JP2018014860A - 交直変換装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】不平衡の交流電力を出力する場合においても、電圧指令のピークを抑えた交直変換装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、変換器と制御回路とを備えた交直変換装置が提供される。変換器は、ブリッジ接続された複数のスイッチング素子を有し、直流回路から供給される直流電力を多相交流の交流電力に変換して電力系統に供給する。制御回路は、電力系統の不平衡が検出された際に、相毎に正弦波状の基礎信号を生成し、各基礎信号に三次調波を重畳させて相毎の電圧指令信号を生成し、各電圧指令信号と三角波状のキャリア信号との比較により、複数の制御信号を生成し、各制御信号を各スイッチング素子に入力することにより、不平衡に応じた交流電力を電力系統に供給する。制御回路は、各基礎信号の振幅及び位相角を検出し、その検出結果を基に、三次調波の振幅及び位相角を決定する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、交直変換装置及びその制御方法に関する。
直流電力を交流電力に変換し、変換後の交流電力を交流の電力系統に供給する交直変換装置がある。交直変換装置は、電力系統の交流電力に不平衡が生じた場合に、不平衡な交流電力を電力系統に供給する。これにより、交直変換装置は、電力系統の交流電力の不平衡を抑制し、電力系統の交流電力を安定させる。
交直変換装置は、複数の自励式のスイッチング素子をブリッジ接続した変換器を有する。交直変換装置は、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)制御により、変換器の動作を制御する。PWM制御では、正弦波状の電圧指令と三角波状のキャリア信号とを比較することにより、各スイッチング素子の制御信号を生成する。
また、PWM制御では、正弦波状の電圧指令に対して、3倍の周波数を有する三次調波を重畳させ、キャリア信号と、重畳後の電圧指令とを比較することが行われている。これにより、例えば、電圧指令のピークを低減させ、直流電圧の利用率を向上させることができる。
しかしながら、不平衡の交流電力を出力する場合に、上記のように三次調波を重畳させると、電圧指令のピークが反対に大きくなってしまう可能性がある。このため、交直変換装置では、不平衡の交流電力を出力する場合においても、電圧指令のピークを抑え、直流電圧の利用率を向上させることが望まれる。
特開2008−193770号公報
本発明の実施形態は、不平衡の交流電力を出力する場合においても、電圧指令のピークを抑えることができる交直変換装置及びその制御方法を提供する。
本発明の実施形態によれば、変換器と、制御回路と、を備えた交直変換装置が提供される。前記変換器は、ブリッジ接続された自励式の複数のスイッチング素子を有し、直流回路及び多相交流の電力系統に接続され、前記複数のスイッチング素子のオン・オフにより、前記直流回路から供給される直流電力を前記多相交流の交流電力に変換し、前記交流電力を前記電力系統に供給する。前記制御回路は、前記電力系統の不平衡が検出された際に、前記電力系統の相毎に正弦波状の基礎信号を生成し、前記相毎の基礎信号に三次調波を重畳させて相毎の電圧指令信号を生成し、前記相毎の電圧指令信号と三角波状のキャリア信号との比較により、複数の制御信号を前記複数のスイッチング素子毎に生成し、前記複数の制御信号を前記複数のスイッチング素子に入力して、前記複数のスイッチング素子のオン・オフを制御することにより、前記不平衡に応じた無効電力及び逆相電力の少なくとも一方の前記交流電力を前記電力系統に供給する。前記制御回路は、前記相毎の基礎信号のそれぞれについて振幅及び位相角の少なくとも一方を検出し、検出した前記振幅及び位相角の少なくとも一方を基に、前記三次調波の振幅及び位相角を決定する。
不平衡の交流電力を出力する場合においても、電圧指令のピークを抑えることができる交直変換装置及びその制御方法が提供される。
第1の実施形態に係る交直変換装置を模式的に表すブロック図である。 図2(a)〜図2(d)は、第1の実施形態に係る制御回路の動作の一例を模式的に表すグラフ図である。 第1の実施形態に係る制御回路を模式的に表すブロック図である。 第1の実施形態に係る三次調波発生部を模式的に表すブロック図である。 第1の実施形態に係る制御回路の動作を模式的に表すフローチャートである。 図6(a)及び図6(b)は、基礎信号及び電圧指令信号の一例を模式的に表すグラフ図である。 図7(a)及び図7(b)は、基礎信号及び電圧指令信号の一例を模式的に表すグラフ図である。 第2の実施形態に係る三次調波発生部を模式的に表すブロック図である。 第3の実施形態に係る三次調波発生部を模式的に表すブロック図である。 第4の実施形態に係る三次調波発生部を模式的に表すブロック図である。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る交直変換装置を模式的に表すブロック図である。
図1に表したように、交直変換装置10は、変換器12と、制御回路14と、を備える。変換器12は、電力系統2及び直流回路4に接続される。
電力系統2は、多相の交流電力系統である。変換器12は、例えば、変圧器5を介して電力系統2に接続される。電力系統2には、負荷6a、6bが接続されている。電力系統2は、例えば、負荷6a、6bに三相交流電力を供給する。電力系統2の交流電力は、三相に限ることなく、二相でもよいし、四相以上でもよい。以下では、電力系統2の交流電力を三相交流電力として説明を行う。
直流回路4は、例えば、コンデンサなどの蓄電装置である。直流回路4は、例えば、電力系統2とは別の電力系統から供給された交流電力を直流電力に変換するコンバータなどでもよい。直流回路4は、変換器12に直流電力を供給できる任意の回路でよい。
交直変換装置10は、電力系統2の交流電力に不平衡が生じた場合に、直流回路4の直流電力を基に、無効電力及び逆相電力を電力系統2に供給する。交直変換装置10は、電力系統2の各相の有効電力が実質的に同じになり、かつ、各相の無効電力が実質的にゼロとなるように、無効電力及び逆相電力を電力系統2に出力する。このように、交直変換装置10は、電力系統2の交流電力の無効電力補償及び逆相電力補償を行い、電力系統2の交流電力を安定化させる。交直変換装置10の出力する交流電力は、無効電力及び逆相電力の少なくとも一方でもよい。
交直変換装置10は、例えば、電気鉄道の送電系統に用いられる。電気鉄道の送電系統においては、電力系統2にスコットトランス7を接続し、電力系統2の三相交流電力を2系統の単相交流電力に変換し、各単相交流電力を負荷6a、6bである鉄道車両に供給することが行われている。この場合、各鉄道車両の運転状況により、電力系統2の三相交流電力に不平衡が生じる。例えば、電気鉄道の送電系統において、スコットトランス7の近傍の電力系統2に交直変換装置10を接続する。これにより、鉄道車両の運転によって電力系統2に生じる電力の不平衡を抑制することができる。
また、直流回路4が蓄電装置である場合、交直変換装置10は、例えば、電力系統2の交流電力が定常状態の時に、電力系統2の交流電力を直流回路4に応じた直流電力に変換し、直流電力を直流回路4に供給する。すなわち、交直変換装置10は、電力系統2の交流電力を基に、直流回路4を充電する。
変換器12は、複数のスイッチング素子20u、20v、20w、20x、20y、20zと、複数の整流素子21u、21v、21w、21x、21y、21zと、を有する。以下では、各スイッチング素子20u、20v、20w、20x、20y、20zをまとめて称す場合に、「各スイッチング素子20」と称す。各整流素子21u、21v、21w、21x、21y、21zをまとめて称す場合に、「各整流素子21」と称す。
各スイッチング素子20は、ブリッジ接続されている。この例では、電力系統2の三相交流電力に応じた6つのスイッチング素子20が変換器12に設けられる。すなわち、変換器12は、いわゆる三相インバータである。変換器12は、各スイッチング素子20のオン・オフにより、直流電力から交流電力への変換、及び、交流電力から直流電力への変換を行う。各スイッチング素子20には、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やGTO(Gate Turn-Off thyristor)などの自励式のスイッチング素子(自己消弧素子)が用いられる。
以下では、電力系統2の三相交流電力の3つの相を分けて表現する場合に、U相、V相、W相として説明を行う。変換器12では、スイッチング素子20u、20xが、U相に対応し、スイッチング素子20v、20yが、V相に対応し、スイッチング素子20w、20zが、W相に対応する。スイッチング素子20u、20v、20wは、各相の上側アームであり、スイッチング素子20x、20y、20zは、各相の下側アームである。
各整流素子21は、各スイッチング素子20に対して逆並列に接続されている。各整流素子21には、例えば、ダイオードが用いられる。各整流素子21は、いわゆる還流ダイオードである。各スイッチング素子20及び各整流素子21の数は、6つに限ることなく、電力系統2の交流電力の相数に対応した任意の数でよい。
制御回路14は、各スイッチング素子20の制御端子(例えばゲート端子)に接続されている。制御回路14は、各スイッチング素子20の制御端子に制御信号(ゲート信号)を入力することにより、各スイッチング素子20のオン・オフを制御する。これにより、制御回路14は、変換器12による電力の変換を制御する。
交直変換装置10は、電流検出器16u、16v、16wと、電圧検出器17u、17v、17wと、電流検出器18u、18v、18wと、をさらに備える。各電流検出器16u、16v、16wは、変換器12から出力される交流電力の各相の出力電流を検出し、検出結果を制御回路14に入力する。各電圧検出器17u、17v、17wは、電力系統2の各相の線間電圧を検出し、検出結果を制御回路14に入力する。各電流検出器18u、18v、18wは、電力系統2の各相の負荷電流を検出し、検出結果を制御回路14に入力する。制御回路14は、入力された電流及び電圧の各検出結果を基に、各スイッチング素子20のオン・オフを制御する。
図2(a)〜図2(d)は、第1の実施形態に係る制御回路の動作の一例を模式的に表すグラフ図である。
図2(a)〜図2(d)は、制御回路14による各スイッチング素子20の制御信号の生成手順の一例を表す。
図2(a)〜図2(d)では、便宜的に、U相の各スイッチング20u、20xの制御信号の生成手順を表す。
制御回路14は、各スイッチング素子20u、20xの制御信号を生成する場合、まず、図2(a)に表すように、正弦波状の基礎信号BSuを生成する。制御回路14は、例えば、電圧検出器17uの検出結果から、U相の相電圧を求める。制御回路14には、電力系統2の三相交流電力の各相の電圧指令値が入力されている。制御回路14は、例えば、相電圧と電圧指令値との差分を求め、この差分に比例積分演算を施す。これにより、制御回路14は、変換器12から出力される交流電力のU相の相電圧を電圧指令値に近づけるための基礎信号BSuを生成する。
制御回路14は、電力系統2の交流電力の基本波の周波数の3倍の周波数を有する三次調波THを生成する。そして、制御回路14は、基礎信号BSuに三次調波THを重畳することにより、図2(b)に表すように、U相の電圧指令信号Vurefを生成する。
また、図2(b)に表すように、制御回路14は、三角波状のキャリア信号CSを生成する。キャリア信号CSの周波数は、電力系統2の交流電力の基本波の周波数よりも高い。キャリア信号CSの振幅は、例えば、電力系統2の交流電力の基本波の振幅と実質的に同じに設定される。
制御回路14は、キャリア信号CSと電圧指令信号Vurefとを比較することにより、図2(c)に表すように、U相の上側アームであるスイッチング素子20uの制御信号Sguを生成する。制御回路14は、電圧指令信号Vurefがキャリア信号CSよりも高い時に、スイッチング素子20uがオンとなるように、制御信号Sguを生成する。
そして、制御回路14は、図2(d)に表すように、制御信号Sguを反転させることにより、U相の下側アームであるスイッチング素子20xの制御信号Sgxを生成する。
制御回路14は、V相、W相についても上記と同様の処理を行うことにより、V相、W相の各スイッチング素子20の制御信号を生成する。制御回路14は、生成した各制御信号を各スイッチング素子20の制御端子に入力する。これにより、制御回路14は、各スイッチング素子20のオン・オフを制御する。
このように、制御回路14は、いわゆるPWM(Pulse Width Modulation)制御により、各スイッチング素子20のオン・オフを制御する。この際、制御回路14は、基礎信号BSuに三次調波THを重畳させることにより、電圧指令信号Vurefを生成する。これにより、出力電圧の基本波成分の最大値を大きくして、インバータの電圧利用率を向上させることができる。
例えば、キャリア信号CSと正弦波状の基礎信号BSuとを比較して制御信号を生成した場合には、出力電圧の基本波の振幅が、直流電圧の√3/2以下に制限される。上記のように、三次調波THを重畳させることにより、出力電圧の基本波の振幅を、直流電圧の√3/2よりも大きくすることができる。例えば、基礎信号BSuの振幅の1/6の振幅の三次調波THを重畳させる。これにより、基礎信号BSuのピーク値を最小にし、出力電圧の基本波の振幅を、直流電圧の√3/2よりも大きくすることができる。
キャリア信号CS及び三次調波THは、各相の制御信号の生成に共通に用いられる。キャリア信号CSは、例えば、相毎に用意してもよい。
図3は、第1の実施形態に係る制御回路を模式的に表すブロック図である。
図3は、制御回路14の電圧指令信号Vuref、Vvref、Vwrefの生成部分の構成を模式的に表すブロック図である。
図3に表したように、制御回路14は、基礎信号生成部30と、振幅位相角検出部32と、三次調波発生部34と、加算器36u、36v、36wと、を有する。
基礎信号生成部30には、各電圧検出器17u、17v、17wの検出値Vdetu、Vdetv、Vdetwが入力される。基礎信号生成部30は、上述のように、各検出値Vdetu、Vdetv、Vdetwを基に、変換器12から出力される交流電力の各相の基礎信号BSu、BSv、BSwを生成する。基礎信号生成部30は、生成した各基礎信号BSu、BSv、BSwを振幅位相角検出部32、及び、各加算器36u、36v、36wに入力する。
振幅位相角検出部32は、入力された各基礎信号BSu、BSv、BSwのそれぞれの振幅Vu、Vv、Vwを検出するとともに、各基礎信号BSu、BSv、BSwのそれぞれの位相角φu、φv、φwを検出する。振幅位相角検出部32は、検出した各振幅Vu、Vv、Vw及び各位相角φu、φv、φwを三次調波発生部34に入力する。
各位相角φu、φv、φwは、換言すれば、電力系統2の交流電圧の基準位相θに対する各基礎信号BSu、BSv、BSwの位相差である。基準位相θは、例えば、電力系統2のU相の位相である。この場合、位相角φuの最適値は、0°である。位相角φvの最適値は、120°である。位相角φwの最適値は、240°である。
三次調波発生部34には、振幅及び位相角の各検出値が入力されるとともに、基準位相θが入力される。三次調波発生部34は、入力された基準位相θ、各振幅Vu、Vv、Vw及び各位相角φu、φv、φwを基に、三次調波THの振幅kと、三次調波THの位相角φmと、を求める。三次調波発生部34は、求めた振幅k及び位相角φmから、k×sin(3θ+φm)の式に基づき、三次調波THを発生させる。そして、三次調波発生部34は、発生させた三次調波THを各加算器36u、36v、36wに入力する。
加算器36uは、入力された基礎信号BSuに三次調波THを加算する。すなわち、加算器36uは、基礎信号BSuに三次調波THを重畳させることにより、基礎信号BSu及び三次調波THからU相の電圧指令信号Vurefを生成する。同様に、加算器36vは、基礎信号BSvに三次調波THを重畳させることにより、V相の電圧指令信号Vvrefを生成する。加算器36wは、基礎信号BSwに三次調波THを重畳させることにより、W相の電圧指令信号Vwrefを生成する。
図4は、第1の実施形態に係る三次調波発生部を模式的に表すブロック図である。
図4に表したように、三次調波発生部34は、振幅位相角決定部40と、生成部42と、を有する。振幅位相角決定部40は、テーブルデータ44を有する。テーブルデータ44には、各基礎信号BSu、BSv、BSwの振幅Vu、Vv、Vw及び位相角φu、φv、φwと、三次調波THの振幅k及び位相角φmと、が関連付けられている。
より具体的には、テーブルデータ44には、各振幅Vu、Vv、Vw及び各位相角φu、φv、φwに対して、電圧指令信号Vurefのピーク値、電圧指令信号Vvrefのピーク値、及び、電圧指令信号Vwrefのピーク値の最大値が最小となる振幅k及び位相角φmが関連付けられている。このように、テーブルデータ44は、各相の電圧指令信号の3つのピーク値のうちの最も高い値を最小とするための振幅k及び位相角φmの組み合わせを記憶している。
振幅位相角決定部40には、各振幅Vu、Vv、Vw及び各位相角φu、φv、φwが入力される。振幅位相角決定部40は、入力された各振幅Vu、Vv、Vw及び各位相角φu、φv、φwを基にテーブルデータ44を参照する。これにより、振幅位相角決定部40は、電圧指令信号Vurefのピーク値、電圧指令信号Vvrefのピーク値、及び、電圧指令信号Vwrefのピーク値の最大値が最小となる振幅k及び位相角φmをテーブルデータ44から読み出す。
振幅位相角決定部40は、テーブルデータ44から読み出した値を、三次調波THの振幅k及び位相角φmとして決定し、決定した振幅k及び位相角φmを生成部42に入力する。
このように、振幅位相角決定部40は、Vu×sin(θ+φu)+k×sin(3θ+φm)のピーク値、Vv×sin(θ+φv)+k×sin(3θ+φm)のピーク値、及び、Vw×sin(θ+φw)+k×sin(3θ+φm)のピーク値の最大値が最小となる振幅k及び位相角φmを決定する。
例えば、U相の基礎信号BSuを基準とし、基礎信号BSuの振幅Vuと基礎信号BSvの振幅Vvとの電位差、基礎信号BSuの振幅Vuと基礎信号BSwの振幅Vwとの電位差、基礎信号BSuの位相角φuと基礎信号BSvの位相角φvとの位相差、基礎信号BSuの位相角φuと基礎信号BSwの位相角φwとの位相差と、振幅k及び位相角φmと、を関連付けてテーブルデータ44に記憶させる。そして、各電位差及び各位相差から振幅k及び位相角φmを読み出す。これにより、各振幅Vu、Vv、Vw及び各位相角φu、φv、φwの6つの変数を、各電位差及び各位相差の4つの変数に減らすことができる。これにより、例えば、振幅k及び位相角φmの読み出しにかかる演算処理時間を短縮することができる。
生成部42には、振幅k及び位相角φmが入力されるとともに、基準位相θが入力される。生成部42は、k×sin(3θ+φm)の式に基づいて三次調波THを生成し、三次調波THを各加算器36u、36v、36wに入力する。
図5は、第1の実施形態に係る制御回路の動作を模式的に表すフローチャートである。 図5に表したように、制御回路14は、各電流検出器16u、16v、16w、各電圧検出器17u、17v、17w、及び各電流検出器18u、18v、18wのそれぞれの検出結果を基に、電力系統2の交流電力の不平衡の検出を行う(図5のステップS01)。制御回路14は、例えば、電力系統2の交流電圧の振幅及び位相角、交流電流の振幅及び位相角のそれぞれの不平衡の検出を行う。
この例では、制御回路14において電力系統2の交流電力の不平衡を検出している。これに限ることなく、例えば、交直変換装置10の上位のコントローラなど、外部の機器において不平衡を検出し、外部の機器から入力された情報を基に、不平衡の検出を制御回路14に認識させるようにしてもよい。
制御回路14は、不平衡を検出すると、各電圧検出器17u、17v、17wの検出値Vdetu、Vdetv、Vdetwを基に、変換器12から出力される交流電力の各相の基礎信号BSu、BSv、BSwを生成する(図5のステップS02)。
制御回路14は、各基礎信号BSu、BSv、BSwを生成した後、各基礎信号BSu、BSv、BSwのそれぞれの振幅Vu、Vv、Vw及び位相角φu、φv、φwを検出する(図5のステップS03)。
制御回路14は、検出した各基礎信号BSu、BSv、BSwのそれぞれの振幅Vu、Vv、Vw及び位相角φu、φv、φwを基に、三次調波THの振幅k及び位相角φmを決定する(図5のステップS04)。制御回路14は、例えば、振幅位相角決定部40において、テーブルデータ44から読み出すことにより、三次調波THの振幅k及び位相角φmを決定する。
この例では、各振幅Vu、Vv、Vw及び各位相角φu、φv、φwのそれぞれを基に、三次調波THの振幅k及び位相角φmを決定している。これに限ることなく、三次調波THの振幅k及び位相角φmは、各振幅Vu、Vv、Vw及び各位相角φu、φv、φwの少なくとも一方を基に決定してもよい。
制御回路14は、決定した振幅k及び位相角φmを基に、三次調波THを生成する(図5のステップS05)。
制御回路14は、三次調波THを生成した後、各基礎信号BSu、BSv、BSwのそれぞれに三次調波THを重畳させることにより、各相の電圧指令信号Vuref、Vvref、Vwrefを生成する(図5のステップS06)。
制御回路14は、各電圧指令信号Vuref、Vvref、Vwrefとキャリア信号CSとの比較により、各スイッチング素子20のそれぞれの制御信号を生成する(図5のステップS07)。
そして、制御回路14は、生成した各制御信号を各スイッチング素子20の制御端子に入力することにより、各スイッチング素子20のオン・オフを制御する(図5のステップS08)。すなわち、制御回路14は、変換器12による直流電力から交流電力への変換を制御する。これにより、制御回路14は、変換器12から電力系統2の不平衡に応じた無効電力及び逆相電力の少なくとも一方の不平衡な交流電力を供給し、電力系統2の交流電力の不平衡を抑制する。
このように、交直変換装置10は、電力系統2の交流電力に不平衡が生じた際に、不平衡な交流電力を電力系統2に供給することにより、電力系統2の交流電力の不平衡を抑制し、電力系統2を安定させる。
図6(a)及び図6(b)は、基礎信号及び電圧指令信号の一例を模式的に表すグラフ図である。
図6(a)は、各相の基礎信号BSu、BSv、BSw及び三次調波THの一例を表している。
図6(b)は、各相の電圧指令信号Vuref、Vvref、Vwref及びキャリア信号CSの一例を表している。
図6(a)及び図6(b)は、電力系統2の交流電力に不平衡が生じた場合を例示している。また、図6(a)及び図6(b)は、三次調波THの振幅k及び位相角φmの調整を行わず、所定値とした場合の参考例を表している。
図6(a)及び図6(b)に表したように、不平衡が生じた各基礎信号BSu、BSv、BSwに対して一定の三次調波THを重畳させた場合には、電圧指令信号Vuref、Vvref、Vwrefに大きなピークが生じてしまう可能性がある。この例では、電圧指令信号Vvrefのピークが大きくなっている。例えば、電圧指令信号Vvrefのピークがキャリア信号CSの振幅よりも大きくなると、出力電圧の制御性が低下し、高調波成分が高くなる。
図7(a)及び図7(b)は、基礎信号及び電圧指令信号の一例を模式的に表すグラフ図である。
図7(a)及び図7(b)では、図6(a)と同じ基礎信号BSu、BSv、BSwに対して、振幅k及び位相角φmを調整した三次調波THを重畳させた例を表している。
図7(a)及び図7(b)に表したように、三次調波THの振幅k及び位相角φmを調整することにより、例えば、電圧指令信号Vurefのピーク値、電圧指令信号Vvrefのピーク値、及び、電圧指令信号Vwrefのピーク値の最大値を最小とすることができる。この例では、電圧指令信号Vvrefのピーク値を下げることができる。例えば、電圧指令信号Vvrefのピーク値をキャリア信号CSの振幅よりも低くすることができる。
このように、本実施形態に係る交直変換装置10では、各基礎信号BSu、BSv、BSwの振幅及び位相角に応じて、三次調波THの振幅及び位相角を調整する。これにより、不平衡の交流電力を出力する場合においても、各電圧指令信号Vuref、Vvref、Vwrefのピークを抑えることができる。例えば、直流電圧の利用率を向上させることができる。出力電圧の高調波成分を抑えることができる。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態に係る三次調波発生部を模式的に表すブロック図である。
図8に表したように、三次調波発生部34は、最大値選択部50、接点切替部51と、接点52u、52v、52wと、係数回路53と、生成部54と、を有する。なお、上記第1の実施形態と機能・構成上実質的に同じものについては、同符号を付し、詳細な説明を省略する。
最大値選択部50には、各基礎信号BSu、BSv、BSwのそれぞれの振幅Vu、Vv、Vwが入力される。最大値選択部50は、各振幅Vu、Vv、Vwの最大値を選択し、その最大値を接点切替部51及び係数回路53に入力する。
接点切替部51には、最大値選択部50で選択された最大値が入力されるとともに、各振幅Vu、Vv、Vwが入力される。接点切替部51は、各接点52u、52v、52wの制御端子に接続されている。接点切替部51は、入力された振幅値及び最大値を基に、各接点52u、52v、52wのオン・オフを切り替える。
接点52uには、U相の基礎信号BSuの位相角φuが入力される。接点52vには、V相の基礎信号BSvの位相角φvが入力される。接点52wには、W相の基礎信号BSwの位相角φwが入力される。各接点52u、52v、52wは、生成部54に接続されている。従って、各接点52u、52v、52wのオン・オフにより、各位相角φu、φv、φwのいずれかが選択的に生成部54に入力される。
接点切替部51は、振幅Vuと最大値とを比較し、振幅Vuと最大値とが同じである場合に、接点52uをオンにする。同様に、接点切替部51は、振幅Vvと最大値とを比較し、振幅Vvと最大値とが同じである場合に、接点52vをオンにし、振幅Vwと最大値とを比較し、振幅Vwと最大値とが同じである場合に、接点52wをオンにする。これにより、接点切替部51は、各振幅Vu、Vv、Vwが最大の相の位相角を三次調波THの位相角φmとして生成部54に入力する。
係数回路53は、入力された最大値に所定の係数をかけ、係数をかけた後の最大値を三次調波THの振幅kとして生成部54に入力する。係数回路53のかける係数は、例えば、1/6である。
生成部54は、上記第1の実施形態と同様に、入力された振幅k及び位相角φmを基に、k×sin(3θ+φm)の式に基づいて三次調波THを生成する。そして、生成部54は、生成した三次調波THを各加算器36u、36v、36wに入力する。
このように、この例では、振幅が最大の相の基礎信号に合わせて三次調波THを生成する。この場合にも、各電圧指令信号Vuref、Vvref、Vwrefのピークを抑えることができる。また、この場合には、上記第1の実施形態に比べて、三次調波THを容易に生成することができる。制御回路14における三次調波THの生成の処理負荷を軽減することができる。
一方、上記第1の実施形態のように、電圧指令信号Vurefのピーク値、電圧指令信号Vvrefのピーク値、及び、電圧指令信号Vwrefのピーク値の最大値が最小となるように三次調波THを生成した場合には、各電圧指令信号Vuref、Vvref、Vwrefのピークをより適切に抑えることができる。
(第3の実施形態)
図9は、第3の実施形態に係る三次調波発生部を模式的に表すブロック図である。
図9に表したように、三次調波発生部34は、接点60u、60v、60wと、係数回路61と、減算器62、63と、絶対値回路64と、最小値選択部65、接点切替部66と、生成部67と、を有する。
接点60uには、基礎信号BSuの振幅Vuが入力される。接点60vには、基礎信号BSvの振幅Vvが入力される。接点60wには、基礎信号BSwの振幅Vwが入力される。各接点60u、60v、60wは、係数回路61に接続されている。これにより、各接点60u、60v、60wのオン・オフにより、各振幅Vu、Vv、Vwのいずれかが選択的に係数回路61に入力される。
減算器62には、V相の基礎信号BSvの位相角φvが入力される。また、減算器62には、位相角φvの基準値が入力される。この例では、120°が位相角φvの基準値として減算器62に入力される。減算器62は、位相角φvと基準値との差を算出し、算出した差を絶対値回路64に入力する。
減算器63には、W相の基礎信号BSwの位相角φwが入力される。また、減算器63には、位相角φwの基準値が入力される。この例では、240°が位相角φwの基準値として減算器63に入力される。減算器63は、位相角φwと基準値との差を算出し、算出した差を絶対値回路64に入力する。
絶対値回路64には、各減算器62、63で算出された差が入力されるとともに、U相の基礎信号BSuの位相角φuが入力される。絶対値回路64は、入力された各値の絶対値を求め、各絶対値を最小値選択部65及び接点切替部66に入力する。すなわち、絶対値回路64は、各位相角φu、φv、φwの基準値との差の絶対値を最小値選択部65及び接点切替部66に入力する。
最小値選択部65は、各位相角φu、φv、φwの基準値との差の絶対値の最小値を選択し、その最小値を接点切替部66に入力する。また、最小値選択部65は、選択した最小値を三次調波THの位相角φmとして生成部67に入力する。
接点切替部66は、各接点60u、60v、60wの制御端子に接続されている。接点切替部66は、入力された絶対値及び最小値を基に、各接点60u、60v、60wのオン・オフを切り替える。
接点切替部66は、位相角φuの絶対値と最小値とを比較し、絶対値と最小値とが同じである場合に、接点60uをオンにする。同様に、接点切替部66は、位相角φvの基準値との差の絶対値と最小値とを比較し、絶対値と最小値とが同じである場合に、接点60vをオンにし、位相角φwの基準値との差の絶対値と最小値とを比較し、絶対値と最小値とが同じである場合に、接点60wをオンにする。これにより、接点切替部66は、各位相角φu、φv、φwと基準値との差の絶対値が最小の相の振幅を係数回路61に入力する。
係数回路61は、入力された振幅に所定の係数をかけ、係数をかけた後の振幅を三次調波THの振幅kとして生成部67に入力する。係数回路61のかける係数は、例えば、1/6である。
生成部67は、入力された振幅k及び位相角φmを基に、k×sin(3θ+φm)の式に基づいて三次調波THを生成する。そして、生成部67は、生成した三次調波THを各加算器36u、36v、36wに入力する。
このように、この例では、各位相角φu、φv、φwと基準値との差の絶対値が最小の相の基礎信号に合わせて三次調波THを生成する。この場合にも、各電圧指令信号Vuref、Vvref、Vwrefのピークを抑えることができる。この場合には、上記第1の実施形態に比べて、三次調波THを容易に生成することができる。制御回路14における三次調波THの生成の処理負荷を軽減することができる。
(第4の実施形態)
図10は、第4の実施形態に係る三次調波発生部を模式的に表すブロック図である。
図10に表したように、三次調波発生部34は、減算器70、71と、平均値回路72、73と、係数回路74と、生成部75と、を有する。
減算器70には、V相の基礎信号BSvの位相角φvと、位相角φvの基準値と、が入力される。この例では、120°が位相角φvの基準値として減算器70に入力される。減算器70は、位相角φvと基準値との差を算出し、算出した差を平均値回路73に入力する。
減算器71には、W相の基礎信号BSwの位相角φwと、位相角φwの基準値と、が入力される。この例では、240°が位相角φwの基準値として減算器71に入力される。減算器71は、位相角φwと基準値との差を算出し、算出した差を平均値回路73に入力する。
平均値回路72には、各基礎信号BSu、BSv、BSwのそれぞれの振幅Vu、Vv、Vwが入力される。平均値回路72は、各振幅Vu、Vv、Vwの平均値を算出し、算出した平均値を係数回路74に入力する。
平均値回路73には、各減算器70、71で算出された差が入力されるとともに、U相の基礎信号BSuの位相角φuが入力される。平均値回路73は、入力された各値の平均値を求める。すなわち、平均値回路73は、各位相角φu、φv、φwの基準値との差の平均値を求める。平均値回路73は、算出した平均値を三次調波THの位相角φmとして生成部75に入力する。
係数回路74は、入力された振幅の平均値に所定の係数をかけ、係数をかけた後の振幅を三次調波THの振幅kとして生成部75に入力する。係数回路75のかける係数は、例えば、1/6である。
生成部75は、入力された振幅k及び位相角φmを基に、k×sin(3θ+φm)の式に基づいて三次調波THを生成する。そして、生成部75は、生成した三次調波THを各加算器36u、36v、36wに入力する。
このように、この例では、各振幅Vu、Vv、Vwの平均値、及び、各位相角φu、φv、φwと基準値との差の平均値を基に、三次調波THを生成する。この場合にも、各電圧指令信号Vuref、Vvref、Vwrefのピークを抑えることができる。この場合には、上記第1の実施形態に比べて、三次調波THを容易に生成することができる。制御回路14における三次調波THの生成の処理負荷を軽減することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2…電力系統、 4…直流回路、 5…変圧器、 6a、6b…負荷、 7…スコットトランス、 10…交直変換装置、 12…変換器、 14…制御回路、 16u、16v、16w…電流検出器、 17u、17v、17w…電圧検出器、 18u、18v、18w…電流検出器、 20、20u、20v、20w、20x、20y、20z…スイッチング素子、 21、21u、21v、21w、21x、21y、21z…整流素子、 30…基礎信号生成部、 32…振幅位相角検出部、 34…三次調波発生部、 36u、36v、36w…加算器、 40…振幅位相角決定部、 42…生成部、 44…テーブルデータ、 50…最大値選択部、 51…接点切替部、 52u、52v、52w…接点、 53…係数回路、 54…生成部、 60u、60v、60w…接点、 61…係数回路、 62、63…減算器、 64…絶対値回路、 65…最小値選択部、 66…接点切替部、 67…生成部、 70、71…減算器、 72、73…平均値回路、 74…係数回路、 75…生成部

Claims (5)

  1. ブリッジ接続された自励式の複数のスイッチング素子を有し、直流回路及び多相交流の電力系統に接続され、前記複数のスイッチング素子のオン・オフにより、前記直流回路から供給される直流電力を前記多相交流の交流電力に変換し、前記交流電力を前記電力系統に供給する変換器と、
    前記電力系統の不平衡が検出された際に、前記電力系統の相毎に正弦波状の基礎信号を生成し、前記相毎の基礎信号に三次調波を重畳させて相毎の電圧指令信号を生成し、前記相毎の電圧指令信号と三角波状のキャリア信号との比較により、複数の制御信号を前記複数のスイッチング素子毎に生成し、前記複数の制御信号を前記複数のスイッチング素子に入力して、前記複数のスイッチング素子のオン・オフを制御することにより、前記不平衡に応じた無効電力及び逆相電力の少なくとも一方の前記交流電力を前記電力系統に供給する制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、前記相毎の基礎信号のそれぞれについて振幅及び位相角の少なくとも一方を検出し、検出した前記振幅及び位相角の少なくとも一方を基に、前記三次調波の振幅及び位相角を決定する交直変換装置。
  2. 前記制御回路は、前記相毎の基礎信号のそれぞれの振幅及び位相角と、前記三次調波の振幅及び位相角と、を関連付けて記憶したテーブルデータを有し、前記相毎の電圧指令信号のそれぞれのピーク値の最大値が最小となる前記三次調波の振幅及び位相角を前記テーブルデータから読み出すことにより、前記三次調波の振幅及び位相角を決定する請求項1記載の交直変換装置。
  3. 前記制御回路は、前記相毎の基礎信号のそれぞれの振幅の最大値の係数倍を前記三次調波の振幅として決定し、振幅が最大となる相の前記基礎信号の位相角を前記三次調波の位相角として決定する請求項1記載の交直変換装置。
  4. 前記制御回路は、前記相毎の基礎信号のそれぞれの振幅の平均値の係数倍を前記三次調波の振幅として決定し、前記相毎の基礎信号のそれぞれの位相角の基準値との差の平均値を前記三次調波の位相角として決定する請求項1記載の交直変換装置。
  5. ブリッジ接続された自励式の複数のスイッチング素子を有し、直流回路及び多相交流の電力系統に接続され、前記複数のスイッチング素子のオン・オフにより、前記直流回路から供給される直流電力を前記多相交流の交流電力に変換し、前記交流電力を前記電力系統に供給する変換器と、
    前記電力系統の不平衡が検出された際に、前記電力系統の相毎に正弦波状の基礎信号を生成し、前記相毎の基礎信号に三次調波を重畳させて相毎の電圧指令信号を生成し、前記相毎の電圧指令信号と三角波状のキャリア信号との比較により、複数の制御信号を前記複数のスイッチング素子毎に生成し、前記複数の制御信号を前記複数のスイッチング素子に入力して、前記複数のスイッチング素子のオン・オフを制御することにより、前記不平衡に応じた無効電力及び逆相電力の少なくとも一方の前記交流電力を前記電力系統に供給する制御回路と、
    を備えた交直変換装置の制御方法であって、
    前記相毎の基礎信号のそれぞれについて振幅及び位相角の少なくとも一方を検出する工程と、
    検出した前記振幅及び位相角の少なくとも一方を基に、前記三次調波の振幅及び位相角を決定する工程と、
    を有する交直変換装置の制御方法。
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