JP2018004296A - 超音波探傷装置および部品の製造方法 - Google Patents

超音波探傷装置および部品の製造方法 Download PDF

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康武 早川
大平 晃也
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晃也 大平
川嶋 紘一郎
Koichiro Kawashima
紘一郎 川嶋
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Abstract

【課題】欠陥からの散乱波とノイズ成分の区別が困難となり、欠陥の画像化が困難である。【解決手段】超音波探傷装置1は、水中でセラミックスの検査対象物21の表面にスパイク波を送信する超音波探触子4と、スパイク波が検査対象物21に入射する位置を変更するように構成された探触位置変更機構6と、検査対象物に入射したスパイク波が検査対象物の表面近傍の開口き裂または介在異質物によって反射された反射波を検出する信号検出部13とを備える。信号検出部13は、超音波探触子4が受信した信号を増幅する増幅器42と、超音波探触子4が受信した信号から反射波の主成分を除去し、主成分よりも周波数が高い高周波波形を抽出するハイパスフィルタ46とを含む。好ましくは、増幅器42の受信ゲインは76.8dB以上であり、かつハイパスフィルタ46の遮断周波数は20MHz以上である。【選択図】図1

Description

この発明は、超音波探傷装置および部品の製造方法に関し、特に水中において超音波を用いてセラミックスの検査対象物を検査することが可能な超音波探傷装置および部品の製造方法に関する。
従来、一定以上の体積を持つミクロン単位の欠陥、たとえば開口き裂、鉄鋼中の大型非金属介在物に対しては微小振幅超音波を入射し、音響インピーダンス差を伴う内部欠陥からの反射波強度または背面散乱波強度などを測定することにより、非破壊検査が行われてきた。こうした超音波検査法は非特許文献1「超音波探傷法」等の出版物に記載されている。
非特許文献1に記載のように、従来の超音波検査法では、基本的に入射波と同一周波数域の反射波の強度および受信時間から、欠陥の大きさおよび位置を評価する。
日本学術振興会製鋼第19委員会編、「超音波探傷法」、日刊工業新聞社、昭和54年1月10日改訂新版4刷
しかし、非特許文献1に記載されたような従来の超音波検査法は、セラミックスの欠陥を観測する場合に、欠陥の種類によってはノイズが大きく、観測が困難である。当該ノイズは、セラミックス中での超音波の減衰が少ないことによる裏面反射波が原因である。当該ノイズの発生により、ごく浅い欠陥等がセラミックス部材表面に存在する場合、欠陥からの散乱波とノイズ成分との区別が困難となり、欠陥の画像化が困難となる。
この発明は、上記の課題を解決するためのものであって、その目的はセラミックスの検査対象物の表面近傍の開口き裂及び非金属介在物の検出精度を向上させた超音波探傷装置を提供することである。
この発明は、要約すると、超音波探傷装置であって、水中でセラミックスの検査対象物の表面にスパイク波を送信する超音波探触子と、超音波探触子にスパイク波を出力する信号出力部と、スパイク波が検査対象物に入射する位置を変更するように構成された探触位置変更機構と、検査対象物に入射したスパイク波が検査対象物の表面近傍の開口き裂または介在異質物によって反射された反射波を検出する信号検出部とを備える。信号検出部は、超音波探触子が受信した信号を増幅する増幅器と、超音波探触子が受信した信号から反射波の主成分を除去し、主成分よりも周波数が高い高周波波形を抽出するハイパスフィルタとを含む。
好ましくは、増幅器の受信ゲインは76.8dB以上であり、かつハイパスフィルタの遮断周波数は20MHz以上である。
この発明は、他の局面では、上記いずれかの超音波探傷装置で検査対象物を検査する超音波検査工程を備える、部品の製造方法である。
本発明により、セラミックスの検査対象物の表面近傍の開口き裂および音響インピーダンスの差が少ない微小介在物などのような、従来超音波法で検出不可能であった欠陥を非破壊で検出する際のSN比が向上する。したがって、セラミックスの検査対象物の健全性を非破壊で検査する手段が確立される。
本発明の実施の形態に係る超音波探傷装置1の基本構成を示したブロック図である。 セラミックス板上に擬似的に形成した人工欠陥の形状を示す図である。 図2の人工欠陥の大きさと深さを示した図である。 表面散乱波と裏面反射波の超音波伝達経路を示した図である。 低ゲイン(46dB)、かつHPFなしの場合に得られた波形図である。 高ゲイン(86.8dB)、かつHPFあり(100MHz)の場合に得られた波形図である。 実験点と検知可否結果を一覧にして示した図である。 ゲイン46dBかつHPFなしの条件で得られた画像である。 ゲイン46dBかつHPFの遮断周波数20MHzの条件で得られた画像である。 ゲイン46dBかつHPFの遮断周波数30MHzの条件で得られた画像である。 ゲイン46dBかつHPFの遮断周波数60MHzの条件で得られた画像である。 ゲイン46dBかつHPFの遮断周波数100MHzの条件で得られた画像である。 ゲイン76.8dBかつHPFの遮断周波数20MHzの条件で得られた画像である。 ゲイン76.8dBかつHPFの遮断周波数60MHzの条件で得られた画像である。 ゲイン76.8dBかつHPFの遮断周波数100MHzの条件で得られた画像である。 ゲイン86.8dBかつHPFの遮断周波数100MHzの条件で得られた画像である。 本実施形態に係る検査方法を説明するためのフローチャートである。 本実施形態に係る部品の製造方法を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態に係る超音波探傷装置1の基本構成を示したブロック図である。図1を参照して、超音波探傷装置1は、検査装置本体10と、集束超音波探触子4と、探触位置変更機構6と、表示部8とを含む。
集束超音波探触子4は、水槽2の水中に検査対象物21とともに設置される。検査対象物21は、一例では、非磁性体または磁性体の軸受用転動体であり、セラミックス球であるが、これに限らず広くセラミックス製の部品とすることができる。
検査装置本体10は、同期走査部11と、信号出力部12と、信号検出部13と、波形記録部14と、波形処理部15と、画像化部16と、表示部8とを含む。
信号出力部12は、集束超音波探触子4にスパイク波を出力する。集束超音波探触子4は、水中で検査対象物21の表面にスパイク波を送信する。探触位置変更機構6は、集束超音波探触子4が検査対象物21の表面にスパイク波を入射する位置を変更するように構成され、水中に配置された検査対象物21を動かすか、または、超音波探触子4の位置を変更する。信号検出部13は、検査対象物に入射したスパイク波が検査対象物の表面近傍の開口き裂または介在異質物によって反射された反射波を検出する。
信号出力部12は、スパイク波信号発生器32と、増幅器36とを含む。スパイク波信号発生器32は、超音波を発生させるための電気信号を出力する。増幅器36は、スパイク波信号発生器32から電気信号を受けて、瞬間的にマイナスの電圧を探触子に与える。集束超音波探触子4は、電気信号を超音波波動に変換する。集束超音波探触子4から放射される超音波(スパイク波)は、一定期間連続で波形が出力されるバースト波と比べると、送信エネルギーが弱く、周波数域では広帯域である。また、スパイク波の発生は、バースト波よりも簡単であるので、スパイク波信号発生器32を簡単な構成とすることができる。さらに、スパイク波は、大振幅縦波超音波やバースト波よりもエネルギーが小さいので、発生するノイズ成分を小さくすることができる。
発生した超音波波動は水中および検査対象物21中で集束され、検査対象物21の表面の検査対象範囲に達する。検査対象範囲内に表面近傍の開口き裂あるいは金属介在物が存在するとき、検査対象物21に主成分と主成分よりも周波数が高い高周波成分が混じった反射波が観測される。
集束超音波探触子4は、受信用探触子と兼用されており、反射波を受信することができる。反射波が送信経路と同一の経路を通って集束超音波探触子4で受信され電気信号に変換される。信号検出部13は、集束超音波探触子4から電気信号を受ける。
信号検出部13は、増幅器42と、高域通過フィルタ(HPF)46と、A/D変換部48とを含む。
一般に、増幅器42は、超音波計測器の信号検出部に少なくとも含まれている構成である。本実施の形態の信号検出部13はこれに加えて、HPF46とA/D変換部48とを含む。HPF46によって、欠陥の画像化に必要な高周波のみを抽出し、A/D変換部48での処理をしやすくしている。すなわち、たとえば、セラミックスの表面近傍の開口き裂で反射波に混じる高周波の振幅はセラミックス部材裏面からの反射波の主成分の振幅よりもかなり小さい。したがって、主成分と高周波とに一緒に8−12ビットのAD変換を施すと、AD変換後のデータからは高周波成分が検出困難となる。したがって、ハイパスフィルタで反射波の主成分を除去し高周波帯域の信号のみを抽出し、振幅が小さい波形としてからAD変換している。A/D変換部48は、変換したデータを波形記録部14に出力する。なお、反射波の主成分は、入射周波数と同じ周波数成分であっても良く、反射波に含まれる強度が最も強い周波数成分であっても良い。
波形記録部14は、探触位置変更機構6によって変更されたスパイク波の検査対象物21上の入射位置と、信号検出部13の検出結果とを関連付けて記憶する。入射位置と検出結果とを関連付けて記憶することによって、欠陥の分布を画像化することが可能となる。
波形処理部15は、波形記録部14に収録された波形に対して最大振幅,波形立ち上がり時間,包絡線などの特徴量をデジタル波形処理により求める。
画像化部16は、波形記録部14に記憶された入射位置と検出結果とを読み出して、検査対象物21上における表面近傍の開口き裂または金属介在物の位置を示す画像表示のためのデータを作成する。その際に、欠陥からの反射波と、裏面反射波とをデジタル化したデータを信号処理することによって区別し、裏面反射波を除去した状態で画像データを作成する。信号処理は、たとえばソフトウエアで実行することができ、たとえば、受信時間差によって裏面反射波を除去することができる。表示部8は、画像化部16の作成したデータを受けグレイスケール階調あるいはカラー色調で表示画面上に2次元画像を表示する。
なお、波形処理部15や画像化部16は、パーソナルコンピュータを用いてソフトウエアによって処理することによって実現しているが、ハードウエアで実現しても良い。
[測定原理]
超音波探触子にスパイク波を印加すると、セラミックスの測定対象物に向けて超音波が照射される。セラミックスに入射した超音波は表面近傍の開口き裂の開口き裂で反射され、超音波探触子で受信される。本願発明者は、主成分に着目してA/D変換すると裏面反射波の強度が強いので表面近傍の開口き裂からの反射波が裏面反射波に埋没してしまうが、主成分よりも周波数が高い高周波成分に着目すると、表面近傍の開口き裂からも裏面反射波の振幅と同程度の強度の信号が得られることに気付いた。したがって、HPF46によって反射波主成分を除去してから適切なレンジでA/D変換を行なうことによって、表面近傍の開口き裂もデータ化することができる。反射波の強度とビーム照射位置との関係を画像化する装置を用いて表面近傍の開口き裂または非金属介在物の検出及び可視化ができる。
[実施例]
以上の構成において、HPF46の遮断周波数と、増幅器42の増幅率の組み合わせによって、得られる画像から欠陥が判別できる場合とできない場合とがある。以下では、窒化ケイ素セラミックス板材上に擬似的にレーザ加工を用いて形成した欠陥が種々の条件で判別できるか否かについて試験を行なった。
図2は、セラミックス板上に擬似的に形成した人工欠陥の形状を示す図である。図2(A)には、セラミックス板上の9か所に人工欠陥を形成した例を示す。また図2(B)には、1か所の人工欠陥を拡大して示している。図3は、図2の人工欠陥の大きさと深さを示した図である。
図3に示すように、人工欠陥(1)〜(3)の寸法は、X=100μm、Y=50μmであり、人工欠陥(4)〜(6)の寸法は、X=150μm、Y=80μmであり、人工欠陥(7)〜(9)の寸法は、X=200μm、Y=150μmである。また深さ方向については、人工欠陥(1)(4)(7)の寸法は、3μmであり、人工欠陥(2)(5)(8)の寸法は、5μmであり、人工欠陥(3)(6)(9)の寸法は、10μmである。
以上のように、寸法と深さを変えて作製した人工欠陥に対して、検出可否を評価した。測定条件は、送信波のエネルギーを8μJとし、増幅器42の受信ゲインは、46dB、76.8dB、86.8dBの中から適宜選択し、HPF46の遮断周波数は、フィルタなし、20MHz、60MHz、100MHzの中から適宜選択した。
実験に先立って、増幅器42のゲインが小さく、かつHPFを用いない場合(一番厳しい条件と思われる)と、増幅器42のゲインが大きく、かつHPFを用いる場合(一番有利な条件と思われる)について、スパイク波を入射して得られた反射波の形状を観察し、表面散乱波と裏面反射波の識別性能について評価した。
図4は、表面散乱波と裏面反射波の超音波伝達経路を示した図である。図4において、波形W1が表面散乱波の経路を示し、波形W2が裏面反射波の経路を示す。当該ノイズは、セラミックス中での超音波の減衰が少ないことによる裏面反射波(波形W2)が原因である。当該ノイズの発生により、ごく浅い欠陥等がセラミックス部材表面に存在する場合、欠陥からの散乱波とノイズ成分の区別が困難となり、欠陥の画像化が困難となる。
図5は、低ゲイン(46dB)、かつHPFなしの場合に得られた波形図である。図6は、高ゲイン(86.8dB)、かつHPFあり(100MHz)の場合に得られた波形図である。図5に示したゲイン小、かつHPFを用いない場合では、裏面反射波W2が主に観測され、表面散乱波W1は振幅が小さく観測困難となっている。これに対し、図6に示したゲイン大、かつHPFを用いる場合では、表面散乱波W1と裏面反射波W2の振幅はほぼ等しくなり、表面散乱波W1が観測可能となっている。したがって、図6に示した信号を受信できる場合には、図1の波形処理部15または画像化部16において波形W1のみを分離して、欠陥の画像化に使用することができる。
次に、受信側の増幅器42のゲインとHPF46の遮断周波数とを幾種類かに変更して欠陥の可視化実験を行なった。
図7は、実験点と検知可否結果を一覧にして示した図である。図8〜図16は、各実験点で得られた検知結果(可視化画像)を示す画像である。
図8は、ゲイン46dBかつHPFなしの条件で得られた画像である。図9は、ゲイン46dBかつHPFの遮断周波数20MHzの条件で得られた画像である。図10は、ゲイン46dBかつHPFの遮断周波数30MHzの条件で得られた画像である。図11は、ゲイン46dBかつHPFの遮断周波数60MHzの条件で得られた画像である。図12は、ゲイン46dBかつHPFの遮断周波数100MHzの条件で得られた画像である。
図13は、ゲイン76.8dBかつHPFの遮断周波数20MHzの条件で得られた画像である。図14は、ゲイン76.8dBかつHPFの遮断周波数60MHzの条件で得られた画像である。図15は、ゲイン76.8dBかつHPFの遮断周波数100MHzの条件で得られた画像である。図16は、ゲイン86.8dBかつHPFの遮断周波数100MHzの条件で得られた画像である。
図8〜図12は、ゲイン46dBの場合であり、これらの画像は、いずれも欠陥の画像がノイズに埋もれており、図7において検知可否は「×」となっている。すなわち、ゲイン小の場合、HPFを用いても、裏面反射波由来のノイズが表面欠陥由来の信号よりも大きく、欠陥の画像化は困難である。
図13〜図15は、ゲイン76.8dBの場合であり、9点の欠陥の位置が認識可能である。なお、図13の画像は、幾分図14、図15の画像よりも鮮明さに劣るので、図7の検知可否は「△」とし、図14、図15について検知可否を「○」とした。特に60MHz以上のHPFを用いることで鮮明な画像化が可能である。
図16は、ゲイン86.8dBの場合であり、この画像については9点の欠陥の位置が認識可能であり、欠陥の寸法の大きさに応じた輝度の点が得られている。
以上の実験結果から、増幅器42のゲインが76.8dB〜86.8dBの範囲であり、かつHPFの遮断周波数が20MHz〜100MHzの範囲において欠陥が判別できる画像化が可能であることがわかった。
少なくとも、増幅器42のゲインは76.8dB以上であり、かつHPFの遮断周波数は20MHz以上であることが必要である。また、ゲインが大きい方が良好な画像が得られる傾向にあり、HPFの遮断周波数が高い方が良好な画像が得られる傾向にあることを考慮すると、増幅器42のゲインは76.8dB以上であり、かつHPFの遮断周波数は20MHz以上であることが好ましい。また、増幅器42のゲインは86.8dBであり、かつHPFの遮断周波数は100MHzとすることが、さらに好ましい。
<検査方法>
上述した検査装置を利用した、検査対象物の検査方法を説明する。図17は、本実施形態に係る検査方法を説明するためのフローチャートである。図17を参照して、本実施形態に係る検査方法を説明する。
図17に示すように、本実施形態に係る検査方法では、まず準備工程(S1)を実施する。具体的には、工程(S1)においては、検査対象物21を準備する。また、工程(S1)では、探触位置変更機構6を備えた検査装置を準備する。
検査装置は、送信・受信超音波探触子、アナログあるいはデジタルハイパスフィルタ、受信増幅装置、デジタル波形処理記憶装置、画像処理・表示装置、パーソナルコンピュータ等を備えて構成される。
次に、検査工程(S2)を実施する。具体的には、検査対象である検査対象物21を検査装置の探触位置変更機構6にセットする。探触位置変更機構6において検査対象物21の表面を探触子が走査するように検査対象物21を移動させながら、図1の検査装置本体10および超音波探触子4により検査対象物21に対する検査を実施する。このようにして、検査対象物21の検査を行なうことができる。
<部品の製造方法>
図18は、本実施形態に係る部品の製造方法を説明するためのフローチャートである。本実施形態に係る部品の製造方法は、上述した検査方法を用いて検査を行なう部品の製造方法であって、まず部品製造工程(S10)を実施する。この工程(S10)では、たとえば、セラミックス製の球状体である軸受の玉(転動体)、内輪、外輪、保持器など軸受を構成する部品を製造する。これらの部品の製造方法は、従来周知の任意の方法を用いることができる。
次に、部品検査工程(S20)を実施する。この工程(S20)では、セラミックス製部材(たとえば、軸受の転動体)に対して、上述した検査方法を用いて検査を行なう。また、他の部品(内輪、外輪、保持器など)についても、従来周知の検査方法を用いた検査を実施してもよい。
次に、組立工程(S30)を実施する。この工程(S30)では、上述した工程(S20)において検査に合格した部材や、他の部品を組み立てることにより、部品(たとえば軸受)を製造する。このようにして、本実施形態に係る部品を製造することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明でなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 超音波探傷装置、2 水槽、4 集束超音波探触子、6 位置変更機構、8 表示部、10 検査装置本体、11 同期走査部、12 信号出力部、13 信号検出部、14 波形記録部、15 波形処理部、16 画像化部、21 検査対象物、32 スパイク波信号発生器、36,42 増幅器、48 A/D変換部。

Claims (3)

  1. 水中でセラミックスの検査対象物の表面にスパイク波を送信する超音波探触子と、
    前記超音波探触子に前記スパイク波を出力する信号出力部と、
    前記スパイク波が前記検査対象物に入射する位置を変更するように構成された探触位置変更機構と、
    前記検査対象物に入射した前記スパイク波が前記検査対象物の表面近傍の開口き裂または介在異質物によって反射された反射波を検出する信号検出部とを備え、
    前記信号検出部は、
    前記超音波探触子が受信した信号を増幅する増幅器と、
    前記超音波探触子が受信した信号から前記反射波の主成分を除去し、前記主成分よりも周波数が高い高周波波形を抽出するハイパスフィルタを含む、超音波探傷装置。
  2. 前記増幅器の受信ゲインは76.8dB以上であり、かつ前記ハイパスフィルタの遮断周波数は20MHz以上である、請求項1に記載の超音波探傷装置。
  3. 請求項1または2に記載の超音波探傷装置で前記検査対象物を検査する超音波検査工程を備える、部品の製造方法。
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