1.実施形態
本発明に係る一実施形態の制御システム10は、1以上の機器(電気機器)に制御シーンに応じた動作を行わせるためのシステムである。図1に示すように、制御システム10は、機器制御システム20、及び設定システム30を備える。
機器制御システム20は、1以上の機器(電気機器)を制御するように構成される。機器は、例えば、エアコン41、照明装置42、空気清浄機43、シャッター(電動シャッター)44、サッシ(電動サッシ)45、給湯機46、換気扇47である。
設定システム30は、制御シーン情報を設定するように構成される。制御シーン情報は、機器制御システム20に制御シーンに応じて1以上の機器を制御させるための情報である。制御シーンは、ユーザの生活行動(例えば、起床、就寝、外出、在宅)や場所(例えば、寝室、書斎、ダイニング)等の状況に対応して設定される。制御シーン情報は、1以上の機器のうち制御シーンに関連付けられる1又は複数の制御対象機器、1又は複数の制御対象機器の制御内容、及び1又は複数の制御対象機器の制御開始条件を示す情報を含む。また、制御シーン情報は、さらに、制御シーンのシーン開始条件を示す情報を含む。また、制御シーン情報は、制御シーンの名称を示す情報を含む。また、制御シーン情報は、制御シーンのアイコンを示す情報を含む。
設定システム30は、入力部31、出力部32、及び制御シーン設定部33を有する。入力部31は、ユーザからの入力を受け付けるように構成される。入力部31は、例えば、タッチパネル、キーボード、ポインティングデバイス、メカニカルなスイッチ等のユーザインタフェースにより実現される。出力部32は、画面(ユーザに情報を提示する画面)を表示するように構成される。出力部32は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の画像表示装置により実現される。制御シーン設定部33は、入力部31からの入力に応じて制御シーン情報を設定するように構成される。
制御システム10は、図2に示すコンピュータシステム100により実現される。コンピュータシステム100は、3台の情報端末1(1A,1B,1C)と、コントローラ2と、サーバ装置3と、を備える。図2の例では、コンピュータシステム100は、さらに、ネットワーク4に接続されるルータ5を備える。コントローラ2及びルータ5は、施設200に設置されている。施設200は、例えば、戸建住宅である。なお、施設200は、集合住宅の各住戸等の戸建住宅以外の住宅、あるいは事務所、店舗等の非住宅であってもよい。コントローラ2は、ルータ5を介してネットワーク4に接続され、これによって、サーバ装置3に接続されている。ネットワーク4は、例えば、インターネット等の宅外ネットワークである。なお、ルータ5は必須ではない。
サーバ装置3は、少なくとも、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、及び通信インターフェースを有するコンピュータで構成される。サーバ装置3は、ネットワーク4を介して情報端末1に様々なコンテンツを提供する。コンテンツは、例えば、施設200の電気エネルギーの使用状況に関する情報等を含む。
情報端末1は、使用者が情報を入力する機能、及び、使用者に情報を提示する機能を有する端末である。情報端末1は、少なくとも、ディスプレイ、CPU、メモリ、及び通信インターフェースを有するコンピュータで構成される。
情報端末1Aは、施設200内で使用される専用モニタである。例えば、情報端末1Aは、HEMS(Home Energy Management System)対応の専用モニタである。情報端末1Aは、ルータ5にLANケーブルで接続されている。情報端末1B,1Cは、携帯端末(例えば、スマートフォン)である。図2では、情報端末1Bは、施設200内にあるから、ルータ5との間で例えばWi−Fi(登録商標)に準拠した近距離無線通信を行う。図2では、情報端末1Cは、施設200外にあるため、例えば、通信事業者が提供する携帯電話網(キャリア網)を介して、ネットワーク4に接続される。携帯電話網には、例えば3G(第3世代)回線、LTE(Long Term Evolution)回線等がある。あるいは、情報端末1Cは、公衆無線LAN(Local Area Network)を介してネットワーク4に接続されてもよい。なお、情報端末1A,1B,1Cは、コントローラ2と直接的に通信可能に構成されていてもよい。情報端末1A,1B,1Cとコントローラ2との通信方式は、例えば、有線通信、又は、Wi−Fi(登録商標)及び免許を必要としない小電力無線(特定小電力無線)等の無線通信であってもよい。この種の小電力無線については、用途等に応じて使用する周波数帯域や空中線電力等の仕様が各国で規定されている。日本国においては、920MHz帯又は420MHz帯の電波を使用する小電力無線が規定されている。なお、情報端末1は、専用モニタ及びスマートフォンに限らず、タブレット端末等の携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、又はスマートテレビ等のネットワーク4に接続可能な情報端末であってもよい。
情報端末1A,1B,1Cは、施設200に対応付けて登録されている。例えば、コントローラ2及びサーバ装置3は、施設200に対応付けて登録されている情報端末が、情報端末1A,1B,1Cであるという情報を記憶している。
コントローラ2は、施設200に設置される機器と通信するように構成されている。機器との通信方式は、情報端末1と同様に、例えば、有線通信、又は、Wi−Fi(登録商標)及び免許を必要としない小電力無線(特定小電力無線)等の無線通信であってもよい。施設200に設置される機器は、コントローラ2により制御される制御機器、及びコントローラ2に計測情報を提供する計測機器を含む。また、コントローラ2は、計測機器から施設200に関する計測情報を取得する機能を有している。また、コントローラ2は、施設200に設置される制御機器を制御する機能を有している。また、コントローラ2は、現在の時刻を取得する機能を有している。なお、コントローラ2は、例えば、CPU、メモリ、及び通信インターフェースを有するコンピュータで構成される。
制御機器は、コントローラ2からの制御コマンドに応じて動作するように構成されている。制御機器は、エアコン41、照明装置42、空気清浄機43、シャッター44、サッシ45、給湯機46、換気扇47等である。なお、図2では、図示を簡単にするために、エアコン41、照明装置42、空気清浄機43、シャッター44、サッシ45、給湯機46、及び換気扇47を1つだけ図示している。
エアコン41は、コントローラ2からの制御コマンドに応じて、運転又は停止する機能を有する。また、エアコン41は、コントローラ2からの制御コマンドに応じて、運転モードや、温度設定値、風量、風向き等を設定する機能を有する。照明装置42は、コントローラ2からの制御コマンドに応じて、点灯又は消灯する機能を有する。また、照明装置42は、コントローラ2からの制御コマンドに応じて、明るさを調整する機能を有していてもよい。空気清浄機43は、コントローラ2からの制御コマンドに応じて、運転又は停止する機能を有する。また、空気清浄機43は、コントローラ2からの制御コマンドに応じて、運転モードや、入りタイマー、切りタイマー等を設定する機能を有する。シャッター44は、コントローラ2からの制御コマンドに応じて、開閉する機能を有する。なお、シャッター44の開度レベルは、0%(全閉)〜100%(全開)の間で設定されてもよい。また、シャッター44は、コントローラ2からの制御コマンドに応じて、ブラインドの角度を設定する機能を有していてもよい。サッシ45は、コントローラ2からの制御コマンドに応じて、開閉する機能を有する。なお、サッシ45の角度は、0度(全閉)〜90度(全開)の間で設定されてもよい。給湯機46は、コントローラ2からの制御コマンドに応じて、浴槽に湯を入れる動作を開始又は停止する機能を有する。給湯機46は、貯湯式の給湯機であれば、自動又は手動により、溜めている湯の沸き上げ動作を開始又は停止する機能を有する。換気扇47は、コントローラ2からの制御コマンドに応じて、運転又は停止する機能を有する。また、換気扇47は、コントローラ2からの制御コマンドに応じて、運転モードや、風量等を設定する機能を有する。
計測機器は、施設200に関する計測情報をコントローラ2に提供するように構成されている。計測機器は、温度センサ51、湿度センサ52、及び環境センサ53等である。なお、図2では、図示を簡単にするために、温度センサ51、湿度センサ52、及び環境センサ53を1つだけ図示している。
温度センサ51は、周囲の温度を測定するように構成される。温度センサ51は、自発的に、及び/又は、コントローラ2からの要求に応じて、温度をコントローラ2に出力するように構成される。湿度センサ52は、周囲の湿度を測定するように構成される。湿度センサ52は、自発的に、及び/又は、コントローラ2からの要求に応じて、湿度をコントローラ2に出力するように構成される。環境センサ53は、空気環境に関する情報(環境情報)を検出するように構成される。空気環境は、例えば、におい、ハウスダスト、PM2.5等に関する情報である。環境センサ53は、自発的に、及び/又は、コントローラ2からの要求に応じて、環境情報をコントローラ2に出力するように構成される。
制御システム10では、コントローラ2が機器制御システム20として機能し、情報端末1(1A,1B,1C)及びコントローラ2が設定システム30として機能する。特に、情報端末1(1A,1B,1C)が設定システム30の入力部31及び出力部32として機能し、コントローラ2が設定システム30の制御シーン設定部33として機能する。機器制御システム20及び設定システム30の各々は、1又は複数のコンピュータにより実現される。
以下、制御シーン設定部33及び機器制御システム20についてさらに詳細に説明する。
制御シーン設定部33は、制御シーン選択処理、及び制御シーン設定処理を行うように構成される。制御シーン設定部33は、入力部31からの入力に応じて、制御シーン選択処理を開始する。
制御シーン選択処理は、入力部31からの入力に応じて制御シーン情報を選択する処理である。制御シーン選択処理は、制御シーン情報の名称を出力部32の画面に表示する。そのため、制御システム10によれば、ユーザが制御シーン情報を選択しやすくなる。制御シーン選択処理は、制御シーン選択画面を生成して出力部32に表示させる。制御シーン選択画面は、制御シーン情報を表示する画面である。制御シーン選択画面は、未設定の制御シーン情報だけではなく、設定済みの制御シーン情報も表示する。制御シーン選択処理は、制御シーン選択画面の表示中に、入力部31からの入力に応じて制御シーン情報を選択する。制御シーン選択処理は、選択された制御シーン情報が未設定の制御シーン情報であれば、制御シーン設定処理を行うかどうかを確認する設定確認画面を表示する。また、制御シーン選択処理は、選択された制御シーン情報が設定済みの制御シーン情報であれば、選択された制御シーン情報を機器制御システム20に送信するか、再度制御シーン設定処理を行うかを確認する送信確認画面を表示する。なお、設定確認画面及び送信確認画面に関する処理は省略されてもよい。
制御シーン設定処理は、入力部31からの入力に応じて制御シーン情報を設定する処理である。制御シーン設定処理は、機器選択処理、制御内容設定処理、制御開始条件設定処理、シーン開始条件設定処理、名称設定処理、及び、アイコン設定処理を含む。
機器選択処理は、入力部31からの入力に応じて、1以上の機器から1又は複数の制御対象機器を選択する処理である。より詳細には、機器選択処理は、制御シーン選択処理で選択された制御シーン情報に、入力部31からの入力に応じて選択された制御対象機器を関連付ける処理である。機器選択処理は、制御対象機器の候補となる機器を表示する機器選択画面を生成して出力部32に表示させる。機器選択処理は、機器選択画面の表示中に、入力部31からの入力に応じて制御対象機器を選択する。なお、制御対象機器の候補となる機器は、予め、制御シーン設定部33に登録される。例えば、エアコン41、照明装置42、空気清浄機43、シャッター44、サッシ45、給湯機46、及び換気扇47が予め登録される。
制御内容設定処理は、入力部31からの入力に応じて、制御内容を設定する処理である。より詳細には、制御内容設定処理は、機器選択処理で選択された制御対象機器の制御内容を、入力部31からの入力に応じて、設定する処理である。制御内容の種類は、例えば、制御対象機器ごとに予め決まっている。エアコン41の制御内容の種類は、例えば、運転モード、温度設定値、風量、風向きである。照明装置42の制御内容の種類は、例えば、照明シーンである。照明シーンは、特定の状況に適した点灯状態で定義される。特定の状況は、場所(例えば、寝室、書斎、ダイニング)や時間(例えば、朝、昼、晩)により決定されてもよい。空気清浄機43の制御内容の種類は、例えば、運転、停止、運転モードである。シャッター44の制御内容の種類は、例えば、開ける、閉じる、開度レベル、ブラインドの角度である。サッシ45の制御内容の種類は、例えば、サッシの角度である。給湯機46の制御内容の種類は、例えば、浴槽に湯を入れる動作の開始及び停止、自動又は手動による溜められた湯の沸き上げ動作の開始及び停止である。換気扇47の制御内容の種類は、例えば、運転、停止、運転モード、風量である。
制御開始条件設定処理は、入力部31からの入力に応じて、制御開始条件を設定する処理である。より詳細には、制御開始条件設定処理は、機器選択処理で選択された制御対象機器の制御開始条件を、入力部31からの入力に応じて、設定する処理である。制御開始条件設定処理は、機器選択処理により複数の制御対象機器が選択されている場合、複数の制御対象機器毎に制御開始条件を設定する。そのため、制御システム10によれば、よりユーザの好みに合った制御シーン情報を設定できる。
制御開始条件設定処理は、1以上の制御対象機器の種類に応じて制御開始条件の複数の異なる選択候補を提示してもよい。この場合、制御開始条件設定処理は、入力部31からの入力に応じて複数の異なる選択候補から選択された1以上の選択候補を制御開始条件に含めてもよい。この場合、ユーザが、制御開始条件を選択候補から選択できるから、制御開始条件を最初から全て自分で決める必要がない。そのため、ユーザが容易に制御開始条件を設定できる。
ここで、複数の異なる選択候補は、可変の判定値を含む可変選択候補を含んでいてもよい。この場合、制御開始条件設定処理は、可変選択候補を提示する際に可変選択候補の可変の判定値を基準値に設定し、可変選択候補が選択された場合に入力部31からの入力に応じて可変の判定値を設定する。この場合、ユーザが、選択候補から制御開始条件を選びながらも、選択候補の判定値をユーザの好みに合わせて変更できる。そのため、制御システム10によれば、よりユーザの好みに合った制御開始条件をユーザが容易に設定できる。
制御開始条件は、時間条件と環境条件との少なくとも一方を含む。また、制御開始条件は、遅延条件を含んでいてもよい。制御開始条件が、時間条件、環境条件、及び遅延条件のいずれを含むかは、機器に依存する。例えば、環境条件(例えば、温度に関する条件)は、エアコン41の制御開始条件に含まれてもよいが、照明装置42の制御開始条件には含まれていなくてもよい。なお、制御開始条件に含まれる全ての条件(時間条件、環境条件、遅延条件等)が満たされた場合に、制御開始条件が満たされたと判断される。
時間条件は、時間に関する条件である。時間条件の選択候補は、12時になったことや、1時間が経過したこと等であってもよい。また、時間条件の可変選択候補は、所望の時刻になったことや、所望の時刻から所望の時間が経過したこと等であってもよい。この場合、所望の時刻及び所望の時間が可変の判定値となる。所望の時刻の基準値は12時であってもよい。また、所望の時間の基準値は1時間であってもよい。また、時間条件が設定されていない場合、時間条件が常に満たされていると判断される。
環境条件は、施設200に関する計測情報(例えば、温度、湿度、環境情報)に関する条件である。例えば、環境条件の選択候補は、温度が24℃以上になったことや、湿度が50%以上になったことであってもよい。また、環境条件の可変選択候補は、温度が所望の温度以上になったことや、湿度が所望の湿度以上になったことであってもよい。この場合、所望の温度及び所望の湿度が可変の判定値となる。所望の温度の基準値は24℃であってもよい。また、所望の湿度の基準値は50%であってもよい。また、環境条件が設定されていない場合、環境条件が常に満たされていると判断される。
遅延条件は、制御シーン情報に基づく制御の開始からの遅延に関する条件である。例えば、遅延条件の選択候補は、制御シーン情報に基づく制御の開始と同時であることや、制御シーン情報に基づく制御の開始から5分経過したことを条件とする。また、遅延条件の可変選択候補は、制御シーン情報に基づく制御の開始から所望の時間が経過したことであってもよい。この場合、所望の時間が可変の判定値となる。所望の時間の基準値は5分であってもよい。このように、遅延条件は、制御シーン情報に基づく制御の開始と同時であること又は制御シーン情報に基づく制御の開始から所定時間経過したことを条件とする。なお、厳密な意味で制御シーン情報に基づく制御の開始と同時である必要はなく、制御シーン情報に基づく制御の開始と同時であるとみなせる程度であればよい。また、遅延条件が設定されていない場合、遅延条件が常に満たされていると判断される。
シーン開始条件設定処理は、入力部31からの入力に応じてシーン開始条件を設定する処理である。より詳細には、シーン開始条件設定処理は、制御シーン選択処理で選択された制御シーン情報のシーン開始条件を、入力部31からの入力に応じて、設定する処理である。そのため、制御システム10では、制御シーン情報に基づく制御が開始される条件をユーザが自身の好みに合わせて変更できる。シーン開始条件は、現在の時刻が開始タイミングに対応する時刻になることを条件とする。この場合、シーン開始条件設定処理は、入力部31からの入力に応じて開始タイミングを設定する。開始タイミングは、例えば、設定システム30が機器制御システム20に制御シーンに基づく動作を指示したタイミングや、所望の時刻である。そのため、制御システム10では、制御シーン情報に基づく制御が開始される条件をユーザが自身の好みに合わせて変更できる。
名称設定処理は、入力部31からの入力に応じて制御シーンの名称を設定する処理である。より詳細には、名称設定処理は、制御シーン選択処理で選択された制御シーン情報の名称を、入力部31からの入力に応じて、設定する処理である。そのため、制御システム10によれば、ユーザが制御シーン情報を識別しやすくなる。名称設定処理は、入力部31からの入力に応じて、6文字以内の名称を設定してもよい。名称設定処理は、情報端末1のソフトウェアキーボードで入力された文字列を制御シーン情報の名称に設定してもよい。
アイコン設定処理は、入力部31からの入力に応じて制御シーンのアイコンを設定する処理である。より詳細には、アイコン設定処理は、制御シーン選択処理で選択された制御シーン情報のアイコン用の画像を、入力部31からの入力に応じて、設定する処理である。そのため、制御システム10によれば、ユーザが制御シーン情報を識別しやすくなる。例えば、アイコン設定処理は、入力部31からの入力に応じて、予め用意されたアイコン用の画像から、制御シーン情報のアイコン用の画像を選択する。
次に、制御シーン設定部33の動作を、図3〜図9を参照して詳細に説明する。図3及び図4は、制御シーン設定部33の動作のフローチャートであり、図3は主に制御シーン選択処理を示し、図4は制御シーン設定処理を示す。なお、図4において、ステップS32,S33の順番は特に限定されない。
まず、図3のフローチャートに示すように、制御シーン設定部33は、制御シーン選択処理を実行し、図5に示す制御シーン選択画面G10を出力部32に表示する(S10)。制御シーン選択画面G10は、制御シーン情報に対応するアイコンB11〜B18を表示する。アイコンB11〜B18の各々の画像は、対応する制御シーン情報のアイコン用の画像及び名称を含む。図5では、アイコンB11〜B14、B16〜B18は、設定済みの制御シーン情報に対応する。アイコンB11は「起床」に対応する制御シーン情報に対応する。アイコンB12は「就寝」に対応する制御シーン情報に対応する。アイコンB13は「外出」に対応する制御シーン情報に対応する。アイコンB14は「在宅」に対応する制御シーン情報に対応する。また、アイコンB16は「寝室」に対応する制御シーン情報に対応し、アイコンB17は「書斎」に対応する制御シーン情報に対応し、アイコンB18は「ダイニング」に対応する制御シーン情報に対応する。一方、アイコンB15は、未設定の制御シーン情報に対応する。
この後に、ユーザが、入力部31を用いて制御シーン情報を選択すると(S11)、制御シーン設定部33は、ステップS11で選択された制御シーン情報が設定済みかどうかを判定する(S12)。ステップS11で選択された制御シーン情報が設定済みである場合(S12;YES)、制御シーン設定部33は、送信確認画面を表示する(S13)。送信確認画面は、ステップS11で選択された制御シーン情報を機器制御システム20に送信するか、再度制御シーン設定処理を行うかを確認するための画面である。送信確認画面は、制御シーン設定処理を行うことを示す「設定」、及び、ステップS11で選択された制御シーン情報を機器制御システム20に送信する「送信」に対応するボタンを表示する。この後に、ユーザが、入力部31を用いて処理を選択すると(S14)、制御シーン設定部33は、選択された処理が「設定」であるかどうかを判定する(S15)。ステップS14で選択された処理が「設定」である場合(S15;YES)、制御シーン設定部33は、制御シーン設定処理を行う(S21)。なお、ステップS14で選択された処理が「設定」でなければ(S15;NO)、制御シーン設定部33は、ステップS14で選択された処理が「送信」かどうかを判定する(S16)。ステップS14で選択された処理が「送信」である場合(S16;YES)、制御シーン設定部33は、ステップS14で選択された制御シーン情報を機器制御システム20に送信する(S17)。制御シーン設定部33が制御シーン情報を機器制御システム20に送信したタイミングが、設定システム30が機器制御システム20に制御シーンに基づく動作を指示したタイミングになる。ここで、エラーが発生した場合には、制御シーン設定部33は、エラー画面を表示してもよい。例えば、制御対象機器は、制御シーン情報の制御内容を実行できる場合に可応答(セット応答)を送信し、制御シーン情報の制御内容を実行できない場合に不可応答を送信してもよい。この場合、制御シーン設定部33は、所定時間内に、制御シーン情報に関連付けられた1又は複数の制御対象機器の全てから機器制御システム20が可応答を得られなかった場合に、エラーが発生したと判断してもよい。例えば、制御対象機器が起動していないか正常に動作していない場合や、制御対象機器との通信に失敗した場合、制御シーン設定部33はエラーが発生したと判断する。また、制御シーン情報に関連付けられた1又は複数の制御対象機器の少なくとも一つから機器制御システム20が不可応答を得た場合に、制御シーン設定部33はエラーが発生したと判断する。エラー画面は、例えば、エラーメッセージと、ユーザがエラーの発生を認識したことを確認するための「了解」に対応するボタンと、を表示する。エラーメッセージは、ユーザにエラーの発生を通知するためのメッセージである。エラーメッセージは、例えば、「一部の機器を制御できませんでした。機器の動作状態を確認ください。」といった内容である。このエラー画面において、ユーザが、入力部31を用いて「了解」に対応するボタンを選択すると、ステップS12に戻る。一方、ステップS14で選択された処理が「送信」でなければ(S16;NO)、ステップS14に戻り、ユーザによる処理の選択を待つ。
一方、ステップS12で選択された制御シーン情報が未設定の制御シーン情報である場合(S12;NO)、制御シーン設定部33は、ステップS12で選択された制御シーン情報について制御シーン設定処理を行うかを確認する設定確認画面を表示する(S18)。設定確認画面は、制御シーン設定処理を行うことを示す「設定」に対応するボタンを表示する。この後に、ユーザが、入力部31を用いて処理を選択すると(S19)、制御シーン設定部33は、ステップS19で選択された処理が「設定」であるかどうかを判定する(S20)。ステップS19で選択された処理が「設定」である場合(S20;YES)、制御シーン設定部33は、ステップS11で選択された制御シーン情報について制御シーン設定処理を行う(S21)。なお、ステップS19で選択された処理が「設定」でなければ(S20;NO)、ステップS19に戻り、ユーザによる処理の選択を待つ。
次に、制御シーン設定処理における制御シーン設定部33の動作を、図4のフローチャート及び図6〜図9を参照して説明する。まず、制御シーン設定部33は、図6に示す項目選択画面G20を出力部32に表示する(S22)。項目選択画面G20は、変更する内容を表す項目(名称、アイコン、開始タイミング、機器)に対応するボタンB21〜B26を表示する。図6では、ボタンB21は、制御シーン情報の名称を変更するためのボタンである。ボタンB22は、制御シーン情報のアイコンを変更するためのボタンである。ボタンB23は、制御シーン情報の開始タイミングを変更するためのボタンである。ボタンB24〜B26は、制御シーン情報の機器(制御対象機器)を変更するためのボタンである。ボタンB21〜B26の各々の画像は、「変更」という文字列を含む。また、項目選択画面G20は、制御シーン設定処理が終了することを示す項目(終了)に対応するボタンを表示する。
この後に、ユーザが、入力部31を用いて項目を選択すると(S23)、制御シーン設定部33は、ステップS23で選択された項目が「名称」かどうかを判定する(S24)。ステップS23で選択された項目が「名称」である場合(S24;YES)、制御シーン設定部33は、ステップS11で選択された制御シーン情報について、名称設定処理を行う(S25)。例えば、項目選択画面G20においてボタンB21が選択されると、制御シーン設定部33は名称設定処理を行う。名称設定処理では、制御シーン設定部33は、制御シーン情報の名称を入力するための画面を表示する。ユーザが入力部31を用いて制御シーン情報の名称を入力すると、制御シーン設定部33は、入力部31により入力された名称を、ステップS11で選択された制御シーン情報の名称として設定する。名称設定処理が完了すると、制御シーン設定部33は、ステップS22に戻り、再度、項目選択画面G20を出力部32に表示する。この場合、項目選択画面G20の制御シーン情報の名称欄には、ステップS25で設定された名称が表示される。
一方、ステップS23で選択された項目が「名称」でない場合(S24;NO)、制御シーン設定部33は、ステップS23で選択された項目が「アイコン」かどうかを判定する(S26)。ステップS23で選択された項目が「アイコン」である場合(S26;YES)、制御シーン設定部33は、ステップS11で選択された制御シーン情報について、アイコン設定処理を行う(S27)。例えば、項目選択画面G20においてボタンB22が選択されると、制御シーン設定部33はアイコン設定処理を行う。アイコン設定処理では、制御シーン設定部33は、制御シーン情報のアイコン用の画像を選択するための画面を表示する。ユーザが入力部31を用いて制御シーン情報のアイコン用の画像を選択すると、制御シーン設定部33は、入力部31により選択されたアイコン用の画像を、ステップS11で選択された制御シーン情報のアイコン用の画像として設定する。アイコン設定処理が完了すると、制御シーン設定部33は、ステップS22に戻り、再度、項目選択画面G20を出力部32に表示する。この場合、項目選択画面G20の制御シーン情報のアイコン欄には、ステップS27で設定されたアイコン用の画像が表示される。
一方、ステップS23で選択された項目が「アイコン」でない場合(S26;NO)、制御シーン設定部33は、ステップS23で選択された項目が「開始タイミング」かどうかを判定する(S28)。ステップS23で選択された項目が「開始タイミング」である場合(S28;YES)、制御シーン設定部33は、ステップS11で選択された制御シーン情報について、シーン開始条件設定処理を行う(S29)。例えば、項目選択画面G20においてボタンB23が選択されると、制御シーン設定部33はシーン開始条件設定処理を行う。シーン開始条件設定処理では、制御シーン設定部33は、制御シーン情報のシーン開始条件(開始タイミング)を選択するための画面を表示する。制御シーン設定部33は、設定システム30が機器制御システム20に制御シーンに基づく動作を指示するタイミングを指定するためのボタン、及び、任意の時刻を入力するためのボックスを表示する。ユーザが入力部31を用いて制御シーン情報の開始タイミングを入力すると、制御シーン設定部33は、入力部31により入力された開始タイミングを、ステップS11で選択された制御シーン情報の開始タイミングとして設定する。シーン開始条件設定処理が完了すると、制御シーン設定部33は、ステップS22に戻り、再度、項目選択画面G20を出力部32に表示する。この場合、項目選択画面G20の制御シーン情報の開始タイミング欄には、ステップS29で設定された開始タイミングが表示される。
一方、ステップS23で選択された項目が「開始タイミング」でない場合(S28;NO)、制御シーン設定部33は、ステップS23で選択された項目が「機器」かどうかを判定する(S30)。ステップS23で選択された項目が「機器」である場合(S30;YES)、制御シーン設定部33は、ステップS11で選択された制御シーン情報について、機器設定処理を行う(S31)。例えば、項目選択画面G20においてボタンB24〜B26のいずれかが選択されると、制御シーン設定部33は機器設定処理を行う。機器設定処理では、制御シーン設定部33は、図7に示すように、制御シーン情報の制御対象機器を選択するための機器選択画面G30を表示する。機器選択画面G30は、第1表示領域R30と、第2表示領域R31と、ボタンB31と、を表示する。第1表示領域R30は、選択可能な機器の種類を表示する。例えば、第1表示領域R30は、「エアコン」、「照明」、「空気清浄機」、「シャッター」、「サッシ」、「給湯機」、「換気扇」に対応するボタンを表示する。第2表示領域R31は、例えば、第1表示領域R30において選択された機器の種類に属する機器を表示する。図7では、第1表示領域R30において「エアコン」が選択されており、第2表示領域R31は、「エアコン」に属する機器(例えば、「エアコン1」、「エアコン2」、「エアコン3」、「エアコン4」、「エアコン5」)を選択するためのボタンを表示する。また、第2表示領域R31は、「エアコン」に属する機器を一括して選択するためのボタン(「全てのエアコン」)を表示する。ボタンB31は、図8に示す設定画面G40を表示するためのボタンである。ボタンB31の画像は、「次へ」という文字列を含む。制御シーン設定部33は、入力部31により選択された機器(ステップS31で選択された機器)を、ステップS11で選択された制御シーン情報の制御対象機器として設定する。そして、ボタンB31が選択されると、制御シーン設定部33は、図8に示す設定画面G40を表示する。
設定画面G40は、エアコンに対応する設定画面であり、変更する内容を表す項目に対応するボタンB41〜B45を表示する。ボタンB41〜B45の各々の画像は、「変更」という文字列を含む。
図8では、ボタンB41〜B44は、エアコンの制御内容を設定するためのボタンである。つまり、ボタンB41〜B44のいずれかが選択されることにより、制御内容設定処理が行われる(S32)。ボタンB41は、エアコンの運転モードを変更するためのボタンである。入力部31によりボタンB41が選択されると、制御シーン設定部33は、運転モードを選択するための画面を表示する。ユーザが入力部31を用いて運転モードを選択すると、制御シーン設定部33は、入力部31により選択された運転モードを、ステップS31で選択された機器の運転モードとして設定する。この後、制御シーン設定部33は、再度、設定画面G40を出力部32に表示する。この場合、設定画面G40の運転モードの欄には、設定された運転モードが表示される。ボタンB42は、エアコンの温度設定値を変更するためのボタンである。入力部31によりボタンB42が選択されると、制御シーン設定部33は、温度設定値を選択するための画面を表示する。ユーザが入力部31を用いて温度設定値を選択すると、制御シーン設定部33は、入力部31により選択された温度設定値を、ステップS31で選択された機器の温度設定値として設定する。この後、制御シーン設定部33は、再度、設定画面G40を出力部32に表示する。この場合、設定画面G40の温度設定値の欄には、設定された温度設定値が表示される。ボタンB43は、エアコンの風量を変更するためのボタンである。入力部31によりボタンB43が選択されると、制御シーン設定部33は、風量を選択するための画面を表示する。ユーザが入力部31を用いて風量を選択すると、制御シーン設定部33は、入力部31により選択された風量を、ステップS31で選択された機器の風量として設定する。この後、制御シーン設定部33は、再度、設定画面G40を出力部32に表示する。この場合、設定画面G40の風量の欄には、設定された風量を表す画像が表示される。ボタンB44は、エアコンの風向きを変更するためのボタンである。入力部31によりボタンB44が選択されると、制御シーン設定部33は、風向きを選択するための画面を表示する。ユーザが入力部31を用いて風向きを選択すると、制御シーン設定部33は、入力部31により選択された風向きを、ステップS31で選択された機器の風向きとして設定する。この後、制御シーン設定部33は、再度、設定画面G40を出力部32に表示する。この場合、設定画面G40の風向きの欄には、設定された風向きを表す画像が表示される。
図8では、ボタンB45は、エアコンの制御開始条件を変更するためのボタンである。つまり、ボタンB45が選択されることにより、制御開始条件設定処理が行われる(S33)。入力部31によりボタンB45が選択されると、制御シーン設定部33は、図9に示すような、制御開始条件を設定するための変更画面G50を出力部32に表示する。
変更画面G50は、第1表示領域R50と、第2表示領域R51と、第3表示領域R52と、を表示する。第1表示領域R50は、ステップS31で選択された機器に関して選択可能な環境条件の種類を表示する。例えば、第1表示領域R50は、「なし」、「温度」、「湿度」に対応するボタンを表示する。なお、複数の温度センサ51がある場合、「温度」に対応するボタンが選択されると、複数の温度センサ51のうちのどの温度センサ51を使用するかを選択するための画面を表示してもよい。また、複数の湿度センサ52がある場合、「湿度」に対応するボタンが選択されると、複数の湿度センサ52のうちのどの湿度センサ52を使用するかを選択する画面を表示してもよい。
第2表示領域R51は、第1表示領域R50において選択された制御開始条件の種類に属する条件を表示する。図9では、第1表示領域R50において「温度」が選択されており、第2表示領域R51は、「温度」に関する条件を選択するためのボタンB51,B52,B53,B54を表示する。「温度」に関する条件は、例えば、「温度が判定値に対する関係を満たす場合、エアコンを運転する」という内容である。第2表示領域R51は、条件の判定値を表示するボックスV50を表示する。ボタンB51は、ボックスV50に表示されている判定値を増加させるためのボタンである。ボタンB52は、ボックスV50に表示されている判定値を減少させるためのボタンである。ボタンB53,B54は、温度の判定値に対する関係を選択するためのボタンである。ボタンB53は、温度が判定値以上であることを、温度の判定値に対する関係として設定するためのボタンである。ボタンB54は、温度が判定値以下であることを、温度の判定値に対する関係として設定するためのボタンである。制御シーン設定部33は、第1表示領域R50及び第2表示領域R51から入力部31により選択された環境条件を、ステップS11で選択された制御シーン情報の制御開始条件に含める。
第3表示領域R52は、ステップS31で選択された機器に関して選択可能な遅延条件を表示する。例えば、第3表示領域R52は、「なし」、「5分後」、「10分後」、「15分後」に対応するボタンを表示する。制御シーン設定部33は、第3表示領域R52から入力部31により選択された遅れ条件を、ステップS11で選択された制御シーン情報の制御開始条件に含める。
また、変更画面G50は、ボタンB55を表示する。ボタンB55は、変更画面G50を閉じる(つまり、制御開始条件設定処理を終了する)ためのボタンである。ボタンB55の画像は、「決定」という文字列を含む。入力部31によりボタンB55が選択されると、制御シーン設定部33は、再度、設定画面G40を出力部32に表示する。この場合、設定画面G40の制御開始条件の欄(図8における「開始条件・遅れ制御」の欄)には、変更画面G50で設定された制御開始条件(環境条件及び遅れ条件)が表示される。
また、設定画面G40は、ボタンB46及びボタンB47を表示する。ボタンB46は、設定画面G40を閉じる(つまり、機器設定処理、制御内容設定処理、及び制御開始条件設定処理を含む処理を終了する)ためのボタンである。ボタンB46の画像は、「決定」という文字列を含む。入力部31によりボタンB46が選択されると、ステップS22に戻り、制御シーン設定部33は、再度、項目選択画面G20を出力部32に表示する。この場合、項目選択画面G20の制御シーン情報の機器の欄には、ステップS31で設定された機器、ステップS32で設定された制御内容、及び、ステップS33で設定された制御開始条件が表示される。ボタンB47は、図7に示す機器選択画面G30を表示するためのボタンである。ボタンB47の画像は、「戻る」という文字列を含む。なお、設定画面G40において、ボタンB46が選択されることなくボタンB47が選択された場合には、制御シーン設定部33は、初期化確認画面を表示してもよい。初期化確認画面は、例えば、入力された設定を反映せずに機器選択画面G30に戻るかどうかを確認するメッセージを表示する。このメッセージは、例えば、「未設定状態に戻します。よろしいですか?」といった内容である。また、初期化確認画面は、入力された設定を反映せずに機器選択画面G30に戻ることを承諾する「はい」に対応するボタンと、入力された設定を反映せずに機器選択画面G30に戻ることを承諾しない「いいえ」に対応するボタンと、を表示する。「はい」に対応するボタンが選択されると、制御シーン設定部33は、機器に関する情報を未設定状態(デフォルト状態)に設定し、機器選択画面G30を出力部32に表示する。「いいえ」に対応するボタンが選択されると、制御シーン設定部33は、再度、設定画面G40を出力部32に表示する。
一方、ステップS23で選択された項目が「機器」でない場合(S30;NO)、制御シーン設定部33は、ステップS23で選択された項目が「終了」かどうかを判定する(S34)。ステップS34で選択された項目が「終了」である場合(S34;YES)、制御シーン設定部33は、制御シーン設定処理を終了する。これによって、制御シーン情報が新たに設定される。なお、ステップS23で選択された項目が「終了」でなければ(S34;NO)、ステップS23に戻り、ユーザによる項目の選択を待つ。
機器制御システム20は、制御シーン情報のシーン開始条件が満たされたと判断すると、制御シーン情報に基づく制御(制御シーン実行処理)を開始するように構成される。より詳細には、機器制御システム20は、制御シーン設定部33から制御シーン情報を受け取ると、制御シーン情報に含まれるシーン開始条件が満たされたかどうかを判定するシーン開始判定処理を開始する。機器制御システム20は、制御シーン情報のシーン開始条件が満たされたと判断すると、制御シーン情報に基づく制御を開始する。本実施形態では、シーン開始条件は、現在の時刻が開始タイミングに対応する時刻になることを条件としている。したがって、機器制御システム20は、開始判定処理では、現在の時刻が開始タイミングに対応する時刻になったかどうかを判定する。
機器制御システム20は、制御シーン情報に基づく制御の開始後に制御開始条件が満たされたと判断すると、1又は複数の制御対象機器を制御内容で動作させるように構成される。より詳細には、機器制御システム20は、制御シーン情報に基づく制御の開始後に、制御開始条件が満たされたかどうかを判定する制御開始判定処理を開始する。制御開始判定処理では、機器制御システム20は、制御シーン情報に対応する1又は複数の制御対象機器毎に、制御開始条件が満たされたかどうかを判定する。機器制御システム20は、制御開始条件が満たされたと判定すると、この制御開始条件に対応する制御対象機器を対応する制御内容で動作させる。なお、機器制御システム20は、複数の制御シーン情報によって同じ機器に対して異なる制御内容が設定されている場合、シーン開始条件が満たされるタイミングがより遅い制御シーン情報の制御内容を優先する。
以下に、機器制御システム20の動作の一例を説明する。例えば、ユーザが、就寝前に、設定システム30により、表1に示す制御シーン情報(以下、必要に応じて「第1制御シーン情報」という)を選択し、機器制御システム20に送信したとする。なお、表1では、アイコンに関する情報は省略している。
機器制御システム20は、第1制御シーン情報を受け取ると、第1制御シーン情報に含まれるシーン開始条件が満たされたかどうかを判定するシーン開始判定処理を開始する。第1制御シーン情報では、シーン開始条件(開始タイミング)が「8:00」である。したがって、機器制御システム20は、現在の時刻が8:00になると、第1制御シーン情報に基づく制御を開始する。次に、機器制御システム20は、制御開始判定処理を実行し、制御対象機器であるエアコン41、照明装置42、及びシャッター44のそれぞれについて、制御開始条件が満たされたかどうかを判定する。エアコン41に関しては、制御内容は「運転」であり、制御開始条件は温度が24℃以上であるという環境条件だけである。したがって、機器制御システム20は、第1制御シーン情報に基づく制御の開始後に温度が24℃以上になると、エアコン41を動作させる。照明装置42に関しては、制御内容は「点灯」であり、制御開始条件は設定されていない。したがって、機器制御システム20は、第1制御シーン情報に基づく制御の開始と同時に照明装置42を点灯させる。シャッター44に関しては、制御内容は「開」であり、制御開始条件は、設定されていない。したがって、機器制御システム20は、第1制御シーン情報に基づく制御の開始と同時にシャッター44を開く。このように、機器制御システム20は、ユーザが設定した第1制御シーン情報に従って、機器(エアコン41、照明装置42、及びシャッター44)を制御する。
そして、8:00以降に、ユーザが、設定システム30により、表2に示す制御シーン情報(以下、必要に応じて「第2制御シーン情報」という)を選択し、機器制御システム20に送信したとする。なお、表2では、アイコンに関する情報は省略している。
機器制御システム20は、第2制御シーン情報を受け取ると、第2制御シーン情報に含まれるシーン開始条件が満たされたかどうかを判定するシーン開始判定処理を開始する。第2制御シーン情報では、シーン開始条件(開始タイミング)が「すぐ」であり、これは、設定システム30が機器制御システム20に制御シーンに基づく動作を指示したタイミングを示す。したがって、機器制御システム20は、第2制御シーン情報を受け取った直後に、第2制御シーン情報に基づく制御を開始する。次に、機器制御システム20は、制御開始判定処理を実行し、制御対象機器であるエアコン41、照明装置42、空気清浄機43、シャッター44、サッシ45、給湯機46、及び換気扇47のそれぞれについて、制御開始条件が満たされたかどうかを判定する。ここで、第2制御シーン情報は、シーン開始条件が満たされるタイミングが、第1制御シーン情報よりも遅い。そのため、第2制御シーン情報の制御内容が、第1制御シーン情報の制御内容より優先される。エアコン41に関しては、制御内容は「停止」であり、制御開始条件は設定されていない。したがって、機器制御システム20は、第2制御シーン情報に基づく制御の開始と同時にエアコン41を停止させる。照明装置42に関しては、制御内容は「消灯」であり、制御開始条件は5分後という遅延条件のみである。したがって、機器制御システム20は、第2制御シーン情報に基づく制御の開始から5分が経過すると照明装置42を消灯する。空気清浄機43に関しては、制御内容は「停止」であり、制御開始条件は設定されていない。したがって、機器制御システム20は、第2制御シーン情報に基づく制御の開始と同時に空気清浄機43を停止させる。シャッター44に関しては、制御内容は「閉」であり、制御開始条件は設定されていない。したがって、機器制御システム20は、第2制御シーン情報に基づく制御の開始と同時にシャッター44を閉じる。サッシ45に関しては、制御内容は「閉」であり、制御開始条件は設定されていない。したがって、機器制御システム20は、第2制御シーン情報に基づく制御の開始と同時にサッシ45を閉じる。給湯機46に関しては、制御内容は「停止」であり、制御開始条件は設定されていない。したがって、機器制御システム20は、第2制御シーン情報に基づく制御の開始と同時に給湯機46を停止させる。換気扇47に関しては、制御内容は「停止」であり、制御開始条件は設定されていない。したがって、機器制御システム20は、第2制御シーン情報に基づく制御の開始と同時に換気扇47を停止させる。このように、機器制御システム20は、ユーザが設定した第2制御シーン情報に従って、機器(エアコン41、照明装置42、空気清浄機43、シャッター44、サッシ45、給湯機46、及び換気扇47)を制御する。
以上述べた本実施形態の制御システム10は、機器制御システム20に制御シーンに応じて1以上の機器41〜47を制御させる制御シーン情報を設定する設定システム30を備える。設定システム30は、ユーザからの入力を受け付ける入力部31と、前記入力部31からの入力に応じて制御シーン情報を設定する制御シーン設定処理を行う制御シーン設定部33と、を有する。制御シーン情報は、1以上の機器41〜47のうち制御シーンに関連付けられる1又は複数の制御対象機器41〜47、1又は複数の制御対象機器41〜47の制御内容、及び1又は複数の制御対象機器41〜47の制御開始条件を示す情報を含む。制御シーン設定処理は、機器選択処理、制御内容設定処理、及び制御開始条件設定処理を含む。機器選択処理は、入力部31からの入力に応じて、1以上の機器41〜47から1又は複数の制御対象機器41〜47を選択する処理である。制御内容設定処理は、入力部31からの入力に応じて、制御内容を設定する処理である。制御開始条件設定処理は、入力部31からの入力に応じて、制御開始条件を設定する処理である。したがって、この制御システム10によれば、制御シーン情報をユーザが自身の好みに合わせて変更できる。
本実施形態の制御システム10は、例えば、コンピュータシステムが制御プログラムを実行することによって実現され得る。言い換えれば、制御プログラムは、コンピュータシステムにより実行されると、コンピュータシステムを本実施形態の制御システム10として機能させる。この制御プログラムによれば、制御システム10と同様に、制御シーン情報をユーザが自身の好みに合わせて変更できる。このような制御プログラムは、例えば、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の記録媒体に記録されてコンピュータシステムに提供されてもよいし、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよい。ここで、コンピュータシステムは、1又は複数のコンピュータで構成されるシステムを意味する。例えば、制御システム10は、情報端末1及びコントローラ2に加えてサーバ装置3を備えてもよい。この場合、コントローラ2ではなく、サーバ装置3が制御シーン設定部33として機能してもよい。また、制御システム10は、例えば、情報端末1とコントローラ2とサーバ装置3とのうちの少なくとも1つの装置によって構成されてもよい。例えば、情報端末1、コントローラ2、及びサーバ装置3のうち2以上の装置が制御システム10の機能を分担してもよい。また、制御システム10の少なくとも一部の機能は、例えば、クラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されてもよい。
言い換えれば、コンピュータシステムが、制御プログラムを実行することによって、次の制御方法を実行する。すなわち、制御方法は、機器制御システム20に制御シーンに応じて1以上の機器41〜47を制御させる制御シーン情報を設定する設定方法を含む。制御シーン情報は、1以上の機器41〜47のうち制御シーンに関連付けられる1又は複数の制御対象機器41〜47、1又は複数の制御対象機器41〜47の制御内容、及び1又は複数の制御対象機器41〜47の制御開始条件を示す情報を含む。機器制御システム20は、制御シーンの開始後に制御開始条件が満たされたと判断すると、1又は複数の制御対象機器41〜47を制御内容で動作させるように構成される。設定方法は、コンピュータシステムにより使用者からの入力に応じて1以上の機器41〜47から1又は複数の制御対象機器41〜47を選択する。設定方法は、さらに、コンピュータシステムにより使用者からの入力に応じて制御内容を設定する。設定方法は、さらに、コンピュータシステムにより使用者からの入力に応じて制御開始条件を設定する。この制御方法によれば、制御システム10と同様に、制御シーン情報をユーザが自身の好みに合わせて変更できる。
2.変形例
本発明の実施形態は、上記の実施形態に限定されない。上記の実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
例えば、変形例では、制御システム10は、機器制御システム20を含んでいなくてもよい。つまり、制御システム10は、少なくとも設定システム30を含んでいればよい。
例えば、変形例では、制御シーン設定処理は、少なくとも、機器選択処理、制御内容設定処理、及び、制御開始条件設定処理を含んでいればよい。つまり、名称設定処理、アイコン設定処理、及び、シーン開始条件設定処理は必須ではない。
例えば、変形例では、制御開始条件設定処理は、複数の制御対象機器の属性毎に、制御開始条件を設定してもよい。ここで、属性は、例えば、特定の制御対象機器に共通する情報である。属性は、例えば、機器の種類(エアコン、照明装置等)、機器の設置場所(例えば、1階、2階、書斎、ダイニング等)、機器の用途(空調、防犯、照明等)である。この変形例によれば、よりユーザの好みに合った制御シーン情報を設定できる。
例えば、変形例では、制御シーン情報は、優先度を含んでいてもよい。この場合、制御シーン設定処理は、入力部31からの入力に応じて、優先度を設定する優先度設定処理を含んでもよい。例えば、機器制御システム20は、複数の制御シーン情報によって同じ機器に対して異なる制御内容が設定されている場合、優先度がより高い制御シーン情報の制御内容を優先するように構成される。
上記実施形態では、出力部33は、横長の画面を表示する。しかし、変形例では、出力部33は、縦長の画面を表示してもよい。また、出力部33の画面上における各種情報(メッセージやボタン)の位置も、特に限定されない。要するに、必要な情報が表示されていれば、画面の形状や画面上における各種情報の位置は適宜変更されてもよい。
3.態様
上記実施形態及び変形例から明らかなように、本発明に係る第1の態様の制御システム(10)は、機器制御システム(20)に制御シーンに応じて1以上の機器(41〜47)を制御させる制御シーン情報を設定する設定システム(30)を備える。前記設定システム(30)は、ユーザからの入力を受け付ける入力部(31)と、前記入力部(31)からの入力に応じて前記制御シーン情報を設定する制御シーン設定処理を行う制御シーン設定部(33)と、を有する。前記制御シーン情報は、前記1以上の機器(41〜47)のうち前記制御シーンに関連付けられる1又は複数の制御対象機器(41〜47)を示す情報を含む。また、前記制御シーン情報は、前記1又は複数の制御対象機器(41〜47)の制御内容を示す情報を含む。さらに、前記制御シーン情報は、前記1又は複数の制御対象機器(41〜47)の制御開始条件を示す情報を含む。前記機器制御システム(20)は、前記制御シーン情報に基づく制御の開始後に前記制御開始条件が満たされたと判断すると、前記1又は複数の制御対象機器(41〜47)を前記制御内容で動作させるように構成される。前記制御シーン設定処理は、機器選択処理、制御内容設定処理、及び制御開始条件設定処理を含む。前記機器選択処理は、前記入力部(31)からの入力に応じて、前記1以上の機器(41〜47)から前記1又は複数の制御対象機器(41〜47)を選択する処理である。前記制御内容設定処理は、前記入力部(31)からの入力に応じて、前記制御内容を設定する処理である。前記制御開始条件設定処理は、前記入力部(31)からの入力に応じて、前記制御開始条件を設定する処理である。
第1の態様によれば、制御シーン情報をユーザが自身の好みに合わせて変更できる。
本発明に係る第2の態様の制御システム(10)は、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第2の態様では、前記制御シーン情報は、さらに、シーン開始条件を示す情報を含む。前記機器制御システム(20)は、前記制御シーン情報の前記シーン開始条件が満たされたと判断すると、前記制御シーン情報に基づく制御を開始するように構成される。前記制御シーン設定処理は、さらに、前記入力部(31)からの入力に応じて前記シーン開始条件を設定するシーン開始条件設定処理を含む。
第2の態様によれば、制御シーン情報に基づく制御が開始される条件をユーザが自身の好みに合わせて変更できる。
本発明に係る第3の態様の制御システム(10)は、第2の態様との組み合わせにより実現され得る。第3の態様では、前記シーン開始条件は、現在の時刻が開始タイミングに対応する時刻であることを条件とする。前記シーン開始条件設定処理は、前記入力部(31)からの入力に応じて前記開始タイミングを設定する。
第3の態様によれば、制御シーン情報に基づく制御が開始されるタイミングをユーザが自身の好みに合わせて変更できる。
本発明に係る第4の態様の制御システム(10)は、第1〜第3の態様のいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第4の態様では、前記制御開始条件設定処理は、前記複数の制御対象機器(41〜47)毎、又は、前記複数の制御対象機器(41〜47)の属性毎に、前記制御開始条件を設定する。
第4の態様によれば、よりユーザの好みに合った制御シーン情報を設定できる。
本発明に係る第5の態様の制御システム(10)は、第1〜第4の態様のいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第5の態様では、前記制御シーン情報は、前記制御シーンの名称を示す情報を含む。前記制御シーン設定処理は、さらに、前記入力部(31)からの入力に応じて前記制御シーンの前記名称を設定する名称設定処理を含む。
第5の態様によれば、ユーザが制御シーン情報を識別しやすくなる。
本発明に係る第6の態様の制御システム(10)は、第5の態様との組み合わせにより実現され得る。第6の態様では、前記設定システム(30)は、画面を表示する出力部(32)をさらに有する。前記制御シーン設定部(33)は、さらに、前記入力部(31)からの入力に応じて前記制御シーン情報を選択する制御シーン選択処理を行うように構成される。前記制御シーン選択処理は、前記制御シーン情報の前記名称を前記画面に表示する。
第6の態様によれば、ユーザが制御シーン情報を選択しやすくなる。
本発明に係る第7の態様の制御システム(10)は、第1〜第6の態様のいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第7の態様では、前記制御開始条件は、時間条件と環境条件との少なくとも一方を含む。
第7の態様によれば、よりユーザの好みに合った制御シーン情報を設定できる。
本発明に係る第8の態様の制御システム(10)は、第1〜第7の態様のいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第8の態様では、前記制御開始条件設定処理は、前記1以上の制御対象機器(41〜47)の種類に応じて前記制御開始条件の複数の異なる選択候補を提示する。前記制御開始条件設定処理は、前記入力部(31)からの入力に応じて前記複数の異なる選択候補から選択された1以上の選択候補を前記制御開始条件に含める。
第8の態様によれば、ユーザが容易に制御開始条件を設定できる。
本発明に係る第9の態様の制御システム(10)は、第8の態様との組み合わせにより実現され得る。第9の態様では、前記複数の異なる選択候補は、可変の判定値を含む可変選択候補を含む。前記制御開始条件設定処理は、前記可変選択候補を提示する際に前記可変選択候補の前記可変の判定値を基準値に設定し、前記可変選択候補が選択された場合に前記入力部(31)からの入力に応じて前記可変の判定値を設定する。
第9の態様によれば、ユーザが容易に、よりユーザの好みに合った制御開始条件を設定できる。
本発明に係る第10の態様の制御システム(10)は、第1〜第9の態様のいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第10の態様では、前記制御開始条件は、さらに、遅延条件を含む。前記遅延条件は、前記制御シーン情報に基づく制御の開始と同時であること又は前記制御シーン情報に基づく制御の開始から所定時間経過したことを条件とする。
第10の態様によれば、よりユーザの好みに合った制御開始条件をユーザが容易に設定できる。
本発明に係る第11の態様の制御システム(10)は、第1〜第10の態様のいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第11の態様では、制御システム(10)は、前記機器制御システム(20)をさらに含む。
第11の態様によれば、制御シーン情報をユーザが自身の好みに合わせて変更できる。
本発明に係る第12の態様の制御方法は、機器制御システム(20)に制御シーンに応じて1以上の機器(41〜47)を制御させる制御シーン情報を設定する設定方法を含む。前記制御シーン情報は、前記1以上の機器(41〜47)のうち前記制御シーンに関連付けられる1又は複数の制御対象機器(41〜47)を示す情報を含む。前記制御シーン情報は、さらに、前記1又は複数の制御対象機器(41〜47)の制御内容を示す情報を含む。前記制御シーン情報は、さらに、前記1又は複数の制御対象機器(41〜47)の制御開始条件を示す情報を含む。前記機器制御システム(20)は、前記制御シーンの開始後に前記制御開始条件が満たされたと判断すると、前記1又は複数の制御対象機器(41〜47)を前記制御内容で動作させるように構成される。前記設定方法は、コンピュータシステム(100)により、使用者からの入力に応じて前記1以上の機器(41〜47)から前記1又は複数の制御対象機器(41〜47)を選択する。前記設定方法は、さらに、前記コンピュータシステム(100)により、前記使用者からの入力に応じて前記制御内容を設定する。前記設定方法は、さらに、前記コンピュータシステム(100)により、前記使用者からの入力に応じて前記制御開始条件を設定する。
第12の態様によれば、制御シーン情報をユーザが自身の好みに合わせて変更できる。
本発明に係る第13の態様の制御プログラムは、コンピュータシステム(100)により実行されると、前記コンピュータシステム(100)を制御システム(10)として機能させるプログラムである。前記制御システム(10)は、機器制御システム(20)に制御シーンに応じて1以上の機器(41〜47)を制御させる制御シーン情報を設定する設定システム(30)を備える。前記設定システム(30)は、ユーザからの入力を受け付ける入力部(31)と、前記入力部(31)からの入力に応じて前記制御シーン情報を設定する制御シーン設定処理を行う制御シーン設定部(33)と、を有する。前記制御シーン情報は、前記1以上の機器(41〜47)のうち前記制御シーンに関連付けられる1又は複数の制御対象機器(41〜47)を示す情報を含む。前記制御シーン情報は、さらに、前記1又は複数の制御対象機器(41〜47)の制御内容を示す情報を含む。前記制御シーン情報は、さらに、前記1又は複数の制御対象機器(41〜47)の制御開始条件を示す情報を含む。前記機器制御システム(20)は、前記制御シーンの開始後に前記制御開始条件が満たされたと判断すると、前記1又は複数の制御対象機器(41〜47)を前記制御内容で動作させるように構成される。前記制御シーン設定処理は、機器選択処理、制御内容設定処理、及び制御開始条件設定処理を含む。前記機器選択処理は、前記入力部(31)からの入力に応じて、前記1以上の機器(41〜47)から前記1又は複数の制御対象機器(41〜47)を選択する処理である。前記制御内容設定処理は、前記入力部(31)からの入力に応じて、前記制御内容を設定する処理である。前記制御開始条件設定処理は、前記入力部(31)からの入力に応じて、前記制御開始条件を設定する処理である。
第13の態様によれば、制御シーン情報をユーザが自身の好みに合わせて変更できる。