JP2018007531A - アクティブフィルタ装置、アクティブフィルタユニット、及び空気調和システム - Google Patents

アクティブフィルタ装置、アクティブフィルタユニット、及び空気調和システム Download PDF

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Abstract

【課題】アクティブフィルタユニット、空気調和システムによれば、簡易な構成で、雨水によって電装部品の動作に支障をきたすのを防ぐ。【解決手段】アクティブフィルタ装置3は、複数の電装部品320Eによって構成されるアクティブフィルタ部320と、電装部品320Eを内部に収容する中空箱状のケース330と、ケース330内に設置され、電装部品320Eの少なくとも一部を冷却する冷却部材341と、外部から冷却部材341に向かって冷却風を供給する冷却風導入部333Aと、冷却風導入部333Aによって外部と連通された送風空間部S1と、電装部品320Eが配置された電装部品設置空間部S2と、にケース内を区画する仕切部材334と、を備える。ケース330は、送風空間部S1における冷却部材341が設置される底板331に、外部と連通する排水口350Aが形成されている。【選択図】図7

Description

この発明は、アクティブフィルタ装置、アクティブフィルタユニット、及び空気調和システムに関する。
エアコン等の空気調和システムは、一般に、室内機と室外機とを備えている。室外機には、アクティブフィルタ装置が設けられる場合がある。アクティブフィルタ装置は、空気調和システムの動作を制御するインバータ回路に対して入力される電流波形を補正し、インバータが発生する高調波成分を低減している。
このようなアクティブフィルタ装置には、温度が高くなるパワーモジュール等の電装部品が使用されている。そのため、アクティブフィルタ装置としての動作を安定させるため、高温の電装部品を冷却する必要がある。
特許文献1には、空気調和システムの室外機の筐体の外壁にアクティブフィルタ装置を設けた構成が記載されている。この構成においては、アクティブフィルタ装置のケースに空気流入口を設けている。空気流入口によってケース内に空気を外部から導入することでケース内に設けられた制御基板の発熱性部品が冷却されている。
ところで、アクティブフィルタ装置は、屋外に設置される。そのため、空気流入口からケース内に雨水が浸入してしまう場合がある。ケース内には、各種の電装部品が収容されており、雨水によってその動作に支障をきたす場合が有る。そのため、雨水対策を施す必要がある。
特開2000−111216号公報
しかしながら、雨水対策として、ケース内に侵入した雨水が電装部品に到達しないよう電装部品を密封するような構造を設ける場合、例えば各部にカバーやシール部材等の複数の部材が必要となる。その結果、アクティブフィルタ装置の構成が複雑となり、コスト上昇や重量増を招く可能性がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で、雨水によって電装部品の動作に支障をきたすのを防ぐことができるアクティブフィルタ装置、アクティブフィルタユニット、空気調和システムを提供することを目的とする。
この発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
この発明の第一態様のアクティブフィルタ装置は、複数の電装部品によって構成され、モータを制御するインバータ回路に入力される電流波形を補正するアクティブフィルタ部と、前記電装部品を内部に収容する中空箱状のケースと、前記ケース内に設置され、前記電装部品の少なくとも一部を冷却する冷却部材と、外部から前記冷却部材に向かって冷却風を供給する冷却風導入部と、前記冷却風導入部によって外部と連通された送風空間部と、前記電装部品が配置された電装部品設置空間部と、に前記ケース内を区画する仕切部材と、を備え、前記ケースは、前記送風空間部における前記冷却部材が設置される底板に、外部と連通する排水口が形成されている。
このように構成することで、送風空間部と、電装部品設置空間部とに、ケース内の空間が仕切部材によって区画されている。そのため、外部から導入する冷却風とともに雨水が送風空間部に入り込んでも、進入した雨水が電装部品設置空間部に入り込むことを仕切部材によって抑えられる。したがって、ケース内に入り込んだ雨水が電装部品に接触してしまうことを抑えることができる。加えて、ケース内の送風空間部に入り込んだ雨水は、排水口から外部に排出される。そのため、ケース内に入り込んでしまった雨水がケース内に溜まったままとなってしまうことを抑えることができる。
この発明の第二態様のアクティブフィルタ装置では、第一態様において、前記ケースは、前記電装部品設置空間部における前記底板に、外部と連通する電装部品側排水口が形成されていてもよい。
電装部品側排水口が形成されていることで、送風空間部に入り込んだ雨水の一部が仕切部材を超えて電装部品設置空間に入り込んでも、電装部品側排水口からこの雨水は外部に排水される。そのため、電装部品設置空間に入り込んでしまった雨水が電装部品設置空間に溜まったままとなってしまうことを抑えられる。
この発明の第三態様のアクティブフィルタ装置では、第一または第二態様において、前記電装部品は、前記底板と交差する方向に間隔を空けて前記底板に対して固定されていてもよい。
ケース内に入り込んだ雨水は、ケースの底板に沿って流れる。したがって、電装部品をケースの底板から底板と交差する方向に間隔を空けて設けることで、底板に沿って流れる雨水が電装部品に付着することを抑えることができる。
この発明の第四態様のアクティブフィルタ装置では、第一から第三態様のいずれか一つにおいて、前記仕切部材は、前記ケース内で前記底板と対向して配置されるカバープレートを有し、前記冷却部材は、前記カバープレートよりも底板側で前記カバープレートに接触して設けられ、前記電装部品のうち最も温度の高くなる高発熱性電装部品が前記冷却部材に対して前記カバープレートを挟んで対向する位置で前記カバープレートに接触して設けられていてもよい。
冷却部材が接触しているカバープレートに接触させて高発熱性電装部品を設けることで、冷却部材による高発熱性電装部品の冷却効率を損なわれてしまうことが抑えられる。さらに、冷却部材に対してカバープレートを挟んで対向する位置に高発熱性電装部品が設けられることで、外部から入り込んで底板に沿って流れる雨水が高発熱性電装部品に付着することが抑えられる。
この発明の第五態様のアクティブフィルタユニットは、第一から第四態様のいずれか一つのアクティブフィルタ装置と、前記アクティブフィルタ装置を収容するラックと、を備え、前記ラックは、前記冷却風導入部から前記排水口に向かって鉛直方向の下方に向かうように前記底板を傾斜させて前記ケースを支持する。
このような構成とすることで、ケース内に入り込んだ雨水は排水口に向かって底板に沿って流れる。これにより、ケース内に入り込んだ雨水を排水口から外部に排出することが効率的にできる。
この発明の第六態様のアクティブフィルタユニットでは、第五態様において、前記ラックは、前記ケースが挿入される前面側から後面側に向かって延び、前記ケースを支持する支持部材を有し、前記支持部材は、前記前面から離れるにしたがって鉛直方向の下方に向かうように傾斜していてもよい。
このような構成とすることで、ケースを前面側から挿入することで、支持部材に沿って後面側までケースが自重でスライドする。そのため、ケースを押し込むことなく、ラックに対してアクティブフィルタ装置が取り付けられる。したがって、アクティブフィルタユニットを容易に設置することができる。
この発明の第七態様の空気調和システムは、第五または第六態様のアクティブフィルタユニット、を有する室外機と、前記室外機との間で冷媒を循環させる室内機とを備える。
このような構成とすることで、外部からケース内に入り込んだ雨水が排水口から排出される。したがって、雨水によって電装部品の動作に支障が生じるのを抑え、空気調和システムの信頼性を高めることができる。
上記アクティブフィルタ装置、アクティブフィルタユニット、及び空気調和システムによれば、簡易な構成で、雨水によって電装部品の動作に支障をきたすのを防ぐことができる。
この発明の一実施形態における空気調和システムの機能的な構成を示す模式図である。 空気調和システムの冷媒回路制御部及びアクティブユニット部の構成を示す模式図である。 冷媒回路制御部に入力される電流波形と、アクティブフィルタ部から出力される電流波形と、正弦波状の波形との関係を示す図である。 アクティブフィルタユニットを示す正面図である。 図4に示したアクティブフィルタユニットの側面図である。 アクティブフィルタ装置の構成を示す斜視図である。 図6に示したアクティブフィルタ装置の一部の部品を取り外した状態の構成を示す斜視図である。
以下、この発明の一実施形態におけるアクティブフィルタ装置、アクティブフィルタユニット、及び空気調和システムを、図面に基づき説明する。
図1は、この発明の一実施形態における空気調和システムの機能的な構成を示す模式図である。図2は、空気調和システムの冷媒回路制御部及びアクティブユニット装置の構成を示す模式図である。
図1に示すように、この実施形態の空気調和システム1は、室内機10と、室外機20と、を備える。
室内機10は、室外機20との間で冷媒を循環させることで、室内に空調後の空気を供給している。室内機10は、熱交換器(室内熱交換器)101を備える。
熱交換器101は、暖房運転時に冷媒を凝縮する凝縮器として機能する。また、熱交換器101は、冷房運転時に冷媒を蒸発させる蒸発器として機能する。
室外機20は、熱交換器(室外熱交換器)201と、圧縮機202と、圧縮機モータ(モータ)203と、冷媒回路制御部(インバータ回路)310と、アクティブフィルタユニット2とを備える。
熱交換器201は、暖房運転時に蒸発器として機能する。また、熱交換器201は、冷房運転時に凝縮器として機能する。圧縮機202は、室外機20と室内機10との間で冷媒を循環させる。圧縮機202は、低温低圧のガス状の冷媒を高温高圧とする。圧縮機モータ203は、圧縮機202の駆動源であり、圧縮機202を動作させる。
冷媒回路制御部310は、室内機10及び室外機20の各部に設けられた各種センサ(図示無し)による検出結果に基づいて、室内温度が所望の温度となるように空気調和システム1の各機能部を制御する。冷媒回路制御部310は、図2に示すように、ノイズフィルタ311と、コンバータ312と、インバータ313と、を備える。
ノイズフィルタ311は、電源E側から入力される三相交流電流のノイズを低減する。コンバータ312は、三相交流電圧を、直流電圧に変換する。インバータ313は、例えば、6つのスイッチング素子からなる3相ブリッジ回路を備えている。インバータ313は、直流入力電圧からU相、V相、W相からなる3相の駆動電圧を生成する。インバータ313は、生成した3相の駆動電圧を圧縮機モータ203に供給する。これにより、インバータ313は、圧縮機モータ203を駆動し、室内機10と室外機20との間の冷媒回路における冷媒の流れを制御する。
アクティブフィルタ部320は、圧縮機モータ203を制御する冷媒回路制御部310に入力される電流波形を補正する。アクティブフィルタ部320は、複数の電装部品320Eによって構成されている。アクティブフィルタ部320は、冷媒回路制御部310とは室外機20内の異なる位置に配置されている。アクティブフィルタ部320は、電装部品320Eとして、ノイズフィルタ(電装部品)321と、リプルフィルタ(電装部品)322と、リアクタ(電装部品)323、コントロール基板(電装部品、高発熱性電装部品)324と、セメント抵抗(電装部品)325と、コンデンサ(電装部品)326と、を備えている。
ノイズフィルタ321は、電源E側から入力される三相交流電流のノイズを低減する。ノイズフィルタ321を経た三相交流電圧は、リプルフィルタ322、リアクタ323を介してコントロール基板324に入力される。
コントロール基板324は、基板本体324p上に、パワートランジスタ327をはじめとする各種の電子素子部品が実装されている。パワートランジスタ327は、IGBTやパワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などのトランジスタである。パワートランジスタ327は、電装部品320Eの中でも冷却が必要な温度まで高温となる部品である。本実施形態のコントロール基板324は、複数の電装部品320Eのうち、最も温度の高くなるように発熱する高発熱性電装部品である。
図3は、冷媒回路制御部に入力される電流波形と、アクティブフィルタ部から出力される電流波形と、正弦波状の波形との関係を示す図である。
図3に示すように、外部の電源E側から冷媒回路制御部310に入力される電流波形W1は、高調波成分等の影響によって歪みが生じている。アクティブフィルタ部320は、所定の正弦波W3と電流波形W1との差分の逆位相の電流波形W2を出力する。電源Eから入力される歪みを含んだ電流波形W1と、アクティブフィルタ部320から出力される電流波形W2とが合成される。これにより、正弦波状の波形である正弦波W3を有した電流が冷媒回路制御部310に入力される。
図4は、アクティブフィルタユニットを示す正面図である。図5は、図4に示したアクティブフィルタユニットの側面図である。図6は、アクティブフィルタ装置の構成を示す斜視図である。図7は、図6に示したアクティブフィルタ装置の一部の部品を取り外した状態の構成を示す斜視図である。
図4、図5に示すように、アクティブフィルタユニット2は、アクティブフィルタ装置3と、アクティブフィルタ装置3を収容するラック4と、を備えている。この実施形態では、アクティブフィルタユニット2は、複数(例えば本実施形態では4台)のアクティブフィルタ装置3を備えている。
図6、図7に示すように、アクティブフィルタ装置3は、アクティブフィルタ部320と、ケース330と、ヒートシンク(冷却部材)341と、第一冷却ファン(冷却風導入部)333Aと、第二冷却ファン(冷却風排出部)333Bと、仕切部材334と、を備えている。
ケース330は、中空箱状をなしている。ケース330の内部には、複数の電装部品320Eが収容されている。したがって、アクティブフィルタ部320はケース330内に配置され、冷媒回路制御部310はアクティブフィルタユニット2の外部で室外機20内に配置されている。本実施形態のケース330は、鉛直方向Dvの長さが短い直方体状をなしている。本実施形態の鉛直方向Dvは、アクティブフィルタユニット2において複数のアクティブフィルタ装置3が積層されている方向である。ケース330は、底板331と、複数の側板332と、底板331と側板332とに囲まれた空間を上方から塞ぐ天板(図示無し)と、を備えている。
底板331は、矩形板状をなしている。底板331は、アクティブフィルタ装置3がラック4に収容された状態で鉛直方向Dvの下方に配置される。
側板332は、底板331と交差する方向である鉛直方向Dvの上方に立ち上がるように、底板331の四方の各周縁部に形成されている。側板332は、矩形板状をなしている。本実施形態の側板332は、第一側板332Aと、第二側板332Bと、第三側板332Cと、第四側板332Dとを有している。
第一側板332Aは、第一冷却ファン333A及び第二冷却ファン333Bが固定されている。本実施形態の第一側板332Aは、第一冷却ファン333A及び第二冷却ファン333Bが取り付けられる開口部が複数(本実施形態では二つ)形成されている。
第二側板332Bは、第一側板332Aと対向している。
第三側板332Cは、第一側板332A及び第二側板332Bを繋いでいる。
第四側板332Dは、第三側板332Cと対向している。第四側板332Dは、第一側板332A及び第二側板332Bを繋いでいる。
図7に示すように、ヒートシンク(冷却部材)341は、ケース330内に設置されている。ヒートシンク341は、電装部品320Eの少なくとも一部を冷却する。本実施形態のヒートシンク341は、電装部品のうち、最も高温となるパワートランジスタ327を実装したコントロール基板324の裏面を冷却する。ヒートシンク341は、底板331に固定されている。ヒートシンク341は、後述するカバープレート334Bよりも底板331側でカバープレート334Bに接触して設けられている。
第一冷却ファン333Aは、ケース330内に外部から空気を取り込んで、ヒートシンク341に向かって冷却風として供給する。第一冷却ファン333Aは、第一側板332Aの開口部に固定されている。
第二冷却ファン333Bは、ケース330内の空気を取り込んで、外部に向かって排出している。第二冷却ファン333Bは、第一側板332Aの開口部に固定されている。第二冷却ファン333Bは、第一冷却ファン333Aと並んで第一側板332Aに設けられている。第二冷却ファン333Bは、第一冷却ファン333Aよりもヒートシンク341から離れるように、第一冷却ファン333Aよりも第三側板332C側に配置されている。
ケース330の底板331上には、仕切部材334が設けられている。仕切部材334は、第一冷却ファン333Aによって外部と連通された送風空間部S1と、電装部品320Eが配置された電装部品設置空間部S2,S3と、にケース内330の空間を区画している。本実施形態の仕切部材334は、図7及び図6に示すように、主仕切板334Aと、カバープレート334Bとを有している。
主仕切板334Aは、平板状をなしている。主仕切板334Aは、底板331から上方に立ち上がるように延びている。主仕切板334Aは、図7に示すように、第一側板332Aと、第二側板332Bとが対向する方向に連続して形成されている。本実施形態の主仕切板334Aは、第一側板332Aと第二側板332Bとが対向する方向の中間部334aで屈曲している。
この主仕切板334Aによって、ケース330内の底板331に近い空間は、第三側板332C側の第一空間S1と、第四側板332D側の第二空間S2と、に分けられている。第一空間S1には、第一冷却ファン333A及び第二冷却ファン333Bと、ヒートシンク341が配置されている。第二空間S2には、セメント抵抗325と、コンデンサ326とが配置されている。
図6に示すように、ケース330内において、第一空間S1の上方を覆うように、カバープレート334Bが設けられている。カバープレート334Bは、平板状をなしている。カバープレート334Bは、ケース330内で底板331と対向して配置されている。つまり、カバープレート334Bは、主仕切板334A上で底板331と平行に設けられている。このカバープレート334Bは、主仕切板334Aと、第一側板332Aと第二側板332Bと第三側板332Cとに対して、ビス留め等によってそれぞれ固定されている。カバープレート334Bの底板331側を向く下面は、ヒートシンク341の上面341aと接している。カバープレート334Bの天面側を向く上面は、コントロール基板324の下面と接している。
図7に示した第一空間S1は、このカバープレート334Bの下側において、底板331と、第一側板332Aと、第二側板332Bと、第三側板332Cと、仕切部材334とに囲まれて形成されている。これにより、第一空間S1のみが、第一冷却ファン333A及び第二冷却ファン333Bと直接面している。
図6に示すように、ケース330内の主仕切板334Aよりも第三側板332C側の空間は、カバープレート334Bによって、第一空間S1と第三空間(電装部品設置空間部)S3に分けられている。第二空間S2は、ケース330内において、カバープレート334Bの上側の第三空間S3とも繋がっている。したがって、ケース330内の空間は、送風空間部である第一空間S1と、電装部品設置空間部である第二空間S2及び第三空間S3とに分かれている。
ケース330の底板331には、図7に示すように、第一排水口(排水口)350Aと、第二排水口(電装部品側排水口)350Bと、第三排水口(電装部品側排水口)350Cとが形成されている。
第一排水口350Aは、外部と連通するよう底板331に形成されている。第一排水口350Aは、第二側板332Bに近接する位置に形成されている。第一排水口350Aは、第三側板332Cに近い位置に形成されている。第一排水口350Aは、第一空間S1に位置している。第一排水口350Aは、雨水が詰まらずに通過可能な大きさの矩形状をなして開口している。第一排水口350Aは、その一辺が、第二側板332Bの内側を向く面と平滑になるように形成されている。
第二排水口350Bは、外部と連通するよう底板331に形成されている。第二排水口350Bは、第二側板332Bに近接する位置に形成されている。第二排水口350Bは、第三側板332Cと第四側板332Dとの中間位置で、主仕切板334Aに近接して形成されている。第二排水口350Bは、第二空間S2に位置している。第二排水口350Bは、雨水が詰まらずに通過可能な大きさの矩形状をなして開口している。第二排水口350Bは、その一辺が、第二側板332Bの内側を向く面と平滑になるように形成されている。
第三排水口350Cは、外部と連通するよう底板331に形成されている。第三排水口350Cは、第二側板332Bに近接する位置に形成されている。第三排水口350Cは、第四側板332Dに近い位置に形成されている。第三排水口350Cは、第二空間S2に位置している。第三排水口350Cは、雨水が詰まらずに通過可能な大きさの矩形状をなして開口している。第三排水口350Cは、その一辺が、第二側板332Bの内側を向く面と平滑になるように形成されている。第一排水口350Aと第二排水口350Bと第三排水口350Cは、第二側板332Bに沿って同程度の間隔を空けてそれぞれ形成されている。
アクティブフィルタ部320を構成する上記の各電装部品320Eは、第二空間S2及び第三空間S3に収容されている。具体的には、第二空間S2内の底板331上には、セメント抵抗325と、コンデンサ326とが設置されている。
セメント抵抗325は、第二空間S2内で第二側板332B側に配置されている。セメント抵抗325は、主仕切板334Aの傾斜いている部分と、第二側板332Bとに挟み込まれた領域に設けられている。セメント抵抗325は、基台335を介してケース330の底板331上に固定されている。
基台335は、一対の脚部335aと、支持板部335bと、を有している。一対の脚部335aは、第三側板332Cと第四側板332Dとが対向する方向に沿って間隔を空けて設けられている。各脚部335aは、底板331にビス留めや溶接等によって固定され、底板331に直交して上方に立ち上がるよう形成されている。支持板部335bは、一対の脚部335a,335a上に掛け渡すように設けられ、底板331との間に鉛直方向Dvに隙間を隔てている。これにより、セメント抵抗325は、底板331と鉛直方向Dvに間隔を空けて配置されている。
コンデンサ326は、第二空間S2内で第一側板332A側に配置されている。コンデンサ326は、基台336を介してケース330の底板331上に固定されている。
基台336は、一対の脚部336aと、支持板部336bと、を有している。一対の脚部336aは、第一側板332Aと第二側板332Bとが対向する方向に沿って間隔を空けて設けられている。各脚部336aは、底板331に直交して上方に立ち上がるよう形成されている。各脚部336aは、底板331にビス留めや溶接等によって固定されている。支持板部336bは、一対の脚部336a,336a上に掛け渡すように設けられ、底板331との間に鉛直方向Dvに隙間を隔てている。これにより、コンデンサ326は、底板331と鉛直方向Dvに間隔を空けて配置されている。
また、図6に示すように、ノイズフィルタ321は、コンデンサ326の上方に間隔を空けて、第一ブラケットプレート321pを介して設けられている。ノイズフィルタ321は、第二空間S2内に設けられている。したがって、ノイズフィルタ321は、底板331と鉛直方向Dvに間隔を空けて配置されている。
リプルフィルタ322は、ケース330の第二側板332Bに、第二ブラケットプレート338を介して設けられている。リプルフィルタ322は、第二空間S2内に設けられている。第二ブラケットプレート338は、複数のブラケット支持部338aと、プレート部338bと、を有している。
ブラケット支持部338aは、第二側板332Bに固定されている。ブラケット支持部338aは、第二側板332Bに直交して第一側板332A側に延びている。プレート部338bは、複数本のブラケット支持部338aに支持されている。プレート部338bは、第二側板332Bとの間に隙間を空けて配置されている。リプルフィルタ322は、プレート部338bに固定されている。これにより、リプルフィルタ322は、底板331と鉛直方向Dvに間隔を空けて配置されている。
リアクタ323は、カバープレート334B上の第三空間S3内に配置されている。リアクタ323は、コントロール基板324よりも第二側板332B側に配置されている。リアクタ323は、カバー340により覆われている。
コントロール基板324は、カバープレート334B上の第三空間S3内に配置されている。コントロール基板324は、ヒートシンク341に対してカバープレート334Bを挟んで鉛直方向Dvに対向する位置に配置されている。コントロール基板324のパワートランジスタ327が配置されている部分の底板331側を向く下面は、カバープレート334Bに接触して設けられている。
このようにリアクタ323とコントロール基板324とは、カバープレート334B上に設けられることで、ケース330の底板331との間に鉛直方向Dvに隙間を隔てて設けられている。
図4、図5に示すように、ラック4は、複数のアクティブフィルタ装置3が鉛直方向Dvに並ぶように収容している。ラック4は、前面4a側にケース330の第一側板332Aが配置され、後面4b側にケース330の第二側板332Bが配置されるようにアクティブフィルタ装置3を収容している。ラック4は、第一冷却ファン333Aから第一排水口350A、第二排水口350B、及び第三排水口350Cに向かって鉛直方向Dvの下方に向かうように底板331を傾斜させて、ケース330を支持している。ラック4は、支柱41と、連結部材42と、レール(支持部材)43と、を備えている。
支柱41は、地面(床面)上に立脚して鉛直方向Dvに延びている柱状の部材である。支柱41は、アクティブフィルタ装置3の四方の角部に位置するよう、前後方向FR及び幅方向LRに間隔を空けて計4本が配置されている。ここで、前後方向FRは、ラック4がアクティブフィルタ装置3を収容した場合に、第一側板332Aと第二側板332Bとが対向する方向である。また、幅方向LRは、ラック4がアクティブフィルタ装置3を収容した場合に、第三側板332Cと第四側板332Dとが対向する方向である。
図4に示すように、連結部材42は、支柱41の鉛直方向Dvの上方の上端部41aと下方の下端部41bにそれぞれ設けられている。連結部材42は、幅方向LRである水平方向に延びている棒状の部材である。連結部材42は、少なくとも幅方向LRにおいて互いに隣接する支柱41,41の上端部41a,41a同士、下端部41b,41b同士をそれぞれ連結する。これにより、連結部材42は、支柱41とともにラック4の前面4a及び後面4bを形成している。
図4、図5に示すように、レール43は、鉛直方向Dvに間隔を空けて、アクティブフィルタ装置3の搭載数と同じ段数が設けられている。レール43は、ケース330が挿入される前面4a側から後面4b側に向かって延びている。これにより、各レール43は、前後方向FRにおいて互いに間隔を空けて隣接する前面4a側の支柱41と後面4b側の支柱41とを繋いでいる。レール43は、第一冷却ファン333A及び第二冷却ファン333Bが前面4aに位置した状態で、ケース330を支持している。各段において、幅方向LRで互いに対となるレール43,43は、各アクティブフィルタ装置3のケース330の底板331の第三側板332C側及び第四側板332D側の両端部を支持する。
ここで、図5に示すように、各レール43は、前面4aから離れるにしたがって鉛直方向Dvの下方に向かうように傾斜している。つまり、ケース330をラック4に取り付けた際に、第一側板332Aが位置する側である前面4a側の端部43aから、第二側板332Bが位置する側である後面4b側の端部43cに向かって漸次下方に傾斜している。
このように前後方向FRで傾斜した各段のレール43,43にケース330が支持されることで、ケース330の底板331は、第一冷却ファン333A及び第二冷却ファン333Bが設けられた第一側板332A側から、第一排水口350A、第二排水口350B、及び第三排水口350Cが形成された第二側板332B側に向かって漸次下方に傾斜した状態となっている。
このようなラック4に対して、各アクティブフィルタ装置3を組み込む際には、各段のレール43,43にケース330を載せるだけで、ケース330はレール43,43に沿って前面4a側から後面4b側に向かって自重によってスライドしていく。その結果、ラック4にアクティブフィルタ装置3が組み込まれる。
ラック4に組み込まれた各アクティブフィルタ装置3は、ケース330の第三側板332C及び第四側板332Dの第一側板332A側にそれぞれ設けられた固定ブラケット339(図6、図7参照))を介し、例えばラック4の支柱41,41に固定することができる。
上記のようなアクティブフィルタ装置3によれば、第一冷却ファン333Aを介して外部から取り込んだ冷却風が流れる第一空間S1と、電装部品320Eが設置される第二空間S2及び第三空間S3とに、ケース330内の空間が仕切部材334によって区画されている。そのため、第一冷却ファン333Aを介して外部から導入される冷却風とともに雨水がケース330内の第一空間S1に入り込んでも、進入した雨水が第二空間S2,第三空間S3に入り込むことを仕切部材334によって抑えられる。したがって、ケース330内に入り込んだ雨水が電装部品320Eに接触してしまうことを抑えることができる。加えて、ケース330内の第一空間S1に入り込んだ雨水は、第一排水口350Aからケース330外に排出される。そのため、ケース内330に入り込んでしまった雨水がケース内330に溜まったままとなってしまうことを抑えることができる。このように、ケース330内に仕切部材334を設けるとともに、第一排水口350Aを形成することで、アクティブフィルタ装置3の雨水侵入対策を簡易な構成で実現することができる。
また、第二排水口350B及び第三排水口350Cが、第二空間S2に形成されている。これにより、外部からケース330内の第一空間S1に入り込んだ雨水の一部が主仕切板334Aを超えて第二空間S2に入り込んでも、第二排水口350B及び第三排水口350Cから第二空間S2内の雨水は外部に排出される。そのため、第二空間S2に入り込んでしまった雨水が第二空間S2に溜まったままとなってしまうことを抑えられる。したがって、第二空間S2に入り込んだ雨水が電装部品320Eに影響を与えてしまうことを抑えることができる。
また、ケース330内に入り込んだ雨水は、ケース330の底板331に沿って流れる。これに対して、ケース330の底板331に接触しないように、底板331に対して鉛直方向Dvに間隔を空けて電装部品320Eが設けられている。そのため、底板331に沿って流れる雨水が電装部品320Eに付着することを防ぐことができる。
また、電装部品320Eのうち、高温となるコントロール基板324が、第一空間S1を覆うカバープレート334B上に接触して設けられている。さらに、冷却風に曝されるヒートシンク341が、カバープレート334Bの下側に接触して設けられている。そのため、コントロール基板324をカバープレート334B上に設けることで、第一空間S1に外部から入り込んだ雨水が、特に雨水の付着を嫌うコントロール基板324に付着するのを防ぐことができる。また、カバープレート334Bの下側の第一空間S1にヒートシンク341を設けることで、第一冷却ファン333Aからの冷却風によってヒートシンク341が効率よく冷却される。その結果、カバープレート334Bに接触している部分を介してコントロール基板324の熱がヒートシンク341に伝達され、コントロール基板324が冷却される。したがって、パワートランジスタ327の発熱によるコントロール基板324の温度上昇を抑えることができる。その結果、ヒートシンク341によるコントロール基板324の冷却効率を損なうことなく、外部から入り込んだ雨水がコントロール基板324に付着することが抑えられる。
また、上述したようなアクティブフィルタユニット2は、第一冷却ファン333Aから第一排水口350A、第二排水口350B、及び第三排水口350Cに向かって鉛直方向Dvの下方に向かうように底板331を傾斜させてケース330を支持している。そのため、ケース330内に入り込んだ雨水は、底板331の傾斜に沿って第一排水口350A、第二排水口350B、及び第三排水口350Cに向かって流れる。これにより、ケース330内に入り込んだ雨水を第一排水口350A、第二排水口350B、及び第三排水口350Cの何れかからから外部に排出することが効率的にできる。
さらに、レール43は、前面4a側の端部43aから後面4b側の端部43cに向かって漸次下方に傾斜している。そのため、ケース330を前面4aから挿入することで、レール43に沿ってケース330が自重で後面4bに向かってスライドしていく。アクティブフィルタ装置3の自重を利用することで、大きな力を使わずにアクティブフィルタ装置3をラック4に組み込むことができる。したがって、アクティブフィルタ装置3をラック4に容易に設置することができる。
また、第一排水口350A、第二排水口350B、及び第三排水口350Cが鉛直方向Dvの最も下方に位置するようにケース330をラック4に対して取り付けられる。その結果、ケース330内に入り込んだ雨水を第一排水口350A、第二排水口350B、及び第三排水口350Cの何れかから外部に効率的に排出することができる。
このようなアクティブフィルタユニット2を有する空気調和システム1によれば、外部からケース330内に入り込んだ雨水を第一排水口350A、第二排水口350B、及び第三排水口350Cから排出することができる。したがって、雨水によってアクティブフィルタ装置3を構成する電装部品320Eの動作に支障が生じるのを抑え、空気調和システム1の信頼性を高めることができる。
このようにして、上記アクティブフィルタ装置3、アクティブフィルタユニット2、空気調和システム1によれば、簡易な構成で、雨水によって電装部品320Eの動作に支障をきたすのを防ぐことができる。
(その他の変形例)
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、アクティブフィルタ装置3を、ラック4に傾斜して設けたレール43で支持するようにしたが、レール43を用いず、アクティブフィルタ装置3を、ボルト等によってラック4に傾斜した状態で固定するようにしてもよい。また、底板331自体が傾斜するようにケース330を形成してもよい。
また、アクティブフィルタユニット2を構成するアクティブフィルタ装置3の台数やレイアウトについても、適宜変更してもよい。
1 空気調和システム
2 アクティブフィルタユニット
3 アクティブフィルタ装置
4 ラック
4a 前面
4b 後面
10 室内機
20 室外機
41 支柱
41a 上端部
41b 下端部
42 連結部材
43 レール(支持部材)
43a 端部
43c 端部
101 熱交換器(室内熱交換器)
201 熱交換器(室外熱交換器)
202 圧縮機
203 圧縮機モータ(モータ)
310 冷媒回路制御部(インバータ回路)
311 ノイズフィルタ
312 コンバータ
313 インバータ
320 アクティブフィルタ部
320E 電装部品
321 ノイズフィルタ(電装部品)
322 リプルフィルタ(電装部品)
323 リアクタ(電装部品)
324 コントロール基板(電装部品、高発熱性電装部品)
324p 基板本体
325 セメント抵抗(電装部品)
326 コンデンサ(電装部品)
327 パワートランジスタ
330 ケース
331 底板
332 側板
332A 第一側板
332B 第二側板
332C 第三側板
332D 第四側板
333A 第一冷却ファン(冷却風導入部)
333B 第二冷却ファン(冷却風排出部)
334 仕切部材
334a 中間部
334A 主仕切板
334B カバープレート
341 ヒートシンク(冷却部材)
341a 上面
350A 第一排水口(排水口)
350B 第二排水口(電装部品側排水口)
350C 第三排水口(電装部品側排水口)
E 電源
S1 第一空間(送風空間部)
S2 第二空間(電装部品設置空間部)
S3 第三空間(電装部品設置空間部)

Claims (7)

  1. 複数の電装部品によって構成され、モータを制御するインバータ回路に入力される電流波形を補正するアクティブフィルタ部と、
    前記電装部品を内部に収容する中空箱状のケースと、
    前記ケース内に設置され、前記電装部品の少なくとも一部を冷却する冷却部材と、
    外部から前記冷却部材に向かって冷却風を供給する冷却風導入部と、
    前記冷却風導入部によって外部と連通された送風空間部と、前記電装部品が配置された電装部品設置空間部と、に前記ケース内を区画する仕切部材と、を備え、
    前記ケースは、前記送風空間部における前記冷却部材が設置される底板に、外部と連通する排水口が形成されているアクティブフィルタ装置。
  2. 前記ケースは、前記電装部品設置空間部における前記底板に、外部と連通する電装部品側排水口が形成されている請求項1に記載のアクティブフィルタ装置。
  3. 前記電装部品は、前記底板と交差する方向に間隔を空けて前記底板に対して固定されている請求項1または2に記載のアクティブフィルタ装置。
  4. 前記仕切部材は、前記ケース内で前記底板と対向して配置されるカバープレートを有し、
    前記冷却部材は、前記カバープレートよりも底板側で前記カバープレートに接触して設けられ、
    前記電装部品のうち最も温度の高くなる高発熱性電装部品が前記冷却部材に対して前記カバープレートを挟んで対向する位置で前記カバープレートに接触して設けられている請求項1から3の何れか一項に記載のアクティブフィルタ装置。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載のアクティブフィルタ装置と、
    前記アクティブフィルタ装置を収容するラックと、を備え、
    前記ラックは、前記冷却風導入部から前記排水口に向かって鉛直方向の下方に向かうように前記底板を傾斜させて前記ケースを支持するアクティブフィルタユニット。
  6. 前記ラックは、前記ケースが挿入される前面側から後面側に向かって延び、前記ケースを支持する支持部材を有し、
    前記支持部材は、前記前面から離れるにしたがって鉛直方向の下方に向かうように傾斜している請求項5に記載のアクティブフィルタユニット。
  7. 請求項5又は6に記載のアクティブフィルタユニット、を有する室外機と、
    前記室外機との間で冷媒を循環させる室内機とを備える空気調和システム。
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