JP2018017136A - 電動ポンプ - Google Patents

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JP2018017136A JP2016146112A JP2016146112A JP2018017136A JP 2018017136 A JP2018017136 A JP 2018017136A JP 2016146112 A JP2016146112 A JP 2016146112A JP 2016146112 A JP2016146112 A JP 2016146112A JP 2018017136 A JP2018017136 A JP 2018017136A
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徹 大多和
Toru Otawa
徹 大多和
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Abstract

【課題】トルク効率が低下することを抑制できる構造を有する電動ポンプを提供する。【解決手段】インナーロータは、軸方向他方側の面から軸方向一方側に窪みシャフトが挿入された第1穴部と、軸方向一方側の面から軸方向他方側に窪む第2穴部を有し、ポンプカバーは、ポンプカバー本体部から軸方向他方側に突出して第2穴部に挿入され、インナーロータを支持する支持突起部とを有する。シャフトの径方向外側面と第1穴部の径方向内側面との径方向の間には、インナーロータのシャフトに対する径方向の移動を許容する第1隙間が設けられ、支持突起部の径方向外側面と第2穴部の径方向内側面との径方向の間に、インナーロータの支持突起部に対する径方向の移動を許容する第2隙間が設けられる。ポンプカバーは、インナーロータとアウターロータとの径方向の間に開口する第1開口部及び第1開口部と繋がり第2穴部に開口する第2開口部を有する流体通路を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、電動ポンプに関する。
駆動部からのポンプ回転軸で回動されるインナーロータとインナーロータの外側に設けられたアウターロータとを備えた電動オイルポンプが知られている。例えば、特許文献1の電動オイルポンプにおいては、インナーロータに設けられた被支持穴に挿入される軸受部が設けられている。軸受部は、流体圧によるインナーロータの径方向に作用する力を支持する。
特開2014−126005号公報
上記のような電動オイルポンプにおいては、インナーロータの被支持穴の内側面が流体圧によって軸受部の外周面に押し付けられる。そのため、インナーロータと軸受部との間に摺動摩擦が生じ、インナーロータの回転を妨げる場合がある。これにより、電動オイルポンプのトルク効率が低下する問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みて、トルク効率が低下することを抑制できる構造を有する電動ポンプを提供することを目的の一つとする。
本発明の一つの態様の電動ポンプは、中心軸を中心として回転するシャフトと、前記シャフトを回転させるモータ部と、前記シャフトに接続され、前記モータ部によって回転される前記シャフトを介して駆動されるポンプ部と、を備え、前記ポンプ部は、前記シャフトの回転に伴い回転するインナーロータと、前記インナーロータの径方向外側を囲む環状のアウターロータと、軸方向一方側の面から軸方向他方側に窪み前記インナーロータと前記アウターロータとを収容するポンプ室、および軸方向両端に開口し前記シャフトが通され、軸方向一方側の開口が前記ポンプ室に開口する貫通孔を有するポンプボディと、前記ポンプボディの軸方向一方側に取り付けられたポンプカバーと、前記ポンプ室と繋がり、前記ポンプ室に流体を導入する導入油路と、前記ポンプ室と繋がり、前記ポンプ室から流体を吐出する吐出油路と、を有し、前記インナーロータは、軸方向他方側の面から軸方向一方側に窪み前記シャフトが挿入された第1穴部と、軸方向一方側の面から軸方向他方側に窪む第2穴部と、を有し、前記ポンプカバーは、前記ポンプボディに固定され、前記ポンプ室の軸方向一方側を覆うポンプカバー本体部と、前記ポンプカバー本体部から軸方向他方側に突出して前記第2穴部に挿入され、前記インナーロータを支持する支持突起部と、を有し、前記シャフトの径方向外側面と前記第1穴部の径方向内側面との径方向の間には、前記インナーロータの前記シャフトに対する径方向の移動を許容する第1隙間が設けられ、前記支持突起部の径方向外側面と前記第2穴部の径方向内側面との径方向の間には、前記インナーロータの前記支持突起部に対する径方向の移動を許容する第2隙間が設けられ、前記ポンプカバーは、前記インナーロータと前記アウターロータとの径方向の間に開口する第1開口部および前記第1開口部と繋がり前記第2穴部に開口する第2開口部を有する流体通路をさらに有する。
本発明の一つの態様によれば、トルク効率が低下することを抑制できる構造を有する電動ポンプが提供される。
図1は、本実施形態の電動ポンプを示す断面図である。 図2は、本実施形態の電動ポンプを示す図であって、図1におけるII−II断面図である。 図3は、本実施形態の電動ポンプの部分を示す断面図であって、図1における部分拡大図である。 図4は、本実施形態の第1溝部における第2部分を示す断面図である。 図5は、本実施形態のポンプカバーの部分を示す断面図である。 図6は、本実施形態の他の一例である電動ポンプを示す断面図である。 図7は、本実施形態の他の一例であるポンプカバーの部分を示す断面図である。
図1に示すように、本実施形態の電動ポンプ10は、中心軸J1を中心として回転するシャフト41と、シャフト41を回転させるモータ部20と、シャフト41に接続され、モータ部20によって回転されるシャフト41を介して駆動されるポンプ部30と、を備える。本実施形態において、中心軸J1の軸方向は、例えば、上下方向である。
以下の説明においては、中心軸J1の軸方向と平行な方向を単に「軸方向」と呼ぶ。また、中心軸J1の軸方向の上側を単に「上側」と呼び、下側を単に「下側」と呼ぶ。本実施形態においては、下側が軸方向一方側に相当し、上側が軸方向他方側に相当する。なお、上下方向は、単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係や方向を限定しない。また、中心軸J1を中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸J1を中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。
シャフト41は、外径が小さくなるシャフト小径部41aを有する。シャフト小径部41aは、シャフト41の下端に位置する。図2に示すように、シャフト小径部41aの軸方向と直交する断面の形状は、中心を中心軸J1が通る円形を、中心軸J1を挟んだ両側において直線で切り欠いた形状である。シャフト小径部41aの外周面には、中心軸J1を挟んで位置する2つの平坦面が設けられている。シャフト小径部41aの外周面における2つの平坦面は、軸方向と平行で、かつ、互いに平行である。シャフト小径部41aの外周面のうち、2つの平坦面の周方向の間の部分は、周方向に沿った曲面である。
図1に示すように、モータ部20は、ロータ40と、ステータ50と、モータハウジング21と、を有する。ロータ40は、シャフト41の外周面に固定される。ステータ50は、ロータ40の径方向外側に位置する。モータハウジング21は、ロータ40およびステータ50を収容する。
ポンプ部30は、モータ部20の下側に位置する。図1および図2に示すように、ポンプ部30は、ポンプボディ31と、導入油路38aと、吐出油路38bと、インナーロータ61と、アウターロータ62と、ポンプカバー32と、を有する。ポンプボディ31は、モータハウジング21の下端に固定されている。ポンプボディ31は、ポンプ室33を有する。ポンプ室33は、ポンプボディ31の下側の面から上側に窪みインナーロータ61とアウターロータ62とを収容する。図2に示すように、ポンプ室33の軸方向に視た形状は、円形状である。図1に示すように、ポンプボディ31は、貫通孔31aを有する。貫通孔31aは、軸方向両端に開口しシャフト41が通され、下側の開口がポンプ室33に開口する。なお、図2においてはポンプボディ31の図示を省略している。
図2に示すように、導入油路38aおよび吐出油路38bは、ポンプボディ31に設けられている。導入油路38aは、ポンプ室33と繋がり、ポンプ室33に流体を導入する。吐出油路38bは、ポンプ室33と繋がり、ポンプ室33から流体を吐出する。導入油路38aと吐出油路38bとは、シャフト41を径方向に挟む位置に配置されている。本実施形態において導入油路38aおよび吐出油路38bは、ポンプ室33の上端に開口している。本実施形態において、ポンプ室33に導入され、ポンプ室33から吐出される流体は、例えば、オイルである。
インナーロータ61は、シャフト41の回転に伴い回転する。インナーロータ61は、インナーロータ本体61aと、突出部61bと、を有する。インナーロータ本体61aは、径方向外側面に複数の歯部61eを有する歯車である。インナーロータ本体61aは、ポンプ室33内に位置する。図1に示すように、突出部61bは、インナーロータ本体61aから上側に突出する。突出部61bは、貫通孔31aの下端部に挿入される。図2に示すように、突出部61bの軸方向に視た外形は、円形状である。
図1に示すように、インナーロータ61は、上側の面から下側に窪む第1穴部61cと、下側の面から上側に窪む第2穴部61dと、を有する。第1穴部61cは、突出部61bに設けられている。すなわち、第1穴部61cは、突出部61bの上面から下側に窪んでいる。第1穴部61cには、シャフト41が挿入されている。より詳細には、第1穴部61cには、シャフト小径部41aの下端部が挿入されている。
図2に示すように、第1穴部61cの径方向内側面は、互いに隙間を介して径方向に対向する2つの平坦面を有する。第1穴部61cの径方向内側面における2つの平坦面は、軸方向と平行で、かつ、互いに平行である。第1穴部61cの径方向内側面のうち、2つの平坦面の周方向の間の部分は、周方向に沿った曲面である。第1穴部61cの軸方向に視た外形は、シャフト小径部41aの軸方向と直交する断面の外形と略相似形状である。第1穴部61cは、シャフト小径部41aよりも僅かに大きい。シャフト小径部41aの外周面、すなわちシャフト41の径方向外側面と第1穴部61cの径方向内側面との径方向の間には、第1隙間DP1が設けられている。第1隙間DP1は、インナーロータ61のシャフト41に対する径方向の移動を許容する。シャフト小径部41aが有する2つの平坦面は、第1穴部61cが有する2つの平坦面と互いに対向している。シャフト41が回転すると、第1隙間DP1の範囲内でシャフト41がインナーロータ61に対して相対的に回転する。そして、図2に示すように、シャフト小径部41aにおける平坦面と曲面との境界部が第1穴部61cの平坦面と線接触する。これにより、シャフト41に対するインナーロータ61の相対的な回転が抑制され、シャフト41が回転することでインナーロータ61が回転する。
図1に示すように、第2穴部61dは、インナーロータ本体61aに設けられている。すなわち、第2穴部61dは、インナーロータ本体61aの下面から上側に窪んでいる。図2に示すように、第2穴部61dの軸方向に視た形状は、円形状である。第1穴部61cと第2穴部61dとは、中心軸J1を略中心として同心に配置されており、軸方向に重なっている。図1に示すように、本実施形態では、第1穴部61cと第2穴部61dとは、互いに接続されており、インナーロータ61を軸方向に貫通する貫通孔を構成している。なお、第1穴部61cと第2穴部61dとは、それぞれ、互いに接続されない有底の穴であってもよい。
図2に示すように、アウターロータ62は、インナーロータ61の径方向外側を囲む環状である。アウターロータ62は、径方向内側面に複数の歯部62bを有する歯車である。アウターロータ62は、ポンプ室33内に回転軸J2周りに回転可能に配置されている。回転軸J2は、中心軸J1と平行である。回転軸J2は、中心軸J1から径方向に離れた位置に配置されている。インナーロータ61の歯部61eとアウターロータ62の歯部62bとは周方向の一部において互いに噛み合っている。図2では、インナーロータ61の歯部61eとアウターロータ62の歯部62bとは、下側の部分において噛み合っている。これにより、インナーロータ61が回転することでアウターロータ62が回転する。
本実施形態においてインナーロータ61およびアウターロータ62は、上側から視て時計回りに回転する。以下の説明においては、周方向における上側から視て時計回りに進む側を回転方向前側と呼び、周方向における上側から視て反時計回りに進む側を回転方向後側と呼ぶ。また、インナーロータ61の歯部61eとアウターロータ62の歯部62bとが噛み合う噛合い部63と中心軸J1とを結ぶ仮想線C1を境として、噛合い部63の回転方向前側に位置する側、すなわち図2では仮想線C1の左側の領域を導入領域AR1とする。仮想線C1を境として、噛合い部63の回転方向後側に位置する側、すなわち図2では仮想線C1の右側の領域を吐出領域AR2とする。
導入油路38aは、導入領域AR1においてポンプ室33と接続され、吐出油路38bは、吐出領域AR2においてポンプ室33と接続されている。導入領域AR1において、インナーロータ61とアウターロータ62との径方向の隙間は、回転方向前側に向かうに従って大きくなる。これにより、インナーロータ61とアウターロータ62との径方向の隙間に、導入油路38aから流体が流入する。吐出領域AR2において、インナーロータ61とアウターロータ62との径方向の隙間は、回転方向前側に向かうに従って小さくなる。これにより、インナーロータ61とアウターロータ62との径方向の隙間に流入した流体が押し出され、吐出油路38bから吐出される。このようにして、ポンプ部30によって、導入油路38aから吐出油路38bに流体が送られる。吐出領域AR2における流体の圧力は、導入領域AR1における流体の圧力よりも高い。すなわち、流体は、ポンプ部30によって加圧されて、導入領域AR1から吐出領域AR2へと送られる。
図1に示すように、ポンプカバー32は、ポンプボディ31の下側に取り付けられている。ポンプカバー32は、ポンプカバー本体部32aと、支持突起部32bと、を有する。ポンプカバー本体部32aは、径方向に拡がる蓋状である。ポンプカバー本体部32aは、ポンプボディ31に固定され、ポンプ室33の下側を覆っている。支持突起部32bは、ポンプカバー本体部32aから上側に突出して第2穴部61dに挿入され、インナーロータ61を支持する。図3に示すように、支持突起部32bの径方向外側面と第2穴部61dの径方向内側面との径方向の間には、インナーロータ61の支持突起部32bに対する径方向の移動を許容する第2隙間DP2が設けられている。支持突起部32bは、インナーロータ61の軸受として機能する。これにより、インナーロータ61をシャフト41から離れた位置で支持できるため、インナーロータ61のシャフト41に対する傾きを小さくすることができる。
図2に示すように、ポンプカバー32は、流体通路70をさらに有する。図3に示すように、流体通路70は、第1開口部73および第2開口部74を有する。第1開口部73は、インナーロータ61とアウターロータ62との径方向の間に開口している。第2開口部74は、第1開口部73と繋がり第2穴部61dに開口している。そのため、インナーロータ61とアウターロータ62との間の流体が、第1開口部73から流体通路70に流入する。流体通路70に流入した流体は、第2開口部74から第2穴部61d内に流入する。これにより、第2穴部61dの径方向内側面と支持突起部32bの径方向外側面との間に流入する流体の量を多くすることができる。したがって、流体が潤滑剤となって、第2穴部61dの径方向内側面が支持突起部32bの径方向外側面に押し付けられることで生じる摺動摩擦を低減できる。その結果、摺動摩擦によってインナーロータ61の回転が妨げられることを抑制でき、電動ポンプ10のトルク効率が低下することを抑制できる。
流体通路70は、第1溝部71と、第2溝部72と、を有する。第1溝部71は、ポンプカバー本体部32aの上側の面から下側に窪む溝である。第1溝部71は、第1開口部73および第2開口部74を有する。そのため、ポンプカバー本体部32aの上面に溝を作ることで、流体通路70の一部を形成することができ、第2穴部61d内に流体を導くことができる。したがって、流体通路70の構成を簡単化でき、流体通路70の作成を容易にできる。
図2に示すように、第1溝部71は、吐出領域AR2に設けられている。第1溝部71は、ポンプ室33を介して吐出油路38bと接続されている。本実施形態において第1溝部71が有する第1開口部73は、インナーロータ61とアウターロータ62との径方向の間のうち、吐出油路38bと接続された部分に開口している。そのため、第1開口部73を介して流体通路70内に、ポンプ部30によって加圧された流体が流入する。これにより、流体が第2穴部61dに向かって流体通路70内を流れやすく、第2穴部61dに流体をより流入させることができる。したがって、摺動摩擦によってインナーロータ61の回転を妨げられることをより抑制でき、電動ポンプ10のトルク効率が低下することをより抑制できる。
第1溝部71は、第1部分71aと、第2部分71bと、を有する。第1部分71aは、周方向に沿って延びている。第1部分71aの径方向の寸法は、回転方向前側に向かうに従って小さくなっている。図2および図3に示すように、第1部分71aは、インナーロータ61とアウターロータ62との径方向の間と軸方向に重なる位置に配置されている。すなわち、第1部分71aは、第1開口部73を有する。第2部分71bは、第1部分71aから支持突起部32bの外周面まで径方向に延びている。すなわち、第1溝部71の径方向内端は、支持突起部32bの外周面に位置している。
このように、第1部分71aが設けられることで、ポンプ部30によって加圧された流体の一部を第1部分71aに逃がすことができ、吐出油路38bからの流体の吐出を滑らかに行うことができる。一方、第1部分71aから径方向に延びる第2部分71bによって、第1部分71a内に流入された流体の一部を第2穴部61d内へと送ることができる。これにより、吐出油路38bへの流体の吐出を滑らかに行いつつ、第2穴部61d内に流入する流体の量を好適に調整しやすい。したがって、インナーロータ61と支持突起部32bとの間の摺動摩擦を低減しつつ、第2穴部61dから導入領域AR1に漏れる流体の量を低減できる。
図2に示すように、第2部分71bは、第1部分71aの周方向の中央に接続されている。第1部分71aの周方向の中央は、吐出領域AR2の周方向の中央である。第2部分71bの上側から視た形状は、径方向に長い長方形状である。図4に示すように、第2部分71bの径方向と直交する断面形状は、略四角形状である。第2部分71bの上側の角部71cは、第2部分71bの側面とポンプカバー本体部32aの上面とを繋ぐ凸曲面状である。第2部分71bの下側の角部71dは、第2部分71bの側面と第2部分71bの底面とを繋ぐ凹曲面状である。第2部分71bの軸方向の寸法は、例えば、第1部分71aの軸方向の寸法と同じである。なお、第1部分71aの軸方向の寸法と第2部分71bの軸方向の寸法とは、異なっていてもよい。第2部分71bの軸方向の寸法は、第1部分71aの軸方向の寸法よりも小さくてもよい。
図3に示すように、第2溝部72は、支持突起部32bの径方向外側面から径方向内側に窪む溝である。第2溝部72は、第1溝部71の径方向内端、すなわち第2部分71bの径方向内端から上側に延びている。第2溝部72が設けられることで、第2開口部74から第2穴部61dに流入した流体を第2溝部72に沿って上側に導くことができる。これにより、インナーロータ61と支持突起部32bとの間に、より流体を導きやすく、インナーロータ61と支持突起部32bとの間の摺動摩擦をより低減できる。したがって、電動ポンプ10のトルク効率が低減することをより抑制できる。
図5に示すように、第2溝部72は、支持突起部32bの下端から上端まで軸方向に沿って直線状に延びている。第2溝部72に上側に開口している。第2溝部72は、支持突起部32bにおける、仮想線C1および中心軸J1の両方と直交する方向、すなわち図2の左右方向の吐出領域AR2側の端部に設けられている。第2溝部72の下端は、第2部分71bの径方向内端と接続されている。図5に示すように、第2溝部72の径方向に視た形状は、軸方向に長い長方形状である。図示は省略するが、第2溝部72の軸方向と直交する断面形状は、図4に示す第2部分71bの径方向と直交する断面形状と同様である。第2溝部72の周方向両縁には、第2穴部61dの径方向内側面が押し付けられる。
図2に示すように、ポンプカバー32は、ポンプカバー本体部32aの上面から下側に窪む第3溝部80をさらに有する。第3溝部80は、第1部分71aと、シャフト41を挟んで径方向の反対側に配置されている。第3溝部80は、導入領域AR1に設けられている。第3溝部80は、周方向に沿って延びている。第3溝部80の径方向の寸法は、回転方向前側に向かうに従って大きくなっている。第3溝部80は、インナーロータ61とアウターロータ62との径方向の間と軸方向に重なる位置に配置されている。第3溝部80は、ポンプ室33を介して導入油路38aと接続されている。
本発明は上述の実施形態に限られず、他の構成を採用することもできる。以下の説明において上記説明と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
電動ポンプの構成は、図6および図7に示す電動ポンプ110のような構成であってもよい。なお、図6においてはポンプボディ31の図示を省略している。図6に示すポンプカバー132に設けられた流体通路170の第1溝部171において、第2部分171bは、第1部分71aの回転方向後側の端部に接続されている。吐出領域AR2における流体の圧力は、回転方向後側ほど高い。そのため、この構成によれば、第2部分171bを介して、流体をより第2穴部61d内に流入させやすい。なお、第2部分は、第1部分71aの回転方向前側の端部に接続されていてもよい。この場合、図2および図6に示す場合に比べて、第2穴部61d内に流入する流体の量を少なくでき、第2穴部61d内から導入領域AR1に漏れる流体の量を低減できる。このように、第2部分の接続位置を変えることで、第2穴部61d内に流入する流体の量を調整できる。
図7に示すように、流体通路170における第2溝部172の上側の端部は、支持突起部132bの上側の端部よりも下側に位置する。この構成によれば、流体が支持突起部132bの上側に回り込みにくい。そのため、第2穴部61d内に流入した流体が、支持突起部132bの上側を通って導入領域AR1側に移動することを抑制でき、導入領域AR1に流体が漏れることを抑制できる。第2溝部172は、螺旋状である。そのため、第2溝部172が設けられていても、支持突起部132bと第2穴部61dとの間の摺動抵抗が大きくなることを抑制できる。第2溝部172は、下側から上側に向かうに従って回転方向前側に延びている。
なお、第2溝部は、図5に示す第2溝部72のように直線状に軸方向に沿って延びる形状でありつつ、上端が支持突起部32bの上端よりも下側に位置する構成であってもよい。また、第2溝部は設けられていなくてもよい。また、第1部分71aは設けられていなくてもよい。また、流体通路は、溝でなくてもよく、ポンプカバー本体部内に設けられた通路であってもよい。また、流体通路は、導入領域AR1に設けられていてもよい。また、第3溝部80は、設けられていなくてもよい。なお、上述した各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。
10,110…電動ポンプ、20…モータ部、30…ポンプ部、31…ポンプボディ、31a…貫通孔、32,132…ポンプカバー、32a…ポンプカバー本体部、32b,132b…支持突起部、33…ポンプ室、38a…導入油路、38b…吐出油路、40…ロータ、41…シャフト、61…インナーロータ、61c…第1穴部、61d…第2穴部、62…アウターロータ、70,170…流体通路、71,171…第1溝部、71a…第1部分、71b,171b…第2部分、72,172…第2溝部、73…第1開口部、74…第2開口部、DP1…第1隙間、DP2…第2隙間、J1…中心軸

Claims (7)

  1. 中心軸を中心として回転するシャフトと、
    前記シャフトを回転させるモータ部と、
    前記シャフトに接続され、前記モータ部によって回転される前記シャフトを介して駆動されるポンプ部と、
    を備え、
    前記ポンプ部は、
    前記シャフトの回転に伴い回転するインナーロータと、
    前記インナーロータの径方向外側を囲む環状のアウターロータと、
    軸方向一方側の面から軸方向他方側に窪み前記インナーロータと前記アウターロータとを収容するポンプ室、および軸方向両端に開口し前記シャフトが通され、軸方向一方側の開口が前記ポンプ室に開口する貫通孔を有するポンプボディと、
    前記ポンプボディの軸方向一方側に取り付けられたポンプカバーと、
    前記ポンプ室と繋がり、前記ポンプ室に流体を導入する導入油路と、
    前記ポンプ室と繋がり、前記ポンプ室から流体を吐出する吐出油路と、
    を有し、
    前記インナーロータは、
    軸方向他方側の面から軸方向一方側に窪み前記シャフトが挿入された第1穴部と、
    軸方向一方側の面から軸方向他方側に窪む第2穴部と、
    を有し、
    前記ポンプカバーは、
    前記ポンプボディに固定され、前記ポンプ室の軸方向一方側を覆うポンプカバー本体部と、
    前記ポンプカバー本体部から軸方向他方側に突出して前記第2穴部に挿入され、前記インナーロータを支持する支持突起部と、
    を有し、
    前記シャフトの径方向外側面と前記第1穴部の径方向内側面との径方向の間には、前記インナーロータの前記シャフトに対する径方向の移動を許容する第1隙間が設けられ、
    前記支持突起部の径方向外側面と前記第2穴部の径方向内側面との径方向の間には、前記インナーロータの前記支持突起部に対する径方向の移動を許容する第2隙間が設けられ、
    前記ポンプカバーは、前記インナーロータと前記アウターロータとの径方向の間に開口する第1開口部および前記第1開口部と繋がり前記第2穴部に開口する第2開口部を有する流体通路をさらに有する、電動ポンプ。
  2. 前記第1開口部は、前記インナーロータと前記アウターロータとの径方向の間のうち、前記吐出油路と接続された部分に開口している、請求項1に記載の電動ポンプ。
  3. 前記流体通路は、前記ポンプカバー本体部の軸方向他方側の面から軸方向一方側に窪み前記第1開口部および前記第2開口部を有する第1溝部を有する、請求項1または2に記載の電動ポンプ。
  4. 前記第1溝部は、
    前記第1開口部を有し周方向に沿って延びた第1部分と、
    前記第1部分から前記支持突起部の外周面まで径方向に沿って延びた第2部分と、
    を有する、請求項3に記載の電動ポンプ。
  5. 前記第1溝部の径方向内端は、前記支持突起部の外周面に位置し、
    前記流体通路は、前記支持突起部の径方向外側面から径方向内側に窪む第2溝部を有し、
    前記第2溝部は、前記第1溝部の径方向内端から軸方向他方側に延びている、請求項3または4に記載の電動ポンプ。
  6. 前記第2溝部の軸方向他方側の端部は、前記支持突起部の軸方向他方側の端部よりも軸方向一方側に位置する、請求項5に記載の電動ポンプ。
  7. 前記第2溝部は、螺旋状である、請求項5または6に記載の電動ポンプ。
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