JP2018016360A - スタンディングパウチ - Google Patents
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Abstract
【課題】スタンディングパウチの上部の隅に備えられた注出口部に、金型を使用することなく、且つ金型を使用した場合より速く処理することが可能なデッドホールド性を付与可能な注出口部を設けたスタンディングパウチを提供する。【解決手段】少なくとも、基材フィルムと熱溶着層を備えた積層シートの熱溶着層を互いに向い合わせにし、その外周部を熱溶着したスタンディングパウチ10であって、その上部の隅に内容物を注出させる注出口が含まれる注出口部1が備えられており、注出口部の表裏面の基材フィルムのみに、注出口部にデッドホールド性を付与するハーフカット加工部2が形成されていることを特徴とするスタンディングパウチ。【選択図】図1
Description
本発明は、液状内容物が充填された包装袋に関する。更には、詰め替え用のシャンプー、リンス、ボディーソープ、液体洗剤、柔軟剤、液体芳香剤、消臭剤、漂白剤、調味料類などの充填に好適な自立包装袋(スタンディングパウチ)に関する。
近年、シャンプー、リンスなどの詰め替え容器に代表されるスタンディングパウチは、様々な機能が付与されているため、形状や構成が複雑化している。
とりわけ、内容物を簡単に素早く詰め替えるという市場の要求は強く、注出口付近にストロー状のプラスチック成形物を熱溶着して内部に空洞を確保(例えば、特許文献1参照)したり、パウチの注出口自身をプラスチック成形物にしたり、などの様々な方法が実施されている。
このように、求められる要求が高くなるに連れて、製袋時の工程が多く、複雑になるため、製造コストが高くなることは避けられなかった。更には、プラスチック成形物溶着の際にピンホールが発生したり、エンボス加工成形時にピンホールが発生したりするなど、ピンホール部分内部漏れも報告されている。
スタンディングパウチにおいて、上記のような付加的な手法を用いずに液状内容物を素早く簡単に詰め替えることの障害としては、パウチの上部の隅をカットして開口した注出部の断面積が注出作業中に元に戻って小さくなってしまい、大量の注出が継続できないことが挙げられる。
このような、力を加えて変形させた状態を、力を取り除いても保持できる性質をデッドホールド性と称し、容器の開口状態を保持する目的で、デッドホールド性を備えた物品が多くの用途で使用されている。
例えば、特許文献2には、注出口付近の少なくともどちらか一方の側に雄雌2枚の金属型による罫線を設けたことによりデッドホールド性を備え、開口状態を保持可能なスタンディングパウチが開示されている。
この技術は、スタンディングパウチの上部の隅に形成した注出口にデッドホールド性を付与し、容器への詰め替え作業において、容易に容器の開口にスタンディングパウチの注出口を差し込むことができ、内容物が閉鎖することなく最後まで迅速かつ安定した状態の注出を保つ事ができ、パウチ内の残液が少なく内容物を排出可能な優れた技術である。
しかしながら、スタンディングパウチの上部の隅に形成された注出口の部位に、雄雌2枚の金属型による罫線を設けるための工程とその工程で使用する金型が必要となり、コストアップの要因となる。
そのため、スタンディングパウチの注出口に同等のデッドホールド性を付与でき、且つ金型を必要とせず、処理速度が速い技術の出現が待望されていた。
上記の事情に鑑み、本発明はスタンディングパウチの上部の隅に備えられた注出口部に、金型を使用することなく、且つ金型を使用した場合より速く処理することが可能なデッドホールド性を付与可能な注出口部の加工工程を含むスタンディングパウチの製造方法により製造したスタンディングパウチを提供することを課題とする。
上記の課題を解決する手段として、請求項1に記載の発明は、少なくとも、基材フィルムと熱溶着層を備えた積層シートの熱溶着層を互いに向い合わせにし、その外周部を熱溶着したスタンディングパウチであって、
その上部の隅に内容物を注出させる注出口が含まれる注出口部が備えられており、
注出口部の表裏面の基材フィルムのみに、注出口部にデッドホールド性を付与するハーフカット加工部が形成されていることを特徴とするスタンディングパウチである。
その上部の隅に内容物を注出させる注出口が含まれる注出口部が備えられており、
注出口部の表裏面の基材フィルムのみに、注出口部にデッドホールド性を付与するハーフカット加工部が形成されていることを特徴とするスタンディングパウチである。
また、請求項2に記載の発明は、前記注出口を形成する切断予定線の中点を含み、前記スタンディングパウチの内側に向かって前記ハーフカット部が備えられていることを特徴とする請求項1に記載のスタンディングパウチである。
また、請求項3に記載の発明は、で前記ハーフカット加工部の幅が、0.1mm〜0.4mmであることを特徴とする請求項1または2に記載のスタンディングパウチである。
本発明のスタンディングパウチの注出口部を備えたスタンディングパウチによれば、注出口部の表裏面の基材フィルムのみに、注出口部にデッドホールド性を付与するハーフカット加工部が形成されているため、そのデッドホールド性によって、容器への内容物の詰め替え作業中に、注出口部が閉塞することなく、容易に素早く詰め替え作業が完了可能である。
また、本発明のスタンディングパウチの注出口部の形成工程は、金型を使用せず、ハーフカット加工によりハーフカット部を形成するものであり、金型を使用して注出口部を賦型する工程と比べて、短時間に処理することが可能である。そのため、金型を使用した形成工程より低コストな処理となる。
<スタンディングパウチの注出口部>
本発明のスタンディングパウチについて、図1および図2を用いて説明する。
本発明のスタンディングパウチ10の注出口部1は、少なくとも、基材フィルム3と熱溶着層6を備えた積層シート20の熱溶着層6を互いに向い合わせにし、その外周部を熱溶着したスタンディングパウチ10の上部の隅に備えられた内容物を注出させる注出口が含まれる注出口部1において、注出口部1の表裏面の積層シート20の基材フィルム3のみに、注出口部1にデッドホールド性を付与するハーフカット加工部2が形成されている
。
本発明のスタンディングパウチについて、図1および図2を用いて説明する。
本発明のスタンディングパウチ10の注出口部1は、少なくとも、基材フィルム3と熱溶着層6を備えた積層シート20の熱溶着層6を互いに向い合わせにし、その外周部を熱溶着したスタンディングパウチ10の上部の隅に備えられた内容物を注出させる注出口が含まれる注出口部1において、注出口部1の表裏面の積層シート20の基材フィルム3のみに、注出口部1にデッドホールド性を付与するハーフカット加工部2が形成されている
。
なお、ここでスタンディングパウチ10の注出口部1とは、スタンディングパウチ10の上部の隅に形成する注出口が形成される領域と、その周辺で注出口部1にデッドホールド性を付与するハーフカット加工部2が形成される領域と、の両方を含む領域を指すこととする。
図1は、本発明のスタンディングパウチ10の全体構成を例示する説明図である。スタンディングパウチ10の上部の、向って左側の隅にスタンディングパウチ10の内容物を注出するための注出口が形成される注出口部1が備えられた例を示している。
注出口部1には、注出口部1の一部を切断予定線7に沿って切断することにより、図示していない注出口が形成される。
また、注出口部1において、表裏面の積層シート20の基材フィルム3のみに、注出口部1にデッドホールド性を付与するハーフカット部2が、切断予定線7の中点を含み、スタンディングパウチ10の基材フィルム3に沿って、内側に向かって形成されていても良いし、切断予定線7に直交する方向で、基材フィルム3に沿って、内側に向かって形成されていても良い。形成されるハーフカット部2は、1本の直線でも良いし、直線でなくても良い。また、複数のハーフカット部2が形成されていても良い。デッドホールド性が発揮されるものであれば、その形態や数量は限定されない。
図1の右側に注出口部1の拡大図を示した。この図は、注出口部1の一部を切断予定線7に沿って切断した後、注出口部1の表裏面の積層シート20(図2参照)に形成された1本の直線状のハーフカット部2に沿って、表裏面の積層シートを山折りした状態で保持された状態を示している。
図2は、注出口部1の表裏面の積層シート20に、ハーフカット部2が形成された状態の断面図を例示している。積層シートの層構成が、基材フィルム3/耐ピンホール層4/樹脂フィルム5/熱融着層6である場合を例示しているものであるが、これに限定されない。少なくとも、基材フィルム3と熱融着層6を備えている必要がある。基材フィルム3のハーフカット部2は、基材フィルム3のみに形成されるものであり、基材フィルム3を貫通して形成されないように形成する。
(基材フィルム)
基材フィルム3の材料としては、延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム、延伸ナイロン(ONy)フィルムを好適に使用することができる。また、酸化アルミニウムや酸化シリコンなどの薄膜を延伸フィルム上に形成した透明ガスバリア性フィルムであっても良い。絵柄の印刷は、グラビア印刷などの印刷技術を使用して、延伸フィルムの容器内側に印刷される。
基材フィルム3の材料としては、延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム、延伸ナイロン(ONy)フィルムを好適に使用することができる。また、酸化アルミニウムや酸化シリコンなどの薄膜を延伸フィルム上に形成した透明ガスバリア性フィルムであっても良い。絵柄の印刷は、グラビア印刷などの印刷技術を使用して、延伸フィルムの容器内側に印刷される。
基材フィルム3の厚さは、特に限定されるものではないが、PETフィルムであれば10μm〜30μm、OPPフィルムであれば20μm〜40μm、ONyフィルムであれば10μm〜30μm程度が適当である。
(耐ピンホール層)
耐ピンホール層4の材料としては、強度保持とバリア性付与を兼ねて設けられる層であることから、ONyフィルム、基材フィルム3と共押出しされたバリアナイロンフィルム、PETフィルム、無機酸化物薄膜が形成されたフィルムなどを例示することができ、基材フィルム3に用いたフィルムを使用することもできる。
耐ピンホール層4の材料としては、強度保持とバリア性付与を兼ねて設けられる層であることから、ONyフィルム、基材フィルム3と共押出しされたバリアナイロンフィルム、PETフィルム、無機酸化物薄膜が形成されたフィルムなどを例示することができ、基材フィルム3に用いたフィルムを使用することもできる。
また、耐ピンホール層4としては、基材フィルム3の少なくとも片面に、一般式R’Si(OR)3(R’:アルキル基、ビニル基、グリシドオキシプロピル基など、R:アルキル基など)で表せる3官能オルガノシランあるいは前記オルガノシランの加水分解物と、アクリルポリオールとイソシアネート化合物との複合物からなる透明プライマー層、厚さ5〜300nmの無機酸化物からなる蒸着薄膜層、ガスバリア性被膜層を順次積層したガスバリア積層フィルムが挙げられる。
耐ピンホール層4の厚みに関しては特に制限はなく、汎用的な厚みが望ましい。当
該層に発泡ポリオレフィンフィルムを用いても問題はない。
該層に発泡ポリオレフィンフィルムを用いても問題はない。
(熱融着層)
熱溶着層5は、発泡ポリオレフィンフィルムと積層された未延伸ポリオレフィンフィルムが使用でき、発泡ポリオレフィンフィルムとしては発泡ポリエチレンフィルム、発泡ポリプロピレンフィルムなどが、未延伸ポリオレフィンフィルムとしては低密度ポリエチレン(LDPE)フィルム、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルム、中密度ポリエチレン(MDPE)フィルム、ポリプロピレン(PP)フィルムなどが使用可能である。
熱溶着層5は、発泡ポリオレフィンフィルムと積層された未延伸ポリオレフィンフィルムが使用でき、発泡ポリオレフィンフィルムとしては発泡ポリエチレンフィルム、発泡ポリプロピレンフィルムなどが、未延伸ポリオレフィンフィルムとしては低密度ポリエチレン(LDPE)フィルム、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルム、中密度ポリエチレン(MDPE)フィルム、ポリプロピレン(PP)フィルムなどが使用可能である。
発泡ポリオレフィンフィルムの接着性保持と内容物保護の観点からは、熱溶着層5は発泡ポリオレフィンフィルムの単体ではなく、未延伸ポリオレフィンフィルムとの多層構造であり、このとき使用している各フィルムの成分となるポリオレフィンは共通の種類であることが望ましい。
更には、積層シート20の内容物に接液する側の表面層に、発泡ポリオレフィンフィルムを用いない事が、なおさら好適である。
(接着層)
接着層は、基材フィルム3と耐ピンホール層4と熱融着層5を積層させるために設けられる層であり、ドライラミネーションもしくは熱融着性樹脂の押出しラミネーションにより形成される。
接着層は、基材フィルム3と耐ピンホール層4と熱融着層5を積層させるために設けられる層であり、ドライラミネーションもしくは熱融着性樹脂の押出しラミネーションにより形成される。
ドライラミネーションに用いられる接着剤としては1液あるいは2液硬化型ウレタン系接着剤が使用可能であり、乾燥時の塗布量は2g/m2〜5g/m2程度が接着強度の観点から望ましい。
<スタンディングパウチの製造方法>
次に本発明のスタンディングパウチの製造方法について説明する。
本発明のスタンディングパウチの製造方法は、積層シートの製造工程とパウチ構造の製造工程と注出口部のハーフカット処理工程を備えている。
次に本発明のスタンディングパウチの製造方法について説明する。
本発明のスタンディングパウチの製造方法は、積層シートの製造工程とパウチ構造の製造工程と注出口部のハーフカット処理工程を備えている。
(積層シートの製造工程)
積層シートの製造工程は、従来の製造工程をそのまま適用することができる。
例として、図2に示した積層シート20の例の製造工程について説明する。
この場合、積層シート20は基材フィルム3と耐ピンホール層4と熱溶着層5の積層体である。
この積層体を製造する工程としては、例えばロール状の各材料を用意し、基材フィルム3と耐ピンホール層4および耐ピンホール層4と熱溶着層5の間に接着剤を塗布し、それらの各層を、ラミネートロールを通して密着させた後、加熱処理などの接着剤硬化処理を施す事によって実施することができる。
積層シートの製造工程は、従来の製造工程をそのまま適用することができる。
例として、図2に示した積層シート20の例の製造工程について説明する。
この場合、積層シート20は基材フィルム3と耐ピンホール層4と熱溶着層5の積層体である。
この積層体を製造する工程としては、例えばロール状の各材料を用意し、基材フィルム3と耐ピンホール層4および耐ピンホール層4と熱溶着層5の間に接着剤を塗布し、それらの各層を、ラミネートロールを通して密着させた後、加熱処理などの接着剤硬化処理を施す事によって実施することができる。
あるいは、基材フィルム3と耐ピンホール層4を接着剤によって接着した後、耐ピンホール層4側に熱融着層5を形成しても良い。
以上の様にして、積層シート20を製造することができるが、上記に説明した方法に限定する必要は無く、積層シート20は基材フィルム3と耐ピンホール層4と熱溶着層5の積層体を製造できる工程であれば、如何なる製造方法であっても構わない。
以上の様にして、積層シート20を製造することができるが、上記に説明した方法に限定する必要は無く、積層シート20は基材フィルム3と耐ピンホール層4と熱溶着層5の積層体を製造できる工程であれば、如何なる製造方法であっても構わない。
(パウチ構造の製造工程)
パウチ構造の製造工程は、従来のスタンディングパウチの製造工程をそのまま適用することができる。
パウチ構造の製造工程は、従来のスタンディングパウチの製造工程をそのまま適用することができる。
(注出口部のハーフカット処理工程)
パウチ構造の製造工程で作製したスタンディングパウチ10には、図1に示した様に、注出口が形成される注出口部1には、切断予定線7が印刷されている。
パウチ構造の製造工程で作製したスタンディングパウチ10には、図1に示した様に、注出口が形成される注出口部1には、切断予定線7が印刷されている。
この様な形態のスタンディングパウチ10の注出口部1に対して、ハーフカット加工部2を形成する。
ハーフカット加工部2は、注出口部にデッドホールド性を付与できるように形成すれば良い。
例えば、ハーフカット加工部2を、注出口部1に形成された切断予定線7の中点を通り、切断予定線7と積層シート20の基材フィルム3の表面に沿って直交する方向で、スタンディングパウチ10の内側に向かって、直線状に形成することができる。直線状に形成したハーフカット加工部2の幅は、0.1mm〜0.4mmであることが好ましい。
ハーフカット加工部2の幅が0.1mm未満である場合は、デッドホールド性が発現し難い。ハーフカット加工部2の幅が0.4mmを超える場合は、材質、フィルム銘柄により外観への影響を考慮する必要がある。
ハーフカット加工部2は、注出口部にデッドホールド性を付与できるように形成すれば良い。
例えば、ハーフカット加工部2を、注出口部1に形成された切断予定線7の中点を通り、切断予定線7と積層シート20の基材フィルム3の表面に沿って直交する方向で、スタンディングパウチ10の内側に向かって、直線状に形成することができる。直線状に形成したハーフカット加工部2の幅は、0.1mm〜0.4mmであることが好ましい。
ハーフカット加工部2の幅が0.1mm未満である場合は、デッドホールド性が発現し難い。ハーフカット加工部2の幅が0.4mmを超える場合は、材質、フィルム銘柄により外観への影響を考慮する必要がある。
また、ハーフカット加工部2の加工深さは、ハーフカット加工する基材フィルム20のみにハーフカット加工部2が形成されていることが、好適なデッドホールド性を発現させるためには好ましい。
ハーフカット加工部2の形成方法としては、従来から使用されて来た技術を好適に使用することができる。具体的には、加工刃やレーザービームを使用した加工装置を使用することができる。
このような加工刃を使用したハーフカット加工機やレーザー加工機を使用したハーフカット加工の場合、まずハーフカット加工部2を形成する位置に加工刃やレーザービームの位置を合わせ、次に加工を実施する。一方、金型を用いた熱プレス機を使用した場合は、金型で加工する位置に金型を合わせる工程は同様の時間がかかるが、熱プレスを行う工程の時間が、ハーフカット加工機やレーザー加工機を使用した場合より長くかかる。そのため、ハーフカット加工機やレーザー加工機を使用した場合の方がより高速な加工処理が可能である。
以上に説明したように、本発明のスタンディングパウチ10の製造方法によって製造するスタンディングパウチは、金型を使用してスタンディングパウチの注出口部に罫線を形成する従来方法より高速に製造することが可能である。また本発明のスタンディングパウチ10は、注出口部1に形成されたハーフカット加工部2によって、注出口部1にデッドホールド性を付与することができるため、容器への内容物の詰め替え作業を、注出口部1が閉鎖することなく、短時間に完了させることができる。
次に、本発明のスタンディングパウチの実施例について説明する。
<実施例1>
まず、スタンディングパウチを作製する積層フィルムを2枚用意した。
積層フィルムの層構成は、ポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm)/アルミニウム箔(7μm)/ナイロンフィルム(15μm)/ポリエチレンフィルム(100μm)なる構成であった。なお、接着層は省略している。
まず、スタンディングパウチを作製する積層フィルムを2枚用意した。
積層フィルムの層構成は、ポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm)/アルミニウム箔(7μm)/ナイロンフィルム(15μm)/ポリエチレンフィルム(100μm)なる構成であった。なお、接着層は省略している。
次に、この2枚の積層フィルムを、ポリエチレンフィルム側を向い合わせにして積層し、従来の製造方法を使用して、図1に例示したスタンディングパウチの形態を作製した。
次に、スタンディングパウチの注出口が形成される注出口部の切断予定線の中点を通って、切断予定線に直交する方向に沿って、表裏面の積層フィルムのポリエチレンテレフタレートフィルム側に、幅0.3mmのハーフカット部を、エキシマレーザー加工機を使用してハーフカット加工部を形成した。ハーフカット加工部の深さは、ポリエチレンテレフタレートフィルムの厚さより浅い約10μmとし、アルミニウム箔にダメージが及ばない様にした。また、ハーフカット加工部の長さは、注出口部の切断予定線からスタンディングパウチの内側に向かって20mm以上の長さに亘って形成した。
以上のようにして、本発明のスタンディングパウチを作製した。
以上のようにして、本発明のスタンディングパウチを作製した。
このように、本発明のスタンディングパウチは、注出口部に、切断予定線の中点を通って、切断予定線に直交する方向で、スタンディングパウチの内側に向かってハーフカット部が形成されているため、そのハーフカット加工部を容易に山折にすることが可能であり、その山折にした状態を保持することが可能である。そのため、内容物を容器に詰め替える際に、注出口部が閉鎖することなく、短時間に詰め替え作業を完了することができた。
また、本発明のスタンディングパウチは、付加物を使用しておらず、ハーフカット加工しただけの構成であるにもかかわらず、良好な注ぎ易さを達成できる。そのためリサイクル性に優れており、その事が重量面、大きさが小さくなるため、物流面においても優れている。また、比較例1で説明するデザイン面での考慮が不要であるメリットもある。
<比較例1>
一方、従来から使用されて来たスタンディングパウチは、注出口部にストロー状のプラスチックパーツを付加したり、ユーザーがコの字状に折り畳んでストロー状にするパーツを挿入していた。そのため、注ぎ易さは本発明のスタンディングパウチと同等であるが、リサイクル性についてはストロー状のプラスチックパーツが、ポリプロピレンやポリエチレンからなるプラスチック材料を使用しているため、プラスチックパーツを除去しなければならない問題がある。また物流面ではプラスチックパーツのふくらみがあるため積層した時にかさばる問題がある。またプラスチックパーツを挿入する場合、不良を検知するために、プラスチックパーツの周辺部にインキを乗せずに透明にするなどのデザイン面を考慮する必要がある。
以上の状況をまとめて表1に示した。
一方、従来から使用されて来たスタンディングパウチは、注出口部にストロー状のプラスチックパーツを付加したり、ユーザーがコの字状に折り畳んでストロー状にするパーツを挿入していた。そのため、注ぎ易さは本発明のスタンディングパウチと同等であるが、リサイクル性についてはストロー状のプラスチックパーツが、ポリプロピレンやポリエチレンからなるプラスチック材料を使用しているため、プラスチックパーツを除去しなければならない問題がある。また物流面ではプラスチックパーツのふくらみがあるため積層した時にかさばる問題がある。またプラスチックパーツを挿入する場合、不良を検知するために、プラスチックパーツの周辺部にインキを乗せずに透明にするなどのデザイン面を考慮する必要がある。
以上の状況をまとめて表1に示した。
1・・・注出口部
2・・・ハーフカット加工部
3・・・基材フィルム
4・・・耐ピンホール層
5・・・熱融着層
6・・・接着層
7・・・切断予定線
8・・・切断予定線の中点
10・・・スタンディングパウチ
20・・・積層シート
2・・・ハーフカット加工部
3・・・基材フィルム
4・・・耐ピンホール層
5・・・熱融着層
6・・・接着層
7・・・切断予定線
8・・・切断予定線の中点
10・・・スタンディングパウチ
20・・・積層シート
Claims (3)
- 少なくとも、基材フィルムと熱溶着層を備えた積層シートの熱溶着層を互いに向い合わせにし、その外周部を熱溶着したスタンディングパウチであって、
その上部の隅に内容物を注出させる注出口が含まれる注出口部が備えられており、
注出口部の表裏面の基材フィルムのみに、注出口部にデッドホールド性を付与するハーフカット加工部が形成されていることを特徴とするスタンディングパウチ。 - 前記注出口を形成する切断予定線の中点を含み、前記スタンディングパウチの内側に向かって前記ハーフカット部が備えられていることを特徴とする請求項1に記載のスタンディングパウチ。
- 前記ハーフカット加工部の幅が、0.1mm〜0.4mmであることを特徴とする請求項1または2に記載のスタンディングパウチ。
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