JP2018013234A - 積層ゴム支承 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常の地震時における積層ゴム支承の性能を維持しながら、長時間地震時においてエネルギー吸収性能の低下を抑制する。
【解決手段】ゴム層2と補強板3とを交互に積層した積層ゴム部に上下方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔を有する積層ゴム体6と、貫通孔に封入された少なくとも1本の減衰体プラグ(鉛プラグ)9とを備える積層ゴム支承1であって、貫通孔に鉛直方向に複数に分割された減衰体プラグが封入され、減衰体プラグの各々の外周面と、補強板の各々の内周面とが当接又は近接して配置される。補強板の総厚さをT、ゴム層の総厚さをT、積層ゴム体が上面視円形の場合には直径、上面視正方形の場合には一辺の長さ、又は上面視長方形の場合には短辺の長さをDとした場合に、T≧26×T×D−0.5とすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、積層ゴム支承に関し、特に、ゴム層と補強板とを交互に積層した積層ゴム体内に塑性金属や摩擦材等の振動エネルギーを吸収する際に発熱を伴う減衰体を具備した積層ゴム支承に関する。
上記積層ゴム支承の一例として、図3に示すように、ゴム層42と補強板43とが交互に積層され、上下に厚肉鋼板44、45を有する積層ゴム体46と、上下構造物に各々取り付けられる取付用鋼板47、48と、取付用鋼板47、48と厚肉鋼板44、45との間で水平力を伝達すると共に、積層ゴム体46の貫通孔46aに鉛プラグ49を封入するために備えられたせん断キー50、51と、取付用鋼板47、48と厚肉鋼板44、45とを緊結するボルト53、54と、取付用鋼板47、48を上下構造物に取り付けるためのねじ穴55、56とで構成される積層ゴム支承41が存在する。
上記構成を有する積層ゴム支承41は、上部構造物と下部構造物との間に配置され、地震時等の外乱により上部構造物と下部構造物の水平相対変位によりせん断変形が生じると、水平荷重をゴム層42の弾性変形と、鉛プラグ49の塑性変形とにより減衰させるように動作する。
しかし、上記積層ゴム支承41は、長周期地震動等により多数回の繰返し変形を受けると、吸収したエネルギーにより鉛プラグ49が発熱し、温度上昇が要因となって積層ゴム支承41のエネルギー吸収性能が低下することが確認された。エネルギー吸収性能の低下が生じると、上部構造物の応答変位の増大が生じ、建物機能の維持に支障が生じるおそれがある。
そこで、本発明は上記従来の積層ゴム支承における問題点に鑑みてなされたものであって、通常の地震時における性能を維持しながら、長時間地震時においてエネルギー吸収性能の低下を抑制することが可能な積層ゴム支承を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、ゴム層と補強板とを交互に積層した積層ゴム部に上下方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔を有する積層ゴム体と、前記貫通孔に封入された少なくとも1本の減衰体プラグとを備える積層ゴム支承であって、前記貫通孔に鉛直方向に複数に分割された減衰体プラグが封入され、該減衰体プラグの各々の外周面と、前記補強板の各々の内周面とが当接又は近接して配置されることを特徴とする。
本発明によれば、貫通孔の各々に鉛直方向に複数に分割された減衰体プラグを封入し、各々のプラグの外周面と、各々の補強板の内周面とを当接又は近接して配置したため、各々のプラグに蓄積された熱を補強板を介して効率よく外部に逃がすことができ、長時間地震時におけるプラグの温度上昇を抑えることができる。これにより、通常の地震時における積層ゴム支承の性能を維持しながら、積層ゴム支承のエネルギー吸収性能の低下を抑制することが可能となる。
上記積層ゴム支承において、前記補強板の総厚さをT、前記ゴム層の総厚さをT、前記積層ゴム体が上面視円形の場合には直径、上面視正方形の場合には一辺の長さ、又は上面視長方形の場合には短辺の長さをDとした場合に、T≧26×T×D−0.5とすることができる。補強板の総厚さを一般的に用いられている積層ゴム支承の補強板の総厚さよりも大きくしたため、熱容量が大きくなると共に、補強板の板厚が大きい分、減衰体プラグに蓄積された熱を効率よく外部に逃がすことができる。
また、前記鉛直方向に複数に分割された減衰体プラグを、上面視で互いに重なり合わないようにすることができ、減衰体プラグを積層ゴム支承に均等に配置することで、各々のプラグに蓄積された熱を補強板を介してより効率よく外部に逃がすことができる。
さらに、前記減衰体プラグの鉛直方向中央部に位置する補強板の板厚を他の補強板よりも大きく形成し、該板厚の大きい補強板に穿設された孔に前記各々の減衰体プラグの一端を挿入することができる。これによって、補強板の熱容量が大きくなると共に、補強板の板厚が大きい分、減衰体プラグに蓄積された熱を効率よく外部に逃がすことができる。
また、前記減衰体プラグを振動エネルギの吸収を塑性変形で行う減衰材料で形成してもよく、この減衰材料として、鉛、錫、亜鉛、アルミニウム、銅、ニッケル若しくはこれらの合金又は非鉛系低融点合金を用いることができる。
さらに、前記減衰体プラグを振動エネルギの吸収を塑性流動で行う減衰材料で形成してもよく、この減衰材料として、熱硬化性樹脂と、ゴム粉とを含むものを用いることができる。
以上のように、本発明によれば、通常の地震時における性能を維持しながら、長時間地震時においてエネルギー吸収性能の低下を抑制することが可能な積層ゴム支承を提供することができる。
本発明に係る積層ゴム支承の第1の実施形態を示し、(a)は上面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 本発明に係る積層ゴム支承の第2の実施形態を示し、(a)は上面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。 従来の積層ゴム支承の一例を示し、(a)は上面図、(b)は(a)のC−C線断面図である。
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る積層ゴム支承の第1の実施形態を示し、この積層ゴム支承1は、ゴム層2と補強板3とが交互に積層され、上下に厚肉鋼板4、5を有する積層ゴム体6と、上下構造物に各々取り付けられる取付用鋼板7、8と、取付用鋼板7、8と厚肉鋼板4、5との間で水平力を伝達すると共に、積層ゴム体6の8箇所に穿設された孔6aに封入された減衰体プラグとしての鉛プラグ9と、取付用鋼板7、8と厚肉鋼板4、5との間で水平力を伝達するために備えられたせん断キー10、11と、取付用鋼板7、8と厚肉鋼板4、5とを緊結するボルト13、14と、取付用鋼板7、8を上下構造物に取り付けるためのねじ穴15、16とで構成される。
補強板3は、鋼板等で形成され、積層ゴム体6の鉛直方向中央部の補強板3aの板厚は、他の補強板3の板厚より大きく形成される。他の補強板3の板厚は同一である。ここで、ゴム層2の総厚さをT、積層ゴム体6の直径をDとした場合に、補強板3の総厚さTを、T≧26×T×D−0.5と標準的な補強板の総厚さよりも大きく設定する。この式は、補強板3の厚さがゴム層2の1層厚さによって最小厚さが決まることを考慮し、現在商品化されている積層ゴム支承について積層ゴム体6の直径Dで基準化して実験的に導いた式である。また、各々の補強板3の内周面を鉛プラグ9の外周面に当接させる。
積層ゴム体6の鉛直方向中央部の補強板3aの板厚は、補強板3aの厚さをt、補強板3aに発生する最大応力度をσ、積層ゴム体6に作用する鉛直面圧をσ、1つのゴム層2の厚さをtとした場合に、t≧3.3t/((σ/σ)−2)となるように設定する。各々の鉛プラグ9の一端は、補強板3aに穿設された孔3bに挿入される。このように、本実施の形態では、鉛直方向に鉛プラグを分割し、2段にわたって複数(本実施の形態では合計で8つ)の鉛プラグ9を積層ゴム体6に設けたこと、及び鉛直方向中央部の補強板3aの板厚を他の補強板3の板厚より大きく形成して補強板3の総厚さTを従来より大きくしたことが特徴である。
上記構成を有する積層ゴム支承1は、上部構造物と下部構造物との間に配置され、地震時等の外乱により上部構造物と下部構造物の水平相対変位によりせん断変形が生じると、水平荷重をゴム層2の弾性変形と、8つの鉛プラグ9の塑性変形とにより減衰させるように動作する。
ここで、上記積層ゴム支承1では、8つの孔6aに鉛直方向に分割した合計8つの鉛プラグ9を設け、各々の鉛プラグ9の一端を鉛直方向中央部の厚い補強板3aの孔3bに挿入したことで、上記従来の積層ゴム支承41に比較して、8つの鉛プラグ9の全体の体積が鉛プラグ49と同じであっても、鉛プラグ9に蓄積された熱を厚い補強板3aを介して効率よく外部に逃がすことができる。また、補強板3の総厚さTを従来より大きくしたため、補強板3の全体の熱容量が大きくなると共に、板厚が大きい分、鉛プラグ9に蓄積された熱を効率よく外部に逃がすことができるため、長時間地震時における鉛プラグ9の温度上昇を抑えることができる。これにより、通常の地震時における積層ゴム支承1の性能を維持しながら、積層ゴム支承1のエネルギー吸収性能の低下を抑制することが可能となる。
図2は、本発明に係る積層ゴム支承の第2の実施形態を示し、この積層ゴム支承21は、ゴム層22と補強板23とが交互に積層され、上下に厚肉鋼板24、25を有する積層ゴム体26と、上下構造物に各々取り付けられる取付用鋼板27、28と、取付用鋼板27、28と厚肉鋼板24、25との間で水平力を伝達すると共に、積層ゴム体26の孔26aに鉛プラグ29を封入するために備えられたせん断キー30、31と、積層ゴム体26の10箇所に穿設された孔26aに封入された減衰体プラグとしての鉛プラグ29と、取付用鋼板27、28と厚肉鋼板24、25とを緊結するボルト33、34と、取付用鋼板37、38を上下構造物に取り付けるためのねじ穴35、36とで構成される。
積層ゴム体26の鉛直方向中央部の補強板23aの板厚tは、他の補強板23の板厚より大きく形成され、上記t≧3.3t/((σ/σ)−2)を満足する値に設定される。また、補強板23の総厚さTを、T≧26×T×D−0.5と標準的な補強板の総厚さよりも大きく設定する。各々の鉛プラグ29の一端は、補強板23aに穿設された孔23bに挿入される。このように、本実施の形態では、鉛直方向に鉛プラグを分割し、2段にわたって合計で10個の鉛プラグ29を積層ゴム体26に設けたこと、及び鉛直方向中央部の補強板23aの板厚を他の補強板23の板厚より大きく形成して補強板23の総厚さTを従来より大きくしたことが特徴である。
上記構成を有する積層ゴム支承21は、上部構造物と下部構造物との間に配置され、地震時等の外乱により上部構造物と下部構造物の水平相対変位によりせん断変形が生じると、水平荷重をゴム層22の弾性変形と、10個の鉛プラグ29の塑性変形とにより減衰させるように動作する。
ここで、上記積層ゴム支承21では、10個の鉛プラグ29を設け、各々の鉛プラグ29の一端を鉛直方向中央部の厚い補強板23aの孔23bに挿入したことで、図1に示した積層ゴム支承1のように8つの鉛プラグ9を備える場合に比較して、10個の鉛プラグ29の全体の体積が鉛プラグ9と同じであっても、鉛プラグ29に蓄積された熱を補強板23aを介して効率よく外部に逃がすことができるため、長時間地震時における鉛プラグ29の温度上昇をさらに効率よく抑えることができる。
尚、上記第1、第2実施の形態においては、鉛直方向に複数に分割された鉛プラグ9、29は、上面視で互いに重なり合っているが、これらを上面視で互いに重なり合わないように配置することで、鉛プラグ9、29をより均等に積層ゴム体6、26内に配置することができ、鉛プラグ9、29に蓄積された熱をより効率よく補強板3、23を介して外部に逃がすことができる。
また、上記第1、第2実施の形態においては、鉛プラグ9、29のせん断部分のアスペクト比(H/D:Hはせん断部分の高さ、Dはせん断部分の直径)が小さくなっており、履歴形状の安定性、放熱特性の改善に寄与する。
尚、上記実施の形態では、8箇所又は10箇所に穿設された孔に鉛直方向に2つに分割された減衰体プラグを封入したが、積層ゴム支承に1つの貫通孔を穿設し、2分割した減衰体プラグを封入してもよく、複数の貫通孔を穿設し、各々の貫通孔に2分割した減衰体プラグを封入してもよい。さらに、8箇所又は10箇所以外の複数の箇所に穿設された孔(貫通孔ではない)に2分割した減衰体プラグを封入してもよい。また、貫通孔1つ当たりの減衰体プラグの分割数は2つに限定されない。
また、上記実施の形態では、補強板と鉛プラグとを当接させたが、補強板と鉛プラグあるいはこれらの近傍の部分に被覆層を形成する場合には、補強板と鉛プラグとは近接して配置されることとなる。また、鉛プラグに代えて、錫又はそれらの合金等の弾塑性金属や摩擦材等からなる減衰体プラグを用いることもできる。
さらに、減衰体プラグの鉛直方向中央部に位置する補強板の板厚を他の補強板よりも大きくしたが、必ずしも中央部に位置する補強板の板厚を大きくする必要はなく、すべての補強板が同一の厚さであってもよく、1枚の補強板ではなく、2枚以上の複数枚の補強板の板厚を他の補強板より大きくしてもよい。補強板に穿設された孔に各々の減衰体プラグの一端を挿入したが、孔を設けずに補強板と減衰体プラグの一端とを当接させたり、近接させるだけでもよい。また、補強板の総厚さを従来より厚いTとしたが、従来と同様の総厚さであってもよい。
次に、本発明に係る積層ゴム支承の試験例について説明する。
図3、図4に示した積層ゴム支承41を比較例とし、図1、図2に示した積層ゴム支承1、21を実施例1、2とした。各々の積層ゴム支承の詳細構成を表1に示す。また、試験条件を表2に示す。本試験例では、実験と解析とを行い、解析結果が実験結果によく一致したため、以下に試験例として解析結果を示す。
Figure 2018013234
Figure 2018013234
上記試験結果を表3に示す。同表より、上記T≧26×T×D−0.5を満足する実施例は、比較例に比べ総エネルギー吸収量が各々61.4%、62.6%増大し、初期降伏応力に対する試験終了時の降伏応力の比率が各々22.6%、22.9%大きくなっていることが判る。
Figure 2018013234
次に、上記積層ゴム支承1、21、41について、東海・東南海地震を想定した東海地方の長周期地震動三の丸波を用いた試験を行ったところ表4に示す結果となった。同表より、実施例は、比較例に比べ総エネルギー吸収量が各々16.6%、17.0%増大し、初期降伏応力に対する試験終了時の降伏応力の比率が各々10.3%、10.2%大きくなっていることが判る。
以上のように、試験結果からも、本発明に係る積層ゴム支承によれば、通常の地震時における性能を維持しながら、長時間地震時においてエネルギー吸収性能の低下を抑制することができることが判る。
Figure 2018013234
1 積層ゴム支承
2 ゴム層
3 補強板
4、5 厚肉鋼板
6 積層ゴム体
6a 孔
7、8 取付用鋼板
9 鉛プラグ
10、11 せん断キー
13、14 ボルト
15、16 ねじ穴
21 積層ゴム支承
22 ゴム層
23、23a 補強板
23b 孔
24、25 厚肉鋼板
26 積層ゴム体
26a 孔
27、28 取付用鋼板
29 鉛プラグ
30、31 せん断キー
33、34 ボルト
35、36 ねじ穴

Claims (8)

  1. ゴム層と補強板とを交互に積層した積層ゴム部に上下方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔を有する積層ゴム体と、前記貫通孔に封入された少なくとも1本の減衰体プラグとを備える積層ゴム支承であって、
    前記貫通孔に鉛直方向に複数に分割された減衰体プラグが封入され、
    該減衰体プラグの各々の外周面と、前記補強板の各々の内周面とが当接又は近接して配置されることを特徴とする積層ゴム支承。
  2. 前記補強板の総厚さをT、前記ゴム層の総厚さをT、前記積層ゴム体が上面視円形の場合には直径、上面視正方形の場合には一辺の長さ、又は上面視長方形の場合には短辺の長さをDとした場合に、T≧26×T×D−0.5であることを特徴とする請求項1に記載の積層ゴム支承。
  3. 前記鉛直方向に複数に分割された減衰体プラグは、上面視で互いに重なり合わないことを特徴とする請求項1又は2に記載の積層ゴム支承。
  4. 前記減衰体プラグの鉛直方向中央部に位置する補強板の板厚が他の補強板よりも大きく形成され、該板厚の大きい補強板に穿設された孔に前記各々の減衰体プラグの一端が挿入されていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の積層ゴム支承。
  5. 前記減衰体プラグは、振動エネルギの吸収を塑性変形で行う減衰材料からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の積層ゴム支承。
  6. 前記減衰材料は、鉛、錫、亜鉛、アルミニウム、銅、ニッケル若しくはこれらの合金又は非鉛系低融点合金からなることを特徴とする請求項5に記載の積層ゴム支承。
  7. 前記減衰体プラグは、振動エネルギの吸収を塑性流動で行う減衰材料からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の積層ゴム支承。
  8. 前記減衰材料は、熱硬化性樹脂と、ゴム粉とを含んでいることを特徴とする請求項7に記載の積層ゴム支承。
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