JP2018018690A - コネクタ及びワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】シールドケースとの干渉による電線の損傷を抑制可能なコネクタ及びワイヤハーネスを提供する。【解決手段】電線2を保持する保持孔34を有する樹脂からなるインナーハウジングとしての電線ホルダ3と、電線ホルダ3の一部を収容する金属からなる筒状のアウターハウジングとしてのシールドケース4と、を備え、シールドケース4の電線2の延出側の端部に、少なくとも当該端部における電線2側の面を覆うように設けられており、電線2とシールドケース4の端部との間に介在する環状の干渉抑制部材6を備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタ及びワイヤハーネスに関する。
電気自動車やハイブリッド車において、駆動源となるモータとインバータとを接続する電路に設けられるコネクタとして、例えば、特許文献1がある。
特許文献1に記載のコネクタは、電線を保持する樹脂製の電線ホルダと、電線ホルダの一部を収容する金属製のシールドケースを備えている。このコネクタでは、電線を引っ張った際に電線ホルダがシールドケースから抜けてしまわないように、シールドケースにおける電線の延出側の端部が内方に折り曲げられている。
特許第5370872号公報
特許文献1に記載のコネクタでは、シールドケースの端部が折り曲げられているがゆえに、電線が当該折り曲げ部分に接触しやすくなる可能性があった。そのため、近年の厳しいレイアウト状況の中、電線を屈曲させて配策すると、振動等により電線とシールドケースの端部(折り曲げ部分)とが干渉し、電線が損傷してしまう可能性があった。
そこで、本発明は、シールドケースとの干渉による電線の損傷を抑制可能なコネクタ及びワイヤハーネスを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、電線を保持する保持孔を有する樹脂からなるインナーハウジングと、前記インナーハウジングの一部を収容する金属からなる筒状のアウターハウジングと、を備え、前記アウターハウジングの前記電線の延出側の端部に、少なくとも当該端部における前記電線側の面を覆うように設けられており、前記電線と前記アウターハウジングの端部との間に介在する環状の干渉抑制部材を備えた、コネクタを提供する。
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、電線と、前記電線の少なくとも一方の端部に設けられた前記コネクタと、を備えた、ワイヤハーネスを提供する。
本発明によれば、シールドケースとの干渉による電線の損傷を抑制可能なコネクタ及びワイヤハーネスを提供できる。
本発明の一実施の形態に係るコネクタを用いたワイヤハーネスを示す図であり、(a)はシールドケースの一部と干渉抑制部材を断面で示した破断面図、(b)はそのA−A線断面図である。 図1(a)のB−B線断面図である。 図1(b)のC−C線断面図である。 本発明の一変形例に係るコネクタを用いたワイヤハーネスを示す図であり、シールドケースの一部と干渉抑制部材を断面で示した破断面図である。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
(ワイヤハーネス及びコネクタの説明)
図1は、本実施の形態に係るコネクタを用いたワイヤハーネスを示す図であり、(a)はシールドケースの一部と干渉抑制部材を断面で示した破断面図、(b)はそのA−A線断面図である。また、図2は図1(a)のB−B線断面図であり、図3は図1(b)のC−C線断面図である。
図1〜3に示すように、ワイヤハーネス10は、電線2と、本実施の形態に係るコネクタ1と、を備えている。
ワイヤハーネス10は、例えば、電気自動車やハイブリッド車において、駆動源となるモータとインバータとを接続するために用いられるものである。ここでは、三相交流を伝送することを想定して3本の電線2を備える場合を説明するが、電線2の本数はこれに限定されない。3本の電線2は、互いに平行となるように整列配置された状態でコネクタ1に保持されている。
コネクタ1は、電線2の少なくとも一方の端部に設けられている。本実施の形態に係るコネクタ1は、電線2を保持し、モータやインバータの筐体等の被取付部材に固定されるものである。つまり、コネクタ1は、電線2の端部を被取付部材に固定する役割を果たすものである。
電線2は、銅等の電気良導体からなる素線を撚り合わせた導体2aと、導体2aを被覆している絶縁体からなるシース2bと、を有している。
電線2の端部には、被取付部材にコネクタ1を固定した際に、被取付部材内の端子台等に電気的に接続される接続端子7が設けられている。接続端子7は、電線2の導体2aにかしめ固定されるかしめ部71と、かしめ部71から電線2と反対側に延出されている板状の接続部72と、を一体に有している。接続部72には、接続部72を貫通する貫通孔72aが形成されており、この貫通孔72aにボルトを通して接続部72を端子台等に固定することで、接続端子7が端子台等に接続される。
コネクタ1は、電線2を保持する保持孔34を有する樹脂からなるインナーハウジングとしての電線ホルダ3と、電線ホルダ3の一部を収容する金属からなる筒状のアウターハウジングとしてのシールドケース4と、シール保持部材としてのリテーナ5と、を備えている。
図1〜3では図示を省略しているが、シールドケース4の外周には、編組シールドが固定される。編組シールドは、例えば、金属バンドによってシールドケース4に固定される。編組シールドは、シールドケース4の一部と、コネクタ1から延出されている3本の電線2の全体を一括して覆うように設けられる。
(電線ホルダ3の説明)
電線ホルダ3は、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)やPA(ポリアミド)、あるいはPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の電気絶縁性を有する樹脂からなり、例えば射出成形により成形される。
電線ホルダ3は、シールドケース4内に圧入されており、シールドケース4に固定されている。電線ホルダ3は、シールドケース4(後述する収容部41)に収容される本体部31と、本体部31から電線2の先端側(接続端子7側)に突出する先端部32と、を一体に有している。また、電線ホルダ3には、本体部31と先端部32とを貫通するように、電線2を保持する保持孔34が形成されている。
本実施の形態では、電線ホルダ3は、電線2を挟んで対向する第1部材3aと第2部材3bとからなる2分割構成となっており、第1部材3aと第2部材3bとで3本の電線2を挟み込み、両部材3a,3bを互いに係止させ一体化することで、電線ホルダ3を形成した。
第1部材3a及び第2部材3bでは、成形収縮による反りやひけ(凹み)を抑制するために、肉抜きが施されており、板状の多数のリブを組み合わせた構造となっている。具体的には、第1部材3a及び第2部材3bは、電線2を保持する保持孔34の内壁を構成する半円弧状の3つの円弧部35と、電線ホルダ3の外壁を構成しシールドケース4の内壁に沿って配置される外壁部36と、各円弧部35と外壁部36とを連結する複数の連結部37と、を有している。
ここでは、3つの円弧部35のうち中央に配置された円弧部35が3つの連結部37により外壁部36に連結されており、残りの2つの円弧部35が4つの連結部37により外壁部36に連結されている場合を示している。ただし、連結部37の数はこれに限定されず、電線ホルダ3の大きさ(コネクタ1全体の大きさ)等に応じて、所望の強度(剛性)が得られるように適宜調整するとよい。
また、第1部材3a及び第2部材3bは、両部材3a,3bを互いに係止するための係止機構を有している。本実施の形態では、係止機構は、ランス38と、円弧部35から側方(電線2の配列方向)に突出しておりランス38が係止される係止突起39と、からなる。ここでは、両部材3a,3bに2つずつのランス38と係止突起39がそれぞれ形成された場合を示しているが、ランス38と係止突起39の数はこれに限定されない。
電線ホルダ3の先端部32には、後述するリテーナ5の連結突起54を連結する連結溝32aが形成されている。連結溝32aは、連結突起54の頭部54bを収容する頭部収容部321と、頭部収容部321と連通されると共にリテーナ5側(接続端子7側)に開口し、頚部54aを収容する頚部収容部322と、を有している。
(リテーナ5の説明)
リテーナ5は、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)やPA(ポリアミド)、あるいはPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の電気絶縁性を有する樹脂からなり、例えば射出成形により成形される。
リテーナ5は、図示しない被取付部材の取付孔に挿入され、被取付部材における取付孔の外部と内部との間で防水を行うためのものである。
リテーナ5の外周面には、環状の溝51が形成されており、この溝に、取付孔とリテーナ5間をシールする外側防水栓(不図示)が配置される。
リテーナ5には、電線2を挿通する挿通孔52が形成されている。ここでは、3本の電線2に対応して3つの挿通孔52がリテーナ5に形成されている。各挿通孔52には、挿通孔52の内壁と電線2との間をシールする内側防水栓としてのワイヤシール53がそれぞれ設けられている。
また、リテーナ5は、リテーナ5と電線ホルダ3とを連結するための連結突起54を有している。連結突起54は、電線2の延出方向に突出して形成されている。連結突起54は、円柱状の頚部54aと、頚部54aの先端部に一体に設けられ頚部54aよりも外径が大きい円板状の頭部54bと、を一体に有している。
リテーナ5は、頭部54bを電線ホルダ3の頭部収容部321に、頚部54aを頚部収容部322に収容することで、電線ホルダ3と連結される。頭部収容部321は頭部54bよりも大きく形成され、かつ頚部収容部322は頚部54aよりも大きく形成されており、電線ホルダ3とリテーナ5とは、相対移動可能に連結されている。
これにより、例えば、コネクタ1を被取付部材に固定する際にボルトの締付けトルクの影響等によって電線ホルダ3やシールドケース4が回転した場合であっても、これに伴ってリテーナ5が回転してしまうことを抑制し、外側防水栓のシール性を維持できる。
(シールドケース4の説明)
シールドケース4は、例えば鉄や黄銅、あるいはアルミニウム等の導電性の金属からなる。
シールドケース4は、電線ホルダ3の少なくとも一部を収容する筒状の収容部41と、シールドケース4を被取付部材に固定するための固定部42と、を一体に有している。内方延出部43と後方延出部44については後述する。
本実施の形態では、固定部42は、電線2の延伸方向に対して直交するフランジ部42aと、フランジ部42aにおける電線2の延伸方向及び電線2の配列方向に対して垂直な方向における端部から電線2の先端側(接続端子7側)に延出された延出部42bと、を有し、電線2の配列方向から見た側面視でL字状に形成されている。延出部42bには、図略のボルトを通すためのボルト穴42cが形成されている。なお、固定部42の形状はこれに限定されず、被取付部材の形状等に応じて適宜変更可能である。
また、本実施の形態に係るコネクタ1では、シールドケース4は、収容部41の電線2の延出側の端部から径方向内方(電線2側、あるいは収容部41における中心軸側)に延出された内方延出部43と、内方延出部43の径方向内方の端部から電線2の延出側に、電線2の延出方向に沿って延出された後方延出部44と、を収容部41と一体に有している。
内方延出部43は、収容部41の端部を内方に折り曲げて形成されたものであり、電線2の長手方向に対して略垂直に形成されている。後方延出部44は、内方延出部43の内方の端部をさらに折り曲げて形成されたものであり、筒状でかつその軸方向が収容部41の軸方向と一致するように形成されている。
内方延出部43を有することで、電線2が引っ張られた場合であっても、電線ホルダ3がシールドケース4から抜けてしまうことを抑制可能になる。
さらに、後方延出部44を有することで、電線2を屈曲させた際の力を後方延出部44の内周面により面で受けることが可能になり、電線2と後方延出部44間に挟み込まれる干渉抑制部材6(後述する)の破損を抑制可能になる。また、何らかの理由で干渉抑制部材6が破損した場合であっても、電線2とシールドケース4とを面で接触させること(つまり、電線2からの力を面で受けること)ができ、電線2の損傷を抑制することが可能になる。
(干渉抑制部材6の説明)
シールドケース4の端部における角部(より詳細には、後方延出部44の端面と内周面との間の角部)は、丸め加工や面取り加工が施されずに尖った状態となっており、この角部に電線2が干渉すると、電線2が損傷してしまうおそれがある。なお、シールドケース4に丸め加工や面取り加工を施すと、作業工程の増加や製造コストの上昇を招くことになるため、シールドケース4に丸め加工や面取り加工を施すことなく電線2の損傷を抑制することが望まれる。
そこで、本実施の形態に係るコネクタ1では、シールドケース4の電線2の延出側の端部に、少なくとも当該端部における電線2側の面を覆うように設けられており、電線2とシールドケース4の端部との間に介在する環状の干渉抑制部材6をさらに備えている。
本実施の形態では、シールドケース4の電線2の延出側の端部が、電線2の延出方向に沿って延出された後方延出部44となる。そのため、干渉抑制部材6は、少なくとも後方延出部44の内周面を覆うように形成されることになる。
干渉抑制部材6を有することにより、この干渉抑制部材6が電線2とシールドケース4の端部との間に介在することになる。よって、例えば電線2を屈曲させて配策した場合であっても、振動等により電線2とシールドケース4の端部とが干渉してしまうことを抑制でき、電線2の損傷を抑制することが可能になる。
電線2の損傷は、電線2がシールドケース4の端のエッジ部分(角部)に干渉することにより発生するため、干渉抑制部材6は、シールドケース4のエッジ部分(ここでは、後方延出部44の端面と内周面間の角部)を覆うように設けられることがより望ましい。
本実施の形態では、干渉抑制部材6は、後方延出部44の全体と、内方延出部43の一部とを覆うように形成されている。これにより、干渉抑制部材6は、後方延出部44と内方延出部43との間の屈曲部分を覆って形成されることになり、干渉抑制部材6をシールドケース4に移動不可能に固定し、干渉抑制部材6のシールドケース4からの脱落を抑制することが可能になる。
また、本実施の形態では、干渉抑制部材6の一部がシールドケース4と電線ホルダ3との間に位置しており、干渉抑制部材6がシールドケース4と電線ホルダ3に挟持された状態となっている。これにより、干渉抑制部材6のシールドケース4からの脱落がより抑制されている。シールドケース4と電線ホルダ3との間に配置されている干渉抑制部材6は、例えば電線2の延出側からシールドケース4に衝撃が加えられた際に、電線ホルダ3にかかる衝撃を小さくして電線ホルダ3の破損を抑制する緩衝部材としての役割も果たすことになる。
干渉抑制部材6は、絶縁性の樹脂からなり、プラスチックまたはゴムから構成される。電線2と干渉抑制部材6との干渉により電線2が損傷してしまわないように、干渉抑制部材6は弾性を有しているとともに、シールドケース4よりも剛性が低い材質であることが望ましい。本実施の形態では、ゴムからなる干渉抑制部材6を用いた。
干渉抑制部材6に用いるゴムとしては、CR(クロロプレンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)、ACM(アクリルゴム)、NBR(ニトリルゴム)、シリコンゴムなどが挙げられる。
干渉抑制部材6は、例えばゴムを焼き付けたりモールド成形したりすることで、シールドケース4に一体に設けられている。なお、干渉抑制部材6をシールドケース4に固定する方法はこれに限らず、例えば、接着剤により接着固定されていてもよいし、加締め固定やランス等の係止機構による固定により機械的に固定されていてもよい。また、焼き付けやモールド成形以外の方法で干渉抑制部材6を固定する場合、周方向に垂直な断面形状がコの字状の干渉抑制部材6を予め作製しておき、作製した干渉抑制部材6をシールドケース4の端部(後方延出部44の端部)に嵌め込むようにしてもよい。
また、コネクタ1では、電線2を屈曲させない状態において、干渉抑制部材6と電線2とが接触しておらず、干渉抑制部材6と電線2との間に隙間8が形成されている。隙間8を有することにより、電線2を保持した電線ホルダ3をシールドケース4に取り付ける作業(電線ホルダ3をシールドケース4内に圧入し固定する作業)が容易になり、コネクタ1の組立性を向上できる。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明したように、本実施の形態に係るコネクタ1では、シールドケース4の電線2の延出側の端部に、少なくとも当該端部における電線2側の面を覆うように設けられており、電線2とシールドケース4の端部との間に介在する環状の干渉抑制部材6を備えている。
干渉抑制部材6を有することで、電線2を引っ張った際にシールドケース4から電線ホルダ3が脱落してしまうことを抑制すべく、シールドケース4の端部を内方に折り曲げた場合であっても、電線2とシールドケース4の端部との干渉を抑制し、電線2の損傷を抑制可能になる。つまり、本実施の形態によれば、シールドケース4から電線ホルダ3が脱落してしまうことを抑制しつつも、シールドケース4との干渉による電線2の損傷を抑制可能なコネクタ1を実現できる。
また、本実施の形態では、シールドケース4が、収容部41の電線2の延出側の端部から径方向内方に延出された内方延出部43と、内方延出部43の径方向内方の端部から電線2の延出側に、電線2の延出方向に沿って延出された後方延出部44と、を有し、干渉抑制部材6が、少なくとも後方延出部44の内周面を覆うように形成されている。これにより、電線2を屈曲した際の力を後方延出部44の内周面により面で受けることが可能になり、干渉抑制部材6の破損を抑制し信頼性を向上することが可能になる。
さらに、本実施の形態では、干渉抑制部材6が、後方延出部44の全体と、内方延出部43の一部とを覆うように形成されているため、干渉抑制部材6がシールドケース4から脱落しにくい。
さらにまた、本実施の形態では、干渉抑制部材6が弾性を有しているため、干渉抑制部材6との干渉による電線2の損傷を抑制できる。
(変形例)
上記実施の形態では、シールドケース4が後方延出部44を有している場合を説明したが、これに限らず、図4に示すコネクタ1aのように、後方延出部44を省略してもよい。
この場合、シールドケース4の端部が内方延出部43となるため、内方延出部43の内方の端部を覆うように、周方向に垂直な断面形状がコの字状(径方向外方に開口するコの字状)に形成された干渉抑制部材6aを設けるとよい。
ただし、コネクタ1aにおいては、電線2を屈曲させる際に大きな力がかかると、干渉抑制部材6aにおける内方延出部43の先端と電線2とに挟まれた部分に応力が集中し、干渉抑制部材6aが破損(破断)してしまうおそれがある。よって、後方延出部44を有しより広い面積で電線2からの力を受けることが可能な図1〜3の構成とすることがより望ましいといえる。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]電線(2)を保持する保持孔(34)を有する樹脂からなるインナーハウジング(3)と、前記インナーハウジング(3)の一部を収容する金属からなる筒状のアウターハウジング(4)と、を備え、前記アウターハウジング(4)の前記電線(2)の延出側の端部に、少なくとも当該端部における前記電線(2)側の面を覆うように設けられており、前記電線(2)と前記アウターハウジング(4)の端部との間に介在する環状の干渉抑制部材(6)を備えた、コネクタ(1)。
[2]前記アウターハウジング(4)は、前記インナーハウジング(3)の少なくとも一部を収容する筒状の収容部(41)と、前記収容部(41)の前記電線(2)の延出側の端部から径方向内方に延出された内方延出部(43)と、前記内方延出部(43)の径方向内方の端部から前記電線(2)の延出側に、前記電線(2)の延出方向に沿って延出された後方延出部(44)と、を一体に有し、前記干渉抑制部材(6)は、少なくとも前記後方延出部(44)の内周面を覆うように形成されている、[1]に記載のコネクタ(1)。
[3]前記干渉抑制部材(6)は、前記後方延出部(44)の全体と、前記内方延出部(43)の一部とを覆うように形成されている、[2]に記載のコネクタ(1)。
[4]前記干渉抑制部材(6)は、弾性を有している、[1]乃至[3]の何れか1項に記載のコネクタ(1)。
[5]電線(2)と、前記電線(2)の少なくとも一方の端部に設けられた[1]乃至[4]の何れか1項に記載のコネクタ(1)と、を備えた、ワイヤハーネス(10)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態では、コネクタ1が電線2を被取付部材に固定するものである場合を説明したが、これに限らず、コネクタ1は、電線同士を接続するものであってもよい。この場合、コネクタ1を、接続対象となる電線の端部に設けられた接続対象コネクタに接続可能に構成し、コネクタ1を接続対象コネクタに接続した際に、電線の端部に設けた端子同士が接触して電気的に接続されるように構成することができる。
1…コネクタ
2…電線
3…電線ホルダ
31…本体部
32…先端部
34…保持孔
4…シールドケース
41…収容部
42…固定部
43…内方延出部
44…後方延出部
5…リテーナ
6…干渉抑制部材
7…接続端子
10…ワイヤハーネス

Claims (5)

  1. 電線を保持する保持孔を有する樹脂からなるインナーハウジングと、
    前記インナーハウジングの一部を収容する金属からなる筒状のアウターハウジングと、を備え、
    前記アウターハウジングの前記電線の延出側の端部に、少なくとも当該端部における前記電線側の面を覆うように設けられており、前記電線と前記アウターハウジングの端部との間に介在する環状の干渉抑制部材を備えた、
    コネクタ。
  2. 前記アウターハウジングは、
    前記インナーハウジングの少なくとも一部を収容する筒状の収容部と、
    前記収容部の前記電線の延出側の端部から径方向内方に延出された内方延出部と、
    前記内方延出部の径方向内方の端部から前記電線の延出側に、前記電線の延出方向に沿って延出された後方延出部と、を一体に有し、
    前記干渉抑制部材は、少なくとも前記後方延出部の内周面を覆うように形成されている、
    請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記干渉抑制部材は、前記後方延出部の全体と、前記内方延出部の一部とを覆うように形成されている、
    請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記干渉抑制部材は、弾性を有している、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載のコネクタ。
  5. 電線と、
    前記電線の少なくとも一方の端部に設けられた請求項1乃至4の何れか1項に記載のコネクタと、を備えた、
    ワイヤハーネス。
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