JP3399931B2 - ハイヒール靴の中底、及び、この中底を用いたハイヒール靴 - Google Patents

ハイヒール靴の中底、及び、この中底を用いたハイヒール靴

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JP3399931B2 JP2001067656A JP2001067656A JP3399931B2 JP 3399931 B2 JP3399931 B2 JP 3399931B2 JP 2001067656 A JP2001067656 A JP 2001067656A JP 2001067656 A JP2001067656 A JP 2001067656A JP 3399931 B2 JP3399931 B2 JP 3399931B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイヒール靴の中
底、及び、この中底を用いたハイヒール靴の技術分野に
属する。
【0002】
【従来の技術】従来のハイヒール靴の底は、前部の靴底
接地部と後部のヒール部から構成されるが、前部の靴底
接地部の最大巾を有する中足骨での断面は、図1に示す
ように、断面巾の中心部aを最下点として、左右の側部
は上側に湾曲bしており、中心部aを中心として矢印cの
方向に揺動してしまう。そのため、特開平8-80201号公
報に記載され、図2の中底の底面に示すように、ハイヒ
ール靴の接地する屈曲部を水平にすべく、中底dの後部
に設けたバッカー部材eの先端を凹状fにしたものも提案
されているが、図3に示すように、中底本体は扁平であ
るが、内側の木枠や足底に沿って、靴底の最大巾を有す
る中足骨での断面は、左右の側部eは上側に湾曲してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8-80201号公報おけるバッカー部材dは、鋼鉄板を中心に
いれ硬質紙や皮で作られており、中底においてヒール部
から土踏まずに渡って設けられるもので、靴底の曲がり
形状や面形状の形を固定する保形機能を有するもので、
体重が加わっても硬く変形しないため、履き心地が悪く
なることから、本来、靴底接地部に設けることは無く、
また、接地する屈曲部の一部に設けるためハイヒール靴
の安定性を得るには不十分であった。
【0004】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、その課題は、従来、安定性が悪いハイヒール靴
の裏底の接地面の中心部をほぼ水平にして、ハイヒール
靴の安定性を改良し、かつ、スニーカーのような履き心
地の良いハイヒール靴を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、ハイヒール靴の中底であっ
て、爪先部と屈曲部との間の接地面の両側に半円状の肉
厚部を設け、該肉厚部は半円状の円形部を中底の中心部
側に配置し、半円状の直径部を中底の側部に合わせた曲
線として形成し、円形部は円周方向に漸次薄くしたこと
を特徴としたハイヒール靴の中底である。請求項2の発
明は、請求項1に記載されたハイヒール靴の中底におい
て、前記肉厚部は中底本体とは別に形成して貼り合わせ
たことを特徴とするハイヒール靴の中底である。請求項
3の発明は、請求項1に記載されたハイヒール靴の中底
において、前記肉厚部は中底本体と同じ材料にて一体成
形したことを特徴とするハイヒール靴の中底である。請
求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載し
た中底を用いたハイヒール靴であって、前記の両肉厚部
によってハイヒール靴本底の最大巾部に亘ってほぼ水平
に接地するようにしたことを特徴としたハイヒール靴で
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明における好適な実施例のハ
イヒール靴の中底、及び、この中底を用いたハイヒール
靴を図に沿って説明する。ハイヒール靴の底は、中底を
内部の中心として、直接足が接する上底で中底を覆い、
その後、本底で中底を覆って接地面を形成する。図4
は、ハイヒール靴の底の内部にインソールされる中底1
の上面から見た斜視図である。中底1は大別すると、中
底本体2、肉厚部3、バッカー部4とから構成されてお
り、図4、及び図5(a)の側断面図に示すように、中底
本体2は側面爪先部1aから屈曲部1bにかけてほぼ水平
の接地面を形成し、屈曲部1bから踵部1cにかけては傾
斜している。中底本体1は、図5(a)の部分拡大図であ
る図5(b)に示すように、中底本体1は最上部の布層2
1から順にスポンジ層22・紙層23・布層24からな
る複数素材が積層されていて、中底本体1の厚さは2〜
3mm程度である。
【0007】そして、図6(a)は中底を裏から見た平面
図、図6(b)はその断面図であるが、中底本体2の爪先
部1aと屈曲部1cとの間の両側面から中心部にかけて肉
厚部3を設けるが、この肉厚部3は中底本体2とは別体
に成形して接着したもので、図7(a)に示すように、図
の上辺に位置する肉厚部3は、全体として大凡半円状で
半円状の円形部31を中底の中心部側に配置し、半円状
の直径部32を中底の側部に合わせた曲線として形成
し、図7(b)に示すように、円形部は円周方向に漸次薄
くしたものであり、肉厚部3の厚みは2〜5mm程度であ
り、この一対の肉厚部の占める面積は、図6(a)や図9
に示すように、接地面積(図9のB,C)の半分以上を占
めている。なお、図6(b)の下辺に位置する肉厚部3
は、上辺の肉厚部とほぼ線対称をなしているが、足形に
合わせて形は適宜変形している。肉厚部3の材質は、中
底本体2と同程度の柔軟性を有して体重によって多少変
形可能な素材で出来ており、履き心地が良い素材で作ら
れている。バッカー部4は、体重が加圧して変形しない
ようにバッカー部4中心部に背骨のように鋼鉄製のシャ
ック41が設けられており、屈曲部1bから踵部1cにか
けて中底本体2の下面に接着したもので、シャック41
を覆うように硬質紙で作られており、中底本体2におけ
る踵部から土踏まずに渡って設けられ、靴底の曲がり形
状や面形状の形を固定する保形機能を有するもので、硬
質紙の厚さ3〜5mm程度で体重が加わってもシャック4
1とともに硬く変形しないように構成されている。上記
の構成の中底1をハイヒール靴5に用いた側面からの部
分断面図が図8であるが、図8において、中底本体2は
接地面に対応して肉厚部3が配置し、屈曲部1bから踵
部1cにかけてバッカー5が配置され、中底本体2の上
面には上底51が、直接地面に接する部分には本底52
が配置され、踵部1cの下にはハイヒール部53が配置
されている。このように、通常、ハイヒール部の接地面
積は極めて小さく、ハイヒール靴の地面に対する安定度
は、図8からも判かるよおに、もっぱら爪先部1aから
屈曲部1bにかけての接地面積が比較的大きな本底52の
部分に依存する度合いが大きい。なお、靴上面には任意
のデザインが施された靴部本体54が形成されており、
また、歩行が心地よくなるように、爪先部1aと地面と
の間には1cm程度のトップスプリングの隙間が設けられ
ている。
【0008】したがって、上記のような構成のハイヒー
ル靴は、第9図に示すように、木型や足により上底51お
よび中底2が半円状に湾曲していても、肉厚部3を設け
たことにより、接地部の最大巾を有する中足骨での両側
部の近傍のB,C面が、確実に地面に接する面積が増
し、従来(図1)に比較して格段に安定度が増して左右に
ぐらつくことが防止され、スニーカーのような安定感の
ある履き心地のよいハイヒール靴が得られる。
【0009】上記の実施例は、肉厚部3は中底本体2と
は別体に成形して接着したが、別の実施例として、中底
本体の紙層23の中足骨に対応する部分に厚肉部3aを
一体に形成してもよく、素材は紙でなく皮やゴムでもよ
く、要は、接地部の最大巾を有する中足骨での両側部の
近傍のB,C面が、確実に地面に接するような肉厚部が
設けられた中底1であればよい。なお、本発明の特徴を
損うものでなければ、上記の実施例に限定されるもので
ないことは勿論である。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および請
求項4に記載の発明によれば、ハイヒール靴の中底の爪
先部と屈曲部との間の両側面に半円状の肉厚部を設け
て、円形部を円周方向に漸次薄くしたので、これをハイ
ヒール靴に使用した場合に、従来のハイヒール靴に比べ
て、格段に安定度が増して左右にぐらつくことが防止さ
れ、スニーカーのような安定感があり履き心地のよいハ
イヒール靴が得られる。また、請求項2に記載の発明に
よれば、肉厚部は中底本体とは別に形成して貼り合わせ
たことで、従来の中底を利用して作れるものであり、厚
さの調整が容易で、且つ、従来の中底を利用して作れ
る。更に、請求項3に記載の発明によれば、厚部は中底
本体と同じ材料にて一体成形したので、製造工程が簡素
化でき、製品の仕上がり具合のばらつきが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の中底を使用したハイヒール靴の断面図、
【図2】従来の中底の裏からの平面図、
【図3】従来の中底の図2の(3)-(3)線での断面図
【図4】本発明の実施例の中底の斜視図、
【図5】図5(a)は図4の本実施例の中底の側断面図、
図4(b)はそのA部分の拡大断面図、
【図6】図6(a)は図4の本実施例の中底の底面図、図
6(b)は図6(a)の(6)-(6)線での断面図、
【図7】図7(a)は図6の中底の上片の肉厚部3の底面
図、図7(b)は図7(a)の(7)-(7)線での断面図、
【図8】本実施例の中底を使用したハイヒール靴の実施
例の側面からの部分断面図、
【図9】図8での(8)-(8)線での断面図である。
【符号の説明】
1…中底、 1a…爪先部、 1b…屈曲部、 1c…踵部、 2…中底本体、 21…布層、 22…スポンジ層、 23…紙層、 24…布層、 3…肉厚部、 31…円形部、 32…直径部、 4…バッカー部、 41…鋼鉄製シャック 5…ハイヒール靴 51…上底、 52…本底、 53…ハイヒール部、 54…靴部本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A43B 13/41 A43B 13/40 A43B 13/42 101

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハイヒール靴の中底であって、爪先部と屈
    曲部との間の接地面の両側に半円状の肉厚部を設け、該
    肉厚部は半円状の円形部を中底の中心部側に配置し、半
    円状の直径部を中底の側部に合わせた曲線として形成
    し、円形部は円周方向に漸次薄くしたことを特徴とした
    ハイヒール靴の中底。
  2. 【請求項2】請求項1に記載されたハイヒール靴の中底
    において、前記肉厚部は中底本体とは別に形成して貼り
    合わせたことを特徴とするハイヒール靴の中底。
  3. 【請求項3】請求項1に記載されたハイヒール靴の中底
    において、前記肉厚部は中底本体と同じ材料にて一体成
    形したことを特徴とするハイヒール靴の中底。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載した中
    底を用いたハイヒール靴であって、前記の両肉厚部によ
    ってハイヒール靴本底の最大巾部に亘ってほぼ水平に接
    地するようにしたことを特徴としたハイヒール靴。
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