JP2021501273A - 衝撃保護システム - Google Patents

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Abstract

使用中に着用者に面する第1ずり粘稠化材料の内層と、第2ずり粘稠化材料の外層と、中間変形可能層とを含む着用可能衝撃保護システムが提供される。一例では、前記衝撃保護システムは、ヘルメットの形態で提供される。

Description

発明の詳細な説明
〔発明の背景〕
本発明は広義には衝撃保護システムに関し、一例では、ヘルメット等の着用可能衝撃保護システムに関する。
〔従来技術の説明〕
本明細書における、任意の従前の刊行物(もしくはそれに由来する情報)への、または公知の任意の事項への言及は、従前の刊行物(もしくはそれに由来する情報)または公知の事項が本明細書が関係する試みの分野における共通の一般的知識の一部を形成することの同意、または承認、または示唆の任意の形態ではなく、そのように解釈されるべきではない。
ヘルメットのような衝撃保護システムを提供することが知られている。従来のヘルメットは、変形可能な材料を覆う強固な外殻を含む。物体が衝突すると、他方の強固な殻は力を消散させ、物体の侵入を防ぐ傾向があり、一方で変形可能な材料は力を吸収するように作用する。そのようなシステムは高度の保護を提供することができるが、それらは重く、扱いにくく、輸送が困難である傾向があり、また、サイクリング、スキー、スノーボード等の身体活動のために着用することが不快である傾向がある。
このような欠点に対処するために、多くの試みがなされてきた。例えば、US8955169は、並進運動性の脳傷害および回転性の脳傷害と凹みとの両方の可能性を大幅に低減するように、繰り返しの衝撃、中程度の衝撃および重度の衝撃に対して、人体頭部を保護するための安全ヘルメットの実施形態を記載しており、外殻と、外殻内に配置され、結合された外側ライナと、外側ライナおよび外殻に対して内側ライナを全方向に移動させるための複数の隔離ダンパによって外側ライナ内に配置され且つ外側ライナに離間して対向して結合された内側ライナとを含んでいる。これは伝統的な構成よりもより軽い構造をもたらすが、これも製造上複雑であり、従って高価である。
US20150320134は、ユーザへの頭部および顔面の損傷を防止するように設計された軟質発泡体ヘルメットを含む非接触スポーツ用の軽量保護ヘッドギアについて記載している。これは軽量で可撓性を有しているが、これは最小限の保護を提供するため、多くの用途には適していない。
例えば、適切に構成されたジャケットのポケットに発泡パッドを組み込むことによって、身体の他の部分を保護するための衝撃保護システムを提供することも知られている。例えば、US20080060112は、後部パネルおよび分割された前部パネルを有するジャケットシェルを含む自動二輪車のジャケットを記載しており、前記シェルは、アーム開口部を規定し、肩および胴体を覆うように適合されている。一対の袖がアーム開口部から延びている。分割された前面パネルは、当該前面パネルを閉じるための解除可能なファスナ(ジッパー等)含む。少なくとも、袖は、耐摩耗性の布で形成された裏地を有する。肘部は、保護発泡体パッドを取り外し可能に受け入れる袖の内側にポケットを有し、背骨用の保護発泡体パッドは、ジャケットシェルの内側の後部パネルに隣接して取り外し可能に配置される。背骨パッドは、直接的に、または当該パネル上に形成されたポケットもしくはポーチ内に配置することによって、耐摩耗性の布の可撓性パネルに取り付けられ、当該パネルは、解放可能なファスナによってシェルに固定される。
ずり粘稠化(shear thinning)材料を用いて、このような構成をさらに改善する試みがなされてきた。例えば、US20160021947は、フードと、一対の袖と、頭部保護要素と、肘、肩、手首、背中および胴体の保護パッドとを含むパーカー(hoodie)を記載している。頭部の保護要素は、締め付けシステムによってパーカーのフードに結合される。肘の保護パッドの各々は、締め付けシステムによってパーカーに結合されている。保護要素は、標準的な衣類の自然で「クールな」外観を損なわないように、可撓性およびドレープ性を有するずり粘稠化(ダイラタントとしても知られる)ゲルで満たされたスペーサ布である。
〔発明の概要〕
本発明の1つの広範な形態および態様において、使用中に着用者に面する第1ずり粘稠化材料の内層と、第2ずり粘稠化材料の外層と、中間変形可能層と、を含む着用可能衝撃保護システムを提供しようとする。
一実施形態において、内層は外層よりも厚い。
一実施形態において、内層は、約1mm、>3mm、<10mm、<12mm、3〜10mm、4〜8mm、5〜7mm、約5mm、および約6mmの内の少なくとも1つの厚さを有し、外層は、約1mm、>1mm、<8mm、<10mm、<12mm、1〜5mm、2〜4mm、約5mm、および約3mmの内の少なくとも1つの厚さを有する。
一実施形態において、内層は外層よりも低い密度を有している。
一実施形態において、内層は、>80kg/m、<400kg/m、<200kg/m、100〜400kg/m、100〜200kg/m、120〜180kg/m、140〜160kg/m;>500kg/m、>1000kg/m、<1400kg/m、<1200kg/m、および1100〜1140kg/mの内の少なくとも1つの密度を有し、外層は、>80kg/m、<400kg/m、150〜400kg/m、180〜340kg/m、200〜300kg/m、>500kg/m、>1000kg/m、<1400kg/m、<1200kg/m、および1100〜1140kg/mの内の少なくとも1つの密度を有している。
一実施形態において、内層および外層の内の少なくとも1つは、ずり粘稠化発泡体、ずり粘稠化成型発泡体、ずり粘稠化添加剤を含むポリマーマトリックス、およびポリボロジメチルシロキサンを含むポリウレタンエネルギー吸収材料の内の少なくとも1つから作製される。
一実施形態において、中間層は、>5mm、<20mm、5〜20mm、8〜17mm、10〜15mm、8〜12mm、および約10mmの内の少なくとも1つの厚さを有している。
一実施形態において、中間層は、オーセチック(auxetic)材料、変形可能な流体層、衝撃吸収発泡体、弾性的に変形可能な層、塑性的に変形可能な層、プラスチック、ゴム、ずり粘稠化材料、ケブラー、EPU(発泡ポリウレタン:Expanded PolyUrethane)発泡体、EPS(発泡ポリスチレン:Expanded Polystyrene)発泡体、およびPPS(ポリフェニレンスルフィド:Polyphenylene Sulfide)発泡体の内の少なくとも1つから作製される。
一実施形態において、中間層は、>100kg/m、>200kg/m、<1000kg/m、<800kg/m、および300〜500kg/mの内の少なくとも1つの密度を有している。
一実施形態において、内層および外層の内の少なくとも1つは、少なくとも1つのシート、少なくとも1つの成型シート、複数のシート、および1つ以上の少なくとも部分的に重なり合っているシートの内の少なくとも1つを含んでいる。
一実施形態において、内層、外層、および中間層の内の少なくとも1つは、ハニカム構造体、それを通って空気の流通が可能な1つ以上の孔、局所的な可撓性を高める表面特徴、中間層と少なくとも部分的に係合する表面特徴、可変厚さ、およびリブの内の少なくとも1つを含む。
一実施形態において、内層および外層は、1つ以上のエッジに沿って少なくとも部分的に結合される。
一実施形態において、中間層は、内層および外層の少なくとも一方に少なくとも部分的に結合される。
一実施形態において、中間層は、内層および外層の両方に結合されて、内層および外層の相対的な動きを制約することを可能にする。
一実施形態において、層は、機械的結合、化学的結合、溶接、接着剤、およびファスナの内の少なくとも1つを使用して、少なくとも部分的に結合される。
一実施形態において、衝撃保護システムは複数のセルを含み、セルの少なくともいくつかは、使用中に着用者に面する第1ずり粘稠化材料の内層と、第2ずり粘稠化材料の外層と、中間変形可能層とを含む。
一実施形態において、複数のセルは、モザイク状の配置において提供される。
一実施形態において、複数のセルは、少なくとも、第1セル形状および第2セル形状を含む。
一実施形態において、隣接するセルは、少なくとも部分的に重なり合うように成形される。
一実施形態において、隣接するセルは、相補的に傾斜した側壁を有している。
一実施形態において、側壁は、>5°、>10°、>15°、>20°、<45°、<40°、<35°、<30°、および約27°の内の少なくとも1つの角度で傾斜している。
一実施形態において、複数のセルは、基材層上に取り付けられる。
一実施形態において、複数のセルは、基材層に取り外し可能に取り付けられる。
一実施形態において、基材層は、伸縮性を有する布、織布、および不織布の内の少なくとも1つから作製される。
一実施形態において、基材層は、衝撃保護システムをユーザに固定するための固定機構に結合される。
一実施形態において、前記システムは、剛性を与える内部フレームを含む。
一実施形態において、内部フレームは、中間層内、並びに中間層と内層および外層の内の少なくとも1つとの間の内の少なくとも1つにある。
一実施形態において、前記フレームは、金属、プラスチック、およびHDPE(高密度ポリエチレン:High-density polyethylene)の内の少なくとも1つから作製される。
一実施形態において、衝撃保護システムは、貫入抵抗層を含む。
一実施形態において、貫入抵抗層は、熱可塑性ポリマー、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン:Acrylonitrile Butadiene Styrene)、ケブラー、およびHDPE(高密度ポリエチレン:High-density polyethylene)の内の少なくとも1つから作製される。
一実施形態において、衝撃保護システムは、当該衝撃保護システムの損傷状態を示す視覚インジケータを含む。
一実施形態において、視覚インジケータは、衝撃保護システムとの衝撃に続いて色の変化を受ける。
一実施形態において、衝撃保護システムは、ヘルメットである。
一実施形態において、内層および外層の内の少なくとも1つは、着用者の頭部に少なくとも部分的に適合するように形作られた成型発泡体である。
一実施形態において、内層および外層の内の少なくとも1つは、重なり合うエッジを有する1つ以上の半径方向のスリットを備えた略半球形状を有する。
一実施形態において、内層および外層はそれぞれ、重なり合うエッジを有する1つ以上の半径方向のスリットを含み、内層および外層におけるスリットは、オフセットされている。
一実施形態において、内層および外層の内の少なくとも1つは、重なり合うエッジを有する複数の三角形のシートから作製される。
一実施形態において、ヘルメットは、ヘルメットのサイズを少なくとも部分的に調節するための調節機構を含む。
一実施形態において、調節機構は、1つ以上の引張部材、弾性を有する引張システム、ラチェット引張システム、および調節可能な内部フレームを含む。
一実施形態において、調節機構は、内層および外層におけるエッジ間の重なりの度合いを調節する。
一実施形態において、1つ以上の引張部材は、中間層内、並びに中間層と内層および外層の内の少なくとも1つとの間の内の少なくとも1つにある。
一実施形態において、ヘルメットは、ヘルメットを着用者に固定するための1つ以上の顎ひもを含む。
一実施形態において、顎ひもは、内層、外層、内部フレーム、調節機構、および1つ以上の引張部材の内の少なくとも1つに取り付けられる。
一実施形態において、ヘルメットは、内側スキンおよび外側スキンを含み、内層、外層および中間層は、内側スキンと外側スキンとの間に設けられる。
一実施形態において、内側スキンおよび外側スキンの内の少なくとも1つは、織布、不織布、および伸縮性を有する布の内の少なくとも1つから作製される。
本発明の広範な形態およびそれらのそれぞれの特徴は、併せて、互換的におよび/または独立して使用することができ、別個の広範な形態への言及は、限定することを意図しないことが十分に理解されるであろう。
〔図面の簡単な説明〕
本発明の様々な例および実施形態を、添付の図面を参照して以下に説明する。
図1は、着用可能衝撃保護システムの一例の概略断面側面図である。
図2は、重なり合うシートを組み込んだ着用可能衝撃保護システムの一例の概略断面側面図である。
図3Aは、ハニカム構造体を組み込んだ着用可能衝撃保護システムの一例の概略断面側面図である。
図3Bは、図3Aのハニカム構造体の概略平面図である。
図4は、換気を取り入れた着用可能衝撃保護システムの一例の概略断面側面図である。
図5は、表面特徴を組み込んだ着用可能衝撃保護システム層の一例の概略側面図である。
図6Aおよび図6Bは、層係合の特徴を組み込んだ着用可能衝撃保護システムの一例の概略断面側面図である。
図7は、接着された内層および外層を含む着用可能衝撃保護システムの一例の概略断面側面図である。
図8Aは、内部フレームを組み込んだ着用可能衝撃保護システムの一例の概略断面側面図である。
図8Bは、図8Aのフレームの概略横断平面図である。
図9Aは、ヘルメットの一例の概略正面図である。
図9Bは、図9Aのヘルメットの概略断面正面図である。
図10A〜図10Cは、広げられた構造におけるヘルメット層の一例の概略正面図および断面図である。
図10D〜図10Fは、縮められた構造における図10A〜図10Cのヘルメット層の概略正面図および断面図である。
図10Gおよび図10Hは、広げられた構造および縮められた構造における2つのヘルメット層の概略平面図である。
図11Aは、調節機構の第1例の概略正面図である。
図11Bは、調節機構の第2例の概略正面図である。
図12は、ヘルメットのさらなる例の概略断面正面図である。
図13Aは、ヘルメットの具体例の概略正面図である。
図13Bは、図13Aのヘルメットの概略正面上面斜視図である。
図13Cは、図13Aのヘルメットの概略側面図である。
図13Dは、図13Aのヘルメットの概略平面図である。
図14Aは、図13Aのヘルメットの内部構造の一例の概略正面図である。
図14Bは、図14Aの内部構造の概略正面上面斜視図である。
図14Cは、図14Aの内部構造の概略側面図である。
図14Dは、図14Aの内部構造の概略平面図である。
図14Eは、図14Aの内部構造の概略背面図である。
図15Aは、図14Aの内部構造の第1セルの概略正面上面斜視図である。
図15Bは、図15Aの第1セルの概略平面図である。
図15Cは、図15Aの第1セルの概略側面図である。
図16Aは、図14Aの内部構造の第2セルの概略正面図である。
図16Bは、図16Aの第2セルの概略正面上面斜視図である。
図16Cは、図16Aの第2セルの概略平面図である。
図16Dは、図16Aの第2セルの概略下面図である。
図17Aは、図15Aおよび16Aの第1セルおよび第2セルをモザイク状にする概略正面上面斜視図である。
図17Bは、図17Aのモザイク状の第1セルおよび第2セルの概略正面図である。
図17Cは、図17Aのモザイク状の第1セルおよび第2セルの概略平面図である。
図17Dは、図17Aのモザイク状の第1セルおよび第2セルの概略下面図である。
図18Aは、図14Aの内部構造のリッジセルの概略正面上面斜視図である。
図18Bは、図18Aのリッジセルの概略正面図である。
図18Cは、図18Aのリッジセルの概略側面図である。
図18Dは、図18Aのリッジセルの概略背面図である。
〔好ましい実施形態の詳細な説明〕
次に、図1を参照して、着用可能衝撃保護システムの一例を説明する。
この例では、衝撃保護システムは、使用中に着用者に面する第1ずり粘稠化材料の第1内層110と、第2ずり粘稠化材料の第2外層120と、中間変形可能層130とを含む。
使用中に、着用可能衝撃保護システムは、着用者に衝撃に対する保護を提供するように動作する。特に、物体による衝撃の際に、外側のずり粘稠化材料層120は硬化し、衝撃力を、衝突物の接触領域の表面積よりも広い領域にわたって分布させる。変形可能層130は、衝撃からのエネルギーを吸収するために、塑性的または弾性的のいずれかで変形するように動作するであろう。最後に、ずり粘稠化材料110の内層は、残りの力が着用者の広い領域にわたって分配され、それによって力の全体的な衝撃を低減するように、硬化し、さらに全ての残りの力を分配するように動作する。
ずり粘稠化材料および中間変形可能層の適切な選択によって、着用可能衝撃保護システムは高度の衝撃保護を維持しながら、高度の可撓性を有することができる。これにより、着用者による可撓性または使用性に悪影響を及ぼすことなく、このような構成を広範囲の着用可能な物品に組み込むことが可能になる。具体例には、フレキシブルヘルメット、バイクの乗り手のためのジャケットおよびパンツ等の保護衣類における詰め物、フットボールジャージまたはヘルメット等のスポーツ衣類、医療機器等が含まれるが、このリストは網羅的であることを意図されていないことを理解されたい。
ここで、いくつかのさらなる特徴を説明する。
前述の例では、各層が衝撃保護システムの全体にわたって延在していることが示されている。しかし、これは必須ではなく、1つ以上の層が保護システムを部分的に横切って延在する代替の配置を使用することができる。例えば、中間層は、第1層および第2層の内部に形成された別個の層であってもよい。さらにおよび/または代替として、衝撃保護システムは、以下でより詳細に説明するように、各々がそれぞれの層を含むいくつかの個別のセルを含むことができ、セルは協働して全体的な衝撃保護システムを提供する。
一例では、内層110は、外層120よりも厚い。この特定の構成は、高度の可撓性を維持するために使用され、変形可能な層を介して伝達される残留力が広い領域にわたって容易に分散されることを保証し、着用者への全体的な衝撃を低減する。これをさらに容易にするために、内層は典型的には、外層よりも低い密度を有し、その結果、外層は初期の高度の保護を提供し、一方で、内層は伝達された力の高度の吸収を提供する。しかし、これは必須ではなく、内層と外層は同じ厚さで作られて、同じ密度を有することができ、これは、厚い軽量の構成が必要とされる場合、例えば、わずかな衝撃から保護する必要があるだけの場合に特に有用である。
一例では、内層は、3mmよりも大きい、10mm未満、12mm未満、3mmと10mmとの間、4mmと8mmとの間、または5mmと7mmとの間、より典型的には約5mmまたは6mmである厚さを有する。しかしながら、より薄い軽量の構成が提供されるべき場合には、内層は約1mmの厚さを有することができる。外層120は、典型的には1mmよりも大きい、8mm未満、12mm未満、10mm未満、1mmと5mmとの間、または2mmと4mmとの間、より典型的には約5mmまたは3mmである厚さを有するが、やはり、約1mmの厚さの層を軽量の構成に使用することができる。
内層は、典型的には80kg/mより大きい、400kg/m未満、200kg/m未満、100kg/mと400kg/mとの間、100kg/mと200kg/mとの間、あるいは120kg/mと180kg/mとの間、より典型的には140kg/mと160kg/mとの間である密度を有し、一方、外部層は、典型的には80kg/mより大きい、400kg/m未満、150kg/mと400kg/mとの間、または180kg/mと340kg/mとの間、より典型的には200kg/mと300kg/mとの間である密度を有している。しかしながら、これは必須ではなく、他の層厚および密度を、例えば、意図される用途に応じて使用することができる。別の例では、内層および外層の両方は、500kg/mより大きく、1000kg/mより大きく、1400kg/m未満であり、1200kg/m未満であり、およびより典型的には1100kg/mと1140kg/mとの間である密度を有する。
典型的には、内層および外層は、ずり粘稠化成型発泡体等のずり粘稠化発泡体から作製される。成型発泡体の使用は、有利には、衝撃保護システムが身体の一部と少なくとも部分的に一致する形状に予備成型されることを可能にし、衝撃保護システムは保護するように構成され、衝撃保護システムの使用をより快適にする。しかし、これは必須ではなく、平坦な層状形状を提供する等の他の構成を使用することができることを理解されたい。別の例では、衝撃保護システムの可撓性が、当該保護システムが所定の位置に置かれ、それによって使用中に身体の形状に適合するように使用することができる。
種々のずり粘稠化発泡体を使用することができるが、一例では、当該発泡体がずり粘稠化添加剤を含むポリマーマトリックスを含み、特定の一例では、ポリボロジメチルシロキサンを含有するポリウレタンエネルギー吸収材料を含む。1つの好ましい例において、内層および外層は、PORON XRDTMで作られている。しかしながら、ここでもまた、意図される用途に応じて異なる材料を選択できることが理解されるであろう。
中間層は、典型的には少なくとも5mm、20mm未満、5mmと20mmとの間、または8mmと17mmとの間、より典型的には10mmと15mmとの間、8mmと12mmとの間、および典型的には約10mmの厚さを有する。中間層は、100kg/m未満、200kg/m未満、1000kg/m未満、800kg/m未満、または300kg/mと500kg/mの間の濃度を有することができる。
一例では、内層および外層は、所望の程度の保護を得るように選択された厚さおよび密度を有し、一方、中間層の特性は、衝撃保護システムの全体的な所望の重量を維持するように選択される。
典型的には、中間層は、オーセチック材料(オーセチック発泡体等)、変形可能な流体層(空気またはゲルポケット(gel pocket)等)、衝撃吸収発泡体、弾性的に変形可能な層、塑性的に変形可能な層、プラスチック、ゴム、ずり粘稠化材料、ケブラー、EPU(発泡ポリウレタン)発泡体、EPS(発泡ポリスチレン)発泡体、およびPPS(ポリフェニレンスルフィド)発泡体の内の1つ以上から作製される。中間層はまた、例えば、複数の中間層を含む複数の材料で作ることもでき、例えば、内層から外層へ、またはその逆に密度を増加させる、様々な密度を含むことができる。しかしながら、これは必須ではなく、例えば、意図される用途に応じて、他の材料、層厚および構成を使用することができる。
前述のように、使用される材料の正確な性質、およびそれぞれの層の密度および厚さは、好ましい実施に応じて変化し得る。しかしながら、前述の構成は、大部分のシナリオに対して十分な程度の衝撃保護を提供する傾向があり、特に、スポーツまたは一般的なレクリエーション活動に対する法的認証要件を満たすことが必要とされ、同時に、衝撃保護システムを快適に使用できるようにするのに十分な程度の可撓性を維持することが分かっている。
内層および外層は、典型的には発泡シートを含み、単一のシート、単一の成型シート、または複数のシートを含み得る。一例では、1つ以上のシートのエッジが出会う場合、これらは少なくとも部分的に重なり合うように設けられ、その一例が図2に示されている。
この例では、衝撃保護システムはやはり、内層210および外層220と、中間層230とを含む。外層220は、2つの別個のシート221.1、221.2を含み、これらは、重なり合って重複接合部222を提供する。重複を使用することにより、重複接合部222に衝撃が加わった場合でも保護が提供されることが保証される。重複接合部の使用は、複数のシートを使用することを可能にするのに特に有益であり、これにより、より広い範囲のシート構成を提供することが可能になる。さらに、これは、より大きな程度の可撓性を提供し得、例えば、シート221.1とシート221.2とが互いに関連して移動することを可能にし、同時に、以下により詳細に記載されるように、連続的な外層を維持する。
中間層はまた、シート材料を含むことができるが、追加的にまたは代替的に、複数のビーズ、別個の発泡体セクション等の別個の要素を含むことができ、これらは内層および外層によって適所に保持される。
さらに、層は固体層であってもよいが、これは必須ではなく、異なる構成を使用することができる。例えば、層はハニカム構造体を含むことができ、この例が図3Aおよび3Bに示されている。この例では、衝撃保護システムはやはり、内層310および外層320と、多数のエアポケット331を画定するハニカム中間層330とを含む。エアポケットの使用は、多くの理由から有益であり得る。例えば、これは、全体の重量を減少させ、より大きな柔軟性を可能にし、断熱特性を強化し、材料の使用量、従ってコストを減少させることができる。この例ではハニカム構造体が中間層に示されているが、これは必須ではなく、同様の構成を内層および外層に組み込むことができることが理解されるであろう。
図4の例では、衝撃保護システムのさらなる例が示されており、ここでは、衝撃保護システムは、内層410および外層420と、中間層430とを含む。この例では、開口部441は、衝撃保護システムを通る空気の流れを可能にするために(例えば、換気を可能にするために)、設けられている。空気孔441.1によって示されるように、空気孔は、層の各々を通って直線状に通過することができるが、これは必須ではなく、空気孔441.2によって示されるように、衝突物が衝撃保護システムを直接通過する可能性を低減するために、オフセットまたは曲がりくねりを導入することができる。いずれの場合も、前記孔は、典型的には鋭利な物体が保護システムを通って着用者の中に侵入するのを回避するために、直径0.5mmのような特定の規定されたサイズよりも小さい。換気はまた、他の技術、例えば、内層の内面に沿って通過するチャネル、材料中の多孔性を利用するチャネル等を使用して提供され得る。
個々の層は、衝撃保護システムの特性を適合させるための他の特徴を含むこともできる。例えば、図5に示す外層520は、局所的な可撓性を高めるスリット522の形態の表面特徴を含む。特に、スリットは、層が屈曲するにつれて開くことができ、それによって、衝撃保護システムの可撓性を増大させる。
図6Aおよび図6Bの例に示されるように、層はまた、異なる層が部分的に係合するように、表面特徴を含み得る。これらの例では、衝撃保護システムは、やはり、内層610および外層620と、中間層630とを含む。図6Aの例では、外層620の内面は、中間層630と係合する歯623を含み、これによって、外層620と中間層630との相対的な動きを防止する。対照的に、図6Bの例では、外層620には内部表面上のリブ624が含まれており、リブ624は、中間層630の外面における凹部634内に位置している。これにより、外層620および中間層630の相対的な動きを抑制することが可能になり、角度の付いた衝撃を吸収するのを助けることができる。同様の構成を内層610と中間層630との間に設けることができることが理解されるであろう。
また、衝撃保護システム全体に力を分散させるのを助けることができる可変厚さ層を有し、追加のおよび/または方向性の剛性のためのリブを利用する等、他の特徴を前記構成に組み込むことができることも理解されるであろう。
一例では、内層および外層は、例えば図7に示すように、1つ以上のエッジに沿って少なくとも部分的に結合されている。この構成では、内層710および外層720が、エッジ713に沿って結合されて、密閉システムを形成する。これは、衝撃保護システムが別個のパッドを形成する場合に有用であり、これは自動二輪車のジャケットまたは類似物のためのショルダーパッドまたはエルボーパッドのようなジャケット内のポケットに組み込むことができる。
一例では、中間層が内層および/または外層のいずれかに少なくとも部分的に結合される。このような結合は、全表面積にわたるものであってもよいし、選択された位置にあるものであってもよい。一例では、内層および外層は、衝撃保護装置の撓みを容易にするために、異なる点で中間層に結合される。層間の結合は、使用される特定の材料に応じて、種々の技法を使用して達成することができる。例えば、これは、表面特徴間の締まりばめ等の機械的結合、接着剤等の化学的結合、熱溶接等の溶接、別個のファスナの使用等を含むことができる。しかしながら、これは必須ではなく、外側カバーに層を配置すること、外部または内部の弾性ストラップを使用すること等、層を適所に保持するための他の機構を使用することができる。
さらなる例では、システムが複数のセルを含むことができ、各セルは図7の構成と同様の構造を含み、その結果、各セルは内層、外層および中間層を含む。これらの層は、セル全体を横切って延在することができ、またはセルの一部のみを横切って延在することができ、その結果、例えば、中間層は、内層と外層との間に完全に埋め込まれ、それによって中間層を保護する。
一例では、セルは、モザイク状の配置で構成されて、あたかもセルが単一の層であるかのようにカバレージを提供し、それによって単一の層と同じ効果的な衝撃保護を提供する。それにもかかわらず、このように複数のセルを提供することは、多くの潜在的な利点を提供することができる。例えば、これは、個々のセルが異なる形状を有することを可能にし、その結果、衝撃保護システムは集合的に、ユーザの形状により容易に適合することができる。
特定の一例では、複数のセルは、例えば相補的に傾斜した側壁を有することによって少なくとも部分的に重なり合うように構成することができる、少なくとも第1セル形状および第2セル形状を含み、それによって、衝撃保護システムの全範囲にわたって保護が提供されることを保証する。このような一例では、前記側壁は、5°より大きい、10°より大きい、15°より大きい、20°より大きい、45°未満、40°未満、35°未満、30°未満、または約27°の角度で傾斜している。
1つの好ましい例では、セルは、可撓性および/または弾性の基材であり得る基材層上に取り付けられ、衝撃保護システムがユーザの形状に適合するより大きな能力を有することを可能にし、したがって、衝撃保護システムを使用するのにより快適にする。基材層は、伸縮性を有する布、織布、不織布等で作ることができる。
一例では、セルの一部または全部は、基材層に取り外し可能に取り付けられる。これは、セルを交換すること、損傷したセルを置換すること、または異なる特性を有するセルについてセルを交換すること、例えば、保護の増加または減少を提供することを可能にし得る。これはまた、セルが、通気口または類似物のような異なる機能要素で置き換えられることを可能にする。基材層は、衝撃保護システムをユーザに固定するために固定機構に結合させることもできる。
図8Aおよび図8Bに示されるさらなる例では、衝撃保護システムは内部フレームを含み、これは、この例ではグリッド851として示される。内部フレームは、中間層830内に設けることができ、または中間層830と内側810または外層820のいずれかとの間に設けることができる。フレームは、典型的にはHDPE(高密度ポリエチレン)等のプラスチックから形成され、追加の剛性を提供するために使用することができる。
さらに、この構成は、例えば、衝撃から保護する能力を高めるために、追加の層を含むことができることが理解されるであろう。これは、例えば、メッシュ、織布または不織布層等のさらなる中間層を提供することを含むことができる。これは、任意の適切な材料で作製することができ、追加の衝撃保護を提供するために、特に鋭利な物体による貫通の可能性を低減するために、炭素繊維および/またはケブラーを含むことができる。
さらなる例では、衝撃保護システムは、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、もしくはHDPE(高密度ポリエチレン)等の熱可塑性ポリマー、またはケブラー等の他の材料から作製された貫入抵抗層を含む。
着用可能衝撃保護システムはまた、衝撃保護システムの損傷状態を示す視覚インジケータを含むことができる。これは、任意の適切な形態とすることができ、例えば、ある大きさを上回る衝撃に続いて放出されるカプセル化された染料等を使用するか、または衝撃から生じる熱に応答する材料を使用するといった、色の変化または同様のものを含むことができる。これは、衝撃保護システムが損傷を受ける可能性があるかどうか、およびしたがって衝撃保護システムの全てまたは一部が交換を必要とする可能性があるかどうかをユーザに知らせるために使用することができる。
特定の一例では、衝撃保護システムがスキー、スノーボード、サイクリング等のスポーツに使用するように適合されたヘルメットの形態である。ここで、例示的なヘルメット構成を、図9Aおよび図9Bを参照して説明する。
この例では、ヘルメット900は、典型的にはユーザの頭部H上に配置されるように適合されたほぼ半球形の構成を有する。ヘルメットはやはり、内層910および外層920と、中間層930とを含む3層構成を含む。ヘルメットは、上で概説したものと同様の特徴を組み込むことができ、したがって、さらに詳細には説明しないことを理解されたい。
一例では、ヘルメットは、着用者の頭部に少なくとも部分的に適合した形状の成型発泡体である内層910および外層920から形成される。発泡体層は、典型的にはいくつかの固有の弾性を含み、適切なサイズの層がヘルメットの弾性的性質によってのみ着用者の頭部上に保持されることを可能にするが、これは必須ではなく、以下により詳細に記載されるように、ヘルメットを適所に保持するための他の機構が使用され得る。しかしながら、これは、異なるサイズのヘルメットが異なるユーザのために作製されることを必要とすることがあり、別の例では、ヘルメットは、様々な異なる頭部サイズで使用されることを可能にする調節機構を組み込むことができることが理解されるであろう。
1つの特定の例では、内層と外層とは、ほぼ半球形の形状を有し、重なり合うエッジを有する1つ以上の半径方向のスリットを含み、重複の大きさに応じてヘルメットの円周方向の大きさが変化することを可能にし、この一例を、図10A〜図10Hを参照して説明する。
この点に関して、図10A〜図10Cおよび図10D〜図10Fは、内層1010の円周を調節するために、重なり合うエッジ1011、1012を有する半径方向スリットをどのように使用し得るかを示す。この例では、半径方向のスリットは、重複接合部1013で重なり合うエッジ1011、1012を規定する。図10D〜図10Fに示すように、重複の程度が増加するにつれて、内層の円周は減少する。同様の機構を他の層に使用することができ、これを使用して、調整可能なサイズを有するが、重複接合部で衝撃保護を保持するヘルメットを構成し得ることが理解されるであろう。これにより、様々な異なるユーザに適合するヘルメットを製造することが可能になる。
このような重複接合部を使用する場合、当該接合部の領域において層の厚さが2倍になることが理解されるであろう。したがって、一例では、内層1010および外層1020の接合部1013、1023は、図10Gおよび図10Hに示すように、180°で相殺され、それによって、厚さが同時に2倍になることを回避する。
この形態の構成において、例えば、中間層は、内層の重複接合部1013の領域において外層1020に結合され、逆もまた同様であるように、中間層は、内層および外層に選択的に結合されて、重複接合部における運動を可能にする。
また、ヒトの頭部の形状と同様の全体的な形状を達成するために、広範囲の異なる物理的構成を利用することができることも理解されるであろう。例えば、内層および外層は、重複接合部を有する複数の三角形のシートで形成することができる。
一例では、ヘルメットのサイズを調節するための調節機構が設けられている。例えば図11Aに示すように、ヘルメットの周囲に円周方向に延在するストラップ等の1つ以上の引張部材を設けるような、任意の適切な調節機構を使用することができる。
この例では、快適な嵌合が達成されるまでヘルメットの周囲を減少させることを可能にするために、ストラップ1161は、ヘルメットの外側の周囲に延在して設けられており、ストラップは随意的に弾力性を有しているか、またはラチェット引張システムのような引張部材を含んでいる。しかしながら、このような部材は、ヘルメット内の内部に、例えば中間層内、または内側もしくは外層と中間層との間に設けることができることも理解されるであろう。
別の構成が図11Bに示されており、この構成では、ラチェットシステムは、ヘルメット内に取り付けられたプラスチックフレーム1151に取り付けられており、ダイヤル1152がフレーム内の引張の度合いを制御するために使用され、それによって、ユーザの頭部に適合するまでヘルメットを調節する。
完成したヘルメットの一例が、図12により詳細に示されている。この例では、ヘルメットは、バックル1272を介して相互接続された顎紐1271を含み、ヘルメットをユーザの頭部に固定することを可能にする。ヘルメットは、内側スキン1261および外側スキン1262を含み、これらのスキンは、一例では、織布または不織布、および随意的に伸縮性を有する布の形態である。一例では、内側スキンおよび外側スキンは、「ビーニー(beanie)」の形態と同様の形態を有する布であり、適切な頭部保護を確保しながら、快適なヘルメット構成を提供する。顎紐は、内側スキンおよび外側スキンに結合させることができ、随意的に、強度のために内部フレーム1251に結合させることもできる。
図13A〜図13Dを参照して、ヘルメットのさらなる特定の例を説明する。
この例では、ヘルメットは、バックル1372を介して相互接続された顎紐1371を含み、ヘルメットをユーザの頭部に固定することを可能にする。
ヘルメットは、ヘルメットの外面および内面上に延在する外側スキン1362を含む。外側スキン1362は、典型的には織布または不織布および随意的に伸縮性を有する布の形態であり、より好ましくは、「ビーニー」の形態と同様の形態を有する布であり、メリノウール等の天然繊維または合成繊維またはニットを含むことができる。このことは、外側スキンが通気性ライニングとして作用することを可能にし、その場合、メリノウールはその柔らかく、吸湿性、抗菌性および低臭気特性のために特に有利である。
この例では、外側スキンはまた、折り畳まれた部分1362.1を含み、これは例えば、ジッパーまたは同様のものを使用して開くことができ、ヘルメットの内部構造へのアクセスを可能にする。これは、例えば、外層のデザインおよび色を流行に基づくものとし、季節的に変化させることを可能にするために、外側の層のスキンが交換可能であることを可能にする。
内層および外層は、典型的には顎紐がそれを通って延在することを可能にする開口を含む。使用中には、顎紐は、柔軟で通気性のあるスポーツメッシュで作られた内側スキンに取り付けられ、非弾性のナイロン製の帯紐が縁に縫い付けられて、顎紐がそこに取り付けられることを可能にする。内側スキンは、以下に説明するヘルメットの内部構造のための構造支持体として作用する。
加えて、この例では、通気孔1381が設けられ、これはヘルメットの内部構造体を通る空気の流れを可能にし、それによって、ユーザの過熱を防止する。
内部構造体の一例を図14A〜図14Eに示す。
この例では、内部構造体は、多数のセル1482、1483、1484、1485、1486を含み、これらは、ヘルメット構造全体にわたる衝撃保護を提供するために、内側スキンに取り付けられ、モザイク状に配置されている。各セルは、非ニュートンゴムの内層および外層と、中間衝撃層とを含む三層の内部構造体を含む。
この例では、5つの異なる形状のセルが提供され、ヘルメットの外側の湾曲した半球形の部分の上にモザイク状に配置された第1セル1482および第2セル1483と、使用中にユーザの頭部の中心と合うヘルメットの中心部分に沿って延在するリッジセル1484、1485、1486とを含んでいる。この点に関して、一般に、ほとんどの個体は、比較的一貫した外側の頭部曲率を有し、大多数の個体間の差異は、頭部の中心の形状および幅において生じる。したがって、前述の構成は、異なる形状のリッジセルを使用して、異なる頭部の大きさおよび形状に適応させることを可能にし、一方で、第1セルおよび第2セルは、異なるヘルメットサイズにわたって一貫したままであり得る。
本実施例では、通気孔1481はまた、モザイク状の第1セルおよび第2セルに一体化され、この実施例では、第1セル1482のそれぞれ1つを置き換えるが、これは必須ではなく、いくつかの適用においては、通気孔は必要とされない場合があることが理解されるであろう。
実際には、セルは、典型的にはヘルメットの内側スキンおよび/または外側スキンに取り付けられる。この取付けは、例えば、機械的結合、化学的結合、または同様のものを使用して、セルを内側スキンおよび/または外側スキンに結合することによって、永久的であり得る。別の例では、セルは、例えば、取り外し可能なフックおよびVelcroTMもしくはDual LockTM再密閉可能ファスナのようなループファスナを使用して、またはスナップボタン、他の類似の機械的構成を使用して、前記スキンに取り外し可能に取り付けることができる。これは、例えば、損傷したセルを除去および交換することを可能にするために、または通気孔1481を第1セル1482と交換することを可能にするために、セルを除去および/または交換することを可能にする。
第1セル構成の一例を図15A〜図15Cに示す。
この例では、第1セル1482は、概ね三角形構造で設けられた9つの辺を有する上面1582.1を含む。チャネル1582.2は、中央の三角形の隆起部分1582.3を囲み、これは、構造強度および全体的な衝撃保護を維持しながら、柔軟性を提供し、且つ全体的な重量を軽減することを助けることができる。これはまた、例えば、隆起部分1582.3が、一定の規定レベルよりも大きい衝撃に応答して、変形および/または色変化を受けることによって、損傷インジケータとして作用するために使用され得る。
第1セル1482は、上面1582.1の周囲から下向き且つ内向きに延在している、側壁1582.4および角壁1582.5をさらに含む。この例では、側壁1582.4は、角壁1582.5よりも大きい角度(通常約27°)で内向きに傾斜しており、一方、角壁1582.5は、形状が三角形であり、結果として、上表面1582.1よりも小さい周囲を有する三角形の基部1582.6を生じる。基部1582.6はまた、わずかに窪んだ側面を有し、これは、ユーザの頭部の湾曲に概ね一致しながら内側スキン1561への取り付けを容易にする。
第1セル1482は、一般に非ニュートンゴムで作製され、且つ内部衝撃吸収発泡体層1530を含み、これは、図15Cに点線で示されるように、第1セル内に完全に含まれることができ、またはセルを完全に横切って延在することができる。
第2セル構成の一例を図16A〜図16Dに示す。
この例では、第2セル1483は、上側の三角形表面1683.1を含み、且つ側壁1683.4を含み、それは上側表面1683.1の周囲から三角形の基部1683.6まで下向き且つ外向きに延在しており、その結果、三角形の基部1683.6は上側表面1683.1よりも大きなフットプリントを有する。コーナーカットアウト1683.5は、側壁1683.4と基部1683.6とが出会う頂点における鋭い角を避けるために設けられる。さらに、第2セル1483は、非ニュートンゴムで作製され、且つ内部衝撃吸収発泡体層1630を含み、これは、図16Aに点線によって示されるように、第1セル内に完全に含まれ得るか、またはセルを完全に横切って延在し得る。
結果として得られるモザイク状の配置は、図17A〜図17Dに示されている。
図示のように、第1セル1482および第2セル1483は、各第2セル1483が3つの第1セル1482によって取り囲まれ、第1セルの側壁1582.4が第2セルの側壁1683.4に当接するように配置される。第2セル1483は、第1セル1482よりも小さく、その結果、第1セルの角壁1582.5は対向して提供される。実際には、第2セルの側壁1683.4は、第1セルの側壁1582.4よりも小さい角度で傾斜し、その結果、モザイク状のセル構造は、全体的に凹状の下側および凸状の上側を有し、それによって、ユーザの頭部の湾曲に一致する。さらに、傾斜した側壁は、第1セル1482と第2セル1483との間の重複をもたらし、セル間の貫通または物体を防止し、それによって衝撃保護の完全性を維持する一方で、セルのいくらかの相対的な動きを可能にし、これは、次に、構造全体がユーザの頭部の形状に一致するのを助ける。
最後に、リッジセルの構造は、図18A〜図18Dに示される通りである。
この例では、リッジセルは、前部セル1484、中央部セル1485および後部セル1486を含み、それぞれが上面1484.1、1485.1、1486.1と、それぞれの凹状の下面1484.6、1485.6、1486.6に向かって下向き且つ内向きに傾斜する側壁1484.4、1485.4、1486.4とを有している。リッジセルは、モザイク状の第1セルおよび第2セルと連結するように形成された外周を含み、使用される特定の形状は、好ましい実施に応じて変化することが理解されるであろう。
本明細書および付随する特許請求の範囲を通して、文脈が別途必要としない限り、「包含する(comprise)」という語および「包含する(comprises)」または「包含する(comprising)」等の変動は、明示された整数または整数もしくは工程のグループを含めることを意味することが理解されるが、あらゆる他の整数または整数のグループを除外するものではない。本明細書において使用される場合、特に断らない限り、用語「約」は±20%を意味する。
明細書および添付の特許請求の範囲において使用される場合、その文脈が他に明確に指示しない限り、単数形「a」、「an」および「the」は、複数の対象を含んでいることに留意されたい。従って、例えば、「支持体(a support)」への言及は、複数の支持体を含んでいる。本明細書および付随する特許請求の範囲において、反対の意図が明らかでない限り、次の意味を有するように規定されるべきであるいくつかの用語への言及がなされる。
当然のことながら、上記は本発明の例示的な例として与えられているが、当業者には明らかなように、本明細書に記載されている全てのそのような変更および変動並びに他の変更および変動は、本明細書中で説明されているような本発明の広範な範囲(scope)および範囲(ambit)内に入るものとみなされる。
図1は、着用可能衝撃保護システムの一例の概略断面側面図である。 図2は、重なり合うシートを組み込んだ着用可能衝撃保護システムの一例の概略断面側面図である。 図3Aは、ハニカム構造体を組み込んだ着用可能衝撃保護システムの一例の概略断面側面図である。 図3Bは、図3Aのハニカム構造体の概略平面図である。 図4は、換気を取り入れた着用可能衝撃保護システムの一例の概略断面側面図である。 図5は、表面特徴を組み込んだ着用可能衝撃保護システム層の一例の概略側面図である。 図6Aおよび図6Bは、層係合の特徴を組み込んだ着用可能衝撃保護システムの一例の概略断面側面図である。 図6Aおよび図6Bは、層係合の特徴を組み込んだ着用可能衝撃保護システムの一例の概略断面側面図である。 図7は、接着された内層および外層を含む着用可能衝撃保護システムの一例の概略断面側面図である。 図8Aは、内部フレームを組み込んだ着用可能衝撃保護システムの一例の概略断面側面図である。 図8Bは、図8Aのフレームの概略横断平面図である。 図9Aは、ヘルメットの一例の概略正面図である。 図9Bは、図9Aのヘルメットの概略断面正面図である。 図10A〜図10Cは、広げられた構造におけるヘルメット層の一例の概略正面図および断面図である。 図10A〜図10Cは、広げられた構造におけるヘルメット層の一例の概略正面図および断面図である。 図10A〜図10Cは、広げられた構造におけるヘルメット層の一例の概略正面図および断面図である。 図10D〜図10Fは、縮められた構造における図10A〜図10Cのヘルメット層の概略正面図および断面図である。 図10D〜図10Fは、縮められた構造における図10A〜図10Cのヘルメット層の概略正面図および断面図である。 図10D〜図10Fは、縮められた構造における図10A〜図10Cのヘルメット層の概略正面図および断面図である。 図10Gおよび図10Hは、広げられた構造および縮められた構造における2つのヘルメット層の概略平面図である。 図10Gおよび図10Hは、広げられた構造および縮められた構造における2つのヘルメット層の概略平面図である。 図11Aは、調節機構の第1例の概略正面図である。 図11Bは、調節機構の第2例の概略正面図である。 図12は、ヘルメットのさらなる例の概略断面正面図である。 図13Aは、ヘルメットの具体例の概略正面図である。 図13Bは、図13Aのヘルメットの概略正面上面斜視図である。 図13Cは、図13Aのヘルメットの概略側面図である。 図13Dは、図13Aのヘルメットの概略平面図である。 図14Aは、図13Aのヘルメットの内部構造の一例の概略正面図である。 図14Bは、図14Aの内部構造の概略正面上面斜視図である。 図14Cは、図14Aの内部構造の概略側面図である。 図14Dは、図14Aの内部構造の概略平面図である。 図14Eは、図14Aの内部構造の概略背面図である。 図15Aは、図14Aの内部構造の第1セルの概略正面上面斜視図である。 図15Bは、図15Aの第1セルの概略平面図である。 図15Cは、図15Aの第1セルの概略側面図である。 図16Aは、図14Aの内部構造の第2セルの概略正面図である。 図16Bは、図16Aの第2セルの概略正面上面斜視図である。 図16Cは、図16Aの第2セルの概略平面図である。 図16Dは、図16Aの第2セルの概略下面図である。 図17Aは、図15Aおよび16Aの第1セルおよび第2セルをモザイク状にする概略正面上面斜視図である。 図17Bは、図17Aのモザイク状の第1セルおよび第2セルの概略正面図である。 図17Cは、図17Aのモザイク状の第1セルおよび第2セルの概略平面図である。 図17Dは、図17Aのモザイク状の第1セルおよび第2セルの概略下面図である。 図18Aは、図14Aの内部構造のリッジセルの概略正面上面斜視図である。 図18Bは、図18Aのリッジセルの概略正面図である。 図18Cは、図18Aのリッジセルの概略側面図である。 図18Dは、図18Aのリッジセルの概略背面図である。

Claims (45)

  1. a)使用中に着用者に面する第1ずり粘稠化材料の内層と、
    b)第2ずり粘稠化材料の外層と、
    c)中間変形可能層と、
    を含む、着用可能衝撃保護システム。
  2. 前記内層は、前記外層よりも厚い、請求項1に記載の着用可能衝撃保護システム。
  3. a)前記内層は、
    i)約1mm、
    ii)>3mm、
    iii)<10mm、
    iv)<12mm、
    v)3〜10mm、
    vi)4〜8mm、
    vii)5〜7mm、
    viii)約5mm、および
    ix)約6mm
    の内の少なくとも1つである厚さを有し、且つ
    b)前記外層は、
    i)約1mm、
    ii)>1mm、
    iii)<8mm、
    iv)<10mm、
    v)<12mm、
    vi)1〜5mm、
    vii)2〜4mm、
    viii)約5mm、および
    ix)約3mm
    の内の少なくとも1つである厚さを有している、請求項1または請求項2に記載の着用可能衝撃保護システム。
  4. 前記内層は、前記外層よりも低い密度を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の着用可能衝撃保護システム。
  5. 以下のa)およびb)の内の少なくとも1つである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の着用可能衝撃保護システム:
    a)前記内層は、
    i)>80kg/m
    ii)<400kg/m
    iii)<200kg/m
    iv)100〜400kg/m
    v)100〜200kg/m
    vi)120〜180kg/m
    vii)140〜160kg/m
    viii)>500kg/m
    ix)>1000kg/m
    x)<1400kg/m
    xi)<1200kg/m、および
    xii)1100〜1140kg/m
    の内の少なくとも1つである密度を有する、並びに
    b)外層は、
    i)>80kg/m
    ii)<400kg/m
    iii)150〜400kg/m
    iv)180〜340kg/m
    v)200〜300kg/m
    vi)>500kg/m
    vii)>1000kg/m
    viii)<1400kg/m
    ix)<1200kg/m、および
    x)1100〜1140kg/m
    の内の少なくとも1つである密度を有している。
  6. 前記内層および前記外層の内の少なくとも1つは、
    a)ずり粘稠化発泡体、
    b)ずり粘稠化成型発泡体、
    c)ずり粘稠化添加剤を含有するポリマーマトリックス、および
    d)ポリボロジメチルシロキサンを含有するポリウレタンエネルギー吸収材料
    の内の少なくとも1つで作られている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の着用可能衝撃保護システム。
  7. 前記中間層は、
    a)>5mm、
    b)<20mm、
    c)5〜20mm、
    d)8〜17mm、
    e)10〜15mm、
    f)8〜12mm、および
    g)約10mm
    の内の少なくとも1つである厚さを有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の着用可能衝撃保護システム。
  8. 前記中間層は、
    a)オーセチック材料、
    b)変形可能な流体層、
    c)衝撃吸収発泡体、
    d)弾性的に変形可能な層、
    e)塑性的に変形可能な層、
    f)プラスチック、
    g)ゴム、
    h)ずり粘稠化材料、
    i)ケブラー、
    j)EPU(発泡ポリウレタン)発泡体、
    k)EPS(発泡ポリスチレン)発泡体、および
    l)PPS(ポリフェニレンスルフィド)発泡体
    の内の少なくとも1つで作られている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の着用可能衝撃保護システム。
  9. 前記中間層は、
    a)>100kg/m
    b)>200kg/m
    c)<1000kg/m
    d)<800kg/m、および
    e)300〜500kg/m
    の内の少なくとも1つである密度を有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の着用可能衝撃保護システム。
  10. 前記内層および前記外層の内の少なくとも1つは、
    a)少なくとも1枚のシート、
    b)少なくとも1つの成型シート、
    c)複数のシート、および
    d)1枚以上の少なくとも部分的に重なり合っているシート
    の内の少なくとも1つを含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の着用可能衝撃保護システム。
  11. 内層、外層、および中間層の内の少なくとも1つは、
    a)ハニカム構造体、
    b)それを通って空気の流通が可能な1つ以上の孔、
    c)局所的な可撓性を高める表面特徴、
    d)前記中間層と少なくとも部分的に係合する表面特徴、
    e)可変厚さ、および
    f)リブ
    の内の少なくとも1つを含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の着用可能衝撃保護システム。
  12. 前記内層および前記外層は、1つ以上のエッジに沿って少なくとも部分的に結合されている、請求項1〜11のいずれか1項に記載の着用可能衝撃保護システム。
  13. 前記中間層は、前記内層および前記外層の少なくとも一方に少なくとも部分的に結合されている、請求項1〜12のいずれか1項に記載の着用可能衝撃保護システム。
  14. 前記中間層は、前記内層および前記外層の両方に結合されて、前記内層および前記外層の相対的な動きを制約することを可能にする、請求項13に記載の着用可能衝撃保護システム。
  15. 層は、
    a)機械的結合、
    b)化学的結合、
    c)溶接、
    d)接着剤、および
    e)ファスナ
    の内の少なくとも1つを使用して、少なくとも部分的に結合されている、請求項12〜14のいずれか1項に記載の着用可能衝撃保護システム。
  16. 前記衝撃保護システムは、複数のセルを含み、
    前記セルの少なくともいくつかは、
    a)使用中に着用者に面する第1ずり粘稠化材料の内層と、
    b)第2ずり粘稠化材の外層と、
    c)中間変形可能層と、
    を含む、請求項1〜15のいずれか1項に記載の着用可能衝撃保護システム。
  17. 前記複数のセルは、モザイク状の配置において提供される、請求項16に記載の着用可能衝撃保護システム。
  18. 前記複数のセルは、少なくとも、第1セル形状および第2セル形状を含む、請求項16または17に記載の着用可能衝撃保護システム。
  19. 隣接するセルは、少なくとも部分的に重なり合うように成形されている、請求項16〜18のいずれか1項に記載の着用可能衝撃保護システム。
  20. 隣接するセルは、相補的に傾斜した側壁を有している、請求項19に記載の着用可能衝撃保護システム。
  21. 前記側壁は、
    a)>5°、
    b)>10°、
    c)>15°、
    d)>20°、
    e)<45°、
    f)<40°、
    g)<35°、
    h)<30°、および
    i)約27°
    の内の少なくとも1つである角度で傾斜している、請求項20に記載の着用可能衝撃保護システム。
  22. 前記複数のセルは、基材層上に取り付けられる、請求項16〜21のいずれか1項に記載の着用可能衝撃保護システム。
  23. 前記複数のセルは、前記基材層に取り外し可能に取り付けられる、請求項22に記載の着用可能衝撃保護システム。
  24. 前記基材層は、
    a)伸縮性を有する布、
    b)織布、および
    c)不織布
    の内の少なくとも1つで作られている、請求項22または23に記載の着用可能衝撃保護システム。
  25. 前記基材層は、前記衝撃保護システムをユーザに固定するための固定機構に結合される、請求項22〜24のいずれか1項に記載の着用可能衝撃保護システム。
  26. 前記システムは、剛性を与える内部フレームを含む、請求項1〜25のいずれか1項に記載の着用可能衝撃保護システム。
  27. 前記内部フレームは、
    a)中間層内、および
    b)中間層と、内層および外層の少なくとも一方との間
    の内の少なくとも1つにある、請求項26に記載の着用可能衝撃保護システム。
  28. 前記フレームは、
    a)金属、
    b)プラスチック、および
    c)HDPE(高密度ポリエチレン)
    の内の少なくとも1つで作られている、請求項26または27に記載の着用可能衝撃保護システム。
  29. 前記衝撃保護システムは、貫入抵抗層を含む、請求項1〜28のいずれか1項に記載の着用可能衝撃保護システム。
  30. 前記貫入抵抗層は、
    a)熱可塑性ポリマー、
    b)ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、
    c)ケブラー、および
    d)HDPE(高密度ポリエチレン)
    の内の少なくとも1つで作られている、請求項29に記載の着用可能衝撃保護システム。
  31. 前記衝撃保護システムは、当該衝撃保護システムの損傷状態を示す視覚インジケータを含む、請求項1〜30のいずれか1項に記載の着用可能衝撃保護システム。
  32. 前記視覚インジケータは、前記衝撃保護システムとの衝撃に続いて色の変化を受ける、請求項31に記載の着用可能衝撃保護システム。
  33. 前記衝撃保護システムは、ヘルメットである、請求項1〜32のいずれか1項に記載の着用可能衝撃保護システム。
  34. 前記内層および前記外層の内の少なくとも1つは、着用者の頭部に少なくとも部分的に適合するように形作られた成型発泡体である、請求項33に記載の着用可能衝撃保護システム。
  35. 前記内層および前記外層の内の少なくとも1つは、重なり合うエッジを有する1つ以上の半径方向のスリットを備えた略半球形状を有する、請求項33または34に記載の着用可能衝撃保護システム。
  36. 前記内層および前記外層はそれぞれ、重なり合うエッジを有する1つ以上の半径方向スリットを含み、
    前記内層および前記外層のスリットは、オフセットされている、請求項35に記載の着用可能衝撃保護システム。
  37. 前記内層および前記外層の内の少なくとも1つは、重なり合うエッジを有する複数の三角形のシートで作られている、請求項33〜36のいずれか1項に記載の着用可能衝撃保護システム。
  38. 前記ヘルメットは、当該ヘルメットのサイズを少なくとも部分的に調節するための調節機構を含む、請求項33〜37のいずれか1項に記載の着用可能衝撃保護システム。
  39. 前記調節機構は、
    a)1つ以上の引張部材、
    b)弾性を有する引張システム、
    c)ラチェット引張システム、および
    d)調節可能な内部フレーム
    を含む、請求項38に記載の着用可能衝撃保護システム。
  40. 前記調節機構は、前記内層と前記外層におけるエッジ間の重なりの度合いを調節する、請求項39に記載の着用可能衝撃保護システム。
  41. 前記1つ以上の引張部材は、
    a)前記中間層内、および
    b)前記中間層と、前記内層および前記外層の内の少なくとも1つと、の間
    の内の少なくとも1つである、請求項39または40に記載の着用可能衝撃保護システム。
  42. 前記ヘルメットは、当該ヘルメットを着用者に固定するための1つ以上の顎ひもを含む、請求項33〜41のいずれか1項に記載の着用可能衝撃保護システム。
  43. 前記顎ひもは、
    a)前記内層、
    b)前記外層、
    c)内部フレーム、
    d)調節機構、および
    e)1つ以上の引張部材
    の内の少なくとも1つに取り付けられる、請求項42に記載の着用可能衝撃保護システム。
  44. 前記ヘルメットは、内側スキンと外側スキンとを含み、
    前記内層、前記外層、および前記中間層は、前記内側スキンと前記外側スキンとの間に設けられている、請求項33〜43のいずれか1項に記載の着用可能衝撃保護システム。
  45. 前記内側スキンおよび前記外側スキンの内の少なくとも1つは、
    a)織布、
    b)不織布、および
    c)伸縮性を有する布
    の内の少なくとも1つで作られている、請求項44に記載の着用可能衝撃保護システム。

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