリンジ61は、シリンダ62、当該シリンダ62内を作動するピストン63を備えている。又、シリンジ61のピストン63には、上端に、フランジ部63aが設けられている。そして、ピストン63は、当該フランジ部63aに対して、フランジ引上げ部54又はフランジ押込み部55を介して動力が伝達されて上下に作動する。
第一のモータ52は、フランジ引上げ部54を上下に移動可能に支持し、当該フランジ引上げ部54を介して、ピストン63のフランジ部63aを下方側から引上げるようにピストン63を作動させる。
第二のモータ53は、フランジ押込み部55を上下に移動可能に支持し、当該フランジ押込み部55を介して、ピストン63のフランジ部63aを上方側から押込むようにピストン63を作動させる。
尚、第一のモータ52及び第二のモータ53は、例えば、リニアモータであって、外部に設けられた制御装置(図示せず)によって駆動電力が供給されて駆動する。
ここで、フランジ引上げ部54は、上面に平坦面を有する。そして、フランジ引上げ部54が第一のモータ52により移動させられた際には、フランジ引上げ部54の上面が、ピストン63のフランジ部63aの下面と密着するように当接する。
又、フランジ押込み部55は、下面に平坦面を有する。そして、フランジ押込み部55が第二のモータ53により移動させられた際には、フランジ押込み部55の下面が、ピストン63のフランジ部63aの上面と密着するように当接する。
機構フレーム51は、例えば、L字状の外形を呈する。機構フレーム51は、例えば、交線が上下方向に沿うように、互いに直交する第1の面51aと第2の面51bが形成されるように配設されている。
図1Aにおいて、機構フレーム51には、一方の第1の面51aに、第一のモータ52が取り付けられ、第1の面51aと90度の角度を成すもう一方の第2の面51bに、第二のモータ53が取り付けられている。
第一のモータ52、第二のモータ53は、従来例を説明した図11にも示されるような、ねじ軸を用いて回転動作を直線動作に変えるモータでも構成することは可能であるが、永久磁石と電磁コイルを用いているリニアモータの方が、薄型化が可能であり、液体移動装置本体を小型化できるため、好ましい。
また、シリンジ61は、シリンダ62を固定するシリンダ固定部56を介して、機構フレーム51に取り付けられている。本実施形態では、シリンダ固定部56は、第二のモータ53と同じ第2の面51bに取り付けられている。尚、シリンダ固定部56は、第一のモータ52と同じ第1の面51aに取り付けることも可能である。
この液体移動装置で、以下の順でシリンジ61の装着、液体の吸上げ/注入、残液の吐出、シリンジ61の取外しを行う。
まず、シリンジ61の装着は以下の順で実行される。
シリンジ61を機構フレーム51に装着する際には、フランジ部63aの上下面が、フランジ押込み部55の下面とフランジ引上げ部54の上面との間に配設されるようにする。この際、まず、フランジ引上げ部54の上面とフランジ押込み部55下面の間隔が、フランジ部63aの幅以上となるように第一のモータ52及び第二のモータ53を動作させる。
より望ましくは、図2に示すように、シリンジ61の装着を容易にするために、フランジ引上げ部54を下限52Dの位置に移動させ、フランジ押込み部55を上限53Uの位置に移動するように、第一のモータ52及び第二のモータ53を動作させる。
シリンジ61を機構フレーム51に対して位置決めした後に、シリンダ固定部56でシリンダ62を固定する(図3A、図3B)。一般的にシリンダ62は先端と反対側の端に円形の幅をもったつば62aを有している。本形態ではシリンダ62のつば62aを、左右から溝を設けた爪56a、56bで閉じることで、当該爪56a、56bの溝につば62aを挿入し挟みこむ。これによって、シリンダ62は、シリンダ固定部56に固定され、シリンジ61が装着される。
シリンジ61による液体の吸上げは、以下の順で実行される。
まず、第二のモータ53を動作させて、フランジ押込み部55をシリンダ62の先端側に向けて移動させる。この時、フランジ押込み部55の下面が、フランジ部63aの上面と接触し、フランジ部63aを押すことによって、ピストン63がシリンダ62内で先端まで押し込まれた状態で停止する(図4)。
次に、第一のモータ52を動作させて、フランジ引上げ部54をシリンダ62の先端と反対側に向けて移動させる(図5)。この時、フランジ引上げ部54の上面が、フランジ部63aの下面と接触し、フランジ部63aを引き上げることによって、ピストン63が引き上げられる。
但し、図5において、第一のモータ52によってフランジ引上げ部54をシリンダ62の先端と反対側に向けて移動させる際には、第二のモータ53からフランジ押込み部55にトルクを作用させた状態で行う。例えば、フランジ引上げ部54を移動させる際には、第二のモータ53からフランジ押込み部55に静止トルクを作用させた状態で行う。そして、このとき、第一のモータ52がフランジ引上げ部54に作用させるトルク量[N・m]は、第二のモータ53がフランジ押込み部55に作用させるトルク量[N・m]よりも小さくなるように設定するのが望ましい。これによって、ピストン63がシリンダ62内を先端まで押し込まれ、かつ、フランジ部63aをフランジ引上げ部54とフランジ押込み部55が隙間無く挟み込んだ状態となる。
この状態でシリンダ62の先端を吸上げようとする液体71に浸し、まず、第二のモータ53によって、吸上げようとする液量に相当するストローク量だけ、シリンダ62の先端と反対側にフランジ押込み部55を移動させる(図6)。
その後に、第一のモータ52の動作によって、フランジ引上げ部54をシリンダ62の先端と反対側に移動させる(図7)。そして、フランジ引上げ部54が、フランジ部63aに押し当たって停止するまで移動させる。第一のモータ52の動作により、フランジ引上げ部54がフランジ部63a、ならびにピストン63を引上げ、液体がシリンダ62内に吸上げられる。
但し、図7において、第一のモータ52によってフランジ引上げ部54をシリンダ62の先端と反対側に移動させる際には、第二のモータ53からフランジ押込み部55にトルクを作用させた状態で行う。例えば、フランジ引上げ部54を移動させる際には、第二のモータ53からフランジ押込み部55に静止トルクを作用させた状態で行う。そして、このとき、第一のモータ52がフランジ引上げ部54に作用させるトルク量[N・m]は、第二のモータ53がフランジ押込み部55に作用させるトルク量[N・m]よりも小さくなるように設定するのが望ましい。そうすることで、フランジ引上げ部54は、フランジ押込み部55に押されたフランジ部63aと接触した状態で停止する。
これによって、フランジ引上げ部54とフランジ押込み部55は、フランジ部63aを隙間無く挟み込んだ状態となり、従来例の課題である隙間に起因する液量の誤差を解消し、高い精度で液体を吸上げることができる。
シリンジ61による液体の注入は、以下の順で実行される。
吸上げた液体を注入する場合、第一のモータ52を動作させて、フランジ引上げ部54を注入しようとする液量に相当するストローク量、シリンダ62の先端側に移動させる(図8)。
その後に、第二のモータ53の動作によって、フランジ押込み部55をシリンダ62の先端側に移動させる(図9)。そして、フランジ押込み部55が、フランジ部63aに押し当たって停止するまで移動させる。第二のモータ53の当該動作により、フランジ押込み部55がフランジ部63a、ならびにピストン63を押下げ、液体が注入される。
但し、図9において、第二のモータ53によってフランジ押込み部55をシリンダ62の先端側に移動させる際には、第一のモータ52からフランジ引上げ部54にトルクを作用させた状態で行う。例えば、フランジ押込み部55を移動させる際には、第一のモータ52からフランジ引上げ部54に静止トルクを作用させた状態で行う。そして、このとき、第二のモータ53がフランジ押込み部55に作用させるトルク量[N・m]は、第一のモータ52がフランジ引上げ部54に作用させるトルク量[N・m]よりも小さくなるように設定するのが望ましい。そうすることで、フランジ押込み部55は、フランジ引上げ部54に下支えされたフランジ部63aと接触した状態で停止する。
これによって、フランジ引上げ部54とフランジ押込み部55は、フランジ部63aを隙間無く挟み込んだ状態となり、従来例の課題である隙間に起因する液量の誤差を解消し、高い精度で液体を注入することができる。
所望の注入が終わり、シリンダ62内に残った残液の吐出は、以下の順で実行される。
シリンダ62内の液体を全て吐出する際は、第一のモータ52の励磁を切り、第二のモータ53をシリンダ62の先端に向けてトルク制御で動作させる。ピストン63がシリンダ62内で先端まで押し込まれた状態となったところで、第二のモータ53は停止するが、シリンダ62内の液体を全て吐出した状態とすることができる(図10)。
最後にシリンジ61は、以下の順で取外される。
シリンジ61を取外す場合、第一のモータ52、第二のモータ53の位置は、フランジの引上げ部54と押込み部55の間隔がフランジ部63aの幅以上であれば、シリンジ61の取外は可能であるが、取外しを容易にするために、フランジ引上げ部54を下限52Dで、フランジ押込み部55を上限53Uで位置決めすることが好ましい。これは、装着時と同じである。
これと同時に、シリンダ固定部56で固定していたシリンダ62の固定を解く。シリンダ62のつば62aを挟み込んでいた爪56a、56bを開くことでシリンダの固定が解かれ、取外しが可能な状態となる。
ここで述べた液体移動装置を備えた細胞培養装置は、培地交換と呼ばれる工程に用いることができる。
細胞はディッシュやウェルプレートなどの培養容器に培養液である培地を満たした状態で培養されるが、培地は一定期間での入替が必要であり、培地交換は培養容器中の古い培地を吸上げ、廃棄し、新しい培地を注入する工程である。
本発明である液体移動装置を備えた細胞培養装置で培地交換は、以下の順で実施することができる。
まず、液体移動装置にシリンジ61を装着し、装着後、シリンジ61の先端が培養容器の培地に浸かる様に液体移動装置を移動させ、培地を吸上げる。ディッシュやウェルプレートは、推奨される注入液量が定められており、予め注入されている液量は判っているため、これを吸上げる液量とする。
吸上げ完了後は、液体移動装置を培養容器から移動させ、ピストン63をシリンダ62内で押込み、全て吐出した状態で吸上げた培地を廃棄する。その後、液体移動装置からシリンジ61を取外す。
次に、新しいシリンジ61を液体移動装置に装着する。シリンジ61の交換を行うのは、コンタミネーションの防止が目的である。
新しいシリンジ61を装着した後、シリンジ61の先端が新しい培地に浸かる様に液体移動装置を移動させ、培地を吸上げる。上に述べたように、ディッシュやウェルプレートは、推奨される注入液量が定められており、注入する液量は判っているため、これ以上の液量を吸上げ液量とする。
新しい培地の吸上げ後、培養容器に新しい培地が注入される様に液体移動装置を移動させ、上述の液量、注入する。
余った培地は、液体移動装置を培養容器から移動させ、ピストン63をシリンダ62内で押込み、全て吐出して廃棄し、その後、液体移動装置からシリンジ61を取外す。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本発明の細胞培養装置が備える液体移動装置は、液体吸上げ/注入時にフランジとフランジ引上げ部もしくは押込み部の間の隙間をなくすことができるため、従来例の課題である隙間に起因する液量の誤差を解消し、液体の吸上げ/注入について高い精度を有し、細胞培養工程自動化の用途にも適用できる。
51 機構フレーム
52 第一のモータ
52D 第一のモータの下限端
53 第二のモータ
53U 第二のモータの上限端
54 フランジ引上げ部
55 フランジ押込み部
56 シリンダ固定部
56a シリンダ固定部左側爪
56b シリンダ固定部右側爪
61 シリンジ
62 シリンダ
62a シリンダつば
63 ピストン
63a フランジ部
71 吸上げようとする液体
72 注入した液体

Claims (7)

  1. シリンジのピストンを上下動させることで液体を吸上げ又は吐出する液体移動装置であって、
    フランジ引上げ部を上下に移動可能に支持し、当該フランジ引上げ部を介して前記ピストンのフランジ部を下方側から引上げることで前記ピストンを作動させる第一のモータと、
    フランジ押込み部を上下に移動可能に支持し、当該フランジ押込み部を介して前記ピストンのフランジ部を上方側から押込むことで前記ピストンを作動させる第二のモータと、
    前記シリンジのシリンダを固定するシリンダ固定部と、
    前記第一のモータ、前記第二のモータ及び前記シリンダ固定部を支持する機構フレームと、
    を備えた液体移動装置。
  2. 前記第一のモータは、前記シリンジによって液体を吸上げる際には、
    前記ピストンのフランジ部の上面と前記フランジ押込み部の下面及び前記ピストンのフランジ部の下面と前記フランジ引上げ部の上面がともに当接した状態になるまで、前記フランジ引上げ部を上方に移動させる
    請求項1に記載の液体移動装置。
  3. 前記第一のモータは、前記シリンジによって液体を吸上げる際には、
    前記第二のモータが前記フランジ押込み部に作用させるトルク量よりも小さいトルク量で、前記フランジ引上げ部を上方に移動させる
    請求項2に記載の液体移動装置。
  4. 前記第一のモータは、前記シリンジによって液体を吸上げる際には、
    前記第二のモータが、前記ピストンが前記シリンダ内で先端まで押し込まれるまで、前記フランジ押込み部を前記シリンダの先端に向けて移動させた後に、前記フランジ引上げ部を上方に移動させるとともに、
    前記第二のモータが、吸上げようとする液量に相当するストローク量だけ前記フランジ押込み部を前記シリンダの先端と反対に向けて移動させた後に、前記フランジ引上げ部を上方に移動させる
    請求項2に記載の液体移動装置。
  5. 前記第二のモータは、前記シリンジによって液体を吐出する際には、
    前記ピストンのフランジ部の上面と前記フランジ押込み部の下面及び前記ピストンのフランジ部の下面と前記フランジ引上げ部の上面がともに当接した状態になるまで、前記フランジ押込み部を下方に移動させる
    請求項1に記載の液体移動装置。
  6. 前記第二のモータは、前記シリンジによって液体を吐出する際には、
    前記第一のモータが前記フランジ引上げ部に作用させるトルク量よりも小さいトルク量で、前記フランジ押込み部を下方に移動させる
    請求項5に記載の液体移動装置。
  7. 前記第二のモータは、前記シリンジによって液体を吐出する際には、
    前記フランジ押込み部を前記シリンダの先端に向けて移動させて、前記ピストンが前記シリンダ内で先端まで押し込まれた状態になるまで、前記フランジ押込み部を下方に移動させる
    請求項5に記載の液体移動装置。
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