JP2018004117A - レンジフード - Google Patents

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大輔 小森
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Abstract

【課題】羽根車への汚れの再付着を抑制し、羽根車の洗浄力を更に向上する。【解決手段】洗浄ケーシング15には2つ以上の排水口を備え、他の排水口よりも低い位置に設けた第1の排水口の開閉弁38を閉じた状態で、第2の排水口から排水されない水位まで給水を行い、次いで羽根車10を回転させて洗浄動作を行いながら追加給水を行い、羽根車10の回転を停止させたときに、第2の排水口から排水される構成としたことにより、洗浄後に洗浄液33を排出する際に、第2の排水口から洗浄液33の液面に浮いた油や埃等の汚れを排出し、洗浄ケーシング15内に残った洗浄液33をきれいにし、次に第1の開閉弁38を開けて洗浄液33を排出することで、羽根車10への汚れの再付着を抑制し、羽根車10の洗浄度合いを更に向上させたレンジフードを提供できる。【選択図】図1

Description

本発明は、レンジフードに備えた羽根車の汚れ除去に関するものである。
従来、この種のレンジフードは、図13に示すように、調理器具(図示せず)の上方の壁面103に、調理器具から発生する油煙や周囲に浮遊する埃等を捕集する吸込口101を設けたフード102を設置していた。フード102の天面には屋外とダクト104を介して連通する排出口105を設け、内部には回転軸106を略水平にして配置した電動機107と、回転軸106に取り付けた羽根車108と、羽根車108を包括した洗浄ケーシング109を配設し、この羽根車108を介して、吸込口101と排出口105を結ぶ通風路110を形成している。また、フード102の吸込口101近傍には平板状の整流板111が配設されている。
洗浄ケーシング109の下方には、洗浄液112を貯水する貯水装置113と給水ポンプ114を設け、洗浄ケーシング109には、給水ポンプ114から接続された散水ノズル115を設けている。洗浄ケーシング109の下端部には孔116を設けて、孔116は洗浄ケーシング109内に洗浄液112を貯排する開閉弁117を設け、開閉弁117の下方に排水トレイ118を構成している。
図14に示すように、遠心ファンの羽根車108は、主板119に立設した複数のブレード120を備え、羽根車108内部には、リング状の油捕集機構部121を、ブレード120から15〔mm〕程度の距離を離して、回転軸106方向に所定間隔を空けて複数枚取り付けている。
以下、そのレンジフードについて図15を参照しながら説明する。
洗浄時には、羽根車108の回転軸106より下方の部分が、洗浄ケーシング109内で貯水装置113(図示せず)から供給された洗浄液112に浸漬される。羽根車108および油捕集機構部121には、レンジフードの使用に伴い汚れが付着しているため、羽根車108を回転軸106で回転させることで、汚れが付着した部分を洗浄液112に浸漬させて洗浄することができる(例えば、特許文献1を参照)。
特開2014−062710号公報
このような従来のレンジフードにおいては、洗浄後に洗浄液を排出する際に、洗浄液の液面に浮いた油や埃等の汚れが、羽根車に再度付着し、羽根車の洗浄率が低下する場合があった。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、羽根車への汚れの再付着を抑制し、羽根車の洗浄度合いを更に向上させたレンジフードを提供することを目的としている。
そして、この目的を達成するために、本発明は、電動機により回転する羽根車と、前記羽根車を洗浄液に浸漬させるための洗浄ケーシングと、前記洗浄ケーシングに、給水口と排水口と、前記洗浄液を貯排する開閉弁を設け、前記開閉弁を閉じて洗浄液を貯め、前記羽根車へ洗浄液を噴射導入して前記羽根車を洗浄するレンジフードにおいて、前記洗浄ケーシングには少なくとも第1排水口と第2の排水口とを備え、第2の排水口よりも低い位置に設けた前記第1の排水口には開閉弁を備え、前記洗浄ケーシング内に供給された前記洗浄液の水位を検知する水位検知部と、前記電動機と、前記給水口と、前記開閉弁とを制御する制御部を備え、前記制御部は、洗浄動作時に、前記電動機による羽根車の回転時には前記第2の排水口から洗浄液が排水されず、前記羽根車の停止時には第2の排水口から洗浄液の一部が排水されるように、給水を行なうレンジフードとしたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
また、本発明は、電動機により回転する羽根車と、前記羽根車を洗浄液に浸漬させるための洗浄ケーシングと、前記洗浄ケーシングに、給水口と排水口と、前記洗浄液を貯排する開閉弁を設け、前記開閉弁を閉じて洗浄液を貯め、前記羽根車へ洗浄液を噴射導入して前記羽根車を洗浄するレンジフードにおいて、前記洗浄ケーシングには少なくとも第1排水口と第2の排水口とを備え、第2の排水口よりも低い位置に設けた第1の排水口には開閉弁を備え、前記開閉弁を閉じた状態で、散水を行いながら羽根車を回転させて洗浄動作を行い、前記散水による前記洗浄ケーシングへの洗浄液の供給は、羽根車の回転を停止させたときに、他の排水口から排水される量とすることを特徴とするレンジフードとしたもので、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、電動機により回転する羽根車と、前記羽根車を洗浄液に浸漬させるための洗浄ケーシングと、前記洗浄ケーシングに、給水口と排水口と、前記洗浄液を貯排する開閉弁を設け、前記開閉弁を閉じて洗浄液を貯め、前記羽根車へ洗浄液を噴射導入して前記羽根車を洗浄するレンジフードにおいて、前記洗浄ケーシングには2つ以上の少なくとも第1排水口と第2の排水口とを備え、第2の排水口よりも低い位置に設けた前記第1の排水口には開閉弁を備え、前記洗浄ケーシング内に供給された前記洗浄液の水位を検知する水位検知部と、前記電動機と、前記給水口と、前記開閉弁とを制御する制御部を備え、前記制御部は、洗浄動作時に、前記電動機による羽根車の回転時には前記第2の排水口から洗浄液が排水されず、前記羽根車の停止時には第2の排水口から洗浄液の一部が排水されるように、給水を行なうレンジフードとしたことにより、羽根車への汚れの再付着を抑制し、羽根車の洗浄度合いを更に向上させたレンジフードを提供することができる。
また、電動機により回転する羽根車と、前記羽根車を洗浄液に浸漬させるための洗浄ケーシングと、前記洗浄ケーシングに、給水口と排水口と、前記洗浄液を貯排する開閉弁を設け、前記開閉弁を閉じて洗浄液を貯め、前記羽根車へ洗浄液を噴射導入して前記羽根車を洗浄するレンジフードにおいて、前記洗浄ケーシングには少なくとも第1排水口と第2の排水口とを備え、第2の排水口よりも低い位置に設けた第1の排水口には開閉弁を備え、前記開閉弁を閉じた状態で、散水を行いながら羽根車を回転させて洗浄動作を行い、前記散水による前記洗浄ケーシングへの洗浄液の供給は、羽根車の回転を停止させたときに、他の排水口から排水される量とするレンジフードとしたことにより、羽根車への汚れの再付着を抑制し、羽根車の洗浄度合いを更に向上させたレンジフードを提供することができる。
本発明の実施の形態1のレンジフードを示す側面断面構成図 同レンジフードの羽根車の種類図 同レンジフードの羽根車の正面断面構成図 同レンジフードの羽根車の斜方構成図 同レンジフードのケーシングを示す構成図 同レンジフードの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1の洗浄モードの動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態1の洗浄モード時のレンジフードを示す側面断面構成図 本発明の実施の形態1の洗浄モード時のレンジフードを示す側面断面構成図 本発明の実施の形態2のレンジフードを示す側面断面構成図 同レンジフードのケーシングを示す構成図 同レンジフードの洗浄モードの動作を示すフローチャート 従来のレンジフードを示す側面断面構成図 同レンジフードの羽根車と油捕集機構部を示す構成図 同レンジフードを示す正面断面構成図
本発明の請求項1に係わるレンジフードは、電動機により回転する羽根車と、前記羽根車を洗浄液に浸漬させるための洗浄ケーシングと、前記洗浄ケーシングに、給水口と排水口と、前記洗浄液を貯排する開閉弁を設け、前記開閉弁を閉じて洗浄液を貯め、前記羽根車へ洗浄液を噴射導入して前記羽根車を洗浄し、前記洗浄後に前記開閉弁を開けて洗浄液を排出するレンジフードにおいて、前記洗浄ケーシングには少なくとも第1排水口と第2の排水口とを備え、第2の排水口よりも低い位置に設けた前記第1の排水口には開閉弁を備え、前記洗浄ケーシング内に供給された前記洗浄液の水位を検知する水位検知部と、前記電動機と、前記給水口と、前記開閉弁とを制御する制御部を備え、前記制御部は、洗浄動作時に、前記電動機による羽根車の回転時には前記第2の排水口から洗浄液が排水されず、前記羽根車の停止時には第2の排水口から洗浄液の一部が排水されるように、給水を行なうものである。
これにより、制御部は、洗浄動作時に、電動機による羽根車の回転時には前記第2の排水口から洗浄液が排水されず、羽根車の停止時には第2の排水口から洗浄液の一部が排水されるように、給水を行なうことで、洗浄動作の停止時に洗浄液の液面に浮いた油や埃等の汚れを第2の排出口から排出し、液面上部の特に汚れた洗浄液を優先的に取り除くことができる。この結果、洗浄ケーシング内には、比較的汚れの少ない洗浄液が残ることになる。次に第1の開閉弁を開けて、第1の排水口から洗浄液を排出することで、水位下がるときの羽根車への汚れの再付着を抑制し、羽根車の洗浄度合いを更に向上できる。
また、本発明の請求項2に係わるレンジフードは、前記開閉弁を閉じた状態で、第2の排水口から排水されない水位まで給水を行い、次いで羽根車を回転させて洗浄動作を行いながら追加給水を行い、羽根車の回転を停止させたときに、第2の排水口から排水されるものである。
これにより、洗浄動作を行いながら追加給水を行うことで、洗浄動作の停止時に、洗浄液の液面に浮いた油や埃等の汚れを第2の排出口から排出し、液面上部の特に汚れた洗浄液を優先的に取り除くことができる。この結果、洗浄ケーシング内には、比較的汚れの少ない洗浄液が残ることになる。次に第1の開閉弁を開けて、第1の排水口から洗浄液を排出することで、水位下がるときの羽根車への汚れの再付着を抑制し、羽根車の洗浄度合いを更に向上できる。
また、本発明の請求項3に係わるレンジフードは、電動機により回転する羽根車と、前記羽根車を洗浄液に浸漬させるための洗浄ケーシングと、前記洗浄ケーシングに、給水口と排水口と、前記洗浄液を貯排する開閉弁を設け、前記開閉弁を閉じて洗浄液を貯め、前記羽根車へ洗浄液を噴射導入して前記羽根車を洗浄し、前記洗浄後に前記開閉弁を開けて洗浄液を排出するレンジフードにおいて、前記洗浄ケーシングには少なくとも第1排水口と第2の排水口とを備え、第2の排水口よりも低い位置に設けた第1の排水口には開閉弁を備え、前記開閉弁を閉じた状態で、散水を行いながら羽根車を回転させて洗浄動作を行い、前記散水による前記洗浄ケーシングへの洗浄液の供給は、羽根車の回転を停止させたときに、他の排水口から排水される量とするものである。
これにより、散水を行いながら羽根車を回転させて洗浄動作を行い、前記散水による前記洗浄ケーシングへの洗浄液の供給は、羽根車の回転を停止させたときに、他の排水口から排水される量とすることで、洗浄動作を停止させた時に、洗浄液の液面に浮いた油や埃等の汚れを第2の排出口から排出し、液面上部の特に汚れた洗浄液を優先的に取り除くことができる。この結果、洗浄ケーシング内には、比較的汚れの少ない洗浄液が残ることになる。次に開閉弁を開けて第1の排水口から洗浄液を排出することで、水位下がるときの羽根車への汚れの再付着を抑制し、羽根車の洗浄度合いを更に向上できる。
また、本発明の請求項4に係わるレンジフードは、前記羽根車は円板上の主板にブレードを立設して備え、前記第2の排水口の少なくとも1つは、前記洗浄ケーシングに備えたケーシング背面板の、前記主板と対向する部分に設けたものである。ものである。
これにより、他の排出口から洗浄液の液面に浮いた油や埃等の汚れを排出する際に、構造上、特に汚れが再付着しやすい羽根車のブレードから遠ざけた位置から汚れを排出することができるため、羽根車のブレードへの汚れの再付着を抑制し、羽根車の洗浄度合いを更に向上できる。
また、本発明の請求項5に係わるレンジフードは、前記洗浄ケーシング内に供給された前記洗浄液の水位を検知する水位検知部と、前記電動機と、前記給水部と、前記開閉弁とを制御する制御部を備え、前記制御部は前記羽根車を前記洗浄液で洗浄する洗浄モードと、排水モードを有し、前記洗浄モードでは、前記制御部は前記給水部によって前記貯水装置内の前記洗浄液を前記洗浄ケーシング内に給水し、前記水位検知部で前記洗浄ケーシング内の前記洗浄液の水位が羽根車の下部が洗浄液に浸る第1の水位になったことを検知すると、前記電動機によって前記羽根車を回転させ、その後、第1の所定時間が経過すると前記給水部を停止し、さらに前記電動機を停止することによって洗浄液が他の排水口から排水され、前記洗浄モードを所定回数行った後に、前記排水モードでは、前記制御部は前記開閉弁を開けて排水するものである。
これにより、最初に洗浄モードで、洗浄液を洗浄ケーシング内に羽根車の下部が洗浄液に浸る位置まで給水した状態で、羽根車を第1の所定時間回転させるので、羽根車が洗浄液に突入する際、あるいは洗浄液に浸漬された状態で可動する際に、羽根車に付着した油や埃等の汚れが洗浄液により引き剥がされる。
次に電動機を停止することによって洗浄液が他の排水口から排水されることで、洗浄液の液面に浮いた油や埃等の汚れを優先的に排出し、洗浄ケーシング内に残った洗浄液をきれいにすることができる。
この洗浄モードを所定回数行うことで、洗浄ケーシング内の洗浄液をきれいに保ったまま、所定回数洗浄を行うことができ、羽根車の洗浄度合いを更に向上できる。また、洗浄液を全て排水し、再度給水する方法に比べて、少ない洗浄水量で羽根車を洗浄できる。
最後に排水モードで、第1の開閉弁を開けてきれいな状態の洗浄液を排水することで、羽根車への汚れの再付着を抑制し、羽根車の洗浄率を更に向上できる。
また、本発明の請求項6に係わるレンジフードは、前記給水部は、給水ポンプと散水ノズルを備え、散水ノズルは前記羽根車へ前記洗浄液を噴射するものである。
これにより、洗浄液を給水ポンプを通じて散水ノズルへ供給し、散水ノズルから羽根車へ洗浄液を噴射することで、洗浄液が羽根車に衝突する力が高まり、羽根車に付着した油や埃等の汚れが引き剥がされやすくなるので、羽根車の洗浄度合いを更に向上できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、本実施の形態1では、レンジフード1は、本体2を壁面3に設置し、排出口4にダクト5を接続して屋外と連通している。
本体2は、調理器具(図示せず)の上方で調理器具から発生する油煙や周囲に浮遊する埃等を捕集できるようにフード部6を備えた箱体であって、フード部6の下面7に吸込口8、天面9に前記排出口4を備えている。
本体2の内部には、羽根車10を備えた送風機11と羽根車10を洗浄する洗浄装置12、制御部13を備えている。図2に示すように、羽根車10には、シロッコファン、ターボファン、プレートファンのようにいくつかの種類があり、本発明はこのいずれにも適用可能であるが、ここではシロッコファン(遠心ファン)を用いる。すなわち、羽根車10は、かご型円筒形状を有している。
送風機11は、前記羽根車10に加えて、この羽根車10を回転させる電動機14と図5に示す羽根車10を包囲する洗浄ケーシング15を備えている。洗浄ケーシング15には、送風のための流入口19と流出口23が備えられている。
図3、図4に示すように、羽根車10は少なくとも、複数のブレード16と環状の側板17と円形の主板18で構成されている。ブレード16は、洗浄ケーシング15の流入口19側に位置する前記側板17と電動機14側に位置する主板18によって両端部を挟み込むようにして配置している。
前記ブレード16は、主板18上の外周部に立設し、円環状に複数を配置している。すなわちブレード16は同一円周上に配置されている。そしてブレード16は、羽根車10の外周から内周へ向けた直線状の流路が所定の角度範囲で隣のブレード16に干渉しないように、隙間を開けて配置している。つまり、1つのブレードである第一ブレード20は、隣に配置した第二ブレード21に対して、所定の間隔を開けて配置している。
また、ブレード16は、羽根車10の内周側の辺で入口53を、外周側の辺で出口54を形成している。図3において、ブレード16は入口53と出口54を結ぶ弦を引くことができるように曲面状または円弧状の板である。
また、ブレード16の内周部には、図4に示すように羽根車10の内周を周回するリング状の油捕集機構部49を、回転軸22方向に互いに一定距離(例えば15mm)を離して、複数枚取り付けている。なお、油捕集機構部49は、必須の構成ではないが油汚れの再付着の防止対象としてブレード16と同様に扱うことができる。また、油捕集機構部49間の一定距離は、最適な距離であれば良く、本実施の形態に限るものではない。
図5に示すように、洗浄ケーシング15は、スクロール板24と、このスクロール板24を挟むように配置したケーシング前面板25とケーシング背面板26と、舌部27と、スクロール板24の延長上に備えた延設板28と、舌部27の延長上に備えた延長板29とを備えている。なお、洗浄ケーシング15において、延設板28と、延長板29は必須ではない。
ケーシング前面板25とケーシング背面板26は、羽根車10の高さ方向(図4の側板17と主板18との間の距離)に対応して所定の間隔を開けて配置した平面板である。
スクロール板24は、羽根車10の外周で、舌部27を基点として羽根車10の送風時の回転方向に沿って風路を拡大する曲面板である。延設板28はスクロール板24をさらに流出口23へ延設した平面板である。また、延長板29は、舌部27の送風時の回転方向とは逆の側から流出口23へ延設した平面板である。
また、スクロール板24は、洗浄ケーシング15の側面部30の主要部に渡り配置されている。洗浄ケーシング15の側面において、舌部27から羽根車10の送風回転方向に約300度の範囲を占めている。
流出口23は、ケーシング前面板25とケーシング背面板26と延設板28、延長板29のそれぞれ端部に囲まれて形成している。また、延設板28、延長板29を備えない場合には、ケーシング前面板25とケーシング背面板26、スクロール板24、舌部27のそれぞれ端部に囲まれて形成すればよい。
洗浄ケーシング15は、略中央部に円形の流入口19を設け、その周りにオリフィス31を備えている。また、ケーシング背面板26側に電動機14を配置し、電動機14からシャフト32を通じ羽根車10を回転させている(図1参照)。
洗浄ケーシング15は、本体2内部で、ケーシング前面板25とケーシング背面板26を立てるように配置している。すなわち、羽根車10は、回転軸22を横にして配置し、流出口23を上方へ向けて配置している。
そして、流出口23は、本体2の排出口4へ接続されている。流入口19は、本体2内部に開口し、吸込口8に連通している。
電動機14の内部には、回転数センサー(図示せず)と電流センサー(図示せず)がついており、電動機14の回転数と電流値を検知する。回転数センサーとしては、ホールICが好ましく、コストが安く精度が良いからである。
図1に示すように、洗浄装置12は、送風機11の洗浄ケーシング15と、洗浄液33を貯水する貯水装置34と、給水部35と、排水トレイ36とを備えている。洗浄ケーシング15は、送風機11と洗浄装置12の両方の構成部品を兼ねている。貯水装置34は、洗浄ケーシング15の下方に設けている。
図5にも示すように洗浄ケーシング15には下端部に第1の排水口としての第1の孔37を設け、第1の孔37には洗浄ケーシング15内に洗浄液33を貯排する開閉弁38を設け、開閉弁38の下方に排水トレイ36を配置している。
また図1に示すように、洗浄ケーシング15に備えたケーシング背面板26には、開閉弁38よりも高く、流入口19の下端よりも低く、羽根車10の最下位のブレード16(または最下位の油捕集機構部49の内周部)よりも高い位置に前記第1の排水口とは別の排水口としての第2の孔39を設け、第2の孔39から排出した洗浄液33を排水トレイ36へ導くための筒形状の第1の管41を設けている。また、第2の孔39は、ケーシング背面板26において、羽根車10に備えた主板18と対向する部分に位置している。
洗浄ケーシング15内には、内部に洗浄液33を貯めたときの水位を検知できるよう、水位検知部42を備えている。水位検知部42には、フロート式、静電容量式、圧力式等の様々な方式の水位センサーを適用することができるが、本実施の形態1では、コストが安いフロート式を採用している。
水位検知部42は、図5において流入口19側から見て、第2の孔よりも左(羽根車10の回転方向側)に備えると良い。すなわち、図8のように、洗浄ケーシング15内に洗浄液33を貯めた状態で、羽根車10を順方向に回転させると、図9のように洗浄液33の水位は相対的に左側(羽根車10の回転方向側)が上昇し、右側(羽根車10の回転方向に対して逆側)が下降する。水位検知部42を、流入口19側から見て、第2の孔39よりも右(羽根車10の回転方向に対して逆側)に備えた場合、羽根車10の回転で水位が低下したことを渇水と誤検知する可能性があるためである。この場合、給水ポンプ44を再度動作させて洗浄液33をさらに加えてしまうことになる。つまり、洗浄時に第2の孔39から洗浄液33をオバーフロさせながら洗浄することとなり、洗浄液を無駄にしてしまう恐れがある。
給水部35は、給水ノズル43と、給水ポンプ44とを備えている。給水ノズル43は、洗浄ケーシング15におけるケーシング背面板26の下部に設けられている。
給水ポンプ44は、貯水装置34の上方、フード部6内の背面下部に設けられ、貯水装置34と給水ポンプ44とは筒形状の第2の管45によって連通している。第2の管45は、給水ポンプ44の上流側である吸い込み側に設けられている。給水ポンプ44の下流側である吹き出し側には、筒形状の第3の管46を設けている。給水ポンプ44によって、貯水装置34内の洗浄液33を第2の管45を介して給水ポンプ44に吸い上げ、第3の管46を介して給水ノズル43へ送水され、給水ノズル43の給水口47から洗浄ケーシング15内に給水することができる。
図6、図7に示すように、制御部13は、羽根車10を洗浄液33で洗浄する洗浄モードと、排水モードを有している。すなわち、送風機11(電動機14)と、水位検知部42と、給水部35(給水ポンプ44)と、開閉弁38の動作を制御するものである。なお、制御部13と、電動機14、水位検知部42、給水ポンプ44、開閉弁38は有線で電気的に接続されているものとする。
洗浄モードの一例について説明する。使用者は、洗浄液33を貯水装置34内に入れ、操作部48によって洗浄モードを選択する(S1)。これにより、制御部13は洗浄モードを開始する。
まず、制御部13は給水部35によって貯水装置34内の洗浄液33を洗浄ケーシング15内に給水する(S2)。つまり、制御部13は給水ポンプ44を動作させることで、給水ポンプ44から給水ノズル43へ送水し、給水口47から洗浄ケーシング15内に洗浄液33を給水する。
そして、図8に示すように、洗浄ケーシング15内の洗浄液33の水位が、水位検知部42によって、第1の水位50への到達を検知する(S3)と、制御部13は電動機14によって羽根車10を回転させる(S5)。第1の所定時間経過後(S6)には、制御部13は、給水ポンプ44の動作を止め、電動機14の動作を止め、羽根車10の回転を停止する(S7)。
洗浄ケーシング15に洗浄液33を第1の水位50以上まで貯めた状態で羽根車10を回転させる回転速度は、羽根車10に付着した油や埃等の汚れを除去することができ、かつ洗浄液33が羽根車10に巻き込まれて洗浄ケーシング15の外に水跳ねしない程度の回転数とすることが好ましい。したがって、レンジフードとしての換気運転時の回転数よりは小さいことが好ましい。このとき、図9の一点破線で示すように、洗浄液33の水位は、羽根車10の回転力によって、左側の水位が上昇し、右側の水位が下降しているため、給水ポンプ44で給水を続けても、他の排水口としての第2の孔39から大量の洗浄水が排出されてしまうことはない。
第1の所定時間は、洗浄ケーシング15に洗浄液33を貯めた状態で羽根車10を回転させて羽根車10を洗浄する時間であり、羽根車10の洗浄度合いと、洗浄に必要な時間とを考慮し、設計者が任意に決められるものとする。
続いて、制御部13が、給水ポンプ44の動作を止め、電動機14の動作を止め、羽根車10の回転を停止する(S7)と、上昇していた左側の水位が低下し、図8に示す第2の水位51のように水平になる。このとき、第1の水位50より増加して第2の水位51となった洗浄液33は、他の排出口としての第2の孔39から排出される。つまり、洗浄ケーシング15の汚れた洗浄液33の油や埃等が浮遊する上澄み部分のみを排出することができる。洗浄液33の量が、第1の水位50に到達したことを検知する(S9)ことで洗浄モードの動作が1回行われたことになる。
以上のような一連の動作を所定回数行うことで、洗浄モードが完了する(S11)。
所定回数は、上記一連の洗浄モードを実行する回数であり、羽根車10の洗浄度合いと、洗浄モードに必要な時間とを考慮し、洗浄時間1回以上の回数で設計者が任意に決められるものとする。
排水モードについて説明する。洗浄モードが完了すると、制御部13は開閉弁を開く(S12)。これにより、第1の排水口としての第1の孔37から洗浄ケーシング15内の洗浄液33が排出され、排水トレイ36へ貯める。
最後に、第2の所定時間が経過後(S13)には、制御部13は第1の開閉弁38を閉じ、排水モードが完了する(S14)。第2の所定時間は、洗浄ケーシング15内の洗浄液33全てが排出できる時間であれば良く、洗浄ケーシング15の容量によって決められるものとする。
使用者は、排水トレイ36を外し、排水トレイ36内の洗浄液33を捨てることができる。これにより、羽根車10の洗浄が完了する。
以上のように、最初に洗浄モードで、洗浄液33を洗浄ケーシング15内に第1の水位50以上まで給水した状態で、羽根車10を第1の所定時間回転させるので、羽根車10が洗浄液33に突入する際、あるいは洗浄液33に浸漬された状態で可動する際に、羽根車10に付着した油や埃等の汚れが洗浄液33により引き剥がされる。
また、第1の所定時間経過後に、給水ポンプ44と電動機14の動作を停止して第2の水位51まで増加した洗浄液33を排水することで、洗浄液33の液面に浮いた油や埃等の汚れを排出し、洗浄ケーシング15内に残った洗浄液33をきれいにすることができる。
洗浄モードでは、比較的少量の洗浄水の入れ替えでだけで洗浄ケーシング15内の洗浄液33をきれいに保ったまま、複数回の洗浄を行うことができ、羽根車10の洗浄率を更に向上できる。すなわち、この洗浄モードを複数回、繰り返し行なうことが可能となる。
そして、排水モードで、第1の開閉弁38を開けて油や埃等がほぼ除かれたきれいな状態の洗浄液33を排水することで、羽根車10への汚れの再付着を抑制し、羽根車10の洗浄率を更に向上できる。
また、他の排出口としての第2の孔39は、ケーシング背面板26において、羽根車10に備えた主板18と対向する部分に位置している。
これにより、第2の孔39から洗浄液33の液面に浮いた油や埃等の汚れを排出する際に、構造上、特に汚れが再付着しやすい羽根車10のブレード16や油捕集機構部49から遠ざけた位置から汚れを排出することができるため、羽根車10のブレード16や油捕集機構部49への汚れの再付着を抑制し、羽根車10の洗浄度合いを更に向上できる。
図8に示すように、第1の水位50は、少なくとも羽根車10に備えた油捕集機構部49の内周側下端52と同等またはより高い位置に設定され、かつ、洗浄ケーシング15の流入口19の下端よりも低くなる高さに設定されている。流入口19の下端よりも水位を高くすると、流入口19から洗浄液33が溢れ出てしまうため、第1の水位50は流入口19の下端よりも低く設定する必要がある。
第1の水位50は、油捕集機構部49の内周側下端52と同等またはより高い水位とすることで、洗浄モードで羽根車10を第1の回転速度で回転させながら洗浄する際に、油捕集機構部49が羽根車10の全周にわたって洗浄液33に浸漬されるため、羽根車10に付着した油や埃等の汚れを落としやすくなり、羽根車10の洗浄度合いを更に向上できる。
第2の水位51は、少なくとも羽根車10が停止した時に油捕集機構部49の内周側下端52よりは高く、流入口19の下端よりは低く設定されている。
第1の水位50は、ブレード16の入口53以上の水位とすることで、洗浄モードで洗浄液33の液面に浮いた油や埃等の汚れを排出する際に、構造上、液面が下がって汚れが他の排出口としての第2の孔39の方へ移動する過程で、特に汚れが再付着しやすいブレード16の多くを洗浄液33に浸漬させた状態を保ちながら液面の汚れを排出するので、羽根車10のブレード16への汚れの再付着を抑制し、羽根車10の洗浄度合いを更に向上できる。
なお、洗浄モードは、所定回数として複数回の繰り返し行うことで、羽根車10の洗浄率を更に向上できるが、所定回数を1回としても、羽根車10への汚れの再付着抑制の一定の効果は得られる。
また、排水モードで洗浄ケーシング15に備えた第1の開閉弁38を開き、第2の所定時間経過するまでの任意の時間の間、電動機14で羽根車10を回転させてもよい。
これにより、羽根車10に付着した洗浄液33を回転による遠心力で液切りし、羽根車10を乾燥させることができる。
また、貯水装置34にヒーター(図示せず)を設けてもよい。これにより、洗浄液33を温めた状態で洗浄ケーシング15に給水することで、羽根車10が温まり、付着した油汚れが取れ易い状態になるため、羽根車10の更に洗浄率を向上させることができる。
なお本実施の形態1では、第2の孔39を1つとしたが、高さをそろえて複数設けてもよい。これにより、液面に浮いた油や埃等の汚れを素早く排出することができ、羽根車10への汚れの再付着を抑制し、羽根車10の洗浄度合いを更に向上できる。
(実施の形態2)
図9および図10において、図1および図5と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図10、図11に示すように、給水部35は、散水ノズル55と、給水ポンプ44とを備えている。散水ノズル55は、洗浄ケーシング15のスクロール板24における上部である舌部27の近傍隣に(隣接して)設けられている。
給水ポンプ44は、貯水装置34の上方、フード部6内の背面下部に設けられ、貯水装置34と給水ポンプ44とは筒形状の第2の管45によって連通している。第2の管45は、給水ポンプ44の上流側である吸い込み側に設けられている。給水ポンプ44の下流側である吹き出し側には、筒形状の第3の管46を設けている。給水ポンプ44によって、貯水装置34内の洗浄液33を第2の管45を介して給水ポンプ44に吸い上げ、第3の管46を介して散水ノズル55へ送水され、散水ノズル55の噴射口56から洗浄ケーシング15内の羽根車10に洗浄液33を散水する。
図12に示す洗浄モードについて説明する。使用者は、洗浄液33を貯水装置34内に入れ、操作部48によって洗浄モードを選択する(S1)。これにより、制御部13は洗浄モードを開始する。
まず、制御部13は電動機14によって羽根車10を回転させながら、給水部35に備えた給水ポンプ44を動作させることで、貯水装置34内の洗浄液33を給水ポンプ44から散水ノズル55へ送水し、噴射口56から洗浄ケーシング15内の羽根車10に洗浄液33を直接散水する(S2)。
散水ノズル55から羽根車10に洗浄液33を散水しながら羽根車10を回転させる速度は、羽根車10に付着した油や埃等の汚れを除去することができ、かつ洗浄液33が回転する羽根車10に弾かれて洗浄ケーシング15の外に水跳ねしない程度の回転数とすることが好ましい。したがって、レンジフードとしての換気運転時の回転数よりは小さいことが好ましい。
そして、第2の水位51に到達するのに必要な第1の所定時間(S3)(実施の形態1の第1の所定時間とは別の時間)が経過すると、制御部13は電動機14、給水ポンプ44の動作を止め、羽根車10の回転および給水を停止する(S4)。
続いて、第2の所定時間(実施の形態1の第2の所定時間とは別の時間)が経過する間(S6)に他の排出口としての第2の孔39から洗浄ケーシング15内の洗浄液33の一部が排出される。つまり、洗浄ケーシング15の汚れた洗浄液33の油や埃等が浮遊する上澄み部分のみを排出することができる。
以上のような一連の動作を所定回数行うことで、洗浄モードが完了する(S8)。
所定回数は、上記一連の洗浄モードを実行する回数であり、羽根車10の洗浄度合いと、洗浄モードに必要な時間とを考慮し、洗浄時間1回以上の回数で設計者が任意に決められるものとする。
排水モードについて説明する。洗浄モードが完了すると、制御部13は開閉弁を開く(S9)。これにより、第1の排水口としての第1の孔37から洗浄ケーシング15内の洗浄液33が排出され、排水トレイ36へ貯める。
最後に、第3の所定時間が経過後(S10)には、制御部13は開閉弁38を閉じ、排水モードが完了する(S11)。使用者は、排水トレイ36を外し、排水トレイ36内の洗浄液33を捨てる。これにより、羽根車10の洗浄が完了する。第3の所定時間(実施の形態1の第2の所定時間に相当)は、洗浄ケーシング15内の洗浄液33全てが排出できる時間であれば良く、洗浄ケーシング15の容量によって決められるものとする。
以上のように、最初に洗浄モードで、羽根車10を回転させながら、洗浄液33を洗浄ケーシング15内の羽根車10に直接散水しながら第2の水位51まで給水するので、洗浄液33が羽根車10に衝突する際、あるいは羽根車10が給水された洗浄液33に浸漬された状態で可動する際に、羽根車10に付着した油や埃等の汚れが洗浄液33により引き剥がされる。
次に第1の所定時間(実施の形態1と同じ時間)経過後に、給水ポンプ44と電動機14の動作を停止して、第2の水位51まで増加した洗浄液33を排水することで、洗浄液33の液面に浮いた油や埃等の汚れを排出し、洗浄ケーシング15内に残った洗浄液33をきれいにすることができる。
この洗浄モードは、比較的少量の洗浄水の入れ替えで洗浄ケーシング15内の洗浄液33をきれいに保ったまま、所定回数として複数回の洗浄を行うことができ、羽根車10の洗浄度合いを更に向上できる。
最後に排水モードで、開閉弁38を開けてきれいな状態の洗浄液33を排水することで、羽根車10への汚れの再付着を抑制し、羽根車10の洗浄率を更に向上できる。
なお、洗浄モードは所定回数繰り返し行うことで、羽根車10の洗浄度合いを更に向上できるが、所定回数を1回としても、羽根車10への汚れの再付着抑制の一定の効果は得られる。
また、排水モードで洗浄ケーシング15に備えた開閉弁38を開き、第3の所定時間経過するまでの任意の時間の間、電動機14で羽根車10を回転させてもよい。
これにより、羽根車10に付着した洗浄液33を回転による遠心力で液切りし、羽根車10を乾燥させることができる。
また、貯水装置34にヒーター(図示せず)を設けてもよい。これにより、洗浄液33を温めた状態で羽根車10に散水することで、羽根車10が温まり、付着した油汚れが取れ易い状態になるため、羽根車10の更に洗浄度合いを向上させることができる。
なお本実施の形態1では、第2の孔39を1つとしたが、高さをそろえて複数設けてもよい。これにより、液面に浮いた油や埃等の汚れを素早く排出することができ、羽根車10への汚れの再付着を抑制し、羽根車10の洗浄度合いを更に向上できる。
本発明にかかるレンジフードは、羽根車への汚れの再付着を抑制し、羽根車の洗浄力を更に向上できるものであり、同様の機能が付いた換気装置等にも適用することができる。
1 レンジフード
2 本体
3 壁面
4 排出口
5 ダクト
6 フード部
7 下面
8 吸込口
9 天面
10 羽根車
11 送風機
12 洗浄装置
13 制御部
14 電動機
15 洗浄ケーシング
16 ブレード
17 側板
18 主板
19 流入口
20 第一ブレード
21 第二ブレード
22 回転軸
23 流出口
24 スクロール板
25 ケーシング前面板
26 ケーシング背面板
27 舌部
28 延設板
29 延長板
30 側面部
31 オリフィス
32 シャフト
33 洗浄液
34 貯水装置
35 給水部
36 排水トレイ
37 第1の孔
38 開閉弁
39 第2の孔
41 第1の管
42 水位検知部
43 給水ノズル
44 給水ポンプ
45 第2の管
46 第3の管
47 給水口
48 操作部
49 油捕集機構部
50 第1の水位
51 第2の水位
52 内周側下端
53 入口
54 出口
55 散水ノズル
56 噴射口
101 吸込口
102 フード
103 壁面
104 ダクト
105 排出口
106 回転軸
107 電動機
108 羽根車
109 洗浄ケーシング
110 通風路
111 整流板
112 洗浄液
113 貯水装置
114 給水ポンプ
115 散水ノズル
116 孔
117 開閉弁
118 排水トレイ
119 主板
120 ブレード
121 油捕集機構部
本発明は、レンジフードに備えた羽根車の汚れ除去に関するものである。
従来、この種のレンジフードは、図13に示すように、調理器具(図示せず)の上方の壁面103に、調理器具から発生する油煙や周囲に浮遊する埃等を捕集する吸込口101を設けたフード102を設置していた。フード102の天面には屋外とダクト104を介して連通する排出口105を設け、内部には回転軸106を略水平にして配置した電動機107と、回転軸106に取り付けた羽根車108と、羽根車108を包括した洗浄ケーシング109を配設し、この羽根車108を介して、吸込口101と排出口105を結ぶ通風路110を形成している。また、フード102の吸込口101近傍には平板状の整流板111が配設されている。
洗浄ケーシング109の下方には、洗浄液112を貯水する貯水装置113と給水ポンプ114を設け、洗浄ケーシング109には、給水ポンプ114から接続された散水ノズル115を設けている。洗浄ケーシング109の下端部には孔116を設けて、孔116は洗浄ケーシング109内に洗浄液112を貯排する開閉弁117を設け、開閉弁117の下方に排水トレイ118を構成している。
図14に示すように、遠心ファンの羽根車108は、主板119に立設した複数のブレード120を備え、羽根車108内部には、リング状の油捕集機構部121を、ブレード120から15〔mm〕程度の距離を離して、回転軸106方向に所定間隔を空けて複数枚取り付けている。
以下、そのレンジフードについて図15を参照しながら説明する。
洗浄時には、羽根車108の回転軸106より下方の部分が、洗浄ケーシング109内で貯水装置113(図示せず)から供給された洗浄液112に浸漬される。羽根車108および油捕集機構部121には、レンジフードの使用に伴い汚れが付着しているため、羽根車108を回転軸106で回転させることで、汚れが付着した部分を洗浄液112に浸漬させて洗浄することができる(例えば、特許文献1を参照)。
特開2014−062710号公報
このような従来のレンジフードにおいては、洗浄後に洗浄液を排出する際に、洗浄液の液面に浮いた油や埃等の汚れが、羽根車に再度付着し、羽根車の洗浄率が低下する場合があった。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、羽根車への汚れの再付着を抑制し、羽根車の洗浄度合いを更に向上させたレンジフードを提供することを目的としている。
そして、この目的を達成するために、本発明は、電動機により回転する羽根車と、前記羽根車を洗浄液に浸漬させるための洗浄ケーシングと、前記洗浄ケーシングに、給水口と排水口と、前記洗浄液を貯排する開閉弁を設け、前記開閉弁を閉じて洗浄液を貯め、前記羽根車へ洗浄液を導入して前記羽根車を洗浄するレンジフードにおいて、前記洗浄ケーシングには少なくとも第1排水口と第2の排水口とを備え、前記第2の排水口よりも低い位置に設けた前記第1の排水口には開閉弁を備え、前記洗浄ケーシング内に供給された前記洗浄液の水位を検知する水位検知部と、前記電動機と、前記給水口と、前記開閉弁とを制御する制御部を備え、前記制御部は、洗浄動作時に、前記電動機による羽根車の回転時には前記第2の排水口から洗浄液が排水されず、前記羽根車の停止時には前記第2の排水口から洗浄液の一部が排水されるように、給水を行なうレンジフードとしたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
また、本発明は、電動機により回転する羽根車と、前記羽根車を洗浄液に浸漬させるための洗浄ケーシングと、前記洗浄ケーシングに、給水口と排水口と、前記洗浄液を貯排する開閉弁を設け、前記開閉弁を閉じて洗浄液を貯め、前記羽根車へ洗浄液を導入して前記羽根車を洗浄するレンジフードにおいて、前記洗浄ケーシングには少なくとも第1排水口と第2の排水口とを備え、前記第2の排水口よりも低い位置に設けた前記第1の排水口には開閉弁を備え、前記開閉弁を閉じた状態で、散水を行いながら前記羽根車を回転させて洗浄動作を行い、前記散水による前記洗浄ケーシングへの洗浄液の供給は、前記羽根車の回転を停止させたときに、第2の排水口から排水される量とすることを特徴とするレンジフードとしたもので、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、電動機により回転する羽根車と、前記羽根車を洗浄液に浸漬させるための洗浄ケーシングと、前記洗浄ケーシングに、給水口と排水口と、前記洗浄液を貯排する開閉弁を設け、前記開閉弁を閉じて洗浄液を貯め、前記羽根車へ洗浄液を導入して前記羽根車を洗浄するレンジフードにおいて、前記洗浄ケーシングには2つ以上の少なくとも第1排水口と第2の排水口とを備え、前記第2の排水口よりも低い位置に設けた前記第1の排水口には開閉弁を備え、前記洗浄ケーシング内に供給された前記洗浄液の水位を検知する水位検知部と、前記電動機と、前記給水口と、前記開閉弁とを制御する制御部を備え、前記制御部は、洗浄動作時に、前記電動機による羽根車の回転時には前記第2の排水口から洗浄液が排水されず、前記羽根車の停止時には前記第2の排水口から洗浄液の一部が排水されるように、給水を行なうレンジフードとしたことにより、羽根車への汚れの再付着を抑制し、羽根車の洗浄度合いを更に向上させたレンジフードを提供することができる。
また、電動機により回転する羽根車と、前記羽根車を洗浄液に浸漬させるための洗浄ケーシングと、前記洗浄ケーシングに、給水口と排水口と、前記洗浄液を貯排する開閉弁を設け、前記開閉弁を閉じて洗浄液を貯め、前記羽根車へ洗浄液を導入して前記羽根車を洗浄するレンジフードにおいて、前記洗浄ケーシングには少なくとも第1排水口と第2の排水口とを備え、前記第2の排水口よりも低い位置に設けた前記第1の排水口には開閉弁を備え、前記開閉弁を閉じた状態で、散水を行いながら前記羽根車を回転させて洗浄動作を行い、前記散水による前記洗浄ケーシングへの洗浄液の供給は、前記羽根車の回転を停止させたときに、前記第2の排水口から排水される量とするレンジフードとしたことにより、羽根車への汚れの再付着を抑制し、羽根車の洗浄度合いを更に向上させたレンジフードを提供することができる。
本発明の実施の形態1のレンジフードを示す側面断面構成図 同レンジフードの羽根車の種類図 同レンジフードの羽根車の正面断面構成図 同レンジフードの羽根車の斜方構成図 同レンジフードのケーシングを示す構成図 同レンジフードの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1の洗浄モードの動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態1の洗浄モード時のレンジフードを示す側面断面構成図 本発明の実施の形態1の洗浄モード時のレンジフードを示す側面断面構成図 本発明の実施の形態2のレンジフードを示す側面断面構成図 同レンジフードのケーシングを示す構成図 同レンジフードの洗浄モードの動作を示すフローチャート 従来のレンジフードを示す側面断面構成図 同レンジフードの羽根車と油捕集機構部を示す構成図 同レンジフードを示す正面断面構成図
本発明の請求項1に係わるレンジフードは、電動機により回転する羽根車と、前記羽根車を洗浄液に浸漬させるための洗浄ケーシングと、前記洗浄ケーシングに、給水口と排水口と、前記洗浄液を貯排する開閉弁を設け、前記開閉弁を閉じて洗浄液を貯め、前記羽根車へ洗浄液を導入して前記羽根車を洗浄し、前記洗浄後に前記開閉弁を開けて洗浄液を排出するレンジフードにおいて、前記洗浄ケーシングには少なくとも第1排水口と第2の排水口とを備え、前記第2の排水口よりも低い位置に設けた前記第1の排水口には開閉弁を備え、前記洗浄ケーシング内に供給された前記洗浄液の水位を検知する水位検知部と、前記電動機と、前記給水口と、前記開閉弁とを制御する制御部を備え、前記制御部は、洗浄動作時に、前記電動機による羽根車の回転時には前記第2の排水口から洗浄液が排水されず、前記羽根車の停止時には前記第2の排水口から洗浄液の一部が排水されるように、給水を行なうものである。
これにより、制御部は、洗浄動作時に、電動機による羽根車の回転時には第2の排水口から洗浄液が排水されず、羽根車の停止時には第2の排水口から洗浄液の一部が排水されるように、給水を行なうことで、洗浄動作の停止時に洗浄液の液面に浮いた油や埃等の汚れを第2の排出口から排出し、液面上部の特に汚れた洗浄液を優先的に取り除くことができる。この結果、洗浄ケーシング内には、比較的汚れの少ない洗浄液が残ることになる。次に第1の開閉弁を開けて、第1の排水口から洗浄液を排出することで、水位下がるときの羽根車への汚れの再付着を抑制し、羽根車の洗浄度合いを更に向上できる。
また、本発明の請求項2に係わるレンジフードは、前記開閉弁を閉じた状態で、第2の排水口から排水されない水位まで給水を行い、次いで羽根車を回転させて洗浄動作を行いながら追加給水を行い、前記羽根車の回転を停止させたときに、前記第2の排水口から排水されるものである。
これにより、洗浄動作を行いながら追加給水を行うことで、洗浄動作の停止時に、洗浄液の液面に浮いた油や埃等の汚れを第2の排出口から排出し、液面上部の特に汚れた洗浄液を優先的に取り除くことができる。この結果、洗浄ケーシング内には、比較的汚れの少ない洗浄液が残ることになる。次に第1の開閉弁を開けて、第1の排水口から洗浄液を排出することで、水位下がるときの羽根車への汚れの再付着を抑制し、羽根車の洗浄度合いを更に向上できる。
また、本発明の請求項3に係わるレンジフードは、電動機により回転する羽根車と、前記羽根車を洗浄液に浸漬させるための洗浄ケーシングと、前記洗浄ケーシングに、給水口と排水口と、前記洗浄液を貯排する開閉弁を設け、前記開閉弁を閉じて洗浄液を貯め、前記羽根車へ洗浄液を導入して前記羽根車を洗浄し、前記洗浄後に前記開閉弁を開けて洗浄液を排出するレンジフードにおいて、前記洗浄ケーシングには少なくとも第1排水口と第2の排水口とを備え、前記第2の排水口よりも低い位置に設けた前記第1の排水口には開閉弁を備え、前記開閉弁を閉じた状態で、散水を行いながら前記羽根車を回転させて洗浄動作を行い、前記散水による前記洗浄ケーシングへの洗浄液の供給は、前記羽根車の回転を停止させたときに、第2の排水口から排水される量とするものである。
これにより、散水を行いながら羽根車を回転させて洗浄動作を行い、散水による前記洗浄ケーシングへの洗浄液の供給は、羽根車の回転を停止させたときに、第2の排水口から排水される量とすることで、洗浄動作を停止させた時に、洗浄液の液面に浮いた油や埃等の汚れを第2の排出口から排出し、液面上部の特に汚れた洗浄液を優先的に取り除くことができる。この結果、洗浄ケーシング内には、比較的汚れの少ない洗浄液が残ることになる。次に開閉弁を開けて第1の排水口から洗浄液を排出することで、水位下がるときの羽根車への汚れの再付着を抑制し、羽根車の洗浄度合いを更に向上できる。
また、本発明の請求項4に係わるレンジフードは、前記羽根車は円板上の主板にブレードを立設して備え、前記第2の排水口の少なくとも1つは、前記洗浄ケーシングに備えたケーシング背面板の、前記主板と対向する部分に設けたものである
これにより、第2の排出口から洗浄液の液面に浮いた油や埃等の汚れを排出する際に、構造上、特に汚れが再付着しやすい羽根車のブレードから遠ざけた位置から汚れを排出することができるため、羽根車のブレードへの汚れの再付着を抑制し、羽根車の洗浄度合いを更に向上できる。
また、本発明の請求項5に係わるレンジフードは、前記洗浄ケーシング内に供給された前記洗浄液の水位を検知する水位検知部と、前記電動機と、前記給水部と、前記開閉弁とを制御する制御部を備え、前記制御部は前記羽根車を前記洗浄液で洗浄する洗浄モードと、排水モードを有し、前記洗浄モードでは、前記制御部は前記給水部によって前記貯水装置内の前記洗浄液を前記洗浄ケーシング内に給水し、前記水位検知部で前記洗浄ケーシング内の前記洗浄液の水位が羽根車の下部が洗浄液に浸る第1の水位になったことを検知すると、前記電動機によって前記羽根車を回転させ、その後、第1の所定時間が経過すると前記給水部を停止し、さらに前記電動機を停止することによって洗浄液が第2の排水口から排水され、前記洗浄モードを所定回数行った後に、前記排水モードでは、前記制御部は前記開閉弁を開けて排水するものである。
これにより、最初に洗浄モードで、洗浄液を洗浄ケーシング内に羽根車の下部が洗浄液に浸る位置まで給水した状態で、羽根車を第1の所定時間回転させるので、羽根車が洗浄液に突入する際、あるいは洗浄液に浸漬された状態で可動する際に、羽根車に付着した油や埃等の汚れが洗浄液により引き剥がされる。
次に電動機を停止することによって洗浄液が第2の排水口から排水されることで、洗浄液の液面に浮いた油や埃等の汚れを優先的に排出し、洗浄ケーシング内に残った洗浄液をきれいにすることができる。
この洗浄モードを所定回数行うことで、洗浄ケーシング内の洗浄液をきれいに保ったまま、所定回数洗浄を行うことができ、羽根車の洗浄度合いを更に向上できる。また、洗浄液を全て排水し、再度給水する方法に比べて、少ない洗浄水量で羽根車を洗浄できる。
最後に排水モードで、第1の開閉弁を開けてきれいな状態の洗浄液を排水することで、羽根車への汚れの再付着を抑制し、羽根車の洗浄率を更に向上できる。
また、本発明の請求項6に係わるレンジフードは、前記給水部は、給水ポンプと散水ノズルを備え、前記散水ノズルは前記羽根車へ前記洗浄液を噴射するものである。
これにより、洗浄液を給水ポンプを通じて散水ノズルへ供給し、散水ノズルから羽根車へ洗浄液を噴射することで、洗浄液が羽根車に衝突する力が高まり、羽根車に付着した油や埃等の汚れが引き剥がされやすくなるので、羽根車の洗浄度合いを更に向上できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、本実施の形態1では、レンジフード1は、本体2を壁面3に設置し、排出口4にダクト5を接続して屋外と連通している。
本体2は、調理器具(図示せず)の上方で調理器具から発生する油煙や周囲に浮遊する埃等を捕集できるようにフード部6を備えた箱体であって、フード部6の下面7に吸込口8、天面9に前記排出口4を備えている。
本体2の内部には、羽根車10を備えた送風機11と羽根車10を洗浄する洗浄装置12、制御部13を備えている。図2に示すように、羽根車10には、シロッコファン、ターボファン、プレートファンのようにいくつかの種類があり、本発明はこのいずれにも適用可能であるが、ここではシロッコファン(遠心ファン)を用いる。すなわち、羽根車10は、かご型円筒形状を有している。
送風機11は、前記羽根車10に加えて、この羽根車10を回転させる電動機14と図5に示す羽根車10を包囲する洗浄ケーシング15を備えている。洗浄ケーシング15には、送風のための流入口19と流出口23が備えられている。
図3、図4に示すように、羽根車10は少なくとも、複数のブレード16と環状の側板17と円形の主板18で構成されている。ブレード16は、洗浄ケーシング15の流入口19側に位置する前記側板17と電動機14側に位置する主板18によって両端部を挟み込むようにして配置している。
前記ブレード16は、主板18上の外周部に立設し、円環状に複数を配置している。すなわちブレード16は同一円周上に配置されている。そしてブレード16は、羽根車10の外周から内周へ向けた直線状の流路が所定の角度範囲で隣のブレード16に干渉しないように、隙間を開けて配置している。つまり、1つのブレードである第一ブレード20は、隣に配置した第二ブレード21に対して、所定の間隔を開けて配置している。
また、ブレード16は、羽根車10の内周側の辺で入口53を、外周側の辺で出口54を形成している。図3において、ブレード16は入口53と出口54を結ぶ弦を引くことができるように曲面状または円弧状の板である。
また、ブレード16の内周部には、図4に示すように羽根車10の内周を周回するリング状の油捕集機構部49を、回転軸22方向に互いに一定距離(例えば15mm)を離して、複数枚取り付けている。なお、油捕集機構部49は、必須の構成ではないが油汚れの再付着の防止対象としてブレード16と同様に扱うことができる。また、油捕集機構部49間の一定距離は、最適な距離であれば良く、本実施の形態に限るものではない。
図5に示すように、洗浄ケーシング15は、スクロール板24と、このスクロール板24を挟むように配置したケーシング前面板25とケーシング背面板26と、舌部27と、スクロール板24の延長上に備えた延設板28と、舌部27の延長上に備えた延長板29とを備えている。なお、洗浄ケーシング15において、延設板28と、延長板29は必須ではない。
ケーシング前面板25とケーシング背面板26は、羽根車10の高さ方向(図4の側板17と主板18との間の距離)に対応して所定の間隔を開けて配置した平面板である。
スクロール板24は、羽根車10の外周で、舌部27を基点として羽根車10の送風時の回転方向に沿って風路を拡大する曲面板である。延設板28はスクロール板24をさらに流出口23へ延設した平面板である。また、延長板29は、舌部27の送風時の回転方向とは逆の側から流出口23へ延設した平面板である。
また、スクロール板24は、洗浄ケーシング15の側面部30の主要部に渡り配置されている。洗浄ケーシング15の側面において、舌部27から羽根車10の送風回転方向に約300度の範囲を占めている。
流出口23は、ケーシング前面板25とケーシング背面板26と延設板28、延長板29のそれぞれ端部に囲まれて形成している。また、延設板28、延長板29を備えない場合には、ケーシング前面板25とケーシング背面板26、スクロール板24、舌部27のそれぞれ端部に囲まれて形成すればよい。
洗浄ケーシング15は、略中央部に円形の流入口19を設け、その周りにオリフィス31を備えている。また、ケーシング背面板26側に電動機14を配置し、電動機14からシャフト32を通じ羽根車10を回転させている(図1参照)。
洗浄ケーシング15は、本体2内部で、ケーシング前面板25とケーシング背面板26を立てるように配置している。すなわち、羽根車10は、回転軸22を横にして配置し、流出口23を上方へ向けて配置している。
そして、流出口23は、本体2の排出口4へ接続されている。流入口19は、本体2内部に開口し、吸込口8に連通している。
電動機14の内部には、回転数センサー(図示せず)と電流センサー(図示せず)がついており、電動機14の回転数と電流値を検知する。回転数センサーとしては、ホールICが好ましく、コストが安く精度が良いからである。
図1に示すように、洗浄装置12は、送風機11の洗浄ケーシング15と、洗浄液33を貯水する貯水装置34と、給水部35と、排水トレイ36とを備えている。洗浄ケーシング15は、送風機11と洗浄装置12の両方の構成部品を兼ねている。貯水装置34は、洗浄ケーシング15の下方に設けている。
図5にも示すように洗浄ケーシング15には下端部に第1の排水口としての第1の孔37を設け、第1の孔37には洗浄ケーシング15内に洗浄液33を貯排する開閉弁38を設け、開閉弁38の下方に排水トレイ36を配置している。
また図1に示すように、洗浄ケーシング15に備えたケーシング背面板26には、開閉弁38よりも高く、流入口19の下端よりも低く、羽根車10の最下位のブレード16(または最下位の油捕集機構部49の内周部)よりも高い位置に前記第1の排水口とは別の第2の排水口としての第2の孔39を設け、第2の孔39から排出した洗浄液33を排水トレイ36へ導くための筒形状の第1の管41を設けている。また、第2の孔39は、ケーシング背面板26において、羽根車10に備えた主板18と対向する部分に位置している。
洗浄ケーシング15内には、内部に洗浄液33を貯めたときの水位を検知できるよう、水位検知部42を備えている。水位検知部42には、フロート式、静電容量式、圧力式等の様々な方式の水位センサーを適用することができるが、本実施の形態1では、コストが安いフロート式を採用している。
水位検知部42は、図5において流入口19側から見て、第2の孔よりも左(羽根車10の回転方向側)に備えると良い。すなわち、図8のように、洗浄ケーシング15内に洗浄液33を貯めた状態で、羽根車10を順方向に回転させると、図9のように洗浄液33の水位は相対的に左側(羽根車10の回転方向側)が上昇し、右側(羽根車10の回転方向に対して逆側)が下降する。水位検知部42を、流入口19側から見て、第2の孔39よりも右(羽根車10の回転方向に対して逆側)に備えた場合、羽根車10の回転で水位が低下したことを渇水と誤検知する可能性があるためである。この場合、給水ポンプ44を再度動作させて洗浄液33をさらに加えてしまうことになる。つまり、洗浄時に第2の孔39から洗浄液33をオバーフロさせながら洗浄することとなり、洗浄液を無駄にしてしまう恐れがある。
給水部35は、給水ノズル43と、給水ポンプ44とを備えている。給水ノズル43は、洗浄ケーシング15におけるケーシング背面板26の下部に設けられている。
給水ポンプ44は、貯水装置34の上方、フード部6内の背面下部に設けられ、貯水装置34と給水ポンプ44とは筒形状の第2の管45によって連通している。第2の管45は、給水ポンプ44の上流側である吸い込み側に設けられている。給水ポンプ44の下流側である吹き出し側には、筒形状の第3の管46を設けている。給水ポンプ44によって、貯水装置34内の洗浄液33を第2の管45を介して給水ポンプ44に吸い上げ、第3の管46を介して給水ノズル43へ送水され、給水ノズル43の給水口47から洗浄ケーシング15内に給水することができる。
図6、図7に示すように、制御部13は、羽根車10を洗浄液33で洗浄する洗浄モードと、排水モードを有している。すなわち、送風機11(電動機14)と、水位検知部42と、給水部35(給水ポンプ44)と、開閉弁38の動作を制御するものである。なお、制御部13と、電動機14、水位検知部42、給水ポンプ44、開閉弁38は有線で電気的に接続されているものとする。
洗浄モードの一例について説明する。使用者は、洗浄液33を貯水装置34内に入れ、操作部48によって洗浄モードを選択する(S1)。これにより、制御部13は洗浄モードを開始する。
まず、制御部13は給水部35によって貯水装置34内の洗浄液33を洗浄ケーシング15内に給水する(S2)。つまり、制御部13は給水ポンプ44を動作させることで、給水ポンプ44から給水ノズル43へ送水し、給水口47から洗浄ケーシング15内に洗浄液33を給水する。
そして、図8に示すように、洗浄ケーシング15内の洗浄液33の水位が、水位検知部42によって、第1の水位50への到達を検知する(S3)と、制御部13は電動機14によって羽根車10を回転させる(S5)。第1の所定時間経過後(S6)には、制御部13は、給水ポンプ44の動作を止め、電動機14の動作を止め、羽根車10の回転を停止する(S7)。
洗浄ケーシング15に洗浄液33を第1の水位50以上まで貯めた状態で羽根車10を回転させる回転速度は、羽根車10に付着した油や埃等の汚れを除去することができ、かつ洗浄液33が羽根車10に巻き込まれて洗浄ケーシング15の外に水跳ねしない程度の回転数とすることが好ましい。したがって、レンジフードとしての換気運転時の回転数よりは小さいことが好ましい。このとき、図9の一点破線で示すように、洗浄液33の水位は、羽根車10の回転力によって、左側の水位が上昇し、右側の水位が下降しているため、給水ポンプ44で給水を続けても、第2の排水口としての第2の孔39から大量の洗浄水が排出されてしまうことはない。
第1の所定時間は、洗浄ケーシング15に洗浄液33を貯めた状態で羽根車10を回転させて羽根車10を洗浄する時間であり、羽根車10の洗浄度合いと、洗浄に必要な時間とを考慮し、設計者が任意に決められるものとする。
続いて、制御部13が、給水ポンプ44の動作を止め、電動機14の動作を止め、羽根車10の回転を停止する(S7)と、上昇していた左側の水位が低下し、図8に示す第2の水位51のように水平になる。このとき、第1の水位50より増加して第2の水位51となった洗浄液33は、第2の排出口としての第2の孔39から排出される。つまり、洗浄ケーシング15の汚れた洗浄液33の油や埃等が浮遊する上澄み部分のみを排出することができる。洗浄液33の量が、第1の水位50に到達したことを検知する(S9)ことで洗浄モードの動作が1回行われたことになる。
以上のような一連の動作を所定回数行うことで、洗浄モードが完了する(S11)。
所定回数は、上記一連の洗浄モードを実行する回数であり、羽根車10の洗浄度合いと、洗浄モードに必要な時間とを考慮し、洗浄時間1回以上の回数で設計者が任意に決められるものとする。
排水モードについて説明する。洗浄モードが完了すると、制御部13は開閉弁を開く(S12)。これにより、第1の排水口としての第1の孔37から洗浄ケーシング15内の洗浄液33が排出され、排水トレイ36へ貯める。
最後に、第2の所定時間が経過後(S13)には、制御部13は第1の開閉弁38を閉じ、排水モードが完了する(S14)。第2の所定時間は、洗浄ケーシング15内の洗浄液33全てが排出できる時間であれば良く、洗浄ケーシング15の容量によって決められるものとする。
使用者は、排水トレイ36を外し、排水トレイ36内の洗浄液33を捨てることができる。これにより、羽根車10の洗浄が完了する。
以上のように、最初に洗浄モードで、洗浄液33を洗浄ケーシング15内に第1の水位50以上まで給水した状態で、羽根車10を第1の所定時間回転させるので、羽根車10が洗浄液33に突入する際、あるいは洗浄液33に浸漬された状態で可動する際に、羽根車10に付着した油や埃等の汚れが洗浄液33により引き剥がされる。
また、第1の所定時間経過後に、給水ポンプ44と電動機14の動作を停止して第2の水位51まで増加した洗浄液33を排水することで、洗浄液33の液面に浮いた油や埃等の汚れを排出し、洗浄ケーシング15内に残った洗浄液33をきれいにすることができる。
洗浄モードでは、比較的少量の洗浄水の入れ替えでだけで洗浄ケーシング15内の洗浄液33をきれいに保ったまま、複数回の洗浄を行うことができ、羽根車10の洗浄率を更に向上できる。すなわち、この洗浄モードを複数回、繰り返し行なうことが可能となる。
そして、排水モードで、第1の開閉弁38を開けて油や埃等がほぼ除かれたきれいな状態の洗浄液33を排水することで、羽根車10への汚れの再付着を抑制し、羽根車10の洗浄率を更に向上できる。
また、第2の排出口としての第2の孔39は、ケーシング背面板26において、羽根車10に備えた主板18と対向する部分に位置している。
これにより、第2の孔39から洗浄液33の液面に浮いた油や埃等の汚れを排出する際に、構造上、特に汚れが再付着しやすい羽根車10のブレード16や油捕集機構部49から遠ざけた位置から汚れを排出することができるため、羽根車10のブレード16や油捕集機構部49への汚れの再付着を抑制し、羽根車10の洗浄度合いを更に向上できる。
図8に示すように、第1の水位50は、少なくとも羽根車10に備えた油捕集機構部49の内周側下端52と同等またはより高い位置に設定され、かつ、洗浄ケーシング15の流入口19の下端よりも低くなる高さに設定されている。流入口19の下端よりも水位を高くすると、流入口19から洗浄液33が溢れ出てしまうため、第1の水位50は流入口19の下端よりも低く設定する必要がある。
第1の水位50は、油捕集機構部49の内周側下端52と同等またはより高い水位とすることで、洗浄モードで羽根車10を第1の回転速度で回転させながら洗浄する際に、油捕集機構部49が羽根車10の全周にわたって洗浄液33に浸漬されるため、羽根車10に付着した油や埃等の汚れを落としやすくなり、羽根車10の洗浄度合いを更に向上できる。
第2の水位51は、少なくとも羽根車10が停止した時に油捕集機構部49の内周側下端52よりは高く、流入口19の下端よりは低く設定されている。
第1の水位50は、ブレード16の入口53以上の水位とすることで、洗浄モードで洗浄液33の液面に浮いた油や埃等の汚れを排出する際に、構造上、液面が下がって汚れが第2の排出口としての第2の孔39の方へ移動する過程で、特に汚れが再付着しやすいブレード16の多くを洗浄液33に浸漬させた状態を保ちながら液面の汚れを排出するので、羽根車10のブレード16への汚れの再付着を抑制し、羽根車10の洗浄度合いを更に向上できる。
なお、洗浄モードは、所定回数として複数回の繰り返し行うことで、羽根車10の洗浄率を更に向上できるが、所定回数を1回としても、羽根車10への汚れの再付着抑制の一定の効果は得られる。
また、排水モードで洗浄ケーシング15に備えた第1の開閉弁38を開き、第2の所定時間経過するまでの任意の時間の間、電動機14で羽根車10を回転させてもよい。
これにより、羽根車10に付着した洗浄液33を回転による遠心力で液切りし、羽根車10を乾燥させることができる。
また、貯水装置34にヒーター(図示せず)を設けてもよい。これにより、洗浄液33を温めた状態で洗浄ケーシング15に給水することで、羽根車10が温まり、付着した油汚れが取れ易い状態になるため、羽根車10の更に洗浄率を向上させることができる。
なお本実施の形態1では、第2の孔39を1つとしたが、高さをそろえて複数設けてもよい。これにより、液面に浮いた油や埃等の汚れを素早く排出することができ、羽根車10への汚れの再付着を抑制し、羽根車10の洗浄度合いを更に向上できる。
(実施の形態2)
図9および図10において、図1および図5と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図10、図11に示すように、給水部35は、散水ノズル55と、給水ポンプ44とを備えている。散水ノズル55は、洗浄ケーシング15のスクロール板24における上部である舌部27の近傍隣に(隣接して)設けられている。
給水ポンプ44は、貯水装置34の上方、フード部6内の背面下部に設けられ、貯水装置34と給水ポンプ44とは筒形状の第2の管45によって連通している。第2の管45は、給水ポンプ44の上流側である吸い込み側に設けられている。給水ポンプ44の下流側である吹き出し側には、筒形状の第3の管46を設けている。給水ポンプ44によって、貯水装置34内の洗浄液33を第2の管45を介して給水ポンプ44に吸い上げ、第3の管46を介して散水ノズル55へ送水され、散水ノズル55の噴射口56から洗浄ケーシング15内の羽根車10に洗浄液33を散水する。
図12に示す洗浄モードについて説明する。使用者は、洗浄液33を貯水装置34内に入れ、操作部48によって洗浄モードを選択する(S1)。これにより、制御部13は洗浄モードを開始する。
まず、制御部13は電動機14によって羽根車10を回転させながら、給水部35に備えた給水ポンプ44を動作させることで、貯水装置34内の洗浄液33を給水ポンプ44から散水ノズル55へ送水し、噴射口56から洗浄ケーシング15内の羽根車10に洗浄液33を直接散水する(S2)。
散水ノズル55から羽根車10に洗浄液33を散水しながら羽根車10を回転させる速度は、羽根車10に付着した油や埃等の汚れを除去することができ、かつ洗浄液33が回転する羽根車10に弾かれて洗浄ケーシング15の外に水跳ねしない程度の回転数とすることが好ましい。したがって、レンジフードとしての換気運転時の回転数よりは小さいことが好ましい。
そして、第2の水位51に到達するのに必要な第1の所定時間(S3)(実施の形態1の第1の所定時間とは別の時間)が経過すると、制御部13は電動機14、給水ポンプ44の動作を止め、羽根車10の回転および給水を停止する(S4)。
続いて、第2の所定時間(実施の形態1の第2の所定時間とは別の時間)が経過する間(S6)に第2の排出口としての第2の孔39から洗浄ケーシング15内の洗浄液33の一部が排出される。つまり、洗浄ケーシング15の汚れた洗浄液33の油や埃等が浮遊する上澄み部分のみを排出することができる。
以上のような一連の動作を所定回数行うことで、洗浄モードが完了する(S8)。
所定回数は、上記一連の洗浄モードを実行する回数であり、羽根車10の洗浄度合いと、洗浄モードに必要な時間とを考慮し、洗浄時間1回以上の回数で設計者が任意に決められるものとする。
排水モードについて説明する。洗浄モードが完了すると、制御部13は開閉弁を開く(S9)。これにより、第1の排水口としての第1の孔37から洗浄ケーシング15内の洗浄液33が排出され、排水トレイ36へ貯める。
最後に、第3の所定時間が経過後(S10)には、制御部13は開閉弁38を閉じ、排水モードが完了する(S11)。使用者は、排水トレイ36を外し、排水トレイ36内の洗浄液33を捨てる。これにより、羽根車10の洗浄が完了する。第3の所定時間(実施の形態1の第2の所定時間に相当)は、洗浄ケーシング15内の洗浄液33全てが排出できる時間であれば良く、洗浄ケーシング15の容量によって決められるものとする。
以上のように、最初に洗浄モードで、羽根車10を回転させながら、洗浄液33を洗浄ケーシング15内の羽根車10に直接散水しながら第2の水位51まで給水するので、洗浄液33が羽根車10に衝突する際、あるいは羽根車10が給水された洗浄液33に浸漬された状態で可動する際に、羽根車10に付着した油や埃等の汚れが洗浄液33により引き剥がされる。
次に第1の所定時間(実施の形態1と同じ時間)経過後に、給水ポンプ44と電動機14の動作を停止して、第2の水位51まで増加した洗浄液33を排水することで、洗浄液33の液面に浮いた油や埃等の汚れを排出し、洗浄ケーシング15内に残った洗浄液33をきれいにすることができる。
この洗浄モードは、比較的少量の洗浄水の入れ替えで洗浄ケーシング15内の洗浄液33をきれいに保ったまま、所定回数として複数回の洗浄を行うことができ、羽根車10の洗浄度合いを更に向上できる。
最後に排水モードで、開閉弁38を開けてきれいな状態の洗浄液33を排水することで、羽根車10への汚れの再付着を抑制し、羽根車10の洗浄率を更に向上できる。
なお、洗浄モードは所定回数繰り返し行うことで、羽根車10の洗浄度合いを更に向上できるが、所定回数を1回としても、羽根車10への汚れの再付着抑制の一定の効果は得られる。
また、排水モードで洗浄ケーシング15に備えた開閉弁38を開き、第3の所定時間経過するまでの任意の時間の間、電動機14で羽根車10を回転させてもよい。
これにより、羽根車10に付着した洗浄液33を回転による遠心力で液切りし、羽根車10を乾燥させることができる。
また、貯水装置34にヒーター(図示せず)を設けてもよい。これにより、洗浄液33を温めた状態で羽根車10に散水することで、羽根車10が温まり、付着した油汚れが取れ易い状態になるため、羽根車10の更に洗浄度合いを向上させることができる。
なお本実施の形態1では、第2の孔39を1つとしたが、高さをそろえて複数設けてもよい。これにより、液面に浮いた油や埃等の汚れを素早く排出することができ、羽根車10への汚れの再付着を抑制し、羽根車10の洗浄度合いを更に向上できる。
本発明にかかるレンジフードは、羽根車への汚れの再付着を抑制し、羽根車の洗浄力を更に向上できるものであり、同様の機能が付いた換気装置等にも適用することができる。
1 レンジフード
2 本体
3 壁面
4 排出口
5 ダクト
6 フード部
7 下面
8 吸込口
9 天面
10 羽根車
11 送風機
12 洗浄装置
13 制御部
14 電動機
15 洗浄ケーシング
16 ブレード
17 側板
18 主板
19 流入口
20 第一ブレード
21 第二ブレード
22 回転軸
23 流出口
24 スクロール板
25 ケーシング前面板
26 ケーシング背面板
27 舌部
28 延設板
29 延長板
30 側面部
31 オリフィス
32 シャフト
33 洗浄液
34 貯水装置
35 給水部
36 排水トレイ
37 第1の孔
38 開閉弁
39 第2の孔
41 第1の管
42 水位検知部
43 給水ノズル
44 給水ポンプ
45 第2の管
46 第3の管
47 給水口
48 操作部
49 油捕集機構部
50 第1の水位
51 第2の水位
52 内周側下端
53 入口
54 出口
55 散水ノズル
56 噴射口
101 吸込口
102 フード
103 壁面
104 ダクト
105 排出口
106 回転軸
107 電動機
108 羽根車
109 洗浄ケーシング
110 通風路
111 整流板
112 洗浄液
113 貯水装置
114 給水ポンプ
115 散水ノズル
116 孔
117 開閉弁
118 排水トレイ
119 主板
120 ブレード
121 油捕集機構部

Claims (6)

  1. 電動機により回転する羽根車と、前記羽根車を洗浄液に浸漬させるための洗浄ケーシングと、前記洗浄ケーシングに、給水口と排水口と、前記洗浄液を貯排する開閉弁を設け、前記開閉弁を閉じて洗浄液を貯め、前記羽根車へ洗浄液を噴射導入して前記羽根車を洗浄するレンジフードにおいて、
    前記洗浄ケーシングには少なくとも第1の排水口と第2の排水口とを備え、第2の排水口よりも低い位置に設けた前記第1の排水口には開閉弁を備え、前記洗浄ケーシング内に供給された前記洗浄液の水位を検知する水位検知部と、前記電動機と、前記給水口と、前記開閉弁とを制御する制御部を備え、前記制御部は、洗浄動作時に、前記電動機による羽根車の回転時には前記第2の排水口から洗浄液が排水されず、前記羽根車の停止時には第2の排水口から洗浄液の一部が排水されるように、給水を行なうことを特徴とするレンジフード。
  2. 前記開閉弁を閉じた状態で、第2の排水口から排水されない水位まで給水を行い、次いで羽根車を回転させて洗浄動作を行いながら追加給水を行い、羽根車の回転を停止させたときに、他の排水口から排水されることを特徴とする請求項1記載のレンジフード。
  3. 電動機により回転する羽根車と、前記羽根車を洗浄液に浸漬させるための洗浄ケーシングと、前記洗浄ケーシングに、給水口と排水口と、前記洗浄液を貯排する開閉弁を設け、前記開閉弁を閉じて洗浄液を貯め、前記羽根車へ洗浄液を噴射導入して前記羽根車を洗浄するレンジフードにおいて、
    前記洗浄ケーシングには少なくとも第1排水口と第2の排水口とを備え、第2の排水口よりも低い位置に設けた第1の排水口には開閉弁を備え、前記開閉弁を閉じた状態で、散水を行いながら羽根車を回転させて洗浄動作を行い、前記散水による前記洗浄ケーシングへの洗浄液の供給は、羽根車の回転を停止させたときに、他の排水口から排水される量とすることを特徴とするレンジフード。
  4. 前記羽根車は円板上の主板にブレードを立設して備え、前記第2の排水口は、前記洗浄ケーシングに備えたケーシング背面板の、前記主板と対向する部分に設けたことを特徴とする請求項1または3に記載のレンジフード。
  5. 前記洗浄ケーシング内に供給された前記洗浄液の水位を検知する水位検知部と、前記電動機と、給水部と、前記開閉弁とを制御する制御部を備え、前記制御部は前記羽根車を前記洗浄液で洗浄する洗浄モードと、排水モードを有し、前記洗浄モードでは、前記制御部は前記給水部によって貯水装置内の前記洗浄液を前記洗浄ケーシング内に給水し、前記水位検知部で前記洗浄ケーシング内の前記洗浄液の水位が羽根の下部が洗浄液に浸る第1の水位になったことを検知すると、前記電動機によって前記羽根車を回転させ、その後第1の所定時間が経過すると前記給水部を停止し、さらに前記電動機を停止することによって洗浄液が他の排水口から排水され、前記洗浄モードを所定回数行った後に、前記排水モードでは、前記制御部は前記開閉弁を開けて排水することを特徴とする請求項1から4いずれかに記載のレンジフード。
  6. 前記給水部は、給水ポンプと散水ノズルを備え、散水ノズルは前記羽根車へ前記洗浄液を噴射することを特徴とする請求項1から5いずれかに記載のレンジフード。
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CN112781142A (zh) * 2020-12-24 2021-05-11 珠海格力电器股份有限公司 实验室空气调节系统及其控制方法

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