JP2018004596A - 地絡検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高圧配電線路の三相3線と単相2線のいずれにおいても地絡を検出することが可能な地絡検出装置を提供する。【解決手段】接続されている高圧配電線路が三相3線か単相2線かを判定する線路判定部108と、所定時間前の零相電圧および零相電流を記憶する記憶部116と、現在と所定時間前の零相電圧および零相電流のベクトル変化量をとって判定電圧および判定電流を算出する判定値算出部118と、単相2線の場合には判定電圧に所定の係数をかけてから、判定電圧および判定電流を用いて、三相3線および単相2線で同じ閾値を用いて地絡を判定する地絡判定部120とを備えたことを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、高圧配電線路の三相3線と単相2線のいずれにおいても地絡を検出することが可能な地絡検出装置に関する。
三相の高圧配電線路で地絡事故を検出する方法として、零相電圧検出器(ZPD)から得た零相電圧と、零相変流器(ZCT)から得た零相電流と、これらの位相角によって判定する方法が広く用いられている。例えば特許文献1(特開平05−122831)には、従来技術として段落0002に上記の技術が記載されている。
単相2線の場合の地絡検出は、零相変流器(ZCT)によって地絡電流を監視する方法が広く用いられている。電線に流れる電流は、往路と復路で同じになる。零相変流器の巻線に電線の往路と復路を通しておくと、地絡事故が発生した場合に往路と復路で差が生じる。この差によって零相変流器の巻線に誘導起電力が生じるため、地絡を検出することができる。一般住宅のブレーカーも多くがこの方式を採用している。
特開平05−122831
よく知られているように、高圧配電線路(例えば6600V)には三相3線の線路が広く用いられている。しかしながら例えば山間部のように末端の負荷が少ない場合には、途中から1線を省略し、3線ではなく2線のみで電力供給する場合がある。三相3線から1線を省略すると、単相2線となる。
ただし、単相2線にした場合であっても、開閉器のような柱上機器は3線用のものがそのまま使用される。すなわち、単純に電線を1本省略した状態である。三相3線用の地絡検出装置を単相2線で使用すると、センサ情報が1相未入力となる。すると、地絡事故発生時に零相電圧検出器(ZPD)から得られる零相電圧が三相3線と異なるため、正しく地絡を検出することができないという問題がある。
また三相3線用の機器においてセンサ情報が1相未入力とすると、実際は零相電圧が発生していなくても大きな残留零相電圧が常時発生しているように見える。この残留零相電圧を地絡事故であると誤検出する可能性がある。
本発明は、高圧配電線路の三相3線と単相2線のいずれにおいても地絡を検出することが可能な地絡検出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の代表的な構成は、接続されている高圧配電線路が三相3線か単相2線かを判定する線路判定部と、所定時間前の零相電圧および零相電流を記憶する記憶部と、現在と所定時間前の零相電圧および零相電流のベクトル変化量をとって判定電圧および判定電流を算出する判定値算出部と、単相2線の場合には判定電圧に所定の係数をかけてから、判定電圧および判定電流を用いて、三相3線および単相2線で同じ閾値を用いて地絡を判定する地絡判定部とを備えたことを特徴とする。
線路判定部による三相3線か単相2線かの判定は、物理的な切り替えスイッチを設けても良いし、プログラム上で設定するようにしてもよいし、後述するように自動判定してもよい。
上記構成によれば、高圧配電線路の三相3線と単相2線のいずれにおいても、同じ検出ロジックによる地絡検出が可能となる。したがって本発明の地絡検出装置を開閉器や遮断器、接触器などに搭載することにより、三相3線または単相2線においても同じ機器で地絡を検出することができる。単に三相3線において使用した場合であっても、残留零相成分を除去することから、地絡検出の高精度化を図ることができる。
さらに、現在と所定時間前の零相電圧および零相電流の位相が一致するように補正する位相補正部を備えることが好ましい。これにより2つの時刻のベクトルを比較し、残留零相成分の除去を行ったり、零相成分のベクトル変化量をとったりすることができる。
単相2線の場合に地絡判定部が判定電圧にかける所定の係数は1.5とすることができる。
三相3線からセンサ情報が1相未入力となる場合、単相2線の地絡事故時の判定電圧(零相電圧のベクトル変化量)は、三相3線の場合の2/3倍となる。したがって地絡の程度にかかわらず、単相2線の判定電圧に一律に1.5倍することにより、三相3線の場合と同じ閾値を用いて地絡を判定することができる。
線路判定部は、地絡検出装置の初期化時に零相電圧を取得し、零相電圧が所定値以上であった場合に単相2線であると判定してもよい。
また線路判定部は、地絡検出装置の初期化時に三相の相電圧を取得し、三相のうち二相が所定値以上であり、1相が所定値未満である場合に単相2線であると判定してもよい。
上記構成によれば、地絡検出装置によって高圧配電線路の三相3線と単相2線を自動的に判別することができる。したがって切り替えスイッチの設定漏れがなくなり、確実な動作を期待することができる。
本発明によれば、高圧配電線路の三相3線と単相2線のいずれにおいても地絡を検出することが可能な地絡検出装置を提供することができる。
開閉器を示す概略構成図である。 三相3線と単相2線における地絡事故を説明する図である。 地絡検出装置の構成を示すブロック図である。 地絡検出装置の動作を説明するフローチャートである。 位相補正について説明する図である。 零相電圧の計算の条件を示す図である。 地絡発生時の零相電圧のベクトル変化量を説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は開閉器10を示す概略構成図である。開閉器10は架空配電線路および地中配電線路に設置される電気機器であり、三相3線のために電線20、22、24を3本接続し、スイッチ30によって電気的に開閉する機器である。開閉器10の内部には零相電圧検出装置40(ZPD:Zero-Phase-sequence Potential Device)、零相変流器50(ZCT:Zero-Phase-sequence Current Transformars)、線間電圧を測定するための計器用変圧器60(PT:Potential Difference)、および本発明にかかる地絡検出装置100が内蔵されている。地絡検出装置100は、地絡を検出するとスイッチ30に開放の信号を送出する地絡継電器である。
零相電圧検出装置40(ZPD)はコンデンサ形地絡検出装置とも呼ばれる。3線からそれぞれコンデンサを介して結合し、さらにコンデンサを介して接地する。三相交流が健全である場合には、零相電圧は0(ゼロ)になる。地絡発生時には零相電圧は0にならず有意な大きさの値が発生する。零相電圧検出装置40では、この零相電圧をコンデンサで分圧して、零相電圧に比例した低い電圧を取り出す。
零相電圧検出装置40(ZPD)に代えて、3相それぞれに設けられたコンデンサ型計器用変圧器(PD:Potential Device)を用いてもよい。PDとは計器用変圧器であり、各相を2つ以上のコンデンサで分圧して接地し、高圧線路の対地電圧をコンデンサで分圧して、対地電圧に比例した低い電圧を取り出す変圧器である。零相電圧は、3相のPDの加算合成で得ることができる。
零相変流器50は、巻線の中に3線を総て通してあり、三相の合成電流(すなわち零相電流)に応じた2次電流を検出する。三相交流が健全である場合には、零相電流は0(ゼロ)になる。地絡発生時には零相電流も0にならず、有意な大きさの値が発生する。
計器用変圧器60(PT)は、線間にまたがって巻線を接続し、これに対してトランスにより計器で測定しやすい電圧に落とす変圧器である。PTに代えて、2つの線の対地電圧をそれぞれPDによって測定し、これらの対地電圧の減算で線間電圧を測定することもできる。
なお、本実施形態においては一例として地絡検出装置100を開閉器10に内蔵のものとして説明するが、本発明はこれに限定するものではない。地絡検出装置100を独立した地絡継電器としてもよいし、遮断器や接触器などの他の電気機器に搭載してもよい。
図2は三相3線と単相2線における地絡事故を説明する図である。図2(a)は三相3線の場合を説明する図、図2(b)は単相2線の場合を説明する図である。前提として、いずれも三相3線用の地絡検出装置100を用いる。三相をR相、S相、T相とし、それぞれの電圧をVR、VS、VTとする。
図2(a)に示すように開閉器10に3相すべて入力されている場合、健全時にはVR、VS、VTが120度間隔となっていて、合成電圧である零相電圧はゼロである。地絡事故時には、地絡による零相電圧V1と零相電流I1が検出される。したがって、三相3線で地絡を検出しようとした場合には、零相電圧がゼロの場合とV1の場合の対比で地絡の判定を行うことになる。
一方、図2(b)では電線24が接続されておらず、センサ情報が1相未入力である。するとVRとVSの合成電圧V0が常に発生しているため、健全時にも大きな零相電圧V0が検出される。さらに地絡事故時には地絡による電圧V1と電流I1が発生するため、センサが検出する零相電圧V2はV0とV1の合成電圧となる。したがって、仮に単相2線で地絡を検出しようとした場合には、零相電圧がV0からV2に変化したことを検知する必要がある。
このように、三相3線の場合は零相電圧がゼロからV1に変化したことを、センサ情報が1相未入力となる単相2線の場合はV0からV2に変化したことを検知する必要があり、健全時の値も地絡発生時の値も大きく異なっている。
そこで本発明においては、以下のようにして、高圧配電線路の三相3線と単相2線のいずれにおいても、同じ検出ロジックによる地絡検出を可能にする。
図3は地絡検出装置100の構成を示すブロック図、図4は地絡検出装置100の動作を説明するフローチャートである。
まず図4(a)に示すように、地絡検出装置100の初期化時に、線路判定部108は、地絡検出装置100に接続されている高圧配電線路が三相3線か単相2線かの判定をする(ステップS100)。
線路判定部108が三相3線か単相2線かを判定するに際して、地絡検出装置100に物理的な切り替えスイッチを設けても良いし、地絡検出装置100の制御プログラム上に設定値を設けてもよい。線路判定部108は、これらの値を読み取ることによって三相3線か単相2線かを判定することができる。
さらに、線路判定部108において、次のようにして電気的に(自動的に)線路の判定をすることができる。
一つ目として、高圧配電線路の健全時において、三相3線では零相電圧が約0Vであるが、単相2線にはセンサ情報が1相未入力のため大きな零相電圧が発生することを利用する。たとえば6.6kV高圧配電線路において、約1,270Vの零相電圧が発生する。そこで、地絡検出装置100の初期化時に零相電圧を取得し、零相電圧が所定値以上であった場合に単相2線であると判定することができる。なおこの方法は、地絡検出装置100の初期化時に地絡が発生していないことを前提としている。
具体的には、三相3線でも微小な残留零相電圧が発生する。この三相3線の残留零相電圧を考慮し、健全時の三相3線では発生しなく、単相2線では発生するレベルの零相電圧を閾値とし、閾値超過なら単相2線、閾値以下なら三相3線と判定する。具体例として閾値を単相2線で発生する1,270Vの約半分の600V程度とすることができる。
二つ目として、単相2線ではセンサ情報が1相未入力のため、三相のPDのうち1相が0Vとなることを利用する。地絡検出装置100の初期化時に三相の相電圧を取得し、三相のうち二相が所定値以上であり、1相が所定値未満である場合に単相2線であると判定することができる。具体例として、線間電圧が6.6kVの高圧配電線路において各相の相電圧は3,810Vであるから、閾値はその約半分の2,000V程度とすることができる。
線路判定部108による線路の判定(図4(a)のステップS100)は、地絡検出装置100の初期化時に行い、以後は設定値(状態)を保持することが好ましい。初期化時とは、地絡検出装置100の電源投入時のほか、手動または遠隔操作によってリセットが行われた場合も含まれる。
図4(b)は地絡検出装置100の稼働中(初期化後)に継続的に繰り返し行う動作を示している。まず零相電圧検出装置40から現在の零相電圧V2(センサ値)を検出し、零相変流器50から現在の零相電流I2(センサ値)を検出する(ステップS200)。
図5は位相補正について説明する図である。図5(a)に示すように、地絡検出に用いる零相電圧V2および零相電流I2は、線間電圧Vを基準とするベクトル成分である。後述するように零相成分のベクトル変化量をとる場合および残留零相成分の除去をする場合には、2つの時刻の値の差分を取る必要がある。そのため、2つの時刻の位相をそろえる必要がある。
そこで、周波数解析部110において電源周波数成分を抽出し、位相算出部112においてセンサ値である零相電圧V2、零相電流I2の位相を算出する。次に位相補正部114において、図5(b)に示すように、位相算出部112で算出した線間電圧Vの位相を基準として、現在と所定時間前の零相電圧V2および零相電流I2の位相が一致するように補正する(ステップS202)。
次に判定値算出部118は、零相電圧、零相電流に含まれる残留零相成分の除去を行う。記憶部116から、過去の健全時の零相電圧V0および零相電流I0を取得する。そして判定値算出部118において、現在の零相電圧V2および零相電流I2と、過去の健全時の零相電圧V0および零相電流I0との差分を取って、判定電圧V3および判定電流I3とする(ステップS204)。
判定電圧V3=現在の零相電圧V2−健全時の零相電圧V0
判定電流I3=現在の零相電流I2−健全時の零相電流I0
判定位相=判定電流I3の位相−判定電圧V3の位相
これにより残留零相成分を除去することができる。判定位相は、地絡事故の方向を判定するために使用する。
健全時の零相電圧V0および零相電流I0とは、後述するように、所定時間前の零相電圧V2および零相電流I2であり、地絡が発生していないことを条件とする。具体例としては、現在から4秒前の零相電圧V2および零相電流I2を用いることができる。これは、地絡事故発生時の変電所の遮断器(CB:Circuit Breaker)の解列時間+分散型電源の保護継電器の動作による系統解列時間を考慮し、地絡事故発生内でのベクトル変化量演算を避けるためである。
次に地絡判定部120が地絡の判定を行う。地絡判定部120は、まず線路判定部108から、接続されている高圧配電線路が三相3線か単相2線かの情報を取得する。そして、線路が単相2線の場合には、判定電圧V3に所定の係数をかける(ステップS206)。判定電圧V3にかける所定の係数は1.5とすることができる。判定電圧I3と判定位相には係数をかけない。これにより地絡判定部120は、三相3線および単相2線で同じ閾値を用いて地絡を判定することが可能となる。
判定電圧V3のみに所定の係数(1.5倍)をかけることについて説明する。図6は零相電圧の計算の条件を示す図、図7は地絡発生時の零相電圧のベクトル変化量を説明する図である。図6に示すように、電源は三相3線とし、途中から単相2線となる線路を考える。図7では、健全時、地絡発生時、およびベクトル変化量について、それぞれ三相3線の場合と単相2線の場合で零相電圧を計算している。
図7に示す式(1−5)、式(1−6)より、健全時から地絡発生時の零相電圧のベクトル変化量を算出した場合、以下のことが分かる。
・地絡発生時の零相電圧のベクトル変化量は、単相2線では三相3線の2/3倍の大きさとなる。
・単相2線、三相3線ともに発生する方向(位相)は同じである。
したがって地絡の程度にかかわらず、単相2線の判定電圧V3に一律に1.5倍することにより、三相3線の場合と同じ閾値を用いて地絡を判定することができる。
なお、零相電流および位相について係数をかける必要はない。地絡抵抗から大地に流れる地絡電流は、静電容量などの対地成分に分流し、再び地絡抵抗に合流する経路を辿る。測定地点に対して地絡事故が例えば電源側に生じた場合、測定地点に流れる零相電流は負荷側対地静電容量の大きさに比例する。それは、測定地点の負荷側の線路が三相3線のみ、単相2線のみ、三相3線と単相2線が混在する場合であっても配線方式には依存しない。
そして地絡判定部120において地絡判定を行う(ステップS208)。判定電圧V3および判定電流I3に有意な大きさが認められる場合、地絡が発生したと判定し、所定の地絡時の処理を実施する(ステップS210)。地絡時の処理とは、開閉器10のスイッチ30の開放や、事業者への通報などである。
そして現在の零相電圧V2を健全時の零相電圧Voとして記憶部116に記憶する。同様に、現在の零相電流I2を健全時の零相電流Ioとして記憶部116に記憶する(ステップS212)。なお、基本的に零相電圧Voも零相電流Ioも地絡状態のデータになることはない。これは、4秒前の零相電圧V2および零相電流I2を用いるところ、変電所側では地絡検出(数百ミリ秒)すると遮断器をトリップし(地絡遮断)、また地絡事故発生のフィーダに連系されている分散型電源は3秒程度以内に系統から切り離されるからである。
上記説明したように、本発明によれば、高圧配電線路の三相3線と単相2線のいずれにおいても、同じ検出ロジック(同じ閾値)による地絡検出が可能となる。したがって本発明の地絡検出装置100を開閉器10や遮断器、接触器などに搭載することにより、三相3線または単相2線においても同じ機器で地絡を検出することができる。さらに、単に三相3線において使用した場合であっても、残留零相成分を除去することから、地絡検出の高精度化を図ることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、高圧配電線路の三相3線と単相2線のいずれにおいても地絡を検出することが可能な地絡検出装置として利用することができる。
10 開閉器
20 電線
22 電線
24 電線
30 スイッチ
40 零相電圧検出装置(ZPD)
50 零相変流器(ZCT)
60 計器用変圧器(PT)
100 地絡検出装置
108 線路判定部
110 周波数解析部
112 位相算出部
114 位相補正部
116 記憶部
118 判定値算出部
120 地絡判定部

Claims (5)

  1. 接続されている高圧配電線路が三相3線か単相2線かを判定する線路判定部と、
    所定時間前の零相電圧および零相電流を記憶する記憶部と、
    現在と所定時間前の零相電圧および零相電流のベクトル変化量をとって判定電圧および判定電流を算出する判定値算出部と、
    単相2線の場合には前記判定電圧に所定の係数をかけてから、前記判定電圧および前記判定電流を用いて、三相3線および単相2線で同じ閾値を用いて地絡を判定する地絡判定部と、
    を備えたことを特徴とする地絡検出装置。
  2. さらに、現在と所定時間前の零相電圧および零相電流の位相が一致するように補正する位相補正部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の地絡検出装置。
  3. 単相2線の場合に前記地絡判定部が判定電圧にかける所定の係数は1.5であることを特徴とする請求項1または2に記載の地絡検出装置。
  4. 前記線路判定部は、当該地絡検出装置の初期化時に零相電圧を取得し、該零相電圧が所定値以上であった場合に単相2線であると判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の地絡検出装置。
  5. 前記線路判定部は、当該地絡検出装置の初期化時に三相の相電圧を取得し、三相のうち二相が所定値以上であり、1相が所定値未満である場合に単相2線であると判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の地絡検出装置。
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