JP2018013613A - 画像加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】導電性弾性部材35を設置するフィルム加熱方式の定着装置において、導電性弾性部材を安定して、定着フィルム21に当接させつつ、定着フィルムの座屈を抑制する。【解決手段】導電性弾性部材35の外径Ddを加圧ローラ30の外径Pdよりも小さくし、定着フィルム当接時には、導電性弾性部材35が定着フィル21ムに接触する外径となるようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、記録材上のトナー像を加熱する画像加熱装置に関する。この画像加熱装置は、電子写真方式などの複写機、プリンタ、ファックス、それらの複合機能機等の画像形成装置において定着装置等として用いられ得る。
従来、上記のような画像形成装置においては、画像形成プロセス手段部にて目的の画像情報に対応するように記録材(以下、用紙又は紙と記す)に形成担持させた未定着トナー画像を加熱定着させる定着装置としてフィルム加熱方式の装置が実用化されている。
この定着装置は、ヒータ(加熱体)に加熱部材としての定着フィルム(以下、フィルムと記す)を加圧部材で押圧密着させて走行させる。そして、フィルムを挟んでヒータと加圧部材とで形成される圧接ニップ部(定着ニップ部)に用紙を導入してフィルムに密着させ、フィルムと一緒に定着ニップ部を通過させる。これにより、ヒータの熱をフィルムを介して用紙に与えて未定着トナー画像を用紙面に加熱定着させるものである。
フィルム加熱方式の定着装置においては特に乾燥した電気抵抗の高い用紙を通紙した際に、用紙とフィルムの摩擦によりフィルム表面がトナーの帯電極性とは逆極性に帯電してしまうことがある。このときトナー像を担持した用紙を通紙すると、用紙のトナーに対する静電的な保持力が低下するため、未定着トナーがフィルム側へ転移する現象(静電オフセット)が発生することがある。
この静電オフセットを防止するために、特許文献1には、フィルムの一部に導電面を露出させ、駆動回転体としての加圧ローラの芯金上に設けた導電性弾性体とフィルムと加圧ローラとの圧接ニップ部で接触させる。そして芯金をアースに落とすことによってフィルムの表面が帯電することを防止する構成が開示されている。この構成では、導電性弾性体を安定してフィルムに当接させるために、導電性弾性体の外径は、加圧ローラの外径よりも大きくしている。
特開平6−202509号公報
前述のような定着装置では、フィルムと加圧ローラの当接時には、フィルムは導電性弾性体側が持ち上げられて、加圧ローラに対して傾いた状態になっている。傾いた状態では、導電性弾性体側は、潰れ量が小さいため加圧ローラの外径が大きく、反対側は潰れ量が大きいため外径は小さくなる。そのため、加圧ローラの回転により、フィルムは、導電性弾性体側の方が速く送られることになる。それにより、フィルムには、導電性弾性体側に寄る力が発生する。
一方で、近年では、製品の小型のため、紙搬送において、搬送ローラ、転写部、定着部間の距離が短くなっている。各部において、用紙搬送方向に対して、製品公差上の傾きが生じる。傾きがある部で用紙が搬送されると、傾きの分、搬送方向に対して垂直方向にも力が働く。このとき定着部に用紙がニップされると、用紙からフィルムが長手方向の力を受ける。フィルムが受ける力は、用紙が転写部を抜けるまで続くため、定着部と転写部の距離が短いと、用紙が転写部を抜けるまでの距離が長くなるため、フィルムが寄る力が大きくなる。
導電性弾性部材によるフィルムへの働く力と製品の小型化による用紙搬送によるフィルムへの働く力の方向が同じ方向になった場合には、フィルムへの働く力がさらに大きくなる。そのため、フィルムを規制するフランジ部材に強く当り、フィルムが座屈する可能性が高くなってしまう。
本発明の目的は、製品の小型化により、用紙搬送によるフィルム(可撓性を有する円筒形状の回転体)へ働く力が大きくなっても、導電性弾性体でのフィルムへの影響を抑制することにより、製品寿命を通して、フィルムの座屈発生を抑制することである。
上記の目的を達成するための本発明に係る画像加熱装置の代表的な構成は、
可撓性を有する筒状の回転体と、
前記回転体の内面に当接するバックアップ部材と、
芯金と該芯金の外回りにローラ状に形成された弾性層を備え、前記回転体を介して前記バックアップ部材と前記弾性層の弾性に抗して加圧して当接することにより前記回転体との間にニップ部を形成する弾性ローラと、を有し、
前記ニップ部にてトナー像を担持した記録材を挟持搬送して加熱する画像加熱装置であって、
前記回転体は少なくとも一部に周方向に沿って導電面を有し、
前記芯金には前記ニップ部において弾性に抗して前記導電面と接して前記芯金と連れ回り可能な環状の導電性弾性部材が設置されており、
前記弾性ローラの自由状態において、前記導電性弾性部材の外径は前記弾性ローラの外径より小さいことを特徴とする。
本発明によれば、導電性弾性部材を安定して可撓性を有する筒状の回転体に当接させつつ、該回転体の座屈を抑制することが可能となる。
実施例1における定着装置の加圧ローラと導電ゴム輪の構成説明図 実施例1における定着装置の正面模式図 同装置の切り欠き正面模式図 図3の(4)−(4)線矢視の拡大横断面模式図 フランジ部材と、これが嵌着されるステーの外方突出部の外観斜視模式図 フィルムの層構成説明図 画像形成装置の一例の構成模式図 参考例の説明図 用紙搬送によるフィルムに働く力の説明図
《実施例1》
[画像形成装置]
図7は本発明に係る画像加熱装置を定着装置Fとして搭載した画像形成装置1の一例の構成模式図である。この画像形成装置1は電子写真記録技術を用いたモノクロのレーザプリンタである。
この画像形成装置1において、記録材(以下、用紙と記す)Pにトナー像を形成する画像形成部2は、矢印R3の方向に回転駆動される像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、ドラムと記す)3を有する。更に、画像形成部2は、ドラム3の周囲にドラム回転方向に沿って順に配設された、ドラム3に作用する電子写真プロセス機器としての、帯電器4、レーザスキャナ5、現像器6、転写ローラ7、ドラムクリーナー8を有する。レーザスキャナ5はレーザ光Bをドラム3に照射する露光装置である。
この画像形成部2のドラム3に対するトナー像の電子写真作像原理・動作は周知であるからその説明は割愛する。
カセット9に積載されて収容されている用紙Pが所定の制御タイミングで駆動される給紙ローラ10により1枚分離給送され、搬送ローラ11によってドラム3と転写ローラ7との当接部である転写ニップ部12に搬送される。この転写ニップ部12でドラム3側からトナー像が転写された用紙Pが定着装置Fに搬送されてトナー像の加熱定着を受ける。定着装置Fを出た画像形成済みの用紙Pは搬送ローラ13によって排出トレー14に排出される。aは用紙搬送方向(記録材搬送方向)を示している。
[定着装置]
以下で説明する定着装置Fに関して、正面側とは用紙Pの入口側、背面側とは用紙Pの出口側である。左右とは装置Fを正面側からみて左又は右である。本実施例においては右側を一端側(駆動側)、左側を他端側(非駆動側)とする。上流側と下流側は用紙搬送方向aにおいて上流側と下流側である。また、加圧ローラの軸線方向或いはこれに平行な方向を長手方向とし、これに直交する方向を短手方向とする。
本実施例の定着装置Fは、立ち上げ時間の短縮や低消費電力化を目的としたフィルム(ベルト)加熱方式の画像加熱装置(OMF:オンデマンド定着器)である。図2は本実施例の定着装置Fの正面模式図、図3は同装置Fの切り欠き正面模式図、図4は図3の(4)−(4)線矢視の拡大横断面模式図である。
この定着装置Fは、大別して、フィルムユニット(ベルトユニット)20と、弾性を有する駆動回転体としての加圧ローラ30と、これらを収容している装置枠体(シャーシ、ハウジング)40を有する。
フィルムユニット20は内部アセンブリ(内部部材)に対してルーズに外嵌されている、可撓性を有する無端状(円筒形状)の回転可能なベルトである定着フィルム(以下、フィルムと記す)21を有する。フィルム21の内部には、加熱体としての加熱ヒータ(以下、ヒータと記す)22、ヒータ22を保持する保持部材であるヒータホルダー(以下、ホルダーと記す)23、ホルダー23を支持するステー24が内部アセンブリとして配設されている。
ヒータ22、ホルダー23、ステー24は何れも長さがフィルム21の幅(長さ)よりも長い部材であり、一端側と他端側がそれぞれフィルム21の両端部から外方に突出している。そして、ステー24の一端側と他端側の外方突出部24aに対してそれぞれ一端側と他端側のフランジ部材25R・25Lが嵌着されている。フランジ部材25R・25Lはそれぞれ左右対称形状の耐熱樹脂製のモールド成形品である。図5の(a)と(b)は本実施例におけるフランジ部材25(R・L)と、これが嵌着されるステー24の外方突出部24aの外観斜視模式図である。
フィルム21はステー24の両端部にそれぞれ嵌着されたフランジ部材25R・25Lの対向するフランジ面(鍔座)25a・25aによって幅方向への移動が規制されて内部アセンブリ22〜24の外側にルーズに外嵌されている。また、フィルム21の両端部の内面がそれぞれフランジ部材25R・25Lのフランジ面25aに設けられている円弧状のガイド部25bに接することによりフィルム21の回転がガイドされる。
(1)フィルム
本実施例における可撓性を有するフィルム21は自由状態においては自身の弾発性によりほぼ円筒形状(筒状)を呈し、外径が20mmであり、厚み方向に多層構成となっている。図6はこのフィルム21の層構成模式図である。層構成としては、フィルム21の強度を保つための円筒状の基層21aと、この基層21aの外周面に配設された導電プライマ層21bと、更にその外側に配設された、フィルム表面への汚れ付着低減のための離型層21cと、からなる。
基層21aの材質は、ヒータ22の熱を受けるため耐熱性が必要であり、またヒータ22と摺動するため強度も必要である。そのため、SUS(Stainless Used Steel:ステンレス鋼)やニッケルなどの金属やポリイミドなどの耐熱性樹脂を用いると良い。金属は樹脂に比べると強度があるため薄肉化でき、また熱伝導率も高いため、ヒータ22の熱をフィルム21の表面へ伝達しやすい。一方、樹脂は金属に比べると比重が小さいため熱容量が小さく温まりやすい利点がある。また樹脂は塗工成型により薄肉のフィルムが成型できるため安価に成型できる。
本実施例では、フィルム21の基層21aの材質としてポリイミド樹脂を用い、熱伝導率と強度を向上させるためカーボン系のフィラーを添加して用いた。基層21aの厚さは薄いほどヒータ22の熱をフィルム21の表面に伝達しやすいが強度が低下するため15μm〜100μm程度が好ましく、本実施例では50μmとした。
導電プライマ層21bは、ポリイミド樹脂やフッ素樹脂からなり、カーボン等が添加されて低抵抗化されている。定着装置Fへの通紙時には、フィルム21の他端側に環状に配設されている、導電プライマ層21bの露出部である導電層露出部21dが加圧ローラ30の側に配設されている導電性弾性体である環状の導電ゴム輪35を介して接地する。これによりフィルム21の電位を安定させている。これについては後述する。
離型層21cの材質は、パーフルオロアルコキシ樹脂(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン樹脂(FEP)等のフッ素樹脂を用いると好ましい。本実施例ではフッ素樹脂の中でも離型性と耐熱性に優れるPFAを用い、導電材が分散され、中抵抗化されている。
離型層21cは、チューブを被覆させたものでも良いが、表面を塗料でコートしたものでも良く、本実施例では、薄肉成型に優れるコートにより離型層21cを成型した。離型層21cは薄いほどヒータ22の熱をフィルム21の表面に伝達しやすいが、薄すぎると耐久性が低化するため、5μm〜30μm程度が好ましく、本実施例では10μmとした。
導電ゴム輪35が導電プライマ層21bと接触して導通をとるために、フィルム21の他端側の長手端部5mm幅は離型層21cが成形されておらず、フィルム21の周方向に導電プライマ層21bが環状に露出した導電層露出部21dを形成している。
(2)ヒータ
本実施例のヒータ22はフィルム加熱方式の加熱装置で用いられる一般的なヒータであり、セラミックス製の基板上に抵抗発熱体を直列に設けたものを用いている。ヒータ22は、用紙搬送方向aの幅Wh(図4)=6mm、厚さH=1mmのアルミナの基板表面に、Ag/Pd(銀パラジウム)の抵抗発熱体をスクリーン印刷により10μm塗工し、その上に発熱体保護層としてガラスを50μmの厚さで覆ったものを用いた。
ヒータ22は制御部(制御回路部:CPU)50で制御される給電部51から電気的コネクタ(不図示)を介して電力供給を受けて抵抗発熱体の所定の有効全長領域が急峻に発熱する。ヒータ22の背面にはセラミック基板の温度を検知するための温度検知素子であるサーミスタ26が配置されている。このサーミスタ26の温度に関する検知信号が制御部50に入力する。制御部50はこのサーミスタ26からの入力信号に応じて給電部51からヒータ22の抵抗発熱体に流す電流を適切に制御することで、ヒータ22の温度を所定の温度に立ち上げてその温度が維持されるように調整(温調)している。
また、ヒータ22の背面には、ヒータ22が異常発熱した場合に給電部51からヒータ22への給電回路を遮断するために保安素子である温度ヒューズ27が配置されている。ヒータ22はこの温度ヒューズ27を介して商用電源に接続されている。温度ヒューズ27が異常高温になるとOFF動作して商用電源からヒータ22への給電を遮断する。
(3)ホルダーとステー
ホルダー23は、ヒータ22の熱を奪い難いように低熱容量の材料が好ましく、本実施例では耐熱性樹脂である液晶ポリマー(LCP)を用いた。ホルダー23は強度を持たせるために鉄製のステー24でヒータ22とは反対側から支えられている。
(4)加圧ローラ
本実施例の加圧ローラ30は芯金31と該芯金の外回りにローラ状に形成された弾性層32を備えた弾性ローラである。本実施例の加圧ローラ30は外径14mmであり、鉄製の芯金31の外径9mm部にシリコーンゴムが厚さ2.5mmでローラ状に同心一体に配設されて弾性層32を形成している。弾性層32は、耐熱性のあるシリコーンゴムやフッ素ゴムが用いられるが、本実施例ではシリコーンゴムを使用している。本実施例の加圧ローラ30の弾性層32はソリッドゴムの弾性層である。
加圧ローラ30の外径は10〜50mm程度のものが使用されるが、外径は小さい方が熱容量を抑えられる。しかし、小さ過ぎるとフィルムユニット20との圧接でフィルム21と加圧ローラ30との間に形成される定着ニップ部Noの用紙搬送方向aに関する幅が狭くなってしまうので適度な径が必要であり、本実施例では、外径を14mmとした。弾性層32の肉厚に関しても、薄過ぎれば金属製の芯金31に熱が逃げるので適度な厚みが必要であり、本実施例では、弾性層32の厚さを2.5mmとした。
弾性層32の上には、トナーの離型層として、パーフルオロアルコキシ樹脂(PFA)からなる離型層33が形成されている。離型層33はフィルム21の離型層21cと同様にチューブを被覆させたものでも表面を塗料でコートしたものでも良いが、本実施例では、耐久性に優れるチューブで膜厚20μmとした。離型層33の材質としては、PFAの他に、PTFE、FEP等のフッ素樹脂や、離型性の良いフッ素ゴムやシリコーンゴム等を用いても良い。
加圧ローラ30の表面硬度は、低いほど軽圧で定着ニップ部Noの幅が得られるが、低すぎると耐久性が低化するため、本実施例では、Asker−C硬度(600g荷重)で、40°とした。
加圧ローラ30の芯金31の両端部にはそれぞれ芯金31と同心一体に芯金31よりも小径の軸部31aが配設されている。加圧ローラ30はこの一端側と他端側の軸部31a・31aをそれぞれ装置枠体40の一端側と他端側の側板41R・41L間に軸受部材42を介して軸受させて回転可能に配設されている。また、一端側の軸部31aには同心一体に駆動ギア34が配設されている。
このギア34に制御部50で制御されるモータ52の駆動力が駆動伝達部(不図示)を介して伝達されることで、加圧ローラ30が駆動回転体として図4において矢印R30の方向に所定の周速度で回転駆動される。本実施例においては、加圧ローラ30は表面移動速度150mm/secで回転駆動される。
(5)加圧機構
フィルムユニット20は装置枠体40に対して上記のように回転可能に配設されている加圧ローラ30にヒータ21の側を対向させて加圧ローラ30に平行に配列されている。フィルムユニット20の一端側と他端側のフランジ部材25R・25Lはそれぞれ装置枠体40の側板41R・41Lに形成されているガイドスリット部42a・42aに係合している。
ガイドスリット部42a・42aはそれぞれフランジ部材25R・25Lを加圧ローラ30に近づく方向と遠のく方向とにスライド案内する。従って、フィルムユニット20は全体に側板41R・41L間においてガイドスリット部42a・42aに沿って加圧ローラ30に対して近づく方向と遠のく方向とに移動可能な自由度を有する。
そして、一端側のフランジ部材25Rにおけるバネ受け部25cと装置枠体40の一端側のバネ受け部43Rとの間には加圧バネ44Rが縮設されている。同様に、他端側のフランジ部材25Lにおけるバネ受け部25cと装置枠体40の他端側のバネ受け部43Lとの間には加圧バネ44Lが縮設されている。
上記の加圧バネ44R・44Lの縮設反力によりフィルムユニット20のステー24の一端側と他端側の外方突出部24aにフランジ部材25R・25Lを介してそれぞれ所定の同等の押圧力が作用している。これにより、ヒータ21を有するホルダー23と加圧ローラ30とが加圧ローラ30の弾性層32の弾性に抗してフィルム21を挟んで所定の加圧力をもって圧接する。本実施例の定着装置Fにおいては、ヒータ21、或いはヒータ21とホルダー23がフィルム21の内面に当接するバックアップ部材として機能している。
そのため、図4のように、フィルム21と加圧ローラ30との間に用紙搬送方向aに関して所定幅の定着ニップ部Noが形成される。また、ヒータ21はフィルム21の内面に接触し、用紙搬送方向aに関して所定幅の内面ニップ部Niを形成し、フィルム21を内側から加熱する。
(6)定着動作
前記のように、加圧ローラ30のギア34に制御部50で制御されるモータ52の駆動力が駆動伝達部を介して伝達されることで、加圧ローラ30が駆動回転体として図4において矢印R30の方向に所定の周速度で回転駆動される。この加圧ローラ30の回転により定着ニップ部Noにおける加圧ローラ30との摩擦力でフィルム21に回転力が作用する。これにより、フィルム21はその内面が内面ニップ部Niにおいてヒータ21の面に密着して摺動しながら矢印R21の方向に加圧ローラ30の回転周速度にほぼ対応し周速度で従動回転する。
一方、ヒータ22は制御部50で制御される給電部51から電力供給を受けて急峻に発熱する。このヒータ22の温度がサーミスタ26で検知され、検知温度情報が制御部50に入力する。制御部50は入力する検知温度情報に応じて給電部51からヒータ22に流す電流を適切に制御することで、ヒータ22の温度を所定の温度に立ち上げてその温度が維持されるように温調する。
このように、加圧ローラ30が回転駆動され、これに伴いフィルム21が従動して回転し、ヒータ22が所定の温度に立ち上げられて温調された状態において、転写ニップ部12側から未定着のトナー像Tを担持した用紙Pが定着ニップ部Noに導入される。用紙Pはトナー像Tの担持面がフィルム21に対面するように定着ニップ部Noに導入されて挟持搬送されていく。これにより、用紙上の未定着のトナー像Tは加熱加圧されて固着画像として定着される。定着ニップ部Noを通過した用紙Pはフィルム21の表面から曲率分離して定着装置Fから排出搬送されていく。
なお、本実施例における画像形成装置1や定着装置Fにおいて、大小各種幅サイズの用紙Pの搬送は用紙幅中心の所謂中央基準でなされる。用紙の幅方向一端側を基準とする所謂片側基準で用紙搬送を行う装置構成であってもよい。図2、図3において、WPmaxは装置に使用可能な最大幅サイズの用紙の通紙(通過)領域幅である。
(7)フィルム表面を接地するための構成
前記のように、フィルム21の他端側には導電プライマ層21bの露出部である導電層露出部(導電面)21dがフィルム周方向に環状に配設されている。加圧ローラ30の側にはフィルム21の導電層露出部21dに対応位置する部分に導電層露出部21dに接する導電性弾性体(導電性弾性部材)である環状(リング状、ドーナツ状)の導電ゴム輪35が配設されている。
そして、フィルム21側の導電層露出部21dを加圧ローラ30側の導電ゴム輪35を介して接地させている。これにより、特に乾燥した電気抵抗の高い用紙を通紙した際においても、用紙Pとフィルム21の摩擦によるフィルム表面の帯電を抑制してフィルム電位が安定化される。
本実施例の定着装置においてはフィルム21が幅方向(長手方向)に働く力による座屈を抑制するために、加圧ローラ30の芯金31に設置された導電ゴム輪35の外径を加圧ローラ30の外径より小さくしていることを特徴としている。
図1の(a)は加圧ローラ30の芯金31に導電ゴム輪35が設置された本実施例における加圧ローラ30の正面図、(b)は導電ゴム輪35の単体の構成模式図である。
本実施例の加圧ローラ30の外径Pdは加圧ローラ30の自由状態(無負荷状態)において14mmである。この加圧ローラ30の芯金31の他端側において芯金31の外径8mm部に導電性弾性体として導電ゴム輪35が嵌められている。導電ゴム輪35は、シリコーンゴムにカーボンブラックを混合させる事により抵抗調整されたソリッドの導電性シリコーンゴムであり、導電弾性部材の硬度は20〜30°(JIS−A)程度のものが使用されるが、本実施例では23°である。
この導電ゴム輪35の円筒外周面にはトナー等の汚れによるフィルム21の導電層露出部21dとの導通不良を抑制するために、ローレット形状(凹凸形状)35aが形成されている。また、電ゴム輪35の外径Ddは導電ゴム輪35の自由状態において加圧ローラ30の外径Pd:14mmより小さい13.8mmとしてある。内穴部35bの径(内径)Diは6.5mm、幅Dwは3mmとしてある。
この導電ゴム輪35は、加圧ローラ30の芯金31の外径8mm部に設置され、1.5mmの締めしろを以って装着されている。これにより、芯金31との導通を確保されると共に、ずれることなく芯金31の回転と共に導電ゴム輪35も回転するように固定されるようになっている。即ち、導電ゴム輪35は芯金31と連れ回り可能である。
前述のように、加圧機構によりフィルムユニット20が加圧ローラ30に対して加圧され、フィルム21と加圧ローラ30が定着ニップ部Noを形成する。この際には、フィルム21の導電層露出部21dに対向する位置で導電ゴム輪35も弾性に抗して圧縮変形し、導電層露出部21dと導電ゴム輪35とのニップ(以下、導電ニップ部とする)Na(図2、図3)を形成する。
導電ニップ部Naにおいて圧縮された導電ゴム輪35の弾性により、導電層露出部21dと導電ゴム輪35は一定の応力で接触し、電気的導通が確保される。さらに導電ゴム輪35は、金属製の加圧ローラ芯金31、ダイオード(整流子)53、保安抵抗54を介して電気的に接地Gされている。
本実施例で用いているトナーはネガ帯電性トナーであり、フィルム21の表面がプラスに帯電してしまうと静電気力により静電オフセットが発生しやすくなる。そこで、フィルム表面からトナーの帯電極性とは逆極性の電荷を逃がすようダイオード53を配置している。このようにフィルム21は、導電層露出部21d、導電ゴム輪35、芯金31、ダイオード53、抵抗54を介して接地Gされることによって、トナーの帯電極性とは逆極性の電荷が蓄積することを防止している。
上記の導通が取れないと、低温低湿環境下において放置されていた高抵抗化した用紙Pを連続通紙した際にフィルム21に蓄積する電荷を除くことができず、静電オフセットが発生し始めることが分かっている。
図8の(a)は、参考例として、導電ゴム輪35の外径Ddが加圧ローラ30の外径Pdより大きい場合を示している。この加圧ローラ30の場合は、同図の(b)に誇張して示した装置模式図のように、加圧ローラ30の外径Pdより外径Ddが大きい導電ゴム輪35により、加圧ローラ30に対してフィルムユニット20のフィルム21は傾いた状態で当接される。
そのため、加圧ローラ30は長手方向で弾性層32の潰れ量が異なるため、加圧ローラ30の長手方向で、外径差が生じる。これにより、加圧ローラ30の回転によるフィルム送り速度は、導電ゴム輪35側の方が速くなる。即ち、フィルム長手方向でフィルム速度が異なることより、フィルム21は長手方向で導電ゴム輪35側に移動してその側のフランジ部材25Lのフランジ面(鍔座)25aに突き当る。速度差が大きくなるほど、フィルム21のフランジ面25aに突き当る力は大きくなる。
本実施例では、図1のように、導電ゴム輪35の外径Ddが加圧ローラ30の外径Pdよりも小さい。そのため、加圧ローラ30に対してフィルムユニット20のフィルム21の傾きは抑制される。従って、フィルム21がフランジ部材25Lのフランジ面25aに突き当る力は小さくなる。
一方で、フィルム21と電子写真感光体(像担持体)であるドラム3は製品公差により、一定の傾きが生じる場合がある。図9は、用紙Pがドラム3と転写ローラ7で形成される転写ニップ部12で挟持搬送され、更に定着装置Fの定着ニップ部Noで挟持搬送される過程を示している。
図9の(a)のように、フィルム21とドラム3との間に傾きがない場合には、用紙Pは転写ニップ部12で矢印aのまっすぐの方向に搬送される。そして、転写ニップ部12と定着ニップ部Noで用紙Pがニップされた状態において、フィルム21は用紙Pから矢印fの方向に力を受ける。そのため、フィルム21がフランジ部材25(R、L)に突き当る力は発生しない。
しかし、図9の(b)のように、フィルム21に対してドラム3に傾きがある場合には、用紙Pは転写ニップ部12で矢印a1の斜めの方向に搬送される。そして、転写ニップ部12と定着ニップ部Noで用紙Pがニップされた状態において、フィルム21は用紙Pから矢印f1と矢印f2の力を受ける。そのため、矢印f2の力によりフィルム21はフランジ部材25Lに突き当る。
図9の(c)のように、ドラム3に対してフィルム21に傾きがある場合でも、転写ニップ部12で用紙Pが矢印aのまっすぐ方向に搬送されても、フィルム21では、用紙Pは矢印f1と矢印f2の方向に力を受ける。そのため、矢印f2の力によりフィルム21はフランジ部材25Lに突き当る。
図9の(b)や(c)において、フィルム21のフランジ部材25Lに対する突き当る力は、用紙Pが転写ニップ部12と定着ニップ部Noの両方でニップされてから転写ニップ部12を抜けるまで受ける。そのため、装置の小型化により転写ニップ部12と定着ニップ部Noの距離が短くなると、用紙Pが転写ニップ部12を抜けるまでの距離が増え、寄る力は大きくなる。本実施例では、転写ニップ部12と定着ニップ部Noの距離は45mmとしている。
(効 果)
本実施例1、本実施例の変形例1−2、比較例1−3、参考例(図8)について、静電オフセットの評価と、フィルム21がフランジ部材25(R、L)に突き当ることによるフィルム21の座屈(通紙耐久)の評価を行った。本実施例の変形例1−2、比較例1−3、参考例は、本実施例1と導電ゴム輪35の外径Ddのみが違う条件となっている。
1)静電オフセットは、低温低湿(温度:15℃、湿度:10%)環境下で行った。評価用紙はこの低温低湿環境下に2日放置したXerox Vitality MultiPurPose PaPer(Letterサイズ、20lb)紙を用いた。オフセットが発生しやすい600dPiの孤立1dotが用紙の先端5mmから20mmに印字されるハーフトーン画像を評価画像とした。
評価は、連続で100枚印字し、評価した。用紙の先端から20mm以降のべた白紙面上に、オフセットトナーによる汚れが発生していない場合を○、発生している場合を×とした。
2)フィルム21の座屈に関しては、用紙Pの搬送の影響も考慮して、搬送により、フィルム21が導電ゴム輪35側に寄るように、長手方向の両端部で、ドラム3を0.3mm、フィルム21を−0.3mm傾かせた状態の画像形成装置本体を使用した。
製品寿命を想定して、Xerox Vitality MultiPurPose PaPer(Legalサイズ、20lb)紙を5万枚通紙したときのフィルム21の状態を評価した。通紙後に、フィルム21に座屈が発生していない場合を○、発生した場合を×とした。評価結果を表1に示す。
表1に示すように、フィルム21の座屈(通紙耐久)に関しては、本実施例1、本実施例の変形例1−2、比較例1で示すように加圧ローラ30の外径Pdよりも導電ゴム輪35の外径Ddが小さいと発生はなかった。これは、導電ゴム輪35による加圧ローラ30に対してフィルム21の傾きが抑制されて、フィルム21がフランジ部材25Lに突き当たる力が抑制されたためである。
一方、静電オフセットは、比較例1において×になり、それ以外では、○となった。これは、比較例1では、加圧ローラ30の外径Pdに対して導電ゴム輪35の外径Ddが小さすぎて、導電ゴム輪35がフィルム21の導電層露出部21dに接触することができない。即ち、ニップ部Naを形成することができず、フィルム21の帯電を抑制することができなかったためである。
以上より、本実施例1、本実施例の変形例1−2のように、加圧ローラの自由状態における、導電ゴム輪35の外径Ddを加圧ローラ30の外径Pdより小さくし、導電ゴム輪35は通紙時にフィルム21の導電層露出部21dと接触するような外径にする。これにより、フィルム21の座屈や静電オフセットの発生を抑制することができる。
本実施例1では、用紙Pの搬送により、フィルム21の座屈に影響がある構成で評価を行った。しかし、他の要因によりフィルム21がフランジ部材25(R、L)に突き当る力が発生する構成においても、本実施例を行うことにより、フィルム21の座屈は抑制することができる。
本実施例では、フィルム21を導電ゴム輪35と芯金31を介して接地する構成であったが、導電ゴム輪35と芯金31を介してフィルム21の導電層露出部21dにトナーの帯電極性と同極性の電圧をかける構成においても本実施例の効果は同様である。
即ち、芯金31と導電ゴム輪35を介してフィルム21の導電層露出部21dにトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加する電源部(不図示)を有する装置構成にすることもできる。
《実施例2》
本発明の第2の実施例を以下に説明する。本実施例2では、加圧ローラ30の弾性層32は低熱容量で、断熱効果を向上させるために、発泡させたシリコーンゴムを使用している。即ち、弾性層32はスポンジゴム層、発泡ゴム層などの微細な空孔を持つスポンジ状の弾性材料にて形成されている。
熱容量に関係する比重はソリッドゴムが約0.95〜1.30であるのに対して、発泡ゴムが約0.45〜0.85である。本実施例2では、比重0.45の発泡ゴムを使用した。上記加圧ローラ30を使用することにより、表面温度の立ち上がり時間を短縮できる。
(効 果)
本実施例2、本実施例2の変形例3−5、参考例(図8)、比較例4−10において、実施例1と同様に評価を実施した。本実施例2の変形例3、比較例4、5、6、7、参考例では、本実施例2と導電ゴム輪35の外径Ddのみが違う条件となっている。
本実施例2の変形例4、5、比較例8、9、10では、芯金31の径が13mm部に弾性層32を厚み3.5mm設け、加圧ローラ30の外径を20mmとした。導電ゴム輪35の内径Diは10.5mmとし、芯金31の径12mm部に設置し、外径Ddは本実施例2と異なる条件とした。他の条件は、本実施例2と同様である。評価結果を表2に示す。
表2に示す様に、比較例4、8で静電オフセットが×になったのは、通紙中に導電ゴム輪35がフィルム21の導電層露出部21dと接触しなかったために、フィルム21の帯電を抑制できなかったためだと考えられる。
フィルム21の座屈(通紙耐久)に関しては、下記の式(1)を満たす例において○となった。
式(1):
(導電ゴム輪の外径−加圧ローラの外径)/加圧ローラの外径≦−0.01
即ち、加圧ローラ30の自由状態において、導電ゴム輪35の外径をDd、加圧ローラ30の外径をPdとした場合、上記式(1)は下記となる。
(Dd−Pd)/Pd≦−0.01
ここで、加圧ローラ30の自由状態において、加圧ローラ30の外径Ddは、加圧ローラ長手方向中央部(回転体長手方向中央部)の外径である。
実施例1のソリッドゴムの弾性層32の加圧ローラ30では、加圧されてつぶされた際に、ゴムが圧縮される分と変形して外側に逃げる分があるため、外径が小さくなりにくい。これに対して、本実施例2の発泡ゴムの弾性層32の加圧ローラ30では、気泡をつぶすように変形するため、外径は小さくなる。そのため、フィルム21が傾いたときには、ソリッドゴムよりも長手方向でフィルム21を送る速度に差が出やすい。上記式(1)を満たす外径にすることで、フィルム21の傾きをさらに抑制できたため、フィルム21の座屈の発生を抑制することができた。
以上より、導電ゴム輪35の外径Ddと加圧ローラ30の外径Pdは式(1)を満たし、導電ゴム輪35は通紙時にフィルム21の導電層露出部21dと接触するような外径にする。これにより、フィルム21の座屈や静電オフセットの発生を抑制することができる。
以上の実施例においては、導電層露出部(導電面)21dをフィルム21の他端側に配置しているがこれに限られない。導電層露出部21dはフィルム21の一端側に配置されてもよい。導電層露出部21dはフィルム21の少なくとも一部に周方向に沿って設けることができる。
《その他の事項》
(1)定着ニップ部Noを形成するためのフィルムユニット20と加圧ローラ30の加圧構成は、加圧ローラ30をフィルムユニット20に対して加圧する装置構成にすることもできる。フィルムユニット20と加圧ローラ30の両者を互いに加圧する構装置成にすることもできる。即ち、加圧機構はフィルムユニット20と加圧ローラ30の少なくとも一方を他方に向けて加圧する構成であればよい。
(2)フィルムユニット20において、フィルム21を複数の懸架部材に懸回張設して支持させ、フィルム21を加圧ローラ30あるいは加圧ローラ30以外の駆動回転体で回転させる装置構成にすることもできる。
(3)フィルム21のバックアップ部材はヒータ22以外の部材であってもよい。
(4)フィルム21の加熱手段は実施例のヒータ22に限られない。ハロゲンヒータ、電磁誘導コイルなど他の加熱手段を用いた、内部加熱構成、外部加熱構成、接触加熱構成、非接触加熱構成など適宜の加熱構成を採ることができる。
(5)実施例では、画像加熱装置として、記録材上に形成された未定着のトナー像を加熱して定着する定着装置を例にして説明したがこれに限られない。記録材に定着若しくは仮定着されたトナー像を再加熱して画像のグロス(光沢度)を増大させる装置(光沢度向上装置)にも本発明を適用することが可能である。
(6)画像形成装置は実施例のようなモノカラーの画像を形成するものに限られない。カラー画像を形成する画像形成装置でもよい。また、画像形成装置は、必要な機器、装備、筺体構造を加えて、複写機、FAX、及び、これらの機能を複数備えた複合機等、種々の用途で実施できる。
F・・画像加熱装置(定着装置)、21・・可撓性を有する円筒形状の回転体(定着フィルム)、21d・・導電面、22・・加熱体(ヒータ)、30・・駆動回転体(加圧ローラ)、31・・芯金、32・・弾性層、No・・定着ニップ部、35・・導電性弾性部材、Dd・・導電性弾性部材の外径、Pd・・駆動回転体の外径、P・・記録材(用紙)、T・・トナー像

Claims (9)

  1. 可撓性を有する筒状の回転体と、
    前記回転体の内面に当接するバックアップ部材と、
    芯金と該芯金の外回りにローラ状に形成された弾性層を備え、前記回転体を介して前記バックアップ部材と前記弾性層の弾性に抗して加圧して当接することにより前記回転体との間にニップ部を形成する弾性ローラと、を有し、
    前記ニップ部にてトナー像を担持した記録材を挟持搬送して加熱する画像加熱装置であって、
    前記回転体は少なくとも一部に周方向に沿って導電面を有し、
    前記芯金には前記ニップ部において弾性に抗して前記導電面と接して前記芯金と連れ回り可能な環状の導電性弾性部材が設置されており、
    前記弾性ローラの自由状態において、前記導電性弾性部材の外径は前記弾性ローラの外径より小さいことを特徴とする画像加熱装置。
  2. 前記弾性層は微細な空孔を持つスポンジ状の弾性材料にて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
  3. 前記弾性ローラの自由状態において、前記導電性弾性部材の外径をDd、前記弾性ローラの外径をPdとした場合に、下記の式(1)を満たすことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像加熱装置。

    式(1):(Dd−Pd)/Pd≦−0.01
  4. 前記弾性ローラの自由状態において、前記弾性ローラの外径Ddは、回転体長手方向中央部の外径であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の画像加熱装置。
  5. 前記導電性弾性部材の外周面に凹凸形状が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の画像加熱装置。
  6. 前記芯金はトナーの帯電極性とは逆極性の電荷を逃がすように配置された整流子を介して接地されていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の画像加熱装置。
  7. 前記芯金と前記導電性弾性部材を介して前記導電面にトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加する電源部を有することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の画像加熱装置。
  8. 前記バックアップ部材は前記回転体を加熱する加熱体であり、前記回転体は前記加熱体に摺動して回転することを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載の画像加熱装置。
  9. 前記弾性ローラは駆動回転体であることを特徴とする請求項1から請求項8の何れか1項に記載の画像加熱装置。
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