JP2018012914A - 砕石運搬車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レールR上を走行する台車11と、台車11の上に取り外し可能に設置され、ほぼ四角形状の下部枠12aおよびその下部枠12aの4辺から立設する4枚の側板部12b,12cを有し、その下部枠12aおよび4枚の側板部12b,12cは取外して積み重ねることによって折畳み可能であり、その4枚の側板部12b,12cの内、少なくとも1枚の側板部は、下側に開閉扉12b2が設けられた開閉扉付き側板部12bであり、その開閉扉12b2を開けることによって形成される開口部から積載していた砕石2を排出する砕石運搬箱12とを備える。
【選択図】図24
Description
また、本発明に係る砕石運搬車は、前記砕石運搬車において、さらに、前記砕石運搬箱に収容される三角柱形状の中子を備え、前記中子の側面の内、底面は、前記台車の上面の上に載置される一方、前記底面に対し90度未満の角度で傾斜した傾斜面は、前記砕石運搬箱の前記開閉扉付き側板部側に載置され、前記中子の上に積載された砕石は、前記傾斜面によって、前記砕石運搬箱の前記開閉扉付き側板部の下側に設けられた前記開閉扉を開けることによって形成される前記開口部を介し排出することを第2の特徴とする。
また、本発明に係る砕石運搬車は、前記砕石運搬車において、前記砕石運搬箱は、平面視、ほぼ長方形状であって、その短辺の長さおよび前記開閉扉付き側板部の幅は、2本のレールの頭部内側面間の間隔以下である一方、その長辺の長さは、前記台車の前後車軸間の間隔以上あって、かつ、2本のレールの頭部内側面間の間隔以上であり、前記砕石運搬箱の前記開閉扉付き側板部を前記台車の前後方向に配置することにより、前記砕石運搬箱に積載した砕石を軌間内へ排出可能にする一方、前記砕石運搬箱の前記開閉扉付き側板部を前記台車の左右方向に配置することにより、前記砕石運搬箱に積載した砕石を軌間外へ排出可能にすることを第3の特徴とする。
また、本発明に係る砕石運搬車は、前記砕石運搬車において、前記開閉扉付き側板部の開閉扉の両側には、それぞれ、開閉扉ロック用被係止部が設けられている一方、前記開閉扉無し側板部の両側には、それぞれ、前記開閉扉付き側板部の開閉扉の両側に設けられた前記開閉扉ロック用被係止部に係止する開閉扉ロック機構部が設けられており、その開閉扉ロック機構部は、フック部が設けられ、前記開閉扉無し側板部の両側に固定されたフック取付け板と、先端にはそのフック部に係止するフック係止孔が形成された係止棒体を有すると共に、スプリングが内蔵された開閉扉ロック機構部本体と、前記開閉扉ロック機構部本体の上端部を回動可能に支持して当該開閉扉ロック機構部本体を昇降させることにより前記フック係止孔を前記フック部に係止させたり離脱させる開閉扉ロック用レバーとを備え、前記開閉扉の両側に設けられた前記開閉扉ロック用被係止部を、前記開閉扉無し側板部の両側に固定された前記フック取付け板と、そのフック取付け板のフック部に係止された前記係止棒体との間で挟むことにより前記開閉扉が開かないようにロックすることを第4の特徴とする。
そのため、砕石運搬箱は、台車の上から取り外し可能で、かつ、折畳み可能となり、装置が小型化するので、広い保管場所が不要となる。
また、砕石運搬箱の開閉扉付き側板部の下側には開閉扉が設けられているため、砕石散布車等を連結せずに積載した砕石を簡単に道床に排出することができる。
実施形態の砕石運搬車1は、砕石を運搬してレール上を走行するもので、図1〜図4に示すように、レール上を走行する台車11と、台車11の上に取り外し可能に設置されて砕石を積載する折畳み可能な砕石運搬箱12と、2つの中子構成体13aからなる中子13とを備える。
台車11は、図5等に示すように、砕石運搬箱12が載置される略長方形状の上面11eの周囲を囲むようにフレーム11aが設けられていると共に、フレーム11aの前後にはそれぞれ車軸11b,11bが回転可能に設けられており、車軸11b,11bの両側にはそれぞれ車輪11c,11cが取り付けられ、レールR上を走行可能に構成されている。尚、この台車11には、逸走防止機能等を有するブレーキ機構部11dも設けられている。
砕石運搬箱12は、折畳み可能で、かつ、台車11の上に取り外し可能に設置、すなわち台車11の上に単に載置されるもので、図6(a),(b)に示すようにほぼ四角形状の下部枠12aと、その下部枠12aの4辺から立設する4枚の側板部、すなわち図7〜図10に示す2枚ずつの開閉扉付き側板部12bと、図11〜図14に示す開閉扉無し側板部12cと、図15(a),(b)に示す下部枠12aの4辺から立設した4枚の側板部12b,12cの上端部に嵌合してそれらの上端部が開放しないように留める上部枠12dとを有する。
下部枠12aは、図6(a),(b)に示すように台車11の平面形状に合わせたアルミやステンレス等の鋼材12a2〜12a5から構成されており、下部枠12aの上に立設する4枚の側板部12b,12cの下端部に嵌合してそれらの下端部が開放しないように留めるものである。
開閉扉付き側板部12bは、それぞれ下部枠12aの前後の短辺側、すなわち前後の短尺枠材12a2の上に立設されるもので、図7〜図10に示すように開閉扉付き側板部本体12b1に対しヒンジ部12b3を介して開閉扉12b2が開閉可能に取り付けられ構成されている。
開閉扉無し側板部12cは、図11〜図14に示すように、合板12c1の4辺をアルミやステンレス等の鋼材からなる枠用縦材12c2,12c2および枠用横材12c3,12c4により囲むと共に、それらの内側に中間横材12c5を設けて構成されている。
上部枠12dは、アルミ等の軽量鋼材から構成された長尺枠材12d1,12d1および短尺枠材12d2,12d2から構成されており、下部枠12aの4辺から立設した上述の開閉扉付き側板部12b,12bおよび開閉扉無し側板部12cの上端部に嵌合してそれらの上端部が開放しないように留めるもので、図16(a),(b)に示すように、下部枠12aの4辺に応じた形状の枠体で構成されている。
中子13は、砕石運搬箱12の中に取り出し可能に収容されて、砕石運搬箱12の中に積載された砕石を、開閉扉付き側板部12b,12bの開放状態の開閉扉12b2,12b2から排出させるもので、図17(a),(b)に示すように、2つの中子構成体13aから構成されている。尚、実施形態1では、中子13は、2つの中子構成体13aから構成しているが、一体的に構成しても良い。
次に、実施形態の砕石運搬車1の組立て方法の一例について、図18〜図22を参照して説明する。
次に、以上のように組立てられた実施形態の砕石運搬車1の使用方法について説明する。
図23は、以上のように組立てた実施形態の砕石運搬車1を2本のレールR,Rの上に載せると共に、砕石運搬箱12はその対向する2枚の開閉扉付き側板部12b,12bが2本のレールR,R間である軌間内を向くように台車11の上に設置し、軌間内に砕石2を散布する状態を示す平面図である。
図25は、以上のように組立てた実施形態の砕石運搬車1を2本のレールR,Rの上に載せると共に、砕石運搬箱12はその対向する2枚の開閉扉付き側板部12b,12bが2本のレールR,R側を向くように台車11の上に設置し、軌間外へ砕石2を散布する状態を示す平面図である。
以上説明したように、実施形態の砕石運搬車1では、台車11と、台車11の上に取り外し可能に設置され、ほぼ四角形状の下部枠12aおよびその下部枠12aの4辺から立設する2枚ずつの開閉扉付き側板部12b、開閉扉無し側板部12cおよび上部枠12dを有し、その下部枠12aや、開閉扉付き側板部12b,12b、開閉扉無し側板部12cおよび上部枠12dは取外して積み重ねることによって折畳み可能であり、開閉扉付き側板部12b,12bの下側には、開閉可能な開閉扉12b2を設け、その開閉扉12b2を開けることによって形成される開口部から積載していた砕石2を排出する砕石運搬箱12とを備えるため、砕石運搬箱12は台車11の上から取り外し可能で、かつ、折畳み可能となり、装置が小型化するので、広い保管場所が不要となる。
11 台車
11a フレーム
11b 車軸
11c 車輪
11d ブレーキ機構部
12 砕石運搬箱
12a 下部枠
12a2 短尺枠材
12a3 長尺枠材
12a4 長尺中間材
12a5 短尺中間材
12b 開閉扉付き側板部
12b1 開閉扉付き側板部本体
12b11 合板
12b12 枠用縦材
12b13,12b14,12b17 枠用横材
12b15 中間縦材
12b16 枠用縦材
12b18 被掛止部
12b2 開閉扉
12b21 ハンドル部
12b22 開閉扉ロック用被係止部
12b3 ヒンジ部
12c 開閉扉無し側板部
12c1 合板
12c2 枠用縦材
12c3,12c4 枠用横材
12c5 中間横材
12c6 側板ロック機構部
12c61 側板ロック用レバー
12c62 掛止リング部
12c7 開閉扉ロック機構部
12c71 フック取付け板
12c71a フック部
12c72 ロック機構部本体
12c72a フック係止孔
12c72b 係止棒体
12c72c スプリング
12c73 開閉扉ロック用レバー
12d 上部枠
13 中子
13a,13a 中子構成体
2 砕石
R レール
Claims (4)
- 砕石を運搬する砕石運搬車であって、
レール上を走行する台車と、
前記台車の上面に取り外し可能に設置され、前記台車の上面に立設する複数枚の側板部を備えて砕石を積載し、それら複数枚の側板部は折畳み可能で、かつ、それら複数枚の側板部の内、少なくとも1枚の側板部は、下側に開閉扉が設けられた開閉扉付き側板部であり、その開閉扉を開けることによって形成される開口部から積載していた砕石を排出する砕石運搬箱と、
を備えることを特徴とする砕石運搬車。 - 請求項1記載の砕石運搬車において、
さらに、前記砕石運搬箱に収容される三角柱形状の中子を備え、
前記中子の側面の内、底面は、前記台車の上面の上に載置される一方、前記底面に対し90度未満の角度で傾斜した傾斜面は、前記砕石運搬箱の前記開閉扉付き側板部側に載置され、
前記中子の上に積載された砕石は、前記傾斜面によって、前記砕石運搬箱の前記開閉扉付き側板部の下側に設けられた前記開閉扉を開けることによって形成される前記開口部を介し排出することを特徴とする砕石運搬車。 - 請求項1または請求項2記載の砕石運搬車において、
前記砕石運搬箱は、平面視、ほぼ長方形状であって、その短辺の長さおよび前記開閉扉付き側板部の幅は、2本のレールの頭部内側面間の間隔以下である一方、その長辺の長さは、前記台車の前後車軸間の間隔以上あって、かつ、2本のレールの頭部内側面間の間隔以上であり、
前記砕石運搬箱の前記開閉扉付き側板部を前記台車の前後方向に配置することにより、前記砕石運搬箱に積載した砕石を軌間内へ排出可能にする一方、
前記砕石運搬箱の前記開閉扉付き側板部を前記台車の左右方向に配置することにより、前記砕石運搬箱に積載した砕石を軌間外へ排出可能にすることを特徴とする砕石運搬車。 - 請求項1〜請求項3のいずれか一の請求項に記載の砕石運搬車において、
前記開閉扉付き側板部の開閉扉の両側には、それぞれ、開閉扉ロック用被係止部が設けられている一方、
前記開閉扉無し側板部の両側には、それぞれ、前記開閉扉付き側板部の開閉扉の両側に設けられた前記開閉扉ロック用被係止部に係止する開閉扉ロック機構部が設けられており、
その開閉扉ロック機構部は、
フック部が設けられ、前記開閉扉無し側板部の両側に固定されたフック取付け板と、
先端にはそのフック部に係止するフック係止孔が形成された係止棒体を有すると共に、スプリングが内蔵された開閉扉ロック機構部本体と、
前記開閉扉ロック機構部本体の上端部を回動可能に支持して当該開閉扉ロック機構部本体を昇降させることにより前記フック係止孔を前記フック部に係止させたり離脱させる開閉扉ロック用レバーとを備え、
前記開閉扉の両側に設けられた前記開閉扉ロック用被係止部を、前記開閉扉無し側板部の両側に固定された前記フック取付け板と、そのフック取付け板のフック部に係止された前記係止棒体との間で挟むことにより前記開閉扉が開かないようにロックすることを特徴とする砕石運搬車。
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