JP2018018356A - 情報発信アダプタ - Google Patents
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Description
当該中継器のように、例えば情報発信モジュールが搭載された情報発信アダプタを、建物の天井等に設置される火災感知器に取付けることで、情報発信モジュール専用の設置箇所を別途設けることなく、複数の情報発信モジュールを建物の適切な位置に適切な間隔で配置することができる。
火災感知器に取付可能であって、
前記火災感知器との干渉を回避するための干渉回避開口を有するアダプタベースと、
前記アダプタベースに装着される情報発信モジュールと、を備え、
前記火災感知器に巻付くことで、当該火災感知器に固定可能であることを特徴とする。
略半円弧状の第一ベース部材および第二ベース部材と、
前記第一ベース部材の一端部と前記第二ベース部材の一端部とを連結するヒンジ部と、を有し、
前記第一ベース部材および前記第二ベース部材の他端部同士が開閉可能である構成としてもよい。
このように構成することによって、火災感知器の側方において第一ベース部材および第二ベース部材の他端部同士が開いた状態から閉じた状態に向けてアダプタベースを状態変換するだけで、情報発信アダプタを火災感知器に巻付けることができる。
円環の一部に内方と外方とを連通する開放部を設けた形状のベース部材と、
前記ベース部材の一端部から他端部に亘って設けられた締付部材と、を有し、
前記締付部材を緩めることによって、前記干渉回避開口が拡張可能である構成としてもよい。
このように構成することによって、火災感知器の側方において締付部材が緩んだ状態から締まった状態へとアダプタベースを状態変換するだけで、情報発信アダプタを火災感知器に巻付けることができる。
円環の一部に内方と外方とを連通する開放部を設けた形状のベース部材を有し、
前記ベース部材を弾性変形させることによって、前記干渉回避開口が拡張可能である構成としてもよい。
このように構成することによって、火災感知器の側方においてベース部材が弾性変形した状態から当該弾性変形が解除された状態に向けてアダプタベースを状態変換するだけで、情報発信アダプタを火災感知器に巻付けることができる。
火災感知器に取付可能であって、
前記火災感知器との干渉を回避するための干渉回避開口を有するアダプタベースと、
前記アダプタベースに装着される情報発信モジュールと、を備え、
前記アダプタベースは、ネジを挿通可能なネジ孔を有し、
前記アダプタベースの前記ネジ孔に挿通された前記ネジによって、前記干渉回避開口内に前記火災感知器を配置した状態で、当該火災感知器が取付けられる被取付部に固定可能であることを特徴とする。
図1は、本発明の実施形態に係る情報発信アダプタの設置例を示す図である。図1(b)は、図1(a)において情報発信アダプタのみを断面で示した図である。図2は、火災感知器の感知器ベースの一例を示す図であって、下面側から見た図である。
火災感知器200は、例えば図1(b)に示すように、円板状の感知器ベース210と、外形ドーム状の感知器本体220と、を備えて構成される。
接続端子212は、火災受信機等から延びる感知器回線Q(電源線や伝送線など)と感知器本体220とを電気的に接続するためのものである。接続端子212は、箱型部分212aと、当該箱型部分212aから延出するブレード状部分212bと、を有している。箱型部分212aは、電線接続端子であり、当該箱型部分212aに設けられた差込穴212a1に感知器回線Qの先端が差込まれるようになっている。ブレード状部分212bは、連結端子であり、火災の感知を実際に行う感知器本体220に設けられた爪片(連結端子)と係合して当該感知器本体220を保持するようになっている。
また、感知器ベース210の本体211の略中央部には、感知器回線Qの先端部を感知器ベース210の上面側から下面側へと引込むための引込孔214が、上下方向に貫通して設けられている。
情報発信アダプタ100は、例えば図1(a),(b)および図3(a),(b)に示すように、火災感知器200の感知器ベース210の外径よりも小さな内径を有する円環板状のアダプタベース120と、当該アダプタベース120に装着される情報発信モジュール110と、を備えて構成される。
なお、情報発信端末112に電力を供給する電源111は、例えば図3(a),(b)に示すような1つの電池により構成される電池電源に限定されず、適宜変更可能であり、例えば、図4に示すような複数の電池を並列接続して構成される電池電源であってもよい。下記変形例1〜3の電源111(図5〜図9)においても同様である。
また、電源111は、電池電源に限定されず、適宜変更可能であり、例えば光発電装置等であってもよい。電源111が光発電装置である場合、当該電源111は、例えば、アダプタベース120の外周側面に配設された光電池(太陽電池等)と、当該光電池からの電力を集電して外部(情報発信端末112)に出力する出力部と、からなる。下記変形例の電源111(図5〜図9)においても同様である。
ヒンジ部123は、当該ヒンジ部123の回動軸の軸方向がベース部材121,122の厚み方向に平行となるよう、第一ベース部材121の一端部と第二ベース部材122の一端部とに設けられている。したがって、アダプタベース120は、第一ベース部材121の他端部(自由端部)と第二ベース部材122の他端部(自由端部)とが当接した開状態と、離間した閉状態と、に変換可能となっている。
このように、本実施形態の情報発信アダプタ100は、閉状態に付勢する付勢部材を備えているため、当該付勢部材の付勢力によって、火災感知器200に巻付いた状態を維持することができる。
なお、情報発信アダプタ100が火災感知器200に巻付いた状態を維持するための維持構造は、閉状態に付勢する付勢部材(ヒンジバネ等)からなるものに限定されず、適宜変更可能である。当該維持構造は、例えば、第一ベース部材121の他端部から第二ベース部材122の他端部に亘って装着可能な締付部材(ボルトねじ等)からなるものであってもよい。
まず、アダプタベース120を閉状態から第一開状態へと変換して、第一ベース部材121の他端部と第二ベース部材122の他端部との離間距離を感知器ベース210の外径よりも大きくする(第1工程)。
次いで、その状態で、情報発信アダプタ100を、火災感知器200の側方から当該火災感知器200の感知器ベース210へと接近させて、例えば図3(b)に示すように、ベース部材121,122の一端部側を感知器ベース210の外周側面にあてがう(第2工程)。
そして、アダプタベース120を第一開状態から、当該第一開状態よりも閉状態に近い第二開状態へと変換して、例えば図3(a)に示すように、情報発信アダプタ100を、火災感知器200に巻付ける(第3工程)。これにより、情報発信アダプタ100を火災感知器200に固定することができる。
また、構成要素の交換(電池や情報発信端末などの交換)や、構成要素の追加(例えば、アダプタベース120に新たな構成要素を搭載することにより実現可能)や、機能の追加(例えば、情報発信端末を交換することにより実現可能)なども、火災感知器200による火災監視を継続しつつ、容易に行うことができるため、メンテナンス性やリニューアル時の施工性などに優れている。
したがって、火災感知器200に巻付けるだけで当該火災感知器200に固定できるため、火災感知器200による火災監視を中断することなく着脱することができる。
したがって、火災感知器200の側方において第一ベース部材121および第二ベース部材122の他端部同士が開いた状態(開状態)から閉じた状態(閉状態)に向けてアダプタベース120を状態変換するだけで、情報発信アダプタ100を火災感知器200に巻付けることができる。
情報発信アダプタ100の変形例1の一例を、図5および図6に示す。
図5は、本変形例の情報発信アダプタの一例を示す図であって、(a)は上面図であり、(b)は上面側から見た斜視図である。図5(b)では、情報発信モジュール110および滑止部材133の図示を省略している。
図6は、本変形例の情報発信アダプタの一例を示す上面図である。
本変形例の情報発信アダプタ100は、例えば図5(a)および図6に示すように、火災感知器200の感知器ベース210の外径よりも大きな内径を有するC字板状のアダプタベース130と、当該アダプタベース130に装着される情報発信モジュール110と、を備えて構成される。
ベース部材131の一端部131bには、ベース部材131の接線方向に略平行に貫通する第一ねじ孔131b1が設けられており、ベース部材131の他端部131cには、ベース部材131の接線方向に略平行に貫通する第二ねじ孔131c1が設けられている。
このように、本変形例の情報発信アダプタ100は、縮小状態へと締付ける締付部材を備えているため、当該締付部材の締付力によって、火災感知器200に巻付いた状態を維持することができる。
まず、アダプタベース130を縮小状態から拡大状態へと変換して、アダプタベース130の中央開口(干渉回避開口)の有効サイズを感知器ベース210の外径よりも大きくする(第1工程)。
次いで、その状態で、情報発信アダプタ100を、火災感知器200の下方から当該火災感知器200の感知器ベース210へと接近させて、アダプタベース130の中央開口内に感知器ベース210を配置する(第2工程)。
そして、アダプタベース130を拡大状態から縮小状態へと変換して、例えば図6に示すように、情報発信アダプタ100を、火災感知器200に巻付ける(第3工程)。これにより、情報発信アダプタ100を火災感知器200に固定することができる。
また、構成要素の交換(電池や情報発信端末などの交換)や、構成要素の追加(例えば、アダプタベース130に新たな構成要素を搭載することにより実現可能)や、機能の追加(例えば、情報発信端末を交換することにより実現可能)なども、火災感知器200による火災監視を継続しつつ、容易に行うことができるため、メンテナンス性やリニューアル時の施工性などに優れている。
したがって、火災感知器200に巻付けるだけで当該火災感知器200に固定できるため、火災感知器200による火災監視を中断することなく着脱することができる。
したがって、火災感知器200の側方においてボルトねじ132が緩んだ状態(拡大状態)から締まった状態(縮小状態)へとアダプタベース130を状態変換するだけで、情報発信アダプタ100を火災感知器200に巻付けることができる。
また、火災感知器200に巻付くことで当該火災感知器200に固定可能であれば、情報発信アダプタ100の構造は、本実施形態に示した構造や、変形例1,2に示した構造に限定されず、適宜変更可能である。
また、滑止部材133は、テープ状の基材の両面に接着剤層を有する部材(両面テープ)等であってもよい。また、滑止部材133は、緩衝機能を有する部材(例えば、緩衝機能を発揮できる程度に弾性変形可能な部材)であってもよいし、緩衝機能を有しない部材であってもよい。
情報発信アダプタ100の変形例2の一例を、図7に示す。
図7は、本変形例の情報発信アダプタの一例を示す上面図である。
本変形例の情報発信アダプタ100は、例えば図7(a),(b)に示すように、円環板の一部を分断した形状のアダプタベース140と、当該アダプタベース140に装着される情報発信モジュール110と、を備えて構成される。
アダプタベース140は、当該アダプタベース140の内径が火災感知器200の感知器ベース210の外径よりも大きくなるよう、広げる(弾性変形させる)ことが可能となっている。
開放部141aは、ベース部材141の径方向に対して斜めに延在している。そのため、ベース部材141において、一端部141bは他端部141cよりも内側に位置している。
このように、本変形例の情報発信アダプタ100は、アダプタベース140の干渉回避開口(中央開口)を大きくするように弾性変形可能なベース部材141を備えているため、当該ベース部材141の弾性変形に伴う復元力によって、火災感知器200に巻付いた状態を維持することができる。
まず、アダプタベース140を解除状態から第一弾性変形状態へと変換して、アダプタベース140の中央開口(干渉回避開口)の有効サイズを感知器ベース210の外径よりも大きくする(第1工程)。
次いで、その状態で、情報発信アダプタ100を、火災感知器200の下方から当該火災感知器200の感知器ベース210へと接近させて、アダプタベース140の中央開口内に感知器ベース210を配置する(第2工程)。
そして、アダプタベース140を第一弾性変形状態から、当該第一弾性変形状態よりも解除状態に近い第二弾性変形状態へと変換して、例えば図7(b)に示すように、情報発信アダプタ100を、火災感知器200に巻付ける(第3工程)。これにより、情報発信アダプタ100を火災感知器200に固定することができる。
また、構成要素の交換(電池や情報発信端末などの交換)や、構成要素の追加(例えば、アダプタベース140に新たな構成要素を搭載することにより実現可能)や、機能の追加(例えば、情報発信端末を交換することにより実現可能)なども、火災感知器200による火災監視を継続しつつ、容易に行うことができるため、メンテナンス性やリニューアル時の施工性などに優れている。
したがって、火災感知器200に巻付けるだけで当該火災感知器200に固定できるため、火災感知器200による火災監視を中断することなく着脱することができる。
したがって、火災感知器200の側方においてベース部材141が弾性変形した状態(弾性変形状態)から当該弾性変形が解除された状態(解除状態)に向けてアダプタベース140を状態変換するだけで、情報発信アダプタ100を火災感知器200に巻付けることができる。
また、ベース部材141の形状は、円環の一部に内方と外方とを連通する開放部141aを設けた形状であれば適宜変更可能であり、例えば、上記変形例1のベース部材131のような形状(図5参照)であってもよい。
また、滑止部材142は、テープ状の基材の両面に接着剤層を有する部材(両面テープ)等であってもよい。また、滑止部材142は、緩衝機能を有する部材(例えば、緩衝機能を発揮できる程度に弾性変形可能な部材)であってもよいし、緩衝機能を有しない部材であってもよい。滑止部材142が、両面テープである場合であって緩衝機能を有しない場合(すなわち、滑止部材142が薄手の両面テープである場合)には、例えば、アダプタベース140の内径を感知器ベース200の外径と略同一にし、アダプタベース140(ベース部材141)の内周面の一部または全部に当該滑止部材133を貼り付けて、火災感知器200に取付ける。
情報発信アダプタ100の変形例3の一例を、図8および図9に示す。
図8は、本変形例の情報発信アダプタの一例を示す上面図である。図9は、本変形例の情報発信アダプタの設置例を示す図である。
本変形例の情報発信アダプタ100は、例えば図8および図9(a),(b)に示すように、火災感知器200の感知器ベース210の外径よりも大きな内径を有する円環板状のアダプタベース150と、当該アダプタベース150に装着される情報発信モジュール110と、を備えて構成される。
情報発信アダプタ100は、固定ネジ160によって、被取付部Pに固定できるよう構成されている。具体的には、アダプタベース150には、例えば図8に示すように、固定ネジ160を挿通可能なネジ孔150aが1または複数(本変形例では2つ)設けられている。
まず、情報発信アダプタ100を、例えば図9(b)に示すように、火災感知器200の下方から当該火災感知器200の感知器ベース210へと接近させて、アダプタベース150の中央開口内に感知器ベース210を配置する(第1工程)。
そして、その状態で、情報発信アダプタ100を、固定ネジ160によって被取付部Pに固定する(第2工程)。これにより、例えば図9(a)に示すように、情報発信アダプタ100を、火災感知器200の近傍に設置することができる。
また、構成要素の交換(電池や情報発信端末などの交換)や、構成要素の追加(例えば、アダプタベース150に新たな構成要素を搭載することにより実現可能)や、機能の追加(例えば、情報発信端末を交換することにより実現可能)なども、火災感知器200による火災監視を継続しつつ、容易に行うことができるため、メンテナンス性やリニューアル時の施工性などに優れている。
したがって、ネジ(固定ネジ160)によって火災感知器200の外方で着脱自在に保持可能であるため、火災感知器200による火災監視を中断することなく着脱することができる。
例えば、上記の実施形態では、情報発信モジュール110として発信機能を有するものを使用した例を示したが、発信機能の他、受信機能を有するものを使用してもよい。
また、火災感知器200は、感知器ベース210と感知器本体220とに分離可能なものに限定されず適宜変更可能であり、例えば、感知器ベース210を備えない火災感知器、すなわち、感知器ベースを介することなく、被取付部Pに一体的な構成のまま取り付けられる火災感知器であってもよい。火災感知器200の種類にかかわらず、情報発信アダプタ100は、火災感知器200の検出機能を妨害することがない位置(具体的には、火災感知器200が熱検知タイプのものであれば、サーミスタおよびプロテクタ周辺を避けた位置、火災感知器200が煙検知タイプのものであれば、煙流入部周辺を避けた位置)に配設されることが好ましい。
その他、実施形態で示した構成は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
110 情報発信モジュール
120 アダプタベース
121 第一ベース部材
122 第二ベース部材
123 ヒンジ部
130 アダプタベース
131 ベース部材
132 ボルトねじ(締付部材)
140 アダプタベース
141 ベース部材
150 アダプタベース
150a ネジ孔
160 固定ネジ(ネジ)
200 火災感知器
P 被取付部
Claims (5)
- 火災感知器に取付可能であって、
前記火災感知器との干渉を回避するための干渉回避開口を有するアダプタベースと、
前記アダプタベースに装着される情報発信モジュールと、を備え、
前記火災感知器に巻付くことで、当該火災感知器に固定可能であることを特徴とする情報発信アダプタ。 - 前記アダプタベースは、
略半円弧状の第一ベース部材および第二ベース部材と、
前記第一ベース部材の一端部と前記第二ベース部材の一端部とを連結するヒンジ部と、を有し、
前記第一ベース部材および前記第二ベース部材の他端部同士が開閉可能であることをことを特徴とする請求項1に記載の情報発信アダプタ。 - 前記アダプタベースは、
円環の一部に内方と外方とを連通する開放部を設けた形状のベース部材と、
前記ベース部材の一端部から他端部に亘って設けられた締付部材と、を有し、
前記締付部材を緩めることによって、前記干渉回避開口が拡張可能であることを特徴とする請求項1に記載の情報発信アダプタ。 - 前記アダプタベースは、
円環の一部に内方と外方とを連通する開放部を設けた形状のベース部材を有し、
前記ベース部材を弾性変形させることによって、前記干渉回避開口が拡張可能であることを特徴とする請求項1に記載の情報発信アダプタ。 - 火災感知器に取付可能であって、
前記火災感知器との干渉を回避するための干渉回避開口を有するアダプタベースと、
前記アダプタベースに装着される情報発信モジュールと、を備え、
前記アダプタベースは、ネジを挿通可能なネジ孔を有し、
前記アダプタベースの前記ネジ孔に挿通された前記ネジによって、前記干渉回避開口内に前記火災感知器を配置した状態で、当該火災感知器が取付けられる被取付部に固定可能であることを特徴とする情報発信アダプタ。
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