JP2018011682A - 姿勢測定システム、姿勢測定方法、および姿勢測定プログラム - Google Patents

姿勢測定システム、姿勢測定方法、および姿勢測定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】撮影した画像から姿勢を高精度に測定することができる姿勢測定システム、姿勢測定方法、および姿勢測定プログラムを提供する。【解決手段】本発明のスタンス測定システム1は、長さ情報としてのマーカー10の一辺の長さML1、位置情報としてのボール位置P、および方向情報としての飛球方向Xを含むマーカー10と、マーカー10と被測定者30とを撮影するスマホ20と、を備え、マーカー10を撮影した画像における長さ情報、位置情報、および方向情報と被測定者30を撮影した画像から、被測定者30のスタンスを測定する。【選択図】図1

Description

本発明は、姿勢測定システム、姿勢測定方法、および姿勢測定プログラムに関する。
近年、様々な分野において被測定者の運動を解析する装置が求められている。例えば、ゴルフクラブ、テニスラケット、および野球バット等、運動器具のスイング軌道などの被測定者の運動フォームを解析し、解析結果から被測定者に適した運動器具の選定、運動フォームの改善を行うことで競技力の向上につなげることができる。
特許文献1では、複数の画像において少なくとも1つの画像の領域を正規化して、複数の画像を表示することで、被測定者の頭の位置と、ボール位置との距離の違いやスタンスの中心位置、スタンスの幅等の違いをより明確とすることで運動フォームを改善する方法が開示されている。
特開2014−186168号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の方法では、複数の画像における被測定者の頭の位置とボール位置との距離やスタンスの中心位置、スタンスの幅等の違いを把握することができるが、被測定者のフォームが撮影された画像からは被測定者のスタンス(ボール位置と被測定者の両足の位置との距離等)を正確に測定することができないという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る姿勢測定システムは、長さ情報、位置情報、および方向情報を含む指標と、前記指標と被測定者とを撮影する端末と、を備え、前記指標を撮影した画像における前記長さ情報、前記位置情報、および前記方向情報と前記被測定者を撮影した画像から、前記被測定者の姿勢を測定することを特徴とする。
本適用例によれば、指標を撮影した画像から長さ情報、位置情報、および方向情報を取得することができるため、被測定者を撮影した画像に取得した長さ情報、位置情報、および方向情報を基準として適用することにより、被測定者を撮影した画像内における測長が可能となるため、被測定者の姿勢を精度良く測定することができる。
[適用例2]上記適用例に記載の姿勢測定システムにおいて、前記位置情報はボールの位置であることが好ましい。
本適用例によれば、位置情報がボールの位置であるため、ボールの位置を基準として、ボールと被測定者との距離を測定することができる。
[適用例3]上記適用例に記載の姿勢測定システムにおいて、前記方向情報は前記ボールの飛球方向であることが好ましい。
本適用例によれば、方向情報がボールの飛球方向であるため、ボールの飛球方向を基準としてボールの飛球方向と被測定者との距離を測定することができる。
[適用例4]上記適用例に記載の姿勢測定システムにおいて、前記方向情報は前記被測定者の立ち位置情報を含むことが好ましい。
本適用例によれば、方向情報に被測定者の立ち位置情報を含むことにより、被測定者が右打ちか左打ちかを判定することができる。
[適用例5]上記適用例に記載の姿勢測定システムにおいて、前記姿勢はスタンスであることが好ましい。
本適用例によれば、姿勢がスタンスであることにより、位置情報であるボールの位置を基準として、ボールと被測定者の両足との距離を測定することができる。
[適用例6]本適用例に係る姿勢測定方法は、長さ情報、位置情報、および方向情報を含む指標を配置する工程と、前記指標を撮影する工程と、被測定者を撮影する工程と、を含むことを特徴とする。
本適用例によれば、長さ情報、位置情報、および方向情報を含む指標を配置し、その後、指標を撮影することで、指標に含まれる長さ情報、位置情報、および方向情報を取得することができる。そのため、被測定者を撮影した画像に取得した長さ情報、位置情報、および方向情報を基準として適用することにより、被測定者を撮影した画像内における測長が可能となるため、被測定者の姿勢を精度良く測定することができる。
[適用例7]本適用例に係る姿勢測定プログラムは、指標を撮影した画像内の前記指標から長さ情報、位置情報、および方向情報を読み込む手順と、前記方向情報に対して平行にスキャンし、距離情報と明度情報とを読み込む手順と、前記明度情報の極大値を検出する手順と、前記極大値から姿勢情報を算出する手順と、をコンピューターに実行させることを特徴とする。
本適用例によれば、姿勢測定プログラムが指標を撮影した画像内の指標から長さ情報、位置情報、方向情報を読み込み、その方向情報に対して平行にスキャンして距離情報と明度情報とを読み込み、明度情報の極大値を検出して、極大値から姿勢情報を算出することにより、被測定者の姿勢を精度良く測定することができる。
本実施形態に係るスタンス測定システムの構成を説明する平面図。 本実施形態に係るスタンス測定方法を示すフローチャート。 本実施形態に係るマーカーを示す平面図。 マーカーとスマホの位置関係を示す平面図。 ワールド座標系の説明図。 被測定者とスマホとの位置関係を示す平面図。 スタンスにおける距離を説明する平面図。 本実施形態に係るスタンス測定方法を説明する概略図(飛球方向後方)。 各スキャン線のスマホからの距離と明度との関係を示すグラフ(飛球方向後方)。 本実施形態に係るスタンス測定方法を説明する概略図(被測定者正面)。 各スキャン線のスマホからの距離と明度との関係を示すグラフ(被測定者正面)。 変形例1に係るスタンス測定方法を説明する概略図。 変形例1に係るスタンス測定方法を示すフローチャート。 変形例2に係るスタンス測定方法を説明する概略図。
以下、姿勢測定システム、姿勢測定方法、および姿勢測定プログラムの一実施形態として、ゴルフにおけるスタンス測定を一例として挙げ、図面を参照して説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大又は縮小して表示している。
(実施形態)
<姿勢測定システム>
先ず、本発明の実施形態に係る姿勢測定システムとしてのスタンス測定システム1の構成について、図1を参照し説明する。なお、本実施形態における被測定者30姿勢とは、ゴルフにおけるスタンスのことである。
図1は、本実施形態に係るスタンス測定システムの構成を説明する平面図である。
本実施形態に係るスタンス測定システム1は、長さ情報、位置情報、および方向情報を含む指標としてのマーカー10と、マーカー10と被測定者(ゴルファー)30とを撮影する端末としてのスマホ(スマートフォンもしくはデータ通信機能を備えた撮像端末)20と、を備えている。スマホ20は2つあり、一方のスマホ20aは、ボール36の飛球方向Xの後方、つまり、飛球方向Xと反対側に設置されており、もう一方のスマホ20bは、被測定者30とボール36とを結ぶ延長線上、つまり、被測定者30の正面に設置されている。
事前に、撮影個所に配置したマーカー10をスマホ20a,20bに備えられているカメラにより撮影した画像から座標変換処理を施し、マーカー10に含まれる長さ情報、位置情報、および方向情報を取り込んでおく。マーカー10を撮影した状態と同位置にスマホ20a,20bを設置し、アドレス状態の被測定者30をスマホ20a,20bのカメラにより撮影する。被測定者30を撮影した画像から、取り込んだ長さ情報、位置情報、および方向情報に基づいて、スマホ20a,20bに備えられているコンピューター(CPU)により、画像内の測長を行いスタンスを測定する。
具体的には、図1に示すように、ボール36の飛球方向Xの後方の画像からボール36の飛球方向Xに沿った線CL0と平行で、ゴルフクラブ34を握持する被測定者30の右足32aの先端に接する線CL1を検出することにより、ボール36と右足32aとの距離を算出することができる。また、被測定者30正面の画像から被測定者30の右足32aの先端と、左足32bの先端とを検出することにより、右足32aの先端と左足32bの先端との間隔の距離を算出することができる。
また、測定結果をスマホ20a,20bに表示することのより、被測定者30がスタンス位置を確認できるため、ゴルフの上達を図ることができる。なお、姿勢としてのスタンスは、ボール36の位置と被測定者30の両足(32a,32b)の位置との距離や被測定者30の両足(32a,32b)の位置の距離のことである。また、詳細については、後述する図7において説明する。
<姿勢測定方法>
次に、姿勢測定方法としてのスタンス測定方法について、図2を参照し説明する。
図2は、本実施形態に係るスタンス測定方法を示すフローチャートである。
先ず、マーカー配置工程(ステップS1)では、ゴルフスイング場所にマーカー10を配置する。マーカー10は、図3に示すように、形状が一辺の長さをML1とする正方形であり、中央部が空白の枠状の第1マーカー12と、第1マーカー12の内角の一つと第1マーカー12の二つの内辺とに接する矩形状の第2マーカー14と、で構成されている。なお、マーカー10の長さ情報としての一辺の長さ(ML1)が後述するスタンス測定における長さの基準となる。
マーカー10において、矩形状の第2マーカー14が接する第1マーカー12の内角に対向し、内角と最短に位置する外角の位置が位置情報としてのボール36を配置するボール位置Pであり、後述するスタンス測定における原点となる。また、マーカー10の一辺に沿ってボール位置Pを通過する方向が方向情報としてのボール36の飛球方向Xであり、後述するスタンス測定における座標軸の基準となる。
また、ボール位置Pを通過し飛球方向Xに沿ったマーカー10の一辺L1と対向する一辺L1’側に、被測定者30が被測定者30の正面を飛球方向Xと略平行にして立ち、アドレス状態を取った場合、被測定者30の左足32b側に近い位置に第2マーカー14があると、被測定者30を右打ちと判断する。なお、飛球方向Xと直交する方向でボール位置Pを通過する方向が飛球方向X’である場合、ボール位置Pを通過し飛球方向X’のマーカー10の一辺L2と対向する一辺L2’側に、被測定者30が被測定者30の正面を飛球方向X’と略平行にして立ち、アドレス状態を取った場合、被測定者30の右足32a側に近い位置に第2マーカー14があると、被測定者30を左打ちと判断する。
従って、方向情報としての飛球方向X(X’)は、第2マーカー14がどの位置にあるかで、被測定者30が右打ちか左打ちか、つまり、飛球方向X(X’)に対して、被測定者30が左側に位置するか右側に位置するかを示す立ち位置情報を含んでいる。
なお、マーカー10の配置は、ゴルフスイング場所において、マーカー10のボール位置Pをボール36を配置する位置に合わせ、マーカー10の一辺L1をボール位置Pを通過する飛球方向Xに合わせる。なお、以下では、被測定者30が右打ちである場合を例に挙げて説明する。
次に、スマホ設置工程(ステップS2)では、図4に示すように、安定に設置するために三脚22等に搭載したスマホ20aを、マーカー10のボール位置Pを通過する飛球方向X(X’)の後方に、スマホ20aに備えられているカメラをマーカー10に向けて設置する。また、三脚22等に搭載したスマホ20bをマーカー10のボール位置P側で、且つ、ボール位置Pを通過する飛球方向X(X’)の沿った一辺L1側に、スマホ20bに備えられているカメラをマーカー10に向けて設置する。
その後、マーカー撮影工程(ステップS3)では、スマホ20a,20bに備えられているカメラにより、それぞれマーカー10を撮影する。
次に、キャリブレーション工程(ステップS4)では、マーカー10を撮影した画像を解析し、スマホ20a,20bのカメラの位置および姿勢を推定する。
2次元の画像から3次元空間内でカメラの位置および姿勢を推定する手順は以下のようにする。
先ず、マーカー10を撮影した画像内でマーカー10を検出する。この検出方法は、テンプレートマッチング、特徴量抽出、および特徴点抽出等の既知の手法を用いて行うことができる。なお、これらの手法は、AR(Augmented Reality:拡張現実)で一般的に用いられているものである。
次に、マーカー10に含まれる位置情報であるボール位置Pおよび方向情報である飛球方向Xにより、ワールド座標系を定める。例えば、図5に示すように、ボール位置Pを原点とし、ボール36の飛球方向XをX軸、X軸と直交する方向をY軸、X軸とY軸に直交する鉛直方向をZ軸、と定義する。また、マーカー10に含まれる長さ情報である一辺の長さML1により、X軸方向とY軸方向の長さが定義される。
その後、カメラ座標系(カメラを中心にした座標系)からワールド座標系へ変換する変換行列を求める。この変換行列は一般に「外部パラメーター(external parameter又はextrinsic parameter)」と呼ばれている。なお、この一連の計算は、PnP問題(Perspective n−Point Problem)と呼ばれるものであり、この問題の解き方も既知の手法である。この計算は、オープンソースソフトウェアライブラリーであるOpenCVに実装されている「sv::solvePnP()」と言う関数を用いて行うことができる。また、マーカーの大きさ、柄、色は予め決まっており、システムがそのマーカーを画像内で認識することにより座標値を決める場合もある。
外部パラメーターを求める計算において、内部パラメーター(internal parameter又はintrinsic parameter)を使用する。内部パラメーターとは、外部の3次元空間の情報をどのように2次元の画像センサーへ投影するかを決めるためのパラメーターであり、カメラ固有の情報である。スマホ20a,20bには内部パラメーターを取得する機能(API)が備わっている機種もあり、その機種においては、この取得機能を使って内部パラメーターを取得できる。そのため、上述した計算はスマホ20a,20bに備えられているコンピューター(CPU)において処理される。
以上の手順により、3次元空間内におけるスマホ20a,20bのカメラの位置および姿勢を推定することができる。
その後、マーカー撤去工程(ステップS5)では、ゴルフスイング場所に配置したマーカー10を撤去する。
次に、被測定者アドレッシング工程(ステップS6)では、被測定者30がアドレッシングを行い、両足(32a,32b)のスタンス位置を決め、アドレス状態を保持する。
その後、被測定者撮影工程(ステップS7)では、マーカー10を撮影した位置に設置されたスマホ20a,20bに備えられているカメラにより、図6に示すように、ボール位置Pにボール36を置き、ゴルフクラブ34を握持する被測定者30のアドレス状態を撮影する。なお、ボール36はボール位置Pに置かなくても構わない。その場合には、ボール位置Pにボール36があるものとしてアドレス状態を取り撮影すればよい。
ここで、スタンスを測定するために、アドレス状態を一人で撮影するのは、非常に難しい。そのため、一人でアドレス状態を撮影する方法として、スマホ20a,20bのタイマー機能を用い数秒経過後にカメラのシャッターが切れるように設定する方法や被測定者30の発声する「撮影開始」等の音声をスマホ20a,20bが受信し、数秒経過後にカメラのシャッターが切れるように設定する方法等が好ましい。
また、複数の慣性センサーを備えた運動検出装置をゴルフクラブ34に装着し、運動検出装置がゴルフクラブ34およびゴルフクラブ34を握持する被測定者30が一定期間静止している状態を運動出力信号に基づいて検出する。その後、運動検出装置から静止(アドレス)状態であることを告知する信号を発信し、その信号をスマホ20a,20bが受信した時に、カメラのシャッターが切れるように設定する方法でも構わない。
次に、計測工程(ステップS8)では、アドレス状態の被測定者30をボール36の飛球方向Xの後方よりスマホ20aで撮影した画像S1と、アドレス状態の被測定者30を被測定者30の正面側からスマホ20bで撮影した画像S2と、を用いてスマホ20a,20bに備えられているコンピューター(CPU)により被測定者30のスタンスを測定する。
ここで、スタンスについて、図7を参照して説明する。なお、図7は、被測定者30が右打ち、つまり、ボール36の飛球方向Xに対して左側が立ち位置であり、ボール36に対して右足32aが近いオープンスタンスの例を挙げている。
本実施形態におけるスタンスとは、ボール位置Pと被測定者30の右足32a又は左足32bの先端との距離や右足32aの先端と左足32bの先端との距離である。より詳細には、図7に示すように、飛球方向Xに沿ってボール位置Pを通過する線SL1と線SL1に対して平行で右足32aの先端に接する線SL2との飛球方向Xに直交した方向の距離、つまり、ボール位置Pと右足32aの先端との飛球方向Xに直交した方向の距離L1、右足32aの先端と左足32bの先端との飛球方向Xに沿った方向の距離L2、右足32aの先端と左足32bの先端との飛球方向Xに直交した方向の距離L3、ボール位置Pとなる線SL0と左足32bの先端との飛球方向Xに沿った方向の距離L4、およびボール位置Pとなる線SL0と右足32aの先端との飛球方向Xに沿った方向の距離L5である。
先ず、ボール36の飛球方向Xの後方より撮影した画像S1によるスタンス測定では、キャリブレーションにより、ワールド座標系の原点、スマホ20aの位置および姿勢が分かっているので、図8に示すように、画像S1において、ボール位置Pから被測定者30の方向に向かって、地面平面上の飛球方向Xに対して平行に、スキャン線をScan1,Scan2,・・・ScanNの順にスキャンする。なお、スキャン線(Scan1,Scan2,・・・ScanN)は、地面上において平行な直線であるが、遠近法の作用により、カメラ視点からは奥に行くほど間隔が狭く見える。
ボール位置Pを通過するスキャン線Scan1を基準として、所望の間隔でScan2,・・・ScanNの順でスキャンし、各スキャン線(Scan1,Scan2,・・・ScanN)において、飛球方向Xに沿った距離情報としてのスマホ20aとの距離に対する飛球方向Xに沿った明度情報としての画像の明度(又はコントラスト)を測定する。図9は、各スキャン線(Scan1,Scan2,・・・ScanN)のスマホ20aからの距離と画像S1における明度との関係を示したグラフである。
図9において、Scan1,Scan2,Scan3は、画像S1における地面上をスキャンしているので、明暗の差があまり無いため明度が略平坦である。それに対し、ScanN−2は、スマホ20aに近い位置で明度の極大値を有している。これは、画像S1における地面に対して被測定者30の右足32a(靴)が明るいことによる明暗の差が生じたためである。また、ScanN−1およびScanNでは、スマホ20aに近い位置とスマホ20aから遠い位置とに、2つの明度の極大値を有している。これは、被測定者30の右足32a(靴)と左足32b(靴)とが地面に対して明暗の差が生じているためである。
従って、スキャン線における明度の極大値が所定の閾値を超えた場合を足の先端と定義することにより、ボール位置Pとスキャン線との距離は既知であるため、ボール位置Pと被測定者30の右足32a又は左足32bの先端との距離を算出することができる。そのため、図7における、スタンスL1とL3とを算出することができる。
次に、被測定者30正面側からスマホ20bで撮影した画像S2によるスタンス測定では、画像S1におけるスタンス測定と同様に、キャリブレーションにより、ワールド座標系の原点、スマホ20bの位置および姿勢が分かっているので、図10に示すように、画像S2において、基準となる地面平面上の飛球方向Xに対して直交方向に、ボール位置Pを通過するスキャン線Scan0をスキャンする。その後、ボール位置Pから被測定者30の右足32aに向かって、Scan0と平行に、スキャン線をScan1,Scan2,・・・ScanNの順にスキャンする。また、ボール位置Pから被測定者30の左足32bに向かって、Scan0と平行に、スキャン線をScan1,Scan2,・・・ScanMの順にスキャンする。
各スキャン線(Scan0,Scan1,Scan2,・・・ScanNおよびScan0,Scan−1,Scan−2,・・・Scan−M)において、飛球方向Xと直交した方向に沿った距離であるスマホ20bとの距離に対する画像の明度を測定する。図11は、各スキャン線(Scan0,Scan1,Scan2,・・・ScanNおよびScan0,Scan−1,Scan−2,・・・Scan−M)のスマホ20bからの距離と画像S2における明度との関係を示したグラフである。
図11において、Scan0,Scan1,Scan2は、画像S2における地面上をスキャンしているので、明暗の差があまり無いため明度が略平坦である。それに対し、ScanN−1,ScanNでは、スマホ20bから遠い位置で明度の極大値を有している。これは、画像S2における地面に対して被測定者30の右足32a(靴)が明るいことによる明暗の差が生じたためである。また、Scan−M+1およびScan−Mも同様に、スマホ20bから遠い位置に、明度の極大値を有している。これは、画像S2における地面に対して被測定者30の左足32b(靴)が明るいことによる明暗の差が生じたためである。
従って、スキャン線における明度の極大値が所定の閾値を超えた場合を足の先端と定義することにより、ボール位置Pとスキャン線との距離は既知であるため、ボール位置Pと被測定者30の右足32aの先端又は左足32bの先端との距離および被測定者30の右足32aの先端と左足32bの先端との距離を算出することができる。そのため、図7における、スタンスL2、L4、およびL5を算出することができる。
その後、表示工程(ステップS9)では、スタンスの測定結果L1〜L5をスマホ20a,20bのモニターに表示する。なお、スマホ20aで測定した測定結果をスマホ20bに送信し、スマホ20bのモニターにスマホ20aの測定結果とスマホ20bの測定結果とをまとめて表示しても構わない。
また、測定したスタンスの測定結果をスマホ20a,20bから音声で告示しても構わない。
また、測定したスタンスの測定結果をスマホ20a,20bから被測定者30が装着している腕時計型や眼鏡型のウェアラブル端末等へ送信し、ウェアラブル端末のディスプレイに測定結果を表示しても構わない。
なお、本実施形態では、2つのスマホ20(20a,20b)を用いた例を挙げ説明したが、これに限定されることはなく、1つのスマホ20を被測定者30正面の斜め前方に設置して行う方法でも構わない。
<姿勢測定プログラム>
次に、上述したスタンス測定システム1およびスタンス測定方法において、スタンス測定を実現するための姿勢測定プログラムとしてのスタンス測定プログラムについて説明する。
スタンス測定プログラムは、スマホ20a,20bに内蔵されている記憶部に保存されており、スマホ20a,20bに内蔵されているコンピューター(CPU)に実行させることで、スタンスを測定することができる。
スタンス測定プログラムは、先ず、図2におけるキャリブレーション工程(ステップS4)において、マーカー10を撮影した画像内のマーカー10から長さ情報、位置情報、および方向情報を読み込み、座標変換を行い、2次元の画像から3次元空間内でスマホ20のカメラの位置および姿勢を推定する。
次に、計測工程(ステップS8)において、アドレス状態の被測定者30を撮影した画像から、方向情報としての飛球方向Xに対して平行にスキャンし、スマホ20からの距離(距離情報)と画像の明度(明度情報)を読み込み、明度の極大値を検出する。その後、検出した明度の極大値の位置情報と基準となるボール位置Pとの距離を算出することにより、被測定者30のスタンス(姿勢情報)を算出する。
以上述べたように、本実施形態に係るスタンス測定システム1、スタンス測定方法、およびスタンス測定プログラムによれば、以下の効果を得ることができる。
本発明のスタンス測定システム1は、スマホ20で撮影したマーカー10の画像からマーカー10が有する長さ情報としてのマーカー10の一辺の長さML1、位置情報としてのボール位置P、および方向情報としての飛球方向Xを抽出し、その情報を基準として同位置で撮影したアドレス状態の被測定者30の画像を解析することにより、被測定者30のスタンスを精度良く測定することができる。
また、本発明のスタンス測定方法は、長さ情報、位置情報、および方向情報を含むマーカー10を配置する工程と、マーカー10を撮影する工程と、被測定者30を撮影する工程と、を含んでいるので、マーカー10を撮影した画像からマーカー10に含まれる長さ情報、位置情報、および方向情報を取得することができる。そのため、被測定者30を撮影した画像に取得した長さ情報、位置情報、および方向情報を基準として被測定者30を撮影した画像を解析することにより、被測定者30を撮影した画像内における測長が可能となるので、被測定者30のスタンスを精度良く測定することができる。
また、本発明のスタンス測定プログラムは、マーカー10を撮影した画像内のマーカー10から長さ情報、位置情報、および方向情報を読み込み、その方向情報に対して平行にスキャンして距離情報と明度情報とを読み込み、明度情報の極大値を検出して、極大値からスタンスの位置を算出することにより、被測定者30のスタンスを精度良く測定することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
次に、本発明の実施形態の変形例1に係るスタンス測定方法について、図12および図13を参照して説明する。
図12は、本実施形態の変形例1に係るスタンス測定方法の説明図である。図13は、本実施形態の変形例1に係るスタンス測定方法を示すフローチャートである。
変形例1に係るスタンス測定方法は、内部パラメーターを取得する機能が備わっていないスマホ20を用いる場合のスタンス測定方法である。
図12に示すように、スマホ20が撮影した画像データをWi−Fi(登録商標)ルーター100を介して、内部パラメーターを取得する機能が備わっているパソコン110に送信し、パソコン110において、取得した内部パラメーターを用いて外部パラメーターを求める計算を行い、スタンスを算出する。
パソコン110によるスタンス測定方法は、図13に示すように、マーカー撮影工程(ステップS3)の後の画像情報送信工程(ステップS4−1)において、画像情報としてのマーカー10を撮影した画像をWi−Fiルーター100を介して、パソコン110に送信する。
次に、キャリブレーション工程(ステップS4−2)では、パソコン110において、マーカー10を撮影した画像を受信した後に、予め取得した内部パラメーターを用いて外部パラメーターを求める計算を行い、3次元空間内におけるスマホ20a,20bのカメラの位置および姿勢を推定する。
次に、被測定者撮影工程(ステップS7)の後の画像情報送信工程(ステップS8−1)において、画像情報としての被測定者30を撮影した画像をWi−Fiルーター100を介して、パソコン110に送信する。
その後、計測工程(ステップS8−2)では、パソコン110において、被測定者30を撮影した画像を受信した後に、画像をスキャンして、画像における明度の極大値を検出し、スタンスL1〜L5を算出する。
次に、距離情報送信工程(ステップS8−3)では、パソコン110において測定した距離情報としてのスタンスの測定結果L1〜L5を、Wi−Fiルーター100を介して、スマホ20に送信する。
その後、距離情報受信工程(ステップS8−4)では、パソコン110から送信されたスタンスの測定結果L1〜L5をスマホ20で受信し、表示工程(ステップS9)でスタンスの測定結果L1〜L5をスマホ20のモニターに表示する。
このような構成とすることで、内部パラメーターを取得する機能が備わっていないスマホ20、デジタルカメラ、およびビデオカメラでも、スタンス測定を行うことができる。なお、無線手段としてWi−Fiルーター100を用いているが、例えば、Bluetooth(登録商標)でも構わない。
(変形例2)
次に、本発明の実施形態の変形例2に係るスタンス測定方法について、図14を参照して説明する。
図14は、本実施形態の変形例2に係るスタンス測定方法の説明図である。
変形例2に係るスタンス測定方法は、変形例1と同様に、内部パラメーターを取得する機能が備わっていないスマホ20を用いる場合のスタンス測定方法である。
図14に示すように、スマホ20が撮影した画像データをクラウド120を介して、内部パラメーターを取得する機能が備わっているサーバー130に送信し、サーバー130において、取得した内部パラメーターを用いて外部パラメーターを求める計算を行い、スタンスを算出する。サーバー130において計算を行うのでスタンス測定の高速化が図れる。なお、スタンス測定の計算は、リアルタイムでも良いし、バッチ処理でも構わない。バッチ処理の場合には、被測定者30が後からサーバー130にアクセスし、スタンスの測定結果L1〜L5を確認することとなる。
上述した本発明に係るスタンス測定方法は、スタンスが重要であるスポーツ、例えば、野球のバッティングスタンスやテニスのスイングスタンスの測定に応用可能である。
1…スタンス測定システム、10…指標としてのマーカー、12…第1マーカー、14…第2マーカー、20,20a,20b…端末としてのスマホ、22…三脚、30…被測定者、32a…右足、32b…左足、34…ゴルフクラブ、36…ボール、100…Wi−Fiルーター、110…パソコン、120…クラウド、130…サーバー。

Claims (7)

  1. 長さ情報、位置情報、および方向情報を含む指標と、
    前記指標と被測定者とを撮影する端末と、を備え、
    前記指標を撮影した画像における前記長さ情報、前記位置情報、および前記方向情報と前記被測定者を撮影した画像から前記被測定者の姿勢を測定することを特徴とする姿勢測定システム。
  2. 前記位置情報はボールの位置であることを特徴とする請求項1に記載の姿勢測定システム。
  3. 前記方向情報は前記ボールの飛球方向であることを特徴とする請求項2に記載の姿勢測定システム。
  4. 前記方向情報は前記被測定者の立ち位置情報を含むことを特徴とする請求項3に記載の姿勢測定システム。
  5. 前記姿勢はスタンスであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の姿勢測定システム。
  6. 長さ情報、位置情報、および方向情報を含む指標を配置する工程と、
    前記指標を撮影する工程と、
    被測定者を撮影する工程と、
    を含むことを特徴とする姿勢測定方法。
  7. 指標を撮影した画像内の前記指標から長さ情報、位置情報、および方向情報を読み込む手順と、
    前記方向情報に対して平行にスキャンし、距離情報と明度情報とを読み込む手順と、
    前記明度情報の極大値を検出する手順と、
    前記極大値から姿勢情報を算出する手順と、
    をコンピューターに実行させることを特徴とする姿勢測定プログラム。
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