JP2018006308A - 金属板あるいは箔を内蔵した陶磁器あるいはガラス製のｉｈ調理器用加熱補助プレート。 - Google Patents

Abstract

【課題】 これまでＩＨ調理器で調理をする場合、容器の加熱に熱伝導の悪い鉄材に依存していたが、陶磁器、ガラス、プラスチック、紙などの容器でも加熱、調理できる素材が求められていた。
【解決手段】 銅鉄合金箔を内蔵した板状の陶磁器やガラスを開発したことにより、陶磁器、ガラス、プラスチック、紙などの容器でも、ＩＨ調理器で安全に、かつ容易に加熱することができた。
【選択図】図２

Description

本発明は銅に鉄を含む合金（以下、銅鉄合金と呼ぶ）を用い、電磁波を誘起しない容器を加熱すると共に、高熱伝導率により加熱の省エネルギーを可能にする部材およびその製造方法に関わる。

従来、ＩＨ調理器による食材の加熱において、電磁波を誘起しない容器に対しては、熱伝導率の悪い分厚い鉄の補助材に頼らざるを得なかった。

従来の電磁波誘導による食材の加熱は、熱伝導率の低い鉄および鉄系の材料に頼っていた。本発明は、板状の陶磁器に銅鉄合金箔を内蔵することにより、これまでＩＨ調理器を利用できなかった陶磁器、ガラス、プラスチック、紙などの容器にも、安全にかつ取扱い容易に対応できると共に、食材の加熱時間を短縮することである。

本発明の第１の態様は、電磁波誘導と高熱伝導の必要性から、鉄に含有する銅の比率を２０％〜８０％にした銅鉄合金を陶磁器に内蔵したことである。さらに、本発明の第２の態様によれば、銅の配合比率を４０％〜７０％にすることを特徴とする上記調理用部材である。

本発明の電磁波誘導部材の製造方法は、上述の態様のいずれか一つの電磁波誘導部材を用意して行う。

本発明による部材を用いれば、従来ＩＨ調理器用として用いることの出来なかった陶磁器、ガラス、プラスチック、紙などの器材を利用できる上、調理器のトッププレートを傷つけることなく保護することが出来る。さらに、熱効率が良く、加熱効果を高めることができるため省エネ効果を発揮することができ、加熱時間の短縮、コスト低減に寄与する。

本製品の正面図の例を示す。但し、図の形状は、〔図１〕に示したものに限定されるものではない。 本製品の断面図を示す。 本製品を容器外部に用いた使用例を示す。 本製品を容器内部に用いた使用例を示す。

本発明は、鉄の配合比率が２０〜５０％の銅鉄合金箔を、以下の工程で陶磁器に内蔵したものである。但し、以下は例示であって、これに限定されるものではない。

ＩＨ調理器用補助プレートは、以下の工程で製造される。
１）鉄の配合比率が２０〜５０％の銅鉄合金インゴットを、鍛造・圧延などの工程を経て 、箔状に加工する。
２）上記箔状に加工されたものを規定の寸法、形状に切断加工した後、陶磁器素土に装着 し、焼成して製品とする。

本発明に関わる調理用プレートの実施例について説明する。但し、以下の実施例はあくまで例示であり、本発明は本実施例に限定されるものではない。

〔図３〕は、第１の使用例である。即ち、本発明のＩＨ用プレートをＩＨ調理器の中心に乗せ、その上に調理器具を乗せ、調理材料を入れてＩＨ調理器を作動させて加熱調理する。

〔図４〕は、第２の使用例である。即ち、ＩＨ調理器に乗せた調理器具の内部に本発明のＩＨ用プレートを収め、調理材料を入れてＩＨ調理器を作動させ加熱調理する。

〔図５〕は、ＩＨ調理器に本プレートを乗せ、その上に調理材料を直接乗せてＩＨ調理器を作動させ加熱調理する。

１．本発明のＩＨ用プレート
２．ＩＨ用プレートに内蔵された銅鉄合金箔
３．ＩＨ調理器
４．（鍋、ボウルなどの）調理用容器

Claims (4)

1. 鉄および鉄を含む金属板あるいは金属箔を内蔵した、陶磁器あるいはガラス製の平面なプレート。
2. 上記請求項１において、内蔵する金属板あるいは箔に、銅鉄合金を用いた陶磁器あるいはガラス製の平面なプレート。
3. 上記請求項１および請求項２において内蔵する金属板あるいは箔の周囲に、若干の間隙を設けた陶磁器あるいはガラス製のプレート。
4. 上記請求項１、請求項２および請求項３において、片面が曲面状の陶磁器あるいはガラス製のプレート。