JP2018003974A - ナットおよび専用工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】容易に緩めることができず、防犯効果を高めることができるナットおよび専用工具を実現する。
【解決手段】ナット10の外周面13には、角部および凹凸が形成されておらず、上面12において底面11に向けて凹むように形成された凹部15の内壁15cの形状が、六角ボルトの先端が突出する第2の孔14dの周縁14aに向けて膨らんだ曲線15aと、第2の孔14dの周縁14aから遠ざかる方向に膨らんだ曲線15bとにより構成されている。したがって、タガネやポンチなどの先端を凹部15に挿入してナット10を回転させようとしても、その先端が内壁15cで滑ってしまうため、ナット10を回転させることができない。
【選択図】図2
【解決手段】ナット10の外周面13には、角部および凹凸が形成されておらず、上面12において底面11に向けて凹むように形成された凹部15の内壁15cの形状が、六角ボルトの先端が突出する第2の孔14dの周縁14aに向けて膨らんだ曲線15aと、第2の孔14dの周縁14aから遠ざかる方向に膨らんだ曲線15bとにより構成されている。したがって、タガネやポンチなどの先端を凹部15に挿入してナット10を回転させようとしても、その先端が内壁15cで滑ってしまうため、ナット10を回転させることができない。
【選択図】図2
Description
この発明は、ボルトと組み合わせることにより締結対象物を締結するナットと、このナットを締めたり緩めたりする際に必要な専用工具とに関する。
近年、トラックやクレーンなどに搭載されたバッテリーの盗難が多発している。これらの車両が狙われる要因は、バッテリーが車外に露出していることにあるが、それよりも、バッテリーの取付け構造に大きな要因がある。つまり、バッテリーが、ボルト・ナットによって車両に固定されているため、一般的な工具を使ってナットを緩めれば容易に取り外すことができるからである。
また、金属の高騰に起因して、建造物の銘板や面格子などの盗難も起きている。これらも、多くは、ボルト・ナットによって所定個所に固定されているため、一般的な工具を使ってナットを緩めれば、容易に取り外すことができる。
そこで、従来、そのような盗難を防止するためのナットおよび専用工具として特許文献1に記載のものが提案されている。
また、金属の高騰に起因して、建造物の銘板や面格子などの盗難も起きている。これらも、多くは、ボルト・ナットによって所定個所に固定されているため、一般的な工具を使ってナットを緩めれば、容易に取り外すことができる。
そこで、従来、そのような盗難を防止するためのナットおよび専用工具として特許文献1に記載のものが提案されている。
特許文献1に記載のものは、構造が異なる2個のナット(第一ナットおよび第二ナット)を組み合わせて構成されており、それら2個のナットは、構造が異なる2個の専用工具(第一工具および第二工具)によって、次の工程によりボルトに螺合される。
最初に、ボルトに螺合した第一ナットの上に第一工具を係合し、その第一工具に第二工具を係合し、その第二工具を回転させることによって第一ナットを締める。次に、第一工具および第二工具を取り外し、第二ナットを第一ナットの上に係合し、第二工具を用いて第二ナットを締める。
しかし、前述した従来のものは、各ナットの外面に複数の凹部がそれぞれ形成されているため、それら凹部に係止可能な工具を利用すれば、容易に各ナットを緩められるおそれがあり、防犯効果を高めることができないという問題がある。
さらに、従来のものは、構造が異なる2個のナット(第一ナットおよび第二ナット)を必要とする上、構造が異なる2個の専用工具(第一工具および第二工具)によって各ナットを個別に締める必要があるため、ナットの取付けに手間が掛かるし、ナットおよび専用工具の費用も掛かる。
さらに、従来のものは、構造が異なる2個のナット(第一ナットおよび第二ナット)を必要とする上、構造が異なる2個の専用工具(第一工具および第二工具)によって各ナットを個別に締める必要があるため、ナットの取付けに手間が掛かるし、ナットおよび専用工具の費用も掛かる。
そこで、この発明は、前述した諸課題を解決するために鋭意研究の結果成し遂げられたものであり、容易に緩めることができず、防犯効果を高めることができるナットおよび専用工具を実現することを主な目的とする。
(請求項1に係る発明)
前述した目的を達成するため、この出願の請求項1に係る発明では、
底面(11)と、
前記底面と平行な上面(12)と、
前記底面の周縁と前記上面の周縁との間に連続して形成された外周面(13)と、
前記上面において前記底面に向けて凹むように形成された凹部(15)と、
前記底面に開口形成されており、当該ナット(10)を螺合するボルト(30)の先端(32)を挿入するための第1の孔(14c)と、
前記凹部の内部の底面に開口形成されており、前記ボルトの先端が突出するための第2の孔(14d)と、
前記第1の孔と前記第2の孔との間に貫通形成されており、前記ボルトの雄ねじ部(33)と噛み合う雌ねじ部(14b)が周面に形成されたボルト挿通孔(14)と、を有し、
前記外周面には、角部および凹凸が形成されておらず、
前記上面を平面視した場合に、前記凹部の内壁(15c)の形状が、前記第2の孔の周縁(14a)に向けて膨らんだ曲線(15a)と、前記第2の孔の周縁から遠ざかる方向に膨らんだ曲線(15b)とにより構成されているという技術的手段を用いる。
前述した目的を達成するため、この出願の請求項1に係る発明では、
底面(11)と、
前記底面と平行な上面(12)と、
前記底面の周縁と前記上面の周縁との間に連続して形成された外周面(13)と、
前記上面において前記底面に向けて凹むように形成された凹部(15)と、
前記底面に開口形成されており、当該ナット(10)を螺合するボルト(30)の先端(32)を挿入するための第1の孔(14c)と、
前記凹部の内部の底面に開口形成されており、前記ボルトの先端が突出するための第2の孔(14d)と、
前記第1の孔と前記第2の孔との間に貫通形成されており、前記ボルトの雄ねじ部(33)と噛み合う雌ねじ部(14b)が周面に形成されたボルト挿通孔(14)と、を有し、
前記外周面には、角部および凹凸が形成されておらず、
前記上面を平面視した場合に、前記凹部の内壁(15c)の形状が、前記第2の孔の周縁(14a)に向けて膨らんだ曲線(15a)と、前記第2の孔の周縁から遠ざかる方向に膨らんだ曲線(15b)とにより構成されているという技術的手段を用いる。
(請求項2に係る発明)
請求項2に係る発明では、請求項1に記載のナット(10)において、
前記ボルト挿通孔(14)は、当該ナットおよび前記ボルト(30)を用いて締結対象物(40,41)を締結した場合に、前記ボルトの先端(32)が前記上面(12)を超える高さに突出するように形成されているという技術的手段を用いる。
請求項2に係る発明では、請求項1に記載のナット(10)において、
前記ボルト挿通孔(14)は、当該ナットおよび前記ボルト(30)を用いて締結対象物(40,41)を締結した場合に、前記ボルトの先端(32)が前記上面(12)を超える高さに突出するように形成されているという技術的手段を用いる。
(請求項3に係る発明)
請求項3に係る発明では、請求項1または請求項2に記載のナット(10)において、
前記外周面(13)の少なくとも一部(13b)は、前記ボルト挿通孔(14)の軸方向と直交する形状が、前記上面(12)に近づくにつれて次第に直径が小さくなる形状に形成されているという技術的手段を用いる。
請求項3に係る発明では、請求項1または請求項2に記載のナット(10)において、
前記外周面(13)の少なくとも一部(13b)は、前記ボルト挿通孔(14)の軸方向と直交する形状が、前記上面(12)に近づくにつれて次第に直径が小さくなる形状に形成されているという技術的手段を用いる。
(請求項4に係る発明)
請求項4に係る発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のナット(10)を回転させるための専用工具(20)であって、
本体(21)と、
前記本体の上面(21a)に形成されており、前記ナットの凹部(15)に合致した形状の凸部(22)と、
前記凸部の上面に開口形成されており、前記凸部が前記凹部に嵌合した場合に、前記第2の孔(14d)から突出したボルト(30)の先端(32)を挿入可能な挿入孔(22a)と、を有し、前記凸部が前記凹部に嵌合した状態で前記本体を回転させることにより前記ナットを回転可能に構成されているという技術的手段を用いる。
請求項4に係る発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のナット(10)を回転させるための専用工具(20)であって、
本体(21)と、
前記本体の上面(21a)に形成されており、前記ナットの凹部(15)に合致した形状の凸部(22)と、
前記凸部の上面に開口形成されており、前記凸部が前記凹部に嵌合した場合に、前記第2の孔(14d)から突出したボルト(30)の先端(32)を挿入可能な挿入孔(22a)と、を有し、前記凸部が前記凹部に嵌合した状態で前記本体を回転させることにより前記ナットを回転可能に構成されているという技術的手段を用いる。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(請求項1に係る発明)
請求項1に係る発明では、ナットの外周面には、角部および凹凸が形成されていないため、工具を角部または凹凸部に係止してナットを緩めるという手法を封じることができる。
さらに、上面には、底面に向けて凹む凹部が形成されており、その凹部の内部の底面には、ボルトの先端が突出するための第2の孔が開口形成されており、上面を平面視した場合に、凹部の内壁の形状が、第2の孔の周縁に向けて膨らんだ曲線と、第2の孔の周縁から遠ざかる方向に膨らんだ曲線とにより構成されている。
このため、タガネやポンチなどの先端を凹部に挿入してナットを回転させようとしても、その先端が凹部内で滑ってしまうので、ナットを回転させることができない。
つまり、上記凹部の内壁の形状に合致した凸部を有する専用工具を用いなければナットを緩めることができない。
したがって、請求項1に係る発明を実施すれば、容易に緩めることができず、防犯効果を高めることができるナットを実現することができる。
請求項1に係る発明では、ナットの外周面には、角部および凹凸が形成されていないため、工具を角部または凹凸部に係止してナットを緩めるという手法を封じることができる。
さらに、上面には、底面に向けて凹む凹部が形成されており、その凹部の内部の底面には、ボルトの先端が突出するための第2の孔が開口形成されており、上面を平面視した場合に、凹部の内壁の形状が、第2の孔の周縁に向けて膨らんだ曲線と、第2の孔の周縁から遠ざかる方向に膨らんだ曲線とにより構成されている。
このため、タガネやポンチなどの先端を凹部に挿入してナットを回転させようとしても、その先端が凹部内で滑ってしまうので、ナットを回転させることができない。
つまり、上記凹部の内壁の形状に合致した凸部を有する専用工具を用いなければナットを緩めることができない。
したがって、請求項1に係る発明を実施すれば、容易に緩めることができず、防犯効果を高めることができるナットを実現することができる。
(請求項2に係る発明)
請求項2に係る発明では、ボルト挿通孔は、当該ナットおよびボルトを用いて締結対象物を締結した場合に、ボルトの先端が上面から突出する長さに形成されている。
したがって、マイナスやプラスのドライバーなど、専用工具以外の工具を凹部に挿入しようとしても、上面から突出したボルトが邪魔になるため、ナットを緩めることができない。
請求項2に係る発明では、ボルト挿通孔は、当該ナットおよびボルトを用いて締結対象物を締結した場合に、ボルトの先端が上面から突出する長さに形成されている。
したがって、マイナスやプラスのドライバーなど、専用工具以外の工具を凹部に挿入しようとしても、上面から突出したボルトが邪魔になるため、ナットを緩めることができない。
(請求項3に係る発明)
請求項3に係る発明では、外周面の少なくとも一部は、ボルト挿通孔の軸方向と直交する形状が、上面に近づくにつれて次第に直径が小さくなる形状に形成されている。
したがって、レンチのような工具によって外周面を挾持してナットを緩めようとしても、工具と外周面との接触面積が小さく工具が滑るため、ナットを緩めることができない。
請求項3に係る発明では、外周面の少なくとも一部は、ボルト挿通孔の軸方向と直交する形状が、上面に近づくにつれて次第に直径が小さくなる形状に形成されている。
したがって、レンチのような工具によって外周面を挾持してナットを緩めようとしても、工具と外周面との接触面積が小さく工具が滑るため、ナットを緩めることができない。
(請求項4に係る発明)
請求項4に係る発明の専用工具を用いれば、第2の孔から突出したボルトの先端を挿入孔に挿入し、凸部をナットの凹部に嵌合した状態で本体を回転させることにより、ナットを締めたり緩めたりすることができる。
請求項4に係る発明の専用工具を用いれば、第2の孔から突出したボルトの先端を挿入孔に挿入し、凸部をナットの凹部に嵌合した状態で本体を回転させることにより、ナットを締めたり緩めたりすることができる。
この発明のナットおよび専用工具の実施形態について図を参照して説明する。
図1(a)は、この実施形態に係るナット10の平面図であり、(b)は左側面図であり、(c)は底面図である。図2(a)は、ナット10の平面図であり、(b)は(a)のA−A矢視断面図であり、(c)は(a)のB−B矢視断面図である。
図1(a)は、この実施形態に係るナット10の平面図であり、(b)は左側面図であり、(c)は底面図である。図2(a)は、ナット10の平面図であり、(b)は(a)のA−A矢視断面図であり、(c)は(a)のB−B矢視断面図である。
[ナットの構造]
図1および図2に示すように、この実施形態のナット10は、円形の底面11と、この底面11と平行な上面12と、底面11の周縁と上面12の周縁との間に連続して形成された外周面13と、上面12において底面11に向けて凹むように形成された凹部15とを有する。外周面13には、六角ナットなどに形成されているような角部や凸部が形成されていない。さらに、外周面13には、従来のナット(特許文献1)のような凹部も形成されていない。
したがって、工具を角部または凹凸部に係止してナットを緩めるという手法を封じることができる。
図1および図2に示すように、この実施形態のナット10は、円形の底面11と、この底面11と平行な上面12と、底面11の周縁と上面12の周縁との間に連続して形成された外周面13と、上面12において底面11に向けて凹むように形成された凹部15とを有する。外周面13には、六角ナットなどに形成されているような角部や凸部が形成されていない。さらに、外周面13には、従来のナット(特許文献1)のような凹部も形成されていない。
したがって、工具を角部または凹凸部に係止してナットを緩めるという手法を封じることができる。
さらに、ボルト挿通孔14の軸方向と直交する外周面13の形状は円形に形成されている。さらに、外周面13のうち、底面11に近い外周面13aは同じ直径の円形に形成されており、その外周面13a以外の外周面13bは、上面12に近づくにつれて次第に直径が小さくなる曲面形状に形成されている。
したがって、レンチのような工具によって外周面13を挾持してナット10を緩めようとしても、工具と外周面13との接触面積が小さく工具が滑るため、ナット13を緩めることができない。
したがって、レンチのような工具によって外周面13を挾持してナット10を緩めようとしても、工具と外周面13との接触面積が小さく工具が滑るため、ナット13を緩めることができない。
さらに、図2に示すように、ナット10の底面11には、ナット10を螺合する六角ボルト30(図4)の先端32を挿入するための第1の孔14cが開口形成されており、凹部15の内部の底面には、六角ボルト30の先端32が突出するための第2の孔14dが開口形成されている。さらに、第1の孔14cと第2の孔14dとの間には、六角ボルト30の雄ねじ部33と噛み合う雌ねじ部14bが周面に形成されたボルト挿通孔14が貫通形成されている。
さらに、上面12を平面視した場合に、凹部15の内壁15cの形状が、第2の孔14dの周縁14aに向けて膨らんだ曲線15aと、第2の孔14dの周縁14aから遠ざかる方向に膨らんだ曲線15bとにより構成されている。
このため、タガネやポンチなどの先端を凹部15に挿入してナット10を回転させようとしても、その先端が内壁15cで滑ってしまうので、ナット10を回転させることができない。
つまり、凹部15の内壁の形状に合致した凸部を有する専用工具20(図3)を用いなければナット10を緩めることができない。
この実施形態では、凹部15の内壁15cの形状は、ヘクサロビュラ穴の形状である。また、曲線15a,15bによって形成される内壁15cの上縁にはRが付いている。
このため、タガネやポンチなどの先端を凹部15に挿入してナット10を回転させようとしても、その先端が内壁15cで滑ってしまうので、ナット10を回転させることができない。
つまり、凹部15の内壁の形状に合致した凸部を有する専用工具20(図3)を用いなければナット10を緩めることができない。
この実施形態では、凹部15の内壁15cの形状は、ヘクサロビュラ穴の形状である。また、曲線15a,15bによって形成される内壁15cの上縁にはRが付いている。
さらに、図4に示すように、ボルト挿通孔14は、ナット10および六角ボルト30を用いて締結対象物40,41を締結した場合に、六角ボルト30の先端32がナット10の上面12を超える高さに突出するように形成されている。
したがって、マイナスやプラスのドライバーなど、専用工具以外の工具を凹部15に挿入しようとしても、上面から突出したボルトが邪魔になるため、ナットを緩めることができない。
また、ナット10の底面11は、その周縁が締結対象物に対して外当りするように形成されており、ナット10を締結した際の底面11の逆反りを防ぎ、底面11の全面が締結対象物に密着し、締結強度が高まるように工夫されている。
したがって、マイナスやプラスのドライバーなど、専用工具以外の工具を凹部15に挿入しようとしても、上面から突出したボルトが邪魔になるため、ナットを緩めることができない。
また、ナット10の底面11は、その周縁が締結対象物に対して外当りするように形成されており、ナット10を締結した際の底面11の逆反りを防ぎ、底面11の全面が締結対象物に密着し、締結強度が高まるように工夫されている。
[専用工具の構造]
次に、ナット10を締めたり緩めたりするための専用工具の構造について図3を参照して説明する。
図3(a)は、この実施形態に係る専用工具20の右側面図であり、(b)は平面図であり、(c)は底面図である。
次に、ナット10を締めたり緩めたりするための専用工具の構造について図3を参照して説明する。
図3(a)は、この実施形態に係る専用工具20の右側面図であり、(b)は平面図であり、(c)は底面図である。
専用工具20は、本体21を有し、この本体21の一端21aには、ナット10の凹部15に合致した形状の凸部22が形成されている。また、本体21の他端21bには、六角ナット形状の六角部23が形成されている。六角部23は、ボックスレンチ、ソケットレンチおよびスパナなどの工具によって挾持する部分である。この実施形態では、本体21は円柱形状に形成されている。また、凸部22の上面には、挿入孔22aが開口形成されている。挿入孔22aは、凸部22の上面から六角部23の底面にかけて貫通形成されている。凸部22をナット10凹部15に嵌合し、ナット10を六角ボルト30に螺合する場合に、ナット10の第2の孔14d(図2)から突出してくる六角ボルト30の先端32(図4)が挿入孔22aに挿入される。なお、挿入孔22aは貫通形成しないで有底にしても良い。この場合、その挿入孔22aは、ナット10を六角ボルト30に最後まで螺合した際に、六角ボルト30の先端32が挿入孔22aの底部に到達しない深さに形成する。
[ナット10および専用工具20の使用方法]
次に、ナット10および専用工具20の使用方法について図4を参照して説明する。
図4は、六角ボルト30に螺合されたナット10に専用工具20を嵌合しようとする状態を示す説明図である。ここでは、締結対象部材40,41が、それぞれ金属製の板状に形成されている場合を説明する。
次に、ナット10および専用工具20の使用方法について図4を参照して説明する。
図4は、六角ボルト30に螺合されたナット10に専用工具20を嵌合しようとする状態を示す説明図である。ここでは、締結対象部材40,41が、それぞれ金属製の板状に形成されている場合を説明する。
先ず、六角ボルト30を座金31を介して締結対象部材40,41にそれぞれ貫通形成された貫通孔40a,40bに挿通する。次に、ナット10の外周面13を指で摘み、ナット10を時計回りに回転させながら、貫通孔40bから突出した六角ボルト30の先端32にナット10のボルト挿通孔14を螺合する。そして、専用工具20の凸部22をナット10の凹部15に嵌合する。このとき、ナット10の凹部15を形成する内壁15cの上縁にはRが付いているため、専用工具20の凸部22の先端が内壁15cの上縁に当接した場合でも、引っ掛かることなく、凹部15の内部に滑らかに案内される。そして、ボックスレンチ、ソケットレンチおよびスパナなどの工具によって専用工具20の六角部23を挾持し、その工具を時計回りに回転させ、ナット10を締付ける。そして、専用工具20の凸部22ををナット10の凹部15から外し、ナット10の締付け作業を終了する。
また、締結対象部材40,41を締結したナット10を緩める場合は、専用工具20の凸部22をナット10の凹部15に嵌合し、ボックスレンチ、ソケットレンチおよびスパナなどの工具によって専用工具20の六角部23を挾持し、その工具を反時計回りに回転させ、ナット10を緩める。
このように、専用工具20を用いれば、専用工具20の凸部22をナット10の凹部15に嵌合した状態で本体21を回転させることにより、ナット10を締めたり緩めたりすることができる。
このように、専用工具20を用いれば、専用工具20の凸部22をナット10の凹部15に嵌合した状態で本体21を回転させることにより、ナット10を締めたり緩めたりすることができる。
この実施形態では、ナット10の底面11の直径が約20mm、上面12の直径が約15mmである。また、凹部15の内壁15cの最大直径が13.36〜13.49mm、最小直径が9.55〜9.68mm、凹部15の深さが3.0mm、ボルト挿通孔14の全長は8.0mmである。六角ボルト30は、呼び径が8mm、呼び長さが25mmである。また、ボルト挿通孔14は、締結対象物に対する締結を完了したときに、ボルトの先端が上面12から2〜3mm突出する長さに形成されている。
また、ナット10の材質は、使用箇所に応じて、鉄、ステンレス、アルミニウム、チタン、真鍮、銅などから選択することができる。さらに、ナット10の表面は、使用箇所に応じて、三価クロメートめっき、亜鉛ニッケル合金めっき、ジオメット、カチオン電着塗装などから選択して処理することができる。
[本発明のナットの適用箇所]
(1)本発明のナットは、バッテリーを車両に固定するための部材に用いることにより、バッテリーの盗難防止効果を高めることができる。たとえば、車両に搭載されるバッテリーは、バッテリーの上部を跨ぐステーと、このステーの両端にそれぞれ挿通された一対のボルトと、各ボルトに螺合される一対のナットとによって車両に固定されるため、それら各ナットとして本発明のナットを用いれば、容易にナットを緩めることができないため、バッテリーの盗難を防止することができる。特に、トラック、クレーン車、フォークリフト、その他の特殊車両など、バッテリーが車外に露出しており、盗難に遭いやすい車両に適用すれば盗難防止効果が高い。
(1)本発明のナットは、バッテリーを車両に固定するための部材に用いることにより、バッテリーの盗難防止効果を高めることができる。たとえば、車両に搭載されるバッテリーは、バッテリーの上部を跨ぐステーと、このステーの両端にそれぞれ挿通された一対のボルトと、各ボルトに螺合される一対のナットとによって車両に固定されるため、それら各ナットとして本発明のナットを用いれば、容易にナットを緩めることができないため、バッテリーの盗難を防止することができる。特に、トラック、クレーン車、フォークリフト、その他の特殊車両など、バッテリーが車外に露出しており、盗難に遭いやすい車両に適用すれば盗難防止効果が高い。
(2)自動販売機やATM(現金自動預け払い機)が、ボルトおよびナットによって所定個所に固定されている場合において、そのナットとして本発明のナットを用いることにより、自動販売機やATMの盗難防止効果を高めることができる。
(3)近年、屋外に設置されているソーラーパネルの盗難被害が多発している。屋外に設置されるソーラーパネルが、ボルトおよびナットを使って設置台に取付けられている場合において、そのナットとして本発明のナットを用いることにより、屋外に設置されているソーラーパネルの盗難防止効果を高めることができる。
(3)近年、屋外に設置されているソーラーパネルの盗難被害が多発している。屋外に設置されるソーラーパネルが、ボルトおよびナットを使って設置台に取付けられている場合において、そのナットとして本発明のナットを用いることにより、屋外に設置されているソーラーパネルの盗難防止効果を高めることができる。
(4)その他に、橋や建物の銘板、監視カメラ、エアコン室外機、公衆トイレの温水便座、街路灯、面格子など、ボルトナットによって取付けられている物に対して本発明のナットを使用することにより、それらの物の盗難防止効果を高めることができる。
(5)また、公園などに設置されている遊具には、ボルトおよびナットが多用されているため、そのナットとして本発明のナットを用いることにより、ナットを緩めるといういたずらを防止する効果を高めることができる。
(5)また、公園などに設置されている遊具には、ボルトおよびナットが多用されているため、そのナットとして本発明のナットを用いることにより、ナットを緩めるといういたずらを防止する効果を高めることができる。
〈他の実施形態〉
(1)ナット10の外周面13の形状として、直径が同一の外周面13aを設けないで、底面11から上面12に近づくにつれて次第に直径が小さくなる形状に形成することもできる。また、外周面13は曲面形状の他、テーパ形状に形成しても良い。
(2)ナット10の凹部15の形状は、ヘクサロビュラ穴の形状の他、5組または7組以上の曲線15a,15bを組み合わせた形状でも良い。また、凹部15を平面視した形状は、第2の孔14dの中心を対称点とした場合に点対称でなくても良い。
(3)専用工具20の本体21を六角ナット形状に形成し、六角部23をなくしても良い。この構造の場合は、ボックスレンチ、ソケットレンチおよびスパナなどの工具によって本体21を挾持して専用工具20を回転させる。
(1)ナット10の外周面13の形状として、直径が同一の外周面13aを設けないで、底面11から上面12に近づくにつれて次第に直径が小さくなる形状に形成することもできる。また、外周面13は曲面形状の他、テーパ形状に形成しても良い。
(2)ナット10の凹部15の形状は、ヘクサロビュラ穴の形状の他、5組または7組以上の曲線15a,15bを組み合わせた形状でも良い。また、凹部15を平面視した形状は、第2の孔14dの中心を対称点とした場合に点対称でなくても良い。
(3)専用工具20の本体21を六角ナット形状に形成し、六角部23をなくしても良い。この構造の場合は、ボックスレンチ、ソケットレンチおよびスパナなどの工具によって本体21を挾持して専用工具20を回転させる。
10・・ナット、11・・底面、12・・上面、13・・外周面、
14・・ボルト挿通孔、14a・・周縁、14b・・雌ねじ部、14c・・第1の孔、
14d・・第2の孔、15・・凹部、15a,15b・・曲線、15c・・内壁、
20・・専用工具、21・・本体、22・・凸部、23・・六角部、
30・・六角ボルト、32・・先端、40,41・・締結対象部材。
14・・ボルト挿通孔、14a・・周縁、14b・・雌ねじ部、14c・・第1の孔、
14d・・第2の孔、15・・凹部、15a,15b・・曲線、15c・・内壁、
20・・専用工具、21・・本体、22・・凸部、23・・六角部、
30・・六角ボルト、32・・先端、40,41・・締結対象部材。
(請求項1に係る発明)
前述した目的を達成するため、この出願の請求項1に係る発明では、
底面(11)と、
前記底面と平行な上面(12)と、
前記底面の周縁と前記上面の周縁との間に連続して形成された外周面(13)と、
前記上面において前記底面に向けて凹むように形成されており、当該ナットを回転させるための専用工具の凸部を嵌合可能な凹部(15)と、
前記底面に開口形成されており、当該ナット(10)を螺合するボルト(30)の先端(32)を挿入するための第1の孔(14c)と、
前記凹部の内部の底面に開口形成されており、前記ボルトの先端が突出するための第2の孔(14d)と、
前記第1の孔と前記第2の孔との間に貫通形成されており、前記ボルトの雄ねじ部(33)と噛み合う雌ねじ部(14b)が周面に形成されたボルト挿通孔(14)と、を有し、
前記外周面には、角部および凹凸が形成されておらず、
前記上面を平面視した場合に、前記凹部の内壁(15c)の形状が、ヘクサロビュラ穴の形状であり、
前記ボルト挿通孔は、当該ナットおよび前記ボルトを用いて締結対象物(40,41)を締結した場合に、前記ボルトの先端が前記上面を超える高さに突出するように形成されており、
前記外周面の少なくとも一部(13b)は、前記ボルト挿通孔の軸方向と直交する形状が、前記上面に近づくにつれて次第に直径が小さくなる形状に形成されており、
前記凹部の内壁の上縁にはRが付いており、
前記底面は、その周縁が前記締結対象物に対して外当りするように形成されているという技術的手段を用いる。
前述した目的を達成するため、この出願の請求項1に係る発明では、
底面(11)と、
前記底面と平行な上面(12)と、
前記底面の周縁と前記上面の周縁との間に連続して形成された外周面(13)と、
前記上面において前記底面に向けて凹むように形成されており、当該ナットを回転させるための専用工具の凸部を嵌合可能な凹部(15)と、
前記底面に開口形成されており、当該ナット(10)を螺合するボルト(30)の先端(32)を挿入するための第1の孔(14c)と、
前記凹部の内部の底面に開口形成されており、前記ボルトの先端が突出するための第2の孔(14d)と、
前記第1の孔と前記第2の孔との間に貫通形成されており、前記ボルトの雄ねじ部(33)と噛み合う雌ねじ部(14b)が周面に形成されたボルト挿通孔(14)と、を有し、
前記外周面には、角部および凹凸が形成されておらず、
前記上面を平面視した場合に、前記凹部の内壁(15c)の形状が、ヘクサロビュラ穴の形状であり、
前記ボルト挿通孔は、当該ナットおよび前記ボルトを用いて締結対象物(40,41)を締結した場合に、前記ボルトの先端が前記上面を超える高さに突出するように形成されており、
前記外周面の少なくとも一部(13b)は、前記ボルト挿通孔の軸方向と直交する形状が、前記上面に近づくにつれて次第に直径が小さくなる形状に形成されており、
前記凹部の内壁の上縁にはRが付いており、
前記底面は、その周縁が前記締結対象物に対して外当りするように形成されているという技術的手段を用いる。
(請求項2に係る発明)
請求項2に係る発明では、請求項1に記載のナット(10)を回転させるための専用工具(20)であって、
本体(21)と、
前記本体の上面(21a)に形成されており、前記ナットの凹部(15)に合致した形状の凸部(22)と、
前記凸部の上面に開口形成されており、前記凸部が前記凹部に嵌合した場合に、前記第2の孔(14d)から突出したボルト(30)の先端(32)を挿入可能な挿入孔(22a)と、を有し、前記凸部が前記凹部に嵌合した状態で前記本体を回転させることにより前記ナットを回転可能に構成されているという技術的手段を用いる。
請求項2に係る発明では、請求項1に記載のナット(10)を回転させるための専用工具(20)であって、
本体(21)と、
前記本体の上面(21a)に形成されており、前記ナットの凹部(15)に合致した形状の凸部(22)と、
前記凸部の上面に開口形成されており、前記凸部が前記凹部に嵌合した場合に、前記第2の孔(14d)から突出したボルト(30)の先端(32)を挿入可能な挿入孔(22a)と、を有し、前記凸部が前記凹部に嵌合した状態で前記本体を回転させることにより前記ナットを回転可能に構成されているという技術的手段を用いる。
(請求項1に係る発明)
請求項1に係る発明では、ナットの外周面には、角部および凹凸が形成されていないため、工具を角部または凹凸部に係止してナットを緩めるという手法を封じることができる。
さらに、上面には、底面に向けて凹む凹部が形成されており、その凹部の内部の底面には、ボルトの先端が突出するための第2の孔が開口形成されており、上面を平面視した場合に、凹部の内壁の形状が、ヘクサロビュラ穴の形状である。
このため、タガネやポンチなどの先端を凹部に挿入してナットを回転させようとしても、その先端が凹部内で滑ってしまうので、ナットを回転させることができない。
つまり、上記凹部の内壁の形状に合致した凸部を有する専用工具を用いなければナットを緩めることができない。
したがって、請求項1に係る発明を実施すれば、容易に緩めることができず、防犯効果を高めることができるナットを実現することができる。
請求項1に係る発明では、ナットの外周面には、角部および凹凸が形成されていないため、工具を角部または凹凸部に係止してナットを緩めるという手法を封じることができる。
さらに、上面には、底面に向けて凹む凹部が形成されており、その凹部の内部の底面には、ボルトの先端が突出するための第2の孔が開口形成されており、上面を平面視した場合に、凹部の内壁の形状が、ヘクサロビュラ穴の形状である。
このため、タガネやポンチなどの先端を凹部に挿入してナットを回転させようとしても、その先端が凹部内で滑ってしまうので、ナットを回転させることができない。
つまり、上記凹部の内壁の形状に合致した凸部を有する専用工具を用いなければナットを緩めることができない。
したがって、請求項1に係る発明を実施すれば、容易に緩めることができず、防犯効果を高めることができるナットを実現することができる。
しかも、ボルト挿通孔は、当該ナットおよびボルトを用いて締結対象物を締結した場合に、ボルトの先端が上面から突出する長さに形成されている。
したがって、マイナスやプラスのドライバーなど、専用工具以外の工具を凹部に挿入しようとしても、上面から突出したボルトが邪魔になるため、ナットを緩めることができない。
したがって、マイナスやプラスのドライバーなど、専用工具以外の工具を凹部に挿入しようとしても、上面から突出したボルトが邪魔になるため、ナットを緩めることができない。
さらに、外周面の少なくとも一部は、ボルト挿通孔の軸方向と直交する形状が、上面に近づくにつれて次第に直径が小さくなる形状に形成されている。
したがって、レンチのような工具によって外周面を挾持してナットを緩めようとしても、工具と外周面との接触面積が小さく工具が滑るため、ナットを緩めることができない。
さらに、凹部の内壁の上縁にはRが付いているため、専用工具の凸部の先端が内壁の上縁に当接した場合でも、引っ掛かることなく、凹部の内部に滑らかに案内される。
さらに、底面は、その周縁が締結対象物に対して外当りするように形成されているため、当該ナットを締結した際の底面の逆反りを防ぎ、底面の全面が締結対象物に密着するので、締結強度を高めることができる。
したがって、レンチのような工具によって外周面を挾持してナットを緩めようとしても、工具と外周面との接触面積が小さく工具が滑るため、ナットを緩めることができない。
さらに、凹部の内壁の上縁にはRが付いているため、専用工具の凸部の先端が内壁の上縁に当接した場合でも、引っ掛かることなく、凹部の内部に滑らかに案内される。
さらに、底面は、その周縁が締結対象物に対して外当りするように形成されているため、当該ナットを締結した際の底面の逆反りを防ぎ、底面の全面が締結対象物に密着するので、締結強度を高めることができる。
(請求項2に係る発明)
請求項2に係る発明の専用工具を用いれば、第2の孔から突出したボルトの先端を挿入孔に挿入し、凸部をナットの凹部に嵌合した状態で本体を回転させることにより、ナットを締めたり緩めたりすることができる。
請求項2に係る発明の専用工具を用いれば、第2の孔から突出したボルトの先端を挿入孔に挿入し、凸部をナットの凹部に嵌合した状態で本体を回転させることにより、ナットを締めたり緩めたりすることができる。
Claims (4)
- 底面と、
前記底面と平行な上面と、
前記底面の周縁と前記上面の周縁との間に連続して形成された外周面と、
前記上面において前記底面に向けて凹むように形成された凹部と、
前記底面に開口形成されており、当該ナットを螺合するボルトの先端を挿入するための第1の孔と、
前記凹部の内部の底面に開口形成されており、前記ボルトの先端が突出するための第2の孔と、
前記第1の孔と前記第2の孔との間に貫通形成されており、前記ボルトの雄ねじ部と噛み合う雌ねじ部が周面に形成されたボルト挿通孔と、を有し、
前記外周面には、角部および凹凸が形成されておらず、
前記上面を平面視した場合に、前記凹部の内壁の形状が、前記第2の孔の周縁に向けて膨らんだ曲線と、前記第2の孔の周縁から遠ざかる方向に膨らんだ曲線とにより構成されていることを特徴とするナット。 - 前記ボルト挿通孔は、当該ナットおよび前記ボルトを用いて締結対象物を締結した場合に、前記ボルトの先端が前記上面を超える高さに突出するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のナット。
- 前記外周面の少なくとも一部は、前記ボルト挿通孔の軸方向と直交する形状が、前記上面に近づくにつれて次第に直径が小さくなる形状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のナット。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のナットを回転させるための専用工具であって、
本体と、
前記本体の上面に形成されており、前記ナットの凹部に合致した形状の凸部と、
前記凸部の上面に開口形成されており、前記凸部が前記凹部に嵌合した場合に、前記第2の孔から突出したボルトの先端を挿入可能な挿入孔と、を有し、前記凸部が前記凹部に嵌合した状態で前記本体を回転させることにより前記ナットを回転可能に構成されていることを特徴とする専用工具。
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-
2016
- 2016-07-04 JP JP2016132212A patent/JP6267749B2/ja not_active Expired - Fee Related
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