JP2018016415A - クレーンおよびクレーンの制御方法 - Google Patents

クレーンおよびクレーンの制御方法 Download PDF

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【課題】ワイヤロープが風に煽られてクレーンの構造体等に衝突することを抑制するクレーンおよびクレーンの制御方法を提供する。【解決手段】ワイヤロープ4の巻上げにともない上昇する吊具5がトロリ3に接近することを阻止するロープ緊張装置11をトロリ3と吊具5との間に配置して、ワイヤロープ4の巻上げにより吊具5を上昇させて、トロリ3と吊具5との間にロープ緊張装置11が挟まれた状態とした後に、ワイヤロープ4をさらに巻上げることによりワイヤロープ4の張力を増大させる。【選択図】図2

Description

本発明はワイヤロープによりトロリの下方に懸吊された吊具を備えるクレーンおよびクレーンの制御方法に関するものであり、詳しくはワイヤロープが風に煽られてクレーンの構造体等に衝突することを抑制するクレーンおよびクレーンの制御方法に関するものである。
トロリと、ワイヤロープによりトロリの下方に懸吊された吊具とを備えるクレーンが種々提案されている(例えば特許文献1参照)。
文献1は、ガーダの海側端部に起伏可能に連結されたブームと、ガーダおよびブームに沿って横行するトロリと、ブームおよびガーダに沿って張設されトロリを経由して吊具に掛け回されるワイヤロープとを備えた岸壁クレーンを提案する。
文献1に記載の岸壁クレーンは、船舶の船橋にブームが衝突することを回避するために、休止状態のときにブームが起立状態となる。この起立状態のブームに沿って張設されているワイヤロープはたるみを持った状態であるため、風に煽られて上下方向を中心軸として回転することがある。
回転したワイヤロープが岸壁クレーンの構造体であるブームに衝突することにより騒音が発生することがある。またワイヤロープやブームが衝突により劣化する不具合が発生する。
特開2007−261745号公報
本発明は上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的はワイヤロープが風に煽られてクレーンの構造体等に衝突することを抑制するクレーンおよびクレーンの制御方法を提供することにある。
上記の目的を達成する本発明のクレーンは、水平方向に延在する水平桁と、この水平桁の延在方向である横行方向に沿って横行するトロリと、このトロリを経由して前記トロリの下方に延在するワイヤロープと、このワイヤロープに懸吊される吊具とを備えるクレーンにおいて、前記ワイヤロープの巻上げにともない上昇する前記吊具と前記トロリとの間に挟まれた状態で、前記吊具が前記トロリに接近することを阻止する構成を有するロープ緊張装置を備えることを特徴とする。
上記の目的を達成する本発明のクレーンの制御方法は、水平方向に延在する水平桁と、この水平桁の延在方向である横行方向に沿って横行するトロリと、このトロリを経由して前記トロリの下方に延在するワイヤロープと、このワイヤロープに懸吊される吊具とを備えるクレーンの制御方法において、前記ワイヤロープの巻上げにともない上昇する前記吊具が前記トロリに接近することを阻止するロープ緊張装置を前記トロリと前記吊具との間に配置して、前記ワイヤロープの巻上げにより前記吊具を上昇させて、前記トロリと前記
吊具との間に前記ロープ緊張装置が挟まれた状態とした後に、前記ワイヤロープをさらに巻上げることにより前記ワイヤロープの張力を増大させることを特徴とする。
本発明によれば、ワイヤロープを巻き上げ続けるとロープ緊張装置の働きにより吊具の上昇が阻止される一方で、ワイヤロープの張力を増大させることができる。ワイヤロープは張力が増大してたるみがなくなるので、ワイヤロープが風に煽られて揺れることを抑制できる。ワイヤロープが水平桁等に衝突することを抑制できるので、騒音の発生やワイヤロープの劣化を抑制するには有利である。
吊具とトロリとに挟まれて上下方向の応力が発生したときに、この応力に応じて上下方向に伸縮する伸縮機構をロープ緊張装置が備える構成にすることができる。
伸縮機構の収縮量からワイヤロープの張力を推定することが可能となる。ワイヤロープのたるみを抑制しつつ、ワイヤロープに過大な張力が発生することにともなうワイヤロープの劣化を抑制するには有利である。
ロープ緊張装置が、吊具から上方に向かって突設される受け台と、トロリから下方に向かって突設され下端が受け台と接触可能に構成される柱状体とを備える構成にすることができる。
ロープ緊張装置が、吊具から上方に向かって突設され上端がトロリに接触可能に構成される受け台を備える構成にすることができる。またはロープ緊張装置が、トロリから下方に向かって突設され下端が吊具と接触可能に構成される柱状体を備える構成にすることができる。
本発明のクレーンを例示する説明図である。 図1のクレーンのトロリと吊具とを拡大して例示する説明図である。 図2の受け台を斜視で例示する説明図である。 図2の柱状体を斜視で例示する説明図である。 図2の受け台と柱状体とが接触した状態を例示する説明図である。 図3の受け台の変形例を例示する説明図である。 図6の受け台を有するロープ緊張装置を例示する説明図である。 図7の受け台とトロリとが接触した状態を例示する説明図である。 図4の柱状体の変形例を例示する説明図である。 図9の柱状体を有するロープ緊張装置を例示する説明図である。 図10柱状体と吊具とが接触した状態を例示する説明図である。
以下、本発明のクレーンおよびクレーンの制御方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。尚、図中ではクレーンの水平桁が延設される海陸方向(以下、横行方向ということがある)を矢印x、クレーンの走行方向を矢印y、上下方向を矢印zで示している。
図1に例示するように本発明のクレーン1は、海陸方向xに沿う水平方向に延在する水平桁2と、この水平桁2に沿う横行方向xに横行可能に配置されるトロリ3と、このトロリ3を経由してトロリ3の下方に延在するワイヤロープ4と、このワイヤロープ4に懸吊される吊具5とを備えている。
水平桁2は脚構造体6に支持されていて、例えば海側に配置されるブーム7と陸側に配
置されるガーダ8とで構成される。このブーム7は、陸側端部がヒンジを介してガーダ8に連結されていて、起伏可能に構成されている。ブーム7は荷役作業時にはガーダ8と平行となる倒伏状態に維持され、休止時には図1に例示するように海側に前傾した起立状態に維持される。
脚構造体6の上部には機械室9が設置されていて、機械室9内にはワイヤロープ4を巻装されたドラム10が配置されている。ドラム10から繰り出されるワイヤロープ4は、ガーダ8の陸側端部に配置されるシーブに掛け回されガーダ8と略平行となる状態に張設される。ガーダ8に沿って張設されるワイヤロープ4は、トロリ3に設置されるシーブを経由して吊具5に設置されるシーブに掛け回される。ワイヤロープ4は、吊具5のシーブからトロリ3の前述とは別のシーブを経由してブーム7の海側端部に連結される。
吊具5は、例えばコンテナを荷役するスプレッダや、バラ荷を荷役するグラブバケットで構成される。
クレーン1は、ドラム10を回転させワイヤロープ4を繰り出したり巻き取ったりすることで、吊具5の降下および上昇を制御することができる。
図1に例示するようにクレーン1の休止時には、ブーム7は海側に前傾した起立状態となる。このときブーム7に沿って張設されているワイヤロープ4は上下方向zに延在する状態となる。ワイヤロープ4は吊具5の重量により一定の張力が得られているもののワイヤロープ4自体の重量が大きいため、ブーム7の側方で弛んだ状態となる。
この弛んだ状態のワイヤロープ4は風に煽られて上下方向zを中心軸として回転する可能性がある。ワイヤロープ4が回転すると、ブーム7と衝突して騒音を発生させたり、ワイヤロープ4やブーム7が衝突の影響により劣化する不具合が生じる。
図2〜図4に例示するようにクレーン1は、トロリ3と吊具5との間に配置されるロープ緊張装置11を備えている。このロープ緊張装置11は、トロリ3と吊具5の間に挟まれた状態となり、吊具5が所定の高さ以上に上昇することを阻止する構成を有している。つまりロープ緊張装置11は吊具5がトロリ3に接近することを阻止する構成を有する。図2ではトロリ3および吊具5の内部に配置されてるシーブおよびこのシーブに掛け回されているワイヤロープ4を説明のため破線で示している。図3および図4では吊具5およびトロリ3を説明のため破線で示している。
この実施形態のロープ緊張装置11は、吊具5の上面から上方に向かって突設される受け台12と、トロリ3の下面から下方に向かって突設される柱状体13とを備えている。
図3に例示するように受け台12は、吊具5の上面に横行方向xに沿って突設される一対の支柱部14と、この一対の支柱部14の上端どうしを連結する平板部15とを有している。この実施形態では平板部15で連結される一対の支柱部14が、走行方向yに沿って二組並べて配置されている。
図4に例示するように柱状体13は、トロリ3の下面に横行方向xに沿って突設される一対の懸吊部16と、この一対の懸吊部16の上下方向zにおける途中部分を互いに連結する補強部17とを有している。この実施形態では補強部17で連結される一対の懸吊部16が、走行方向yに沿って二組並べて配置されている。
懸吊部16の下端に伸縮機構18をそれぞれ配置することが望ましい。この伸縮機構18は上下方向zの応力が発生したときに、この応力の大きさに応じて上下方向zに伸縮する構成を備えている。伸縮機構18は例えばゴム部材やバネ部材や伸縮シリンダで構成することができる。
図2に例示するようにトロリ3には、上下方向zを軸方向とする棒状体で構成され上下方向zに移動可能な状態で配置される検出ロッド19が設置されている。また検出ロッド19の下端部が受け台12に接触して押し上げられたことを検出するためのセンサ20がトロリ3に設置されている。
クレーン1による荷役作業が完了して休止状態とする際に、まずブーム7を起立させるとともに、吊具5のシーブに掛け回されているワイヤロープ4をドラム10で巻上げる。ワイヤロープ4の巻上げにともない吊具5が上昇する。
図5に例示するように吊具5が上昇して吊具5に設置されている受け台12と、トロリ3に設置されている柱状体13とが接触する。具体的には受け台12を構成する平板部15の上面と、伸縮機構18の下端とが当接する。
この状態からさらにワイヤロープ4を巻き上げると、ロープ緊張装置11がトロリ3と吊具5との間に挟まれた状態となる。ワイヤロープ4を巻き上げてもロープ緊張装置11により吊具5の上昇が阻止されているので、ワイヤロープ4の張力が増大していく。
このとき伸縮機構18は、吊具5が上昇しようとする上下方向zの力の大きさに応じて縮む。伸縮機構18の縮み量が所定量となったときに、検出ロッド19が押し上げられてセンサ20が反応する。このセンサ20の反応により、ドラム10によるワイヤロープ4の巻上げが停止するとともに、ドラム10にブレーキがかかる。
トロリ3と吊具5との間にロープ緊張装置11を配置する構成により、トロリ3と吊具5とが直接接触することによる破損等を生じさせることなく、ワイヤロープ4の張力を増大させて維持することができる。ワイヤロープ4のたるみ量を小さくすることができるので、風に煽られた場合であってもワイヤロープ4はほとんど移動しない状態となる。風に煽られたワイヤロープ4がブーム7等のクレーン1の構造体に衝突することを防止するには有利である。ワイヤロープ4とブーム7との衝突による騒音の発生を抑制するとともに、衝突によりワイヤロープ4やブーム7が劣化することを抑制できる。
ロープ緊張装置11はトロリ3と吊具5との間に配置する構成であるため、新規に建造したクレーン以外にも、既に港湾に配備され使用されているクレーンに対しても比較的容易に設置することができる。
受け台12と柱状体13の形状は上記に限定されない。受け台12と柱状体13とは、吊具5が上昇した際に互いに接触して吊具5がトロリ3に接近することを阻止する構成を有していればよい。
なお本明細書において吊具5がトロリ3に接近することを阻止するとは、吊具5が所定の位置からトロリ3に対してまったく近づけなくすることの他に、伸縮機構18の収縮により吊具5が所定の位置からトロリ3に対して若干近づくことを許容することも含む概念である。
伸縮機構18は上下方向zの応力に対して既知の割合で上下方向zに収縮する構成を有していることが望ましい。この構成によれば、伸縮機構18の収縮量から上下方向zに発生する応力の大きさがわかり、この応力の大きさからワイヤロープ4の張力を推定することができる。ワイヤロープ4の張力を所定の範囲に維持し易くなるので、たるみの発生を
抑制しつつ、過大な張力がワイヤロープ4に発生することを防止するには有利である。ワイヤロープ4に過大な張力が発生しないので、ワイヤロープ4の劣化を抑制することができる。
検出ロッド19とセンサ20をロープ緊張装置11に設置する構成により、伸縮機構18が所定量収縮したときに検出ロッド19が押し上げられてセンサ20を反応させることができる。これによりワイヤロープ4の張力が所定の値となったときに、ドラム10を自動的に停止させる制御を行なうことができる。この制御によりワイヤロープ4の張力を所定の大きさに維持し易くなる。
クレーン1の構成は上記に限定されない。吊具5を懸吊して上下移動させるためのワイヤロープ4を備えているクレーンであれば本発明の効果を得ることができる。例えば海側ドラムと陸側ドラムを備えていて、海側ドラムから繰り出したワイヤロープ4をブーム7の海側端部に設置したシーブとトロリ3とを介して吊具5に連結し、陸側ドラムから繰り出したワイヤロープ4をガーダ8の陸側端部に設置したシーブとトロリ3とを介して吊具5に連結した構成を備えるクレーン1にロープ緊張装置11を設置する構成にすることができる。例えばコンテナターミナル内を走行する門型クレーンにロープ緊張装置11を設置する構成にすることができる。
また起伏可能なブーム7を備えていないクレーンに、ロープ緊張装置11を設置しても本発明の効果を得ることができる。例えば横行方向xにスライド可能な状態で脚構造体6に支持されるスライド式ブームを備えるクレーンにロープ緊張装置11を設置する構成にすることができる。スライド式ブームに沿って水平方向に張設されるワイヤロープ4の張力を増大させてワイヤロープ4がたわむことを抑制できる。
例えばガーダ8とブーム7とを連結するヒンジ部に加えてブーム7の途中部分にもヒンジ部を備えている中折れ式クレーンにロープ緊張装置11を設置する構成にすることができる。中折れ式クレーンは休止時にブーム7の海側部分とガーダ8とが水平状態となり、これらの間に配置されるブーム7の陸側部分が起立状態となるクレーンである。
ロープ緊張装置11の構成は上記に限定されない。ロープ緊張装置11はトロリ3と吊具5との間に配置され、吊具5の上昇を阻止する構成を有していればよい。そのため受け台12と柱状体13との形状は適宜変更することができる。また伸縮機構18と検出ロッド19とセンサ20とは本発明の必須の構成要件ではない。
ロープ緊張装置11に伸縮機構18を設置しない構成とすると、受け台12と柱状体13とが接触した後に互いの位置は固定されるので、吊具5の位置からワイヤロープ4の張力を推定することができない。この場合クレーンオペレータがワイヤロープ4のたるみを目視で確認しながらドラム10でワイヤロープ4を巻き上げることができる。ワイヤロープ4の張力を測定するテンションセンサー等を設置する構成にしてもよい。
図6および図7に例示するようにロープ緊張装置11が、吊具5に設置される受け台12のみから成る構成にすることができる。つまりロープ緊張装置11はトロリ3側に設置される柱状体13を備えていない。図6に例示するように受け台12は、吊具5の上面に突設される四本の支柱部14と、この支柱部14の上端部に設置されてトロリ3と接触可能に構成される接触部21とを備えている。
この支柱部14は上下方向zに沿って伸縮する伸縮シリンダで構成されている。そのためこの伸縮シリンダは支柱部14であり伸縮機構18でもある。隣接する支柱部14どうしは水平方向に延在する部材で互いに連結されている。接触部21は、本発明の必須要件
ではなく、支柱部14の上端部をトロリ3に直接接触させる構成にしてもよい。
図7に例示する状態からクレーン1のワイヤロープ4を巻き上げると吊具5が上昇して、吊具5に設置されている受け台12の上端である接触部21がトロリ3の下面に接触する。図8に例示するようにワイヤロープ4をさらに巻上げると、伸縮機構18を構成する伸縮シリンダが収縮していく。伸縮機構18は吊具5が上昇しようとする上下方向zの力の大きさに応じて縮み、伸縮機構18の縮み量が所定量となったときに、検出ロッド19の下端が支柱部14どうしを連結する水平な部材に接触する。この水平な部材に検出ロッド19が押し上げられるとセンサ20が反応する。このセンサ20の反応により、ドラム10によるワイヤロープ4の巻上げが停止する。
ロープ緊張装置11が吊具5に設置される受け台12で構成されているので、既存のクレーンに設置する場合、吊具5を地上に降下させた後にロープ緊張装置11を設置すればよい。ロープ緊張装置11の設置作業の作業性を向上することができる。
検出ロッド19等を設置せずにワイヤロープ4のたるみを目視で確認する構成とした場合は、トロリ3に検出ロッド19等を設置するための高所作業が不要となる。つまりロープ緊張装置11の設置作業は、地上に降下させた吊具5に対してのみとなるため、ロープ緊張装置11の設置を簡単に行なうには有利である。
図9および図10に例示するようにロープ緊張装置11が、トロリ3に設置される柱状体13のみから成る構成にすることができる。つまりロープ緊張装置11は吊具5側に設置される受け台12を備えていない。柱状体13は、トロリ3の下面に走行方向yに並べて設置される一対の懸吊部16と、この一対の懸吊部16を互いに連結する補強部17とを有している。補強部17は上下方向zにおける位置を変えて二つ配置されている。この実施形態では補強部17で連結される一対の懸吊部16が、横行方向xに沿って二組並べて配置されている。
懸吊部16の上下方向zにおける途中部分には、例えばゴム材料等で構成される伸縮機構18が配置されている。伸縮機構18により上下に分割される懸吊部16のうち、下方に位置する懸吊部16の一つには側方に向かって補助板22が突設されている。この補助板22は、上面に検出ロッド19の下端が接触する高さに配置されている。
図10に例示する状態からクレーン1のワイヤロープ4を巻き上げると吊具5が上昇して、トロリ3に設置されている柱状体13の下端部が吊具5の上面に接触する。図11に例示するようにワイヤロープ4をさらに巻上げると伸縮機構18が収縮する。伸縮機構18の縮み量が所定量となったときに、補助板22が検出ロッド19を所定距離押し上げるのでセンサ20が反応する。このセンサ20の反応により、ドラム10によるワイヤロープ4の巻上げが停止する。
ロープ緊張装置11がトロリ3に設置される柱状体13で構成されていて、吊具5に部材を配置しないので、吊具5の重量が増加することを防止できる。また荷役時に振動や衝撃等が発生し易い吊具5の側にロープ緊張装置11の構成部材を配置しないので、荷役時にロープ緊張装置11が故障する等の不具合の発生を抑制するには有利である。
吊具5が衝突等により故障して交換が必要となった場合であっても、ロープ緊張装置11を構成する部材を新しい吊具5に設置する必要がないため、吊具5の交換を迅速に行いつつ、休止時にワイヤロープ4のたるみが発生することを抑制できる。
1 クレーン
2 水平桁
3 トロリ
4 ワイヤロープ
5 吊具
6 脚構造体
7 ブーム
8 ガーダ
9 機械室
10 ドラム
11 ロープ緊張装置
12 受け台
13 柱状体
14 支柱部
15 平板部
16 懸吊部
17 補強部
18 伸縮機構
19 検出ロッド
20 センサ
21 接触部
22 補助板

Claims (6)

  1. 水平方向に延在する水平桁と、この水平桁の延在方向である横行方向に沿って横行するトロリと、このトロリを経由して前記トロリの下方に延在するワイヤロープと、このワイヤロープに懸吊される吊具とを備えるクレーンにおいて、
    前記ワイヤロープの巻上げにともない上昇する前記吊具と前記トロリとの間に挟まれた状態で、前記吊具が前記トロリに接近することを阻止する構成を有するロープ緊張装置を備えることを特徴とするクレーン。
  2. 前記吊具と前記トロリとに挟まれて上下方向の応力が発生したときに、この応力に応じて上下方向に伸縮する伸縮機構を前記ロープ緊張装置が備える請求項1に記載のクレーン。
  3. 前記ロープ緊張装置が、前記吊具から上方に向かって突設される受け台と、前記トロリから下方に向かって突設され下端が前記受け台と接触可能に構成される柱状体とを備える請求項1または2に記載のクレーン。
  4. 前記ロープ緊張装置が、前記吊具から上方に向かって突設され上端が前記トロリに接触可能に構成される受け台を備える請求項1または2に記載のクレーン。
  5. 前記ロープ緊張装置が、前記トロリから下方に向かって突設され下端が前記吊具と接触可能に構成される柱状体を備える請求項1または2に記載のクレーン。
  6. 水平方向に延在する水平桁と、この水平桁の延在方向である横行方向に沿って横行するトロリと、このトロリを経由して前記トロリの下方に延在するワイヤロープと、このワイヤロープに懸吊される吊具とを備えるクレーンの制御方法において、
    前記ワイヤロープの巻上げにともない上昇する前記吊具が前記トロリに接近することを阻止するロープ緊張装置を前記トロリと前記吊具との間に配置して、
    前記ワイヤロープの巻上げにより前記吊具を上昇させて、前記トロリと前記吊具との間に前記ロープ緊張装置が挟まれた状態とした後に、前記ワイヤロープをさらに巻上げることにより前記ワイヤロープの張力を増大させることを特徴とするクレーンの制御方法。
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