JP2018004286A - 信号処理装置、信号処理方法、信号処理プログラム、及び磁場計測システム - Google Patents
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Abstract
【課題】より少ない計算コストで外来ノイズを除去することのできる信号処理技術を提供する。【解決手段】信号処理装置は、センサから測定データを取得するデータ取得部と、前記センサの感度限界を算出する感度限界決定部と、前記感度限界に基づいて径方向に可変の空間分割を行う空間分割部と、前記空間分割を用いて信号源を推定する推定部と、前記信号源の推定結果を用いてノイズを除去するノイズ除去部と、を有する。【選択図】図5
Description
本発明は信号処理の分野に関し、特に磁場解析の技術に関する。
脳磁計、脊髄計、心磁計など、非襲撃的に生体磁気を測定し評価する装置が普及しつつある。生体磁場は微弱であり、測定時に外来ノイズを除去する技術が求められる。たとえば、脳磁計ではSSS(Signal Space Separation:信号空間分離)法が用いられている。SSS法は、信号処理により外来ノイズを除去する手法である。複数のセンサで測定された磁気信号を媒介変数表示し、線形独立なベクトルの基底において測定信号ベクトルの成分を計算することにより、中心に近い容積部分からの信号と中心から遠い容積部分からの信号を分離して、外来ノイズを除去する(たとえば、特許文献1参照)。
公知のSSS法では、磁気信号を媒介変数表示してから線形独立である基底を得るために、球面調和関数による級数展開を用いている。球面調和関数による級数展開を用いて線形独立である基底を得るための計算が複雑であり、計算コストが大きい。
そこで、より少ない計算コストで外来ノイズを除去することのできる信号処理技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、実施形態では、センサの感度限界に基づいて空間分割を行うことで、効率的な磁場源の推定とノイズ除去を実現する。
本発明の一態様では、信号処理装置は、
センサから測定データを取得するデータ取得部と、
前記センサの感度限界を算出する感度限界決定部と、
前記感度限界に基づいて径方向に可変の空間分割を行う空間分割部と、
前記空間分割を用いて信号源を推定する推定部と、
前記信号源の推定結果を用いてノイズを除去するノイズ除去部と、
を有する。
センサから測定データを取得するデータ取得部と、
前記センサの感度限界を算出する感度限界決定部と、
前記感度限界に基づいて径方向に可変の空間分割を行う空間分割部と、
前記空間分割を用いて信号源を推定する推定部と、
前記信号源の推定結果を用いてノイズを除去するノイズ除去部と、
を有する。
より少ない計算コストで外来ノイズを除去する信号処理技術が実現できる。
図1は、本発明が適用される磁場計測システム1の一例としての脳磁計測システムの外観図である。磁場計測システム1は、測定装置3と、データ収録サーバ42と、信号処理装置の一例としての磁場解析装置20を含む。測定装置3は、液体ヘリウムを用いた極低温環境の保持容器であるデュワ30を有し、デュワ30の内部に多数の磁場センサが配置されている。
デュワ30の前面に、被測定者の頭部に適合する曲面を有する計測面31が形成されている。計測時に、被測定者は測定テーブル4に仰向けで横たわり、頭部を計測面31に接触または近接させる。デュワ30の計測面31の内側に配置されるセンサで得られた脳磁信号は、データ収録サーバ42に収録される。データ収録サーバ42に収録されたデータは、磁場解析装置20で解析され、出力される。
図1の例では、データ収録サーバ42と磁場解析装置20を個別の装置としているが、一体化して磁場解析装置としてもよい。なお、センサを内蔵するデュワ30と測定テーブル4は一般的に磁気シールドルーム内に配置されているが、図示の便宜上、磁気シールドルームを省略している。
図2は、デュワ30の側断面図であり、デュワ30の内部の磁場検出センサの配置例を示す。計測面31の内側に配置されているセンサ10−1〜10−m(mは任意の自然数)の各々は、たとえばSQUID(Superconduction Quantum Interference Device:超伝導量子干渉素子)を用いた磁場センサである。各センサ10は、その感度方向が、計測面31で形成される球状の空間の中心を向くように互いに隣接して配置されている。
図3は、センサ10の概略図である。センサ10は、磁束を捕捉するピックアップコイル15と、ピックアップコイル15で検出された磁束を電圧に変換するSQUIDチップ14を有する。この例では、ピックアップコイル15として、互いに逆相に巻かれた(差動構成された)一対のコイル15a、15bを有するグラジオメータを用いる。コイル15aは信号検出用のコイルであり、コイル15bは参照用のコイルである。コイル15aとコイル15bの間の距離hは、頭皮から脳内の信号源までの距離を考慮して、たとえば50mmに設定されている。コイル15aの直径は、有意なダイポール情報を損失なく測定できる空間分解能を考慮して、たとえば15〜20mmに設定されている。ピックアップコイル15は、たとえば円筒形のボビンにニオブ(Nb)線を同軸状に巻いて形成される。逆相に巻かれたコイル15a、15bにより逆向きの遮蔽電流が誘起され、一様な外来ノイズは相殺されて、信号源からの磁場の差分が検出される。
磁気シールドルームや差動コイルのグラジオメータを用いたとしても、外来ノイズを完全に排除できるわけではない。実施形態では後述するように効果的な空間分割と信号処理により、残存する外来ノイズをさらに低減する。
ピックアップコイル15の出力はSQUIDチップ14に接続される。SQUIDチップ14は、たとえばシリコン(Si)基板に超伝導材料で形成された入力コイル12、SQUIDリング11、及びフィードバックコイル13を有する。入力コイル12は、ピックアップコイル15で感知された磁束をSQUIDリング11に伝達する。SQUIDリング11は、図3の構成例では2個のジョセフソン接合を有する。SQUIDリング11には、ジョセフソン接合の臨界電流値付近のバイアス電流が流されており、磁束の出入りに従って電圧が誘起される。磁束変化と出力電圧の関係は線形でないため、外部のFLL(Flux Locked Loop)回路18で負帰還を行う。FLL回路18は、SQUIDリング11の出力電圧を積分し、積分電圧を出力するとともに、フィードバックコイル13を介して積分電圧を帰還磁束としてSQUIDリング11に返す。これにより、SQUIDリング11の鎖交磁束はゼロにロックされ、FLL回路18の出力電圧は検知された信号磁束に比例したものとなる。
FLL回路18は、一般に磁気シールドルームの外部に配置され、FLL回路18の出力値が、データ収録サーバ42に記録される。磁場解析装置20は、データ収録サーバ42に記録されたデータを用いて磁場解析を行い、たとえば脳内の磁場分布に基づいて神経細胞の活動、すなわち電流の発生源を推定する。
以下で、具体的な信号処理(磁場解析)の手法を説明する。
<第1実施形態>
図4及び図5は、第1実施形態の磁場解析で行われる空間分割を説明する図である。図4は三次元の空間分割を示す図、図5は実施形態の空間分割を平面的に示す図である。
<第1実施形態>
図4及び図5は、第1実施形態の磁場解析で行われる空間分割を説明する図である。図4は三次元の空間分割を示す図、図5は実施形態の空間分割を平面的に示す図である。
第1実施形態では、計算が複雑で高コストの球面調和関数による級数展開を用いずに、センサ10の感度に応じた空間分割を行って空間フィルタ法を適用し、外来ノイズを除去する。
センサ10の感度に応じた空間分割では、三次元空間の解析で一般に用いられる均等な単位空間を用いず、磁場源からセンサ10までの距離に従って有限個の空間分割を行う。これは、磁場源からセンサ10までの距離によってセンサ10の感度が相対的に変わるという知見に基づく。良好な実施態様では、センサ10の感度限界を算出して、感度限界に基づいて径方向に可変の空間分割を行う。実施形態の空間分割により、無限遠までを含めて、中心に近い容積部分からの信号と、中心から遠い容積部分からの信号を分離して、効率的に外来ノイズを除去することができる。
図4の空間図において、太い実線はセンサ10が配置されている球面S1を示す。点線は、センサ10の配置面よりも内側、すなわち、脳内空間での球面S2を示す。細い実線は、センサ10の配置面よりも外側の空間での球面S3を示す。一般に外来ノイズは、センサ10の配置面よりも外側の空間から到来する。
図4の容積部分p1、p2で示すように、径方向の長さと立体角によって空間を分割することができる。図4では2個の容積部分p1、p2だけが示されているが、全空間にわたって分割される。しかし、径方向に等距離の分割を行う場合、無限遠まで空間分割するのに無限個の分割が必要となる。そこで、ある容積部分に存在する磁場源(電流)に対するセンサ10の感度限界を考慮し、センサ10で感度限界を超える距離では、感度限界から無限遠までを1つの分割空間として扱う。また、センサ10から遠くなるにしたがって径方向の空間分割を粗くする。
より詳細には、ある磁場源からセンサ10に届く磁界成分と、無限遠側にある他の磁場源からセンサ10に届く磁界成分とが、センサ10において区別できなくなる空間位置から無限遠までをまとめて、一つの分割空間にする。以下の説明では、径方向で異なる位置にある2つの磁場源からの磁界成分を、センサ10で区別して検出(空間的に分解)し得る限界距離を、センサ10の「感度限界」と称する。これにより、無限遠までの空間を分割する場合でも有限個の空間分割で済ませることができ、計算コストを現実的な範囲に抑えることができる。
図5は、空間分割の概念を説明する図である。太い実線は、センサ10の配置位置を示す。点線は、センサ10の配置位置よりも内側の空間分割境界を示す。細い実線は、センサ10の配置位置よりも外側の空間分割境界を示す。センサ10の配置位置から遠くなるほど、L1、L2、L3と空間分割の間隔を粗くしている。センサの感度限界となる距離rlim以降では、無限遠∞までを径方向にひとつの分割空間としている。
具体的には、センサ10の配置位置から遠くなるほど、センサ10からの距離rの3乗のオーダーで間隔を広げる。センサ10で検知される磁界の強さは、1/r3で減衰するからである。これについては、図6及び図7を参照して後述する。
ただし、センサ10の配置位置の近傍では、距離rの3乗のオーダーでの可変分割を適用すると分割空間が細かくなりすぎる。また、センサ10の近傍では、もともと磁場検出感度が相対的に良いので、空間分割を過度に細かくしなくても良好な検出結果を得ることができる。したがって、センサ10の近傍の所定の範囲では、等間隔(間隔L1)で空間分割を行うのが望ましい。所定の範囲は、センサ10の設計感度によって決定される。
図5のように、センサ10の感度限界以降の空間領域をひとつの分割空間とすることで磁場解析の計算量が増えることを防止できる。また、磁場源に対するセンサ10の相対感度が高い領域では空間分割の密度を高くし、相対感度が低い領域では空間分割の間隔を広げることで、トータルの計算量をさらに低減することができる。さらに、センサ10から所定の範囲では、空間分割を等間隔にすることで、空間分割が必要以上に細かくなって計算量が増えることを防止するとともに、磁場検出の精度を担保する。
図6は、実施形態の空間分割におけるセンサ10の感度限界の算出に用いた配置モデルを示す。センサ10−0(センサ0)と電流I0の距離をr、センサ10−0とセンサ10−1(センサ1)の距離をa、電流I0と電流I1の間隔をdとする。また、センサ10−0とセンサ10−1は同じ構成であり、センサ10−0とセンサ10−1の感度は、磁力線の方向と一致しているものとする。
センサ10−0及びセンサ10−1の感度限界は、電流I0と電流I1による磁場がセンサー10−0で同じ値となるとき、センサ10−1で検出される電流I0と電流I1による磁場の差分ΔMが、センサの感度以下となるときの限界距離と考えることができる。より詳細には、ΔMはセンサ10−1で検出される電流I0による磁場の傾き(変化量)と電流I1による磁場の傾き(変化量)との差分である。
この磁場の差分ΔMがセンサの感度よりも小さくなる場合、電流I0からの磁場なのか、電流I1からの磁場なのか、磁場源を区別できなくなる。
図6のモデルで、ビオ・サバールの法則を用い、電流I0と電流I1の間隔dを無限大にして計算を行うと、センサ10−1で検出される電流I0による磁場の傾きと電流I1による磁場の傾きの差分ΔMは、
図7は、ΔMを磁場源までの距離r[m]の関数としてプロットした図である。センサ10−0及びセンサ10−1の感度を水平ラインAで示す。図7において、
センサ10の感度限界を空間分割の指標に用いることで、無限遠までの空間分割を有限個の空間分割で済ませ、計算コストを現実的な範囲に抑えることができる。
また、ΔMを等間隔にとった場合、対応する横軸の間隔はr3のオーダーで広くなり、一つの間隔に含まれるプロット点の数が多くなる。したがって、センサ10から遠くなるほど空間分割の間隔を広げて間引き処理することで、計算量を少なくすることができる。
さらに、センサ10から所定の距離内ではもともと磁場源に対するセンサ10の感度が良いので過度に細かく空間分割しなくても高精度の測定結果が得られるので、所定の距離内では空間分割を等間隔にしてもよい。
上述の可変の空間分割法は、図3のような垂直方向の磁束の差分を測定する軸型グラジオメータだけではなく、センサ10が平面型グラジオメータを用いたSQUIDセンサである場合にも適用可能である。
図8は、第1実施形態の磁場解析方法のフローチャートである。
ステップS11で、センサ10の感度に応じた空間分割を行う。センサ10の感度に応じた空間分割は、センサ10の感度限界の算出と、算出された感度限界に基づく可変の空間分割を含む。センサ10の感度限界の算出は、図7の条件を満たさなくなる限界距離、すなわち、センサ10が有する感度において、ある磁場源(電流)からの磁場と、他の磁場源からの磁場を無限遠方向で区別して検出し得る(分解可能な)限界距離rlimの算出である。
感度限界が算出されたならば、感度限界から無限遠までをひとつの分割空間として空間分割を行う。また、感度限界までは距離rの3乗のオーダーで径方向の空間分割の間隔を広げる。センサ10の配置位置から所定の範囲内では径方向に等間隔で分割してもよい。径方向への分割間隔は可変であるが、立体角θは等間隔で分割してもよい。感度限界よりも外側の空間は、立体角θに応じた有限個の空間部分(容積部分)に分割される。
ステップS12で、空間フィルタ法により磁場源の推定を行う。ここで用いる空間フィルタ法は、ステップS11で空間分割した各容積部分の磁場源を推定できればどのような手法でもよい。たとえば、最小ノルムフィルタ法や、UGMN(Unit Gain minimum Norm)空間フィルタ法で磁場源の解析を行う。時刻tにおける脳磁信号をM個のセンサ10で検出し、各センサ10で得られた磁場信号bi(t)を要素にもつM次元のベクトルをベクトルb(t)とする。測定データ、すなわちベクトルb(t)に対する関心領域中の空間位置rの電流密度への重み行列をb(t)に作用させて、位置rでの電流密度を算出し、電流密度分布j(r、t)を得る。
ステップS13で、関心空間の中心に近い容積部分からの信号と、中心から遠い容積部分からの信号を分離し、中心から遠い容積部分からの信号を外来ノイズとして除去する。ステップS11で行った空間分割に従って、S12で磁場源推定が行われているので、推定結果を用いて中心から遠い容積部分からの信号を外来ノイズとして除去するのは容易である。たとえば、感度限界よりも外側の容積部分からの信号を、外来ノイズとして除去してもよい。
この方法により、少ない計算量で推定精度を維持して磁場源を解析することができる。
図9は、実施形態の磁場解析装置20のハードウェア構成図である。磁場解析装置20は、CPU(Central Processing Unit:演算装置)21、RAM(Random Access Memory)22、ROM(Read Only Memory)23、ドライブ24、入出力インタフェース25、及びディスプレイ28を有し、これらがバス27で接続されている。このような磁場解析装置20は、汎用コンピュータで実現されてもよい。
CPU21は、磁場解析装置20の全体を制御する。RAM22は、CPU21のワークエリアとして使用され、磁場解析に用いるデータを一時的に保持する。ROM23は、後述する信号処理プログラムと、基本の入出力プログラムを記憶している。ドライブ24は、HDD(Hard Disk Drive)、SDD(Solid State Drive)等の補助記憶装置や、リムーバブルディス等の外部記憶媒体に対して磁場解析データの読み書きを行う。入出力インタフェース25は、タッチパネル、キーボード、マウス等の操作入力手段と、所定の通信プロトコルによるデータ/ファイル入出力装置と、スピーカ等の出力手段とを含む。データ収録サーバ42で収集されたセンサ出力は、入出力インタフェース25により磁場解析装置20で取得される。ディスプレイ28は磁場解析結果を画像表示する。
図10は、磁場解析装置20の機能ブロック図である。磁場解析装置20は、データ取得部201と、出力制御部202と、表示制御部203と、演算部210を有する。演算部210は、感度限界算出部211と、空間分割部212と、磁場源推定部213と、ノイズ除去部214を有する。
感度限界算出部211は、センサ10の感度、位置情報、ビオ・サバールの法則等に基づいて導かれる図7の条件式に従って、センサ10で2つの磁場源からの磁場を無限遠方向に分解可能な限界距離、すなわち感度限界を算出する。
空間分割部212は、算出された感度限界にしたがって、有限の空間分割を行う。具体的には、図5のように径方向に感度限界以降の空間領域をひとつの分割空間にまとめる。好ましくは、空間分割部212は、感度限界までは、センサ10の配置位置から遠くなるほど径方向の分割サイズを大きくする可変の空間分割を行う。さらに好ましくは、センサ10から一定の距離範囲では、径方向に等間隔で空間分割を行う。なお、空間分割のための立体角については等間隔であってもよい。
磁場源推定部213は、適切な処理方法、たとえば、最小ノルムフィルタ法や、UGMN空間フィルタ法を用いて、分割された各空間における磁場源を推定し、磁場源の空間分布を推定する。磁場源とは、この例では神経細胞の活動に伴う電流の発生源や、ノイズとなる外部の磁場源である。
ノイズ除去部214は、各空間での推定結果を用い、中心から遠い容積部分の磁場源推定値を外来ノイズとして除去する。空間分割部212による空間分割にしたがって磁場源が推定されているので、磁場源推定部213の演算量が低減され、また、ノイズ除去部214によるノイズ除去も容易である。
演算部210の各部の機能は、CPU21によって実現することができる。また、データ取得部201と、出力制御部202は、入出力インタフェース25により実現される。表示制御部203はCPU21により実現され、ディスプレイ28に表示される画像を制御する。
磁場解析装置20を用いることで、少ない計算コストで精度良く磁場源の推定を行うことができる。磁場解析装置20は、脳磁計だけでなく、脊髄計や心磁計等、その他の生体磁場の解析に適用することができる。
<第2実施形態>
図11〜図13を参照して、第2実施形態の磁場解析を説明する。第2実施形態では、第1実施形態での空間分割法を前提とし、演算処理方法を工夫して外来ノイズの除去と磁場源の空間分布の推定を同時に行うことで、計算コストをさらに低減する。
<第2実施形態>
図11〜図13を参照して、第2実施形態の磁場解析を説明する。第2実施形態では、第1実施形態での空間分割法を前提とし、演算処理方法を工夫して外来ノイズの除去と磁場源の空間分布の推定を同時に行うことで、計算コストをさらに低減する。
図11は、第2実施形態の磁場解析方法のフローチャートである。まず、ステップS21で、センサ10の感度限界、すなわち無限遠方向での空間分解の限界に応じた空間分割を行う。この空間分割は、第1実施形態で説明した空間分割であり、感度限界から無限遠までを径方向への単一の分割空間として扱う空間分割である。これにより、感度限界から無限遠までを、立体角で決まる有限の個数の空間に分け、計算コストを現実的なものとすることができる。また、センサ10の配置位置から遠くなるにしたがって空間分割を粗くする可変分割として、検出精度の維持と計算量の低減を両立させてもよい。
ステップS22で、分割した各空間の代表点での単位電流素あたりの磁場センサへの影響値を算出する。磁場センサは、たとえば図3に示す軸型グラジオメータとSQUIDを用いたセンサ10である。軸型グラジオメータに替えて平面型グラジオメータを用いてもよいし、軸型と水平型を併用してもよい。
磁場センサへの影響値は、単位電流のある場所からセンサ10にどのくらいの磁場が影響するかを示す値である。電流素から磁場を求める方法として、Biot-Savartの式、Sarvasの式、境界要素法、有限要素法などがある。実施形態では、一例としてSarvasの式を用いるが、空間領域によって電流素から磁場を求める式を使い分けてもよい。たとえば、遠方の磁場源についてはSarvasの式の仮定が成り立たない場合も多いので、センサ10の配置位置よりも内部の領域にはSarvasの式を適用し、外部の領域にはBiot-Savartの式を適用してもよい。
センサ10の数がm個、各時刻でのセンサ10の観測データをx(t)、観測データを1回で処理できる長さに分割したときの分割された時間長をT、空間分割した各空間の代表点での単位電流素の量をq(t)(ただし、立体空間での方向成分が3軸あるので、データ点nは代表点の数の3倍になる)とする。分割した各空間の代表点での単位電流素当たりのセンサ10への影響値は、センサ10の1個目のコイル15aと2個目のコイル(参照コイル)15bを貫通する磁束の差分になり、以下の式(1)で記述される。
図11の処理フローでは、各空間の代表点での単位電流素当たりの各センサ10への影響値を式(1)から算出しているが、磁場解析時の計算量を減らすため、予め計算を行っておき、計算結果をテーブル等で保存しておいてもよい。この場合、実行中に式(1)を用いた算出処理を省略することができる。
ステップS23で、観測データを指定された時間長で分割する。観測データを1回で処理することができる時間長をTとすると、次の時間ts+1は、式(2)で表される。
ステップS24で、最初の時間の観測データを処理対象として設定する。
ステップS25で、各分割空間の代表点のセンサ10への影響値の集合を辞書と考え、各分割空間の代表点での各時間の電流素の量(強さ)を係数と考えて、式(1)式を用いて、スパース解を求める。一般に、スパース表現は観測信号行列Xを、辞書行列Dとその係数行列Cを用いて、
X=DC+E
と表現される。ここでEは誤差を表わす行列であるが、一般に行列Eを各行列要素が平均ゼロの行列とすることができる。式(1)の右辺の左側の行列を辞書行列D、右側の行列を係数行列Cと考える。
X=DC+E
と表現される。ここでEは誤差を表わす行列であるが、一般に行列Eを各行列要素が平均ゼロの行列とすることができる。式(1)の右辺の左側の行列を辞書行列D、右側の行列を係数行列Cと考える。
スパース解とは、ほとんどの成分の値がゼロで有効値が疎(スパース)である場合の推定値である。解析対象の全空間で見た場合、一般的に磁場源となる電流が存在するのはごく一部であり、磁場源電流(係数行列)がスパースとなる解を求めることで磁場源を推定することができる。スパース解を求める方法としては様々なものが存在するが、一例として、マッチング追跡の手法によりスパースな解を求める。
ステップS26で、指定時間Tごとに分割された観測データx(t)の処理が全て完了したかを判定する。指定時間で分割された観測データの処理が全て完了していれば(S26でYES)、処理を終了する。すべての観測データの処理が完了していなければ(S26でNO)、ステップS27で、次の時間ts+1の観測データを処理対象を設定し、すべての処理が完了するまでステップS25〜S26を繰り返す。
図11の例では、観測データの処理を逐次的に行っているが、必ずしも時間順に処理しなくてもよい。並列処理を行う場合は、時刻の異なる観測データ群を同時に処理してもよい。
図12は、図11のステップS25の処理の具体例を示すフローチャートである。図12では、マッチング追跡法を用いる。マッチング追跡法は、残差の低減に寄与する辞書データを順次選択していく貪欲法であり、解の最適性は保証されないが、多くの場合優れた近似を与える。
ステップS251で、残差Rに観測データx(t)を設定する。式(1)と同様に、センサ10の数がm個、各時刻でのセンサーの観測データをx(t)、観測データを1回で処理できる分割された時間長をT、残差をRとすると、残差Rは式(3)で記述される。
辞書データDのn個のベクトルd1〜dnの中で、現在の残差から寄与分を引いて求めた新たな残差、すなわち式(5)の値が最も小さくなるkを選択する。
ステップS253で、選択された辞書データの行列dkと、正規化された行列積(式(6))を保存する。選択された辞書データの行列dkは位置を表わし、式(6)の正規化された行列積は、電流素の方向と強さを表わすので、これらの演算結果を磁場源の推定で用いるために保存する。
ステップS254では、式(7)により、現在の残差行列Rを、選択した辞書データの寄与分を引き算した新たな残差行列(式(5)の計算結果)に更新する。
ステップ255で、残差の大きさが指定値以下になったかを判定する。このステップは近似の程度を判定する工程であり、残差が十分に小さくなればうまく近似できていることになる。数式で示せば式(8)で表される。
このようなマッチング追跡法で、残差が一定範囲に収束するまで、寄与分が最も大きい辞書データから順に処理してスパース解を求めることで、外来ノイズの除去と磁場源の空間分布の推定を同時に行うことができる。この処理方法を第1実施形態の空間分割の手法と組み合わせることで、処理時間と演算量をさらに低減することができる。
図13は、第2実施形態の磁場解析装置20Aの機能ブロック図である。第2実施形態の磁場解析装置20Aのハードウェア構成は、第1実施形態と同じであり、図9に示されるとおりなので重複する説明を省略する。
磁場解析装置20Aは、データ取得部201と、出力制御部202と、表示制御部203と、演算部210Aを有する。演算部210Aは、感度限界算出部211と、空間分割部212と、磁場源推定部213Aを有する。磁場源推定部213Aは、影響値算出部223と、スパース解算出部224を含む。
感度限界算出部211は、第1実施形態と同様に、センサ10の感度、位置情報、ビオ・サバールの法則等に基づいて導かれる図7の条件式に従って、センサ10の感度限界を算出する。
空間分割部212は、算出された感度限界にしたがって、有限の空間分割を行う。具体的には、図5のように径方向に感度限界以降の空間領域をひとつの分割空間にまとめて有限個数の分割空間を生成する。好ましくは、空間分割部212は、感度限界までは、センサ10の配置位置から遠くなるほど径方向の分割サイズを大きくする可変の空間分割を行う。さらに好ましくは、センサ10から一定の距離範囲では、径方向に等間隔で空間分割を行う。なお、空間分割のための立体角については等間隔であってもよい。
磁場源推定部213の影響値算出部223は、空間分割部212により分割された各空間の代表点での単位電流素当たりのセンサ10への影響値(磁場)を算出する。単位電流素当たりのセンサ10への影響値は、Biot-Savartの式、Sarvasの式、境界要素法、有限要素法など、適切なアルゴリズムを用いて算出され得る。
スパース解算出部224は、データ取得部201が取得観測データを1回で処理可能な長さに分割し、分割された時間ごとに、順次または並列で、磁場源の分布を表わすスパース解を求める。スパース解の算出方法として、図13のようなマッチング追跡法を用いた場合は、外来ノイズの除去と磁場源の推定を同時に行うことができ、処理時間と計算量を短縮することができる。
磁場解析装置20Aを用いることで、第1実施形態よりもさらに少ない計算コストで精度良く磁場源の推定を行うことができる。磁場解析装置20Aも、脳磁計だけでなく、脊髄計や心磁計等、その他の生体磁場の解析に適用することができる。
なお、第2実施形態では、外来ノイズの除去と磁場源の空間分布の推定を同時に行うことで公知の磁場解析技術よりも精度が高くかつ早い処理速度でノイズ除去が行えるので、センサ10の配置面よりも外側の磁場解析と外来ノイズの除去に第2実施形態の手法を用い、内部領域については従来の磁場源推定方法を用いることも可能である。
第1実施形態及び第2実施形態を通して、本願の構成と手法は脳磁計だけではなく、脊髄系、心磁計等の任意の生体磁場計測システムや、地磁気の計測と解析にも適用可能である。また、センサ10の種類は軸型のグラジオメータを用いたセンサに限定されず、平面型のグラジオメータを用いたSQUIDセンサにも適用可能である。いずれの場合も、センサ10の感度限界を考慮し、感度限界から無限遠までを径方向で1個の分割空間とすることで、有限個の空間分割で計算コストを現実的な範囲に抑えることができる。また、センサ10の配置位置から遠くなるに従って空間分割を粗くすることで、計算コストの低減と検出精度の維持を両立させることができる。
さらに、実施形態の空間分割を用いた信号処理の手法は、生体磁場や地磁気などの解析だけではなく、画像処理等の分野にも適用可能である。その場合は、実施形態の空間分割を用い、センサからの測定データに基づいて信号源の分布を解析することができる。
第1実施形態と第2実施形態において、ROM23に格納された信号処理プログラムをCPU21で実行することによって、磁場解析装置20及び20Aの各機能を実現することが可能である。この場合、CPU21は、信号処理プログラムにより、
(a)センサから測定データを取得する手順と、
(b)前記センサの感度限界を算出する手順と、
(c)前記感度限界に基づいて径方向に可変の空間分割を行う手順と、
(d)前記空間分割を用いて信号源を推定する手順と、
(e)前記信号源の推定結果を用いてノイズを除去する手順と、
を実行する。
(a)センサから測定データを取得する手順と、
(b)前記センサの感度限界を算出する手順と、
(c)前記感度限界に基づいて径方向に可変の空間分割を行う手順と、
(d)前記空間分割を用いて信号源を推定する手順と、
(e)前記信号源の推定結果を用いてノイズを除去する手順と、
を実行する。
広く信号処理に適用可能であり、特に磁場計測の分野に好適に適用される。
1 磁場計測システム
3 測定装置
10 センサ
20、20A 磁場解析装置(信号処理装置)
21 CPU(プロセッサ)
22 RAM(メモリ)
23 ROM(メモリ)
24 ドライブ
26 入出力インタフェース
28 ディスプレイ
30 デュワ
42 データ収録サーバ
201 データ取得部201
202 出力制御部
203 表示制御部
210 演算部
211 感度限界算出部211
212 空間分割部
213 磁場源推定部
214 ノイズ除去部
223 影響値算出部
224 スパース解算出部
3 測定装置
10 センサ
20、20A 磁場解析装置(信号処理装置)
21 CPU(プロセッサ)
22 RAM(メモリ)
23 ROM(メモリ)
24 ドライブ
26 入出力インタフェース
28 ディスプレイ
30 デュワ
42 データ収録サーバ
201 データ取得部201
202 出力制御部
203 表示制御部
210 演算部
211 感度限界算出部211
212 空間分割部
213 磁場源推定部
214 ノイズ除去部
223 影響値算出部
224 スパース解算出部
Claims (10)
- センサから測定データを取得するデータ取得部と、
前記センサの感度限界を算出する感度限界決定部と、
前記感度限界に基づいて径方向に可変の空間分割を行う空間分割部と、
前記空間分割を用いて信号源を推定する推定部と、
前記信号源の推定結果を用いてノイズを除去するノイズ除去部と、
を有することを特徴とする信号処理装置。 - 前記空間分割部は、前記感度限界から無限遠までをひとつの分割空間として径方向の空間分割を行うことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
- 前記空間分割部は、前記センサから遠くなるにしたがって、空間分割を粗くすることを特徴とする請求項1または2に記載の信号処理装置。
- 前記空間分割部は、前記センサから一定の距離範囲では径方向に等間隔に空間分割を行い、前記一定の距離範囲を超える空間では、前記センサから遠くなるにしたがって空間分割を粗くすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の信号処理装置。
- 前記空間分割部は、前記センサからの距離の3乗にしたがって空間分割を粗くすることを特徴とする請求項3または4に記載の信号処理装置。
- 前記推定部は、各分割空間における単位電流素が前記センサに与える影響値を算出し、前記影響値の集合を辞書行列とし、前記各分割空間での電流素の強さを係数行列としてスパース解を求めることで前記信号源を推定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の信号処理装置。
- 前記推定部は、前記影響値を算出する際に、前記センサよりも外側の空間と前記センサよりも内側の空間で異なる信号算出法を用いて、前記単位電流素からの影響値を算出することを特徴とする請求項6に記載の信号処理装置。
- 磁気センサにより磁場を測定する測定装置と、
前記測定装置で測定されたデータを解析する解析装置と、
を有し、
前記解析装置は、
前記測定装置から測定データを取得するデータ取得部と、
前記磁気センサの感度限界を算出する感度限界決定部と、
前記感度限界に基づいて径方向に可変の空間分割を行う空間分割部と、
前記空間分割を用いて磁場源を推定する推定部と、
前記磁場源の推定結果を用いてノイズを除去するノイズ除去部と、
を有することを特徴とする磁場計測システム。 - センサから測定データを取得し、
前記センサの感度限界を算出し、
前記感度限界に基づいて径方向に可変の空間分割を行い、
前記空間分割を用いて信号源を推定し、
前記信号源の推定結果を用いてノイズを除去する、
ことを特徴とする信号処理方法。 - コンピュータに、
センサから測定データを取得する手順と、
前記センサの感度限界を算出する手順と、
前記感度限界に基づいて径方向に可変の空間分割を行う手順と、
前記空間分割を用いて信号源を推定する手順と、
前記信号源の推定結果を用いてノイズを除去する手順と、
を実行させることを特徴とする信号処理プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016127129A JP2018004286A (ja) | 2016-06-28 | 2016-06-28 | 信号処理装置、信号処理方法、信号処理プログラム、及び磁場計測システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016127129A JP2018004286A (ja) | 2016-06-28 | 2016-06-28 | 信号処理装置、信号処理方法、信号処理プログラム、及び磁場計測システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018004286A true JP2018004286A (ja) | 2018-01-11 |
Family
ID=60947824
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016127129A Pending JP2018004286A (ja) | 2016-06-28 | 2016-06-28 | 信号処理装置、信号処理方法、信号処理プログラム、及び磁場計測システム |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018004286A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019162278A (ja) * | 2018-03-19 | 2019-09-26 | 株式会社リコー | 計測装置およびシステム |
JP2021006813A (ja) * | 2018-08-22 | 2021-01-21 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | 磁場計測装置、磁場計測方法、磁場計測プログラム |
US11037349B2 (en) | 2016-11-30 | 2021-06-15 | Ricoh Company, Ltd. | Information displaying system and non-transitory recording medium |
US11213255B2 (en) | 2017-07-03 | 2022-01-04 | Ricoh Company, Ltd. | Information processing device, information processing method, and recording medium storing information processing program |
US11768258B2 (en) | 2019-11-27 | 2023-09-26 | Ricoh Company, Ltd. | Signal separating apparatus, signal separating method, and non-transitory recording medium |
US11927646B2 (en) | 2018-12-26 | 2024-03-12 | Asahi Kasei Microdevices Corporation | Magnetic field measuring apparatus |
-
2016
- 2016-06-28 JP JP2016127129A patent/JP2018004286A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US11113856B2 (en) | 2016-11-30 | 2021-09-07 | Ricoh Company, Ltd. | Information displaying system and information displaying device |
US11213255B2 (en) | 2017-07-03 | 2022-01-04 | Ricoh Company, Ltd. | Information processing device, information processing method, and recording medium storing information processing program |
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JP7402768B2 (ja) | 2018-08-22 | 2023-12-21 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | 磁場計測装置、磁場計測方法、磁場計測プログラム |
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US11768258B2 (en) | 2019-11-27 | 2023-09-26 | Ricoh Company, Ltd. | Signal separating apparatus, signal separating method, and non-transitory recording medium |
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