JP2018000576A - 履物の中底構造、及び履物 - Google Patents

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Abstract

【課題】クッション性と接着強度とを両立することが可能な中底構造を提供する。【解決手段】前側の上面が足裏の前側に対向し、後側の上面が足裏の踵に対向する履物の中底構造であって、前後方向に延びる面を上面側に有する上底部11と、上底部11の外周全域に亘って設けられ、上面側へ隆起し、上面側に接着対象物を接着可能な接着可能面を有する側壁部20と、を備える。接着可能面は、側壁部20の前後方向の中央と前端側の端部との間に拡幅領域24bを備える。この拡幅領域24bは、当該拡幅領域24bの前後における接着可能面の幅よりも幅が広くなっている。【選択図】 図2

Description

本発明は、履物の中底構造に関する。
従来、靴等の履物の中底構造として、靴の前端側から後端側へと延びるクッション部材を設け、足裏全体に対するクッション性能を付与することが行われている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の中底構造では、底板にクッション部材を設け、そのクッション部材の表面をカバー部材で覆っている。底板とカバー部材との接着面は、クッション部材の外周を囲むように設けられている。
特許第3615532号公報
特許文献1のごとく、底板の外周にカバー部材を接着する場合、接着強度が問題となり得る。接着強度を高めるためには、底板とカバー部材との接着面を大きくすればよいが、接着面は硬質の部材である底板に設けられることから、単に接着面を大きくするのみでは、クッション性を低下させる要因となり得る。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、クッション性と接着強度とを両立することが可能な中底構造を提供することにある。
第1の発明は、前側の上面が足裏の前側に対向し、後側の上面が足裏の踵に対向する履物の中底構造であって、前後方向に延びる面を前記上面側に有する上底部と、前記上底部の外周全域に亘って設けられ、前記上面側へ隆起し、前記上面側に接着対象物を接着可能な接着可能面を有する側壁部と、を備え、前記接着可能面は、前記側壁部の前後方向の中央と前端側の端部との間に拡幅領域を備え、前記拡幅領域は、当該拡幅領域の前後における前記接着可能面の幅よりも幅が広くなっている。
中底として側壁部を有するものを用いる場合、中底への接着対象物の接合は、側壁部の上面側の接着可能面に対して接着対象物を接着することにより行われる。このように中底へ接着対象物を接着する場合には、接着部分の剥がれを抑制することが必要である。接着部分の剥がれは、主に、歩行時に中底の屈曲が行われることに起因する。すなわち、中底の前端側の端部と中央との間に中足趾節間接が位置し、その中足趾節間接で屈曲が行われるため、接着部分の剥がれが生じやすくなる。上記構成では、接着可能面において屈曲が連続して行われる箇所である、前端側の端部と中央との間に、拡幅領域を設けている。この構造により、上記構成に係る中底構造を有する履物は、屈曲が連続して行われる箇所において、接着可能面と接着対象物との接着面積を大きくすることができ、接着力を向上させることができる。したがって、屈曲が連続して行われたとしても、接着対象物の剥がれを抑制することができる。
第2の発明は、前側の上面が足裏の前側に対向し、後側の上面が足裏の踵に対向する履物の中底構造であって、前後方向に延びる面を前記上面側に有する上底部と、前記上底部の外周全域に亘って設けられ、前記上面側へ隆起し、前記上面側に接着対象物を接着可能な接着可能面を有する側壁部と、を備え、前記上底部は、前後方向の中央よりも前端側、及び、前後方向の中央よりも後端側の少なくとも一方に、底方向へと陥没した陥没部を備える。
中底に側壁部を設け、その側壁部の内周側にクッション部材を挿入してクッション性を得る場合、中底への接着対象物の接合は、側壁部の上面側の接着可能面に対して接着対象物を接着することにより行われる。このような構成では、接着力を確保しようとすれば、接着可能面の面積を広くすればよいが、接着可能面の面積を広くすれば、クッション部材を挿入するスペースが小さくなり、クッション性が低下するおそれがある。上記構成では、上底部に陥没部を設けているため、その陥没部にもクッション部材を挿入することができる。したがって、陥没部が設けられる箇所において、より高いクッション性能を得ることができる。また、クッション性能を高めることができることから、接着可能面の面積を広くしたとしても、クッション性能を担保することができる。
第1実施形態に係る底部材の斜視図である。 底部材の平面図である。 底部材の底面図である。 底部材の正面図である。 底部材の背面図である。 底部材の左側面図である。 底部材の右側面図である。 底部材のA−A断面図である。 底部材のB−B断面図である。 底部材のC−C断面図である。 クッション部材の写真である。 底部材にクッション部材を挿入した場合のA−A断面図である。 第2実施形態に係る底部材の平面図である。 底部材のD−D断面図である。 底部材のE−E断面図である。 底部材のF−F断面図である。 底部材のG−G断面図である。 底部材に第1、第2クッション部材を挿入した場合のD−D断面図である。
以下、各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
<第1実施形態>
本実施形態に係る底部材10を図1〜10を用いて説明する。底部材10は、23.5cmの大人の女性用の靴(パンプス)の中底構造の一部として用いられるものであり、上面側が人間の足に対向する中底として機能し、底面側が地面と接触する靴底として機能する。図1〜10では、左足用の底部材10を示している。右足用の底部材10の形状は左足用の底部材10と左右対称の形状であるため、図示及び詳細な説明を省略する。
本明細書では、使用時の人間の足の前後方向を底部材10の前後方向と定義する。すなわち、足の爪先側を底部材10の前端側と定義し、足の踵側を底部材10の後端側と定義する。使用時に人間の足の裏に対向する側を上面とし、その反対側、すなわち地面側を底面とする。
底部材10は、弾性を有する樹脂、例えばウレタン系のエラストマにより形成されており、金型を使った射出成型により一体成型されている。底部材10は、人間の足裏に対向する上側に上底部11を有している。上底部11の外形は、概ね人間の足裏の外形に沿った形状である。上底部11の表面は、後端側から前端側へと高さが漸減しており、左右方向では高さは概ね一定となっている。上底部11の表面には凹凸は設けられていない。
この上底部11の外周全域には、側壁部20が設けられている。この側壁部20の上面は傾斜が設けられているものの、凹凸は設けられておらず、接着対象物を接着可能な接着可能面となっている。この側壁部20は、基準幅部21を含んでいる。この基準幅部21の上面は、上底部11に対して平行な面であり、幅が均等な基準幅W1である基準幅領域21bである。基準幅W1は、本実施形態では10mmとしている。この基準幅領域21bは、接着可能面の一部を構成している。
基準幅部21の内周面21aの一部は、側壁部20の内周面を構成している。この内周面21aは、上底部11に対して垂直な面である。基準幅部21の外周には、上方向へと隆起した枠部21cが設けられている。この基準幅部21の外周面全体は、側壁部20の外周面全体を構成している。
側壁部20の後端側において、基準幅部21の内周面21a側には、基準幅部21と一体に形成され、内周側へむけて拡幅された後端側拡幅部22が設けられている。後端側拡幅部22の内周面22aは、側壁部20の内周面21aと連続した曲面を構成しており、側壁部20の内周面21aと同様に、上底部11に対して垂直な面である。後端側拡幅部22の上面である後端側拡幅領域22bは、接着可能面の一部を構成し、基準幅部21の上面である基準幅領域21bと面一となっている。後端側拡幅領域22bの幅は、左右の両側から後端側拡幅領域22bの中央近傍へ向かって漸増し、後端側拡幅領域22bの中央近傍で最大となる。したがって、したがって、後端側拡幅領域22bが設けられる範囲における接着可能面の幅は、左右の端部位置において基準幅W1であり、後端側の中央近傍に向けて基準幅W1から漸増し、後端側の中央近傍で後端側最大幅W2となる。
この後端側最大幅W2は、大きくするほど後端側拡幅領域22bの面積が大きくなるため、後端側拡幅領域22bと接着対象物との接着力を向上させることができる。一方、後端側最大幅W2を大きくするほど、側壁部20に囲まれる空間が狭まり、その空間にクッション部材を挿入する場合等に、クッション性を十分に確保できなくなる可能性がある。そのため、後端側最大幅W2は、基準幅W1の1.3〜2倍程度であることが好ましい。本実施形態では、後端側最大幅W2を基準幅W1の1.5倍である15mmとしている。
側壁部20の前端側において、基準幅部21の内周面21a側には、基準幅部21と一体に形成され、内周側へ向けて拡幅された前端側拡幅部23が設けられている。前端側拡幅部23の内周面23aは、基準幅部21の内周面21aと連続した曲面を構成しており、基準幅部21の内周面21aと同様に、上底部11に対して垂直な面である。前端側拡幅部23の上面である前端側拡幅領域23bは、接着可能面の一部を構成し、基準幅部21の上面である基準幅領域21bと面一となっている。前端側拡幅領域23bの幅は、左右の両側から前端側拡幅領域23bの中央近傍へ向かって漸増し、前端側拡幅領域23bの中央近傍で最大となる。したがって、前端側拡幅領域23bが設けられる範囲における接着可能面の幅は、左右の端部位置において基準幅W1であり、前端側の中央近傍に向けて基準幅W1から漸増し、前端側の中央近傍で前端側最大幅W3となる。
この前端側最大幅W3は、後端側最大幅W2と同様に、大きくするほど接着対象物との接着面積が向上するものの、大きくするほどクッション性を十分に確保できなくなる可能性がある。そのため、前端側最大幅W3は、基準幅W1の1.5〜3倍程度であることが好ましい。本実施形態では、前端側最大幅W3を基準幅W1の2.2倍である22mmとしている。前端側最大幅W3を後端側最大幅W2よりも大きく設定しているのは、前端側拡幅領域23bに対向するのは足指の先端であり、踵ほどクッション性を必要としないためである。
側壁部20の前後方向の中央と前端側拡幅部23との間において、左右の両側には、基準幅部21と一体に形成され、基準幅部21から内周側へと突出した側方拡幅部24が設けられている。側方拡幅部24の内周面24aは、基準幅部21の内周面21aと連続した曲面を構成しており、基準幅部21の内周面21aと同様に、上底部11に対して垂直な面である。側方拡幅部24の上面である側方拡幅領域24bは、接着可能面の一部を構成し、基準幅部21の上面である基準幅領域21bと面一となっている。
側方拡幅部24の後端側は、側壁部20の前後方向の中央よりも前端側で突出を開始し、側方拡幅部24の前端側は、前端側拡幅部23よりも後端側で突出を開始する。この側方拡幅部24の幅が最大となる位置は、前端側の突出開始位置と後端側の突出開始位置との略中央である。したがって、側壁部20の上面の幅は、側方拡幅部24の前後の突出開始位置において基準幅W1であり、側方拡幅部24の中央近傍に向けて基準幅W1から漸増し、前端側の中央近傍で側方最大幅W4となる。この側方拡幅部24の前後方向の長さすなわち、基準幅領域21bと側方拡幅領域24bとの境界の長さは、側方最大幅W4よりも大きい。したがって、側方拡幅領域24bは、上面視で、前後方向に長い領域となっている。
この側方最大幅W4は、後端側最大幅W2、前端側最大幅W3と同様に、大きくするほど接着対象物との接着面積が向上するものの、大きくするほどクッション性を十分に確保できなくなる可能性がある。そのため、側方最大幅W4は、基準幅W1の1.3〜2倍程度であることが好ましい。本実施形態では、前端側最大幅W3を基準幅W1の1.5倍である15mmとしている。
この側方拡幅部24は、上述した通り、側壁部20の内周側の左右それぞれに設けられている。これら側方拡幅部24の上面である側方拡幅領域24bの幅が最大となる箇所は、図2に示すように、前後方向にずれている。より具体的には、右側の側方拡幅領域24bにおける幅が最大となる箇所は、左側の側方拡幅領域24bにおける幅が最大となる箇所よりも前端側に設けられている。すなわち、右側の側方拡幅領域24bの前端側の突出開始位置は、左側の側方拡幅領域24bの前端側の突出開始位置よりも前端側であり、且つ、右側の側方拡幅領域24bの後端側の突出開始位置は、左側の側方拡幅領域24bの後端側の突出開始位置よりも前端側である。
このように側方拡幅部24を設けているため、側方拡幅領域24bの幅が最大となる箇所の近傍に、足の中足趾節間接が対向することとなる。すなわち、足の中足趾節間接の前後方向の位置は、親指側(左足であるならば右側)のほうが小指(左足であるならば左側)よりも爪先側(前端側)に位置している。したがって、右側の側方拡幅領域24bにおける幅が最大となる箇所を、左側の側方拡幅領域24bにおける幅が最大となる箇所よりも前端側に設けているため、足の親指側及び小指側のそれぞれで、中足趾節間接が側方拡幅領域24bに対向することとなる。
側壁部20が以上のように設けられているため、上底部11と側壁部20の内周面とにより囲まれる空間である凹部31の形状は、側壁部20の後端側拡幅部22側では、側壁部20の外周面に沿ったものとなる。前端側拡幅部23側へ向かうにつれ幅が側壁部20の外周面に沿って広くなり、内周側へと突出した側方拡幅部24により、凹部31の幅は一旦狭くなる。凹部31の幅は、側方拡幅部24の最も幅が広い箇所から前端側拡幅部23側へ向けて漸増した後に漸減し、前端側拡幅部23へ到達する。
底部材10の裏側の面である下底部12には、滑り止め部材13が設けられている。滑り止め部材13は、底部材10よりも弾性の高く、且つ、摩擦係数の高い材料、例えば合成ゴムで形成されている。
以上のように構成される底部材10に対して、クッション性を向上すべく、上底部11と側壁部20により区画される空間である凹部31には、図11に示すクッション部材41が挿入される。このクッション部材41は、中底構造の一部を構成する部材である。クッション部材41は、ポリエステル系の中空繊維を捲縮加工し、上下方向から均一な厚みとなるように圧縮したうえで、接着剤により成型したものである。このクッション部材41を製造するうえで、厚みを均一としなければ中空繊維の密度に差が生じ、クッション性能に差が出る。すなわち、クッション部材41の厚みを均一とすることで、クッション部材41全体のクッション性能を略均一としている。
クッション部材41の外形は、側壁部20の内周面の形状に略等しい形状であり、クッション部材41の厚みは、側壁部20の内周面の高さに略等しい。すなわち、側壁部20と上底部11とにより囲まれる空間である凹部31に収まる形状となっている。
図12に示すように、クッション部材41が底部材10の凹部31に収容された後、クッション部材41全体を上側から覆うようにカバー部材51が被せられる。このカバー部材51の外形は、側壁部20の上面の外周形状と同じ形状である。すなわち、側壁部20の外周に設けられた枠部21c内に収まる形状である。カバー部材51は側壁部20の上面である接着可能面に対して、接着剤により接着される。なお、カバー部材51は、通気性の高い繊維、例えば、メッシュ状の繊維により形成されている。
クッション部材41の上面がカバー部材51に覆われ、カバー部材51と側壁部20の上面とが接着されたあと、カバー部材51の上面に、履物のアッパー部材(図示せず)が接着される。
以上のよう構成される底部材10は、以下の効果を奏する。
・底部材10として側壁部20を有するものを用いる場合、底部材10への接着対象物(カバー部材51)の接合は、側壁部20の上面に対して接着対象物を接着することにより行われる。このように底部材10へ接着対象物を接着する場合には、接着部分の剥がれを抑制することが必要である。接着部分の剥がれは、主に、歩行時に底部材10の屈曲が行われることに起因することが多い。すなわち、底部材10の前端と中央との間に足の中足趾節間接が位置し、その中足趾節間接の屈曲により、接着部分の剥がれが生じやすくなる。本実施形態では、側壁部20において屈曲が連続して行われる箇所である、前端側拡幅部23と中央との間に、側方拡幅部24を設けている。そして、側方拡幅部24の上面である側方拡幅領域24bを、接着可能面の一部としている。この構造により、本実施形態に係る底部材10を有する履物は、屈曲が連続して行われる箇所において、底部材10と接着対象物との接着面積を大きくすることができ、それにより、側壁部20の上面である接着可能面と接着対象物との接着力が増大する。したがって、屈曲が連続して行われたとしても、接着対象物の剥がれを抑制することができる。
・側方拡幅部24を側壁部20の内周側に突出するものとしているため、側方拡幅部24を設けることによる底部材10の外形への影響を抑制できる。したがって、側方拡幅部24を設けたとしても、底部材10の意匠性を担保することができる。
・側方拡幅領域24bの前後方向の長さを、側方拡幅領域24bの幅が最大である箇所における側壁部20の上面の幅である側方最大幅W4よりも大きくしている。すなわち、側方拡幅領域24bを、前後方向に長い領域としている。これにより、側方拡幅領域24bでの接着面積を大きくしつつ、左右両側の側方拡幅部24に挟まれる空間の幅を十分に確保することができる。したがって、側方拡幅領域24bによる接着力の確保と、空間に挿入されるクッション部材41のクッション性とを両立させることができる。
・上底部11の形状は、前後方向の中央、すなわち、足裏の土踏まずに対向する位置近傍から、後端に向けて狭まる形状である。この点、本実施形態では、側方拡幅部24の突出開始位置を前後方向の中央よりも前端側としているため、前後方向の中央よりも後端は側方拡幅部24によって狭められることがない。これにより、前後方向の中央よりも後端側において、クッション部材41を挿入する空間を十分に設けることができ、側方拡幅部24の上面の側方拡幅領域24bによる接着力の確保と、クッション部材41のクッション性とを両立させることができる。
・側方拡幅領域24bの左右のそれぞれにおいて、幅が最大となる位置を異ならせているため、側方拡幅部24を左右の両側に設けることに起因するその側方拡幅部24の間の空間の狭まりを、抑制することができる。
・部材どうしを接着する場合、剥がれは、端部側から生ずる。本実施形態では、前端側最大幅W3、及び後端側最大幅W2を、基準幅W1より大きくしているため、剥がれの生じやすい箇所において、接着面積をより大きくすることができる。したがって、側壁部20の上面に張り付けられるカバー部材51との接着力をより強くすることができる。
・側壁部20の上面の幅について、側方拡幅部24で一旦大きくした後、前端側拡幅部23に向かうにつれ、一旦小さくしている。これにより、側方拡幅部24よりも前端側において、クッション部材41の幅を大きくすることができる。側方拡幅部24よりも前端側には、足指が位置することになるため、この構造により足指全体がクッション部材41の上に載ることとなる。したがって、歩行時に、足指からクッション部材41を介して地面に対して適度な反発力を伝えることができ、よりスムーズな歩行が可能となる。
<第2実施形態>
本実施形態に係る底部材100は、第1実施形態と同様に、中底構造の一部として用いられるものであり、第1実施形態と構造の一部が異なっている。本実施形態に係る底部材100について、図13〜17を参照して説明する。なお、右側面図、左側面図、正面図、背面図、及び底面図については、第1実施形態と同様であるため、図示及び説明を省略する。
底部材100は、人間の足裏に対向する上側に上底部111を有している。上底部111は、概ね人間の足裏の外形に沿った形状である。上底部11の表面は、後端側から前端側へと高さが漸減しており、左右方向では高さは概ね一定となっている。
この上底部111の全周を囲うように、側壁部120が設けられている。この側壁部20は、第1実施形態と同様に、基準幅部121、後端側拡幅部122、前端側拡幅部123、及び側方拡幅部124を含んで構成されている。これらの上面は、第1実施形態と同様に、基準幅領域121b、後端側拡幅領域122b、前端側拡幅領域123b、及び側方拡幅領域124bとなっており、接着可能面を構成している。これらの具体的構成及び寸法は、第1実施形態と同等であるため、具体的な説明を省略する。
上底部111において、前後方向の中央近傍から前端近傍にかけて、その前後よりも深く形成された第1陥没部132が設けられている。この第1陥没部132の周面は、上底部111に対して垂直に形成されている。この第1陥没部132が設けられる前後方向の範囲には、左右の両側の側方拡幅部124の、幅が最大となる部分が含まれている。
上底部111において、後端側には、その前後よりも深く形成された第2陥没部133が形成されている。この第2陥没部133の周面は、上底部111に対して垂直に形成されている。また、第2陥没部133の深さは、第1陥没部132よりも深い。これは、底部材10の上下方向の厚みが、後端側のほうが厚いためである。
底部材100の裏側の面である下底部112には、第1実施形態と同様に、滑り止め部材113が設けられている。
側壁部120と上底部111とにより区画される空間である凹部131には、図18に示すように、第1実施形態におけるクッション部材41と同じ素材であり且つ同じ形状である、第1クッション部材141が挿入される。すなわち、第1クッション部材141は、厚みに変化を持たせることが困難な部材である。
第1陥没部132及び第2陥没部133には、第1クッション部材141と異なる材料、例えば、ウレタンで形成された第2クッション部材142,143が挿入される。この第2クッション部材142,143の外形は、それぞれ第1陥没部132、第2陥没部133と等しく、且つ、高さは、第1陥没部132、第2陥没部133の深さと等しい。したがって、第1陥没部132、第2陥没部133に第2クッション部材142,143を挿入し、凹部131に第1クッション部材141を挿入すれば、第2クッション部材142,143の底面は第1陥没部132、第2陥没部133の底に接し、第2クッション部材142,143の上面は、第1クッション部材141の底面に接する。
以上のように第1クッション部材141及び第2クッション部材142,143が挿入されたあとに、第1実施形態と同様に、図18に示すように、側壁部120の上面にカバー部材151が接着される。また、カバー部材151の上面には、図示しないアッパー部材が接着される。
上記構成により、本実施形態に係る底部材100は、第1実施形態に係る底部材10が奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。
・上底部111に設けられた第1陥没部132、第2陥没部133に第2クッション部材142,143を挿入しているため、歩行時により負荷がかかる中足趾節間接近傍、及び踵のクッション性能を高めることができる。
・第1クッション部材141として、ポリエステル系捲縮繊維を用いる場合、ポリエステル系捲縮繊維は、一般的に、厚みが均一なものとして製造されるため、クッション性能に差を設けることが困難である。本実施形態では、上底部111に設けられた第1陥没部132、第2陥没部133に第2クッション部材142,143を挿入するものとしているため、第1陥没部132、第2陥没部133が設けられている箇所におけるクッション性能は、第1陥没部132、第2陥没部133が設けられていない箇所におけるクッション性能よりも高くなる。したがって、第1クッション部材141として、ポリエステル系捲縮繊維のような、厚みに変化を設けることが困難な部材を採用したとしても、クッション性能に差を設けることができる。
・底部材100に側壁部120を設け、その側壁部120の内周面側に第1クッション部材141を挿入してクッション性を得る場合、底部材100への接着対象物(カバー部材151)の接合は、側壁部120の上面である接着可能面に対して接着対象物を接着することにより行われる。このような構成では、接着力を確保しようとすれば、接着可能面の面積を広くすればよいが、接着可能面の面積を広くすれば、第1クッション部材141を挿入するスペースが小さくなり、クッション性が低下するおそれがある。本実施形態では、上底部111に第1陥没部132、第2陥没部133を設けているため、その第1陥没部132、第2陥没部133に第2クッション部材142を挿入することができる。したがって、第1陥没部132、第2陥没部133が設けられる箇所において、より高いクッション性能を得ることができる。また、クッション性能を高めることができることから、接着可能面の面積を広くしたとしても、クッション性能を担保することができる。
・底部材100に陥没部を設ける場合、特に、厚みが薄くなる前端側では強度が低下する。この点、本実施形態では、第1陥没部132を側方拡幅部124の一部を含む範囲に設けているため、第1陥没部132を設けることによる強度の低下を、側方拡幅部124により補うことができる。
<変形例>
・実施形態では、側壁部20,120に設けられた側方拡幅部24,124について、側壁部20,120の内周面側に突出するものとしたが、側壁部20,120の外周面側に突出するものとしてもよい。こうすることで、クッション部材41,141の面積を大きくすることができ、側壁部20,120を用いて接着対象物と接着する際の接着力を向上させつつ、クッション性をさらに向上させることができる。
・各部材の材料は、実施形態で示したものに限られない。特に、各実施形態において、クッション部材41,141としてポリエステル系の繊維を捲縮加工したものを採用したが、他の材料によりクッション部材41,141を形成してもよい。例えば、内部に気体または液体が充填された袋をクッション部材41,141として用いてもよいし、ウレタンなどの高反発材料をクッション部材41,141として用いてもよい。すなわち、クッション部材41,141が上底部11,111よりも柔軟な材料で形成されていればよい。また、クッション部材41,141の柔軟性について、厚み方向(上下方向)の柔軟性が上底部11,111よりも高ければ、クッション性を得ることができるということもできる。
・側壁部20,120と底部11,111とを一体成型せず、底部11,111と側壁部20,120とを別体に成型し、底部11,111と側壁部20,120とを貼り合わせるものとしてもよい。この場合には、側壁部20,120に側方拡幅部24,124が設けられおり、前端側拡幅部23,123及び後端側拡幅部22,122の幅が他の部分よりも大きいため、側方拡幅部24,124、前端側拡幅部23,123、及び後端側拡幅部22,122により、より強固に接着することができる。
・底部材10,100に側壁部20,120と上底部11,111とを設けるうえで、上面が平坦な底部材を設け、各実施形態で示した側壁部20,120が形成されるように、空間をくり抜いてもよい。
・各実施形態において、側壁部20,120の高さを均一なものとした。この点、クッション部材41,141を厚みに変化を持たせることが可能な材料により形成する場合には、側壁部20,120の高さは均一なものでなくてもよい。
・側方拡幅部24,124について、左側面と右側面との一方のみに設けられていてもよい。また、前端側拡幅部23,123及び後端側拡幅部22,122を設けず、側壁部20,120の前端側及び後端側において、幅を均一の基準幅W1としてもよい。
・側方拡幅領域24b,124bについて、幅が最大となる箇所の前後方向の位置が、左右で互いにずれるものとしたが、左右で一致させるものとしてもよい。また、左側の側方拡幅領域24b,124bにおける幅が最大となる箇所を、右側の側方拡幅領域24b,124bにおける幅が最大となる箇所よりも前端側としてもよい。
・実施形態で示した後端側拡幅部22,122、前端側拡幅部23,123、及び側方拡幅部24,124以外の拡幅部を備えていてもよい。
・実施形態では、側壁部20,120における幅が均一である領域について、基準幅部21,121とし、その幅を基準幅W1とした。この点、側壁部20,120では、基準幅W1よりも幅が狭い領域を設けないため、最小幅領域、最小幅等と称してもよい。
・実施形態で示した後端側最大幅W2、前端側最大幅W3、及び側方最大幅W4について、側壁部20,120の幅の平均値よりも大きくするものとしてもよい。
・各部位の寸法は、実施形態で示したものに限られず、変更が可能である。
・第2実施形態では、陥没部を設ける箇所を2箇所としたが、1箇所でもよい。すなわち、第1陥没部132、第2陥没部133の一方のみが設けられていてもよい。また、陥没部は3箇所以上設けられていてもよい。
・陥没部を設ける具体的な場所は、第2実施形態に示したものに限られない。すなわち、陥没部を設ける場所は、クッション性を必要とする場所に応じて適宜変更することができる。
・第2実施形態のように陥没部を設けるうえで、各拡幅部を設けないようにしてもよい。
・第2実施形態における陥没部の深さは、均一なものとしなくてもよい。特に、陥没部に挿入する第2クッション部材142,143について、厚みに変化を持たせて形成することが可能な樹脂、例えばウレタンを採用する場合には、必要なクッション性能に応じて厚みを変化させてもよい。
・第2実施形態における第2クッション部材142,143は、実施形態で示したものに限られず、他の材料で形成してもよい。例えば、第2クッション部材142,143として、第1クッション部材141と同様に、ポリエステル系の繊維を捲縮加工したものを用いるものとしてもよい。実施形態で述べたように、ポリエステル系の繊維を捲縮加工したものは厚みに差を設けることが困難である。この点、第1陥没部132,第2陥没部133に、ポリエステル系の繊維を捲縮加工した第2クッション部材142,143を挿入すれば、ポリエステル系の繊維を捲縮加工した第1クッション部材141と、第2クッション部材142,143とが重ねられることとなる。したがって、ポリエステル系の繊維を捲縮加工したものをクッション部材として用いたとしても、クッション性能に差を設けることができる。
・第1実施形態において、クッション部材41を覆うようにカバー部材51を設け、そのカバー部材51の上にアッパー部材を設けるものとした。この点、アッパー部材を側壁部20の上面である接着可能面に接着したうえで、アッパー部材と側壁部20の接着面の上にカバー部材51を設けるものとしてもよい。第2実施形態についても同様である。
・実施形態では、上底部11の表面に凹凸を設けないものとしたが、深さが下底部12まで到達しない複数の孔や、複数の溝等を設けてもよい。こうすることで、通気性を向上させることができる。
・実施形態では、底部材10について、上側を人間の足裏に対向する中底とし、底側を地面に接触する靴底とした。この点、人間の足裏に対向する中底を備える部材と、地面に接触する部材とを上下方向で貼り合わせることで、底部材を構成するものとしてもよい。
・実施形態では、履物として女性用のパンプスを例示したが、パンプス以外の履物、例えばハイヒール、ブーツ、スニーカー、サンダル等にも適用することができる。また、男性用の履物に対しても同様に適用することができる。
10…底部材、11…上底部、20…側壁部、21…基準幅部、21b…基準幅領域、22…後端側拡幅部、22b…後端側拡幅領域、23…前端側拡幅部、23b…前端側拡幅領域、24…側方拡幅部、24b…側方拡幅領域、41…クッション部材、51…カバー部材、100…底部材、111…上底部、120…側壁部、121…基準幅部、121b…基準幅領域、122…後端側拡幅部、122b…後端側拡幅領域、123…前端側拡幅部、123b…前端側拡幅領域、124…側方拡幅部、124b…側方拡幅領域、132…第1陥没部、133…第2陥没部、141…第1クッション部材、142,143…第2クッション部材。

Claims (10)

  1. 前側の上面が足裏の前側に対向し、後側の上面が足裏の踵に対向する履物の中底構造であって、
    前後方向に延びる面を前記上面側に有する上底部と、
    前記上底部の外周全域に亘って設けられ、前記上面側へ隆起し、前記上面側に接着対象物を接着可能な接着可能面を有する側壁部と、を備え、
    前記接着可能面は、前記側壁部の前後方向の中央と前端側の端部との間に拡幅領域を備え、前記拡幅領域は、当該拡幅領域の前後における前記接着可能面の幅よりも幅が広くなっている、中底構造。
  2. 前記接着可能面は、前記上底部の全周に亘って幅が均等な基準幅である基準幅領域を有し、
    前記拡幅領域は、前記基準幅領域から前記側壁部の内周側へ突出している、請求項1に記載の中底構造。
  3. 前記拡幅領域の前記基準幅領域との境界の長さは、前記拡幅領域の幅に前記基準幅を加えたものよりも大きい、請求項2に記載の中底構造。
  4. 前記拡幅領域の幅は、前記拡幅領域の前後端のそれぞれから漸増するものであり、
    前記拡幅領域の後端の位置は、前後方向の中央よりも前端側である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の中底構造。
  5. 前記拡幅領域は、前記側壁部の左右の両側に設けられており、
    前記拡幅領域の幅が最大となる前後方向における位置は、左右のそれぞれで異なっている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の中底構造。
  6. 前記側壁部と前記上底部により区画される空間に挿入されるクッション部材を備え、
    前記クッション部材は、前記上底部よりも厚み方向の柔軟性が高く形成されており、
    前記接着可能面には、前記クッション部材及び当該接着可能面を上方から覆うカバー部材が接着されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の中底構造。
  7. 前記上底部は、前後方向の中央よりも前端側、及び前後方向の中央よりも後端側の少なくとも一方に、底方向へと陥没した陥没部を備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載の中底構造。
  8. 前記陥没部は、前後方向において、前記拡幅領域の少なくとも一部を含む範囲に設けられる、請求項7に記載の中底構造。
  9. 前側の上面が足裏の前側に対向し、後側の上面が足裏の踵に対向する履物の中底構造であって、
    前後方向に延びる面を前記上面側に有する上底部と、
    前記上底部の外周全域に亘って設けられ、前記上面側へ隆起し、前記上面側に接着対象物を接着可能な接着可能面を有する側壁部と、を備え、
    前記上底部は、前後方向の中央よりも前端側、及び、前後方向の中央よりも後端側の少なくとも一方に、底方向へと陥没した陥没部を備える、中底構造。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の中底構造を備える履物。
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