JP2017536380A - 15−hepeを含む組成物、およびそれを用いて線維症を処置または防止する方法 - Google Patents

15−hepeを含む組成物、およびそれを用いて線維症を処置または防止する方法 Download PDF

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Abstract

本開示は、15−HEPEを含む組成物、ならびにその必要のある対象において線維症を処置および/または防止するためにそれを使用する方法、を提供する。【選択図】図1

Description

優先権の主張
本出願は、その全内容が参照により本明細書に組み込まれる2014年12月2日に出願された米国仮特許出願第62/086,535号に対する優先権を主張する。
本開示は、組成物、製剤、およびその必要のある対象に15−ヒドロキシエイコサペンタエン酸(15−HEPEまたは15−OHEPAとも呼称される)を含む医薬組成物を投与することによって線維症(例えば、肝線維症)を処置または防止する方法、を提供する。
線維症は、器官または組織における過剰な結合組織の形成を特徴とする。典型的には、線維症は、器官または組織の損傷に応答して発生する。そのプロセスが結合組織分子の架橋を含み得るため、線維症を逆転させるための有効な治療法は極めて稀少である。予防療法は長らく理論化されていたが、これまでのところ、線維症のメカニズムは複雑過ぎて克服できないと判明している。これまでに、例えば、FDAが承認した肝線維症の治療法は存在せず、過去20年にわたって、一握りの提案された治療法だけが有望であった。例えば、Schuppan and Kim,J.Clin.Invest.,vol.123(5),ページ1887−1901(2013)を参照のこと。
従って、線維症を処置および/または防止するための改善された治療法が必要とされている。
一部の実施形態において、本開示は、その必要のある対象において線維症を処置および/または防止する方法であって15−HEPEを含む組成物を対象に投与することを含む方法を提供する。
一部の実施形態において、本開示は、線維症治療を受けている対象において線維症を処置する方法であって15−HEPEを含む組成物を対象に投与することを含む方法を提供する。
一部の実施形態において、本開示は、その必要のある対象において線維症を処置および/または防止するための組成物であって有効量の15−HEPEを含む組成物を提供する。
一部の実施形態において、本開示は、対象において線維症を処置および/または防止するための医薬の製造における15−HEPEの使用を提供する。
本明細書に開示される技術の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
図1は、出生後にステプトゾトシン(steptozotocin)を単回投与され、高脂肪食を4週間与えられ、その後、ビヒクル、テルミサルタン(2−(4−{[4−メチル−6−(1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−1−イル]メチル}フェニル)安息香酸;MICARDIS(登録商標)とも呼称される)、15−ヒドロキシエイコサ−8(Z),11(Z),13(E)−トリエン酸(15−HETrE)、または15−HEPEで8週間処置されたマウスについての血清トリグリセリドの差異を示す。
図2は、出生後にステプトゾトシンを単回投与され、高脂肪食を4週間与えられ、その後、ビヒクル、テルミサルタン、15−HETrE、または15−HEPEで8週間処置されたマウスについての超低密度リポタンパク質(VLDL)レベルの差異を示す。
図3は、出生後にステプトゾトシンを単回投与され、高脂肪食を4週間与えられ、その後、ビヒクル、テルミサルタン、15−HETrE、または15−HEPEで8週間処置されたマウスについての低密度リポタンパク質(LDL)レベルの差異を示す。
図4は、出生後にステプトゾトシンを単回投与され、高脂肪食を4週間与えられ、その後、ビヒクル、テルミサルタン、15−HETrE、または15−HEPEで8週間処置されたマウスについての総コレステロールレベルの差異を示す。
図5は、出生後にステプトゾトシンを単回投与され、高脂肪食を4週間与えられ、その後、ビヒクル、テルミサルタン、15−HETrE、または15−HEPEで8週間処置されたマウスについてのヒドロキシプロリンレベルの差異を示す。
図6は、出生後にステプトゾトシンを単回投与され、高脂肪食を4週間与えられ、その後、ビヒクル、テルミサルタン、15−HETrE、または15−HEPEで8週間処置されたマウスについての血漿アラニントランスアミナーゼ(ALT)レベルの差異を示す。
図7Aは、出生後にステプトゾトシンを単回投与され、高脂肪食を4週間与えられ、その後、ビヒクルで8週間処置されたマウスにおけるコラーゲン形成を示す組織像(シリウスレッド染色、200倍)を示す。 図7Bは、出生後にステプトゾトシンを単回投与され、高脂肪食を4週間与えられ、その後、テルミサルタンで8週間処置されたマウスにおけるコラーゲン形成を示す組織像(シリウスレッド染色、200倍)を示す。 図7Cは、出生後にステプトゾトシンを単回投与され、高脂肪食を4週間与えられ、その後、15−HEPEで8週間処置されたマウスにおけるコラーゲン形成を示す組織像(シリウスレッド染色、200倍)を示す。 図7Dは、図7A〜図7Cの組織サンプルにおいて観察されたシリウスレッド染色の程度をグラフで示す。
図8Aは、出生後にステプトゾトシンを単回投与され、高脂肪食を4週間与えられ、その後、ビヒクルで8週間処置されたマウスから得られた肝組織の組織像(ヘマトキシリン・エオシン染色、200倍)を示す。 図8Bは、出生後にステプトゾトシンを単回投与され、高脂肪食を4週間与えられ、その後、テルミサルタンで8週間処置されたマウスから得られた肝組織の組織像(ヘマトキシリン・エオシン染色、200倍)を示す。 図8Cは、出生後にステプトゾトシンを単回投与され、高脂肪食を4週間与えられ、その後、15−HEPEで8週間処置されたマウスから得られた肝組織の組織像(ヘマトキシリン・エオシン染色、200倍)を示す。 図8Dは、出生後にステプトゾトシンを単回投与され、高脂肪食を4週間与えられ、その後、ビヒクル、テルミサルタン、15−HETrE(低用量または高用量)、または15−HEPE(低用量または高用量)で8週間処置されたマウスについてのNAFLD活動性スコア(NAS)を示す。
図9は、ビヒクル、テルミサルタンおよびEPAと比較した、マウスモデルにおける4週間後の15−HEPEの効果を示す。
図10は、100μg/mlのAs 15−HEPEによるTGFβ誘導性αSMA産生の阻害を示す。
図11は、未処置の動物と比較した、500mg/kgの15−HEPE(DS102)を7日間投与した動物における肝臓および肺の15−HEPE濃度を示す。
本開示は、15−HEPEを含む組成物、ならびにその必要のある対象において線維症を処置および/または防止するためにそれを使用する方法、を提供する。
15−ヒドロキシ−エイコサ−5,8,11,13,17−ペンタエン酸は、式(I)に示される一般構造を有する、官能化された脂肪酸である。
Figure 2017536380
15−HEPEは、当技術分野で公知の方法に従ってエイコサペンタエン酸(EPA)から合成できる。本明細書で使用される場合、用語「15−HEPE」は、その遊離酸形態の15−HEPE(例えば、15−ヒドロキシ−エイコサ−5,8,11,13,17−ペンタエン酸;式(I)においてR=R’=H)および/またはその誘導体(式(I)と一致する医薬的に許容されるエステル(R≠H)、コンジュゲート、または塩(Rがイオンである)など)、あるいは前述のいずれかの混合物、を指してよい。15−HEPEの誘導体(例えば、R≠Hおよび/またはR’≠H)が代わりに使用されてもよい。一部の実施形態において、15−HEPEは、遊離酸形態(すなわち、R=H)で使用される。あるいは、本開示の特定の実施形態では、15−HEPEの医薬的に許容されるエステルまたは塩が使用される。一部の実施形態において、15−HEPEは、メチルエステル(R=CH)またはエチルエステル(R=CHCH)の形態などのC1〜4アルキルエステル形態である。15−HEPEはキラル分子であり、15(S)−または15(R)−のエナンチオマー形態で、鏡像異性的に濃縮された形態で、あるいはラセミ混合物として、使用されてよい。本明細書で使用される場合、「15−HEPE」は、このような形態を全て包含し、立体特異性に関して制限はない。別の実施形態において、15−HEPEは、15(S)形態:15(S)−ヒドロキシ−(5Z,8Z,11Z,13E,17Z)−エイコサペンタエン酸、またはその誘導体、を含む。一部の実施形態において、15−HEPEは、エチルエステルの形態で使用されてよい。
本明細書で使用される場合、「EPA」は、20:5n−3、ω−3脂肪酸としても知られるエイコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン酸を指す。EPAは、商業的供給源を通じて容易に入手できる。
従って、本開示の一態様では、対象において線維症を処置および/または防止する方法であって15−HEPEを含む組成物の治療有効量を対象に投与することを含む方法が提供される。
本開示は、線維症の処置および/または防止に使用するための15−HEPE、または15−HEPEを含む組成物、を提供する。
本開示は、線維症を処置および/または防止するための医薬の製造における15−HEPE、または15−HEPEを含む組成物、の使用を提供する。
別の態様では、本開示は、治療有効量の15−HEPEを含む医薬組成物を提供する。15−HEPEは、本明細書に記載されるような医薬組成物ならびに方法および使用において唯一の有効成分(例えば、API)であってよい。15−HEPEは、唯一の有効成分であってよい。あるいは、15−HEPEは、線維症を処置および/または防止するための別の薬剤または薬剤(複数)と、共製剤化(co-formulation)または同時投与のために組み合わされてもよい。追加的な活性薬剤または活性薬剤(複数)が使用される場合、15−HEPEは単一の投与単位として共製剤化されてよいか、または15−HEPEおよび追加的な線維症治療薬が、協調投与、組み合わせ投与または同時投与のための2つ〜複数の投与単位として製剤化されてよい。
本開示はまた、15−HEPEの製剤、および15−HEPEを含む製剤、ならびに線維症を処置および/または防止するためにこれらの製剤を使用する方法、も提供する。
本開示はさらに、15−HEPEを含む経口送達用医薬組成物を提供する。この組成物は、医薬的に許容される賦形剤を含んでよい。15−HEPEは、本明細書で説明されるような任意の形態であってよい。15−HEPEは、約50mg〜約3000mg存在してよい。
15−ヒドロキシエイコサペンタエン酸(15−HEPE)
一実施形態において、本開示の組成物は、15−HEPEを有効成分として含む。15−HEPEは、当技術分野で公知の方法(酵素15−リポキシゲナーゼへのエイコサペンタエン酸の曝露など)によって合成できるエイコサペンタエン酸(EPA)の代謝物である15−ヒドロキシエイコサペンタエン酸の略称である。本明細書で使用される場合、用語「15−HEPE」は、その遊離酸形態の15−HEPE(例えば、15−ヒドロキシエイコサペンタエン酸)および/またはその医薬的に許容されるエステル、コンジュゲートもしくは塩、あるいは前述のいずれかの混合物、を指す。15−HEPEの誘導体が代わりに使用されてもよいが、但し、これには、15−HEPEの水酸基を欠いた誘導体化合物は何ら含まれない。本文脈において用語「医薬的に許容される」は、問題になっている物質が対象に対する許容不能な毒性または組成物の他の成分との許容不能な相互作用を生じさせないということを意味する。
一実施形態において、15−HEPEは、エステルの形態(本明細書ではE−15−HEPEまたはエチル−15−HEPEとも呼称される)である。別の実施形態において、15−HEPEは、15−HEPEのC〜Cアルキルエステルを含む。別の実施形態において、15−HEPEは、15−HEPEメチルエステル、15−HEPEプロピルエステル、または15−HEPEブチルエステルを含む。さらに別の実施形態において、15−HEPEは、光学活性な15(S)−ヒドロキシ−(5Z,8Z,11Z,13E,17Z)−エイコサペンタエン酸を含む。この異性体は、上述の形態のいずれかで使用されてよい。
別の実施形態において、15−HEPEは、15−HEPEリチウム、15−HEPEのモノグリセリド、ジグリセリドもしくはトリグリセリド、または15−HEPEの任意の他のエステルもしくは塩、または15−HEPEの遊離酸形態を含む。
様々な実施形態において、本開示は、15−HEPEを含む医薬組成物(例えば、経口送達用組成物)を提供する。一実施形態において、組成物は、治療有効量の15−HEPEを含む。一実施形態において、医薬組成物は、約0.1重量%〜約99重量%、約1重量%〜約95重量%、約5重量%〜約90重量%の15−HEPEを含む。
一実施形態において、医薬組成物は、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%または少なくとも約90重量%の15−HEPEを含む。一実施形態において、医薬組成物は、少なくとも約50重量%、少なくとも約60重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%または少なくとも約90重量%の15−HEPEを含む。
別の実施形態において、15−HEPEは、約1mg〜約10,000mg、25mg〜約7500mg、約25mg〜約5000mg、約50mg〜約5000mg、約50mg〜約3000mg、約75mg〜約2500mg、または約100mg〜約1000mg、例えば約25mg、約50mg、約75mg、約100mg、約125mg、約150mg、約175mg、約200mg、約225mg、約250mg、約275mg、約300mg、約325mg、約350mg、約375mg、約400mg、約425mg、約450mg、約475mg、約500mg、約525mg、約550mg、約575mg、約600mg、約625mg、約650mg、約675mg、約700mg、約725mg、約750mg、約775mg、約800mg、約825mg、約850mg、約875mg、約900mg、約925mg、約950mg、約975mg、約1000mg、約1025mg、約1050mg、約1075mg、約1100mg、約1025mg、約1050mg、約1075mg、約1200mg、約1225mg、約1250mg、約1275mg、約1300mg、約1325mg、約1350mg、約1375mg、約1400mg、約1425mg、約1450mg、約1475mg、約1500mg、約1525mg、約1550mg、約1575mg、約1600mg、約1625mg、約1650mg、約1675mg、約1700mg、約1725mg、約1750mg、約1775mg、約1800mg、約1825mg、約1850mg、約1875mg、約1900mg、約1925mg、約1950mg、約1975mg、約2000mg、約2025mg、約2050mg、約2075mg、約2100mg、約2125mg、約2150mg、約2175mg、約2200mg、約2225mg、約2250mg、約2275mg、約2300mg、約2325mg、約2350mg、約2375mg、約2400mg、約2425mg、約2450mg、約2475mg、約2500mg、約2525mg、約2550mg、約2575mg、約2600mg、約2625mg、約2650mg、約2675mg、約2700mg、約2725mg、約2750mg、約2775mg、約2800mg、約2825mg、約2850mg、約2875mg、約2900mg、約2925mg、約2950mg、約2975mg、約3000mg、約3025mg、約3050mg、約3075mg、約3100mg、約3125mg、約3150mg、約3175mg、約3200mg、約3225mg、約3250mg、約3275mg、約3300mg、約3325mg、約3350mg、約3375mg、約3400mg、約3425mg、約3450mg、約3475mg、約3500mg、約3525mg、約3550mg、約3575mg、約3600mg、約3625mg、約3650mg、約3675mg、約3700mg、約3725mg、約3750mg、約3775mg、約3800mg、約3825mg、約3850mg、約3875mg、約3900mg、約3925mg、約3950mg、約3975mg、約4000mg、約4025mg、約4050mg、約4075mg、約4100mg、約4125mg、約4150mg、約4175mg、約4200mg、約4225mg、約4250mg、約4275mg、約4300mg、約4325mg、約4350mg、約4375mg、約4400mg、約4425mg、約4450mg、約4475mg、約4500mg、約4525mg、約4550mg、約4575mg、約4600mg、約4625mg、約4650mg、約4675mg、約4700mg、約4725mg、約4750mg、約4775mg、約4800mg、約4825mg、約4850mg、約4875mg、約4900mg、約4925mg、約4950mg、約4975mg、約5000mg、約5025mg、約5050mg、約5075mg、約5100mg、約5125mg、約5150mg、約5175mg、約5200mg、約5225mg、約5250mg、約5275mg、約5300mg、約5325mg、約5350mg、約5375mg、約5400mg、約5425mg、約5450mg、約5475mg、約5500mg、約5525mg、約5550mg、約5575mg、約5600mg、約5625mg、約5650mg、約5675mg、約5700mg、約5725mg、約5750mg、約5775mg、約5800mg、約5825mg、約5850mg、約5875mg、約5900mg、約5925mg、約5950mg、約5975mg、約6000mg、約6025mg、約6050mg、約6075mg、約6100mg、約6125mg、約6150mg、約6175mg、約6200mg、約6225mg、約6250mg、約6275mg、約6300mg、約6325mg、約6350mg、約6375mg、約6400mg、約6425mg、約6450mg、約6475mg、約6500mg、約6525mg、約6550mg、約6575mg、約6600mg、約6625mg、約6650mg、約6675mg、約6700mg、約6725mg、約6750mg、約6775mg、約6800mg、約6825mg、約6850mg、約6875mg、約6900mg、約6925mg、約6950mg、約6975mg、約7000mg、約7025mg、約7050mg、約7075mg、約7100mg、約7125mg、約7150mg、約7175mg、約7200mg、約7225mg、約7250mg、約7275mg、約7300mg、約7325mg、約7350mg、約7375mg、約7400mg、約7425mg、約7450mg、約7475mg、約7500mg、約7525mg、約7550mg、約7575mg、約7600mg、約7625mg、約7650mg、約7675mg、約7700mg、約7725mg、約7750mg、約7775mg、約7800mg、約7825mg、約7850mg、約7875mg、約7900mg、約7925mg、約7950mg、約7975mg、約8000mg、約8025mg、約8050mg、約8075mg、約8100mg、約8125mg、約8150mg、約8175mg、約8200mg、約8225mg、約8250mg、約8275mg、約8300mg、約8325mg、約8350mg、約8375mg、約8400mg、約8425mg、約8450mg、約8475mg、約8500mg、約8525mg、約8550mg、約8575mg、約8600mg、約8625mg、約8650mg、約8675mg、約8700mg、約8725mg、約8750mg、約8775mg、約8800mg、約8825mg、約8850mg、約8875mg、約8900mg、約8925mg、約8950mg、約8975mg、約9000mg、約9025mg、約9050mg、約9075mg、約9100mg、約9125mg、約9150mg、約9175mg、約9200mg、約9225mg、約9250mg、約9275mg、約9300mg、約9325mg、約9350mg、約9375mg、約9400mg、約9425mg、約9450mg、約9475mg、約9500mg、約9525mg、約9550mg、約9575mg、約9600mg、約9625mg、約9650mg、約9675mg、約9700mg、約9725mg、約9750mg、約9775mg、約9800mg、約9825mg、約9850mg、約9875mg、約9900mg、約9925mg、約9950mg、約9975mg、または約10,000mg、という量で本開示の組成物中に存在する。
一実施形態において、本開示の組成物中に存在する15−HEPEは、少なくとも90重量%の15−HEPEを含む。15−HEPE組成物は、さらに高純度の15−HEPE(例えば、少なくとも95重量%の15−HEPEまたは少なくとも97重量%の15−HEPE)を含んでよく、ここで15−HEPEは、本明細書に記載されるような15−HEPEの任意の形態である。15−HEPEの純度は、本明細書に提示される15−HEPEの説明のいずれかによってさらに定義できる(例えば不純物プロファイル)。
上記では、医薬組成物中の15−HEPEの量およびその純度が説明されている。必須脂肪酸の性質およびその合成は、必須脂肪酸代謝カスケード中の他の必須脂肪酸に由来する部分を15−HEPE組成物が含む可能性があるというようなものである。
一実施形態において、本開示の組成物は、約10重量%以下、約9重量%以下、約8重量%以下、約7重量%以下、約6重量%以下、約5重量%以下、約4重量%以下、約3重量%以下、約2重量%以下、約1重量%以下または約0.5重量%以下の他のω−3脂肪酸(αリノレン酸、ステアリドン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)またはそれらの誘導体を含む)を含む。他の実施形態では、このような他のω−3脂肪酸は、実質的に全く、または全く、存在しない。
別の実施形態において、15−HEPEは、本開示の組成物中に存在する全ての脂肪酸の少なくとも約60重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約90重量%、少なくとも約95重量%、少なくとも約97重量%、少なくとも約98重量%、少なくとも約99重量%、または100重量%を占める。
15−HEPEの合成に由来する残留エイコサペンタエン酸がいくらか存在してもよい。約10重量%以下、約9重量%以下、約8重量%以下、約7重量%以下、約6重量%以下、約5重量%以下、約4重量%以下、約3重量%以下、約2重量%以下、約1重量%以下または約0.5重量%以下のEPAが存在してもよい。あるいは、ヒドロキシル形態へと修飾されていない形態のEPAは、実質的に全く、または全く、存在しない。
追加的な活性薬剤
一実施形態において、医薬組成物は、少なくとも1種以上の追加的な活性薬剤(複数可)をさらに含む。一実施形態において、医薬組成物は、その薬剤について一般的に認識されている治療有効量よりも少ない量の追加的な活性薬剤を含む。一実施形態において、医薬組成物は、その薬剤について一般的に認識されている治療有効量以上の量の追加的な活性薬剤を含む。
一部の実施形態において、追加的な活性薬剤は、C型肝炎ウイルス(HCV)非抗ウイルス薬、HCV抗ウイルス薬、B型肝炎ウイルス(HBV)非抗ウイルス薬、HBV抗ウイルス薬、原発性胆汁性肝硬変薬、アルコール性肝炎薬、原発性硬化性胆管炎薬、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)薬、自己免疫性肝炎薬、肺線維症薬、嚢胞性線維症薬、腎線維症薬、皮膚線維症薬、骨髄線維症薬、好酸球性食道炎薬、抗TGFβ薬、抗CTGF薬、組換えヒト血清アミロイドP薬、抗IL−4薬、抗IL−5薬(例えば、メポリズマブ)、抗IL−13薬、神経化学受容体薬(neurochemical receptor agent)、抗IL−17A薬、HhもしくはHh(R)のSMOのアンタゴニスト、CCR5アンタゴニスト、CCR4細胞動員阻害剤(CCR4 cell recruitment inhibitor)、CXCR4アンタゴニスト、抗CXCR4薬、CXCR3アンタゴニスト、抗CCL17薬、NOX阻害剤、コパキソン、アディポネクチン、AMPKアゴニスト、Yボックス結合タンパク質1、筋線維芽細胞動員阻害剤、抗Th17 MMP誘導物質(anti-Th17 MMP inducer)、抗細胞外マトリックス沈着化合物、アデノシン受容体アンタゴニスト、マイクロRNA(miR)薬、幹細胞、テノフォビル、抗コラーゲン架橋薬(例えば、シムツズマブ、モガムリズマブ)、または、バルサルタン、テルミサルタン、ロサルタン、イルベサルタン、アジルサルタン、エプロサルタン、オルメサルタンからなる群より選択されるアンジオテンシンII受容体遮断薬(ARB)、あるいは前述のいずれかの組み合わせ、である。
一実施形態において、1種以上の追加的な活性薬剤(複数可)は、テルミサルタンを含むか、本質的にテルミサルタンからなるか、テルミサルタンからなる。
一実施形態において、15−HEPEおよび1種以上の活性薬剤(複数可)は、約1:1000〜約1000:1、約1:500〜約500:1、約1:100〜約100:1、約1:50〜約50:1、約1:25〜約25:1、約1:10〜約10:1、約1:5〜約5:1、約1:4〜約4:1、約1:3〜約3:1、約1:2〜約2:1、または約1:1という15−HEPE:追加的な薬剤の重量比で、本開示の組成物中に存在するか、同時投与される。
剤形
本開示に従った使用のための組成物は、1以上の投与単位として製剤化されてよい。用語「投与単位(dose unit)」および「投与単位(dosage unit)」は、本明細書では、治療効果をもたらすための単回投与に好適な量の治療薬を含む医薬組成物の部分を指す。このような投与単位は、1日に1回〜複数回(すなわち、1回〜約10回、1回〜8回、1回〜6回、1回〜4回、または1回〜2回)、または治療反応を引き起こすのに必要な回数だけ、投与されてよい。
一部の実施形態において、本開示の組成物は、経口送達用の剤形または単位の形態である。好適な剤形の非限定的な例としては、錠剤(例えば、懸濁錠、咬合懸濁錠(bite suspension tablet)、急速分散錠、チュアブル錠等)、カプレット、カプセル(例えば、ソフトゼラチンカプセルもしくはハードゼラチンカプセルまたはHPMCカプセル)、ロゼンジ、サシェ、カシェー、トローチ、ペレット、懸濁液、エリキシル剤、シロップ剤、または、経口投与に合理的に適合された任意の他の固体剤形、が挙げられる。用語「経口送達」および「経口投与」は、本明細書では、薬剤または組成物が、飲み込まれるかどうかによらず、処置中の対象の口内に入れられる送達の任意の形態を包含する。従って、これは、頬側投与および舌下投与ならびに食道投与を包含する。
あるいは、本開示の組成物はまた、直腸送達、局所送達、または非経口送達(例えば、皮下送達、筋肉内送達、静脈内送達および皮内送達、または注入による送達)のために製剤化されてもよい。
本開示の組成物中の15−HEPEの量についての説明において、これは、いくつかの剤形に分けられてよい。経口投与のためのサイズには限界がある。対象が、1日に1〜4gの15−HEPEを投与される場合、これは、それぞれが1gの15−HEPEをもたらす、最大4つのカプセルによるものであってよい。
本開示の組成物は、直接飲まれる液体の剤形または投与単位であってよいか、摂取前に食品または飲料と混合されてよい。好適な液体剤形の非限定的な例としては、溶液、懸濁液、エリキシル剤、シロップ剤、液体エアロゾル製剤等が挙げられる。
別の実施形態において、本開示の組成物は、1種以上の医薬的に許容される賦形剤を含む。用語「医薬的に許容される賦形剤」は、本明細書では、対象への治療薬の送達のための担体またはビヒクルとして使用される、あるいは、医薬組成物の取扱特性または貯蔵特性を改善するためか組成物の単位用量の形成を可能または容易にするために医薬組成物に添加される、それ自体は治療薬ではない任意の物質であって許容不能な毒性または組成物中の他の成分との許容不能な相互作用を生じさせない物質を意味する。ほんの一例として、本開示による医薬組成物は、抗酸化剤、界面活性剤、防腐剤、香味料、共溶媒、粘度補助剤、懸濁補助剤、および親油性相のうちの1つ以上を含んでよい。
一実施形態において、医薬組成物は、アスコルビン酸、パルミチン酸、パルミチン酸アスコルビル、α−トコフェロール、イデベノン、ユビキノン、フェルラ酸、コエンザイムQ10、リコピン、緑茶、カテキン、エピガロカテキン 3−ガレート(EGCG)、緑茶ポリフェノール(GTP)、シリマリン、コーヒーベリー、レスベラトロール、ブドウ種子、ザクロエキス、ゲニステン、ピクノジェノール、ナイアシンアミド、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)等などの1種以上の抗酸化剤を含む。一実施形態において、医薬組成物は、約0.01wt%〜約2wt%の抗酸化剤、例えば、約0.01wt%、約0.02wt%、約0.03wt%、約0.04wt%、約0.05wt%、約0.06wt%、約0.07wt%、約0.08wt%、約0.09wt%、約0.1wt%、約0.11wt%、約0.12wt%、約0.13wt%、約0.14wt%、約0.15wt%、約0.16wt%、約0.17wt%、約0.18wt%、約0.19wt%、約0.2wt%、約0.21wt%、約0.22wt%、約0.23wt%、約0.24wt%、約0.25wt%、約0.26wt%、約0.27wt%、約0.28wt%、約0.29wt%、約0.3wt%、約0.31wt%、約0.32wt%、約0.33wt%、約0.34wt%、約0.35wt%、約0.36wt%、約0.37wt%、約0.38wt%、約0.39wt%、約0.4wt%、約0.41wt%、約0.42wt%、約0.43wt%、約0.44wt%、約0.45wt%、約0.46wt%、約0.47wt%、約0.48wt%、約0.49wt%、約0.5wt%、約0.51wt%、約0.52wt%、約0.53wt%、約0.54wt%、約0.55wt%、約0.56wt%、約0.57wt%、約0.58wt%、約0.59wt%、約0.6wt%、約0.61wt%、約0.62wt%、約0.63wt%、約0.64wt%、約0.65wt%、約0.66wt%、約0.67wt%、約0.68wt%、約0.69wt%、約0.7wt%、約0.71wt%、約0.72wt%、約0.73wt%、約0.74wt%、約0.75wt%、約0.76wt%、約0.77wt%、約0.78wt%、約0.79wt%、約0.8wt%、約0.81wt%、約0.82wt%、約0.83wt%、約0.84wt%、約0.85wt%、約0.86wt%、約0.87wt%、約0.88wt%、約0.89wt%、約0.9wt%、約0.91wt%、約0.92wt%、約0.93wt%、約0.94wt%、約0.95wt%、約0.96wt%、約0.97wt%、約0.98wt%、約0.99wt%、約1wt%、約1.1wt%、約1.2wt%、約1.3wt%、約1.4wt%、約1.5wt%、約1.6wt%、約1.7wt%、約1.8wt%、約1.9wt%または約2wt%の1種以上の抗酸化剤、を含む。
治療法
本明細書に開示される組成物および製剤は、線維症の処置において使用されてよい。一実施形態において、線維症は、肺、肝臓、心臓、腎臓、1つ以上の眼、縦隔、骨髄、後腹膜、皮膚、腸、関節、生殖器またはそれらの組み合わせに関連する器官または組織と関連している。一部の実施形態において、線維症は、肝組織と関連している。一実施形態において、線維症は、特発性肺線維症を含む。
一部の実施形態において、線維症は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と関連している。一部の実施形態では、組成物の投与後に対象においてNAFLD活動性スコア(NAS)が低下する。一部の実施形態では、対象においてNASがベースラインに比べて低下する。一部の実施形態では、組成物を投与されていない第2の対象に比べてNASが低下する。一部の実施形態において、第2の対象は、プラセボを投与されている。一部の実施形態において、第2の対象は、線維症治療を受けている。
一部の実施形態において、対象は、線維症治療を受けている。一部の実施形態において、線維症治療は、組成物の投与の間、継続される。他の実施形態において、線維症治療は、組成物の投与の間、中断される。例えば、一部の実施形態では、対象はテルミサルタン治療を受けているが、本明細書に開示されるような15−HEPEを含む組成物の投与を含む治療法を開始した後は、テルミサルタン治療が中断される。
一部の実施形態において、組成物は経口投与される。
一部の実施形態において、15−HEPEは、組成物中で唯一の有効成分である。他の実施形態において、組成物は、線維症治療に影響を与えるための追加的な薬剤をさらに含む。
一部の実施形態において、本開示は、線維症治療を受けている対象において線維症を処置する方法であって15−HEPEを含む組成物を対象に投与することを含む方法を提供する。一部の実施形態において、線維症は、肺、肝臓、心臓、腎臓、眼、縦隔、骨髄、後腹膜、皮膚、腸、関節、生殖器およびそれらの組み合わせからなる群より選択される器官または組織と関連している。一部の実施形態において、線維症は、肝線維症である。一部の実施形態において、線維症は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と関連している。一部の実施形態では、組成物の投与後に対象においてNAFLD活動性スコア(NAS)が低下する。一部の実施形態では、対象においてNASがベースラインに比べて低下する。一部の実施形態では、組成物を投与されていない第2の対象に比べてNASが低下する。一部の実施形態において、第2の対象は、プラセボを投与されている。一部の実施形態において、第2の対象は、線維症治療を受けている。一部の実施形態において、線維症治療は、HCV非抗ウイルス薬、HCV抗ウイルス薬、HBV非抗ウイルス薬、HBV抗ウイルス薬、原発性胆汁性肝硬変薬、アルコール性肝炎薬、原発性硬化性胆管炎薬、NASH薬、自己免疫性肝炎薬、肺線維症薬、嚢胞性線維症薬、腎線維症薬、皮膚線維症薬、骨髄線維症薬、好酸球性食道炎薬、抗TGFβ薬、抗CTGF薬、組換えヒト血清アミロイドP薬、抗IL−4薬、抗IL−5薬(例えば、メポリズマブ)、抗IL−13薬、神経化学受容体薬、抗IL−17A薬、HhもしくはHh(R)のSMOのアンタゴニスト、CCR5アンタゴニスト、CCR4細胞動員阻害剤、CXCR4アンタゴニスト、抗CXCR4薬、CXCR3アンタゴニスト、抗CCL17薬、NOX阻害剤、コパキソン、アディポネクチン、AMPKアゴニスト、Yボックス結合タンパク質1、筋線維芽細胞動員阻害剤、抗Th17 MMP誘導物質、抗細胞外マトリックス沈着化合物、アデノシン受容体アンタゴニスト、マイクロRNA(miR)薬、幹細胞、テノフォビル、抗コラーゲン架橋薬(例えば、シムツズマブ、モガムリズマブ)、または、バルサルタン、テルミサルタン、ロサルタン、イルベサルタン、アジルサルタン、エプロサルタン、オルメサルタンからなる群より選択されるアンジオテンシンII受容体遮断薬(ARB)、あるいは前述のいずれかの組み合わせ、の投与を含む。一部の実施形態において、対象は、線維症治療を受けている。一部の実施形態において、線維症治療は、組成物の投与の間、継続される。一部の実施形態において、第2の対象は、線維症治療を受けている。一部の実施形態において、組成物は、経口投与される。
本明細書に開示される方法の一部の実施形態において、15−HEPEは、組成物中で唯一の有効成分である。一部の実施形態において、組成物は、線維症治療に影響を与えるための追加的な薬剤をさらに含む。
一部の実施形態において、方法は、15−HEPEを含む組成物を投与する前に対象が線維症を有すると特定することをさらに含む。一部の実施形態において、方法は、15−HEPEを含む組成物を投与する前に対象が線維症を発症する恐れが高いと特定することをさらに含む。一部の実施形態において、特定するステップは、対象に関連するNASを決定することを含む。一部の実施形態において、対象に関連するNASは、少なくとも3である。一部の実施形態において、特定するステップは、対象に関連する核酸分子中の遺伝子変異をスクリーニングすることを含む。一部の実施形態において、特定するステップは、対象に関連する血液および/または血清の分析を取得することを含む。一部の実施形態において、特定するステップは、対象に関連する組織を調べることを含む。一部の実施形態において、調べるステップは、対象に関連する組織学的組織サンプル(例えば、生検)を分析することを含む。
一部の実施形態において、本開示の方法は、対象においてNAS値を低下させる。一部の実施形態において、方法は、組成物を一定期間投与した後に、対象に関連する第2の、より低いNAS値を決定することをさらに含む。
一実施形態において、方法は、本明細書に開示されるような医薬組成物を1日に1回、1日に2回、1日に3回、または1日に4回以上、対象に投与することを含む。
一実施形態において、本発明は、その必要のある対象において線維症を処置または防止するための、15−HEPE、または15−HEPEを含む組成物、の使用を提供し、ここで、任意選択で、(a)〜(m)のうちのいずれか1つ以上が当てはまってもよい:
(a)線維症は、肺、肝臓、心臓、縦隔、骨髄、後腹膜、皮膚、腸、関節、生殖器およびそれらの組み合わせからなる群より選択される器官または組織と関連している;
(b)線維症は、肝線維症または特発性肺線維症である;
(c)線維症は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と関連している;
(d)組成物の投与後に対象においてNAFLD活動性スコア(NAS)が低下する;
(e)対象においてNASがベースラインに比べて低下する;
(f)組成物を投与されていない第2の対象に比べてNASが低下する、および/または第2の対象がプラセボを投与されている;
(g)対象は、線維症治療を受けている;
(h)線維症治療は、組成物の投与の間、継続される;
(i)15−HEPEまたは組成物は、経口投与される;
(j)15−HEPEは、遊離酸形態である;
(k)15−HEPEは、エステル化形態である;
(l)エステル化形態は、アルキルエステル形態またはトリグリセリド形態である;
(m)15−HEPEは、塩形態である;
(n)15−HEPEは、15(S)−HEPEを含む;および/または
(o)15−HEPEは、15(R)−HEPEを含む。
本明細書で使用される技術用語および科学用語は全て、そうではないことが定義されない限り、本開示が関係する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本開示の実施に際して、本明細書に記載される方法および材料と類似または同等の方法および材料を使用できるが、好適な方法および材料を以下で説明する。本明細書で言及した刊行物、特許出願、特許および他の参考文献は全て、その全体が参照により明白に組み込まれる。矛盾する場合には、定義を含む本明細書が統制するであろう。さらに、本明細書に記載される材料、方法、および実施例は、例示的なものに過ぎず、限定を意図するものではない。
本開示は様々な形態で実施することが可能であるが、いくつかの実施形態についての以下の説明は、本開示が本開示の例示とみなされるべきであり本明細書に開示される技術を例示される特定の実施形態に限定することを意図するものではないという理解の下でなされる。見出しは便宜のためにのみ提供されており、如何なる形であれ、本明細書に開示される技術を限定するように解釈されるべきではない。任意の見出しの下で説明される実施形態は、任意の他の見出しの下で説明される実施形態と組み合わせられてもよい。
特に明記しない限り、本出願で特定される様々な定量的値における数値の使用は、記載された範囲内の最小値および最大値の両方に「約」という単語が先行しているかのように、近似値として記載される。このように、記載された値から僅かに異なる値を使用して、記載された値と実質的に同じ結果を達成できる。また、範囲の開示は、記載された最小値と最大値の間の全ての値を含む連続的な範囲ならびにそのような値によって形成され得る任意の範囲として意図される。記載された数値で任意の他の記載された数値を割ることによって生じ得る任意および全ての比率(および任意のそのような比率の範囲)も本明細書に開示される。従って、そのような比率、範囲および比率の範囲の多くを本明細書に提示される数値から明白に導き出すことができるということ、および、全ての場合において、そのような比率、範囲および比率の範囲が本開示の様々な実施形態を表すということを当業者であれば理解するであろう。
本明細書で使用される場合、疾患、障害または状態についての「処置する」または「処置」は、少なくとも部分的に、(1)疾患、障害または状態を防止すること、すなわち、疾患、障害または状態にさらされているか罹りやすいが、まだ疾患、障害または状態の症状を経験していないか呈していない哺乳動物において疾患、障害または状態の臨床症状を発症させないこと;(2)疾患、障害または状態を抑制すること、すなわち、疾患、障害もしくは状態またはその臨床症状の発症を停止させるか低減すること;または(3)疾患、障害または状態を軽減すること、すなわち、疾患、障害もしくは状態またはその臨床症状の退行を引き起こすこと、を包含する。所与の疾患または障害に関連する用語「防止」は、何も起きていなかった場合には疾患の発症の開始を防止すること、障害または疾患に罹りやすい可能性があるが、まだ障害または疾患を有するとは診断されていない対象において疾患または障害が発生するのを防止すること、および/または、既に存在している場合には、さらなる疾患/障害の発症を防止すること、を意味する。
本明細書で使用される場合、「有効量」は、対象に対して治療効果を与えるのに必要とされる、活性組成物の量を指す。本明細書で使用される場合、「治療有効量」は、処置されている疾患、障害または状態の症状のうちの1つ以上をある程度軽減するであろう、投与されている薬剤または化合物の十分量を指す。一部の実施形態において、結果は、疾患の徴候、症状もしくは原因の低減および/または軽減、あるいは生体系の任意の他の所望の変化である。例えば、一部の実施形態では、治療上の使用のための「有効量」は、過度の有害な副作用を伴うことなく疾患の症状の臨床的に有意な低減をもたらすのに必要とされる、本明細書に開示されるような化合物を含む組成物の量である。一部の実施形態において、任意の個々の場合における適切な「有効量」は、用量漸増試験などの技術を用いて決定される。用語「治療有効量」には、例えば、予防的に有効な量が包含される。他の実施形態において、式(A)または式(I)の化合物などの本明細書に開示される化合物の「有効量」は、過度の有害な副作用を伴うことなく所望の薬理効果または治療上の改善を達成するのに有効な量である。他の実施形態において、「効果量」または「治療有効量」は、代謝、年齢、体重、対象の全身状態、治療されている状態、治療されている状態の重症度、および処方医師の判断、の多様性に起因して対象ごとに異なるということが理解される。本文脈において用語「医薬的に許容される」は、問題になっている物質が、対象に対する許容不能な毒性または組成物の他の成分との許容不能な相互作用を生じさせないということを意味する。
さらなる説明がなければ、当業者は、上記の説明および以下の例示的な実施例を用いて、本開示の薬剤を作製および利用でき、特許請求の範囲に記載の方法を実施できると考えられる。以下の実施例は、本開示の実施を容易にするために提供されており、決して本開示の残りの部分を限定するものとして解釈されるべきではない。
実施例1
この試験の目的は、NAFLDのマウスモデルにおいてビヒクルおよびテルミサルタンと比較した15−HEPEおよび15−HETrEの効果を調べることであった。
プロトコル
Charles River Laboratoriesから入手したC57/BL6マウスを以下のように6つの試験群に分けた:
群1(ビヒクル):12匹のマウスのそれぞれに、出生後にステプトゾトシンを単回投与し、高脂肪食を4週間与えた。その後、5週齢から12週齢まで1日に1回、10mL/kgという量でビヒクルをマウスに摂食させた。
群2(テルミサルタン):12匹のマウスのそれぞれに、出生後にステプトゾトシンを単回投与し、高脂肪食を4週間与えた。その後、5週齢から12週齢まで1日に1回、5mg/kgという量でテルミサルタンをマウスに摂食させた。
群3(15−HEPE、低用量):12匹のマウスのそれぞれに、出生後にステプトゾトシンを単回投与し、高脂肪食を4週間与えた。その後、5週齢から12週齢まで1日に1回、50mg/kgという量で15−HEPEをマウスに摂食させた。
群4(15−HEPE、高用量):12匹のマウスのそれぞれに、出生後にステプトゾトシンを単回投与し、高脂肪食を4週間与えた。その後、5週齢から12週齢まで1日に1回、500mg/kgという量で15−HEPEをマウスに摂食させた。
群5(15−HETrE、低用量):12匹のマウスのそれぞれに、出生後にステプトゾトシンを単回投与し、高脂肪食を4週間与えた。その後、5週齢から12週齢まで1日に1回、10mg/kgという量で15−HETrEをマウスに摂食させた。
群6(15−HETrE、高用量):12匹のマウスのそれぞれに、出生後にステプトゾトシンを単回投与し、高脂肪食を4週間与えた。その後、5週齢から12週齢まで1日に1回、100mg/kgという量で15−HETrEをマウスに摂食させた。
12週齢の時点で、
・血清生化学(例えば、ALTレベル、LDLレベル、VLDLレベル、HDLレベル、トリグリセリドレベル、総コレステロールレベル)、
・線維症(例えば、シリウスレッド染色を用いた組織像)、および
・NAFLD活動性スコア(例えばH&E染色の組織像を含む)
における変化について、全てのマウスを評価した。
結果
図1に示されるように、血清トリグリセリドは、低用量の15−HETrEの群ではビヒクルよりも有意に低かった(Mann Whitney)。同様に、VLDLおよびLDLのレベルは、低用量の15−HETrEの群において、ビヒクルと比較して有意に低かった(図2〜図3)。総コレステロールレベルは、低用量の15−HETrEの群および低用量の15−HEPEの群において、ビヒクルと比較して有意に低かった(図4)。図5に示されるように、ヒドロキシプロリンレベルは、いずれの群においても、ビヒクルと比較して有意には差がなかった。図6に示されるように、血漿ALTレベルは、高用量の15−HEPEの群において、ビヒクルと比較して、および高用量の15−HETrEの群と比較して、有意に低かった。注目すべきことに、テルミサルタンの群は、ビヒクルと比較して、血清トリグリセリド、VLDL、LDL、総コレステロール、ヒドロキシプロリン、または血漿ALTの統計的に有意な減少を示さなかった。
組織学の結果(シリウスレッド染色)が図7A〜図7Dに示されており、これらは、高用量の15−HEPEの群が、ビヒクルと比較して、テルミサルタンと統計的に同等の少量の線維症を発症したということを明らかにする。
図8A〜図8Dで明らかにされるように、高用量の15−HEPEの群(図8C)のマウスは、プラセボ(図8A)よりも有意に低いNAS(p<0.01)を示した。また、テルミサルタンの群(図8B)も、ビヒクルに対して有意に低いNAS(p<0.001)を示した。
実施例2
出生から2日後に200μgのストレプトゾトシン(Sigma Aldrich)を1回皮下注射して4週齢後に高脂肪食(57kcal%脂肪、CLEA Japan)を給餌することによって、マウスにおいて非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を誘発した。無作為化後、5週齢から9週齢まで1日に1回、各マウスにビヒクル、テルミサルタン(10mg/kg)、15−HEPE(500mg/kg)またはEPA(500mg/kg)を経口投与した。9週目の終わりにマウスを屠殺して分析した。
図9に示されるように、15−HEPE(500mg/kg)は、マウスモデルにおける肝線維症の処置および/または防止においてEPA(500mg/kg)またはビヒクルよりも有効であった(図9)。
実施例3
特発性肺線維症(IPF)患者由来の肺線維芽細胞を10000細胞/ウェルで、それらそれぞれの増殖培地中にプレーティングし、一晩付着させた。付着後、細胞を、それらそれぞれのアッセイ培地中において2時間、15(S)−HEPEで前処理した。2時間の後、次に細胞を化合物+/−TGFβ(20ng/ml)で48時間処理した。48時間の後、馴化培地を回収し、その後のコラーゲン分析のために−80℃で凍結した。回収の後、SMA Iの発現について細胞を染色した。製造業者の指示に従ってコラーゲンELISAを実施した。図10に示されるように、100μg/mlの15−HEPEは、TGFβ誘導性αSMA産生を阻害した。細胞毒性は観察されなかった。
実施例4
500mg/kgの15−HEPE(DS102)を7日間、ラット(n=5)に投与し、処置された動物と未処置の動物の組織中の15−HEPEレベルを分析するために臓器を摘出した。図11に示されるように、未処置の対照と比較して、処置された動物の肝臓および肺では15−HEPEが有意に多く存在した。

Claims (26)

  1. その必要のある対象において線維症を処置または防止する方法であって、前記対象に15−HEPE、または15−HEPEを含む組成物、を投与することを含む方法。
  2. 前記線維症が、肺、肝臓、心臓、縦隔、骨髄、後腹膜、皮膚、腸、関節、生殖器およびそれらの組み合わせからなる群より選択される器官または組織と関連している、請求項1に記載の方法。
  3. 前記線維症が、肝線維症または特発性肺線維症である、先行する請求項のいずれかに記載の方法。
  4. 前記線維症が、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と関連している、先行する請求項のいずれかに記載の方法。
  5. 前記組成物の投与後に前記対象においてNAFLD活動性スコア(NAS)が低下する、請求項4に記載の方法。
  6. 前記対象において前記NASがベースラインに比べて低下する、請求項5に記載の方法。
  7. 前記組成物を投与されていない第2の対象に比べて前記NASが低下する、請求項5に記載の方法。
  8. 前記第2の対象が、プラセボを投与されている、請求項7に記載の方法。
  9. 前記第2の対象が、線維症治療を受けている、請求項7または8に記載の方法。
  10. 前記線維症治療が、C型肝炎ウイルス(HCV)非抗ウイルス薬、HCV抗ウイルス薬、B型肝炎ウイルス(HBV)非抗ウイルス薬、HBV抗ウイルス薬、原発性胆汁性肝硬変薬、アルコール性肝炎薬、原発性硬化性胆管炎薬、NASH薬、自己免疫性肝炎薬、肺線維症薬、嚢胞性線維症薬、腎線維症薬、皮膚線維症薬、骨髄線維症薬、好酸球性食道炎薬、抗TGFβ薬、抗CTGF薬、組換えヒト血清アミロイドP薬、抗IL−4薬、抗IL−5薬(例えば、メポリズマブ)、抗IL−13薬、神経化学受容体薬、抗IL−17A薬、HhもしくはHh(R)のSMOのアンタゴニスト、CCR5アンタゴニスト、CCR4細胞動員阻害剤、CXCR4アンタゴニスト、抗CXCR4薬、CXCR3アンタゴニスト、抗CCL17薬、NOX阻害剤、コパキソン、アディポネクチン、AMPKアゴニスト、Yボックス結合タンパク質1、筋線維芽細胞動員阻害剤、抗Th17 MMP誘導物質、抗細胞外マトリックス沈着化合物、アデノシン受容体アンタゴニスト、マイクロRNA(miR)薬、幹細胞、テノフォビル、抗コラーゲン架橋薬(例えば、シムツズマブ、モガムリズマブ)、または、バルサルタン、テルミサルタン、ロサルタン、イルベサルタン、アジルサルタン、エプロサルタン、オルメサルタンからなる群より選択されるアンジオテンシンII受容体遮断薬(ARB)、あるいは前述のいずれかの組み合わせ、の投与を含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記対象が、線維症治療を受けている、先行する請求項のいずれかに記載の方法。
  12. 前記線維症治療が、前記15−HEPEまたは前記組成物の投与の間、継続される、請求項11に記載の方法。
  13. 前記15−HEPEまたは前記組成物が、経口投与される、先行する請求項のいずれかに記載の方法。
  14. 前記15−HEPEが遊離酸形態である、先行する請求項のいずれかに記載の方法。
  15. 前記15−HEPEがエステル化形態である、先行する請求項のいずれかに記載の方法。
  16. 前記エステル化形態がアルキルエステル形態である、請求項15に記載の方法。
  17. 前記エステル化形態がトリグリセリド形態である、請求項15に記載の方法。
  18. 前記15−HEPEが塩形態である、請求項1に記載の方法。
  19. 前記15−HEPEが15(S)−HEPEを含む、請求項1に記載の方法。
  20. 前記15−HEPEが15(R)−HEPEを含む、請求項1に記載の方法。
  21. その必要のある対象において線維症を処置または防止するための、15−HEPE、または15−HEPEを含む組成物、の使用。
  22. 前記線維症が、肺、肝臓、心臓、縦隔、骨髄、後腹膜、皮膚、腸、関節、生殖器およびそれらの組み合わせからなる群より選択される器官または組織と関連している、請求項21に記載の使用。
  23. 前記線維症が、肝線維症または特発性肺線維症である、請求項21に記載の使用。
  24. 前記線維症が、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と関連している、請求項21に記載の使用。
  25. 前記15−HEPE、または15−HEPEを含む前記組成物、が経口投与される、請求項21〜24のいずれか1項に記載の使用。
  26. 前記15−HEPEが、遊離酸形態、エステル化形態、アルキルエステル形態またはトリグリセリド形態である、請求項21〜25のいずれか1項に記載の使用。
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