本発明の実施形態は、遠隔操作される装置とのペアリングを自動的に確立するための解決手段を提供して、インテリジェントな遠隔操作の間のペアリングプロセスについて自動化の程度を向上させるために、赤外線遠隔操作機能を有する端末及び赤外線遠隔操作に関するペアリング方法を提供する。
第1の態様に従い、本発明のある実施形態が赤外線遠隔操作機能を有する端末を提供し、この端末には、赤外線コードライブラリを格納するよう構成されたメモリと、メモリに格納された赤外線コードライブラリから赤外線コードを選択するよう構成されたプロセッサと、プロセッサが選択した赤外線コードに従って遠隔操作される装置に赤外線信号を送信するよう構成された赤外線送信機と、赤外線送信機が赤外線信号を送信した後、遠隔操作される装置が赤外線信号を受信後に生じる遠隔操作される装置の状態変化を感知するよう構成されたセンサとが含まれる。プロセッサはさらに、センサが感知した遠隔操作される装置の状態変化に従って、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に成功したかどうかを判定するよう構成される。
第1の態様に関連して、第1の可能な実装態様では、端末はさらに回転装置を含む。回転装置は、プロセッサの制御の下で、端末を水平方向及び鉛直方向に回転させるよう構成される。プロセッサはさらに、赤外線送信機が赤外線信号を遠隔操作される装置に発する前に、端末に対する遠隔操作される装置の空間角座標を決定し、端末が送信した赤外線信号が遠隔操作される装置に向くように、決定した空間角座標に従って端末を回転させるべく回転装置を制御するよう構成される。端末が送信した赤外線信号が遠隔操作される装置に向くように、回転装置が遠隔操作される装置を回転させた後に、プロセッサは特に、プロセッサが選択した赤外線コードに従って、赤外線信号を遠隔操作される装置に送信すべく赤外線送信機を制御するよう構成される。
第1の態様の第1の可能な実装態様に関連して、第2の可能な実装態様では、センサはカメラを含み、プロセッサは特に、回転装置が端末を回転させるプロセスにおいて、予め設定した時間間隔ごとに、予め設定した水平角及び鉛直角ごとに、又は予め設定した複数の空間角で、別々に写真を撮影するようカメラを制御し、カメラが撮影した各写真に対応して、写真を撮影した際の端末のピッチ角及び水平角を記録し、カメラが撮影した写真から遠隔操作される装置の写真を判定して、判定した遠隔操作される装置の写真から遠隔操作される装置が中心に存在する写真を判定し、遠隔操作される装置が中心に存在する写真に対応する記録した端末のピッチ角及び水平角を、端末に対する遠隔操作される装置の空間角座標として用いるよう構成される。
第1の態様の第2の可能な実装態様に関連して、第3の可能な実装態様では、メモリはさらに、遠隔操作される装置の外観特性値を格納するよう構成され、プロセッサは特に、カメラが撮影した各写真内の撮影された物体の外観特性値を抽出し、抽出した外観特性値を端末に格納されている遠隔操作される装置の外観特性値と比較し、撮影された物体の外観特性値が格納された遠隔操作される装置の外観特性値と一致する写真を、遠隔操作される装置の写真として用いるよう構成される。
第1の態様に関連して、第4の可能な実装態様では、プロセッサは特に、センサにより送信される動作感知情報を受信し、動作感知情報は、遠隔操作される装置が赤外線信号を受信した後に生じる遠隔操作される装置の感知された状態変化によって、センサにより取得される情報であり、動作感知情報に従って遠隔操作される装置の状態変化を判定し、判定した遠隔操作される装置の状態変化が赤外線信号により示される動作と一致する場合には、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に成功したと判定し、又は判定した遠隔操作される装置の状態変化が赤外線信号により示される動作と一致しない場合には、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に失敗したと判定するよう構成される。
第1の態様の第4の可能な実装態様に関連して、第5の可能な実装態様では、センサは音センサ及び/又はカメラを含む。
第2の態様に従って、本発明のある実施形態が、赤外線遠隔操作機能を有する端末を提供し、端末には、プロセッサと、赤外線送信機と、回転装置とが含まれる。回転装置は、プロセッサの制御の下で、端末を水平方向及び鉛直方向に回転させるよう構成される。赤外線送信機は、プロセッサの制御の下で、赤外線信号を遠隔操作される装置に発するよう構成される。プロセッサは、端末を回転させるよう回転装置を制御するプロセスにおいて、端末周辺の遠隔操作される装置に関し、端末に対する遠隔操作される各装置の空間角座標を決定し、端末が送信した赤外線信号が当該空間角座標にある遠隔操作される装置に向くように、空間角座標に従って端末を回転させるよう、決定した空間角座標のセットごとに回転装置を制御し、端末が遠隔操作される装置とペアリングを確立するように、赤外線信号を遠隔操作される装置に送信すべく赤外線送信機を制御するよう構成される。
第2の態様に関連して、第1の可能な実装態様では、端末はさらにカメラを含み、プロセッサは特に、回転装置が端末を回転させるプロセスにおいて、予め設定した時間間隔ごとに、予め設定した水平角及び鉛直角ごとに、又は複数の予め設定した空間角で別々に写真を撮影するようカメラを制御し、カメラが撮影した各写真に対応して、写真を撮影した際の端末のピッチ角及び水平角を記録し、カメラが撮影した写真から遠隔操作される各装置の写真を判定して、遠隔操作される装置ごとに、遠隔操作される装置が中心に存在する写真を遠隔操作される装置の写真から判定し、遠隔操作される装置ごとに、遠隔操作される装置が中心に存在する写真に対応する記録した端末のピッチ角及び水平角を、端末に対する遠隔操作される装置の空間角座標として用いるよう構成される。
第2の態様の第1の可能な実装態様に関連して、第2の可能な実装態様では、端末はさらにメモリを含む。メモリは、赤外線方式で遠隔操作され得る装置の外観特性値を格納するよう構成される。プロセッサは特に、カメラが撮影した写真ごとに、写真内の撮影された物体の外観特性値を抽出し、写真内の撮影された物体から抽出した外観特性値を、メモリに格納された赤外線方式で遠隔操作され得る装置の外観特性値と比較して、撮影された物体の外観特性値が撮影された物体の格納された外観特性値と一致する写真を、遠隔操作される装置の写真として用いるよう構成される。
第2の態様の第2の可能な実装態様に関連して、第3の可能な実装態様では、プロセッサはさらに、撮影された物体の外観特性値が撮影された物体の格納された外観特性値と一致する写真を、遠隔操作される装置の写真として用いた後、遠隔操作される装置とペアリングを確立するように、空間角座標にある遠隔操作される装置に赤外線信号を送信するよう、決定した空間角座標のセットごとに赤外線送信機を制御する前に、撮影された物体の外観特性値が撮影された物体の格納された外観特性値と一致する写真内の撮影された物体の外観特性値に従って、写真内の遠隔操作される装置のタイプを判定するよう構成される。メモリはさらに、赤外線コードライブラリを格納するよう構成され、プロセッサは特に、空間角座標にある遠隔操作される装置のタイプに従って、メモリに格納された赤外線コードライブラリから、決定した空間角座標のセットごとに赤外線コードを選択し、端末が遠隔操作される装置とペアリングを確立するように、選択した赤外線コードに従って赤外線信号を遠隔操作される装置に送信すべく赤外線送信機を制御するよう構成される。
第2の態様に関連して、第4の可能な実装態様では、端末はさらにセンサを含む。センサは端末周辺の物体の動作を感知するよう構成され、プロセッサは特に、空間角座標にある遠隔操作される装置に赤外線信号を送信するよう、決定した空間角座標のセットごとに赤外線送信機を制御した後、遠隔操作される装置が赤外線信号を受信した後に生じる遠隔操作される装置の状態変化を感知するようセンサを制御し、センサが感知した遠隔操作される装置の状態変化に従って、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に成功したかどうかを判定するよう構成される。
第2の態様の第4の可能な実装態様に関連して、第5の可能な実装態様では、プロセッサは特に、センサが送信した動作感知情報を受信し、動作感知情報は、遠隔操作される装置が赤外線信号を受信した後に生じる遠隔操作される装置の感知された状態変化によって、センサにより取得される情報であり、動作感知情報に従って遠隔操作される装置の状態変化を判定し、判定した遠隔操作される装置の状態変化が赤外線信号により示される動作と一致する場合には、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に成功したと判定し、又は判定した遠隔操作される装置の状態変化が赤外線信号により示される動作と一致しない場合には、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に失敗したと判定するよう構成される。
第2の態様の第5の可能な実装態様に関連して、第6の可能な実装態様では、センサは音センサ及び/又はカメラを含む。
第3の態様に従って、本発明のある実施形態が、赤外線遠隔操作機能を有する端末の赤外線遠隔操作のためにペアリング方法を提供する。本方法には、端末に格納された赤外線コードライブラリから赤外線コードを端末が選択する段階と、選択した赤外線コードに従って端末が遠隔操作される装置に赤外線信号を送信する段階と、遠隔操作される装置が赤外線信号を受信した後に生じる遠隔操作される装置の状態変化を、端末のセンサを用いて端末が感知する段階と、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に成功したかどうかを、センサが感知した遠隔操作される装置の状態変化に従って端末が判定する段階とを含む。
第3の態様に関連して、第1の可能な実装態様では、端末は、端末を水平方向及び鉛直方向に回転させるよう構成された回転装置を含む。端末に格納された赤外線コードライブラリから遠隔操作される装置用の赤外線コードを端末が選択する段階の前に、本方法はさらに、端末に対する遠隔操作される装置の空間角座標を端末が決定する段階を含み、選択した赤外線コードに従って端末が遠隔操作される装置に赤外線信号を送信する段階は、端末が送信した赤外線信号が遠隔操作される装置に向くように、決定した空間角座標に従って端末を回転させるよう回転装置を端末が制御する段階を含む。
第3の態様の第1の可能な実装態様に関連して、第2の可能な実装態様では、端末に対する遠隔操作される装置の空間角座標を端末が決定する段階は、端末を水平方向及び鉛直方向に回転させるよう端末が回転装置を制御して、回転プロセスの予め設定した時間間隔ごとに、予め設定した水平角及び鉛直角ごとに、又は複数の予め設定した空間角で別々に写真を撮影し、撮影した写真ごとに、写真を撮影した際の端末のピッチ角及び水平角を記録する段階と、端末が、撮影した写真から遠隔操作される装置の写真を判定し、判定した遠隔操作される装置の写真から遠隔操作される装置が中心に存在する写真を判定する段階と、遠隔操作される装置が中心に存在する写真に対応する端末の記録したピッチ角及び水平角を、端末に対する遠隔操作される装置の空間角座標として端末が用いる段階とを含む。
第3の態様の第2の可能な実装態様に関連して、第3の可能な実装態様では、撮影した写真から遠隔操作される装置の写真を端末が判定する段階は、端末が、撮影した各写真内の撮影された物体の外観特性値を抽出し、抽出した外観特性値を端末に格納された遠隔操作される装置の外観特性値と比較し、撮影された物体の外観特性値が格納された遠隔操作される装置の外観特性値と一致する写真を、遠隔操作される装置の写真として用いる段階を含む。
第3の態様に関連して、第4の可能な実装態様では、遠隔操作される装置の感知された状態変化に従って、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に成功したかどうかを端末が判定する段階は、動作感知情報に従って遠隔操作される装置の状態変化を端末が判定する段階であって、動作感知情報は、遠隔操作される装置が赤外線信号を受信した後に生じる遠隔操作される装置の感知された状態変化によって、センサにより取得される情報である、段階と、判定した遠隔操作される装置の状態変化が赤外線信号により示される動作と一致する場合には、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に成功したと端末が判定する段階、又は判定した遠隔操作される装置の状態変化が赤外線信号により示される動作と一致しない場合には、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に失敗したと端末が判定する段階を含む。
第3の態様の第4の可能な実装態様に関連して、第5の可能な実装態様では、センサは音センサ及び/又はカメラを含む。
第4の態様に従って、本発明のある実施形態が、赤外線遠隔操作機能を有する端末の赤外線遠隔操作に関するペアリング方法を提供する。端末は、端末を水平方向及び鉛直方向に回転させるよう構成された回転装置を含む。本方法は、端末を回転させるよう回転装置を制御するプロセスにおいて、端末周辺の遠隔操作される装置に関し、端末に対する遠隔操作される各装置の空間角座標を端末が決定する段階と、端末が送信した赤外線信号が当該空間角座標にある遠隔操作される装置に向くように、空間角座標に従って端末を回転させるよう、決定した空間角座標のセットごとに端末が回転装置を制御する段階と、遠隔操作される装置とのペアリングを確立するように、空間角座標にある遠隔操作される装置に赤外線信号を送信する段階とを含む。
第4の態様に関連して、第1の可能な実装態様では、端末周辺の遠隔操作される装置に関し、端末に対する遠隔操作される各装置の空間角座標を端末が決定する段階は、端末が、端末を水平方向及び鉛直方向に回転させるよう回転装置を制御して、回転プロセスにおいて予め設定した時間間隔ごとに、予め設定した水平角及び鉛直角ごとに、又は複数の予め設定した空間角で別々に写真を撮影し、撮影した写真ごとに、写真を撮影した際の端末のピッチ角及び水平角を記録する段階と、端末が、撮影した写真から遠隔操作される各装置の写真を判定して、遠隔操作される装置ごとに、遠隔操作される装置の写真から遠隔操作される装置が中心に存在する写真を判定する段階と、遠隔操作される装置ごとに、遠隔操作される装置が中心に存在する写真に対応する記録したピッチ角及び水平角を、端末が端末に対する遠隔操作される装置の空間角座標として用いる段階とを含む。
第4の態様の第1の可能な実装態様に関連して、第2の可能な実装態様では、撮影した写真から遠隔操作される各装置の写真を端末が判定する段階は、撮影した写真ごとに、写真内の撮影された物体の外観特性値を端末が抽出する段階と、写真内の撮影された物体から抽出した外観特性値を、端末に格納された赤外線方式で遠隔操作され得る装置の外観特性値と端末が比較して、撮影された物体の外観特性値が撮影された物体の格納された外観特性値と一致する写真を、遠隔操作される装置の写真として用いる段階とを含む。
第4の態様の第2の可能な実装態様に関連して、第3の可能な実装態様では、撮影された物体の外観特性値が撮影された物体の格納された外観特性値と一致する写真を、遠隔操作される装置の写真として端末が用いる段階の後、決定した空間角座標のセットごとに、端末が空間角座標にある遠隔操作される装置とペアリングを確立する段階の前に、本方法はさらに、撮影された物体の外観特性値が撮影された物体の格納された外観特性値と一致する写真内の撮影された物体の外観特性値に従って、写真内の遠隔操作される装置のタイプを判定する段階を含み、遠隔操作される装置とペアリングを確立するように、決定した空間角座標のセットごとに、端末が空間角座標にある遠隔操作される装置に赤外線信号を送信する段階は、空間角座標にある遠隔操作される装置のタイプに従って、決定した空間角座標のセットごとに端末が、端末に格納された赤外線コードライブラリから赤外線コードを選択する段階と、遠隔操作される装置とペアリングを確立するように、選択した赤外線コードに従って、端末が赤外線信号を遠隔操作される装置に送信する段階とを含む。
第4の態様に関連して、第4の可能な実装態様では、遠隔操作される装置とペアリングを確立するように、選択した赤外線コードに従って端末が赤外線信号を遠隔操作される装置に送信する段階は、赤外線信号を送信する段階の後に、遠隔操作される装置が赤外線信号を受信した後に生じる遠隔操作される装置の状態変化を、端末のセンサを用いて端末が感知する段階と、センサが感知した遠隔操作される装置の状態変化に従って、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に成功したかどうかを端末が判定する段階とを含む。
第4の態様の第4の可能な実装態様に関連して、第5の可能な実装態様では、センサが感知した遠隔操作される装置の状態変化に従って、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立が成功したかどうかを端末が判定する段階は、動作感知情報に従って遠隔操作される装置の状態変化を端末が判定し、動作感知情報は、遠隔操作される装置が赤外線信号を受信した後に生じる遠隔操作される装置の感知された状態変化によって、センサにより取得される情報であり、判定した遠隔操作される装置の状態変化が赤外線信号により示される動作と一致する場合には、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に成功したと端末が判定する段階、又は判定した遠隔操作される装置の状態変化が赤外線信号により示される動作と一致しない場合には、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に失敗したと端末が判定する段階とを含む。
第4の態様の第5の可能な実装態様に関連して、第6の可能な実装態様では、センサは音センサ及び/又はカメラを含む。
特定の遠隔操作される装置に関して、第1の態様において提供される赤外線遠隔操作機能を有する端末、及び第3の態様において提供される赤外線遠隔操作に関するペアリング方法では、赤外線信号を遠隔操作される装置に送信した後に、端末は、端末のセンサを用いて遠隔操作される装置の状態変化を感知し、端末は、遠隔操作される装置の感知された状態変化に従って、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に成功したかどうかを判定する。端末が遠隔操作される装置とペアリングを自動的に確立するための解決手段が提供され、インテリジェントな遠隔操作の間のペアリングプロセスについて自動化の程度が改善される。
第2の態様において提供される赤外線遠隔操作機能を有する端末、及び第4の態様で提供される赤外線遠隔操作に関するペアリング方法では、端末は、回転プロセスにおいて、端末を水平方向及び鉛直方向に回転させる端末の回転装置を制御し、端末は、端末に対する周辺の遠隔操作される各装置の空間角座標を、決定した空間角座標のセットごとに決定し、端末が送信した赤外線信号が当該空間角座標にある遠隔操作される装置に向くように、端末は決定した空間角座標に従って端末を回転させるよう回転装置を制御し、端末は、遠隔操作される装置とペアリングを確立するように、空間角座標にある遠隔操作される装置に赤外線信号を送信する。このように、端末は、周辺の複数の遠隔操作される装置とペアリングを自動的に確立する。
本発明の実施形態は、遠隔操作される装置とのペアリングを自動的に確立するための解決手段を提供して、インテリジェントな遠隔操作の間のペアリングプロセスについて自動化の程度を向上させるために、赤外線遠隔操作機能を有する端末と、赤外線遠隔操作に関するペアリング方法とを提供する。
まず、本発明の実施形態は、赤外線遠隔操作機能を有する第1の端末と、赤外線遠隔操作に関する第1のペアリング方法とを提供する。赤外線遠隔操作機能を有する第1の端末では、メモリが赤外線コードライブラリを格納するよう構成され、プロセッサがメモリに格納された赤外線コードライブラリから赤外線コードを選択するよう構成され、赤外線送信機がプロセッサにより選択された赤外線コードに従って赤外線信号を遠隔操作される装置に送信するよう構成され、赤外線送信機が赤外線信号を送信した後に、センサが、遠隔操作される装置が赤外線信号を受信した後に生じる遠隔操作される装置の状態変化を感知するよう構成される。プロセッサはさらに、センサが感知した遠隔操作される装置の状態変化に従って、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に成功したかどうかを判定するよう構成される。
特定の遠隔操作される装置の場合、赤外線信号を遠隔操作される装置に送信した後に、端末は、端末のセンサを用いて遠隔操作される装置の状態変化を感知し、端末は、遠隔操作される装置の感知された状態変化に従って、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に成功したかどうかを判定する。端末が遠隔操作される装置とペアリングを自動的に確立するための解決手段が提供され、インテリジェントな遠隔操作の間のペアリングプロセスについて自動化の程度が改善される。
さらに、ペアリングプロセスにおいて、端末は端末に対する遠隔操作される装置の空間角座標を決定し、端末が送信した赤外線信号が遠隔操作される装置に向くように、決定した空間角座標に従って端末を回転させるよう端末の回転装置を制御する。次に端末は、遠隔操作される装置とペアリングを確立するように、赤外線信号を遠隔操作される装置に送信する。端末は、端末を遠隔操作される装置の方向へ回転させるのに回転装置を用い、次に赤外線信号を送信する。これにより、ペアリングプロセスの自動化の程度がさらに向上する。
さらに、端末が端末に対する遠隔操作される装置の空間角座標を決定すると、端末は端末を回転させるよう回転装置を制御し、回転プロセスにおいて端末のセンサを用いて端末の場所を捜し出す。これによっても、ペアリングプロセスの自動化の程度がさらに向上する。
さらに、本発明の実施形態は、赤外線遠隔操作機能を有する第2の端末と、赤外線遠隔操作に関する第2のペアリング方法とを提供する。
赤外線遠隔操作機能を有する第2の端末は、プロセッサと、赤外線送信機と、回転装置とを含む。回転装置は、プロセッサの制御の下で、端末を水平方向及び鉛直方向に回転させるよう構成される。赤外線送信機は、プロセッサの制御の下で、赤外線信号を遠隔操作される装置に発するよう構成される。プロセッサは、端末を回転させるよう回転装置を制御するプロセスにおいて、端末周辺の遠隔操作される装置に関し、端末に対する遠隔操作される各装置の空間角座標を決定し、端末が送信した赤外線信号が当該空間角座標にある遠隔操作される装置に向くように、空間角座標に従って端末を回転させるよう、決定した空間角座標のセットごとに回転装置を制御し、端末が遠隔操作される装置とペアリングを確立するように、赤外線信号を遠隔操作される装置に送信すべく赤外線送信機を制御するよう構成される。
端末は、回転プロセスにおいて端末を水平方向及び鉛直方向に回転させるよう端末の回転装置を制御する。端末は、周辺の遠隔操作される各装置の端末に対する空間角座標を決定する。端末は、端末が送信した赤外線信号が当該空間角座標にある遠隔操作される装置に向くように、決定した空間角座標に従って端末を回転させるよう、決定した空間角座標のセットごとに回転装置を制御する。次に端末は、遠隔操作される装置とペアリングを確立するように、空間角座標にある遠隔操作される装置に赤外線信号を送信する。このように、端末は、周辺の複数の遠隔操作される装置とペアリングを自動的に確立する。
本発明の実施形態が、添付図面を参照して以下に詳細に説明される。まず、本発明の実施形態において提供される赤外線遠隔操作機能を有する第1の端末と赤外線遠隔操作機能を有する第2の端末とが説明され、次に、本発明の実施形態において提供される、赤外線遠隔操作に関する第1のペアリング方法と赤外線遠隔操作に関する第2のペアリング方法とが説明される。
赤外線遠隔操作に関する第1のペアリング方法と、赤外線遠隔操作機能を有する第1の端末とは、同じ創意を共有する。赤外線遠隔操作機能を有する第1の端末が説明された後、端末の自動ペアリング手法が詳細に説明される。赤外線遠隔操作に関する第1のペアリング方法の問題解決手法は、赤外線遠隔操作機能を有する第1の端末の問題解決手法と類似している。本方法の実装に関しては、赤外線遠隔操作機能を有する第1の端末を参照することが可能である。したがって、赤外線遠隔操作に関する第1のペアリング方法は簡潔に説明され、詳細は繰り返し説明されない。
赤外線遠隔操作に関する第2のペアリング方法と、赤外線遠隔操作機能を有する第2の端末とは、同じ創意を共有する。赤外線遠隔操作機能を有する第2の端末が説明された後、端末の自動ペアリング手法が詳細に説明される。赤外線遠隔操作に関する第2のペアリング方法の問題解決手法は、赤外線遠隔操作機能を有する第2の端末の問題解決手法と類似している。本方法の実装に関しては、赤外線遠隔操作機能を有する第2の端末を参照することが可能である。したがって、赤外線遠隔操作に関する第2のペアリング方法は簡潔に説明され、詳細は繰り返し説明されない。
本発明のある実施形態において提供される赤外線遠隔操作機能を有する端末の任意の構造を全般的に説明するのに、図1aに示される携帯電話100が例として以下に用いられる。
図1aに示される携帯電話100は、単に本発明のこの実施形態において提供される端末の例にすぎず、携帯電話100は、図1aに示される構成要素より多い又は少ない構成要素を有してよく、2つ又はそれより多くの構成要素を組み合わせてよく、あるいは異なる構成要素の構成を有してもよいことを理解されたい。図1aに示される構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせで実装されてよく、そこには1つ又は複数の信号処理回路及び/又は特定用途向け集積回路が含まれる。
図1aに示されるように、携帯電話100には、メモリ1001、プロセッサ1002、赤外線送信機1003、センサ1004、無線周波数(Radio Frequency、RF)回路1005、スピーカ1007、及び入出力(Input/Output、I/O)サブシステム1008が含まれる。I/Oサブシステム1008には、入力ユニット1009と表示ユニット1010とが含まれ、入力ユニット1009にはタッチパネル1011と別の入力デバイス1012とが含まれる。任意で、本発明のこの実施形態において提供される任意の実装態様では、携帯電話100は回転装置1006をさらに含むことが可能である。
携帯電話100は単に本発明のこの実施形態において提供される端末の例にすぎず、本発明のこの実施形態に関わる端末は、図1aに示される構成要素より多い又は少ない構成要素を有してよく、2つ又はそれより多くの構成要素を組み合わせてよく、あるいは異なる構成要素の構成又は設定を有してもよいことに留意されたい。構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせで実装されてよく、そこには1つ又は複数の信号処理回路及び/又は特定用途向け集積回路が含まれる。
本発明のこの実施形態において提供される端末には、携帯電話、タブレットコンピュータ、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、PDA)、POS端末(Point of Sales、POS)、車載コンピュータなどが含まれてもよい。
以下に、図1aを参照して携帯電話100の構成要素を具体的に説明する。
RF回路1005は、情報受信プロセス及び情報送信プロセスの間に又は通話プロセスの間に、信号を受信及び送信するよう構成されることが可能である。具体的には、RF回路510は基地局からダウンリンク情報を受信し、次に処理するためにダウンリンク情報をプロセッサ1002に送り、アップリンクデータを基地局に送信する。一般的にRF回路は、限定されないが、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器(Low Noise Amplifier、LNA)、及びデュプレクサを含む。さらに、RF回路1005は、無線通信を用いてネットワーク及び別の装置と通信することも可能である。無線通信はあらゆる通信規格又は通信プロトコルを用いることができ、それらには、限定されないが、移動体通信用グローバルシステム(Global System of Mobile communication、GSM(登録商標))、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、広帯域符号分割多重接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)、電子メール、ショートメッセージングサービス(Short Messaging Service、SMS)などが含まれる。
メモリ1001は、ソフトウェアプログラム及びモジュールを格納するよう構成されることが可能である。プロセッサ1002は、メモリ1001に格納されたソフトウェアプログラム及びモジュールを実行して、携帯電話100の様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実装する。メモリ1001は主に、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを含むことが可能である。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、ある機能(例えば、音再生機能及び画像表示機能)に必要な少なくとも1つのアプリケーションプログラムなどを格納することが可能である。データ記憶領域は、携帯電話100の使用法に従って作成されたデータ(例えば、オーディオデータ及び電話帳)などを格納することが可能であり、本発明のこの実施形態では、赤外線コードライブラリ、遠隔操作される装置の外観特性値、遠隔操作される装置の外観特性値と遠隔操作される装置のタイプ及び/又はモデルとの間の対応関係、カメラが撮影した物体の写真、携帯電話100に対する遠隔操作される装置の空間角座標などを格納するよう構成されることが可能である。さらに、メモリ1001は、高速ランダムアクセスメモリを含むことができ、少なくとも1つの磁気ディスクストレージ装置、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、又は別の揮発性固体ストレージ装置も含むことができる。
入力ユニット1009は、入力された数字情報又は文字情報を受信し、携帯電話100のユーザ設定及び機能制御に関連したキーボード信号入力を生成するよう構成されることが可能である。具体的には、入力ユニット1009は、タッチパネル1011と別の入力デバイス1012とを含むことが可能である。タッチパネル1011は、タッチスクリーンとも呼ばれ、タッチパネル1011上又はその近傍でのユーザのタッチ操作(指又はスタイラスなどの任意の適切な物体又は付属品の使用による、タッチパネル1011上又はタッチパネル1011の近傍でのユーザの操作など)を収集し、予め設定したプログラムに従って対応する接続装置を駆動することが可能である。任意で、タッチパネル1011は、タッチ検出装置及びタッチコントローラという2つの部分を含んでもよい。タッチ検出装置は、ユーザのタッチ位置を検出し、タッチ操作により生成された信号を検出し、信号をタッチコントローラに転送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、タッチ情報をタッチポイント座標に変換した後、タッチポイント座標をプロセッサ1002に送信する。さらに、タッチコントローラは、プロセッサ1002から送信されたコマンドを受信し、そのコマンドを実行することができる。さらに、タッチパネル1011は、抵抗膜方式、静電容量方式、赤外線方式、又は表面弾性波方式のタッチパネルであってよい。タッチパネル1011のほかに、入力ユニット1009は別の入力デバイス1012をさらに含んでもよい。具体的には、別の入力デバイス1012は、限定されないが、物理キーボード、ファンクショナルキー(音量調節キー又はスイッチキーなど)、トラックボール、マウス、又はジョイスティックのうち1つ又は複数を含むことが可能である。
表示ユニット1010は、ユーザが入力した情報又はユーザに提供される情報、及び携帯電話100の様々なメニューを表示するよう構成されることが可能である。表示ユニット1010は、表示パネル1013を含んでもよい。任意で、表示パネル1013は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、又は有機発光ダイオード(Organic Light−Emitting Diode、OLED)などを用いて構成されてもよい。さらに、タッチパネル1011は表示パネル1013を包含することが可能である。タッチパネル1011上又はその近傍でのタッチ操作を検出した後に、タッチパネル1011は、タッチイベントの種類を判定するために、タッチ操作をプロセッサ1002に転送する。次にプロセッサ1002は、タッチイベントの種類に従って、対応する視覚出力を表示パネル1013上に提供する。図1aには、タッチパネル1011及び表示パネル1013が、携帯電話100の入出力機能を実装する2つの別個の構成要素として用いられているが、実施形態によっては、タッチパネル1011及び表示パネル1013は統合されて、携帯電話100の入出力機能を実装してもよい。
センサ1004は、カメラと、マイクと、光学センサと、モーションセンサと、別のセンサとを含むことが可能である。本発明のこの実施形態では、カメラは画像センサとみなされ、携帯電話100周辺の装置の画像を取得し、取得した画像は、携帯電話周辺の遠隔操作される装置の状態変化を認識するのに用いられる。本発明のこの実施形態では、マイクは音センサとみなされ、携帯電話100周辺の音を取得し、取得した音に従って遠隔操作される装置の状態変化が認識される。本発明のこの実施形態では、携帯電話100周辺の遠隔操作される装置の状態変化は、光学センサを用いて感知されてもよい。例えば、携帯電話100が「電源投入」の赤外線信号を遠隔操作されるテレビに送信した後、光学センサは、テレビ画面の明度変化を感知し、携帯電話100が送信した赤外線信号にテレビが反応したかどうかを判定することが可能である。また、光学センサはさらに、周辺光の明るさに従って表示パネル1013の明るさを調整することが可能である。携帯電話100を耳の近くに移動させると、近接センサが表示パネル1013及び/又はバックライトの電源を切ることが可能である。モーションセンサの一種である加速度センサが、様々な方向の加速度の大きさを(一般的には3軸で)検出することができ、静止している場合には、重力の大きさ及び方向を検出することができ、携帯電話の姿勢を認識するアプリケーション(例えば、横方向と縦方向との間の切り替え、関連ゲーム、磁力計の姿勢キャリブレーション)、振動認識に関連した機能(歩数計及びノック計など)などに適用することができる。ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどの他のセンサが、携帯電話100内に構成されてよいが、それらは本明細書ではさらに説明されない。
赤外線送信機1003は赤外線エミッタを含み、赤外線エミッタを用いて特定の範囲内に赤外線を発し、遠隔操作される装置を制御する。赤外線エミッタは発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)であり、遠隔操作技術の分野では通常、赤外線LEDが光送信装置として用いられる。
プロセッサ1002は携帯電話100のコントロールセンターであり、様々なインタフェース及び配線を用いて、携帯電話の様々なパーツに接続される。メモリ1001に格納されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを起動又は実行し、且つメモリ1001に格納されたデータを呼び出すことで、プロセッサ1002は、携帯電話100の様々な機能及びデータ処理を実行し、それによって携帯電話による全体的な監視を実行する。任意で、プロセッサ1002は1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。好ましくは、アプリケーションプロセッサ及びモデムプロセッサがプロセッサ1002に統合されてもよい。アプリケーションプロセッサは主に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース、アプリケーションプログラムなどを処理する。モデムプロセッサは主に無線通信を処理する。上述のモデムプロセッサはプロセッサ1002に統合されなくてもよいことが理解され得る。
プロセッサ1002の制御の下で、回転装置1006は携帯電話100を水平方向及び鉛直方向に回転させる。
示されてはいないが、携帯電話100はさらに、Bluetooth(登録商標)モジュール、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)などを含むことができ、詳細は本明細書では説明されない。
以下に、本発明のある実施形態において提供される赤外線遠隔操作機能を有する第1の端末10を詳細に説明する。簡易的な例示として、図1bに示される概略構造図を参照されたい。図1aに示される携帯電話100は、図1bに示される端末の任意の実装態様とみなされ得る。
図1bを参照すると、端末10は、赤外線コードライブラリを格納するよう構成されたメモリ1001と、メモリ1001に格納された赤外線コードライブラリから赤外線コードを選択するよう構成されたプロセッサ1002と、プロセッサ1002が選択した赤外線コードに従って、赤外線信号を遠隔操作される装置20に送信するよう構成された赤外線送信機1003と、赤外線送信機1003が赤外線信号を送信した後に、遠隔操作される装置20が赤外線信号を受信後に生じる遠隔操作される装置20の状態変化を感知するよう構成されたセンサ1004とを含む。プロセッサ1002はさらに、センサ1004が感知した遠隔操作される装置20の状態変化に従って、端末10が遠隔操作される装置20とのペアリング確立に成功したかどうかを判定するよう構成される。
プロセッサ1002、メモリ1001、赤外線送信機1003、及びセンサ1004は、図1bに示されるように接続されてよく、ここでメモリ1001、赤外線送信機1003、及びセンサ1004は全てプロセッサ1002に接続される。あるいはバスを用いて接続されてもよく、ここで、プロセッサ1002、メモリ1001、赤外線送信機1003、及びセンサ1004は全てバスに接続され、これらの間の信号及びデータはバスを用いて送信される。
メモリ1001に格納された赤外線コードライブラリには複数の赤外線コードが含まれてよく、複数の赤外線コードはそれぞれ、赤外線方式で遠隔操作され得る複数の装置を遠隔操作するのに用いられる。任意で、プロセッサ1002は、遠隔操作される装置20のタイプ及び/又はモデルに従って、赤外線コードライブラリから、遠隔操作される装置20を遠隔操作するのに用いられる赤外線コードを選択してもよい。あるいは、プロセッサ1002は赤外線コードライブラリ内の赤外線コードをトラバースしてもよく、ある赤外線コードに従って赤外線送信機1003が赤外線信号を送信した後に、プロセッサ1002が、センサ1004が感知した遠隔操作される装置20の状態変化に従って、端末10が遠隔操作される装置20とのペアリング確立に成功したと判定した場合、プロセッサ1002は、当該赤外線コードが遠隔操作される装置20用の赤外線コードであると判定する。遠隔操作される装置20を遠隔操作するのに、ユーザが端末10を引き続き用いる場合、プロセッサ1002は、決定した赤外線コードを赤外線コードライブラリから選択し、決定した赤外線コードに従って赤外線信号を遠隔操作される装置20に送信して遠隔操作される装置20を遠隔操作するよう赤外線送信機1003を制御することが可能である。
あるいは、間違った決定を行う確率を減らすために、センサ1004が感知した遠隔操作される装置20の状態変化に従って、端末10が遠隔操作される装置20とのペアリング確立に成功したと判定した後に、プロセッサ1002は、決定した赤外線コードに従って、別の命令を遠隔操作される装置20に送信するよう赤外線送信機1003を制御することができ、センサ1004が感知した遠隔操作される装置20の状態変化に従って、端末10が遠隔操作される装置20とのペアリング確立に成功したと再度判定した後にのみ、プロセッサ1002は当該赤外線コードが遠隔操作される装置20用の赤外線コードであると判定する。
赤外線信号を送信する場合、赤外線送信機1003は、メモリ1001に格納された赤外線コードライブラリから選択された赤外線コードに従って、赤外線信号を符号化し、符号化した赤外線信号を遠隔操作される装置20に送信することが可能である。
例えば、赤外線送信機は通常、赤外線エミッタに加えて、符号化集積回路及び駆動トランジスタをさらに含む。符号化集積回路は、プロセッサ1002が選択した赤外線コードに従って符号化を実行し、連続したパルスを生成する。当該パルスは駆動トランジスタにより駆動され、赤外線エミッタにより発せられる。
赤外線送信機1003が、プロセッサ1002が選択した赤外線コードに従って、赤外線信号を遠隔操作される装置20に送信した後に、プロセッサ1002は、センサ1004が感知した遠隔操作される装置20の状態変化に従って、端末10が遠隔操作される装置20とのペアリング確立に成功したかどうかを判定する。
具体的には、プロセッサ1002は、センサ1004が送信した動作感知情報を受信する。動作感知情報は、遠隔操作される装置20が赤外線信号を受信した後に生じる遠隔操作される装置20の感知された状態変化によって、センサ1004により取得される情報である。
プロセッサ1002は、動作感知情報に従って、遠隔操作される装置20の状態変化を判定し、判定した遠隔操作される装置20の状態変化が、赤外線信号により示される動作と一致する場合、プロセッサ1002は、端末10が遠隔操作される装置20とのペアリング確立に成功したと判定する。あるいは、判定した遠隔操作される装置20の状態変化が、赤外線信号により示される動作と一致しない場合、プロセッサ1002は、端末10が遠隔操作される装置20とのペアリング確立に失敗したと判定する。センサ1004は、カメラ及び/又は音センサ(例えば、マイク)を含んでよい。
センサ1004が遠隔操作される装置20の動作を感知し、プロセッサ1002が、センサ1004が感知した遠隔操作される装置20の状態変化に従って、端末10が遠隔操作される装置20とのペアリング確立に成功したかどうかを判定する例に関しては、以下の実施形態1、実施形態2、及び実施形態3を参照することができる。
任意で、図1bに示されるように、端末10はさらに回転装置1006を含み、プロセッサ1002の制御の下で、回転装置1006は端末10を水平方向及び鉛直方向に回転させる。回転装置1006は端末10から取り外すことが可能である、又は端末10は納品前に端末10に固定して取り付けられている。
図2では、端末10は、矢印で示される方向に沿ってホルダ3003に挿入されてはめ込まれることが可能であり、ホルダ3003を用いて回転装置1006に固定される。回転装置1006には、ベース3001、回転台3002、ホルダ3003、第1の回転軸x、及び第2の回転軸yが含まれ、第1の回転軸x及び第2の回転軸yは互いに直交する。
第1の回転軸xは、凹形回転台3002の2つの側面の突出部に取り付けられ、回転台3002の凹部は、ホルダ3003の下部を収容するよう構成される。第1の回転軸xは、ホルダ3003に接続され、ホルダ3003を水平方向に固定し、第1の回転軸xを中心としてホルダ3003を回転させることができ、端末10がホルダ3003に設置されると、端末10のピッチ角を変えるよう構成される。
回転台3002は、第2の回転軸yを用いてベース3001に取り付けられる。第2の回転軸yは、第2の回転軸yを中心として水平方向に回転台3002を回転させることができる。
ホルダ3003の制御インタフェースを用いて、端末10は、第1の回転軸xを回転させるよう制御するための命令を第1の回転軸xに送信し、第2の回転軸yを回転させるよう制御するための命令を第2の回転軸yに送信することが可能である。端末10は、これらの命令を用いて、第1の回転軸x及び第2の回転軸yの回転速度と回転角とを制御することが可能である。
図2に示される、回転装置1006が端末10を回転させる接続関係及び方法は単に例示的なものにすぎず、実際には、端末10を水平方向及び鉛直方向に回転させ得るあらゆる解決手段が本発明に適用可能であることに留意されたい。
任意で、プロセッサ1002はさらに、赤外線送信機1003が赤外線信号を遠隔操作される装置20に発する前に、端末10に対する遠隔操作される装置20の空間角座標(φ、α)を決定するよう構成される。φはピッチ角、すなわち遠隔操作される装置20と端末10とを接続するラインと、水平面との間の挟角である。αは水平角、すなわち遠隔操作される装置20と端末10とを接続するラインと、水平角が0°となる予め設定した鉛直面との間の挟角である。特定の実装に従って、φの値及びαの値を決定することが可能であり、例えば、φの値は−30°以上、80°以下の範囲、αの値は−180°以上、180°未満の範囲である。
端末10に対する遠隔操作される装置20の空間角座標は、端末10内のジャイロスコープを用いて決定することが可能であり、ジャイロスコープはセンサであって、端末の位置を感知するよう構成されることが可能である。
プロセッサ1002は、端末10が送信した赤外線信号が遠隔操作される装置に向くように、端末10を回転させるよう回転装置1006を制御する。すなわち、端末10と遠隔操作される装置20とを接続するラインと水平面との間の挟角がφとなり、端末10と遠隔操作される装置20とを接続するラインと、水平角が0°の予め設定した鉛直面との間の挟角がαとなった後に、プロセッサ1002は、プロセッサ1002が選択した赤外線コードに従って、赤外線信号を遠隔操作される装置に送信するよう赤外線送信機1003を制御する。
さらに、センサ1004はカメラを含み、プロセッサ1002は特に、端末10に対する遠隔操作される装置20の空間角座標を以下の方法で決定することが可能である。
まず、カメラは、回転装置1006が端末10を回転させるプロセスにおいて、予め設定した時間間隔ごとに、予め設定した水平角及び鉛直角ごとに、又は複数の予め設定した空間角で別々に写真を撮影するよう制御される。
次に、カメラが撮影した各写真に対応して、写真が撮影された際の端末10のピッチ角及び水平角が記録される。任意で、写真のピッチ角及び水平角、並びにピッチ角及び水平角と写真との間の対応関係は、プロセッサ1002のキャッシュに記録されても、メモリ1001に記録されてもよい。
次に、遠隔操作される装置20の写真が、カメラが撮影した写真から判定され、遠隔操作される装置20が中心に存在する写真が、判定された遠隔操作される装置20の写真から判定される。
任意で、遠隔操作される装置20が中心に存在する写真は、以下の画像中心優先アルゴリズムを用いて、遠隔操作される装置20の写真から判定されることが可能である。
画像中心優先アルゴリズムは、同じ遠隔操作される装置20を含む写真群から、遠隔操作される装置20が中心に存在する写真を見つけることを目指している。具体的には、遠隔操作される装置20のエッジがコントラスト間の差異によって見出されることができ、写真の中の遠隔操作される装置20の運動傾向が、複数の連続写真の中の遠隔操作される装置20のエッジを比較することで判定され、遠隔操作される装置20の運動傾向が、ある写真で逆になる場合、当該写真が、遠隔操作される装置20が中心に存在する写真であることが決定される。
最終的に、遠隔操作される装置が中心に存在する写真に対応する記録した端末のピッチ角及び水平角が、端末10に対する遠隔操作される装置20の空間角座標として用いられる。
さらに、メモリ1001は、遠隔操作される装置20の外観特性値を格納するようさらに構成されることが可能である。
メモリ1001に格納された遠隔操作される装置20の外観特性値は、事前学習を用いて端末10により取得されることが可能である。センサ1004として働くカメラは、遠隔操作される装置20、又は遠隔操作される装置20と同じタイプ及びモデルの、赤外線方式で遠隔操作され得る別の装置を予め撮影してよく、プロセッサ1002は、カメラが撮影した写真の中の物体の外観特性値を抽出し、抽出した特性値を遠隔操作される装置20の外観特性値として用い、外観特性値をメモリ1001に格納する。
プロセッサ1002は、カメラが撮影した各写真内の撮影された物体の外観特性値を抽出し、抽出した外観特性値を端末に格納された遠隔操作される装置20の外観特性値と比較し、撮影された物体の外観特性値が格納された遠隔操作される装置20の外観特性値と一致する写真を、遠隔操作される装置20の写真として用いることが可能である。
また、プロセッサ1002はさらに、抽出した遠隔操作される装置20の特性値に従って、遠隔操作される装置20のタイプ及び/又はモデルを判定することが可能である。例えば、メモリ1001は、特性値とタイプ又はモデルとの間の対応関係を予め格納し、プロセッサ1002は、メモリ1001に予め格納した特性値とタイプ又はモデルとの間の対応関係を照会することで、遠隔操作される装置20のタイプ及び/又はモデルを判定することが可能である。
任意で、撮影された物体の外観特性値が、格納された遠隔操作される装置20の外観特性値と同じとなる写真が、遠隔操作される装置20の写真として用いられてもよい。
あるいは、写真内の撮影された物体の外観特性値と、格納された遠隔操作される装置20の外観特性値との間の絶対差が予め設定した特性値差の閾値より小さい写真が、遠隔操作される装置20の写真として用いられてもよい。
上述のことは、本発明のある実施形態において提供される赤外線遠隔操作機能を有する第1の端末の説明である。端末は、特定の遠隔操作される装置とペアリングを自動的に確立することができる。以下に、本発明のある実施形態において提供される赤外線遠隔操作機能を有する第2の端末を説明する。端末は、周辺の遠隔操作される各装置とペアリングを自動的に確立することができる。
本発明のこの実施形態において提供される赤外線遠隔操作機能を有する第2の端末も、図1bに示されることができる。図1aに示される携帯電話100は、本発明のこの実施形態において提供される赤外線遠隔操作機能を有する第2の端末の任意の実装態様とみなされてもよい。
図1bを参照すると、端末10は、プロセッサ1002と、赤外線送信機1003と、回転装置1006とを含む。
回転装置1006は、プロセッサ1002の制御の下で、端末10を水平方向及び鉛直方向に回転させるよう構成される。
赤外線送信機1003は、プロセッサ1002の制御の下で、赤外線信号を遠隔操作される装置20に発するよう構成される。
プロセッサ1002は、端末10を回転させるよう回転装置1006を制御するプロセスにおいて、端末10周辺の遠隔操作される装置20に関し、端末10に対する遠隔操作される各装置20の空間角座標を決定し、端末10が送信した赤外線信号が当該空間角座標にある遠隔操作される装置に向くように、空間角座標に従って端末10を回転させるよう、決定した空間角座標のセットごとに回転装置1006を制御し、端末10が遠隔操作される装置20とペアリングを確立するように、空間角座標にある遠隔操作される装置20に赤外線信号を送信すべく赤外線送信機1003を制御するよう構成される。
端末10の周辺の遠隔操作される各装置20は、端末10の赤外線送信機1003により送信される赤外線信号でスキャンされ得る遠隔操作される装置20を指し、例えば、部屋の中で赤外線方式で遠隔操作され得る全ての装置のことである。
本発明の上述の実施形態において提供される赤外線遠隔操作機能を有する第1の端末と比較すると、赤外線遠隔操作機能を有する第2の端末は、周辺の遠隔操作される各装置20とペアリングを確立することができる。したがって、特定の適用の間、赤外線遠隔操作機能を有する第2の端末では、端末10の周辺に複数の遠隔操作される装置20が存在してもよい。
回転装置1006が端末10を回転させるプロセスにおいて、端末10が周辺の遠隔操作される各装置20とペアリングを確立するように、プロセッサ1002は端末10の周辺の遠隔操作される各装置20の場所を捜し出す。
端末10と回転装置1006との間の接続関係については、図2に示される端末10と回転装置1006との間の接続関係を参照してもよい。回転装置1006の構造及び構成については、図2の回転装置1006を参照してもよい。詳細は繰り返し説明しない。
プロセッサ1002は特に、センサ1004として働くカメラを、回転装置1006が端末10を回転させるプロセスにおいて、予め設定した時間間隔ごとに、予め設定した水平角及び鉛直角ごとに、又は複数の予め設定した空間角で別々に写真を撮影するよう制御し、カメラが撮影した各写真に対応して、写真を撮影した際の端末10のピッチ角及び水平角を記録し、ここで端末10のピッチ角及び水平角はプロセッサ1002のキャッシュ又は端末10のメモリ1001に任意で格納されてもよく、カメラが撮影した写真から遠隔操作される各装置20の写真を判定し、遠隔操作される装置20ごとに、遠隔操作される装置20が中心に存在する写真を遠隔操作される装置20の写真から判定するよう構成される。
プロセッサ1002が、遠隔操作される装置20の写真から、遠隔操作される装置20が中心に存在する写真を選択するための方法に関しては、本発明の上述の実施形態において提供される赤外線遠隔操作機能を有する第1の端末10において、プロセッサ1002が、遠隔操作される装置20の写真から、遠隔操作される装置20が中心に存在する写真を選択するための方法を参照してもよい。詳細はここで繰り返し説明しない。
次に、遠隔操作される装置ごとに、プロセッサ1002は、遠隔操作される装置20が中心に存在する写真に対応する記録した端末のピッチ角及び水平角を、端末10に対する遠隔操作される装置20の空間角座標として用いる。
任意で、メモリ1001はさらに、赤外線方式で遠隔操作され得る装置の外観特性値を格納することが可能であり、カメラが撮影した写真ごとに、プロセッサ1002は、写真内の撮影された物体の外観特性値を抽出し、抽出した写真内の撮影された物体の外観特性値を、メモリ1001に格納された、赤外線方式で遠隔操作され得る装置の外観特性値と比較し、撮影された物体の外観特性値が撮影された物体の格納された外観特性値と一致する写真を、遠隔操作される装置20の写真として用いることが可能である。
メモリ1001に格納された、赤外線方式で遠隔操作され得る装置の外観特性値は、本発明の上述の実施形態において提供される赤外線遠隔操作機能を有する第1の端末での学習方法と同じ学習方法を用いることで取得されることが可能であり、詳細は繰り返し説明しない。
任意で、撮影された物体の外観特性値が撮影された物体の格納された外観特性値と一致する写真を、遠隔操作される装置20の写真として用いた後、遠隔操作される装置20とペアリングを確立するように、空間角座標にある遠隔操作される装置20に赤外線信号を送信するよう、決定した空間角座標のセットごとに赤外線送信機1003を制御する前に、プロセッサ1002は、撮影された物体の外観特性値が撮影された物体の格納された外観特性値と一致する写真内の撮影された物体の外観特性値に従って、写真の中の遠隔操作される装置のタイプを判定する。任意で、メモリ1001はさらに赤外線コードライブラリを格納し、プロセッサ1002は、空間角座標にある遠隔操作される装置20のタイプに従って(遠隔操作される装置20を決定するための方法に関しては、本発明の上述の実施形態において提供される赤外線遠隔操作機能を有する第1の端末を参照してもよく、詳細はここで再度説明されない)、メモリ1001に格納された赤外線コードライブラリから赤外線コードを、決定した空間角座標のセットごとに選択し、端末10が遠隔操作される装置20とペアリングを確立するように、選択した赤外線コードに従って、赤外線信号を遠隔操作される装置20に送信するよう赤外線送信機1003を制御してもよい。任意で、センサ1004として働くカメラに加えて、端末10はさらに別のセンサ(例えば、音センサ)を含む、又は別のセンサに接続され、当該センサは端末10周辺の物体の状態変化を感知するよう構成される。空間角座標にある遠隔操作される装置20に赤外線信号を送信するよう、決定した空間角座標のセットごとに赤外線送信機1003を制御した後に、プロセッサ1002は、遠隔操作される装置20が赤外線信号を受信した後に生じる遠隔操作される装置20の状態変化を感知するようセンサを制御し、センサが感知した遠隔操作される装置20の状態変化に従って、端末10が遠隔操作される装置20とのペアリング確立に成功したかどうかを判定する。
あるいは、プロセッサ1002は赤外線コードライブラリ内の赤外線コードをトラバースしてもよく、ある赤外線コードに従って赤外線送信機1003が赤外線信号を送信した後に、プロセッサ1002が、センサ1004が感知した遠隔操作される装置20の状態変化に従って、端末10が遠隔操作される装置20とのペアリング確立に成功したと判定した場合、プロセッサ1002は、当該赤外線コードが遠隔操作される装置20用の赤外線コードであると判定する。遠隔操作される装置20を遠隔操作するのに、ユーザが端末10を引き続き用いる場合、プロセッサ1002は、決定した赤外線コードを赤外線コードライブラリから選択し、決定した赤外線コードに従って赤外線信号を遠隔操作される装置20に送信して遠隔操作される装置20を遠隔操作するよう赤外線送信機1003を制御することが可能である。
あるいは、間違った決定を行う確率を減らすために、センサが感知した遠隔操作される装置20の動作に従って、端末10が遠隔操作される装置20とのペアリング確立に成功したと判定した後に、プロセッサ1002は、決定した赤外線コードに従って、別の命令を遠隔操作される装置20に送信するよう赤外線送信機1003を制御することができ、センサが感知した遠隔操作される装置20の状態変化に従って、端末10が遠隔操作される装置20とのペアリング確立に成功したと再度判定した後にのみ、プロセッサ1002は当該赤外線コードが遠隔操作される装置20用の赤外線コードであると判定する。
任意で、プロセッサ1002は、センサ1004により送信される動作感知情報を受信してもよく、動作感知情報は、遠隔操作される装置20が赤外線信号を受信した後に生じる遠隔操作される装置20の感知された状態変化によって、センサ1004により取得される情報であり、プロセッサ1002は、動作感知情報に従って遠隔操作される装置20の状態変化を判定してもよく、判定した遠隔操作される装置20の状態変化が、赤外線信号により示される動作と一致する場合には、プロセッサ1002は、端末10が遠隔操作される装置20とのペアリング確立に成功したと判定し、又は判定した遠隔操作される装置20の状態変化が、赤外線信号により示される動作と一致しない場合には、プロセッサ1002は、端末10が遠隔操作される装置20とのペアリング確立に失敗したと判定する。
センサ1004が遠隔操作される装置20の動作を感知し、プロセッサ1002が、センサ1004が感知した遠隔操作される装置20の状態変化に従って、端末10が遠隔操作される装置20とのペアリング確立に成功したかどうかを判定する例に関しては、以下の実施形態1、実施形態2、及び実施形態3を参照することができる。
本発明のこの実施形態において提供される赤外線遠隔操作機能を有する第2の端末では、赤外線送信機1003、回転装置1006、及びプロセッサ1002が、図1bに示される直接接続の方式で接続されてもよい。あるいはバスを用いて接続されてもよく、その場合、プロセッサ1002、回転装置1006、及び赤外線送信機1003は全てバスに接続され、これらの間の信号及びデータはバスを用いて送信される。
同様に、メモリ1001、センサ1004、及びプロセッサ1002は、直接接続の方式で接続されてもよい。あるいはバスを用いて接続されてもよく、その場合、プロセッサ1002、メモリ1001、及びセンサ1004は全てバスに接続され、これらの間の信号及びデータはバスを用いて送信される。
上述のことは、本発明の実施形態において提供される、赤外線遠隔操作機能を有する第1の端末、及び赤外線遠隔操作機能を有する第2の端末の説明である。以下に、本発明の実施形態において提供される、赤外線遠隔操作に関する第1のペアリング方法と、赤外線遠隔操作に関する第2のペアリング方法とを説明する。本発明の実施形態において提供される、赤外線遠隔操作に関する第1のペアリング方法と、赤外線遠隔操作機能を有する第1の端末とは同じ創意を共有し、本方法の実装に関しては、赤外線遠隔操作機能を有する第1の端末の実装を参照してもよい。本発明の実施形態において提供される、赤外線遠隔操作に関する第2のペアリング方法と、赤外線遠隔操作機能を有する第2の端末とは同じ創意を共有し、本方法の実装に関しては、赤外線遠隔操作機能を有する第2の端末を参照してもよい。詳細は繰り返し説明しない。
図3は、本発明のある実施形態による赤外線遠隔操作に関する第1のペアリング方法のフローチャートである。図3に示されるように、本方法は以下の段階を含む。
S301:端末が、端末に格納された赤外線コードライブラリから赤外線コードを選択する。
S302:端末は、選択した赤外線コードに従って、赤外線信号を遠隔操作される装置に送信する。
S303:端末は、端末のセンサを用いて、遠隔操作される装置が赤外線信号を受信した後に生じる遠隔操作される装置の状態変化を感知する。
S304:端末は、センサが感知した遠隔操作される装置の状態変化に従って、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に成功したかどうかを判定する。
任意で、端末は、端末を水平方向及び鉛直方向に回転させるよう構成された回転装置を含む。端末に格納された赤外線コードライブラリから遠隔操作される装置用の赤外線コードを端末が選択する段階の前に、本方法はさらに、端末に対する遠隔操作される装置の空間角座標を端末が決定する段階を含み、選択した赤外線コードに従って端末が遠隔操作される装置に赤外線信号を送信する段階は、端末が送信した赤外線信号が遠隔操作される装置に向くように、決定した空間角座標に従って端末を回転させるよう回転装置を端末が制御する段階を含む。
任意で、端末に対する遠隔操作される装置の空間角座標を端末が決定する段階は、端末を水平方向及び鉛直方向に回転させるよう端末が回転装置を制御して、回転プロセスの予め設定した時間間隔ごとに、予め設定した水平角及び鉛直角ごとに、又は複数の予め設定した空間角で別々に写真を撮影し、撮影した写真ごとに、写真を撮影した際の端末のピッチ角及び水平角を記録する段階と、端末が、撮影した写真から遠隔操作される装置の写真を判定し、判定した遠隔操作される装置の写真から遠隔操作される装置が中心に存在する写真を判定する段階と、遠隔操作される装置が中心に存在する写真に対応する端末の記録したピッチ角及び水平角を、端末に対する遠隔操作される装置の空間角座標として端末が用いる段階とを含む。
任意で、撮影した写真から遠隔操作される装置の写真を端末が判定する段階は、撮影した各写真の中の撮影された物体の外観特性値を端末が抽出し、抽出した外観特性値を端末に格納された遠隔操作される装置の外観特性値と比較し、撮影された物体の外観特性値が格納された遠隔操作される装置の外観特性値と一致する写真を、遠隔操作される装置の写真として用いる段階を含む。
任意で、遠隔操作される装置の感知された状態変化に従って、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に成功したかどうかを端末が判定する段階は、動作感知情報に従って遠隔操作される装置の状態変化を端末が判定する段階であって、動作感知情報は、遠隔操作される装置が赤外線信号を受信した後に生じる遠隔操作される装置の感知された状態変化によって、センサにより取得される情報である、段階と、判定した遠隔操作される装置の状態変化が赤外線信号により示される動作と一致する場合には、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に成功したと端末が判定する段階、又は判定した遠隔操作される装置の状態変化が赤外線信号により示される動作と一致しない場合には、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に失敗したと端末が判定する段階を含む。任意で、センサは音センサ及び/又はカメラを含む。
図4は、本発明のある実施形態による赤外線遠隔操作に関する第2のペアリング方法のフローチャートである。この方法では、赤外線遠隔操作機能を有する端末は、端末を水平方向及び鉛直方向に回転させるよう構成された回転装置を含む。図4に示されるように、本方法は以下の段階を含む。
S401:端末を回転させるよう回転装置を制御するプロセスにおいて、端末は、端末周辺の遠隔操作される装置に関し、端末に対する遠隔操作される各装置の空間角座標を決定する。
S402:端末は、端末が送信した赤外線信号が当該空間角座標にある遠隔操作される装置に向くように、空間角座標に従って端末を回転させるよう、決定した空間角座標のセットごとに回転装置を制御し、遠隔操作される装置とペアリングを確立するように、空間角座標にある遠隔操作される装置に赤外線信号を送信する。
任意で、端末周辺の遠隔操作される装置に関し、端末に対する遠隔操作される各装置の空間角座標を端末が決定する段階は、端末が、端末を水平方向及び鉛直方向に回転させるよう回転装置を制御して、回転プロセスにおいて予め設定した時間間隔ごとに、予め設定した水平角及び鉛直角ごとに、又は複数の予め設定した空間角で別々に写真を撮影し、撮影した写真ごとに、写真を撮影した際の端末のピッチ角及び水平角を記録する段階と、端末が、撮影した写真から遠隔操作される各装置の写真を判定して、遠隔操作される装置ごとに、遠隔操作される装置の写真から遠隔操作される装置が中心に存在する写真を判定する段階と、遠隔操作される装置ごとに、遠隔操作される装置が中心に存在する写真に対応する記録したピッチ角及び水平角を、端末が端末に対する遠隔操作される装置の空間角座標として用いる段階とを含む。
任意で、撮影した写真から遠隔操作される各装置の写真を端末が選択する段階は、撮影した写真ごとに、写真内の撮影された物体の外観特性値を端末が抽出する段階と、写真内の撮影された物体から抽出した外観特性値を、端末に格納された赤外線方式で遠隔操作され得る装置の外観特性値と端末が比較して、撮影された物体の外観特性値が撮影された物体の格納された外観特性値と一致する写真を、遠隔操作される装置の写真として用いる段階とを含む。
任意で、撮影された物体の外観特性値が撮影された物体の格納された外観特性値と一致する写真を、遠隔操作される装置の写真として端末が用いる段階の後、決定した空間角座標のセットごとに、端末が空間角座標にある遠隔操作される装置とペアリングを確立する段階の前に、本方法はさらに、撮影された物体の外観特性値が撮影された物体の格納された外観特性値と一致する写真内の撮影された物体の外観特性値に従って、写真内の遠隔操作される装置のタイプを判定する段階を含み、遠隔操作される装置とペアリングを確立するように、決定した空間角座標のセットごとに、端末が空間角座標にある遠隔操作される装置に赤外線信号を送信する段階は、空間角座標にある遠隔操作される装置のタイプに従って、決定した空間角座標のセットごとに端末が、端末に格納された赤外線コードライブラリから赤外線コードを選択する段階と、遠隔操作される装置とペアリングを確立するように、選択した赤外線コードに従って、端末が赤外線信号を遠隔操作される装置に送信する段階とを含む。
任意で、遠隔操作される装置とペアリングを確立するように、選択した赤外線コードに従って端末が赤外線信号を遠隔操作される装置に送信する段階は、赤外線信号を送信する段階の後に、遠隔操作される装置が赤外線信号を受信した後に生じる遠隔操作される装置の状態変化を、端末のセンサを用いて端末が感知する段階と、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に成功したかどうかを、センサが感知する遠隔操作される装置の状態変化に従って、端末が判定する段階とを含む。
任意で、センサが感知した遠隔操作される装置の状態変化に従って、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に成功したかどうかを端末が判定する段階は、動作感知情報に従って遠隔操作される装置の状態変化を端末が判定する段階であって、動作感知情報は、遠隔操作される装置が赤外線信号を受信した後に生じる遠隔操作される装置の感知された状態変化によって、センサにより取得される情報である、段階と、判定した遠隔操作される装置の状態変化が赤外線信号により示される動作と一致する場合には、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に成功したと端末が判定する段階、又は判定した遠隔操作される装置の状態変化が赤外線信号により示される動作と一致しない場合には、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に失敗したと端末が判定する段階を含む。任意で、センサは音センサ及び/又はカメラを含む。
具体的な実施形態1〜実施形態5を用いて、本発明の実施形態をさらに以下に示す。
[実施形態1]
実施形態1では、センサは音センサを含み、音センサはマイクであってよく、遠隔操作される装置はテレビであり、プロセッサは赤外線信号をテレビに送信するよう赤外線送信機を制御し、赤外線信号により示される動作は「電源投入」である。
送信機が赤外線信号を送信した後に、センサはテレビが発した音の変化を感知する。
1つの態様では、音が感知された場合、センサは対応する動作感知情報、例えば、音が感知されたことを示すのに用いられる音情報を取得し、この情報は1ビット情報の「1」であってよい。音が感知されたことを示すのに用いられ、センサにより送信される音情報の「1」を受信した後に、プロセッサは、遠隔操作される装置が「電源投入」の動作を実行したと判定し、遠隔操作される装置の状態変化が、赤外線信号により示される「電源投入」の動作と一致すると判定し、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に成功したと判定することが可能である。
別の態様では、無音が感知された場合、センサは対応する動作感知情報、例えば、無音が感知されたことを示すのに用いられる情報も取得することができる。音が感知されたことを示すのに用いられる音情報の「1」と異なり、無音が感知されたことを示すのに用いられる情報は「0」であってもよい。プロセッサは、無音が感知されたことを示すのに用いられる受信した情報に従って、遠隔操作される装置が、「電源投入」の動作を実行しなかったと判定し、遠隔操作される装置の状態変化が、赤外線信号により示される「電源投入」の動作と一致しないと判定し、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に失敗したと判定する。
あるいは、センサが取得する動作感知情報は、センサが感知する音の音特性情報であり、例えば、無音から有音への変化、小音量から大音量への変化、大音量から小音量への変化、又は有音から無音への変化である。
テレビが赤外線信号を受信した後に正しく「電源投入」の動作を実行した場合、センサは無音から有音への変化を感知し、取得した動作感知情報は、無音から有音への変化を示すのに用いられる音特性情報である。プロセッサは、無音から有音への変化を示すのに用いられてセンサにより送信される音特性情報に従って、テレビが「電源投入」の動作を実行したと判定し、これは赤外線信号により示される動作と一致するため、端末がテレビとのペアリング確立に成功したと判定する。
テレビが赤外線信号を受信する前に電源が入っていて、テレビが赤外線信号を受信した後に「音量ダウン」の動作を間違って実行した場合、センサは大音量から小音量への変化を感知し、取得した動作感知情報は、大音量から小音量への変化を示すのに用いられる音特性情報である。プロセッサは、大音量から小音量への変化を示すのに用いられてセンサにより送信される音特性情報に従って、テレビが「音量ダウン」の動作を実行したと判定し、これは赤外線信号により示される動作と一致しないため、端末がテレビとのペアリング確立に失敗したと判定する。
[実施形態2]
実施形態2では、センサはカメラを含み、遠隔操作される装置はエアコンであり、プロセッサは赤外線信号をエアコンに送信するよう赤外線送信機を制御し、赤外線信号により示される動作は「電源投入」である。
送信機が赤外線信号を発した後に、センサはエアコンのエアデフレクタの状態変化を感知する。
1つの態様において、センサとして働くカメラが、閉状態から開状態へのエアコンのエアデフレクタの変化をキャプチャした場合、カメラは対応する動作感知情報、例えば、閉状態から開状態へのエアデフレクタの変化がキャプチャされたことを示すのに用いられる情報を取得し、この情報は1ビット情報の「1」であってよい。閉状態から開状態へのエアデフレクタの変化を示すのに用いられ、センサにより送信される「1」の情報を受信した後に、プロセッサは、遠隔操作される装置として働くエアコンが「電源投入」の動作を実行したと判定し、遠隔操作される装置の状態変化が、赤外線信号により示される「電源投入」の動作と一致すると判定し、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に成功したと判定することが可能である。
別の態様では、センサとして働くカメラが、閉状態から開状態へのエアコンのエアデフレクタの変化をキャプチャしなかった場合、例えば、エアコンのエアデフレクタが静止したままである場合、センサは対応する動作感知情報、例えば、閉状態から開状態へのエアコンのエアデフレクタの変化がキャプチャされなかったことを示すのに用いられる情報も取得することが可能である。閉状態から開状態へのエアデフレクタの変化がキャプチャされたことを示すのに用いられる「1」の情報と異なり、閉状態から開状態へのエアコンのエアデフレクタの変化がキャプチャされなかったことを示すのに用いられる情報は、「0」であってもよい。プロセッサは、閉状態から開状態へのエアコンのエアデフレクタの変化がキャプチャされなかったことを示すのに用いられる受信した情報に従って、遠隔操作される装置として働くエアコンが「電源投入」の動作を実行しなかったと判定し、遠隔操作される装置の状態変化が、赤外線信号により示される「電源投入」の動作と一致しないと判定し、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に失敗したと判定する。
[実施形態3]
実施形態3では、センサは音センサ及びカメラを含み、遠隔操作される装置はテレビであり、プロセッサは赤外線信号をテレビに送信するよう赤外線送信機を制御し、赤外線信号により示される動作は「電源投入」である。
送信機が赤外線信号を発した後に、テレビが発する音をセンサ内の音センサが感知し、対応する第1の動作感知情報を取得し、取得した第1の動作感知情報をプロセッサに送信する。第1の動作感知情報を取得するための方法に関しては、実施形態1を参照することが可能であり、詳細はここで再度説明しない。
送信機が赤外線信号を発した後に、センサ内のカメラはテレビ画面を撮影し、テレビ画面の明度変化を感知し、撮影結果に従って対応する第2の動作感知情報を取得し、取得した第2の動作感知情報をプロセッサに送信する。
具体的には、暗状態から明状態へのテレビ画面の変化がキャプチャされた場合、カメラは対応する第2の動作感知情報、例えば、暗状態から明状態への画面の変化がキャプチャされたことを示すのに用いられる情報を取得し、この情報は1ビット情報の「1」であってよい。暗状態から明状態へのテレビ画面の変化がキャプチャされなかった場合、例えば、テレビ画面が暗状態のままである場合、カメラは対応する第2の動作感知情報、例えば、暗状態から明状態への画面の変化がキャプチャされなかったことを示すのに用いられる情報を取得する。暗状態から明状態への画面の変化がキャプチャされたことを示すのに用いられる「1」の情報と異なり、暗状態から明状態への画面の変化がキャプチャされなかったことを示すのに用いられる情報は、「0」であってもよい。
プロセッサは、音センサから受信した第1の動作感知情報と、カメラから受信した第2の動作感知情報とに従って、テレビが実行した操作を総合的に判定する。
例えば、比較的厳しい判定基準に従い、プロセッサは、第1の動作感知情報及び第2の動作感知情報が両方とも、暗状態から明状態への画面の変化を示すという条件下で、テレビが「電源投入」の動作を実行したと判定してもよく、第1の動作感知情報及び第2の動作感知情報のどちらか又はどちらも、暗状態から明状態への画面の変化を示さないという条件下で、テレビが「電源投入」の動作を実行しなかったと判定してもよい。
あるいは、比較的緩やかな判定基準に従い、プロセッサは、第1の動作感知情報及び第2の動作感知情報のどちらか又は両方とも、暗状態から明状態への画面の変化を示すという条件下で、テレビが「電源投入」の動作を実行したと判定してもよく、第1の動作感知情報及び第2の動作感知情報のどちらも、暗状態から明状態への画面の変化を示さないという条件下で、テレビが「電源投入」の動作を実行しなかったと判定してもよい。
テレビが「電源投入」の動作を実行したとプロセッサが判定した場合、プロセッサは、テレビの状態変化が赤外線信号により示される「電源投入」の動作と一致すると判定し、端末がテレビとのペアリング確立に成功したと判定するが、他の場合には、端末がテレビとのペアリング確立に失敗したと判定する。
本発明の実施形態において、端末が遠隔操作される装置とペアリングを自動的に確立するための解決手段が、実施形態4及び実施形態5を用いて以下に示される。
[実施形態4]
図5は、本発明の実施形態1による、赤外線遠隔操作機能を有する端末と遠隔操作される装置との間のペアリングに関する概略図である。図5に示されるように、端末Aには、カメラ、マイク、及び赤外線送信機が設けられており、端末Aは携帯電話であってよい。
端末Aはホルダにはめ込まれてよく、ホルダは回転装置Bにあって、端末Aを固定するよう構成される。
回転装置Bは、命令を介し端末Aと通信し、端末Aにより送信された命令を回転動作に変換し、端末Aを水平方向及び鉛直方向に回転させることが可能である。
回転プロセスでは、端末Aは、周辺の遠隔操作される各装置Cの空間角座標を決定し、決定した遠隔操作される装置Cの空間角座標に端末を向けるよう、回転装置Bに命令を用いて命令する。
遠隔操作される装置Cの空間角座標の方向に回転した後に、端末Aは、赤外線送信機を用いて赤外線信号を遠隔操作される装置Cに送信し、端末のカメラ又はマイクなどのセンサを用いて、遠隔操作される装置Cの状態変化を感知する。
遠隔操作される装置Cが、端末Aにより送信される赤外線信号を受信した場合、遠隔操作される装置Cが正しく応答できるならば、遠隔操作される装置Cは赤外線信号により示される動作を実行する。例えば、赤外線信号が電源投入を示し、且つ遠隔操作される装置Cがテレビであるならば、遠隔操作される装置Cが正しく応答する場合、遠隔操作される装置Cの画面が暗状態から明状態に変わる。端末Aのカメラは、暗状態から明状態への遠隔操作される装置Cの画面の変化をキャプチャし、端末Aは、端末Aが遠隔操作される装置Cとのペアリング確立に成功したと判定する。
[実施形態5]
図6は、本発明の実施形態5による、赤外線遠隔操作機能を有する端末と遠隔操作される装置との間のペアリングに関するフローチャートである。図6に示されるように、プロセスは以下の段階を含む。
S601:端末Aを回転装置Bに配置する。
S602:端末Aの電源を入れる。
S603:端末Aは徐々に回転し、回転装置Bの起点から終点へと移動する。
S604:端末Aは、回転プロセスにおいて特定の角度ごとに写真を撮影し、各写真の空間角座標を記録する。
S605:端末Aは、遠隔操作される装置を含む可能性がある写真を撮影した写真から選択する。
S606:端末Aは、同じ遠隔操作される装置を含んだ写真から、遠隔操作される装置が中心に存在する写真を選択し、その写真を撮影した際の端末Aの水平角及びピッチ角を、遠隔操作される装置の空間角座標として用いる。
S607:端末Aは、第1の遠隔操作される装置の座標を読み取り、座標が示す方向に端末Aを回転させる命令を回転装置Bに送信する。
S608:端末Aは赤外線コードライブラリに照会し、特定のモデルの遠隔操作命令(例えば、電源投入)を遠隔操作される装置に送信する。
S609:端末Aのカメラが、遠隔操作される装置の動作に関する写真を撮影し、端末Aのマイクが、遠隔操作される装置の動作に関する音を記録する。
S610:端末Aは、遠隔操作される装置が正しく応答したかどうかを判定する。正しく応答した場合には、段階S615を実行する。そうでなければ、段階S611を実行する。
S611:端末Aは、赤外線コードライブラリが遠隔操作される装置のためにトラバースされたかどうかを判定する。トラバースされた場合には、段階S613を実行する。そうでなければ、段階S612を実行する。
S612:端末Aは赤外線コードライブラリに照会し、次のモデルの遠隔操作命令(例えば、電源投入)を遠隔操作される装置に送信する。その後、段階S609を実行する。
S613:端末Aは、次の遠隔操作される装置が存在するかどうかを判定する。存在する場合には、段階S614を実行する。そうでなければ、プロセスを終了する。
S614:端末Aは、次の遠隔操作される装置の座標を読み取り、座標が示す方向に端末Aを回転させる命令を回転装置Bに送信する。
S615:端末Aは、端末Aが遠隔操作される装置とのペアリング確立に成功したと判定する。その後、段階S613を実行する。
最後に、本発明の実施形態は、赤外線遠隔操作機能を有する端末と、赤外線遠隔操作のためのペアリング方法とを提供する。赤外線信号を遠隔操作される装置に送信した後に、端末は、端末に内蔵された又は端末に接続されたセンサを用いて、遠隔操作される装置の動作を感知する。また端末は、遠隔操作される装置の感知された状態変化に従って、端末が遠隔操作される装置とのペアリング確立に成功したかどうかを判定する。端末が遠隔操作される装置とペアリングを自動的に確立するための解決手段が提供され、インテリジェントな遠隔操作の間のペアリングプロセスについて自動化の程度が改善される。
本発明の実施形態は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供されてよいことを、当業者であれば理解するであろう。したがって、本発明は、ハードウェア専用の実施形態、ソフトウェア専用の実施形態、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによる実施形態の形式を用いることが可能である。さらに、本発明は、コンピュータが使えるプログラムコードを含んだ1つ又は複数のコンピュータが使える記憶媒体(限定されないが、ディスクメモリ、CD−ROM、光メモリなどを含む)上に実装されるコンピュータプログラム製品の形式を用いてもよい。
本発明は、本発明の実施形態に従い、方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品に関するフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明されている。コンピュータプログラム命令は、フローチャート及び/又はブロック図における、各プロセス及び/又は各ブロックを実装するのに用いられてよく、あるいは、フローチャート及び/又はブロック図における、あるプロセス及び/又はあるブロックの組み合わせを実装するのに用いられてもよいことを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又はその他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供して機械を生み出すことが可能であり、これにより、その他のプログラマブルデータ処理装置のコンピュータ又はプロセッサにより実行される命令は、フローチャートにおける1つ又は複数のプロセス、及び/又はブロック図における1つ又は複数のブロックに特定の機能を実装する装置を生み出す。
コンピュータ又はその他のプログラマブルデータ処理装置に、特定の方法で働くよう命令することができるこれらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ可読メモリに格納されることも可能であり、これにより、コンピュータ可読メモリに格納された命令は、命令装置を含む製品を生み出す。命令装置は、フローチャートにおける1つ又は複数のプロセス、及び/又はブロック図における1つ又は複数のブロックに特定の機能を実装する。
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理装置上にロードされることも可能であり、その結果、一連の動作及び段階がコンピュータ又は別のプログラマブル装置上で実行され、これによりコンピュータ実装処理を生み出す。したがって、コンピュータ又は別のプログラマブル装置上で実行される命令は、フローチャートにおける1つ又は複数のプロセス、及び/又はブロック図における1つ又は複数のブロックに特定の機能を実装する段階を提供する。
本発明のいくつかの好ましい実施形態が説明されているが、当業者は、基本的な発明のコンセプトを習得すれば、これらの実施形態に変更及び修正を加えることができる。したがって、以下の特許請求の範囲は、本発明の範囲内に含まれる例示的な実施形態並びに全ての変更及び修正を包含するものと解釈されるよう意図されている。
当業者であれば、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明に様々な修正及び変形を加え得ることが明らかである。本発明は、これらの修正及び変形が、以下の特許請求の範囲及びその均等な技術により規定される保護範囲内に含まれるならば、これらの修正及び変形を包含するよう意図されている。
第1の態様に関連して、第1の可能な実装態様では、端末はさらに回転装置を含む。回転装置は、プロセッサの制御の下で、端末を水平方向及び鉛直方向に回転させるよう構成される。プロセッサはさらに、赤外線送信機が赤外線信号を遠隔操作される装置に発する前に、端末に対する遠隔操作される装置の空間角座標を決定し、端末が送信した赤外線信号が遠隔操作される装置に向くように、決定した空間角座標に従って端末を回転させるべく回転装置を制御するよう構成される。端末が送信した赤外線信号が遠隔操作される装置に向くように、回転装置が端末を回転させた後に、プロセッサは特に、プロセッサが選択した赤外線コードに従って、赤外線信号を遠隔操作される装置に送信すべく赤外線送信機を制御するよう構成される。
RF回路1005は、情報受信プロセス及び情報送信プロセスの間に又は通話プロセスの間に、信号を受信及び送信するよう構成されることが可能である。具体的には、RF回路1005は基地局からダウンリンク情報を受信し、次に処理するためにダウンリンク情報をプロセッサ1002に送り、アップリンクデータを基地局に送信する。一般的にRF回路は、限定されないが、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器(Low Noise Amplifier、LNA)、及びデュプレクサを含む。さらに、RF回路1005は、無線通信を用いてネットワーク及び別の装置と通信することも可能である。無線通信はあらゆる通信規格又は通信プロトコルを用いることができ、それらには、限定されないが、移動体通信用グローバルシステム(Global System of Mobile communication、GSM(登録商標))、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、広帯域符号分割多重接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)、電子メール、ショートメッセージングサービス(Short Messaging Service、SMS)などが含まれる。
任意で、図1bに示されるように、端末10はさらに回転装置1006を含み、プロセッサ1002の制御の下で、回転装置1006は端末10を水平方向及び鉛直方向に回転させる。回転装置1006は端末10から取り外すことが可能である、又は回転装置1006は納品前に端末10に固定して取り付けられている。