JP2018013323A - 穀物乾燥方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、循環式穀物乾燥機を複数台並設してなる穀物乾燥設備において、当該穀物乾燥設備を効率よく稼働させることができる穀物乾燥方法を提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、上部に貯留部、下部に熱風乾燥部を備え、揚穀機が付設される循環式穀物乾燥機を複数台並設してなる穀物乾燥設備であって、穀物を乾燥機毎に循環させながら乾燥させる循環モードと、穀物を初段の乾燥機から最終段の乾燥機へ向けて順送りに移動させながら乾燥させる連続流下モードとの間で運転モードを切換可能な穀物乾燥設備における穀物乾燥方法において、乾燥運転開始時には、運転モードを循環モードとし、連続流下モードにおける順送り方向と逆向きに、穀物を最終段の乾燥機から初段の乾燥機に向けて順次張り込み、各段の乾燥機に張り込まれた穀物を前記最終段の乾燥機から順次循環させながら乾燥させることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、循環式穀物乾燥機を複数台並設してなる穀物乾燥設備において、当該穀物乾燥設備を効率よく稼働させることができる穀物乾燥方法に関する。
従来、米や麦などの穀物の乾燥を循環式穀物乾燥機により行うことは周知である。
前記乾燥機は、上部に貯留部、下部に熱風乾燥部を備え、揚穀機が付設されてなり、前記貯留部の上方から張り込まれる穀物を当該乾燥機の上部から下部へ通過させて前記熱風乾燥部の下方から排出し、前記揚穀機によって該乾燥機の上部へ還流させることで、穀物を循環させながら乾燥させるものである。
ところで、カントリーエレベータ等の穀物乾燥調製施設では、前記循環式穀物乾燥機を複数台並設してなる穀物乾燥設備を設置して穀物の乾燥が行われている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
特許文献1,2に記載された穀物乾燥設備は、穀物を乾燥機毎に循環させながら乾燥させるものであり、多数の乾燥機を設置することで一度に大量の穀物を乾燥処理できるものである。
しかしながら、特許文献1,2に記載された穀物乾燥設備は、収穫シーズンの荷受量に合わせて多数の乾燥機を設置するとコスト高となる問題がある。
また、収穫シーズン以外には稼働しない乾燥機が存在することで非効率となる問題がある。
乾燥機の設置台数を少数として、荷受量が多いときは各乾燥機を複数回稼働させることとすれば上記各問題は解消するが、毎日の荷受量を適切に処理していくためには、乾燥機の設置台数を制限するにも自ずと限界がある。
他方、特許文献3に記載された穀物乾燥設備は、各乾燥機を循環状態と順送り状態に切換自在としたものであり、循環状態とすることで、荷受けした穀物を乾燥機毎に循環させながら一次乾燥を行い、順送り状態とすることで前記一次乾燥した穀物を、隣接する乾燥機に順送りに移動させながら仕上げ乾燥を行うものである。
そして、特許文献3に記載された穀物乾燥設備は、穀物の乾燥処理量の増大により作業能力の向上を図ることができる。
しかしながら、上記特許文献3に記載された穀物乾燥設備は、一次乾燥が完了するまで仕上げ乾燥を開始することができず、効率よく稼働させることができない問題がある。
実開昭51−155867号公報 特開平5−126466号公報 実開平4−74289号公報
そこで、本発明は、循環式穀物乾燥機を複数台並設してなる穀物乾燥設備において、当該穀物乾燥設備を効率よく稼働させることができる穀物乾燥方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載された発明は、
上部に貯留部、下部に熱風乾燥部を備え、揚穀機が付設される循環式穀物乾燥機を複数台並設してなる穀物乾燥設備であって、穀物を乾燥機毎に循環させながら乾燥させる循環モードと、穀物を初段の乾燥機から最終段の乾燥機へ向けて順送りに移動させながら乾燥させる連続流下モードとの間で運転モードを切換可能な穀物乾燥設備における穀物乾燥方法において、
乾燥運転開始時には、運転モードを循環モードとし、連続流下モードにおける順送り方向と逆向きに、穀物を最終段の乾燥機から初段の乾燥機に向けて順次張り込み、各段の乾燥機に張り込まれた穀物を前記最終段の乾燥機から順次循環させながら乾燥させることを特徴とする。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、
前記循環モードで乾燥運転中、穀物を前記初段の乾燥機まで張り込んだ後、さらに張り込むべき穀物が存在する場合には、運転モードを連続流下モードに切り換え、前記穀物を前記初段の乾燥機に連続して張り込むとともに、各段の乾燥機の穀物を前記最終段の乾燥機に向けて順送りに移動させながら第1乾燥状態となるまで乾燥させ、前記最終段の乾燥機から前記第1乾燥状態の穀物を連続して排出する一方、
穀物を前記初段の乾燥機に張り込む迄の間に張り込むべき穀物が存在しなくなった場合、又は、前記穀物を前記初段の乾燥機に張り込んだ後に張り込むべき穀物が存在しない場合には、運転モードを引き続き循環モードとし、前記穀物が張り込まれた各段の乾燥機においてそれぞれ穀物を循環させながら前記第1乾燥状態よりも水分値の低い第2乾燥状態となるまで乾燥させ、前記最終段の乾燥機から前記初段の乾燥機に向けて、前記各段の乾燥機から前記第2乾燥状態の穀物を順次排出することが好ましい。
請求項3に記載された発明は、請求項2に記載された発明において、
前記循環モードで乾燥運転中、穀物を前記初段の乾燥機まで張り込んだ後、さらに張り込むべき穀物が存在する場合には、前記運転モードを前記連続流下モードに切り換える前に、前記最終段の乾燥機からの穀物の排出を停止した状態で、前記穀物を初段の乾燥機に連続して張り込むとともに、各段の乾燥機の穀物を前記最終段の乾燥機に向けて順送りに移動させ、前記循環モードの乾燥運転にともない前記各乾燥機の貯留部上部に生じる空間に穀物を充填し、さらに張り込むべき穀物が存在する場合に前記運転モードを前記連続流下モードに切り換えることが好ましい。
請求項4に記載された発明は、請求項2又は3に記載された発明において、
前記連続流下モードで乾燥運転中、張り込むべき穀物が存在しなくなった場合には、運転モードを、2回目の循環モードに切り換え、各段の乾燥機においてそれぞれ穀物を循環させるとともに最終段の乾燥機の穀物が第2乾燥状態となるまで乾燥させた後、前記運転モードを、2回目の連続流下モードに切り換え、前記最終段の乾燥機から排出された前記第1乾燥状態の穀物を前記初段の乾燥機に連続して張り込むとともに、各段の乾燥機の穀物を前記最終段の乾燥機に向けて順送りに移動させながら第2乾燥状態となるまで乾燥させ、前記最終段の乾燥機から前記第2乾燥状態の穀物を連続して排出することが好ましい。
請求項5に記載された発明は、請求項4に記載された発明において、
前記2回目の循環モードに切り換え、各段の乾燥機においてそれぞれ穀物を循環させるとともに最終段の乾燥機の穀物が第2乾燥状態となるまで乾燥させた後、前記運転モードを前記2回目の連続流下モードに切り換える前に、前記最終段の乾燥機からの穀物の排出を停止した状態で、前記最終段の乾燥機から排出された前記第1乾燥状態の穀物を前記初段の乾燥機に連続して張り込むとともに、各段の乾燥機の穀物を前記最終段の乾燥機に向けて順送りに移動させ、前記2回目の循環モードの乾燥運転にともない前記各乾燥機の貯留部上部に生じる空間に穀物を充填し、さらに張り込むべき前記第1乾燥状態の穀物が存在する場合に前記運転モードを前記2回目の連続流下モードに切り換えることが好ましい。
請求項6に記載された発明は、請求項4又は5に記載された発明において、
前記2回目の連続流下モードで乾燥運転中、張り込むべき第1乾燥状態の穀物が存在しなくなった場合には、運転モードを、再度、循環モードに切り換え、各段の乾燥機においてそれぞれ穀物を循環させながら第2乾燥状態となるまで乾燥させ、前記最終段の乾燥機から前記初段の乾燥機に向けて、前記各段の乾燥機から前記第2乾燥状態の穀物を順次排出することが好ましい。
請求項7に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、
前記循環モードで乾燥運転中、穀物を前記初段の乾燥機まで張り込んだ後、さらに張り込むべき穀物が存在する場合には、運転モードを連続流下モードに切り換え、前記穀物を前記初段の乾燥機に連続して張り込むとともに、各段の乾燥機の穀物を前記最終段の乾燥機に向けて順送りに移動させながら目標乾燥状態となるまで乾燥させ、前記最終段の乾燥機から目標乾燥状態の穀物を連続して排出する一方、
穀物を前記初段の乾燥機に張り込む迄の間に張り込むべき穀物が存在しなくなった場合、又は、前記穀物を前記初段の乾燥機に張り込んだ後に張り込むべき穀物が存在しない場合には、運転モードを引き続き循環モードとし、前記穀物が張り込まれた各段の乾燥機においてそれぞれ穀物を循環させながら目標乾燥状態となるまで乾燥させ、前記最終段の乾燥機から前記初段の乾燥機に向けて、前記各段の乾燥機から前記目標乾燥状態の穀物を順次排出することが好ましい。
請求項8に記載された発明は、請求項7に記載された発明において、
前記循環モードで乾燥運転中、穀物を前記初段の乾燥機まで張り込んだ後、さらに張り込むべき穀物が存在する場合には、前記運転モードを前記連続流下モードに切り換える前に、前記最終段の乾燥機からの穀物の排出を停止した状態で、前記穀物を初段の乾燥機に連続して張り込むとともに、各段の乾燥機の穀物を前記最終段の乾燥機に向けて順送りに移動させ、前記循環モードの乾燥運転にともない前記各乾燥機の貯留部上部に生じる空間に穀物を充填し、さらに張り込むべき穀物が存在する場合に前記運転モードを前記連続流下モードに切り換えることが好ましい。
請求項9に記載された発明は、請求項7又は8に記載された発明において、
前記連続流下モードで乾燥運転中、張り込むべき穀物が存在しなくなった場合には、運転モードを、再度、循環モードに切り換え、各段の乾燥機においてそれぞれ穀物を循環させながら目標乾燥状態となるまで乾燥させ、前記最終段の乾燥機から前記初段の乾燥機に向けて、前記各段の乾燥機から前記目標乾燥状態の穀物を順次排出することが好ましい。
請求項10に記載された発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載された発明において、
循環モードにおいて乾燥機毎に穀物を1回循環させる時間と、連続流下モードにおいて乾燥機間で穀物を1回順送りさせる時間が同じ時間となるよう乾燥運転を行うことが好ましい。
請求項11に記載された発明は、請求項2乃至10のいずれかに記載された発明において、
連続流下モードで乾燥運転中は、前記最終段の乾燥機は送風運転とし、穀物を送風乾燥により乾燥させることが好ましい。
本発明の穀物乾燥設備における穀物乾燥方法によれば、乾燥運転開始時には、運転モードを循環モードとし、連続流下モードにおける順送り方向と逆向きに、穀物を最終段の乾燥機から初段の乾燥機に向けて順次張り込み、各段の乾燥機に張り込まれた穀物を前記最終段の乾燥機から順次循環させながら乾燥させるので、循環モードと連続流下モードとの間で運転モードを適切に切り換えることで、穀物の荷受量が乾燥機の合計容量を超えるような場合でも、各乾燥機を遊ばせることがなく、穀物乾燥設備を効率よく稼働させることができる。
また、本発明の穀物乾燥設備における穀物乾燥方法によれば、乾燥運転の終了時には、最終段の乾燥機から初段の乾燥機に向けて、順次稼働が停止するので、次回(翌日)の乾燥運転開始時に、前記最終段の乾燥機から順次穀物を張り込むことができるため、当該穀物乾燥設備を効率よく稼働させることができる。
さらに、本発明では運転モードを循環モードから連続流下モードに切り換える時点で、前記循環モードによる乾燥運転にともない各乾燥機内の穀物の嵩が減少し、前記各乾燥機の貯留部上部に空間が生じているが、本発明の穀物乾燥設備における穀物乾燥方法によれば、前記運転モードを前記連続流下モードに切り換える前に、前記最終段の乾燥機からの穀物の排出を停止した状態で、穀物を初段の乾燥機に連続して張り込むとともに、各段の乾燥機の穀物を前記最終段の乾燥機に向けて順送りに移動させ、前記各乾燥機の貯留部上部に生じる空間に穀物を充填することで、積み残された穀物量が前記各乾燥機に生じた空間の合計容積以内の場合、前記積み残された穀物を全て張り込むことが可能となり、前記運転モードを引き続き循環モードとして乾燥させることで乾燥運転を早期に終了することができるので、穀物乾燥設備を効率よく稼働させることができる。
穀物乾燥設備の概略説明図。 実施例1における穀物乾燥方法のフロー図(その1)。 実施例1における穀物乾燥方法のフロー図(その2)。 実施例1における穀物乾燥方法のフロー図(その3)。 実施例1における穀物乾燥方法のフロー図(その4)。 実施例1における穀物乾燥方法のフロー図(その5)。 実施例1における穀物乾燥方法のフロー図(その6)。 実施例2における穀物乾燥方法のフロー図(その1)。 実施例2における穀物乾燥方法のフロー図(その2)。 実施例2における穀物乾燥方法のフロー図(その3)。 実施例2における穀物乾燥方法のフロー図(その4)。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<穀物乾燥設備>
図1は、本発明の実施の形態で使用する穀物乾燥設備の概略説明図を示す。
前記穀物乾燥設備1は、上部に貯留部、下部に熱風乾燥部を有する周知の熱風乾燥機であって、揚穀機3が付設されてなる循環式穀物乾燥機2を、複数台並設して備える。
前記穀物乾燥設備1は、前記各乾燥機2に付随して、各乾燥機2から排出され各付設される揚穀機3により揚穀される穀物を、同一の乾燥機2に還流させる経路と還流させない経路に振り分ける切換弁4を有する。また、前記還流させない経路に振り分けられた穀物を、次段の乾燥機2に移送する経路と一時貯留タンク11又はサイロ12に搬出する経路に振り分ける切換弁5を有する。
前記穀物乾燥設備1は、荷受けした穀物を揚穀する揚穀機6、前記揚穀された穀物が投入される穀物タンク7、前記穀物タンク7から繰り出される穀物を搬送する穀物搬送路8、前記穀物搬送路8により搬送される穀物を揚穀する揚穀機9、前記揚穀された穀物を前記各乾燥機2に搬入する穀物搬入路10、前記各乾燥機2から一時貯留タンク11又はサイロ12に穀物を搬出する穀物搬出路13を備える。また、前記揚穀機9の排出口付近には穀物センサ14が配設される。
前記穀物乾燥設備1において、荷受けした穀物は前記揚穀機6により揚穀され、前記穀物タンク7に投入される。前記穀物タンク7に投入された穀物は、まずは第1穀物タンク71の下部から一定量ずつ繰り出され、前記穀物搬送路8により搬送されて前記揚穀機9により揚穀され、前記穀物搬入路10により前記各乾燥機2に搬送されて上方から張り込まれる。
前記穀物乾燥設備1は、穀物を乾燥機毎に循環させながら乾燥させる循環モードと、穀物を初段の乾燥機21から最終段の乾燥機26に向けて順送りに移動させながら乾燥させる連続流下モードとの間で運転モードを切換可能とされている。
前記循環モードを選択した場合、前記貯留部の上方から前記各乾燥機2に張り込まれた穀物は、各乾燥機2の上部から下部へと通過して前記熱風乾燥部の下方から排出され、前記各揚穀機3によって揚穀され、前記切換弁4により同一の乾燥機2に還流させる経路に案内されることで、乾燥機毎に循環させながら乾燥させることができる。
他方、前記連続流下モードを選択した場合、各段の乾燥機2から排出された穀物は、前記各揚穀機3によって揚穀され、前記切換弁4により同一の乾燥機2に還流させない経路に案内された後、さらに切換弁5により次段の乾燥機2に移送する経路に案内されることで、次段の乾燥機2に順送りに移動させながら乾燥させることができる。
前記各乾燥機2から排出され、前記切換弁4により同一の乾燥機2に還流させない経路に案内された後、さらに切換弁5により一時貯留タンク11又はサイロ12に搬出する経路に案内された穀物は、前記搬出搬送路13により搬送されて前記一時貯留タンク11又はサイロ12に貯留される
前記一時貯留タンク11に貯留された穀物は、前記第2穀物タンク72に供給することで、再度、乾燥させることができる。
<穀物乾燥方法>
次に、前記穀物乾燥設備1における穀物乾燥方法について説明する。
本発明の実施の形態において、前記穀物乾燥設備1は、容量30tの循環式穀物乾燥機2を6台並設して備える。
前記穀物乾燥設備1は、循環モードにおいて乾燥機毎に穀物を1回循環させる時間と、連続流下モードにおいて各乾燥機間で穀物を1回順送りに移動させる時間を、各1時間(30t/時間)とし、前記循環モードと連続流下モードで各乾燥機2において同じ乾減率(1時間当たりの水分減少率)、即ち、実施例1において、熱風乾燥時は乾減率0.6%、送風乾燥時は乾減率0.3%となるよう稼働させ、実施例2において、熱風乾燥時は乾減率1.2%、送風乾燥時は乾減率0.6%となるよう稼働させる。
ここでは、収穫後の生籾の約24%の水分値を、半乾状態の17%程度まで低下させて半乾籾を得ることとする。
[実施例1]
図2から図7は、実施例1における穀物乾燥方法のフロー図を示す。実施例1は、生籾を2段階で乾燥させて半乾籾を得る例である。
(1)図2について
乾燥運転開始時は、図2に示すように、運転モードを循環モードとし、穀物タンク7の下部から繰り出される生籾を、連続流下モードにおける順送り方向と逆向きに、最終段の6段乾燥機26から初段の1段乾燥機21に向けて順次張り込む。その際、揚穀機9の排出口付近に配設される穀物センサ14により生籾が検出され、張り込むべき生籾が継続して存在する場合には、前記1段乾燥機21まで張り込みを継続する。各段の乾燥機2は、生籾の張り込みが完了し次第、該生籾を前記6段乾燥機26から順次循環させながら熱風乾燥を開始する。
(2)図3について
生籾を前記1段乾燥機21まで張り込んだ後、6台の乾燥機2の合計容量(180t)を超えて、さらに張り込むべき生籾が存在する場合には、図3に示すように、運転モードを連続流下モードに切り換える。そして、生籾を前記1段乾燥機21に連続して張り込むとともに、各段の乾燥機2の籾を前記6段乾燥機26に向けて後段の乾燥機2に順送りに移動させながら第1乾燥状態となるまで乾燥させ、前記6段乾燥機26から第1乾燥状態の籾を連続して排出し、一時貯留タンク11へ一時的に貯留する。
ここで、各段の乾燥機2は、籾が乾減率0.6%で乾燥するよう熱風温度が制御されるため、前記連続流下モードにおいて、約24%の生籾の水分値が、1段乾燥機21から6段乾燥機26に向けて約23.4%、約22.8%、約22.2%、約21.6%、約21.0%、約20.4%と順に低下し、6段乾燥機26において水分値が21%程度の第1乾燥状態(以下、「半々乾状態」という。)まで低下した第1乾燥状態の籾(以下、「半々乾籾」という。)を得ることができる。
なお、前記連続流下モードで乾燥運転中は、前記6段乾燥機26を送風運転として籾を送風乾燥することが好ましく、その場合、6段乾燥機26では籾が乾減率0.3%で乾燥されるため、水分値が約20.7%の半々乾籾を得ることとなる。
(3)図4について
他方、図2において、循環モードで乾燥運転中、前記生籾を前記1段乾燥機21に張り込む迄の間に張り込むべき生籾が存在しなくなった場合、又は、前記生籾を前記1段乾燥機21に張り込んだ後に張り込むべき生籾が存在しない場合には、運転モードを引き続き循環モードとし、図4に示すように、前記生籾が張り込まれた各段の乾燥機2においてそれぞれ籾を循環させながら12回循環させて、水分値が17%程度の半乾状態(第2乾燥状態)となるまで乾燥させ、前記6段乾燥機26から前記1段乾燥機21に向けて、前記各段の乾燥機2から半乾籾を順次排出し、サイロ12へ貯留して乾燥運転を終了する。
なお、前記循環モードで乾燥運転中、各乾燥機2は、籾の乾燥が終了する12循環目の最後の段階で送風運転に切り換え、籾を10分間程度、送風乾燥することが好ましい。
ここで、循環モードで乾燥運転した場合、各乾燥機2内において籾の嵩(体積)が減少し、前記各乾燥機2の貯留部上部に空間が生じる。この空間は、乾燥時間が長い最終段の6段乾燥機26が最も大きく、例えば貯留部の6%程度であり、以下、初段の1段乾燥機21側に向けて5%、4%、3%、2%、1%と漸次少なくなる。
そこで、図2において、循環モードで乾燥運転中、生籾を前記1段乾燥機21まで張り込んだ後、さらに張り込むべき生籾が存在する場合には、運転モードを前記連続流下モードに切り換える前に、前記6段乾燥機26からの籾の排出を停止し循環を停止するとともに、図示しないバーナを停止し熱風乾燥を停止した状態で、前記生籾を前記1段乾燥機21に連続して張り込むとともに、各段の乾燥機2の籾を前記6段乾燥機26に向けて順送りに移動させ、前記各乾燥機2の貯留部上部に生じる空間に籾を充填することができる。
この場合、さらに張り込むべき前記生籾の量が、前記各乾燥機2の貯留部上部に生じる空間の合計容積以内であれば、前記生籾を全て張り込むことが可能となり、運転モードを連続流下モードに切り換えることなく、引き続き循環モードとし、図4に示すように、各段の乾燥機2において水分値が17%程度の半乾状態となるまで乾燥させることで乾燥運転を早期に終了することができるので、穀物乾燥設備を効率よく稼働させることができる。
また、各乾燥機2の貯留部上部に空間が増えると、テンパリング時間が短くなって籾内部の水分の平衡化が十分行われず乾燥効率が低下するが、前記各乾燥機2の貯留部上部に生じる空間に籾を充填することで前記各乾燥機2において効率よく乾燥が行われる。
なお、隣接する各乾燥機2内の籾の水分値は約0.6%差の近似値であるので、前記各乾燥機2の貯留部に前段の乾燥機から籾を継ぎ足しても乾燥ムラを生じる虞はない。
(4)図5について
次に、図3において、連続流下モードで乾燥運転中、張り込むべき生籾が存在しなくなった場合には、図5に示すように、運転モードを、再度、循環モードに切り換え、各段の乾燥機2においてそれぞれ籾を循環させるとともに6段乾燥機26の籾が半乾状態となるまで乾燥させる。
その場合、6段乾燥機26は、籾の乾燥の最終段階において送風運転に切り換え、籾を10分間程度、送風乾燥することが好ましい。
ここで、各段の乾燥機2は、籾が乾減率0.6%で乾燥するよう熱風温度が制御されるため、生籾の約24%の水分値が、1段乾燥機21から6段乾燥機26に向けて、約19.8%、約19.2%、約18.6%、約18.0%、約17.4%、約16.8%と順に低下している。
(5)図6について
図5において、循環モードで乾燥運転中、前記6段乾燥機26の籾が半乾状態となるまで乾燥させた後、図6に示すように、運転モードを、再度、連続流下モードに切り換える。そして、図3において、前記一時貯留タンク11に一時的に貯留され、事前に第2穀物タンク72へ搬送されている半々乾籾を、前記1段乾燥機21に連続して張り込むとともに、各段の乾燥機2の籾を前記6段乾燥機26に向けて後段の乾燥機2に順送りに移動させながら半乾状態となるまで乾燥させ、前記6段乾燥機26から半乾籾を連続して排出し、前記サイロ12へ貯留する。
なお、ここでも、前記6段乾燥機26は送風運転として籾を送風乾燥することが好ましい。
(6)図7について
図6において、さらに、連続流下モードで乾燥運転中、張り込むべき半々乾籾が存在しなくなった場合には、図7に示すように、運転モードを、再度、循環モードに切り換える。そして、各段の乾燥機2においてそれぞれ籾を循環させながら水分値が17%程度の半乾状態となるまで乾燥させ、前記6段乾燥機26から前記1段乾燥機21に向けて、前記各段の乾燥機2から半乾籾を順次排出し、前記サイロ12へ貯留して乾燥運転を終了する。
なお、この場合も、各乾燥機2は、籾の乾燥の最終段階において送風運転に切り換え、籾を10分間程度、送風乾燥することが好ましい。
ここで、図5において循環モードで乾燥運転した場合にも、各乾燥機2内において籾の嵩(体積)が減少し、前記各乾燥機2の貯留部上部に空間が生じる。
そこで、図5においても、循環モードで乾燥運転中、前記6段乾燥機26の籾が半乾状態となるまで乾燥させた後、運転モードを連続流下モードに切り換える前に、前記6段乾燥機26からの籾の排出を停止し循環を停止するとともに、図示しないバーナを停止し熱風乾燥を停止した状態で、図3において前記一時貯留タンク11に一時的に貯留され、事前に第2穀物タンク72へ搬送されている半々乾籾を、前記1段乾燥機21に連続して張り込むとともに、各段の乾燥機2の籾を前記6段乾燥機26に向けて後段の乾燥機2に順送りに移動させ、前記各乾燥機2の貯留部上部に生じる空間に籾を充填することができる。
この場合も、前記半々乾籾の量が、前記各乾燥機2の貯留部上部に生じる空間の合計容積以内であれば、前記半々乾籾を全て張り込むことが可能となり、運転モードを連続流下モードに切り換えることなく、引き続き循環モードとし、図7に示すように、各段の乾燥機2において水分値が17%程度の半乾状態となるまで乾燥させることできる。
また、前記各乾燥機2の貯留部上部に生じる空間に籾を充填することで前記各乾燥機2において効率よく乾燥が行われる。
なお、ここでも、隣接する各乾燥機2内の籾の水分値は約0.6%差の近似値であるので、前記各乾燥機2の貯留部に前段の乾燥機から籾を継ぎ足しても乾燥ムラを生じる虞はない。
以上のとおり、本実施例によれば、生籾の荷受量が乾燥機2の合計容量を超えるような場合でも、各乾燥機2を遊ばせることがなく、穀物乾燥設備1を効率よく稼働させることができる。
また、乾燥運転の終了時には、最終段の6段乾燥機26から初段の1段乾燥機21に向けて、順次稼働が停止するので、次回(翌日)の乾燥運転開始時に、前記6段乾燥機26から順次籾を張り込むことができるため、当該穀物乾燥設備1を効率よく稼働させることができる。
さらに、循環モードでの乾燥終了時、連続流下モードに切り換える前に、各乾燥機2に籾の継ぎ足しを行って充填率を向上させることで、籾を全て張り込むことができれば、引き続き循環モードとして各段の乾燥機2の籾を乾燥させることで乾燥運転を早期に終了することができるので、穀物乾燥設備1を効率よく稼働させることができる。
[実施例2]
図8〜11は、実施例2における穀物乾燥方法のフロー図を示す。実施例2は、生籾を1段階で乾燥させて半乾籾を得る例である。
(1)図8について
乾燥運転開始時は、図8に示すように、運転モードを循環モードとし、穀物タンク7の下部から繰り出される生籾を、連続流下モードにおける順送り方向と逆向きに、最終段の6段乾燥機26から初段の1段乾燥機21に向けて順次張り込む。その際、揚穀機9の排出口付近に配設される穀物センサ14により生籾が検出され、張り込むべき生籾が継続して存在する場合には、前記1段乾燥機21まで張り込みを継続する。各段の乾燥機2は、生籾の張り込みが完了し次第、該生籾を前記6段乾燥機26から順次循環させながら熱風乾燥を開始する。
(2)図9について
生籾を前記1段乾燥機21まで張り込んだ後、さらに張り込むべき生籾が存在する場合には、図9に示すように、運転モードを連続流下モードに切り換える。そして、生籾を前記1段乾燥機21に連続して張り込むとともに、各段の乾燥機2の籾を前記6段乾燥機26に向けて後段の乾燥機2に順送りに移動させながら目標乾燥状態である半乾状態となるまで乾燥させ、前記6段乾燥機26から半乾籾を連続して排出し、サイロ12へ貯留する。
ここで、各段の乾燥機2は、籾が乾減率1.2%で乾燥するよう熱風温度が制御されるため、前記連続流下モードにおいて、約24%の生籾の水分値が、1段乾燥機21から6段乾燥機26に向けて、約22.8%、約21.6%、約20.4%、約19.2%、約18.0%、約16.8%と順に低下し、6段乾燥機において水分値が17%程度の半乾状態まで低下した半乾籾を得ることができる。
なお、前記連続流下モードで乾燥運転中は、前記6段乾燥機26を送風運転として籾を送風乾燥することが好ましく、その場合、6段乾燥機26では乾減率0.6%で籾が乾燥されるため、水分値が約17.4%の半乾籾を得ることとなる。
(3)図10について
他方、図8において、循環モードで乾燥運転中、前記生籾を前記1段乾燥機21に張り込む迄の間に張り込むべき生籾が存在しなくなった場合、又は、前記生籾を前記1段乾燥機21に張り込んだ後に張り込むべき生籾が存在しない場合には、運転モードを引き続き循環モードとし、図10に示すように、前記生籾が張り込まれた各段の乾燥機2においてそれぞれ籾を循環させながら6回循環させて、水分値が17%程度の半乾状態となるまで乾燥させ、前記6段乾燥機26から前記1段乾燥機21に向けて、前記各段の乾燥機2から半乾籾を順次排出し、サイロ12へ貯留して乾燥運転を終了する。
なお、前記循環モードで乾燥運転中、各乾燥機2は、籾の乾燥が終了する6循環目の最後の段階で送風運転に切り換え、籾を10分間程度、送風乾燥することが好ましい。
ここで、循環モードで乾燥運転した場合には、各乾燥機2内において籾の嵩(体積)が減少し、前記各乾燥機2の貯留部上部に空間が生じる。
そこで、図8において、循環モードで乾燥運転中、生籾を前記1段乾燥機21まで張り込んだ後、さらに張り込むべき生籾が存在する場合には、運転モードを前記連続流下モードに切り換える前に、前記6段乾燥機26からの籾の排出を停止し循環を停止するとともに、図示しないバーナを停止し熱風乾燥を停止した状態で、前記生籾を前記1段乾燥機21に連続して張り込むとともに、各段の乾燥機2の籾を前記6段乾燥機26に向けて順送りに移動させ、前記各乾燥機2の貯留部上部に生じる空間に籾を充填することができる。
この場合も、さらに張り込むべき前記生籾の量が、前記各乾燥機2の貯留部上部に生じる空間の合計容積以内であれば、前記生籾を全て張り込むことが可能となり、運転モードを連続流下モードに切り換えることなく、引き続き循環モードとし、図10に示すように、各段の乾燥機2において水分値が17%程度の半乾状態となるまで乾燥させることで乾燥運転を早期に終了することができるので、穀物乾燥設備を効率よく稼働させることができる。
また、各乾燥機2の貯留部上部に空間が増えると、テンパリング時間が短くなって籾内部の水分の平衡化が十分行われず乾燥効率が低下するが、前記各乾燥機2の貯留部上部に生じる空間に籾を充填することで前記各乾燥機2において効率よく乾燥が行われる。
なお、隣接する各乾燥機2内の籾の水分値は約1.2%差の近似値であるので、前記各乾燥機2の貯留部に前段の乾燥機から籾を継ぎ足しても乾燥ムラを生じる虞はない。
(4)図11について
図9において、連続流下モードで乾燥運転中、張り込むべき生籾が存在しなくなった場合には、図11に示すように、運転モードを、再度、循環モードに切り換える。そして、各段の乾燥機2においてそれぞれ籾を循環させながら水分値が17%程度の半乾状態となるまで乾燥させ、前記6段乾燥機26から前記1段乾燥機21に向けて、前記各段の乾燥機2から半乾籾を順次排出し、前記サイロ12へ貯留して乾燥運転を終了する。
なお、この場合も、各乾燥機2は、籾の乾燥の最終段階において送風運転に切り換え、籾を10分間程度、送風乾燥することが好ましい。
以上のとおり、本実施例によっても、生籾の荷受量が乾燥機2の合計容量を超えるような場合でも、各乾燥機2を遊ばせることがなく、穀物乾燥設備を効率よく稼働させることができる。
また、乾燥運転の終了時には、最終段の6段乾燥機26から初段の1段乾燥機21に向けて、順次稼働が停止するので、次回(翌日)の乾燥運転開始時に、前記6段乾燥機26から順次生籾を張り込むことができるため、当該穀物乾燥設備1を効率よく稼働させることができる。
さらに、循環モードでの乾燥終了時、連続流下モードに切り換える前に、各乾燥機2に籾の継ぎ足しを行って充填率を向上させることで、籾を全て張り込むことができれば、引き続き循環モードとして各段の乾燥機2の籾を乾燥させることで乾燥運転を早期に終了することができるので、穀物乾燥設備1を効率よく稼働させることができる。
上記本発明の実施の形態において、穀物乾燥設備は6台の循環式穀物乾燥機を並設して備えることとしたが、これに限るものでなく、乾燥機の設置台数を適宜増減することができる。
上記本発明の実施の形態では、生籾を1段階で乾燥させ得る場合と、2段階で乾燥させる場合について説明したが、生籾を3段階以上で乾燥させることもできる。
また、上記本発明の実施の形態では、生籾を乾燥させて水分値が17%程度の半乾籾を得る場合について説明したが、さらに水分値の低い乾燥籾を得ることもできる。
上記本発明の実施の形態において、運転モードを循環モードから連続流下モードに切り換える前に、最終段の乾燥機26からの籾の排出を停止し循環を停止した状態で、籾を初段の乾燥機21に連続して張り込むとともに、各段の乾燥機2の籾を前記最終段の乾燥機26に向けて順送りに移動させ、前記各乾燥機2の貯留部上部に生じる空間に籾を充填する例について説明したが、運転モードを循環モードから連続流下モードに切り換える前に前記各乾燥機2の貯留部上部に生じる空間に籾を充填するか否かは任意に設定することができる。
上記本発明の実施の形態では、生籾を原料として乾燥させる場合を例として説明したが、乾燥籾を原料としてさらに乾燥させることもできる。
また、上記本発明の実施の形態では、籾を原料としたが、麦などの他の穀物を原料として乾燥させることもできる、
なお、本発明は、上記実施の形態に限るものでなく発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、その構成を適宜変更できることはいうまでもない。
本発明の穀物乾燥方法は、複数の循環式穀物乾燥機を並設してなる穀物乾燥設備において、当該該穀物乾燥設備を効率よく稼働させることができるため、極めて実用的である。
1 穀物乾燥設備
2 循環式穀物乾燥機
21 初段の乾燥機
26 最終段の乾燥機
3 揚穀機
4 切換弁
5 切換弁
6 揚穀機
7 穀物タンク
71 第1穀物タンク
72 第2穀物タンク
8 穀物搬送路
9 揚穀機
10 穀物搬入路
11 一時貯留タンク
12 サイロ
13 穀物搬出路
14 穀物センサ

Claims (11)

  1. 上部に貯留部、下部に熱風乾燥部を備え、揚穀機が付設される循環式穀物乾燥機を複数台並設してなる穀物乾燥設備であって、穀物を乾燥機毎に循環させながら乾燥させる循環モードと、穀物を初段の乾燥機から最終段の乾燥機へ向けて順送りに移動させながら乾燥させる連続流下モードとの間で運転モードを切換可能な穀物乾燥設備における穀物乾燥方法において、
    乾燥運転開始時には、運転モードを循環モードとし、連続流下モードにおける順送り方向と逆向きに、穀物を最終段の乾燥機から初段の乾燥機に向けて順次張り込み、各段の乾燥機に張り込まれた穀物を前記最終段の乾燥機から順次循環させながら乾燥させることを特徴とする穀物乾燥設備における穀物乾燥方法。
  2. 前記循環モードで乾燥運転中、穀物を前記初段の乾燥機まで張り込んだ後、さらに張り込むべき穀物が存在する場合には、運転モードを連続流下モードに切り換え、前記穀物を前記初段の乾燥機に連続して張り込むとともに、各段の乾燥機の穀物を前記最終段の乾燥機に向けて順送りに移動させながら第1乾燥状態となるまで乾燥させ、前記最終段の乾燥機から前記第1乾燥状態の穀物を連続して排出する一方、
    穀物を前記初段の乾燥機に張り込む迄の間に張り込むべき穀物が存在しなくなった場合、又は、前記穀物を前記初段の乾燥機に張り込んだ後に張り込むべき穀物が存在しない場合には、運転モードを引き続き循環モードとし、前記穀物が張り込まれた各段の乾燥機においてそれぞれ穀物を循環させながら前記第1乾燥状態よりも水分値の低い第2乾燥状態となるまで乾燥させ、前記最終段の乾燥機から前記初段の乾燥機に向けて、前記各段の乾燥機から前記第2乾燥状態の穀物を順次排出する請求項1記載の穀物乾燥設備における穀物乾燥方法。
  3. 前記循環モードで乾燥運転中、穀物を前記初段の乾燥機まで張り込んだ後、さらに張り込むべき穀物が存在する場合には、前記運転モードを前記連続流下モードに切り換える前に、前記最終段の乾燥機からの穀物の排出を停止した状態で、前記穀物を初段の乾燥機に連続して張り込むとともに、各段の乾燥機の穀物を前記最終段の乾燥機に向けて順送りに移動させ、前記循環モードの乾燥運転にともない前記各乾燥機の貯留部上部に生じる空間に穀物を充填し、さらに張り込むべき穀物が存在する場合に前記運転モードを前記連続流下モードに切り換える請求項2記載の穀物乾燥設備における穀物乾燥方法。
  4. 前記連続流下モードで乾燥運転中、張り込むべき穀物が存在しなくなった場合には、運転モードを、2回目の循環モードに切り換え、各段の乾燥機においてそれぞれ穀物を循環させるとともに最終段の乾燥機の穀物が第2乾燥状態となるまで乾燥させた後、前記運転モードを、2回目の連続流下モードに切り換え、前記最終段の乾燥機から排出された前記第1乾燥状態の穀物を前記初段の乾燥機に連続して張り込むとともに、各段の乾燥機の穀物を前記最終段の乾燥機に向けて順送りに移動させながら第2乾燥状態となるまで乾燥させ、前記最終段の乾燥機から前記第2乾燥状態の穀物を連続して排出する請求項2又は3記載の穀物乾燥設備における穀物乾燥方法。
  5. 前記2回目の循環モードに切り換え、各段の乾燥機においてそれぞれ穀物を循環させるとともに最終段の乾燥機の穀物が第2乾燥状態となるまで乾燥させた後、前記運転モードを前記2回目の連続流下モードに切り換える前に、前記最終段の乾燥機からの穀物の排出を停止した状態で、前記最終段の乾燥機から排出された前記第1乾燥状態の穀物を前記初段の乾燥機に連続して張り込むとともに、各段の乾燥機の穀物を前記最終段の乾燥機に向けて順送りに移動させ、前記2回目の循環モードの乾燥運転にともない前記各乾燥機の貯留部上部に生じる空間に穀物を充填し、さらに張り込むべき前記第1乾燥状態の穀物が存在する場合に前記運転モードを前記2回目の連続流下モードに切り換える請求項4記載の穀物乾燥設備における穀物乾燥方法。
  6. 前記2回目の連続流下モードで乾燥運転中、張り込むべき第1乾燥状態の穀物が存在しなくなった場合には、運転モードを、再度、循環モードに切り換え、各段の乾燥機においてそれぞれ穀物を循環させながら第2乾燥状態となるまで乾燥させ、前記最終段の乾燥機から前記初段の乾燥機に向けて、前記各段の乾燥機から前記第2乾燥状態の穀物を順次排出する請求項4又は5記載の穀物乾燥設備における穀物乾燥方法。
  7. 前記循環モードで乾燥運転中、穀物を前記初段の乾燥機まで張り込んだ後、さらに張り込むべき穀物が存在する場合には、運転モードを連続流下モードに切り換え、前記穀物を前記初段の乾燥機に連続して張り込むとともに、各段の乾燥機の穀物を前記最終段の乾燥機に向けて順送りに移動させながら目標乾燥状態となるまで乾燥させ、前記最終段の乾燥機から目標乾燥状態の穀物を連続して排出する一方、
    穀物を前記初段の乾燥機に張り込む迄の間に張り込むべき穀物が存在しなくなった場合、又は、前記穀物を前記初段の乾燥機に張り込んだ後に張り込むべき穀物が存在しない場合には、運転モードを引き続き循環モードとし、前記穀物が張り込まれた各段の乾燥機においてそれぞれ穀物を循環させながら目標乾燥状態となるまで乾燥させ、前記最終段の乾燥機から前記初段の乾燥機に向けて、前記各段の乾燥機から前記目標乾燥状態の穀物を順次排出する請求項1記載の穀物乾燥設備における穀物乾燥方法。
  8. 前記循環モードで乾燥運転中、穀物を前記初段の乾燥機まで張り込んだ後、さらに張り込むべき穀物が存在する場合には、前記運転モードを前記連続流下モードに切り換える前に、前記最終段の乾燥機からの穀物の排出を停止した状態で、前記穀物を初段の乾燥機に連続して張り込むとともに、各段の乾燥機の穀物を前記最終段の乾燥機に向けて順送りに移動させ、前記循環モードの乾燥運転にともない前記各乾燥機の貯留部上部に生じる空間に穀物を充填し、さらに張り込むべき穀物が存在する場合に前記運転モードを前記連続流下モードに切り換える請求項7記載の穀物乾燥設備における穀物乾燥方法。
  9. 前記連続流下モードで乾燥運転中、張り込むべき穀物が存在しなくなった場合には、運転モードを、再度、循環モードに切り換え、各段の乾燥機においてそれぞれ穀物を循環させながら目標乾燥状態となるまで乾燥させ、前記最終段の乾燥機から前記初段の乾燥機に向けて、前記各段の乾燥機から前記目標乾燥状態の穀物を順次排出する請求項7又は8記載の穀物乾燥設備における穀物乾燥方法。
  10. 循環モードにおいて乾燥機毎に穀物を1回循環させる時間と、連続流下モードにおいて乾燥機間で穀物を1回順送りさせる時間が同じ時間となるよう乾燥運転を行う請求項1乃至9のいずれかに記載の穀物乾燥設備おける穀物乾燥方法。
  11. 連続流下モードで乾燥運転中は、前記最終段の乾燥機は送風運転とし、穀物を送風乾燥する請求項2乃至10のいずれかに記載の穀物乾燥装置における穀物乾燥方法。
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