JP2018006905A - 無線通信システム、基地局、移動局及び識別番号設定方法 - Google Patents

無線通信システム、基地局、移動局及び識別番号設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】キャリアアグリゲーション(CA)の実行時に識別情報の割り当てを行わなくても複数のセルに共通する識別番号をCA対応の移動局に割り当てることが可能な無線通信システムを提供する。【解決手段】無線通信システムは、互いに異なる周波数を利用する複数のセルを設定する基地局2と、移動局3とを有する。この無線通信システムにおいて、移動局3は、複数のセルのうちの二つ以上のセルを利用して基地局と無線通信する可能性に応じて規定される複数のクラスのうちの移動局が属するクラスを基地局2へ通知する。一方、基地局2は、複数のセルの何れかについて、複数のセルのそれぞれに規定される複数のクラスのそれぞれに対応する複数の識別番号群のうちの通知されたクラスに対応する識別番号群の中から識別番号を選択してその識別番号を移動局3に割り当てる。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、基地局が設定するセルを介して移動局と基地局とが無線通信する無線通信システム、及び、そのような無線通信システムで利用される基地局、移動局及び識別番号設定方法に関する。
無線通信システムにおいて、動画像データをストリーミングするアプリケーションなど、大容量のデータを通信するアプリケーションが利用されるようになっている。そのため、無線通信システムにおける通信容量または通信速度を向上する技術が研究されている。例えば、そのような技術の一例として、互いに異なる周波数を利用する複数のセルを同時に通信に使用するキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation, CA)が提案されている。CA機能は、第3世代パートナーシッププロジェクト(Third Generation Partnership Project、3GPP)により標準化が進められている通信規格であるロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution)-Advanced(LTE-Advanced)において検討されている。
CAが実施される場合、同一のエリアに対して互いに異なる周波数を利用する複数のセルが設定される。そのような複数のセルで利用される複数の周波数はコンポーネントキャリアと呼ばれる。そしてコンポーネントキャリアのうち、主となるキャリアはプライマリコンポーネントキャリア(Primary Component Carrier, PCC)と呼ばれ、それ以外のキャリアはセカンダリコンポーネントキャリア(Secondary Component Carrier, SCC)と呼ばれる。PCCに対応するセルは、例えば、プライマリセル(Primary Cell, PCell)と呼ばれ、一方、SCCに対応するセルは、例えば、セカンダリセル(Secondary Cell, SCell)と呼ばれる。
ここで、基地局は、移動局を識別するために、移動局ごとに、Cell Radio Network Temporary Identifier(C-RNTI)と呼ばれる端末IDを割り当てる。例えば、基地局は、移動局と基地局間の接続を確立する際に、Random-Access Channel(RACH) ProcedureにてC-RNTIを移動局に割り当てる。そして接続中において、移動局は、C-RNTIにより識別される。これにより、基地局は、移動局ごとに独立した無線通信を行うことが可能となる。CAを利用しない移動局は、一つのセルを介して基地局と接続されるため、LTEでは、C-RNTIは、セルごとに1〜65523までの値として設定可能となっている(例えば、3GPP TS36.321 V12.7.0、3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Medium Access Control (MAC) protocol specification(Release 12), pp.66-67を参照)。
CAが実施される場合、移動局は、同時に複数のセル(すなわち、PCellと一つ以上のSCell)を介して基地局と無線通信するため、その複数のセルについて互いに共通するC-RNTIの値が移動局に割り当てられることが求められる。しかし、移動局が保持可能なC-RNTIは一つであるため、着目する移動局についてCAの利用を開始する時点において、PCellにおいてその移動局に割り当てられていたC-RNTIの値が、SCellに該当するセルにおいて、既に他の移動局に割り当てられている可能性がある。その結果、基地局は、CAを構成する複数のセルについて共通するC-RNTIの値を移動局に割り当てることができないことがある。
一方、CAの実行時に端末に払い出されるべきC-RNTI番号の枯渇を回避する技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に開示された通信システムでは、基地局は、その基地局の全セルのうち何れか一つのセルを用いた第1の通信が行われる場合に、端末を識別するための所定数の識別番号から、全セルの各々に固有の識別番号である第1の識別番号を端末に払い出す。一方、端末との間で全セルのうち二つ以上のセルを同時に用いた第2の通信が行われる場合、基地局は、第1の識別番号を除く所定数の識別番号から、二つ以上のセルに共通する識別番号である第2の識別番号を端末に払い出す。また、所定数の識別番号は、第1の識別番号を含む複数の識別番号である第1の識別番号群と、第2の識別番号を含む複数の識別番号である第2の識別番号群とに予め区分される。そして基地局は、第1の通信が行われる場合に、第1の識別番号群から第1の識別番号を端末に払い出し、第2の通信が行われる場合に、第2の識別番号群から第2の識別番号を端末に払い出す。
特開2015−233247号公報
特許文献1に開示された技術では、第1の通信と第2の通信のうちの実行される方に応じた識別番号が基地局から端末に払い出される。そのため、基地局と端末との通信が第1の通信と第2の通信間で切り替わる度に識別番号の払い出しが行われることが必要となる。
一つの側面では、本発明は、CAの実行時に識別番号の割り当てを行わなくても、複数のセルに共通する識別番号をCA対応の移動局に割り当てることが可能な無線通信システムを提供することを目的とする。
一つの実施形態によれば、互いに異なる周波数を利用する複数のセルを設定する基地局と、移動局とを有する無線通信システムが提供される。この無線通信システムにおいて、移動局は、複数のセルのうちの二つ以上のセルを利用して基地局と無線通信する可能性に応じて規定される複数のクラスのうちの移動局が属するクラスを基地局へ通知する。基地局は、複数のセルの何れかについて、複数のセルのそれぞれに規定される複数のクラスのそれぞれに対応する複数の識別番号群のうちの通知されたクラスに対応する識別番号群の中から識別番号を選択してその識別番号を移動局に割り当てる。
他の実施形態によれば、互いに異なる周波数を利用する複数のセルを設定する基地局と、移動局とを有する無線通信システムにおける識別番号設定方法が提供される。この識別番号設定方法は、移動局が、複数のセルのうちの二つ以上のセルを利用して基地局と無線通信する可能性に応じて規定される複数のクラスのうちの移動局が属するクラスを基地局へ通知し、基地局が、複数のセルの何れかについて、複数のセルのそれぞれに規定される複数のクラスのそれぞれに対応する複数の識別番号群のうちの通知されたクラスに対応する識別番号群の中から識別番号を選択してその識別番号を移動局に割り当てることを含む。
さらに他の実施形態によれば、互いに異なる周波数を利用する複数のセルを設定する基地局が提供される。この基地局は、移動局に対して無線信号を送信し、または移動局から無線信号を受信する無線処理部と、複数のセルのそれぞれに規定される、複数のセルのうちの二つ以上のセルを利用して移動局と基地局間の無線通信の実行可能性に応じて規定される複数のクラスのそれぞれに対応する複数の識別番号群を記憶する記憶部と、移動局から無線処理部を介して受信した、複数のクラスのうちの移動局が属するクラスを表す情報に基づいて、複数の識別番号群のうちの移動局が属するクラスに対応する識別番号群の中から識別番号を選択してその識別番号を移動局に割り当てる制御部を有する。
さらに他の実施形態によれば、移動局が提供される。この移動局は、互いに異なる周波数を利用する複数のセルを設定する基地局に対して無線信号を送信し、または基地局から無線信号を受信する無線処理部と、基地局から受信した、複数のセルのうちの二つ以上のセルを利用して移動局と基地局間の無線通信の実行可能性に応じて規定される複数のクラスのそれぞれに対応する、ランダムアクセス手順において移動局を識別するための複数の識別番号群を表す情報に基づいて、複数のクラスのうちの移動局が属するクラスに対応する識別番号群に含まれる識別番号を選択し、選択した識別番号を表す情報を含む無線信号を無線処理部を介して基地局へ通知する制御部を有する。
CAの実行時に識別番号の割り当てを行わなくても、複数のセルに共通する識別番号をCA対応の移動局に割り当てることができる。
一つの実施形態による無線通信システムの概略構成図である。 C-RNTIの割り当て手順を示すシーケンス図である。 基地局の概略構成図である。 基地局による、C-RNTIの割り当て処理の動作フローチャートである。 移動局の概略構成図である。 UE catgoryとCAの実施可能性に関するクラスの対応関係を表すテーブルの一例を示す図である。 UE catgoryとCAの実施可能性に関するクラスの対応関係を表すテーブルの他の一例を示す図である。 変形例による、C-RNTIの割り当て手順を示すシーケンス図である。
以下、図を参照しつつ、一つの実施形態による無線通信システムについて説明する。
この無線通信システムでは、基地局は、互いに異なる周波数を利用する複数のセルを設定し、その複数のセルのうちの二つ以上を利用して、移動局とCAを用いた無線通信を行うことが可能となっている。そして基地局は、C-RNTIの値の全範囲を、CAを実行する可能性に応じた複数のクラスのそれぞれに対応する番号群ごとに区分する。また基地局は、移動局と基地局間の接続を確立する際に、移動局から、何れのクラスに該当するかの通知を受ける。そして基地局は、通知されたクラスに対応するC-RNTIの番号群から、移動局に割り当てるC-RNTIの値を選択する。これにより、この無線通信システムは、CAの実行時にC-RNTIの割り当てを行わなくても、移動局に対してCAを実施する複数のセルに共通のC-RNTIの値を割り当てることを可能とする。
本実施形態は、例えば、LTE-Advancedに準拠した無線通信システムとする。しかし、本実施形態は、一つの基地局が利用する周波数が互いに異なる複数のセルを設定し、移動局がそれら複数のセルを介して基地局と無線通信することが可能な他の様々な無線通信システムであってもよい。その際には、その無線通信システムにおいて、C-RNTIに対応する、ランダムアクセス手順において移動局を識別するための識別番号の割り当てが、本実施形態と同様に行われればよい。
図1は、一つの実施形態による無線通信システムの概略構成図である。無線通信システム1は、基地局2と、移動局3とを有する。なお、図1では、例示として、無線通信システム1には、1台の基地局が含まれる。しかし、無線通信システム1に含まれる基地局の数は1台に限られず、複数であってもよい。同様に、無線通信システム1に含まれる移動局の数も1台に限られず、複数であってもよい。
基地局2は、例えば、LTE-AdvancedにおけるEvolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E-UTRAN) NodeB(eNB)である。そして基地局2は、移動局3とコアネットワーク間の通信を中継する。そのために、基地局2は、例えば、S1インターフェースに従って上位ノード(図示せず)と接続されている。また基地局2は、例えば、X2インターフェースに従って他の基地局と接続されていてもよい。
基地局2は、その基地局と移動局とが通信可能なエリアに対して、複数の周波数を用いることにより、複数のセルを設定する。例えば、基地局2は、3個のセル2a、2b、2cを設定する。そしてセル2a、2b、2cでは、互いに異なる周波数が移動局3との無線通信に利用される。本実施形態では、基地局2と移動局3間の無線通信においてCAを実施することが可能なように、セル2a、2b、2cは、同一のエリアに設定される。
移動局3は、CA対応の移動局、あるいは、CA非対応の移動局である。そして移動局3は、基地局2が設定するセルの何れかに在圏している場合に、基地局2と無線通信可能となる。その際、移動局3がCAに対応していれば、移動局3は、CAを実施することにより、複数のセルを用いて基地局2と無線通信してもよい。
以下、移動局3に対するC-RNTIの割り当て手順の詳細について説明する。
本実施形態では、基地局2は、セルごとに、CAを実施する可能性があるか否かを基地局2の局情報に基づいて判定する。なお、局情報は、予め設定され、例えば、基地局2が有する記憶部に保存される。そして基地局2は、CAを実施する可能性があるセルについて、C-RNTIの値の全範囲(例えば、1〜65523)を、CAを実施する可能性に応じた複数のクラスごとに区分する。本実施形態では、CAを実施する可能性が高い方から順に、「CAを実施する可能性が極めて高い」、「CAを実施する可能性がある」、及び「CA非対応」の3個のクラスが設定される。このうち、「CA非対応」クラスに属する移動局については、CAは実施されず、その他のクラスに属する移動局については、CAが実施される可能性がある。そこで、基地局2は、C-RNTIの値の全範囲を、「CAを実施する可能性が極めて高い」クラスに対応する識別番号群、「CAを実施する可能性がある」クラスに対応する識別番号群、及び「CA非対応」クラスに対応する識別番号群に区分する。なお、以下では、説明の便宜上、「CAを実施する可能性が極めて高い」クラスに対応する識別番号群を「高確率CA実施群」と呼び、「CAを実施する可能性がある」クラスに対応する識別番号群を「低確率CA実施群」と呼ぶ。そして「CA非対応」クラスに対応する識別番号群を「CA非対応群」と呼ぶ。
高確率CA実施群と低確率CA実施群の境界、及び、低確率CA実施群とCA非対応群の境界は、それぞれ、固定値として予め設定されてもよい。あるいは、基地局2は、直近の一定期間における、CAの実施回数、及び、基地局2と接続されたCA対応の移動局数などの統計情報に基づいて、それらの境界を設定してもよい。例えば、基地局2は、次式に従って、高確率CA実施群と低確率CA実施群の境界SpaceForCAUE、及び、低確率CA実施群とCA非対応群の境界SpaceForPsblCAUEを算出する。
Figure 2018006905
ここで、CRNTINUMは、C-RNTIの取り得る値の総数であり、例えば、65523である。また、CaUeNumは、直近の所定期間において何れかのセルを用いてCAを実施した移動局の数を表す。またCaUeCntNumは、直近の所定期間において何れかのセルと接続されたCA対応移動局の数を表す。そしてNonCaContNumは、直近の所定期間において何れかのセルと接続されたCA非対応移動局の数を表す。なお、CaUeNum、CaUeCntNum及びNonCaContNumには、C-RNTIの値が足りずにC-RNTIの値が割り当てられなかった移動局の数も含める。また関数Ceiling()は、天井関数である。
基地局2は、例えば、C-RNTIの値の範囲のうち、1〜SpaceForCAUEを高確率CA実施群とし、(SpaceForCAUE+1)〜SpaceForPsblCAUEを低確率CA実施群とし、(SpaceForPsblCAUE+1)〜CRNTINUMをCA非対応群とする。
図2は、本実施形態による、移動局3に対するC-RNTIの割り当て手順を示すシーケンス図である。
基地局2は、移動局3がCAを実施する可能性に応じた複数のクラスの何れに属するかを知るために、RACH Procedureで移動局3を識別するために利用されるThe Random Access Preamble IDentifierの値の範囲をクラスごとに区分する。そして基地局2は、クラスごとの値の範囲を表す情報を移動局へ通知する(ステップS101)。例えば、基地局2は、「CAを実施する可能性が極めて高い」クラスに相当する範囲と「CAを実施する可能性がある」クラスに相当する範囲との境界値PreCaltoCahth(例えば、42)を設定する。同様に、基地局2は、「CAを実施する可能性がある」クラスに相当する範囲と「CA非対応」クラスに相当する範囲との境界値PreNonCatoCalth(例えば、21)を設定する。そして基地局2は、例えば、境界値PreCaltoCahth及び境界値PreNonCatoCalthを、System Informationに含め、そのSystem Informationを報知制御チャネルを介して移動局へ通知する。なお、The Random Access Preamble IDentifierは、3GPP TS 36.321に規定されており、System Informationは、3GPP TS 36.331に規定されている。
移動局3は、「CAを実施する可能性が極めて高い」、「CAを実施する可能性がある」及び「CA非対応」の何れのクラスに属するかを判定する。その際、移動局3は、例えば、例えば、自装置にて実行されているアプリケーション、基地局2から受信する無線信号の品質、または、移動局3の仕様などに応じて、移動局3が属するクラスを判定する。そして移動局3は、クラスごとのThe Random Access Preamble IDentifier値の範囲を表す情報を参照して、自装置が属するクラスに相当するThe Random Access Preamble IDentifierの値を選択する(ステップS102)。
例えば、移動局3が「CA非対応」クラスに属していれば、移動局3は、0〜PreNonCatoCalthの範囲からThe Random Access Preamble IDentifierの値を選択する。また、移動局3が「CAを実施する可能性がある」クラスに属していれば、移動局3は、(PreNonCatoCalth+1)〜PreCaltoCahthの範囲からThe Random Access Preamble IDentifierの値を選択する。さらにまた、移動局3が「CAを実施する可能性が極めて高い」クラスに属していれば、移動局3は、(PreCaltoCahth +1)〜The Random Access Preamble IDentifierの最大値(例えば、63)の範囲からThe Random Access Preamble IDentifierの値を選択する。
移動局3は、RACH Procedureにおいて、選択したThe Random Access Preamble IDentifierの値を含むRACH preambleを生成し、そのRACH preambleを基地局2へ送信する(ステップS103)。
基地局2は、移動局から受信したRACH preambleに含まれるThe Random Access Preamble IDentifierの値に基づいて、移動局3が何れのクラスに属するかを判定する。そして基地局2は、移動局3が属するクラスに対応する識別番号群からC-RNTIの値を選択し、選択したC-RNTIの値を移動局3に割り当てる(ステップS104)。すなわち、受信したThe Random Access Preamble IDentifierの値が、0〜PreNonCatoCalthの範囲に含まれていれば、基地局2は、移動局3は「CA非対応」クラスに属すると判定する。そして基地局2は、移動局が在圏するセルの何れか一つについて、CA非対応群に含まれるC-RNTIの値を選択し、そのC-RNTIの値を移動局に割り当てる。
また、受信したThe Random Access Preamble IDentifierの値が、(PreNonCatoCalth+1)〜PreCaltoCahthの範囲に含まれていれば、基地局2は、移動局3は「CAを実施する可能性がある」クラスに属すると判定する。そして基地局2は、移動局3が在圏するセルの何れか一つについて、低確率CA実施群に含まれるC-RNTIの値を選択し、そのC-RNTIの値を移動局に割り当てる。
さらに、受信したThe Random Access Preamble IDentifierの値が、(PreCaltoCahth+1)よりも大きければ、基地局2は、移動局3は「CAを実施する可能性が極めて高い」クラスに属すると判定する。そして基地局2は、移動局3が在圏するセルのうち、CAを実施する可能性がある2以上のセルのそれぞれについて、高確率CA実施群に含まれる同じC-RNTIの値を選択し、そのC-RNTIの値を移動局3に割り当てる。これにより、CAの実施に利用される複数のセルにおいて、移動局3に対して共通のC-RNTIの値が確保される。
基地局2は、割り当てるC-RNTIの値を、RACH responseに含めて移動局3へ通知する(ステップS105)。そして接続が確立されている間、基地局2と移動局3とは、そのC-RNTIの値を利用して無線通信する(ステップS106)。なお、移動局3が「CAを実施する可能性がある」クラスに属している場合において、CAが実施される場合、基地局2は、PCellにてその移動局に対して既に割り当てられているC-RNTIの値を、SCellとなるセルについても割り当てればよい。
以下、本実施形態による無線通信システムに含まれる基地局及び移動局の詳細について説明する。
図3は、基地局2の概略構成図である。
基地局2は、アンテナ21と、無線処理部22と、有線インターフェース部23と、記憶部24と、制御部25とを有する。無線処理部22、記憶部24及び制御部25は、それぞれ別個の回路として形成される。あるいはこれらの各部は、その各部に対応する回路が集積された一つまたは複数の集積回路として基地局2に実装されてもよい。
アンテナ21は、無線処理部22を介して伝達されたダウンリンク信号を無線信号として送信する。またアンテナ21は、移動局3からの無線信号を受信して電気信号に変換してアップリンク信号とし、アップリンク信号を無線処理部22に伝達する。なお、アンテナ21は、送信用のアンテナと受信用のアンテナとを別個に有していてもよい。
無線処理部22は、制御部25から受け取ったダウンリンク信号をアナログ化した後、制御部25により指定された無線周波数を持つ搬送波に重畳する。そして無線処理部22は、搬送波に重畳されたダウンリンク信号をハイパワーアンプ(図示せず)により所望のレベルに増幅し、そのダウンリンク信号をアンテナ21へ伝達する。
また無線処理部22は、アンテナ21から受け取ったアップリンク信号を、低ノイズアンプ(図示せず)により増幅する。無線処理部22は、増幅されたアップリンク信号に、中間周波数を持つ周期信号を乗じることにより、そのアップリンク信号の周波数を無線周波数からベースバンド周波数に変換する。そして無線処理部22は、ベースバンド周波数を持つアップリンク信号をアナログ/デジタル変換した後、制御部25へ渡す。
有線インターフェース部23は、基地局2を、上位ノード(図示せず)及び他の基地局と接続するための通信インターフェース回路を有する。そして有線インターフェース部23は、上位ノードから受信した信号を、S1インターフェースに従って解析し、その信号に含まれるダウンリンク信号及び制御信号を抽出する。さらに有線インターフェース部23は、他の基地局から受信した信号を、X2インターフェースに従って解析し、その信号に含まれる制御信号を抽出する。そして有線インターフェース部23は、抽出したダウンリンク信号及び制御信号を制御部25に渡す。
一方、有線インターフェース部23は、制御部25から受け取ったアップリンク信号をS1インターフェースに従った形式の信号に変換した上で上位ノードへ出力する。また有線インターフェース部23は、他の基地局へ送信する制御信号を、X2インターフェースに従った形式に変換する。そして有線インターフェース部23は、その制御信号を他の基地局へ出力する。
記憶部24は、例えば、書き換え可能な不揮発性半導体メモリまたは揮発性半導体メモリを有する。そして記憶部24は、基地局2の局情報、移動局3と通信するための各種の情報、基地局2が送信または受信する各種の情報、及び、基地局2で動作する各種のプログラムなどを記憶する。例えば、記憶部24は、基地局2と接続されている移動局ごとに、その移動局に割り当てられたセルごとのC-RNTIの値、高確率CA実施群と低確率CA実施群の境界SpaceForCAUE、及び、低確率CA実施群とCA非対応群の境界SpaceForPsblCAUEを記憶する。さらに、記憶部24は、それらの境界値の算出に利用される、CA実行回数及びCA非対応移動局数といった統計値を記憶する。
制御部25は、例えば、1個あるいは複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。そして制御部25は、ダウンリンク信号を、無線通信システム1が準拠する通信規格で採用される変調及び多重化方式に従って変調し、かつ多重化する。そして制御部25は、変調及び多重化されたダウンリンク信号を無線処理部22へ渡す。例えば、制御部25は、Orthogonal frequency-division multiple access(OFDMA)に従ってダウンリンク信号を変調し、多重化する。
一方、制御部25は、無線処理部22から受け取ったアップリンク信号を、無線通信システム1が準拠する通信規格で採用される変調及び多重化方式に従って分離し、分離した受信信号をそれぞれ復調する。例えば、制御部25は、Single-Carrier Frequency Division Multiple Access(SC-FDMA)、または他のFDMA方式に準じた多重化方式に従ってアップリンク信号を分離し、復調する。そして制御部25は、復調されたアップリンク信号を有線インターフェース部23に出力する。さらに制御部25は、復調されたアップリンク信号から、CAに関して移動局がどのクラスに属するかを表す情報、例えば、The Random Access Preamble IDentifierを取り出す。さらに制御部25は、復調されたアップリンク信号から、基地局2が移動局3と無線通信するために基地局2が参照する各種の信号、例えば、呼制御に関する制御情報、あるいは、移動局3における通信状態を表すパラメータなどを取り出す。
さらに制御部25は、移動局3へのリソースの割り当て、送信電力制御、呼制御、再送制御及びCAに関する処理など、無線通信を実行するための各種の処理を実行する。
また、制御部25は、ランダムアクセス手順において、移動局3へのC-RNTIの割り当てに関する処理を実行する。事前準備として、制御部25は、局情報を参照してCAを実行するセルを特定する。そして制御部25は、一定周期ごとに、C-RNTIの値の範囲に対して、(1)式及び(2)式に従って、高確率CA実施群と低確率CA実施群の境界SpaceForCAUE、及び、低確率CA実施群とCA非対応群の境界SpaceForPsblCAUEを算出し、それら境界を記憶部24に記憶する。
図4は、基地局2の制御部25による、移動局3へのC-RNTIの割り当て処理の動作フローチャートである。
制御部25は、System Informationに、The Random Access Preamble IDentifierについて設定される、CAの実施可能性に関する3個のクラスのそれぞれの境界の値PreNonCatoCalth+1及びPreCaltoCahthを含める。そして制御部25は、そのSystem Informationを含むダウンリンク信号を、無線処理部22及びアンテナ21を介して移動局へ報知する(ステップS201)。
さらに、制御部25は、RACH Procedureにおいて、移動局3からRACH preambleを含むアップリンク信号を受信すると、RACH preambleからThe Random Access Preamble IDentifierの値を取り出す。そして制御部25は、The Random Access Preamble IDentifierの値に応じて、移動局3が属するクラスが「CAを実施する可能性が極めて高い」クラスか否か判定する(ステップS202)。
移動局3が属するクラスが「CAを実施する可能性が極めて高い」クラスである場合(ステップS202−Yes)、CAが実施される可能性が高い。そこで制御部25は、移動局3が在圏する複数のセルのうち、CAを実施する可能性がある2以上のセルのそれぞれについて、高確率CA実施群に含まれる同じC-RNTIの値を選択し、そのC-RNTIの値を移動局3に割り当てる(ステップS203)。
一方、移動局3が属するクラスが「CAを実施する可能性が極めて高い」クラスでない場合(ステップS202−Yes)、制御部25は、何れか一つのセルについて、移動局3が属するクラスに対応する識別番号群からC-RNTIの値を選択する。そして制御部25は、選択したC-RNTIの値を移動局3に割り当てる(ステップS204)。
ステップS203またはS204の後、制御部25は、移動局3に割り当てるC-RNTIの値を含むRACH responseを生成する。さらに、制御部25は、そのRACH responseを含むダウンリンク信号を生成し、無線処理部22及びアンテナ21を介して移動局3へ送信する(ステップS205)。また制御部25は、移動局3に割り当てられたC-RNTIの値を記憶部24に記憶する。これにより、基地局2と移動局3とは、互いに接続されている間、そのC-RNTIの値を利用して無線通信することができる。
図5は、移動局3の概略構成図である。移動局3は、アンテナ31と、無線処理部32と、記憶部33と、制御部34とを有する。さらに、移動局3は、タッチパネルといったユーザインターフェース(図示せず)、マイクロホン(図示せず)、スピーカ(図示せず)及びカメラ(図示せず)のうちの一つ以上を有していてもよい。さらにまた、移動局3は、移動局3の位置を測定するために、Global Positioning System(GPS)受信機(図示せず)を有していてもよい。また、無線処理部32、記憶部33及び制御部34は、それぞれ別個の回路として形成される。あるいはこれらの各部は、その各部に対応する回路が集積された一つまたは複数の集積回路として移動局3に実装されてもよい。
アンテナ31は、無線処理部32を介して伝達されたアップリンク信号を無線信号として送信する。またアンテナ31は、基地局2からの無線信号を受信して電気信号に変換してダウンリンク信号とし、ダウンリンク信号を無線処理部32に伝達する。なお、アンテナ31は、送信用のアンテナと受信用のアンテナとを別個に有していてもよい。
無線処理部32は、制御部34から受け取ったアップリンク信号をアナログ化した後、制御部34により指定された無線周波数を持つ搬送波に重畳する。そして無線処理部32は、搬送波に重畳されたアップリンク信号をハイパワーアンプ(図示せず)により所望のレベルに増幅し、そのアップリンク信号をアンテナ31へ伝達する。
また無線処理部32は、アンテナ31から受け取ったダウンリンク信号を、低ノイズアンプ(図示せず)により増幅する。無線処理部32は、増幅されたダウンリンク信号に、中間周波数を持つ周期信号を乗じることにより、そのダウンリンク信号の周波数を無線周波数からベースバンド周波数に変換する。そして無線処理部32は、ベースバンド周波数を持つダウンリンク信号をアナログ/デジタル変換した後、制御部34へ渡す。
記憶部33は、例えば、書き換え可能な不揮発性半導体メモリまたは揮発性半導体メモリを有する。そして記憶部33は、基地局2と通信するための各種の情報、移動局3が送信または受信する各種の情報、及び、移動局3で動作する各種のプログラムなどを記憶する。例えば、記憶部33は、基地局2と接続されている間、移動局3に割り当てられたC-RNTIの値を記憶する。
制御部34は、例えば、1個あるいは複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。そして制御部34は、アップリンク信号を、無線通信システム1が準拠する通信規格で採用される変調及び多重化方式に従って変調し、かつ多重化する。そして制御部34は、変調及び多重化されたアップリンク信号を無線処理部32へ渡す。例えば、制御部34は、SC-FDMA、または他のFDMA方式に準じた多重化方式に従ってアップリンク信号を変調し、多重化する。
一方、制御部34は、無線処理部32から受け取ったダウンリンク信号を、無線通信システム1が準拠する通信規格で採用される変調及び多重化方式に従って分離し、分離した受信信号をそれぞれ復調する。例えば、制御部34は、OFDMAに従ってダウンリンク信号を分離し、復調する。そして制御部34は、復調された受信信号に含まれる各種の制御情報またはデータを取り出す。そして制御部34は、取り出された制御情報またはデータに応じた処理を実行する。例えば、制御部34は、ダウンリンク信号に音声信号が含まれる場合、その音声信号をスピーカを介して再生する。また制御部34は、ダウンリンク信号にビデオ信号が含まれる場合、そのビデオ信号をタッチパネルを介して再生する。
さらに制御部34は、接続要求処理など、基地局2との無線通信を実行するための各種の処理を実行する。
また制御部34は、C-RNTIの割り当てに関する処理を実行する。例えば、制御部34は、基地局2と接続する際に、基地局2から報知されたダウンリンク信号に含まれるSystem Informationから、The Random Access Preamble IDentifierについて設定される、CAの実施可能性に応じたクラスごとの値の範囲を表す情報を取り出す。そして制御部34は、自装置の仕様、自装置に対して適用される通信サービス、自装置で実行中のアプリケーションプログラムの種類、または通信状態に応じて、移動局3が属するクラスを判定する。制御部34は、RACH Procedureにおいて、移動局3が属するクラスに対応するThe Random Access Preamble IDentifierの値の範囲からThe Random Access Preamble IDentifierの値を選択し、選択した値を含むRACH preambleを生成する。さらに、制御部34は、そのRACH preambleを含むアップリンク信号を生成し、無線処理部32及びアンテナ31を介して基地局2へ送信する。
制御部34は、RACH responseを含むダウンリンク信号を受信すると、RACH responseから、移動局3に割り当てられたC-RNTIの値を取り出して、そのC-RNTIの値を記憶部33に保存する。そして制御部34は、移動局3が基地局2と接続されている間、そのC-RNTIの値を利用して、基地局2と無線通信する。また、制御部34は、CAを実施する場合、CAに関する処理を実行する。そして制御部34は、CAを実施する場合、割り当てられたC-RNTIの値を、CAに利用される複数のセルのそれぞれにおいて使用する。
以上に説明してきたように、この無線通信システムでは、予め、C-RNTIの値の全範囲がCAの実施可能性に応じた複数のクラスのそれぞれごとの識別番号群に区分される。そして基地局は、移動局との接続確立時において、移動局が属する、CAの実施可能性に関するクラスに対応する識別番号群から、その移動局に割り当てるC-RNTIの値を選択する。特に、移動局が「CAを実施する可能性が極めて高い」クラスに属する場合には、基地局は、複数のセルについて共通するC-RNTIの値を移動局に割り当てる。これにより、この無線通信システムは、CAを実行するか否かが切り替わるごとにC-RNTIの割り当てを行わなくても、CAを実施する可能性がある移動局に対して、CAで利用される複数のセルについて共通のC-RNTIの値を割り当てることができる。
なお、変形例によれば、基地局2は、移動局が属するクラスを、移動局3から基地局2へ通知されるRRC Messageに含まれるUE capability informationに示される、移動局3が属するUE categoryに基づいて判定してもよい。なお、UE capability informationは、移動局3の能力を表し、かつ、移動局がCAの実施可能性に関するクラスと対応付けられる能力情報の一例である。
図6は、UE catgoryとCAの実施可能性に関するクラスの対応関係を表すテーブルの一例を示す図である。テーブル600において、左側の列の各欄には、UE catgoryの値が示される。また、テーブル600の右側の列の各欄には、左側に隣接する欄に示されたUE categoryの値に対応する、CAの実施可能性に関するクラスが示される。例えば、UE categoryの値がcategory 1〜5である場合、対応するクラスは「CA非対応」クラスとなる。また、UE categoryの値がcategory 6, 9, または11である場合、対応するクラスは「CAを実施する可能性がある」クラスとなる。そしてUE categoryの値がcategory 7, 8, 10または12である場合、対応するクラスは「CAを実施する可能性が極めて高い」クラスとなる。
図7は、UE catgoryとCAの実施可能性に関するクラスの対応関係を表すテーブルの他の一例を示す図である。この例では、UE DL categoryとUE UL categoryの組み合わせごとに、CAの実施可能性に関するクラスが設定される。テーブル700において、左側の列の各欄には、UE DL catgoryの値が示される。また、テーブル700の中央の列の各欄には、UE UL categoryの値が示される。そしてテーブル700の右側の列の各欄には、その左側に示されたUE DL categoryの値とUE UL categoryの値の組み合わせに対応する、CAの実施可能性に関するクラスが示される。例えば、UE DL categoryの値がDL category 0であり、かつ、UE UL categoryの値がUL category 0である場合、対応するクラスは「CA非対応」クラスとなる。また、UE DL categoryの値がDL category 6であり、かつ、UE UL categoryの値がUL category 5である場合、対応するクラスは「CAを実施する可能性がある」クラスとなる。そしてUE DL categoryの値がDL category 7であり、かつ、UE UL categoryの値がUL category 13である場合、対応するクラスは「CAを実施する可能性が極めて高い」クラスとなる。
この場合、基地局2の記憶部24に、UE catgoryとCAの実施可能性に関するクラスの対応関係を表すテーブルが予め記憶される。そして基地局2の制御部25は、移動局3から通知されるUE catgoryとテーブルとを参照することで、移動局3が属するクラスを判定できる。なお、UL category、UE DL category、及びUE UL categoryの値と対応する仕様については、3GPP TS 36.306、Table 4.1-1、Table 4.1-2、Table 4.1A-1、Table 4.1A-2を参照されたい。
図8は、変形例による、C-RNTIの割り当て手順を示すシーケンス図である。
基地局2の制御部25は、移動局3からRACH preambleを受信すると、CAの実施可能性に関する何れかのクラス、例えば、「CA非対応」クラスに対応するC-RNTI群の中から選択したC-RNTIの値を移動局3に割り当てる(ステップS301)。そして制御部25は、選択したC-RNTIの値を含むRACH responseを生成し、そのRACH responseを移動局3へ通知する(ステップS302)。
その後、RRC connectionの手順が開始される。すなわち、移動局3が、基地局2へRRC connection requestを送信すると、基地局2は、移動局3へRRC connection setupを返す。さらに、基地局2は、UE Capability enquiryを移動局3へ送信して、移動局3にUE Capability Informationを送信するよう要求する。そして移動局3は、自装置に対応するUE category(あるいは、UE DL categoryとUE UL categoryの組)を含むUE Capability Informationを基地局2へ送信する。
基地局2が、UE capability informationを受信すると、制御部25は、UE capability informationに示される、UE catgoryの値及びテーブルを参照することで、移動局3が属するクラスを特定する(ステップS303)。制御部25は、RACH procedureにおいてC-RNTIの値を選択したクラスと、UE capability informationに基づいて特定されたクラスとが異なっている場合、特定されたクラスに対応するC-RNTI群から移動局3に割り当てるC-RNTIの値を再選択する(ステップS304)。そして制御部25は、再選択したC-RNTIの値を移動局3に割り当てる。この場合、制御部25は、再選択したC-RNTIの値を含むRRC Connection reconfigurationを生成し、そのRRC Connection reconfigurationを含むダウンリンク信号を、無線処理部22及びアンテナ21を介して移動局3へ通知すればよい。なお、RACH procedureにおいてC-RNTIの値を選択したクラスと、UE capability informationに基づいて特定されたクラスとが同一であれば、制御部25は、C-RNTIの値を再選択しなくてもよい。
なお、C-RNTIの値の再選択及び移動局3への通知は、ハンドオーバの実行時、あるいは、RRC Connection Re-establishment procedureにおいて実行されてもよい。
この変形例によれば、基地局は、System Informationを利用してThe Random Access Preamble IDentifierについて設定される、CAの実施可能性に関する3個のクラスのそれぞれの境界を移動局に通知しなくてもよい。そのため、C-RNTIの割り当てに関する処理がより簡単化される。
また他の変形例によれば、UE capability information内に、移動局3が属するクラスを表すパラメータが設けられてもよい。そして移動局3は、自装置が属するクラスを表すパラメータ値を含むUE capability informationを生成し、そのUE capability informationを含むRRC Messageを基地局2へ送信することで、基地局2に、移動局3が属するクラスを通知してもよい。
また他の変形例によれば、CAの実施可能性に関するクラスの数は3個に限られない。例えば、CAの実施可能性に関するクラスは、「CA非対応」クラスと「CAを実施する可能性がある」クラスの二つを含んでいてもよい。この場合には、移動局が「CAを実施する可能性がある」クラスに属する場合に、基地局は、CAを実施する可能性がある2以上のセルのそれぞれについて、互いに共通するC-RNTIの値を、そのクラスに対応するC-RNTIの値の範囲から選択してもよい。
ここに挙げられた全ての例及び特定の用語は、読者が、本発明及び当該技術の促進に対する本発明者により寄与された概念を理解することを助ける、教示的な目的において意図されたものであり、本発明の優位性及び劣等性を示すことに関する、本明細書の如何なる例の構成、そのような特定の挙げられた例及び条件に限定しないように解釈されるべきものである。本発明の実施形態は詳細に説明されているが、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。
1 無線通信システム
2 基地局
3 移動局
21、31 アンテナ
22、32 無線処理部
23 有線インターフェース部
24、33 記憶部
25、34 制御部

Claims (9)

  1. 互いに異なる周波数を利用する複数のセルを設定する基地局と、移動局とを有する無線通信システムであって、
    前記移動局は、前記複数のセルのうちの二つ以上のセルを利用して前記基地局と無線通信する可能性に応じて規定される複数のクラスのうちの前記移動局が属するクラスを前記基地局へ通知し、
    前記基地局は、前記複数のセルの何れかについて、前記複数のセルのそれぞれに規定される前記複数のクラスのそれぞれに対応する複数の識別番号群のうちの通知されたクラスに対応する識別番号群の中から識別番号を選択して当該選択した識別番号を前記移動局に割り当てる、
    無線通信システム。
  2. 前記基地局は、ランダムアクセス手順において前記移動局を識別するための所定数の第2の識別番号を、前記複数のクラスのそれぞれに対応する複数の第2の識別番号群に区分し、かつ、前記複数のクラスのそれぞれに対応する前記第2の識別番号群を表す情報を前記移動局へ通知し、
    前記移動局は、ランダムアクセス手順において、前記複数のクラスのうちの前記移動局が属するクラスに対応する前記第2の識別番号群に含まれる第2の識別番号を選択し、該選択した第2の識別番号を前記基地局へ通知することで前記移動局が属するクラスを通知する、請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記移動局は、前記複数のクラスのうちの前記移動局が属するクラスに対応する前記移動局の能力を表す情報を前記基地局へ通知することで前記移動局が属するクラスを通知する、請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 前記基地局は、所定期間における、前記複数のセルのうちの二つ以上のセルを利用した前記移動局と前記基地局間の無線通信の実施回数、前記複数のセルのうちの二つ以上のセルを利用した無線通信に対応する前記移動局が前記基地局と接続された回数、及び、前記複数のセルのうちの二つ以上のセルを利用した無線通信に対応しない前記移動局が前記基地局と接続された回数に基づいて、前記複数の識別番号群のそれぞれのサイズを決定する、請求項1〜3の何れか一項に記載の無線通信システム。
  5. 前記複数のクラスは、前記複数のセルのうちの二つ以上のセルを利用した前記移動局と前記基地局間の無線通信が行われない第1のクラスと、前記複数のセルのうちの二つ以上のセルを利用した前記移動局と前記基地局間の無線通信が行われる可能性がある第2のクラスとを含み、
    前記基地局は、前記移動局が属するクラスが前記第2のクラスである場合、前記複数のセルのうちの二つ以上のセルのそれぞれについて、前記複数の識別番号群のうちの前記第2のクラスに対応する識別番号群の中から互いに共通する前記識別番号を選択して前記移動局に割り当てる、請求項1〜4の何れか一項に記載の無線通信システム。
  6. 前記複数のクラスは、前記複数のセルのうちの二つ以上のセルを利用した前記移動局と前記基地局間の無線通信が行われる可能性があり、かつ当該可能性が前記第2のクラスにおける前記可能性よりも低い第3のクラスをさらに含み、
    前記基地局は、前記移動局が属するクラスが前記第3のクラスである場合、前記複数のセルのうちの一つのセルについて、前記複数の識別番号群のうちの前記第3のクラスに対応する識別番号群の中から前記識別番号を選択して前記移動局に割り当てる、請求項5に記載の無線通信システム。
  7. 互いに異なる周波数を利用する複数のセルを設定する基地局と、移動局とを有する無線通信システムにおける識別番号設定方法であって、
    前記移動局は、前記複数のセルのうちの二つ以上のセルを利用して前記基地局と無線通信する可能性に応じて規定される複数のクラスのうちの前記移動局が属するクラスを前記基地局へ通知し、
    前記基地局は、前記複数のセルの何れかについて、前記複数のセルのそれぞれに規定される前記複数のクラスのそれぞれに対応する複数の識別番号群のうちの通知されたクラスに対応する識別番号群の中から識別番号を選択して当該選択した識別番号を前記移動局に割り当てる、
    識別番号設定方法。
  8. 互いに異なる周波数を利用する複数のセルを設定する基地局であって、
    移動局に対して無線信号を送信し、または前記移動局から無線信号を受信する無線処理部と、
    前記複数のセルのそれぞれに規定される、前記複数のセルのうちの二つ以上のセルを利用して前記移動局と前記基地局間の無線通信の実行可能性に応じて規定される複数のクラスのそれぞれに対応する複数の識別番号群を記憶する記憶部と、
    前記移動局から前記無線処理部を介して受信した、前記複数のクラスのうちの前記移動局が属するクラスを表す情報に基づいて、前記複数の識別番号群のうちの前記移動局が属するクラスに対応する識別番号群の中から識別番号を選択して当該選択した識別番号を前記移動局に割り当てる制御部と、
    を有する基地局。
  9. 移動局であって、
    互いに異なる周波数を利用する複数のセルを設定する基地局に対して無線信号を送信し、または前記基地局から無線信号を受信する無線処理部と、
    前記基地局から受信した、前記複数のセルのうちの二つ以上のセルを利用して前記移動局と前記基地局間の無線通信を実行する可能性に応じて規定される複数のクラスのそれぞれに対応する、ランダムアクセス手順において前記移動局を識別するための複数の識別番号群を表す情報に基づいて、前記複数のクラスのうちの前記移動局が属するクラスに対応する識別番号群に含まれる識別番号を選択し、該選択した識別番号を表す情報を含む無線信号を前記無線処理部を介して前記基地局へ通知する制御部と、
    を有する移動局。
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