JP2018012863A - 航空部品の焼入れ装置及び熱処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】航空部品に対して好適に焼入れを行うと共に、焼入れ作業の効率化を図ることができる航空部品の焼入れ装置等を提供する。【解決手段】溶体化処理された航空部品5に焼入れを行う航空部品5の焼入れ装置12において、航空部品5を内部に収容可能な焼入れ室21と、航空部品5を焼入れ室21の外部から内部へ搬送する搬送装置22と、焼入れ室21の内部に設けられ、航空部品5に向かって、冷却材を噴霧する冷却装置23と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、熱処理された航空部品に焼入れを行う航空部品の焼入れ装置及び熱処理システムに関するものである。
従来、焼入れ装置として、炉本体の出口部付近外方において、被熱処理材料に水を噴射する冷却装置を設置した連続熱処理炉が知られている(例えば、特許文献1参照)。この連続熱処理炉では、炉本体の出口部から排出された被熱処理材料を急冷すべく、冷却装置を可能な限り炉本体の出口部に配置している。
特開昭60−256783号公報
しかしながら、特許文献1の連続熱処理炉では、外部において冷却水を被熱処理材料に噴射することから、被熱処理材料に噴き当てられた冷却水が飛散し、飛散した冷却水が炉本体の内部に入り込む可能性がある。このため、熱処理された被熱処理材料の焼入れを行う前に、被熱処理材料の温度が低下する(緩冷却となる)ことから、被熱処理材料の急冷を好適に行うことが困難となる。
ここで、被熱処理材料として、航空部品が適用される場合、航空部品の焼入れに関するクライテリア(要求される焼入れの基準)は、厳しいものとなっており、通常、航空部品の焼入れは、バッチ処理によって行われている。具体的に、航空部品は、ケージに複数収容された状態で加熱炉において加熱され、加熱炉から取り出したケージを、冷却水で満たされた焼入れ槽に浸漬することで、焼入れを行っている。ここで、焼入れ槽には、焼入れ時において航空部品に発生する歪みを抑制するための歪み防止剤が添加される場合がある。
バッチ処理によって航空部品に焼入れを行う場合、航空部品の焼入れ作業に伴う作業時間が長くなることから、焼入れ作業の効率化を図ることが困難である。また、ケージには、複数の航空部品が収容されることから、焼入れが好適に行われなかった場合、不良となる航空部品が多く発生する可能性がある。
そこで、本発明は、航空部品に対して好適に焼入れを行うと共に、焼入れ作業の効率化を図ることができる航空部品の焼入れ装置及び熱処理システムを提供することを課題とする。
本発明の航空部品の焼入れ装置は、熱処理された航空部品に焼入れを行う航空部品の焼入れ装置において、前記航空部品を内部に収容可能な焼入れ室と、前記航空部品を前記焼入れ室の外部から内部へ搬送する搬送装置と、前記焼入れ室の内部に設けられ、前記航空部品に向かって、冷却材を噴霧する冷却装置と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、焼入れ室内において、航空部品に冷却材を噴霧することにより、冷却材が焼入れ室外に飛散することなく、焼入れ室外における航空部品の温度低下(緩冷却)を抑制しつつ、焼入れ室内において冷却装置により航空部品を好適に冷却することができる。このとき、航空部品への冷却材の噴霧が調整されることで、航空部品に発生する熱ムラ(熱分布の偏在)を抑制することができるため、航空部品に発生する歪みを抑制することができる。このため、歪み防止剤を添加する必要がなく、冷却材として、水と空気とを混合したものを用いることができるため、環境負荷を軽減することが可能となる。また、航空部品を焼入れ室に搬入して焼入れを行い、焼入れ後の航空部品を焼入れ室から搬出することで、航空部品を連続的に冷却することができるため、航空部品の焼入れ作業の効率化を図ることができる。なお、航空部品は、例えば、アルミ合金等の金属材料を用いた小型の部品を対象としている。また、航空部品は、平滑面を有する平板、曲面を有する部材、所定の角度となるアングル材等、いずれの形状のものに適用可能である。
また、前記航空部品は、搬送用のバスケットの内部に収容され、前記バスケットは、前記冷却装置から噴霧される前記冷却材が通過可能な網目を有し、前記搬送装置は、前記バスケットを搬送することが、好ましい。
この構成によれば、航空部品をバスケットに入れることで、航空部品を保護しつつ、安定的に搬送することができる。
また、冷却装置は、噴霧した冷却材の水平面内における噴霧投影領域が、航空部品を覆う領域となっていることが、好ましい。
この構成によれば、航空部品の水平面内における全域に、冷却装置から冷却材を噴霧することができるため、航空部品の冷却を好適に行うことができる。
また、前記冷却装置は、前記航空部品に対して多方向から前記冷却材を噴霧することが、好ましい。
この構成によれば、航空部品全体に、冷却装置から冷却材を噴霧することができるため、航空部品の冷却を好適に行うことができる。なお、冷却装置は、例えば、鉛直方向の上方側から航空部品の上面側に冷却材を噴射すると共に、鉛直方向の下方側から航空部品の下面側に冷却材を噴射する。
また、前記冷却装置は、前記冷却材を噴霧する複数の噴霧ノズルを有し、複数の前記噴霧ノズルから噴霧される前記冷却材の噴霧量は、それぞれ同じ噴霧量となっていることが、好ましい。
この構成によれば、複数の噴霧ノズルにおける噴霧の条件を同じ条件とすることができるため、冷却装置の運用を簡易なものとすることができる。
また、前記各噴霧ノズルから噴霧される前記冷却材の水平面内におけるノズル噴霧領域の形状は、円形となっていることが、好ましい。
この構成によれば、噴霧ノズルから噴霧される冷却材を、水平面内において、航空部品に対して円形に噴霧することができる。なお、複数のノズル噴霧領域は、航空部品を覆う噴霧投影領域となるように配置される。
また、前記各噴霧ノズルから噴霧される前記冷却材の水平面内におけるノズル噴霧領域の形状は、前記航空部品の搬送方向が短く、前記搬送方向に直交する幅方向が長い、非円形となっていることが、好ましい。
この構成によれば、噴霧ノズルから噴霧される冷却材を、水平面内において、航空部品に対して楕円形及び長円形等の非円形に噴霧することができる。なお、複数のノズル噴霧領域は、航空部品を覆う噴霧投影領域となるように配置される。
また、複数の前記噴霧ノズルは、水平面内において、千鳥状に配置されていることが、好ましい。
この構成によれば、航空部品を覆うように、複数の噴霧ノズルから冷却材を噴霧することができるため、航空部品の冷却を好適に行うことができる。なお、複数の噴霧ノズルを千鳥状に配置する場合、例えば、航空部品の搬送方向に直交する幅方向に複数並べて設けた一列の噴霧ノズルを、搬送方向に複数列設ける。そして、幅方向において、搬送方向に隣接する一方の列の噴霧ノズル同士の中央に、搬送方向に隣接する他方の列の噴霧ノズルを配置することで、複数の噴霧ノズルを千鳥状に配置する。
また、前記焼入れ室は、前記航空部品が搬入される入口部と、前記航空部品が搬出される出口部とを有し、前記搬送装置は、前記焼入れ室の外部から、前記入口部を介して前記焼入れ室の内部を経て、前記出口部を介して前記焼入れ室の外部まで至る搬送経路となっており、前記焼入れ室の前記入口部側における前記搬送経路は、前記航空部品を高速で搬送する高速搬送経路となっており、前記高速搬送経路の前記出口部側における前記搬送経路は、前記高速搬送経路に比して前記航空部品を低速で搬送する低速搬送経路となっており、前記冷却装置は、前記低速搬送経路において、前記冷却材を噴霧することが、好ましい。
この構成によれば、焼入れ室の入口部において航空部品を高速で搬送するため、熱処理された航空部品を、焼入れ室内に迅速に搬入することができ、焼入れ前の航空部品の温度低下を抑制することができる。また、焼入れ室内に搬入した航空部品の焼入れ時において、航空部品を低速で搬送するため、航空部品の冷却を十分に行うことができる。
また、前記焼入れ室内の下部に設けられ、噴霧された前記冷却材を溜めるタンクと、前記タンクに溜められた前記冷却材を、前記冷却装置へ向かって供給する冷却循環供給系統と、をさらに備えることが、好ましい。
この構成によれば、冷却材を循環させて再利用することができるため、冷却材の消費量を抑制することができ、また、冷却材の排出を抑制できるため、環境負荷の低減を図ることができる。なお、冷却循環供給系統には、冷却材を冷却するチラー、冷却材を供給するためのポンプ及び冷却材をろ過するフィルタ等を設けてもよい。
本発明の熱処理システムは、前記航空部品を加熱する加熱装置と、前記加熱装置により熱処理された前記航空部品に焼入れを行う、上記の焼入れ装置と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、加熱装置によって熱処理された航空部品に対して、焼入れ装置により好適に焼入れを行うと共に、航空部品への焼入れを連続的に行うことができるため、効率のよいシステムとすることができる。
図1は、本実施形態に係る焼入れ装置を備える熱処理システムを表す概略図である。 図2は、本実施形態に係る焼入れ装置の冷却装置に設けられる複数の噴射ノズルの配置の一例を示す図である。 図3は、本実施形態に係る焼入れ装置の冷却循環供給系統を示す説明図である。 図4は、本実施形態に係る焼入れ装置の冷却装置に設けられる複数の噴射ノズルの配置の一例を示す図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
[実施形態]
図1は、本実施形態に係る焼入れ装置を備える熱処理システムを表す概略図である。図2は、本実施形態に係る焼入れ装置の冷却装置に設けられる複数の噴射ノズルの配置の一例を示す図である。図3は、本実施形態に係る焼入れ装置の冷却循環供給系統を示す説明図である。図4は、本実施形態に係る焼入れ装置の冷却装置に設けられる複数の噴射ノズルの配置の一例を示す図である。
本実施形態の熱処理システム1は、航空部品5を加熱して溶体化処理(熱処理)を行うと共に、溶体化処理後の航空部品5を冷却して焼入れを行うシステムとなっている。この熱処理システム1において、航空部品5は、バスケット6に収容された状態で各処理が行われる。先ず、熱処理システム1の説明に先立ち、航空部品5及びバスケット6について説明する。
航空部品5は、アルミニウム合金等の金属材料を用いて構成されている。アルミニウム合金は、例えば、ジュラルミンであり、Al−Cu系のJIS2000系アルミニウム合金、及びAl−Cu−Mg−Zn系のJIS7000系アルミニウム合金が例示される。熱処理システム1において対象となる航空部品5は、小型のものであり、バスケット6に収容可能な大きさとなっている。具体的に、航空部品5は、人の手で取り扱うことが可能な手のひらサイズとなっている。また、航空部品5は、いずれの形状となる部品であってもよく、例えば、平滑面を有する平板、曲面を有する部材、所定の角度となるアングル材等を適用可能である。
バスケット6は、上面が開口する長方体形状のカゴであり、バスケット6の四方側面及び底面は網目を有する金網材を用いて構成されている。航空部品5は、バスケット6の底面に載置されることで、バスケット6の内部に収容される。このバスケット6は、複数の航空部品5を収容可能となっており、後述する冷却装置23から冷却材が噴霧されると、冷却材は、網目を通過して、内部に収容された航空部品5に噴き当たる。
次に、図1を参照して、熱処理システム1について説明する。図1に示すように、熱処理システム1は、加熱装置11と、焼入れ装置12とを備えている。
加熱装置11は、バスケット6に収容された航空部品5を連続的に加熱して溶体化処理を行うものである。加熱装置11は、加熱された航空部品5を順次搬出する搬出口14が設けられている。搬出口14から搬出された溶体化処理後の航空部品5は、焼入れ装置12へ向けて搬送される。
焼入れ装置12は、溶体化処理が行われた航空部品5に対して冷却材を噴霧することにより、航空部品5に焼入れを行っている。焼入れ装置12は、焼入れ室21と、搬送装置22と、冷却装置23と、タンク24と、冷却循環供給系統25と、制御部26と、を有している。
焼入れ室21は、加熱装置11に隣接して設けられており、長方体形状の箱状に形成されている。焼入れ室21には、航空部品5が搬入される入口部28と、航空部品5が搬出される出口部29とが設けられている。入口部28及び出口部29は、バスケット6が通過可能な開口となっている。また、焼入れ室21には、排気口30が設けられており、この排気口30を介して焼入れ室21内の内部雰囲気が排出される。
搬送装置22は、焼入れ室21の外部から、入口部28を介して焼入れ室21の内部を経て、出口部29を介して焼入れ室21の外部まで至る搬送経路35となっている。つまり、搬送経路35は、焼入れ室21の内外を連通して水平方向に直線状に設けられている。この搬送装置22は、搬送経路35に沿って並べて設けられる複数の搬送ローラ36と、複数の搬送ローラ36を回転駆動するための駆動モータ37と、駆動モータ37の動力を各搬送ローラ36に伝達する図示しない動力伝達機構とを含んで構成されている。
複数の搬送ローラ36は、全てが駆動ローラとなっており、搬送経路35上に載置されたバスケット6を搬送経路35に沿って搬送する。複数の搬送ローラ36は、搬送方向に所定の間隔を空けて並べて設けられ、各搬送ローラ36の軸方向は、水平面内において搬送方向に直交する幅方向となっている。
ここで、焼入れ室21の入口部28側における搬送経路35は、高速搬送経路35aとなっており、高速搬送経路35aの出口部29側における搬送経路35は、高速搬送経路35aに比して航空部品5を低速で搬送する低速搬送経路35bとなっている。
高速搬送経路35aは、焼入れ室21の外部から、焼入れ室21の入口部28を経て、焼入れ室21の入口部28側の内部まで至る経路となっている。そして、高速搬送経路35aに設けられる複数の搬送ローラ36は、低速搬送経路35bに設けられる複数の搬送ローラ36に比して、回転速度が速くなっている。
低速搬送経路35bは、焼入れ室21の入口部28側の内部から、焼入れ室21の出口部29を経て、焼入れ室21の外部まで至る経路となっている。そして、低速搬送経路35bに設けられる複数の搬送ローラ36は、高速搬送経路35aに設けられる複数の搬送ローラ36に比して、回転速度が遅くなっている。なお、低速搬送経路35bにおいて搬送される航空部品5には、後述する冷却装置23から冷却材が噴霧されることで、焼入れが行われる。
駆動モータ37は、焼入れ室21の内部に設けられ、動力伝達機構を介して、複数の搬送ローラ36を回転駆動させている。駆動モータ37の動力は、動力伝達機構により、高速搬送経路35aの搬送ローラ36と、低速搬送経路35bの搬送ローラ36とに分配される。具体的に、駆動モータ37の動力は、高速搬送経路35aの搬送ローラ36の回転速度が速くなるように、また、低速搬送経路35bの搬送ローラ36の回転速度が遅くなるように分配される。この駆動モータ37は、制御部26に接続されており、制御部26は、駆動モータ37の作動を制御することで、搬送装置22の搬送速度を調整する。
このような搬送装置22において、加熱装置11から搬出されたバスケット6は、高速搬送経路35aにより焼入れ室21の外部から、焼入れ室21の入口部28を通過し、焼入れ室21の内部まで高速に搬送される。この後、バスケット6が高速搬送経路35aから低速搬送経路35bに移行すると、バスケット6は、焼入れ室21内において低速で搬送され、この後、焼入れ室21の出口部29を通過し、焼入れ室21の外部に搬出される。
なお、搬送装置22では、複数の搬送ローラ36を用いて構成したが、搬送ベルトを用いてもよく、特に限定されない。
冷却装置23は、焼入れ室21内の低速搬送経路35b上において搬送される航空部品5に対して、冷却材を噴霧する。冷却材は、水と空気とを混合したものであり、冷却装置23は、例えば、スプレイ、ミスト、ラミナノズル等の噴流として、冷却材を噴射する。なお、冷却材は、水のみの場合であってもよく、特に限定されない。この冷却装置23は、噴霧した冷却材の水平面内における噴霧投影領域Eが、航空部品5を覆う領域となっている。
本実施形態において、冷却装置23は、複数の噴射ノズル31を含んで構成されている。各噴射ノズル31は、搬送経路35に対して噴射される冷却材の水平面内のノズル噴霧領域Eaの形状が円形または非円形となるものが用いられる。また、各噴射ノズル31は、航空部品5までの距離が、120mm以上となるように配置されており、各噴射ノズル31の噴角は、90°以下となっている。さらに、各噴射ノズル31は、冷却材の水量密度が、50〜750L/(min・m)となるものを用いている。複数の噴霧ノズル31から噴霧される冷却材の噴霧量は、それぞれ同じ噴霧量となっている。複数の噴射ノズル31は、搬送経路35を挟んで上方に設けられる複数の上部噴射ノズル31aと、搬送経路35を挟んで下方に設けられる複数の下部噴射ノズル31bとを含んでいる。
複数の上部噴射ノズル31aは、鉛直方向の下方側となる搬送経路35(低速搬送経路35b)に向かって冷却材を噴霧する。ここで、図2に示すように、ノズル噴霧領域Eaが円形となる上部噴射ノズル31aを用いる場合、複数のノズル噴霧領域Eaは、噴霧投影領域Eとなるように、つまり、航空部品5を覆う領域となるように、複数の上部噴射ノズル31aが配置される。具体的に、本実施形態において、上部噴射ノズル31aは、7つ設けられ、7つの上部噴射ノズル31aは、水平面内において、千鳥状に配置されている。7つの上部噴射ノズル31aを千鳥状に配置する場合、7つの上部噴射ノズル31aのうち、1つの上部噴射ノズル31aを中心に配置し、中心の上部噴射ノズル31aの周囲に、6つの上部噴射ノズル31aを60°毎に位相をずらして配置している。つまり、7つの上部噴射ノズル31aは、60°千鳥配置となっている。
複数のノズル噴霧領域Eaは、複数の上部噴射ノズル31aに応じて、千鳥状に配置される。具体的に、本実施形態において、ノズル噴霧領域Eaは、上部噴射ノズル31aに応じて、7つ形成され、7つのノズル噴霧領域Eaは、搬送方向及び幅方向において中央に形成される1つのノズル噴霧領域Eaを中心として、他の6つのノズル噴霧領域Eaが周囲に重なり合って形成されている。そして、7つのノズル噴霧領域Eaは、互いに重なり合うことで、噴霧投影領域Eを形成し、噴霧投影領域Eは、その周縁から内側の全領域において冷却材を噴霧している。つまり、噴霧投影領域Eは、その内部において、冷却材が噴霧されない領域が形成されないものとなっている。そして、噴霧投影領域Eは、搬送方向及び幅方向における長さが、バスケット6の、搬送方向及び幅方向における長さよりも長いものとなる。
複数の下部噴射ノズル31bは、鉛直方向の上方側となる搬送経路35(低速搬送経路35b)に向かって冷却材を噴霧する。なお、複数の下部噴射ノズル31bは、複数の上部噴射ノズル31aと上下の配置が逆である以外は、複数の上部噴射ノズル31aと同様であるため、説明を省略する。そして、複数の上部噴射ノズル31aと複数の下部噴射ノズル31bとは、鉛直方向において対向して配置されている。
また、複数の噴射ノズル31は、制御部26に接続されており、制御部26は、複数の噴射ノズル31から噴霧される冷却材の噴霧量がそれぞれ同じ噴霧量となるように、各噴射ノズル31を制御している。また、制御部26は、各噴射ノズル31から噴射される冷却材の水量密度が、50〜750L/(min・m)となるように、各噴射ノズル31を制御している。この冷却材の噴霧量は、航空部品5の熱ムラを抑制しつつ、所定時間内において航空部品5を所定の温度に冷却可能な噴霧量となっている。
タンク24は、焼入れ室21内の下部に設けられ、冷却材に含まれる水を溜めている。このタンク24には、冷却装置23において使用された水が流入する。また、タンク24に溜められた水は、タンク24から流出し、流出した水は、冷却装置23に向かって流通する。
図3に示すように、冷却循環供給系統25は、タンク24に溜められた冷却材を、冷却装置23の複数の噴射ノズル31に供給する。冷却循環供給系統25は、循環供給ライン41と、チラー42と、フィルタ43と、ポンプ44とを有している。
循環供給ライン41は、タンク24と複数の噴射ノズル31とを接続し、冷却材が流通する流路となっている。循環供給ライン41内の冷却材は、タンク24から複数の噴射ノズル31へ向かって流通する。チラー42は、循環供給ライン41を流通する冷却材を冷却している。フィルタ43は、循環供給ライン41を流通する冷却材をろ過して、冷却材に含まれる不純物を除去している。ポンプ44は、循環供給ライン41を流通する冷却材をタンク24から複数の噴射ノズル31へ向かって送出している。このポンプ44は、制御部26に接続され、制御部26は、ポンプ44の作動を制御することで、各噴射ノズル31から噴射される冷却材の噴射量等を制御している。
制御部26は、複数の噴射ノズル31の噴射動作を制御したり、搬送装置22によるバスケット6の搬送速度を制御したりする。具体的に、制御部26は、各噴射ノズル31の開閉制御を行うことで、冷却材の噴射及び停止を制御している。また、制御部26は、ポンプ44の作動を制御することで、各噴射ノズル31の噴射圧を制御している。さらに、制御部26は、搬送装置22の駆動モータ37の回転制御を行うことで、バスケット6の搬送速度を制御している。
このように構成される熱処理システム1において、航空部品5は、バスケット6に収容され、航空部品5が収容されたバスケット6は、加熱装置11に搬入される。加熱装置11において、バスケット6に収容された航空部品5は、加熱されることで溶体化処理され、この後、加熱装置11から搬出される。加熱装置11から搬出されたバスケット6は、焼入れ装置12の高速搬送経路35aにより焼入れ室21の入口部28から、焼入れ室21の内部に搬入される。焼入れ室21の内部に搬入されたバスケット6は、高速搬送経路35aから低速搬送経路35bに移行し、低速搬送経路35b上において、冷却装置23により冷却材が噴霧される。そして、航空部品5には、その上下から、上部噴射ノズル31a及び下部噴射ノズル31bにより冷却材が噴霧されることで、冷却材により航空部品5が冷却され、焼入れが行われる。焼入れが行われた後の航空部品5は、焼入れ装置12の低速搬送経路35bにより焼入れ室21の出口部29から、焼入れ室21の外部に搬出される。
以上のように、本実施形態によれば、焼入れ室21内において、航空部品5に冷却材を噴霧することにより、冷却材が焼入れ室21外に飛散することなく、焼入れ室21外における航空部品5の温度低下を抑制しつつ、焼入れ室21内において冷却装置23により航空部品5を好適に冷却することができる。このとき、航空部品5への冷却材の噴霧が調整されることで、航空部品5に発生する熱ムラ(熱分布の偏在)を抑制することができるため、航空部品5に発生する歪みを抑制することができる。このため、歪み防止剤を添加する必要がなく、冷却材として、水と空気とを混合したものを用いることができるため、環境負荷を軽減することが可能となる。また、航空部品5を焼入れ室21に搬入して焼入れを行い、焼入れ後の航空部品5を焼入れ室21から搬出することで、航空部品5を連続的に冷却することができるため、航空部品5の焼入れ作業の効率化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、航空部品5をバスケット6に入れることで、航空部品5を保護しつつ、安定的に搬送することができる。
また、本実施形態によれば、噴霧投影領域Eを、航空部品5を覆う領域とすることで、航空部品5の水平面内における全域に、冷却装置23から冷却材を噴霧することができるため、航空部品5の冷却を好適に行うことができる。
また、本実施形態によれば、冷却装置23は、航空部品5に対して上下方向から冷却材を噴霧することができるため、航空部品5全体に、冷却装置23から冷却材を噴霧することができ、航空部品5の冷却を好適に行うことができる。
また、本実施形態によれば、複数の噴射ノズル31における噴霧の条件を同じ条件とすることができるため、冷却装置23の運用を簡易なものとすることができる。
また、本実施形態によれば、噴射ノズル31から噴霧される冷却材を、水平面内において、航空部品に対して円形に噴霧することができる。このとき、複数の噴射ノズル31を、水平面内において、千鳥状に配置することで、航空部品5全体を覆うように、複数の噴射ノズル31から冷却材を噴霧することができるため、航空部品5の冷却を好適に行うことができる。また、ノズル噴射領域Eaを円形とすることで、噴射後の冷却材の投影面積を広くすることができ、これにより、冷却材による冷却を広範囲に亘って効率よく行うことができる。さらに、ノズル噴射領域Eaが円形となる噴射ノズル31は、構造が簡易であり、安価であることから、冷却装置23の装置コストの増大を抑制できる。
また、本実施形態によれば、焼入れ室21の入口部28において航空部品5を高速で搬送することができるため、溶体化処理された航空部品5を、焼入れ室21内に迅速に搬入することができ、焼入れ前の航空部品5の温度低下を抑制することができる。また、焼入れ室21内に搬入した航空部品5の焼入れ時において、航空部品5を低速で搬送することができるため、航空部品5の冷却を十分に行うことができる。
また、本実施形態によれば、タンク24及び冷却循環供給系統25を設けることで、冷却材を循環させて再利用することができるため、冷却材の消費量を抑制することができ、また、冷却材の排出を抑制できるため、環境負荷の低減を図ることができる。
なお、本実施形態では、噴射ノズル31のノズル噴霧領域Eaが円形の場合について説明したが、図4に示すように、ノズル噴霧領域Eaが非円形となる噴射ノズル31を用いてもよい。なお、図4では、ノズル噴霧領域Eaは、例えば、搬送方向に短く、幅方向に長い、矩形状に図示しているが、楕円形または長円形の形状であってもよい。なお、ノズル噴霧領域Eaが非円形となる上部噴射ノズル31a及び下部噴射ノズル31bを用いる場合であっても、千鳥状に配置することが好ましい。この構成によれば、噴射ノズル31から噴霧される冷却材を、水平面内において、航空部品5に対して非円形に噴霧することができる。また、ノズル噴射領域Eaを非円形とすることで、冷却材による冷却を広範囲に亘って行う場合、冷却ムラを抑制することができる。これは、例えば、ノズル噴射領域Eaが円形である場合には、3つのノズル噴射領域Eaが重なり合う3重点が形成されるものの、ノズル噴射領域Eaが非円形である場合には、3重点が形成されないことから、冷却ムラを抑制できる。
また、本実施形態では、上部噴射ノズル31a及び下部噴射ノズル31bをそれぞれ7つ設けたが、特に個数は限定されず、例えば、5つであってもよい。この場合、5つの上部噴射ノズル31aは、搬送方向において2列となり、一方の一列の上部噴射ノズル31aを3つ設け、他方の一列の上部噴射ノズル31aを2つ設けて、千鳥状に配置する。また、下部噴射ノズル31bも、上部噴射ノズル31aと同様である。
また、本実施形態において、制御部26は、複数の噴射ノズル31から噴霧される冷却材の噴霧量がそれぞれ同じ噴霧量となるように、各噴射ノズル31を制御したが、この構成に特に限定されない。制御部26は、例えば、航空部品5の搬送方向において、冷却材の噴霧量が異なるように、複数の噴射ノズル31の噴射動作を制御してもよい。制御部26は、搬送方向の上流側から下流側に向かって、冷却材の噴霧量が多くなるように制御してもよいし、搬送方向の上流側から下流側に向かって、冷却材の噴霧量が少なくなるように制御してもよい。
1 熱処理システム
5 航空部品
6 バスケット
11 加熱装置
12 焼入れ装置
14 搬出口
21 焼入れ室
22 搬送装置
23 冷却装置
24 タンク
25 冷却循環供給系統
26 制御部
28 入口部
29 出口部
30 排気口
31 噴射ノズル
31a 上部噴射ノズル
31b 下部噴射ノズル
35 搬送経路
35a 高速搬送経路
35b 低速搬送経路
36 搬送ローラ
37 駆動モータ
41 循環供給ライン
42 チラー
43 フィルタ
44 ポンプ
E 噴霧投影領域
Ea ノズル噴霧領域

Claims (11)

  1. 熱処理された航空部品に焼入れを行う航空部品の焼入れ装置において、
    前記航空部品を内部に収容可能な焼入れ室と、
    前記航空部品を前記焼入れ室の外部から内部へ搬送する搬送装置と、
    前記焼入れ室の内部に設けられ、前記航空部品に向かって、冷却材を噴霧する冷却装置と、を備えることを特徴とする航空部品の焼入れ装置。
  2. 前記航空部品は、搬送用のバスケットの内部に収容され、
    前記バスケットは、前記冷却装置から噴霧される前記冷却材が通過可能な網目を有し、
    前記搬送装置は、前記バスケットを搬送することを特徴とする請求項1に記載の航空部品の焼入れ装置。
  3. 前記冷却装置は、噴霧した前記冷却材の水平面内における噴霧投影領域が、前記航空部品を覆う領域となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の航空部品の焼入れ装置。
  4. 前記冷却装置は、前記航空部品に対して多方向から前記冷却材を噴霧することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の航空部品の焼入れ装置。
  5. 前記冷却装置は、前記冷却材を噴霧する複数の噴霧ノズルを有し、
    複数の前記噴霧ノズルから噴霧される前記冷却材の噴霧量は、それぞれ同じ噴霧量となっていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の航空部品の焼入れ装置。
  6. 前記各噴霧ノズルから噴霧される前記冷却材の水平面内におけるノズル噴霧領域の形状は、円形となっていることを特徴とする請求項5に記載の航空部品の焼入れ装置。
  7. 前記各噴霧ノズルから噴霧される前記冷却材の水平面内におけるノズル噴霧領域の形状は、前記航空部品の搬送方向が短く、前記搬送方向に直交する幅方向が長い、非円形となっていることを特徴とする請求項5に記載の航空部品の焼入れ装置。
  8. 複数の前記噴霧ノズルは、水平面内において、千鳥状に配置されていることを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の航空部品の焼入れ装置。
  9. 前記焼入れ室は、前記航空部品が搬入される入口部と、前記航空部品が搬出される出口部とを有し、
    前記搬送装置は、前記焼入れ室の外部から、前記入口部を介して前記焼入れ室の内部を経て、前記出口部を介して前記焼入れ室の外部まで至る搬送経路となっており、
    前記焼入れ室の前記入口部側における前記搬送経路は、前記航空部品を高速で搬送する高速搬送経路となっており、
    前記高速搬送経路の前記出口部側における前記搬送経路は、前記高速搬送経路に比して前記航空部品を低速で搬送する低速搬送経路となっており、
    前記冷却装置は、前記低速搬送経路において、前記冷却材を噴霧することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の航空部品の焼入れ装置。
  10. 前記焼入れ室内の下部に設けられ、噴霧された前記冷却材を溜めるタンクと、
    前記タンクに溜められた前記冷却材を、前記冷却装置へ向かって供給する冷却循環供給系統と、をさらに備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の航空部品の焼入れ装置。
  11. 前記航空部品を加熱する加熱装置と、
    前記加熱装置により熱処理された前記航空部品に焼入れを行う、請求項1から10のいずれか1項に記載の航空部品の焼入れ装置と、を備えることを特徴とする熱処理システム。
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