JP2018016838A - 微細構造体の作製方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板からの距離が変化しても成長速度がより均一になるようにする集束イオンビーム化学気相成長法による微細構造体の作製方法の提供。【解決手段】ステップS101で各々異なる層数の複数の試験微細構造体を形成し、ステップS102で複数の試験微細構造体毎に形成時間と形成高さから堆積速度を求め、ステップS103で試験微細構造体毎の堆積速度と層数の関係から補正関数K(N)を求め、ステップS104で目的の微細構造体の設計層数を求める。ステップS105で、求めた設計層数で分割した設計形状の層毎に、基板の側からの層位置を層数に対応させたNとして、補正関数K(N)を設定された集束イオンビームの最大照射時間に乗じた補正照射時間を対応させることで、集束イオンビーム化学気相成長法により目的の微細構造体を作製する方法。【選択図】図1

Description

本発明は、集束イオンビーム化学気相成長法を用いた微細構造体の作製方法および装置に関する。
様々な立体ナノ構造デバイスを作製するためには、高精度な立体構造作製技術が必要であり、このために、集束イオンビーム化学気相成長法(Focused Ion Beam Chemical Vapor Deposition:FIB−CVD)が用いられている(特許文献1、非特許文献1、非特許文献2参照)。
FIB−CVDは、第1に、ガス原料を選択することで様々な材料からなる構造が作製可能であり、第2に、高い自由度の立体ナノ・マイクロ構造が作製可能であり、第3に、FIBの照射位置を変えるなどのことにより様々な位置に構造を作製可能であるといった特徴を持ち、立体ナノ構造の作製に有望な技術として期待されている。
特開2001−107252号公報
S. Matsui et al., "Three-dimensional nanostructure fabrication by focused-ion-beam chemical vapor deposition", Journal of Vacuum Science & Technology B, vol.18, no.6, pp.3181-3184, 2000. T. Morita et al., "Free-space-wiring fabrication in nano-space by focused-ion-beam chemical vapor deposition", Journal of Vacuum Science & Technology B, vol.21, no.6, pp.2373-2741, 2003. R. Kometani et al., "Evaluations of the hopping growth characteristics on three-dimensional nanostructure fabrication using focused ion beam", Journal of Vacuum Science & Technology B, vol.27, no.6, pp.2698-2701, 2009.
これまでのFIB−CVDによる立体ナノ構造の作製は、一定の照射時間,非照射時間,照射ピッチでFIBの照射位置および照射時間を制御することにより行っている。しかしながら、上述した制御では、ナノ構造の成長に関するいくつかの課題がある。
この課題として、ナノ構造物が基板に対して上方に成長する過程で、基板表面近傍では成長速度が速く,ナノ構造物が高くなるにつれて成長速度が遅くなることがある(非特許文献3参照)。この、形成高さに対する成長量の変化を抑え、設計に対してより忠実により精密な立体ナノ構造を作製するためには、このような課題を解決する必要がある。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、基板からの距離が変化しても成長速度がより均一になるようにすることを目的とする。
本発明に係る微細構造体の作製方法は、原料ガスを供給した状態で集束イオンビームを照射して堆積物を堆積する集束イオンビーム化学気相成長法により集束イオンビームの照射位置および照射時間を制御して堆積物による微細構造体を作製する微細構造体の作製方法において、目的の原料ガスを用いた集束イオンビーム化学気相成長法により、設定された同一の基準層厚で各々異なる層数とした複数の試験微細構造体を形成する第1ステップと、複数の試験微細構造体毎に形成に要した時間と形成高さとから、複数の試験微細構造体毎に堆積速度を求める第2ステップと、複数の試験微細構造体毎の堆積速度と層数Nとの関係から層数N毎の補正関数K(N)を求める第3ステップと、目的の微細構造体の設計形状を基準層厚で除して設計層数を求める第4ステップと、求めた設計層数で分割した設計形状の層毎に、基板の側からの層位置を層数に対応させたNとして、補正関数K(N)を設定された集束イオンビームの最大照射時間に乗じた補正照射時間を対応させることで、集束イオンビーム化学気相成長法により目的の微細構造体を作製する第5ステップとを備える。
また、本発明に係る微細構造体の作製装置は、上述した微細構造体の作成方法を実施するための装置であり、FIB−CVD装置と、FIB−CVD装置を制御する制御部とを備え、制御部は、目的の微細構造体の設計形状のデータをもとにFIB−CVD装置における集束イオンビームの照射位置を制御する照射位置制御部と、目的の微細構造体の設計形状のデータをもとにFIB−CVD装置における集束イオンビームの照射時間を制御する照射時間制御部とを備え、照射時間制御部は、目的の微細構造体の設計形状を設定されている基準層厚で除して求めた設計層数で分割した設計形状の層毎に、基板の側からの層位置を層数に対応させたNとして、設定されている補正関数K(N)を設定された集束イオンビームの最大照射時間に乗じた補正照射時間を用いて集束イオンビームの照射時間を制御する。
以上説明したことにより、本発明によれば、基板からの距離が変化しても成長速度がより均一になるという優れた効果が得られる。
図1は、本発明の実施の形態における微細構造体の作製方法を説明するためのフローチャートである。 図2は、集束イオンビーム化学気相成長法について説明するための説明図である。 図3は、本発明の実施の形態における微細構造体の作製装置の構成を示す構成図である。 図4は、本発明の実施の形態における微細構造体の作製装置の一部構成を示す構成図である。 図5は、ボクセルデータ生成を説明するための説明図である。 図6は、層毎に設定された照射時間を説明するための説明図である。 図7は、実験で作製した正四角柱毎の測定された形成高さと設計層数との関係を示す特性図である。 図8は、実験で作製した正四角柱毎の堆積速度と設計層数との関係を示す特性図である。 図9は、実験から得られた設計層数と堆積速度と関係より求めた回帰曲線V(N)を示す特性図である。 図10は、回帰曲線の収束値をV(N)で除して得た補正係数kNより得られる回帰曲線[補正関数K(N)]を示す特性図である。 図11は、補正を適用した場合と適用しない場合とで、設計高さが異なる一辺100nmの正四角柱を作製し、作製した四角柱の高さを計測した結果を示す特性図である。 図12は、補正を適用した場合と適用しない場合との2つの条件で作製したナノスプリングの電子顕微鏡による観察結果を示す写真である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態における微細構造体の作製方法を説明するためのフローチャートである。この作製方法は、原料ガスを供給した状態で集束イオンビームを照射して堆積物を堆積する集束イオンビーム化学気相成長法により、集束イオンビームの照射位置および照射時間を制御して堆積物による微細構造体を作製する。
まず、ステップS101で、目的の原料ガスを用いた集束イオンビーム化学気相成長法により、設定された同一の基準層厚で各々異なる層数とした複数の試験微細構造体を形成する(第1ステップ)。例えば、基準層厚を5nmとし、1層(設計高さ5nm)の試験微細構造体、2層(設計高さ10nm)の試験微細構造体、3層(設計高さ15nm)の試験微細構造体、4層(設計高さ20nm)の試験微細構造体、・・・N層(設計高さ5×Nnm)の試験微細構造体を形成する。
次に、ステップS102で、複数の試験微細構造体毎に形成に要した時間と形成高さとから、複数の試験微細構造体毎に堆積速度を求める(第2ステップ)。次に、ステップS103で、複数の試験微細構造体毎の堆積速度と層数Nとの関係から層数N毎の補正関数K(N)を求める(第3ステップ)。
例えば、複数の試験微細構造体毎に求めた堆積速度と層数との関係の回帰曲線V(N)を求め、求めた回帰曲線V(N)の収束値を決定する。決定した収束値を、V(1)で除した補正係数k1、V(2)で除した補正係数k2、V(3)で除した補正係数k3、・・・V(N)で除した補正係数kNを求める。次に、求めた補正係数k1、補正係数k2、補正係数k3、・・・補正係数kNの回帰曲線を求めて補正関数K(N)とすればよい。
次に、ステップS104で、目的の微細構造体の設計形状を基準層厚で除して設計層数を求める(第4ステップ)。例えば、目的の微細構造体の設計高さが2μmであれば、設計層数は400(=2000÷5)となる。
次に、ステップS105で、求めた設計層数で分割した設計形状の層毎に、基板の側からの層位置を層数に対応させたNとして、補正関数K(N)を設定された集束イオンビームの最大照射時間に乗じた補正照射時間を対応させることで、集束イオンビーム化学気相成長法により目的の微細構造体を作製する(第5ステップ)。
ステップS101〜ステップS103の処理は、用いる基板、用いる原料ガス、イオンビームの種類、用いるFIB装置毎に実施すればよい。
ここで、集束イオンビーム化学気相成長法(FIB−CVD)について説明する。FIB−CVDは、図2に示すように、ステージ101上に載置した基板102の表面に、ガス銃103で原料ガスを供給することで、基板102の表面を原料ガス雰囲気とした状態で、集束イオンビーム(FIB)104を照射することで、微細構造体105を形成する。FIB104は、例えば、ガリウムイオン(Ga+)のビームである。FIB104の照射位置および照射時間を制御することで、基板102の表面から堆積物を立体的に積み上げて微細構造体105を形成する。
集束イオンビーム化学気相成長法による本発明の実施の形態における微細構造体の作製装置は、図3に示すように、イオン源201、引き出し電極202、集束レンズ203、加速電極204,ブランキング電極205、可変絞り206、対物レンズ207、走査偏向器208、ガス銃209などから構成されたよく知られたFIB−CVD装置を備える。
ステージ211の上に基板212が載置され、基板212の上にガス銃209から原料ガスが供給される。Ga液体金属によるイオン源201で所定の加速電圧およびビーム電流でGa+が生成され、生成されたGa+は、引き出し電極202で引き出され、加速電極204で加速する。また、Ga+ビームは、集束レンズ203および対物レンズ207により、基板212の上に集束される。各レンズの強度を制御してGa+ビームの集束度合いを変化させ、可変絞り206で通過するGa+ビームの量を制御する。
また、ブランキング電極205によりGa+ビームの基板212上への照射がオン・オフ制御され、走査偏向器208によりGa+ビームが2次元的に走査される。ガス銃209により原料ガスが供給されている状態で、上述したようにオン・オフ制御および走査制御されたGa+ビームを基板212に照射することで、微細構造体213を形成する。
また、微細構造体の作製装置は、ブランキング電極205、走査偏向器208などを制御する制御部210を備える。
制御部210は、図4に示すように、描画データ生成部220および描画制御部230を備える。描画データ生成部220は、設計データ記憶部221,ボクセルデータ生成機能222,補正情報記憶部223,補正照射時間生成機能224,描画データ記憶部225を備える。また、描画制御部230は、照射位置制御機能231、照射時間制御機能232を備える。
設計データ記憶部221には、目的とする微細構造体の設計データが記憶されている。設計データ記憶部221に記憶されている設計データより、ボクセルデータ生成機能222が、ボクセルデータを生成する。例えば、図5の(a)に示すように、直方体の設計データより、Z方向(高さ方向)に任意の間隔で分割し、図5の(b)に示すように、スライスデータを作製する。次に、作製した各層をXY方向に任意の分解能で分割し、図5の(c)に示すようにボクセルデータを生成する。
生成されたボクセルデータの各ボクセルの位置が、イオンビームの照射位置であり、照射位置データとして用いられる。また、ビーム照射時間が、各ボクセルに対して設定されている。図6に示すように、層毎に、照射時間DT1,DT2,DT3,DT4,・・・DTNが設定されている。
補正情報記憶部223は、補正関数K(N)が記憶されている。補正照射時間生成機能224は、補正情報記憶部223に記憶されている補正関数K(N)により、ボクセルデータ生成機能222が生成したボクセルデータの各ボクセルに設定されているビーム照射時間を補正し、ボクセルデータ毎に補正照射時間を生成する。
補正照射時間は、ボクセルデータの層毎に設定され、設定する照射時間最大値と、前述使用に、四角柱構造体や円柱構造体などの単純な形状の成長特性から決定される補正関数K(N)を用いて「補正照射時間=K(N)最大照射時間・・・(1)」のように表される。
ボクセルデータ生成機能222により生成されたボクセルデータの各ボクセルに設定されている照射位置データ、および補正照射時間生成機能224が生成したボクセルデータ毎の補正された照射時間データが、描画データ記憶部225に記憶される。
描画制御部230では、照射位置制御機能231が、描画データ記憶部225に記憶されている照射位置データをもとに走査偏向器208の動作を制御し、照射時間制御機能232が、描画データ記憶部225に記憶されている補正された照射時間データをもとにブランキング電極205の動作を制御する。このような制御によりドットスキャン方式で描画を行うことで、成長量の構造形成高さ依存性を抑えた立体ナノ構造(微細構造体)の作製が可能となる。
以下、実験結果を用いてより詳細に説明する。加速電圧30kV,ビーム電流1.0pAのGa+FIBを用いた場合について説明する。以下では、微細構造体形成の堆積のためにフェナントレン(C1410)を原料として使用した。これらの条件により作製される微細構造体は、DLC(Diamond Like Carbon)から構成されたものとなる。
まず、上記した条件下での補正関数K(N)を定めるために、設計高さが異なる1辺100nmの正四角柱(試験微細構造体)を作製し、形状高さ(層数)と堆積速度の関係を求めた。この正四角柱の作製では、設計データを高さ方向に5nm間隔で分割してスライスデータを生成し、XY方向について1nm間隔で分割してボクセルデータを生成した。また、1つのボクセルあたりの照射時間を20μs、ブランキング時間を30μsとして正四角柱の作製を行った。
作製した正四角柱毎の、測定された形成高さと、設計層数との関係を図7に示す。また、作製した正四角柱毎に、測定した形成高さと形成に要した時間とから堆積速度を求め、求めた堆積速度と設計層数との関係を図8に示す。堆積速度は、照射時間1μs当たりの構造物(堆積物)成長量である。
図7に示すように、設計層数Nと形成高さとは線型の関係となるが、図8に示すように、堆積速度は、非線型であり、およそ30層以下において、層数が少ないほど堆積速度が大きいことがわかる。この堆積速度を均一化するために、ここでは、1≦N≦50のデータを用いて補正関数K(N)を求めた。
具体的には図9に示すように、実験から得られた設計層数と堆積速度と関係より回帰曲線V(N)を求め、求めた回帰曲線の収束値を堆積速度均一化の基準値とし、以下に示すように、補正関数K(N)を導いた。
まず、加速電圧30kV,ビーム電流1.0pAのGa+FIBを用いた場合の構造形成においては、回帰曲線V(N)、以下の式(2)に示す通りであった。
この場合の堆積速度の収束値は0.30778である。これを、層数1,2,3,4,・・・,N毎にV(N)で除して補正係数k1,k2,k3,k4,・・・kNを求め、これらより回帰曲線を求めて補正関数K(N)とした。これらの結果を図10に示す。求められた補正関数K(N)は、以下の式(3)で示すものとなる。
以上のようにして求められた式(3)を式(1)に適用することで、加速電圧30kV,ビーム電流1.0pAのGa+FIBを用いた場合の構造形成における構造物成長量均一化の補正を行った。
補正効果を確認するために、設計高さが異なる一辺100nmの正四角柱を作製し、作製した四角柱の高さを計測して評価した。補正を適用しなかった場合の照射時間は、核すら層全てを20μsとした。一方、補正を適用した場合は、照射時間最大値を20μsとして層毎に補正制照射時間を対応させて構造形成を行った。また、この補正効果の評価は、四角柱の高さを設計層数で除し,制御前後の1層当たりの高さを比較することで行った。この結果を図11に示す。
図11に示すように、補正を行わなかった場合はおよそ20層まで変動が続くが、補正を適用した場合は5層程度でその変動は収まる結果となった。この1層当たりの高さに対する標準偏差は、補正を行わない場合は2.8nmであるが、補正を適用した場合は0.99nmであり、補正適用により形成高さに対する成長量の変化が抑えられていることが確認された。
また、立体ナノ構造作製に対する補正効果を評価するために、ナノスプリングを作製して補正効果を評価した。ナノスプリングの作製では、加速電圧30kV,ビーム電流1.0pAのGa+FIBを用いた。また、補正を適用しない条件では、各層で共通とした150μsを照射時間とした。また、補正を適用した場合は、照射時間最大値を150μsとして層毎に補正制照射時間を求めて用いた。
上述したように2つの条件で作製したナノスプリングの電子顕微鏡写真を図12に示す。図12の(a)が補正を適用しない場合の結果を示し、図12の(b)が補正を適用した結果を示す。また、2つの条件で作製したナノスプリングにおけるピッチの測定結果を以下の表1に示す。
補正適用により最大ピッチ差は45nmまで改善される結果となった。また、補正を適用しない場合のピッチ(1),(2)、(3)の標準偏差は98.0nmであるのに対し、補正の適用によってその標準偏差は20.3nmまで向上した。
以上の結果より、設計データ(モデル)の階層毎に照射時間の補正を行うことにより、形成高さに対する成長量の変化を抑制し、立体ナノ構造の作製を行うことができることが確認された。
以上に説明したように、本発明では、目的の微細構造体の設計形状を設定されている基準層厚で除して求めた設計層数で分割した設計形状の層毎に、基板の側からの層位置を層数に対応させたNとして、設定されている補正関数K(N)を設定された集束イオンビームの最大照射時間に乗じた補正照射時間を用いて集束イオンビームの照射時間を制御するようにした。この結果、本発明によれば、基板からの距離が変化しても成長速度がより均一になる。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。
101…ステージ、102…基板、103…ガス銃、104…集束イオンビーム(FIB)、105…微細構造体。

Claims (2)

  1. 原料ガスを供給した状態で集束イオンビームを照射して堆積物を堆積する集束イオンビーム化学気相成長法により前記集束イオンビームの照射位置および照射時間を制御して前記堆積物による微細構造体を作製する微細構造体の作製方法において、
    目的の原料ガスを用いた集束イオンビーム化学気相成長法により、設定された同一の基準層厚で各々異なる層数とした複数の試験微細構造体を形成する第1ステップと、
    複数の前記試験微細構造体毎に形成に要した時間と形成高さとから、複数の前記試験微細構造体毎に堆積速度を求める第2ステップと、
    複数の前記試験微細構造体毎の堆積速度と層数Nとの関係から層数N毎の補正関数K(N)を求める第3ステップと、
    目的の微細構造体の設計形状を前記基準層厚で除して設計層数を求める第4ステップと、
    求めた前記設計層数で分割した前記設計形状の層毎に、基板の側からの層位置を前記層数に対応させたNとして、前記補正関数K(N)を設定された集束イオンビームの最大照射時間に乗じた補正照射時間を対応させることで、集束イオンビーム化学気相成長法により前記目的の微細構造体を作製する第5ステップと
    を備えることを特徴とする微細構造体の作製方法。
  2. FIB−CVD装置と、
    前記FIB−CVD装置を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    目的の微細構造体の設計形状のデータをもとに前記FIB−CVD装置における集束イオンビームの照射位置を制御する照射位置制御部と、
    目的の微細構造体の設計形状のデータをもとに前記FIB−CVD装置における集束イオンビームの照射時間を制御する照射時間制御部と
    を備え、
    前記照射時間制御部は、目的の微細構造体の設計形状を設定されている基準層厚で除して求めた設計層数で分割した前記設計形状の層毎に、基板の側からの層位置を前記層数に対応させたNとして、設定されている補正関数K(N)を設定された集束イオンビームの最大照射時間に乗じた補正照射時間を用いて集束イオンビームの照射時間を制御する
    ことを特徴とする微細構造体の作製装置。
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