JP2017538718A - シリコーン網目構造を含むパーソナルケア組成物 - Google Patents

シリコーン網目構造を含むパーソナルケア組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、架橋イオン性シリコーン網目構造を含み、ここで架橋イオン性シリコーン網目構造がオキシラン部分の開環重合によって形成される、パーソナルケア組成物に関する。【選択図】なし

Description

本発明は、パーソナルケア組成物およびそれによるパーソナルケアアプリケーションにおいて改善された感覚的利点を提供することができるシリコーンポリマー、特にシリコーンポリマー網目構造に関する。
パーソナルケア産業では、各々が最終配合物において重要または望ましい性能特性を有する、いくつかの成分の混合物に基づいた、複数の性能製品を提供することを可能にすることに盛んになっている。1つの望ましい特性は、配合物において絹のような初期感触を与える能力である。
シリコーンコポリマーゲルは、パーソナルケア産業において、スキンケアアプリケーションでのそれらの使用を含む、多くの使用が知られている。しかしながら、これらのゲルは、しばしば所望の程度の洗い流し耐性、顔料分散性および白化防止特性を提供することができない。
さらに、そのようなシリコーンコポリマーゲルは、典型的には、架橋シロキサンポリマーを形成するためにSi−H官能基および末端オレフィン基の両方の使用を必要とする、ヒドロシリル化反応により製造されている。したがって、シリルヒドリド基および任意にてビニル官能性シロキサン基を組み込んだシロキサン構造のみを、これらの材料の製造に利用することができる。架橋シロキサンポリマーを生成するこの方法は、複合配合物においてさらなる性能上の利点を生じさせるための、ポリマー構造に組み込むことができる所望の有機官能基の範囲を制限している。
本発明は、イオン変性架橋シリコーン網目構造を含むパーソナルケア組成物に関する。イオン変性架橋シリコーン網目構造は、ヒドリド官能性シリコーン、貴金属触媒および任意での溶媒の存在下で、オキシラン官能化化合物(シリコーン−非シリコーン)の開環重合により形成されたクロスポリマーから選択され、そしてここで1以上のオキシラン官能化化合物(シリコーンまたは非シリコーン)、ヒドリド官能性シリコーン、または開環重合中性溶媒は、イオン性ラジカル部分を含む。
本明細書の1つの実施態様において、少なくとも油相を含むパーソナルケア組成物が提供され、該パーソナルケア組成物は、イオン変性架橋シリコーン網目構造ゲルをパーソナルケア組成物の油相に添加することを含む方法によって製造され、該イオン変性架橋シリコーン網目構造は、
i)少なくとも1つのオキシラン官能化化合物、
ii)オキシラン開環重合触媒、
iii)担体溶媒、および
iv)任意にて、1以上のシリコンヒドリド活性化剤を反応させること、
ここで少なくとも1つの(i)、(iii)または(iv)は、式(1)のシリコーンを含み、
(I)
ここで
= RSiO1/2
= RSiO1/2
= RSiO1/2
= R1011SiO2/2
= R1213SiO2/2
= R1415SiO2/2
= R16SiO3/2
= R17SiO3/2
= R18SiO3/2
Q = SiO4/2
ここでR、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R13、R15、R16は、1から60個の炭素原子を含む脂肪族、芳香族またはフルオロ含有の一価の炭化水素ラジカルであり、
ここでR、R12、R17は、単数または複数のイオン性基を有する一価または多価ラジカルであり、
ここでR、R14およびR18は、独立して、水素、−OR20またはヒドロシリル化に有効な不飽和の一価のラジカルから選択され、ここでR20は、水素および1から60個の炭素原子の一価の炭化水素ラジカルから選択され、
ここで下付き文字a、b、c、d、e、f、g、h、i、jは、ゼロまたは正であって、合計a+b +c +d +e +f +g +h +i +jは、2以上6000以下、b +e +hは0より大きいという制限を受けることになり、そしてここで(i)および(iii)の少なくとも1つがヒドリド部分を含み、または(i)および(iii)がヒドリド部分を含まない場合、(iv)が存在し、そして
ここで架橋イオン性シリコーン網目構造は、ヒドリド部分を伴うオキシラン部分の開環重合によって形成され、ならびに
架橋イオン性シリコーン網目構造ゲルを形成するために、少なくとも担体溶媒(iii)を用いた重合ステップの間および/または後に架橋イオン性シリコーン網目構造を剪断することに由来する。
本明細書における1つの他の実施態様において、少なくとも1つの油相を含むパーソナルケア組成物を調製する方法が提供され、ここで該パーソナルケア組成物は、イオン変性架橋シリコーン網目構造ゲルをパーソナルケア組成物の油相に添加することを含む方法によって製造され、該イオン変性架橋シリコーン網目構造ゲルは、
i. オキシラン官能化化合物、
ii. オキシラン開環重合触媒、および
iii. 担体溶媒、ならびに
iv. 任意にて1以上のシリコンヒドリド活性化剤を反応させること、
ここで少なくとも(i)、(iii)または(iv)は、本明細書で定義される一般式(I)のイオン変性シリコーンを含むという制限を受け、そして
ここで架橋イオン性シリコーン網目構造は、オキシラン部分の開環重合によって形成され、ならびに
架橋イオン性シリコーン網目構造ゲルを形成するために、少なくとも担体溶媒(iii)を用いた重合ステップの間および/または後に架橋イオン性シリコーン網目構造を剪断することに由来する。
図1は、実施例のCF3およびF5の光学顕微鏡画像を示す。
本発明者らは、意外にも、パーソナルケア組成物の油相中に架橋イオン性シリコーン網目構造ゲルを含有するパーソナルケア組成物であって、該ゲルが、触媒および担体溶媒の存在下で、1以上のオキシラン部分、シリルヒドリド部分およびイオン性ラジカル(および本明細書に記載の他の成分)を含有することができるシリコーンポリマーの重合によって形成され、該ゲルが、重合中および/または重合後に担体溶媒にて剪断することにより提供されることを発見した。パーソナルケア組成物の油相に使用されるゲルは、所望の程度の洗い流し耐性、顔料分散性および白化防止特性もまた提供しつつ、良好な感覚的利点、例えば絹のような感触を提供することができる。架橋イオン性シリコーン網目構造ゲルは、ポリエーテル部分またはポリエーテル架橋の形成なしに、ヒドリド部分を伴うオキシラン部分の開環重合によって形成される。
本明細書で使用される「イオン変性架橋シリコーン網目構造組成物」という表現は、溶媒およびオキシラン開環触媒の存在下で、オキシラン官能化ポリマー(シリコーンまたは非シリコーン)とヒドリドシリコーンとの反応生成物を含むことができ、そして「イオン変性シリコーンクロスポリマー」という表現と互換的に使用される。
イオン変性架橋シリコーン網目構造の形成は、(a)少なくとも1つのオキシランおよび少なくとも1つのシリル−ヒドリド基を含むイオン変性シリコーン、(b)少なくとも1つのオキシラン基およびヒドリドシリコーンを含むイオン変性ポリマー、(c)少なくとも1つのオキシラン基およびイオン変性ヒドリドシリコーンを含む非イオン性ポリマー、(d)任意にてイオン性基を含む溶媒、ならびに(e)触媒の反応によって提供することができ、ここで(a)、(b)、(c)および任意にて(d)のいずれか1以上は、本明細書に記載のイオン性基を含むことが本明細書において理解されよう。
実施例または他に指示がある場合を除き、明細書および特許請求の範囲に記載された材料の量、反応条件、時間分、材料の定量化された特性などを表す全ての数値は、全ての場合において、用語「約」が表現において使用されているか否かに関わらず、用語「約」によって修飾されていると理解されるべきである。
本明細書中に列挙された任意の数値範囲は、その範囲内の全ての下位範囲およびその範囲内又はその下位範囲の様々な端点の任意の組み合わせを含み、実施例または本明細書のいずれかに記載されていることが理解されよう。
本明細書の実施例の節に詳述されている任意の特定の属または種によって記載される本発明の任意の成分は、1つの実施形態において、その成分に関して明細書のいずれかに記載されている範囲の任意の端点の代替的なそれぞれの定義を規定するのに使用することができ、そしてしたがって、1つの非限定的実施態様において、いずれかに記載の範囲の端点を置き換えることができることもまた本明細書において理解されよう。
明示的にまたは黙示的に明細書に開示されおよび/または請求項に列挙された任意の化合物、材料、または物質は、構造的に、組成物的におよび/または機能的に関連する化合物、材料、または物質の群に属するものとして、その群の個々を表すものおよびそれらの全ての組み合わせを含むことがさらに理解されよう。
本開示により、1以上の物質、成分、または原料の最初の接触、in situでの形成、調合、または混合の直前の時間に存在する物質、成分、または原料が参照される。反応生成物、得られた混合物などとして確認される物質、成分、または原料は、当業者(例えば化学者)の常識および通常の技術を適用して本明細書の開示に従って行われた場合、接触、in situ形成、調合、または混合作業の間の化学反応または変換を通じて、固有性、特性、または特徴を得ることがありえる。化学反応物または出発材料の化学生成物または最終材料への変換は、それが起こる速度とは独立して、継続して進展するプロセスである。したがって、このような変換プロセスが進行中であるとき、開始物質と最終物質の混合物、ならびに中間体種が存在することがありえ、これらはそれらの動態寿命により、当業者に知られている現在の分析技術で検出することが容易または困難でありえる。
それらが化学名または化学式で明細書または特許請求の範囲に記載されている反応物質および成分は、単数または複数で記載されているか否かに関わらず、化学名または化学種(例えば、他の反応物質または溶媒)で記載されている他の物質と接触する前に存在するものとして確認されうる。結果として生じる混合物、溶液または反応媒体中で起こる予備的および/または過渡的な化学変化、変換、または反応は、ある場合には、中間体種、マスターバッチなどとして確認され得、そして反応生成物または最終材料の有用性とは異なる有用性を有し得る。他のその後の変化、変換、または反応は、本開示に従って要求される条件下で、特定の反応物質および/または成分を合わせることによりもたらされ得る。これらの他のその後の変化、変換、または反応において、合わせられることになる反応物質、成分、または原料は、反応生成物または最終材料を確認または示すことになり得る。
初期物質の反応生成物としての本発明の生成物の記載において、列挙された最初の種類が参照され、さらなる材料が合成前駆物質の最初の混合に添加され得ることに留意されたい。これらのさらなる材料は、反応性であっても非反応性であってもよい。本発明の明確な特徴は、反応生成物が少なくとも開示された成分の反応から得られることである。非反応性成分は、希釈剤として反応混合物に添加されてもよく、または反応生成物として調製された組成物の特性とは無関係の追加の特性を付与してもよい。従って、例えば、顔料のような粒状固体は、反応前、反応中または反応後に、反応混合物中に分散されて、非反応性成分、例えば顔料をさらに含む反応生成物組成物を生成することができる。さらなる反応成分もまた添加することができ、そのような成分は最初の反応物質と反応することができ、または反応生成物と反応することができ、「反応生成物」という語句は、それらの可能性を含み、また非反応性成分の添加を含むことが意図されている。
本明細書の1つの非限定的な実施形態において、架橋イオン性シリコーン網目構造は、ポリエーテル部分および/またはポリエーテル架橋が存在しないことがあり得る。より具体的には、架橋イオン性シリコーン網目構造は、グリコリド、ラクチド、ブチロラクチドおよびカプロラクタイドから選択される1以上が存在しないことがあり得る。本明細書のさらに別の非限定的な実施形態において、架橋イオン性シリコーン網目構造は、アクリレートおよび/またはオレフィン官能性が存在しないことがあり得る。さらに別の非限定的な実施形態において、架橋イオン性シリコーン網目構造は、オレフィンおよびヒドリドの架橋が存在しない。
「油相」という表現は、パーソナルケア組成物のこの部分が、1つの実質的に水不溶性の成分、任意にて複数の実質的に水不溶性の成分を含有することを意味することが本明細書にて理解されよう。ここで実質的に水不溶性とは、水単独におけるまたは混合物としての成分の溶解度が、20℃および、環境大気圧、すなわち900から1100hPaで測定して、10g/水100g未満、好ましくは1g/水100g未満、特に好ましくは0.1g/水100g未満であることを意味する。本発明によるパーソナルケア組成物の油相において、油相の粘度が、20℃および10sec−1のせん断勾配で測定して、0.1から1,000,000mPa・s、好ましくは0.1から500,000mPa・s、特に好ましくは0.2から100,000mPa・sである。本発明によるエマルションにおいて、油相は好ましくは複数の成分を含むことができる。個々の成分は20℃で液体および個体の両方であってもよく、個々の成分の全混合物は上記の粘度を有する。好ましくは、必須ではないが、多成分油相は真溶液、すなわちさらなる相界面が生じない均質相である。
水に加えて、水性相(これはパーソナルケア組成物中に存在する2つの相のうちの他方である)は、さらなる成分、例えば、好ましくは、酸、塩基、塩、水溶性有機化合物、例えば、アルコール、カルボン酸およびその誘導体、アミンまたは他の有機化合物、ポリマーまたはオリゴマー化合物、例えばポリオールまたはポリアミンまたはポリアミドアミン、複合水溶性有機化合物、例えば化粧品活性物質、染料、有機元素化合物、例えば水溶性有機ケイ素化合物、または水溶性遷移金属化合物を含有してもよい。任意にて、水相は、顔料、充填剤またはレオロジー添加剤などの水湿潤性粒子を含有してもよい。
本明細書で使用される「剪断」という表現は、組成物の粘度および感触を調整するためにシリコーン組成物をさらに処理することができることを意味すると理解される。これは、例えば、組成物を中から高剪断力にかけることによって達成することができる。高剪断は、例えば、Sonolator装置、Gaulinホモジナイザまたはマイクロフリューダイザ装置および当技術分野で公知の他の方法を用いて適用することができる。任意にて、剪断前に1以上の液体をパーソナルケア組成物に添加することができる。
静止時に、架橋イオン性シリコーン網目構造ゲルは、固体ゲル材料の特性を示すことが本明細書にて理解されるであろう。本発明のゲルは高い安定性と離水耐性を示し、すなわち、本組成物は、本組成物から流体が流れる傾向がほとんどまたは全く示さず、油相における成分としてのゲルを含むパーソナルケア組成物に、高い安定性と離水耐性を与える。高い安定性および離水耐性は、このようなパーソナルケア組成物およびこのような組成物を含むパーソナルケアアプリケーションの長期エージングを持続する。しかしながら、パーソナルケア組成物の流体成分の改善された感触特性を提供するために、シリコーン組成物に剪断力をかけることによって、例えば、組成物を指で擦ることによって、網目構造から液体を放出させることができる。
別の実施態様において、油相と水相を含むパーソナルケア組成物が提供され、該パーソナルケア組成物は、少なくとも1つのイオン変性架橋シリコーン網目構造ゲルをパーソナルケア組成物の油相に添加する方法によって作製され、そしてここで該架橋網目構造ゲルは、一般式:
(I)
を有するイオン変性オルガノシリコーンを含み、ここで
= RSiO1/2
= RSiO1/2
= RSiO1/2
= R1011SiO2/2
= R1213SiO2/2
= R1415SiO2/2
= R16SiO3/2
= R17SiO3/2
= R18SiO3/2
Q = SiO4/2
ここでR、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R13、R15、R16は、1から約60個の炭素原子、具体的には1から約20個の炭素原子、より具体的には1から約8個の炭素原子、そしていくつかの実施態様では上記範囲は2または3個の炭素原子の下限を有する、脂肪族、芳香族またはフルオロ含有の一価の炭化水素ラジカルであり、
ここでR、R12、R17は、単数または複数のイオン性基を有する一価または多価のラジカルであり、
ここでR、R14およびR18は、水素、−OR20、または不飽和の一価のラジカルから独立して選択され、ここで不飽和の一価のラジカルは、2から60個の炭素原子、より具体的には2から約20個の炭素原子、そして最も具体的には2から約8個の炭素原子を含み、そしてここで各R20は、水素、1から約60個の炭素原子、具体的には1から約20個の炭素原子、より具体的には1から約8個の炭素原子の一価の炭化水素ラジカルから独立して選択され、そしていくつかの実施態様において、上述したR20における不飽和の一価のラジカルの範囲または一価の炭化水素ラジカルの範囲は、2または3個の炭素原子の下限を有することができ、
ここで下付き文字a、b、c、d、e、f、g、h、i、jは、ゼロまたは正であって、合計a+b +c +d +e +f +g +h +i +jは2以上6000以下、具体的にはa +b +c +d +e +f +g +h +i +jは2以上4000以下、より具体的にはa+b +c +d +e +f +g +h +i +jは以上2000以下という制限を受けることになり、そしていくつかの実施態様において、a +b +c +d +e+f +g +h +i +jの範囲は、3、4、5、10、12、18、20、30および50ならびに100、200、300および500のいずれか1つの下端点を有することができ、
b +e +hは0より大きく、より具体的にはb+e +hは1より大きく、さらにより具体的にはb +e +hは2より大きく、そしてさらにより具体的には、1から約100であり、さらにより具体的には、1から約50であり、そして最も具体的には1から約10であり、ここでいくつかの実施態様において上述したb+e +hは、2、3、4、5、10、50および100のうちのいずれか1つの下端点を有することができ、
そしてここで架橋イオン性シリコーン網目構造は、ヒドリド部分を伴うオキシラン部分の開環重合により形成され、より具体的には、ここで架橋イオン性シリコーン網目構造は、ポリエーテル部分またはポリエーテル架橋が存在せず、ここでゲルは、開環重合中および/または開環重合後に網目構造の剪断によって形成される。
好ましい実施態様において、式(I)のイオン変性シリコーンを含むイオン変性架橋シリコーン網目構造では、ここで一価のイオン性ラジカルR、R12、R17は、式(II)
−A−Ix− y+ (II)
から選択され、
ここでAは、各々が1から約60個の炭素原子、より具体的には1から20個の炭素原子、最も具体的には1から約8個の炭素原子を含有する、二価の炭化水素および炭化水素オキシ基から選択されるスペーシング基であり、そしていくつかの実施態様において、上記の二価の炭化水素基および炭化水素オキシ基の範囲は、2または3個の炭素原子の下限を有することができ、ここで炭化水素オキシ基は、少なくとも1個の酸素ヘテロ原子を含み、
ここで上付き文字xおよびyは正の整数であり、例えばxおよびyは独立して1から6であり、より具体的には1から3であり、但しxはnとyの積であり、そして各下付き文字nは、独立して、1から6の値、より具体的には1から約3の値を有し、
ここでIは、スルホネート−SO 、スルフェート−OSO 、カルボキシレート−COO、ホスホネート−PO 2−およびホスフェート−OPO 2−基、より具体的にはスルホネート−SO などのイオン基であり、ここでMは、水素、あるいはアルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類金属、遷移金属、金属、金属複合体、第4級アンモニウム、高分子カチオンおよびホスホニウム基から独立して選択されるカチオンである。
別の好ましい実施態様において、式(I)のイオン変性シリコーンを含むイオン変性架橋シリコーン網目構造では、ここで一価のラジカルR、R12、R17は、式(III)
−R’−NR’’ −R’’’−I (III)
を有する両性イオンから選択され、
ここでR’は1から約60個の炭素原子、具体的には1から約20個の炭素原子、より具体的には1から約8個の炭素原子を含有する二価の炭化水素ラジカルであり、上記のR’の範囲は、2または3個の炭素原子の下限を有することができ、そしてここでR’’は1から約60個の炭素原子、具体的には1から約20個の炭素原子、より具体的には1から約8個の炭素原子を含み、そして任意にて硫黄原子、窒素原子、酸素原子の1以上を含む一価の炭化水素ラジカルであり、そしていくつかの実施態様において、上記のR’’の範囲は2または3個の炭素原子の下限を有することができ、
ここでR’’’は2から約20個の炭素原子、具体的には2から約8個の炭素原子、より具体的には2から約4個の炭素原子を含む二価の炭化水素ラジカルであり、そしてIは、スルホネート−SO 、スルフェート−OSO 、カルボキシレート−COO、ホスホネート−PO 2−基およびホスフェート−PO 2−基のようなイオン性基である。
好ましい実施態様において、パーソナルケア組成物は、パーソナルケア組成物の油相に添加されたイオン変性架橋シリコーン網目構造ゲルを含み、ここで該架橋網目構造ゲルは、
i. 少なくとも1つのオキシラン官能化化合物(シリコーンまたは非シリコーン)、
ii. オキシラン開環重合触媒、
iii. 担体溶媒、および
iv. 任意にて1以上のシリコンヒドリド活性化剤を開環重合すること、ここで少なくとも1つの(i)、(iii)または(iv)が、一般式(I)のイオン変性シリコーンを含むという制限を受けることになり、そしてここで架橋イオン性シリコーン網目構造は、オキシラン部分の開環重合によって形成され、ならびにゲルを形成するよう、開環重合中および/または開環重合後にイオン変性架橋シリコーン網目構造を少なくとも担体溶媒(iii)の存在下で剪断することに由来する。
本明細書におけるより好ましい実施態様において、架橋イオン性シリコーン網目構造(溶媒の存在下で剪断されてゲルを形成することができる)は、以下のエポキシ開環重合反応生成物を含む:
a. 一般式(IV)のオキシランを含有するイオン変性シリコーン:
a’ b’ c’ d’ e’ f’ g’ h’ i’ j’ k’ l’m’. (IV)
ここで
= R192021SiO1/2
= R2324HSiO1/2
= R2526SiO1/2
= R2728SiO1/2
= R2930SiO2/2
= R31HSiO2/2
= R32SiO2/2
= R33SiO2/2
= R34SiO3/2
= HSiO3/2
= RSiO3/2
= RSiO3/2
Q = SiO4/2
ここでRは、構造(II)および(III)によって記載されるイオン性基であり、そしてRは、独立して、2から約60個の炭素原子、より具体的には約2から約30個の炭素原子、より具体的には約2から約20個の炭素原子を含む、少なくとも1つのオキシラン部分を含む一価の炭化水素ラジカルであり、そしていくつかの実施態様において、上記のRの範囲は、2または3個の炭素原子の下限を有することができ、
b. オキシラン開環触媒、
c. 架橋網目構造を膨潤させるための担体溶媒、ならびに
d. 任意にて、1以上のシリコンヒドリド活性化剤、
ここで
19、R20、R21、R29、R30およびR34は、独立して、1から60個の炭素原子、具体的には1から約20個の炭素原子、より具体的には1から約8個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルであり、そしていくつかの実施態様において、上記のR19、R20、R21、R29、R30およびR34の範囲は、2または3個の炭素原子の下限を有することができ、
23、R24およびR31は、独立して、水素、または1から60個の炭素原子、具体的には1から約20個の炭素原子、より具体的には1から約8個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルであり、そしていくつかの実施態様において、上記のR23、R24およびR31の範囲は、2または3個の炭素原子の下限を有することができ、
25、R26およびR32は、独立して、R、または1から60個の炭素原子、具体的には1から約20個の炭素原子、より具体的には1から約8個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルであり、そしていくつかの実施態様において、上記のR25、R26およびR32の範囲は、2または3個の炭素原子の下限を有することができ、ここで各Rは、独立して、少なくとも1個のオキシラン部分を含み、2から60個の炭素原子、具体的には2から約30個の炭素原子、より具体的には2から約20個の炭素原子を有する、一価の炭化水素ラジカルであり、
27、R28およびR33は、独立して、R、または1から60個の炭素原子、より具体的には1から約20個の炭素原子、より具体的には1から約8個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルであり、上記のR27、R28およびR33の範囲は、2または3個の炭素原子の下限を有することができ、そしてここでRは本明細書で定義されるイオン性基、例えば式(II)または(III)の基であり、
そしてここで化学量論的下付き文字a’、b’、c’、d’、e’、f’、g’、h’、i’、j’、k’、l’およびm’はゼロまたは正のいずれかであって、c’+g’+k’>1、より具体的にはc’+g’+k’>2という制限を受けることになり、いくつかの実施態様において、c’+g’+k’は、約2から約250、より具体的には2から約100、最も具体的には2から約25であって、c’+g’+k’の範囲は、3、4、5、10、50または100のいずれか1つの下端点を有することができ、d’+h’+l’>1、より具体的にはd’+h’+l’>2、そしてさらにより具体的にはd’+h’+l’は約1から約100、より具体的には1から約50、最も具体的には1から約10であり、そしてここで上述したd’+h’+l’の範囲は、2、3、4、5、10、50または100のいずれか1つの下端点を有することができ、b’+f’+j’は、存在する場合は、c’+g’+k’より大きく、3≧a’+b’+c’+d’+e’+f’+g’+h’+i’+j’+k’+l’+m’≦6000、より具体的には3≧a’+b’+c’+d’+e’+f’+g’+h’+i’+j’+k’+l’+m’≦4000、そして最も具体的には3≧a’+b’+c’+d’+e’+f’+g’+h’+i’+j’+k’+l’+m’≦2000であり、そしていくつかの実施態様において、上記のa’+b’+c’+d’+e’+f’+g’+h’+i’+j’+k’+l’+m’の範囲は、3、4、5、10、12、18、20、30および50ならびに100、200、300および500のいずれか1つの下端点を有することができ、そしてシリコンヒドリド活性化剤(a)が存在しない場合には、b’+f’+j’>1という条件であり、そしてここで架橋イオン性シリコーン網目構造は、オキシラン部分の開環重合によって形成され、より具体的には、ここで架橋イオン性シリコーン網目構造は、ポリエーテル部分またはポリエーテル架橋が存在しない。
好ましい実施態様において、架橋イオン性シリコーン網目構造ゲルをその油相に含むパーソナルケア組成物は、(ゲル作製のために使用される)上記架橋イオン性シリコーン網目構造が(VI)(シリコンヒドリド活性剤)であり、
α β χ δ ε Φ γ η ιφ (VI)
ここで
= R353637SiO1/2
= R3839HSiO1/2
= R4041SiO1/2
= R4243SiO2/2
= R44HSiO2/2
= R45SiO2/2
= R46SiO3/2
= HSiO3/2
= RSiO3/2
Q = SiO4/2、そして
(i)1以上のオキシラン含有分子、
(ii)オキシラン開環重合触媒、ならびに
(iii)上記架橋網目構造を膨潤させるための溶媒の反応生成物に由来するものであり、
ここで
35、R36、R37、R42、R43およびR46は、独立して、1から60個の炭素原子、具体的には1から約20個の炭素原子、より具体的には1から約8個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルであり、そしていくつかの実施態様において、上記のR35、R36、R37、R42、R43およびR46の範囲は、2または3個の炭素原子の下限を有することができ、
38、R39およびR44は、独立して、水素、または1から60個の炭素原子、具体的には1から約20個の炭素原子、より具体的には1から約8個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルであり、そしていくつかの実施態様において、上記のR38、R39およびR44の範囲は、2または3個の炭素原子の下限を有することができ、
40、R41およびR45は、独立して、R、または1から60個の炭素原子、具体的には1から約20個の炭素原子、より具体的には1から約8個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルであり、そしていくつかの実施態様において、上記のR40、R41およびR45の範囲は、2または3個の炭素原子の下限を有することができ、ここでRは本明細書で定義される通りであり、すなわち本明細書で定義されるイオン性基、例えば式(II)または(III)の基であり、
そしてここで化学量論的下付き文字α、β、χ、δ、ε、Φ、γ、η、ιおよびφはゼロまたは正であって、2≧α+β+χ+δ+ε+Φ+γ+η+ι+φ≦6000、より具体的には2≧α+β+χ+δ+ε+Φ+γ+η+ι+φ≦4000、最も具体的には2≧α+β+χ+δ+ε+Φ+γ+η+ι+φ≦2000という制限を受けることになり、そしていくつかの実施態様において、上記のα+β+χ+δ+ε+Φ+γ+η+ι+φの範囲は、3、4、5、10、12、18、20、30および50ならびに100、200、300および500のいずれか1つの下限を有することができ、β+ε+η>1、より具体的にはβ+ε+η≧2であり、そしていくつかの実施態様において、上記のβ+ε+ηの範囲は2から約250、より具体的には約2から約100、最も具体的には約2から約25であり、そしてここでいくつかの実施態様において、上述したβ+ε+ηの範囲は、3、4、5、10、50または100のいずれか1つの下端点を有することができ、そしてχ+Φ+ι≧0、より具体的にはχ+Φ+ι>2、さらにより具体的には、χ+Φ+ιは約1から約100、より具体的には1から約50、最も具体的には1から約10であり、そしてここで上述したχ+Φ+ιの範囲は、2、3、4、5、10、50または100のいずれか1つの下端点を有することができ、
そしてここで架橋イオン性シリコーン網目構造は、オキシラン部分の開環重合により形成され、より具体的には、ここで架橋イオン性シリコーン網目構造は、ポリエーテル架橋が存在しない。
また別のより好ましい実施態様において、上記架橋イオン性シリコーン網目構造(本明細書に記載の剪断および溶媒の使用によってゲルにすることができ、ゲルはパーソナルケア組成物の油相中に使用することができる)は、
(i)少なくとも1つのオキシラン官能化化合物(シリコーンまたは非シリコーン)、
(ii)オキシラン開環重合に有効な触媒、
(iii)一般式(V)を有する架橋イオン性シリコーン網目構造を膨潤させるための溶媒、
α’ β’ χ’ δ’ ε’ Φ’γ. (V)
ここで
= RSiO1/2
= RSiO1/2
= RSiO2/2
= RSiO2/2
= RSiO3/2
= R10SiO3/2
Q = SiO4/2
そしてここでラジカルR、R、R、R、R、R、R、R、RおよびR10は、独立して、1から60個の炭素原子、より具体的には1から30個の炭素原子、より具体的には1から12個の炭素原子、最も具体的には1から6個の炭素原子を有し、そして任意にて各々独立して少なくとも1つのヘテロ原子を含む、脂肪族または芳香族の一価の炭化水素ラジカルから選択され、そしていくつかの実施態様において、上記のR、R、R、R、R、R、R、R、RおよびR10の範囲は、2または3の下限を有することができ、
そして下付き文字α、β、χ、δ、ε、Φ、およびγは、ゼロまたは正であって、2≦α+β+χ+δ+ε+Φ+γ≦6000、より具体的には2≦α+β+χ+δ+ε+Φ+γ≦4000、最も具体的には2≦α+β+χ+δ+ε+Φ+γ≦2000という制限を受けることになり、上記のα+β+χ+δ+ε+Φ+γの範囲は、3、4、5、10、12、18、20、30および50ならびに100、200、300および500のいずれか1つの下限を有することができ、そして
β+δ+Φ>0、より具体的にはβ+δ+Φ>2、さらにより具体的にはβ+δ+Φは約1から約100、より具体的には1から約50、最も具体的には1から約10であり、上記のβ+δ+Φの範囲は、2、3、4、5、10、50または100のいずれか1つの下端点を有することができ、ならびに
(iv) 任意にて少なくとも1以上のシリコンヒドリド活性化剤、
の反応生成物を含むことができる。
式(IV)、(V)および(VI)は、本明細書に記載の一般式(I)のより具体的な実施形態であり得ることが本明細書において理解されよう。
本明細書に記載される任意の実施形態が改変され得ることから、架橋イオン性シリコーン網目構造、それから形成されるゲル、およびそれらを含有するパーソナルケア組成物が、以下の任意の反応物(溶媒は反応物ではなく、架橋イオン性シリコーン網目構造組成物内に含まれる)の組み合わせによって形成され(および含み)得る:
イオン性オキシラン含有ヒドリドシリコーン、および非イオン性オキシラン化合物(シリコーンまたは非シリコーン)および非イオン性溶媒、
イオン性オキシラン含有シリコーン、非イオン性ヒドリドシリコーン、および非イオン性オキシラン化合物(シリコーンまたは非シリコーン)および非イオン性溶媒、
非イオン性オキシラン含有シリコーン、イオン性ヒドリドシリコーンおよび非イオン性オキシラン化合物(シリコーンまたは非シリコーン)および非イオン性溶媒、
イオン性ヒドリドシリコーンおよび非イオン性オキシラン化合物(シリコーンまたは非シリコーン)および非イオン性溶媒、
非イオン性ヒドリドシリコーンおよび非イオン性オキシラン化合物(シリコーンまたは非シリコーン)およびイオン性溶媒。
本明細書の1つの一般的な実施形態では、オキシラン含有化合物(シリコーンまたは非シリコーン)の量、1つ以上のシリコンヒドリド活性化剤、およびオキシラン部分の開環重合反応のための触媒の有効量は、パーソナルケア組成物中に、以下の別の部分で詳細に示される量で存在するようにされるものであるが、以下の実施形態は成分がイオン性部分を含有するかまたは含有しないかを問わず、以下に詳述するのと同じ量でイオン性または非イオン性形態のいずれかで存在することができる。
1つの一般的な実施形態では、架橋イオン性シリコーン網目構造を膨張させるための溶媒が、約2から約98重量パーセント、より具体的には約5から約50重量パーセントの量にてパーソナルケア組成物に存在している。
イオン性ラジカルを有するオキシランシリコーンコポリマー
本明細書の1つの実施態様において、少なくとも1つのイオン性ラジカルを有するオキシランシリコーンコポリマーは、一般式(IV)
a’ b’ c’ d’ e’ f’ g’ h’ i’ j’ k’ l’m’. (IV)
を有し、これは上記および本明細書に記載されているように定義されている。
本明細書にて使用されるように、用語「炭化水素ラジカル」には、非環式炭化水素ラジカル、脂環式炭化水素ラジカルおよび芳香族炭化水素ラジカルが含まれる。
本明細書において炭化水素ラジカルに関して使用される場合、用語「一価」は、ラジカルが1ラジカル当たり1個の共有結合を形成することができることを意味し、用語「二価」は、ラジカルが1ラジカル当たり2個の共有結合を形成することができることを意味し、そして用語「三価」は、ラジカルが1ラジカル当たり3個の共有結合を形成することができることを意味する。一般に、一価のラジカルは、化合物から1個の水素原子を概念的に除去することにより飽和炭化水素化合物から誘導されたものとして表すことができ、二価のラジカルは、化合物から2つの水素原子を概念的に除去することにより飽和炭化水素化合物から誘導されたものとして表すことができ、そして三価のラジカルは、化合物から3個の水素原子を概念的に除去することにより飽和炭化水素化合物から誘導されたものとして表すことができる。例えばエチルラジカル、すなわち、−CHCHラジカルは一価のラジカルであり、ジメチレンラジカル、すなわち、−(CH−ラジカルは二価のラジカルであり、エタントリイルラジカル、すなわち、

ラジカルは、三価のラジカルであり、これらの各々は、飽和炭化水素エタンから1以上の水素原子を概念的に除去することにより誘導されたものとして表すことができる。
本明細書で使用される用語「非環式炭化水素ラジカル」は、好ましくは1ラジカル当たり1から60個の炭素原子を含む直鎖状または分岐状の炭化水素ラジカルを意味し、これは飽和であっても不飽和であってもよく、また任意にて、例えば、カルボキシル、シアノ、ヒドロキシ、ハロおよびオキシなどの、1つまたは複数の原子または官能基で置換または割り込まれていてもよい。これらの官能基がエポキシドまたはオキシラン部分のカチオン硬化メカニズムを妨げない限り、適した一価の非環式炭化水素ラジカルとしては、例えば、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシアルキル、シアノアルキル、カルボキシアルキル、アルキルオキシ、オキサアルキル、アルキルカルボニルオキサアルキレン、カルボキサミドおよびハロアルキル、例えば、メチル、エチル、sec−ブチル、tert−ブチル、オクチル、デシル、ドデシル、セチル、ステアリル、エテニル、プロペニル、ブチニル、ヒドロキシプロピル、シアノエチル、ブトキシ、2,5,8−トリオキサデカニル、カルボキシメチル、クロロメチル、および3,3,3−フルオロプロピルが挙げられる。
適した二価の非環式炭化水素ラジカルとしては、例えば、直鎖状または分岐状のアルキレンラジカル、例えば、メチレン、ジメチレン、トリメチレン、デカメチレン、エチルエチレン、2−メチルトリメチレン、2,2−ジメチルトリメチレン、ならびに直鎖状または分岐状のオキサアルキレンラジカル、例えば、メチレンオキシプロピレンが挙げられる。適した三価の非環式炭化水素ラジカルとしては、例えば、アルカントリイルラジカル、例えば、1,1,2−エタントリイル、1,2,4−ブタントリイル、1,2,8−オクタントリイル、1,2,4−シクロヘキサントリイル、ならびにオキサアルカントリイルラジカル、例えば、1,2,6−トリイル−4−オキサヘキサンが挙げられる。
本明細書で使用される用語「アルキル」は、飽和直鎖状または分岐状の一価の炭化水素ラジカルを意味する。好ましい実施態様において、一価のアルキル基は、1基当たり1から60個の炭素原子を含有する直鎖状または分岐状のアルキル基から選択され、例えば、メチル、エチル、プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、デシル、ドデシルである。
本明細書で使用される用語「アルケニル」は、好ましくは、1ラジカル当たり2から10個の炭素原子を含む、直鎖状または分岐状の一価の末端不飽和炭化水素ラジカルを意味し、例えば、エテニル、2−プロペニル、3−ブテニル、5−ヘキセニル、7−オクテニルおよびエテニルフェニルである。
本明細書で使用される用語「脂環式炭化水素ラジカル」は、1個のラジカル当たり、好ましくは1個の環当たり4から12個の炭素原子を含有する、1以上の飽和炭化水素環を含有するラジカルを意味し、これは任意にて、アルキルラジカル1個当たり各々好ましくは2から6個の炭素原子を含むアルキルラジカル、ハロラジカルまたは他の官能基の1以上により、1以上の環において置換されてもよく、そして一価の非環式炭化水素ラジカルが2以上の環を含む場合、縮合環であってもよい。適した一価の脂環式炭化水素ラジカルとしては、例えば、シクロヘキシルおよびシクロオクチルが挙げられる。適した二価の炭化水素ラジカルとしては、飽和または不飽和の二価単の環式炭化水素ラジカル、例えば1,4−シクロヘキシレンが挙げられる。適した三価の脂環式炭化水素ラジカルとしては、例えばシクロアルカントリイルラジカル、例えば1−ジメチレン−2,4−シクロヘキシレン、1−メチルエチレン−3−メチル−3,4−シクロヘキシレンが挙げられる。
本明細書で使用される用語「芳香族炭化水素ラジカル」は、1ラジカル当たり1以上の芳香族環を含む炭化水素ラジカルを意味し、これは任意にて、各々好ましくは2から6個の炭素原子を含むアルキルラジカル、ハロラジカル、または他の官能基の1以上により芳香族環にて置換されてもよく、そして一価の芳香族炭化水素ラジカルが2以上の環を含む場合、縮合環であってもよい。適した一価の芳香族炭化水素ラジカルとしては、例えば、フェニル、トリル、2,4,6−トリメチルフェニル、1,2−イソプロピルメチルフェニル、1−ペンタレニル、ナフチル、アントリル、オイゲノールおよびアリルフェノール、ならびにアラルキルラジカル、例えば2−フェニルエチルが挙げられる。適した二価の芳香族炭化水素ラジカルとしては、例えば1,2−フェニレン、1,4−フェニレン、4−メチル−1,2−フェニレン、フェニルメチレンのような二価の単環式アレーンが挙げられる。適した三価の芳香族炭化水素ラジカルとしては、例えば、1−トリメチレン−3,5−フェニレンなどの三価の単環式アレーンが挙げられる。
本明細書における1つの非限定的な実施形態において、R19、R20、R21、R29、R30およびR34は、本明細書で定義される通りである。
好適となりえると本明細書で定義される炭化水素ラジカルの非限定的ないくつかの具体的な例は、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、iso−ペンチル、ネオペンチルおよびtert−ペンチル;ヘキシル、例えばn−ヘキシル基;ヘプチル、例えばn−ヘプチル基;オクチル、例えばn−オクチルおよびイソオクチル基および2,2,4−トリメチルペンチル基;ノニル、例えばn−ノニル基;デシル、例えばn−デシル基;シクロアルキルラジカル、例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルラジカル、およびメチルシクロヘキシルラジカルである。好適となりえるアリール炭化水素ラジカルの非限定的ないくつかの具体的な例は、フェニル、ナフチル、o−、m−およびp−トリル、キシリル、エチルフェニルならびにベンジルである。
本明細書における別の実施態様において、R23、R24およびR31は、本明細書で定義される通りである。
本明細書におけるさらに別の実施態様において、R25、R26およびR32は、本明細書で定義される通りである。
本明細書におけるさらに別の実施態様において、R27、R28およびR33は、本明細書で定義される通りである。
本明細書における1つの具体的な実施態様において、Aは、
−(CH(CH−、
−CHCH(CH)(CH−、および
−CHCH(R)(CHR’’−
からなる群から選択される二価のアリーレン基であり、
ここでRは、1から60個の炭素原子、より具体的には1から30個の炭素原子、さらにより具体的には1から12個の炭素原子、最も具体的には1から6個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルであり、
そして
ここでoは0から20、より具体的には1から10の値であり、pは0から20、具体的には0から10の値である。
本明細書における別の具体的な実施態様において、Aは式−(CHR16−の二価のアルキレン基であり、ここでqは、1から20、具体的には1から約10の値であり、そしてR16は、水素、または1から60個の炭素原子、より具体的には1から30個の炭素原子、さらにより具体的には1から12個の炭素原子、最も具体的には1から6個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルである。
本明細書におけるさらに別の具体的な実施態様としては、Aは、−CHCHCH−、−CHCH(CH)−、−CHCH(CH)CH−、および−CHCHCH(CHCH)CHCHCH−からなる群から選択される。
本明細書におけるよりさらに別の具体的な実施態様としては、Aは、式
−(CHR16−O−CH(R16)(CH’−O−(CH)−
であり、
ここでqは0から50、より具体的には3から約12の値であり、そしてq’は、1から50、より具体的には2から約12の値であり、そしてR16は、水素、または1から60個の炭素原子、より具体的には1から30個の炭素原子、さらにより具体的には1から12個の炭素原子、最も具体的には1から6個の炭素原子を有し、任意にて、非限定的な例のO、N、Sまたはハロゲンの少なくとも1つのヘテロ原子を含む、一価の炭化水素ラジカルである。
本明細書における1つの実施態様において、Mは、Li、Na、K、Cs、Mg、Ca、Ba、Zn、Cu、Fe、Ni、Ga、Al、Mn、Cr、Ag、Au、Pt、Pd、Pb、Sb、Ru、SnおよびRhの一価および多価の形態、例えば、非限定的な例のMn+2およびMn+3から独立して選択されるカチオンでありえる。
本明細書における1つの非限定的な実施態様において、Mは、具体的には、Li、Na、K、Mg、Ca、Ba、Zn、Al、Agから選択される一価および多価の形態のカチオンでありえる。
本明細書における別の具体的な非限定的実施態様において、化学量論的下付き文字a’、b’、c’、d’、e’、f’、g’、h’、i’、j’、k’、l’およびm’は、ゼロまたは正のいずれかであって、c’+g’+k’>1、より具体的にはc’+g’+k’>2、d’+h’+l’>1、より具体的にはd’+h’+l’>2、b’+f’+j’>c’+g’+k、3≧a’+b’+c’+d’+e’+f’+g’+h’+i’+j’+k’+l’+m’≦6000、より具体的には3≧a’+b’+c’+d’+e’+f’+g’+h’+i’+j’+k’+l’+m’≦4000、最も具体的には3≧a’+b’+c’+d’+e’+f’+g’+h’+i’+j’+k’+l’+m’≦6000、そしてシリコーンヒドリド活性化剤(iv)が存在しない場合、b’+f’+j’>1、より具体的b’+f’+j’>2、という制限を受けることになる。
本明細書における1つの実施態様において、イオン性ラジカルを有するオキシランシリコーンコポリマーの量は、オキシラン部分、シリルヒドリド部分、およびイオン性ラジカルを含むシリコーンポリマーの重合化により形成される架橋イオン性シリコーン網目構造を含む、パーソナルケア組成物の総重量に基づいている。1つの非限定的実施態様において、この量は、約1重量部から約99重量部、より具体的には約5重量部から50重量部、より具体的には約10重量部から約40重量部である。このような量は、パーソナルケア組成物の油相中のイオン変性架橋シリコーン網目構造ゲルの量として使用することができる。
本明細書において、オキシラン、シリコンヒドリド、溶媒、触媒、パーソナルケア組成物およびそれらの方法などの部分に分けることは、読者にとっての容易さのためのものに過ぎず、それぞれの節で提供される様々な説明的サポートについての任意の態様を限定するものではなく、そのような説明的サポートは、本明細書のすべての部分に等しくかつ互換的に適用されることは、本明細書において理解されるであろう。したがって、例えばシリコンヒドリドなどの1つの節に関して本明細書で定義されるそれぞれのRの定義、下付き文字の値および他の変数は、本明細書におけるオキシラン官能化シリコーン、溶媒および触媒ならびに方法の実施態様に関連する記載の節に関して同じ定義を有することができ、また別にこれらの変数は、逆もまた同様に、本明細書に記載された組成物または方法の実施形態の他の箇所に記載されていることは、本明細書において理解される。
オキシラン開環重合触媒
本明細書における1つの実施態様において、オキシラン開環重合触媒は、エポキシ基を重合することができる酸触媒である。
より具体的な実施態様において、エポキシ基を重合することができる酸触媒は、オニウム塩生成酸;三塩化アルミニウムおよび塩化第二鉄からなる群から選択される金属塩;ランタントリフラート;ならびに白金化合物からなる群から選択される。
1つのさらにより具体的な実施態様において、酸触媒は、一般式
M(OSOCFn−z
のランタントリフラートであり、
ここでMはランタニドに由来するカチオンであり、そしてnは化合物におけるランタニドの価数であり、Xはさらなる有機または無機塩残基(アニオン性残基)であり、zはnまたは0より小さい数である。
用語「ランタニド」(M)は、ランタンおよび原子番号が58(セリウム)と71(ルテチウム)との間にある各化学元素から選択される。1つの具体的な実施態様において、ランタニドは、ランタン、イッテルビウムおよびサマリウムからなる群から選択される。
いくつかのランタニドトリフレートは市販品であるか、または従来の周知の方法によって得ることができる。Xとして、他の有機および/または無機塩残基を使用することができ、例えばCl、Br、J、NO 、HSO 、HPO 、HCO 、CHCOO、COO、CCOOなどのアニオンであり、これらはランタニドMとの混合塩を形成することができる。
Zは0とn−1の間の数であり、よって少なくとも1つのトリフラート残基がランタントリフレートに含まれる。より具体的にはランタントリフレートは、Zが0または1であり、より具体的にはZが0であるものである。ランタントリフレートは、1以上の金属イオンMを有することができ、これは同一でも異なってもよい。
本明細書の別の実施態様において、オキシラン開環重合に有効な触媒は、プラチナ触媒でありえ、これはカチオン硬化条件下で作用して、イオン性ラジカルを有するオキシランシリコーンコポリマーのオキシラン基を開環させる。カチオン重合条件は、シリル−ヒドリド部分によるオキシラン部分の開環をもたらす任意の反応パラメータを含むことが本明細書において理解されよう。
カチオン重合条件は、エポキシ基を重合することができる酸触媒の添加によって、例えばオニウム塩生成酸およびある種の金属塩、例えばルイス酸として作用する、三塩化アルミニウムおよび塩化第二鉄の添加によって、またはランタニドトリフラートの添加によって生じることができ、PCT国際出願WO/0008,087が参照される。エポキシドの酸触媒重合は、有機ポリマーを形成する周知の方法であり、例えば紙の剥離コーティングとして、例えば米国特許第4,279,717号参照、有機材料と併せてコーティングおよび改質プラスチック組成物を形成する、例えば米国特許第5,354,796号および第5,663,752号参照、などの様々な用途に使用されるシロキサンポリアルキレンオキシドブロックコポリマーを形成するためエポキシ官能性シロキサン化合物に適用されている。
1つの予防的留意に注意すべきであり、すなわちカチオン重合が、例えばD、DまたはDなどの環状シロキサンの存在下で行われる場合、使用される酸触媒の強度は、エポキシド部分のカチオン重合が起こるが、環状シロキサンの重合は認められない程度に起こらないようなものでなければならない。
多くの種類の白金触媒が知られており、そしてこのような白金触媒を本例のオキシラン開環重合反応に用いることができる。光学的透明性が必要な場合、好ましい白金触媒は、反応混合物に可溶な白金化合物触媒である。白金化合物は、参照に組み込まれる米国特許第3,159,601号に記載されているような、式(PtClオレフィン)およびH(PtClオレフィン)を有するものから選択することができる。本発明の組成物に使用可能なさらなる白金含有物質は、参照により組み込まれる米国特許第3,159,662号に記載の塩化白金のシクロプロパン複合体である。さらに白金含有物質は、参照により組み込まれる米国特許第3,220,972号に記載されているような、塩化白金酸と、アルコール、エーテル、アルデヒドおよび上記の混合物からなる群から選択されるものの白金1グラム当たり2モルまでとにより形成された複合体であってもよい。本明細書で最も具体的に使用される触媒は、Karstedtに対する米国特許第3,715,334号、第3,775,452号、および第3,814,730号に記載されている。本技術に関するさらなる背景は、J. L. Spier、"Homogeneous Catalysis ofHydrosilation by Transition Metals, in Advances in Organometallic Chemistry"、第17巻、407−447頁、F. G. A. StoneおよびR. West編集、the Academic Press発行(ニューヨーク、1979)において見出すことができる。
他の種類の貴金属触媒、例えば非限定的な例のロジウム、ルテニウム、パラジウム、オスミウム、イリジウムおよびこれらの組み合わせの複合体も本明細書で使用することができる。
当業者であれば、白金触媒の有効量を容易に決定することができる。オキシラン開環重合に有効な触媒は、非常に広い範囲で存在することができるが、通常100部のレジン(樹脂)当たり0.01から7部(phr)、より具体的には0.1から5phrの範囲で存在することができる。本明細書における1つの実施態様において、エポキシ基を重合することができる酸触媒の基本量(すなわち、phr)は、イオン性ラジカルを有するオキシランシリコーンコポリマーの量、またはイオン性ラジカルを有するオキシランシリコーンコポリマーを製造するために使用される各成分の量に基づく。
溶媒
本明細書における1つの非限定的な実施態様において、ヒドリド官能性シリコーンおよびオキシラン官能化化合物がイオン性基を有していない場合、溶媒は、イオン変性シリコーンクロスポリマー網目構造中に存在するイオン性部分を含むことができ、ここで溶媒の存在下での反応混合物中に存在する化合物間の反応化学は、溶媒が架橋イオン性シリコーン網目構造内に物理的に入ることとなる。
本明細書における1つの非限定的な実施態様において、溶媒は、本明細書に記載の一般構造(V)を有するイオン変性シリコーンポリマーを含み、
α’ β’ χ’ δ’ ε’ Φ’γ. (V)
そして下付き文字α、β、χ、δ、ε、Φ、およびγは、ゼロまたは正であって、2≦α+β+χ+δ+ε+Φ+γ≦6000、およびβ+δ+Φ>0という制限を受けることになる。
本明細書における担体溶媒としての使用に適した溶媒は、室温またはそれに近い温度、例えば20℃から約50℃および約1気圧で液体状態にあるこれらの化合物または2以上の化合物の混合物であり、非限定的な例として、シリコーン流体、炭化水素流体、エステル、アルコール、脂肪族アルコール、グリコール、有機ワックスおよび有機油から選択されるものが挙げられる。
1つの実施態様において、本発明の流体成分は軟化化合物を含む。適した軟化化合物としては、軟化特性をもたらす任意の流体、すなわち、皮膚に適用されたときに、皮膚の表面または皮膚の角質層に残って、潤滑剤として作用し、はく離を低減し、皮膚の外観を改善するのに役立つものが挙げられる。軟化化合物は一般的に知られており、例えばイソドデカン、イソヘキサデカンおよび水添ポリイソブテンなどの炭化水素、例えばホホバなどの有機ワックス、例えばシクロペンタシロキサン、ジメチコンおよびビスフェニルプロピルジメチコンなどのシリコーン流体、例えばネオペンタン酸オクチルドデシルおよびオレイン酸オレイルなどのエステル、ならびに、例えばオレイルアルコールおよびイソミリスチルアルコールなどの脂肪酸およびアルコールが、例として挙げられる。
1つの具体的な実施態様において、担体溶媒は、イソデカン、イソヘキサデカン、水添ポリイソブテン、ホホバ、シクロペンタシロキサン、ジメチコン、ビスフェニルプロピルジメチコン、オクチルドデシルネオペンタノエート、オレイルオレエート、オレイルアルコール、およびイソミリスチルアルコールからなる群から選択される少なくとも1つである。
別の実施態様において、担体溶媒は、一般式Dの環式シリコーン流体であり、ここでD= R1011SiO2/2であり、ここでR10およびR11は、3から6個の炭素原子の一価の炭化水素ラジカル、より具体的にはメチルであり、rは3から12、より具体的には4から6の整数である。具体的には、環状シリコーン流体は、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンおよびドデカメチルシクロヘキサシロキサンから選択することができる。
1つの具体的な実施態様において、担体溶媒はシリコーン流体であって、一般式
M’D’T’M’
を有する直鎖状または分岐状オルガノポリシロキサンであり、
ここで
M’=R23 SiO1/2
D’=R24 SiO2/2、および
T’=R25SiO3/2
ここでR23、R24およびR25は、それぞれ独立して、60個までの炭素原子、より具体的には1から30個の炭素原子、さらにより具体的には1から12個の炭素原子、最も具体的には1から6個の炭素原子を含む、アルキル、アリールまたはアラルキル、例えばメチルであり、
下付き文字sおよびtは、それぞれ独立して、0から300、具体的には0から50、最も具体的には0から20の整数である。
本明細書における1つの非限定的な実施態様において、架橋イオン性シリコーン網目構造は担体溶媒によって膨潤性である。
本明細書における別の実施態様において、担体溶媒は、グリセリン、ソルビトール、保湿添加剤の水溶液およびそれらの組み合わせからなる群から選択される親水性軟化剤である。
1つの具体的な実施態様において、担体溶媒は、シリコーン油、有機油およびそれらの組み合わせから選択される。
本発明の架橋イオン性シリコーン網目構造の組成パラメータをほぼ無制限に変化させることが可能であるため、イオン性ラジカルを有するオキシランシリコーンコポリマーの組成パラメータを変化させることによって、本明細書のいくつかの組成物は、水膨潤性および油膨潤性の両方であり、これに対して他のものは、水膨潤性または油膨潤性のみであり、そして本明細書のいくつかの組成物は、ここで述べた溶媒のいずれとも膨潤しないことになる。架橋イオン性シリコーン網目構造中に存在する架橋の量は、担体溶媒中の網目構造により示される膨潤の程度に関して特徴づけることができる。別の実施態様において、架橋イオン性シリコーン網目構造の架橋構造は、架橋イオン性シリコーン網目構造を元の体積から、1.01から5000倍、より好ましくは2から1000倍、さらにより好ましくは5から500倍の膨潤体積まで膨潤させるのに有効である。架橋イオン性シリコーン網状構造の元の体積は、例えば、本発明のパーソナルケア組成物から担体溶媒成分の全てを抽出または蒸発させて元の体積、すなわち液体のない架橋イオン性シリコーン網目構造の体積を残すことによって測定することができる。
好ましい実施態様において、本発明のパーソナルケア組成物は、架橋イオン性シリコーン網目構造の100重量部当たり(「pbw」)、1pbwから99.9pbw、より好ましくは70pbwから99.5pbw、さらにより好ましくは85pbwから99pbwの担体溶媒を含む。
シリコンヒドリド活性化剤
本明細書における1つの実施態様において、少なくとも1つのヒドリド官能性シリコーンは、本明細書に記載の一般式(VI)
α β χ δ ε Φ γ η ιφ (VI)
を有する。
本明細書で使用されるシリコンヒドリド活性化剤は、結果として生じる架橋したイオン性シリコーン網目構造に存在する架橋をもたらすため、イオン性ラジカルを有するオキシランシリコーンコポリマーのオキシラン部分を開環するのに適しているものである。それは、少なくとも2つのオルガノシロキサン単位に由来し、末端および/またはペンダントSi−H基を有する任意のケイ素化合物を含む。本明細書における1つの実施態様において、シリコンヒドリド活性化剤は、そのポリマー骨格に沿って少なくともいくつかのSi−H官能性単位を含むものである。それは、これらの内部Si−H官能性単位に加えて、末端Si−H官能性単位もまた含んでも、または含まなくてもよい。
Si−H官能性ケイ素化合物は、上記オキシラン部分のオレフィン部分と付加反応によって反応することができる。好適なSi−H官能性ケイ素化合物の例としては、1,1,3,3−テトラアルキルジシロキサン、ジアルキルハイドロジェンシロキシ−末端停止ポリジアルキルシロキサン、ポリジアルキルアルキルハイドロジェン−シロキサンコポリマー、および、少なくとも2個のアルキルハイドロジェンシロキシ基を含むトリアルキルシロキシ−末端停止ポリジアルキル−アルキルハイドロジェンシロキサンコポリマーが挙げられる。Si−H含有ケイ素化合物の他の例としては、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、2,4,6,8−テトラメチルシクロテトラシロキサン、メチルジメトキシシラン、トリエチルシラン、およびメチルジエトキシシランが挙げられる。本発明で使用される好ましいシリコンヒドリド活性化剤は、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンである。
シリコンヒドリド活性化剤はシランであってもよいが、Si−H官能性ポリシロキサン直鎖状ポリマーを使用することが最も有利である。したがって、本発明の1つの実施形態は、式:

で表されるSi−H官能性直鎖状ポリシロキサンポリマーを利用し、
ここでR26およびR27は、それぞれ独立して、1から約60個の炭素原子、具体的には1から約20個の炭素原子、より具体的には1から約8個の炭素原子の一価の炭化水素ラジカルであり、そしていくつかの実施態様において、上記の範囲は、2または3個の炭化水素の下限を有することができ、
「w」は0から約1,000であり;「z」は約0から約200である。より好ましくは、「w」は約10から約500まで幅があり、「z」は約5から約200まで幅がある。1つの非限定的な実施形態において、「w」および「z」の下端点は、1、2、3または4のいずれか1つであってもよい。
本発明の別の実施形態は、シリコンヒドリド活性化剤として環状シリコーンヒドリドを利用する。そのような環式シリコーンヒドリドは当該技術分野において周知であり、式:

により表すことができ、
ここでR27は上記で定義した通りであり、そして「n」は約3から約12、具体的には約4から約10である。
1つの非限定的実施態様において、パーソナルケア組成物中に存在するシリコンヒドリド活性化剤の量は、100重量部のイオン性ラジカルを有するオキシランシリコーンコポリマーを基準にして、約0.01pbwから約10pbw、より具体的には約0.05pbwから約7pbw、最も具体的には約0.1pbwから約5pbwである。
パーソナルケア組成物
本明細書における1つの実施態様において、本発明の組成物は自己乳化性である。
本明細書における別の実施態様において、パーソナルケア組成物は、組成物の粘度および感触を調節するために低から高剪断下でさらに処理することができる。これは、例えば、組成物を中から高剪断力に供することによって達成することができる。高剪断は、例えばSonolator装置、Gaulinホモジナイザまたはマイクロフリューダイザ装置を使用して適用することができる。任意にて、剪断前にシリコーン組成物に1以上の担体溶媒を添加してもよい。
具体的な実施態様において、本発明のパーソナルケア組成物は、典型的にはクリーム状の稠度を有する固体であり、ここで架橋イオン性シリコーン網目構造は、流体をゲル化させて固体の特性を可逆的に流体に付与する手段として作用する。静止時に、パーソナルケア組成物は固体ゲル材料の特性を示す。本発明のパーソナルケア組成物は高い安定性および離水耐性を示し、すなわち、組成物は、組成物から流体が流れる傾向をほとんどまたは全く示さず、成分として架橋イオン性シリコーン網目構造を含むパーソナルケア組成物に高い安定性および離水耐性を付与する。高い安定性および離水耐性は、そのような架橋イオン性シリコーン網目構造およびパーソナルケア組成物の長期エージングを持続する。しかしながら、シリコーン材料の流体成分の改善された感触特性を提供するため、パーソナルケア組成物に剪断力を与えることによって、例えば、組成物を指で擦ることによって、架橋イオン性シリコーン網目構造から担体溶媒を放出させることができる。
膨潤剤として機能することができる担体溶媒として、水(または非水性のヒドロキシル溶媒のような水等価物)、シロキサン、直鎖または環状、または親油性流体(油膨潤剤、油膨潤性)を使用することができる。本発明の組成物の担体溶媒成分としての使用に好適な親油性流体は、本明細書に記載のものである。好ましい実施態様において、本発明の組成物の担体溶媒成分は、25℃で約1,000cSt未満、好ましくは約500cSt未満、より好ましくは約250cSt未満、最も好ましくは100cSt未満の粘度を示す。
1つの好ましい実施態様において、網目構造は、様々な流体成分に不溶性であるが、担体溶媒によって膨潤することができる架橋イオン性シリコーン網目構造である。架橋イオン性シリコーン網目構造に存在する架橋の量は、担体溶媒中の網目構造により示される膨潤の程度に関して特徴づけることができる。
別の好ましい実施態様において、架橋イオン性シリコーン網目構造の架橋構造は、デカメチルシクロペンタシロキサンのような、低分子量シリコーン流体によって網目構造を、上述したように元の体積から膨張体積へと膨潤させるのに有効である。
本発明の架橋イオン性シリコーン網目構造は、調製されたものとして、またはパーソナルケアエマルション中のシリコーン成分として利用され得る。一般に知られているように、エマルションは、少なくとも2つの非相溶性相を含み、その一方は連続しており、他方は不連続である。本明細書の1つの実施形態において、非混和性相(非相溶性相)は、水性、非水性、および固体の微粒子からなる群から選択することができる。
さらに、エマルションは、粘度または固さに幅がある液体であり得る。さらに、エマルションの粒子サイズはそれらをマイクロエマルションにならしめることができ、十分に小さい場合、マイクロエマルションは透明であり得る。さらに、エマルションのエマルションを調製することも可能であり、これらは一般に多相エマルションとして知られている。これらのエマルションは、1)不連続相が水を含み、連続相が本発明の架橋イオン性シリコーン網目構造を含む水性エマルション;2)不連続相が本発明の架橋イオン性シリコーン網目構造を含み、連続相が水を含む水性エマルション;3)不連続相が非水性のヒドロキシル溶媒を含み、連続相が本発明の架橋イオン性シリコーン網目構造を含む非水性エマルション;および4)連続相が非水性のヒドロキシル有機溶媒を含み、不連続相が本発明の架橋イオン性シリコーン網目構造を含む非水性エマルションである。
本明細書における1つの実施態様において、架橋イオン性シリコーン網目構造は化粧品添加剤と適合性であり、これは疎水性または親水性のいずれかでありえる。本明細書における1つの実施態様において、本明細書の架橋イオン性シリコーン網目構造は、親水性材料、例えば、親水性化粧品材料と適合性がある。1つの実施態様において、架橋イオン性シリコーン網目構造は、微粒子添加剤、例えば親水性微粒子添加剤、例えばシリカ、チタニアおよび窒化ホウ素と適合性がある。別のより具体的な実施態様において、粒状添加剤は、無機粒子、ポリマーラテックス、および顔料から選択される。別の実施態様において、架橋イオン性シリコーン網目構造が適合する親水性パーソナルケア成分は、制汗剤成分、老化防止成分、皮膚鎮静成分および/または保湿成分であり得る。そのような成分のいくつかは、手、身体および顔のローションおよびクリーム、サンスクリーン製品、制汗剤および毛髪染料において、非限定的な例の溶媒、緩衝液、漂白剤、ウェーブ剤、収斂剤、安定剤、消臭剤および制汗剤として、使用されるものである。同様に、親水性皮膚保湿剤、例えばグリセロールの無水形態、例えば、リップ製品、グリセロール、または他の活性物質をもたらすことができる。
本明細書で使用される用語「非水性ヒドロキシル有機化合物」または「非水性ヒドロキシル溶媒」は、室温、例えば約25℃、約1気圧で液体のアルコール、グリコール、多価アルコールおよびポリマーグリコールおよびそれらの混合物によって例示されるヒドロキシル含有有機化合物を意味する。非水性有機ヒドロキシル溶媒は、室温、例えば約25℃、約1気圧で液体であるアルコール、グリコール、多価アルコールおよびポリマーグリコールならびにそれらの混合物を含むヒドロキシル含有有機化合物からなる群から選択される。好ましくは、非水性多価有機溶媒は、エチレングリコール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ブチレングリコール、イソブチレングリコール、メチルプロパンジオール、グリセリン、ソルビトール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールモノアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンコポリマーおよびそれらの混合物からなる群から選択される。
シリコーンのみの相、シリコーン相を含む無水混合物、シリコーン相を含む含水混合物、油中水型エマルション、水中油型エマルション、または2つの非水性エマルションのいずれか、またはその変形物かどうかにかかわらず、所望の形態が得られると、得られる材料は、通常、良好な感触特性および揮発性シロキサンの高い吸収を有する高粘度クリームである。それは、ヘアケア、スキンケアなどのためのパーソナルケア配合物に配合することができる。本明細書における1つの実施態様において、架橋イオン性シリコーン網目構造は、化粧品活性物質に結び付いてゆっくりと放出することができる。
1つの実施態様において、パーソナルケア配合物は、消臭剤、制汗剤、制汗剤/消臭剤、シェービング製品、スキンローション、保湿剤、化粧液、浴用製品、クレンジング製品、シャンプー、コンディショナー、ムース、スタイリングジェル、ヘアスプレー、毛髪染料、ヘアカラー製品、ヘアブリーチ、ウェーブ製品、ヘアストレートナーなどのヘアケア製品、マニキュア液、マニキュア液除去剤、爪クリームおよびローション、キューティクル軟化剤などのマニキュア製品、サンスクリーン、昆虫忌避剤および老化防止製品のような防護クリーム、リップスティック、ファンデーション、顔用パウダー、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、メイクアップ化粧品、マスカラなどのカラー化粧品、および従来からシリコーン成分が添加されている他のパーソナルケア配合物、ならびに皮膚に適用される医薬組成物の局所適用のための薬物送達システムからなる群から選択されるパーソナルケアアプリケーションであってもよい。
より具体的な実施態様において、本発明のパーソナルケア組成物は、1つ以上のパーソナルケア成分をさらに含む。適切なパーソナルケア成分としては、例えば、軟化剤、保湿剤、湿潤剤、例えばオキシ塩化ビスマスおよび二酸化チタン被覆雲母などの真珠光沢顔料を含む顔料、着色料、香料、殺生物剤、防腐剤、抗酸化剤、抗真菌剤、制汗剤、剥離剤、ホルモン、酵素、医薬化合物、ビタミン、塩、電解質、アルコール、ポリオール、紫外線吸収剤、植物抽出物、界面活性剤、シリコーン油、有機油、ワックス、フィルム形成剤、増粘剤、例えばヒュームドシリカまたは水和シリカ、粒状充填剤、例えば、タルク、カオリン、デンプン、加工デンプン、雲母、ナイロン、クレイ、例えばベントナイトおよび有機改質クレイが挙げられる。
適切なパーソナルケア組成物は、例えば、上記の成分の1つ以上を架橋イオン性シリコーン網目構造と混合することなどの、当該技術分野で公知の方法で組み合わせることによって製造される。適切なパーソナルケア組成物は、単一相の形態であってもよく、または水中油型、油中水型および無水型エマルションを含むエマルションの形態であってもよく、ここでシリコーン相は、不連続相または連続相のいずれかであってもよく、ならびに、例えば上述したような、油中水中油型エマルションおよび水中油中水型エマルションなどの多相エマルションであってもよい。
1つの有用な実施態様において、制汗組成物は、本発明の架橋イオン性シリコーン網目構造および1以上の活性制汗剤を含む。適切な制汗剤には、例えば、米国食品医薬品局(FDA)の1993年10月10日、店頭販売の人用制汗剤製品モノグラフに記載されているカテゴリーIの活性制汗剤成分、例えば、アルミニウムハライド、アルミニウムヒドロキシハライド、例えば、アルミニウムクロロハイドレート、ならびにジルコニルオキシハライドおよびジルコニルヒドロキシハライドとのそれらの複合体または混合物、例えば、アルミニウム−ジルコニウムクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムグリシン複合体、例えば、アルミニウムジルコニウムテトラクロロヒドレックスグリシンである。
別の有用な実施態様において、スキンケア組成物は、架橋イオン性シリコーン網目構造と、例えばシリコンオイルまたは有機オイルなどのビヒクルとを含む。スキンケア組成物は、任意にて、軟化剤、例えば、トリグリセリドエステル、ワックスエステル、脂肪酸のアルキルまたはアルケニルエステルまたは多価アルコールエステル、およびスキンケア組成物に従来から使用されている1以上の公知成分、例えば、顔料、ビタミン、例えばビタミンA、ビタミンCおよびビタミンE、サンスクリーンまたはサンブロック化合物、例えば二酸化チタン、酸化亜鉛、オキシベンゾン、桂皮酸オクチルメトキシ、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、p−アミノ安息香酸、およびオクチルジメチル−p−アミノ安息香酸をさらに含んでもよい。
別の有用な実施態様において、例えば、リップスティック、メイクアップ化粧品またはマスカラ組成物のようなカラー化粧品組成物は、架橋イオン性シリコーン網目構造、および、顔料、水溶性染料または脂溶性染料のような着色剤を含む。
別の有用な実施態様において、本発明の組成物は、香料物質と共に使用される。これらの香料物質は、香料化合物、カプセル化香料化合物、または純化合物またはカプセル化された香料放出化合物であってもよい。
架橋イオン性シリコーン網目構造ゲル含有パーソナルケア組成物の調製方法
上述したように、本明細書では、パーソナルケア組成物の油相に架橋イオン性シリコーン網目構造ゲルを添加することを含む、油相および水性相を含むパーソナルケア組成物を調製する方法が提供され、ここで架橋イオン性シリコーン網目構造ゲルは、
a)
i. オキシラン官能化化合物(シリコーンまたは非シリコーン)、
ii. オキシラン開環重合触媒、
iii. 担体溶媒、および
iv. 任意にて、1以上のシリコンヒドリド活性化剤を、架橋イオン性シリコーン網目構造を形成するよう、ヒドリド部分を伴うエポキシ開環重合により重合すること、ここで少なくとも(i)、(iii)または(iv)が、本明細書に記載されているように、一般式(I)のイオン変性シリコーンを含むという制限を受けることになり、
(I)
ならびに
b)架橋イオン性シリコーン網目構造ゲルを形成するよう、少なくとも1つの担体溶媒(iii)を用いて重合ステップの間および/または重合ステップの後に架橋イオン性シリコーン網目構造を剪断すること、により作製される。
別の実施態様において、本明細書では、パーソナルケア組成物の油相に少なくとも1つの架橋イオン性シリコーン網目構造ゲルを添加する方法によってパーソナルケア組成物が製造される、油相および水性相を含むパーソナルケア組成物を調製する方法が提供され、ここで架橋イオン性シリコーン網目構造ゲルは、
(a)架橋イオン性シリコーン網目構造を作製するため、一般式(Ia)を有する分子を、
b’ f’ j’ (Ia)
ここで
= R353637SiO1/2
= R3839HSiO1/2
= R4041SiO1/2
= R4243SiO2/2
= R44HSiO2/2
= R45SiO2/2
= R46SiO3/2
= HSiO3/2
= RSiO3/2
Q = SiO4/2、そしてここで
35、R36、R37、R42、R43およびR46は、独立して、1から60個の炭素原子、より具体的には1から約20個の炭素原子、最も具体的には1から約8個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルであり、
38、R39およびR44は、独立して、水素、または1から60個の炭素原子、より具体的には1から約20個の炭素原子、最も具体的には1から約8個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルであり、
40、R41およびR45は、独立して、R、または1から60個の炭素原子、より具体的には1から約20個の炭素原子、最も具体的には1から約8個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルであり、
ここでRは、単数または複数のイオン性基を有する一価または多価のラジカルであり、
そしてここで化学量論的下付き文字a、b’、d、e、f’、h、i、j’、lおよびmは、ゼロまたは正であって、2≧a+b’+d+e+f’+h+i+j’+l+m≦6000、より具体的には2≧a+b’+d+e+f’+h+i+j’+l+m≦4000、最も具体的には2≧a+b’+d+e+f’+h+i+j’+l+m≦2000であり、いくつかの実施態様において、上記のa+b’+d+e+f’+h+i+j’+l+mの範囲は、3、4、5、10、12、18、20、30および50ならびに100、200、300および500の下限を有することができ、
b+f+j>0、より具体的にはb+f+j>1、さらにより具体的にはb+f+j>2、さらにより具体的にはb+f+jは1から約100であり、さらにより具体的には1から約50であり、最も具体的には1から約10であり、ここで上述したb+f+jの範囲は、いくつかの実施態様において、2、3、4、5、10、50または100のいずれか1つの下端点を有することができ、そしてd+h+l≧0、より具体的にはd+h+l≧1、さらにより具体的にはd+h+l≧2、さらにより具体的にはd+h+lは1から約100であり、さらにより具体的には1から約50であり、最も具体的には1から約10であり、ここで上記のd+h+lの範囲は、いくつかの実施態様において、2、3、4、5、10、50または100のいずれか1つの下端点を有することができるという制限を受けることになり、
1以上のオキシラン部分を含むオレフィン性不飽和分子と反応させること、
そしてオキシラン開環重合触媒、担体溶媒、そして任意にてシリルヒドリド分子の存在下でエポキシ環開環重合によるステップ(a)の反応生成物をヒドリド部分と重合させること、
ここでシリルヒドリド分子が存在しない場合、ステップ(a)の1以上のオキシラン部分を含有するオレフィン性不飽和分子中のオレフィン性不飽和部分のモル量は、一般式(Ia)中のシリルヒドリド部分のモル量よりも少なく、ならびに
(b)架橋イオン性シリコーン網目構造ゲルをもたらすため、ステップ(a)の反応生成物を少なくとも1つの担体溶媒(iii)の存在下で剪断すること、
により製造される。
本明細書で定義されるそれぞれのR値、下付き文字および他の変数は、これらの変数が本明細書に記載された組成物の実施態様と同様に、本明細書の方法の実施態様において同じ定義を有することができることが、本明細書において理解されるであろう。1つの実施態様において下付き文字b’、f’およびj’は、本明細書の他の箇所にある下付き文字b、fおよびjと同じ定義を有することができる。
本明細書における1つの実施態様において、式(V)の分子と1以上のオキシラン部分を含むオレフィン性不飽和分子との反応は、本明細書に記載されるような例えば白金触媒などの貴金属触媒の使用を含み得る一般的なヒドロシリル化条件にて、ならびに本明細書に記載されおよび当業者に知られている条件で行うことができる。
本明細書で使用される表現「1以上のオキシラン部分を含むオレフィン性不飽和分子」は、1以上の内部、ペンダントまたは末端の炭素炭素二重結合を有し、同時に1以上の内部、ペンダントまたは末端の3員酸素含有複素環を有する分子を意味する(化学的に「3員酸素含有複素環」という語句は、本明細書では、オキシランまたはエポキシド構造と互換的に使用される)。そのような定義によって例示される最も単純な化学構造は、

であり、また以下に例示される脂環式構造を含み、

ここで下付き文字n**は、ゼロまたは正の整数であってよく、より好ましくは一般的に0から約10の範囲の正の整数である。両方の例示された構造は、オレフィン部分およびオキシラン(エポキシド)部分の両方において末端であることに留意すべきである。より一般的な化学構造は、1以上のオキシラン部分を含むオレフィン性不飽和分子が一般式(Ib)であるものである:

ここでR17、R18、R19、R20、R21およびR22は、それぞれ独立して、水素および1から60個の炭素原子を含む一価の炭化水素ラジカルの群から選択され、Qは、1から60個の炭素原子を含む二価または三価の炭化水素ラジカルであり、Qは、1から60個の炭素原子を含む二価の炭化水素ラジカルであり、そして下付き文字uおよびvは、独立してゼロまたは1であって、ここでQが三価の場合、R18は水素であり、Qの炭素原子はR17の炭素原子と結合を形成し、ここでR20とR22は互いにシスまたはトランスであってもよいという制限を受けることになる。
オレフィン性不飽和オキシラン含有分子のアセチレン類似体は、反応して類似の生成物を形成することになる類似の種を生成することに留意されたい。したがって、本明細書で使用されるように、1以上のオキシラン部分を含むオレフィン性不飽和分子という語句は、1以上のオキシラン部分を含むアセチレン性不飽和分子も含むことが意図されている。「1つ以上のオキシラン部分を含むアセチレン性不飽和分子」という語句は、1以上の内部、ペンダントまたは末端の炭素三重結合を有し、同時に1以上の内部、ペンダントまたは末端の3員酸素含有複素環を有する分子を意味する(化学的に「3員酸素含有複素環」という語句は、本明細書では、オキシランまたはエポキシド構造と互換的に使用される)。
オレフィン性不飽和オキシラン含有分子がオレフィン性エポキシドである場合、上記の式(Ib)の具体例、そして置換基としてのRは、

であり、すべての定義は以前に定義したものと一致する。エポキシドがアセチレンエポキシドである場合、具体例は:

そしてそして置換基としてのRは、

または

のいずれかとなり、すべての定義は以前に定義したものと一致する。
オレフィン性不飽和オキシラン含有分子は、ビニルまたはアリル置換エポキシドをSiH含有シロキサンに結合させるヒドロシリル化反応を用いる通常の方法で製造される。SiH含有シロキサンは当該技術分野において周知であり、構造が直鎖状、分枝状または環状であり得る。有用なビニルまたはアリル置換エポキシドの例として、4−ビニルシクロヘキセンオキシド、アリルグリシジルエーテル、リモネンオキシド、1,2−エポキシ−5−ヘキセン、1,2−エポキシ−7−オクテン、ノルボルナジエンモノエポキシドおよび1,2−エポキシ−9−デセンが挙げられる。オレフィン性不飽和オキシラン含有分子を製造するための貴金属触媒はまた当該技術分野において周知であり、ロジウム、ルテニウム、パラジウム、オスミウム、イリジウムおよび白金の1以上の複合体を含む。
1つの実施形態において、ステップ(a)の反応生成物は、本明細書に記載の同一の触媒であるオキシラン開環重合に有効な触媒、本明細書に記載の担体溶媒、および任意にて本明細書に記載のシリル−ヒドリド活性化剤分子であるシリル−ヒドリド分子の存在下で、カチオン重合条件にて反応させて、架橋イオン性シリコーン網目構造を生成することができる。
本明細書の別の実施形態では、ヒドロシリル化触媒、例えば貴金属触媒の存在下で、シリコンヒドリドを、上記および本明細書で定義されている一般式(Ic)のシリコーンであるオキシラン部分およびイオン性ラジカル部分を含むシリコーンと反応させて架橋イオン性シリコーン網目構造を生成することを含む、パーソナルケア用架橋イオン性シリコーン網目構造を調製する方法が提供される。
本明細書における具体的な実施態様において、そのような方法でのシリコンヒドリドは本明細書において定義される一般式(Id):
. (Id)
である。本明細書中の式(Id)のそれぞれのR値、下付き文字および他の変数は、これらの変数が本明細書に記載された組成物の実施形態において有するように、本明細書の方法の実施形態において同じ定義を有することができることが理解されよう。式(Id)のシリコンヒドリドは、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第8,697,829号に記載されているような当該技術分野で知られている様々な技術によって製造することができる。
イオン性ポリエーテルシロキサンコポリマー網目構造組成物の実験的合成
合成例1
近似組成M300 (ここでDは、スルホネート基を有する二価のシロキサン単位を示し、MおよびDのそれぞれは1個のシリル−ヒドリド部分を含み、そして分子中の他のシリル価はメチルで満たされる)を有する99.02gのヒドリド流体を、1.1gのビニルシクロヘキセンオキシド、300gのデカメチルシクロペンタシロキサン(D5)、および0.1gの白金ジビニルテトラメチルジシロキサン触媒溶液と混合した。産物を90℃に加熱した。数時間後、追加の白金触媒溶液を添加した。材料を、80℃で合計4時間加熱した。このようにして、約28%の固形分を有するゲル材料が得られた。次いで、500gの追加のD5および50gの水を添加し、均質化した。最終的なゲルは約8%の固形分を有していた。この材料は、皮膚にこすると非常に絹のような感触を与えた。
合成例2
近似組成M300 (ここでMおよびDは上記定義通りであり、そしてここでDは−CHCH(CH)CSONa単位を有する二価のシロキサン単位を示し、シリコーンの式における他の全ての置換基はメチルである)を有する99.02gのヒドリド流体を、1.1gのビニルシクロヘキセンオキシド、300gのイソドデカン(IDD)、および0.1gの白金ジビニルテトラメチルジシロキサン触媒溶液と混合した。産物を90℃に加熱した。数時間後、追加の白金触媒溶液を添加した。材料を、80℃で合計4時間加熱した。そして、50gの水を添加し、1時間攪拌を続けた。このようにして、約24%の固形分を有するゲル材料が得られた。この材料は、皮膚にこすると非常に絹のような感触を与えた。
合成例3
近似構造M300 (ここでMおよびDは上記定義通りであり、そしてDは、−CHCH(CH)CSONa部分を有する二価のシロキサン単位であり、シリコーンの式における他の全ての置換基はメチルである)を有する61.8gのヒドリド流体を、0.83gのビニルシクロヘキセンオキシド、154.7gのsilsoft(登録商標)034、4.49gのChevronのGulfteneC30 +Alphaオレフィン、および0.1gの白金ジビニルテトラメチルジシロキサン触媒溶液と混合した。産物を90℃に加熱した。6時間後、1.0gのMomentiveから入手可能なヒドリド架橋剤(vern730)を加え、90℃で1時間撹拌を続けた。この混合物に、0.5gの1−オクテンおよび16gのsilsoft(登録商標)034を加え、さらに2時間攪拌を続けた。このようにして、約25%の固形分を有するゲル材料が得られた。この材料は、皮膚にこすると非常に絹のような感触を与えた。
合成例4
近似組成M150 2.2(ここでMおよびDは上記定義通りであり、そしてDは−CHCH(CH)CSONa部分を有する二価のシロキサン単位を示し、シリコーンの式の他の全ての置換基はメチルである)を有する55.9gのヒドリド流体を、1.44gのビニルシクロヘキセンオキシド、135.4gのsilsoft(登録商標)034、3.58gのChevronのGulfteneC30 +Alpha、および0.06gの白金ジビニルテトラメチルジシロキサン触媒溶液と混合した。産物を90℃に加熱した。6時間後、2.1gのMomentiveからのヒドリド架橋剤(vern730)を加え、90℃で1時間撹拌を続けた。この混合物に、0.88gの1−オクテンおよび18gのsilsoft(登録商標)034を加え、さらに2時間攪拌を続けた。このようにして、約27%の固形分を有するゲル材料が得られた。この材料は、皮膚にこすると非常に絹のような感触を与えた。
合成例5
近似組成M133 2.5(MおよびDは上記定義通りであり、そしてシリコーンの式における全ての他の部分はメチルである)を有する300gのヒドリド流体を、平均D−長さ400を有する300gのスルホン酸キャップのポリジメチルシロキサンのナトリウム塩、8.45gのビニルシクロヘキセンオキシド、22.2gのChevronからのGulfteneC30 +Alpha オレフィンフラクション、796gのPDMS−5(Momentive)、および0.1gの白金ジビニルテトラメチルジシロキサン触媒溶液と混合した。産物を80℃で6時間加熱した。次いで、得られた混合物を938gのさらなるPDMS−5(Momentive)の混合物で膨潤させ、軟質ゲルに均質化した。
合成例6
近似組成M133 2.5(MおよびDは上記定義通りであり、そしてシリコーンの式の他の部分はメチルである)を有する300gのヒドリド流体を、平均D−長さ400を有する300gのホスホン酸キャップのポリジメチルシロキサン、8.45gのビニルシクロヘキセンオキシド、22.2gのChevronからのGulfteneC30 +Alphaオレフィンフラクション、796gのPDMS−5(Momentive)、および0.1gの白金ジビニルテトラメチルジシロキサン触媒溶液と混合した。産物を80℃で6時間加熱した。次いで、得られた混合物を938gのさらなるPDMS−5(Momentive)の混合物で膨潤させ、軟質ゲルに均質化した。
合成例7
近似組成M133 2.5(MおよびDは上記定義通りであり、シリコーンの式の他の全ての部分はメチルである)を有する300gのヒドリド流体を、平均D−長さ400を有する300gのカルボン酸キャップのポリジメチルシロキサン、8.45gのビニルシクロヘキセンオキシド、22.2gのChevronからのGulfteneC30 +Alpha オレフィンフラクション、796gのPDMS−5(Momentive)、および0.1gの白金ジビニルテトラメチルジシロキサン触媒溶液と混合した。産物を80℃で6時間加熱した。次いで、得られた混合物を938gのさらなるPDMS−5(Momentive)の混合物で膨潤させ、軟質ゲルに均質化した。

各配合物の適合性は、各配合物を密閉容器中で50℃で8週間置いた加速エージング条件下で評価した。次いで、各配合物を2500rpmで15分間遠心分離し、次いで相分離の視覚的観察に基づいて配合物の適合性を決定した。非適合性の配合物は、遠心試験中に相分離を示した。配合物の適合性は、Hegman試験ならびに光学顕微鏡分析によってさらに確認された。図1は、実施例CF3およびF5の光学顕微鏡画像を示す。
上記の例は、全てのイオン性シリコーンベースの組成物が、親水性および親油性成分との適合性、顔料分散および感覚に関して、従来の非イオン性シリコーンベースの組成物よりも顕著な改善を示したことを明らかに示している。
本発明は特定の実施形態を参照して説明されているが、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更がなされ得、その均等物が要素の代わりに用いられ得ることは、当業者に理解されるであろう。さらに、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、特定の状況または材料を本発明の教示に適合させるために、多くの改変を行うことができる。したがって、本発明は、本発明を実施するために考えられる最良の形態として開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲内に入るすべての実施形態を含むことが意図されている。

Claims (24)

  1. 少なくとも1つの油相を含むパーソナルケア組成物であって、ここでパーソナルケア組成物は、イオン変性架橋シリコーン網目構造ゲルをパーソナルケア組成物の油相に加えることを含む方法により作製され、ここでイオン変性架橋シリコーン網目構造ゲルは、
    i)少なくとも1つのオキシラン官能化化合物、
    ii)オキシラン開環重合触媒、
    iii)担体溶媒、および
    iv)任意にて、1以上のシリコンヒドリド活性化剤、
    を反応させること、
    ここで少なくとも1つの(i)、(iii)または(iv)は、式(I)のシリコーンを含み、
    (I)
    ここで
    = RSiO1/2
    = RSiO1/2
    = RSiO1/2
    = R1011SiO2/2
    = R1213SiO2/2
    = R1415SiO2/2
    = R16SiO3/2
    = R17SiO3/2
    = R18SiO3/2
    Q = SiO4/2
    ここでR、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R13、R15、R16は、1から60個の炭素原子を含む脂肪族、芳香族またはフルオロ含有の一価の炭化水素ラジカルであり、
    ここでR、R12、R17は、単数または複数のイオン性基を有する一価または多価のラジカルであり、
    ここでR、R14およびR18は、水素、−OR20またはヒドロシリル化に有効な不飽和の一価のラジカルから独立して選択され、ここでR20は、水素および1から60個の炭素原子の一価の炭化水素ラジカルから選択され、
    ここで下付き文字a、b、c、d、e、f、g、h、i、jは、ゼロまたは正であり、合計a+b+c+d+e+f+g+h+i+jは2以上6000以下であり、b+e+hは0よりも大きいという制限を受けるものであり、そしてここで(i)および(iii)の少なくとも1つのいずれかはヒドリド部分を含み、または(i)および(iii)がヒドリド部分を含まない場合、(iv)が存在し、そして
    ここで架橋イオン性シリコーン網目構造は、ヒドリド部分を伴うオキシラン部分の開環重合によって形成され、ならびに
    架橋イオン性シリコーン網目構造ゲルを形成するために少なくとも担体溶媒(iii)を用いて重合ステップの間および/または後に架橋イオン性シリコーン網目構造を剪断することに由来するものである、パーソナルケア組成物。
  2. 一価のラジカルR、R12、R17は、式(II)
    −A−Ix− y+ (II)
    ここでAは、それぞれが1から60個の炭素原子を有する二価の炭化水素および炭化水素オキシの基から選択されるものを有するスペーシング基であり、ここで炭化水素オキシ基は、少なくとも1個の酸素ヘテロ原子を含み、
    ここで上付き文字xおよびyは、正の整数であり、但しxはnとyの積であり、各下付き文字nは独立して1から6の値を有するという条件であり、
    ここでIはイオン性基であり、
    ここでMは、水素、またはアルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類金属、遷移金属、金属、金属複合体、第4級アンモニウム、高分子カチオンもしくはホスホニウム基から独立して選択されるカチオンであり、あるいは
    式(III)を有する双性イオン
    −R’−NR’’ −R’’’−I (III)
    ここでR’は、1から60個の炭素原子を含む二価の炭化水素ラジカルであり、
    ここでR’’は、1から60個の炭素原子、および任意にて硫黄原子、窒素原子、酸素原子の1以上を含む一価の炭化水素ラジカルであり、そして
    ここでR’’’は、2から20個の炭素原子を含む二価の炭化水素ラジカルであり、そしてIはイオン性基である、
    からそれぞれ選択される、請求項1に記載のパーソナルケア組成物。
  3. 一般式(I)の下付き文字は、2≦a+b+c+d+e+f+g+h+i+j+k+l+m≦4000となるものである、請求項1に記載のパーソナルケア組成物。
  4. 一般式(I)の下付き文字は、b+f+j>1となるものである、請求項1に記載のパーソナルケア組成物。
  5. オキシラン官能化化合物(i)は、一般式(IV)
    a’ b’ c’ d’ e’ f’ g’ h’ i’ j’ k’ l’m’ (IV)
    であり、
    ここで
    = R192021SiO1/2
    = R2324HSiO1/2
    = R2526SiO1/2
    = R2728SiO1/2
    = R2930SiO2/2
    = R31HSiO2/2
    = R32SiO2/2
    = R33SiO2/2
    = R34SiO3/2
    = HSiO3/2
    = RSiO3/2
    = RSiO3/2
    Q = SiO4/2
    ここでRはイオン性基であり、そしてRは独立して、2から60個の炭素原子を含む、少なくとも1つのオキシラン部分を含む一価の炭化水素ラジカルであり、
    19、R20、R21、R29、R30およびR34は、独立して、1から60個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルであり、
    23、R24およびR31は、独立して、水素、または1から60個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルであり、
    25、R26およびR32は、独立して、R、または1から60個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルであり、
    27、R28およびR33は、独立して、R、または1から60個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルであり、
    そしてここで化学量論的下付き文字a’、b’、c’、d’、e’、f’、g’、h’、i’、j’、k’、l’およびm’は、ゼロまたは正のいずれかであり、c’+g’+k’>1、d’+h’+l’>1、そして存在する場合、b’+f’+j’はc’+g’+k’よりも大きく、そして3≧a’+b’+c’+d’+e’+f’+g’+h’+i’+j’+k’+l’+m’≦6000という制限を受けるものであり、但しシリコーンヒドリド活性化剤(iv)が存在しない場合b’+f’+j’>1という条件であり、そしてここで架橋イオン性シリコーン網目構造は、オキシラン部分の開環重合によって形成される、
    請求項1に記載のパーソナルケア組成物。
  6. 、R14およびR18の少なくとも1つは水素から選択される、請求項1に記載のパーソナルケア組成物。
  7. 担体溶媒(iii)は、一般式(V)
    α’ β’ χ’ δ’ ε’ Φ’γ. (V)
    のイオン変性シリコーンポリマーを含み、
    ここで
    = RSiO1/2
    = RSiO1/2
    = RSiO2/2
    = RSiO2/2
    = RSiO3/2
    = R10SiO3/2
    Q = SiO4/2
    そしてここでラジカルのR、R、R、R、R、R、R、R、RおよびR10は、1から60個の炭素原子を有し、そして任意にて各々少なくとも1個のヘテロ原子を含む、脂肪族または芳香族の一価の炭化水素ラジカルから独立して選択されるものであり、
    そして下付き文字α、β、χ、δ、ε、Φ、およびγは、ゼロまたは正であり、2≦α+β+χ+δ+ε+Φ+γ≦6000、およびβ+δ+Φ>0という制限を受けるものである、
    請求項1に記載のパーソナルケア組成物。
  8. シリコンヒドリド活性化剤(iv)は、一般式(VI)
    α β χ δ ε Φ γ η ιφ (VI)
    であり、
    ここで
    = R353637SiO1/2
    = R3839HSiO1/2
    = R4041SiO1/2
    = R4243SiO2/2
    = R44HSiO2/2
    = R45SiO2/2
    = R46SiO3/2
    = HSiO3/2
    = RSiO3/2
    Q = SiO4/2;そしてここで、
    35、R36、R37、R42、R43およびR46は、独立して、1から60個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルであり、
    38、R39およびR44は、独立して、水素、または1から60個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルであり、
    40、R41およびR45は、独立して、R、または1から60個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルであり、
    そしてここで化学量論的下付き文字α、β、χ、δ、ε、Φ、γ、η、ιおよびφは、ゼロまたは正であり、2≧α+β+χ+δ+ε+Φ+γ+η+ι+φ≦6000、β+ε+η>1、およびχ+Φ+ι≧0の制限を受けるものであり、
    そしてここで架橋イオン性シリコーン網目構造は、オキシラン部分の開環重合によって形成される、
    請求項1に記載のパーソナルケア組成物。
  9. オキシラン開環重合に有効な触媒は、白金化合物、金属塩、ならびにエポキシ基を重合することができる酸触媒およびその誘導体からなる群から選択される、請求項1に記載のパーソナルケア組成物。
  10. エポキシ基を重合することができる酸触媒は、オニウム塩生成酸、三塩化アルミニウムおよび塩化第二鉄からなる群から選択される金属塩、ランタントリフラート、ならびに白金化合物から選択される、請求項9に記載のパーソナルケア組成物。
  11. 担体溶媒は、シリコーン流体、炭化水素流体、エステル、アルコール、脂肪アルコール、グリコール、有機ワックスおよび有機油から選択される少なくとも1つである、請求項1に記載のパーソナルケア組成物。
  12. 架橋イオン性シリコーン網目構造は担体溶媒によって膨潤する、請求項1に記載のパーソナルケア組成物。
  13. 担体溶媒は、グリセリン、ソルビトール、保湿添加剤の水溶液およびそれらの組み合わせからなる群から選択される親水性軟化剤である、請求項12に記載のパーソナルケア組成物。
  14. シリコンヒドリド活性化剤(iv)は、式:

    で表されるSi−H官能性直鎖状ポリシロキサンポリマーであり、
    ここでR26およびR27は、それぞれ独立して、1から60個の炭素原子の一価の炭化水素ラジカルであり、「w」は0から1,000であり、そして「z」は0から200であり、あるいは、
    シリコンヒドリド活性化剤は、式:

    で表される環状シリコーンヒドリドであり、
    ここでR27は前記定義通りであり、「n」は3から12である、
    請求項1に記載のパーソナルケア組成物。
  15. 架橋イオン性シリコーン網目構造は、粒状添加剤と適合性がある、請求項1に記載のパーソナルケア組成物。
  16. 粒状添加剤は、無機粒子、ポリマーラテックス、および顔料から選択される、請求項15に記載のパーソナルケア組成物。
  17. 水性相をさらに含む、請求項1に記載のパーソナルケア組成物。
  18. 組成物は、水性または非水性配合物から選択される均質系である、請求項1に記載のパーソナルケア組成物。
  19. 組成物は、2以上の非混和性相を含む、請求項1に記載のパーソナルケア組成物。
  20. 非混和性相は、水性、非水性、固体微粒子およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項19に記載のパーソナルケア組成物。
  21. 架橋イオン性シリコーン網目構造ゲルは化粧品活性物質に結合し放出することができる、請求項1に記載のパーソナルケア組成物。
  22. 請求項1に記載のパーソナルケア組成物を含むパーソナルケアアプリケーションであって、消臭剤、制汗剤、制汗剤/消臭剤、シェービング製品、スキンローション、保湿剤、化粧液、浴用製品、クレンジング製品、シャンプー、コンディショナー、ムース、スタイリングジェル、ヘアスプレー、毛髪染料、ヘアカラー製品、ヘアブリーチ、ウェーブ製品、ヘアストレートナーなどのヘアケア製品、マニキュア製品、保護用クリーム、カラー化粧品、および従来からシリコーン成分が添加されている他のパーソナルケア配合物、ならびに皮膚に適用される医薬組成物の局所適用のための薬物送達システムからなる群から選択される、パーソナルケアアプリケーション。
  23. 少なくとも1つの油相を含むパーソナルケア組成物を調製する方法であって、ここでパーソナルケア組成物は、イオン変性架橋シリコーン網目構造ゲルをパーソナルケア組成物の油相に加えることを含む方法により作製され、ここでイオン変性架橋シリコーン網目構造ゲルは、
    (i)オキシラン官能化化合物、
    (ii)オキシラン開環重合触媒、
    (iii)担体溶媒、および
    (iv)任意にて、1以上のシリコンヒドリド活性化剤、
    を反応させること、
    ここで少なくとも(i)、(iii)または(iv)は、式(I)のイオン変性架橋シリコーンを含むという制限を受けるものであり、
    (I)
    ここで
    = RSiO1/2
    = RSiO1/2
    = RSiO1/2
    = R1011SiO2/2
    = R1213SiO2/2
    = R1415SiO2/2
    = R16SiO3/2
    = R17SiO3/2
    = R18SiO3/2
    Q = SiO4/2
    ここでR、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R13、R15、R16は、1から60個の炭素原子を含む脂肪族、芳香族またはフルオロ含有の一価の炭化水素ラジカルであり、
    ここでR、R12、R17は、単数または複数のイオン性基を有する一価または多価のラジカルであり、
    ここでR、R14およびR18は、水素、−OR20またはヒドロシリル化に有効な不飽和の一価のラジカルから独立して選択され、ここでR20は、水素、1から60個の炭素原子の一価の炭化水素ラジカルから選択され、
    ここで下付き文字a、b、c、d、e、f、g、h、i、jは、ゼロまたは正であり、合計a+b+c+d+e+f+g+h+i+jは2以上6000以下であり、b+e+hは0よりも大きいという制限を受けるものであり、そしてここで(i)および(iii)の少なくとも1つのいずれかはヒドリド部分を含み、または(i)および(iii)がヒドリド部分を含まない場合、(iv)が存在し、そして
    ここで架橋イオン性シリコーン網目構造は、ヒドリドを伴うオキシラン部分の開環重合によって形成され、ならびに
    架橋イオン性シリコーン網目構造ゲルを形成するために少なくとも担体溶媒(iii)を用いて重合ステップの間および/または後に架橋イオン性シリコーン網目構造を剪断することにより製造される、パーソナルケア組成物を調製する方法。
  24. 請求項23に記載のパーソナルケア組成物を調製する方法であって、ここでパーソナルケア組成物は少なくとも油相を含み、そしてイオン変性架橋シリコーン網目構造ゲルをパーソナルケア組成物の油相に加えることを含む方法により製造され、ここでイオン変性架橋シリコーン網目構造ゲルは、
    (a)一般式(Ia)を有する分子を
    b’ f’ j’ (Ia)
    ここで
    = R353637SiO1/2
    = R3839HSiO1/2
    = R4041SiO1/2
    = R4243SiO2/2
    = R44HSiO2/2
    = R45SiO2/2
    = R46SiO3/2
    = HSiO3/2
    = RSiO3/2
    Q = SiO4/2、そしてここで
    35、R36、R37、R42、R43およびR46は、独立して、1から60個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルであり、
    38、R39およびR44は、独立して、水素、または1から60個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルであり、
    40、R41およびR45は、独立して、R、または1から60個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルであり、
    ここでRは、単数または複数のイオン性基を有する一価または多価のラジカルであり、
    そしてここで化学量論的下付き文字a、b’、d、e、f’、h、i、j’、lおよびmは、ゼロまたは正のいずれかであり、2≧a+b’+d+e+f’+h+i+j’+l+m≦6000、b+f+j>1、およびd+h+l≧0という制限を受けるものであり、
    1以上のオキシラン部分を含むオレフィン性不飽和分子と反応させること、
    そして架橋イオン性シリコーン網目構造を作製するため、(ii)オキシラン開環重合触媒、(iii)担体溶媒、および(iv)任意にてシリルヒドリド分子の存在下で、エポキシ環開環重合によるステップ(a)の反応生成物をヒドリド部分と重合すること、
    ここでシリルヒドリド分子(iv)が存在しない場合、ステップ(a)の1以上のオキシラン部分を含むオレフィン性不飽和分子中のオレフィン性不飽和部分のモル量は、一般式(Ia)中のシリルヒドリド部分のモル量よりも少なく、ならびに
    (b)架橋イオン性シリコーン網目構造ゲルをもたらすため、ステップ(a)の反応生成物を少なくとも1つの担体溶媒(iii)の存在下で剪断すること、
    により製造される、パーソナルケア組成物を調製する方法。


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