JP2018009693A - ナット - Google Patents

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Abstract

【課題】ナットの管理が容易であると共に、加工時間を削減して低コストでナットを製作する。
【解決手段】積層ナット10は、略同径の貫通孔16が形成された複数の薄形ナット12を有する。各薄形ナット12の内周面には、所定角度間隔で複数のねじ山18が貫通孔16の内方に突出形成されている。この場合、各貫通孔16が略同軸となるように、中心軸14の方向に沿って、各薄形ナット12が積層され、積層状態の各薄形ナット12の外周面に対して、レーザ溶接等を行うことにより、各薄形ナット12が接合され、積層ナット10が完成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動アクチュエータの送りねじナット等に用いられるナットに関する。
例えば、図7に示すように、ワークを搬送する電動アクチュエータ50において、図示しないモータによって送りねじ軸52が回転駆動された場合、送りねじ軸52に螺合する送りねじナット54は、送りねじ軸52の回転作用下に送りねじ軸52の軸線方向に摺動する。なお、電動アクチュエータ50の構成は周知であるため、その詳細な説明は省略する。
ところで、送りねじナット54に対するねじ加工は、例えば、タップやねじ切りバイトによる切削加工により行われる。なお、特許文献1〜7には、切削加工を含む従来のナットの製造方法が開示されている。
特開平6−81828号公報 特開平7−224826号公報 特開平9−242841号公報 特開平9−317741号公報 特開平11−82459号公報 特開2006−346704号公報 実用新案登録第3100223号公報
しかしながら、図7及び図8に示すように、従来の送りねじナット54は、ナット全体が単一部品として製作されるので、ねじ長等の仕様毎に別部品となってしまい、個別に管理する必要がある。
また、タップやねじ切りバイト等の切削工具を用いて製作するので、切削工具の長さによって送りねじナット54のねじ長が制限される。さらに、摩耗の低減及び摺動性の向上を目的として、送りねじナット54のねじ部56に保護膜を形成する表面処理を行う場合、ねじ部56の中央部分における保護膜の厚みの管理が難しい。
また、送りねじナット54となる被加工物の切削量に比例して、送りねじナット54の製造コストが増大する。例えば、多条ねじのねじ部56を形成する場合、特にねじ切りバイトを用いた切削加工では、被加工物に対して、ねじの条数分だけ切削工具を往復移動させる必要があるので、切削加工に長時間を要し、製造コストが増大する。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、管理が容易であると共に、加工時間を削減して低コストで製作することができるナットを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係るナットは、略同径の貫通孔が形成された複数の板状部材を有し、前記各板状部材には、所定角度間隔で複数のねじ山が前記貫通孔の内方に突出形成され、前記各貫通孔が略同軸となるように前記各板状部材が積層されている。
この構成によれば、前記貫通孔の内方に前記各ねじ山が突出形成された前記各板状部材を積層することによりナットが構成される。従って、本発明では、切削加工工程が不要であるため、加工時間を削減して、製造コストを低減することができる。
上記の効果について、より詳しく説明すると、切削加工の送り量でねじ長が決まる従来の手法に替えて、本発明では、必要とされるねじ長の分だけ前記板状部材を積層することにより前記ナットを容易に組み立てることができる。これにより、1種類の前記板状部材から、必要に応じて、様々なねじ長を持つ前記ナットを得ることができる。なお、前記板状部材は、例えば、プレス加工等による塑性変形によって前記貫通孔及び前記各ねじ山を形成することにより製作される。
また、本発明では、切削工具の長さによってねじ長が制限されることがないため、必要な数だけ前記板状部材を積層して前記ナットを製作することができる。さらに、前記板状部材毎に保護膜を形成することができるので、保護膜の厚みの管理が容易となる。
上記の構成により、本発明では、前記ナットの管理が容易になると共に、加工時間が削減されて、低コストで前記ナットを製作することが可能となる。
ここで、本発明において、前記各ねじ山は、多条ねじのねじ山であり、前記各板状部材における前記各ねじ山の間には、前記ナットの軸線方向に沿って前記各ねじ山が互いに重ならないように隙間が形成されていることが好ましい。これにより、前記板状部材となる被加工物を塑性変形させることで、前記ねじ山を形成することができる。
この場合、前記各板状部材の厚みが前記各ねじ山のねじピッチ以下であれば、前記ねじ山を容易に形成することができる。
また、本発明では、前記各板状部材を接合させることにより、送りねじナットとして機能させるために十分なねじ長を有する前記ナットが容易に得られる。
具体的に、前記ナットの軸線方向に沿って前記各板状部材のねじ山が連なるように該各板状部材が積層された状態で、前記各板状部材の外周部分が接合されることが好ましい。
また、雄ねじが形成された治具を前記各ねじ山に螺合させた状態で、前記各板状部材を接合させると、前記ねじピッチを十分な精度で管理しつつ、前記ナットを製作することができる。
この場合、前記各板状部材は、前記各ねじ山が前記雄ねじに螺合することにより、前記治具に対して、前記軸線方向に沿い、隙間なく積層されることが好ましい。これにより、バックラッシュの無い状態で、前記ナットを精度よく製作することができる。
また、前記ナットを対象物のねじ軸に螺合させたときに前記ナットと前記ねじ軸との間に形成されるバックラッシュを、前記対象物の仕様に応じた所定のバックラッシュに調整するため、前記各板状部材は、複数の前記治具のうち、いずれか1つの治具の雄ねじに前記各ねじ山が螺合することにより、該1つの治具に対して隙間なく積層されることが好ましい。この場合でも、バックラッシュの無い状態で、前記ナットを精度よく製作することができる。また、前記ナットが前記対象物のねじ軸に螺合する際の該対象物の仕様(例えば、送りねじナットとして組み込まれる電動アクチュエータの仕様)に応じて、適切な治具を選択し、選択した前記治具の雄ねじに前記各板状部材を螺合させてナットを製作すればよい。これにより、製作されたナットを前記対象物のねじ軸(前記電動アクチュエータの送りねじ軸)に螺合させると、前記ナットと前記ねじ軸との間に形成されるバックラッシュを、前記仕様に応じた所定のバックラッシュ(例えば、最適なバックラッシュ)に調整することが可能となる。
そして、前記各板状部材を溶接で接合すれば、上述したナットが容易に得られる。
本発明によれば、ナットの管理が容易になると共に、加工時間が削減されて、低コストで該ナットを製作することが可能となる。
本実施形態に係る積層ナットの組み立てを図示した斜視図である。 図2Aは、図1の薄形ナットの正面図であり、図2Bは、図2AのIIB−IIB線に沿った断面図である。 薄形ナットのねじ部の形成を図示した断面図である。 図4Aは、ピッチ管理用治具を用いて積層ナットを製作する場合を図示した斜視図であり、図4Bは、図4AのIVB−IVB線に沿った断面図である。 図5Aは、積層ナットの他の構成を図示した斜視図であり、図5Bは、図5AのVB−VB線に沿った断面図である。 図6Aは、ピッチ管理用治具を用いてバックラッシュの無い状態で積層ナットを製作する場合を図示した断面図であり、図6Bは、図6Aの方法で製作された積層ナットを送りねじ軸に螺合させた場合を図示した断面図である。 電動アクチュエータの一部断面図である。 図7の送りねじナットの斜視図である。
本発明に係るナットの好適な実施形態について、図面を参照しながら以下詳細に説明する。
[本実施形態の構成]
本実施形態に係るナット10は、図1〜図3に示すように、アルミニウム等の金属からなる略同一形状の板状部材12を、中心軸14に沿った方向(軸線方向)に積層し、積層後の各板状部材12の外周部分をレーザ溶接等の溶接加工で接合することにより製作される。なお、以下の説明において、ナット10に対して相対的に薄肉の板状部材12を薄形ナット12と呼称し、複数の薄形ナット12を積層して構成されるナット10を積層ナット10と呼称する場合がある。
薄形ナット12は、貫通孔16が形成されたワッシャ状(リング状)の薄肉部材である。薄形ナット12の内周面には、所定角度間隔で複数のねじ山18が貫通孔16の内方に突出形成されている。なお、図1〜図3では、一例として、略90°間隔で4つのねじ山18が形成されている場合を図示している。
各ねじ山18は、多条ねじのねじ山である。また、所定角度間隔で形成された各ねじ山18の間は、隙間20として形成されている。この場合、図2Bの断面視で、それぞれの薄形ナット12について、中心軸14に沿った方向で、各ねじ山18が互いに重ならないように各隙間20が形成されている。
また、本実施形態では、隣接する薄形ナット12の間で各ねじ山18が連続する(連なる)ように、各ねじ山18の位相をずらした状態で各薄形ナット12を中心軸14の方向に重ね合わせることにより、各薄形ナット12を積層する。この場合、薄形ナット12の厚みLは、各薄形ナット12を積層することで構成されるねじ部22(の各ねじ山18)のねじピッチP以下に設定される。なお、本実施形態では、一例として、条数が4で、L=P/2(半ピッチ)の場合を図示している。
そして、図3に示すように、板状の被加工物24に対して、中心軸14に沿った左右方向からプレス加工等により被加工物24に圧縮力を加えることで、貫通孔16及びねじ山18が形成され、薄形ナット12が製作される。図3では、圧縮力が加わる様子を破線の矢印で図示している。
図4A及び図4Bは、積層ナット10を組み込んで、対象物としての電動アクチュエータ50(図7参照)用の送りねじナット26を製作する場合を図示したものである。
先ず、送りねじ軸52と同様に、雄ねじ27が形成された円柱状のピッチ管理用治具28に各薄形ナット12を螺合させる。この場合、薄形ナット12を1枚ずつピッチ管理用治具28の雄ねじ27に螺合させ、隣接する薄形ナット12同士を密着させることにより、各薄形ナット12を積層状態とすればよい。
次に、筒状部材30の貫通孔32にピッチ管理用治具28の一端側を挿通させ、各薄形ナット12の積層体の一面に筒状部材30を当接させる。また、ブロック34の貫通孔36にピッチ管理用治具28の他端側を挿通させ、各薄形ナット12の積層体の他面にブロック34を当接させる。
次に、破線の矢印に示すように、各薄形ナット12の積層体の外周部分に対して、周方向にレーザ溶接等の溶接加工を行うことにより、各薄形ナット12を接合し、積層ナット10を製作する。また、積層ナット10と筒状部材30との接触箇所をレーザ溶接等で接合し、且つ、積層ナット10とブロック34との接触箇所をレーザ溶接等で接合することにより、送りねじナット26が完成する。なお、積層体の外周部分に対する溶接加工は、例えば、周方向に沿った複数の箇所で行われる。
この結果、本実施形態に係る積層ナット10を含む送りねじナット26を、従来の送りねじナット54(図7及び図8参照)に替えて、電動アクチュエータ50に搭載することが可能となる。なお、上記の説明では、送りねじ軸52とは別部材のピッチ管理用治具28を用いた場合について説明したが、送りねじ軸52自体をピッチ管理用治具28としてもよい。
[本実施形態の変形例]
図5A及び図5Bは、本実施形態に係る積層ナット10の変形例を示す。図5A及び図5Bでは、説明の容易化のため、1枚の薄形ナット12及びピッチ管理用治具28(又は送りねじ軸52)のみ図示している。
この変形例は、薄形ナット12の内周面に所定角度間隔で半球状の突起が形成されることにより、丸ねじのねじ山38が構成される場合を図示したものである。この場合でも、各薄形ナット12を中心軸14の方向に積層し、各薄形ナット12の外周面に対してレーザ溶接等を行えば、丸ねじのねじ山38で構成されるねじ部22を備えた積層ナット10を製作することができる。
このように、本実施形態において、ねじ山18、38の形状は、積層ナット10と組み合わせて使用される送りねじ軸52に対して、該積層ナット10をねじ込むことが可能な如何なる形状も採用可能である。すなわち、一般的なメートルねじ(規格ねじ)の形状以外に、例えば、台形状、角形状のねじ山を採用しても、積層ナット10の機能を奏することができる。
図6A及び図6Bは、本実施形態に係る積層ナット10の他の変形例を示す。なお、説明の容易化のため、図6Aでは、2枚の薄形ナット12及びピッチ管理用治具28のみ図示し、図6Bでは、2枚の薄形ナット12及び送りねじ軸52のみ図示する。
図6Aに示すように、ねじ山18、38を有する薄形ナット12をピッチ管理用治具28の雄ねじ27に螺合させる。この場合、薄形ナット12を1枚ずつ雄ねじ27にねじ込んで螺合させる。これにより、各薄形ナット12が中心軸14に沿った方向に隙間無く積層されて、積層ナット10が構成される。その際、各薄形ナット12間には軸力が発生するため、各薄形ナット12は、ダブルナットのようにねじ込まれた状態で隙間無く積層される。このような積層状態の各薄形ナット12により、バックラッシュの無い状態で積層ナット10が精度よく製作される。なお、積層ナット10においても、前述の溶接加工が行われることは勿論である。
そして、図6Bに示すように、図6Aの方法で製作された積層ナット10を、例えば、ピッチ管理用治具28の雄ねじ27よりも小径の三角ねじの送りねじ軸52に螺合させる。この場合、送りねじ軸52の径は、積層ナット10のねじ部22の径よりも小さいため、ねじ部22と送りねじ軸52との間には、中心軸14に平行な隙間幅のバックラッシュbが発生している。前述のように、バックラッシュの無い状態で積層ナット10が精度よく製作されるので、積層ナット10と送りねじ軸52とを組み合わせると、バックラッシュbを所望の大きさにすることができる。
また、他の変形例では、雄ねじ27の径(例えば、有効径)が異なる複数のピッチ管理用治具28を予め用意してもよい。この場合、送りねじ軸52を有する電動アクチュエータ50の仕様に応じて、いずれか1つのピッチ管理用治具28を選択し、選択したピッチ管理用治具28の雄ねじ27に各薄形ナット12を螺合させる。この場合も、各薄形ナット12間に軸力が発生し、各薄形ナット12は、ダブルナットのようにねじ込まれた状態で隙間無く積層される。この結果、バックラッシュの無い状態で積層ナット10が精度よく製作される。
その後、積層ナット10を送りねじ軸52に螺合させると、送りねじ軸52と積層ナット10との間に形成されるバックラッシュbは、電動アクチュエータ50の仕様に応じた最適なバックラッシュになる。つまり、他の変形例では、段階的に径が変更されたピッチ管理用治具28を複数用意しておくことにより、バックラッシュbの大きさを段階的に調整することが可能である。この結果、量産性やコストの面に起因して、送りねじ軸52の精度にある程度のバラツキが許容されている場合に、当該仕様に応じた最適な積層ナット10が精度よく製作されるので、バックラッシュbが調整しやすくなる。すなわち、他の変形例では、バックラッシュbを、電動アクチュエータ50の仕様に応じた最適なバックラッシュに調整することができる。
また、本実施形態において、積層状態の各板状部材12の外周部分に対する溶接加工は、上述のレーザ溶接に限定されることはない。抵抗溶接等の他の溶接加工を行うことにより、積層ナット10を製作可能であることは勿論である。
また、本実施形態において、積層状態の各板状部材12の接合は、上述したレーザ溶接等の各種溶接に限定されることはない。接着剤、リベット等の他の接合方法により積層状態の各板状部材12を接合することで、積層ナット10を製作することも可能である。
[本実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態に係る積層ナット10によれば、貫通孔16の内方に各ねじ山18、38が突出形成された各薄形ナット12を積層することにより積層ナット10が構成される。従って、本実施形態では、切削加工工程が不要であるため、加工時間を削減して、製造コストを低減することができる。
この効果について、より詳しく説明すると、切削加工の送り量でねじ長が決まる従来の手法に替えて、本実施形態では、必要とされるねじ長の分だけ薄形ナット12を積層することにより積層ナット10を容易に組み立てることができる。これにより、1種類の薄形ナット12から、必要に応じて、様々なねじ長を持つ積層ナット10を得ることができる。
また、本実施形態では、切削工具の長さによってねじ長が制限されることがないため、必要な数だけ薄形ナット12を積層して積層ナット10を製作することができる。さらに、薄形ナット12毎に保護膜を形成することができるので、保護膜の厚みの管理が容易となる。
上記の構成により、本実施形態に係る積層ナット10では、積層ナット10の管理が容易になると共に、加工時間が削減されて、低コストで積層ナット10を製作することが可能となる。
また、積層ナット10において、各ねじ山18、38は、多条ねじのねじ山であり、各薄形ナット12における各ねじ山18、38の間には、積層ナット10の中心軸14に沿った方向に各ねじ山18、38が互いに重ならないように隙間20が形成されている。これにより、薄形ナット12となる被加工物24を塑性変形させることで、ねじ山18を形成することができる。
この場合、各薄形ナット12の厚みLが各ねじ山18、38のねじピッチP以下であれば、各ねじ山18、38を容易に形成することができる。
また、本実施形態では、積層状態の各薄形ナット12を接合させることにより、送りねじナット26として機能させるために十分なねじ長を有する積層ナット10が容易に得られる。
具体的に、積層ナット10の中心軸14に沿った方向に各ねじ山18、38が連なるように各薄形ナット12が積層された状態で、各薄形ナット12の外周部分が接合される。
この場合、雄ねじ27が形成されたピッチ管理用治具28(又は送りねじ軸52)を各ねじ山18、38に螺合させた状態で、各薄形ナット12を接合させると、ねじピッチPを十分な精度で管理しつつ、積層ナット10を製作することができる。
また、ピッチ管理用治具28の雄ねじ27に各薄形ナット12のねじ山18、38が螺合することにより、各薄形ナット12は、ピッチ管理用治具28に対して、中心軸14に沿い、隙間なく積層されるので、バックラッシュの無い状態で、積層ナット10を精度よく製作することができる。
さらに、積層ナット10を電動アクチュエータ50の送りねじ軸52に螺合させたときに積層ナット10と送りねじ軸52との間に形成されるバックラッシュbを、電動アクチュエータ50の仕様に応じた所定のバックラッシュbに調整するため、複数のピッチ管理用治具28のうち、いずれか1つのピッチ管理用治具28の雄ねじ27に各薄形ナット12のねじ山18、38が螺合することにより、該1つのピッチ管理用治具28に対して各薄形ナット12が隙間なく積層される。この場合でも、バックラッシュの無い状態で、積層ナット10を精度よく製作することができる。また、積層ナット10が送りねじナットとして組み込まれる電動アクチュエータ50の仕様に応じて、適切なピッチ管理用治具28を選択し、選択したピッチ管理用治具28の雄ねじ27に各薄形ナット12を螺合させて積層ナット10を製作すればよい。これにより、製作された積層ナット10を該電動アクチュエータ50の送りねじ軸52に螺合させると、積層ナット10と送りねじ軸52との間に形成されるバックラッシュbを、当該仕様に応じた最適なバックラッシュに調整することが可能となる。
そして、積層状態の各板状部材12の外周部分を溶接で接合すれば、上述の積層ナット10が容易に得られる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。
10…積層ナット 12…薄形ナット
14…中心軸 16、32、36…貫通孔
18、38…ねじ山 20…隙間
22、56…ねじ部 24…被加工物
26…送りねじナット 27…雄ねじ
28…ピッチ管理用治具 30…筒状部材
34…ブロック 50…電動アクチュエータ
52…送りねじ軸

Claims (9)

  1. 略同径の貫通孔が形成された複数の板状部材を有し、
    前記各板状部材には、所定角度間隔で複数のねじ山が前記貫通孔の内方に突出形成され、
    前記各貫通孔が略同軸となるように前記各板状部材が積層されていることを特徴とするナット。
  2. 請求項1記載のナットにおいて、
    前記各ねじ山は、多条ねじのねじ山であり、
    前記各板状部材における前記各ねじ山の間には、前記ナットの軸線方向に沿って前記各ねじ山が互いに重ならないように隙間が形成されていることを特徴とするナット。
  3. 請求項1又は2記載のナットにおいて、
    前記各板状部材の厚みは、前記各ねじ山のねじピッチ以下であることを特徴とするナット。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のナットにおいて、
    前記各板状部材は、接合されていることを特徴とするナット。
  5. 請求項4記載のナットにおいて、
    前記ナットの軸線方向に沿って前記各板状部材のねじ山が連なるように該各板状部材が積層された状態で、前記各板状部材の外周部分が接合されることを特徴とするナット。
  6. 請求項4又は5記載のナットにおいて、
    雄ねじが形成された治具を前記各ねじ山に螺合させた状態で、前記各板状部材が接合されることを特徴とするナット。
  7. 請求項6記載のナットにおいて、
    前記各板状部材は、前記各ねじ山が前記雄ねじに螺合することにより、前記治具に対して、前記軸線方向に沿い、隙間なく積層されることを特徴とするナット。
  8. 請求項7記載のナットにおいて、
    該ナットを対象物のねじ軸に螺合させたときに前記ナットと前記ねじ軸との間に形成されるバックラッシュを、前記対象物の仕様に応じた所定のバックラッシュに調整するため、前記各板状部材は、複数の前記治具のうち、いずれか1つの治具の雄ねじに前記各ねじ山が螺合することにより、該1つの治具に対して隙間なく積層されることを特徴とするナット。
  9. 請求項4〜8のいずれか1項に記載のナットにおいて、
    前記各板状部材は、溶接により接合されていることを特徴とするナット。
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