JP3212640U - 注入装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易に構成できる内部にプランジャが挿入されたシリンジを用いる注入装置を提供する。【解決手段】注入装置1のシリンジ11内に試料が流入された状態では、駆動ギア6及び従動ギア7が回転せず、ラックギア311も移動しない。そのため、ばね4の弾性力に抗して、押圧部32は、プランジャ13をシリンジ11から遠ざける方向に変位した状態で保持される。その後、注入装置1が試料導入部上に配置された状態で、ユーザによって、注入ボタン8が押圧されると、従動ギア7が、駆動ギア6及びラックギア311から離間する方向に移動する。これにより、モータ5、駆動ギア6及び従動ギア7による移動部材3の保持状態が解除され、ばね4の弾性力により、押圧部32が、軸方向一方側に押圧されて移動する。そして、シリンジ11内の試料が、プランジャ13の密閉板132によって押し出されて、ニードル12を介して試料導入部に注入される。【選択図】図3B
Description
本考案は、内部にプランジャが挿入されたシリンジを用いる注入装置に関するものである。
従来より、クロマトグラフなどの装置に対する試料の注入は、手動又は自動により行われている。例えば、クロマトグラフに対して手動により試料を注入する場合には、ユーザは、まず、シリンジを試料貯留部に配置し、内部に挿入されたプランジャを引っ張ることで、シリンジ内に試料を吸引する。そして、そのシリンジの先端部をクロマトグラフの試料導入部に挿入し、手動によりプランジャをシリンジ内に押し込むことで、試料を試料導入部に注入する。
このように、手動であれば、試料の注入を簡易に行うことができる。しかし、手動により試料の注入を行う場合には、ユーザに対して試料が飛沫する危険が伴い、また、試料の注入量を一定に保つことが困難であるため再現性が低いという不具合があった。
このような点から、クロマトグラフなどの装置に対して、自動により試料を注入する装置が用いられている(例えば、下記特許文献1参照)。
このような点から、クロマトグラフなどの装置に対して、自動により試料を注入する装置が用いられている(例えば、下記特許文献1参照)。
特許文献1に記載の自動注入装置は、試料を注入するための注入針を備える部材を上下方向、幅方向及び直交方向のそれぞれに移動させるための機構や、流路を切り替えるための機構などを有する複雑な構成となる。そのため、製造コストが高くなるという不具合や、持ち運びが困難であるという不具合があった。
本考案は、上記実情に鑑みてなされたものであり、簡易に構成できる注入装置を提供することを目的とする。
本考案は、上記実情に鑑みてなされたものであり、簡易に構成できる注入装置を提供することを目的とする。
(1)本考案に係る注入装置は、本体と、押圧部と、弾性体と、保持機構と、注入ボタンとを備える。前記本体は、内部にプランジャが挿入されたシリンジを着脱可能である。前記押圧部は、前記本体に前記シリンジが取り付けられた状態で、前記プランジャに接触する。前記弾性体は、前記押圧部を前記プランジャ側に押圧する。前記保持機構は、前記弾性体の弾性力に抗して、前記プランジャを前記シリンジから遠ざける方向に前記押圧部を変位させた状態で保持する。前記注入ボタンは、前記本体に設けられる。前記注入装置では、前記注入ボタンが操作されることにより、前記保持機構による前記押圧部の保持状態が解除され、前記弾性体の弾性力により前記押圧部が前記プランジャを前記シリンジ側に押圧する。
このような構成によれば、保持機構による押圧部の保持、及び、その保持状態の解除という簡易な動作によって、シリンジ内部に導入された試料などの流体の注入が可能となる。
そのため、注入装置において複雑な機構が必要とならず、注入装置を簡易に構成できる。
また、注入装置を簡易に構成できるため、注入装置を携帯可能な構成とすることができる。
(2)また、前記保持機構は、前記押圧部を変位させるためのモータを含んでもよい。
このような構成によれば、保持機構を簡易に構成できる。
そのため、注入装置において複雑な機構が必要とならず、注入装置を簡易に構成できる。
また、注入装置を簡易に構成できるため、注入装置を携帯可能な構成とすることができる。
(2)また、前記保持機構は、前記押圧部を変位させるためのモータを含んでもよい。
このような構成によれば、保持機構を簡易に構成できる。
(3)また、前記注入装置は、吸引ボタンをさらに備えてもよい。前記吸引ボタンは、前記本体に設けられている。前記注入装置では、前記吸引ボタンが操作されることにより、前記プランジャを前記シリンジから遠ざける方向に予め設定された変位量で前記押圧部が変位するように、前記モータが駆動してもよい。
このような構成によれば、吸引ボタンが操作されることに応じて、モータが駆動され、プランジャが予め設定された変位量で変位される。
そのため、吸引ボタンが操作されることに応じて、予め定める量の試料(流体)を、自動でシリンジ内に吸引できる。
その結果、シリンジ内に試料(流体)を吸引するための動作を自動化できる。
そのため、吸引ボタンが操作されることに応じて、予め定める量の試料(流体)を、自動でシリンジ内に吸引できる。
その結果、シリンジ内に試料(流体)を吸引するための動作を自動化できる。
また、シリンジ内に試料(流体)を吸引する動作を繰り返し行う場合に、均一な量の試料(液体)をシリンジ内に吸引できる。すなわち、注入装置において、高い再現性で吸引動作を繰り返し行うことができる。
(4)また、前記注入装置は、洗浄ボタンをさらに備えてもよい。前記洗浄ボタンは、前記本体に設けられている。前記注入装置では、前記洗浄ボタンが操作されることにより、前記プランジャが前記シリンジに対して往復運動するように、前記モータが駆動してもよい。
このような構成によれば、洗浄ボタンが操作されることに応じて、モータが駆動され、プランジャが往復運動する。
そのため、洗浄ボタンが操作されることに応じて、洗浄液を自動でシリンジ内に吸引し、また、シリンジ内から排出できる。
その結果、シリンジ内を洗浄するための動作を自動化できる。
そのため、洗浄ボタンが操作されることに応じて、洗浄液を自動でシリンジ内に吸引し、また、シリンジ内から排出できる。
その結果、シリンジ内を洗浄するための動作を自動化できる。
(5)また、前記注入装置は、蓄電池をさらに備えてもよい。前記蓄電池は、前記モータに電力を供給する。
このような構成によれば、注入装置で必要な電力を蓄電池から供給できる。
そのため、注入装置を携帯する場合であっても、蓄電池の電力によってモータを駆動させることができる。
そのため、注入装置を携帯する場合であっても、蓄電池の電力によってモータを駆動させることができる。
本考案によれば、保持機構による押圧部の保持、及び、その保持状態の解除という簡易な動作によって、シリンジ内部に導入された試料などの流体の注入が可能となる。そのため、注入装置において複雑な機構が必要とならず、注入装置を簡易に構成できる。
1.注入装置の構成
図1は、本考案の一実施形態に係る注入装置1の構成を概略的に示した断面図である。
注入装置1は、試料を吸引し、当該吸引した試料を外部装置に注入するための装置であって、携帯可能(ポータブル)な装置である。注入装置1は、本体2と、移動部材3と、ばね4と、モータ5と、駆動ギア6と、従動ギア7と、注入ボタン8と、導入部材10とを備えている。
本体2は、断面矩形状の長尺なボックス状に形成されている。本体2には、導入部材10を配置可能な凹部21が形成されている。
図1は、本考案の一実施形態に係る注入装置1の構成を概略的に示した断面図である。
注入装置1は、試料を吸引し、当該吸引した試料を外部装置に注入するための装置であって、携帯可能(ポータブル)な装置である。注入装置1は、本体2と、移動部材3と、ばね4と、モータ5と、駆動ギア6と、従動ギア7と、注入ボタン8と、導入部材10とを備えている。
本体2は、断面矩形状の長尺なボックス状に形成されている。本体2には、導入部材10を配置可能な凹部21が形成されている。
導入部材10は、本体2に対して着脱可能な部材である。導入部材10は、本体2の凹部21に配置された状態で、本体2に装着される。導入部材10は、シリンジ11と、ニードル12と、プランジャ13とを備えている。
シリンジ11は、一端部が閉塞された長尺な円筒状に形成されている。
シリンジ11は、一端部が閉塞された長尺な円筒状に形成されている。
ニードル12は、直線状に延びる針であって、シリンジ11の一端部から、シリンジの軸線方向(以下、単に「軸線方向」という)に沿って延びている。ニードル12の内部には、微小な流路が形成されている。ニードル12内の流路と、シリンジ11の内部空間とは連通している。なお、ニードル12が配置される側が、軸方向一方側である。
プランジャ13は、長尺状に形成されており、シリンジ11の内部に挿入されている。プランジャ13は、シリンジ11の内部空間を軸線方向に沿って移動可能である。プランジャ13は、棒状体131と、密閉板132と、押圧板133とを備えている。
棒状体131は、長尺な棒状に形成されており、その一部がシリンジ11の外部に配置され、残りの部分がシリンジ11の内部に配置されている。
密閉板132は、棒状体131の一端部に設けられている。密閉板132は、シリンジ11の先端部の内部空間に配置されており、シリンジ11の内周面に密接している。
棒状体131は、長尺な棒状に形成されており、その一部がシリンジ11の外部に配置され、残りの部分がシリンジ11の内部に配置されている。
密閉板132は、棒状体131の一端部に設けられている。密閉板132は、シリンジ11の先端部の内部空間に配置されており、シリンジ11の内周面に密接している。
押圧板133は、棒状体131の他端部に設けられている。押圧板133は、シリンジ11の外部に配置されている。
移動部材3は、本体2内において、凹部21の近傍に配置されている。移動部材3は、ラック部31と、押圧部32とを備えている。
移動部材3は、本体2内において、凹部21の近傍に配置されている。移動部材3は、ラック部31と、押圧部32とを備えている。
ラック部31は、長尺な棒状に形成されており、軸線方向に沿って延びている。ラック部31の一端部(図1の左端部)の外周面には、ラックギア311が設けられている。
押圧部32は、ラック部31の他端部(図1の右端部)から突出している。押圧部32は、屈曲した棒状に形成されている。導入部材10が本体2に装着された状態において、押圧部32は、押圧板133を把持している。
移動部材3において、ラック部31は、図示しないレールに保持されている。これにより、移動部材3は、軸線方向に沿って移動可能である。
移動部材3において、ラック部31は、図示しないレールに保持されている。これにより、移動部材3は、軸線方向に沿って移動可能である。
ばね4は、例えば、圧縮コイルばねであって、本体2内に配置されている。ばね4は、圧縮状態で、移動部材3の押圧部32と、本体2の内面との間に介在している。すなわち、ばね4は、その弾性力によって、移動部材3の押圧部32を、導入部材10側(プランジャ13側)に押圧している。ばね4が弾性体の一例である。
モータ5は、本体2内に配置されている。モータ5の軸51(モータ軸51)は、軸線方向と直交する直交方向(図1において紙面と直交する方向)に延びている。
駆動ギア6は、モータ軸51に固定されている。
駆動ギア6は、モータ軸51に固定されている。
従動ギア7は、本体2内において駆動ギア6に隣接している。従動ギア7は、直交方向に延びる軸線を中心として回転可能である。従動ギア7は、駆動ギア6に接触するとともに、移動部材3のラック部31のラックギア311に接触している。すなわち、従動ギア7は、ピ二オンギアとして機能する。従動ギア7の中心軸は、例えば、図示しないレールに保持されており、駆動ギア6及びラックギア311に接触する位置と、駆動ギア6及びラックギア311から離間する位置との間で移動可能である。移動部材3、モータ5、駆動ギア6及び従動ギア7が、保持機構の一例を構成している。
注入ボタン8は、本体2の外周面に設けられている。注入ボタン8は、図示しない連結機構によって、従動ギア7と機械的に連結されている。すなわち、注入ボタン8は、機械式のボタンである。これにより、注入ボタン8が押圧されると、連結機構を介して従動ギア7が、駆動ギア6及びラックギア311から離間する方向に移動する。
2.制御部及びその周辺の部材の電気的構成
図2は、注入装置1の制御部45及びその周辺の部材の電気的構成を示したブロック図である。
注入装置1は、上記したモータ5に加えて、蓄電池41と、接続部42と、吸引ボタン43と、洗浄ボタン44と、制御部45とを備えている。
蓄電池41は、接続部42及び制御部45と電気的に接続されている。
図2は、注入装置1の制御部45及びその周辺の部材の電気的構成を示したブロック図である。
注入装置1は、上記したモータ5に加えて、蓄電池41と、接続部42と、吸引ボタン43と、洗浄ボタン44と、制御部45とを備えている。
蓄電池41は、接続部42及び制御部45と電気的に接続されている。
接続部42は、外部の電源と接続可能に構成されている。接続部42が外部の電源に接続されると、接続部42を介して蓄電池41に電力が供給され、蓄電池41の充電が行われる。
吸引ボタン43は、電気式のボタンである。吸引ボタン43は、注入装置1において吸引動作を開始させるためのボタンである。
洗浄ボタン44は、電気式のボタンである。洗浄ボタン44は、注入装置1において洗浄動作を開始させるためのボタンである。
吸引ボタン43は、電気式のボタンである。吸引ボタン43は、注入装置1において吸引動作を開始させるためのボタンである。
洗浄ボタン44は、電気式のボタンである。洗浄ボタン44は、注入装置1において洗浄動作を開始させるためのボタンである。
制御部45は、CPU(Central Processing Unit)を含む構成である。制御部45は、モータ5、蓄電池41、吸引ボタン43及び洗浄ボタン44と電気的に構成されている。
制御部45は、蓄電池41から供給される電力によって、モータ5を駆動させる。また、制御部45は、吸引ボタン43及び洗浄ボタン44からの信号に基づいて、モータ5を駆動させる。
3.注入装置の動作
以下では、図3A〜図4を用いて、注入装置1により試料をガスクロマトグラフに供給する場合、及び、注入装置1を洗浄する場合の動作を説明する。
以下では、図3A〜図4を用いて、注入装置1により試料をガスクロマトグラフに供給する場合、及び、注入装置1を洗浄する場合の動作を説明する。
図3A〜図3Cは、注入装置1の注入動作を説明するための図である。具体的には、図3Aは、試料貯留部60の上方に注入装置1が配置された状態を示している。図3B、注入装置1内部に試料が吸引された状態を示している。図3Cは、注入装置からガスクロマトグラフ(外部装置)に試料が注入された状態を示している。図4は、注入装置1の洗浄動作を説明するための図である。
注入動作を行う場合には、ユーザは、まず、内部が空の状態の導入部材10(シリンジ11)を本体2に装着する(取り付ける)。この状態において、プランジャ13の押圧板133は、図1に示すように、移動部材3の押圧部32に保持され、プランジャ13の密閉板132は、シリンジ11の先端部の内面に接触している。また、導入部材10のニードル12は、本体2の端部から外方に突出している。
そして、ユーザは、図3Aに示すように、注入装置1を、内部に試料が貯留された試料貯留部60の上方に配置する。このとき、ユーザは、導入部材10のニードル12が下方を向き、かつ、ニードル12が試料貯留部60に配置されるようにして(ニードル12が試料に浸漬するようにして)、注入装置1を保持する。
次いで、ユーザは、吸引ボタン43を押圧する。制御部45は、吸引ボタン43からの信号に基づいてモータ5を駆動させて、モータ軸51を予め設定する回転数だけ一方向に回転させる。
すると、モータ軸51とともに駆動ギア6が一方向に回転することで、図3Bに示すように、駆動ギア6と接触している従動ギア7が一方向(図3Bにおいて時計回り方向)に回転する。そして、従動ギア7に接触しているラックギア311が、軸方向他方側(図3Bにおいて上方側)に移動する。これにより、移動部材3(押圧部32)が変位量L1で軸方向他方側(上方側)に移動する。
すなわち、制御部45は、予め定める変位量L1で押圧部32を軸方向他方側(上方側)に変位させるように、モータ5を駆動させる。このとき、押圧部32は、プランジャ13をシリンジ11から遠ざける方向に変位する。また、ばね4は、押圧部32及び本体2の内面によって押圧されて圧縮される。
これにより、シリンジ11内において、密閉板132が軸方向他方側(上方側)に移動して、密閉板132とシリンジ11の先端部との間に空間が生じる。そして、この空間に、ニードル12を介して試料貯留部60内の試料が流入する。このとき、シリンジ11内には、予め定める量の試料が流入する。
このようにして、シリンジ11内に試料が導入される。また、シリンジ11内に試料が導入された後は、モータ5は、回転しない状態が維持されるため、駆動ギア6及び従動ギア7が回転せず、ラックギア311も移動しない。すなわち、ばね4の弾性力に抗して、シリンジ11内に試料が流入された状態(密閉板132とシリンジ11の先端部との間に空間が生じている状態)が維持される。換言すれは、ばね4の弾性力に抗して、押圧部32は、プランジャ13をシリンジ11から遠ざける方向に変位した状態で保持される。
その後、ユーザは注入装置1を、注入対象であるガスクロマトグラフの試料導入部70の上方に配置する。このとき、ユーザは、導入部材10のニードル12が下方を向くようにして、注入装置1を保持する。
次いで、ユーザは、注入装置1を下方に向かって移動させて、図3Cに示すように、ニードル12を試料導入部70に挿入する。
次いで、ユーザは、注入装置1を下方に向かって移動させて、図3Cに示すように、ニードル12を試料導入部70に挿入する。
そして、ユーザは、注入ボタン8を押圧する。すると、図示しない連結機構を介して、従動ギア7が、駆動ギア6及びラックギア311から離間する方向に移動する。
これにより、モータ5、駆動ギア6及び従動ギア7による移動部材3の保持状態が解除される。すると、ばね4の弾性力により、押圧部32が、軸方向一方側(下方側)に押圧されて移動する。そして、押圧部32によって、プランジャ13がシリンジ11側(下方側)に押圧されて移動する。プランジャ13は、密閉板132がシリンジ11の先端部に当接するまで、シリンジ11内において下方側に移動する。
すると、シリンジ11内の試料が密閉板132によって押し出されて、ニードル12を介して試料導入部70に注入される。
このように、シリンジ11内の試料は、注入ボタン8が操作されることに応じて、自動でに試料導入部70に注入される。
その後、ユーザは、注入装置1を上方側に向かって移動させて、ニードル12を試料導入部70から引き抜く。
このように、シリンジ11内の試料は、注入ボタン8が操作されることに応じて、自動でに試料導入部70に注入される。
その後、ユーザは、注入装置1を上方側に向かって移動させて、ニードル12を試料導入部70から引き抜く。
また、注入装置1に装着された導入部材10を洗浄する際には、ユーザは、図4に示すように、注入装置1を、内部に洗浄液が貯留された洗浄液貯留部80の上方に配置する。このとき、ユーザは、導入部材10のニードル12が下方を向き、かつ、ニードル12が洗浄液貯留部80に配置されるようにして(ニードル12が洗浄液に浸漬するようにして)、注入装置1を保持する。
次いで、ユーザは、洗浄ボタン44を押圧する。制御部45は、洗浄ボタン44からの信号に基づいてモータ5を駆動させて、モータ軸51を予め設定する回転数だけ、一方向及び逆方向に交互に回転させる。
すると、モータ軸51とともに駆動ギア6が一方向及び逆方向に交互に回転することで、図4に示すように、駆動ギア6と接触している従動ギア7が一方向及び逆方向に交互にに回転する。そして、従動ギア7に接触しているラックギア311が、軸方向(上下方向)において、変位量L2で繰り返し移動する。
すなわち、制御部45は、押圧部32を、予め定める変位量L2で軸方向(上下方向)に繰り返し変位させるように、モータ5を駆動させる。このとき、プランジャ13は、シリンジ11に対して往復運動する。
これにより、シリンジ11内において、密閉板132が軸方向他方側(上方側)に移動して、密閉板132とシリンジ11の先端部との間に空間が生じる状態と、密閉板132が軸方向一方側(下方側)に移動して、密閉板132とシリンジ11の先端部との間に空間が無くなる状態とが繰り返される。そして、ニードル12を介して、シリンジ11内に洗浄液が流入する状態と、シリンジ11内の洗浄液が排出される状態とが繰り返される。
このようにして、シリンジ11内の洗浄が行われる。制御部45は、モータ5が予め定める回転数だけ回転すると、モータ5の駆動を終了させる。これにより、プランジャ13の往復運動が停止されて、シリンジ11内の洗浄が終了する。そして、ユーザは、注入装置1を洗浄液貯留部80の上方から移動させる。
4.作用効果
(1)本実施形態によれば、図3Bに示すように、注入装置1のシリンジ11内に試料が流入された後の状態では、駆動ギア6及び従動ギア7が回転せず、ラックギア311も移動しない。そのため、ばね4の弾性力に抗して、シリンジ11内に試料が流入された状態(密閉板132とシリンジ11の先端部との間に空間が生じている状態)が維持される。換言すれは、ばね4の弾性力に抗して、押圧部32は、プランジャ13をシリンジ11から遠ざける方向に変位した状態で保持される。
(1)本実施形態によれば、図3Bに示すように、注入装置1のシリンジ11内に試料が流入された後の状態では、駆動ギア6及び従動ギア7が回転せず、ラックギア311も移動しない。そのため、ばね4の弾性力に抗して、シリンジ11内に試料が流入された状態(密閉板132とシリンジ11の先端部との間に空間が生じている状態)が維持される。換言すれは、ばね4の弾性力に抗して、押圧部32は、プランジャ13をシリンジ11から遠ざける方向に変位した状態で保持される。
その後、注入装置1が試料導入部70上に配置された状態で、ユーザによって、注入ボタン8が押圧されると、図示しない連結機構を介して、図3Cに示すように、従動ギア7が、駆動ギア6及びラックギア311から離間する方向に移動する。
これにより、モータ5、駆動ギア6及び従動ギア7による移動部材3の保持状態が解除される。すると、ばね4の弾性力により、押圧部32が、軸方向一方側(下方側)に押圧されて移動する。また、押圧部32によって、プランジャ13がシリンジ11側(下方側)に押圧されて移動する。そして、シリンジ11内の試料が密閉板132によって押し出されて、ニードル12を介して試料導入部70に注入される。
このように、本実施形態によれば、モータ5、駆動ギア6及び従動ギア7による移動部材3の保持、及び、その保持状態の解除という簡易な動作によって、シリンジ11内部に導入された試料の注入が可能となる。
そのため、注入装置1において複雑な機構が必要とならず、注入装置1を簡易に構成できる。
また、注入装置1を簡易に構成できるため、注入装置1を携帯可能な構成とすることができる。
そのため、注入装置1において複雑な機構が必要とならず、注入装置1を簡易に構成できる。
また、注入装置1を簡易に構成できるため、注入装置1を携帯可能な構成とすることができる。
(2)また、本実施形態によれば、押圧部32を保持する機構には、モータ5が含まれる。
そのため、押圧部32を保持する機構を簡易に構成できる。
(3)また、本実施形態によれば、注入装置1が試料貯留部60の上方に配置された状態で、吸引ボタン43が操作されることに応じて、図3Bに示すように、モータ5が駆動されて、プランジャ13が予め設定された変位量L1で変位される。
そのため、吸引ボタン43が操作されることに応じて、予め定める量の試料を、自動でシリンジ11内に吸引できる。
その結果、シリンジ11内に試料を吸引するための動作を自動化できる。
その結果、シリンジ11内に試料を吸引するための動作を自動化できる。
また、シリンジ11内に試料を吸引する動作を繰り返し行う場合に、均一な量の試料をシリンジ11内に吸引できる。すなわち、シリンジ11において、高い再現性で吸引動作を繰り返し行うことができる。
(4)また、本実施形態によれば、注入装置1が洗浄液貯留部80の上方に配置された状態で、洗浄ボタン44が操作されることに応じて、図4に示すように、モータ5が駆動され、プランジャ13が往復運動する。
そのため、洗浄ボタン44が操作されることに応じて、洗浄液を自動でシリンジ11内に吸引し、また、シリンジ11内から排出できる。
その結果、シリンジ11内を洗浄するための動作を自動化できる。
その結果、シリンジ11内を洗浄するための動作を自動化できる。
(5)また、本実施形態によれば、図2に示すように、注入装置1は、蓄電池41を備える。
そのため、注入装置1で必要な電力を蓄電池から供給できる。
その結果、注入装置1を携帯する場合であっても、蓄電池41の電力によってモータ5を駆動させることができる。
5.変形例
その結果、注入装置1を携帯する場合であっても、蓄電池41の電力によってモータ5を駆動させることができる。
5.変形例
以上の実施形態では、ガスクロマトグラフの試料導入部70に試料を注入する際に、注入装置1を用いるとして説明した。しかし、注入装置1は、その他の装置に流体を注入する際に用いることが可能である。
また、以上の実施実施形態では、弾性体としてばね4が用いられるとして説明した。しかし、ばね4に代えて、ゴムなどの他の弾性体を用いることが可能である。
また、以上の実施形態では、注入ボタン8が機械式のボタンであり、吸引ボタン43及び洗浄ボタン44が電気式のボタンであるとして説明した。しかし、注入ボタン8は、電気式のボタンであってもよく、また、吸引ボタン43及び洗浄ボタン44は、機械式のボタンであってもよい。
1 注入装置
2 本体
3 移動部材
4 ばね
5 モータ
6 駆動ギア
7 従動ギア
8 注入ボタン
10 導入部材
11 シリンジ
13 プランジャ
32 押圧部
41 蓄電池
43 吸引ボタン
44 洗浄ボタン
2 本体
3 移動部材
4 ばね
5 モータ
6 駆動ギア
7 従動ギア
8 注入ボタン
10 導入部材
11 シリンジ
13 プランジャ
32 押圧部
41 蓄電池
43 吸引ボタン
44 洗浄ボタン
Claims (5)
- 内部にプランジャが挿入されたシリンジを着脱可能な本体と、
前記本体に前記シリンジが取り付けられた状態で、前記プランジャに接触する押圧部と、
前記押圧部を前記プランジャ側に押圧する弾性体と、
前記弾性体の弾性力に抗して、前記プランジャを前記シリンジから遠ざける方向に前記押圧部を変位させた状態で保持する保持機構と、
前記本体に設けられた注入ボタンとを備え、
前記注入ボタンが操作されることにより、前記保持機構による前記押圧部の保持状態が解除され、前記弾性体の弾性力により前記押圧部が前記プランジャを前記シリンジ側に押圧することを特徴とする注入装置。 - 前記保持機構は、前記押圧部を変位させるためのモータを含むことを特徴とする請求項1に記載の注入装置。
- 前記本体に設けられた吸引ボタンをさらに備え、
前記吸引ボタンが操作されることにより、前記プランジャを前記シリンジから遠ざける方向に予め設定された変位量で前記押圧部が変位するように、前記モータが駆動することを特徴とする請求項2に記載の注入装置。 - 前記本体に設けられた洗浄ボタンをさらに備え、
前記洗浄ボタンが操作されることにより、前記プランジャが前記シリンジに対して往復運動するように、前記モータが駆動することを特徴とする請求項2又は3に記載の注入装置。 - 前記モータに電力を供給する蓄電池をさらに備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の注入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017003171U JP3212640U (ja) | 2017-07-12 | 2017-07-12 | 注入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017003171U JP3212640U (ja) | 2017-07-12 | 2017-07-12 | 注入装置 |
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JP3212640U true JP3212640U (ja) | 2017-09-21 |
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ID=59895817
Family Applications (1)
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JP (1) | JP3212640U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108535392A (zh) * | 2018-04-18 | 2018-09-14 | 郑州安诺科学仪器有限公司 | 自动进样器 |
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2017
- 2017-07-12 JP JP2017003171U patent/JP3212640U/ja not_active Expired - Fee Related
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CN108535392A (zh) * | 2018-04-18 | 2018-09-14 | 郑州安诺科学仪器有限公司 | 自动进样器 |
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