JP2018008208A - 触媒反応装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧力損失を小さくできると共に、伝熱の効率を高められる触媒反応装置を提供すること。【解決手段】複数のプレートユニット10,10,・・・が積層されて形成され、プレートユニット10の内外で熱交換が行われる触媒反応装置1であって、プレートユニット10は、板面が互いに重ね合わされることにより、内部に第1流体を流通可能な第1空間Pを形成する一対の伝熱プレート11,11と、第1空間Pに配置される第1触媒プレート20と、一対の伝熱プレート11,11から第1空間P側に突出して形成され、第1触媒プレート20を挟持する触媒体支持部14と、を備え、複数のプレートユニット10,10,・・・を積層することにより、隣接するプレートユニット10,10,・・・の間に第2流体を流通可能な第2空間Qが形成される。【選択図】図2
Description
本発明は、触媒反応装置に関する。
従来、LNGやLPG等の原料ガス(炭化水素ガス)から生成した水素を空気と反応させることで発電を行う燃料電池システムにおいて、原料ガスと水(水蒸気)を触媒物質の存在下で反応させて水素を生成する触媒反応装置としての改質器が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
改質器においては、例えば、原料ガスが流通する流路に、表面に触媒物質が担持された球状の触媒体を複数配置し、この触媒体が配置された流路を所定の温度に加熱した状態で原料ガスを流通させることで、原料ガスと水の反応(改質反応)が行われる。
しかしながら、原料ガスの流路に球状の触媒体を配置した場合、圧力損失が大きくなってしまう。また、球状の触媒体が配置された流路を形成する場合、流路の形状の制約が大きくなるため、この流路の加熱を燃料電池システムにおいて発生する高温の排ガスとの間の熱交換によって行う場合には、排ガスから原料ガスへの伝熱の効率が低くなってしまう。
従って、本発明は、圧力損失を小さくできると共に、伝熱の効率を高められる触媒反応装置を提供することを目的とする。
本発明者は、複数のプレートユニットが積層されて形成され、プレートユニットの内外で熱交換が行われる触媒反応装置であって、前記プレートユニットは、板面が互いに重ね合わされることにより、内部に第1流体を流通可能な第1空間を形成する一対の伝熱プレートと、前記第1空間に配置される第1触媒プレートと、前記一対の伝熱プレートから前記第1空間側に突出して形成され、前記第1触媒プレートを挟持する触媒体支持部と、を備え、複数の前記プレートユニットを積層することにより、隣接する前記プレートユニットの間に第2流体を流通可能な第2空間が形成される触媒反応装置に関する。
また、上記触媒反応装置は、前記一対の伝熱プレートから前記第1空間側に突出すると共に所定方向に延びて形成される複数の凸条部、及び隣り合う2つの前記凸条部の間に配置される複数の凹条部を更に備え、前記触媒体支持部は、前記凸条部により構成されることが好ましい。
また、前記一対の伝熱プレートの周縁は、レーザ溶接により接合されることが好ましい。
また、前記第1触媒プレートは、触媒物質が担持された触媒担持領域と、触媒物質が担持されていない触媒非担持領域と、を備えることが好ましい。
また、前記複数のプレートユニットそれぞれの前記第1触媒プレートにおける前記触媒担持領域は、異なる位置に配置されることが好ましい。
本発明によれば、次に列挙する効果が奏される。
(1)圧力損失を小さくできると共に、伝熱の効率を高められる触媒反応装置を提供することができる。
(2)熱交換器と触媒反応器を別体に構成した場合と比較して、サイズが小さく、設置時の占有面積が抑制された触媒反応装置を実現することができる。
(3)一対の伝熱プレートに触媒プレートを挟持するシンプルな構造であるので、信頼性の確立された伝熱プレート材料を使用して触媒反応装置を製作することができる。
(1)圧力損失を小さくできると共に、伝熱の効率を高められる触媒反応装置を提供することができる。
(2)熱交換器と触媒反応器を別体に構成した場合と比較して、サイズが小さく、設置時の占有面積が抑制された触媒反応装置を実現することができる。
(3)一対の伝熱プレートに触媒プレートを挟持するシンプルな構造であるので、信頼性の確立された伝熱プレート材料を使用して触媒反応装置を製作することができる。
以下、本発明の各実施形態に係る触媒反応装置について図面を参照しながら説明する。
各実施形態に係る触媒反応装置1は、内部に流通する流体(以下、第1流体という)が触媒体に接触することで発生する触媒反応により、目的の生成物を得ることができる装置である。この触媒反応装置1には、第1流体と温度が異なる流体(以下、第2流体という)が、第1流体の流路とは異なる流路で内部に流通される。そして、第1流体及び第2流体の流路が隣接して配置されることにより、第1流体及び第2流体の間で熱交換が行われる。以下の各実施形態では、触媒反応装置1を、炭化水素ガスと水(水蒸気)を触媒物質の存在下で反応させて水素を生成する改質器として用いる場合を説明する。即ち、各実施形態の触媒反応装置(改質器)では、第1流体として炭化水素ガスを用い、第2流体として第1流体よりも温度の高い流体(例えば、燃料電池システムにおいて生じる高温の排ガス)を用いる。
各実施形態に係る触媒反応装置1は、内部に流通する流体(以下、第1流体という)が触媒体に接触することで発生する触媒反応により、目的の生成物を得ることができる装置である。この触媒反応装置1には、第1流体と温度が異なる流体(以下、第2流体という)が、第1流体の流路とは異なる流路で内部に流通される。そして、第1流体及び第2流体の流路が隣接して配置されることにより、第1流体及び第2流体の間で熱交換が行われる。以下の各実施形態では、触媒反応装置1を、炭化水素ガスと水(水蒸気)を触媒物質の存在下で反応させて水素を生成する改質器として用いる場合を説明する。即ち、各実施形態の触媒反応装置(改質器)では、第1流体として炭化水素ガスを用い、第2流体として第1流体よりも温度の高い流体(例えば、燃料電池システムにおいて生じる高温の排ガス)を用いる。
[第1実施形態]
触媒反応装置1は、図1及び図2に示すように、複数のプレートユニット10,10,・・・が積層されることにより形成される。
複数のプレートユニット10,10,・・・のそれぞれは、図2に示すように、板面が互いに重ね合わされた一対の伝熱プレート11,11と、これら一対の伝熱プレート11,11の間に配置される第1触媒プレート20(触媒体)と、この第1触媒プレートを挟持する触媒体支持部14と、を備える。
触媒反応装置1は、図1及び図2に示すように、複数のプレートユニット10,10,・・・が積層されることにより形成される。
複数のプレートユニット10,10,・・・のそれぞれは、図2に示すように、板面が互いに重ね合わされた一対の伝熱プレート11,11と、これら一対の伝熱プレート11,11の間に配置される第1触媒プレート20(触媒体)と、この第1触媒プレートを挟持する触媒体支持部14と、を備える。
一対の伝熱プレート11,11のそれぞれは、SUS(ステンレス鋼)等の熱伝達に好適な材料によって矩形形状に形成される。伝熱プレート11は、板面の中央部分(周縁部分を除く領域)が波状にプレス加工されて形成された凸条部12及び凹条部13と、この伝熱プレート11の4隅近傍に形成され、板面を貫通する貫通孔15A,15B,15C,15Dと、を備える。
凸条部12は、一対の伝熱プレート11,11のそれぞれから板面の一方側に突出すると共に、所定方向に延びて複数形成される。
凹条部13は、一対の伝熱プレート11,11のそれぞれにおいて板面の一方側から凹むと共に、所定方向に延びて複数形成される。凹条部13は、隣り合う2つの凸条部12.12の間に配置される。
凹条部13は、一対の伝熱プレート11,11のそれぞれにおいて板面の一方側から凹むと共に、所定方向に延びて複数形成される。凹条部13は、隣り合う2つの凸条部12.12の間に配置される。
以上の伝熱プレート11は、例えば、図1に示すように、板面に形成された波状の形状における波の延びる方向(凸条部12及び凹条部13)が交差するように重ね合わせられる。これにより、内部(一対の伝熱プレート11,11の間)に第1空間Pが形成される。また、一対の伝熱プレート11,11突出する凸条部12は、いずれも第1空間P側に突出する。そして、凹条部13は、第1空間P側とは逆の方向に凹む。このような凸条部12及び凹条部13は、第1空間Pを流れる第1流体の流路を形成する。
また、貫通孔15A,15B,15C,15Dは、それぞれ位置合わせされて重ね合わされる。このうち2つの貫通孔15A,15Bは、第1空間Pに連通する。
また、貫通孔15A,15B,15C,15Dは、それぞれ位置合わせされて重ね合わされる。このうち2つの貫通孔15A,15Bは、第1空間Pに連通する。
第1触媒プレート20(触媒体)は、第1空間Pに配置される。この第1触媒プレート20は、アルミニウムを含有するSUS(ステンレス鋼)等によって矩形に形成されたプレート本体21(担体;触媒担持体)と、このプレート本体21の表面に担持された触媒層22と、を備える。
第1触媒プレート20は、図1及び図2に示すように、平面視における大きさが、伝熱プレート11よりも一回り小さく形成される。本実施形態において、第1触媒プレート20は、吸熱反応(改質)を促進する触媒物質を担持したものである。
第1触媒プレート20は、図1及び図2に示すように、平面視における大きさが、伝熱プレート11よりも一回り小さく形成される。本実施形態において、第1触媒プレート20は、吸熱反応(改質)を促進する触媒物質を担持したものである。
触媒体支持部14は、一対の伝熱プレート11,11から第1空間P側に突出して形成され、第1触媒プレート20を挟持する。本実施形態では、触媒体支持部14は、凸条部12により構成される。
以上のプレートユニット10は、一対の伝熱プレート11,11の間に第1触媒プレート20を挟み込んだ状態で、一対の伝熱プレート11,11の周縁がレーザ溶接により接合されることで形成される。これにより、第1触媒プレート20は、一対の伝熱プレート11,11によって形成された第1空間P内に配置される。また、一対の伝熱プレート11,11それぞれの触媒体支持部14,14(凸条部12,12)が第1触媒プレート20の板面の両面に接触することにより、第1空間P内に配置された第1触媒プレート20を挟持(支持)する。尚、伝熱プレート周縁の溶接継手形状としては、周縁に形成されたフランジ部に対して、へり継手、重ね継手、フレア継手などを採用することができる。
プレートユニット10は、他のプレートユニット10の伝熱プレート11の板面に形成された凸条部12及び凹条部13の延びる方向と、自身のプレートユニット10の伝熱プレート11Aの板面に形成された凸条部12及び凹条部13の延びる方向とが交差するように積層され、また、積層された複数のプレートユニット10の周縁が接合される。これにより、外部(隣り合うプレートユニット10との間)に第2空間Qが形成される。また、第1空間P及び第2空間Qが、それぞれの伝熱プレート11,11を挟んで交互に配置される。また、2つの貫通孔13C,13Dは、第2空間Qに連通する。
積層された複数のプレートユニット10,10,・・・の周縁は、レーザ溶接により接合されてもよく、また、プレートユニット10,10,・・・の周縁に配置されたガスケットを介して複数のプレートユニット10,10,・・・を積層し、積層された複数のプレートユニット10,10,・・・をタイロッド等により締付けて一体化させてもよい。また、積層された複数のプレートユニット10,10,・・・の周縁をろう付けにより接合してもよい。
本実施形態において、第2流体は、第1流体(炭化水素ガス)よりも高い温度の流体(例えば、燃料電池システムにおいて生じた高温の排ガス)であり、第2空間Qを流通する。従って、第1空間Pを流通する第1流体と、第2空間Qを流通する第2流体とは、伝熱プレート11を介して熱交換することができる。即ち、触媒反応装置1では、プレートユニット10の内部(第1空間P)と外部(第2空間Q)との間で熱交換が行われる。また、第1流体が第1空間Pにおいて第1触媒プレート20と接触することで、第1空間Pにおいて触媒反応(吸熱反応)が行われる。
以上の触媒反応装置1は、以下のようにして用いられる。
図3に示すように、第1流体及び第2流体は、積層された複数のプレートユニット10,10,・・・のうち、積層方向の一方の端部に配置されたプレートユニット10から流入する。
第1流体は、1又は複数のプレートユニット10,10,・・・の貫通孔15Aを流れながら、複数の第1空間Pに分配されて流入する。第1流体は、第1空間Pを流通する間、伝熱プレート11を介して隣接する第2空間Qを流通する第2流体との間で熱交換を行う。そして、複数の第1空間Pを流通した第1流体は、1又は複数のプレートユニット10,10,・・・の貫通孔15Bで合流して、積層方向の一方の端部に配置されたプレートユニット10から流出する。
図3に示すように、第1流体及び第2流体は、積層された複数のプレートユニット10,10,・・・のうち、積層方向の一方の端部に配置されたプレートユニット10から流入する。
第1流体は、1又は複数のプレートユニット10,10,・・・の貫通孔15Aを流れながら、複数の第1空間Pに分配されて流入する。第1流体は、第1空間Pを流通する間、伝熱プレート11を介して隣接する第2空間Qを流通する第2流体との間で熱交換を行う。そして、複数の第1空間Pを流通した第1流体は、1又は複数のプレートユニット10,10,・・・の貫通孔15Bで合流して、積層方向の一方の端部に配置されたプレートユニット10から流出する。
第2流体は、1又は複数のプレートユニット10,10,・・・の貫通孔15Cを流れながら、複数の第2空間Qに分配されて流入する。第2流体は、第2空間Qを流通する間、伝熱プレート11を介して隣接する第1空間Pを流通する第1流体のとの間で熱交換を行う。そして、複数の第2空間Qを流通した第2流体は、1又は複数のプレートユニット10,10,・・・の貫通孔15Dで合流して、積層方向の一方の端部に配置されたプレートユニット10から流出する。
ここで、第1流体は、第1空間Pを流れる間、第1触媒プレート20に担持された触媒物質に接触し、触媒反応(吸熱反応)を行う。第2流体は、伝熱プレート11を介した熱交換により、第1流体の吸収反応で消費される熱量を連続的に供給する。これにより、第1流体の温度が所定値以下になることを防止できるので、触媒反応の効率を維持することができる。
以上説明した第1実施形態の触媒反応装置1によれば、以下のような効果を奏する。
(1)触媒反応装置1を、複数のプレートユニット10,10,・・・を含んで構成し、これらプレートユニット10を、内部に第1空間Pが形成されるように重ね合わせられた一対の伝熱プレート11,11と、第1空間Pに配置される第1触媒プレート20と、伝熱プレート11から第1空間P側に突出し第1触媒プレート20を挟持する触媒体支持部14と、を含んで構成した。そして、複数のプレートユニット10を積層することにより、隣接するプレートユニット10,10の間に第2流体が流通可能な第2空間Qを形成した。これにより、第1空間Pにおいて、伝熱プレート11から突出する触媒体支持部14により第1触媒プレート20を挟持して支持させることができる。よって、第1空間Pを流通する第1流体と第1触媒プレート20に担持された触媒物質とを、圧力損失を大きくすることなく好適に接触させることができ、触媒反応を好適に進行させることができると共に、触媒反応で生じた熱(温熱又は冷熱)を第2空間Qに伝達することで、好適な触媒反応を継続させることができる。また、第1触媒プレート20を、一対の伝熱プレート11,11に接合することなく触媒体支持部14により挟持して支持させた。これにより、伝熱プレート11と第1触媒プレート20の熱膨張率が異なった場合であっても、両者を面方向にスライド移動させられるので、第1触媒プレート20と伝熱プレート11(触媒体支持部14)との接触部分に応力を生じさせない。よって、耐熱性に優れた触媒反応装置を実現できる。その結果、圧力損失を小さくできると共に、伝熱の効率を高められる触媒反応装置を実現できる。また、熱交換器と触媒反応器を別体に構成した場合と比較して、サイズが小さく、設置時の占有面積が抑制された触媒反応装置を実現することができる。更には、一対の伝熱プレートに触媒プレートを挟持するシンプルな構造であるので、信頼性の確立された伝熱プレート材料を使用して触媒反応装置を製作することができる。
(2)伝熱プレート11を、複数の凸条部12及び複数の凹条部13を含んで構成し、触媒体支持部14を凸条部12により構成した。これにより、伝熱プレート11の表面に凹凸形状を形成することで、伝熱効率を高められると共に、伝熱効率を高めるための凸条部12を利用して第1触媒プレート20を支持させることができる。
(3)一対の伝熱プレート11,11の周縁を、レーザ溶接により接合してプレートユニット10を製造した。これにより、第1触媒プレート20が配置されていない周縁部分のみを溶接(加熱)して一対の伝熱プレート11,11を接合できるので、第1触媒プレート20を酸化性雰囲気にさらすことなくプレートユニット10を製造できる。よって、プレートユニット10を、触媒物質の活性を保持したまま製造できる。また、触媒反応装置1の耐熱性を高められるので、比較的高温となる流体についても流通させることができる。更に、一対の伝熱プレート11,11を溶接するときの熱が第1触媒プレート20に直接的に加えられないので、触媒物質の失活を防止することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る触媒反応装置について図4及び図5を参照しながら説明する。第2実施形態以降の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
第2実施形態に係る触媒反応装置は、図4及び図5に示すように、第1触媒プレート20Aの形状において、第1実施形態と異なる。
次に、本発明の第2実施形態に係る触媒反応装置について図4及び図5を参照しながら説明する。第2実施形態以降の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
第2実施形態に係る触媒反応装置は、図4及び図5に示すように、第1触媒プレート20Aの形状において、第1実施形態と異なる。
第2実施形態の第1触媒プレート20Aは、板面に複数の山折り部23A及び谷折り部24Aが交互に繰り返し形成された形状に形成される。第1触媒プレート20Aは、山折り部23A及び谷折り部24Aが形成されたプレート本体21Aの表面に触媒層22Aを担持させることで形成される。
第2実施形態の触媒反応装置によれば、上述の(1)〜(3)の効果を奏する他、以下のような効果を奏する。
(4)第1触媒プレート20Aを、複数の山折り部23A及び谷折り部24Aを含んで構成した。これにより、第1触媒プレート20Aに対する第1流体の接触面積を増加させられるので、触媒反応の効率を向上させることができる。
(4)第1触媒プレート20Aを、複数の山折り部23A及び谷折り部24Aを含んで構成した。これにより、第1触媒プレート20Aに対する第1流体の接触面積を増加させられるので、触媒反応の効率を向上させることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る触媒反応装置について図6を参照しながら説明する。
第3実施形態に係る触媒反応装置は、図6に示すように、第1触媒プレート20Bにおける触媒物質の担持位置において、第1実施形態と異なる。
次に、本発明の第3実施形態に係る触媒反応装置について図6を参照しながら説明する。
第3実施形態に係る触媒反応装置は、図6に示すように、第1触媒プレート20Bにおける触媒物質の担持位置において、第1実施形態と異なる。
第3実施形態の第1触媒プレート20Bは、触媒物質が担持された触媒担持領域25Bと、触媒物質が担持されていない触媒非担持領域26Bと、を備える。
第3実施形態において触媒担持領域25Bは、複数の矩形領域として設けられ、それぞれの矩形領域が、第1流体の流れ方向に沿って所定の間隔をあけて配置される。
第3実施形態において触媒担持領域25Bは、複数の矩形領域として設けられ、それぞれの矩形領域が、第1流体の流れ方向に沿って所定の間隔をあけて配置される。
触媒非担持領域26Bは、第1触媒プレート20Bの板面のうち、触媒担持領域25B以外の領域として設けられる。触媒非担持領域26Bでは、第1流体の触媒反応を制限できる。これにより、第1空間Pにおいて、触媒反応を生じさせる領域の位置及び面積を調整できるので、第1空間Pにおける第1流体の流れに応じて触媒担持領域25Bの配置を設定することで、第1空間Pにおいて好適な触媒反応を行わせられる。
具体的には、図6に示すように、触媒担持領域25B及び触媒非担持領域26Bを第1流体の流れ方向に対して交互に配置した場合には、第1空間Pを流通する第1流体は、触媒担持領域25Bにおいては触媒反応(吸熱反応)により温度が下降する(第2空間Qとの熱交換及び吸熱反応が進行する)が、触媒非担持領域26Bにおいては触媒反応が制限されて第2空間Qとの熱交換のみが行われ、温度が下がり過ぎることを防げる。これにより、触媒非担持領域26Bにおいて第2空間Qとの熱交換により温度下降が抑えられた(又は温度が上昇した)第1流体を再度触媒担持領域25Bにおいて反応させられるので、第1空間Pにおける触媒反応の効率をより向上させることができる。
以上説明した第3実施形態の触媒反応装置1によれば、上述の(1)〜(3)の効果を奏する他、以下のような効果を奏する。
(5)第1触媒プレート20Bを、触媒担持領域25Bと、触媒非担持領域26Bと、を含んで構成した。これにより、第1空間Pにおける第1流体の流れに応じて触媒担持領域25Bの配置を設定することで、第1空間Pにおいて好適な触媒反応を行わせることができる。
(5)第1触媒プレート20Bを、触媒担持領域25Bと、触媒非担持領域26Bと、を含んで構成した。これにより、第1空間Pにおける第1流体の流れに応じて触媒担持領域25Bの配置を設定することで、第1空間Pにおいて好適な触媒反応を行わせることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る触媒反応装置1Cについて図7を参照しながら説明する。
第4実施形態に係る触媒反応装置1Cは、図7に示すように、複数のプレートユニット10C,10C,・・・それぞれの第1触媒プレート20Cにおける触媒担持領域25Cが異なる位置に配置されている点で、第1実施形態と異なる。
第4実施形態の触媒反応装置1Cでは、触媒担持領域25Cは、積層方向に隣接するプレートユニット10C,10Cの第1触媒プレート20C,20Cのそれぞれにおいて、積層方向に(平面視において)重ならない位置に配置される。これにより、第1空間P毎に異なる(重ならない)位置で触媒反応が発生することになるので、反応熱が発生する場所を第1空間P毎にずらすことができる。これにより、熱交換の効率を上昇させることができ、反応効率を上げることができる。
次に、本発明の第4実施形態に係る触媒反応装置1Cについて図7を参照しながら説明する。
第4実施形態に係る触媒反応装置1Cは、図7に示すように、複数のプレートユニット10C,10C,・・・それぞれの第1触媒プレート20Cにおける触媒担持領域25Cが異なる位置に配置されている点で、第1実施形態と異なる。
第4実施形態の触媒反応装置1Cでは、触媒担持領域25Cは、積層方向に隣接するプレートユニット10C,10Cの第1触媒プレート20C,20Cのそれぞれにおいて、積層方向に(平面視において)重ならない位置に配置される。これにより、第1空間P毎に異なる(重ならない)位置で触媒反応が発生することになるので、反応熱が発生する場所を第1空間P毎にずらすことができる。これにより、熱交換の効率を上昇させることができ、反応効率を上げることができる。
以上説明した第4実施形態の触媒反応装置1Cによれば、上述の(1)〜(3)及び(5)の効果を奏する他、以下のような効果を奏する。
(6)触媒反応装置1Cを、複数のプレートユニット10C,10C,・・・を含んで構成し、複数のプレートユニット10C,10C,・・・それぞれの第1触媒プレート20Cにおける触媒担持領域25Cを、異なる位置に配置した。これにより、複数層のプレートユニット10C,10C,・・・が積層された触媒反応装置1Cにおいて、平面視における触媒反応が行われる(つまり、吸熱反応又は発熱反応が行われる)位置を層毎に異ならせることが可能になる。よって、触媒反応が行われる位置を分散させられるので、触媒反応装置1C全体としての熱の利用効率を向上させることができる。
(6)触媒反応装置1Cを、複数のプレートユニット10C,10C,・・・を含んで構成し、複数のプレートユニット10C,10C,・・・それぞれの第1触媒プレート20Cにおける触媒担持領域25Cを、異なる位置に配置した。これにより、複数層のプレートユニット10C,10C,・・・が積層された触媒反応装置1Cにおいて、平面視における触媒反応が行われる(つまり、吸熱反応又は発熱反応が行われる)位置を層毎に異ならせることが可能になる。よって、触媒反応が行われる位置を分散させられるので、触媒反応装置1C全体としての熱の利用効率を向上させることができる。
以上、本発明の触媒反応装置の好ましい各実施形態につき説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、第1実施形態〜第4実施形態では、伝熱プレート11を、凸条部12及び凹条部13を含んで構成したが、これに限らない。即ち、例えば、図8に示すように、伝熱プレート11Dを、第1空間P側の面から突出する複数のスポット状の突起16を含んで構成し、この突起16により触媒体支持部14Dを構成してもよい。
また、図9に示すように、伝熱プレート11Eを、平面視線状の突起17を含んで構成し、この突起17により触媒体支持部14Eを構成してもよい。
また、第2実施形態では、第1触媒プレート20Aを、板面に複数の山折り部23A及び谷折り部24Aが交互に繰り返し形成された形状に形成したが、これに限らない。即ち、図10に示すように、第1触媒プレート20Fを、この第1触媒プレート20Fの一部をU字状に抜き加工した後、この抜き加工した部分を曲げ加工して板面から突出させて形成した突出部27Fと、この突出部27Fの根本近傍に形成される穴部28Fと、を含んで構成してもよい。
尚、第1触媒プレートを、穴部(貫通穴)を含んで構成した場合、貫通穴に第1流体が流れ込むことにより、貫通穴の周縁部において激しい触媒反応が発生する場合が生じうる。この場合、触媒反応が生じる位置において大きく温度が変化し、触媒物質が失活してしまう可能性がある。このような観点から、第1触媒プレートを、貫通穴を含まずに構成することで局所的に激しい触媒反応が起こることを抑制でき、緩やかな触媒反応を行わせることができる。
また、図11に示すように、第1触媒プレート20Gを、複数の山折り部23Gのみを含んで構成してもよい。
また、第3実施形態では、第1触媒プレート20Bを、触媒担持領域25Bと触媒非担持領域26Bとを、第1流体の流れ方向に交互に配置して構成したが、これに限らない。即ち、例えば、図12に示すように、第1触媒プレート20Hを、第1空間Pからの出口である貫通孔15Bに近い側に触媒担持領域25Hを配置して構成し、更にこの触媒担持領域25Hを、貫通孔15Bに近い程、第1流体の流路への接触長さが短くなるように形成してもよい。これにより、第1空間P内に拡散されて速度が遅くなった第1流体に対して、触媒物質との接触距離(接触時間)をより長くすることができる。速度が遅い第1流体は、第1空間P内により長くとどまるので、第2流体から受け取る熱量を増やして、触媒反応効率を上げることができる。
また、第1触媒プレートを、異なる密度の触媒物質が担持された複数の領域を含んで構成してもよい。即ち、例えば、第1触媒プレートを、第1流体の流入位置に近い程、低い密度の触媒物質を担持させて形成してもよい。これにより、第1流体の流入位置において過剰な触媒反応が起こることを防ぐことができる。
また、触媒反応装置を、第2空間Qの内部に配置される第2触媒プレート(図示せず)を含んで構成してもよい。この場合、第2触媒プレートには、第1触媒プレートにおける触媒反応とは逆の反応(第1触媒プレートが吸熱反応を促進する場合は発熱反応)を促進する触媒物質が担持されることが好ましい。これにより、触媒反応の効率をより向上させることができる。
また、上記各実施形態では、本発明の触媒反応装置について、改質反応のための改質器を例として説明したが、これに限らない。即ち、本発明の触媒反応装置は、一酸化炭素酸化反応(CO酸化反応)等、種々の触媒反応の用途に用いることができる。
また、上記各実施形態では、本発明を、温度の異なる2つの流体間で熱交換を行う触媒反応装置に適用したが、これに限らない。即ち、本発明を、温度の異なる3つ以上の流体間で熱交換を行う触媒反応装置に適用してもよい。
1,1C 触媒反応装置
10,10C プレートユニット
11,11D,11E 伝熱プレート
12 凸条部
13 凹条部
14,14D,14E 触媒体支持部
20 第1触媒プレート
25B,25C 触媒担持領域
26B,26C 触媒非担持領域
P 第1空間
Q 第2空間
10,10C プレートユニット
11,11D,11E 伝熱プレート
12 凸条部
13 凹条部
14,14D,14E 触媒体支持部
20 第1触媒プレート
25B,25C 触媒担持領域
26B,26C 触媒非担持領域
P 第1空間
Q 第2空間
Claims (5)
- 複数のプレートユニットが積層されて形成され、プレートユニットの内外で熱交換が行われる触媒反応装置であって、
前記プレートユニットは、
板面が互いに重ね合わされることにより、内部に第1流体を流通可能な第1空間を形成する一対の伝熱プレートと、
前記第1空間に配置される第1触媒プレートと、
前記一対の伝熱プレートから前記第1空間側に突出して形成され、前記第1触媒プレートを挟持する触媒体支持部と、を備え、
複数の前記プレートユニットを積層することにより、隣接する前記プレートユニットの間に第2流体を流通可能な第2空間が形成される触媒反応装置。 - 前記一対の伝熱プレートから前記第1空間側に突出すると共に所定方向に延びて形成される複数の凸条部、及び隣り合う2つの前記凸条部の間に配置される複数の凹条部を更に備え、
前記触媒体支持部は、前記凸条部により構成される請求項1に記載の触媒反応装置。 - 前記一対の伝熱プレートの周縁は、レーザ溶接により接合される請求項1又は2に記載の触媒反応装置。
- 前記第1触媒プレートは、触媒物質が担持された触媒担持領域と、触媒物質が担持されていない触媒非担持領域と、を備える請求項1〜3のいずれかに記載の触媒反応装置。
- 前記複数のプレートユニットそれぞれの前記第1触媒プレートにおける前記触媒担持領域は、異なる位置に配置される請求項4に記載の触媒反応装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016138336A JP2018008208A (ja) | 2016-07-13 | 2016-07-13 | 触媒反応装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019215096A (ja) * | 2018-06-11 | 2019-12-19 | マレリ株式会社 | 積層型熱交換器 |
WO2020259645A1 (zh) * | 2019-06-28 | 2020-12-30 | 浙江三花智能控制股份有限公司 | 板式换热器 |
CN113993613A (zh) * | 2019-06-27 | 2022-01-28 | 托普索公司 | 具有浮动颗粒捕集器的催化反应器 |
JP2022525142A (ja) * | 2019-03-20 | 2022-05-11 | ワイエムアイアール・テクノロジーズ・イーエイチエフ. | バイオディーゼルの生成および精製のための連続流システム |
JP7522443B2 (ja) | 2020-09-09 | 2024-07-25 | 株式会社チップトン | テイラー反応装置 |
-
2016
- 2016-07-13 JP JP2016138336A patent/JP2018008208A/ja active Pending
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