JP2022533603A - 15-HEPEおよび/または15-HETrEを含む組成物、ならびに心血管代謝性疾患、メタボリックシンドローム、および/または関連疾患を治療または予防する方法 - Google Patents
15-HEPEおよび/または15-HETrEを含む組成物、ならびに心血管代謝性疾患、メタボリックシンドローム、および/または関連疾患を治療または予防する方法 Download PDFInfo
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Abstract
本開示は、15-HEPE、15-HETrE、またはそれらの組成物の投与によってメタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患を治療または予防する方法に関する。【選択図】なし
Description
優先権の主張
本出願は、2019年5月15日に出願された米国仮特許出願第62/848,222号の優先権を主張するものであり、その全容が参照により本明細書に組み込まれ、依拠される。
本出願は、2019年5月15日に出願された米国仮特許出願第62/848,222号の優先権を主張するものであり、その全容が参照により本明細書に組み込まれ、依拠される。
本出願は、概して、15-HEPEおよび/または15-HETrEを含む組成物、ならびにそれらを使用する方法に関する。
メタボリックシンドロームとしても知られる心血管代謝性疾患は、上昇した血圧、高血糖、耐糖能異常、過剰な体脂肪、および異常な脂質のレベルなどの一群の状態であり、これらが同時に発生し、心臓病、脳卒中、糖尿病のリスクを増加させる。これらの状態は、心臓病のリスクの増加につながる。
本出願は、15-HEPEおよび/または15-HETrEを含む組成物、ならびに様々な疾患および障害の治療においてそのような組成物を使用する方法に関する。
いくつかの態様において、本開示は、メタボリックシンドロームの治療および/または予防を必要とする対象においてメタボリックシンドロームを治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくはHETrEを含む組成物を投与することを含む。
他の態様において、本開示は、心血管代謝性疾患の治療および/または予防を必要とする対象において心血管代謝性疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくはHETrEを含む組成物を投与することを含む。
別の態様において、本開示は、メタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患の治療および/または予防を必要とする対象においてメタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEおよび/または15-HETrEを含む約1g~約4gの組成物を投与することを含み、15-HEPEおよび/または15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
さらに別の態様において、本開示は、メタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患の治療および/または予防を必要とする対象においてメタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEを含む約1g~約4gの組成物を投与することを含み、15-HEPEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当し、対象は、ジグリセリド、グリセロリン脂質、肝臓脂肪、血圧、腹囲、および/もしくは遊離脂肪酸のレベルの低減、ならびに/またはグリセロリン脂質のレベルの増加のうちの1つ以上を示す。
一態様において、本開示は、対象において非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の第1の段階がNASHの第2の段階に進行するのを予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEを含む約1g~約4gの組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、第1の段階は、代謝過負荷、肝臓脂肪含有量および脂肪毒性の増加、細胞ストレスアポトーシス、炎症、ならびに/または線維形成リモデリングである。別の実施形態において、第2の段階は、肝臓脂肪含有量および脂肪毒性の増加、細胞ストレスアポトーシス、炎症、ならびに/または線維形成リモデリングである。
別の態様において、本開示は、心血管疾患の治療および/または予防を必要とする対象において非アルコール性脂肪性肝障害(NAFLD)、メタボリックシンドローム、および/または心血管代謝性疾患を有する対象における心血管疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくはHETrEを含む組成物を投与することを含む。
さらに別の態様において、本開示は、心血管疾患の治療および/または予防を必要とする対象において非アルコール性脂肪性肝障害(NAFLD)、メタボリックシンドローム、および/または心血管代謝性疾患を有する対象における心血管疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEを含む約1g~約4gの組成物を投与することを含み、15-HEPEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
いくつかの実施形態において、対象はα-平滑筋作用(α-SMA)、メタロペプチダーゼ阻害剤-1(TIMP-1)、トランスフォーミング増殖因子ベータ-β(TGF-β)、および/または1型コラーゲンのレベルのうちの1つ以上の低減を示す。さらに別の実施形態において、対象は、ジグリセリド、肝臓脂肪、血圧、腹囲、および/もしくは遊離脂肪酸のレベルの低減、ならびに/またはグリセロリン脂質のレベルの増加を示す。様々な実施形態において、対象は、アルカリ性リン酸塩(ALP)のレベルの低減を示す。別の実施形態において、対象は、血清アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、および/またはビリルビン(BUN)のレベルの低減を示す。一実施形態において、対象は、線維症領域の低減を示す。別の実施形態において、対象は、ヘモグロビンA1C(HbA1C)、インスリン抵抗性の恒常性モデル評価(HOMA-IR)、および/または脂肪組織のインスリン抵抗性(adipo-IR)のレベルの低減を示す。別の実施形態において、対象は、超低密度リポタンパク質コレステロール(VLDL-C)、非高密度リポタンパク質コレステロール(非HDL-C)、および/またはレムナント様粒子コレステロール(RLP-C)および/または高密度リポタンパク質コレステロール(HDL-C)のレベルの低減を示す。さらに別の実施形態において、対象は、肝硬度、線維症-4(FIB-4)、増強された肝線維症(ELF)スコアおよび/またはNAFLDスコア(NFS)の低減を示す。様々な実施形態において、対象は、プラスミノーゲンアクチベーター阻害剤-1(PAI-1)、メタロペプチダーゼ阻害剤-1(TIMP-1)、ジペプチジルペプチダーゼ4(DPP4)、trem様転写物2(TLT2)、ケモカイン(C-Cモチーフ)リガンド16(CCL16)、単球走化性タンパク質-1(MCP-1)、血清アミロイドA4(SAA4)、ホスホイノシチド3(PI3)、チオレドキシン還元酵素(TR)、白血球免疫グロブリン様受容体B1(LILBR1)、アミンオキシダーゼ、銅含有3(AOC3)、セリンプロテアーゼ2(PRSS2)、および腫瘍壊死因子リガンドスーパーファミリーメンバー11A(TNRSF11A)からなる群から選択される炎症性および線維化促進性タンパク質の低減を示す。
様々な実施形態において、NAFLDは、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)である。いくつかの実施形態において、心血管代謝性疾患または心血管疾患は、脂質異常症、高脂血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、原発性高コレステロール血症、原発性高脂血症、一般的な原発性高脂血症、一般的な高コレステロール血症、家族性高脂血症、家族性原発性高脂血症、家族性高コレステロール血症、家族性高トリグリセリド血症、家族性複合高脂血症、家族性欠陥アポリポタンパク質b-100、二次性高脂血症、混合型高脂血症、心血管疾患、残存心血管リスク、アテローム性動脈硬化プラークの形成/進行の予防、微小血管疾患、大血管疾患、アテローム性動脈硬化症、冠状動脈性アテローム性動脈硬化症、拡張機能障害、心血管リスクの低減、主要な冠状動脈事象の予防、主要な有害な心血管系事象の予防、虚血性事象の予防、心血管系事象の二次/一次予防、心血管系死の予防、心筋梗塞、脳卒中、アンギナ、正常な内皮機能の回復、糖尿病、真性糖尿病、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高血糖症、血糖異常、血糖制御の誘導、耐糖能異常、空腹時血糖異常のうちの1つ以上である。一実施形態において、微小血管疾患は、網膜症、腎症、神経障害、またはそれらの組み合わせである。別の実施形態において、大血管疾患は、脳卒中、末梢血管疾患、肢虚血、心臓病、またはそれらの組み合わせである。
いくつかの態様において、本開示は、対象において胆汁うっ滞性肝疾患を治療または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。
いくつかの実施形態において、胆汁うっ滞性肝疾患は、原発性胆汁性胆管炎(PBC)、原発性硬化性胆管炎(PSC)、進行性家族性肝内胆汁うっ滞、またはそれらの組み合わせである。さらに別の実施形態において、胆汁うっ滞性肝疾患は、薬物誘導性肝傷害、完全非経口栄養(TPN)、ウイルス性およびアルコール性肝炎、全身性疾患に続発する胆汁うっ滞、移植片機能不全、肝移植後胆汁うっ滞、膵炎、総胆管結石、ミリッツィ症候群、遺伝性疾患、悪性腫瘍、またはそれらの組み合わせによって引き起こされる。いくつかの実施形態において、悪性腫瘍は、肝細胞がん、胆管腫瘍、膵臓がん、またはそれらの組み合わせである。
別の実施形態において、対象は、α-SMA、TIMP-1、TGF-β、および1型コラーゲンのレベルからなる群から選択されるサイトカインおよび/またはケモカインの低減を示す。
一態様において、本開示は、対象において腎臓病を治療または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEおよび/もしくは15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、腎臓病についての少なくとも1つのリスク因子を有する。
一実施形態において、腎臓病は、腎線維症、尿細管間質性線維症、慢性腎臓病、重度の間質性線維症、腎間質性線維症、および末期腎疾患からなる群から選択される。別の実施形態において、腎臓病は、線維症につながる。いくつかの実施形態において、腎臓病についての少なくとも1つのリスク因子は、糖尿病、高血圧、心血管疾患、糸球体腎炎、および多発性嚢胞腎からなる群から選択される。
さらに別の実施形態において、対象は、腎臓ヒドロキシプロリンのレベルの低減を示す。様々な実施形態において、対象は、α-SMA、TIMP-1、TGF-β、および/または1型コラーゲンのレベルの増加を示さないか、またはその低減を示す。別の実施形態において、対象は、肝臓における線維化促進性サイトカインの低減を示す。いくつかの実施形態において、α-SMA、TIMP-1、TGF-β、1型コラーゲン、インターロイキン1β(IL-1β)、インターロイキン-6(IL-6)、インターロイキン-6(IL-8)、インターロイキン-13(IL-13)、腫瘍壊死因子(TNF-α)、TNF様リガンド1A(TL1A)、アリール炭化水素受容体(AhR)、インターロイキン-17(IL-17)、インターロイキン-23(IL-23)、インターロイキン-11(IL-11)、および/またはインターロイキン-33(IL-33)。
いくつかの実施形態において、対象は、血管接着分子および/またはケモカインおよび/または腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバーの低減を示す。
いくつかの実施形態において、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物は、経口投与される。様々な実施形態において、組成物は、1日当たり1~8個のカプセルで投与される。
別の実施形態において、15-HEPEおよび/または15-HETrEは、遊離酸形態、エステル化された形態、または塩形態である。さらに別の実施形態において、エステル化された形態は、アルキルエステル形態またはトリグリセリド形態である。いくつかの実施形態において、15-HEPEは、15(S)-HEPE、15(R)-HEPE、もしくはそれらの組み合わせを含み、かつ/または15-HETrEは、15(S)-HETrE、15(R)-HETrE、もしくはそれらの組み合わせを含む。
別の実施形態において、組成物は、約1g~約2gの15-HEPEおよび/または15-HETrEを含む。一実施形態において、組成物は、約2g以上の15-HEPEおよび/または15-HETrEを含む。いくつかの実施形態において、組成物は、約10mg~約10,000mgの15-HEPEおよび/または15-HETrEを含む。さらに別の実施形態において、組成物は、約5mg/kg、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPEおよび/または15-HETrEを含む。様々な実施形態において、15-HEPEおよび/または15-HETrEは、組成物中に存在するすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
本発明は様々な形態で具現化することが可能であるが、いくつかの実施形態の以下の説明は、本開示が本発明の例示としてみなされるべきであり、本発明が示される特定の実施形態に限定されることを意図するものではないことを理解してなされる。見出しは、便宜的に提供されているにすぎず、本発明をいかようにも限定すると解釈されるべきではない。任意の見出しの下に示される実施形態は、他のいずれかの見出しの下に示される実施形態と組み合わされ得る。
本出願において特定される様々な定量値における数値の使用は、明示的な別段の規定がない限り、記載された範囲内の最小値および最大値の両方の前に「約」という単語が付されているかのように近似値として記載される。このように、記載される値からのわずかな変動を使用して、記載される値と実質的に同じ結果を達成することができる。また、範囲の開示は、列挙される最小値と最大値との間のあらゆる値を含む連続的な範囲、およびそのような値によって形成され得る任意の範囲として意図される。また、本明細書で、列挙される数値を任意の他の列挙される数値に分割することによって形成され得るありとあらゆる比(および任意のそのような比の範囲)も開示される。したがって、当業者は、多くのそのような比、範囲、および比の範囲が、本明細書に提示される数値から明確に得ることができ、すべての場合において、そのような比、範囲、および比の範囲が、本発明の様々実施形態を表すことを理解するであろう。
別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が関係する当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本開示の実施において、本明細書に記載されるものと類似または同等の方法および材料を使用することができるが、好適な方法および材料を以下に記載する。本明細書に記載されているすべての刊行物、特許出願、特許、および他の参考文献は、それらの全体が参照により明示的に組み込まれる。矛盾する場合は、定義を含む本明細書が優先される。さらに、本明細書に記載される材料、方法、および例は、例示にすぎず、限定することを意図するものではない。
定義
本明細書で使用される場合、「15-HEPE」は、15-ヒドロキシ-エイコサ-5Z、8Z、11Z、13E、17Z-ペンタエン酸である。15-HEPEは、15-OHEPAとも称され、当技術分野で既知の方法に従って、オメガ-3脂肪酸であるエイコサペンタエン酸(「EPA」、エイコサ-5,8,11,14,17-ペンタエン酸または20:5n-3)から合成され得る。本明細書で使用される場合、「15-HETrE」は、15-ヒドロキシ-エイコサ-8Z、11Z、13E-トリエン酸である。15-HETrEは、当技術分野で既知の方法に従って、オメガ-3脂肪酸であるジホモ-γ-リノレン酸(「DGLA」、cis,cis,cis-8、11、14-エイコサトリエン酸または20:3n-6)から合成され得る。例えば、15-HEPEまたは15-HETrEは、EPAまたはDGLAを酵素15-リポキシゲナーゼに曝露することによって合成され得る。本明細書で使用される場合、「15-HEPE」または「15-HETrE」という用語は、その遊離酸形態の15-HEPEまたは15-HETrE(例えば、15-ヒドロキシ-エイコサ-5Z、8Z、11Z、13E、17Z-ペンタエン酸または15-ヒドロキシ-エイコサ-8Z、11Z、13E-トリエン酸)および/またはその薬学的に許容されるエステル、コンジュゲート、もしくは塩、または前述のうちのいずれかの混合物を指す。代わりに、15-HEPEまたは15-HETrEの誘導体を使用し得るが、これには、15-HEPEまたは15-HETrEのヒドロキシ基を欠く任意の誘導体化合物は含まない。いくつかの実施形態において、15-HEPEまたは15-HETrEは、遊離酸形態で使用される。あるいは、本開示において15-HEPEまたは15-HETrEの薬学的に許容されるエステルまたは塩が使用される。いくつかの実施形態において、15-HEPEまたは15-HETrEは、メチルエステルまたはエチルエステル形態などのC1-4アルキルエステルの形態である。さらに別の実施形態において、15-HEPEまたはHETrEは、グリセリド(例えば、ジグリセリドまたはトリグリセリド)の形態である。
本明細書で使用される場合、「15-HEPE」は、15-ヒドロキシ-エイコサ-5Z、8Z、11Z、13E、17Z-ペンタエン酸である。15-HEPEは、15-OHEPAとも称され、当技術分野で既知の方法に従って、オメガ-3脂肪酸であるエイコサペンタエン酸(「EPA」、エイコサ-5,8,11,14,17-ペンタエン酸または20:5n-3)から合成され得る。本明細書で使用される場合、「15-HETrE」は、15-ヒドロキシ-エイコサ-8Z、11Z、13E-トリエン酸である。15-HETrEは、当技術分野で既知の方法に従って、オメガ-3脂肪酸であるジホモ-γ-リノレン酸(「DGLA」、cis,cis,cis-8、11、14-エイコサトリエン酸または20:3n-6)から合成され得る。例えば、15-HEPEまたは15-HETrEは、EPAまたはDGLAを酵素15-リポキシゲナーゼに曝露することによって合成され得る。本明細書で使用される場合、「15-HEPE」または「15-HETrE」という用語は、その遊離酸形態の15-HEPEまたは15-HETrE(例えば、15-ヒドロキシ-エイコサ-5Z、8Z、11Z、13E、17Z-ペンタエン酸または15-ヒドロキシ-エイコサ-8Z、11Z、13E-トリエン酸)および/またはその薬学的に許容されるエステル、コンジュゲート、もしくは塩、または前述のうちのいずれかの混合物を指す。代わりに、15-HEPEまたは15-HETrEの誘導体を使用し得るが、これには、15-HEPEまたは15-HETrEのヒドロキシ基を欠く任意の誘導体化合物は含まない。いくつかの実施形態において、15-HEPEまたは15-HETrEは、遊離酸形態で使用される。あるいは、本開示において15-HEPEまたは15-HETrEの薬学的に許容されるエステルまたは塩が使用される。いくつかの実施形態において、15-HEPEまたは15-HETrEは、メチルエステルまたはエチルエステル形態などのC1-4アルキルエステルの形態である。さらに別の実施形態において、15-HEPEまたはHETrEは、グリセリド(例えば、ジグリセリドまたはトリグリセリド)の形態である。
15-HEPEおよび15-HETrEはキラル分子であり、(S)-または(R)-エナンチオマー形態で、またはラセミ混合物として使用され得る。本明細書で使用される「15-HEPE」または「15-HETrE」は、立体特異性に関する制限なしに、そのような形態すべてを含む。別の実施形態において、15-HEPEは、(S)形態:15(S)-ヒドロキシ-(5Z、8Z、11Z、13E、17Z)-エイコサペンタエン酸または(R)から:15(R)-ヒドロキシ-(5Z、8Z、11Z、13E、17Z)-エイコサペンタエン酸を含む。いくつかの実施形態において、15-HETrEは、(S)形態:15(S)-ヒドロキシ-エイコサ-8Z、11Z、13E-トリエン酸または15(R)-ヒドロキシ-エイコサ-8Z、11Z、13E-トリエン酸を含む。
本明細書で使用される場合、「DS102」は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を指す。
本明細書で使用される場合、「エペレウトン」は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を指す。
本明細書で使用される場合、「DS109」は、15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を指す。
本明細書で使用される場合、疾患、障害、または状態の「治療(treating)」または「治療(treatment)」は、少なくとも部分的に、(1)疾患、障害、または状態を阻害すること、すなわち、疾患、障害、または状態もしくはその臨床症状の進行を停止または低減すること、または(2)疾患、障害、または状態を緩和すること、すなわち、疾患、障害、または状態もしくはその臨床症状の退行を引き起こすことを含む。所与の疾患または障害に関連する「予防」という用語は、何も起こっていない場合に疾患進行の開始を予防すること、障害もしくは疾患に罹患しやすい可能性があるが、まだ障害もしくは疾患を有すると診断されていない対象において疾患もしくは障害が起こるのを予防すること、および/または、既に疾患もしくは障害がある場合、さらなる疾患/障害の進行を予防することを意味する。
本明細書で使用される場合、「有効量」は、対象に治療効果を与えるために必要とされる活性組成物の量を指す。本明細書で使用される場合、「治療有効量」は、治療されている疾患、障害、または状態の症状のうちの1つ以上をある程度緩和する、投与されている薬剤または化合物の十分な量を指す。いくつかの実施形態において、結果は、疾患の徴候、症状、または原因の低減および/もしくは緩和、または生物学的系の任意の他の所望の変化である。例えば、いくつかの実施形態において、治療的使用のための「有効量」は、過度の有害な副作用なしに疾患症状の臨床的に顕著な減少を提供するために必要とされる本明細書に開示される化合物を含む組成物の量である。いくつかの実施形態において、任意の個々の場合における適切な「有効量」は、用量漸増研究などの技術を使用して決定される。「治療有効量」という用語は、例えば、予防有効量を含む。他の実施形態において、式(A)または式(I)の化合物などの本明細書に開示される化合物の「有効量」は、過度の有害な副作用なしに所望の薬理学的効果または治療的改善を達成するのに有効な量である。他の実施形態において、「効果量」または「治療有効量」は、対象の代謝、年齢、体重、全身状態、治療されている状態、治療されている状態の重症度、および処方医師の判断の変動により、対象ごとに変化することが理解される。本文脈における「薬学的に許容される」という用語は、問題の物質が、対象への許容できない毒性、または組成物の他の成分との相互作用を産生しないことを意味する。
本開示の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
組成物
一実施形態において、本開示の組成物は、有効成分として15-HEPEまたは15-HETrEを含む。本文脈における「薬学的に許容される」という用語は、問題の物質が、対象への許容できない毒性、または組成物の他の成分との相互作用を産生しないことを意味する。
一実施形態において、本開示の組成物は、有効成分として15-HEPEまたは15-HETrEを含む。本文脈における「薬学的に許容される」という用語は、問題の物質が、対象への許容できない毒性、または組成物の他の成分との相互作用を産生しないことを意味する。
一実施形態において、15-HEPEまたは15-HETrEは、エステルの形態である(本明細書では、E-15-HEPE、エチル-15-HEPE、または15-HEPE EEおよびE-15-HETRE、エチル-15-HETrE、または15-HETrE EEとも称される)。別の実施形態において、15-HEPEまたは15-HETrEは、15-HEPEまたは15-HETrEのC1-C5アルキルエステルを含む。別の実施形態において、15-HEPEまたは15-HETrEは、15-HEPEもしくは15-HETrEメチルエステル、15-HEPEもしくは15-HETrEプロピルエステル、または15-HEPEもしくは15-HETrEブチルエステルを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEまたは15-HETrEは、光学活性な15(S)-ヒドロキシ-(5Z、8Z、11Z、13E、17Z)-エイコサペンタエン酸または15(S)-ヒドロキシ-エイコサ-8(Z)、11(Z)、13(E)-トリエン酸を含む。この異性体は、上で考察された形態のうちのいずれかで使用され得る。
別の実施形態において、15-HEPEまたは15-HETrEは、リチウム15-HEPEもしくは15-HETrE、モノ、ジ-もしくはトリグリセリド15-HEPEもしくは15-HETrE、または15-HEPEもしくは15-HETrEの他のエステルもしくは塩、または15-HEPEもしくは15-HETrEの遊離酸型を含む。
様々な実施形態において、本開示は、15-HEPEまたは15-HETrEを含む医薬組成物、例えば経口送達可能な組成物を提供する。一実施形態において、組成物は、治療有効量の15-HEPEまたは15-HETrEを含む。一実施形態において、医薬組成物は、約0.1重量%~約99重量%、約1重量%~約95重量%、約5重量%~約90重量%の15-HEPEまたは15-HETrEを含む。本明細書で提供されるように、「組成物」および「医薬組成物」という句は交換可能に使用される。
一実施形態において、医薬組成物は、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、または少なくとも約90重量%の15-HEPEまたは15-HETrEを含む。一実施形態において、医薬組成物は、少なくとも約50重量%、少なくとも約60重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、または少なくとも約90重量%の15-HEPEまたは15-HETrEを含む。
別の実施形態において、15-HEPEまたは15-HETrEは、約1mg~約10,000mg、約25mg~約7500mg、約25mg~約5000mg、約50mg~約5000mg、約50mg~約3000mg、約75mg~約2500mg、or約100mg~約1000mg、例えば、約1mg、約2mg、約3mg、約4mg、約5mg、約6mg、約7mg、約8mg、約9mg、約10mg、約11mg、約12mg、約13mg、約14mg、約15mg、約16mg、約17mg、約18mg、約19mg、約20mg、約21mg、約22mg、約23mg、約24mg、約25mg、約50mg、約75mg、約100mg、約125mg、約150mg、約175mg、約200mg、約225mg、約250mg、約275mg、約300mg、約325mg、約350mg、約375mg、約400mg、約425mg、約450mg、約475mg、約500mg、約525mg、約550mg、約575mg、約600mg、約625mg、約650mg、約675mg、約700mg、約725mg、約750mg、約775mg、約800mg、約825mg、約850mg、約875mg、約900mg、約925mg、約950mg、約975mg、約1000mg、約1025mg、約1050mg、約1075mg、約1100mg、約1025mg、約1050mg、約1075mg、約1200mg、約1225mg、約1250mg、約1275mg、約1300mg、約1325mg、約1350mg、約1375mg、約1400mg、約1425mg、約1450mg、約1475mg、約1500mg、約1525mg、約1550mg、約1575mg、約1600mg、約1625mg、約1650mg、約1675mg、約1700mg、約1725mg、約1750mg、約1775mg、約1800mg、約1825mg、約1850mg、約1875mg、約1900mg、約1925mg、約1950mg、約1975mg、約2000mg、約2025mg、約2050mg、約2075mg、約2100mg、約2125mg、約2150mg、約2175mg、約2200mg、約2225mg、約2250mg、約2275mg、約2300mg、約2325mg、約2350mg、約2375mg、約2400mg、約2425mg、約2450mg、約2475mg、約2500mg、2525mg、約2550mg、約2575mg、約2600mg、約2625mg、約2650mg、約2675mg、約2700mg、約2725mg、約2750mg、約2775mg、約2800mg、約2825mg、約2850mg、約2875mg、約2900mg、約2925mg、約2950mg、約2975mg、約3000mg、約3025mg、約3050mg、約3075mg、約3100mg、約3125mg、約3150mg、約3175mg、約3200mg、約3225mg、約3250mg、約3275mg、約3300mg、約3325mg、約3350mg、約3375mg、約3400mg、約3425mg、約3450mg、約3475mg、約3500mg、約3525mg、約3550mg、約3575mg、約3600mg、約3625mg、約3650mg、約3675mg、約3700mg、約3725mg、約3750mg、約3775mg、約3800mg、約3825mg、約3850mg、約3875mg、約3900mg、約3925mg、約3950mg、約3975mg、約4000mg、約4025mg、約4050mg、約4075mg、約4100mg、約4125mg、約4150mg、約4175mg、約4200mg、約4225mg、約4250mg、約4275mg、約4300mg、約4325mg、約4350mg、約4375mg、約4400mg、約4425mg、約4450mg、約4475mg、約4500mg、約4525mg、約4550mg、約4575mg、約4600mg、約4625mg、約4650mg、約4675mg、約4700mg、約4725mg、約4750mg、約4775mg、約4800mg、約4825mg、約4850mg、約4875mg、約4900mg、約4925mg、約4950mg、約4975mg、約5000mg、約5025mg、約5050mg、約5075mg、約5100mg、約5125mg、約5150mg、約5175mg、約5200mg、約5225mg、約5250mg、約5275mg、約5300mg、約5325mg、約5350mg、約5375mg、約5400mg、約5425mg、約5450mg、約5475mg、約5500mg、約5525mg、約5550mg、約5575mg、約5600mg、約5625mg、約5650mg、約5675mg、約5700mg、約5725mg、約5750mg、約5775mg、約5800mg、約5825mg、約5850mg、約5875mg、約5900mg、約5925mg、約5950mg、約5975mg、約6000mg、約6025mg、約6050mg、約6075mg、約6100mg、約6125mg、約6150mg、約6175mg、約6200mg、約6225mg、約6250mg、約6275mg、約6300mg、約6325mg、約6350mg、約6375mg、約6400mg、約6425mg、約6450mg、約6475mg、約6500mg、約6525mg、約6550mg、約6575mg、約6600mg、約6625mg、約6650mg、約6675mg、約6700mg、約6725mg、約6750mg、約6775mg、約6800mg、約6825mg、約6850mg、約6875mg、約6900mg、約6925mg、約6950mg、約6975mg、約7000mg、約7025mg、約7050mg、約7075mg、約7100mg、約7125mg、約7150mg、約7175mg、約7200mg、約7225mg、約7250mg、約7275mg、約7300mg、約7325mg、約7350mg、約7375mg、約7400mg、約7425mg、約7450mg、約7475mg、約7500mg、約7525mg、約7550mg、約7575mg、約7600mg、約7625mg、約7650mg、約7675mg、約7700mg、約7725mg、約7750mg、約7775mg、約7800mg、約7825mg、約7850mg、約7875mg、約7900mg、約7925mg、約7950mg、約7975mg、約8000mg、約8025mg、約8050mg、約8075mg、約8100mg、約8125mg、約8150mg、約8175mg、約8200mg、約8225mg、約8250mg、約8275mg、約8300mg、約8325mg、約8350mg、約8375mg、約8400mg、約8425mg、約8450mg、約8475mg、約8500mg、約8525mg、約8550mg、約8575mg、約8600mg、約8625mg、約8650mg、約8675mg、約8700mg、約8725mg、約8750mg、約8775mg、約8800mg、約8825mg、約8850mg、約8875mg、約8900mg、約8925mg、約8950mg、約8975mg、約9000mg、約9025mg、約9050mg、約9075mg、約9100mg、約9125mg、約9150mg、約9175mg、約9200mg、約9225mg、約9250mg、約9275mg、約9300mg、約9325mg、約9350mg、約9375mg、約9400mg、約9425mg、約9450mg、約9475mg、約9500mg、約9525mg、約9550mg、約9575mg、約9600mg、約9625mg、約9650mg、約9675mg、約9700mg、約9725mg、約9750mg、約9775mg、約9800mg、約9825mg、約9850mg、約9875mg、約9900mg、約9925mg、約9950mg、約9975mg、または約10,000mgの量で本開示の組成物中に存在する。
一実施形態において、本開示の組成物中に存在する15-HEPEまたは15-HETrEは、少なくとも約90重量%の15-HEPEまたは15-HETrE(「15-HEPE」および「15-HETrE」という用語として本明細書で定義および例示される)を含む。15-HEPEまたは15-HETrE組成物は、さらに高純度の15-HEPEまたは15-HETrE、例えば、少なくとも約95重量%の15-HEPEもしくは15-HETrE、または少なくとも約97重量%の15-HEPEもしくは15-HETrEを含み得、15-HEPEまたは15-HETrEは、本明細書に記載の15-HEPEまたは15-HETrEの任意の形態である。15-HEPEまたは15-HETrEの純度は、本明細書で提供される15-HEPEまたは15-HETrEの記載のうちのいずれかによってさらに定義され得る(例えば、不純物プロファイル)。
上記は、医薬組成物中の15-HEPEまたは15-HETrEの量およびそれらの純度について考察される。必須脂肪酸の性質およびそれらの合成は、15-HEPEまたは15-HETrE組成物が必須脂肪酸代謝カスケードにおいて他の必須脂肪酸からの部分を含み得るようなものである。
一実施形態において、本発明の組成物は、約10重量%以下、約9重量%以下、約8重量%以下、約7重量%以下、約6重量%以下、約5重量%以下、約4重量%以下、約3重量%以下、約2重量%以下、約1重量%以下、または約0.5重量%以下のαリノレン酸、ステアリドン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)またはそれらの誘導体を含む他のオメガ3脂肪酸を含む。他の実施形態において、そのような他のオメガ-3脂肪酸は実質的に存在しないか、または存在しない。
別の実施形態では、15-HEPEまたは15-HETrEは、本開示の組成物中に存在するすべての脂肪酸の少なくとも約60重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約90重量%、少なくとも約95重量%、少なくとも約97重量%、少なくとも約98重量%、少なくとも約99重量%、または100重量%に相当する。
一実施形態において、本発明の組成物中に存在する15-HEPEまたは15-HETrEの塩形態は、少なくとも90重量%の15-HEPEまたは15-HETrEの塩形態を含む。15-HEPEまたは15-HETrEの塩形態を含む組成物は、さらに高純度、例えば、少なくとも91重量%、少なくとも92重量%、少なくとも93重量%、少なくとも94重量%、少なくとも95重量%、少なくとも96重量%、または少なくとも97重量%の15-HEPEまたは15-HETrEの塩形態を含み得る。
15-HEPEの合成からのいくつかの残留エイコサペンタエン酸または15-HETrEの合成からのいくつかの残留ジホモ-γ-リノレン酸が存在する可能性がある。約10重量%以下、約9重量%以下、約8重量%以下、約7重量%以下、約6重量%以下、約5重量%以下、約4重量%以下、約3重量%以下、約2重量%以下、約1重量%以下、または約0.5重量%以下のEPAまたはDGLAが存在してもよい。あるいは、ヒドロキシル形態に修飾されていない形態のEPAまたはDGLAは実質的に存在しないか、または存在しない。
一実施形態において、本開示は、カプセルシェルにカプセル封入された15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEまたはそれらの誘導体を含む医薬組成物を提供する。一実施形態において、組成物は、対象に1日当たり最大約1g、約2g、約3g、約4g、約5g、約6g、約7g、約8g、約9g、または約10gの15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEまたはそれらの誘導体を提供するのに十分な量で投与される。一実施形態において、組成物は、対象に1日当たり約4g~約8g、約1g~約2g、約2g~約4g、約3g~約8g、約4g~約6gの15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEまたはそれらの誘導体を提供するのに十分な量で投与される。一実施形態において、約500mg~約1gの15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEまたはそれらの誘導体は、カプセルシェルにカプセル封入される。
一実施形態において、カプセルシェルは、ゼラチン(例えば、低分子量のゼラチンRXLまたは石灰骨ゼラチン)を含む。別の実施形態において、カプセルシェルは、ゼラチンパターンを切断してその分子量を効果的に減少させるために、タンパク質分解酵素によって処理されたゼラチンRXLを含む。別の実施形態において、医薬組成物は、D-ソルビトールおよび1,4-ソルビタンの15-HEPEおよび/または15-HETrEエステルを含む。一実施形態では、カプセルシェルは、(a)ゼラチンと、(b)D-ソルビトールおよび1,4-ソルビタンのうちの1つ以上から選択される可塑剤とを含む。一実施形態において、ゼラチンは、US7,485,323に記載されるようなものであり、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
一実施形態において、可塑剤は、約20%~約30%、例えば、約24%~約28%、24%、28%(乾燥ベースで)の量の1,4-ソルビタン、および約30%~約50%、例えば、約35%~約45%(乾燥ベースで)のD-ソルビトール含有量を含む。
いくつかの実施形態において、カプセルは、硬質ゼラチンカプセルである。別の実施形態において、カプセルは、軟質ゼラチンカプセルである。
いくつかの実施形態において、カプセルシェルは、修飾デンプン、カラギーナン(例えば、紅藻の抽出物)、リン酸二ナトリウム、グリセロールおよび/またはソルビトールを含む。いくつかの実施形態において、カプセルシェルは、さらに水を含む。いくつかの実施形態において、カプセルシェルは、最大約65℃の温度および/または約12のpHまで安定である。
いくつかの実施形態において、カプセルシェルは無臭であり、中間色(例えば、無色、白色、または透明)を有する。
いくつかの実施形態において、カプセルシェルは、グリセロール、精製水、二酸化チタン、中鎖トリグリセリド、およびレシチンをさらに含む。
追加の活性剤
一実施形態において、医薬組成物は、1つ以上の追加の活性剤をさらに含む。一実施形態において、医薬組成物は、その薬剤について概して認識されている治療有効量よりも少ない量の追加の活性剤を含む。一実施形態において、医薬組成物は、その薬剤について概して認識されている治療有効量と同等またはそれ超の量の追加の活性剤を含む。追加の活性剤を使用する場合、15-HEPEおよび/または15-HETrEを、単一の投薬量単位として同時に製剤化することができるか、または協調投与、併用投与、もしくは同時投与のために2回~複数回の投与量単位として製剤化することができる。
一実施形態において、医薬組成物は、1つ以上の追加の活性剤をさらに含む。一実施形態において、医薬組成物は、その薬剤について概して認識されている治療有効量よりも少ない量の追加の活性剤を含む。一実施形態において、医薬組成物は、その薬剤について概して認識されている治療有効量と同等またはそれ超の量の追加の活性剤を含む。追加の活性剤を使用する場合、15-HEPEおよび/または15-HETrEを、単一の投薬量単位として同時に製剤化することができるか、または協調投与、併用投与、もしくは同時投与のために2回~複数回の投与量単位として製剤化することができる。
EPA自体は、脂肪肝疾患および/または心血管疾患の治療において有益な特性を有し、代替の実施形態において、15-HEPEをEPAと組み合わせることが可能である。DGLA自体は、心血管疾患の治療において有益な特性を有し、代替の実施形態において、15-HETrEをDGLAと組み合わせることが可能である。
一実施形態において、15-HEPEまたは15-HETrEおよび1つ以上の活性剤は、本開示の組成物中に存在するか、または15-HEPEもしくは15-HETrEの重量比が約1:1000~約1000:1、約1:500~約500:1、約1:100~約100:1、約1:50~約50:1、約1:25~約25:1、約1:10~約10:1、約1:5~約5:1、約1:4~約4:1約1:3~約3:1、約1:2~約2:1または約1:1で同時投与される。
剤形
本開示に従って使用するための組成物は、1回以上の投薬量単位として製剤化され得る。本明細書における「用量単位」および「投薬量単位」という用語は、治療効果を提供するための単回投与に好適な量の治療剤を含む医薬組成物の一部分を指す。そのような投薬量単位は、1日当たり1回~複数回(すなわち、1~約10、1~8、1~6、1~4、または1~2)の回数、または治療応答を誘発するのに必要な多くの回数を投与され得る。
本開示に従って使用するための組成物は、1回以上の投薬量単位として製剤化され得る。本明細書における「用量単位」および「投薬量単位」という用語は、治療効果を提供するための単回投与に好適な量の治療剤を含む医薬組成物の一部分を指す。そのような投薬量単位は、1日当たり1回~複数回(すなわち、1~約10、1~8、1~6、1~4、または1~2)の回数、または治療応答を誘発するのに必要な多くの回数を投与され得る。
いくつかの実施形態において、本開示の組成物は、経口送達可能な剤形または投薬量単位の形態である。好適な剤形の非限定的な例として、錠剤(例えば、懸濁錠剤、咬合懸濁錠剤、急速分散錠剤、チュアブル錠剤など)、カプレット、カプセル(例えば、軟質または硬質ゼラチンカプセルまたはHPMCカプセル)、ロゼンジ、サシェ、カシェ、トローチ、ペレット、懸濁液、エリキシル、シロップ、または経口投与に合理的に適合した任意の他の固形剤形が挙げられる。本明細書における「経口送達」および「経口投与」という用語は、送達の任意の形態を含み、薬剤または組成物は、飲み込まれたかどうかにかかわらず、治療中の対象の口の中に配置される。したがって、これには、口腔内および舌下投与、ならびに食道投与を含む。
あるいは、本開示の組成物はまた、直腸、局所、または非経口(例えば、皮下、筋肉内、静脈内および皮内または注入)の送達のために製剤化され得る。
本開示の組成物中の15-HEPEまたは15-HETrEの量を考察する際に、これはいくつかの剤形に分割され得る。経口投与のためのサイズには制限がある。対象が1日に約1~約4gの15-HEPEまたは15-HETrEを投与される場合、これは最大4カプセルであり得、各々が約1gの15-HEPEまたは15-HETrEを提供する。
本開示の組成物は、直接吸収される液体剤形または用量単位の形態であり得るか、またはそれらは、摂取前に食品または飲料と混合され得る。好適な液体剤形の非限定的な例として、溶液、懸濁液、エリキシル、シロップ、液体エアロゾル製剤などが挙げられる。
別の実施形態において、本開示の組成物は、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤を含む。本明細書における「薬学的に許容される賦形剤」という用語は、それ自体は治療薬ではなく、治療薬を対象に送達するための担体もしくはビヒクルとして使用されるか、またはその取り扱いもしくは貯蔵特性を改善するために組成物に添加されるか、または組成物の単位用量の形成を可能にもしくは促進するために組成物に添加され、かつ許容できない毒性または組成物中の他の成分との相互作用を産生しない、任意の物質を意味する。ほんの一例として、本開示による医薬組成物は、抗酸化剤、界面活性剤、防腐剤、香味剤、共溶媒、粘度補助剤、懸濁補助剤、および親油性相のうちの1つ以上を含み得る。
一実施形態において、医薬組成物は、アスコルビン酸、パルミチン酸、パルミチン酸アスコルビル、α-トコフェロール、イデベノン、ユビキノン、フェルラ酸、補酵素Q10、リコペン、緑茶、カテキン、エピガロカテキン3-ガレート(EGCG)、緑茶ポリフェノール(GTP)、シリマリン、コーヒーベリー、レスベラトロール、ブドウ種子、ザクロ抽出物、ゲニステン、ピクノジェノール、ナイアシンアミドなどの1つ以上の抗酸化剤を含む。一実施形態において、医薬組成物は、約0.01重量%~約2重量%の抗酸化剤、例えば、約0.01重量%、約0.02重量%、約0.03重量%、約0.04重量%、約0.05重量%、約0.06重量%、約0.07重量%、約0.08重量%、約0.09重量%、約0.1重量%、約0.11重量%、約0.12重量%、約0.13重量%、約0.14重量%、約0.15重量%、約0.16重量%、約0.17重量%、約0.18重量%、約0.19重量%、約0.2重量%、約0.21重量%、約0.22重量%、約0.23重量%、約0.24重量%、約0.25重量%、約0.26重量%、約0.27重量%、約0.28重量%、約0.29重量%、約0.3重量%、約0.31重量%、約0.32重量%、約0.33重量%、約0.34重量%、約0.35重量%、約0.36重量%、約0.37重量%、約0.38重量%、約0.39重量%、約0.4重量%、約0.41重量%、約0.42重量%、約0.43重量%、約0.44重量%、約0.45重量%、約0.46重量%、約0.47重量%、約0.48重量%、約0.49重量%、約0.5重量%、約0.51重量%、約0.52重量%、約0.53重量%、約0.54重量%、約0.55重量%、約0.56重量%、約0.57重量%、約0.58重量%、約0.59重量%、約0.6重量%、約0.61重量%、約0.62重量%、約0.63重量%、約0.64重量%、約0.65重量%、約0.66重量%、約0.67重量%、約0.68重量%、約0.69重量%、約0.7重量%、約0.71重量%、約0.72重量%、約0.73重量%、約0.74重量%、約0.75重量%、約0.76重量%、約0.77重量%、約0.78重量%、約0.79重量%、約0.8重量%、約0.81重量%、約0.82重量%、約0.83重量%、約0.84重量%、約0.85重量%、約0.86重量%、約0.87重量%、約0.88重量%、約0.89重量%、約0.9重量%、約0.91重量%、約0.92重量%、約0.93重量%、約0.94重量%、約0.95重量%、約0.96重量%、約0.97重量%、約0.98重量%、約0.99重量%、約1重量%、約1.1重量%、約1.2重量%、約1.3重量%、約1.4重量%、約1.5重量%、約1.6重量%、約1.7重量%、約1.8重量%、約1.9重量%、または約2重量%の1つ以上の抗酸化剤を含む。
治療方法
本明細書に開示される組成物および製剤は、メタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患の治療および/または予防において使用され得る。メタボリックシンドロームは、心血管疾患のリスクを増加させる一群の心血管代謝性状態を指す。心血管代謝性疾患およびメタボリックシンドロームは類似しているが、心血管代謝性疾患は、メタボリックシンドロームを引き起こす可能性のあるより広範な状態のセットを定義する。メタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患のリスク因子の非限定的な例として、大きい腹囲、上昇したトリグリセリドのレベル、低減した高密度リポタンパク質コレステロール(HDL-C)のレベル、上昇した血圧、上昇した空腹時血糖値、および/またはインスリン抵抗性が挙げられる。メタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患は、症候群x、肥満症候群、心血管代謝症候群、代謝異常症候群、高トリグリセリド血症ウエスト、インスリン抵抗性症候群、代謝異常、代謝過負荷、および代謝基質過負荷とも称されることがある。
本明細書に開示される組成物および製剤は、メタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患の治療および/または予防において使用され得る。メタボリックシンドロームは、心血管疾患のリスクを増加させる一群の心血管代謝性状態を指す。心血管代謝性疾患およびメタボリックシンドロームは類似しているが、心血管代謝性疾患は、メタボリックシンドロームを引き起こす可能性のあるより広範な状態のセットを定義する。メタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患のリスク因子の非限定的な例として、大きい腹囲、上昇したトリグリセリドのレベル、低減した高密度リポタンパク質コレステロール(HDL-C)のレベル、上昇した血圧、上昇した空腹時血糖値、および/またはインスリン抵抗性が挙げられる。メタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患は、症候群x、肥満症候群、心血管代謝症候群、代謝異常症候群、高トリグリセリド血症ウエスト、インスリン抵抗性症候群、代謝異常、代謝過負荷、および代謝基質過負荷とも称されることがある。
いくつかの実施形態において、対象は、少なくとも約35インチ、少なくとも約40インチ、少なくとも約45インチ、少なくとも約50インチ、少なくとも約55インチ、少なくとも約60インチ、または少なくとも約65インチの大きいベースラインの腹囲を有する。
いくつかの実施形態において、対象は、約135mg/dL~約500mg/dL、例えば、約135mg/dL~約500mg/dL、約150mg/dL~約500mg/dL、約200mg/dL~約499mg/dL、または約200mg/dL~<500mg/dLの上昇したベースラインのトリグリセリドのレベルを有する。いくつかの実施形態において、対象は、約50mg/dL~約1500mg/dL、例えば、約50mg/dL~約1500mg/dL、約80mg/dL~約1500mg/dL、約50mg/dL~約190mg/dL、約80mg/dL~約190mg/dL、約190mg/dL~約250mg/dL、約250mg/dL~約1400mg/dLの空腹時のベースラインのトリグリセリドのレベルを有する。一実施形態において、対象は、約80mg/dL~約1400mg/dLの空腹時のベースラインのトリグリセリドのレベルを有する。いくつかの実施形態において、対象または対象群は、約50mg/dL、約55mg/dL、約60mg/dL、約65mg/dL、約70mg/dL、約75mg/dL、約80mg/dL、約85mg/dL、約90mg/dL、約95mg/dL、約100mg/dL、約105mg/dL、約110mg/dL、約115mg/dL、約120mg/dL、約125mg/dL、約130mg/dL、約135mg/dL、約140mg/dL、約145mg/dL、約150mg/dL、約155mg/dL、約160mg/dL、約165mg/dL、約170mg/dL、約175mg/dL、約180mg/dL、約185mg/dL、約190mg/dL、約195mg/dL、約200mg/dL、約205mg/dL、約210mg/dL、約215mg/dL、約220mg/dL、約225mg/dL、約230mg/dL、約235mg/dL、約240mg/dL、約245mg/dL、約250mg/dL、約255mg/dL、約260mg/dL、約265mg/dL、約270mg/dL、約275mg/dL、約280mg/dL、約285mg/dL、約290mg/dL、約295mg/dL、約300mg/dL、約305mg/dL、約310mg/dL、約315mg/dL、約320mg/dL、約325mg/dL、約330mg/dL、約335mg/dL、約340mg/dL、約345mg/dL、約350mg/dL、約355mg/dL、約360mg/dL、約365mg/dL、約370mg/dL、約375mg/dL、約380mg/dL、約385mg/dL、約390mg/dL、約395mg/dL、約400mg/dL、約405mg/dL、約410mg/dL、約415mg/dL、約420mg/dL、約425mg/dL、約430mg/dL、約435mg/dL、約440mg/dL、約445mg/dL、約450mg/dL、約455mg/dL、約460mg/dL、約465mg/dL、約470mg/dL、約475mg/dL、約480mg/dL、約485mg/dL、約490mg/dL、約495mg/dL、約500mg/dL、約1000mg/dL、約1100mg/dL、約1200mg/dL、約1300mg/dL、約1400mg/dL、約1500mg/dL、約2000mg/dL、約2500mg/dL、約3000mg/dL、約3500mg/dL、約4000mg/dL、約4500mg/dL、約5000mg/dL、または約5000mg/dL超の摂食または空腹時のベースラインのトリグリセリドのレベル(または対象群の場合はベースラインのトリグリセリドのレベルの中央値)を有する。いくつかの実施形態において、対象または対象群は、80mg/dL以上、約100mg/dL以上、約120mg/dL以上、約150mg/dL以上、約175mg/dL以上、約250mg/dL以上、または約500mg/dL以上、例えば、約190mg/dL~約250mg/dL、約80mg/dL~約190mg/dL、約250mg/dL~約1400mg/dL、約200mg/dL~約500mg/dL、約300mg/dL~約1800mg/dL、約500mg/dL~約1500mg/dL、または約80mg/dL~約1500mg/dLの摂食または空腹時のベースラインのトリグリセリドのレベル(または対象群の場合はベースラインのトリグリセリドのレベルの中央値)を有する。
別の実施形態において、対象は、少なくとも約100mmHg、少なくとも約115mmHg、少なくとも約120mmHg、少なくとも約125mmHg、少なくとも約130mmHg、少なくとも約135mmHg,少なくとも約140mmHg、少なくとも約145mmHg、少なくとも約150mmHg、少なくとも約155mmHg、少なくとも約160mmHg、少なくとも約165mmHg、または少なくとも約170mmHgの上昇したベースラインの血圧を有する。
いくつかの実施形態において、対象は、少なくとも約100mg/dL、少なくとも約115mg/dL、少なくとも約120mg/dL、少なくとも約125mg/dL、少なくとも約130mg/dL、少なくとも約135mg/dL、少なくとも約140mg/dL、少なくとも約145mg/dL、少なくとも約150mg/dL、少なくとも約155mg/dL、少なくとも約160mg/dL、少なくとも約165mg/dL、または少なくとも約170mg/dLの上昇したベースラインの空腹時血糖値を有する。
いくつかの実施形態において、対象は、約60mg/dL未満、約55mg/dL未満、約50mg/dl未満、約45mg/dL未満、約40mg/dL未満、約35mg/dL未満、約30mg/dL未満、約25mg/dL未満、約20mg/dL未満、約15mg/dL未満、約10mg/dL未満、または約5mg/dL未満の低減したベースラインのHDL-Cのレベルを有する。
いくつかの実施形態において、本開示は、対象においてメタボリックシンドロームを治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEおよび/または15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
いくつかの実施形態において、本開示は、対象においてメタボリックシンドロームを治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
いくつかの実施形態において、本開示は、対象において心血管代謝性疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEおよび/または15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
いくつかの実施形態において、本開示は、対象において心血管代謝性疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
いくつかの実施形態において、本開示は、対象において内皮機能障害を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEおよび/または15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
いくつかの実施形態において、本開示は、対象において内皮機能不全を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
一実施形態において、本開示は、対象においてメタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、対象は、NAFLDを有する。いくつかの実施形態において、NAFLDは、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)である。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象がメタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患についての少なくとも1つのリスク因子を有することを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのリスク因子は、大きい腹囲、上昇したトリグリセリドのレベル、低減したHDL-Cのレベル、上昇した血圧、上昇した空腹時血糖値、および/またはインスリン抵抗性である。いくつかの実施形態において、対象は、腹囲、トリグリセリドのレベル、血圧、空腹時血糖値、および/もしくはインスリン抵抗性の低減、ならびに/またはHDL-Cのレベルの増加のうちの1つ以上を示す。
一実施形態において、本開示は、対象においてメタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、対象は、NAFLDを有する。いくつかの実施形態において、NAFLDは、NASHである。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象がメタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患についての少なくとも1つのリスク因子を有することを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのリスク因子は、大きい腹囲、上昇したトリグリセリドのレベル、低減したHDL-Cのレベル、上昇した血圧、上昇した空腹時血糖値、および/またはインスリン抵抗性である。いくつかの実施形態において、対象は、腹囲、トリグリセリドのレベル、血圧、空腹時血糖値、および/もしくはインスリン抵抗性の低減、ならびに/またはHDL-Cのレベルの増加のうちの1つ以上を示す。
一実施形態において、本開示は、NAFLDを有する対象においてメタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、総コレステロール、トリグリセリド、ジグリセリド、および/もしくは超低密度リポタンパク質コレステロール(VLDL-C)のレベルのうちの1つ以上の低減、ならびに/またはグリセロリン脂質のレベルの増加を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインの総コレステロール、トリグリセリド、ジグリセリド、VLDL-C、および/またはグリセロリン脂質のレベルを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約2g以上の15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEおよび/または15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
一実施形態において、本開示は、NAFLDを有する対象においてメタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含み、対象は、総コレステロール、トリグリセリド、ジグリセリド、および/またはVLDL-Cのレベルのうちの1つ以上の低減、ならびにグリセロリン脂質のレベルの増加を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインの総コレステロール、トリグリセリド、ジグリセリド、VLDL-C、および/またはグリセロリン脂質のレベルを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約2g以上の15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
一実施形態において、本開示は、NAFLDを有する対象においてメタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、空腹時血糖、インスリン、および/または遊離脂肪酸のレベルのうちの1つ以上の低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインの空腹時血糖、インスリン、および/または遊離脂肪酸のレベルを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約2g以上の15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEおよび/または15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
一実施形態において、本開示は、NAFLDを有する対象においてメタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含み、対象は、空腹時血糖、インスリン、および/または遊離脂肪酸のレベルのうちの1つ以上の低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインの空腹時血糖、インスリン、および/または遊離脂肪酸のレベルを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約2g以上の15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
一実施形態において、本開示は、NAFLDを有する対象においてメタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、ヘモグロビンA1C(HbA1C)、インスリン抵抗性の恒常性モデル評価(HOMA-IR)、および/または脂肪組織のインスリン抵抗性(adipo-IR)のレベルのうちの1つ以上の低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象のHbA1C、HOMA-IR、および/またはadipo-IRのレベルのベースラインを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約2g以上の15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEおよび/または15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
別の実施形態において、本開示は、NAFLDを有する対象においてメタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEを含む約1g~約4gの組成物を投与することを含み、15-HEPEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。一実施形態において、対象は、HbA1C、HOMA-IR、および/またはadipo-IRのレベルのうちの1つ以上の低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインのHbA1C、HOMA-IR、および/またはadipo-IRのレベルを決定することをさらに含む。
一実施形態において、本開示は、肝線維症および/またはNAFLDを有する対象においてメタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、肝臓脂肪含有量、肝硬度、線維症-4(FIB-4)、増強された肝線維症(ELF)スコアおよび/またはNAFLDスコア(NFS)の低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象の肝臓脂肪含有量、肝硬度、FIB-4、ELFスコアおよび/またはNFSを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約2g以上の15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEおよび/または15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
一実施形態において、本開示は、肝線維症および/またはNAFLDを有する対象においてメタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含み、対象は、肝臓脂肪含有量、肝硬度、線維症-4(FIB-4)、増強された肝線維症(ELF)スコアおよび/またはNAFLDスコア(NFS)の低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象の肝臓脂肪含有量、肝硬度、FIB-4、ELFスコアおよび/またはNFSを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約2g以上の15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
いくつかの実施形態において、本開示は、NASHの1つ以上の進行段階を標的とすることにより、NASHを有する対象においてメタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患を治療および/または予防する方法を提供する。NASHの進行段階は、次の5つの段階を含む。代謝過負荷、増加した肝臓脂肪含有量および脂肪毒性、細胞ストレスアポトーシス、炎症、ならびに線維形成リモデリング。代謝過負荷の段階は、上昇したインスリン抵抗性、遊離脂肪酸、空腹時血糖値、インスリン、および/またはHbA1Cのレベルによって特徴付けられる。肝臓の脂肪含有量および脂肪毒性の段階は、上昇した総コレステロール、遊離脂肪酸、トリグリセリド、ジグリセリド、VLDL-C、非高密度リポタンパク質コレステロール(非HDL-C)、および/またはコレステロールのようなレムナント粒子様コレステロール(RLP-C)のレベルおよび/または低減したグリセロリン脂質のレベルによって特徴付けられる。細胞ストレスアポトーシスの段階は、上昇したアポトーシスマーカーによって特徴付けられる。アポトーシスマーカーの非限定的な例として、リン酸化B細胞リンパ腫2(Bcl-2)ファミリーのタンパク質由来のタンパク質、カスパーゼの活性化フラグメント、および/または切断されたポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ-1(PARP-1)が挙げられる。炎症の段階は、上昇したT細胞の活性化、B細胞の活性化、および/または走化性レベルによって特徴付けられる。最後に、組織モデリングとも呼ばれる線維形成リモデリングは、NASHなどの疾患で発生し、臓器不全および/または死にいたる場合がある。線維形成リモデリングは、上昇した線維化促進タンパク質のレベルによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含み、対象は、NASHの1つ以上の進行段階を示さない。いくつかの実施形態において、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含み、対象は、NASHの1つ以上の進行段階の低減を示す。
別の実施形態において、方法は、対象に15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、NASHの1つ以上の進行段階を示さない。いくつかの実施形態において、方法は、対象に15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、NASHの1つ以上の進行段階の低減を示す。
別の実施形態において、本開示は、代謝過負荷を治療、予防、および/または低減する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、対象は、インスリン抵抗性、遊離脂肪酸、空腹時血糖値、インスリン、および/またはHbA1Cのレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、対象は、NASHを有する。
別の実施形態において、本開示は、対象において内皮機能不全を治療、予防、および/または低減する方法を提供し、方法は、対象に15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、対象は、インスリン抵抗性、遊離脂肪酸、空腹時血糖値、インスリン、および/またはHbA1Cのレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、対象は、NASHを有する。
いくつかの実施形態において、本開示は、肝臓脂肪含有量および脂肪毒性を治療、予防および/または低減する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、対象は、総コレステロール、遊離脂肪酸、トリグリセリド、ジグリセリド、VLDL-C、非HDL-C、および/もしくはRLP-Cの低減、ならびに/またはグリセロリン脂質のレベルの増加を示す。いくつかの実施形態において、対象は、肝臓脂肪含有量の低減を示す。いくつかの実施形態において、対象は、NASHを有する。
いくつかの実施形態において、本開示は、肝臓脂肪含有量および脂肪毒性を治療、予防および/または低減する方法を提供し、方法は、対象に15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、対象は、総コレステロール、遊離脂肪酸、トリグリセリド、ジグリセリド、VLDL-C、非HDL-C、および/もしくはRLP-Cの低減、ならびに/またはグリセロリン脂質のレベルの増加を示す。いくつかの実施形態において、対象は、肝臓脂肪含有量の低減を示す。いくつかの実施形態において、対象は、NASHを有する。
いくつかの実施形態において、本開示は、細胞ストレスアポトーシスを治療、予防、または低減する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、対象は、Bcl-2ファミリー由来のタンパク質、カスパーゼの活性化フラグメントおよび/または切断されたPARP-1などアポトーシスと関連するマーカーの低減を示す。いくつかの実施形態において、対象は、NASHを有する。
いくつかの実施形態において、本開示は、細胞ストレスアポトーシスを治療、予防、または低減する方法を提供し、方法は、対象に15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、対象は、Bcl-2ファミリー由来のタンパク質、カスパーゼの活性化フラグメントおよび/または切断されたPARP-1などアポトーシスと関連するマーカーの低減を示す。いくつかの実施形態において、対象は、NASHを有する。
いくつかの実施形態において、本開示は、炎症を治療、予防、および/または低減する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、対象は、T細胞の活性化、B細胞の活性化、および/または走化性の低減を示す。いくつかの実施形態において、対象は、NASHを有する。
いくつかの実施形態において、本開示は、炎症を治療、予防、および/または低減する方法を提供し、方法は、対象に15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、対象は、T細胞活性化、B細胞活性化、および/または走化性の低減を示す。いくつかの実施形態において、対象は、NASHを有する。
いくつかの実施形態において、本開示は、対象において線維形成リモデリングを治療、予防、および/または低減する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、対象は、トランスフォーミング増殖因子(TGF-β)シグナル伝達および線維性タンパク質の低減を示す。線維性タンパク質の非限定的な例として、プラスミノーゲンアクチベーター阻害剤-1(PAI-1)、メタロペプチダーゼ阻害剤-1(TIMP-1)、ジペプチジルペプチダーゼ4(DPP4)、trem様転写物2(TLT2)、ケモカイン(C-Cモチーフ)リガンド16(CCL16)、単球走化性タンパク質-1(MCP-1)、血清アミロイドA4(SAA4)、ホスホイノシチド3(PI3)、チオレドキシン還元酵素(TR)、白血球免疫グロブリン様受容体B1(LILBR1)、アミンオキシダーゼ、銅含有3(AOC3)、セリンプロテアーゼ2(PRSS2)、および/または腫瘍壊死因子リガンドスーパーファミリーメンバー11A(TNRSF11A)が挙げられる。いくつかの実施形態において、対象は、NASHを有する。
いくつかの実施形態において、本開示は、対象において線維形成リモデリングを治療、予防、および/または低減する方法を提供し、方法は、対象に15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、対象は、トランスフォーミング増殖因子(TGF-β)シグナル伝達および線維性タンパク質の低減を示す。線維性タンパク質の非限定的な例として、プラスミノーゲンアクチベーター阻害剤-1(PAI-1)、メタロペプチダーゼ阻害剤-1(TIMP-1)、ジペプチジルペプチダーゼ4(DPP4)、trem様転写物2(TLT2)、ケモカイン(C-Cモチーフ)リガンド16(CCL16)、単球走化性タンパク質-1(MCP-1)、血清アミロイドA4(SAA4)、ホスホイノシチド3(PI3)、チオレドキシン還元酵素(TR)、白血球免疫グロブリン様受容体B1(LILBR1)、アミンオキシダーゼ、銅含有3(AOC3)、セリンプロテアーゼ2(PRSS2)、および/または腫瘍壊死因子リガンドスーパーファミリーメンバー11A(TNRSF11A)が挙げられる。いくつかの実施形態において、対象は、NASHを有する。
いくつかの実施形態において、本開示は、対象において、NASHの1つの段階からNASHの次の段階への進行を治療、予防、および/または低減する方法を提供する。NASHの次の段階は、NASHの第1、第2、第3、第4、または第5の段階を含み得る。いくつかの実施形態において、代謝過負荷の段階にある対象は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与され、対象は、増加した肝臓脂肪および脂肪毒性の段階、細胞ストレスアポトーシスの段階、炎症の段階、および/または線維形成リモデリングの段階に進行しない。別の実施形態において、増加した肝臓脂肪および脂肪毒性の段階にある対象は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物が投与され、対象は、細胞ストレスアポトーシスの段階、炎症の段階、および/または線維形成リモデリングの段階に進行しない。さらに別の実施形態において、細胞ストレスアポトーシスの段階にある対象は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与され、対象は、炎症の段階、および/または線維形成リモデリングの段階に進行しない。別の実施形態において、炎症の段階にある対象は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与され、対象は、線維形成リモデリング段階に進行しない。
いくつかの実施形態において、本開示は、対象において、NASHの1つの段階からNASHの次の段階への進行を治療、予防、および/または低減する方法を提供する。NASHの次の段階は、NASHの第1、第2、第3、第4、または第5の段階を含み得る。いくつかの実施形態において、代謝過負荷の段階にある対象は、15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与され、対象は、増加した肝臓脂肪および脂肪毒性の段階、細胞ストレスアポトーシスの段階、炎症の段階、および/または線維形成リモデリングの段階に進行しない。別の実施形態において、増加した肝臓脂肪および脂肪毒性の段階にある対象は、15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与され、対象は、細胞ストレスアポトーシスの段階、炎症の段階、および/または線維形成リモデリングの段階に進行しない。さらに別の実施形態において、細胞ストレスアポトーシスの段階にある対象は、15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与され、対象は、炎症の段階、および/または線維形成リモデリングの段階に進行しない。別の実施形態において、炎症の段階にある対象は、15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与され、対象は、線維形成リモデリング段階に進行しない。
本明細書に開示される組成物および製剤は、心血管疾患または心血管障害の治療または予防において使用され得る。一実施形態において、心血管疾患または心血管障害は、脂質異常症、高脂血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、原発性高コレステロール血症、原発性高脂血症、一般的な原発性高脂血症、一般的な高コレステロール血症、家族性高脂血症、家族性原発性高脂血症、家族性高コレステロール血症、家族性高トリグリセリド血症、家族性複合高脂血症、家族性欠陥アポリポタンパク質b-100、二次性高脂血症、混合型高脂血症、心血管疾患、残存心血管リスク、アテローム性動脈硬化プラークの形成/進行の予防、微小血管疾患、大血管疾患、アテローム性動脈硬化症、冠状動脈性アテローム性動脈硬化症、拡張機能障害、心血管リスクの低減、主要な冠状動脈事象の予防、主要な有害な心血管系事象の予防、虚血性事象の予防、心血管系事象の二次/一次予防、心血管系死の予防、心筋梗塞、脳卒中、アンギナ、正常な内皮機能の回復、糖尿病、真性糖尿病、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高血糖症、血糖異常、血糖制御の誘導、耐糖能異常、空腹時血糖異常から選択される。微小血管疾患の非限定的な例として、網膜症、腎症、および神経障害が挙げられる。大血管疾患の非限定的な例として、脳卒中、末梢血管疾患、肢虚血、および心臓病が挙げられる。いくつかの実施形態において、対象は、非アルコール性肝疾患、胆汁うっ滞性肝疾患、腎臓病、またはメタボリックシンドロームを有する。心血管疾患の前述の例のうちのいずれも、心血管代謝性疾患の非限定的な例を参照し得る。
一実施形態において、本開示は、対象において心血管疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、対象は、肝線維症、NAFLD、胆汁うっ滞性肝疾患、腎臓病、心血管代謝性疾患、および/またはメタボリックシンドロームを有する。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象が胆汁うっ滞性肝疾患、腎臓病、心血管代謝性疾患、および/またはメタボリックシンドロームを有することを決定することをさらに含む。
一実施形態において、本開示は、対象において心血管疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、対象は、肝線維症、NAFLD、胆汁うっ滞性肝疾患、腎臓病、心血管代謝性疾患、および/またはメタボリックシンドロームを有する。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象が胆汁うっ滞性肝疾患、腎臓病、心血管代謝性疾患、および/またはメタボリックシンドロームを有することを決定することをさらに含む。
一実施形態において、本開示は、肝線維症、NAFLD、胆汁うっ滞性肝疾患、腎臓病、心血管代謝性疾患、および/またはメタボリックシンドロームを有する対象において心血管疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、総コレステロール、トリグリセリド、ジグリセリド、および/もしくはVLDL-Cのレベルのうちの1つ以上の低減、ならびに/またはグリセロリン脂質のレベルの増加を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインの総コレステロール、トリグリセリド、ジグリセリド、VLDL-C、および/またはグリセロリン脂質のレベルを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約2g以上の15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEおよび/または15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
別の実施形態において、本開示は、NAFLDを有する対象において心血管疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEを含む約1g~約4gの組成物を投与することを含み、15-HEPEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。一実施形態において、対象は、総コレステロール、トリグリセリド、ジグリセリド、および/もしくはVLDL-Cのレベルのうちの1つ以上の低減、ならびに/またはグリセロリン脂質のレベルの増加を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインの総コレステロール、トリグリセリド、ジグリセリド、VLDL-C、および/またはグリセロリン脂質ベースラインのレベルを決定することをさらに含む。
一実施形態において、本開示は、肝線維症、NAFLD、胆汁うっ滞性肝疾患、腎臓病、心血管代謝性疾患、および/またはメタボリックシンドロームを有する対象において心血管疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、α-SMA、TIMP-1、TGF-β、および/または1型コラーゲンのレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインのα-SMA、TIMP-1、TGF-β、および/または1型コラーゲンのレベルを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約2g以上の15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEおよび/または15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
別の実施形態において、本開示は、NAFLDを有する対象において心血管疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEを含む約1g~約4gの組成物を投与することを含み、15-HEPEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。一実施形態において、対象は、α-SMA、TIMP-1、TGF-β、および/または1型コラーゲンのレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインのα-SMA、TIMP-1、TGF-β、および/または1型コラーゲンのレベルを決定することをさらに含む。
一実施形態において、本開示は、肝線維症、NAFLD、胆汁うっ滞性肝疾患、腎臓病、心血管代謝性疾患、またはメタボリックシンドロームを有する対象において心血管疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、空腹時血糖、インスリン、および/または遊離脂肪酸のレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインの空腹時血糖、インスリン、および/または遊離脂肪酸のレベルを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約2g以上の15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEおよび/または15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
別の実施形態において、本開示は、NAFLDを有する対象において心血管疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEを含む約1g~約4gの組成物を投与することを含み、15-HEPEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。一実施形態において、対象は、空腹時血糖、インスリン、および/または遊離脂肪酸のレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインの空腹時血糖、インスリン、および/または遊離脂肪酸のレベルを決定することをさらに含む。
一実施形態において、本開示は、肝線維症、NAFLD、胆汁うっ滞性肝疾患、腎臓病、心血管代謝性疾患、またはメタボリックシンドロームを有する対象において心血管疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、HbA1C、HOMA-IR、および/またはadipo-IRのレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象のHbA1C、HOMA-IR、および/またはadipo-IRのレベルのベースラインを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約2g以上の15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEおよび/または15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
別の実施形態において、本開示は、NAFLDを有する対象において心血管疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEを含む約1g~約4gの組成物を投与することを含み、15-HEPEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。一実施形態において、対象は、HbA1C、HOMA-IR、および/またはadipo-IRのレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインのHbA1C、HOMA-IR、および/またはadipo-IRのレベルを決定することをさらに含む。
一実施形態において、本開示は、肝線維症、NAFLD、胆汁うっ滞性肝疾患、腎臓病、心血管代謝性疾患、またはメタボリックシンドロームを有する対象において心血管疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、肝臓脂肪含有量、肝硬度、線維症-4(FIB-4)、増強された肝線維症(ELF)スコアおよび/またはNAFLDスコア(NFS)の低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象の肝臓脂肪含有量、肝硬度、FIB-4、ELFスコアおよび/またはNFSを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約2g以上の15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEおよび/または15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
別の実施形態において、本開示は、NAFLDを有する対象において心血管疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEを含む約1g~約4gの組成物を投与することを含み、15-HEPEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。一実施形態において、対象は、肝臓脂肪含有量、肝硬度、FIB-4、ELFスコアおよび/またはNFSの低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象の肝臓脂肪含有量、肝硬度、FIB-4、ELFスコアおよび/またはNFSを決定することをさらに含む。
一実施形態において、本開示は、肝線維症、NAFLD、胆汁うっ滞性肝疾患、腎臓病、心血管代謝性疾患、またはメタボリックシンドロームを有する対象において心血管疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、1つ以上の炎症性および/または線維化促進性タンパク質のレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、1つ以上の炎症性および/または線維化促進性タンパク質は、PAI-1、TIMP-1、DPP4、TLT2、CCL16、MCP-1、SAA4、PI3、TR、LILBR1、アミンオキシダーゼ、AOC3、PRSS2、およびTNRSF11Aからなる群から選択される。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象の1つ以上の炎症性および/または線維化促進性タンパク質のベースラインのレベルを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約2g以上の15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEおよび/または15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
別の実施形態において、本開示は、NAFLDを有する対象において心血管疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEを含む約1g~約4gの組成物を投与することを含み、15-HEPEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。一実施形態において、対象は、1つ以上の炎症性および/または線維化促進性タンパク質のレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、1つ以上の炎症性および/または線維化促進性タンパク質は、PAI-1、TIMP-1、DPP4、TLT2、CCL16、MCP-1、SAA4、PI3、TR、LILBR1、アミンオキシダーゼ、AOC3、PRSS2、およびTNRSF11Aからなる群から選択される。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象の1つ以上の炎症性および/または線維化促進性タンパク質のベースラインのレベルを決定することをさらに含む。
別の実施形態において、本開示は、対象において心血管疾患と関連するバイオマーカーを改善する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。例えば、いくつかの実施形態において、対象は、総コレステロール、トリグリセリド、ジグリセリド、および/もしくはVLDL-Cのレベルの低減、ならびに/またはグリセロリン脂質のレベルの増加を示す。いくつかの実施形態において、対象は、心血管疾患のリスクの低減をさらに示す。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約2g以上の15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。
本明細書に開示される組成物および製剤はまた、胆汁うっ滞性肝疾患の治療または予防において使用され得る。胆汁うっ滞性肝疾患は、肝臓の炎症を起こした肝内および/または肝外胆管の結果であり、それは肝臓に有毒な胆汁が蓄積し、最終的に肝硬変にいたる場合がある。胆汁うっ滞性肝疾患のリスク因子の非限定的な例として、遺伝的欠陥、機械的異常、毒素、および/または免疫系の調節不全が挙げられる。一実施形態において、胆汁うっ滞性肝疾患は、原発性胆汁性胆管炎(PBC)、原発性硬化性胆管炎(PSC)、肝内胆汁うっ滞、進行性家族性肝内胆汁うっ滞、および妊娠の肝内胆汁うっ滞から選択される。一実施形態において、胆汁うっ滞性肝疾患は、薬物誘導性肝傷害、完全非経口栄養(TPN)、ウイルス性およびアルコール性肝炎、全身性疾患に続発する胆汁うっ滞、移植片機能不全、肝移植後胆汁うっ滞、膵炎、総胆管結石症、ミリッツィ症候群、遺伝性疾患、および/または悪性腫瘍によって引き起こされる。悪性腫瘍の非限定的な例として、肝細胞がん、胆管腫瘍、または膵臓がんが挙げられる。
一実施形態において、本開示は、対象において胆汁うっ滞性肝疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約2g以上の15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、胆汁うっ滞性肝疾患は、PBC、PSC、および/または進行性家族性肝内胆汁うっ滞である。
一実施形態において、本開示は、対象において胆汁うっ滞性肝疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約2g以上の15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、胆汁うっ滞性肝疾患は、PBC、PSC、および/または進行性家族性肝内胆汁うっ滞である。
一実施形態において、本開示は、対象において胆汁うっ滞性肝疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、アルカリ性リン酸塩(ALP)のレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインのALPのレベルを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約50mg(mg/kg)、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。
一実施形態において、本開示は、対象において胆汁うっ滞性肝疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含み、対象は、ALPのレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインのALPのレベルを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約50mg(mg/kg)、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。
別の実施形態において、本開示は、対象において胆汁うっ滞性肝疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、ALPのレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインのALPのレベルを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。
別の実施形態において、本開示は、対象において胆汁うっ滞性肝疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含み、対象は、ALPのレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインのALPのレベルを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。
一実施形態において、本開示は、対象において胆汁うっ滞性肝疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、α-SMA、TIMP-1、TGF-β、および/または1型コラーゲンのレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインのα-SMA、TIMP-1、TGF-β、および/または1型コラーゲンのレベルを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約50mg(mg/kg)、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。
一実施形態において、本開示は、対象において胆汁うっ滞性肝疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含み、対象は、α-SMA、TIMP-1、TGF-β、および/または1型コラーゲンのレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインのα-SMA、TIMP-1、TGF-β、および/または1型コラーゲンのレベルを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約50mg(mg/kg)、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。
一実施形態において、本開示は、対象において胆汁うっ滞性肝疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、血清アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、および/またはビリルビン(BUN)のレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインの血清ALT、AST、および/またはBUNのレベルを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約50mg(mg/kg)、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。
別の実施形態において、本開示は、対象において胆汁うっ滞性肝疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含み、対象は、血清ALT、AST、および/またはBUNのレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインの血清ALT、AST、および/またはBUNのレベルを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。
別の実施形態において、本開示は、対象において胆汁うっ滞性肝疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含み、対象は、血清ALT、AST、および/またはBUNのレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインの血清ALT、AST、および/またはBUNのレベルを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。
一実施形態において、本開示は、対象において胆汁うっ滞性肝疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、線維症領域の低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインの線維症領域を決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約50mg(mg/kg)、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。
別の実施形態において、本開示は、対象において胆汁うっ滞性肝疾患を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含み、対象は、線維症領域の低減を示す。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインの線維症領域を決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1~約4gの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。
本明細書に開示される組成物および製剤はまた、腎臓病または腎臓障害の治療または予防において使用され得る。一実施形態において、腎臓病または腎臓障害は、腎線維症、尿細管間質性線維症、慢性腎臓病、重度の間質性線維症、腎間質性、および末期腎疾患から選択される。いくつかの実施形態において、対象は、腎臓病についての少なくとも1つのリスク因子を有する。腎臓病についての少なくとも1つのリスク因子の非限定的な例として、糖尿病、高血圧、心血管疾患、糸球体腎炎、および多発性嚢胞腎が挙げられる。
一実施形態において、本開示は、対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、対象は、糖尿病、高血圧、心血管疾患、糸球体腎炎、および多発性嚢胞腎からなる群から選択される腎臓病についての少なくとも1つのリスク因子を有する。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約2g以上の15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、胆汁うっ滞性肝疾患は、腎線維症、尿細管間質性線維症、慢性腎臓病、重度の間質性線維症、腎間質性、および末期腎疾患である。
一実施形態において、本開示は、対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、対象は、糖尿病、高血圧、心血管疾患、糸球体腎炎、および多発性嚢胞腎からなる群から選択される腎臓病についての少なくとも1つのリスク因子を有する。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約2g以上の15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、胆汁うっ滞性肝疾患は、腎線維症、尿細管間質性線維症、慢性腎臓病、重度の間質性線維症、腎間質性、および末期腎疾患である。
一実施形態において、本開示は、対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、対象は、糖尿病、高血圧、心血管疾患、糸球体腎炎、および多発性嚢胞腎からなる群から選択される腎臓病についての少なくとも1つのリスク因子を有する。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。別の実施形態において、方法は、対象に約2g以上の15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を対象に投与することを含む。さらに別の実施形態において、胆汁うっ滞性肝疾患は、腎線維症、尿細管間質性線維症、慢性腎臓病、重度の間質性線維症、腎間質性、および末期腎疾患である。
一実施形態において、本開示は、対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、α-SMA、TIMP-1、TGF-β、および/または1型コラーゲンのレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、対象は、糖尿病、高血圧、心血管疾患、糸球体腎炎、および多発性嚢胞腎からなる群から選択される腎臓病についての少なくとも1つのリスク因子を有する。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインのα-SMA、TIMP-1、TGF-β、および/または1型コラーゲンのレベルを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約10mg(mg/kg)、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。
一実施形態において、本開示は、対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含み、対象は、α-SMA、TIMP-1、TGF-β、および/または1型コラーゲンのレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、対象は、糖尿病、高血圧、心血管疾患、糸球体腎炎、および多発性嚢胞腎からなる群から選択される腎臓病についての少なくとも1つのリスク因子を有する。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインのα-SMA、TIMP-1、TGF-β、および/または1型コラーゲンのレベルを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約10mg(mg/kg)、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。
一実施形態において、本開示は、対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、α-SMA、TIMP-1、TGF-β、および/または1型コラーゲンのレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、対象は、糖尿病、高血圧、心血管疾患、糸球体腎炎、および多発性嚢胞腎からなる群から選択される腎臓病についての少なくとも1つのリスク因子を有する。いくつかの実施形態において、方法は、15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインのα-SMA、TIMP-1、TGF-β、および/または1型コラーゲンのレベルを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HETrEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約10mg(mg/kg)、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。
一実施形態において、本開示は、対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、血清ALT、AST、および/またはBUNのレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、対象は、糖尿病、高血圧、心血管疾患、糸球体腎炎、および多発性嚢胞腎からなる群から選択される腎臓病についての少なくとも1つのリスク因子を有する。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインの血清ALT、AST、および/またはBUNのレベルを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約10mg(mg/kg)、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。
一実施形態において、本開示は、対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含み、対象は、血清ALT、AST、および/またはBUNのレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、対象は、糖尿病、高血圧、心血管疾患、糸球体腎炎、および多発性嚢胞腎からなる群から選択される腎臓病についての少なくとも1つのリスク因子を有する。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインの血清ALT、AST、および/またはBUNのレベルを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約10mg(mg/kg)、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。
一実施形態において、本開示は、対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、血清ALT、AST、および/またはBUNのレベルの低減を示す。いくつかの実施形態において、対象は、糖尿病、高血圧、心血管疾患、糸球体腎炎、および多発性嚢胞腎からなる群から選択される腎臓病についての少なくとも1つのリスク因子を有する。いくつかの実施形態において、方法は、15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインの血清ALT、AST、および/またはBUNのレベルを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約10mg(mg/kg)、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。
一実施形態において、本開示は、対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、線維症領域の低減を示す。いくつかの実施形態において、対象は、糖尿病、高血圧、心血管疾患、糸球体腎炎、および多発性嚢胞腎からなる群から選択される腎臓病についての少なくとも1つのリスク因子を有する。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインの線維症領域を決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約10mg(mg/kg)、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。
一実施形態において、本開示は、対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含み、対象は、線維症領域の低減を示す。いくつかの実施形態において、対象は、糖尿病、高血圧、心血管疾患、糸球体腎炎、および多発性嚢胞腎からなる群から選択される腎臓病についての少なくとも1つのリスク因子を有する。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインの線維症領域を決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約10mg(mg/kg)、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。
一実施形態において、本開示は、対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象は、線維症領域の低減を示す。いくつかの実施形態において、対象は、糖尿病、高血圧、心血管疾患、糸球体腎炎、および多発性嚢胞腎からなる群から選択される腎臓病についての少なくとも1つのリスク因子を有する。いくつかの実施形態において、方法は、15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象のベースラインの線維症領域を決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、対象に約1g~約4gの15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約10mg(mg/kg)、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。
別の実施形態において、本開示は、糖尿病(例えば、I型またはII型)を有する対象において腎臓病を予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象が糖尿病を有することを決定することをさらに含む。別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約10mg(mg/kg)、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEおよび/または15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
別の実施形態において、本開示は、糖尿病(例えば、I型またはII型)を有する対象において腎臓病を予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象が糖尿病を有することを決定することをさらに含む。別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約10mg(mg/kg)、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
別の実施形態において、本開示は、糖尿病(例えば、I型またはII型)を有する対象において腎臓病を予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、方法は、15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象が糖尿病を有することを決定することをさらに含む。別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約10mg(mg/kg)、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
別の実施形態において、本開示は、心血管疾患を有する対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象が心血管を有することを決定することをさらに含む。別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約10mg(mg/kg)、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEおよび/または15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
別の実施形態において、本開示は、心血管疾患を有する対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象が心血管性を有することを決定することをさらに含む。別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約10mg(mg/kg)、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
別の実施形態において、開示は、心血管疾患を有する対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、方法は、15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象が心血管性を有することを決定することをさらに含む。別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約10mg(mg/kg)、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
別の実施形態において、本開示は、糸球体腎炎を有する対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象が糸球体腎炎を有することを決定することをさらに含む。別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約10mg(mg/kg)、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEおよび/または15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
別の実施形態において、本開示は、糸球体腎炎を有する対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象が糸球体腎炎を有することを決定することをさらに含む。別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約10mg(mg/kg)、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
別の実施形態において、本開示は、糸球体腎炎を有する対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、方法は、15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象が糸球体腎炎を有することを決定することをさらに含む。別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約10mg(mg/kg)、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
別の実施形態において、本開示は、多発性嚢胞腎を有する対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象が多発性嚢胞腎を有することを決定することをさらに含む。別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約10mg(mg/kg)、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEおよび/または15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
別の実施形態において、本開示は、多発性嚢胞腎を有する対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象が多発性嚢胞腎を有することを決定することをさらに含む。別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約10mg(mg/kg)、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
別の実施形態において、本開示は、多発性嚢胞腎を有する対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、方法は、15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象が多発性嚢胞腎を有することを決定することをさらに含む。別の実施形態において、方法は、対象に、対象の体重当たり約10mg(mg/kg)、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
別の実施形態において、本開示は、高血圧を有する対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において方法は、15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象が高血圧を有することを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、対象は、少なくとも約130mmHg、少なくとも約135mmHg、少なくとも約140mmHg、少なくとも約145mmHg、少なくとも約150mmHg、少なくとも約155mmHg、少なくとも約160mmHg、少なくとも約165mmHg、または少なくとも約170mmHgの高血圧を有する。別の実施形態において、方法は、対象に、約10mg/kg、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEおよび/または15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
別の実施形態において、本開示は、高血圧を有する対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、方法は、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与する前に、対象が高血圧を有することを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、対象は、少なくとも約130mmHg、少なくとも約135mmHg、少なくとも約140mmHg、少なくとも約145mmHg、少なくとも約150mmHg、少なくとも約155mmHg、少なくとも約160mmHg、少なくとも約165mmHg、または少なくとも約170mmHgの高血圧を有する。別の実施形態において、方法は、対象に、約10mg/kg、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HEPEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
別の実施形態において、本開示は、高血圧を有する対象において腎臓病を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、方法は、15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与する前に、対象が高血圧を有することを決定することをさらに含む。いくつかの実施形態において、対象は、少なくとも約130mmHg、少なくとも約135mmHg、少なくとも約140mmHg、少なくとも約145mmHg、少なくとも約150mmHg、少なくとも約155mmHg、少なくとも約160mmHg、少なくとも約165mmHg、または少なくとも約170mmHgの高血圧を有する。別の実施形態において、方法は、対象に、約10mg/kg、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を対象に投与することを含む。さらに別の実施形態において、15-HETrEは、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する。
本明細書に開示される組成物および製剤はまた、心血管疾患、胆汁うっ滞性肝疾患、腎臓病、メタボリックシンドローム、および/または心血管代謝性疾患を有する対象においてサイトカインおよび/またはケモカインを低減させるために使用され得る。非限定的なサイトカインおよび/またはケモカインは、α-平滑筋作用(α-SMA)、メタロペプチダーゼ阻害剤-1(TIMP-1)、トランスフォーミング増殖因子ベータ-β(TGF-β)、および1型コラーゲンを含む。
別の実施形態において、本開示は、対象において肝線維症を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、治療および/または予防は、肝機能検査(LFT)によって評価される。いくつかの実施形態において、対象は、肝硬度、ELFスコア、NFS、FIB-4、AST対血小板分配指数(APRI)、肝臓の炎症および線維症スコア(LIF)、Lokスコア、線維症指数、キングスコア、ボナチーニスコア、および/または一過性エラストグラフィ(TE)スコアの低減を示す。いくつかの実施形態において、LFTは、磁気共鳴画像法(MRI)などの画像化技術によって測定される。
別の実施形態において、本開示は、対象において肝線維症を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、治療および/または予防は、LFTによって評価される。いくつかの実施形態において、対象は、肝硬度、ELFスコア、NFS、FIB-4、APRI、LIF、Lokスコア、線維症指数、キングスコア、ボナチーニスコア、および/またはTEスコアの低減を示す。いくつかの実施形態において、LFTは、MRIなどの画像化技術によって測定される。
別の実施形態において、本開示は、対象において肝線維症を治療および/または予防する方法を提供し、方法は、対象に15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、治療および/または予防は、LFTによって評価される。いくつかの実施形態において、対象は、肝硬度、ELFスコア、NFS、FIB-4、APRI、LIF、Lokスコア、線維症指数、キングスコア、ボナチーニスコア、および/またはTEスコアの低減を示す。いくつかの実施形態において、LFTは、MRIなどの画像化技術によって測定される。
別の実施形態において、本発明の組成物での治療に際し、対象または対象群は、以下の転帰のうちの1つ以上を示す。
(a)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、血清アミノトランスフェラーゼ(ALT)および/またはアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)のレベルの増加なし、または低減、
(b)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、ビリルビン(BUN)のレベルの増加なし、または低減、
(c)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、線維症領域のレベルの増加なし、または低減、
(d)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、空腹時血糖値の増加なし、または低減、
(e)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、インスリンのレベルの増加なし、または低減、
(f)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、アルカリ性リン酸塩(ALP)のレベルの増加なし、または低減、
(g)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、ヘモグロビンA1C(HbA1C)のレベルの増加なし、または低減、
(h)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、インスリン抵抗性の恒常性モデル評価(HOMA-IR)の増加なし、または低減、
(i)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、脂肪組織のインスリン抵抗性(adipo-IR)のレベルの増加なし、または低減、
(j)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、総コレステロールのレベルの増加なし、または低減、
(k)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、トリグリセリドのレベルの増加なし、または低減、
(l)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、ジグリセリドのレベルの増加なし、または低減、
(m)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、超低密度リポタンパク質コレステロール(VLDL-C)のレベルの増加なし、または低減、
(n)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、レムナント様粒子コレステロール(RLP-C)のレベルの増加なし、または低減、
(o)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、非高密度リポタンパク質コレステロール(非HDL-C)のレベルの増加なし、または低減、
(p)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、高密度リポタンパク質コレステロール(HDL-C)のレベルの低減なし、または増加、
(q)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、低密度リポタンパク質コレステロール(LDL-C)のレベルの増加なし、または低減、
(r)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、腎臓ヒドロキシプロリンのレベルの増加なし、または低減、
(s)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、インターロイキン-33(IL-33)のレベルの増加なし、または低減、
(t)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、インターロイキン-17(IL-17)のレベルの増加なし、または低減、
(u)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、アリール炭化水素受容体(AhR)のレベルの増加なし、または低減、
(v)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、TNF様リガンド1A(TL1A)のレベルの増加なし、または低減、
(w)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、腫瘍壊死因子(TNF-α)のレベルの増加なし、または低減、
(x)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、インターロイキン-13(IL-13)のレベルの増加なし、または低減、
(y)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、インターロイキン-6(IL-6)のレベルの増加なし、または低減、
(z)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、インターロイキン1ベータ-β(IL-1β)のレベルの増加なし、または低減、
(aa)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、1型コラーゲンのレベルの増加なし、または低減、
(bb)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、トランスフォーミング増殖因子β(TGF-β)のレベルの増加なし、または低減、
(cc)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、α-平滑筋作用(α-SMA)のレベルの増加なし、または低減、
(dd)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、腫瘍壊死因子リガンドスーパーファミリーメンバー11A(TNRSF11A)のレベルの増加なし、または低減、
(ee)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、セリンプロテアーゼ2(PRSS2)のレベルの増加なし、または低減、
(ff)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、アミンオキシダーゼ、銅含有3(AOC3)のレベルの増加なし、または低減、
(gg)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、白血球免疫グロブリン様受容体B1(LILBR1)の増加なし、または低減、
(hh)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、トランスフェリン受容体タンパク質1(TR)のレベルの増加なし、または低減、
(ii)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、エラフィン(PI3)のレベルの増加なし、または低減、
(jj)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、血清アミロイドA4(SAA4)のレベルの増加なし、または低減、
(kk)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、単球走化性タンパク質-1(MCP-1)のレベルの増加なし、または低減、
(ll)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、ケモカイン(C-Cモチーフ)リガンド16(CCL16)のレベルの増加なし、または低減、
(mm)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、trem様転写物2(TLT2)のレベルの増加なし、または低減、
(nn)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、ジペプチジルペプチダーゼ4(DPP4)のレベルの増加なし、または低減、および
(oo)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、メタロプロテイナーゼ阻害剤-1(TIMP-1)のレベルの増加なし、または低減、
(pp)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、プラスミノーゲンアクチベーター阻害剤-1(PAI-1)のレベルの増加なし、または低減、
(qq)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、NAFLDスコア(NFS)の増加なし、または低減、および
(rr)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、線維症-4(FIB-4)のレベルの増加なし、または低減、
(ss)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、肝硬度のレベルの増加なし、または低減、
(tt)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、肝臓脂肪含有量の増加なし、または低減、
(uu)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、グリセロリン脂質のレベルの低減なし、または増加、
(vv)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、血圧の増加なし、または低減、
(ww)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、増強された肝線維症(ELF)スコアの増加なし、または低減、
(xx)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、肺および/または皮膚線維芽細胞におけるコラーゲン産生の増加なし、または低減、
(yy)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、グルコース取り込みの低減なし、または増加、
(zz)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者と比較した肺および/または皮膚線維芽細胞の生存率の増加、
(ab)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、インターロイキン-8(IL-8)のレベルの変化なし、または低減、
(ac)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、インターロイキン-23(IL-23)のレベルの変化なし、または低減、
(ad)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、インターレキン-11(IL-11)のレベルの変化なし、または低減、および/または
(ae)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、インターフェロンγ(IFNγ)のレベルの変化なし、または低減、
(af)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、Tおよび/またはB細胞の活性化の変化なし、または低減、
(ag)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、走化性の変化なし、または低減、
(ah)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、リン酸化B細胞リンパ腫2(Bcl-2)ファミリーメンバーの変化なし、または低減、
(ai)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、カスパーゼの活性化フラグメントのレベルの変化なし、または低減、
(aj)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、切断されたポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ-1(PARP-1)のレベルの変化なし、または低減、
(ak)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、腹囲の変化なし、または低減、
(al)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、AST対血小板分配指数(APRI)の変化なし、または低減、
(am)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、肝臓の炎症および線維症(LIF)スコアの変化なし、または低減、
(an)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、Lokスコアの変化なし、または低減、
(ao)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、線維症スコアの変化なし、または低減、
(ap)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、キングスコアの変化なし、または低減、
(aq)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、ボナチーニスコアの変化なし、または低減、
(ar)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、一過性エラストグラフィ(TE)スコアの変化なし、または低減。
(as)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、血管接着分子の増加なし、または低減、
(at)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、心血管リスクタンパク質の増加なし、または低減、
(au)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、ケモカインの増加なし、または低減、および/または
(av)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバーの増加または低減がない。
一実施形態において、本発明の方法は、対象または対象群に投薬する前に、上の(a)~(av)に記載の1つ以上のマーカーまたはパラメータのベースラインのレベルを測定することを含む。別の実施形態において、方法は、(a)~(av)に記載の1つ以上のマーカーまたはパラメータのベースラインのレベルが決定された後に、本明細書に開示される組成物を対象に投与することと、続いて当該1つ以上のマーカーの追加の測定を行うこととを含む。
別の実施形態において、例えば、約1~約12週間、約1~約8週間、または約1~約4週間の期間にわたって、本発明の組成物での治療に際し、対象または対象群は、すぐ上に記載される転帰(a)~(av)のうちのいずれか2個以上、いずれか3個以上、いずれか4個以上、いずれか5個以上、いずれか6個以上、いずれか7個以上、いずれか8個以上、いずれか9個以上、いずれか10個以上、いずれか11個以上、いずれか12個以上、いずれか13個以上、いずれか14個以上、いずれか15個以上、いずれか16個以上、いずれか17個以上、いずれか18個以上、いずれか19個以上、いずれか20個以上、いずれか21個以上、または22個すべてを示す。
別の実施形態において、本発明の組成物での治療に際し、対象または対象群は、以下の転帰のうちの1つ以上を示す。
(a)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、血清ALTおよび/またはASTのレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(b)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、BUNのレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(c)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、線維症領域の増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(d)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、空腹時血糖値の増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(e)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、インスリンの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(f)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、ALPのレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(g)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、HB1Acのレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(h)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、HOMA-IRのレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(i)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、adipo-IRのレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(j)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、総コレステロールのレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(k)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、トリグリセリドのレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(l)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、ジグリセリドのレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(m)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、VLDL-Cのレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(n)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、RLP-Cのレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(o)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、非HDL-Cのレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(p)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、HDL-Cのレベルの低減なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の増加、
(q)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、LDL-Cのレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(r)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、腎臓ヒドロキシプロリンのレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(s)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、IL-33のレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(t)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、IL-17のレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(u)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、AhRのレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(v)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、TL1Aのレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(w)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、TNF-αのレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(x)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、IL-13のレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(y)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、IL-6のレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(z)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、IL-1βのレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(aa)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、1型コラーゲンのレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(bb)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、TGF-βのレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(cc)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、α-SMAの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(dd)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、TNRSF11Aの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(ee)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、PRSS2のレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減。
(ff)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、AOC3のレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(gg)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、LILBR1のレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(hh)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、TRのレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(ii)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、PI3の増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(jj)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、SAA4のレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(kk)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、MCP-1のレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(ll)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、CCL16のレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(mm)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、TLT2のレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(nn)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、DPP4のレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(oo)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、TIMP-1のレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(pp)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、PAI-1のレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(qq)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、NFSの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(rr)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、FIB-4のレベルの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(ss)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、肝硬度の増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(tt)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、肝臓脂肪含有量の増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(uu)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、グリセロリン脂質のレベルの低減なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の増加、
(vv)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、血圧の増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(ww)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、ELFスコアの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(zz)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、肺および/または皮膚線維芽細胞におけるコラーゲン産生スコアの増加なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(yy)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、グルコース取り込みの低減なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の増加、
(zz)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、肺および/または皮膚線維芽細胞の生存率の少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、または少なくとも約95%の増加、
(ab)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、IL-8のレベルスコアの変化なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(ac)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、IL-23のレベルの変化なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、および/または
(ad)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、IL-11のレベルスコアの変化なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(ae)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、IFNγのレベルの変化なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(af)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、Tおよび/またはB細胞の活性化の変化なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(ag)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、走化性の変化なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(ah)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、Bcl-2ファミリーメンバーの変化なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(ai)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、カスパーゼの活性化フラグメントのレベルの相対性の変化なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(aj)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、切断されたPARP-1のレベルの変化なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(ak)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、腹囲の変化なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(al)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、ARPIの変化なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(am)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、LIFスコアの変化なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(an)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、Lokスコアの変化なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(ao)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、線維症スコアの変化なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(ap)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、キングスコアの変化なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、
(aq)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、ボナチーニスコアの変化なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減、/
(ar)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、TEスコアの変化なし、または少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の低減。
(as)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、血管接着分子の少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、または少なくとも約95%の増加、
(at)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、心血管リスクタンパク質の少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の増加、
(au)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、ケモカインの少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、もしくは少なくとも約95%の増加、
(av)ベースライン、プラセボ対照、および/または未治療の患者に対して、腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバーの少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、または少なくとも約95%の増加。
さらなる説明なく、当業者は、前述の説明および以下の例示的な例を使用して、本開示の薬剤を製造および利用し、特許請求された方法を実施することができると考えられる。以下の実施例は、本開示の実施を容易にするために提供されており、いかなる方式でも本開示の残りの部分を制限するものとして解釈されるべきではない。
実施例1:片側尿管閉塞誘導性腎間質性線維症
この研究の目的は、DS109(15-HETrE)およびDS102(15-HEPE)がUUO誘導性腎間質性線維症への効果を調べることであった。
この研究の目的は、DS109(15-HETrE)およびDS102(15-HEPE)がUUO誘導性腎間質性線維症への効果を調べることであった。
図1は、手術および治療から研究の14日目までの研究計画を示す。
1.1 材料および方法
試験物質:この研究の試験物質はDS109(15-HETrE)およびDS102(15-HEPE)であった。各物質の投薬溶液を調製するために、最初にDS109を秤量し、次いで0.5%のヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)のビヒクル中に溶解し、DS102を0.5%のHPMCのビヒクル中に希釈した。
試験物質:この研究の試験物質はDS109(15-HETrE)およびDS102(15-HEPE)であった。各物質の投薬溶液を調製するために、最初にDS109を秤量し、次いで0.5%のヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)のビヒクル中に溶解し、DS102を0.5%のHPMCのビヒクル中に希釈した。
UUO手術:研究の0日目に、ペントバルビタールナトリウム麻酔下のマウスにUUO手術を実施した。最初にマウスの毛を剃り、次いで腹部を切開してマウスの左尿管を露出させた。尿管を2点で4-0ナイロン縫合糸で結紮した。次いで、マウスの腹膜および皮膚を縫合糸で閉じ、麻酔から回復するまでマウスを清潔なケージに移した。偽手術されたマウスは、左尿管を露出させたが、結紮しなかった。
薬物投与:DS109およびDS102は、10ミリリットル(mL)/キログラム(Kg)の容量でマウスに経口投与された。
治療用量:DS109は、5、50、および250ミリグラム(mg)/Kgの3つの用量レベルで研究の0日目~13日目に1日1回投与された。DS102は、50および500mg/kgの2つの用量レベルで研究の0日目~13日目に1日1回投与された。
動物:7週齢の雌C57BL/6マウス(すなわち、動物)を、Japan SLC,Inc.(Japan)から入手し、管理された条件下で、飼育し、通常の食餌(CE-2、CLEA Japan、Japan)を与えた。動物は、温度(例えば、23±2℃)、湿度(例えば、45±10%)、照明(例えば、12時間の人工的な明暗サイクル、8:00~20:00明るい)および換気の制御された条件下で、特定病原体除去(SPF)施設において飼育された。施設の汚染を予防するために、実験室は高圧に維持された。動物は、ケージ当たり最大4匹のマウスでTPXケージ(CLEA Japan)において飼育された。滅菌ペーパークリーン(Japan SLC)を寝床に使用し、週1回交換した。ケージ上部の金属製の蓋に入れられた滅菌した固形の通常食を自由に与えた。ゴム栓およびシッパーチューブを備えた水筒から純水も自由に与えた。水筒を週に1回交換し、洗浄し、オートクレーブで滅菌して再利用した。マウスは、イヤーパンチで識別され、各ケージには特定の識別コードが付けられた。
腎臓生化学の測定:腎臓ヒドロキシプロリン含有量を定量化するために、凍結した左腎臓試料を次のようにアルカリ酸加水分解法で処理した。腎臓試料を65℃で2規定(N)の水酸化ナトリウム(NaOH)中に溶解し、121℃で20分間オートクレーブ処理した。溶解した試料(400μL)を400μLの6Nの塩酸(HCl)で、121℃で20分間酸加水分解し、10mg/mLの活性炭を含む400μLの4NのNaOHで中和した。AC緩衝液(例えば、2.2Mの酢酸/0.48Mのクエン酸、400μL)を試料に添加し、続いて遠心分離して上清を採取した。ヒドロキシプロリンの標準曲線は、16μg/mLで開始するtrans-4-ヒドロキシ-L-プロリン(Sigma-Aldrich、USA)の段階希釈で作成された。調製された試料および標準液(例えば、各400μL)を400μLのクロラミンT溶液(Wako Pure Chemical Industries、Japan)と混合し、室温で25分間インキュベーションした。次に、試料をエーリッヒの溶液(例えば、400μL)と混合し、65℃で20分間加熱して発色させた。試料を氷上で冷却し、遠心分離して沈殿物を除去した後、各上清の光学密度を560ナノメートル(nm)で測定した。ヒドロキシプロリンの濃度は、ヒドロキシプロリン標準曲線から計算された。腎臓試料のタンパク質濃度を、ビシンコニン酸(BCA)タンパク質アッセイキット(Thermo Fisher Scientific、USA)を使用して決定し、計算されたヒドロキシプロリン値を正規化するために使用した。腎臓ヒドロキシプロリン含有量は、タンパク質mg当たりのマイクログラム(μg)として表された。
組織病理学的分析:コラーゲンの沈着を視覚化するために、腎臓切片を、ピクロシリウスレッド溶液(Waldeck、Germany)を使用して染色した。間質性線維症領域の定量化のために、皮質髄質領域における明視野画像を、デジタルカメラ(例えば、DFC295、Leica Microsystems、Germany)を使用して200倍の倍率でキャプチャし、5つの視野/切片における陽性領域をImageJソフトウェア(National Institute of Health、USA)を使用して測定した。
定量的RT-PCR:RNAiso(Takara Bio、Japan)を使用し、製造元の指示に従って、腎臓試料から全リボ核酸(RNA)を抽出した。1μgのRNAを、20μLの最終容量中に4.4マイクロモル濃度(mM)の塩化マグネシウム(MgCl2)(F. Hoffmann-La Roche、Switzerland)、40UのRNase阻害剤(Toyobo、Japan)、0.5mMのdNTP(Promega、USA)、6.28μMのランダムヘキサマー(Promega)、5×第1ストランド緩衝液(Promega)、10mMのジチオスレイトール(Invitrogen、USA)および200UのMMLV-RT(Invitrogen)を含む反応混合物を使用して、逆転写した。反応は37℃で1時間、続いて99℃で5分間行われた。リアルタイムPCRを、リアルタイムPCR DICEおよびTB Green(商標)Premix Ex Taq(商標)II(Takara Bio)を使用して実施した。相対的なマイクロRNA(mRNA)発現のレベルを計算するために、各遺伝子(例えば、α-SMA、TIMP-1、TGF-βおよび1型コラーゲン)の発現を参照遺伝子36B4(遺伝子記号、Rplp0)の発現に対して正規化した。PCRプライマーセットおよびプレートレイアウトに関する情報を表1および2に示す。
試料採取:血清試料については、非空腹時の血液を抗凝固剤を含まない血清分離チューブに直接心臓穿刺を介して採取し、4℃で、3,500xgで4分間遠心分離した。上澄みを採取し、輸送のために-80℃で保存した。腎臓試料については、左腎臓を採取し、水平に2つに切断した。左腎臓の上部をブアン液中で固定し、次いでパラフィン中に包埋した。パラフィンブロックは、組織学的分析のために室温で保存された。左腎臓の下部を冠状に2つに切断した。左腎臓の前部を液体窒素中で急速凍結し、遺伝子発現アッセイのために-80℃で保存した。左腎臓の後部を液体窒素中で急速凍結し、腎臓生化学のために-80℃で保存した。
統計的検定:統計分析は、GraphPad Prism6(GraphPad Software Inc.、USA)でボンフェローニ多重比較検定を使用して実行された。<0.05のP値は、統計的に有意であるとみなされた。片側t検定がP値<0.1を返したときに、傾向(trend)または傾向(tendency)があると想定された。結果は、平均±SDとして表された。
1.2 実験計画および治療
研究計画は、以下の研究群を含んだ。
●群1(偽対照):8匹の偽手術マウスを屠殺までいずれの処置もしないままにした。
●群2(ビヒクル):8匹のUUOマウスに、ビヒクル[0.5%のHPMC]を10mL/kgの容量で0日目~13日目に1日1回経口投与した。
●群3(DS109低):8匹のUUOマウスに、DS109を補充したビヒクルを5mg/kgの用量で0日目~13日目に1日1回経口投与した。
●群4(DS109中程度):8匹のUUOマウスに、DS109を補充したビヒクルを50mg/kgの用量で0日目~13日目に1日1回経口投与した。
●群5(DS109高):8匹のUUOマウスに、DS109を補充したビヒクルを250mg/kgの用量で0日目~13日目に1日1回経口投与した。
●群6(DS102低):8匹のUUOマウスに、DS102を補充したビヒクルを50mg/kgの用量で0日目~13日目に1日1回経口投与した。
●群7(DS102高):8匹のUUOマウスに、DS102を補充したビヒクルを500mg/kgの用量で0日目~13日目に1日1回経口投与した。
研究計画は、以下の研究群を含んだ。
●群1(偽対照):8匹の偽手術マウスを屠殺までいずれの処置もしないままにした。
●群2(ビヒクル):8匹のUUOマウスに、ビヒクル[0.5%のHPMC]を10mL/kgの容量で0日目~13日目に1日1回経口投与した。
●群3(DS109低):8匹のUUOマウスに、DS109を補充したビヒクルを5mg/kgの用量で0日目~13日目に1日1回経口投与した。
●群4(DS109中程度):8匹のUUOマウスに、DS109を補充したビヒクルを50mg/kgの用量で0日目~13日目に1日1回経口投与した。
●群5(DS109高):8匹のUUOマウスに、DS109を補充したビヒクルを250mg/kgの用量で0日目~13日目に1日1回経口投与した。
●群6(DS102低):8匹のUUOマウスに、DS102を補充したビヒクルを50mg/kgの用量で0日目~13日目に1日1回経口投与した。
●群7(DS102高):8匹のUUOマウスに、DS102を補充したビヒクルを500mg/kgの用量で0日目~13日目に1日1回経口投与した。
表3は、研究中の群1~7の各々について治療スケジュールを要約したものである。
動物の監視および屠殺:マウスについての生存率、臨床兆候、行動を毎日監視した。個々の体重は、治療期間中、治療前に毎日測定された。各投与の約60分後に、毒性、瀕死および死亡の有意な臨床兆候についてマウスを観察した。動物は、14日目にイソフルラン麻酔(Pfizer Inc.)下での直接心臓穿刺を介した放血によって屠殺された。
1.3 結果
体重の変化および一般的な考慮事項:図2は、すべての動物についての体重の変化を示す。すべての動物において、体重は手術後に減少し、治療期間中に徐々に回復した。ビヒクル群の平均体重は、2日目~5日目および10日目~11日目に、偽対照群の平均体重よりも有意に低かった。ビヒクル群と治療群との間で、治療期間中のいずれの日においても平均体重に有意な変化はなかった。治療期間中、すべての群において死亡した動物はいなかった。本研究において、どの動物も全身状態の悪化を示さなかった。
体重の変化および一般的な考慮事項:図2は、すべての動物についての体重の変化を示す。すべての動物において、体重は手術後に減少し、治療期間中に徐々に回復した。ビヒクル群の平均体重は、2日目~5日目および10日目~11日目に、偽対照群の平均体重よりも有意に低かった。ビヒクル群と治療群との間で、治療期間中のいずれの日においても平均体重に有意な変化はなかった。治療期間中、すべての群において死亡した動物はいなかった。本研究において、どの動物も全身状態の悪化を示さなかった。
屠殺日の体重および腎臓重量:図3および表4は、屠殺日の動物の体重を示す。偽対照群とビヒクル群との間で、屠殺日の平均体重に有意差はなかった。ビヒクル群と治療群との間で、屠殺日の平均体重に有意差はなかった。
図4A~4Dおよび表4は、屠殺日の動物の腎臓重量および腎臓対体の重量比を示す。ビヒクル群は、偽対照群と比較して平均右腎臓重量の有意な増加を示した。しかしながら、ビヒクル群と治療群との間で平均右腎臓重量に有意差はなかった。ビヒクル群はまた、偽対照群と比較して平均右腎臓対体の重量比の有意な増加を示した。ビヒクル群と治療群との間で、平均右腎臓対体の重量比に有意差はなかった。ビヒクル群はまた、偽対照群と比較して平均左腎臓重量の有意な増加を示した。ビヒクル群と治療群との間で、平均左腎臓重量に有意差はなかった。最後に、ビヒクル群は、偽対照群と比較して平均左腎臓対体の重量比の有意な増加を示したが、ビヒクル群と治療群との間で平均左腎臓対体の重量比に有意差はなかった。
腎臓の化学:図5および表5は、動物についての腎臓ヒドロキシプロリン含有量を示す。ビヒクル群は、偽対照群と比較して腎臓ヒドロキシプロリン含有量の有意な増加を示した。DS109低、DS109高、DS102低、およびDS102高群は、ビヒクル群と比較して腎臓ヒドロキシプロリン含有量の有意な減少を示した。ビヒクル群とDS109中程度群との間で腎臓ヒドロキシプロリン含有量に有意差はなかった。
組織学的分析:図6A~6Gおよび表6は、シリウスレッド染色を示し、図7は動物の線維症領域を示す。図6Aは、シリウスレッドで染色された腎臓切片の代表的な顕微鏡写真を示す。ビヒクル群は、偽対照群と比較して線維症領域(シリウスレッド陽性領域)の割合の有意な増加を示した。ボンフェローニ多重比較により、DS109中程度群における線維症領域は、ビヒクル群と比較して減少する傾向にあることが明らかになった。ビヒクル群と他の治療群との間で、線維症領域に有意差はなかった。顕著な外れ値が存在するためにマンホイットニーU検定を実施し、DS109低、DS109中程度、DS109高、DS102低、およびDS102高群の線維症領域は、ビヒクル群と比較して減少する傾向にある(p<0.1)ことを明らかにした。
遺伝子発現分析:アルファ-SMA、TIMP-1、TGF-β、1型コラーゲンについての遺伝子発現分析を図8A~8Dおよび表7に示す。
アルファ-SMA:ビヒクル群は、偽対照群と比較してα-SMAのmRNA発現のレベルの有意な増加を示した。ビヒクル群と治療群との間で、α-SMAのmRNA発現のレベルに有意差はなかった。
TIMP-1:ビヒクル群は、偽対照群と比較してTIMP-1のmRNA発現のレベルの有意な増加を示した。ビヒクル群と治療群との間で、TIMP-1のmRNA発現のレベルに有意差はなかった。
TGF-β:ビヒクル群は、偽対照群と比較してTGF-βのmRNA発現のレベルの有意な増加を示した。ビヒクル群と治療群との間で、TGF-βのmRNA発現のレベルに有意差はなかった。
1型コラーゲン:ビヒクル群は、偽対照群と比較して1型コラーゲンのmRNA発現のレベルの有意な増加を示した。ビヒクル群と治療群との間で、1型コラーゲンのmRNA発現のレベルに有意差はなかった。
1.4 要約
シリウスレッド染色および腎臓ヒドロキシプロリン含有量によって示されるように、腎線維症は、本研究のビヒクル群において確立された。
シリウスレッド染色および腎臓ヒドロキシプロリン含有量によって示されるように、腎線維症は、本研究のビヒクル群において確立された。
DS109:低用量のDS109での治療は、ビヒクル群と比較して腎臓ヒドロキシプロリン含有量の有意な減少(p<0.05)および線維症領域の低減傾向(p<0.1)を示した。中程度用量のDS109での治療は、ビヒクル群と比較して線維症領域で低減傾向(p<0.1)を示した。最後に、高用量のDS109での治療は、ビヒクル群と比較して腎臓ヒドロキシプロリン含有量の有意な減少(p<0.05)および線維症領域の低減傾向(p<0.1)を示した。
DS102:低用量のDS102での治療は、ビヒクル群と比較して腎臓ヒドロキシプロリン含有量の有意な減少(p<0.05)、および線維症領域の低減傾向(p<0.1)を示した。高用量のDS102での治療は、ビヒクル群と比較して腎臓ヒドロキシプロリン含有量の有意な減少(p<0.05)、および線維症領域の低減傾向(p<0.1)を示した。
結論として、この研究から得られた結果は、DS109およびDS102が腎線維形成に対する抑制効果を有し、線維症に進行する慢性腎疾患についての治療薬としての可能性があることを示唆している。
実施例2:胆汁うっ滞性肝疾患および/または肝線維症胆管結紮(BDL)研究
この研究の目的は、BDLによって誘導された胆汁うっ滞に対するDS012の効果を調べることであった。
この研究の目的は、BDLによって誘導された胆汁うっ滞に対するDS012の効果を調べることであった。
図9は、手術および治療から研究の14日目までの研究計画を示す。
1.1 材料および方法
試験物質:この研究についての試験物質はDS102であった。各物質の投薬溶液を調製するために、DS102を0.5%のヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)のビヒクル中に希釈した。
試験物質:この研究についての試験物質はDS102であった。各物質の投薬溶液を調製するために、DS102を0.5%のヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)のビヒクル中に希釈した。
BDL手術:研究の0日目に、ペントバルビタール(Kyoritsu Seiyaku、Japan)麻酔下でBDL手術を実施した。最初にマウスの毛を剃り、腹腔を切り開いて、総胆管を7-0の外科用シルクで2回結紮した。マウスの腹膜および皮膚を縫合糸で閉じ、麻酔から回復するまでマウスを清潔なケージ(例えば、休息ケージ)に移した。偽手術されたマウスは、総胆管を露出させたが、結紮されなかった。
薬物投与:DS102は10ミリリットル(mL)/キログラム(Kg)の容量で経口投与された。
治療用量:DS102は、50、250、および500ミリグラム(mg)/Kgの3つの用量レベルで研究の0日目~13日目に1日1回投与された。
動物:病原体を含まない6週齢の雄C57BL/6Jマウスを、Japan SLC,Inc.(Japan)から入手した。動物は、温度(例えば、23±2℃)、湿度(例えば、45±10%)、照明(例えば、12時間の人工的な明暗サイクル、8:00~20:00明るい)および換気の制御された条件下で、特定病原体除去(SPF)施設において飼育された。施設の汚染を予防するために、実験室は高圧に維持された。動物は、ケージ当たり最大4匹のマウスでTPXケージ(CLEA Japan)において飼育された。滅菌ペーパークリーン(Japan SLC)を寝床に使用し、週1回交換した。ケージ上部の金属製の蓋に入れられた滅菌した固形の通常食を自由に与えた。ゴム栓およびシッパーチューブを備えた水筒から純水も自由に与えた。水筒を週に1回交換し、洗浄し、オートクレーブで滅菌して再利用した。マウスは、イヤーパンチで識別され、各ケージには特定の識別コードが付けられた。
血清生化学の測定:コラーゲンの沈着を視覚化するために、ブアンの固定化肝臓切片を、ピクロシリウスレッド溶液(Waldeck、Germany)を使用して染色した。間質性線維症領域の定量化のために、シリウスレッドで染色された切片の明視野画像を、デジタルカメラ(DFC295、Leica、Germany)を使用して100倍の倍率でキャプチャし、5つの視野/切片における陽性領域をImageJソフトウェア(National Institute of Health、USA)を使用して測定した。
組織学的分析:コラーゲンの沈着を視覚化するために、腎臓切片を、ピクロシリウスレッド溶液(Waldeck、Germany)を使用して染色した。間質性線維症領域の定量化のために、皮質髄質領域における明視野画像を、デジタルカメラ(例えば、DFC295、Leica Microsystems、Germany)を使用して200倍の倍率でキャプチャし、5つの視野/切片における陽性領域をImageJソフトウェア(National Institute of Health、USA)を使用して測定した。
定量的RT-PCR:RNAiso(Takara Bio、Japan)を使用し、製造元の指示に従って、肝臓試料から全リボ核酸(RNA)を抽出した。1μgのRNAを、20μLの最終容量中に4.4mMの塩化マグネシウム(MgCl2)(F. Hoffmann-La Roche、Switzerland)、40UのRNase阻害剤(Toyobo、Japan)、0.5mMのdNTP(Promega、USA)、6.28μMのランダムヘキサマー(Promega)、5×第1ストランド緩衝液(Promega)、10mMのジチオスレイトール(Invitrogen、USA)および200UのMMLV-RT(Invitrogen)を含む反応混合物を使用して、逆転写した。反応は37℃で1時間、続いて99℃で5分間行った。リアルタイムPCRを、リアルタイムPCR DICEおよびTB Green(商標)Premix Ex Taq(商標)II(Takara Bio)を使用して実施した。相対的なmRNA発現のレベルを計算するために、各遺伝子(α-SMA、TIMP-1、TGF-βおよび1型コラーゲン)の発現を参照遺伝子36B4(遺伝子記号、Rplp0)の発現に対して正規化した。PCRプライマーセットおよびプレートレイアウトに関する情報を表8および9に示す。
試料採取:血清試料については、非空腹時の血液を抗凝固剤を含まない血清分離チューブに直接心臓穿刺を介して採取し、4℃で、3,500xgで4分間遠心分離した。上澄みを採取し、生化学(30μL)および輸送(残りすべて)のために-80℃で保存した。肝臓試料については、左側葉を採取し、6つに切断した。2つの左側葉をブアン液中で固定し、次いでパラフィン中に包埋した。試料は、組織学的分析のために室温で保存された。他の2つの左側葉をOCT化合物中に包埋し、液体窒素で急速凍結した。試料は、-80℃で保存した。左側葉の残りの部分を液体窒素中で急速凍結し、遺伝子発現分析のために-80℃で保存した。右中葉、左中葉、右葉および尾状葉を液体窒素中で急速凍結し、輸送のために-80℃で保存した。
統計的検定:統計分析は、GraphPad Prism6(GraphPad Software Inc.、USA)でボンフェローニ多重比較検定を使用して実行された。<0.05のP値は、統計的に有意であるとみなされた。片側t検定がP値<0.1を返したときに、傾向(trend)または傾向(tendency)があると想定された。結果は、平均±SDとして表された。
1.2 実験計画および治療
研究計画は、以下の研究群を含んだ。
●群1(偽対照):8匹の偽手術マウスを屠殺までいずれの治療もしないままにした。
●群2(ビヒクル):15匹のBDL手術したマウスに、ビヒクル[0.5%のHPMC]を10mL/kgの容量で0日目~13日目に1日1回経口投与した。
●群3(DS102低):15匹のBDL手術したマウスに、DS102を補充したビヒクルを50mg/kgの用量で0日目~13日目に1日1回経口投与した。
●群4(DS102中程度):15匹のBDL手術したマウスに、DS102を補充したビヒクルを250mg/kgの用量で0日目~13日目に1日1回経口投与した。
●群5(DS102高):15匹のBDL手術したマウスに、DS102を補充したビヒクルを500mg/kgの用量で0日目~13日目に1日1回経口投与した。
研究計画は、以下の研究群を含んだ。
●群1(偽対照):8匹の偽手術マウスを屠殺までいずれの治療もしないままにした。
●群2(ビヒクル):15匹のBDL手術したマウスに、ビヒクル[0.5%のHPMC]を10mL/kgの容量で0日目~13日目に1日1回経口投与した。
●群3(DS102低):15匹のBDL手術したマウスに、DS102を補充したビヒクルを50mg/kgの用量で0日目~13日目に1日1回経口投与した。
●群4(DS102中程度):15匹のBDL手術したマウスに、DS102を補充したビヒクルを250mg/kgの用量で0日目~13日目に1日1回経口投与した。
●群5(DS102高):15匹のBDL手術したマウスに、DS102を補充したビヒクルを500mg/kgの用量で0日目~13日目に1日1回経口投与した。
表10は、研究中の群1~5の各々について治療スケジュールを要約したものである。
動物の監視および屠殺:マウスについての生存率、臨床兆候、行動を毎日監視した。個々の体重は、治療期間中、治療前に毎日測定された。各投与の約60分後に、毒性、瀕死および死亡の有意な臨床兆候についてマウスを観察した。動物は、BDL手術後14日目にイソフルラン麻酔(Pfizer Inc.)下での直接心臓穿刺を介した放血によって屠殺された。
1.3 結果
体重の変化および一般的な考慮事項:図10は、すべての動物についての体重の変化を示す。偽対照群を除くすべての群における平均体重は、研究期間中に徐々に減少した。ビヒクル群の平均体重は、2日目~14日目に偽対照群の平均体重よりも有意に低かった。ビヒクル群とDS102治療群との間で、研究期間中のいずれの日においても平均体重に有意な変化はなかった。
体重の変化および一般的な考慮事項:図10は、すべての動物についての体重の変化を示す。偽対照群を除くすべての群における平均体重は、研究期間中に徐々に減少した。ビヒクル群の平均体重は、2日目~14日目に偽対照群の平均体重よりも有意に低かった。ビヒクル群とDS102治療群との間で、研究期間中のいずれの日においても平均体重に有意な変化はなかった。
治療期間中、14日目に達する前に死亡が確認されたマウスは次の通りであった。ビヒクル群において15匹のうちの3匹のマウスで死亡が確認され、DS102低、DS102中程度、DS102高群において、15匹のうちの7匹のマウス死亡が確認された。このモデルにおいて、単に病気の誘導による死亡の割合が予想され、観察された死亡の割合は過去のデータと一致している。
屠殺日の体重および肝臓重量:図11および表11は、屠殺日の動物の体重を示す。ビヒクル群は、偽対照群と比較して屠殺日の平均体重の有意な減少を示した。ビヒクル群とDS102治療群との間で、屠殺日の平均体重に有意差はなかった。
図12Aおよび12Bならびに表11は、屠殺日の動物の肝臓重量および肝臓対体の重量比を示す。ビヒクル群は、偽対照群と比較して平均肝臓重量の有意な増加を示した。DS102高群における平均肝臓重量は、ビヒクル群と比較して減少する傾向にあった。ビヒクル群と他の治療群との間で、平均肝臓重量に有意差はなかった。ビヒクル群は、偽対照群と比較して平均肝臓対体の重量比の有意な増加を示した。DS102高群における平均肝臓対体の重量比は、ビヒクル群と比較して減少する傾向にあった。ビヒクル群と他の治療群の間で、平均肝臓対体の重量比に有意差はなかった。
生化学:図13および表12は、動物の血清アミノトランスフェラーゼ(ALT)を示す。ビヒクル群は、偽対照群と比較して血清ALTのレベルの有意な増加を示した。ビヒクル群とDS102治療群との間で、血清ALTのレベルに有意差はなかった。しかしながら、このモデルについての過去のデータから、ALTのレベルは治療なしで14日目に減少することが知られている。そのため、これは群間の違いを検出する機能に影響を与える可能性がある。
図14および表12は、動物の血清総ビリルビンを示す。ビヒクル群は、偽対照群と比較して血清総ビリルビンのレベルの有意な増加を示した。ビヒクル群とDS102治療群との間で、血清総ビリルビンレベルに有意差はなかった。
組織学的分析:図15A~14Eおよび表13はシリウスレッド染色を示し、図16は動物の線維症領域を示す。図14Aは、シリウスレッドで染色された肝臓切片の代表的な顕微鏡写真を示す。ビヒクル群由来の肝臓切片は、偽対照群と比較して、肝小葉の門脈領域におけるコラーゲンの沈着の増加、およびPV-CVまたはPV-PV架橋線維症を示した。ビヒクル群は、偽対照群と比較して、線維症領域(シリウスレッド陽性領域)の有意な増加を示した。DS102中程度群は、ビヒクル群と比較して線維症領域の有意な減少を示した。DS102高群における線維症領域は、ビヒクル群と比較して減少する傾向にあった。ビヒクル群とDS102低群との間で線維症領域に有意差はなかった。
遺伝子発現分析:α-SMA、TIMP-1、TGF-β、および1型コラーゲンについての遺伝子発現分析を図17A~17Dおよび表14に示す。
α-SMA:ビヒクル群は、偽対照群と比較してα-SMAのmRNA発現のレベルの有意な増加を示した。DS102高群におけるα-SMAのmRNA発現のレベルは、ビヒクル群と比較して減少する傾向にあった。ビヒクル群とDS102治療群との間で、α-SMAのmRNA発現のレベルに有意差はなかった。
TIMP-1:ビヒクル群は、偽対照群と比較してTIMP-1のmRNA発現のレベルの有意な増加を示した。DS102高群におけるTIMP-1のmRNA発現のレベルは、ビヒクル群と比較して減少する傾向にあった。ビヒクル群とDS102治療群との間で、TIMP-1のmRNA発現のレベルに有意差はなかった。
TGF-β:ビヒクル群は、偽対照群と比較してTGF-βのmRNA発現のレベルの有意な増加を示した。DS102高群は、ビヒクル群と比較してTGF-βのmRNA発現のレベルの有意な減少を示した。ビヒクル群とDS102治療群との間でTGF-βのmRNA発現のレベルに有意差はなかった。
1型コラーゲン:ビヒクル群は、偽対照群と比較して1型コラーゲンのmRNA発現のレベルの有意な増加を示した。DS102高群における1型コラーゲンのmRNA発現のレベルは、ビヒクル群と比較して減少する傾向にあった。ビヒクル群とDS102治療群との間で、1型コラーゲンのmRNA発現のレベルに有意差はなかった。
1.4 要約
この研究において、ビヒクル群における生化学的パラメータ(例えば、ALTおよび総ビリルビン)、組織学的コラーゲンの沈着(例えば、線維症領域)および遺伝子発現のレベル(例えば、α-SMA、TIMP-1、TGF-β、1型コラーゲン)は、偽対照群と比較して有意に増加した。これらの結果は、胆汁うっ滞および肝線維症がビヒクル群で確立されたことを示唆した。
この研究において、ビヒクル群における生化学的パラメータ(例えば、ALTおよび総ビリルビン)、組織学的コラーゲンの沈着(例えば、線維症領域)および遺伝子発現のレベル(例えば、α-SMA、TIMP-1、TGF-β、1型コラーゲン)は、偽対照群と比較して有意に増加した。これらの結果は、胆汁うっ滞および肝線維症がビヒクル群で確立されたことを示唆した。
中程度用量のDS102での治療は、ビヒクル群と比較して線維症領域の有意な減少(p<0.05)を示した。高用量のDS102での治療は、ビヒクル群と比較してTGF-βのmRNA発現のレベルの有意な減少(p<0.05)、ならびに線維症領域、肝臓重量、肝臓対体の重量比、α-SMA、TIMP-1および1型コラーゲンのmRNA発現のレベルの有意に近い減少傾向(p<0.01)を示した。これらの結果は、DS102が肝臓における複数の線維化促進性サイトカインの産生を阻害し、肝線維症を抑制する効果があり、胆汁うっ滞性肝疾患の治療薬としての可能性を有することを示す。
実施例3:TGF-β受容体、シグナル伝達および誘導された線維性タンパク質に対するDS102の効果
この研究の目的は、TGF-β受容体、TGF-β誘導性細胞内シグナル伝達、および線維化促進性上皮間葉転換タンパク質の発現に対する15-HEPEおよび15-HEPE EEの効果を調べることであった。
この研究の目的は、TGF-β受容体、TGF-β誘導性細胞内シグナル伝達、および線維化促進性上皮間葉転換タンパク質の発現に対する15-HEPEおよび15-HEPE EEの効果を調べることであった。
1.1 材料および方法
細胞毒性試験:15-HEPE遊離酸およびエチルエステルの細胞毒性を種々の肝臓(肝細胞がん)細胞株において試験し、試験系における濃度範囲を理解した。
細胞毒性試験:15-HEPE遊離酸およびエチルエステルの細胞毒性を種々の肝臓(肝細胞がん)細胞株において試験し、試験系における濃度範囲を理解した。
転写活性:プロモーター(ルシフェラーゼ)アッセイを実施して、15-HEPEの投与後のTGFβ誘導性転写活性化を測定した。
ショ糖勾配超遠心分離および共焦点顕微鏡を使用して、ショ糖によるTGF-β受容体の15-HEPE誘導性マイクロドメイン移行を同定した。TGF-β受容体のショ糖密度勾配分析は、100μMの15-HEPEおよび等容量のDMSO(ジメチルスルホキシド)で、37℃で0、1、4、および24時間処理したMv1Lu細胞(ミンク肺上皮細胞)の原形質膜において実施され、これらの処理された細胞由来の細胞溶解物は、スクロース密度勾配超遠心分離に供された。次いで、スクロース勾配画分を、抗TβR-I(I型TGF-β受容体)、抗TβR-II(II型TGF-β受容体)、抗TβR-III(III型TGF-β受容体、ベータグリカン)、抗EGFR(上皮増殖因子受容体)、および抗カベオリン-1の抗体を使用してウェスタンブロットによって分析した。未処理細胞または15-HEPEで処理された細胞の原形質膜におけるTβR-I、TβR-II、TβR-III、EGFRおよびカベオリン-1の脂質ラフト/カベオラ、および非脂質ラフトマイクロドメインの局在を評価して、TGF-β受容体の膜マイクロドメイン局在化に対する15-HEPEの効果を決定した。
1.2 結果
TGF-β誘導性シグナル伝達および細胞応答に対する15-HEPEの効果を決定した。TGF-β誘導性シグナル伝達に対する15-HEPEの効果を試験するために、TGF-β刺激性Smad2リン酸化および核移行を調節する15-HEPEの活性を試験した。それらの両方は、TGF-β誘導性細胞応答につながる重要なシグナル伝達事象である。TGF-βの重要な生物学的活性の1つは、上皮間葉転換(EMT)の原因となる遺伝子の転写活性化であり、これは、創傷治癒、組織線維症、およびがんの進行における重要な事象である。HepG2およびLXR細胞におけるTGFβ誘導性上皮間葉転換関連タンパク質(フィブロネクチン、PAI-1、N-カドヘリンなど)の発現に対する15-HEPEの効果を評価した。HepG2細胞(ヒト肝がん細胞株)を、0.1%のFBSを含むDMEM中で15-HEPEステージIIの用量を増やして1時間処理し、200ピコモル濃度(pM)のTGF-βの有無にかかわらず48時間継続的に刺激した。
TGF-β誘導性シグナル伝達および細胞応答に対する15-HEPEの効果を決定した。TGF-β誘導性シグナル伝達に対する15-HEPEの効果を試験するために、TGF-β刺激性Smad2リン酸化および核移行を調節する15-HEPEの活性を試験した。それらの両方は、TGF-β誘導性細胞応答につながる重要なシグナル伝達事象である。TGF-βの重要な生物学的活性の1つは、上皮間葉転換(EMT)の原因となる遺伝子の転写活性化であり、これは、創傷治癒、組織線維症、およびがんの進行における重要な事象である。HepG2およびLXR細胞におけるTGFβ誘導性上皮間葉転換関連タンパク質(フィブロネクチン、PAI-1、N-カドヘリンなど)の発現に対する15-HEPEの効果を評価した。HepG2細胞(ヒト肝がん細胞株)を、0.1%のFBSを含むDMEM中で15-HEPEステージIIの用量を増やして1時間処理し、200ピコモル濃度(pM)のTGF-βの有無にかかわらず48時間継続的に刺激した。
15-HEPEは、図18Aおよび18Bに示すように、TGF-βシグナル伝達を直接阻害した。具体的には、図18Aは、15-HEPEがII型TGF-β受容体の分解を誘導し、TGF-βが上皮間葉転換(EMT)(すなわち、線維化促進)タンパク質の産生を遮断したことを示す。HepG2細胞(ヒト肝がん細胞株)を、0.1%のFBSを含むDMEM中で15-HEPEステージIIの用量を増やして1時間処理し、200ピコモル濃度(pM)のTGF-βの有無にかかわらず48時間継続的に刺激した。図18Aに示されている2つのパネルは、同じ実験条件下で実行された2つの別々の実験である。これらの別々の実験からの結果は、15-HEPEがTGF-βによって誘導されるEMTタンパク質の産生を遮断し、II型TGF-β受容体の分解を誘導したことを示す。図18Aは、TGF-βによって誘導され、心血管リスクの増加と関連するタンパク質であるプラスミノーゲンアクチベーター阻害剤-1(PA-1)に対する15-HEPEの効果も示す。図18Bは、15-HEPEが肝星細胞におけるTGF-β刺激性細胞内シグナル伝達(例えば、SMAD2/3リン酸化)を阻害することを示す。図18Bにおいて実施された実験には、LX2細胞(ヒト肝星細胞)を0μM~100μMに増加させた濃度のDS102で24時間前処理した後、30分間のTGF-β刺激を行うことが含まれる。実験の結果は、15-HEPEがTGF-β刺激を阻害することを示した。
TGF-β受容体の15-HEPEショ糖密度勾配分析は、100μMの15-HEPEおよび等容量のジメチルスルホキシド(DMSO)で、37℃で0、1、4、および24時間処理したミンク肺上皮細胞(Mv1Lu)の原形質膜において実施され、これらの処理された細胞由来の細胞溶解物は、スクロース密度勾配超遠心分離に供された。次いで、スクロース勾配画分を、抗TβR-I(I型TGF-β受容体-図18C)、抗TβR-II(II型TGF-β受容体-図18D)、抗TβR-III(III型TGF-β受容体、ベータグリカン-図18E)、抗EGFR(上皮増殖因子受容体-図18F)、および抗カベオリン-1の抗体(図18G)を使用してウェスタンブロットによって分析した。画分4~5には脂質ラフト/カベオラが含まれていたのに対して、画分7~10は非脂質ラフト画分であった。15-HEPEでの処理は、TβR-Iタンパク質の存在量に影響を与えなかったが、24時間の処理でTβR-Iの脂質ラフトへの移行を誘導した(図18C)。星(★)は、15-HEPEが、対照およびより短い処理期間の存在量と比較して、画分におけるTβR-Iの存在量を増加させた(24時間)ことを示す(図18C)。15-HEPEは、1~4時間でTβR-IIの移行を誘導し、24時間の処置でさらに分解を誘導した(図18D)。三角形(▼)は、対照細胞と比較して、画分におけるTβR-IIの移行および存在量の減少を示す(図18D)。図18E、18F、および18Gにおいて、15-HEPEは、TβR-III、EGFR、およびカベオリン-1の局在および存在量を変化させなかった。
1.3 要約
したがって、まとめると、これらの結果は、遊離酸またはエチルエステルの両方の形態の15-HEPEが、II型TGF-β受容体の移行および分解を誘導し、TGF-β誘導性線維化促進タンパク質の産生を遮断し、肝星細胞においてTGF-β誘導性細胞内シグナル伝達(SMAD2/3)を阻害したことを示す。そのため、15-HEPEおよび15-HEPE EEは、TGF-βシグナル伝達を直接阻害することができ、これは、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、その他の線維性疾患、心血管代謝性疾患、およびがんについての複数の症状を含む複数の線維性疾患の治療における15-HEPEおよび15-HEPE EEの治療可能性を支持する結果である。
したがって、まとめると、これらの結果は、遊離酸またはエチルエステルの両方の形態の15-HEPEが、II型TGF-β受容体の移行および分解を誘導し、TGF-β誘導性線維化促進タンパク質の産生を遮断し、肝星細胞においてTGF-β誘導性細胞内シグナル伝達(SMAD2/3)を阻害したことを示す。そのため、15-HEPEおよび15-HEPE EEは、TGF-βシグナル伝達を直接阻害することができ、これは、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、その他の線維性疾患、心血管代謝性疾患、およびがんについての複数の症状を含む複数の線維性疾患の治療における15-HEPEおよび15-HEPE EEの治療可能性を支持する結果である。
実施例4:NAFLD患者における経口投与されたDS102の有効性
この研究の目的は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)を有する成人患者の治療において、プラセボに対する経口投与されたDS102カプセルの有効性を評価することであった。
この研究の目的は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)を有する成人患者の治療において、プラセボに対する経口投与されたDS102カプセルの有効性を評価することであった。
1.1 研究のエンドポイント
一次エンドポイント:この研究の一次エンドポイントには、DS102投与の有効性および安全性が含まれた。有効性は、ベースライン~16週目の血清アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)の変化、およびベースライン~16週目の一過性エラストグラフィによって測定された肝硬度の変化に基づいて評価された。安全性は、治療中止にいたる各治療群における治療により発生した有害事象(TEAE)の数で評価された。
一次エンドポイント:この研究の一次エンドポイントには、DS102投与の有効性および安全性が含まれた。有効性は、ベースライン~16週目の血清アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)の変化、およびベースライン~16週目の一過性エラストグラフィによって測定された肝硬度の変化に基づいて評価された。安全性は、治療中止にいたる各治療群における治療により発生した有害事象(TEAE)の数で評価された。
二次エンドポイント:この研究の二次エンドポイントには、以下のうちのいずれか1つの変化が含まれた。ベースライン~2、4、8および12週目の血清ALT;ベースライン~2、4、8、12および16週目のアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST);ベースライン~2、4、8、12および16週目のAST:ALT比;ベースライン~16週目の線維症-4(FIB-4)指数;ベースライン~16週目のNAFLD線維症スコア(NFS);ベースライン~16週目の制御された減衰パラメータ(CAP)によって測定された肝臓脂肪の変化;ベースライン~16週目の強化された肝線維症(ELF)スコア;ならびにベースライン~2、4、8、12および16週目の恒常性モデル評価インスリン抵抗性(HOMA-IR)および脂肪組織インスリン抵抗性(adipo-IR)。
探索的分析:探索的分析には、総コレステロール、トリグリセリド、超低密度リポタンパク質コレステロール(VLDL-C)、低密度リポタンパク質コレステロール(LDL-C)、高密度リポタンパク質コレステロール(HDL-C)、非高密度リポタンパク質コレステロール(非HDL-C)、レムナント様粒子コレステロール(RLP-C)、空腹時血糖、インスリン、遊離脂肪酸およびヘモグロビンA1C(HbA1C)を含む脂質および代謝パラメータの分析が含まれた。追加の探索的分析には、ハイスループットのリピドミクスおよびプロテオミクスが含まれた。
1.2 研究計画
これは、無作為化、プラセボ対照、二重盲検、並行群、多施設探索第IIa相研究であり、18~75歳のNAFLD患者における経口投与されたDS102カプセルの安全性および有効性、ならびに2つの用量のDS102およびプラセボ間の用量応答関係を調査した。この研究において、NAFLDが確認された患者の3つの並行群を調査し、16週間の治療期間にわたって、プラセボと異なる2つの用量のDS102とを比較した。この研究は、治療群当たり無作為化された患者が32人である96人の評価可能な患者を含むように計画された。
これは、無作為化、プラセボ対照、二重盲検、並行群、多施設探索第IIa相研究であり、18~75歳のNAFLD患者における経口投与されたDS102カプセルの安全性および有効性、ならびに2つの用量のDS102およびプラセボ間の用量応答関係を調査した。この研究において、NAFLDが確認された患者の3つの並行群を調査し、16週間の治療期間にわたって、プラセボと異なる2つの用量のDS102とを比較した。この研究は、治療群当たり無作為化された患者が32人である96人の評価可能な患者を含むように計画された。
この研究は、28日間のスクリーニング期間、16週間の治療期間、および4週間の経過観察期間からなった。スクリーニング訪問時に、患者はスクリーニング検査を使用して評価された。組み入れ基準を満たし、かつ除外基準を満たさない患者を登録した。
研究の全体的な時間枠の概略図を図19に提供する。患者は研究に登録されると、NAFLDについてのあらゆる他の治療の使用が制限された。患者に必要であると考えられ、治験責任医師の意見において安全性および有効性の評価に干渉しないと思われる任意の薬剤(例えば、処方薬および市販(OTC)薬)または治療的介入は、それらが以下に詳述される「併用薬」のリストに含まれていない限り、患者が継続することを許可された。
比較治療期間を開始する前に、患者は自身の疾患のベースライン評価のために施設に戻り、適格な患者は1:1:1の無作為化で3つの並行群治療レジメンのうちの1つに無作為に割り当てられた。
●治療群A:2×プラセボの500mgのカプセルを1日2回(1日4カプセル)16週間経口投与。
●治療群B:1×DS102の500mgのカプセルおよび1×プラセボの500mgのカプセルを1日2回(1日4カプセル)16週間経口投与。
●治療群C:2×DS102の500mgのカプセルを1日2回(1日4カプセル)16週間経口投与。
●治療群A:2×プラセボの500mgのカプセルを1日2回(1日4カプセル)16週間経口投与。
●治療群B:1×DS102の500mgのカプセルおよび1×プラセボの500mgのカプセルを1日2回(1日4カプセル)16週間経口投与。
●治療群C:2×DS102の500mgのカプセルを1日2回(1日4カプセル)16週間経口投与。
二重盲検状態を維持するために、DS102のカプセルおよびプラセボのカプセルは外観が同一であった。
1.3 患者およびスクリーニング
この研究に参加するために、患者は以下の組み入れ基準のすべてを満たす必要があり、以下の除外基準のうちのいずれも満たしてはならなかった。組み入れ基準および除外基準は、スクリーニング訪問時(訪問1)および治療の開始/ベースライン訪問時(訪問2)に検証された。
この研究に参加するために、患者は以下の組み入れ基準のすべてを満たす必要があり、以下の除外基準のうちのいずれも満たしてはならなかった。組み入れ基準および除外基準は、スクリーニング訪問時(訪問1)および治療の開始/ベースライン訪問時(訪問2)に検証された。
この研究の場合の組み入れ基準は次の通りであった。
●二次的原因がなく、画像診断または組織学で肝臓脂肪症の存在によりNAFLDと診断された患者。
●スクリーニング中に7日以上あけた2回の場合でALTが≧1.5ULNおよび<5ULNを有する患者。
●スクリーニングの3か月以内に、NASHおよび/または≧F1の線維症、またはNFSが≧-1.455、またはFib-4が≧1.3、またはFibroscanが≧8kPaを示す過去の肝生検を有する患者。
●25.0~40.0kg/m2のボディマス指数(BMI)を有する患者。制御された肥満または制御された糖尿病の病歴を有する患者は研究に許可された。
●治験責任医師の意見において、研究前の臨床検査所見が研究への参加を妨げなかった患者。
●18~75歳の患者。
●女性患者および妊娠可能な女性パートナーがいる男性患者は、研究期間中、適切な避妊を使用するか、またはパートナーに不妊化してもらう必要があった。適切な避妊は次のように定義される。全身性ホルモン避妊薬、殺精子剤と組み合わせた子宮内避妊器具もしくは避妊のバリア方法、または研究治療と関連するリスクの全期間中、彼らの好ましい通常のライフスタイルに沿って異性愛者の性交を控える患者として定義される性的禁欲に同意する。ホルモン避妊薬は、ベースラインの前に少なくとも1か月間安定した用量を服用する必要があった。
●治験責任医師と十分にコミュニケーションを取り、研究の要件を理解して従い、書面によるインフォームドコンセントを理解し、署名することができた患者。
●二次的原因がなく、画像診断または組織学で肝臓脂肪症の存在によりNAFLDと診断された患者。
●スクリーニング中に7日以上あけた2回の場合でALTが≧1.5ULNおよび<5ULNを有する患者。
●スクリーニングの3か月以内に、NASHおよび/または≧F1の線維症、またはNFSが≧-1.455、またはFib-4が≧1.3、またはFibroscanが≧8kPaを示す過去の肝生検を有する患者。
●25.0~40.0kg/m2のボディマス指数(BMI)を有する患者。制御された肥満または制御された糖尿病の病歴を有する患者は研究に許可された。
●治験責任医師の意見において、研究前の臨床検査所見が研究への参加を妨げなかった患者。
●18~75歳の患者。
●女性患者および妊娠可能な女性パートナーがいる男性患者は、研究期間中、適切な避妊を使用するか、またはパートナーに不妊化してもらう必要があった。適切な避妊は次のように定義される。全身性ホルモン避妊薬、殺精子剤と組み合わせた子宮内避妊器具もしくは避妊のバリア方法、または研究治療と関連するリスクの全期間中、彼らの好ましい通常のライフスタイルに沿って異性愛者の性交を控える患者として定義される性的禁欲に同意する。ホルモン避妊薬は、ベースラインの前に少なくとも1か月間安定した用量を服用する必要があった。
●治験責任医師と十分にコミュニケーションを取り、研究の要件を理解して従い、書面によるインフォームドコンセントを理解し、署名することができた患者。
この研究の場合の除外基準は次の通りであった。
●組み入れ前の3か月間に体重変化が>5%であるなど、不安定な代謝状態を有する患者。
●胃バイパス手術、同所性肝移植(OLT)の病歴もしくは手術歴を有するか、またはOLTに登録された患者。
●制御されていない2型糖尿病、すなわちスクリーニング時にHbA1c≧9%(75mmol/mol)を有する患者。
●以下のうちの1つ以上によって証明される非代償性または重度の肝疾患の患者:肝硬変が確認されるか、もしくは肝硬変の疑い、食道静脈瘤、腹水、門脈圧亢進症の疑い、スクリーニングの60日以内の肝疾患による入院、ビリルビンが≧2×ULN、またはALTもしくはASTが≧5×ULN。ジルベール症候群を有する患者は、コンジュゲートビリルビンが≦1.5×ULNの場合に適格であった。
●活性であるか、または内科的治療が必要であった炎症性腸疾患の患者。
●全身性エリテマトーデス(SLE)および/または関節リウマチ(RA)などの自己免疫疾患と診断されたか、またはそれが疑われる患者。
●治癒的に治療された皮膚がん(基底細胞がんまたは扁平上皮がん)以外の非肝臓悪性腫瘍の病歴を有するか、またはそれが活性である患者。
●冠動脈疾患、脳血管疾患、肺疾患、腎不全、深刻な精神疾患、呼吸器または高血圧の疾患、ならびに、治験責任医師の意見において患者が研究に参加し、完了することを除外した糖尿病、関節炎などを含む肝疾患以外の重大な全身性または重病な疾患を有する患者。
●抗糖尿病治療(インスリン増感剤を含む)および/または脂質低下治療を必要とし、スクリーニング前に少なくとも3か月間安定した用量を服用していなかった患者は除外された。患者がインスリン依存性である場合、この治療はスクリーニングの少なくとも3か月前に開始されるべきであったが、用量の変更は許可された。
●対象は、治験治療のいずれかの成分に対して既知の過敏性を有する患者。
対象は、スクリーニング時に、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)抗体、B型肝炎表面抗原、またはC型肝炎抗体についての検査で陽性である患者。
●薬物誘導性、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎(PBC)、原発性硬化性胆管炎(PSC)、ヘモクロマトーシス、α-1抗トリプシン(A1AT)欠乏症、ウィルソン病など、他の病因の肝疾患を有する患者。
●治験責任医師の意見において、薬物/溶剤の乱用の重要な病歴を有する患者。
●治験責任医師の意見においてアルコール乱用の病歴を有するか、週当たり21単位(男性)または週当たり14単位(女性)を超えて飲酒し、それにより、1単位が10mlまたは8mgの純粋なアルコールからなる患者。
●ベースラインの4週間前にオメガ3またはオメガ6脂肪酸が豊富な栄養補助食品を使用した患者。
●研究治療の投与初日の3か月前以内に治験薬を用いる任意の他の臨床研究に参加した患者。
●妊娠中、妊娠を計画している、授乳をしている、および/または試験中に適切な避妊を使用することを望まなかった患者。
●治験責任医師の意見において研究への参加に好適でなかった患者。
●組み入れ前の3か月間に体重変化が>5%であるなど、不安定な代謝状態を有する患者。
●胃バイパス手術、同所性肝移植(OLT)の病歴もしくは手術歴を有するか、またはOLTに登録された患者。
●制御されていない2型糖尿病、すなわちスクリーニング時にHbA1c≧9%(75mmol/mol)を有する患者。
●以下のうちの1つ以上によって証明される非代償性または重度の肝疾患の患者:肝硬変が確認されるか、もしくは肝硬変の疑い、食道静脈瘤、腹水、門脈圧亢進症の疑い、スクリーニングの60日以内の肝疾患による入院、ビリルビンが≧2×ULN、またはALTもしくはASTが≧5×ULN。ジルベール症候群を有する患者は、コンジュゲートビリルビンが≦1.5×ULNの場合に適格であった。
●活性であるか、または内科的治療が必要であった炎症性腸疾患の患者。
●全身性エリテマトーデス(SLE)および/または関節リウマチ(RA)などの自己免疫疾患と診断されたか、またはそれが疑われる患者。
●治癒的に治療された皮膚がん(基底細胞がんまたは扁平上皮がん)以外の非肝臓悪性腫瘍の病歴を有するか、またはそれが活性である患者。
●冠動脈疾患、脳血管疾患、肺疾患、腎不全、深刻な精神疾患、呼吸器または高血圧の疾患、ならびに、治験責任医師の意見において患者が研究に参加し、完了することを除外した糖尿病、関節炎などを含む肝疾患以外の重大な全身性または重病な疾患を有する患者。
●抗糖尿病治療(インスリン増感剤を含む)および/または脂質低下治療を必要とし、スクリーニング前に少なくとも3か月間安定した用量を服用していなかった患者は除外された。患者がインスリン依存性である場合、この治療はスクリーニングの少なくとも3か月前に開始されるべきであったが、用量の変更は許可された。
●対象は、治験治療のいずれかの成分に対して既知の過敏性を有する患者。
対象は、スクリーニング時に、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)抗体、B型肝炎表面抗原、またはC型肝炎抗体についての検査で陽性である患者。
●薬物誘導性、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎(PBC)、原発性硬化性胆管炎(PSC)、ヘモクロマトーシス、α-1抗トリプシン(A1AT)欠乏症、ウィルソン病など、他の病因の肝疾患を有する患者。
●治験責任医師の意見において、薬物/溶剤の乱用の重要な病歴を有する患者。
●治験責任医師の意見においてアルコール乱用の病歴を有するか、週当たり21単位(男性)または週当たり14単位(女性)を超えて飲酒し、それにより、1単位が10mlまたは8mgの純粋なアルコールからなる患者。
●ベースラインの4週間前にオメガ3またはオメガ6脂肪酸が豊富な栄養補助食品を使用した患者。
●研究治療の投与初日の3か月前以内に治験薬を用いる任意の他の臨床研究に参加した患者。
●妊娠中、妊娠を計画している、授乳をしている、および/または試験中に適切な避妊を使用することを望まなかった患者。
●治験責任医師の意見において研究への参加に好適でなかった患者。
1.4 研究の実施
研究中、スクリーニング訪問後に10回の診療所への訪問が予定された。比較治療期間の開始/ベースライン時に1回(0日目/訪問2)、および比較治療期間において8回(2週目/訪問3、4週目/訪問4、6週目/訪問5、8週目/訪問6、10週目/訪問7、12週目/訪問8、14週目/訪問9、16週目/訪問10)。最終安全性経過観察訪問(訪問11)は、訪問10の4週間後、または患者が研究を完了しなかった場合は出席した最終訪問の2週間後に実施した。表17は、研究についての臨床訪問を説明している。
研究中、スクリーニング訪問後に10回の診療所への訪問が予定された。比較治療期間の開始/ベースライン時に1回(0日目/訪問2)、および比較治療期間において8回(2週目/訪問3、4週目/訪問4、6週目/訪問5、8週目/訪問6、10週目/訪問7、12週目/訪問8、14週目/訪問9、16週目/訪問10)。最終安全性経過観察訪問(訪問11)は、訪問10の4週間後、または患者が研究を完了しなかった場合は出席した最終訪問の2週間後に実施した。表17は、研究についての臨床訪問を説明している。
スクリーニング訪問(訪問1):以下を訪問するスクリーニング時
スクリーニング訪問(訪問1):インフォームドコンセントが得られると、患者には特許スクリーニング番号が割り当てられた。理想的には、患者は絶食した。以下のスクリーニング評価/試料採取が実施された:組み入れ/除外基準の検証;人口統計データ;病歴;身体検査;12誘導心電図(ECG);バイタルサイン(血圧、心拍数および体温);臨床検査安全性試験(血液学、血清生化学、および凝固試験)のための試料;ウイルス学;妊娠検査(妊娠の可能性のある女性患者に対して);ALT、AST試験(ALTはスクリーニング中に2回測定される);および併用薬の評価。予定外の訪問は、有害事象(AE)、研究プロトコル要件を遵守することの困難さ、または疾患状態に著しい変化のために患者が予定された訪問日の間に訪問する必要があった場合に発生した。医学的に必要なすべての手順に従った。適格である場合、診療所を出る前に、患者は次の訪問の前に全く朝食をとらないように指示され、最低8時間の絶食期間が与えられた。
治療期間:成功裏にスクリーニング訪問が完了した後、患者は比較治療期間(16週間)を開始した。比較治療期間の開始時に、継続的な適格性の確認後、患者は3つの治療レジメンのうちの1つに無作為に割り当てられた。患者は、DS102のカプセルまたはプラセボのカプセルの割り当てられた調査医薬品(IMP)を、比較治療期間中、1日2回服用した。IMPの各自己投与は、患者の日記カードに記録された。患者は、食事とともに、または食後に、朝および夕方にDS102を服用するように指示された(患者が訪問前にDS102の服用を控え、診療所訪問後できるだけ早くDS102を服用するように指示された診療所訪問3、4、6、8、および10の朝を除く)。ベースラインの開始時(訪問2)、2週目(訪問3)、4週目(訪問4)、8週目(訪問6)、12週目(訪問8)、16週目(訪問10)、および20週目(訪問11)に、患者は、訪問前に最低8時間絶食したかどうか尋ねられた。そうでない場合は、絶食期間の時間が文書化され、患者は絶食期間の時間について再指示された。次いで、患者には軽い朝食(例えば、お茶またはオレンジジュースおよびトースト)が提供された。ベースライン(訪問2)、8週目(訪問8)、および16週目(訪問10)で、患者が軽い朝食をとる前に採血評価を実施した。予定外の訪問は、有害事象(AE)、研究プロトコル要件を遵守することの困難さ、または疾患状態での著しい変化のために患者が予定された訪問日の間に訪問する必要があった場合に発生した。医学的に必要なすべての手順に従った。研究を早期に中止した患者は、すべての研究関連情報を記録することができるように、患者の離脱後できるだけ早く訪問10について予定された研究手順を実行した。治験責任医師の裁量で、試験実施中いつでも尿中DOAおよびアルコール呼気検査が実施された。
ベースライン(訪問2):患者は訪問2で調査施設に出席した。採血は、実施された最初の評価であった。採血後、以下の評価が行われた:組み入れ/除外基準の検証;病歴;身体検査;12誘導心電図;薬物動態サンプリング;バイタルサイン(血圧、心拍数および体温);臨床検査安全性試験(血液学、血清生化学、および凝固試験)ための試料;脂質プロファイル;尿検査;妊娠検査(妊娠の可能性のある女性患者に対して);ALT、AST試験;HOMA-IR/Adipo-IR;ELF;肝硬度およびCAP;FIB-4;NFS(BMIを含む);バイオマーカー血液試料;探索的血液試料;患者の無作為化;治験薬/プラセボ投与;AE評価;および併用薬の評価。すべての研究参加基準が満たされた場合、治験責任医師は患者を無作為化し、患者治療パックのうちの1つから指定されたIMPまたはプラセボを患者に提供した。すべてのベースライン評価が完了したら、最初の用量のIMPまたはプラセボを施設で投与した。患者は、0日目の夕方に2回目の用量のIMPまたはプラセボを服用した。その後、カプセルを1日2回投与した。患者は、施設に戻る訪問の朝にIMPまたはプラセボを服用した(訪問3)。診療所を出る前に、患者に次の訪問前に全く朝食をとらないように指示し、最低8時間の絶食期間を与えた。
2週目(訪問3):患者は訪問3で調査施設に戻った。患者は訪問3の朝にIMPまたはプラセボを服用しなかった。以下の評価が実施された:身体検査;薬物動態サンプリング;バイタルサイン(例えば、血圧、心拍数および体温);ALT、AST試験;HOMA-IR/Adipo-IR;AE評価;および併用薬の評価。IMPまたはプラセボが戻され、さらにIMPまたはプラセボが患者に供給された。患者は、すべての訪問評価が完了するとすぐに、次の用量のIMPまたはプラセボを服用した。カプセルを1日2回投与し続けた。この訪問の完了時に、患者に訪問4で2週間以内に調査施設に戻る必要があることを知らせた。患者は、施設に戻る訪問の朝にIMPまたはプラセボを服用しなかった(訪問4)。診療所を出る前に、患者に次の訪問前に全く朝食をとらないように指示し、最低8時間の絶食期間を与えた。
4週目(訪問4):患者は訪問4で調査施設に戻った。患者は訪問4の朝にIMPまたはプラセボを服用しなかった。以下の評価が実施された:身体検査;薬物動態サンプリング;バイタルサイン(例えば、血圧、心拍数および体温);臨床検査安全性試験(血液学、血清生化学、および凝固試験)ための試料;妊娠検査(妊娠の可能性のある女性患者に対して);ALT、AST試験;HOMA-IR/Adipo-IR;AE評価;および併用薬の評価。IMPまたはプラセボが戻され、さらにIMPまたはプラセボが患者に供給された。患者は、すべての訪問評価が完了するとすぐに、次の用量のIMPまたはプラセボを服用した。カプセルを1日2回投与し続けた。この訪問の完了時に、患者に訪問5で2週間以内に調査施設に戻る必要があることを知らせた。患者は、施設に戻る訪問の朝にIMPまたはプラセボを服用しなかった(訪問5)。
6週目(訪問5):患者は訪問5で調査施設に戻った。以下の評価が実行された:AE評価および併用薬評価。IMPまたはプラセボが戻され、さらにIMPまたはが患者に供給された。患者は、すべての訪問評価が完了するとすぐに、次の用量のIMPまたはプラセボを服用した。カプセルを1日2回投与し続けた。この訪問の完了時に、患者に訪問6で2週間以内に調査施設に戻る必要があることを知らせた。患者は、施設に戻る訪問の朝にIMPまたはプラセボを服用しなかった(訪問6)。診療所を出る前に、患者に次の訪問前に全く朝食をとらないように指示し、最低8時間の絶食期間を与えた。
8週目(訪問6):患者は訪問6で調査施設に戻った。患者は訪問6の朝にIMPまたはプラセボを服用しなかった。採血は、実施された最初の評価であった。採血後、以下の評価が実施された:身体検査;薬物動態サンプリング;バイタルサイン(例えば、血圧、心拍数および体温);臨床検査安全性試験(血液学、血清生化学、および凝固試験)ための試料;脂質プロファイル;妊娠検査(妊娠の可能性のある女性患者に対して);ALT、AST試験;HOMA-IR/Adipo-IR;バイオマーカー血液試料;AE評価;および併用薬の評価。IMPまたはプラセボが戻され、さらにIMPまたは患者に供給した。患者は、すべての訪問評価が完了するとすぐに、次の用量のIMPまたはプラセボを服用した。カプセルを1日2回投与し続けた。この訪問の完了時に、患者に訪問7で2週間以内に調査施設に戻る必要があることを知らせた。患者は、施設に戻る訪問の朝にIMPまたはプラセボを服用した(訪問7)。
10週目(訪問7):患者は訪問7で調査施設に戻った。以下の評価が実行された:AE評価および併用薬評価。IMPまたはプラセボが戻され、さらにIMPまたはプラセボが患者に供給された。患者は、すべての訪問評価が完了するとすぐに、次の用量のIMPまたはプラセボを服用した。カプセルを1日2回投与し続けた。この訪問の完了時に、患者に訪問8で2週間以内に調査施設に戻る必要があることを知らせた。患者は、施設に戻る訪問の朝にIMPまたはプラセボを服用しなかった(訪問8)。診療所を出る前に、患者に次の訪問前に全く朝食をとらないように指示し、最低8時間の絶食期間を与えた。
12週目(訪問8):患者は訪問8で調査施設に戻った。患者は訪問8の朝にIMPまたはプラセボを服用しなかった。以下の評価が実施された:身体検査;薬物動態サンプリング;バイタルサイン(例えば、血圧、心拍数および体温);臨床検査安全性試験(血液学、血清生化学、および凝固試験)ための試料;妊娠検査(妊娠の可能性のある女性患者に対して);ALT、AST試験;HOMA-IR/Adipo-IR;AE評価;および併用薬の評価。IMPまたはプラセボが戻され、さらにIMPまたはプラセボは患者に供給した。患者は、すべての訪問評価が完了するとすぐに、次の用量のIMPまたはプラセボを服用した。カプセルを1日2回投与し続けた。この訪問の完了時に、患者に訪問9で2週間以内に調査施設に戻る必要があることを知らせた。患者は、施設に戻る訪問の朝にIMPまたはプラセボを服用しなかった(訪問9)。
14週目(訪問9):患者は訪問9で調査施設に戻った。以下の評価が実行された:AE評価および併用薬評価。IMPまたはプラセボが戻され、さらにIMPまたはプラセボは患者に供給した。患者は、すべての訪問評価が完了するとすぐに、次の用量のIMPまたはプラセボを服用した。カプセルを1日2回投与し続けた。この訪問の完了時に、患者に訪問10で2週間以内に調査施設に戻る必要があることを知らせた。患者は、施設に戻る訪問の朝にIMPまたはプラセボを服用すべきではない(訪問10)。診療所を出る前に、患者に次の訪問前に全く朝食をとらないように指示し、最低8時間の絶食期間を与えた。
16週目(訪問10)または早期離脱:患者は訪問10で調査施設に戻った。患者は訪問10の朝にIMPまたはプラセボを服用しなかった。採血は、実施された最初の評価であった。採血後、以下の評価が行われた:身体検査;12誘導心電図;薬物動態サンプリング;バイタルサイン(血圧、心拍数および体温);臨床検査安全性試験(血液学、血清生化学、および凝固試験)ための試料;尿検査;脂質プロファイル;妊娠検査(妊娠の可能性のある女性患者に対して);ALT、AST試験;HOMA-IR/Adipo-IR;ELF;肝硬度およびCAP;FIB-4;NFS[BMIを含む];バイオマーカー血液試料;探索的血液試料;AE評価;および併用薬の評価。IMPまたはプラセボが戻された。さらなるIMPまたはプラセボブリスターパックまたは患者日記カードは発行されなかった。この訪問での研究評価の完了後、研究の制限が続いた。この訪問の完了時に、患者に訪問11で4週間以内に調査施設に戻って、この訪問以降のあらゆるAEを評価し、安全性および有効性評価を実施する必要があることを知らせた。診療所を出る前に、患者に次の訪問前に全く朝食をとらないように指示し、最低8時間の絶食期間を与えた。
経過観察訪問(20週目/訪問11):訪問10の4週間後(または早期離脱訪問の2週間後)、患者は調査施設に戻った。以下の評価が実施された:身体検査;薬物動態サンプリング;バイタルサイン(例えば、血圧、心拍数および体温);臨床検査安全性試験(血液学、血清生化学、および凝固試験)ための試料;妊娠検査(妊娠の可能性のある女性患者に対して);ALT、AST試験;HOMA-IR/Adipo-IR;バイオマーカー;AE評価;および併用薬の評価。
1.5 評価
有効性評価は、ALT、AST、ALT:AST比、HOMA-IR/Adipo-IR、ELF、肝硬度およびCAP、FIB-4指数、ならびにNFSを含む。各々の詳細な説明を以下に提供する。
有効性評価は、ALT、AST、ALT:AST比、HOMA-IR/Adipo-IR、ELF、肝硬度およびCAP、FIB-4指数、ならびにNFSを含む。各々の詳細な説明を以下に提供する。
ALT、AST、ALT:AST比:肝臓酵素の増加(ALTおよびAST)は、肝傷害のマーカーであり、訪問1/スクリーニング(7日以上あけてスクリーニング中に2回)、訪問2/ベースライン、訪問3/2週目、訪問4/4週目、訪問6/8週目、訪問8/12週目、訪問10/16週目、および経過観察訪問11/20週目で評価された。
HOMA-IR/Adipo-IR:HOMA-IR/Adipo-IRのレベルは、インスリン抵抗性を測定する方法である。HOMA-IRは、空腹時血漿インスリン(FPI)に空腹時血漿グルコース(FPG)を掛け、定数405で割ることによって計算される。Adipo-IRは、空腹時の非エステル化脂肪酸(NEFA)×空腹時のインスリンを掛けることによって計算される。血液試料を採取して、訪問2/ベースライン、訪問3/2週目、訪問4/4週目、訪問6/8週目、訪問8/12週目、訪問10/16週目、および経過観察訪問11/20週目でHOMA-IRおよびAdipo-IRを評価した。すべての対象は、採血前に最低8時間絶食している必要があった。対象が最低8時間絶食しなかった場合、絶食時間の期間を記録し、対象は次の臨床訪問のために適切に絶食するように促された。
ELF:ELFスコアは、メタロプロテイナーゼ組織阻害剤1(TIMP-1)、III型プロコラーゲンのアミノ末端プロペプチド(PIIINP)、およびヒアルロン酸(HA)からなる細胞外マトリックスマーカーセットである。ベースライン(訪問2)および16週目(訪問10)に血液試料を採取し、この評価を行った。
肝硬度およびCAP:肝硬度およびCAPは、一過性エラストグラフィ(例えば、FibroScan(登録商標)502Touchモデルまたはそれと同等のもの)を使用して評価された。可能であれば、ベースライン(0週目)および訪問10(16週目)について、患者を絶食させ、その日の同じ時間にスキャンした。この評価について、以下の条件が満たされた:患者は、肝生検(LB)に使用されるのと同様の位置で、右腕が頭の後ろで最大外転した状態で背臥位に横たわった;トランスデューサーの先端は、肝臓の右葉上の肋骨の間の皮膚に配置された(医師は肋間腔に配置されたプローブで測定を行った);FibroScan(登録商標)検査中に、M+またはXL+プローブの選択は、Automatic Probe Selectionツール(APS)によって決定された(APSツールが「XL+プローブ」または「M+プローブとXL+プローブ」の間で継続的に「切り替え」を使用するように通知する場合、XL+プローブのみが使用された);オペレーターは、超音波時間動画の助けを借りて、大きな血管構造のない肝臓の部分を位置づけた(測定の深さは、XL+プローブについては35~75mm、M+プローブについては25~65mmであった。探索される容量は3cm3であろう)。オペレーターは、各患者について、XL+またはM+プローブを用いて、同じ場所で少なくとも10回の有効な測定または最大20回の試行を含む検査を実行した。全体検査は10~15分以上は続かなかった。最終的な硬度およびCAP値は、有効な測定値の中央値として記録された。
FIB-4指数:FIB-4指数は、年齢、血小板数、ALTのレベル、およびASTのレベルに基づいており、ベースライン(訪問2)および16週目(訪問10)で評価された。FIB-4スコアは、次の式によって示されるように決定される。
NFS:NFSは、年齢、高血糖、BMI、血小板数、アルブミンのレベル、およびAST/ALT比に基づいている。NAFLD線維症スコア=-1.675+0.037×年齢(歳)+0.094×BMI(kg/m2)+1.13×IFG/糖尿病(はい=1、いいえ=0)+0.99×AST/ALT比-0.013×血小板(×109/l)-0.66×アルブミン(g/dl)。NFSは、ベースライン(訪問2)および16週目(訪問10)で評価された。
安全性評価は以下を含んだ。病歴;身体検査;ECG;バイタルサイン;臨床検査安全性試験(例えば、血液学、血清生化学、凝固、脂質プロファイル、および尿検査);ウイルス学;妊娠検査;採血;薬物動態サンプリング;探索的採血;バイオマーカー採血;尿DOAおよびアルコール呼気検査;有害事象評価;併用薬;生物分析;試料、保管、取り扱い;ならびに配送;ならびに制限。各々の詳細な説明を以下に提供する。
病歴:患者の病歴の完全な見直しは、除外基準が満たされていなかったことを確認するために、スクリーニング訪問(訪問1)およびベースライン(訪問2)で治験責任医師または被指名人によって行われた。治験責任医師により研究に関連するまたはしないとみなされたかどうかにかかわらず、併発する疾患はすべて報告された。可能な場合、診断日または状態の期間を記録した。
身体検査:身体検査(身長および体重を含む)は、表19の研究フローチャートに従って、治験責任医師によって、訪問1/スクリーニング、訪問2/ベースライン、訪問3/2週目、訪問4/4週目、訪問6/8週目、訪問8/12週目、訪問10/16週目、および経過観察訪問11/20週目で実施された。この検査はベースラインで完全に完了し、その後症状に向けられた(つまり、患者からの指示がない限り、身体系の標準パネルは評価されなかった)。例えば、患者が「発疹」の存在を治験責任医師に報告した場合、皮膚を評価した。臨床的に正当な理由がない限り、追加の身体系を評価する必要はなかった。任意の異常な結果があれば記録された。ベースライン検査と比較した身体検査の所見の変化をAEとして記録した。
ECG:10秒誘導IIリズムストリップでの12誘導ECG 10mm/1mv、25mm/秒を各時点で記録した。ECGは、GE Mac 1200または同等のモデルを使用して記録された。患者は、ECGが行われる前に、完全に仰臥位で5分間静かに休息した。記録は、訪問1/スクリーニング、訪問2/ベースライン、および訪問10/週16で表19の研究フローチャートに示されている日に行われた。
バイタルサイン:バイタルサインの測定は、表19の研究フローチャートに従って、訪問1/スクリーニング、訪問2/ベースライン、訪問3/2週目、訪問4/4週目、訪問6/8週目、訪問8/12週目、訪問10/16週目、および経過観察訪問11/20週目で実施された。バイタルサインの測定は、任意の血液試料を採取する前に実施された。患者が署名した後に所見が得られた場合、臨床的に重要であると考えられたすべての新しい所見または以前の所見に対する変化は、AEとして記録された。バイタルサインの測定は、仰臥位で実行された血圧(例えば、少なくとも5分間の休息後)の収縮期および拡張期血圧(mmHg)、安静時に取られた心拍数1分当たりの拍数(bpm)、臨床診療に従って取られた温度を含んだ。
臨床検査安全性試験:血液学、血清生化学、凝固、脂質プロファイル、および尿分析について安全性試験を実施した:血液および尿試料は、所定の血液学、血清生化学、凝固および尿分析について、脂質プロファイルと一緒に表19の研究フローチャートに従って採取した。すべての試料は中央研究所で分析された。すべての対象は、採血前に最低8時間絶食した。対象が最低8時間絶食しなかった場合、絶食時間の期間を記録し、対象は次の臨床訪問のために適切に絶食するように促された。
●血液学:赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット、白血球数、微分白血球数、血小板数および網状赤血球を含む全血球数。
●血清生化学:尿素(血中尿素窒素;BUN)、クレアチニン、尿酸、総ビリルビン、間接および直接ビリルビン、ナトリウム、重炭酸カリウム、リン、塩化カルシウム、アルカリホスファターゼ(ALP)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、ALT/AST比、乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)、クレアチンホスホキナーゼ(CPK)、アルブミン、総タンパク質、コレステロール、トリグリセリド、グルコース、C反応性タンパク質(CRP)。
●凝固:プロトロンビン時間(PT)、国際標準比(INR)、活性化部分プロトロンビン時間(APTT)。
●脂質プロファイル:LDL、HDL、およびVLDL-C。
●尿検査:pH、タンパク質、グルコース、血液、ケトン、白血球、白血球エステラーゼ、ビリルビン、比重、ウロビリノーゲンおよび硝酸塩。血液、タンパク質、白血球エステラーゼまたは硝酸塩/亜硝酸塩が存在する場合は反射マイクロ。
●血液学:赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット、白血球数、微分白血球数、血小板数および網状赤血球を含む全血球数。
●血清生化学:尿素(血中尿素窒素;BUN)、クレアチニン、尿酸、総ビリルビン、間接および直接ビリルビン、ナトリウム、重炭酸カリウム、リン、塩化カルシウム、アルカリホスファターゼ(ALP)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、ALT/AST比、乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)、クレアチンホスホキナーゼ(CPK)、アルブミン、総タンパク質、コレステロール、トリグリセリド、グルコース、C反応性タンパク質(CRP)。
●凝固:プロトロンビン時間(PT)、国際標準比(INR)、活性化部分プロトロンビン時間(APTT)。
●脂質プロファイル:LDL、HDL、およびVLDL-C。
●尿検査:pH、タンパク質、グルコース、血液、ケトン、白血球、白血球エステラーゼ、ビリルビン、比重、ウロビリノーゲンおよび硝酸塩。血液、タンパク質、白血球エステラーゼまたは硝酸塩/亜硝酸塩が存在する場合は反射マイクロ。
ウイルス学:表19の研究フローチャートに詳述されているように、HIV、HepCおよびHepBを含むウイルス学検査を実施するために血液試料が採取された。
妊娠検査:妊娠の可能性のある女性患者に対して、表19の研究フローチャートに従って、訪問1/スクリーニング、訪問2/ベースライン、訪問4/4週目、訪問6/8週目、訪問8/12週目、訪問10/16週目、および訪問11/20週目に妊娠検査を実施した。
採血:血液試料が取得され、試料の分析および検証に続いて、各治験責任医師によって臨床的に有意な値について検査結果を見直した。安全性臨床検査を繰り返すには、追加の血液が必要であった可能性がある。
薬物動態(PK)サンプリング:PK分析用の血液試料は、表19の調査フローチャートに従って、訪問2/ベースライン、訪問3/2週目、訪問4/4週目、訪問6/8週目、訪問8/12週目、訪問10/16週目、および経過観察訪問11/20週目で直接静脈穿刺を介して採取された。各時点で1mLの血液試料を採取した。遠心分離後、血漿試料を2つに分割し、生物分析アッセイが完了するまでバックアップ試料を中央研究所に保管した。
探索的採血:表19の研究フローチャートに従って、ベースライン(0週目)および訪問10/16週目に採血し、後日、潜在的な遺伝子アレイ分析または追加の探索的検査のために保存された。
バイオマーカー採血:表19の調査フローチャートに従って、ベースライン(0週目)、訪問6/8週目、訪問10/16週目、および経過観察訪問11/20週目で採血し、潜在的なバイオマーカー分析のために保存された。
尿DOAおよびアルコール呼気検査:治験責任医師の裁量で臨床的に適切なように、アルコール呼気検査を実施し、試験の実施中いつでも患者から尿試料を採取し、以下を検出するために検査を行った:アンフェタミン、バルビツール酸塩、ベンゾジアゼピン、コカイン、カンナビノイド、およびオピエート。
併用薬:患者は、スクリーニング前の少なくとも3か月間、安定した用量の任意の併用薬を服用しており、その用量は研究期間全体にわたって安定している必要があった。患者がインスリン依存性である場合、この治療はスクリーニングの少なくとも3か月前に開始されるべきであったが、用量の変更は許可された。
制限:研究は、食事、アルコール、カフェイン、および身体活動の制限を含む。食事について、患者は、研究中とベースライン前の4週間の両方で、オメガ3またはオメガ6脂肪酸が豊富な栄養補助食品(例えば、タラ肝油カプセル)の摂取を避けた。アルコールについて、患者は、週当たり21単位(男性)または週当たり14単位(女性)を超えるアルコール消費を避け、それにより、1単位が10mlまたは8mgの純粋なアルコールからなった。研究前または研究中のいずれも、カフェインの制限はなかった。身体活動について、患者は、安全臨床検査(例えば、生化学)の前に少なくとも3~4時間は運動と激しい身体活動を避ける必要があった。
1.6 治験薬
DS102のカプセルは、粘度調整剤としての5%w/wのコロイド状二酸化ケイ素とともに500mgの15-HEPEエチルエステル(EE)を含む白色の不透明な硬質シェルカプセル(サイズ0)であった。
DS102のカプセルは、粘度調整剤としての5%w/wのコロイド状二酸化ケイ素とともに500mgの15-HEPEエチルエステル(EE)を含む白色の不透明な硬質シェルカプセル(サイズ0)であった。
DS102のプラセボ(パラフィンオイル)は、粘度調整剤としての1%w/wのコロイド状二酸化ケイ素とともに同等の充填重量の液体パラフィンを含む白色の不透明な硬質シェルカプセル(サイズ0)であった。
DS102およびプラセボのカプセルは、目的外の使用から保護された安全な場所(例えば、施錠されたキャビネットまたは薬剤保管室)に2~8℃で保管された。ラベルは用量を盲検化し、無作為化番号が含まれた。
投薬量および投与:本研究は、全16週間の期間中1日2回経口投与されるDS102とプラセボとの比較を含んだ。最後の治験薬の投与は、前16週目の訪問/早期終了(ET)訪問の当日に行われた。患者は、食事とともに、または食後にカプセルを服用する必要があった。研究において許可される他の状態のための薬剤は、通常通り服用された。ウォレット付きブリスターパックは4カプセルの7日間からなり、最後に、患者は割り当てられた薬を16週間連続して服用した。
1.7 有害事象および深刻な有害事象
この研究についての有害事象(AE)および深刻な有害事象(SAE)は次のように定義された。
この研究についての有害事象(AE)および深刻な有害事象(SAE)は次のように定義された。
有害事象(AE):治験中のIMPに関連するとみなされるかどうかにかかわらず、治験薬の最初の用量を服用した患者に生じるあらゆる望ましくない経験。AEは、IMPおよび重症度との関係を定義する症例報告書に記録された。
深刻な有害事象(SAE):治験薬の最初の用量後に患者が深刻な有害事象を経験した場合、その事象はSAEとして記録された。SAEは、次のうちのいずれかを含む、任意の用量での不都合な医学的発生として特徴付けられる:死亡、生命を脅かす、患者の入院または既存の入院の延長を必要とする、または持続的もしくは重大な障害/無能力をもたらす。「生命を脅かす」という用語は、事象時に患者が死亡のリスクにあった事象を指す。それがより重度の場合には、仮に死亡を引き起こし得た事象を指さない。重要ではあるが生命を脅かさない事象の例として、緊急治療室での集中治療、アレルギー性気管支痙攣、入院をもたらさなかった血液の悪液質または痙攣、または薬物依存または薬物乱用の発症が挙げられた。
予期しない有害事象(UAE):治験薬概要書または製品特性の概要(SPC)などの同様の製品情報シートで以前に報告されていない経験。
AEの強度は、治験責任医師が臨床経験に基づいて行った事象の相対的な重症度の推定値である。以下の定義は、AEの重大度を評価するために使用された。
●軽度:有害事象は一時的であり、容易に許容された。
●中等度:有害事象は患者に不快感を引き起こし、患者の通常の活動を妨害した。
●重度:有害事象は、患者の通常の活動にかなりの干渉を引き起こし、無力化または生命を脅かし得た。
●軽度:有害事象は一時的であり、容易に許容された。
●中等度:有害事象は患者に不快感を引き起こし、患者の通常の活動を妨害した。
●重度:有害事象は、患者の通常の活動にかなりの干渉を引き起こし、無力化または生命を脅かし得た。
実験的治療に対するAEの因果関係も、患者の病歴、最新の身体検査所見、および併用薬を考慮に入れることによって確立された。以下の定義は、AEの因果関係を決定するために使用された。
●関連なし:実験的治療に対して、AEの発症の時間的関係は合理的ではないか、または別の原因がAEの発生を説明し得た。
●関連あり:実験的治療に対して、AEの発症の時間的関係は合理的であり、治療に対する既知の応答パターンに従い、代替の原因はある可能性が低かった。
●関連なし:実験的治療に対して、AEの発症の時間的関係は合理的ではないか、または別の原因がAEの発生を説明し得た。
●関連あり:実験的治療に対して、AEの発症の時間的関係は合理的であり、治療に対する既知の応答パターンに従い、代替の原因はある可能性が低かった。
すべてのAEは、経過観察期間までおよび経過観察期間を含む研究期間全体にわたって報告された。
1.8 薬物誘導性肝傷害
重度の薬物誘導性肝傷害(DILI):認識された原因に関係なく、重度のDILIの場合、症状の発現が解消したとみなされるまで治験薬は中止された。治験薬が肝傷害の原因であると判断された場合、患者はその薬で再チャレンジされなかった。重度のDILIは、総ビリルビン>2×ULNまたはINR>1.5によって示されるように、肝障害の証拠を規定している。
重度の薬物誘導性肝傷害(DILI):認識された原因に関係なく、重度のDILIの場合、症状の発現が解消したとみなされるまで治験薬は中止された。治験薬が肝傷害の原因であると判断された場合、患者はその薬で再チャレンジされなかった。重度のDILIは、総ビリルビン>2×ULNまたはINR>1.5によって示されるように、肝障害の証拠を規定している。
異常なベースライン肝生化学の患者:異常なベースライン肝生化学を決定する際に、ULNを使用する代わりに、ベースラインレベルに対して倍増を計算した。したがって、3倍のベースラインALTまたはAST(または>200IU/L)の数値に続いて、72時間以内に繰り返し試験を行い、生化学的変化が改善または悪化しているかどうかを確認/決定した。AE情報は、徹底的な身体検査とともに収集された。肝臓病因スクリーニングおよび/または他の適切な試験が行われた。肝機能障害が発生した場合、患者は重度のDILIとして管理された。重度のDILIに基づく基準のいずれかが発生した場合は、薬物治療の一時停止とみなされた。
1.9 深刻な有害反応と予期しない有害反応
有害反応:任意の用量に関連する医薬品に対するすべての有害で意図しない応答は、有害な薬物反応とみなされた。「医薬品に対する応答」という句は、医薬品とAEとの因果関係が少なくとも合理的な可能性である(すなわち、関係を排除することができない)ことを意味する。市販の医薬品の場合、有害反応とは、有害で意図しない、かつ疾患の予防、診断、もしくは治療、または生理学的機能の修正のために人間が通常使用する用量で生じる、薬物に対する応答である。
有害反応:任意の用量に関連する医薬品に対するすべての有害で意図しない応答は、有害な薬物反応とみなされた。「医薬品に対する応答」という句は、医薬品とAEとの因果関係が少なくとも合理的な可能性である(すなわち、関係を排除することができない)ことを意味する。市販の医薬品の場合、有害反応とは、有害で意図しない、かつ疾患の予防、診断、もしくは治療、または生理学的機能の修正のために人間が通常使用する用量で生じる、薬物に対する応答である。
予期しない有害反応:その性質または重症度が該当する製品情報と一致しなかった有害反応。
疑わしい予期しない深刻な有害反応(SUSAR):上の定義によるIMPに関連し得る予期しない任意の深刻な有害反応。
1.10 統計的方法論およびデータ管理
この臨床試験では、無作為化、二重盲検、プラセボ対照の並行群間計画を採用した。無作為化は、割り当てのバイアスを最小限に抑え、既知および未知の患者属性(例えば、人口動態特性)が治療群間で均等にバランスが取れている尤度を増加させるために使用された。盲検化は、データ収集ならびに安全性および有効性の評価中の潜在的なバイアスを低減させるために使用された。比較対照としてのプラセボの使用は、研究期間の簡潔さおよびプラセボ治療の結果であり得る任意の可能性のある長期の不可逆的損傷の欠如に基づいて患者における安全性および有効性を評価するための合理的な計画として正当化された。
この臨床試験では、無作為化、二重盲検、プラセボ対照の並行群間計画を採用した。無作為化は、割り当てのバイアスを最小限に抑え、既知および未知の患者属性(例えば、人口動態特性)が治療群間で均等にバランスが取れている尤度を増加させるために使用された。盲検化は、データ収集ならびに安全性および有効性の評価中の潜在的なバイアスを低減させるために使用された。比較対照としてのプラセボの使用は、研究期間の簡潔さおよびプラセボ治療の結果であり得る任意の可能性のある長期の不可逆的損傷の欠如に基づいて患者における安全性および有効性を評価するための合理的な計画として正当化された。
試料サイズの推定:活性薬物群とプラセボ群との間での20%デルタの反応率、25%の標準偏差、20%の脱落率を仮定すると、5%の有意水準、および80%の出力での統計的検定には群当たり32人の患者が必要になった。試料サイズは、非盲検者からの推奨に基づいて中間分析で再推定された。一次エンドポイントについて80%の条件付き出力を達成するには、試料サイズを合計で最大150人の患者に増やすことができた。
盲検化および暗号解読の指示:すべての研究施設の担当者、および研究の監視または実施に関与する担当者は、個々の患者の治療の割り当てに対して盲検化された。無作為化の詳細は厳重に秘密にされ、正式な非盲検化の時まで、権限者が緊急時にのみアクセスできた。試験についての盲検化コードは、すべての患者データが記録および検証され、データベースがロックされた後にのみ解読された。
中間分析およびデータ監視:患者の少なくとも50%が16週目の訪問を完了したときの条件付き出力を推定するために、中間分析の安全性が実行された。中間分析は、一次および共一次有効性エンドポイントならびに二次エンドポイントについて収集されたデータに基づいており、それを使用して、一次研究の目的を達成するために条件付き出力を推定し、試料サイズを潜在的に再推定し、効果の低い治療群を潜在的に落とした。
臨床的に意味のある応答:プラセボと比較して、ALTまたは肝硬度の少なくとも20%の低減のより高い平均または中央値、ならびにプラセボと比較してALTおよび肝硬度の両方の少なくとも10%の低減のより高い平均または中央値
分析セットは、登録済みセット、完全分析セット(FAS)、プロトコルごとのセット(PPS)、安全性分析セット(SAS)、および薬物動態(PK)セットを含む。各分析セットの詳細な説明を以下に示す。
登録セット:インフォームドコンセント用紙に署名した患者。スクリーニングの失敗は、無作為化前に資格要件を満たしていない、かつ研究から離脱する登録母集団由来の患者であった。
FAS:治験治療の投与を少なくとも1回受け、ベースライン後の測定が少なくとも1回行われた無作為化患者。患者は、実際に受けた治療に関係なく、無作為化時に割り当てられた治療に従って分析された。
PPS:主要なプロトコル違反がなかったFASの患者からなるFASのサブセット。すべてのプロトコルの逸脱は、データベースロックの前に個別的に評価および文書化され、大きな逸脱は、関連する患者のPPSからの除外につながる、有効性の結果への深刻な影響を有するものとみなされた。
SAS:研究治療の投与を少なくとも1回受けた患者。患者は実際に行われた治療に従って分析された。
PKセット:少なくとも1つのDS102のPK濃度を有したSASの患者。患者は実際に受けた治療に従って分析された。
安全性分析:人口統計、病歴、および身体検査のデータを、各患者ごとに列挙し、記述的に要約した。研究中に記録されたすべてのAEを、Medical Dictionary for Regulatory Activities(MedDRA)の現在のバージョンを使用して、系統臓器分類および基本語にコード化した。AEを、治療、治療との関係、深刻度および重症度ごとに表にし、要約した。臨床検査値(血液学、生化学、および尿検査)を、治療および日ごとに各患者について列挙した。検査室の正常範囲外の値を、臨床的重要性に関するコメントとともに個別に列挙し、潜在的に臨床的に重要な異常を強調表示して、治療ごとに要約した。投薬前に得られた臨床検査値を、ベースライン値として定義した。アルコール呼気検査およびDOA検査の結果を各患者について列挙した。バイタルサインの個別の値を列挙し、各治療および日ごとに記述的に要約した。12誘導ECG評価を、関連するすべてのコメントとともに各患者について列挙し、治療および日ごとに要約した。世界保健機関の薬物辞書の最新バージョンに従って薬剤群およびサブ群によって分類された併用薬(存在する場合)を列挙し、治療ごとに要約した。概して、変数の性質に応じた適切な記述統計が適用された。カテゴリ変数は数値および割合を使用して提示され、連続変数は平均、標準偏差、中央値、最小、最大、変動係数、および患者数を使用して示された。
薬物動態分析:15(S)-HEPEの血漿濃度を表にし、記述的に要約した。15(S)-HEPEの個別のおよび平均の血漿濃度-時間プロファイルをグラフで示した。
一次変数:一次有効性変数は、16週目(訪問10)の血清ALTのベースラインからの変化であった。共分散分析(ANCOVA)モデルを介して、対応するベースライン値を共変量として含め、活性治療群をプラセボに対して比較した。プラセボに対する比較は、ダネットの多重検定手順に従って行われた。欠落している16週目の値については、使用可能な最後の値が繰り越された(LOCF)。同様の方法が肝硬度に適用された。ALTについては、縦方向のモデリングが追加で考慮された。
二次変数:二次有効性変数およびベースライン~16週目(訪問10)のそれらの変化を、治療群および訪問ごとに記述統計で要約した。これは、AST、AST:ALT比、CAPによって測定された肝臓脂肪、一過性エラストグラフィによる肝硬度測定、FIB-4、NFS、ELF、およびHOMA-IR/Adipo-IRに適用された。活性治療群のベースラインからの変化を、中心効果についての項を含むANOVAモデルを介してプラセボに対して比較した。5%の有意水準がすべての治療比較について使用された。
探索的分析:探索的分析には、総コレステロール、トリグリセリド、超低密度リポタンパク質コレステロール(VLDL-C)、低密度リポタンパク質コレステロール(LDL-C)、高密度リポタンパク質コレステロール(HDL-C)、非高密度リポタンパク質コレステロール(非HDL-C)、レムナント様粒子コレステロール(RLP-C)、空腹時血糖、インスリン、遊離脂肪酸およびヘモグロビンA1C(HbA1C)を含む脂質および代謝パラメータの分析が含まれた。追加の探索的分析には、ハイスループットのリピドミクスおよびプロテオミクスが含まれた。
1.11 結果
この研究は、NAFLDと診断され、1日当たり1gまたは2gの用量でDS102を投与された患者が、代謝過負荷のマーカーの統計的に有意な低減と、インスリン感受性および血糖制御の改善を示したことを示した。
この研究は、NAFLDと診断され、1日当たり1gまたは2gの用量でDS102を投与された患者が、代謝過負荷のマーカーの統計的に有意な低減と、インスリン感受性および血糖制御の改善を示したことを示した。
図20は、3つの治療群がベースラインでバランスが取れており、リピドミクスプロファイルおよびメタボロミクスプロファイルが類似していることを示す。患者のベースライン特性を表18に示す。患者の10~13%がベースラインでスタチン療法を受けていた。
図21A~21Cは、プラセボと比較して、1日当たり1gまたは2gのDS102を投与した患者におけるベースライン~16週のインスリン、グルコース、および遊離脂肪酸のレベルの変化を示す。グルコース、炭水化物、および遊離脂肪酸を含む代謝基質がNASHの病因を促進するため、DS102の投与によるインスリン、グルコース、および遊離脂肪酸レベルの低減は、臨床的に重要である。
図22Aおよび22Bは、プラセボと比較して、1日当たり1gまたは2gのDS102を投与した患者におけるベースライン~16週のHOMA-IRおよびadipo-IRのレベルの変化を示す。患者は、2gのDS102を投与された患者について観察されたプロトコルごとのセット(PPS)の有意な改善とともに、16週目に両方のインスリン抵抗性指数の改善(例えば、HOMA-IRおよびadipo-IRのレベルの低減)を示した。
図23Aおよび23Bは、プラセボと比較して、1日当たり1gまたは2gのDS012を投与した患者におけるベースライン~16週の糖化ヘモグロビン(例えば、HbA1c)のレベルの変化を示す。具体的には、図23AはHbA1cのレベルの変化を示し、図23Bはベースラインで高いHbA1cのレベルを示したが、16週目には正常のレベルに達した患者の割合におけるHbA1cのレベルの変化を示す。Hb1Acは、体の赤血球に付着したブドウ糖の量の尺度であり、長期的な血糖制御について代理であるため、これらの結果は、DS102の投与が臨床的に顕著な改善をもたらし、用量依存的に血糖制御を正常化することを示す。
図24Aおよび24Bは、安全性分析セット(SAS)における16週目の患者の脂質プロファイルの平均変化および中央値(%)変化を示す。これらの結果は、図25A~25Cにさらに示され、DS102の投与が、総コレステロール、VLDL-C、非HDL-C、レムナント様粒子(RLP)コレステロール、およびトリグリセリドの維持または低減により患者の脂質プロファイルを顕著に改善したことを示す。重要なことに、16週目では低減は平坦にならず、DS102の投与がより長期間の研究においてさらに大きな変化を誘導する可能性があることを示唆している。
図26に示すように、DS102の投与は、NASHの肝毒性脂質の特徴的な性質を逆転させ、NASHと診断された患者において変化する複数の脂質クラスを改善する。具体的には、2gのDS102の投与は、複数の肝毒性ジグリセリドのレベルを顕著に減少させ、複数のグリセロリン脂質群のレベルを顕著に増加させた。NASHを有する患者は肝臓および血漿のグリセロリン脂質のレベルが低いため、この所見は重要である。
図27は、DS102の投与が、NASHについてのOWL肝臓ケア非侵襲的診断試験などの検証済みの診断試験に基づいてNASHも解消されたことを示す。OWL肝臓ケアは、生検で確認されたNASH患者における血漿リピドミクスに基づいて開発された検査であり、高い予測値を提供する。OWL肝臓ケアは、NAFLDと正常な肝臓患者とを区別するための0.88の曲線下面積(AUC)、および脂肪性肝炎を有しないNAFLDとNASH患者とを区別するための0.79のAUCを有する。DS102の投与は、16週目のプラセボと比較して、用量依存的にOWL肝臓ケアで診断したNASHを顕著に改善および正常化した。表19は、各治療群についてのベースラインでの試験診断を示しており、ほとんどの患者がベースラインでNASHまたはNAFLDに分類され、2gのDS102群において患者の割合が低いことを示す。
図28に示すように、DS102の投与は、NAFLDと診断された患者においてCAPによって評価された肝臓脂肪含有量も低減させた。さらに、DS102は、より長期間の研究において、より感度の高い方法によって評価した場合に、肝含有量のより大きな変化を誘導すると予想されると考えられる。
表20に示すように、DS102の投与は患者におけるトリグリセリドのレベルも低下させたため、DS102は心血管リスクの低下にも効果的であると考えられる。
図29A~29Cは、DS102の投与が炎症性および線維化促進性タンパク質を減少させることを示す。この評価の場合、DS102での治療の前後の血液試料を、350超の種々のタンパク質バイオマーカーのパネルについて分析した。2gのDS102での治療は、炎症、線維症、脂質代謝、アポトーシス、および走化性と関連する150超のマーカーの発現を顕著に下方制御した。DS102での治療後、代謝過負荷および脂肪毒性の解消が観察され、これはその後の細胞ストレス、炎症、線維症を予防する。炎症性および線維化促進性タンパク質の低減は、DS102がNASHの解消および線維症の予防を提供する可能性を示唆している。
図30に示すように、DS102の投与は、複数のNASH開発標的の発現も減少した。特に、2gのDS102の投与は、CCR2/5シグナル伝達(セニクリビロク-Allergan)、ガレクチン3(GR-MD-02-ガレクチン)、およびAOC3(Boehringer Ingelheim)を含むようにNASH薬物開発標的を減少させた。
図31の火山プロット(ボンフェローニおよびベンジャミーニ・ホッホベルク検定のデータ)は、2gのDS102の投与が、タンパク質発現の変化に基づいて炎症性および線維化促進性タンパク質を減少させたことを示す。表21は、ボンフェローニ検定に基づく最も有意な炎症性および線維化促進性タンパク質の低減を示す。
1gのDS102の投与もTRについて有意な低減を示した。表22は、線形モデルを用いる分析に基づいた、最も有意な炎症性および線維化促進性タンパク質の低減を示す。
この分析はまた、1gのDS107群における1つのタンパク質、プラセボ群における0個のタンパク質が、ベンジャミーニ・ホッホベルク検定に基づいて、第1の閾値を通過したことを示した。
図32に示すように、DS102の投与は、複数の血管接着分子の発現も減少させた。血管接着分子はアテローム性動脈硬化症に関与しており、それらの循環のレベルは心血管リスクと関連している
図33に示すように、DS102の投与は、心血管リスクの増加と関連する複数のタンパク質の発現も減少させた。
図34に示すように、DS102の投与は、複数の循環ケモカインの発現も減少させた。ケモカインは、アテローム性動脈硬化症の慢性炎症の重要なドライバーである。
図35に示すように、DS102の投与は、複数の腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバーの発現も減少させた。腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーのメンバーは、炎症およびアテローム性動脈硬化症に関与している。
DS102はまた、プラセボと比較して安全性および忍容性の違いが観察されることなく、安全でよい忍容性であることが証明された。薬物関連の深刻な有害事象(SAE)はなく、有害事象(AE)の発生率は低く、すべての治療群にわたって一貫していた。ほとんどのAEは、軽度から中等度かつ一過性であり、治療の中止につながるAEを経験した患者はいなかった。各治療群にわたる安全性プロファイルを表23に示す。
DS102は、図36Aおよび36Bに示すように、関連する適応症、原発性胆汁性肝硬変(PBC)および原発性硬化性胆管炎(PSC)の改善における潜在的な有効性についても評価された。重要なことに、2gのDS102の投与は、アルカリ性リン酸塩(ALP)および肝線維症の複数のマーカーを低減させ、DS102がPBCおよびPSCの治療においても有効であることを示唆している。
図37は、15-HEPEエチルエステル(EE)トラフ血漿相対濃度の箱ひげ図であり、予想通り、8週目および16週目にDS102治療群においてより高い系統的曝露があったことを示す。
1.12 要約
全体として、これらの結果は、DS102が代謝負荷を大幅に低減させ、インスリン感受性を改善することにより、NASH病理の複数の段階を標的にしていることを示す。DS102の投与は、NASHと関連する脂質蓄積のレベルを逆転させることにより、患者の脂質プロファイルも改善した。具体的には、DS102を投与されたそれらの患者は、総コレステロール、非HDLコレステロール、RLPコレステロール、トリグリセリド、ジグリセリド、およびVLDL-Cを含む肝毒性脂質のレベルの蓄積の低減、ならびにグリセロリン脂質のレベルの増加を示した。NASHと診断された患者は、総コレステロール、トリグリセリド、ジグリセリド、およびVLDL-Cのレベルが高く、ならびにグリセロリン脂質およびオメガ3PUFAのレベルが低いことによって特徴付けられるため、これらの影響は重要である。さらに、複数の脂質への変化は、心血管リスクの低減およびメタボリックシンドロームの複数の側面の改善をもたらすことが期待される。
全体として、これらの結果は、DS102が代謝負荷を大幅に低減させ、インスリン感受性を改善することにより、NASH病理の複数の段階を標的にしていることを示す。DS102の投与は、NASHと関連する脂質蓄積のレベルを逆転させることにより、患者の脂質プロファイルも改善した。具体的には、DS102を投与されたそれらの患者は、総コレステロール、非HDLコレステロール、RLPコレステロール、トリグリセリド、ジグリセリド、およびVLDL-Cを含む肝毒性脂質のレベルの蓄積の低減、ならびにグリセロリン脂質のレベルの増加を示した。NASHと診断された患者は、総コレステロール、トリグリセリド、ジグリセリド、およびVLDL-Cのレベルが高く、ならびにグリセロリン脂質およびオメガ3PUFAのレベルが低いことによって特徴付けられるため、これらの影響は重要である。さらに、複数の脂質への変化は、心血管リスクの低減およびメタボリックシンドロームの複数の側面の改善をもたらすことが期待される。
結果はまた、プラセボと比較して大きく統計的に有意な改善を伴う、2g以上のDS102の投与を支持する用量依存的効果があることを示唆した。
結論として、DS102は、NASHを治療するための単剤療法または併用療法の一部のいずれかとして非常に適しており、NASHまたはメタボリックシンドロームを含む心血管代謝性疾患と診断された患者を含む心血管リスクを低減すると考えられている。
本開示の様々な実施形態を本明細書で以下に説明する。
項A.メタボリックシンドロームの治療および/または予防を必要とする対象においてメタボリックシンドロームを治療および/または予防する方法であって、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくはHETrEを含む組成物を投与することを含む、方法。
項B.心血管代謝性疾患の治療および/または予防を必要とする対象において心血管代謝性疾患を治療および/または予防する方法であって、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくはHETrEを含む組成物を投与することを含む、方法。
項C.メタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患の治療および/または予防を必要とする対象においてメタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患を治療および/または予防する方法であって、方法は、対象に15-HEPEおよび/または15-HETrEを含む約1g~約4gの組成物を投与することを含み、15-HEPEおよび/または15-HETrEが、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する、方法。
項D.メタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患の治療および/または予防を必要とする対象においてメタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患を治療および/または予防する方法であって、方法は、対象に15-HEPEを含む約1g~約4gの組成物を投与することを含み、15-HEPEが、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当し、対象が、ジグリセリド、グリセロリン脂質、肝臓脂肪、血圧、腹囲、および/もしくは遊離脂肪酸のレベルの低減、ならびに/またはグリセロリン脂質のレベルの増加のうちの1つ以上を示す、方法。
項E.対象における非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の第1の段階がNASHの第2の段階に進行するのを予防する方法であって、対象に15-HEPEを含む約1g~約4gの組成物を投与することを含む、方法。
項F.第1の段階が、代謝過負荷、肝臓脂肪含有量および脂肪毒性の増加、細胞ストレスアポトーシス、炎症、ならびに/または線維形成リモデリングである、項Eに記載の方法。
項G.第2の段階が、肝臓脂肪含有量および脂肪毒性の増加、細胞ストレスアポトーシス、炎症、ならびに/または線維形成リモデリングである、項EまたはFに記載の方法。
項H.心血管疾患の治療および/または予防を必要とする対象において非アルコール性脂肪性肝障害(NAFLD)、メタボリックシンドローム、および/または心血管代謝性疾患を有する対象における心血管疾患を治療および/または予防する方法であって、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくはHETrEを含む組成物を投与することを含む、方法。
項I.心血管疾患の治療および/または予防を必要とする対象において、非アルコール性脂肪性肝障害(NAFLD)、メタボリックシンドローム、および/または心血管代謝性疾患を有する対象における心血管疾患を治療および/または予防する方法であって、方法は、対象に15-HEPEを含む約1g~約4gの組成物を投与することを含み、15-HEPEが、組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する、方法。
項J.対象が、α-平滑筋作用(α-SMA)、メタロペプチダーゼ阻害剤-1(TIMP-1)、トランスフォーミング増殖因子ベータ-β(TGF-β)、および/または1型コラーゲンのレベルのうちの1つ以上の低減を示す、項A~Iのいずれか一項に記載の方法。
項K.対象が、ジグリセリド、肝臓脂肪、血圧、腹囲、および/もしくは遊離脂肪酸のレベルの低減、ならびに/またはグリセロリン脂質のレベルの増加を示す、項A~CまたはE~Jのいずれか一項に記載の方法。
項L.対象が、アルカリ性リン酸塩(ALP)のレベルの低減を示す、項A~Kのいずれか一項に記載の方法。
項M.対象が、血清アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、および/またはビリルビン(BUN)のレベルの低減を示す、項A~Lのいずれか一項に記載の方法。
項N.対象が、線維症領域の低減を示す、項A~Mのいずれか一項に記載の方法。
項O.対象が、ヘモグロビンA1C(HbA1C)、インスリン抵抗性の恒常性モデル評価(HOMA-IR)、および/または脂肪組織のインスリン抵抗性(adipo-IR)のレベルの低減を示す、項A~Nのいずれか一項に記載の方法。
項P.NAFLDが、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)である、項H~Oのいずれか一項に記載の方法。
項Q.心血管代謝性疾患または心血管疾患が、脂質異常症、高脂血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、原発性高コレステロール血症、原発性高脂血症、一般的な原発性高脂血症、一般的な高コレステロール血症、家族性高脂血症、家族性原発性高脂血症、家族性高コレステロール血症、家族性高トリグリセリド血症、家族性複合高脂血症、家族性欠陥アポリポタンパク質b-100、二次性高脂血症、混合型高脂血症、心血管疾患、残存心血管リスク、アテローム性動脈硬化プラークの形成/進行の予防、微小血管疾患、大血管疾患、アテローム性動脈硬化症、冠状動脈性アテローム性動脈硬化症、拡張機能障害、心血管リスクの低減、主要な冠状動脈事象の予防、主要な有害な心血管系事象の予防、虚血性事象の予防、心血管系事象の二次/一次予防、心血管系死の予防、心筋梗塞、脳卒中、アンギナ、正常な内皮機能の回復、糖尿病、真性糖尿病、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高血糖症、血糖異常、血糖制御の誘導、耐糖能異常、空腹時血糖異常のうちの1つ以上である、項B~DまたはF~Pのいずれか一項に記載の方法。
項R.微小血管疾患が、網膜症、腎症、神経障害、またはそれらの組み合わせである、項Qに記載の方法。
項S.大血管疾患が、脳卒中、末梢血管疾患、肢虚血、心臓病、またはそれらの組み合わせである、項Qに記載の方法。
項T.対象が、超低密度リポタンパク質コレステロール(VLDL-C)、非高密度リポタンパク質コレステロール(非HDL-C)、および/またはレムナント様粒子コレステロール(RLP-C)および/または高密度リポタンパク質コレステロール(HDL-C)のレベルの低減を示す、項A~Sのいずれか一項に記載の方法。
項U.対象が、肝硬度、線維症-4(FIB-4)、増強された肝線維症(ELF)スコアおよび/またはNAFLDスコア(NFS)の低減を示す、項A~Tのいずれか一項に記載の方法。
項V.対象が、プラスミノーゲンアクチベーター阻害剤-1(PAI-1)、メタロペプチダーゼ阻害剤-1(TIMP-1)、ジペプチジルペプチダーゼ4(DPP4)、trem様転写物2(TLT2)、ケモカイン(C-Cモチーフ)リガンド16(CCL16)、単球走化性タンパク質-1(MCP-1)、血清アミロイドA4(SAA4)、ホスホイノシチド3(PI3)、チオレドキシン還元酵素(TR)、白血球免疫グロブリン様受容体B1(LILBR1)、アミンオキシダーゼ、銅含有3(AOC3)、セリンプロテアーゼ2(PRSS2)、および腫瘍壊死因子リガンドスーパーファミリーメンバー11A(TNRSF11A)からなる群から選択される炎症性および線維化促進性タンパク質の低減を示す、項A~Uのいずれか一項に記載の方法。
項W.対象において胆汁うっ滞性肝疾患を治療または予防する方法であって、対象に15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む、方法。
項X.胆汁うっ滞性肝疾患が、原発性胆汁性胆管炎(PBC)、原発性硬化性胆管炎(PSC)、進行性家族性肝内胆汁うっ滞、またはそれらの組み合わせである、項Wに記載の方法。
項Y.胆汁うっ滞性肝疾患が、薬物誘導性肝傷害、完全非経口栄養(TPN)、ウイルス性およびアルコール性肝炎、全身性疾患に続発する胆汁うっ滞、移植片機能不全、肝移植後胆汁うっ滞、膵炎、総胆管結石、ミリッツィ症候群、遺伝性疾患、悪性腫瘍、またはそれらの組み合わせによって引き起こされる、項WまたはXに記載の方法。
項Z.悪性腫瘍が、肝細胞がん、胆管腫瘍、膵臓がん、またはそれらの組み合わせである、項Yに記載の方法。
項AA.対象が、α-平滑筋作用(α-SMA)、メタロペプチダーゼ阻害剤-1(TIMP-1)、トランスフォーミング増殖因子ベータ-β(TGF-β)、および1型コラーゲンのレベルからなる群から選択されるサイトカインおよび/またはケモカインの低減を示す、項W~Zのいずれか一項に記載の方法。
項BB.対象において腎臓病を治療または予防する方法であって、方法は、対象に15-HEPEおよび/もしくは15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、対象が、腎臓病についての少なくとも1つのリスク因子を有する、方法。
項CC.腎臓病が、腎線維症、尿細管間質性線維症、慢性腎臓病、重度の間質性線維症、腎間質性線維症、および末期腎疾患からなる群から選択される、項BBに記載の方法。
項DD.腎臓病が、線維症につながる、項CCに記載の方法。
項EE.腎臓病についての少なくとも1つのリスク因子が、糖尿病、高血圧、心血管疾患、糸球体腎炎、および多発性嚢胞腎からなる群から選択される、項BB~DDのいずれか一項に記載の方法。
項FF.対象が、腎臓ヒドロキシプロリンのレベルの低減を示す、項BB~EEのいずれか一項に記載の方法。
項GG.対象が、α-SMA、TIMP-1、TGF-β、および/または1型コラーゲンのレベルの低減を示す、項BB~FFのいずれか一項に記載の方法。
項HH.対象が、α-SMA、TIMP-1、TGF-β、および/または1型コラーゲンのレベルの低減を示す、項BB~GGのいずれか一項に記載の方法。
項II.対象が、肝臓における線維化促進性サイトカインの低減を示す、項AA~HHのいずれか一項に記載の方法。
項JJ.線維化促進性サイトカインが、α-SMA、TIMP-1、TGF-β、1型コラーゲン、インターロイキン1β(IL-1β)、インターロイキン-6(IL-6)、インターロイキン-6(IL-8)、インターロイキン-13(IL-13)、腫瘍壊死因子(TNF-α)、TNF様リガンド1A(TL1A)、アリール炭化水素受容体(AhR)、インターロイキン-17(IL-17)、インターロイキン-23(IL-23)、インターロイキン-11(IL-11)、および/またはインターロイキン-33(IL-33)のうちの1つ以上である、項IIに記載の方法。
項KK.対象が、血管接着分子および/またはケモカインおよび/または腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバーの低減を示す、項のA~JJのいずれか一項に記載の方法。
項LL.15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物が、経口投与される、項A~KKのいずれか一項に記載の方法。
項MM.15-HEPEおよび/または15-HETrEが、遊離酸形態、エステル化された形態、または塩形態である、項A~LLのいずれか一項に記載の方法。
項NN.エステル化された形態が、アルキルエステル形態またはトリグリセリド形態である、項MMに記載の方法。
項OO.15-HEPEが、15(S)-HEPE、15(R)-HEPE、もしくはそれらの組み合わせを含み、かつ/または15-HETrEが、15(S)-HETrE、15(R)-HETrEもしくはそれらの組み合わせを含む、項A~NNのいずれか一項に記載の方法。
項PP.組成物が、約1g~約2gの15-HEPEおよび/または15-HETrEを含む、項A~OOのいずれか一項に記載の方法。
項QQ.組成物が、約2g以上の15-HEPEおよび/または15-HETrEを含む、項A~PPのいずれか一項に記載の方法。
項RR.組成物が、約1gまたは約2gの15-HEPEおよび/または15-HETrEを含む、項A~QQのいずれか一項に記載の方法。
項SS.組成物が、約10mg~約10,000mgの15-HEPEおよび/または15-HETrEを含む、項A~RRのいずれか一項に記載の方法。
項TT.組成物が、約5mg/kg、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPEおよび/または15-HETrEを含む、項A~SSのいずれか一項に記載の方法。
項UU.15-HEPEおよび/または15-HETrEが、組成物中に存在するすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する、項A~TTのいずれか一項に記載の方法。
項VV.組成物が、1日当たり1~8個のカプセルで投与される、項A~UUのいずれか一項に記載の方法。
項WW.方法が、対象に15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む、項A~CまたはH~VVのいずれか一項に記載の方法。
項XX.方法が、対象に15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む、項A~CまたはH~VVのいずれか一項に記載の方法。
Claims (50)
- メタボリックシンドロームの治療および/または予防を必要とする対象においてメタボリックシンドロームを治療および/または予防する方法であって、前記対象に15-ヒドロキシエイコサペンタエン酸(15-HEPE)、15-ヒドロキシエイコサトリエン酸(15-HETrE)、または15-HEPEおよび/もしくはHETrEを含む組成物を投与することを含む、方法。
- 心血管代謝性疾患の治療および/または予防を必要とする対象において心血管代謝性疾患を治療および/または予防する方法であって、前記対象に15-ヒドロキシエイコサペンタエン酸(15-HEPE)、15-ヒドロキシエイコサトリエン酸(15-HETrE)、または15-HEPEおよび/もしくはHETrEを含む組成物を投与することを含む、方法。
- メタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患の治療および/または予防を必要とする対象においてメタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患を治療および/または予防する方法であって、前記方法は、前記対象に15-ヒドロキシエイコサペンタエン酸(15-HEPE)および/または15-ヒドロキシエイコサトリエン酸(15-HETrE)を含む約1g~約4gの組成物を投与することを含み、前記15-HEPEおよび/または15-HETrEが、前記組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する、方法。
- メタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患の治療および/または予防を必要とする対象においてメタボリックシンドロームおよび/または心血管代謝性疾患を治療および/または予防する方法であって、前記方法は、前記対象に15-ヒドロキシエイコサペンタエン酸(15-HEPE)を含む約1g~約4gの組成物を投与することを含み、前記15-HEPEが、前記組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当し、前記対象が、
ジグリセリド、グリセロリン脂質、肝臓脂肪、血圧、腹囲、および/もしくは遊離脂肪酸のレベルの低減、ならびに/または
グリセロリン脂質のレベルの増加のうちの1つ以上を示す、方法。 - 対象における非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の第1の段階がNASHの第2の段階に進行するのを予防する方法であって、前記対象に15-ヒドロキシエイコサペンタエン酸(15-HEPE)を含む約1g~約4gの組成物を投与することを含む、方法。
- 前記第1の段階が、代謝過負荷、肝臓脂肪含有量および脂肪毒性の増加、細胞ストレスアポトーシス、炎症、ならびに/または線維形成リモデリングである、請求項5に記載の方法。
- 前記第2の段階が、肝臓脂肪含有量および脂肪毒性の増加、細胞ストレスアポトーシス、炎症、ならびに/または線維形成リモデリングである、請求項5または6に記載の方法。
- 心血管疾患の治療および/または予防を必要とする対象において、非アルコール性脂肪性肝障害(NAFLD)、メタボリックシンドローム、および/または心血管代謝性疾患を有する対象における心血管疾患を治療および/または予防する方法であって、前記対象に15-ヒドロキシエイコサペンタエン酸(15-HEPE)、15-ヒドロキシエイコサトリエン酸(15-HETrE)、または15-HEPEおよび/もしくはHETrEを含む組成物を投与することを含む、方法。
- 心血管疾患の治療および/または予防を必要とする対象において、非アルコール性脂肪性肝障害(NAFLD)、メタボリックシンドローム、および/または心血管代謝性疾患を有する対象における心血管疾患を治療および/または予防する方法であって、前記方法は、前記対象に15-ヒドロキシエイコサペンタエン酸(15-HEPE)を含む約1g~約4gの組成物を投与することを含み、前記15-HEPEが、前記組成物中のすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する、方法。
- 前記対象が、α-平滑筋作用(α-SMA)、メタロペプチダーゼ阻害剤-1(TIMP-1)、トランスフォーミング増殖因子ベータ-β(TGF-β)、および/または1型コラーゲンのレベルのうちの1つ以上の低減を示す、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
- 前記対象が、ジグリセリド、肝臓脂肪、血圧、腹囲、および/もしくは遊離脂肪酸のレベルの低減、ならびに/またはグリセロリン脂質のレベルの増加を示す、請求項1~3または5~10のいずれか一項に記載の方法。
- 前記対象が、アルカリ性リン酸塩(ALP)のレベルの低減を示す、先行請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 前記対象が、血清アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、および/またはビリルビン(BUN)のレベルの低減を示す、先行請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 前記対象が、線維症領域の低減を示す、先行請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 前記対象が、ヘモグロビンA1C(HbA1C)、インスリン抵抗性の恒常性モデル評価(HOMA-IR)、および/または脂肪組織のインスリン抵抗性(adipo-IR)のレベルの低減を示す、先行請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 前記NAFLDが、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)である、請求項8~15のいずれか一項に記載の方法。
- 前記心血管代謝性疾患または前記心血管疾患が、脂質異常症、高脂血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、原発性高コレステロール血症、原発性高脂血症、一般的な原発性高脂血症、一般的な高コレステロール血症、家族性高脂血症、家族性原発性高脂血症、家族性高コレステロール血症、家族性高トリグリセリド血症、家族性複合高脂血症、家族性欠陥アポリポタンパク質b-100、二次性高脂血症、混合型高脂血症、心血管疾患、残存心血管リスク、アテローム性動脈硬化プラークの形成/進行の予防、微小血管疾患、大血管疾患、アテローム性動脈硬化症、冠状動脈性アテローム性動脈硬化症、拡張機能障害、心血管リスクの低減、主要な冠状動脈事象の予防、主要な有害な心血管系事象の予防、虚血性事象の予防、心血管系事象の二次/一次予防、心血管系死の予防、心筋梗塞、脳卒中、アンギナ、正常な内皮機能の回復、糖尿病、真性糖尿病、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高血糖症、血糖異常、血糖制御の誘導、耐糖能異常、空腹時血糖異常のうちの1つ以上である、請求項2~4または6~16のいずれか一項に記載の方法。
- 前記微小血管疾患が、網膜症、腎症、神経障害、またはそれらの組み合わせである、請求項17に記載の方法。
- 前記大血管疾患が、脳卒中、末梢血管疾患、肢虚血、心臓病、またはそれらの組み合わせである、請求項17に記載の方法。
- 前記対象が、超低密度リポタンパク質コレステロール(VLDL-C)、非高密度リポタンパク質コレステロール(非HDL-C)、および/またはレムナント様粒子コレステロール(RLP-C)および/または高密度リポタンパク質コレステロール(HDL-C)のレベルの低減を示す、先行請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 前記対象が、肝硬度、線維症-4(FIB-4)、増強された肝線維症(ELF)スコアおよび/またはNAFLDスコア(NFS)の低減を示す、先行請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 前記対象が、プラスミノーゲンアクチベーター阻害剤-1(PAI-1)、メタロペプチダーゼ阻害剤-1(TIMP-1)、ジペプチジルペプチダーゼ4(DPP4)、trem様転写物2(TLT2)、ケモカイン(C-Cモチーフ)リガンド16(CCL16)、単球走化性タンパク質-1(MCP-1)、血清アミロイドA4(SAA4)、ホスホイノシチド3(PI3)、チオレドキシン還元酵素(TR)、白血球免疫グロブリン様受容体B1(LILBR1)、アミンオキシダーゼ、銅含有3(AOC3)、セリンプロテアーゼ2(PRSS2)、および腫瘍壊死因子リガンドスーパーファミリーメンバー11A(TNRSF11A)からなる群から選択される炎症性および線維化促進性タンパク質の低減を示す、先行請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 対象において胆汁うっ滞性肝疾患を治療または予防する方法であって、前記対象に15-ヒドロキシエイコサペンタエン酸(15-HEPE)、15-ヒドロキシエイコサトリエン酸(15-HETrE)、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む、方法。
- 前記胆汁うっ滞性肝疾患が、原発性胆汁性胆管炎(PBC)、原発性硬化性胆管炎(PSC)、進行性家族性肝内胆汁うっ滞、またはそれらの組み合わせである、請求項23に記載の方法。
- 前記胆汁うっ滞性肝疾患が、薬物誘導性肝傷害、完全非経口栄養(TPN)、ウイルス性およびアルコール性肝炎、全身性疾患に続発する胆汁うっ滞、移植片機能不全、肝移植後胆汁うっ滞、膵炎、総胆管結石、ミリッツィ症候群、遺伝性疾患、悪性腫瘍、またはそれらの組み合わせによって引き起こされる、請求項23または24に記載の方法。
- 前記悪性腫瘍が、肝細胞がん、胆管腫瘍、膵臓がん、またはそれらの組み合わせである、請求項25に記載の方法。
- 前記対象が、α-平滑筋作用(α-SMA)、メタロペプチダーゼ阻害剤-1(TIMP-1)、トランスフォーミング増殖因子ベータ-β(TGF-β)、および1型コラーゲンのレベルからなる群から選択されるサイトカインおよび/またはケモカインの低減を示す、請求項23~26のいずれか一項に記載の方法。
- 対象において腎臓病を治療または予防する方法であって、前記方法は、前記対象に15-ヒドロキシエイコサペンタエン酸(15-HEPE)、15-ヒドロキシエイコサトリエン酸(15-HETrE)、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む組成物を投与することを含み、前記対象が、腎臓病についての少なくとも1つのリスク因子を有する、方法。
- 前記腎臓病が、腎線維症、尿細管間質性線維症、慢性腎臓病、重度の間質性線維症、腎間質性線維症、および末期腎疾患からなる群から選択される、請求項28に記載の方法。
- 前記腎臓病が、線維症につながる、請求項28または29に記載の方法。
- 前記腎臓病についての少なくとも1つのリスク因子が、糖尿病、高血圧、心血管疾患、糸球体腎炎、および多発性嚢胞腎からなる群から選択される、請求項28~30のいずれか一項に記載の方法。
- 前記対象が、腎臓ヒドロキシプロリンのレベルの低減を示す、請求項28~31のいずれか一項に記載の方法。
- 前記対象が、α-平滑筋作用(α-SMA)、メタロペプチダーゼ阻害剤-1(TIMP-1)、トランスフォーミング増殖因子ベータ-β(TGF-β)、および1型コラーゲンのレベルの増加を示さない、請求項28~32のいずれか一項に記載の方法。
- 前記対象が、α-SMA、TIMP-1、TGF-β、および/または1型コラーゲンのレベルの低減を示す、請求項28~33のいずれか一項に記載の方法。
- 前記対象が、肝臓における線維化促進性サイトカインの低減を示す、先行請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 前記線維化促進性サイトカインが、α-SMA、TIMP-1、TGF-β、1型コラーゲン、インターロイキン1β(IL-1β)、インターロイキン-6(IL-6)、インターロイキン-6(IL-8)、インターロイキン-13(IL-13)、腫瘍壊死因子(TNF-α)、TNF様リガンド1A(TL1A)、アリール炭化水素受容体(AhR)、インターロイキン-17(IL-17)、インターロイキン-23(IL-23)、インターロイキン-11(IL-11)、および/またはインターロイキン-33(IL-33)のうちの1つ以上である、請求項35に記載の方法。
- 前記対象が、血管接着分子および/またはケモカインおよび/または腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバーの低減を示す、先行請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 前記15-HEPE、15-HETrE、または15-HEPEおよび/もしくは15-HETrEを含む前記組成物が、経口投与される、先行請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 前記15-HEPEおよび/または15-HETrEが、遊離酸形態、エステル化された形態、または塩形態である、先行請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 前記エステル化された形態が、アルキルエステル形態またはトリグリセリド形態である、請求項41に記載の方法。
- 前記15-HEPEが、15(S)-HEPE、15(R)-HEPE、もしくはそれらの組み合わせを含み、かつ/または前記15-HETrEが、15(S)-HETrE、15(R)-HETrEもしくはそれらの組み合わせを含む、先行請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 前記組成物が、約1g~約2gの15-HEPEおよび/または15-HETrEを含む、先行請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 前記組成物が、約2g以上の15-HEPEおよび/または15-HETrEを含む、先行請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 前記組成物が、約1gまたは約2gの15-HEPEおよび/または15-HETrEを含む、先行請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 前記組成物が、約10mg~約10,000mgの15-HEPEおよび/または15-HETrEを含む、先行請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 前記組成物が、約5mg/kg、約50mg/kg、約250mg/kg、または約500mg/kgの15-HEPEおよび/または15-HETrEを含む、先行請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 前記15-HEPEおよび/または15-HETrEが、前記組成物中に存在するすべての脂肪酸の少なくとも約90重量%に相当する、先行請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 前記組成物が、1日当たり1~8個のカプセルで投与される、先行請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 前記方法が、15-HEPEまたは15-HEPEを含む組成物を投与することを含む、請求項1~3または8~48のいずれか一項に記載の方法。
- 前記方法が、15-HETrEまたは15-HETrEを含む組成物を投与することを含む、請求項1~3または8~48のいずれか一項に記載の方法。
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