JP2018009257A - ヘルメット - Google Patents

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Abstract

【課題】使用状況等に応じて帽体のクッション状態を可変することで多用途化を図ることが可能なヘルメットを提供する。【解決手段】スポンジやウレタンなどの圧縮復元性を有するクッション部材11,12を密閉可能な上面袋状部材13及び側部袋状部材14内に圧縮した状態で保持することにより通常状態では帽子として機能し、前記クッション部材11,12を圧縮状態から元の状態に復帰させることにより衝撃を吸収するクッション性を有するヘルメットとして機能させる。これにより通常の帽子とヘルメット1との二通りの使用法が可能になる。【選択図】図1

Description

本発明は、ヘルメットに関し、さらに詳しくは、帽体内のクッション状態を可変することが可能なヘルメットに関する。
近年の健康志向を背景にウォーキングやランニングを楽しむ人々が急増し、ハイキングや登山も人気を集めている。その一方で、登山をするのにウォーキングをするような軽装で望む者も多いことから安全上も問題となっており、少なくとも頭部を保護するヘルメットの着用が望まれている。しかしながら、通常のヘルメットは嵩張って持ち運びに不便であるため登山者の負担も大きい。また、サイクリング人口も増えており、同様にヘルメットの着用が望まれるが、やはりヘルメットの持ち運びには不便が伴う。そのような不便を解消するために、例えば、特許文献1に示すようなヘルメットが提案されている。すなわち、このヘルメットは、円周方向に連結すると半球状になる複数の塩化ビニール製のシート材を相互に溶着接続してキャップ形状することで折り畳み収納を可能とし、内部に空気を吹き込むことによってヘルメットとして機能させるものである。
一方、従来のヘルメットは着用時における使用者の頭部に対するフィット性にも問題があった。そのため、例えば、特許文献2に示すスポーツ活動用の保護ヘルメットが提案されている。この保護ヘルメットは、ヘルメットの裏当てのポケットが当初は膨張した状態にあり、その状態の保護ヘルメットを使用者が頭部に対して快適な位置までかぶるだけでポケット内の過圧状態の空気が調節手段によって排出されることにより保護ヘルメット使用者の頭部の外形に応じて密着変形して使用者の不快感をなくすことが可能とされている。
特開2001−073220号公報 特開2014−031606号公報
しかしながら、特許文献1のヘルメットは、不使用状態では収納に便利ではあるが、不使用時には帽子として使用することは想定されていない。また、ヘルメットとして使用するには空気を吹き込む必要があり、直ちにヘルメットとして機能させたいような緊急時に素早く対応できないおそれがある。一方。特許文献2の保護ヘルメットはフィット感の調整は可能であるが、不使用時の持ち運びについては考慮されておらず、この点は従来の経るメトと同様である。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑みなされたもので、ヘルメットとして使用しない場合には通常の帽子として使用することができ、また、ヘルメットとして使用したい場合には瞬時に対応が可能であり、しかもフィット感の調整も可能なヘルメットを提供することを目的とする。また本発明は、持ち運びにも便利なヘルメットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、帽体と、前記帽体の内側に配置された内装体とを有し、前記内装体は、気密性を有する袋状部材と、前記袋状部材の内部に配置されたスポンジやウレタンなどの圧縮復元性を有するクッション部材とを備えて構成され、前記クッション部材を圧縮した状態で保持することにより通常状態では帽子として機能し、前記クッション部材を圧縮状態から元の状態に復帰させることにより衝撃を吸収するクッション性を有するヘルメットとして機能するようにしたことを特徴とする。
を備えていることを特徴とするヘルメット。
上記課題を解決するために請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のヘルメットにおいて、前記袋状部材には、通気バルブが設けられ、前記通気バルブを介して前記袋状部材の内部に吹き込まれる空気の量を調整することによってクッション性及び使用者の頭部へのフィット性の調整を可能としたことを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載のヘルメットにおいて、前記袋状部材は、前記クッション部材が元の状態に復帰した際の体積よりも大きい体積を有して形成され、余剰の体積部分吹き込む空気の量を調整することによりクッション性及びフィット性及びクッション性の調整を可能としたことを徴とする。
上記課題を解決するために請求項4に記載の本発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載のヘルメットにおいて、前記袋状部材に通気孔を設けることにより頭部のムレを防止したことを特徴とするヘルメット。
上記課題を解決するために請求項5に記載の本発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載のヘルメットにおいて、前記内装体は、使用者の頭部の周囲を包む側部袋状部材と、使用者の頭頂部を覆う上面袋状部材とを備えていることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項6に記載の本発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載のヘルメットにおいて、前記帽体は、合成樹脂又は金属製材料によって折り畳み可能に形成されていることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項7に記載の本発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載のヘルメットにおいて、前記帽体は、鍔部を備えた野球帽形状に形成されていることを特徴とする。
本発明に係るヘルメットによれば、ヘルメットとして使用しない場合には通常の帽子として使用することができ、また、ヘルメットとして使用したい場合には瞬時に対応が可能であるという効果がある。また、使用者の頭部に対するフィット感の調整もできるという効果がある。さらに、本発明に係るヘルメットによれば、持ち運びや収納が容易であるという効果がある。
本発明に係るヘルメットの第一の実施形態を示す断面図である。 図1に示すヘルメットの斜視図である。 図1に示すヘルメットの底面図である。 通気バルブの詳細を示す斜視図である。 ヘルメットをかぶった状態を示す断面図である。 各袋状部材を膨張させた場合を示す断面図である。 本発明に係るヘルメットの第二の実施形態を示す斜視図である。 図7に示すヘルメットのA−A矢視断面図である。 図7に示すヘルメットのB−B矢視断面図である。 図7に示すヘルメットを折り畳んだ状態の斜視図である。
1.第一の実施形態
[ヘルメットの構成]
以下、本発明に係るヘルメットについて、好ましい一実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るヘルメットの第一の実施形態を示す断面図、図2は図1に示すヘルメットの斜視図、図3は図1に示すヘルメットの底面図である。図示されたヘルメット1は、概略として、使用者の頭部に被せられるとともに前部に鍔部(「バイザー」とも云う)15を有する凹部形状の帽体(「クラウン」とも云う)10と、その内側の頭頂面に配置された第一のクッション部材11と、帽体10の内側の側面に配置された第二のクッション部材12と、第一のクッション部材11を内装した上面袋状部材13と、第二のクッション部材12を内装した側部袋状部材14とを備えて構成されている。
帽体10は、所望の色、絵柄等が施された綿、麻、ポリエステル、ポリウレタン、アクリル、合成皮革等の適宜の素材によって形成され、これらの素材を帽子の型等に合わせて裁断した後、縫製(又は溶着)し、さらに仕様等に応じて鍔部(「バイザー」ともいう)15を取り付け、また、頂部には天ボタン16(無くともよい)が取り付けられる。これによって所望の形状、例えば、野球帽、アポロキャップ、イートンキャップ、マリンキャップ、メッシュキャップ等に形成される。尚、後述するように、頭部に対するフィット性は適宜に調整可能であるが、帽体に所定のサイズ(S、M、L=小,中,大など)を設けることも可能である。また、帽体10の後部には仕様やデザインに応じて、帽子サイズを調整するアジャスタ17(図1は面ファスナの例、図2は紐の例)を取り付けたり、内側の下縁に汗取りを取り付けたりすることも可能である。
上面袋状部材13及び側部袋状部材14は、気密性を備えた袋状の部材であり、内部に入れた空気を保持し続けることができるように密封構造とされ、例えばビニール等の素材を用いて形成されている。本実施形態では図示された上面袋状部材13と側部袋状部材14とは少なくとも1カ所で互いに内部が連通して形成されているが、連通させることなくそれぞれ独立して形成してもよい。上面袋状部材13と側部袋状部材14の隣接部分は互いに溶着されており、上面袋状部材13には空気の出し入れ部には通気バルブ19が取り付けられている。そして、この通気バルブ19を通じて上面袋状部材13と側部袋状部材14の両方に空気を吹き込んだり、逆に空気を抜いたりすることができるようになっている。尚、上面袋状部材13と側部袋状部材14が連通されていない場合には通気バルブ19を上面袋状部材13と側部袋状部材14のそれぞれに取り付ける。そして、上面袋状部材13の内部には第一のクッション部材11が内装され、側部袋状部材14の内部には第二のクッション部材12が内装されている。
第一のクッション部材11及び第二のクッション部材12は、例えば、スポンジや発泡プラスチック、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂)等のクッション性のある部材であり、衝撃を緩和するための部材である。そして、第一のクッション部材11は略円形状に形成されて帽体10の頂部裏面に配置された上面袋状部材13内に内装されている。また、第二のクッション部材12は略長方形状に形成されて帽体10の内側面に配置された側部袋状部材14内に内装されている。尚、第二のクッション部材12は1つの部材で帽体12の内側面を一周するように形成してもよく、複数に分割して配置してもよい。第一のクッション部材11及び第二のクッション部材12は厚みが大きいほど耐衝撃性は増すが、後述するように、常圧時(=大気圧状態)にはヘルメット1の内径がその分小さくなって被り難くなるので、素材と厚みを用途、使用者の性別、年齢等に応じて適度に選択する必要がある。
通気バルブ19は、図4(a)〜(b)に示すように、上面袋状部材13及び側部袋状部材14の内部に空気を吹き込んだり、排出したりするための部材である。通気バルブ19は、例えば、ビニール等の合成樹脂材によって形成されており、図4(a)に示すように、上面袋状部材13の所定位置(本実施形態では後頭部の近傍)に溶着される半球状の基台20aと、基台20aに立設された筒体20bと、筒体20bに帯状の連結部材20cで連結されると共に筒体20bの開口20eに挿入可能な栓体20dとを備えて構成されている。基台20aの基部は円盤状に形成されて上面袋状部材13に取り付けられる。そして、連結部材20cを折り曲げるようにしながら栓体20dを開口20eに挿入(図4(b)参照)することにより、開口20eからの空気の流通を遮断する。このように形成された上面袋状部材13及び側部袋状部材14の内部から通気バルブ19を介して空気を排出して減圧状態にすると上面袋状部材13の中に内装された第一のクッション部材11及び側部袋状部材14の中に内装された第二のクッション部材12が圧縮されて薄い板状になる。この状態で通気バルブ19を開栓して上面袋状部材13及び側部袋状部材14の内部に空気を流通させて常圧に戻すと第一のクッション部材11及び第二のクッション部材12が膨張して元の状態に戻ることになる。尚、上面袋状部材13及び側部袋状部材14の内部の体積(容量)は、第一のクッション部材11及び第二のクッション部材12が元の状態に復帰した際の体積よりも大きい体積を有して形成されており、余剰の体積部分へ吹き込む空気の量を調整することによりクッション性及びフィット性の調整を行うことができる。
また、帽体10の頭頂面と第一のクッション部材11及び上面袋状部材13とには、図3に示すように、複数の通気孔(「穴がかり」ともいう)18,18(本実施形態では4つ)が形成されており、帽体10内に発生したムレを外部に逃がせるようにしている。いうまでもないが、第二のクッション部材12及び側部袋状部材14にも同様の通気孔18を設けることももちろん可能である。第一のクッション部材11及び上面袋状部材13に通気口18を設けるには、所定の部分の上面袋状部材13を第一のクッション部材11を挟み込んだ状態で上下方向から圧縮し、その状態のまま所定の面積を溶着する。そして、その溶着面に通気口18を穿設することで上面袋状部材13の気密性を確保したまま通気口18を設けることができる。
[ヘルメット1の使用方法]
次に、上述したヘルメット1の使用方法について説明する。図5はヘルメットをかぶった状態を示す断面図である。ここで、図5では頭面とヘルメット内面の密着状態を分かり易くするため頭部を頭髪がない状態で図示している。使用者2がヘルメット1を頭に装着するときの用い方として、次の3通りがある。

(1)袋状部材13,14内の空気を抜いて負圧状態にし、第一,第二のクッション部材11,12を圧縮させ、通常の帽子として機能させる。
(2)袋状部材13,14内を大気圧にし、第一,第二のクッション部材11,12のクッション性によるヘルメットとして機能させる。
(3)袋状部材13,14内へさらに空気を吹き込み、第一,第二のクッション部材11,12の弾性力に加え、袋状部材13,14の風船効果を加えてヘルメット1の耐衝撃性を高めると共にフィット性を付与する。
上記(1)〜(3)の3通りの使用法について以下に具体的に説明する。初めに、通常の帽子として使用する場合((1)の場合)には、まず、通気バルブ19を開栓し、通気バルブ19から手動のポンプ等を利用して二つの袋状部材13,14内の空気を排出し、両袋状部材内を負圧状態とする。そして、袋状部材13,14内の空気が十分に排気されたら通気バルブ19を閉じて袋状部材13,14内を密封する。このとき、第一,第二のクッション部材11,12はそれぞれ圧縮されて厚みが薄くなり、通常の野球帽とほぼ同様に使用することが可能となる。この場合でも第一,第二のクッション部材11,12が圧縮された状態で配置されているので通常の野球帽等よりも耐衝撃性がある。また、第一,第二のクッション部材11,12の圧縮によって帽体10の側部の内径が大きくなるので、抜き出す空気の量を調整することで使用者2の頭部サイズにヘルメット1の内径をフィットさせることができる。また、アジャスタ17によって頭部にフィットさせることもできる。
次に、ヘルメットとして機能させる場合((2)の場合)について説明する。第一,第二のクッション部材11,12を圧縮して厚みを薄くした状態((1)の場合)において、通気バルブ19を開栓すると袋状部材13,14内に空気が流れ込んで大気圧となり、第一,第二のクッション部材11,12は瞬時に元の状態に復帰する。これにより、第一,第二のクッション部材11,12は外部からの衝撃に対して本来備える弾性力を発揮する。すなわち、通気バルブ19を開栓するだけで直ちにヘルメットとして使用でき、空気を吹き込む手間と時間が不要なので緊急時に素早く対応することができる。
さらに耐衝撃性を高める場合((3)の場合)について説明する。袋状部材13,14内を大気圧状態として第一,第二のクッション部材11,12を元の状態に復帰させた状態((2)の場合)において、通気バルブ19からさらに空気を吹き込むと二つの袋状部材13,14の体積は常圧時における第一,第二のクッション部材11,12の体積よりも大きく形成されているので、さらに風船のように膨らんだ状態となる。これにより、上記(1)の場合における第一,第二のクッション部材11,12の弾性力に対し、袋状部材13,14の張力による弾性力がさらに加わることでヘルメット1の耐衝撃性はさらに高くなる。また、袋状部材13,14内に空気を吹き込むことでヘルメット1の内径を小さくすることができるので使用者がヘルメット1のサイズが大きいと感じた場合でも、空気を吹き込むことでフィット感を高めることができる。
以上のように、第一の実施形態に示すヘルメットによれば、通常の帽子から耐衝撃性を備えたヘルメットに瞬時に変換して使用することができるという効果がある。そして、袋状部材13,14内の空気を抜けば小さく折り畳むことも可能となり、持ち運びや収納にも便利になるという効果がある。さらに、第一,第二のクッション部材11,12の膨張の程度を調整することにより使用者の頭部へのフィット感を適宜に調整することができるという効果がある。
2.第二の実施形態
[ヘルメットの構成]
次に、本発明に係るヘルメットの第二の実施形態について説明する。図7は本発明に係るヘルメットの第二の実施形態を示す斜視図、図8は図7のヘルメットのA−A矢視断面図、図9は図7のヘルメットのB−B矢視断面図である。図示されたヘルメット3は、硬質の樹脂材を成形して(或いは金属材を加工して)作られたいわゆるハーフキャップ型であるが、他のタイプ、例えばジェット型、フリップアップ型等であってもよい。
ヘルメット3は、概略として、略三日月形の4つの第一〜第四の可動片31a〜31dによって形成される帽体30と、第一〜第四の可動片31a〜31dを重ね合わせ可能とし、且つ、これらを展開したときに1つの半球形になるように軸支する一対の軸部32,32と、第一〜第四の可動片31a〜31dを覆うように内側の天井面と側面に配設された上面袋状部材33及び側部袋状部材34と、二つの袋状部材33,34内に収納された第三,第四のクッション部材35,36と、一対の軸部32,32の近傍から引き下げられて使用者2の顎に係着されるアゴ紐37を備えて構成されている。
第一〜第四の可動片31a〜31dは、共に同じ材質、例えば、ABS(アクリル二トリル・ブタジエン・スチレン)、PC(ポリカーボネート)、PE(ポリエチレン)、FRP(ファイバーグラス・レインフォースド・プラスティック)等を成形加工して半球を4つに割ったような略三日月形に形成されている。尚、帽体30を構成する可動片31は4枚に限定されるものではなく5枚でもそれ以上であってもよい。そして、第一の可動片31aには鍔部38が設けられている。さらに、第一〜第四の可動片31a〜31dの可動半径はそれぞれ少しずつ異なっており4枚を1つに重ね合わせた状態にすることができるようになっている。この構造により持ち運び時等の収納スペースを小さくできるようになっている。第一〜第四の可動片31a〜31dを共通の軸で軸支する軸部32,32は、第一〜第四の可動片31a〜31dと同じ材料を用いることができる。尚、第一〜第四の可動片31a〜31dには第一の実施形態で示したような図示しない通気孔を設けることも可能である。
上面袋状部材33及び側部袋状部材34は第一の実施形態に示した上面袋状部材13及び側部袋状部材14と同様の構造であり、配置する位置も図8及び図9に示すように、ほぼ同様の天井部内面と側部内面に配置されている。尚、本実施形態では上面袋状部材33及び側部袋状部材34を連通させずに上面袋状部材33及び側部袋状部材34のそれぞれに通気バルブ19,19を設けて個別に空気を入出できる構成としている。尚、上面袋状部材33と側部袋状部材34とが接する部位は連結するように溶着され、全体として1つにまとまるようにしている。また、上面袋状部材33及び側部袋状部材34は一部のみが帽体30に取り付けられ、その他の部分は帽体30には接続されていない。これにより第一〜第四の可動片31a〜31dを畳んだり展開したりしても、その操作に第一〜第四の可動片31a〜31dが邪魔になることはなく、図10に示すように折り畳まれた第一〜第四の可動片31a〜31dの内側に収納された状態になる。
第三,第四のクッション部材35,36は、第一の実施形態に示した第一,第二のクッション部材11,12と同一の材料が用いられ、第一の実施形態と同様にして上面袋状部材33及び側部袋状部材34に装入されている。尚、上面袋状部材33及び側部袋状部材34の内側に通常のヘルメットと同様にハンモック、ヘッドハンド、汗止めレザー等を設けることも可能である。
[ヘルメット3の使用方法]
次に、上述した第二の実施形態に係るヘルメット3の使用方法について図6及び図7〜図10を参照して説明する。まず、使用者は図10に示すように折り畳んだ状態にあるヘルメット3の第一〜第四の可動片31a〜31dを展開する。すなわち、第一,第四の可動片31a,31dを図7の矢印B−B方向へ押すようにして開き、図7に示すような状態とする。これにより内部の上面袋状部材33及び側部袋状部材34及び第三,第四のクッション部材35,36は帽体30の内周面に倣った状態となる。
次いで、通気バルブ19,19を開いて上面袋状部材33及び側部袋状部材34内に空気を吹き込み大気圧状態にすると、第一,第二のクッション部材11,12は瞬時に元の状態に復帰する。その結果、各クッション部材35,36によって外部からの衝撃に対する耐衝撃性を確保することができる。
さらに、上面袋状部材33の通気バルブ19及び側部袋状部材34の通気バルブ19を開栓状態として、上面袋状部材33及び側部袋状部材34に空気を吹き込めば上面袋状部材33及び側部袋状部材34がさらに膨らませることができる。このようにして上面袋状部材33及び側部袋状部材34を膨らませることによる第三,第四のクッション部材35,36の弾性力に加え、上面袋状部材33及び側部袋状部材34の張力による弾性力が加わることでヘルメット3の耐衝撃性はさらに向上する。この場合、ヘルメット3の内径が小さくなることから注入する空気の量を適宜に調整すればヘルメット3の内径が大きすぎると感じた場合にフィット性を高めることに利用することもできる。
一方、手動ポンプ等を用いて上面袋状部材33及び側部袋状部材34内の空気を排気して内部を減圧状態として第三,第四のクッション部材35,36を圧縮することにより、第三,第四のクッション部材35,36の体積を減少させることができ、これにより帽体30の折り畳みと相俟ってヘルメット3を収納や持ち運びに便利なコンパクトな状態にすることができる。
このように、第二の実施形態に係るヘルメットによれば、帽体30を折り畳み可能とし、さらに上面袋状部材33及び側部袋状部材34から空気を抜いて減圧状態とすることで第三,第四のクッション部材35,36の体積を減らすことができるので持ち運びや保管が容易になるという効果がある。しかも通気バルブ19を開栓するだけ第三,第四のクッション部材35,36を瞬時に膨張して耐衝撃性を付加させることができるので緊急時であっても直ちに対応することができるという効果がある。また、上面袋状部材33及び側部袋状部材34内の空気の量を適宜に調節することにより、使用者の頭部とヘルメット内面との密着性を高めることができるという効果がある。
また、
以上のように、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能であることはいうまでもない。
1,3 ヘルメット
9 通気バルブ
10,30 帽体
11,12 第一,第二のクッション部材
13,33 上面袋状部材
14,34 側部袋状部材
16 天ボタン
17 アジャスタ
19 通気バルブ
20a 基台
20b 筒体
20c 連結部材
20d 弁体
20e 開口
30 帽体
31a〜31d 可動片
32 軸部
35,36 第三,第四のクッション部材
37 アゴ紐
38 鍔部

Claims (7)

  1. 帽体と、
    前記帽体の内側に配置された内装体と、
    を有し、
    前記内装体は、
    気密性を有する袋状部材と、
    前記袋状部材の内部に配置されたスポンジやウレタンなどの圧縮復元性を有するクッション部材と、
    を備えて構成され、前記クッション部材を圧縮した状態で保持することにより通常状態では帽子として機能し、前記クッション部材を圧縮状態から元の状態に復帰させることにより衝撃を吸収するクッション性を有するヘルメットとして機能するようにしたことを特徴とするヘルメット。
    を備えていることを特徴とするヘルメット。
  2. 請求項1に記載のヘルメットにおいて、
    前記袋状部材には、通気バルブが設けられ、前記通気バルブを介して前記袋状部材の内部に吹き込まれる空気の量を調整することによってクッション性及び使用者の頭部へのフィット性の調整を可能としたことを特徴とするヘルメット。
  3. 請求項2に記載のヘルメットにおいて、
    前記袋状部材は、前記クッション部材が元の状態に復帰した際の体積よりも大きい体積を有して形成され、余剰の体積部分へ吹き込む空気の量を調整することによりクッション性及びフィット性及びクッション性の調整を可能としたことを特徴とするヘルメット。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のヘルメットにおいて、
    前記袋状部材に通気孔を設けることにより頭部のムレを防止したことを特徴とするヘルメット。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のヘルメットにおいて、
    前記内装体は、
    使用者の頭部の周囲を包む側部袋状部材と、
    使用者の頭頂部を覆う上面袋状部材と、
    を備えていることを特徴とするヘルメット。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のヘルメットにおいて、
    前記帽体は、合成樹脂又は金属製材料によって折り畳み可能に形成されていることを特徴とするヘルメット。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のヘルメットにおいて、
    前記帽体は、鍔部を備えた野球帽形状に形成されていることを特徴とするヘルメット。
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KR20230031431A (ko) * 2021-08-27 2023-03-07 류지훈 휴대용 헬멧

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