JP2018015828A - 切断システム及び切断方法 - Google Patents

切断システム及び切断方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018015828A
JP2018015828A JP2016146773A JP2016146773A JP2018015828A JP 2018015828 A JP2018015828 A JP 2018015828A JP 2016146773 A JP2016146773 A JP 2016146773A JP 2016146773 A JP2016146773 A JP 2016146773A JP 2018015828 A JP2018015828 A JP 2018015828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
cutting blade
cut
blade
workpiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016146773A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6099799B1 (ja
Inventor
順英 佐藤
Yorihide Sato
順英 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Able Corp
Original Assignee
Able Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Able Corp filed Critical Able Corp
Priority to JP2016146773A priority Critical patent/JP6099799B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6099799B1 publication Critical patent/JP6099799B1/ja
Publication of JP2018015828A publication Critical patent/JP2018015828A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sawing (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

【課題】 多軸ロボット装置の腕部の先端に円盤状の切断刃を取付け、障害物を避けながら切断刃を被切断物の設置場所に搬送できるとともに、被切断物を切断するとき、多軸ロボット装置の腕部の回転駆動等に影響されずに被切断物を真直ぐに切断することができる切断システム及び切断方法を提供する。【解決手段】 切断システムは、円盤状の切断刃100を被切断物であるカバー7の設置場所に搬送する切断用多軸ロボット装置1と、切断刃100を直線駆動する切断刃駆動装置2と、切断刃100の刃面100Aがカバー7の板面に対して直角となるように切断刃100の姿勢を制御する切断刃姿勢制御装置3を有し、遠隔操作により、被切断物であるカバー7を切断することができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、遠隔操作によって、切断刃を被切断物の設置場所へ搬送して、被切断物を切断する切断システム及び切断方法に関する。
従来から、多軸ロボット装置の腕部の先端に切断刃を取付けて、被切断物を切断する切断装置が知られている。この切断装置は多軸ロボット装置の腕部を上下駆動、左右駆動及び回転駆動させることができるので、作業現場に障害物が多数存在しても、障害物を避けながら切断刃を被切断物の設置場所へ搬送することができる。
ところで、従来の切断装置においては、円盤状の切断刃を使用した場合でも、多軸ロボット装置の腕部の上下駆動、左右駆動及び回転駆動により、障害物を避けながら切断刃を被切断物の設置場所へ搬送することができる。
しかしながら、被切断物を切断しようとした場合、特に多軸ロボット装置の腕部の関節の動き(回転運動)によって、腕部の先端が円弧を描く動きをするため、切断刃を正確に直線的に駆動させることができない。この状態で、被切断物を切断刃によって切断しようとすると、切断中に切断刃が浮き上がる動きをする。従って、被切断物を真直ぐに切断することが困難である。
本発明は、上述した従来の課題に鑑みてなされたものであり、多軸ロボット装置の腕部の先端に円盤状の切断刃を取付け切断する場合において、障害物が多く存在する作業現場で障害物を避けながら切断刃を被切断物の設置場所に搬送できるとともに、被切断物を切断するとき、多軸ロボット装置の腕部の回転駆動等に影響されずに被切断物を真直ぐに切断することができる切断システム及び切断方法を提供することを目的とする。
上述した従来の課題を解決し、上述した目的を達成するため、本発明の切断システムは、腕部の先端に円盤状の切断刃を取付け、前記腕部の駆動によって、前記切断刃を被切断物の設置場所へ搬送する切断用多軸ロボット装置と、前記切断刃を直線駆動して前記被切断物を切断する切断刃駆動装置と、前記切断刃の刃面が前記被切断物に対して直角となるように前記切断刃の姿勢を制御する切断刃姿勢制御装置と、前記各装置を外部から作動させる遠隔操作装置とを有することを特徴とする。
この構成によれば、障害物が多く存在する作業現場において、障害物を避けながら円盤状の切断刃を被切断位置に搬送できるとともに、切断刃により被切断物を真直ぐに切断することができる。
好適には、本発明は、前記切断システムにおいて、前記切断刃姿勢制御装置は、前記切断刃の刃面の姿勢を検出する水平器と、前記水平器を撮像する監視カメラを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、作業者が切断刃の姿勢を遠隔操作装置のモニター60で確認することができる。したがって、作業者は切断状況をアナログで確認しながら制御することができるので、切断中でも切断刃の姿勢を細かに制御することができ、被切断物を真直ぐに切断することができる。
好適には、本発明は、前記切断システムにおいて、前記切断刃駆動装置は前記切断刃を駆動するラック・アンド・ピニオン機構を有することを特徴とする。
この構成によれば、切断刃を正確かつ確実に直線駆動することができる。したがって、切断刃の刃面が被切断物に対して直角となるように切断刃を駆動することができ、被切断物を切断刃によって真直ぐに切断することができる。
好適には、本発明は、前記切断システムにおいて、前記被切断物が切断されて切取られる部分を掴む把持装置と、前記把持装置を被切断物の設置場所に搬入・搬出する把持用多軸ロボット装置と、前記各装置を作動させる遠隔操作装置と有することを特徴とする。
この構成によれば、被切断物の切断される部分を掴んで切断することができるので、被切断物の切断部分に負荷が加わることはなく、スムーズに被切断物を切断し切取ることができる。
本発明の切断方法は、遠隔操作によって被切断物を切断する切断方法であって、円盤状の切断刃を切断用多軸ロボット装置の腕部の先端に取付け、前記腕部の駆動によって、前記切断刃を前記被切断物の設置場所に搬送する切断刃搬送工程と、前記切断刃の刃面が前記被切断物に対して直角となるように前記切断刃の姿勢を制御する切断刃姿勢制御工程と、前記切断刃を直線駆動させて前記被切断物を切断して切取る切断工程とを有し、前記切断工程は、前記被切断物を水平方向に切断する第1切断工程と、前記第1切断工程の切断方向と直交して前記被切断物を垂直に切断する第2切断工程とを有し、前記第1切断工程は前記第2切断工程より先に行われるとともに、前記被切断物を切断して切取る最後の工程で前記第2切断工程を行うことを特徴とする切断方法。
この方法によれば、被切断物において、切取られる部分の自重が被切断物における水平方向の切断部分に負荷として加わることを防ぐことができる。したがって、切断刃によって被切断物をスムーズに切断して、切取ることができる。
好適には、本発明は、前記切断方法において、被切断物が切断されて切取られる部分を掴む把持工程を有することを特徴とする。
この方法によれば、把持装置によって、被切断物の切取られる部分を掴みながら、被切断物を切断することができるので、切断時に、被切断物の切断部分に負荷が加わり、切断刃が噛むことを防ぐことができる。したがって、被切断物をスムーズに切断して、切取ることができる。
好適には、本発明は、前記切断方法において、被切断物が切断されて切取られた部分を搬送する回収工程を有することを特徴とする。
この方法によれば、把持装置の遠隔操作によって、被切断物の切取られた部分を掴んで回収することができるので、作業者が立ち入ることが困難な作業現場からでも切取られた部分を簡単に回収することができる。
本発明によれば、多軸ロボット装置の腕部の先端に円盤状の切断刃を取付け切断する場合において、障害物が多く存在する作業現場で障害物を避けながら切断刃を被切断物の設置場所に搬送できるとともに、被切断物を切断するとき、多軸ロボット装置の腕部の回転駆動等に影響されずに被切断物を真直ぐに切断することができる切断システム及び切断方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る切断システムの概要を示すブロック図である。 切断システムの概要を示す側面図である。 切断用多軸ロボット装置を現場に設置したときの状態を示す斜視図である。 切断用多軸ロボット装置の拡大斜視図である。 切断用多軸ロボット装置を作業現場に搬送する吊り枠体の拡大斜視図である。 切断刃駆動装置の拡大斜視図である。 切断刃駆動装置において切断刃の取付け位置が変更された状態を示す拡大斜視図である。 把持装置が把持用多軸ロボット装置に取付けられた状態を示す拡大側面図である。 把持装置を示す拡大側面図である。 切断刃駆動装置の他の例を示す斜視図である。 切削装置が把持用多軸ロボット装置に取付けられている状態を示す斜視図である。 切削装置の拡大斜視図である。 本発明の実施形態のカバーの拡大斜視図である。 カバーを水平方向から切断する状態を示す拡大斜視図である。 カバーに開口部が形成された状態を示す拡大斜視図である。 カバーにおいて、切断される部分を把持装置によって把持して切断している状態を示す拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係る切断方法を示すフローチャート図である。
以下、本発明の実施形態に係る切断システム及び切断方法について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る切断システムの概要を示すブロック図である。図2は、切断システムの概要を示す側面図である。図3は、切断用多軸ロボットを現場に設置したときの状態を示す斜視図である。図4は、切断用多軸ロボットの拡大斜視図である。図5は、切断用多軸ロボットを作業現場に搬送する吊り枠体7の拡大斜視図である。図6は、切断刃駆動装置の拡大斜視図であり、被切断物を垂直に切断するときの切断刃の支持状態を示す図である。図7は、切断刃駆動装置において切断刃の取付け位置が変更された状態を示す拡大斜視図である。図8は、把持装置が把持用多軸ロボット装置に取付けられた状態を示す拡大側面図である。図9は、把持装置を示す拡大側面図である。
本実施形態においては、被切断物である箱形状のカバー(以下、カバーという)7の切断を例としたものであるが、本発明の被切断物はカバー7の切断に限定されず、壁や屋根等の板材の切断にも適用される。
(切断システムの全体構成)
図1〜図5に示すように、切断システムは、腕部1Aの先端に円盤状の切断刃100を取付け、腕部1Aの駆動によって、切断刃100を被切断物であるカバー7の設置場所へ搬送する切断用多軸ロボット装置2と、切断刃100を直線駆動する切断刃駆動装置2と、切断刃100の刃面100Aがカバー7の板面に対して直角となるように切断刃100の姿勢を制御する切断刃姿勢制御装置3と、カバー7が切断されて切取られる部分を掴む把持装置4と、把持装置4をカバー7の設置場所に搬送する把持用多軸ロボット装置5と、切断用多軸ロボット装置1、切断刃駆動装置2、切断刃姿勢制御装置3、把持装置4及び把持用多軸ロボット装置5を外部から作動制御する遠隔操作装置6を有している。
(切断用多軸ロボット装置)
図3に示すように、切断用多軸ロボット装置(以下、クローラーロボットという)1は基台1A上の中央部分に設置されている。切断用多軸ロボット1の腕部1Bの先端には切断刃駆動装置2が取り付けられている。
図4示すように、クローラーロボット1は6関節を備えた6軸ロボットである。クローラーロボット1は、胴体部1Cを図4中矢印A方向に水平に回転させる第1軸1aと、胴体部1Cを前後(図15中矢印D方向)に動かす第2軸1bと、腕部1Bを上下(図4中矢印B方向)に動かす第3軸1cと、腕部1BAを図4中矢印F方向に回転させる第4軸1dと、腕部1Bの先端を上下(図4中矢印G方向)に振る第5軸1eと、腕部1Bの先端を図4中矢印H方向に回転させる第6軸1fを備えている。クローラーロボット1は、腕部1B及び胴体部1Cの動きによって腕部1Bの先端を上下駆動、左右駆動及び回転駆動することができる。
切断刃100が、クローラーロボット1の腕部1Aの先端に取付けられているので、腕部10Aの駆動によって、障害物を避けて切断刃100をカバー7の設置場所へ搬送することができる。
クローラーロボット1の胴体部1Cには、第1監視用カメラ8Aが取り付けられている。第1監視用カメラ8Aは、切断刃100をカバー7の設置場所に搬送するとき、搬送される切断刃100の搬出状況を撮像するためのものである。第1監視用カメラ7Aによって撮像される動画は遠隔操作装置6に設けられているモニター60に映し出される。したがって、作業者はモニター60を見ながら障害物を避けて切断刃100を搬送することができる。
クローラーロボット1を作業現場に搬送するときは、図5に示す吊り枠体7を使用して行われる。
吊り枠体9は、四角形状の天井部9Aと、天井部9Aの四隅部に垂下形成されている4本の脚部9Bを有している。したがって、クローラーロボット1は天井部9Aの下で各脚部9Bによって囲まれたスペースに位置する状態になる。
なお、各脚部9Bの基台1A上への位置決め構造及び取付け構造は同一につき、以下の説明においては、1本の脚部9Bについて説明する。
脚部9Bの先端には第1嵌合体10Aが取り付けられており、第1嵌合体10Aを基台1Aに取り付けられている第2嵌合体10Bに嵌合させることにより脚部9Bを基台1A上に位置決めすることができる。そして、第1嵌合体10Aと第2嵌合体10Bとの間に設けられている取付け装置(図示は省略する)を作動させることにより脚部9Bの先端を基台1a上に取付け固定する。
2本の脚部9Bの基端には吊り枠体9が吊り下げられて脚部9Bの先端が基台1A上の所定の位置に位置決めされる状態を確認するための第2監視用カメラ8B及び第3監視用カメラ8Cが取付けられている。各監視用カメラ8B、8Cによって撮像された動画は遠隔操作装置6に備えられているモニター60に映し出される。したがって、作業者はモニター60を見ながら吊り枠体9を吊り下ろし、基台1Aの所定の位置に位置決めすることができる。
吊り枠体9が取り付けられたクローラーロボット1は天井部9Aに取り付けられている吊り部9Cにワイヤー(図示は省略する)を取付け、ワイヤーを搬送クレーン(図示は省略する)によって引き上げることにより、クローラーロボット1を作業現場へ搬入する。
吊り枠体9の天井部9Aの側面には脚部9Bの基台1A上への位置決め完了を表示する4個のランプ10Aと、脚部9Bの基台1A上への取り付け完了を表示する回転灯10Bが取り付けられている。ランプ10A及び回転灯10Bはカメラ専用クレーンクレーン11の先端に取り付けられている第4監視用カメラ8Dによって撮像され、その動画がモニター60に映し出される。したがって、作業者はモニター60を見て、脚部9Bの基台1A上への位置決め及び取付けの完了を確認することができる。
また、作業現場にクローラーロボット1を設置した後、取り付け装置の作動を解除することにより、脚部9Bを基台1A上から取り外し、吊り枠体9だけを作業現場から搬出し回収する。
(切断刃駆動装置)
図6に示すように、切断刃駆動装置2はラック・アンド・ピニオン機構20を備えている。ラック・アンド・ピニオン機構20は、モータ部20Aと、モータ部20Aの駆動により回転させられるピニオン部20Bと、ピニオン部20Bの駆動により往復直線動させられるラック部20Cとからなり、ピニオン部20Bの回転をラック部20Cにより直線動に変換する機構である。
ピニオン部20Bはクローラーロボット1の腕部1Bの先端に取付けられており、切断刃100はラック部20Cの先端に取付けられている。切断刃100はラック部20Cの直線駆動により、図6中矢印I方向または矢印J方向に直線的に駆動される。したがって、切断刃100がクローラーロボット1の腕部1Bの先端に取付けられていても、切断刃100の刃面100Aがカバー7に対して直角となるように切断刃100を駆動することができ、カバー7を切断刃100によって真直ぐに切断することができる。なお、切断刃100をラック部20Cのもう一方の先端に取付けられたものであってもよい。この場合、カバー7の切断領域を広くすることができる。
切断刃100は図6中矢印G方向へ駆動されると切断動作となり、図6中矢印H方向へ駆動されると切断退避動作となる。ラック部20Cの先端側には切断刃100の切断状況を撮像するための第5監視用カメラ8Eが取り付けられている。
クローラーロボット1の腕部1Bの先端に取付けられた切断刃駆動装置2のラック部20Cの先端に切断刃100を取付けることにより、障害物が多く存在して作業が行い難い作業現場に設置されているカバー7の位置に切断刃100を搬送し、カバー7を真直ぐに切断することができる。
なお、切断刃駆動装置2は、図7に示すように、中途部が直角に折曲されたラック部20E有し、切断刃100はラック部20Eの先端に取り付けられている。このようにラック部20Eの中途部が折り曲げるものを使用することによって、カバー7の奥の位置の部分を切断刃100によって切断することができる。
(切断刃姿勢制御装置)
図3に示すように、切断刃姿勢制御装置3はアウトリガー30を備えている。アウトリガー30は基台1Aに取付けられるクローラーロボット1を水平に支持するためのものである。アウトリガー30は4本の支持脚部31を有し、支持脚部31は、基台1Aにおいて、吊り枠体9の脚部9Bが設置される近傍に開閉自在に取付けられている。クローラーロボット1が作業現場に設置されるとアウトリガー30の各支持脚部31が開かれ、クローラーロボット1が支持される構造となっている。なお、アウトリガー30の各支持脚部31はクローラーロボット1を搬送するときは、閉じられた状態になる。
基台1A上にはクローラーロボット1を駆動制御するための制御ボックス81が取付けられている。制御ボックス81の上面にはクローラーロボット1の水平状態を検出するための第1水平器12Aが取り付けられている。アウトリガー30の駆動により、クローラーロボット1の姿勢を水平に調整するときは、カメラ専用クレーン11の先端に取り付けられている第4監視用カメラ8Dによって、第1水平器12Aを撮像する。第1水平器12Aの測定状態の画像はモニター60に映し出される。したがって、作業者はモニター60を見ながら、クローラーロボット1の水平調整を行うことができる。
図6は、カバー7を垂直に切断するときの切断刃駆動装置2を示す図であり、切断刃100の刃面100Aがカバー7の切断面に対して垂直に支持されている状態を示している。切断刃姿勢制御装置3は、切断刃駆動装置2のピニオン部20Bの上面に取付けられた第2水平器12Bと、ラック部20Cの先端側の上面に取付けられた第3水平器12Cと、モータ制御部20Dの上面に取付けられた第4水平器12Dと、ラック部20Cの先端の側面に取付けられた第5水平器12Eを備えている。
図6に示すように、切断刃100が垂直に支持されているとき、第2水平器12Bと第3水平器12Cの測定状態はカメラ専用クレーン11の先端に取り付けられている第4監視用カメラ8Dによって撮像され、切断刃100の垂直状態の姿勢がモニター60に映し出される。したがって、作業者はモニター60を見ながら切断刃100の姿勢を調整することができ、切断刃100の刃面100Aをカバー7の切断面に対して常に垂直となるように姿勢制御することができる。
また、カバー7を水平に切断するときは、クローラーロボット1の腕部1B及び胴体部1Cを動かして、切断刃100の刃面100Aがカバー7の切断面に対して水平となるように切断刃駆動装置2の姿勢を変えて、切断刃100を水平に支持する。このとき、第4水平器12Dはモータ制御部20Dの上面に位置するとともに、第5水平器12Eはラック部20Cの先端の上面に位置する状態になる。このとき、第4水平器12Dと第5水平器12Eはカメラ専用クレーン11の先端に取り付けられている第4監視用カメラ8Dによって撮像され、その動画がモニター60に映し出される。したがって、作業者は切断刃100の姿勢をモニター60で見ながら、切断刃100の刃面100Aがカバー7の切断面に対して水平となるようにクローラーロボット1を操作して、切断刃100の姿勢を調整することができる。
このように、回転運動を行うクローラーロボット1の腕部1Bの先端に切断刃100が取付けられていても、切断刃100の刃面100Aがカバー7の切断面に対して直角となるように、切断刃100の姿勢を制御することができるので、切断時に切断刃100がカバー7に噛むような現象が起きるようなことはなく、カバー7をスムーズに切断することができる。
したがって、クローラーロボット1の腕部1Bの回転駆動等に影響されずにカバー7を真直ぐに切断することができる
なお、第2水平器12B、第3水平器12C、第3水平器12D及び第4水平器12Eはクローラーロボット1を搬送する搬送クレーン(図示は省略する)の先端に取付けられている監視用カメラ(図示は省略する)を利用しても撮像することができる。
なお、基台1A上には、クローラーロボット1、切断刃駆動装置2及び切断刃姿勢制御装置3と遠隔操作装置6との間を接続する通信ケーブル(図示は省略する)や電源ケーブル(図示は省略する)が巻回収納されるケーブルドラム82が取付けられている。
(把持用多軸ロボット装置)
図2及び図8に示すように、搬送クレーン13の先端には把持用多軸ロボット装置(以下、クレーンロボットという)5が取り付けられている。クレーンロボット5はクローラーロボット1と同じように6関節を備えた6軸ロボットである。クレーンロボット5の構成はクローラーロボット1の構成と同一につき詳細な説明は省略する。搬送クレーン13の先端にはクローラーロボット1の水平状態と切断刃100の姿勢を確認し調整するための第6監視用カメラ8F及び第7監視用カメラ8Gが取付けられている。
(把持装置)
把持装置4はクレーンロボット5の腕部5Aの先端に取り付けられており、把持装置4は、搬送クレーン13の回転操作によって、180度の範囲で水平方向に回転自在である。
把持装置4には、図9に示すように、開閉自在な一対の把持部40を有し、把持部40は油圧ピストン・シリンダ機構41を構成するピストン部42の先端に取付けられている。
カバー7の切断時において、切取られる部分を掴むときは、搬送クレーン13によって把持装置4をカバー7の設置場所へ下ろし、把持部40を閉じることによって切取られる第2ブロック7bの1部を掴む。また、カバー7の切取られた部分を回収するときは、搬送クレーン13によって把持装置4を切取られた部分の位置へ下ろし、把持部40を閉じることによって切取られた部分を掴み回収する。
把持装置4がカバー7の設置場所に下ろされる様子は、第6監視用カメラ8F及び第7監視用カメラ8Gで撮像される。また、その様子はクローラーロボット1に取り付けられている第8監視用カメラ8Hでも撮像される。第6監視用カメラ8F及び第7監視用カメラ8G及び第8監視用カメラ8Hにて撮像された動画はモニター60に映し出される。したがって、作業者はモニター60で把持装置4が下ろされる様子や把持部40が掴む様子を確認しながら、搬送クレーン13及び把持装置4を操作することができる。
第6監視用カメラ8F及び第7監視用カメラ8Gは、基台1A上に取付けられている第1水平器12A及び切断刃駆動装置2に取付けられている第2水平器12B、第3水平器12C、第4水平器12D及び第5水平器12Eも撮像することができるように構成されている。
把持装置4の把持部40のエッジ部分には切断刃(図示は省略する)が形成されており、把持部40の開閉操作により、木の枝等の細い被切断物を切断できる構成となっている。
なお、カバー7が鉄板で形成されたものであった場合、把持装置4として、カバー7に電磁石を吸着させて把持するものを使用してもよい。
なお、本実施形態においては、図10に示すように、クレーンロボット5の腕部5Aの先端に切断刃駆動装置2を取り付けることができるようになっている。
切断刃駆動装置14にも切断刃駆動装置2と同じように切断刃100の刃面100Aが被切断物の切断面に対して直角となるように切断刃100の姿勢を制御する機能が備えられている。
切断刃100でカバー7を切断するために、切断刃駆動装置2を搬送クレーン13によって被切断物の設置場所へ下ろすとき、搬送クレーン13の先端に取付けられている第6監視用カメラ8F及び第7監視用カメラ8Gとクローラーロボット1に取り付けられている第8監視用カメラ8Hは切断刃駆動装置2が下ろされる動作及び切断刃100によってカバー7が切断される動作を撮像する。したがって、作業者はモニター60で切断刃駆動装置2が下ろされ様子や切断刃100で切断される様子をモニター60で確認しながら、搬送クレーン13及び切断刃駆動装置2を操作することができる。
また、本実施形態においては、図11及び図12示すように、クレーンロボット5の腕部5Aの先端に切削装置16が取付けられた構成となっている。
切削装置16は水平腕部16Aと水平腕部16Aの先端に取付けられたドリル部16Aを有しており、作業現場に設置されている被切削物にドリル部16Bで穴を開けるために使用される。
切削装置16を搬送クレーン13によって被切削物の設置位置へ下ろすとき、搬送クレーン13の先端に取付けられている第6監視用カメラ8F及び第7監視用カメラ8G、そしてクローラーロボット1に取り付けられている第8監視用カメラ8Hで切削装置16が下ろされる様子及びドリル部16Bによって穴があけられる様子を撮像することができる。したがって、作業者はモニター60で切削装置16が下ろされ様子やドリル部16Bで穴が開けられる様子を確認しながら、搬送クレーン13及び切削装置16を操作することができる。
(遠隔操作装置)
図2に示すように、遠隔操作装置6は、作業者が立ち入ることが困難な作業現場から離れた位置に設置された操作室や操作車両内に設けられている。
遠隔操作装置6とクローラーロボット1との間、遠隔操作装置6と切断刃駆動装置2との間、遠隔操作装置6と切断刃姿勢制御装置3との間、遠隔操作装置6と把持装置4との間、そして遠隔操作装置6とクレーンロボット5と間は通信ケーブル及び電源ケーブルによって接続されている。
上述した実施形態の切断システムによれば、クローラーロボット1の腕部1Bの先端に切断刃駆動装置2を介して円盤状の切断刃100を取付け切断する場合において、障害物が多く存在する作業現場で障害物を避けながら切断刃100をカバー7の設置場所へ搬送できるとともに、カバー7を切断するとき、クローラーロボット1の腕部1Bの回転駆動等に影響されずにカバー7を真直ぐに切断することができる
また、上述した実施形態の切断システムによれば、把持装置4の把持部40によってカバー7の切取られる部分を掴みながら、カバー7を切断することができるので、切断刃100がカバー7の切断部分で噛むようなことはなく、スムーズに切断することができる。
また、上述した実施形態の切断装置によれば、カバー7の切取られた部分を把持装置4の遠隔操作によって回収することができるので、作業者が立ち入ることが困難な作業現場からでもカバー7の切取られた部分を簡単に回収することができる。
(切断方法)
本発明の実施形態のカバー7は、図13に示すように、平行に対向する第1側板70と第2側板71を有するとともに、各側板70、71と直角に交わるL字形状の第3側板72と第4側板73を有している。したがって、カバー7の内部は、第1側板70と、第2側板71と第3測板72と第4側板73によって囲まれ空間部が形成されている。また、カバー7は、第1天板74と第2天板を75有し、各天板74、75は第1側板70及び第2側板71と平行な第5側板76によって連結されている。したがって、カバー7の内部の空間部は第1天板74、第2天板75及び第5側板76によって蓋がされた状態になっている。
なお、図13〜図16において、カバー7の手前側を基準として、水平な横方向をX軸とし、X軸と直交して水平な横方向をZ軸とし、X軸及びZ軸と直交して垂直な下方向をY軸とする。
図13〜図16に従い、遠隔操作によって、カバー7を切断して、カバー7の一部を切り取る切断方法について説明する。
「ステップ1:ST1」
作業者は、遠隔操作装置6に備えられているモニター60を見ながら、作業現場へ搬送されているクローラーロボット1の腕部1Aの先端を自在に作動させて、切断刃駆動装置2に取付けられている切断刃100を被切断物となるカバー7が設置されている場所に搬送する。
このとき、クローラーロボット1は切断刃100が取り付けられている腕部1Bを上下駆動、前後駆動及び回転駆動させ、腕部1Bを自在に動かすことができる。したがって、作業現場において、多数存在する障害物を避けながら、切断刃100をカバー7の設置場所へ正確かつ確実に搬送することができる。
なお、クローラーロボット1の腕部1Bの先端に切断刃100を駆動する切断刃駆動装置2が取り付けられているが、クローラーロボット1の腕部1Bの操作により、障害物を避けながら搬送することができ、切断刃駆動装置2が切断刃100の搬送の障害となることはない。
「ステップ2:ST2」
先ず、切断刃100としては、図7に示すように、切断刃駆動装置2のラック部20Eが水平方向に直角に折れ曲がり、切断刃100がクローラーロボット1の前方に突き出て、切断刃100の刃面100Aが垂直となるように支持されたもの使用する。
切断刃駆動装置2のピニオン部20B及びラック部20Eに取り付けられている水平器12B及び12Cの状態をカメラ専用クレーン11の第4監視用カメラ8Dを介してモニター60で確認しながら、切断刃100の刃面100Aが第1天板74の板面に対して直角となるように切断刃100の姿勢を制御する。
「ステップ3:ST3」
次に、ラック部20Cを駆動させて、切断刃100を図13中X軸方向に直線駆動させ、第1天板74を第1ライン74Aに沿って切断する。次に、切断刃100を一旦抜き取り、切断刃100を図13中Y軸方向に駆動させ、第4側板76を第1ライン76に沿って切断する。次に、切断刃100を一旦抜き取り、切断刃100を図13中X軸方向に駆動させ、第2天板75を第1ライン75Aに沿って切断する。
なお、切断中においても、作業者はモニター60を見ながら切断刃100の刃面100Aが第1天板74の板面、第4側板76の板面、そして第2天板75の板面に対して直角となるように切断刃100の姿勢を制御する。
「ステップ4:ST4」
次に、切断刃100をカバー7から一旦抜き取り、切断刃100を図3に示すものに交換する。この時、切断刃100は刃面100Aが図3に示す垂直状態から水平状態に支持される。
「ステップ2:ST2」
切断刃駆動装置2のピニオン部20Bに取り付けられている第4水平器12Dとラック部20Cに取り付けられている第5水平器12Eの測定状態をモニター60で確認しながら、切断刃100の刃面100Aが、図14に示すように第3側板72の板面に対して直角となるように切断刃100の姿勢を制御する。
「ステップ3:ST3」
次に、ラック部20Cを駆動させて、切断刃100を図13中X軸方向に直線駆動させ、第3側板72を第1ライン72Aに沿って切断する。
次に、切断刃100を第3側板72から一旦抜き取り、切断刃100を図13中Z軸方向に直線駆動させ、第1側板70を第1ライン70Aに沿って切断する。
なお、切断中においても、作業者はモニター60を見ながら切断刃100の刃面100Aが第3側板72の板面及び第1側板70の板面に対して直角となるように切断刃100の姿勢を制御する。
「ステップ4:ST4」
次に、クローラーンロボット1の腕部1Bを回転させて、切断刃100の刃面100Aが第1天板74の板面に対して垂直となるように切断刃100の支持状態を変更させる。
「ステップ2:ST2」
次に、ピニオン部20Bに取付けられている第2水平器12B及びラック部20Cの先端に取り付けられている第3水平器12Cの測定状態をモニター60で確認しながら、切断刃100の刃面100Aが第1天板74の板面に対して直角となるように切断刃100の姿勢を制御する。
「ステップ3:ST3」
次に、ラック部20Cを駆動させて、切断刃100を図13中Z軸方向に直線駆動させ、第1天板74を第2ライン74Bに沿って切断する。
次に、切断刃100を第1天板74から一旦抜き取り、切断刃100を図中Y軸方向に直線駆動させて、第3側板72を第2ライン72Bに沿って切断する。次に、切断刃100を第1側板72から一旦抜き取り、切断刃100を図13中Z軸方向に直線駆動させ、第2天板75を第2ライン75Bに沿って切断する。
なお、この切断中においても、作業者はモニター60を見ながら切断刃100の刃面100Aが第1天板74の板面、第2天板75の板面及び第3側板72の板面に対して直角となるように切断刃100の姿勢を制御する。
「ステップ4:ST4」
次に、切断刃100をカバー7から一旦抜き取り、切断刃100を図7に示すものに交換する。
「ステップ2:ST2」
切断刃駆動装置2のピニオン部20Bに取付けられている第2水平器12B及びラック部20Cに取り付けられている第3水平器12Cの測定状態を第4監視カメラ8Dで撮像し、その動画をモニター60で確認しながら、切断刃100の刃面100Aが第1側板70の板面に対して直角となるように切断刃100の姿勢を制御する。
「ステップ3:ST3」
次に、ラック部20Cを駆動させて、切断刃100を図13中Y軸方向に直線駆動させ、第1側板70を第2ライン70Bに沿って切断する。
なお、切断中においても、作業者はモニター60を見ながら切断刃100の刃面100Aが第1側板70の板面に対して直角となるように切断刃100の姿勢を制御する。
上述のように、カバー7の各側板70B、72、76及び各天板74、75を切断することにより、第1側板70の第1ライン70A及び第2ライン70B、第3側板72の第1ライン72A及び第2ライン72B、第1天板74の第1ライン74A及び第2ライン74Bによって囲まれている第1ブロック7aが切取られる。
なお、第1ブロック7aが切取られるとき、先に、第3側板72を水平な第1ライン72Aに沿って切断するとともに、第1側板70を水平な第1ライン70Aに沿って切断し、最後に第1側板70を垂直な第2ラインに沿って切断する。先に、第3側板72を水平な第1ライン72Aに沿って切断するとともに、第1側板70を水平な第1ライン70Aに沿って切断することにより、第1側板70及び第3側板72を水平に切断するときに、切り取られる第1ブロック7aの自重が切断刃100に直接負荷として作用することを防ぐことができる。したがって、切断刃100が切断部分で挟み込まれるようなことはなく、第1ブロック7aをスムーズに切取ることができる。
なお、第1天板74を第1ライン74Aに沿って切断し、第5側板76を第1ライン76Aに沿って切断し、第2天板75を第1ライン75Aに沿って切断するときに、切断刃100を交換することなく、第1の側板70を第2ライン70Bに沿って連続して切断して、最後に第3側板72の第2ライン72Bを切断するようにしても、第1ブロック7aの自重が切断刃100に直接負荷として作用することを防ぐことができ、第1ブロック7aをスムーズに切取ることができる。
「ステップ2:ST3」
次に、切断刃100として、図3に示したものを使用して、切断刃100の刃面100Aが第3側板72の板面に対して直角となるように支持する。次に、ピニオン部20Bに取付けられている第2水平器12B、及びラック部20Cに取り付けられている第3水平器20Cの測定状態をモニター60で確認しながら、図15に示すように、切断刃100の刃面100Aが第2側板72の板面に対して直角となるように切断刃100を支持する。
「ステップ3:ST3」
次に、図15及び図16に示すように、カバー7において、第1ブロック7aが切取られることにより開口形成された開口部7cへクレーンロボット5に取付けられた把持装置4を挿入し、把持部40で第1天板74の一部を掴む。
次に、把持部40で第1天板74の一部を掴んだ状態で、ラック部20Cを駆動させて、切断刃100を図16中Y軸方向に直線駆動させ、第3側板72の第3ライン72Cを切断する。
なお、切断中においても、作業者はモニター60を見ながら切断刃100の刃面100Aが第3側板72の板面に対して直角となるように切断刃100の姿勢を制御する。
上述のように、カバー7の第3側板72、第5側板76及び第1天板74及び第2天板75天板を切断することにより、第3側板72の第1ライン72A、第2ライン72B及び第3ライン72C、第5側板76の第1ライン76A、第1天板74の第1ライン74A、及び第2天板75の第1ライン75A及び第2ライン75Bによって囲まれている第2ブロック7bが切取られる。
第2側板72の第3ライン72Cを切断するとき、把持部40によって第1天板74の一部が掴まれ支持されているので、切断時に第2ブロック7bの自重が偏って第3側板72の切断部分(第3ライン72C)に負荷として加わるようなことはなく、切断部分で切断刃100が噛むことを防ぐことができる。したがって、第2ブロック7bをスムーズに切取ることができる。
「ステップ5:ST5」
第2ブロック7aは予め把持部40によって掴まれているので、切断後、第2ブロック7bは、そのまま、クレーンロボット5によってカバー7が設置されている場所から回収される。
また、先に、カバー7から切取られ、作業現場に置かれている第1ブロック7aは把持部40によって掴まれ、クレーンロボット5によって、カバー7が設置されている場所から回収される。
なお、本発明の切断方法によれば、第2ブロック7bを先に切取り、その後、把持装置4の把持部40で第1ブロック7aの第1天板74の一部を掴んで、第1側板70の第3ライン70Cを最後に切断して、第1ブロック7aを切取るようにしてもよい。
上述した実施形態の切断方法によれば、障害物が多く存在する作業現場において、障害物を避けながら切断刃100をカバー7が設置されている場所に搬送できるとともに、切断刃100に負荷を与えることなく、カバー7を真直ぐに切断して、カバー7から第1ブロック7a及び第2ブロック7bを切取ることができる。
また、上述した実施形態の切断方法によれば、把持装置4の把持部40によって、カバー7の切り落とされる第2ブロック7bを掴みながら、カバー7を切断することができるので、切断時に第2ブロック7bの自重が偏って第3側板72の切断部分に負荷として加わり、切断部分で切断刃100が噛むことを防ぐことができる。したがって、カバー7をスムーズに切断して、第2ブロック7bを切取ることができる。
また、上述した実施形態の切断方法によれば、把持装置4を遠隔操作することによって、第1ブロック7a及び第2ブロック7bを回収することができるので、作業者が立ち入ることが困難な作業現場からでも各ブロック7a、7bを簡単に回収することができる。
なお、本発明の切断方法は、被切断物の切取られる部分を掴む工程及び被切断物の切取られた部分を回収する工程を含むものには限定されない。
このように、本発明の切断システム及び切断方法によれば、多軸ロボット装置の腕部の先端に円盤状の切断刃を取付け切断する場合において、障害物が多く存在する作業現場で障害物を避けながら切断刃を被切断物の設置場所に搬送できるとともに、被切断物を切断するとき、多軸ロボット装置の腕部の回転駆動等に影響されずに被切断物を真直ぐに切断することができる。
本発明は上述した実施形態には限定されない。すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
本発明は、遠隔操作によって、切断刃を被切断物の設置場所へ搬送して、被切断物を切断する切断システム及び切断方法に適用される。
1・・・・・・・・・・・・・・クローラーロボット(切断用多軸ロボット装置)
2・・・・・・・・・・・・・・切断刃駆動装置
3・・・・・・・・・・・・・・切断刃姿勢制御装置
4・・・・・・・・・・・・・・把持装置
5・・・・・・・・・・・・・・クレーンロボット(搬送用多軸ロボット装置)
6・・・・・・・・・・・・・・遠隔操作装置
7・・・・・・・・・・・・・・カバー(被切断物)
7a・・・・・・・・・・・・・第1ブロック
7b・・・・・・・・・・・・・第2ブロック
7A〜7H・・・・・・・・・・第1〜第8監視用カメラ
14A〜14E・・・・・・・・第1〜第5水平器
20・・・・・・・・・・・・・ラック・アンド・ピニオン機構
100・・・・・・・・・・・・円盤状の切断刃
100A・・・・・・・・・・・刃面


上述した従来の課題を解決し、上述した目的を達成するため、本発明の切断システムは、腕部の先端に円盤状の切断刃を取付け、前記腕部の駆動によって、前記切断刃を被切断物の設置場所へ搬送する切断用多軸ロボット装置と、前記切断刃を直線駆動して前記被切断物を切断する切断刃駆動装置と、前記切断刃の刃面が前記被切断物に対して直角となるように前記切断刃の姿勢を制御する切断刃姿勢制御装置と、前記被切断物が切断されて切取られる部分を掴む把持装置と、前記把持装置を被切断物の設置場所に搬入・搬出する把持用多軸ロボット装置と、前記各装置を外部から作動制御させる遠隔操作装置とを有することを特徴とする。
また、この構成によれば、被切断物の切断される部分を掴んで切断することができるので、被切断物の切断部分に負荷が加わることはなく、スムーズに被切断物を切断し切取ることができる。
好適には、本発明は、前記切断システムにおいて、前記切断刃姿勢制御装置は、前記切断刃の刃面の姿勢を検出する水平器と、前記水平器を撮像する監視カメラを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、作業者が切断刃の姿勢を遠隔操作装置のモニター60で確認することができる。したがって、作業者は切断状況をアナログで確認しながら制御することができるので、切断中でも切断刃の姿勢を細かに制御することができ、被切断物を真直ぐに切断することができる。
好適には、本発明は、前記切断システムにおいて、前記切断刃駆動装置は前記切断刃を駆動するラック・アンド・ピニオン機構を有することを特徴とする。
この構成によれば、切断刃を正確かつ確実に直線駆動することができる。したがって、切断刃の刃面が被切断物に対して直角となるように切断刃を駆動することができ、被切断物を切断刃によって真直ぐに切断することができる。

Claims (7)

  1. 腕部の先端に円盤状の切断刃を取付け、前記腕部の駆動によって、前記切断刃を被切断物の設置場所へ搬送する切断用多軸ロボット装置と、
    前記切断刃を直線駆動して前記被切断物を切断する切断刃駆動装置と、
    前記切断刃の刃面が前記被切断物に対して直角となるように前記切断刃の姿勢を制御する切断刃姿勢制御装置と、
    前記各装置を外部から作動制御させる遠隔操作装置と、
    を有する切断システム。
  2. 前記切断刃姿勢制御装置は、前記切断刃の刃面の姿勢を検出する水平器と、前記水平器を撮像する監視カメラを備えている請求項1に記載の切断システム。
  3. 前記切断刃駆動装置は前記切断刃を駆動するラック・アンド・ピニオン機構を備えている請求項1又は請求項2に記載の切断システム。
  4. 前記被切断物が切断されて切取られる部分を掴む把持装置と、
    前記把持装置を被切断物の設置場所に搬入・搬出する把持用多軸ロボット装置と、
    前記各装置を作動させる遠隔操作装置と、
    を有する請求項1〜請求項3に記載のいずれかに記載の切断システム。
  5. 遠隔操作によって被切断物を切断する切断方法であって、
    円盤状の切断刃を切断用多軸ロボット装置の腕部の先端に取付け、前記腕部の駆動によって、前記切断刃を前記被切断物の設置場所に搬送する切断刃搬送工程と、
    前記切断刃の刃面が前記被切断物に対して直角となるように前記切断刃の姿勢を制御する切断刃姿勢制御工程と、
    前記切断刃を直線駆動させて前記被切断物を切断して切取る切断工程と、
    を有し、
    前記切断工程は、前記被切断物を水平方向に切断する第1切断工程と、前記第1切断工程の切断方向と直交して前記被切断物を垂直に切断する第2切断工程とを有し、前記第1切断工程は前記第2切断工程より先に行われるとともに、前記被切断物を切断して切取る最後の工程で前記第2切断工程を行うことを特徴とする切断方法。
  6. 前記被切断物が切断されて切取られる部分を掴む把持工程を有する請求項5に記載の切断方法。
  7. 前記被切断物が切断されて切取られた部分を搬送する回収工程を有する請求項5または請求項6のいずれかに記載の切断方法

JP2016146773A 2016-07-26 2016-07-26 切断システム及び切断方法 Expired - Fee Related JP6099799B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016146773A JP6099799B1 (ja) 2016-07-26 2016-07-26 切断システム及び切断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016146773A JP6099799B1 (ja) 2016-07-26 2016-07-26 切断システム及び切断方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017012202A Division JP2018015889A (ja) 2017-01-26 2017-01-26 切断システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6099799B1 JP6099799B1 (ja) 2017-03-22
JP2018015828A true JP2018015828A (ja) 2018-02-01

Family

ID=58363137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016146773A Expired - Fee Related JP6099799B1 (ja) 2016-07-26 2016-07-26 切断システム及び切断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6099799B1 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06246691A (ja) * 1993-02-19 1994-09-06 Honda Motor Co Ltd 切断装置
JPH06335893A (ja) * 1993-05-25 1994-12-06 Yoshikawa Kogyo Co Ltd クロスカット装置
JP2001096366A (ja) * 1999-09-27 2001-04-10 Hitachi Ltd 遠隔作業装置
JP2005059197A (ja) * 2003-07-25 2005-03-10 Toyo Eng Corp 超音波振動切断装置
JP2006140251A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Lintec Corp シート切断方法及びマウント方法
JP2006334715A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Fujifilm Holdings Corp 積層体フイルムのハーフカット方法及び装置
JP2011110681A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Lintec Corp シート切断装置及び切断方法
JP2013022650A (ja) * 2011-07-15 2013-02-04 Lintec Corp シート切断装置及び切断方法
JP2014030889A (ja) * 2012-08-06 2014-02-20 Nakata Coating Co Ltd 車両用内装部材切断装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06246691A (ja) * 1993-02-19 1994-09-06 Honda Motor Co Ltd 切断装置
JPH06335893A (ja) * 1993-05-25 1994-12-06 Yoshikawa Kogyo Co Ltd クロスカット装置
JP2001096366A (ja) * 1999-09-27 2001-04-10 Hitachi Ltd 遠隔作業装置
JP2005059197A (ja) * 2003-07-25 2005-03-10 Toyo Eng Corp 超音波振動切断装置
JP2006140251A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Lintec Corp シート切断方法及びマウント方法
JP2006334715A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Fujifilm Holdings Corp 積層体フイルムのハーフカット方法及び装置
JP2011110681A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Lintec Corp シート切断装置及び切断方法
JP2013022650A (ja) * 2011-07-15 2013-02-04 Lintec Corp シート切断装置及び切断方法
JP2014030889A (ja) * 2012-08-06 2014-02-20 Nakata Coating Co Ltd 車両用内装部材切断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6099799B1 (ja) 2017-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3581344B1 (en) System and method for a robotic manipulator system
AU2016299141B2 (en) Automated mounting device for performing assembly jobs in an elevator shaft of an elevator system
CA3113627C (en) Nuclear dismantling apparatus and method
JP5532760B2 (ja) 搬送システム,ロボット装置及びワークの製造方法
US20180257240A1 (en) Remote-control manipulator system and method of operating the same
JP6713762B2 (ja) 建設作業用ロボットおよび建設作業用ロボットの制御方法
EP2511055B1 (en) Robot system and method for operating robot system
JPWO2017085897A1 (ja) 製造システム、製造システムの構築方法、エンドエフェクタ、ロボット、及びロボットの作業方法
KR100804669B1 (ko) 건설용 로봇
KR101928416B1 (ko) 로봇과 크레인의 공동 작업 시스템
JP6099799B1 (ja) 切断システム及び切断方法
JP2018015889A (ja) 切断システム
JP5091316B2 (ja) 生産装置
TWI610774B (zh) 電器機器安裝裝置及方法
JPH04115885A (ja) 走行ロボット及び走行ロボット付装置
CN210704851U (zh) 建筑外架及外墙导轨安装与拆卸机器人
CN106737857B (zh) 一种机械臂末端的抑振方法
JP7376916B2 (ja) ワーク給除材システム、可搬型ロボット装置及び可搬型ワークストッカ
WO2016186061A1 (ja) ロボットシステム及びロボット装置
JP2014217931A (ja) ロボットの姿勢変更方法、ロボットおよびロボットの回転ユニット
CN211230302U (zh) 一种用于装卸钻杆机械手的定位装置
CN109436785A (zh) 一种电动汽车动力电池搬运设备及搬运方法
JP6137515B1 (ja) 搬送システム及び搬送方法
CN110936385A (zh) 建筑外架及外墙导轨安装与拆卸机器人
JP2020069620A (ja) 溶接装置及び溶接方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6099799

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees