JP2017532284A - 断熱ガラス及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

少なくとも一対のガラス板と,ガラス板の間のスペースを断熱チャンバーに仕切る少なくとも1つの仕切り部材と,周辺に沿って囲むように2つのガラス板3の間に固定され,固定部材1がそこに埋め込まれるスペーサー4とを含む断熱ガラスユニットである。この断熱ガラスユニットの製造方法は,以下のステップを含む。a)2つのガラス板3と仕切り部材とを準備し,b)中空のプロファイルを折曲することによりスペーサー4を準備し,スペーサー4の内側を,仕切り部材を少なくともスペーサーの2つの部分で固定するように適応させ,c)仕切り部材を準備し,c)仕切り部材をスペーサーに固定し,d)スペーサーの一方の側面は周囲を囲むように第1のガラス板3に隣接し,スペーサーの他方の側面は周囲を囲むように第2のガラス板3に隣接し,仕切り部材は真っ直ぐに伸張されるように,2つのガラス板3の間にスペーサー4を固定する。【選択図】図3

Description

本発明は,少なくとも一対のガラス板を含む断熱ガラスに関するものであり,このような一対のガラス板は,ガラス板の間のスペースを2又はそれ以上の断熱チャンバーに仕切る少なくとも1つの仕切り部材が設けられる。更に,本発明は,この仕切り部材を固定する固定部材及び多数チャンバーの断熱ガラスユニットを製造するための方法に関する。
従来技術を構成する周知の断熱ガラスユニットは,少なくとも2つのスペーサーの間に周囲を取り囲むように固定されるフィルム(例えばホイル)を含み,該フィルムは,周囲を取り囲むシーラントの層により固定され,熱収縮により伸張される。前記フィルムは,2つの隣り合うガラス板の間のスペースを2又はそれ以上の断熱チャンバーに分割し,それ故,二重ガラスユニットのそれぞれの熱の断熱性の特性を改善する。実用新案16472号は,そのような断熱ガラスユニットを製造するための方法を開示している。上述した技術的解決法の欠点は,以下のことからなる。
−多数のスペーサーを使用することは,長手方向の,周囲を取り囲む複数の接合箇所の形成を生じさせる。必要なシーリングが備えられるという事実に係わらず,そのような接合箇所は,断熱ガラスユニットの防湿特性を悪化させ,そして,そのような断熱ガラスユニットの周縁領域を介して,ガラス板の間のスペースを充満するのに使用される工業用ガスの拡散を促進し,同時に,水分の浸透を促進する。
−前記フィルムが薄い金属製の層又は他の部材から作られた薄い層を含む場合,そのような薄い層は,個々のガス分子が蒸気バリアと周囲を囲むシーラントとの間の領域を介して浸透されることを可能にし,それ故,上述の工業ガスの拡散を更に促進することになる。
−フィルムを固定すること,すなわち,伸張状態でフィルムの固定を可能にするために,周囲を囲むように配置されたシーラントは,十分な機械的な特性を有し,また,十分に硬化しなければならず,これは,製造プロセスの技術的な中断を必要とし,そのような中断は,最大7日まで続き,それ故,実質的に製造プロセスをより長くし,また,より複雑にする。
−ガラス板間のスペースに多数のスペーサーを配置することは,パッケージを形成するためにプレスされている間に,そのようなスペーサーの相互の変位の可能性から生じる危険をもたらすことになり,前記変位は,実質的に,防湿の接合箇所での破裂の進展を導き,また,組立てられた断熱ガラスユニットが真っ直ぐなフレームに嵌め込まれるときに,外観に関連する問題が起きることを導く。
−2つのスペーサーの間に固定されたフィルムの熱伸張のプロセスの間に,過大な圧力がガラス板の間のスペース内に蓄積し,結果として,前記それぞれの断熱ガラスユニットに対して損傷を与えることになるかもしれず,故に,前記断熱ガラスユニット全体は,部分的に開放された状態で加熱装置の中に置かれなければならず,加熱装置の中では,再び,そのような断熱ガラスユニットの特性を悪化させ,さらに,前記断熱ガラスユニットが,前記周囲を囲むシーラントの適用前に,ガスで充満される可能性を与え,これは,上述の伸張プロセスに続く,前記製造プロセスの追加的なステップで前記シーラントを適用しなければならないことを意味する。
−更に,高品質の部材で作成される一対のスペーサーを使用する必要があり,最終的な製品の価格を上昇させる。
上述の短所は,少なくとも一対のガラス板と,ガラス板の間のスペースを断熱チャンバーに仕切る少なくとも1つの仕切り部材とを含み,更に,2つの前記ガラス板の間に周囲に沿って固定され,前記仕切り部材が固定されるスペーサーを含む断熱ガラスユニットにより解消される。
好ましくは,前記仕切り部材はスペーサーに取り付けられ,前記仕切り部材の周辺を囲む部分に取り付けられた固定部材により真っ直ぐに伸張される。
更に,前記ガラス板の間の中空のスペースと対面するスペーサーの側面は,前記固定部材が嵌め込まれる長手方向の溝が設けられていると有利である。
好ましくは,組立てられた断熱ガラスユニットに前記仕切り部材を固定する固定部材が使用され,該固定部材は,側面領域を有する弾性の帯体を含み,該側面領域間の一方の側に組立て領域が配設され,他方の側に固定領域が配設され,前記固定部材は,長手方向の軸に沿って折曲されるように適応され,前記固定領域のそれぞれの部分を互いに接しさせて前記仕切り部材の周縁部を固定する。
好ましい実施形態によれば,前記組立て領域は,前記側面領域に沿って延びる一対の溝が設けられ,前記組立て領域は,更に,少なくとも前記溝及び前記溝の間の領域に配設される補強用カバーが設けられ,及び/又は前記固定領域は,接着層が設けられる。
更に,前記組立て領域には,前記組立て領域から突出し,前記弾性の帯体の長手方向の軸の方向に沿って延びるリブが設けられ,及び/又は前記組立て領域又は前記固定領域には,それぞれの領域の中央部に配設され,前記固定部材を長手方向の軸に沿って折曲した後に前記組立て領域の楔形が達成されるようにする,連続する窪みが設けられると有利である。
上述の従来技術の短所は,以下のステップを含む断熱ガラスの製造方法によっても排除される。
a)2つのガラス板と仕切り部材とを準備し,
b)スペーサーを準備し,少なくとも前記スペーサーの2つの部分を,前記固定部材を固定するために前記スペーサーの内側に適合させ,
c)前記仕切り部材を準備し,
d)前記仕切り部材を前記スペーサーで固定し,
e)前記スペーサーの一方の側面は第1のガラス板に周囲を囲むように隣接し,前記スペーサーの他方の側面は第2のガラス板に周囲を囲むように隣接し,前記仕切り部材は真っ直ぐに伸張されるように,スペーサーを2つのガラス板の間に固定する。
好ましくは,ステップb)で,前記長手方向の溝は,少なくともその2つの領域で前記スペーサーの内側にミーリングされる。
特に好ましい実施形態によれば,前記仕切り部材はガラス板間フィルム(ホイル)であり,a)のステップの間,前記固定部材は,前記ガラス板間フィルムの縁に取り付けられ,これにより,前記ガラス板間フィルムの周縁領域又は該周縁領域に隣り合う領域は,前記固定領域の相互に隣接する部分の間を通過し,そして,d)のステップでの前記スペーサーは,前記スペーサーを配置する間に,前記ガラス板の縁に向かって延ばされ,これにより,前記ガラス板間フィルムが伸張される。
好ましくは,d)のステップでは,更に,前記固定部材を前記それぞれの長手方向の溝への挿入と同時に行われ,部分的に又は完全に挿入された前記固定部材の装着部分を含むスペーサーの中空のスペースが吸湿剤で充填される操作を含む。
したがって,本発明に係る断熱ガラスユニットはスペーサーを含み,該スペーサーは,一方の側面が第1のガラス板に周囲を囲むように隣接し,他方の側面が第2のガラス板に周囲を囲むよう隣接して固定され,また,該スペーサーは,前記ガラス板間のスペースを別個の断熱チャンバーに分割するための仕切り部材を固定するために適用される。
従来の技術を構成する全ての公知の技術的解決法は,多数のスペーサーによる,ガスが充満した断熱チャンバーの形成に基づいている。これは,各チャンバーの形成が周囲に沿ってそれぞれのガラス板間の距離を規定するのに又は他の分離した部材の相互の距離を画定するのに使用される少なくとも1つのスペーサーを必要とすることを意味する。
本発明の技術によれば,2つのガラス板の間のスペースに配設される2又はそれ以上の断熱チャンバーが単独のスペーサーにより形成され,このスペーサーは,ガラス板間に周囲を囲むように固定され,これにより,連続的に一平面的な方法で,前記ガラス板の周囲に沿ってそれぞれの断熱チャンバーを囲む。よって,単独の断熱ガラスユニットが上述のように説明されたように一対以上のガラス板を含むことができる。
前記ガラス板の周囲に沿って前記ガラス板の間の中空のスペースを囲み,かつ,前記中空のスペースに対面する上述のスペーサーの表面は,そこに仕切り部材が固定され得るような方法で準備される。特に,表面を囲む少なくとも2つの相対する点/部分は,上述に説明した方法で適用され,この技術的解決法の原理は,前記仕切り部材が,それぞれのスペーサーを通過して周囲を囲むシーラントに入り込まないことを含む。
同時に,それぞれの仕切り部材の周囲を囲む領域は,上述のスペーサーの準備された表面に固定されるように準備される。これは,特に,ユニットの最後の組立ての後に前記スペーサーに隣接する前記仕切り部材のこれらの部分に関連する。互いに柔軟に固定されると,前記仕切り部材及び周囲を囲む前記スペーサーは,完全に真っ直ぐにされ,そして,十分に伸張される。この技術的解決法は,前記仕切り部材を,前記ガラス板間のスペースで機械的に張られることを可能にする。これは,単純に,十分に製造寸法が縮小されている仕切り部材を含む断熱ガラスユニットに前記仕切り部材を嵌め込むことにより達成される。
提案された技術的解決法は,従来技術の上述した短所を全て解消するものである。なぜなら,
−防湿シールが設けられる2つの長手方向の接合箇所だけが,断熱ガラスユニットの周囲に沿って形成され,よって,工業用ガスの過剰な拡散に関連する問題を解消し,これは水分の前記断熱ガラスユニットへの過剰な浸透に関連する問題を解消するであろう。
−前記仕切り部材が前記スペーサーを通過しないこと,これは,前記仕切り部材が薄い金属の層が設けられるとき,蒸気バリアで囲まれた中空のスペースからガス分子が漏れることを防止することを意味し,
−ガラス板間部材,すなわち,上述した仕切り部材を引っ張ることからなる前記原理は,スペーサーをそれぞれの断熱ガラスユニットに嵌め込んだ後に,前記ガラス板間部材を前記スペーサーで固定することで,所望の最終的な真っ直ぐに伸張された状態を即座に達成することを可能にし,
−単独のスペーサーを使うことは,また,従来技術を構成する技術的解決法に関連する全ての残存する問題を解消し,特に,スペーサーの相互の変位の結果生じる問題,加熱炉に関する問題,又は完成した断熱ガラスユニットの不可避な付随的処理に伴う問題についての解消が図れる。
添付した図面は,本発明の幾つかの実施形態の概要を示す(実際の縮尺ではない)ものである。
組立て前の固定部材の例示的な実施形態を示し; 図1の固定部材が挿入されたスペーサーの断面図を示し; 一例として,本発明に係る方法を使用して製造された断熱ガラスユニットの一部を示し; スペーサーの一部の斜視図を示し; ガラス板間フィルムを切断してガラス板間フィルムを準備する例を示し; 準備されたガラス板間フィルムの角の部分の好ましい実施形態を示し; 固定部材に前記フィルムを挿入する前に,折曲が行われることを示唆するフィルムを示し; ガラス板の間のスペースにガスを封入するプロセスの概略を説明し; 前記固定部材を長手方向の溝に挿入するプロセスでのスペーサーを示す断面図であり,該スペーサーの内部の中空のスペースは,同時に,吸収材が封入されており; 前記スペーサーは伸張されつつ,ガラス板に前記スペーサーを付加するプロセスの概略を示し; 他の実施形態のスペーサーを示す部分斜視図であり; 折曲される前の図11のスペーサーの側面概略図であり; 多数の個々の部分から構成されるスペーサーの製造の間に使用されるために準備されたプロファイル(profile)を示す同様の概略図であり; 図11のフレームに固定されるために準備されたフィルムの角部を示している。
例示的な実施形態の説明
図1は,組立てられる前の固定部材1の例示的な実施形態を示している。固定部材1は,十分な紫外線に対する安定性を有する,シリコーン,EPDM又は他のポリマー系若しくはゴム系の材料のような弾性材料で作成される。前記固定部材は,一方の側に固定領域11を有し,他方の側にプロファイル組立て領域12を有する帯体の形状からなり,後者の領域は,前記帯体の側面領域15から間隔を開けて,2つの溝13が設けられる。前記帯体の厚みは,前記溝13から前記帯体の中央部に向かって徐々に小さくなっている。つまり,最終的な組立て前に,前記帯体のプロファイル組立て領域12の中央部は,連続する窪みが設けられている。前記窪みは,V字形状を有している。しかしながら,例えば,前記窪みの両側が対称的な凹部若しくは凸部,又は非対称的な形状を有することを意図する他の形状も想起できる。
好ましい実施形態では,前記組立て領域12は,少なくとも前記溝13の領域に配設される補強用ジャケット(reinforcing jacket)が設けられ,このようなジャケットは,例えば,ポリマー又は金属物質で作成されたフィルムから構成される。
他の好ましい実施形態では,前記組立て領域12の中央部は,前記組立て領域12から突出し,前記固定部材1の長手方向の軸の方向に対応して,前記帯体の長手方向に沿って延びるリブ16が設けられる。
前記帯体の固定領域11は,本実施形態では,前記固定領域11の平面に対して斜め方向に延びる固定用のスロット14が設けられる。しかしながら,この固定用の溝は,前記固定領域11の平面に垂直に延びるようにしても良い。
好ましくは,前記固定領域11は,ガラス板間フィルム2の周縁領域を固定するための接着層が設けられる。図2で明瞭に示されているように,前記固定部材1は,組立てプロセスの間に,折曲される。これにより,固定領域11は折り畳まれ,折曲された固定部材の外側の面は,露出した組立て領域12と前記側面領域15とにより形成され,前記側面領域15は,共通平面内に位置する。この折曲プロセスは,前記組立て領域12の窪みに,その両側に配設され,かつ共通平面に位置する溝13を含む連続する楔形の要素の形状を取らせる。同時に,ガラス板間フィルムの周縁領域は,固定領域11の隣接領域の間に固定される。
以下に,断熱ガラスユニットの製造方法が説明され,この断熱ガラスユニットは,2つの前記ガラス板3の間の前記ガラス板間フィルム2を固定するための上述の固定部材1を含む。
適切に選択された形式のスペーシングプロファイル(spacing profile)は,スペーサー4の所望の形状に対応する画定された形状,例えば長方形の形状をとるように折曲される。勿論,本発明に係る方法はまた,アーチ形,三角形のような,異なる形状を有する断熱ガラスユニット及び/又はスペーサーに適用可能である。続いて,スペーサー4は,フレームの一方が穿設され,約3mmの直径を有する2対の孔が設けられる。それから,前記孔には,その内部にブッシュ(図示せず)が装着され,このブッシュは,プラスチック部材又は他の適当な部材で作成され,ガラス板の間の中空のスペースをガスで充満する後のプロセスを促進するようにする。
好ましくは,前記プロファイル又は前記スペーサー4の幅は,8mm〜40mmの範囲にある。
上述に説明したように準備された後に,前記スペーサー4は,その真っ直ぐな側面に,長手方向の溝41が設けられる。この長手方向の溝は,例えばその幅が約2mmを有し,ミーリング・カッター又は他の適当なツールで形成できる。典型的には,前記長手方向の溝41は,前記プロファイルの側面の中心部に位置され,最小の寸法を有しており,完成した断熱ガラスユニットで視認可能に維持される(例えば,前記ガラス板の間の中空のスペースに対面する側)。前記ガラス板の間に多数のフィルムが配設される場合,長手方向の溝41もまた,前記プロファイルのそれぞれの側面の中心線の外側に延ばすことができ,長手方向の溝の総数は,フィルムの数と等しくなる。好ましくは,長手方向の溝41は,スペーサー4の前記プロファイルの真っ直ぐな側面だけに沿って延び,角部は通過しない。よって,前記スペーサーの前記角の形状は,変化しないで維持できることが確実になる。
ガラス板間フィルム2は,プロッター,又は切断されている間にガラス板間フィルム2を固定位置に保持することを可能にするような他の適当なデバイスにより切断される(吸引口として動作する多数の孔を備えた支持プレートを含む吸引固定具のようなもの)。同時に,前記フィルムを傷つけることを防止するために,前記フィルムと前記支持プレートとのいかなる相対的な変位が起こることがないようにしている(例えば,前記支持プレートが前記板ガラス間フィルム2と同時的な動きを実行する)。反対に,もし,前記支持プレートに対して相対的に前記ガラス間フィルム2の位置を調整する必要があれば,適当なエアークッションが使用できる。そのようなエアークッションは,前記支持プレートの平面領域に配設された上述の孔に空気を入れ込むことにより形成できる。
前記ガラス板間フィルム2を切断するプロセスの間,元のフィルムの中間部22は,これに続くプロセス(図5)で,平面領域から,これらが剥がされ,除かれることができるように,刻みが入れられる。それぞれの刻みは,符号23で示される。
切断により準備されたガラス板間フィルム2の角の特に好適な形状の例は,図2に示される。実質的に,前記ガラス板間フィルム2は,前記ガラス板3と合致する形状を有する基本部(典型的には長方形)からなる。しかしながら,この基本部の寸法は,ガラス板間フィルム2が組み立てられたスペーサー4により十分に伸張されることを可能にするため,僅かに小さい。ガラス板間フィルム2の基本部は,前記固定部材1に取り付けられるように,補助的な周縁部で補完されている。前記周縁部の端は,基本部の角から離されている。基本部の外側の角は,前記完成した断熱ガラスユニット内の前記スペーサー4の内側の角部と係合する丸みを付けた突起が設けられる。
所望の前記フィルムの形状が取得された後,前記フィルムの角部を除いて,前記フィルムの真っ直ぐの側面に沿って幅2mmの幅を有する折曲部21を連続して形成するために,プロッターの「ワーキングヘッド(working head)」に取り付けられた特別な工具が使用される。このステップの過程では,前記フィルムは吸引口により保持され,それによって,X/Y座標システムに対して画定された固定位置に留まる。折曲部21を形成するプロセスの個々の段階は,図7に示される。段階(1)では,ガラス板間フィルム2は,切断された後,平坦である。段階(2)では,前記フィルムの周縁部の1つが持ち上げられる。段階(3)では,持ち上げられた前記ガラス板間フィルム2の周縁部は,フィルムの残りの領域に対して垂直な位置をとる。段階(4)では,折曲部21が既に形成されており,この折り畳みの縁は,前記ガラス板間フィルム2の中心領域に隣接する。よって,前記フィルムの折り畳みと中心領域との間に,鋭角が含まれる。これは,ガラス板間フィルム2の周縁領域を延びる画定された経路に沿って正確に進む特別なツールアセンブリ(tool assembly)により達成される。そのような特別なツールアセンブリは,例えば,前記ワーキングヘッドに直線的に連続して配設される以下の構成要素から構成される。
−支持プレートに沿って進み,前記ガラス板間フィルム2を掬う,薄く平坦に研磨されたL字形のツールと,
−折曲線に沿って正確に進み,一方で部分的な折り目を形成し,他方で折曲領域を保持するように働く折曲ローラーと,
−前記ローラーに対して予備折曲部21を押し込むための折曲ツールと,
−前記ガラス板間フィルム2の周縁領域に永続的な折曲部21を形成するための「アイロン装置(ironing device)」とからなる。
これに続いて,前記プロッターの「ワーキングヘッド」に取り付けられた特別なツールは,前記固定部材1を前記ガラス板間フィルム2の全ての真っ直ぐの側面に嵌め込むのに,及び/又は前記ガラス板間フィルム2の横方向折曲部21を前記固定用のスロット14に挿入するのに使用され,前記ガラス板間フィルム2は吸引口により保持され,これによって,前記X/Y座標システムに対して固定位置に留まる。前記固定部材1は,前記切断装置の外側に好ましくはそれを覆うように位置されたエンドレスコイルの形状で提供できる。これにより,前記固定部材は,前記「ワーキングヘッド」のそれぞれの要求に応じて,徐々に巻き解かれ,嵌め込みツールの中に取り込まれることができる。前記嵌め込みツールそれ自身は,好ましくは,直線的に連続して下流に流れる取り込み経路に配置される以下のような多数の構成要素;
−前記固定部材がミーリングによりプロファイルに形成された前記それぞれの溝に嵌め込まれるような位置に前記固定部材1を双方に案内するリップ(lip)が設けられる一対のガイドローラーと,
−現在の高さ設定から独立して働き,リップを備える,固定用のスロット14に隙間をつける中心ローラーと,
−前記固定部材1を,前記固定用のスロット14を介してガラス板間フィルム2に画定された方法で押圧するようにする側面ローラーと,
−前記固定部材1を前記支持プレートに対して垂直方向に押圧し,これによって,前記固定部材1の半分を前記ガラス板間フィルム2に適当な接着を確実にするためのローラーであって,第2の半分が前記支持プレートに接着されるのを防ぐために,前記固定部材1の第2の半分を持ち上げるための平行なものが補完されているローラと,
−個々のローラーが部分的に接着されたフィルムを含む前記固定部材1を連続的に持ち上げ,それから,それを前記フィルムの反対側に向かって押圧するために,漸次的に前記固定部材1を折り畳むローラーアレイ(roller array)と
を含むことができる。
その機能を正確なやり方で行うために,組立品全体は,X/Y座標システムばかりでなく,Z方向に対しても操作される必要がある。このプロセスの間,前記ガラス板間フィルムの全ての縁部は,連続的に,前記補助的な柔軟性のある固定部材1が設けられる。上述のローラーは,(X/Y),Z方向に動作する送り込み/走行機構及び,回転運動を行うワーキングヘッドにより,押圧され,かつ,ガイドできる。更に,様々な種類の圧縮スプリング,プッシュ部材等が使用でき,そのような部材は,前記固定部材1又はガラス板間フィルム2と共に,前記切断ユニットの前記支持プレートと接触することで作動される。
好ましくは,送り込み経路はまた,ガラス板間フィルム2の形状に対応して,前記固定部材1の長さを図り,所望の長さに切断する装置を含む。このように準備されると,嵌め込まれ,接着された前記固定部材1を含むガラス板間フィルム2は,切断及び嵌め込み位置から,プロッターの作業領域から自由になる領域に,エアークッションにより移送され,そこで,ガラス板間フィルム2は,フィーダーのフックに垂直に吊り下げられるために,固定部材1全体によりその端が持ち上げられ,保持される。これによって,フィルムの表面にゴミが付着するのを妨げられる。
吊り下げ状態を想定したとき,一体的に組立てられた部分の形を維持するために,ガラス板間フィルム2は,前記準備されたスペーサー4に(例えば,適切に適用された手動スプリングピン又はクランプボルトにより)一時的に取り付けられる。このため,前記スペーサー4が操作者により保持されるとき,前記組立品全体を取り扱うことができる。
上述で説明した準備の後,前記組立品は,前者の組立品の最初の面が後者の組立品の面に隣接するように、移動ベルトに載せられる。操作者は,組立品の垂直の方向を維持しなければならないため,組立品を保持し続ける。それから,一時的に取り付けられたガラス板間フィルム2を含む前記スペーサー4は,移動ベルトにより,以下のツールセット;
−前記スペーサー4内の長手方向の溝41を両側に隙間をつけるツールと,
−接着されたガラス板間フィルム2と共に固定部材1をガイドするツールであって,ミーリングによりスペーサー4に形成された長手方向の溝41内の正確に画定された位置に向かって固定部材1を押すようにされたツールと,
−前記嵌め込まれた固定部材1に続いて,前記スペーサー4に形成された空間を吸湿剤6で埋めるようになっている2つの細いチューブをガイドするツールと,
に向かって押し出される。
全ての個々の側面が終了したら,このプロセスは次の側面に対して繰り返される。このプロセスの過程では,個々の側面をゼロの位置に運んで連続的にアクセスできるように,操作者は,ガラス板間フィルム2及び前記固定プロファイル部材1と共にスペーサー4を手動で回転させる。ベルトを動作状態にする前に,作業側に配設された一時的な固定クランプは,前記固定部材1が嵌め込まれるのを邪魔しないように除かれる。このような準備がされたとき,嵌め込まれた前記ガラス板間フィルム2を含む前記スペーサー4は,前記断熱ガラスユニットの製造に必要な構成要素の備品が特定された順序で保持されているフィーダーに,垂直に吊り下げられる。
その後に,ブチルの薄い平坦な層が,前記スペーサー4の側面に堆積される。標準的な配置とは対照的に,この製造装置は,前記固定部材1とそこに嵌め込まれたガラス板間フィルム2を含む部分的な組立品を収容して処理できるように適応される必要がある。そのような適応は,主に,前記移動ベルトに対して前記スペーサー4を押圧するのに使用される圧力の調整に関連する。これは,前記圧力ローラーが,一対で配設されなければならず,プロファイルの自由な周縁面に均一な圧力を(すなわち,従来技術と対照的に,中心ではなく)対称的に及ぼすことが可能でなければならないことを意味する。
これに続いて,洗浄されて乾燥された1つのガラス板3が垂直の位置に運ばれ,それから,前記ガラス板間フィルム2を含む前記スペーサー4の嵌め込み区域に向かって僅かに傾けられる。前記ガラス板3,前記スペーサー4,これと共にガラス板間フィルム2は,正確に画定された寸法を有する。よって,前記ガラス板間フィルム2は,前記スペーサー4に比べて,十分に小さくできる。同様のことが前記スペーサー4と前記ガラス板3との寸法の関係について適用される。前記スペーサー4が,連続的にそれぞれのガラス板の個々の側面に嵌め込まれる間に,伸張され,ブチル層が接着されるこのプロセスは,個々の構成要素の寸法の「制御された」不均衡が起こり,補助的な弾性プロファイルに対応して,前記ガラス間フィルム2の内側が張られるようになる。この段階では,前記プロファイルを正確に設置させることを確実にすることが重要である。これは,前記ブチル層に働く十分な圧力を及ぼす補助的な設備により達成される。好ましくは,それぞれのガラス板は,この段階の間,暖かくなっている。ガラス板の温度の上昇は,乾燥に使用される空気の予熱及び洗浄ゾーンでの温水の使用により得られる。
これにより,ガラス板間フィルム2は,別個のステップが不要な単純な方法で伸張される。代わりに,前記フィルムは,スペーサー4をガラス板3に固定するステップを含む共通の製造プロセス内で伸張される。ガラス板間フィルム2が固定される柔軟性のスペーサー4の硬さは,及ぼされる力が前記スペーサー4と前記ブチル層との結合の接着力を越えないように,適宜に選択される。一方,その力は,前記ガラス板間フィルム2が永続的に伸張されることを維持するような十分に張った状態を及ぼすことを可能にし,そして,断熱ガラスユニットの個々の部分の温度の膨張により生じる長さのばらつきを解消できる。
続いて,関連する一対のガラス板を形成する第2のガラス板3が嵌め込まれ,両方のガラス板3が互いにプレスされ,前記ガラス板3の向かい面に適用されたブチル層が設けられた前記スペーサー4に対して押圧される。これにより,前記ブチル層は,蒸気のバリアの機能を提供するために十分に平坦になり,そして,個々のガラス板3とガラス板間フィルム2との間のチャンバーを,工業用ガス(アルゴン等)で充満することを可能にする。同時に,前記スペーサー4と前記一対のガラス板3との間の周囲を囲む領域は,シーラント5で塞ぐことができる。シーラント5に適した物質は,例えば,溶融金属,PUR,ポリサルファイド,又はシリコーンを含む。
図8に示されるような,前記ガラス板3と前記ガラス板間フィルム2との間に形成されたチャンバーに工業用ガスを充満するプロセスは,以下のように実行される。
段階(1)では,充満される前記断熱ガラスユニットが準備される。前記ガラス板3と前記ガラス板間フィルム2との間に配設されたチャンバーは,空気が充満される。段階(2)では,真空ポンプに接続された第1の充填針71が第1のチャンバー(図8に示す左側)から空気を排気するのに使用される。これにより,真空状態が得られ,ガラス板間フィルム2が第1のガラス板3に隣接することが生じる。同時に,第2のチャンバーは,第2の充填針72より供給される空気で充満される。段階(3)では,排気された第1のチャンバーは,ガラス板間フィルム2がガラス板3に隣接するまで,第1の充填針71により,徐々に,工業用ガスで充満される。同時に,第2のチャンバーに含まれる空気は,第2の充填針72を介して,その場から移動させられる。好ましくは,第2のチャンバーは,第1のチャンバーが充満される間に,排気されていく。これにより,充満し,排気するプロセスは,同期するように制御できる。段階(4)では,充填針71,72は,引き出され,そして,膨張した開口は,閉栓される。個々のチャンバーの角の領域での漏れの存在は,隣り合うチャンバー内で働く圧力を徐々に均一にする。同時に,前記ガラス板間フィルム2は,固定部材1の弾性的なの張力作用のため,自発的に,前記ガラス板3の間の中空の中央域で元の位置をとる。更に又は代わりに,充填針71,72は,隣り合うチャンバーでガスの体積を均一にするために,その入口を密閉した後に,相互接続することができる。
このプロセスは,好ましくは,ガラス板間フィルム2の好ましい特性に基づいており,ガラスとは対照的に,画定されたやり方で折曲され形成され,弾性的に固定されたときに伸張されることができる。これは,前記フィルムは,一時的に,強く引き出され,故に,その縁の1つが,それぞれのクランプ領域に引張られることを意味する。高く/十分な排気及び充満レベルを達成する間,ガス圧力の間に適当な相違を保持することは重要であるが,いかなる圧力の影響によっても,ガラス板間フィルム2又はガラス板間フィルム2の弾性の損傷を生じさせることはできない。前記固定部材1の組立て領域12から突出するリブは,スペーサー4の中空の領域を2つの部分に分割し,この2つの部分は,完全な不浸透性ではないが,互いに遮蔽される。ガラス板3の間のスペースにガスを充満するこのプロセスは,非常に迅速であるため,前記段階2と3とにおいて著しい圧力の均一化は起きない。反対に,ガラス板間のスペースの個々のチャンバーの内部の圧力は,上述したスペーサー内の中空の2つのスペースの領域の不完全な気密と共に,ガラス板間フィルム2の弾性的な取り付けのために,均一にされることになる。よって,前記ガラス板間フィルム2は,中空スペースを2つのチャンバーに分割するような程度に伸張される(段階4)。
この充満するプロセスは,簡単で速く,また,ガス消費に関連するコストを削減できるので,特に好適である。
これに続くステップのプロセスの間に,前記ガラス板間フィルム2に働く張力の方向に移動されることを回避するために,前記周囲を囲むシーラント5が完全に硬化されるまで,前記スペーサー4を固定する特別な方法が使用される。これは,相対して配置される例えば円形で平坦な一対のマグネットを使用することにより達成され,前記各マグネットは,2つのガラス板3のそれぞれの表面の中央に配置される。上述のマグネットの間に働く磁力により生じた更なる圧力は,前記ガラス板間フィルム2を張る力と相対する方向に前記スペーサー4を押圧する。前記シーラント5が硬化し,前記事前組立てがなされた断熱ガラスユニットが運搬ラックに置かれた後,前記マグネットは除去され,これにより,次の組立に利用可能になる。
本発明に係る前記断熱ガラスの製造方法は,3又はそれ以上のガラス板3が使用され,上述のように,スペーサー4が,前記ガラス板間フィルム2及び固定部材1に沿って,少なくとも2つのこれらのガラス板の間に配設されるような,マルチチャンバーの断熱ガラスユニットに使用できることは勿論である。理論的には,前記スペーサー4は,各側面に沿って延びる一対の平行な溝41が設けられ,2つの互いに平行なガラス板間フィルム2を共通の単独のスペーサーに取り付けることができる。
前記ガラス板間フィルム2は,薄膜,織布若しくは不織布,又は,一般的な,プラスチック若しくはメタリックシートのような,他の仕切り部材に,置き換えることができる。理論的には,前記仕切り部材はガラスで作成することができ,また,例えば,スペーサー4にミーリングにより形成され,相対するように配置される一対の長手方向の溝41内に嵌め込まれることができる。
上述したように,本発明は,異なるタイプ及び形状のスペーサー4の断熱ガラスに適用可能である。図11は,図4に示されるスペーサー4とは異なるスペーサー4を示しており,図11では,前記長手方向の溝41は,さらに,連続的に角領域に延びている。これは,前記スペーサー4を製造するのに使用される前記プロファイルは,折込みのために意図した場所の内側にミーリングにより形成した楔形の切り込みが設けられ,該楔形の切り込みは,画定された深さ及び画定された互いに垂直な肩を有することで達成することができる。図12Aに示すように,楔形の切り込みの肩と,前記プロファイルのそれぞれの表面との間に形成される角度の値は,45度である。プロファイルの外側(すなわち,図12Aに示されるような底)は,分割されずに維持する。これに続いて,スペーサーを製造するために使用される前記プロファイルは,与えられた線に沿って折曲される。折り曲げを行うことによって互いに隣接することになる,楔形の切り込みの側面は,互いに接着され(例えば,フレームがプラスチック部材で作成されているとき),又は互いにはんだ付けされ(フレームが金属で作成されるとき),又は溶接で結合される(再び,フレームがプラスチック部材で作成されているとき)。上述の角度は,長方形のスペーサーに適用する。異なる形状のスペーサーの場合,それぞれの角度の値は,それに応じて適用できる。スペーサーの後者のタイプに適合される,ガラス板間フィルム2の角部の形状は,図13に示される。
他の代替可能な実施形態では,直角を形成する楔形は,全深さを通して前記プロファイルにミーリングされる(図12B)。これにより,スペーサー4を組立てるための別個の部品が取得される。つまり,本発明に係る方法を使用して製造された前記スペーサー4の多数の個々の側面が形成され,前記側面は,スペーサー4の2つの隣り合う部分の間に含まれる角度の半分に実質的に対応する角度でテーパー状になった端を有する。その後,前記個々の部分は結合される。この実施形態の利点は,前記固定部材1が前記長手方向の溝41に,より簡単に嵌め込まれることができることにある。再び,図13に従って適合された角領域を有する前記ガラス板間フィルム2は,完成したスペーサー4に使用できる。本発明の概要となる原理について,上述の実施形態は,例示的なものに過ぎないと考えられるべきである。当業者は,ここに記載されている特別な技術的解決法及び詳細の更なる代替え又は変形を考察されるであろう。それ故に,本発明の範囲は,個々の好ましい実施形態の記述及び説明に含まれる特定の詳細ではなく,請求の範囲による。

Claims (11)

  1. 少なくとも一対のガラス板(3)と,該ガラス板(3)の間のスペースを断熱チャンバーに仕切る少なくとも1つの仕切り部材とを含み,更に,前記ガラス板の周囲に沿って2つの前記ガラス板(3)の間に固定され,前記仕切り部材が固定されるスペーサー(4)を含むことを特徴とする断熱ガラスユニット。
  2. 前記仕切り部材は前記スペーサー(4)に取り付けられ,前記仕切り部材の周囲部に取り付けられた固定部材(1)により真っ直ぐに伸張されることを特徴とする請求項1記載の断熱ガラスユニット。
  3. 前記ガラス板(3)の間の中空のスペースと対面する前記スペーサー(4)の側面は,長手方向の溝41が設けられ,前記固定部材(1)がそこに嵌め込まれることを特徴とする請求項2記載の断熱ガラスユニット。
  4. 組立てられた請求項1〜3いずれか1項記載の断熱ガラスユニットで前記仕切り部材を固定する固定部材(1)であって,側面領域(15)を有する弾性の帯体を含み,該帯体の一方の側に組立て領域(12)が配設され,他方の側に固定領域(11)が配設され,前記固定部材(1)は,長手方向の軸に沿って折曲されるように適応され,前記固定領域(11)のそれぞれの部分を互いに隣接させて前記仕切り部材の周縁部を固定することを特徴とする固定部材。
  5. 前記組立て領域(12)は,前記側面領域(15)に沿って延びる一対の溝(13)が設けられ,前記組立て領域(12)は,更に,少なくとも前記溝(13)及び前記溝(13)の間の領域に配設される補強用ジャケットが設けられ,及び/又は前記固定領域(11)は,接着層が設けられることを特徴とする請求項4記載の固定部材。
  6. 前記組立て領域(12)は,前記組立て領域(12)から突出し,前記弾性の帯体の長手方向の軸の方向に沿って延びるリブ(16)が設けられ,及び/又は前記組立て領域(12)又は前記固定領域(11)には,それぞれの領域の中央部に配設される,前記固定部材(1)を長手方向の軸に沿って折曲した後に前記組立て領域(12)の楔形が達成されるようにする連続する窪みが設けられることを特徴とする請求項4又は5記載の固定部材。
  7. a)2つのガラス板(3)と仕切り部材とを準備するステップ
    を含む請求項1〜3いずれか1項記載の断熱ガラスユニットを製造するための方法であって,
    更に,
    b)スペーサー(4)を準備し,前記スペーサー(4)の内側を,前記仕切り部材を少なくとも前記スペーサーの2つの部分で固定するように適応させ,
    c)前記仕切り部材を前記スペーサーに固定し,
    d)前記スペーサーの一方の側面は前記第1のガラス板(3)に周囲を囲むように隣接し,前記スペーサーの他方の側面は前記第2のガラス板(3)に周囲を囲むように隣接し,前記仕切り部材が真っ直ぐに伸張されるように,前記2つのガラス板(3)の間に前記スペーサー(4)を固定する
    ステップを含むことを特徴とする方法。
  8. b)のステップで,前記スペーサー(4)が,中空のプロファイルを折曲することにより準備されることを特徴とする請求項7記載の方法。
  9. b)のステップで,長手方向の溝(41)が,少なくとも前記スペーサー(4)の2つの領域で,前記スペーサー(4)の内側にミーリングされることを特徴とする請求項7又は8記載の方法。
  10. 前記仕切り部材はガラス板間フィルム(2)であり,a)のステップの間,請求項4〜6いずれか1項記載の固定部材(1)は,前記ガラス板間フィルム(2)の縁に取り付けられ,これにより,前記ガラス板間フィルム(2)の周縁領域又は該周縁領域に隣り合う領域は,前記固定領域(11)の相互に隣接する部分の間を通過し,d)のステップで前記スペーサー(4)は,前記スペーサーを配置する間に,前記ガラス板の縁に向かって延ばされ,これにより,前記ガラス板間フィルム(2)が伸張されることを特徴とする請求項7,8,又は9いずれか1項記載の方法。
  11. 更に,ステップd)は,前記固定部材(1)のそれぞれの前記長手方向の溝(41)への挿入と同時に行われ,部分的に又は完全に挿入された前記固定部材1の装着部分を含む前記スペーサー(4)の中空のスペースが吸湿剤(6)で充填される操作を含むことを特徴とする請求項10記載の方法。
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