JP2018012541A - 蓋体及びそれを備えた細胞取扱容器 - Google Patents

蓋体及びそれを備えた細胞取扱容器 Download PDF

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弘人 菖蒲
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Abstract

【課題】内容物の漏れを防止できる蓋体及びそれを備えた細胞取扱容器を提供することを目的とする。
【解決手段】細胞取扱容器1は、上方に開口した有底円筒状の容器本体10と、該容器本体10に着脱可能に嵌合される蓋体20とを備える。蓋体20は、容器本体10の開口を塞ぐ天板部21と、天板部21の周縁部に設けられて側壁部12の壁面に接触する周壁部22を有する。周壁部22は、側壁部12の内壁面12aに接触する内周壁部23と、外壁面12bに接触する外周壁部24によって二重構造とされている。
【選択図】図1

Description

本開示の実施形態は、蓋体及びそれを備えた細胞取扱容器に関する。
従来、細胞取扱容器としては、シャーレが広く知られている。例えば特許文献1には、内部に細胞を収容するための容器本体と、容器本体に被せる蓋体とを備えるシャーレが開示されている。このような構造を有するシャーレでは、蓋体の外周面に等間隔で複数の突起を設けることで、蓋体の掴み損ないによる落下を防止することができる。
特開平10−4951号公報
培養現場では、上述のようなシャーレを利用して細胞を培養することが多く、それに伴い、培養した細胞を短時間、すなわち常温でも細胞の性能が劣化しない程度の時間で運ぶ場合がある。そして、このような短時間で運ぶ際に、コンタミネーション及び培地の漏れを防止するため、容器本体に蓋体を被せた状態で運んでいる。しかしながら、振動などの原因で容器本体及び蓋体の間に隙間が生じやすく、培地が該隙間から外部に漏れてしまう問題があった。
本開示の実施形態は、上記の点に鑑みてなされたものであり、内容物の漏れを防止できる蓋体及びそれを備えた細胞取扱容器を提供することを目的とする。
本開示の実施形態に係る蓋体は、底部及び側壁部を有し上方に開口する容器本体に、着脱可能に取り付けられる蓋体であって、前記開口を塞ぐための天板部と、前記側壁部に沿うように設けられると共に該側壁部の壁面に接触する周壁部と、を備え、前記周壁部は、前記側壁部の内壁面及び外壁面の少なくとも一方に接触することを特徴としている。
本開示の一実施形態に係る蓋体において、前記周壁部は、前記側壁部の内壁面に接触する内周壁部と、前記側壁部の外壁面に接触する外周壁部とを有することが好適である。
本開示の一実施形態に係る蓋体において、前記容器本体に取り付けられた状態において、前記天板部における前記底部側に向く面が、前記側壁部の上端から前記底部側に突出することが好適である。
本開示の一実施形態に係る蓋体において、前記天板部及び前記周壁部のうち、少なくとも前記天板部は透明な材料によって形成されていることが好適である。
また、本開示の実施形態に係る細胞取扱容器は、底部及び側壁部を有し上方に開口する容器本体と、前記容器本体に着脱可能に取り付けられる蓋体と、を備え、前記蓋体は、前記開口を塞ぐための天板部と、前記側壁部に沿うように設けられると共に該側壁部の壁面に接触する周壁部とを有し、前記周壁部は、前記側壁部の内壁面及び外壁面の少なくとも一方に接触することを特徴としている。
本開示によれば、内容物の漏れを防止することができる。
(a)は第1実施形態の細胞取扱容器を示す平面図であり、(b)は(a)のX−X線に沿う断面図である。 第2実施形態の細胞取扱容器を示す断面図である。 第3実施形態の細胞取扱容器を示す断面図である。 第4実施形態の細胞取扱容器を示す断面図である。 第5実施形態の細胞取扱容器を示す断面図である。 第6実施形態の細胞取扱容器を示す断面図である。 第7実施形態の細胞取扱容器を示す断面図である。 第8実施形態の細胞取扱容器を示す断面図である。 第9実施形態の細胞取扱容器を示す断面図である。 第10実施形態の細胞取扱容器を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明に係る細胞取扱容器の実施形態を説明する。図面の説明において同一の要素には同一符号を付し、重複説明は省略する。また、以下の説明では、上下に関する方向及び位置は、細胞取扱容器の通常の使用状態、すなわち容器本体の開口を上(天)側、容器本体の底部を下(地)側にして配置された状態を基準にしている。
<第1実施形態>
図1(a)は第1実施形態の細胞取扱容器を示す平面図であり、図1(b)は図1(a)のX−X線に沿う断面図である。本実施形態の細胞取扱容器1は、上方に開口した有底円筒状の容器本体10と、該容器本体10に着脱可能に嵌合される蓋体20とを備える。
容器本体10は、円板状の底部11と、底部11の周縁から上方に立設された円筒状の側壁部12とを有し、該底部11及び側壁部12によって形成される空間に内容物(例えば細胞、培地)を収容可能となっている。この容器本体10は、例えばガラスや樹脂材料によって一体的に形成されている。
蓋体20は、容器本体10の開口を塞ぐ円板状の天板部21と、天板部21の周縁部から下方に立設される二重円環状の周壁部22とを有する。周壁部22は、容器本体10の側壁部12に沿うように延びており、該側壁部12の内壁面12aに密着して接触する内周壁部23と、側壁部12の外壁面12bに密着して接触する外周壁部24によって二重構造とされている。内周壁部23及び外周壁部24は、間に隙間を有するように互いに平行に配置され、同じ高さ、すなわち容器本体10の上下方向に沿う長さを有するように形成されている。なお、内周壁部23と外周壁部24の高さは必ずしも同じである必要がなく、異なっても良い。また、内周壁部23及び外周壁部24を平行とせず、その隙間が上部に向けて狭まるように形成されても良い。これにより、蓋体20の設置の位置許容性を確保しつつ、液密とすることができる。
側壁部12の壁面との密着性及び着脱容易性を考慮し、内周壁部23及び外周壁部24間の隙間は、側壁部12の厚さより僅かに小さく形成されることが好ましい。すなわち、該隙間が大きくなると、蓋体20の着脱を容易に行うが、側壁部12の壁面との密着性が損なわれる可能性がある。一方、該隙間が小さくなると、側壁部12の壁面との密着性を向上できるが、蓋体20の着脱性に影響を及ぼしてしまう。
図1(b)に示すように、天板部21の周縁部は、外周壁部24に対して外方に突出している。この突出した部分は、蓋体20を取り外すときに使用者の指を引っ掛ける引掛け部25になる。
天板部21及び周壁部22は、例えば樹脂材料を利用して射出成形や真空成形等で一体的に形成されている。樹脂材料としては、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロプレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、シクロオレフィンポリマー(COP)、シクロオレフィンコポリマー(COC)、ポリアクリロニトリル(PAN)などが挙げられる。また、蓋体20を容器本体10に嵌合した状態においても容器本体10内部の様子を視認できるため、該蓋体20は透明な樹脂材料によって形成されることが好ましい。ここで、透明とは容器の外部から内部の様子を視認可能な程度に透明であれば良く、半透明も含まれることを意味する。
このように構成された蓋体20では、周壁部22が側壁部12の内壁面12aに密着して接触する内周壁部23と、外壁面12bに密着して接触する外周壁部24とを有するので、容器本体10に嵌合される際に、該蓋体20は側壁部12の内側及び外側の双方から該側壁部12に密着し、容器本体10と蓋体20との間を液密に封止することができる。これによって、例えば運搬時に振動等があっても、収容される内容物が蓋体20により容器本体10内部に封じ込まれるので、内容物の外部への漏れを確実に防止することができる。そして、このような蓋体20を備える細胞取扱容器1では、容器本体10及び蓋体20の間に隙間が生じることを抑制するので、収容される内容物の外部への漏れを確実に防止できる。
また、天板部21の周縁部に作業者の指を引っ掛ける引掛け部25が形成されているため、蓋体20が持ちやすくなるだけでなく、蓋体20を取り外す時に少ない力で蓋体20を取り外すことが可能になる。その結果、蓋体20の着脱容易性を高めることができる。
<第2実施形態>
図2は第2実施形態の細胞取扱容器を示す断面図である。本実施形態の細胞取扱容器2と第1実施形態との相違点は、周壁部22が内壁面12aに密着して接触する内周壁部23のみを有することである。すなわち、周壁部22は、容器本体10の側壁部12の内壁面12aのみに接触するように形成されている。なお、その他の構成は第1実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。
このように構成された蓋体20及び細胞取扱容器2は、上述の第1実施形態と同様な作用効果を得られるほか、更に以下の作用効果も得られる。すなわち、本実施形態の蓋体は、第1実施形態と比べて外周壁部24を有しないため、構造がシンプルになり、第1実施形態の蓋体よりも成形し易い。また、後述のように外周壁部24のみを有する第3実施形態と比べて、側壁部12の上端13が内周壁部23の外側に位置するので、培地が側壁部12の上端13に付着することを防止できる。これによって、培地付着によるコンタミネーションのリスクを低減する効果を奏する。
また、本実施形態では、天板部21の径方向における内周壁部23から引掛け部25の外端までの距離、すなわち、引掛け部25の内周壁部23からはみ出る範囲は3mm〜50mmであることが好ましい。このようにすれば作業者の指又は手袋が内周壁部23に触れることを抑制できるので、コンタミネーションのリスクを更に低減することが可能になる。
<第3実施形態>
図3は第3実施形態の細胞取扱容器を示す断面図である。本実施形態の細胞取扱容器3と第1実施形態との相違点は、周壁部22が外壁面12bに密着して接触する外周壁部24のみを有することである。すなわち、周壁部22は、容器本体10の側壁部12の外壁面12bのみに接触するように形成されている。なお、その他の構成は第1実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。このように構成された蓋体20及び細胞取扱容器3は、上述の第1実施形態と同様な作用効果を得られる。
<第4実施形態>
図4は第4実施形態の細胞取扱容器を示す断面図である。本実施形態の細胞取扱容器4と第1実施形態との相違点は、引掛け部25が設けられておらず、且つ外周壁部26が鉤状に形成されることである。その他の構成は第1実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。
具体的には、蓋体20の周壁部22は、側壁部12の内壁面12aに密着して接触する内周壁部23と、側壁部12の外壁面12bに密着して接触する外周壁部26とを有する。外周壁部26は、天板部21の周縁部から垂下する直線部26aと、該直線部26aに連結すると共に断面C字状に形成された折り曲げ部26bとからなる。断面C字状の折り曲げ部26bは、その開口が外方に、開口とは反対側の谷部が外壁面12bにそれぞれ向くように配置されている。そして、外周壁部26は、その折り曲げ部26bの谷部で外壁面12bに当接し密着する。
このように構成された蓋体20及び細胞取扱容器4は、第1実施形態と同様に内容物の漏れを確実に防止できるほか、周壁部22の外周壁部26が鉤状に形成されるので、使用者が指を外周壁部26に引っ掛けることで、少ない力で蓋体20を容易に取り外すことができる。なお、本実施形態の折り曲げ部26bは、必ずしも断面C字状に形成される必要がなく、断面U字状、断面S字状、断面波状などに形成されても良い。
<第5実施形態>
図5は第5実施形態の細胞取扱容器を示す断面図である。本実施形態の細胞取扱容器5と第1実施形態との相違点は、引掛け部25が設けられておらず、且つ天板部21の下面21aが側壁部12の上端13から容器本体10の内部に突出することである。その他の構成は第1実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。
具体的には、蓋体20は、容器本体10の開口を塞ぐ天板部21と、天板部21の周縁部に設けられた断面逆U字状の周壁部27とを有する。周壁部27は、天板部21の周縁から立ち上がり、所定の高さ位置で折り返して垂下するように形成されている。天板部21の周縁から立ち上がった部分は側壁部12の内壁面12aに密着して接触する内周壁部27aを、垂下部分は外壁面12bに密着して接触する外周壁部27bをそれぞれ構成する。そして、折り返し部分は、該内周壁部27a及び外周壁部27bを連結する折り返し部27cになる。
図5に示すように、蓋体20を容器本体10に嵌合した状態では、側壁部12の上端13が、周壁部27の内周壁部27a及び外周壁部27b間の隙間に入り込む。そして、天板部21における容器本体10の底部11側に向く下面21aを含めて天板部21の全体は、側壁部12の上端13から底部11側に突出している。
このように構成された蓋体20及び細胞取扱容器5は、上述の第1実施形態と同様な作用効果を得られるほか、嵌合時に天板部21の下面21aが側壁部12の上端13から容器本体10の底部11側に突出するので、細胞取扱容器5のヘッドスペースを更に小さくすることができる。これによって、容器本体10の内部に収容される内容物の漏れをより確実に防止できる。なお、ヘッドスペースを小さくすることで内容物の漏れを防止する構造としては、上述した内容のほか、例えば第1実施形態の天板部21の厚さを内周壁部23の高さと同じ程度にすることで、天板部21における底部11側に向く下面を側壁部12の上端13から底部11側に突出させても良い。
<第6実施形態>
図6は第6実施形態の細胞取扱容器を示す断面図である。本実施形態の細胞取扱容器6と第1実施形態との相違点は、蓋体20が更に突起部28を有することである。その他の構成は第1実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。
図6に示すように、天板部21の上面には断面矩形状の突起部28が設けられている。突起部28は、天板部21を挟んで外周壁部24と反対する側に配置されると共に、容器本体10の上下方向において該外周壁部24と同じ位置になっている。この突起部28は、天板部21の周方向に沿って連続又は断続的に円環状に形成されている。
このように構成された蓋体20及び細胞取扱容器6は、上述の第1実施形態と同様な作用効果を得られるほか、天板部21の上面に突起部28が設けられるので、作業者が蓋体20を取り外す際に、指を該突起部28に引っ掛けて力を加えることで、蓋体20を容易に取り外すことができる。また、容器本体10の上下方向において突起部28が外周壁部24と同じ位置に配置されるので、複数の細胞取扱容器6を上下方向に積み重ねるときに、容器本体10の底部11が隣接する蓋体20の突起部28により位置決められると共に保持される。従って、積み重ねられた細胞取扱容器6を安定させる効果を奏する。
<第7実施形態>
図7は第7実施形態の細胞取扱容器を示す断面図である。本実施形態の細胞取扱容器7と第2実施形態との相違点は、引掛け部25が設けられておらず、天板部21の上面に突起部29が設けられることである。その他の構成は第2実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。
図7に示すように、天板部21の上面には断面矩形状の突起部29が設けられている。突起部29は、天板部21の周方向に沿って連続又は断続的に円環状に形成されており、その外周端が容器本体10の側壁部12の外周端と同一円周上に位置するようになっている。
このように構成された蓋体20及び細胞取扱容器7は、上述の第2実施形態と同様な作
用効果を得られるほか、天板部21の上面に突起部29が設けられるので、作業者がこの突起部29を持ち手として細胞取扱容器7を容易に取り扱うことができる。また、作業者が指を該突起部29に引っ掛けることで蓋体20を容易に取り外すことが可能になる。更に、突起部29の外周端が側壁部12の外周端と同一円周上に位置するので、突起部29の設置による観察作業への影響がなく、蓋体20を容器本体10に嵌合した状態においても容器本体10内部の様子を容易に視認できる。
<第8実施形態>
図8は第8実施形態の細胞取扱容器を示す断面図である。本実施形態の細胞取扱容器8と第1実施形態との相違点は、引掛け部25が設けられておらず、周壁部30が外壁面12bに密着して接触する外周壁部31のみを有することである。その他の構成は第1実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。
図8に示すように、周壁部30は、天板部21と連結されると共に比較的厚く形成される肉厚部32と、該肉厚部32から更に下方に延びると共に比較的薄く形成される肉薄部とを有する。この肉薄部は、外壁面12bに密着して接触する外周壁部31を構成する。そして、肉厚の違いによって肉厚部32と外周壁部31との連結位置には、段差面30aが形成されている。蓋体20を容器本体10に嵌合する際に、この段差面30aは容器本体10の側壁部12の上端13と当接することになる。
このように構成された蓋体20及び細胞取扱容器8は、上述の第1実施形態と同様な作用効果を得られるほか、更に以下の作用効果も得られる。すなわち、周壁部30が肉厚部32と肉薄部(外周壁部31)とで構成されるので、例えば該周壁部30が透明な樹脂材料により形成された場合、外周壁部31が比較的薄いため、透明性を確保しやすく、外部からの視認作業への影響を抑えることができる。また、肉厚部32を有するので、周壁部30の剛性を容易に担保することができる。
<第9実施形態>
図9は第9実施形態の細胞取扱容器を示す断面図である。本実施形態の細胞取扱容器9と第1実施形態との相違点は、天板部33の中央部が蛇腹状に形成されており、外周壁部34が内周壁部23よりも更に下方に延びることである。その他の構成は第1実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。
図9に示すように、蓋体20は、容器本体10の開口を塞ぐ天板部33と、天板部33の周縁部から下方に立設される二重円環状の周壁部35とを有する。天板部33の中央部は、複数の山部及び谷部を交互に並設することで蛇腹状になっている。一方、周壁部35は、側壁部12の内壁面12aに密着して接触する内周壁部23と、側壁部12の外壁面12bに密着して接触する外周壁部34によって二重構造とされている。そして、外周壁部34及び内周壁部23の高さは異なり、外周壁部34は内周壁部23よりも容器本体10の底部11側に更に延びている。
このように構成された蓋体20及び細胞取扱容器9は、上述の第1実施形態と同様な作用効果を得られるほか、天板部33の中央部が蛇腹状に形成されるので、蓋体20の弾性を高めることができる。このため、蓋体20と側壁部12の壁面との密着性を更に向上できると共に、蓋体20の着脱容易性が図り易くなる。
<第10実施形態>
図10は第10実施形態の細胞取扱容器を示す断面図である。本実施形態の細胞取扱容器36と第1実施形態との相違点は、周壁部が外壁面12bに密着して接触する外周壁部37のみを有し、天板部38の中央部に凹部が形成されることである。その他の構成は第1実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。
図10に示すように、蓋体20は、段差付き円板状の天板部38と、天板部38の周縁部から下方に延びる外周壁部37と、天板部38を挟んで外周壁部37と反対する側、すなわち天板部38の上面から突出する突起部39とを有する。突起部39は、天板部38の周方向に沿って連続又は断続的に円環状に形成されている。また、天板部38の中央部には、円筒状の凹部38aが設けられている。
このように構成された蓋体20及び細胞取扱容器36は、上述の第1実施形態と同様な作用効果を得られるほか、天板部38の中央部に凹部38aが形成されるので、蓋体20の弾性を高めることができる。従って、蓋体20と側壁部12の壁面との密着性を更に向上でき、蓋体20の着脱容易性が図り易くなる。また、天板部38の上面に突起部39が設けられるので、作業者がこの突起部39を持ち手として細胞取扱容器36を容易に取り扱うことができると共に、指を該突起部39に引っ掛けることで蓋体20を容易に取り外すことが可能になる。更に、凹部38aの設置によって、蓋体20を容器本体10に嵌合した状態では天板部38における底部11側に向く下面38bのうちの一部が、側壁部12の上端13から底部11側に突出することになる。このため、細胞取扱容器36のヘッドスペースを更に小さくすることができるので、容器本体10の内部に収容される内容物の漏れをより確実に防止できる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、上記の実施形態では、有底円筒状の容器本体10及びそれに適した蓋体20について説明したが、本発明は、有底楕円筒状や有底角筒状などの容器本体及びそれに適した蓋体にも適用される。また、容器本体の開口の形状に合わせて周壁部が所定の角度で傾斜するように形成されても良い。更に、本発明は、上述した各実施形態の構造を組み合わせたものにも適用される。
1,2,3,4,5,6,7,8,9,36 細胞取扱容器
10 容器本体
11 底部
12 側壁部
12a 内壁面
12b 外壁面
13 上端
20 蓋体
21,33,38 天板部
21a,38b 下面
22,27,30,35 周壁部
23,27a 内周壁部
24,26,27b,31,34,37 外周壁部
25 引掛け部
28,29,39 突起部
30a 段差面
32 肉厚部

Claims (5)

  1. 底部及び側壁部を有し上方に開口する容器本体に、着脱可能に取り付けられる蓋体であって、
    前記開口を塞ぐための天板部と、
    前記側壁部に沿うように設けられると共に該側壁部の壁面に接触する周壁部と、
    を備え、
    前記周壁部は、前記側壁部の内壁面及び外壁面の少なくとも一方に接触する蓋体。
  2. 前記周壁部は、前記側壁部の内壁面に接触する内周壁部と、前記側壁部の外壁面に接触する外周壁部とを有する請求項1に記載の蓋体。
  3. 前記容器本体に取り付けられた状態において、前記天板部における前記底部側に向く面が、前記側壁部の上端から前記底部側に突出する請求項1又は2に記載の蓋体。
  4. 前記天板部及び前記周壁部のうち、少なくとも前記天板部は透明な材料によって形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓋体。
  5. 底部及び側壁部を有し上方に開口する容器本体と、
    前記容器本体に着脱可能に取り付けられる蓋体と、
    を備え、
    前記蓋体は、前記開口を塞ぐための天板部と、前記側壁部に沿うように設けられると共に該側壁部の壁面に接触する周壁部とを有し、
    前記周壁部は、前記側壁部の内壁面及び外壁面の少なくとも一方に接触する細胞取扱容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112237950A (zh) * 2019-07-19 2021-01-19 北京陆桥技术股份有限公司 试管盖

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