JP2018014890A - 列車情報管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】故障しつつある箇所を特定し予防保全に寄与する列車情報管理装置を得ること。
【解決手段】車載機器12と伝送線で接続された列車情報管理装置11であって、列車情報管理装置11は、車載機器12に処理要求データを送信してから、車載機器12が処理要求データに応じた処理を行った後に生成した処理応答データを車載機器12から受信するまでに要する時間である第1の時間を計時し、第1の時間を用いて、車載機器12と伝送線のいずれかにおいて送受信ができなくなる異常または故障に至る過渡的な状態であることに起因する信号遅延が生じていることを検知する。
【選択図】図2

Description

本発明は、列車情報管理装置に関する。
従来の列車の車上機器は、自らの動作状況に基づき異常の判定を行っていた。
例えば、特許文献1には、「列車の各車に搭載された機器の故障発生時に異常箇所の把握を容易にする」ことを目的として、「1号車の機器1、2aに故障が発生した場合、モニタ装置1aで故障発生を検知し、故障発生前後の機器1、2aの各種データを不揮発メモリ4aに記録する。次に伝送ライン7により2号車のモニタ装置1bにこれを通知し、不揮発メモリ4bに2号車の機器1、2bに故障が発生した時と同様の各種データの正常記録を行なう。これにより、1号車の機器1、2aの故障データと故障が発生したタイミングと同じ時点の2号車の機器1、2bの正常動作データが記録できる。そこでこの故障データと正常データを比較することにより、相違点を容易に把握できるため、故障解析が容易となる」技術が開示されている。特許文献1によれば、異常時のユニットデータを正常時のユニットデータと比較することで相違点を把握し、その結果を以って装置の異常を検出する(特に、段落[0007]、図5,7)。
特開平8−280101号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、正常時のユニットデータまたは同一機器間でのユニットデータを対象に判定を行う。そのため、機器間での伝送など制御指令に係る部位の異常検知までは判断できない、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、制御指示を行う装置と実際に処理を行う機器の挙動を監視し、動作だけではなく動作に至る時間を把握することで故障しつつある機器を特定し、予防保全に寄与する列車情報管理装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、車載機器と伝送線で接続された列車情報管理装置であって、車載機器に処理要求データを送信してから、車載機器が処理要求データに応じた処理を行った後に生成した処理応答データを車載機器から受信するまでに要する時間である第1の時間を計時し、第1の時間を用いて、車載機器と伝送線のいずれかにおいて送受信ができなくなる異常または故障に至る過渡的な状態であることに起因する信号遅延が生じていることを検知することを特徴とする。
本発明によれば、制御指示を行う装置と実際に処理を行う機器の挙動を監視し、動作だけではなく動作に至る時間を把握することで故障しつつある機器を特定し、予防保全に寄与する列車情報管理装置を得ることができる、という効果を奏する。
図1は、実施の形態1にかかる列車情報管理装置を備える列車の構成を示す図である。 図2は、実施の形態1にかかる列車情報管理装置の動作を説明するシーケンス図である。 図3は、実施の形態1にかかる列車情報管理装置の車載機器との信号の送受信の時間変化を示す図である。 図4は、実施の形態2にかかる列車情報管理装置の動作を説明するシーケンス図である。
以下に、本発明にかかる列車情報管理装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる列車情報管理装置を備える列車の実施の形態1の構成を示す図である。図1に示す列車は、車両10,20,30,40を備えるN(Nは4以上の自然数)両編成である。1号車である車両10は、列車情報管理装置11と、列車情報管理装置11に伝送線により有線接続された車載機器12,13とを備える。2号車である車両20は、列車情報管理装置21と、列車情報管理装置21に伝送線により有線接続された車載機器22,23とを備える。3号車である車両30は、列車情報管理装置31と、列車情報管理装置31に伝送線により有線接続された車載機器32,33とを備える。N号車である車両40は、列車情報管理装置41と、列車情報管理装置41に伝送線により有線接続された車載機器42,43とを備える。1号車からN号車までの各車両の列車情報管理装置は、他の車両が備える列車情報管理装置と伝送線により有線接続されており、その接続形態は、例えば複数の列車情報管理装置間を接続している伝送線をバスとしたバス型トポロジーとすればよい。また、ここでは、先頭車両の列車情報管理装置11が中央管理装置であるが、本発明はこれに限定されず、他の車両の列車情報管理装置が中央管理装置であってもよい。
なお、図示していないが、図1に示す列車が5両以上の編成である場合には、3号車とN号車の間に、1または複数の車両を有する。また、図1に示す列車は4両以上の編成としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、車両10及び車両40を備える2両編成であってもよいし、該2両編成に車両20または車両30が追加された3両編成であってもよく、車両10のみの1両編成(単行)であってもよい。そして、ここでは、複数の列車情報管理装置間、及び列車情報管理装置と車載機器が有線接続された形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、有線接続に代えて無線通信によりデータが伝送される構成であってもよい。
図1において、例えば、列車情報管理装置11は、車載機器12,13とデータの送受信を行う。列車情報管理装置11から制御指令要求が送信されると、車載機器12,13は、該制御指令要求に従って制御指令処理を行い、制御指令応答を送信する。列車情報管理装置11は、制御指令応答を受信することで、車載機器12,13において要求した制御指令が完了したことを認識する。このような構成において、列車情報管理装置11が制御指令要求を送信した後、車載機器12からの制御指令応答を受信するまでに、正常な場合に想定される時間よりも長い時間を要することがある。このような場合に、従来の列車情報管理装置11においても異常を検知することは可能であるが、制御指令要求の受信先である車載機器12に不具合が生じているのか、または、車載機器12との間の伝送線に不具合が生じているのかを判別することができず、交換対象を特定することができなかった。
図2は、本発明にかかる列車情報管理装置の実施の形態1の動作を説明するシーケンス図である。なお、図2に示すシーケンス図では、列車情報管理装置11と車載機器12の動作を例示しているが、列車情報管理装置11と車載機器13においても同様に動作させることが可能である。
まず、列車情報管理装置11は、制御指令要求データを送信する(ステップS1)。列車情報管理装置11が送信した制御指令要求データは、伝送線を介して車載機器12に送られる(ステップS2)。車載機器12は制御指令要求データを受信し(ステップS3)、該制御指令要求データの制御指令に基づく処理を行い(ステップS4)、制御指令応答データを送信する(ステップS5)。車載機器12が送信した制御指令応答データは、伝送線を介して列車情報管理装置11に送られる(ステップS6)。列車情報管理装置11は制御指令応答データを受信し(ステップS7)、制御指令要求データの送信から制御指令応答データの受信までの時間t1が第1のしきい値αより大きいか否かを判定する(ステップS8)。制御指令要求データの送信から制御指令応答データの受信までの時間t1が第1のしきい値α以下である場合(ステップS8でNoと判定した場合)には、車載機器12及び列車情報管理装置11と車載機器12の間の伝送線の双方が正常であると判定する(ステップS9a)。制御指令要求データの送信から制御指令応答データの受信までの時間t1が第1のしきい値αより大きい場合(ステップS8でYesと判定した場合)には、車載機器12及び列車情報管理装置11と車載機器12の間の伝送線の少なくともいずれか一方が異常を生じつつあり、または故障しつつあるので、これを判別するために、再試行データを送信する(ステップS9b)。
ここで、再試行データは、再試行データであることを示す情報と、他の再試行データとの区別が可能なように、例えば送信時刻の情報が付与されていればよい。
列車情報管理装置11が送信した再試行データは、伝送線を介して車載機器12に送られる(ステップS10)。車載機器12は再試行データを受信した後、即座に再試行データを列車情報管理装置11に送り返す(ステップS11)。車載機器12が送信した再試行データは、伝送線を介して列車情報管理装置11に送られる(ステップS12)。列車情報管理装置11は再試行データを受信し(ステップS13)、列車情報管理装置11における再試行データの送信から再試行データの受信までの時間t2が第2のしきい値βより大きいか否かを判定する(ステップS14)。列車情報管理装置11における再試行データの送信から再試行データの受信までの時間t2が第2のしきい値β以下である場合(ステップS14でNoと判定した場合)には、車載機器12が異常(または故障)の過渡的状態であると判定する(ステップS15a)。列車情報管理装置11における再試行データの送信から再試行データの受信までの時間t2が第2のしきい値βより大きい場合(ステップS14でYesと判定した場合)には、列車情報管理装置11と車載機器12の間の伝送線が異常(または故障)の過渡的状態であると判定する(ステップS15b)。
図3は、本発明にかかる列車情報管理装置の実施の形態1における車載機器との信号の送受信の時間変化を示す図である。なお、図3においても、列車情報管理装置11と車載機器12の動作を例示しており、図3中には、図2のシーケンス図において対応するステップの符号を明示している。図3において、実線は正常な状態における信号の送受信の時間変化を表し、一点鎖線は、車載機器12において遅延が生じている状態における信号の送受信の時間変化を表し、点線は、列車情報管理装置11と車載機器12の間の伝送線において遅延が生じている状態における信号の送受信の時間変化を表す。図3に示すように、車載機器12において遅延が生じている状態では、列車情報管理装置11と車載機器12の間の信号の送受信には遅延が生じておらず(一点鎖線)、列車情報管理装置11と車載機器12の間の伝送線において遅延が生じている状態では、車載機器12には遅延が生じていない(点線)。なお、このような遅延は、異常(または故障)の過渡的状態であることに起因する。
本発明によれば、異常または故障の過渡的状態であることを検知した際に、図3における一点鎖線にて示す状態であるのか、点線にて示す状態であるのかを判別することができる。なお、図3には図示していないが、実際には、車載機器12と、列車情報管理装置11と車載機器12の間の伝送線の双方において、遅延が生じ、異常(または故障)が生じつつある場合も想定される。
車載機器12と、列車情報管理装置11と車載機器12の間の伝送線の双方において異常(または故障)が生じつつある場合に図2のシーケンス図に従って動作させると、伝送線が異常(または故障)の過渡的状態であると判定される(ステップS15b)。このとき、少なくとも伝送線には発生しつつある異常(または故障)があるため、該当箇所の伝送線を正常なものと交換する。そして、伝送線の交換後に、再度、図2のシーケンス図に従って動作させると、車載機器12が異常(または故障)の過渡的状態であると判定される(ステップS15a)。
すなわち、車載機器12が正常であるか否かにかかわらず、伝送線が異常(または故障)の過渡的状態であると判定された(ステップS15b)ときには少なくとも伝送線には発生しつつある異常(または故障)があるため、該当箇所の伝送線を正常なものと交換する。そして、伝送線の交換後に、再度、図2のシーケンス図に従って動作させると、車載機器12が正常である場合には、車載機器12及び列車情報管理装置11と車載機器12の間の伝送線の双方が正常であると判定される(ステップS9a)。車載機器12が異常(または故障)の過渡的状態である場合には、車載機器12が異常(または故障)の過渡的状態であると判定される(ステップS15a)。
このようにして、車載機器12にのみ異常(または故障)が生じつつある場合と、列車情報管理装置11と車載機器12の間の伝送線にのみ異常(または故障)が生じつつある場合と、車載機器12と、列車情報管理装置11と車載機器12の間の伝送線の双方において異常(または故障)が生じつつある場合と、を判別することが可能である。
なお、上記判定に用いる第1のしきい値α及び第2のしきい値βは、列車情報管理装置11の設置時等に設定すればよい。機器及び伝送線の双方に異常または故障が生じていないことが確実である状況下において、例えば、同サイズのデータを複数回送受信させて計測し、このときの最大値を第1のしきい値αまたは第2のしきい値βとして用いればよい。第1のしきい値α及び第2のしきい値βは、列車情報管理装置11の内部メモリに記憶されていればよい。
ただし、これに限定されず、第1のしきい値α及び第2のしきい値βを用いることなく、各車両における制御指令要求データの送信から制御指令応答データの受信までの時間t1及び列車情報管理装置11における再試行データの送信から再試行データの受信までの時間t2を継続的に監視し、その時間変化から異常(または故障)が生じつつあることを検知してもよい。このように予めしきい値を設定しなくても、異常(または故障)に至る過渡的な状態を検知することができる。
以上、本実施の形態にて説明したように、車載機器12にのみ異常(または故障)が生じつつある場合と、列車情報管理装置11と車載機器12の間の伝送線にのみ異常(または故障)が生じつつある場合と、車載機器12と、列車情報管理装置11と車載機器12の間の伝送線の双方において異常(または故障)が生じつつある場合と、を判別することが可能であり、これらが異常(または故障)に至る過渡的な状態であることを検知することができる。そのため、予め交換等により対処することが可能であり、走行中(運用中)の異常(または故障)を回避することができる。本実施の形態にて説明したように、本実施の形態の列車情報管理装置は、少なくとも、制御指令要求データを生成する機能と、伝送線を介してデータを送受信する機能と、計時する機能と、を有し、計時した時間を記憶するメモリを含む。また、本実施の形態の車載機器は、少なくとも、伝送線を介してデータを送受信する機能と、受信した制御指令要求データに応じた処理を行う機能と、該処理後に制御指令応答データを生成する機能と、を有する。本実施の形態の車載機器としては、車両に搭載されたドア開閉装置、車内放送機器、到着駅や広告等の各種情報を表示する表示機器を例示することができる。
なお、本実施の形態においては、車載機器及び伝送線が、異常(または故障)に至る過渡的な状態であることを検知しているが、車載機器及び伝送線が異常(または故障)に至った場合には、一切のデータの送受信ができなくなるため、容易に検知することが可能である。
実施の形態2.
実施の形態1では、各車両における列車情報管理装置と車載機器との間において異常(または故障)に至る過渡的な状態を検知しているが、本発明はこれに限定されず、1つの列車情報管理装置と他の列車情報管理装置との間の異常(または故障)に至る過渡的な状態を検知することも可能である。なお、本実施の形態の列車は実施の形態1と同様に図1に示す列車である。
図4は、本発明にかかる列車情報管理装置の実施の形態2の動作を説明するシーケンス図である。なお、図4に示すシーケンス図では、列車情報管理装置11と列車情報管理装置21の動作を例示しているが、列車情報管理装置11と列車情報管理装置31,41においても同様に動作させることが可能であるし、他の車両に備えられる列車情報管理装置においても同様である。
まず、列車情報管理装置11は、制御指令要求データを送信する(ステップST1)。
列車情報管理装置11が送信した制御指令要求データは、伝送線を介して列車情報管理装置21に送られる(ステップST2)。列車情報管理装置21は制御指令要求データを受信し(ステップST3)、該制御指令要求データの制御指令に基づく処理を行い(ステップST4)、制御指令応答データを送信する(ステップST5)。列車情報管理装置21が送信した制御指令応答データは、伝送線を介して列車情報管理装置11に送られる(ステップST6)。列車情報管理装置11は制御指令応答データを受信し(ステップST7)、制御指令要求データの送信から制御指令応答データの受信までの時間t1が第1のしきい値αより大きいか否かを判定する(ステップST8)。制御指令要求データの送信から制御指令応答データの受信までの時間t1が第1のしきい値α以下である場合(ステップST8でNoと判定した場合)には、列車情報管理装置21及び列車情報管理装置11と列車情報管理装置21の間の伝送線の双方が正常であると判定する(ステップST9a)。制御指令要求データの送信から制御指令応答データの受信までの時間t1が第1のしきい値αより大きい場合(ステップST8でYesと判定した場合)には、列車情報管理装置21及び列車情報管理装置11と列車情報管理装置21の間の伝送線の少なくともいずれか一方が異常を生じつつあり、または故障しつつあるので、これを判別するために、再試行データを送信する(ステップST9b)。
列車情報管理装置11が送信した再試行データは、伝送線を介して列車情報管理装置21に送られる(ステップST10)。列車情報管理装置21は再試行データを受信した後、即座に再試行データを列車情報管理装置11に送り返す(ステップST11)。列車情報管理装置21が送信した再試行データは、伝送線を介して列車情報管理装置11に送られる(ステップST12)。列車情報管理装置11は再試行データを受信し(ステップST13)、列車情報管理装置11における再試行データの送信から再試行データの受信までの時間t2が第2のしきい値βより大きいか否かを判定する(ステップST14)。列車情報管理装置11における再試行データの送信から再試行データの受信までの時間t2が第2のしきい値β以下である場合(ステップST14でNoと判定した場合)には、列車情報管理装置21が異常(または故障)の過渡的状態であると判定する(ステップST15a)。列車情報管理装置11における再試行データの送信から再試行データの受信までの時間t2が第2のしきい値βより大きい場合(ステップST14でYesと判定した場合)には、列車情報管理装置11と列車情報管理装置21の間の伝送線が異常(または故障)の過渡的状態であると判定する(ステップST15b)。
本実施の形態における信号の送受信の時間変化は実施の形態1と同様であり、図3に示す通りである。また、本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、列車情報管理装置21にのみ異常(または故障)が生じつつある場合と、列車情報管理装置11と列車情報管理装置21の間の伝送線にのみ異常(または故障)が生じつつある場合と、列車情報管理装置21と、列車情報管理装置11と列車情報管理装置21の間の伝送線の双方において異常(または故障)が生じつつある場合と、を判別することが可能である。
なお、上記判定に用いる第1のしきい値α及び第2のしきい値βは、列車情報管理装置11の設置時等に設定すればよい。機器及び伝送線の双方に異常または故障が生じていないことが確実である状況下において、例えば、同サイズのデータを複数回送受信させて計測し、このときの最大値を第1のしきい値αまたは第2のしきい値βとして用いればよい。第1のしきい値α及び第2のしきい値βは、列車情報管理装置11の内部メモリに記憶されていればよい。
ただし、これに限定されず、第1のしきい値α及び第2のしきい値βを用いることなく、各車両における制御指令要求データの送信から制御指令応答データの受信までの時間t1及び列車情報管理装置11における再試行データの送信から再試行データの受信までの時間t2を継続的に監視し、その時間変化から異常(または故障)が生じつつあることを検知してもよい。このように予めしきい値を設定しなくても、異常(または故障)に至る過渡的な状態を検知することができる。
以上、本実施の形態にて説明したように、列車情報管理装置21にのみ異常(または故障)が生じている場合と、列車情報管理装置11と列車情報管理装置21の間の伝送線にのみ異常(または故障)が生じている場合と、列車情報管理装置21と、列車情報管理装置11と列車情報管理装置21の間の伝送線の双方において異常(または故障)が生じつつある場合と、を判別することが可能であり、これらが異常(または故障)に至る過渡的な状態であることを検知することができる。そのため、予め交換等により対処することが可能であり、走行中(運用中)の異常(または故障)を回避することができる。
また、本実施の形態においては、列車情報管理装置11が中央管理装置となり、列車情報管理装置21と同様に、列車情報管理装置31,41との間でもデータの送受信を行うことで、列車情報管理装置11に、各列車情報管理装置に異常(または故障)が生じつつある過渡的な状態を検知し、一括して管理することができる。
さらには、本実施の形態と実施の形態1とを組み合わせることで、中央管理装置である列車情報管理装置11が車両10の車載機器12,13のみならず、車両20の列車情報管理装置21及び車載機器22,23、車両30の列車情報管理装置31及び車載機器32,33、並びに、車両40の列車情報管理装置41及び車載機器42,43自体またはこれらの間の伝送線に異常(または故障)が生じつつある過渡的な状態を検知し、一括して管理することができる。
以上説明した本実施の形態の列車情報管理装置は、第1の列車情報管理装置と伝送線で接続された第2の列車情報管理装置である列車情報管理装置であって、前記第2の列車情報管理装置は、前記第1の列車情報管理装置に処理要求データを送信してから、前記第1の列車情報管理装置からの前記処理要求データに応じた処理を行った後に生成された処理応答データを受信するまでの時間によって、前記第1の列車情報管理装置と前記伝送線のいずれかにおいて信号遅延が生じていることを検知し、前記信号遅延が生じていることを検知すると前記第1の列車情報管理装置に再試行送信データを送信し、前記第1の列車情報管理装置に再試行送信データを送信してから、前記第1の列車情報管理装置からの前記第1の列車情報管理装置が前記再試行送信データを受信して即座に送信した再試行受信データを受信するまでの時間によって、前記信号遅延が生じている箇所を特定することを特徴とする。
以上説明した本実施の形態の列車情報管理装置は、複数の他の列車情報管理装置と伝送線で接続された中央の列車情報管理装置である列車情報管理装置であって、前記中央の列車情報管理装置は、前記他の列車情報管理装置に処理要求データを送信してから、前記他の列車情報管理装置からの前記処理要求データに応じた処理を行った後に生成された処理応答データを受信するまでの時間によって、前記他の列車情報管理装置と前記伝送線のいずれかにおいて信号遅延が生じていることを検知し、前記信号遅延が生じていることを検知すると前記他の列車情報管理装置に再試行送信データを送信し、前記他の列車情報管理装置に再試行送信データを送信してから、前記他の列車情報管理装置からの前記他の列車情報管理装置が前記再試行送信データを受信して即座に送信した再試行受信データを受信するまでの時間によって、前記信号遅延が生じている箇所を特定し、前記中央の列車情報管理装置及び前記他の列車情報管理装置は請求項1に記載の列車情報管理装置であり、前記中央の列車情報管理装置は、自身に接続された前記車載機器及び前記他の列車情報管理装置に接続された前記車載機器の情報を一括管理することを特徴とする。
なお、実施の形態1,2では列車に搭載される列車情報管理装置について説明したが、本発明はこれに限定されず、その他の輸送機器等に適用することも可能である。また、輸送機器に限定されず、地上に設置される機器等に適用することも可能である。
なお、本発明は、デュプレックスシステムのように、故障が生じた際に並列に接続された系統に切り替え可能な構成ではなく、シンプレックスシステムのように、故障が生じた際に切り替え可能な構成を有していないシステムに特に有用である。
以上のように、本発明にかかる列車情報管理装置は、運用中における故障を特に回避すべき車載機器を搭載した列車に有用である。
10,20,30,40 車両、11,21,31,41 列車情報管理装置、12,13,22,23,32,33,42,43 車載機器、S1〜S8,S9a,S9b,S10〜S14,S15a,S15b,ST1〜ST8,ST9a,ST9b,ST10〜ST14,ST15a,ST15b ステップ。

Claims (4)

  1. 車載機器と伝送線で接続された列車情報管理装置であって、
    前記車載機器に処理要求データを送信してから、前記車載機器が前記処理要求データに応じた処理を行った後に生成した処理応答データを前記車載機器から受信するまでに要する時間である第1の時間を計時し、
    前記第1の時間を用いて、前記車載機器と前記伝送線のいずれかにおいて送受信ができなくなる異常または故障に至る過渡的な状態であることに起因する信号遅延が生じていることを検知することを特徴とする列車情報管理装置。
  2. 第1の列車情報管理装置と伝送線で接続された第2の列車情報管理装置である列車情報管理装置であって、
    前記第2の列車情報管理装置は、
    前記第1の列車情報管理装置に処理要求データを送信してから、前記第1の列車情報管理装置が前記処理要求データに応じた処理を行った後に生成した処理応答データを前記第1の列車情報管理装置から受信するまでに要する時間である第1の時間を計時し、
    前記第1の時間を用いて、前記第1の列車情報管理装置と前記伝送線のいずれかにおいて送受信ができなくなる異常または故障に至る過渡的な状態であることに起因する信号遅延が生じていることを検知することを特徴とする列車情報管理装置。
  3. 前記第2の列車情報管理装置は、中央管理装置であって、複数の前記第1の列車情報管理装置と前記伝送線で接続され、
    前記第2の列車情報管理装置および複数の前記第1の列車情報管理装置は、それぞれ車載機器と前記伝送線で接続され、
    前記車載機器に処理要求データを送信してから、前記車載機器が前記処理要求データに応じた処理を行った後に生成した処理応答データを前記車載機器から受信するまでに要する時間である第2の時間を計時し、
    前記第2の時間を用いて、前記車載機器と前記伝送線のいずれかにおいて送受信ができなくなる異常または故障に至る過渡的な状態であることに起因する信号遅延が生じていることを検知し、
    前記第2の列車情報管理装置は、自身に接続された前記車載機器、複数の前記第1の列車情報管理装置、及び複数の前記第1の列車情報管理装置にそれぞれ接続された前記車載機器の情報を一括管理することを特徴とする請求項2に記載の列車情報管理装置。
  4. 前記第1の時間が第1のしきい値よりも大きい場合は、前記信号遅延が生じていると判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の列車情報管理装置。
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