図面では、類似の参照番号は、全体にわたって類似の要素を示しており、図面を詳細に参照すると、図1A〜図4には、ヒトTリンパ球細胞(ジャーカット細胞)を含む種々の細胞に対する、例示化合物P(1)およびP(4)の生物学的効果が示されている。図4には、HCT119ヒト結腸がん細胞株に対する、例示化合物P(4)の生物学的効果が示されている。本発明の例示的な実施形態に関する以下の説明では、本明細書で引用されている、刊行物、特許出願、および特許を含む全ての文献は、あたかも各文献が個々におよび明示的に参照により組み込まれており、その全体が本明細書に示されているのと同じ程度に、この参照により本出願に組み込まれる。
ATRを臨床的に意義のあるレベルに抑制することが、広範ながんに有効である可能性を有することは、幾つかの根拠により支持されている。毛細血管拡張性運動失調症およびRad3関連(ATR)プロテインキナーゼは、複製ストレス応答に不可欠である。ATRは、キナーゼ、つまりDNA損傷のシグナル伝達および修復に関与するホスファチジルイノシトール3’キナーゼ関連キナーゼ(phosphatidyl inositol 3’kinase−related kinases:PIKKs)のファミリーに属する。このファミリー(毛細血管拡張性運動失調症突然変異(ataxia−telangiectasia mutated:ATM)およびDNA依存性プロテインキナーゼ触媒サブユニット(DNA−dependent protein kinase catalytic subunit:DNA−PKcs))の他のメンバーは、二本鎖切断(double strand breaks:DSBs)の修復に必要であるが、ATRは、停止した複製フォークにて、またはDSB修復の中間体として生成される一本鎖DNA(single strand DNA:ssDNA)に動員され、活性化される。複製フォーク停止活性化ATRが、下流のキナーゼChk1をリン酸化すると、複製フォークの安定化および細胞周期進行の阻害がもたらされるため、ストレスを解消し、複製を継続するための時間が得られる。ATR−Chk1経路が妨害されると、停止複製フォークは崩壊してDSBsに至るため、複製ストレスは、解消されない場合、ゲノム不安定性を引き起こし、細胞生存に負の影響を及ぼす場合がある(Karlene A.Cimprich&David Cortez,ATR:an essential regulaor of genome integrity,Nature Reviews Molecular Cell Biology,August 2008,9,616−627)。複製におけるその役割は重大であるため、ATRの喪失は、マウスでは初期胚致死性である(Eric J.Brown and David Baltimore,ATR disruption leads to chromosomal fragmentation and early embryonic lethality,Genes&Development,2000,14,397−402)。しかしながら、従来の化学療法に最も感受性である組織である骨髄および腸上皮は、ATRの突然変異によるATR活性の著しい(90%超の)抑制に(本明細書で考察および開示されている阻害剤による治療により再現されるような)十分耐性であることに留意することが重要である(David W.Schoppy et al.,Oncogenic stress sensitizes murine cancers to hypomorphic suppression of ATR,The Journal of Clinical Investigation,2012,122(1),241−252)。
ATR阻害は、腫瘍形成ストレス、またはDNA損傷応答(DNA damage response:DDR)の妨害を引き起こす突然変異を有するがんでは、合成致死性である。がん関連の遺伝子変化は、複製ストレス応答および他のDNA損傷応答(DDR)経路の活性化を促進する(Di Micco R.et al.,Oncogene−induced senescence is a DNA damage response triggered by DNA hyper−replication,Nature 2006 Nov.30,444(7119):638−42;Negrini S.et al.,Genomic instability−−an evolving hallmark of cancer,Nat.Rev.Mol.Cell Biol.2010 Mar,11(3):220−22)。そのような腫瘍形成ストレス誘導性変化としては、K−RasG12D突然変異、およびH−RasG12V突然変異、およびc−Myc増幅が挙げられる。腫瘍形成ストレスによるDDRの活性化は、p53およびATMの突然変異の選択および喪失に寄与することが提唱されている(Negrini S.et al.,Genomic instability−an evolving hallmark of cancer,Nat.Rev.Mol.Cell Biol.2010 Mar,11(3):220−228)。腫瘍抑制因子p53の突然変異は、全ヒトがんの約50%に見出される。同様の突然変異頻度がオンコジーンMycで観察されており、かなりの数のがんが、Rasファミリーの遺伝子(約16%)にも、および程度は少ないがDDRタンパク質ATMにも変異を内包している。こうした遺伝子の変化のため、ゲノムを維持するには、ATR−Chk1経路に頼ることが増えることになる。ATR阻害は、こうしたがん関連条件の各々で合成致命性を誘発するという研究結果がある(Gilad O.et al.,Combining ATR suppression with oncogenic Ras synergistically increases genomic instability,Cancer Res.2010,70(23),9693−702;Schoppy e.al.,J.Clin.Invest,2012;Reaper P.M.et al.,Selective killing of ATM−or p53−deficient cancer cells through inhibition of ATR,Nat.Chem.Biol,2011,7(7),428−30;Menezes D.L.et al.,A Synthetic Lethal Screen Reveals Enhanced Sensitivity to ATR Inhibitor Treatment in Mantle Cell Lymphoma with ATM Loss−of−function,Mol Cancer Res.2015 Jan;13(l):120−9)。
BRCA1およびBRCA2に突然変異を内包するもの等の相同組換え経路成分が欠損しているがんは、PARP阻害に非常に感受性である(Fong et al.,Inhibition of Poly(ADP−Ribose)Polymerase in Tumors from BRCA Mutation Carriers,N Engl J Med 2009;361:123−134,2009)。PARPは、一本鎖切断(single strand breaks:SSBs)を修復し、それらが崩壊してDSBに至ることを防止するために必要であるが、ATRは、複製フォークを安定化し、同様に崩壊およびDSBの形成を防止する。したがって、PARP活性およびATR活性が両方とも喪失すると、細胞は、DSB修復経路に依存せざるを得ない。PARP阻害に感受性なのは、BRCA突然変異細胞がDSBを修復することができないためであり(Bryant H.E.et al.,Specific killing of BRCA2−deficient tumours with inhibitors of poly(ADP−ribose)polymerase,Nature 2005 April 14,434(7035),913−7)、したがって、BRCA突然変異を内包するもの等のDDR欠損細胞も、ATR阻害に感受性だろうと考えることには合理性がある。
I.定義
「アルキル」は、炭素原子および水素原子から成る、不飽和を含まない直鎖または分岐の炭化水素鎖ラジカルを指し、直鎖であってもよく、分岐していてもよく、置換されていてもよく、置換されていなくともよい。幾つかの好ましい実施形態では、アルキル基は、1〜12個の炭素原子、例えば1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子、4個の炭素原子等、12個を含む最大12個の炭素原子から成っていてもよい。例示的なアルキル基としては、これらに全く限定されるものではないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチルイソブチル、第三ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、セプチル(septyl)、オクチル、ノニル、およびデシルが挙げられる。アルキル部分は、例えば、メチル(Me)、エチル(Et)、n−プロピル(Pr)、1−メチルエチル(イソプロピル)、n−ブチル、n−ペンチル、1,1−ジメチルエチル(t−ブチル)、および3−メチルヘキシル等、単結合により分子の残りと結合されていてもよい。特に別様の記載がない限り、本明細書では、アルキル基は、任意の好適な置換基の1若しくはそれ以上により任意選択で置換されている。アルキル基は、原子価要件を満たすために適切なように、1価、2価、3価、または4価であり得る。用語「アルキレン」は、それ自体が、または別の置換基の一部として、限定ではないが−CH2CH2CH2CH2−により例示されるような、アルキル部分に由来する二価ラジカルを意味する。
一般的に、本明細書で開示されている被置換基の好適な置換基としては、これらに限定されるものではないが、独立して、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、へテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa、−N(Ra)S(O)2Ra、−S(O)ORa、−S(O)2ORa、−S(O)N(Ra)2、−S(O)2N(Ra)2、またはPO3(Ra)2が挙げられ、式中、各Raは、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、へテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
「アルキルアリール」は、−(アルキル)アリールラジカルを指し、アリールおよびアルキルは、本明細書で開示されている通りであり、それぞれアリールおよびアルキルに好適な置換基として本明細書に記載されている置換基の1若しくはそれ以上により、任意選択で置換されている。
「アルキルヘタリール」は、−(アルキル)ヘタリールラジカルを指し、ヘタリールおよびアルキルは、本明細書で開示されている通りであり、それぞれアリールおよびアルキルに好適な置換基として本明細書に記載されている置換基の1若しくはそれ以上により、任意選択で置換されている。
「アルキルヘテロシクロアルキル」は、−(アルキル)ヘテロシシルラジカルを指し、アルキルおよびヘテロシクロアルキルは、本明細書で開示されている通りであり、それぞれヘテロシクロアルキルおよびアルキルに好適な置換基として本明細書に記載されている置換基の1若しくはそれ以上により、任意選択で置換されている。
「アルケン」部分は、少なくとも2個の炭素原子および少なくとも1つの炭素間二重結合から成る基を指す。
「アルキン」部分は、少なくとも2個の炭素原子および少なくとも1つの炭素間三重結合から成る基を指す。アルキニル部分は、分岐していてもよく、直鎖でもよく、または環式でもよい。
「アルケニル」は、炭素原子および水素原子から成り、少なくとも1つの二重結合を含む、直鎖または分岐の炭化水素鎖ラジカル基を指す。幾つかの好ましい実施形態では、アルケニル基は、2個から12個までの炭素原子を含んでいてもよく、例えば、アルケニル基は、2個の炭素原子、3個の炭素原子、4個の炭素原子等、12個を含む最大12個の炭素原子から成っていてもよい。アルケニル部分は、例えば、エテニル(つまり、ビニル)、プロパ−1−エニル(つまり、アリル)、ブト−1−エニル、ペンタ−1−エニル、およびペンタ−1,4−ジエニル等、単結合により、または二重結合により、分子の残りに結合されていてもよい。特に別様の記載がない限り、本明細書では、アルケニル基は、独立して、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、へテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa(式中、tは1または2である)、−S(O)tORa(式中、tは1または2である)、−S(O)tN(Ra)2(式中、tは1または2である)、またはPO3(Ra)2であり、式中、各Raは、独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、へテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである1若しくはそれ以上の置換基により任意選択で置換されている。
「アルケニル−シクロアルキル」は、−(アルケニル)シクロアルキルラジカルを指し、アルケニルおよびシクロアルキルは、本明細書で開示されている通りであり、それぞれアルケニルおよびシクロアルキルに好適な置換基であると記載されている置換基の1若しくはそれ以上により、任意選択で置換されている。
「アルキニル」は、炭素原子および水素原子から成り、少なくとも1つの三重結合を含む、直鎖または分岐の炭化水素鎖ラジカル基を指す。幾つかの好ましい実施形態では、アルキニル基は、2個から12個までの炭素原子を含んでいてもよく、(C2〜12)アルキニルまたはC2〜12アルキニルと記載されている場合がある。本明細書で使用される場合は常に、(C2〜12)アルキニルまたは(C2〜12)アルキニルの「2〜12」等の数値範囲は、所与の範囲の各整数を指し、例えば、「2〜10個の炭素原子」は、アルキニル基が、2個の炭素原子、3個の炭素原子、4個の炭素原子等、12個を含む最大12個の炭素原子から成っていてもよいことを意味する。アルキニル、例えば、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、およびヘキシニルは、単結合により、分子の残りに結合されていてもよい。特に別様の記載がない限り、本明細書では、アルキニル基は、アルキンルの好適な置換基であると記載されている1若しくはそれ以上の置換基により、任意選択で置換されている。
「アルキニル−シクロアルキル」は、−(アルキニル)シクロアルキルラジカルを指し、アルキニルおよびシクロアルキルは、本明細書で開示されている通りであり、それぞれアルキニルおよびシクロアルキルに好適な置換基であると記載されている置換基の1若しくはそれ以上により、任意選択で置換されている。
「カルボキシアルデヒド」は、−(C=O)Hラジカルを指す。
「カルボキシル」は、−(C=O)OHラジカルを指す。
「シアノ」は、−CNラジカルを指す。
「シクロアルキル」は、炭素および水素を含み、飽和であってもよく、または部分的に不飽和であってもよい単環式または多環式のラジカルを指す。幾つかの好ましい実施形態では、シクロアルキル基としては、3個から12個までの環原子を有する基(つまり、(C3〜12)シクロアルキルまたはC(3〜12)シクロアルキル)が挙げられる。本明細書で使用される場合は常に、(C3〜12)シクロアルキルまたはC(3〜12)シクロアルキルの「3〜12」等の数値範囲は、所与の範囲の各整数を指し、例えば、「3〜12個の炭素原子」は、シクロアルキル基が、3個の炭素原子、4個の炭素原子、5個の炭素原子等、12個を含む最大12個の炭素原子から成っていてもよいことを意味する。シクロアルキル基の例示的な例としては、これらに限定されるものではないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロセプチル(cycloseptyl)、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、およびノルボルニル等が挙げられる。特に別様の記載がない限り、本明細書では、シクロアルキル基は、それぞれアルキルおよびシクロアルキルの好適な置換基であると記載されている1若しくはそれ以上の置換基により、任意選択で置換されている。
「シクロアルキル−アルケニル」は、−(シクロアルキル)アルケニルラジカルを指し、シクロアルキルおよびアルケニルは、本明細書で開示されている通りであり、それぞれシクロアルキルおよびアルケニルに好適な置換基であると記載されている置換基の1若しくはそれ以上により、任意選択で置換されている。
「シクロアルキル−ヘテロシクロアルキル」は、−(シクロアルキル)ヘテロシクロアルキルラジカルを指し、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルは、本明細書で開示されている通りであり、それぞれシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルに好適な置換基であると記載されている置換基の1若しくはそれ以上により、任意選択で置換されている。
「シクロアルキル−へテロアリール」は、−(シクロアルキル)へテロアリールラジカルを指し、シクロアルキルおよびへテロアリールは、本明細書で開示されている通りであり、それぞれシクロアルキルおよびへテロアリールに好適な置換基であると記載されている置換基の1若しくはそれ以上により、任意選択で置換されている。
用語「アルコキシ」は、基−O−アルキルを指す。幾つかの好ましい実施形態では、アルコキシ基は、酸素を介して親構造に結合されている、直鎖、分岐、環式構成の、およびそれらの組み合わせの構成の1個から12個までの炭素原子を含む。本明細書で使用される場合は常に、「1〜12」等の数値範囲は、所与の範囲の各整数を指し、例えば、「1〜12個の炭素原子」は、基が、3個の炭素原子、4個の炭素原子、5個の炭素原子等、12個を含む最大12個の炭素原子から成っていてもよいことを意味する。アルコキシの例としては、これらに限定されるものではないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、シクロプロピルオキシ、およびシクロヘキシルオキシが挙げられる。「低級アルコキシ」は、1〜6個の炭素を含むアルコキシ基を指す。
用語「置換アルコキシ」は、アルキル成分が置換されているアルコキシ(つまり、−O−(置換アルキル))を指す。特に別様の記載がない限り、本明細書では、アルコキシ基のアルキル部分は、アルキルの好適な置換基であると記載されている1若しくはそれ以上の置換基により、任意選択で置換されている。
用語「アルコキシカルボニル」は、カルボニル炭素を介して結合されており、アルコキシ基が表示されている数の炭素原子を有する式(アルコキシ)(C=O)−の基を指す。幾つかの好ましい実施形態では、アルコキシカルボニル基は、1〜12個の炭素原子を含むアルコキシカルボニル基、例えば(C1〜12)アルコキシカルボニル基である。本明細書で使用される場合は常に、「1〜12」等の数値範囲は、所与の範囲の各々の整数を指し、例えば、(C1〜12)アルコキシカルボニル基の「1〜12個の炭素原子」は、アルコキシカルボニル基が、1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子等、12個を含む最大12個の炭素原子から成っていてもよいことを意味する。「低級アルコキシカルボニル」は、アルコキシ基が低級アルコキシ基であるアルコキシカルボニル基を指す。
用語「置換アルコキシカルボニル」は、基(置換アルキル)−O−C(O)−を指し、上記基は、カルボニル官能基を介して親構造に結合されている。特に別様の記載がない限り、本明細書では、アルコキシカルボニル基のアルキル部分は、好適な置換基であると本明細書に記載されている1若しくはそれ以上の置換基により、任意選択で置換されている。
「アシル」は、Rc−C(O)−を指し、式中、Rcとしては、これらに限定されるものではないが、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、へテロアリール、ヘテロアリールアルキルが挙げられ、上記基は、カルボニル官能基を介して親構造に結合されている。特に別様の記載がない限り、本明細書では、アシル基の置換基(例えば、アルキル、アリール、へテロアリール部分等)は、好適な置換基であると本明細書に記載されている1若しくはそれ以上の置換基により、任意選択で置換されている。
「アシルオキシ」は、Rc(C=O)O−ラジカルを指し、式中、Rcとしては、これらに限定されるものではないが、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、へテロアリール、ヘテロアリールアルキルが挙げられ、アシルオキシ基は、オキシ官能基を介して親構造に結合されている。特に別様の記載がない限り、本明細書では、アシルオキシ基の「Rc」は、好適な置換基であると本明細書に記載されている1若しくはそれ以上の置換基により、任意選択で置換されている。
特に別様に記載がない限り、本明細書では、「アミノ」または「アミン」は、−N(Ra)2ラジカル基を指し、式中、各Raは、独立して、水素、アルキル、(ハロ)アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、へテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。−N(Ra)2基が水素以外の2つのRa置換基を有する場合、それらは、窒素原子と結合して、4員環、5員環、6員環、または7員環を形成することができる。例えば、−N(Ra)2は、これらに限定されるものではないが、1−ピロリジニル、4−ピペラジニル、および4−モルホリニルを含むことが意図されている。特に別様の記載がない限り、本明細書では、アミノ基は、好適な置換基であると本明細書に記載されている1若しくはそれ以上の置換基により、任意選択で置換されている。
また、用語「置換アミノ」は、基−NHRaおよびNRaRaのN−オキシドを指し、各々は上記に記載の通りである。N−オキシドは、対応するアミノ基を、例えば、過酸化水素またはm−クロロペルオキシ安息香酸で処理することにより調製することができる。
「アミド(amide)」または「アミド(amido)」は、式−C(O)N(Rd)2または−NHC(O)Rdを有する化学部分を指し、式中、Rdは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、シクロアルキル、アリール、へテロアリール(環炭素を介して結合される)、およびヘテロ脂環式(環炭素を介して結合される)から成る群から選択され、これら部分の各々はそれ自体、好適な置換基であると本明細書に記載されている置換基のいずれかにより、任意選択で置換されていてもよい。
アミド(amide)の−N(Rd)2のRdは、任意選択で、結合している窒素と一緒になって、4員環、5員環、6員環、または7員環を形成してもよい。特に別様の記載がない限り、本明細書では、アミド(amido)基は、好適な置換基であると本明細書に記載されている置換基の1若しくはそれ以上により、独立して任意選択で置換されている。
そのようなアミド(amide)を製作する手順および具体的な基は、当業者に知られており、Greene and Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3rd Ed.,John Wiley&Sons,New York,1999等の有名な文献に容易に見出すことができる。
「芳香族」は、4n+2個のπ電子を有する非局在化共役π系を有し、nが0、1、2、および3等の値を有する整数である、不飽和で環式の平面状炭化水素基を意味する。幾つかの実施形態では、芳香族基は、「アリール」(Arと略される)であり、炭素環式である、共役π電子系を有する少なくとも1つの環を有する6〜10個の環原子を有する芳香族基(例えば、(C6〜10)芳香族または(C6〜10)アリール)を指す(例えばフェニル、フルオレニル、およびナフチル)。置換ベンゼン誘導体から形成され、環原子に自由原子価を有する二価ラジカルは、置換フェニレンラジカルと命名される。自由原子価を有する炭素原子から1個の水素原子を除去することにより、「−イル(−yl)」で終わる名称の一価多環式炭化水素ラジカルから誘導される二価ラジカルは、対応する一価ラジカルの名称に「イデン(−idene)」を付加することにより命名される。例えば、2カ所の結合地点を有するナフチル基は、ナフチリデンと呼ばれる。本明細書で使用される場合は常に、「6〜10」等の数値範囲は、所与の範囲の各整数を指し、例えば、(C6〜10)芳香族または(C6〜10)アリールの6〜10個の環原子は、アリール基が、6個の環原子、7個の環原子等、10個を含む最大10個の環原子から成っていてもよいことを意味する。この用語は、単環式または縮合環多環式(つまり、隣接する対の環原子が共有されている環)の基を含む。特に別様の記載がない限り、本明細書では、アリール部分は、好適な置換基であると本明細書に記載されている1若しくはそれ以上の置換基により、任意選択で置換されている。
「アラルキル」または「アリールアルキル」は、(アリール)アルキル−ラジカルを指し、アリールおよびアルキルは、本明細書で開示されている通りであり、それぞれアリールおよびアルキルに好適な置換基であると記載されている置換基の1若しくはそれ以上により、任意選択で置換されている。
「エステル」は、式−COOReの化学ラジカルを指し、式中、Reとしては、これらに限定されるものではないが、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルが挙げられる。エステルを製作する手順および具体的な基は、当業者に知られており、Greene and Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3rd Ed.,John Wiley&Sons,New York,1999等の有名な文献に容易に見出すことができる。この文献は、この参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。特に別様の記載がない限り、本明細書では、エステル基は、好適な置換基であると本明細書に記載されている1若しくはそれ以上の置換基により、任意選択で置換されている。
「ハロアルキル」は、1若しくはそれ以上のハロゲン原子により置換されている、上記で定義されているようなアルキルラジカルを指す。ハロアルキルの例としては、これらに限定されるものではないが、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、および1−フルオロメチル−2−フルオロエチル等が挙げられる。ハロアルキルラジカルのアルキル部分は、アルキル基について上記で定義されているように、任意選択で置換されていてもよい。
「ハロ」、「ハライド」、またはその代わりに「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードを意味することが意図されている。用語「ハロアルキル」、「ハロアルケニル」、「ハロアルキニル」、および「ハロアルコキシ」は、1若しくはそれ以上のハロ基またはそれらの組み合わせで置換されている、アルキル、アルケニル、アルキニル、およびアルコキシ構造を含む。例えば、用語「フルオロアルキル」および「フルオロアルコキシ」は、それぞれ、ハロがフッ素であるハロアルキル基およびハロアルコキシ基を含む。
「ヘテロアルキル」、「ヘテロアルケニル」、および「ヘテロアルキニル」は、任意選択で置換されているアルキル、アルケニル、およびアルキニルラジカルを含み、炭素以外の原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、リン、またはそれらの組み合わせから選択される1若しくはそれ以上の骨格鎖原子を有する。アルキル鎖の炭素原子の数を指す数値範囲は、例えば(C1〜12)ヘテロアルキルと記載することができ、上記範囲は、所与の範囲の各整数を指し、例えば、(C1〜12)ヘテロアルキルの「1〜12個の炭素原子」は、ヘテロアルキル基が、1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子等、12個を含む最大12個の炭素原子を含んでいてもよいことを意味する。ヘテロアルキル基は、好適な置換基であると本明細書に記載されている1若しくはそれ以上の置換基で置換されていてもよい。
「ヘテロアルキルアリール」は、−(ヘテロアルキル)アリールラジカルを指し、ヘテロアルキルおよびアリールは、本明細書で開示されている通りであり、それぞれヘテロアルキルおよびアリールに好適な置換基であると記載されている置換基の1若しくはそれ以上により、任意選択で置換されている。
「ヘテロアルキルヘテロアリール」は、−(ヘテロアルキル)ヘテロアリールラジカルを指し、ヘテロアルキルおよびヘテロアリールは、本明細書で開示されている通りであり、それぞれヘテロアルキルおよびヘテロアリールに好適な置換基であると記載されている置換基の1若しくはそれ以上により任意選択で置換されている。
「ヘテロアルキルヘテロシクロアルキル」は、−(ヘテロアルキル)ヘテロシクロアルキルラジカルを指し、ヘテロアルキルおよびヘテロシクロアルキルは、本明細書で開示されている通りであり、それぞれヘテロアルキルおよびヘテロシクロアルキルに好適な置換基であると記載されている置換基の1若しくはそれ以上により、任意選択で置換されている。
「ヘテロアルキルシクロアルキル」は、−(ヘテロアルキル)シクロアルキルラジカルを指し、ヘテロアルキルおよびシクロアルキルは、本明細書で開示されている通りであり、それぞれヘテロアルキルおよびシクロアルキルに好適な置換基であると記載されている置換基の1若しくはそれ以上により、任意選択で置換されている。
「へテロアリール」または「ヘテロ芳香族」は、窒素、酸素、および硫黄から選択される1若しくはそれ以上の環ヘテロ原子を含み、単環式、二環式、三環式、または四環式の環系であってもよい5〜18員芳香族ラジカル(例えば、(C5〜13)へテロアリール)を指す。本明細書で使用される場合は常に、「5〜18」等の数値範囲は、所与の範囲の各整数を指し、例えば、5〜18個の環原子は、ヘテロアリール基が、5個の環原子、6個の環原子等、18個を含む最大18個の環原子から成っていてもよいことを意味する。自由原子価を有する炭素原子から1個の水素原子を除去することにより、「−イル(−yl)」で終わる名称の一価へテロアリールラジカルから誘導される二価ラジカルは、対応する一価ラジカルの名称に「イデン(−idene)」を付加することにより命名される。例えば、2カ所の結合点を有するピリジル基は、ピリジリデンである。N含有「ヘテロ芳香族」または「へテロアリール」部分は、環の骨格原子の少なくとも1個が窒素原子である芳香族基を指す。多環式へテロアリール基は、融合されていてもよく、または非融合であってもよい。へテロアリールラジカルのヘテロ原子は、任意選択で酸化されている。1若しくはそれ以上の窒素原子は、存在する場合、任意選択で四級化されていてもよい。へテロアリールは、環の任意の原子を介して分子の残りと結合されていてもよい。へテロアリールの例としては、これらに限定されるものではないが、以下のものが挙げられる:アゼピニル、アクリジニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾインドリル、1,3−ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾ[d]チアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾ[b][1,4]ジオキセピニル(dioxepinyl)、ベンゾ[b][1,4]オキサジニル、1、4−ベンゾジオキサニル、ベンゾナフトフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキシニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾピラノニル、ベンゾフラニル、ベンゾフラノニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル(ベンゾチオフェニル)、ベンゾチエノ[3,2−d]ピリミジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾ[4,6]イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、カルバゾリル、シンノリニル、シクロペンタ[d]ピリミジニル、6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジニル、5,6−ジヒドロベンゾ[h]キナゾリニル、5,6−ジヒドロベンゾ[h]シンノリニル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジニル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル、フラニル、フラザニル、フラノニル、フロ[3,2−c]ピリジニル、5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリミジニル、5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリダジニル、5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリジニル、イソチアゾリル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インダゾリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリル、インドリジニル、イソオキサゾリル、5,8−メタノ−5,6,7,8−テトラヒドロキナゾリニル、ナフチリジニル、1,6−ナフチリジノニル、オキサジアゾリル、2−オキソアゼピニル、オキサゾリル、オキシラニル、5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリニル、1−フェニル−1H−ピロリル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピロリル、ピラゾリル、ピラゾロ[3,4−d]ピリミジニル、ピリジニル、ピリド[3,2−d]ピリミジニル、ピリド[3,4−d]ピリミジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノキサリニル、キノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、5,6,7,8−テトラヒドロキナゾリニル、5,6,7,8−テトラヒドロベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジニル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジニル、5,6,7,8−テトラヒドロピリド[4,5−c]ピリダジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、チアピラニル、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアジニル、チエノ[2,3−d]ピリミジニル、チエノ[3,2−d]ピリミジニル、チエノ[2,3−c]ピリジニル、およびチオフェニル(つまり、チエニル)。特に別様の記載がない限り、本明細書では、ヘテロアリール部分は、独立して、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、へテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa(式中、tは1または2である)、−S(O)tORa(式中、tは1または2である)、−S(O)tN(Ra)2(式中、tは1または2である)、またはPO3(Ra)2であり、式中、各Raは、独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、へテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである1若しくはそれ以上の置換基により任意選択で置換されている。
「ヘテロアリールアルキル」は、本明細書に記載のようなアリール部分を有し、アルキレン部分と連結されており、分子の残りとの連結がアルキレン基を介してである部分を指す。
「ヘテロシクロアルキル」は、2〜12個の炭素原子を有し、窒素、酸素、および硫黄から選択される1〜6個のヘテロ原子を有する、安定した3〜18員非芳香環ラジカルを指す。本明細書で使用される場合は常に、「3〜18」等の数値範囲は、所与の範囲の各整数を指し、例えば、「3〜18個の環原子」は、ヘテロシクロアルキル基が、3個の環原子、4個の環原子等、18個を含む最大18個の環原子から成っていてもよいことを意味する。特に別様の記載がない限り、本明細書では、ヘテロシクロアルキルラジカルは、単環式、二環式、三環式、または四環式の環系であり、縮合環系または架橋環系を含んでいてもよい。ヘテロシクロアルキルラジカルのヘテロ原子は、任意選択で酸化されていてもよい。1若しくはそれ以上の窒素原子は、存在する場合、任意選択で四級化されている。ヘテロシクロアルキルラジカルは、部分的にまたは完全に飽和されている。ヘテロシクロアルキルは、環の任意の原子を介して分子の残りと結合されていてもよい。そのようなヘテロシクロアルキルラジカルの例としては、これらに限定されるものではないが、ジオキソラニル、チエニル[1,3]ジチアニル、デカヒドロイソキノリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、キヌクリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロフリル、トリチアニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、チアモルホリニル、1−オキソ−チオモルホリニル、および1,1−ジオキソ−チオモルホリニルが挙げられる。特に別様の記載がない限り、本明細書では、ヘテロシクロアルキル部分は、好適な置換基であると本明細書に記載されている1若しくはそれ以上の置換基により、任意選択で置換されている。
また、「ヘテロシクロアルキル」は、通常3〜7環原子を有する1個の非芳香環が、酸素、硫黄、および窒素から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子に加えて少なくとも2個の炭素原子、ならびに上述のヘテロ原子の少なくとも1つを有する組み合わせを含み、通常3〜7個の環原子を有する他の環が、酸素、硫黄、および窒素から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を任意選択で含み、芳香族ではない、二環式環系を含む。
「異性体」は、同じ分子式を有する異なる化合物である。「立体異性体」は、原子が空間的に配置されている様式のみが異なる、つまり異なる立体化学配置を有する異性体である。「エナンチオマー」は、互いに重なり合わない鏡像である1対の立体異性体である。1対のエナンチオマーの1:1混合物は、「ラセミ」混合物である。用語「(±)」は、該当する場合、ラセミ混合物を指すために使用される。「ジアステレオ異性体」は、少なくとも2つの不斉原子を有するが、互いに鏡像ではない立体異性体である。絶対立体化学は、カーン−インゴルド−プレローグのR−S系により指定される。化合物が純粋なエナンチオマーである場合、各キラル炭素での立体化学は、(R)または(S)のいずれかにより特定することができる。その絶対配置が未知である分割された化合物は、それらがナトリウムD線の波長の平面偏光を回転させる方向(右旋性または左旋性)に応じて、(+)または(−)と指定することができる。本明細書に記載の化合物のあるものは、1若しくはそれ以上の不斉中心を含んでおり、したがって、絶対立体化学の点で(R)または(S)として規定することができるエナンチオマー、ジアステレオマー、および他の立体異性形態を生じさせることができる。本化学物質、医薬組成物、および方法は、ラセミ混合物、光学に純粋な形態、および中間体混合物を含む、そのような考え得る異性体を全て含むことが意図されている。光学活性の(R)−および(S)−異性体は、キラルシントンまたはキラル試薬を使用して調製、または従来の技法を使用して分割することができる。本明細書に記載の化合物が、オレフィン二重結合、または幾何学的不斉の他の中心を含む場合、別様に指定されていない限り、化合物は、EおよびZ幾何異性体を両方とも含むことが意図されている。
「エナンチオマー純度」は、本明細書で使用される場合、他方のエナンチオマーに対する特定のエナンチオマーの存在のパーセントとして表される相対量を指す。例えば、(R)−または(S)−異性体配置を潜在的に有することができる化合物が、ラセミ混合物として存在する場合、エナンチオマー純度は、(R)−または(S)−異性体のいずれかに対して約50%である。その化合物が、他方に対して優勢な1つの異性体形態である場合、例えば80%(S)−異性体および20%(R)−異性体である場合、(S)−異性体形態に対する化合物のエナンチオマー純度は、80%である。化合物のエナンチオマー純度は、これらに限定されるものではないが、キラル支持体を使用したクロマトグラフィー、偏光回転の旋光測定、これらに限定されるものではないが、ランタニドを含むキラル複合体またはPirkle試薬を含むキラルシフト試薬を使用した核磁気共鳴法、またはモッシャー酸等のキラル化合物を使用した化合物の誘導体化後のクロマトグラフィーまたは核磁気共鳴法を含む、当技術分野で公知の幾つかの方法で決定することができる。
好ましい実施形態では、エナンチオ富化組成物は、その組成物のラセミ混合物よりも、単位質量当たりの治療的有用性に関して、より高い効力を有する。エナンチオマーは、キラル高圧液体クロマトグラフィー(high pressure liquid chromatography:HPLC)ならびにキラル塩の形成および結晶化を含む当業者に公知の方法により混合物から単離することができる。または、好ましいエナンチオマーを不斉合成により調製することができる。例えば、Jacques,et al.,Enantiomers,Racemates and Resolutions,Wiley Interscience,New York,1981;Eliel,Stereochemistry of Carbon Compounds,McGraw−Hill,NY,1962;およびEliel and Wilen,Stereochemistry of Organic Compounds,Wiley−Interscience,New York,1994を参照されたい。
用語「エナンチオ富化」および「非ラセミ」は、本明細書で使用される場合、1つのエナンチオマーの重量パーセントが、ラセミ組成物の対照混合物中のその1つのエナンチオマーの量よりも大きい(例えば、重量で1:1よりも大きい)組成物を指す。例えば、(S)−エナンチオマーのエナンチオ富化調製物は、少なくとも75重量%等または少なくとも80重量%等の、(R)−エナンチオマーに対して(S)−エナンチオマーが50重量%を超える化合物の調製物を意味する。幾つかの実施形態では、富化は、80重量%を著しく超えており、「実質的にエナンチオ富化された」調製物または「実質的に非ラセミ性の」調製物を提供することができ、これらは、他方のエナンチオマーに対して、少なくとも90重量%等の、または少なくとも95重量%等の、少なくとも85重量%の一方のエナンチオマーを有する組成物の調製物を指す。用語「エナンチオ的に純粋な」または「実質的にエナンチオ的に純粋な」は、少なくとも98%の単一エナンチオマーおよび2%未満の逆のエナンチオマーを有する組成物を指す。
「部分」は、分子の特定の区画または官能基を指す。化学部分は、分子に組み込まれているまたは付加されている、認識されている化学的実体であることが多い。
「互変異性体」は、互変異性化により相互変換する構造的に異なる異性体である。「互変異性化」は、異性化の一形態であり、プロトトロピー互変異性化またはプロトン移動互変異性化を含み、酸−塩基化学の一分野であるとみなされる。「プロトトロピー互変異性化」または「プロトン移動互変異性化」は、結合次数の変化を伴うプロトンの移動を伴い、単結合が、隣接する二重結合と交換することが多い。互変異性化が可能な場合(例えば、溶液中)、互変異性体の化学平衡に到達することができる。互変異性化の一例は、ケト−エノール互変異性である。ケト−エノール互変異性の具体的な例は、ペンタン−2,4−ジオンおよび4−ヒドロキシペンタ−3−エン−2−オン互変異性体の相互変換である。互変異性化の別の例は、フェノール−ケト互変異性化である。フェノール−ケト互変異性化の具体的な例は、ピリジン−4−オールおよびピリジン−4(1H)−1オン互変異性体の相互変換である。
「脱離基または原子」は、選択された反応条件下で出発物質から切断され、したがって指定部位での反応を促進するあらゆる基または原子である。そのような基の例としては、別様の指示がない限り、ハロゲン原子およびメシルオキシ、p−ニトロベンゼンスルホニルオキシ、およびトシルオキシ基が挙げられる。
「保護基」は、別の未保護反応部位にて化学反応を選択的に実施することができるように、多官能性化合物の1若しくはそれ以上の反応部位を選択的にブロックし、その後、選択反応の終了後に容易に除去することできる基を意味することが意図されている。様々な保護基が、例えば、T.H.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,Third Edition,John Wiley&Sons,New York(1999)に開示されている。
「溶媒和物」は、薬学的に許容される溶媒の1若しくはそれ以上の分子と物理的に結合する化合物を指す。
「置換された」は、参照されている基が、例えば、アシル、アルキル、アルキルアリール、シクロアルキル、アラルキル、アリール、炭水化物、カルボナート、へテロアリール、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、メルカプト、アルキルチオ、アリールチオ、シアノ、ハロ、カルボニル、エステル、チオカルボニル、イソシアナート、チオシアナート、イソチオシアナート、ニトロ、オキソ、ペルハロアルキル、ペルフルオロアルキル、ホスファート、シリル、スルフィニル、スルホニル、スルホンアミジル、スルホキシル、スルホナート、尿素、ならびに一置換および二置換アミノ基およびその保護誘導体を含むアミノから個々に独立して選択される1若しくはそれ以上の追加の基、ラジカル、または部分を結合させることができることを意味する。置換基それ自体が置換されていてもよく、例えば、シクロアルキル置換基は、それ自体が、その環炭素の1若しくはそれ以上にハライド置換基を有していてもよい。用語「任意選択で置換されている」は、指定されている基、ラジカル、または部分による任意選択での置換を意味する。
「スルファニル」は、−S−(任意選択で置換されているアルキル)−S−(任意選択で置換されているアリール)、−S−(任意選択で置換されているへテロアリール)、および−S−(任意選択で置換されているヘテロシクロアルキル)を含む基を指す。
「スルフィニル」は、−S(O)−H、−S(O)−(任意選択で置換されているアルキル)、−S(O)−(任意選択で置換されているアミノ)、−S(O)−(任意選択で置換されているアリール)、−S(O)−(任意選択で置換されているへテロアリール)、および−S(O)−(任意選択で置換されているヘテロシクロアルキル)を含む基を指す。
「スルホニル」は、−S(O2)−H、−S(O2)−(任意選択で置換されているアルキル)、−S(O2)−(任意選択で置換されているアミノ)、−S(O2)−(任意選択で置換されているアリール)、−S(O2)−(任意選択で置換されているへテロアリール)、および−S(O2)−(任意選択で置換されているヘテロシクロアルキル)を含む基を指す。
「スルホンアミジル」または「スルホンアミド」は、−S(=O)2−NRfRfラジカルを指し、各Rfは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、へテロアリール(環炭素を介して結合される)、およびヘテロ脂環式(環炭素を介して結合される)から成る群から独立して選択される。−S(=O)2−NRfRfラジカルの−NRfRfのR基は、結合している窒素と一緒になって、4員、5員、6員、または7員環を形成してもよい。スルホンアミド基は、それぞれ、アルキル、シクロアルキル、アリール、へテロアリールに関して記載されている置換基の1若しくはそれ以上により任意選択で置換されている。
「スルホキシル」は、−S(=O)2OHラジカルを指す。
「スルホナート」は、−S(=O)2−ORラジカルを指し、Rは、アルキル、シクロアルキル、アリール、へテロアリール(環炭素を介して結合される)、およびヘテロ脂環式(環炭素を介して結合される)から成る群から選択される。スルホナート基は、それぞれ、アルキル、シクロアルキル、アリール、へテロアリールに関して記載されている置換基の1若しくはそれ以上により、Rが任意選択で置換されている。
結合に対して垂直に表示されている記号
は、表示されている部分が、分子の残りと結合されている地点を示す。
薬学的に許容される塩
本発明の化合物は、治療用の遊離形態で存在していてもよく、または適切な場合は、薬学的に許容される塩として存在していてもよい。
「薬学的に許容される塩」は、受容者に投与すると、本発明の化合物またはその阻害活性代謝産物若しくは残基を、直接的または間接的のいずれかで提供することができる、本発明の化合物のあらゆる無毒性の塩を意味する。また、本明細書で使用される場合、用語「その阻害活性代謝産物または残基」は、その代謝産物または残基も、ATRプロテインキナーゼの阻害剤であることを意味する。
薬学的に許容される塩は、当技術分野で周知である。例えば、薬学的に許容される塩は、S.M.Bergeらにより、J.Pharmaceutical Sciences,1977,66,1−19に詳細に記載されている。この文献は、この参照により本明細書に組み込まれる。本発明の化合物の薬学的に許容される塩としては、好適な無機および有機の酸および塩基に由来するものが挙げられる。これら塩は、化合物の最終単離および精製中にin situで調製することができる。酸付加塩は、1)その無塩基形態の精製化合物を好適な有機酸または無機酸と反応させ、2)このようにして形成された塩を単離することにより調製することができる。
薬学的に許容される無毒性酸付加塩の例は、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、および過塩素酸等の無機酸と、または酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、若しくはマロン酸等の有機酸と形成される、あるいはイオン交換等の当技術分野で使用される他の方法を使用することにより形成されるアミノ基の塩である。薬学的に許容される塩としては、以下のものが挙げられる:アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グリコール酸塩、グルコン酸塩、グリコール酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パルモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニル−プロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、および吉草酸塩等。
塩基付加塩は、1)その酸形態の精製化合物を好適な有機塩基または無機塩基と反応させ、2)このようにして形成された塩を単離することにより調製することができる。適切な塩基に由来する塩としては、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、リチウム、およびカリウム)、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウムおよびカルシウム)、アンモニウム、およびN+(C1^アルキル)4塩が挙げられる。また、本発明では、本明細書に開示されている化合物の任意の塩基性窒素含有基の四級化が企図される。水溶性または油溶性または分散性の産物を、そのような四級化により得ることができる。
さらに、薬学的に許容される塩としては、適切な場合、ハライド、水酸化物、カルボン酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、低級アルキルスルホン酸塩、およびアリールスルホン酸塩等の対イオンを使用して形成された、無毒性のアンモニウム陽イオン、四級アンモニウム陽イオン、およびアミン陽イオンが挙げられる。他の酸および塩基を、それら自体が薬学的に許容されるものではない場合でも、本発明の化合物およびそれらの薬学的に許容される酸付加塩または塩基付加塩を得る際の中間体として有用な塩の調製に使用することができる。
薬学的に許容される誘導体またはプロドラッグ
本発明の化合物に加えて、本発明の化合物の薬学的に許容される誘導体またはプロドラッグも、本明細書で特定されている疾患を治療または予防するための組成物に使用することができる。
また、本発明の化合物は、薬学的に許容される誘導体として存在していてもよい。
「薬学的に許容される誘導体」は、必要性のある患者に投与すると、そうでなければ本明細書に記載の化合物、またはその代謝産物若しくは残基を、直接的にまたは間接的に提供することが可能な付加物または誘導体である。薬学的に許容される誘導体の例としては、これらに限定されるものではないが、エステル、およびそのようなエステルの塩、ペグ化付加物、ならびに抗体結合付加物が挙げられる。
「薬学的に許容される誘導体またはプロドラッグ」は、受容者に投与すると、本発明の化合物またはその阻害活性代謝物若しくは残基を、直接的または間接的いずれかで提供することが可能な、本発明の化合物のあらゆる薬学的に許容されるエステル、エステルの塩、または他の誘導体、またはそれらの塩を意味する。特に好ましい誘導体またはプロドラッグは、そのような化合物を患者に投与する場合、本発明の化合物の生物学的利用能を増加させるもの(例えば、経口投与した化合物が、より容易に血液へと吸収されることを可能にすることにより)、または生物学的区画(例えば、脳またはリンパ系)への親化合物の送達を、親種に比べて増強するものである。
本発明の化合物の薬学的に許容されるプロドラッグとしては、限定ではないが、エステル、アミノ酸エステル、リン酸エステル、金属塩、およびスルホン酸エステルが挙げられる。
医薬組成物
また、本発明は、ATRキナーゼの阻害剤として有用な化合物および組成物を提供する。
本発明の1つの態様は、本明細書に記載の化合物のいずれかを有し、薬学的に許容される担体、アジュバント、または媒体を任意選択で有する薬学的に許容される組成物を提供する。
薬学的に許容される担体、アジュバント、または媒体としては、本明細書で使用される場合、所望の特定の剤形に適切な、ありとあらゆる溶媒、希釈剤、または他の液体媒体、分散助剤若しくは懸濁助剤、界面活性剤、等張剤、増粘剤若しくは乳化剤、保存剤、固形結合剤、および潤滑剤等が挙げられる。Remington’s Pharmaceutical Sciences,Sixteenth Edition,E.W.Martin(Mack Publishing Co.,Easton,Pa.,1980)には、薬学的に許容される組成物の製剤に使用される種々の担体、およびそれらを調製するための公知の技法が開示されている。なんらかの望ましくない生物学的効果をもたらすこと、またはそうでなければ薬学的に許容される組成物の任意の他の成分と有害な様式で相互作用すること等により、任意の従来の担体媒体が本発明の化合物と適合しない場合を除き、その使用は、本発明の範囲内にあることが企図される。
薬学的に許容される担体としての役目を果たすことができる物質の幾つかの例としては、限定ではないが以下のものが挙げられる:イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、ヒト血清アルブミン等の血清タンパク質、リン酸塩、グリシン、ソルビン酸、またはソルビン酸カリウム等の緩衝物質、飽和植物脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩等の塩または電解質、コロイドシリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、ポリアクリラート、ワックス、ポリエチレン−ポリオキシプロピレン−ブロックポリマー、羊毛脂、ラクトース、グルコース、およびスクロース等の糖;コーンスターチおよびジャガイモデンプン等のデンプン;カルボキシルメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、および酢酸セルロース等のセルロースおよびその誘導体;トラガント粉末;麦芽;ゼラチン;タルク;カカオバターおよび坐剤ワックス等の賦形剤;落花生油、綿実油等の油類;サフラワー油;ごま油;オリーブ油;コーン油、および大豆油;プロピレングリコールまたはポリエチレングリコール等のグリコール;オレイン酸エチルおよびラウリン酸エチル等のエステル;寒天;水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウム等の緩衝剤;アルギン酸;発熱性物質非含有水;等張性生理食塩水;リンゲル液;エチルアルコール、およびリン酸緩衝溶液、ならびにラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウム等の他の無毒性で適合性の潤滑剤、ならびに着色剤、放出剤、コーティング剤、甘味料、香味料および芳香剤、保存剤および酸化防止剤も、製剤者の判断に応じて組成物中に存在していてもよい。
併用療法
本発明の別の態様は、それを必要とする対象のがんを治療するための方法であって、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩および追加治療剤を投与する工程を有する方法に関する。幾つかの実施形態では、本方法は、本化合物またはその薬学的に許容される塩および追加治療剤を順次投与または同時投与する工程を有する。
幾つかの実施形態では、上記追加治療剤は抗癌剤である。他の実施形態では、上記追加治療剤はDNA損傷剤である。さらに他の実施形態では、上記治療剤は、放射線療法、化学療法、または放射線増感剤および化学療法増感剤等の、放射線療法若しくは化学療法と組み合わせて一般的に使用される他の作用剤から選択される。さらに他の実施形態では、上記追加治療剤は電離放射線である。
当業者であれば承知しているだろうが、放射線増感剤は、放射線療法と組み合わせて使用することができる作用剤である。放射線増感剤は、これらに限定されるものではないが、がん細胞を放射線療法に対してより感受性にすること、放射線療法と相乗効果的に作用して、相乗効果の向上を提供すること、放射線療法と共に付加的に作用すること、または放射線療法により引き起こされる損傷から周囲の正常細胞を保護することを含む、種々の異なる様式で作用する。同様に、感作剤は、化学療法と組み合わせて使用することができる作用剤である。同様に、化学療法増感剤は、これらに限定されるものではないが、がん細胞を化学療法に対してより感受性にすること、化学療法と相乗効果的に作用して、相乗効果の向上を提供すること、化学療法と共に付加的に作用すること、または化学療法により引き起こされる損傷から周囲の正常細胞を保護することを含む、種々の異なる様式で作用する。
本発明の化合物と組み合わせて使用することができるDNA損傷剤の例としては、これらに限定されるものではないが、以下のものが挙げられる:カルボプラチン、ネダプラチン、サトラプラチン、および他の誘導体等の白金含有作用剤;トポテカン、イリノテカン/SN38、ルビテカン、および他の誘導体等のTopo1阻害剤;葉酸ファミリー(メトトレキサート、ペメトレキセド、および類縁物質)等の代謝拮抗剤;プリンアンタゴニストおよびピリミジンアンタゴニスト(チオグアニン、フルダラビン、クラドリビン、シタラビン、ゲムシタビン、6−メルカプトプリン、5−フルオロウラシル(5FU)、および類縁物質);ナイトロジェンマスタード(シクロホスファミド、メルファラン、クロラムブシル、メクロレタミン、イホスファミド、および類縁物質)等のアルキル化剤;ニトロソ尿素(例えば、カルムスチン);トリアゼン(ダカルバジン、テモゾロミド);アルキルスルホン酸塩(例えば、ブスルファン);プロカルバジンおよびアジリジン;ヒドロキシ尿素、アントラサイクリン(ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシン、および他の誘導体)等の抗生物質;アントラセンジオン(ミトキサントロンおよび類縁物質);ストレプトミセスファミリー(ブレオマイシン、ミトマイシンC、アクチノマイシン);および紫外線。
本発明の発明作用剤と組み合わせて使用することができる他の療法または抗癌剤としては、以下のものが挙げられる:手術、放射線療法(ほんの数例を挙げると、ガンマ線照射、中性子線療法、電子ビーム放射線療法、陽子療法、近距離照射療法、および全身性放射性同位体)、内分泌療法、生体応答修飾物質(幾つかを挙げると、インターフェロン、インターロイキン、および腫瘍壊死因子(TNF))、高熱および寒冷療法、任意の有害作用を弱める作用剤(例えば、鎮吐剤)、およびこれらに限定されるものではないが、本明細書に記載のDNA損傷剤、紡錘体阻害剤(ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、パクリタキセル)、ポドフィロトキシン(エトポシド、イリノテカン、トポテカン)、ニトロソ尿素(カルムスチン、ロムスチン)、無機イオン(シスプラチン、カルボプラチン)、酵素(アスパラギナーゼ)、およびホルモン(タモキシフェン、リュープロリド、フルタミド、およびメゲストロール)、Gleevec(商標)、アドリアマイシン、デキサメタゾン、およびシクロホスファミドを含む他の認可されている化学療法薬。
また、本発明の化合物は、以下の治療剤のいずれと組み合わせてもがんの治療に有用である可能性がある:アバレリックス(Plenaxis Depot(登録商標))アルデスロイキン(Prokine(登録商標));アルデスロイキン(Proleukin(登録商標));アレムツズマブ(Campath(登録商標));アリトレチノイン(Panretin(登録商標));アロプリノール(Zyloprim(登録商標));アルトレタミン(Hexylen(登録商標));アミホスチン(Ethyol(登録商標));アナストロゾール(アリミデックス(登録商標));三酸化ヒ素(Trisenox(登録商標));アスパラギナーゼ(Elspar(登録商標));アザシチジン(Vidaza);ベバクジマブ(アバスチン);ベキサロテンカプセル剤(Targretin);ベキサロテンゲル(Targretin);ブレオマイシン(Blenoxane(登録商標));ボルテゾミブ(ベルケイド);ブスルファン静注剤(Busulfex);ブスルファン経口剤(Myleran(登録商標));カルステロン(Methosarb);カペシタビン(ゼローダカルボプラチン(Paraplatin(登録商標));カルムスチン(BCNU(登録商標)、BiCNU(登録商標));カルムスチン(Gliadel(登録商標));ポリフェプロザン20インプラントによるカルムスチン(Gliadel Wafer(登録商標));セレコキシブ(Celebrex(登録商標));セツキシマブ(Erbitux);クロラムブシル(Leukeran(登録商標));シスプラチン(Platinol(登録商標));クラドリビン(Leustatin(登録商標)、2−CdA;クロファラビン(Clolar(登録商標));シクロホスファミド(Cytoxan(登録商標)、Neosar(登録商標));シクロホスファミド(Cytoxan lnjection(登録商標));シクロホスファミド(Cytoxan Tablet(登録商標));シタラビン(Cytosar−U(登録商標));シタラビンリポソーム剤(DepoCyt(登録商標));ダカルバジン(DTIC−Dome(登録商標));ダクチノマイシン、アクチノマイシンD(Cosmegen(登録商標));ダーベポエチンアルファ(Aranesp(登録商標));ダウノルビシンリポソーム剤(DanuoXome);ダウノルビシン、ダウノマイシン(Daunorubicin(登録商標));ダウノルビシン、ダウノマイシン(Cerubidine(登録商標));デニロイキンジフチトクス(Ontak);デクスラゾキサン(Zinecard(登録商標));ドセタキセル(Taxotere(登録商標));ドキソルビシン(Adriamycin PFS(登録商標));ドキソルビシン(Adriamycin(登録商標)、Rubex(登録商標));ドキソルビシン(Adriamycin PFS Injection(登録商標));ドキソルビシンリポソーム剤(Doxil(登録商標));プロピオン酸ドロモスタノロン(Dromostanolone(登録商標));プロピオン酸ドロモスタノロン(Master−one Injection(登録商標));Elliott’s B Solution(Elliott’s B Solution(登録商標));エピルビシン(Ellence(登録商標));エポエチンアルファ(Epogen(登録商標));エルロチニブ(Tarceva(登録商標));エストラムスチン(Emcyt(登録商標));リン酸エトポシド(Etopophos(登録商標));エトポシドVP−16(Vepesid(登録商標));エキセメスタン(Aromasin(登録商標));フィルグラスチム(Neupogen(登録商標));フロクスウリジン(動脈内)(FUDR(登録商標));フルダラビン(Fludara(登録商標));フルオロウラシル、5−FU(Adrucil(登録商標));フルベストラント(Faslodex(登録商標));ゲフィチニブ(Iressa(登録商標));ゲムシタビン(Gemzar(登録商標));ジェムツツマブオゾガミシン(Mylotarg(登録商標));酢酸ゴセレリン(Zoladex Implant(登録商標));酢酸ゴセレリン(Zoladex(登録商標));酢酸ヒストレリン(Histrelin Implant(登録商標));ヒドロキシ尿素(Hydrea(登録商標));イブリツモマブチウクセタン(Zevalin(登録商標));イダルビシン(Idamycin(登録商標));イホスファミド(IFEX(登録商標));メシル酸イマチニブ(Gleevec(登録商標));インターフェロンアルファ2a(RoferonA(登録商標));インターフェロンアルファ−2b(Intron AC);イリノテカン(Camptosar(登録商標));レナリドミド(Revlimid(登録商標));レトロゾール(Ferrara(登録商標));ロイコボリン(Wellcovorin(登録商標)、Leucovorin(登録商標));酢酸リュープロリド(Eligard(登録商標));レバミソール(Eigamisol(登録商標));ロムスチン、CCNU(CeeBU(登録商標));メクロレタミン、ナイトロジェンマスタード(Mustargen(登録商標));酢酸メゲストロール(Megace(登録商標));メルファラン、L−PAM(Alkeran(登録商標));メルカプトプリン、6−MP(Purinethol(登録商標));メスナ(Mesnex(登録商標));メスナ(Mesnex Tabs(登録商標));メトトレキサート(Methotrexate(登録商標));メトキサレン(Uvadex(登録商標));ミトマイシンC(Mutamycin(登録商標));ミトタン(Lysodren(登録商標));ミトキサントロン(Novantrone(登録商標));フェンプロピオン酸ナンドロロン(Durabolin−50(登録商標));ネララビン(Arranon C);ノフェツモマブ(Nofetumomab)(Verluma(登録商標));オプレルベキン(Neumega(登録商標));オキサリプラチン(Eloxatin(登録商標));パクリタキセル(Paxene(登録商標));パクリタキセル(Taxol(登録商標));パクリタキセルタンパク質結合粒子(Abraxane(登録商標));パリフェルミン(Kepivance(登録商標));パミドロネート(Aredia(登録商標));ペガデマーゼ(Adagen(ウシペガデマーゼ)(登録商標));ペグアスパルガーゼ(Oncaspar(登録商標));ペグフィルグラスチム(Neulasta(登録商標));ペメトレキセド二ナトリウム(Alimta(登録商標));ペントスタチン(Nipent(登録商標));ピポブロマン(Vercyte(登録商標));プリカマイシン、ミトラマイシン(Mithracin(登録商標));ポルフィマーナトリウム(Photofrin(登録商標));プロカルバジン(Matulane(登録商標));キナクリン(Atabrine(登録商標));ラスブリカーゼ(Elitek(登録商標));リツキシマブ(Rituxan(登録商標));サイグラモスチム(Leukine(登録商標));サイグラモスチム(Prokine(登録商標));ソラフェニブ(Nexavar(登録商標));ストレプトゾシン(Zanosar(登録商標));マレイン酸スニチニブ(Sutent(登録商標));タルク(Sclerosol(登録商標));タモキシフェン(Nolvadex(登録商標));テモゾロミド(Temodar(登録商標));テニポシド、VM−26(Vumon(登録商標));テストラクトン(Teslac(登録商標));チオグアニン、6−TG(Thioguanine(登録商標));チオテパ(Thioplex(登録商標));トポテカン(Hycamtin(登録商標));トレミフェン(Fareston(登録商標));トシツモマブ(Bexxar(登録商標));トシツモマブ/1〜131トシツモマブ(Bexxar(登録商標));トラスツズマブ(Herceptin(登録商標));トレチノイン、ATRA(Vesanoid(登録商標));ウラシルマスタード(Uracil Mustard Capsules(登録商標));バルルビシン(Valstar(登録商標));ビンブラスチン(Velban(登録商標));ビンクリスチン(Oncovin(登録商標));ビノレルビン(Navelbine(登録商標));ゾレドロネート(Zometa(登録商標))、およびボリノスタット(Zolinza(登録商標))。
最新のがん療法の包括的な考察は、http://www.nci.nih.gov/を参照されたい。FDA認可腫瘍学的薬物のリストは、http://www.fda.gov/cder/cancer/druglistframe.htmおよびThe Merck Manual,Seventeenth Ed.1999を参照されたい。これらの内容は全て、この参照により本明細書に組み込まれる。
対象に投与するための組成物
ATRキナーゼ阻害剤またはその薬学的な塩は、動物またはヒトに投与するための医薬組成物に製剤化することができる。これら医薬組成物は、本明細書に記載の疾患または状態を治療または予防するために有効な量のATR阻害剤および薬学的に許容される担体を有し、本発明の別の実施形態である。
治療に必要な化合物の正確な量は、対象の種、年齢、および一般的な状態、感染症の重症度、特定の作用剤、およびその投与方法等に応じて、対象毎に様々であろう。本発明の化合物は、好ましくは、投与のし易さおよび投薬量の均一性のため、用量単位剤形に製剤化される。「用量単位剤形」という表現は、本明細書で使用される場合、治療しようとする患者に適切な作用剤の物理的に個別な単位を指す。しかしながら、本発明の化合物および組成物の総1日用量は、健全な医学的判断の範囲内で主治医により決定されることになることが理解されるだろう。任意の特定の患者または生物のための具体的な有効用量レベルは、治療されている疾患および疾患の重症度;使用される特定の化合物の活性;使用される特定の組成物;患者の年齢、体重、全体的な健康、性別、および食事;使用される特定の化合物の投与時間、投与経路、および排泄速度;治療期間;使用される特定の化合物と併用してまたは同時に使用される薬物、および医学分野において周知の類似要因を含む、様々な要因に依存することになる。用語「患者」は、本明細書で使用される場合、動物、好ましくは哺乳動物、および最も好ましくはヒトを意味する。
幾つかの実施形態では、これら組成物は、1若しくはそれ以上の追加治療剤を任意選択でさらに有する。例えば、化学療法剤または他の抗増殖剤を、本発明の化合物と組み合わせて、増殖性疾患およびがんを治療することができる。これら組成物と組み合わせることができる公知の作用剤の例は、上記の「併用療法」セクションに、また本明細書の全体にわたって記載されている。幾つかの実施形態は、複合製剤の同時使用、個別使用、連続使用を提供する。
投与方法および剤形
本発明の薬学的に許容される組成物は、治療されている感染症の重症度に応じて、経口で、直腸的に、非経口的に、大槽内に、腟内に、腹腔内に、局所的に(散剤、軟膏剤、または滴剤等により)、経口噴霧または鼻内噴霧等として頬側に、ヒトおよび他の動物に投与することができる。ある実施形態では、本発明の化合物は、所望の治療効果を得るために、約0.01mg/kg〜約100mg/kgの用量レベルで、1日当たり1回若しくはそれ以上、経口投与することができる。
経口投与用の液体剤形としては、これらに限定されるものではないが、薬学的に許容されるエマルジョン、マイクロエマルジョン、溶液、懸濁液、シロップ、およびエリキシルが挙げられる。活性化合物に加えて、液体剤形は、例えば、水または他の溶媒等の当技術分野で一般的に使用される不活性希釈剤、可溶化剤、ならびにエチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油類(特に、綿実油、落花生油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、およびごま油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール、およびソルビタンの脂肪酸エステル、およびそれらの混合物等の乳化剤を含んでいてもよい。また、不活性希釈剤の他に、経口組成物は、湿潤剤、乳化剤、および懸濁化剤、甘味料、香味料、および芳香剤等のアジュバントを含んでいてもよい。
注射製剤、例えば、無菌の注射可能な水性または油性の懸濁剤は、好適な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤を使用して、公知の技術により製剤化することができる。また、無菌注射製剤は、無毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の無菌注射可能な溶液、懸濁液、またはエマルジョン、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液としてであってもよい。使用することができる許容される媒体および溶媒には、水、リンゲル液、U.S.R、および等張食塩溶液がある。加えて、従来法では、溶媒または懸濁媒体として無菌固定油が使用されている。この目的のためには、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む、任意の無菌固定油を使用することができる。加えて、オレイン酸等の脂肪酸が、注射剤の調製に使用される。
注射可能な製剤は、例えば、細菌保持フィルターでろ過することにより、または使用前に滅菌水または他の無菌の注射可能な媒体に溶解または分散することができる無菌固形組成物の形態で滅菌剤を組み込むことにより、滅菌することができる。
本発明の化合物の効果を延長させるために、皮下または筋肉内注射からの化合物の吸収を遅延させることが望ましいことが多い。これは、難水溶性の結晶質または非晶質物質の液体懸濁物を使用することにより達成することができる。その場合、化合物の吸収速度は、その溶解速度に依存し、次いで溶解速度は、結晶サイズおよび結晶形態に依存する場合がある。あるいは、非経口的に投与された化合物形態の吸収遅延は、油媒体中に化合物を溶解または懸濁することにより達成される。
注射可能なデポー形態は、ポリ乳酸−ポリグリコリド等の生分解性ポリマーで化合物のマイクロカプセル化マトリックスを形成することにより製作される。化合物対ポリマーの比率および使用される特定のポリマーの性質に応じて、化合物の放出速度を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例としては、ポリ(オルトエステル)およびポリ(無水物)が挙げられる。また、デポー注射製剤は、体内組織と適合するリポソームまたはマイクロエマルジョン中に化合物を封入することにより調製される。
直腸または膣に投与するための組成物は、好ましくは、本発明の化合物を、周囲温度では固体だが、体温では液体であり、したがって直腸または膣腔で融解して活性化合物を放出する、カカオバター、ポリエチレングリコール、または座剤ワックス等の好適な非刺激性賦形剤または媒体と混合することにより調製することができる坐剤である。
経口投与用の固形剤形としては、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤、および顆粒剤が挙げられる。そのような固形剤形では、活性化合物は、以下のものと混合されている:クエン酸ナトリウムまたはリン酸二カルシウム等の少なくとも1つの不活性で薬学的に許容される賦形剤または担体、ならびに/またはa)デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、およびケイ酸等の充填剤または増量剤、b)例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリジノン、スクロース、およびアカシア等の結合剤、c)グリセロール等の湿潤剤、d)寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモデンプンまたはタピオカデンプン、アルギン酸、あるケイ酸塩、および炭酸ナトリウム等の崩壊剤、e)パラフィン等の溶解遅延剤、f)四級アンモニウム化合物等の吸収促進剤、g)例えば、セチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセロール等の湿潤剤、h)カオリンおよびベントナイトクレイ等の吸収剤、およびi)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固形ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム等の潤滑剤、ならびにそれらの混合物。また、カプセル剤、錠剤、および丸剤の場合、剤形は、緩衝剤を有していてもよい。
また、類似タイプの固形組成物を、ラクトースまたは乳糖等の賦形剤、ならびに高分子量ポリエチレングリコール等を使用して、軟質および硬質の充填ゼラチンカプセル剤の充填剤として使用することができる。錠剤、糖剤、カプセル剤、丸剤、および顆粒剤の固形剤形は、腸溶コーティングおよび医薬品製剤化技術分野において周知の他のコーティング等のコーティングおよびシェルを用いて調製することができる。それらは、任意選択で乳白剤を含んでいてもよく、また、腸管のある部分で活性成分のみを優先的に、任意選択で徐放性で放出する組成物であってもよい。使用することできる埋め込み組成物の例としては、ポリマー性物質およびワックスが挙げられる。また、類似タイプの固形組成物を、ラクトースまたは乳糖等の賦形剤、ならびに高分子量ポリエチレングリコール等を使用して、軟質および硬質の充填ゼラチンカプセル剤の充填剤として使用することができる。
また、活性化合物は、上述のような1若しくはそれ以上の賦形剤を有するマイクロカプセル化形態であってもよい。錠剤、糖剤、カプセル剤、丸剤、および顆粒剤の固形剤形は、腸溶コーティング、放出制御コーティング、および医薬品製剤化技術分野において周知の他のコーティング等のコーティングおよびシェルを用いて調製することができる。そのような固形剤形では、活性化合物は、スクロース、ラクトース、またはデンプン等の少なくとも1つの不活性希釈剤と混合されていてもよい。また、そのような剤形は、通常の慣行として、不活性希釈剤以外の追加物質、例えば、ステアリン酸マグネシウムおよび微結晶性セルロース等の、錠剤化潤滑剤および他の錠剤化助剤を有していてもよい。また、カプセル剤、錠剤、および丸剤の場合、剤形は、緩衝剤を有していてもよい。それらは、任意選択で乳白剤を含んでいてもよく、また、腸管のある部分で活性成分のみを優先的に、任意選択で徐放性で放出する組成物であってもよい。使用することできる埋め込み組成物の例としては、ポリマー性物質およびワックスが挙げられる。
本発明の化合物を局所または経皮投与するための剤形としては、軟膏剤、ペースト剤、クリーム剤、ローション剤、ゲル剤、散剤、液剤、スプレー剤、吸入剤、または貼付剤が挙げられる。活性成分は、薬学的に許容される担体、および必要に応じて任意の必要な保存剤または緩衝剤と、無菌条件下で混合される。眼科製剤、点耳薬、および点眼薬も、本発明の範囲内であることが企図される。加えて、本発明では、経皮貼付剤の使用が企図される。これは、化合物の身体への制御送達を提供するという更なる利点を有する。そのような剤形は、化合物を適切な媒体に溶解または調合することにより製作することができる。また、吸収促進剤を使用して、皮膚を透過する化合物の流動を増加させることができる。速度は、速度制御膜を提供すること、またはポリマーマトリックス若しくはゲルに化合物を分散させることのいずれでも制御することができる。
本発明の組成物は、経口で、非経口的に、吸入スプレーにより、局所的に、直腸的に、経鼻的に、頬側に、経膣的に、または移植レザバーから投与することができる。用語「非経口」は、本明細書で使用される場合、これらに限定されるものではないが、皮下、静脈内、筋肉内、関節内、滑膜内、胸骨内、髄腔内、肝臓内、病巣内、および頭蓋内の注射または注入技法が挙げられる。好ましくは、組成物は、経口で、腹腔内に、または静脈内に投与される。
本発明の組成物の無菌注射剤形態は、水性または油性の懸濁液であってもよい。こうした懸濁液は、好適な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤を使用して、当技術分野で公知の技法により製剤化することができる。また、無菌注射製剤は、無毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の無菌注射溶液または懸濁液、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液としてであってもよい。使用することができる許容される媒体および溶媒には、水、リンゲル液、および等張食塩溶液がある。加えて、従来法では、溶媒または懸濁媒体として無菌固定油が使用される。この目的のためには、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む、任意の無菌固定油を使用することができる。オレイン酸およびそのグリセリド誘導体等の脂肪酸は、注射剤の調製に有用であり、オリーブ油またはヒマシ油等の、特にそれらのポリオキシエチル化型の、天然の薬学的に許容される油類も有用である。また、こうした油性の溶液または懸濁液は、エマルジョンおよび懸濁液を含む、薬学的に許容される剤形の製剤に一般的に使用されるカルボキシメチルセルロースまたは類似の分散剤等の、長鎖アルコール希釈剤または分散剤を含んでいてもよい。また、ツイーン、スパン等の他の一般的に使用される界面活性剤、および薬学的に許容される固形、液体、または他の剤形の製造に一般的に使用される他の乳化剤または生物学的利用能増強剤を製剤目的に使用してもよい。
本発明の医薬組成物は、これらに限定されるものではないが、カプセル剤、錠剤、水性懸濁液、または水溶液を含む、任意の経口的に許容される剤形で経口投与することができる。経口で使用するための錠剤の場合、一般的に使用される担体としては、これらに限定されるものではないが、ラクトースおよびコーンスターチが挙げられる。また、典型的には、ステアリン酸マグネシウム等の潤滑剤が添加される。カプセル形態での経口投与の場合、有用な希釈剤としては、ラクトースおよび乾燥コーンスターチが挙げられる。水性懸濁液が経口使用に必要な場合、活性成分は、乳化剤および懸濁化剤と混合される。また、所望の場合、ある甘味料、香味料、または着色剤を添加してもよい。
あるいは、本発明の医薬組成物は、直腸に投与するための坐剤の形態で投与することができる。それらは、室温では固体であるが、直腸温度では液体であり、したがって直腸で融解して薬物を放出することになる好適な非刺激性賦形剤と混合することにより調製することができる。そのような物質としては、これらに限定されるものではないが、カカオバター、蜜ろう、およびポリエチレングリコールが挙げられる。
また、本発明の医薬組成物は、特に治療の標的が、眼、皮膚、または下部腸管の疾患を含む、局所適用により容易にアクセス可能な領域または器官を含む場合、局所投与することができる。好適な局所製剤は、こうした領域または器官の各々用に容易に調製される。
下部腸管への局所適用は、肛門坐剤製剤(上記を参照)または好適な浣腸製剤で達成することができる。また、局所経皮的な貼付剤を使用することができる。
局所適用の場合、医薬組成物は、1若しくはそれ以上の担体に懸濁または溶解されている活性成分を含む好適な軟膏剤に製剤化することができる。本発明の化合物を局所投与するための担体としては、これらに限定されるものではないが、鉱油、流動ワセリン、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン化合物、乳化ろう、および水が挙げられる。あるいは、医薬組成物は、1若しくはそれ以上の薬学的に許容される担体に懸濁または溶解されている活性成分を含む好適なローション剤またはクリーム剤に製剤化することができる。好適な担体としては、これらに限定されるものではないが、鉱油、モノステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、セフィルエステルワックス、セテアリルアルコール、2−オクフィルドデカノール、ベンジルアルコール、および水が挙げられる。
眼科使用の場合、医薬組成物は、等張性でpH調整された無菌生理食塩水中の微粒化懸濁液として、または好ましくは塩化ベンジルアルコニウム等の保存剤を有する、または有していない、のいずれかの、等張性でpH調整された無菌生理食塩水中の溶液として製剤化することができる。あるいは、眼科使用の場合、医薬組成物は、ペトロラタム等の軟膏剤に製剤化することができる。
また、本発明の医薬組成物は、経鼻エアロゾルまたは吸入により投与することができる。そのような組成物は、医薬製剤の技術分野で周知の技法により調製され、ベンジルアルコール若しくは他の好適な保存剤、生物学的利用能を増強するための吸収促進剤、フッ化炭素、および/または他の従来の可溶化剤若しくは分散剤を使用して、生理食塩水中の溶液として調製することができる。
担体材料と組み合わせて1日1回若しくはそれ以上の剤形を生産することができるプロテインキナーゼ阻害剤の量は、治療される宿主、特定の投与方法に応じて様々であろう。好ましくは、組成物は、0.01〜100mg/kg体重/日の用量の阻害剤を、こうした組成物を受容する患者に投与することができるように製剤化されるべきである。
また、任意の特定の患者のための特定の用量および治療計画は、使用される特定の化合物の活性、年齢、体重、全体的な健康、性別、食事、投与時間、排泄速度、併用薬物、および主治医の判断、および治療されている特定の疾患の重症度を含む、様々な要因に依存することになることが理解されるべきである。また、阻害剤の量は、組成物中の特定の化合物に依存することになる。
別の作用剤との投与
治療または予防しようとする特定のプロテインキナーゼ媒介性状態に応じて、その状態を治療または予防するために通常投与される追加の薬物を、本発明の化合物と一緒に投与することができる。
こうした追加作用剤は、複数の投与計画の一部として、プロテインキナーゼ阻害剤含有化合物または組成物とは別々に投与してもよい。あるいは、こうした作用剤は、プロテインキナーゼ阻害剤と一緒に単一組成物に混合されている単一剤形の一部であってもよい。
本発明の別の態様は、それを必要とする対象のがんを治療するための方法であって、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩および抗がん剤を順次または同時投与する工程を有する方法に関する。幾つかの実施形態では、上記抗がん剤は、以下のものから選択される:シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン、またはサトラプラチン、および他の誘導体等の白金含有作用剤;カンプトテシン、トポテカン、イリノテカン/SN38、ルビテカン、および他の誘導体等のTopo1阻害剤;葉酸ファミリー(メトトレキサート、ペメトレキセド、および類縁物質)等の代謝拮抗剤;プリンファミリー(チオグアニン、フルダラビン、クラドリビン、6−メルカプトプリン、および類縁物質);ピリミジンファミリー(シタラビン、ゲムシタビン、5−フルオロウラシル、および類縁物質);ナイトロジェンマスタード(シクロホスファミド、メルファラン、クロラムブシル、メクロレタミン、イホスファミド、および類縁物質)等のアルキル化剤;ニトロソ尿素(例えば、カルムスチン);トリアゼン(ダカルバジン、テモゾロミド);スルホン酸アルキル(例えば、ブスルファン);プロカルバジンおよびアジリジン;ヒドロキシ尿素等の抗生物質;アントラサイクリン(ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシン、および他の誘導体);アントラセンジオン(ミトキサントロンおよび類縁物質);ストレプトミセスファミリー(ブレオマイシン、ミトマイシンC、アクチノマイシン)、および紫外線。
別の実施形態は、本発明の化合物を、塩基除去修復タンパク質を阻害または調節する追加治療剤と共に投与することを提供する。幾つかの実施形態では、塩基除去修復タンパク質は、以下のものから選択される:UNG、SMUG1、MBD4、TDG、OGG1、MYH、NTH1、MPG、NEIL1、NEIL2、NEIL3(DNAグリコシラーゼ);APE1、APEX2(APエンドヌクレアーゼ);LIG1、LIG3(DNAリガーゼIおよびIII);XRCC1(LIG3アクセサリー);PNK、PNKP(ポリヌクレオチドキナーゼおよびホスファターゼ);PARP1、PARP2(ポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ);PolB、PolG(ポリメラーゼ);FEN1(エンドヌクレアーゼ)、またはアプラタキシン。他の実施形態では、塩基除去修復タンパク質は、PARP1、PARP2、またはPolBから選択される。さらに他の実施形態では、塩基除去修復タンパク質は、PARP1またはPARP2から選択される。幾つかの実施形態では、作用剤は、オラパリブ(AZD2281またはKU−0059436としても知られている)、イニパリブ(BSI−201またはSAR240550としても知られている)、ベリパリブ(ABT−888としても知られている)、ルカパリブ(PF−01367338としても知られている)、CEP−9722、INO−1001、MK−4827、E7016、BMN673、またはAZD2461から選択される。
II.組成物
1つの態様では、本発明は、式(A)の構造を有する大環状化合物を提供する。
(式中、R
1およびR
2の各々は、独立して、(i)窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員単環式芳香環、または(ii)窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜6個のヘテロ原子を含む8〜10員二環式芳香環であり、
各R
1およびR
2は、独立して0、1、2、3、または4個の置換基により置換されていてもよく、Z
1は、共有結合、原子、または原子のグループを有する官能基を表し、原子のグループは、N、O、P、およびSから成る群から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含み、またはZ
1は、(i)窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員単環式芳香環であるか、または(ii)窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜6個のヘテロ原子を含む8〜10員二環式であり、Z
2は、共有結合、原子、または原子のグループを有する官能基を表し、原子のグループは、N、O、PおよびSから成る群から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含み、vは、1または0の値を有する整数であり、Lは、vが1の値を有する場合、Tに共有結合で結合されている連結基であり、またはLは、vが0の値を有する場合、共有結合でR
1と結合されており、
式中、Z
2が原子のグループを有する官能基である場合、Lは、Z
2と共有結合で結合されているか、またはZ
2が共有結合である場合、Lは、R
2と共有結合で結合されており、R
3、R
4、およびR
5の各々は、同じであってもよく、または互いに異なっていてもよく、各々は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されている。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Z1は、フェニル、チエニル、フラニル、ピリミジニル、オキサゾイル、チアゾリル、ピリジル、ナフチル、キノリニル、インドリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾール、トリアゾリル、イソオキサゾリル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリミジニル、オキサジアゾリル、ベンズイミダゾリル、およびトリアジニルから成る群から選択される。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Z1は、−SO−、−SO2−、−S(=O)N(R6)−、−S(=O)C(R7)(R6)−、−S(=O)2N(R6)−、−S(=O)2C(R7)(R6)−、−C(=O)−、−C(=O)N(R6)−、−C(=O)C(R7)(R6)−、−C(S)C(R7)(R6)−、および−C(S)N(R6)−から成る群から選択され、式中、R6およびR7の各々は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、大環状化合物の構造にR6またはR7のいずれかが複数で存在する場合、R6またはR7の各出現は、同じであってもよく、またはR6若しくはR7の他の出現と異なっていてもよい。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Z1は、−C(=O)N(R6)−であり、式中、R6は、水素、アルキル、アルケニル、またはアルキニルから成る群から選択される。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Ζ1は、−SO−である。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Ζ1は、−SO2−である。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Ζ1は、−S(=O)N(R6)−である。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Ζ1は、−S(=O)C(R7)(R6)−である。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Ζ1は、−S(=O)2N(R6)−である。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Ζ1は、−C(=O)−である。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Ζ1は、−C(=O)N(R6)−である。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Ζ1は、−C(=O)C(R7)(R6)−である。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Z2は、−SO−、−SO2−、−S(=O)N(R6)−、−S(=O)C(R7)(R6)−、−S(=O)2N(R6)−、−S(=O)2C(R7)(R6)−、−C(=O)−、−C(=O)N(R6)−、−C(=O)C(R7)(R6)−、−C(S)C(R7)(R6)−、および−C(S)N(R6)−から成る群から選択され、式中、R6およびR7の各々は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、大環状化合物の構造にR6またはR7のいずれかが複数で存在する場合、R6またはR7の各出現は、同じであってもよく、またはR6若しくはR7の他の出現と異なっていてもよい。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Z2は、−C(=O)N(R6)−であり、式中、R6は、水素、アルキル、アルケニル、またはアルキニルから成る群から選択される。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Z1およびZ2は、−C(=O)N(R6)−であり、式中、R6は、水素、アルキル、アルケニル、またはアルキニルから成る群から選択される。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Ζ2は、−SO−である。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Ζ2は、−SO2−である。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Ζ2は、−S(=O)N(R6)−である。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Ζ2は、−S(=O)C(R7)(R6)−である。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Ζ2は、−S(=O)2N(R6)−である。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Ζ2は、−C(=O)−である。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Ζ2は、−C(=O)N(R6)−である。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Ζ2は、−C(=O)C(R7)(R6)−である。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Ζ2は、−C(S)C(R7)(R6)−および−C(S)N(R6)−である。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、R1は、フェニル、チエニル、フラニル、ピリミジニル、オキサゾイル、チアゾリル、ピリジル、ナフチル、キノリニル、インドリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾール、トリアゾリル、イソオキサゾリル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリミジニル、およびトリアジニルから成る群から選択される。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、R2は、フェニル、チエニル、フラニル、ピリミジニル、オキサゾイル、チアゾリル、ピリジル、ナフチル、キノリニル、インドリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾール、トリアゾリル、イソオキサゾリル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリミジニル、およびトリアジニルから成る群から選択される。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、R1およびR2は、独立して、フェニル、チエニル、フラニル、ピリミジニル、オキサゾイル、チアゾリル、ピリジル、ナフチル、キノリニル、インドリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾール、トリアゾリル、イソオキサゾリル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリミジニル、オキサジアゾリル、ベンズイミダゾリル、およびトリアジニルから成る群から選択される。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも2個の原子の骨格鎖を表す。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、少なくとも2個の原子の骨格鎖を表し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも3個の原子の骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも3個の原子の骨格鎖を表し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されているとおりである。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも4個の原子の骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも4個の原子の骨格鎖を表し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも5個の原子の骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも5個の原子の骨格鎖を表し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも6個の原子の骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも6個の原子の骨格鎖を表し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも7個の原子の骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも7個の原子の骨格鎖を表し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも8個の原子の骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも8個の原子の骨格鎖を表し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも9個の原子の骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも9個の原子の骨格鎖を表し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも10個の原子の骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも10個の原子の骨格鎖を表し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも11個の原子の骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも11個の原子の骨格鎖を表し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが2個から17個までの原子を有する骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが3個から17個までの原子を有する骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが4個から17個までの原子を有する骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが5個から17個までの原子を有する骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが6個から17個までの原子を有する骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが7個から17個までの原子を有する骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが8個から17個までの原子を有する骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが9個から17個までの原子を有する骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが10個から17個までの原子を有する骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが11個から17個までの原子を有する骨格鎖を有する。
本発明の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも3個の原子を有する脂肪族骨格鎖を表す。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、ヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されたアルキレン骨格を表す。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、ヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されたアルキレン骨格を表し、式中、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されたアルキレン骨格を表す。式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されたアルキレン骨格を表し、式中、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A)の本発明の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも2個の隣接する炭素原子を有する脂肪族骨格鎖を表し、式中、Lは、1若しくはそれ以上の−O−、−S−、−N(R
g)−、
部分により中断されており、式中、各R
gは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されている。
式(A)の本発明の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、少なくとも2個の隣接する炭素原子を有する脂肪族骨格鎖を表し、式中、Lは、1若しくはそれ以上の−O−、−S−、−N(R
g)−、
部分により中断されており、式中、各R
gは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、L−(T)
vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A)の本発明の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、少なくとも2個の隣接する炭素原子を有する脂肪族骨格鎖を表し、式中、Lは、1若しくはそれ以上の−O−、−S−、−N(R
g)−、
部分により中断されており、但し、各−O−、−S−、−N(R
g)−、
部分は、存在する場合、別の−O−、−S−、−N(R
g)−、
部分と隣接しておらず、式中、R
gは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されている。
式(A)の本発明の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、少なくとも2個の隣接する炭素原子を有する脂肪族骨格鎖を表し、式中、Lは、1若しくはそれ以上の−O−、−S−、−N(R
g)−、
部分により中断されており、但し、各−O−、−S−、−N(R
g)−、
部分は、存在する場合、別の−O−、−S−、−N(R
g)−、
部分と隣接しておらず、式中、各R
gは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、L−(T)
vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、ポリアルキレンオキシド骨格を表す。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、ポリアルキレンオキシド骨格を表し、式中、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、ポリアルキレンオキシド骨格を表し、ポリアルキレンオキシド骨格は、ポリエチレンオキシド(polyethylene oxide:PEO)、ポリプロピレンオキシド(polypropyleneoxide:PPO)、ポリブチレンオキシド(polybutyleneoxide:PBO)、またはそれらの混合物を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、ポリアルキレンオキシド骨格を表し、ポリアルキレンオキシド骨格は、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、ポリブチレンオキシド(PBO)、またはそれらの混合物を有し、式中、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも3個の原子の脂肪族骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも3個の原子の脂肪族骨格鎖を有し、式中、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されているとおりである。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも4個の原子の脂肪族骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも4個の原子の脂肪族骨格鎖を有し、式中、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されているとおりである。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも5個の原子の脂肪族骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも5個の原子の脂肪族骨格鎖を有し、式中、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されているとおりである。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも6個の原子の脂肪族骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも6個の原子の脂肪族骨格鎖を有し、式中、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されているとおりである。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも7個の原子の脂肪族骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも7個の原子の脂肪族骨格鎖を有し、式中、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されているとおりである。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも8個の原子の脂肪族骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも8個の原子の脂肪族骨格鎖を有し、式中、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも9個の原子の脂肪族骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも9個の原子の脂肪族骨格鎖を有し、式中、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されているとおりである。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも10個の原子の脂肪族骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも10個の原子の脂肪族骨格鎖を有し、式中、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されているとおりである。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも11個の原子の脂肪族骨格鎖を有する。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも11個の原子の脂肪族骨格鎖を有し、式中、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されているとおりである。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも2個から17個までの原子の脂肪族骨格を有し、この脂肪族骨格鎖は、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも3個から17個までの原子の脂肪族骨格を有し、この脂肪族骨格鎖は、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも4個から17個までの原子の脂肪族骨格を有し、この脂肪族骨格鎖は、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも5個から17個までの原子の脂肪族骨格を有し、この脂肪族骨格鎖は、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも6個から17個までの原子の脂肪族骨格を有し、この脂肪族骨格鎖は、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも7個から17個までの原子の脂肪族骨格を有し、この脂肪族骨格鎖は、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも8個から17個までの原子の脂肪族骨格を有し、この脂肪族骨格鎖は、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも9個から17個までの原子の脂肪族骨格を有し、この脂肪族骨格鎖は、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも10個から17個までの原子の脂肪族骨格を有し、この脂肪族骨格鎖は、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている。
式(A)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも11個から17個までの原子の脂肪族骨格を有し、この脂肪族骨格鎖は、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている。
幾つかの実施形態では、式(A)の構造を有する大環状化合物は、式(A1)の構造を有する。
式中、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、L、v、T、およびZ
2は、式(A)の化合物で定義されている通りであり、R
6は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されている。
幾つかの実施形態では、式(A)の構造を有する大環状化合物は、式(B)の構造を有する。
式中、J
1およびJ
2の各々は、独立して水素原子または任意の好適な置換基であり、pおよびqの各々は、独立して1から4までの範囲の値の整数であり、本明細書に出現する場合は常に、「1〜4」等の整数は、4を含む最大4の所与の範囲の各値を指し、例えば、「pおよびqの各々は、独立して1から4までの範囲の値の整数である」は、pおよびqの各々が、整数値1、2、3、および4のいずれの1つを有してもよいことを意味し、vは、1または0の値を有する整数であり、Tは、炭素原子、窒素原子、硫黄原子、または酸素原子であり、vが0の値を有する場合、連結基Lは、Tが結合されるはずだったフェニル環と共有結合で結合されており、R
3、R
4、R
5、L、およびZ
2は、式(A)の化合物で定義されている通りであり、R
6は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されている。
式(B)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、J1およびJ2の各々は、独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa、−N(Ra)S(O)2Ra、−S(O)ORa、−S(O)2ORa、−S(O)N(Ra)2、−S(O)2N(Ra)2、PO3(Ra)2、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、またはヘテララルキルからなる群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、各Raは、独立して水素、アルキル、ハロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、へテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、各々は、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されている。
式(B)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、J1およびJ2の各々は、独立して、水素原子、アルキル基、脂環式炭化水素基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環式オキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルホニルアミノ基、スルファモイル基、カルバモイル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルホニル基、スルフィニル基、ウレイド基、リン酸アミド基、ヒドロキシル基、メルカプト基、ハロゲン原子、シアノ基、カルボキシル基、ニトロ基、ヒドロキサム酸基、スルフィノ基、ヒドラジノ基、イミノ基、複素環基、シリル基、およびシリルオキシ基から成る群から選択される。
幾つかの好ましい実施形態では、式(B)の構造を有する大環状化合物は、式(B1)の構造を有する。
式中、Wは、C(R
7)(R
6)、O、S、およびNR
7から成る群から選択され、各R
7およびR
6は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、またはヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、複数のR
6が存在する場合、R
6の各々の出現は、同じであってもよく、またはR
6の別の出現とは異なっていてもよく、J
1、J
2 p、およびqの各々は、式(B)の大環状化合物に関して定義されているものと同じ意味を有し、vは、1または0の値を有する整数であり、Tは、炭素原子、窒素原子、硫黄原子、または酸素原子であり、vが0である場合、連結基Lは、Tが結合されるはずだったフェニル環に共有結合で結合されている。
式(B1)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、J1およびJ2の各々は、独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa、−N(Ra)S(O)2Ra、−S(O)ORa、−S(O)2ORa、−S(O)N(Ra)2、−S(O)2N(Ra)2、またはPO3(Ra)2、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、またはヘテララルキルからなる群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、各Raは、独立して水素、アルキル、ハロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、へテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
幾つかの好ましい実施形態では、式(B)の大環状化合物は、式(B2)の構造を有する。
式中、Wは、C(R
7)(R
6)、O、S、およびNR
7から成る群から選択され、各R
7およびR
6は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、複数のR
6が存在する場合、R
6の各々の出現は、同じであってもよく、またはR
6の別の出現とは異なっていてもよく、J
1、J
2、p、およびqの各々は、式(B)の大環状化合物に関して定義されているものと同じ意味を有し、tは、1または2の値を有する整数であり、vは、1または0の値を有する整数であり、Tは、炭素原子、窒素原子、硫黄原子、または酸素原子であり、vが0である場合、連結基Lは、Tが結合されるはずだったフェニル環に共有結合で結合されている。
式(B2)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、J1およびJ2の各々は、独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa、−N(Ra)S(O)2Ra、−S(O)ORa、−S(O)2ORa、−S(O)N(Ra)2、−S(O)2N(Ra)2、またはPO3(Ra)2、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、またはヘテララルキルからなる群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、各Raは、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、へテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
幾つかの好ましい実施形態では、式(B)の大環状化合物は、式(B3)の構造を有する。
式中、各R
6およびR
7は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、複数のR
6が存在する場合、R
6の各々の出現は、同じであってもよく、またはR
6の別の出現とは異なっていてもよく、J
1、J
2、R
3、R
4、R
5、p、およびqの各々は、式(B)の大環状化合物に関して定義されているものと同じ意味を有し、vは、1または0の値を有する整数であり、Tは、炭素原子、窒素原子、硫黄原子、または酸素原子であり、vが0である場合、連結基Lは、Tが結合されるはずだったフェニル環に共有結合で結合されている。
式(B3)の大環状化合物の少なくとも1つの実施形態では、J1およびJ2の各々は、独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa、−N(Ra)S(O)2Ra、−S(O)ORa、−S(O)2ORa、−S(O)N(Ra)2、−S(O)2N(Ra)2、またはPO3(Ra)2、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、またはヘテララルキルからなる群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、各Raは、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、へテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
幾つかの好ましい実施形態では、式(B)の大環状化合物は、式(B4)の構造を有する。
式中、Wは、C(R
7)(R
6)、O、S、およびNR
7から成る群から選択され、各R
6およびR
7は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、複数のR
6が存在する場合、R
6の各々の出現は、同じであってもよく、またはR
6の別の出現とは異なっていてもよく、J
1、J
2 p、およびqの各々は、式(B)の大環状化合物に関して定義されているものと同じ意味を有し、結合が、
として示されている場合は常に、その結合は、単結合であってもよく、または二重結合であってもよく、tが2の場合のように複数の
が存在する場合、
の各出現は、同じであってもよく、または別の
の出現と異なっていてもよい。言い換えれば、
の各出現は、独立して単結合または二重結合である。
幾つかの好ましい実施形態では、式(A1)の大環状化合物は、式(B5)の構造を有する。
式中R
6の各々は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、A
1、A
2、およびA
3の各々は、独立してNおよびCR
9から選択され、R
9は、独立して水素原子または置換基であり、J
1、J
2、Z
2、およびpの各々は、式(B)の大環状化合物に関して定義されているものと同じ意味を有し、vは、1または0の値を有する整数であり、Tは、炭素原子、窒素原子、硫黄原子、または酸素原子であり、vが0である場合、連結基Lは、Tが結合されるはずだったフェニル環に共有結合で結合されている。
式(B5)の大環状化合物の幾つかの好ましい実施形態では、J1、J2は、独立して、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa、−N(Ra)S(O)2Ra、−S(O)ORa、−S(O)2ORa、−S(O)N(Ra)2、−S(O)2N(Ra)2、またはPO3(Ra)2、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、またはヘテララルキルであり、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、各Raは、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、へテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
幾つかの実施形態では、式(A)の構造を有する大環状化合物は、式(C)の構造を有する。
式中、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、L、およびZ
2は、式(A)の化合物について定義されているとおりであり、vは、1または0の値を有する整数であり、Tは、炭素原子、窒素原子、硫黄原子、または酸素原子であり、vが0である場合、連結基Lは、Tが結合されるはずだったR
1に共有結合で結合されている。
幾つかの実施形態では、式(C)の構造を有する大環状化合物は、式(C1)または(C2)の構造を有する。
式中、R
3、R
4、R
5、およびR
11の各々は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、kは、1、2、または3の値を有する整数であり、pは、本開示の上記および/または他所で定義されているものと同じであり(例えば、pは、1、2、3、または4の値を有する整数であり)、J
3は、水素または任意の好適な置換基であり、Yは、NR
12、C(R
13)、およびOから成る群から選択され、R
12およびR
13の各々は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、vは、1または0の値を有する整数であり、Tは、炭素原子、窒素原子、硫黄原子、または酸素原子であり、vが0である場合、連結基Lは、Tが結合されるはずだったフェニル環に共有結合で結合されている。
式(C1)または(C2)の大環状化合物の幾つかの好ましい実施形態では、J1およびJ2は、独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa、−N(Ra)S(O)2Ra、−S(O)ORa、−S(O)2ORa、−S(O)N(Ra)2、−S(O)2N(Ra)2、またはPO3(Ra)2、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、またはヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、各Raは、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、へテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
幾つかの実施形態では、式(A)の構造を有する大環状化合物は、式(D1)または(D2)の構造を有する。
式中、R
3、R
4、およびR
5の各々は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、kは、1、2、または3の値を有する整数であり、pは、1、2、3、または4の値を有する整数であり、J
3は、水素または任意の好適な置換基であり、vは、1または0の値を有する整数であり、Tは、炭素原子、窒素原子、硫黄原子、または酸素原子であり、vが0である場合、連結基Lは、Tが結合されるはずだったフェニル環に共有結合で結合されている。
式(D1)または(D2)の構造を有する化合物の幾つかの好ましい実施形態では、J1およびJ3は、独立して、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa、−N(Ra)S(O)2Ra、−S(O)ORa、−S(O)2ORa、−S(O)N(Ra)2、−S(O)2N(Ra)2、またはPO3(Ra)2、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、またはヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、各Raは、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、へテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも2個の原子の骨格鎖を表す。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、少なくとも2個の原子の骨格鎖を表し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも3個の原子の骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、少なくとも3個の原子の骨格鎖を表し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも4個の原子の骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、少なくとも4個の原子の骨格鎖を表し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも5個の原子の骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、少なくとも5個の原子の骨格鎖を表し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも6個の原子の骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、少なくとも6個の原子の骨格鎖を表し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも7個の原子の骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、少なくとも7個の原子の骨格鎖を表し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも8個の原子の骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、少なくとも8個の原子の骨格鎖を表し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも9個の原子の骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、少なくとも9個の原子の骨格鎖を表し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも10個の原子の骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、少なくとも10個の原子の骨格鎖を表し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも11個の原子の骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、少なくとも11個の原子の骨格鎖を表し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが2個から17個までの原子を有する骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが3個から17個までの原子を有する骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが4個から17個までの原子を有する骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが5個から17個までの原子を有する骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが6個から17個までの原子を有する骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが7個から17個までの原子を有する骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが8個から17個までの原子を有する骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが9個から17個までの原子を有する骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが10個から17個までの原子を有する骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが11個から17個までの原子を有する骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも3個の原子を有する脂肪族骨格鎖を表す。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、ヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されているアルキレン骨格を表す。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、ヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されているアルキレン骨格を表し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されているアルキレン骨格を表す。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されているアルキレン骨格を表し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、少なくとも2個の隣接する炭素原子を有する脂肪族骨格鎖を表し、Lは、1若しくはそれ以上の−O−、−S−、−N(R
g)−、
部分により中断されており、式中、R
gは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されている。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、少なくとも2個の隣接する炭素原子を有する脂肪族骨格鎖を表し、Lは、1若しくはそれ以上の−O−、−S−、−N(R
g)−、
部分により中断されており、式中、各R
gは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、L−(T)
vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、少なくとも2個の隣接する炭素原子を有する脂肪族骨格鎖を表し、Lは、1若しくはそれ以上の−O−、−S−、−N(R
g)−、
部分により中断されており、但し、各−O−、−S−、−N(R
g)−、
部分は、存在する場合、別の−O−、−S−、−N(R
g)−、
部分と隣接しておらず、
式中、各R
gは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されている。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、少なくとも2個の隣接する炭素原子を有する脂肪族骨格鎖を表し、Lは、1若しくはそれ以上の−O−、−S−、−N(R
g)−、
部分により中断されており、但し、各−O−、−S−、−N(R
g)−、
部分は、存在する場合、別の−O−、−S−、−N(R
g)−、
部分と隣接しておらず、
式中、各R
gは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、L−(T)
vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されているとおりである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、ポリアルキレンオキシド骨格を表す。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、ポリアルキレンオキシド骨格を表し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、ポリアルキレンオキシド骨格を表し、ポリアルキレンオキシド骨格は、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、ポリブチレンオキシド(PBO)、またはそれらの混合物を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、ポリアルキレンオキシド骨格を表し、ポリアルキレンオキシド骨格は、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、ポリブチレンオキシド(PBO)、またはそれらの混合物を有し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている、少なくとも3個の原子の脂肪族骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている、少なくとも3個の原子の脂肪族骨格鎖を有し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている、少なくとも4個の原子の脂肪族骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている、少なくとも4個の原子の脂肪族骨格鎖を有し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている、少なくとも5個の原子の脂肪族骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも5個の原子の脂肪族骨格鎖を有し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも6個の原子の脂肪族骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも6個の原子の脂肪族骨格鎖を有し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも7個の原子の脂肪族骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも7個の原子の脂肪族骨格鎖を有し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも8個の原子の脂肪族骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも8個の原子の脂肪族骨格鎖を有し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも9個の原子の脂肪族骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも9個の原子の脂肪族骨格鎖を有し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも10個の原子の脂肪族骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも10個の原子の脂肪族骨格鎖を有し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも11個の原子の脂肪族骨格鎖を有する。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている少なくとも11個の原子の脂肪族骨格鎖を有し、L−(T)vは、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表し、Tおよびvは、式(A)の化合物で定義されている通りである。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも2個から17個までの原子の脂肪族骨格を有し、上記脂肪族骨格鎖は、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも3個から17個までの原子の脂肪族骨格を有し、上記脂肪族骨格鎖は、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも4個から17個までの原子の脂肪族骨格を有し、上記脂肪族骨格鎖は、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも5個から17個までの原子の脂肪族骨格を有し、上記脂肪族骨格鎖は、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも6個から17個までの原子の脂肪族骨格を有し、上記脂肪族骨格鎖は、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも7個から17個までの原子の脂肪族骨格を有し、上記脂肪族骨格鎖は、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも8個から17個までの原子の脂肪族骨格を有し、上記脂肪族骨格鎖は、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも9個から17個までの原子の脂肪族骨格を有し、上記脂肪族骨格鎖は、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも10個から17個までの原子の脂肪族骨格を有し、上記脂肪族骨格鎖は、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている。
式(A1)、(B)、(B1)〜(B5)、(C)、(C1)、(C2)、(D1)、および(D2)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Lは、長さが少なくとも11個から17個までの原子の脂肪族骨格を有し、上記脂肪族骨格鎖は、O、S、N、およびPから成る群から独立して選択される1若しくはそれ以上のヘテロ原子で1回若しくはそれ以上中断されている。
幾つかの好ましい実施形態では、式(B)の構造を有する大環状化合物は、式(B6)および(B7)の構造を有する。
式中、Z
3は、
、共有結合、またはG
3−(C
1〜20)アルキレンであり、式中、n
1は、0〜20の値を有する整数であり、G
1、G
2、およびG
3の各々は、独立して、N(R
14)、
、酸素原子、硫黄原子、スルホキシド、およびスルホンから成る群から選択され、n
1およびuの各々は、1〜20から成る群から独立して選択される値を有する整数であり、本明細書に出現する場合は常に、「1〜20」等の整数範囲は、20を含む20までの所与の範囲の各値を指し、例えば、「uは、1から20までの値の範囲の整数である」は、uは、1、2、3等、20を含む20までの整数値のいずれの1つを有していてもよいことを意味する;n
1は、0から20までの値の範囲の整数であり、R
3、R
4、R
5、R
6、R
14、およびR
15の各々は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、J
1、J
2、p、およびqの各々は、式(B)の大環状化合物に関して定義されているものと同じ意味を有する。
式(B6)および(B7)の大環状化合物の幾つかの好ましい実施形態では、J1、J2は、独立して、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa、−N(Ra)S(O)2Ra、−S(O)ORa、−S(O)2ORa、−S(O)N(Ra)2、−S(O)2N(Ra)2、またはPO3(Ra)2、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、またはヘテララルキルからなる群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、各Raは、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、へテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
式(B6)および(B7)の大環状化合物の幾つかの好ましい実施形態では、部分構造(G1−(C1〜20)アルキレン)u−G2は、オキシ−アルキレンオキシド、(O−(C1〜20)アルキレン)u−Oである。式(B6)および(B7)の大環状化合物の幾つかの好ましい実施形態では、部分構造(G1−(C1〜20)アルキレン)u−G2は、オキシ−アルキレンスルフィド、(O−(C1〜20)アルキレン)u−Sである。式(B6)および(B7)の大環状化合物の幾つかの好ましい実施形態では、部分構造(G1−(C1〜20)アルキレン)u−G2は、オキシ−アルキレンアミノ、(O−(C1〜20)アルキレン)u−N(R16)であり、R16は、水素、−C(O)R16a、−C(O)OR16a、−C(O)N(R16a)2、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各R16aは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、R16またはR16aの各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されている。式(B6)および(B7)の大環状化合物の幾つかの好ましい実施形態では、部分構造(G1−(C1〜20)アルキレン)u−G2は、スルホ−アルキレンオキシド、(S−(C1〜20)アルキレン)u−Oである。式(B6)および(B7)の大環状化合物の幾つかの好ましい実施形態では、部分構造(G1−(C1〜20)アルキレン)u−G2は、スルホ−アルキレンスルフィド、(S−(C1〜20)アルキレン)u−Sである。式(B6)および(B7)の大環状化合物の幾つかの好ましい実施形態では、部分構造(G1−(C1〜20)アルキレン)u−G2は、スルホ−アルキレンアミノ、(S−(C1〜20)アルキレン)u−N(R16)であり、R16は、水素、−C(O)R16a、−C(O)OR16a、−C(O)N(R16a)2、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各R16aは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、R16またはR16aの各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されている。式(B6)および(B7)の大環状化合物の幾つかの好ましい実施形態では、部分構造(G1−(C1〜20)アルキレン)u−G2は、アミノーアルキレンオキシド、(N(R16)−(C1〜20)アルキレン)u−Oであり、R16は、水素、−C(O)R16a、−C(O)OR16a、−C(O)N(R16a)2、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各R16aは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、R16またはR16aの各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されている。式(B6)および(B7)の大環状化合物の幾つかの好ましい実施形態では、(G1−(C1〜20)アルキレン)u−G2は、アミノーアルキレンアミノ、(N(R16)−(C1〜20)アルキレン)u−N(R16)であり、各R16は、独立して、水素、−C(O)R16a、−C(O)OR16a、−C(O)N(R16a)2、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各R16aは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、R16またはR16aの各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されている。式(B6)および(B7)の大環状化合物の幾つかの好ましい実施形態では、(G1−(C1〜20)アルキレン)u−G2は、アミノーアルキレンスルフィド、(N(R16)−(C1〜20)アルキレン)u−Sであり、各R16は、独立して、水素、−C(O)R16a、−C(O)OR16a、−C(O)N(R16a)2、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各R16aは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、R16またはR16aの各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されている。
式(B6)および(B7)の大環状化合物の幾つかの好ましい実施形態では、部分構造(G
1−(C
1〜20)アルキレン)
u−G
2のG
1は、N(R
16)であり、各R
16は、独立して、水素、−C(O)R
16a、−C(O)OR
16a、−C(O)N(R
a)
2、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ならびに以下の、
から成る群から選択され、各R
aは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択される。
式(B6)および(B7)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Z3−(G1−(C1〜20)アルキレン)u−G2は、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表す。
式(B6)および(B7)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、−(G1−(C1〜20)アルキレン)u−は、ポリアルキレンオキシド骨格を表し、ポリアルキレンオキシド骨格は、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、ポリブチレンオキシド(PBO)、またはそれらの混合物を有する。
式(B6)および(B7)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、−(G1−(C1〜20)アルキレン)u−は、ポリアルキレンオキシド骨格を表し、ポリアルキレンオキシド骨格は、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、ポリブチレンオキシド(PBO)、またはそれらの混合物を有し、Z3−(G1−(C1〜20)アルキレン)u−G2は、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表す。
幾つかの好ましい実施形態では、式(B6)の大環状化合物は、以下の式(B6.1)または式(B6.2)の構造を有する。
式中、R
3、R
4、R
5、およびR
6の各々は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、R
10は、水素、−C(O)R
10a、−C(O)OR
10a、−C(O)N(R
10a)
2、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各R
10aは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、R
10またはR
10aの各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、qおよびpは、本開示の上記および/または他所で定義されているものと同じであり、J
3は、水素または任意の好適な置換基であり、kは、1、2、または3の値を有する整数である。式(B6.1)および(B6.2)の構造を有する化合物の幾つかの好ましい実施形態では、R
10は、
である。
式(B6)または(B7)の構造を有する化合物の幾つかの好ましい実施形態では、J1およびJ2は、独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa、−N(Ra)S(O)2Ra、−S(O)ORa、−S(O)2ORa、−S(O)N(Ra)2、−S(O)2N(Ra)2、またはPO3(Ra)2、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、またはヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、各Raは、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、へテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
式(B6.1)または(B6.2)の構造を有する化合物の幾つかの好ましい実施形態では、J1、J2、およびJ3は、独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa、−N(Ra)S(O)2Ra、−S(O)ORa、−S(O)2ORa、−S(O)N(Ra)2、−S(O)2N(Ra)2、またはPO3(Ra)2、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、またはヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、各Raは、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、へテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
幾つかの好ましい実施形態では、式(B)の大環状化合物は、式(B8)および(B9)の構造を有する。
式中、R
3、R
4、R
5、およびR
6の各々は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、J
1、J
2 q、およびpは、本開示の上記および/または他所で定義されているものと同じであり、Wは、C(R
7)(R
6)、O、S、およびN(R
7)から成る群から選択され、R
7は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されている。
幾つかの好ましい実施形態では、式(B)の大環状化合物は、式(B8.1)および(B9.1)の構造を有する。
式中、R
3、R
4、R
5、およびR
6の各々は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、J
1、J
2 q、およびpは、本開示の上記および/または他所で定義されているものと同じであり、Wは、C(R
7)(R
6)、O、S、およびN(R
7)から成る群から選択され、R
7は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されている。式(B8.1)および(B9.1)の構造を有する化合物の幾つかの好ましい実施形態では、J
1、J
2、R
6、およびR
7は、独立して、ニトロ、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、シアノ、スルホナート、アミノ含有またはアミノ由来極性基、炭水化物基、リン含有極性基、硫黄含有極性基、および陰イオンを含む任意の極性基である。
幾つかの実施形態では、式(B)の構造を有する大環状化合物は、式(B10)または(B11)の構造を有する。
式中、R
3、R
4、R
5、R
6、およびR
11の各々は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、kは、1、2、または3の値を有する整数であり、pは、本開示の上記および/または他所で定義されている通りであり(例えば、pは、1、2、3、または4の値を有する整数であり)、J
3は、水素または任意の好適な置換基であり、Yは、NR
12、C(R
13)、およびOから成る群から選択され、R
12およびR
13の各々は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、Z
4は、
、共有結合、またはG
3−(C
1〜20)アルキレンであり、G
1、G
2、およびG
3の各々は、独立して、N(R
14)、酸素原子、硫黄原子、スルホキシド、またはスルホンから成る群から選択され、uは、1〜20から成る群から独立して選択される値を有する整数であり、本明細書に出現する場合は常に、「1〜20」等の整数範囲は、20を含む20までの所与の範囲の各値を指し、例えば、「uは1から20までの値の範囲の整数である」は、uが、1、2、3等、20を含み20までの整数値のいずれの1つを有していてもよいことを意味し、n
1は、0から20までの値の範囲の整数であり、R
14およびR
15の各々は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、J
1の各々は、式(B)の大環状化合物に関して定義されているものと同じ意味を有する。
式(B10)または(B11)の大環状化合物の幾つかの好ましい実施形態では、J1およびJ3は、独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa、−N(Ra)S(O)2Ra、−S(O)ORa、−S(O)2ORa、−S(O)N(Ra)2、−S(O)2N(Ra)2、またはPO3(Ra)2、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、またはヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、各Raは、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、へテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
式(B10)および(B11)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Z4−(G1−(C1〜20)アルキレン)u−G2は、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表す。
式(B10)および(B11)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、−(G1−(C1〜20)アルキレン)u−は、ポリアルキレンオキシド骨格を表し、ポリアルキレンオキシド骨格は、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、ポリブチレンオキシド(PBO)、またはそれらの混合物を有する。
式(B10)および(B11)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、−(G1−(C1〜20)アルキレン)u−は、ポリアルキレンオキシド骨格を表し、ポリアルキレンオキシド骨格は、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、ポリブチレンオキシド(PBO)、またはそれらの混合物を有し、Z4−(G1−(C1〜20)アルキレン)u−G2は、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表す。
幾つかの好ましい実施形態では、式(B)の大環状化合物は、式(B10.1)〜(B11.2)の構造を有する。
式中、R
3、R
4、R
5、およびR
6の各々は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、J
1およびpは、式(B)の大環状化合物に関して定義されているものと同じであり、J
3は、水素または任意の好適な置換基であり、kは、1、2、または3の値を有する整数であり、Yは、CH、C(R
13)、O、およびN(R
13)から成る群から選択され、R
11、R
12、およびR
13の各々は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されている。式B10.1〜B11.2の構造を有する化合物の幾つかの好ましい実施形態では、J
1、J
3、R
3、およびR
12は、独立して、ニトロ、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、シアノ、スルホナート、アミノ含有またはアミノ由来極性基、炭水化物基、リン含有極性基、硫黄含有極性基、および陰イオンを含む任意の極性基であり、R
4、R
5、R
11、R
13は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、またはヘテララルキルであり、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されている。
式(B10.1)〜(B11.2)の大環状化合物の幾つかの好ましい実施形態では、J1およびJ3は、独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa、−N(Ra)S(O)2Ra、−S(O)ORa、−S(O)2ORa、−S(O)N(Ra)2、−S(O)2N(Ra)2、またはPO3(Ra)2、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、またはヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、各Raは、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、へテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
幾つかの好ましい実施形態では、式(A1)の大環状化合物は、式(B12)〜(B13)の構造を有する。
式中、R
3、R
4、R
5、およびR
6の各々は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、kは、1、2、または3の値を有する整数であり、pは、本開示の上記および/または他所で定義されているものと同じであり(例えば、pは、1、2、3、または4の値を有する整数であり)、J
3は、水素または任意の好適な置換基であり、
Z
4は、
、共有結合、またはG
3−(C
1〜20)アルキレンであり、G
1、G
2、およびG
3の各々は、独立して、N(R
14)、酸素原子、硫黄原子、スルホキシド、またはスルホンから成る群から選択され、uは、1〜20から成る群から独立して選択される値を有する整数であり、本明細書に出現する場合は常に、「1〜20」等の整数範囲は、20を含む20までの所与の範囲の各値を指し、例えば、「uは1から20までの値の範囲の整数である」は、uが、1、2、3等、20を含み20までの整数値のいずれの1つを有していてもよいことを意味し、n
1は、0から20までの値の範囲の整数であり、R
3、R
4、R
5、R
6、R
14、およびR
15の各々は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、J
1の各々は、式(A1)の大環状化合物に関して定義されているものと同じ意味を有する。
式(B12)および(B13)の大環状化合物の幾つかの好ましい実施形態では、J1およびJ3は、独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa、−N(Ra)S(O)2Ra、−S(O)ORa、−S(O)2ORa、−S(O)N(Ra)2、−S(O)2N(Ra)2、またはPO3(Ra)2、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、またはヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、各Raは、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、へテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
式(B12)および(B13)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Z4−(G1−(C1〜20)アルキレン)u−G2は、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表す。
式(B12)および(B13)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、−(G1−(C1〜20)アルキレン)u−は、ポリアルキレンオキシド骨格を表し、ポリアルキレンオキシド骨格は、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、ポリブチレンオキシド(PBO)、またはそれらの混合物を有する。
式(B12)および(B13)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、−(G1−(C1〜20)アルキレン)u−は、ポリアルキレンオキシド骨格を表し、ポリアルキレンオキシド骨格は、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、ポリブチレンオキシド(PBO)、またはそれらの混合物を有し、Z4−(G1−(C1〜20)アルキレン)u−G2は、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表す。
式(B12)および(B13)の構造を有する化合物の幾つかの好ましい実施形態では、J1、J3、およびR3は、独立して、ニトロ、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、シアノ、スルホナート、アミノ含有またはアミノ由来極性基、炭水化物基、リン含有極性基、硫黄含有極性基、および陰イオンを含む任意の極性基であり、R4およびR5は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、またはヘテララルキルであり、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されている。
幾つかの好ましい実施形態では、式(B12)の大環状化合物は、式(B12.1)および(B12.2)の構造を有し、式(B13)の大環状化合物は、式(B13.1)および(B13.2)の構造を有する。
式中、R
3、R
4、R
5、およびR
6の各々は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、J
1、J
3 p、およびkは、上記の式(B12)および(B13)の大環状化合物に関して定義されているものと同じ意味を有する。式(B12.1)〜(B13.2)の構造を有する化合物の幾つかの好ましい実施形態では、J
1、J
2、およびR
3は、独立して、ニトロ、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、シアノ、スルホナート、アミノ含有またはアミノ由来極性基、炭水化物基、リン含有極性基、硫黄含有極性基、および陰イオンを含む任意の極性基であり、R
4およびR
5は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、またはヘテララルキルであり、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されている。
式(B12.1)から(B13.2)の大環状化合物の幾つかの好ましい実施形態では、J1およびJ3は、独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa、−N(Ra)S(O)2Ra、−S(O)ORa、−S(O)2ORa、−S(O)N(Ra)2、−S(O)2N(Ra)2、またはPO3(Ra)2、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、またはヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、各Raは、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、へテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
幾つかの好ましい実施形態では、式(C)の大環状化合物は、式(C3)および(C4)の構造を有する。
式中、R
3、R
4、R
5、R
14、およびR
15の各々は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、pおよびqの各々は、本開示の上記および/または他所で定義されている通りであり(例えば、pおよびqは各々、1、2、3、または4の値を有する整数であり)、J
1およびJ
2は、水素または任意の好適な置換基であり、
Z
3は、
、共有結合、またはG
3−(C
1〜20)アルキレンであり、G
1、G
2、およびG
3は、独立して、N(R
14)、
、酸素原子、硫黄原子、スルホキシド、またはスルホンから成る群から選択され、uは、1〜20から成る群から選択される値を有する整数であり、本明細書に出現する場合は常に、「1〜20」等の整数範囲は、20を含む20までの所与の範囲の各値を指し、例えば、「uは1から20までの値の範囲の整数である」は、uが、1、2、3等、20を含み20までの整数値のいずれの1つを有していてもよいことを意味し、n
1は、0から20までの値の範囲の整数であり、n
1が0である場合、G
2は近接するフェニル環に共有結合で結合されている。
式(C3)または(C4)の大環状化合物の幾つかの好ましい実施形態では、J1およびJ2は、独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa、−N(Ra)S(O)2Ra、−S(O)ORa、−S(O)2ORa、−S(O)N(Ra)2、−S(O)2N(Ra)2、またはPO3(Ra)2、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、またはヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、各Raは、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、へテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
式(C3)および(C4)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、Z3−(G1−(C1〜20)アルキレン)u−G2は、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表す。
式(C3)および(C4)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、−(G1−(C1〜20)アルキレン)u−は、ポリアルキレンオキシド骨格を表し、ポリアルキレンオキシド骨格は、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、ポリブチレンオキシド(PBO)、またはそれらの混合物を有する。
式(C3)および(C4)の構造を有する大環状化合物のいずれか1つの少なくとも1つの実施形態では、−(G1−(C1〜20)アルキレン)u−は、ポリアルキレンオキシド骨格を表し、ポリアルキレンオキシド骨格は、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、ポリブチレンオキシド(PBO)、またはそれらの混合物を有し、Z3−(G1−(C1〜20)アルキレン)u−G2は、長さが多くとも25個の原子を有する骨格鎖を表す。
幾つかの好ましい実施形態では、式(C3)の大環状化合物は、式(C3.1)および(C3.2)の構造を有し、式(C4)の大環状化合物は、式(C4.1)および(C4.2)の構造を有する。
式中、Wは、C(R
7)(R
6)、O、S、およびN(R
7)から成る群から選択され、R
3、R
4、R
5、R
6、およびR
7の各々は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、J
1、J
2 q、およびpは、式(B)の構造に関して上記で定義されているものと同じである。式(C3.1)〜(C4.2)の構造を有する化合物の幾つかの好ましい実施形態では、J
1、J
2、およびR
3は、独立して、ニトロ、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、シアノ、スルホナート、アミノ含有またはアミノ由来極性基、炭水化物基、リン含有極性基、硫黄含有極性基、および陰イオンを含む任意の極性基であり、R
4およびR
5は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、またはヘテララルキルであり、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されている。
式(C3.1)の構造を有する化合物の幾つかの好ましい実施形態では、J
1およびJ
2は、独立して、H、CH
2NHCH
3、
から成る群から選択される。
式(C3.1)〜(C4.2)の構造を有する化合物の幾つかの好ましい実施形態では、J1、J2、R3、R4、およびR5は、独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa、−N(Ra)S(O)2Ra、−S(O)ORa、−S(O)2ORa、−S(O)N(Ra)2、−S(O)2N(Ra)2、またはPO3(Ra)2、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、またはヘテララルキルから成る群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、へテロアリール、アラルキル、およびヘテララルキルは、1若しくはそれ以上の好適な置換基により任意選択で置換されており、各Raは、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、へテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
式(A)の代表的な大環状化合物としては、これらに限定されるものではないが、大環状化合物P(1)〜P(41)が挙げられ、それは、以下の表1に列挙されている。
III.合成
本開示の化合物は、本明細書に照らして、当業者に一般的に知られている工程を使用して調製することができる。それら化合物は、これらに限定されるものではないが、液体クロマトグラフィー質量分析(liquid chromatography mass spectrometry:LCMS)および核磁気共鳴(nuclear magnetic resonance:NMR)を含む、公知の方法により分析することができる。下記は、本開示の化合物を調製する基本的な方法を示す1組の基本スキームである。
幾つかの実施形態では、式(A1)の大環状化合物は、基本合成スキーム1に従って調製することでき、式中、R1〜R5、Z2、およびLは全て、式(A)の構造を有する大環状化合物について定義されている通りである。スキーム1に示されているように、ピラジンカルボン酸S−1およびアミンS−2のアミド化により、アミドS−3が生成される。アミドS−3とボロン酸S−4間の鈴木−宮浦反応により、置換ピラジンS−5が生成され、式中、QおよびMは、式(A1)の大環状化合物を生成するための閉環反応を達成するのに必要な官能性である。
スキーム1:式(A1)の化合物を調製するための基本スキーム
A.スキーム1の出発物質:
カルボン酸(S−1)は、商業的に入手可能であり、または1949年にR.C.EllingsonおよびR.L.Henry(Pyrazine Chemistry.IV.Bromination of 2−Amino−3−carbomethoxypyrazine,J.Am.Chem.Soc,1949,71(8),pp2798−2800)により報告された手順を含む周知の文献の手順に従って、商業的に入手可能な前駆体から容易に合成することができる。(S−1)中のXは、ハロゲンである。(S−1)中のR3、R4、およびR5の各々は、式(A1)の化合物を含む、式(A)の化合物およびその種々の亜属に関して本開示の全体にわたって開示されている意味および範囲を有する。
アミン出発物質(S−2)は、商業的に入手可能であり、または商業的に入手可能な前駆体から容易に調製することができる。(S−2)中のR1およびR6は、式(A1)の化合物を含む、式(A)の化合物およびその種々の亜属に関して本開示の全体にわたって開示されている意味および範囲を有する。Mは、閉環反応が式(A1)の化合物を形成することを可能にするのに十分な任意の部分構造または官能基である。
ボロン酸またはエステル(S−4)は、商業的に入手可能であり、または周知の文献の手順に従って商業的に入手可能な前駆体から容易に合成することができるか、または本明細書で開示されている手順に従って合成される。R17およびR18の各々は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、またはアリールであってもよく、またはR17およびR18は、一緒に組み合わされて環を形成してもよい。(S−4)中のR2は、式(A1)の化合物を含む、式(A)の化合物およびその種々の亜属に関して本開示の全体にわたって開示されている意味および範囲を有する。Qは、QとM間の閉環反応が式(A1)の化合物を形成することを可能にするのに十分な任意の部分構造または官能基である。
B.スキーム1の反応:
種々の既知ペプチドカップリング反応を含む任意の好適なアミド形成反応を使用して、カルボン酸(S−1)およびアミン(S−2)を反応させてアミド(S−3)を形成し、次いでそれを、例えば、鈴木−宮浦反応によりボロン酸誘導体(S−4)とカップリングさせて、中間化合物(S−5)を形成することができる。他の反応および出発物質を使用して、中間化合物(S−5)に到達してもよい。
中間化合物(S−5)のMとQ間の任意の好適な閉環反応を使用して、大環状化合物(A1)を形成することができる。例えば、MおよびQが末端オレフィン基を含む場合、閉環メタセシス(Ring−Closing Metathesis:RCM)を使用して、大環状分子を形成してもよい。得られた環二重結合を、大環状分子をさらに修飾するための部位として使用することができる。例えば、環二重のジヒドロキシル化(例えばシャープレスビスヒドロキシル化)を使用して、大環状環の骨格に沿ってヒドロキシル基を導入することができる。次いで、ヒドロキシルを、エステル化、酸化、またはエーテル化反応によりさらに修飾することができる。環二重結合は、例えば、ジイミド(N2H2)により還元することができる。環二重結合に対して実施することができる他の反応としては、ヒドロアミノ化、ヒドロキシアミノ化、およびヒドロホウ素化が挙げられる。
幾つかの実施形態では、中間化合物(S−5)のMとQ間の閉環反応は、アミノ官能基とカルボン酸基との間の分子内アミドカップリングである。アミノ官能基またはカルボン酸基は、中間化合物(S−5)のMまたはQのいずれに位置していてもよい。
幾つかの実施形態では、中間化合物(S−5)のMとQ間の閉環反応は、大環状ラクトンを形成するための光延反応(ヒドロキシル基およびカルボン酸が関与する)である。幾つかの実施形態では、中間化合物(S−5)のMとQ間の閉環反応は、光延反応条件下で、スルホンアミド部分(化合物(S−5)のMまたはQのいずれかに位置する)を、一級または二級アルコール(スルホンアミド部分を有していない化合物(S−5)のMまたはQのいずれかに位置する)と直接カップリングさせて、種々のスルホンアミド大環状分子を産生する光延反応である。幾つかの好ましい実施形態では、スルホンアミド部分は、N−アルキル−スルホンアミド(例えば、N−BOC保護スルホンアミド)、N−アルケニル−スルホンアミド、N−アルキニル−スルホンアミド、N−アルキル−スルホンアミド、N−アルケニル−スルホンアミド、N−アルキニル−スルホンアミド、N−アリール−スルホンアミド、N−へテロアリール−スルホンアミド、N−アラルキル−スルホンアミド、およびN−ヘテララルキルスルホンアミドから成る群から選択され、これらのいずれか1つは、化合物(S−5)のMまたはQのいずれに位置していてもよく、一級および二級アルコールは、スルホンアミド部分を欠如する化合物(S−5)のMまたはQの他方に位置する。幾つかの実施形態では、中間化合物(S−5)のMとQ間の閉環反応は、不飽和ハライド(またはトリフラート)およびアルケン基が関与して、大環状分子化が達成されるヘック反応(溝呂木−ヘック反応とも呼ばれる)である。
幾つかの実施形態では、中間化合物(S−5)のMとQ間の閉環反応は、アリールハライドまたはアリールトリフラートとアミン基とのパラジウム触媒クロスカップリングによる炭素−窒素結合形成により大環状化が達成されるブッフバルト−ハートウィッグアミノ化である。アミン基またはアリールハライドは、中間化合物(S−5)のMまたはQのいずれに位置していてもよい。
幾つかの実施形態では、中間化合物(S−5)のMとQ間の閉環反応は、アミノ官能基およびカルボン酸基が関与するペプチドカップリングによる大環状化であり、アミノ官能基およびカルボン酸基はいずれも、中間化合物(S−5)のMまたはQのいずれに位置していてもよい。大環状化に好適なペプチドカップリング試薬としては、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート((Benzotriazol−1−yloxy)tris(dimethylamino)phosphonium hexafluorophosphate:BOP);ジシクロヘキシルカルボジイミド(dicyclohexylcarbodiimide:DCC)、およびジイソプロピルカルボジイミド(diisopropylcarbodiimide:DIC)等のカルボジイミド;1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール(1−hydroxy−benzotriazole:HOBt)および1−ヒドロキシ−7−アザ−ベンゾトリアゾール(1−hydroxy−7−aza−benzotriazole:HOAt)等のトリアゾール;ならびにHBTU、HATU、HCTU、COMU、およびTBTUを含むウロニウム系ペプチドカップリング試薬が挙げられる。他には、PyBOPおよびO−[(エトキシカルボニル)シアノメチレンアミノ]−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(O−[(Ethoxycarbonyl)cyanomethylenamino]−N,N,N’,N’−tetra methyluronium tetrafluoroborate:TOTU)が挙げられる。
スキーム1A:例示的な化合物P(2)を調製するための例示的な合成スキーム
スキーム1B:例示的な化合物P(1)を調製するための例示的な合成スキーム
スキーム1C:例示的な化合物P(20)を調製するための例示的な合成スキーム
本発明によるイソオキサゾール含有化合物は、合成スキーム2に従って調製することができる。
スキーム2:イソオキサゾール含有化合物を調製するための基本スキーム
A.スキーム2の出発物質:
ピラジンアルキン(S−6)は、商業的に入手可能であるか、または周知の薗頭クロスカップリング文献手順に従って、商業的に入手可能な前駆体から容易に合成することができる。(S−6)中のXは、ハロゲンである。(S−6)中のR3、R4、およびR5の各々は、式(A1)の化合物を含む、式(A)の化合物およびその種々の亜属に関して本開示の全体にわたって開示されている意味および範囲を有する。
ニトリルオキシド前駆体(S−7)は、商業的に入手可能であるか、または商業的に入手可能な物質から容易に調製することができるかのいずれかである。Mは、閉環反応が式(C)の化合物を形成することを可能にするのに十分な任意の部分構造または官能基である。
ボロン酸またはエステル(S−4)は、商業的に入手可能であるか、または周知の文献手順に従って、商業的に入手可能な前駆体から容易に合成することができるか、または本明細書で開示されている手順に従って合成される。R17およびR18の各々は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、またはアリールであってもよく、またはR17およびR18は、一緒に組み合わされて環を形成してもよい。(S−4)中のR2は、式(A1)の化合物を含む、式(A)の化合物およびその種々の亜属に関して、本開示の全体にわたって開示されている意味および範囲を有する。Qは、QとM間の閉環反応が式(A1)の化合物を形成することを可能にするのに十分な任意の部分構造または官能基である。
B.スキーム2の反応:
ピラジンアルキン(S−6)およびニトリルオキシド前駆体(S−7)は、1961年にA.Ricca(Synthesis of polyphenyl isoxazoles.Gazzetta Chimica Italiana,91,83−9;1961)および2004年にM.A.Weidner−Wellsら(Synthesis and structure−activity relationships of 3,5−diarylisoxazoIes and 3,5−diaryl−1,2,4−oxadiazoles,novel classes of small molecule interleukin−8(IL−8)receptor antagonists.Bioorganic&Medicinal Chemistry Letters,14(16),4307−4311;2004)により報告されている文献手順と同様の[3+2]付加環化反応にかけて、イソオキサゾリル含有化合物(S−8)を生成し、次いでそれを、例えば鈴木−宮浦反応によりボロン酸誘導体(S−4)とカップリングさせて、中間化合物(S−9)を形成する。中間化合物(S−5)のMとQ間の任意の好適な閉環反応を使用して、大環状化合物(C)を形成することができる。例えば、MおよびQが末端オレフィン基を含む場合、閉環メタセシス(RCM)を使用して、大環状分子を形成してもよい。得られた環二重結合を、大環状分子をさらに修飾するための部位として使用することができる。例えば、環二重のジヒドロキシル化(例えば、シャープレスビスヒドロキシル化)を使用して、大環状環の骨格に沿ってヒドロキシル基を導入することができる。次いで、ヒドロキシルを、エステル化、酸化、またはエーテル化反応によりさらに修飾することができる。環二重結合は、例えば、ジイミド(N2H2)により還元することができる。環二重結合に対して実施することができる他の反応としては、ヒドロアミノ化、ヒドロキシアミノ化、およびヒドロホウ素化が挙げられる。
幾つかの実施形態では、中間化合物(S−9)のMとQ間の閉環反応は、アミノ官能基とカルボン酸基間をカップリングする分子内アミドである。アミノ官能基またはカルボン酸基は、中間化合物(S−9)のMまたはQのいずれに位置していてもよい。
幾つかの実施形態では、中間化合物(S−9)のMとQ間の閉環反応は、大環状ラクトンを形成するための光延反応(ヒドロキシル基およびカルボン酸が関与する)である。幾つかの実施形態では、中間化合物(S−9)のMとQ間の閉環反応は、光延反応条件下で、スルホンアミド部分(化合物(S−9)のMまたはQのいずれかに位置する)を、一級または二級アルコール(スルホンアミド部分を有していない化合物(S−9)のMまたはQのいずれかに位置する)と直接カップリングさせて、種々のスルホンアミド大環状分子を産生させる光延反応である。幾つかの好ましい実施形態では、スルホンアミド部分は、N−アルキル−スルホンアミド(例えば、N−BOC保護スルホンアミド)、N−アルケニル−スルホンアミド、N−アルキニル−スルホンアミド、N−アルキル−スルホンアミド、N−アルケニル−スルホンアミド、N−アルキニル−スルホンアミド、N−アリール−スルホンアミド、N−へテロアリール−スルホンアミド、N−アラルキル−スルホンアミド、およびN−ヘテララルキルスルホンアミドから成る群から選択され、これらのいずれか1つは、化合物(S−9)のMまたはQのいずれに位置していてもよく、一級および二級アルコールは、スルホンアミド部分を欠如する化合物(S−9)のMまたはQの他方に位置する。幾つかの実施形態では、中間化合物(S−9)のMとQ間の閉環反応は、不飽和ハライド(またはトリフラート)およびアルケン基が関与して、大環状分子化が達成されるヘック反応(溝呂木−ヘック反応とも呼ばれる)である。
幾つかの実施形態では、中間化合物(S−9)のMとQ間の閉環反応は、アリールハライド(またはアリールトリフラート)とアミン基とのパラジウム触媒クロスカップリングによる炭素−窒素結合形成により大環状化が達成されるブッフバルト−ハートウィッグアミノ化である。アミン基またはアリールハライドは、中間化合物(S−9)のMまたはQのいずれに位置していてもよい。
幾つかの実施形態では、中間化合物(S−9)のMとQ間の閉環反応は、アミノ官能基およびカルボン酸基が関与するペプチドカップリングによる大環状化であり、アミノ官能基およびカルボン酸基はいずれも、中間化合物(S−9)のMまたはQのいずれに位置していてもよい。大環状化に好適なペプチドカップリング試薬としては、BOP(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート;ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)およびジイソプロピルカルボジイミド(DIC)等のカルボジイミド;1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール(HOBt)および1−ヒドロキシ−7−アザ−ベンゾトリアゾール(HOAt)等のトリアゾール;ならびにHBTU、HATU、HCTU、COMU、およびTBTUを含むウロニウム系ペプチドカップリング試薬が挙げられる。他には、PyBOPおよびTOTU(O−[(エトキシカルボニル)シアノメチレンアミノ]−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート)が挙げられる。
スキーム2に示されているように、式(C)化合物は、Z2およびLを含み、Z2およびLの各々は、式(C)の化合物を含む、式(A)の化合物およびその種々の亜属に関して本開示の全体にわたって開示されている意味および範囲を有する。式(C)の化合物中の変数vは、1または0の値を有する整数であり、Tは、炭素原子、窒素原子、硫黄原子、または酸素原子であり、vが0である場合、連結基Lは、Tが結合されるはずだったR1に共有結合で結合されている。
スキーム2A:例示的な化合物P(13)の調製を示す例示的な合成スキーム
スキーム2Aで使用されている「Prot」は、これらに限定されるものではないが、ベンジルオキシカルボニル(benzyloxycarbonyl:CBz)、tert−ブチルオキシカルボニル(tert−Butyloxycarbonyl:BOC)、フタロイル、アリルオキシカルボニル、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル、アセチル、ホルミル、ベンゾイル、およびピバロイル基を含む、任意の好適なアミン保護基を指す。
スキーム2B:例示的な化合物P(15)の調製を示す例示的な合成スキーム
スキーム2Bで使用されている「Prot」は、これらに限定されるものではないが、ベンジルオキシカルボニル(CBz)、tert−ブチルオキシカルボニル(BOC)、フタロイル、アリルオキシカルボニル、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル、アセチル、ホルミル、ベンゾイル、およびピバロイル基を含む、任意の好適なアミン保護基を指す。
スキーム2Aおよび2Bの鈴木−宮浦反応に使用するために好適な例示的なアリールボルン酸としては、これらに限定されるものではないが、以下のもの:
が挙げられる。
IV.治療法
本発明の大環状化合物、それを含む組成物、および治療法は、がん(例えば、中枢神経系、胸部、膵臓、肺、卵巣、白血病、リンパ腫、メラノーマ、腎臟、前立腺、結腸直腸、脳、および神経膠芽腫)を含む、多くの疾患条件の治療に有用性を有する。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、眼メラノーマ、線維形成性円形細胞腫瘍、軟骨肉腫、軟膜疾患、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、急性リンパ芽球性白血病、急性骨髄白血病、副腎皮質がん、エイズ関連がん、エイズ関連リンパ腫、肛門または直腸がん、虫垂がん、星状細胞腫、および非定型奇形腫/ラブドイド腫瘍等の疾患を治療するために使用される。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、基底細胞がん、胆管がん、膀胱がん、骨がん、骨肉腫、および悪性線維性組織球腫、脳腫瘍、乳がん、前立腺がん、気管支腫瘍、バーキットリンパ腫、および脊髄腫瘍等の疾患を治療するために使用される。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、カルチノイド腫瘍、原発不明がん、中枢神経系非定型奇形腫/ラブドイド腫瘍、軟膜疾患、中枢神経系胚芽腫、中枢神経系リンパ腫、子宮頚がん、脊索腫、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性骨髄増殖性疾患、結腸がん、結腸直腸がん、頭蓋咽頭腫、および悪性皮膚T細胞リンパ腫等の疾患を治療するために使用される。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、子宮内膜がん、上衣芽腫、脳室上衣細胞腫、食道がん、ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、頭蓋外胚細胞腫瘍、性腺外胚細胞腫瘍、肝臓外胆管がん、および眼がん等の疾患を治療するために使用される。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、胆嚢がん、胃部(胃)がん、消化管カルチノイド腫瘍、胃腸間質性腫瘍(Gastrointestinal Stromal Tumor:GIST)、胚細胞腫、妊娠性絨毛腫瘍、および神経膠腫等の疾患を治療するために使用される。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、ヘアリーセル白血病、頭頸部がん、肝細胞性(肝臓)がん、組織球症、ホジキンリンパ腫、および下咽頭がんから成る群から選択されるがんを治療するために使用される。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、カポジ肉腫および腎臓(腎細胞)がん等の疾患を治療するために使用される。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、ランゲルハンス細胞組織球症、喉頭がん、口唇および口腔がん、肝臓がん、肺がん、非ホジキンリンパ腫、および原発性中枢神経系リンパ腫等の疾患を治療するために使用される。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症(リンパ形質細胞性リンパ腫)、骨悪性線維性組織球腫および骨肉腫、髄芽細胞腫、髄様上皮腫、メラノーマ、メルケル細胞がん、中皮腫、原発不明転移性扁平頚部がん、多発性内分泌腫瘍症候群、口腔がん、多発性骨髄腫/形質細胞新生物、菌状息肉腫、骨髄異形成症候群、骨髄異形成性/脊髄増殖性新生物、多発性骨髄腫、および骨髄増殖性疾患等の疾患を治療するために使用される。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、がんを治療するために使用される。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、鼻腔および副鼻腔がん、上咽頭がん、および神経芽腫等の疾患を治療するために使用される。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、口腔がん、口唇および口腔がん、口腔咽頭がん、骨肉腫および骨悪性線維性組織球症、卵巣がん、卵巣胚細胞腫、卵巣上皮がん、および卵巣低悪性度腫瘍等の疾患を治療するために使用される。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、膵臓がん、乳頭腫、副鼻腔および鼻腔がん、副甲状腺がん、陰茎がん、咽頭がん、中間分化型松果体実質腫瘍、松果体芽腫およびテント上未分化神経外胚葉性腫瘍、下垂体腫瘍、胸膜肺芽腫、妊娠期乳がん、および前立腺がん等の疾患を治療するために使用される。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、直腸がん、腎盂および尿管、染色体15のNUT遺伝子が関与する気道カルシノーマ(Respiratory Tract Carcinoma Involving the NUT Gene on Chromosome 15)、網膜芽細胞腫、および横紋筋肉腫から成る群から選択されるがんを治療するために使用される。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、高悪性度前立腺がんを治療するために使用される。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、中悪性度前立腺がんを治療するために使用される。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、低悪性度前立腺がんを治療するために使用される。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、去勢耐性前立腺がんを治療するために使用される。
少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、増殖性皮膚障害を治療するために使用される。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、増殖性皮膚障害を治療するために使用され、上記増殖性皮膚障害は乾せんである。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、唾液腺がん、肉腫、セザリー症候群、皮膚がん、眼がん、皮膚カルシノーマ、小腸がん、軟部組織肉腫、扁平上皮細胞がん、原発不明扁平頚部がん、テント上方未分化神経外胚葉性腫瘍から成る群から選択されるがんを治療するために使用される。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、T細胞性リンパ腫、精巣がん、咽喉がん、胸腺腫および胸腺がん、甲状腺がん、腎盂および尿管の移行細胞がん、および妊娠性絨毛腫瘍から成る群から選択されるがんを治療するために使用される。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、原発部位不明のカルシノーマ、原発部位不明のがん、小児のまれながん、尿道がん、および子宮肉腫から成る群から選択されるがんを治療するために使用される。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、膣がんおよび外陰がんから成る群から選択されるがんを治療するために使用される。少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、ウィルムス腫瘍および婦人科のがんから成る群から選択されるがんを治療するために使用される。
本発明の方法および組成物の有用性は、いかなる特定の動物種にも制限されるものではない。少なくとも1つの実施形態では、本発明の方法によりおよび本発明の組成物を使用して治療される対象は、哺乳類であってもよく、または非哺乳類であってもよい。少なくとも1つの実施形態では、哺乳類対象としては、これらに限定されるものではないが、ヒト;非ヒト霊長類;マウス、ラット、またはモルモット等のげっ歯動物;ネコまたはイヌ等の家庭ペット;ウマ、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、またはウサギを含む任意の哺乳動物であってもよい。少なくとも1つの実施形態では、非哺乳類対象は、これらに限定されるものではないが、アヒル、ガチョウ、ニワトリ、またはシチメンチョウ等の鳥を含む任意の非哺乳動物であってもよい。少なくとも1つの実施形態では、対象は、いずれの性別であってもよく、いかなる年齢であってもよい。また、少なくとも1つの実施形態では、本組成物および方法は、がんを予防するために使用することができる。また、少なくとも1つの実施形態では、本発明の組成物および方法は、免疫系を刺激するために使用することができる。
以下の非限定的な例により本発明を説明する。以下の例には、本発明の代表的な化合物の調製が記載されている。融点は、未補正のものが摂氏度で報告されている。赤外データは、最大吸収時の波数(vmax)が、センチメートルの逆数cm−1で報告されている。質量スペクトルデータは、質量電荷比、m/zとして報告されており、高解像度質量スペクトルデータは、中性分子式Mの理論質量および測定質量、[M+H]+が報告されている。核磁気共鳴データは、標準物質であるテトラメチルシランからダウンフィールドのδが百万分率(ppm)で報告されており、併せて溶媒、核種、および電界強度パラメータが報告されている。スピン−スピン等核結合定数は、J値としてヘルツで報告されており、多重度は、s:一重線、d:二重線、t:三重線、q:四重線、五重線、またはbr:ブロードとして報告されている。
中間化合物の調製
tert−ブチル(2−(2−(2−(2−アミノフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバマート
(実施例1A)
2−(2−(2−(2−ニトロフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−オール)(IM1A):
NaH(鉱油中60%;1.30g、32.5mmol)を、無溶媒で、トリエチレングリコール(83.4mL、0.625mol)の0℃高速撹拌溶液に10分間かけて添加した。30分後、反応混合物を室温に加温した。1.5時間後、反応混合物は実質的に均質であり、ガスの発生は終わっていた。次に、室温にて、1−フルオロ−2−ニトロベンゼンを、無溶媒で1分間にわたって滴加した。得られた反応混合物を、室温で一晩撹拌した。16時間後、反応混合物を約225mLの水で希釈し、その後約50mLのヘキサンで抽出した。その後、水相をEtOAcで2回抽出した(それぞれ、225mLおよび50mL)。一緒にしたEtOAc抽出液を、水で2回(各々約75mL)洗浄した後、ブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮して、6.07g(90%)の所望産物2−(2−(2−(2−ニトロフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−オールを、黄褐色に着色された油状物として得た。LC/MS:基本的に単一ピーク(M+Na=294.1;M+H=272.1に小ピーク);TLC:1:1 EtOAc:ヘキサン Rf=0.2、均質。単離した物質を更なる処理にかけずにその後の工程に進んで使用した。
(実施例1B)
2−(2−(2−(2−アミノフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−オール:
室温にて、エタノール(30mL)中の2−(2−(2−(2−ニトロフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−オールの溶液を、Parrボトル中のPtO2(100mg、0.45mmol)に添加し、38psiの水素雰囲気下でParr装置に配置した。3時間後、反応混合物をセライトで注意深くろ過し、その後ろ液を減圧下で濃縮して、720mg(99%)のわずかに紫色に着色された油状物2−(2−(2−(2−アミノフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−オールを得た。TLC:100%EtOAc Rf=0.4、均質(出発物質2−(2−(2−(2−ニトロフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−オール Rf=0.45;同時スポッティングで確認)。産物はプレート負荷時に変色。LC/MS:(EtOHに溶解)約95%超(M+H=242.2、所望の産物と一致)。この単離した2−(2−(2−(2−アミノフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−オールを更なる処理にかけずにその後の工程に使用した。
(実施例1C)
メタンスルホン酸2−{2−[2−(2−ニトロ−フェノキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エチルエステル
0℃にて、CH2Cl2(80mL)中の2−(2−(2−(2−ニトロフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−オール(3.26g、12mmol)およびトリエチルアミン(2.51mL、18mmol)の溶液を、メタンスルホニル(1.11mL、14.4mmol)で30秒間かけて滴下して処理した。1時間後、1N HCl(30mL)を0℃溶液に添加し、その後20mLのCH2Cl2を追加で添加した。層の分離後、水相を、20mL超のCH2Cl2で洗浄し、有機相を一緒にして、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮して、4.21g(T.W.4.19g)の所望のメタンスルホン酸2−{2−[2−(2−ニトロ−フェノキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エチルエステルを黄色油状物として得た。TLC:1:1 EtOAc:ヘキサン Rf=0.35、均質(SM:Rf=0.2);LC/MS:1つの主要ピーク、純度は>95%(M+23=372.0、所望のメシル化中間体と一致。これを更なる処理にかけずにその後の工程で使用した。
(実施例1D)
N−メチル−2−(2−(2−(2−ニトロフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−アミン
室温の圧力フラスコにて、THF(10mL)中のメタンスルホン酸2−{2−[2−(2−ニトロ−フェノキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エチルエステル(0.91g、2.6mmol)を、THF(35mL、70mmol)中の2Mメチルアミンの撹拌溶液に添加した。均質な反応混合物を密封し、50℃に加温した。14時間後、反応混合物を室温に冷却し、容器を開け、その後反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、10mLの飽和NaHCO3水溶液とEt2O間に分配した(2回;それぞれ、10mLおよび5mL)。その後、水相をCHCl3(各30mL)で3回洗浄した。CHCl3抽出液を一緒にし、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮して、450mg(62%)のN−メチル−2−(2−(2−(2−ニトロフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−アミンを黄色油状物として得た。LC/MS:1つの主要ピーク(>95%)、M+H=285.2、所望の産物と一致。N−メチル−2−(2−(2−(2−ニトロフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−アミンは、更なる処理にかけずに次の工程に進んで使用した。
(実施例1E)
メチル−(2−{2−[2−(2−ニトロ−フェノキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
反応バイアルにて、THF(3mL)中のジ−tert−ブチルジカルボナート(253mg、1.16mmol)を、THF(10mL)中のN−メチル−2−(2−(2−(2−ニトロフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−アミン(330mg、1.16mmol)の溶液に添加した。2時間後、反応溶液を減圧下で濃縮した。残留物をCH2Cl2(25mL)と1N HCl(25mL)間に分配した。その後、有機相を、飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮して、440mg(99%)の所望のBOC保護中間体を透明油状物として得た。それを更なる精製にかけずにその後の工程で使用した。TLC:20:1 CH2Cl2:MeOH Rf=0.8、均質;1:1 EtOAc:ヘキサン Rf=0.5、出発点に微量不純物。LC/MS(試料はCH3CNに溶解):基本的に単一ピーク、M+23は所望の産物(407.2)と一致、基本ピークは285.2、これはM+1−Bocに相当。
エタノール(30mL)中のメチル−(2−{2−[2−(2−ニトロ−フェノキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(430mg、1.12mmol)の溶液を、Parrボトル中でPtO2(50mg、0.22mmol)と混合し、41psiの水素雰囲気下でParr装置に配置した(午前11:30)。3時間後、Pt触媒をセライト床でろ過し、その後、透明溶液を減圧下で濃縮して、透明油状物を得た。それを高真空下に一晩配置した。380mg(96%)のtert−ブチル(2−(2−(2−(2−アミノフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバマートが透明油状物として残留した。LC/MS:室温、3.60分で約90%(255.2(所望の質量+1−Boc)に強い基本ピーク、所望のM+H=355.2小ピーク、M+23=377.2にわずかに強いピーク);TLC:20:1 CH2Cl2:MeOH Rf=0.8、均質、プレートで変色(SM、Rf=0.85、同時スポッティングにより異なることを確認)。中間体tert−ブチル(2−(2−(2−(2−アミノフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバマートを、更なる処理にかけずにその後の反応に使用した。
tert−ブチル(2−(2−(2−アミノフェノキシ)エトキシ)エチル)(2−ヒドロキシエチル)カルバマート
(実施例2A)
2−[2−2−ニトロ−フェノキシ)−エトキシ]−エタノール
2−[2−(2−ニトロ−フェノキシ)−エトキシ]−エタノール(im−2A)を、トリエチレングリコールの代わりにジエチレングリコールを用いた後は、2−(2−(2−(2−ニトロフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−オールに関して実施例1Aに記載のように調製した。収率:98%。LC/MS:単一ピーク(M+Na=250.13;M+H=228.2に小ピーク);TLC:1:1 EtOAc:ヘキサン Rf=0.35、均質。
(実施例2B)
メタンスルホン酸2−[2−(2−ニトロ−フェノキシ)−エトキシ]−エチルエステル
メタンスルホン酸2−[2−(2−ニトロ−フェノキシ)−エトキシ]−エチルエステルを、2−(2−(2−(2−ニトロフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−オールの代わりに2−[2−(2−ニトロ−フェノキシ)−エトキシ]−エタノールを用いた後は、メタンスルホン酸2−2−[2−(2−ニトロ−フェノキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エチルエステルに関して実施例1Cに記載のように調製した。収率:100%。TLC:1:1 EtOAc:ヘキサン Rf=0.5、均質(SM A:Rf=0.3);LC/MS:主要ピーク>95%(M+23=328.1、所望の産物と一致)、室温、3.36分にもSM(A)の痕跡。
(実施例2C)
2−{2−[2−(2−ニトロ−フェノキシ)−エトキシ]−エチルアミノ}−エタノール
室温にて、THF(10mL)中のメタンスルホン酸2−[2−(2−ニトロ−フェノキシ)−エトキシ]−エチルエステル(1.53g、5mmol)の溶液を、THF(20mL)中のエタノールアミン(7.5mL、125mmol)の撹拌溶液に添加した後、フラスコを密封した。室温で3日間撹拌した後、反応を16時間40℃に加温した。反応溶液を減圧下で濃縮し、得られた残留物を飽和NaHCO3水溶液(15mL)とEt2O(15mL)間に分配した。その後、水相をCHCl3で2回(それぞれ、75mLおよび25mL)洗浄した。CHCl3抽出液を一緒にし、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。1.58gの黄色油状物(T.W.1.35g)が残った。1H NMRにより、この物質には相当量のエタノールアミンが残留していることが判明したため、この1.58gの物質をCHCl3(60mL)に溶解し、ブライン(各40mL)で2回洗浄した。有機相をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、1.23g(91%)の2−{2−[2−(2−ニトロ−フェノキシ)−エトキシ]−エチルアミノ}−エタノールを黄色油状物として得た。TLC:5:1 CH2Cl2:MeOH Rf=0.80、均質;LC/MS:(M+H=271.4)。2−{2−[2−(2−ニトロ−フェノキシ)−エトキシ]−エチルアミノ}−エタノールを、更なる処理にかけずにその後の工程で使用した。
(実施例2D)
(2−ヒドロキシ−エチル)−{2−[2−(2−ニトロ−フェノキシ)−エトキシ]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
室温にて、THF(3mL)中のジ−tert−ブチルジカルボナート(912mg、4.18mmol)を、THF(20mL)中の2−{2−[2−(2−ニトロ−フェノキシ)−エトキシ]−エチルアミノ}−エタノール(1.13g、4.18mmol)の溶液に添加した。16時間後、CH3NHCH2CH2NHCH3(0.10mL、0.93mmol)をこの均質溶液に添加した。さらに1時間後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をCH2Cl2(25mL)と1N HCl(25mL)間に分配した。その後、有機相を飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮して、1.40g(90%)の(2−ヒドロキシ−エチル)−{2−[2−(2−ニトロ−フェノキシ)−エトキシ]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルを黄色油状物として得た。TLC:1:1 EtOAc:ヘキサン Rf=0.4、均質;LC/MS:より小さなピーク(M+H=370.9)とはいえ、所望のM+H;M+23は、より大きく(392.8)、基本ピークは、M+H−Boc(271.0)だった。(2−ヒドロキシ−エチル)−{2−[2−(2−ニトロ−フェノキシ)−エトキシ]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルを、更なる処理にかけずにその後の工程で使用した。
(実施例2E)
tert−ブチル(2−(2−(2−アミノフェノキシ)エトキシ)エチル)(2−ヒドロキシエチル)カルバマート
tert−ブチル(2−(2−(2−アミノフェノキシ)エトキシ)エチル)(2−ヒドロキシエチル)カルバマートを、2−(2−(2−(2−ニトロフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−オールの代わりに、(2−ヒドロキシ−エチル)−{2−[2−(2−ニトロ−フェノキシ)−エトキシ]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルを用いた後は、2−(2−(2−(2−アミノフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−オールに関して実施例1Bに記載のように調製した。収率:96%。LC/MS:実質的に純粋、M+H=340.8、所望の産物と一致;かなりのM+23=362.9も観察された。
tert−ブチル(3−アミノ−2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンジル(メチル)カルバマート
(実施例3A)
2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)−3−ニトロ安息香酸
トリエチレングリコール(33mL、250mmol)、2−フルオロ−3−ニトロ安息香酸(1.85g、10mmol)、および炭酸セシウム(7.2g、22mmol)の不均質混合物を60℃に加温して、均質溶液を得た。5時間後、加熱を中止し、混合物を室温に冷却した。冷却した反応混合物を、水(100mL)で希釈し、ゆっくりとかき混ぜながら12NのHClでpH2に酸性化した(約3.5mLの12N HCl;42mmol)。その後、得られた酸性溶液を、Et2O(約15mL)で抽出した。相を分離させ、水相をCHCl3で抽出した(2回、それぞれ100mLおよび75mL)。CHCl3層を一緒にし、水で洗浄(2回;各30mL)した後、ブライン(50mL)で洗浄した。その後、CHCl3有機相をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮して、1.95g(62%)の2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)−3−ニトロ安息香酸を黄色に着色された油状物として得た。TLC:10:1:0.5 EtOAc:MeOH:NH4OH Rf=0.05;Rf=0.15に最も少ない微量不純物;LC/MS:実質的に純粋で、所望の産物と一致(M+H=315.9)。単離した2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)−3−ニトロ安息香酸を、更なる処理にかけずにその後の工程で使用した。
(実施例3B)
2−2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)−N−メチル−3−ニトロベンズアミド
EDCIを無溶媒で(1.59g、8.3mmol)、DMF(50mL)中の2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)−3−ニトロ安息香酸(1.74g、5.52mmol)、メチルアミン塩酸塩(745mg、11.04mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.1mL、12.1mmol)、およびヒドロキシベンゾトリアゾール(373mg、2.76mmol)の室温均質溶液に添加した。3時間後、混合物を45℃にて減圧下で濃縮した。半濃縮反応混合物を、EtOAc(2回;それぞれ150mLおよび50mL)と水(50mL)間に分配した。その後、一緒にした有機物を、飽和NaHCO3水溶液(50mL)およびブライン(40mL)で順に洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、50℃にて減圧下で濃縮して、1.23g(68%)の所望の2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)−N−メチル−3−ニトロベンズアミドを油状物として得た。LC/MS:純粋(M+H=329.3、所望の産物と一致;また、かなり強度が高いM+23=350.9);TLC:10:1:0.5 EtOAc:MeOH:NH4OH:Rf=0.7(出発物質2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)−3−ニトロ安息香酸 Rf=0.05)。
(実施例3C)
2−{2−[2−(2−メチルアミノメチル−6−ニトロ−フェノキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エタノール
THF(30mL)中の2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)−N−メチル−3−ニトロベンズアミド(1.15g、3.5mmol)の溶液を、THF(17.5mL、17.5mmol)中の1M BH3・THFの撹拌0℃溶液に15分間かけて滴加した。30分後、反応溶液を室温に加温した。さらに1時間後、反応を60℃に加温した。16時間後、反応を0℃に冷却し、1N HCl(50mL)でゆっくりと希釈した。HCl添加が完了したら、反応を室温に加温した。30分後、反応を60℃に加温した。1時間後、反応混合物を0℃に再冷却し、NaOHで処理して、8〜9のpHに到達させた。得られた溶液を、更なる処理にかけずにその後の工程で使用した。TLC:10:1:0.5 EtOAc:MeOH:NH4OH Rf=0.6(主要なスポット);Rf=0.75に出発物質アミドの痕跡。
(実施例3D)
tert−ブチル(2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)−3−ニトロベンジル)(メチル)カルバマート
THF(5mL)中のジ−tert−ブチルジカルボナート(993mg、4.55mmol)の溶液を、2−−{2−[2−(2−メチルアミノメチル−6−ニトロ−フェノキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エタノールの反応溶液に添加した。反応溶液は、0℃で撹拌されていた。1時間後、混合物を室温に加温した。さらに2時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮して、大部分のTHFを除去し、その後、残りの溶液をCHCl3で抽出した(2回;それぞれ100mLおよび25mL)。有機相を一緒にして、1N HCl(25mL)および飽和NaHCO3水溶液(100mL)で順に洗浄した。得られた有機相をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮して、金色の油状物を得た。それを高真空下に一晩配置し、1.65g(T.W.1.45g)の粗tert−ブチル(2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)−3−ニトロベンジル)(メチル)カルバマートを琥珀色の油状物として得た。この物質を、CH2Cl2を用いてシリカゲルカラムに吸着させた後、勾配溶剤系(20%から100%のEtOAc/ヘキサン)を用いた順相クロマトグラフィー溶出により精製した。所望の画分を一緒にし、減圧下で濃縮して、580mg(40%)の所望のtert−ブチル(2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)−3−ニトロベンジル)(メチル)カルバマートを黄色油状物として得た。TLC:100% EtOAc Rf=0.75、均質;LC/MS:M+H=415.2、所望の産物と一致(比較的小さなピーク)、M+23=437.3のピークはより強度が高く、基本ピークはM+H−Boc=315.0。精製したtert−ブチル(2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)−3−ニトロベンジル)(メチル)カルバマートを、更なる処理にかけずにその後の工程で使用した。
(実施例3E)
tert−ブチル(3−アミノ−2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンジル)(メチル)カルバマート
Tert−ブチル(3−アミノ−2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンジル)(メチル)カルバマートを、2−(2−(2−(2−ニトロフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−オールの代わりにtert−ブチル(2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)−3−ニトロベンジル)(メチル)カルバマートを用いた後は、2−(2−(2−(2−アミノフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−オールに関して実施例1Bに記載のように調製した。収率:100%。TLC:100% EtOAc Rf=0.6、均質(出発物質tert−ブチル(2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)−3−ニトロベンジル)(メチル)カルバマート Rf=0.75;同時スポッティングにより確認;LC/MS:(M+H=385.0、所望の産物と一致)。tert−ブチル(3−アミノ−2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンジル)(メチル)カルバマートを、更なる処理にかけずにその後の工程に進んで使用した。
tert−ブチル(2−(2−(2−(2−(3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボキサミド)フェノキシ)−エトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバマート
EDAC(359mg、1.88mmol)を、無溶媒で、DMSO(2mL)中の3−アミノ−6−ブロモ−ピラジン−2−カルボキシル酸(164mg、0.75mmol)、tert−ブチル(2−(2−(2−(2−アミノフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバマート(319mg、0.9mmol)、およびヒドロキシベンゾトリアゾール(51mg、0.375mmol)の室温溶液に添加した。2.5時間後、反応混合物を0℃に向けて冷却し、その後、高速で撹拌しながら水(4.5mL)で希釈した。混合物を振とうして、自由流動性固形物を得た後、15分間撹拌した。その後、固形物をろ過し、多量の水で3回すすいだ。2時間空気乾燥した後、354mg(85%)の所望の産物tert−ブチル(2−(2−(2−(2−(3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボキサミド)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバマートを、ゴールデンロッド色の固形物として得た。LC/MS:>95%(M+23は小さく、Brパターンを有していた;著しいM+Hはなかったが、Brパターンを有する基本ピークがM+1−Boc=455として見られた;TLC:1:1 EtOAc:ヘキサン Rf=0.85、均質;1:2 EtOAc:ヘキサン Rf=0.5、均質)。単離したtert−ブチル(2−(2−(2−(2−(3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボキサミド)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エチル(メチル)カルバマートを、更なる処理にかけずにその後の工程で使用した。
tert−ブチル(2−(2−(2−(3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボキサミド)フェノキシ)エトキシ)エチル)(2−ヒドロキシエチル)カルバマート
Tert−ブチル(2−(2−(2−(3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボキサミド)フェノキシ)エトキシ)エチル)(2−ヒドロキシエチル)カルバマートを、tert−ブチル(2−(2−(2−(2−アミノフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバマートの代わりに、tert−ブチル(2−(2−(2−アミノフェノキシ)エトキシ)エチル)(2−ヒドロキシエチル)カルバマートを用いた後は、tert−ブチル(2−(2−(2−(2−(3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボキサミド)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバマートに関して実施例(4)に記載のように調製した。収率:100%。TLC:100% EtOAc Rf=0.85、均質;LC/MS:(M+H=541、所望の産物と一致)。tert−ブチル(2−(2−(2−(3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボキサミド)フェノキシ)エトキシ)エチル)(2−ヒドロキシエチル)カルバマートを、更なる処理にかけずにその後の工程に進んで使用した。
4−(5−アミノ−6−((2−((2,2,5−トリメチル−4−オキソ−3,8,11−トリオキサ−5−アザトリデカン−13−イル)オキシ)フェニル)カルバモイル)ピラジン−2−イル)安息香酸
CH3CN(4mL)/水(4mL)の混合溶媒系中のtert−ブチル(2−(2−(2−(2−(3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボキサミド)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバマート(333mg、0.6mmol)、4−カルボキシフェニルボロン酸(100mg、0.6mmol)、および炭酸ナトリウム(134mg、1.3mmol)の懸濁液を、小型圧力フラスコ中にて窒素で脱気し、その後、Pd(PPh3)4(69mg、0.06mmol)を無溶媒で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下に配置し、蓋をして90℃に加熱した。
6時間後、反応を室温に冷却した。CH3CN層を減圧下で濃縮した。水相を、20mLのH20で希釈し、Et2O(約20mL)で抽出した。これにより、少量のエマルジョンを得た。約1時間後、層が分離した。水相を、第2の量のEt2Oで洗浄した。さらに1.5時間静置した後、層はほとんど完全に分離した。得られた水相を0℃に冷却し、1N HCl(約2.5mL)を添加することによりpH約2〜4に酸性化した。得られた沈殿物を収集し、大量の水で洗浄した(3回)。試料を、一晩空気乾燥した。172mg(48%)の所望の4−(5−アミノ−6−((2−((2,2,5−トリメチル−4−オキソ−3,8,11−トリオキサ−5−アザトリデカン−13−イル)オキシ)フェニル)カルバモイル)ピラジン−2−イル)安息香酸が褐色固形物として残留した。LC/MS:実質的に純粋であり、所望の産物(M+H=596.4)と一致、また著しいM+23=618.4、および496.3(M+H−Boc)の強い基本ピーク;TLC:100% EtOAc Rf=0.8、均質。単離した4−(5−アミノ−6−((2−((2,2,5−トリメチル−4−オキソ−3,8,11−トリオキサ−5−アザトリデカン−13−イル)オキシ)フェニル)カルバモイル)ピラジン−2−イル)安息香酸を、更なる処理にかけずにその後の反応に使用した。
tert−ブチル(2−(2−(2−(3−アミノ−6−(4−(N−メチルスルファモイル)フェニル)ピラジン−2−カルボキサミド)フェノキシ)エトキシ)エチル)(2−ヒドロキシエチル)カルバマート
小型圧力反応槽にて、tert−ブチル(2−(2−(2−(3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボキサミド)フェノキシ)エトキシ)エチル)(2−ヒドロキシエチル)カルバマート(405mg、0.75mmol)およびメチル4−ボロノベンゼンスルホンアミド(194mg、0.90mmol)を、DMF(12のmL)と混合し、その後、2M Na2CO3(6mL)を添加し、得られた溶液を窒素気流下で脱気した。その後、窒素下でPd(PPh3)4(87mg、0.075mmol)を添加し、全体に蓋をして、90℃に加温した。4時間後、反応混合物を室温に冷却し、不均質反応混合物をEtOAc(75mL)と水(60mL)間に分配した。水相を第2の量のEtOAc(25mL)で洗浄した後、一緒にした有機相を水(15mL)で洗浄し、その後ブライン(50mL)で洗浄した。有機相を、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、880mgの褐色油状物を得た(T.W.473mg)。油状物をMeOH(約5mL)に溶解し、3日間4℃に冷却した。得られた固形物をろ過し、少量の氷冷MeOHで3回すすいだ。空気乾燥した後、387mg(82%)の所望のtert−ブチル(2−(2−(2−(3−アミノ−6−(4−(N−メチルスルファモイル)フェニル)ピラジン−2−カルボキサミド)フェノキシ)エトキシ)エチル)(2−ヒドロキシエチル)カルバマートが黄色固形物として残留した。TLC:100% EtOAc Rf=0.65、均質;LC/MS(M+H=631.2、所望の産物と一致)。Tert−ブチル(2−(2−(2−(3−アミノ−6−(4−(N−メチルスルファモイル)フェニル)ピラジン−2−カルボキサミド)フェノキシ)エトキシ)エチル)(2−ヒドロキシエチル)カルバマートを、更なる処理にかけずにその後の工程に進んで使用した。
4−(5−アミノ−6−((2−(2−(2−(2−(メチルアミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)フェニル)カルバモイル)ピラジン−2−イル)安息香酸HCl付加物
ジオキサン(7.5mL)中の4−(5−アミノ−6−((2−((2,2,5−トリメチル−4−オキソ−3,8,11−トリオキサ−5−アザトリデカン−13−イル)オキシ)フェニル)カルバモイル)ピラジン−2−イル)安息香酸(149mg、0.25mmol)の溶液に、ジオキサン(4mL、16mmol)中の4N HClを室温で添加した。2時間後、反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた黄色残留物をEt2O(約15mL)で処理した。得られた固形物をろ過し、Et2Oで2回すすいだ(各5mL)。空気乾燥すると、吸湿性になる可能性があると考えられるため、黄色粉末を小型試料ボトルに移して密封した。127mg(96%)の4−(5−アミノ−6−((2−(2−(2−(2−(メチルアミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)フェニル)カルバモイル)ピラジン−2−イル)安息香酸HCl塩が、金色の固形物として残留した。LC/MS:実質的に純粋(M+H=496.2、所望の産物と一致)。4−(5−アミノ−6−((2−(2−(2−(2−(メチルアミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)フェニル)カルバモイル)ピラジン−2−イル)安息香酸.HCl付加物を、更なる処理にかけずにその後の反応に直接使用した。
tert−ブチル2
5−アミノ−15−メチル−3−オキソ−6,9−ジオキサ−16−チア−4,12,15−トリアザ−2(2,6)−ピラジナ−1(1,4),5(1,2)−ジベンゼナシクロドデカファン−12−カルボキシラート16、16−ジオキシド
THF(20mL)中のtert−ブチル(2−(2−(2−(3−アミノ−6−(4−(N−メチルスルファモイル)フェニル)ピラジン−2−カルボキサミド)フェノキシ)エトキシ)エチル)(2−ヒドロキシエチル)カルバマート(331mg、0.525mmol)およびトリフェニルホスフィン(551mg、2.10mmol)の0℃溶液に、ジイソプロピルアゾジカルボキシラート(310μL、1.575mmol)を無溶媒で添加した。1.5時間後、反応混合物を室温に加温し、さらに2時間撹拌した。その後、反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を10mLのMeOHで処理し、その後16時間4℃に冷却した。固形物をMeOHからろ過し、氷冷MeOHで2回すすいだ(各約2mL)。空気乾燥後、136mg(42%)の所望のtert−ブチル25−アミノ−15−メチル−3−オキソ−6,9−ジオキサ−16−チア−4,12,15−トリアザ−2(2,6)−ピラジナ−1(1,4),5(1,2)−ジベンゼナシクロドデカファン−12−カルボキシラート16,16−ジオキシドが残留した。それを更なる処理にかけずにその後の工程に使用した。TLC:100% EtOAc Rf=0.9。
3−アミノ−6−ブロモ−N−(2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)フェニル)ピラジン−2−カルボキサミド
3−アミノ−6−ブロモ−N−(2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)フェニル)ピラジン−2−カルボキサミドを、tert−ブチル(2−(2−(2−(2−アミノフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバマートの代わりに、2−(2−(2−(2−アミノフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−オールを用いた後は、tert−ブチル(2−(2−(2−(2−(3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボキサミド)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバマートに関して実施例(4)に記載のように調製した。収率:86%。TLC:100% EtOAc Rf=0.75、均質;LC/MS:(M+H=442、所望の産物と一致)。3−アミノ−6−ブロモ−N−(2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)フェニル)ピラジン−2−カルボキサミドを、更なる処理にかけずにその後の工程に進んで使用した。
3−アミノ−N−(2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)フェニル)−6−(4−(N−メチルスルファモイル)フェニル)ピラジン−2−カルボキサミド
3−アミノ−N−(2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)フェニル)−6−(4−(N−メチルスルファモイル)フェニル)ピラジン−2−カルボキサミドを、tert−ブチル(2−(2−(2−(3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボキサミド)フェノキシ)エトキシ)エチル)(2−ヒドロキシエチル)カルバマートの代わりに、3−アミノ−6−ブロモ−N−(2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)フェニル)ピラジン−2−カルボキサミドを用いた後は、tert−ブチル(2−(2−(2−(3−アミノ−6−(4−(N−メチルスルファモイル)フェニル)ピラジン−2−カルボキサミド)フェノキシ)エトキシ)エチル)(2−ヒドロキシエチル)カルバマートに関して実施例(7)に記載のように調製した。収率:81%。TLC:100% EtOAc Rf=0.55、均質;LC/MS:(M+H=532.3、所望の産物と一致)。3−アミノ−N−(2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)フェニル)−6−(4−(N−メチルスルファモイル)フェニル)ピラジン−2−カルボキサミドを、更なる処理にかけずにその後の工程に進んで使用した。
本発明の例示的な化合物の調製
2
5−アミノ−15−メチル−6,9−ジオキサ−16−チア−4,12,15−トリアザ−2(2,6)−ピラジナ−1(1,4),5(1,2)−ジベンゼナシクロドデカファン−3−オン16,16−ジオキシド
ジオキサン(3mL)および酢酸エチル(3mL)中のtert−ブチル25−アミノ−15−メチル−3−オキソ−6,9−ジオキサ−16−チア−4,12,15−トリアザ−2(2,6)−ピラジナ−1(1,4),5(1,2)−ジベンゼナシクロドデカファン−12−カルボキシラート16,16−ジオキサン(37mg、0.06mmol)の懸濁液を、ジオキサン(3mL、12mmol)中の4N HClで室温にて処理した。それにより初期溶解が非常に支援された。混合物を室温で撹拌した。相当量の固形物成形が経時的に観察された。16時間後、得られた固形物をろ過し、大量のEtOAcですすいだ。乾燥すると、最初は黄色粉末だったが、その後少しゴム状になり、次いで外観がオレンジ色/黄色の固形物になった。水和物であることを示唆する可能性か?28mgの粗25−アミノ−15−メチル−6,9−ジオキサ−16−チア−4,12,15−トリアザ−2(2,6)−ピラジナ−1(1,4),5(1,2)−ジベンゼナシクロドデカファン−3−オン16,16−ジオキシド・HCl付加物が、黄色/オレンジ色固形物として残留した。この物質を、CHCl3/EtOAcと飽和NaHCO3水溶液間に分配した。水層を、無希釈CHCl3でさらに2回抽出した。有機層を一緒にし、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、24mgの黄色固形物を得た。この固形物を、約3mLのCH2Cl2に溶解し、20×20シリカプレート(1000ミクロン)に吸着させた後、10:1:0.5 EtOAc:MeOH:NH4OH溶剤系で溶出した。所望のシリカバンドを単離し(Rf 約0.55)、MeOHに懸濁し、ろ過し、大量のMeOH(2回)、CH2Cl2(2回)ですすぎ、その後MeOHでもう一度すすいだ(総容積は約70mL)。ろ液を減圧下で濃縮して、14mgの残留物を得た。この物質を、約2mLのCH2Cl2で処理し、あらかじめ計量しておいた試料ボトルへとろ過し、その後N2気流を吹き付けて乾燥させた。この残留物を高真空下に2時間配置して、10mg(32%)の所望の25−アミノ−15−メチル−6,9−ジオキサ−16−チア−4,12,15−トリアザ−2(2,6)−ピラジナ−1(1,4),5(1,2)−ジベンゼナシクロドデカファン−3−オン16,16−ジオキシドを黄色固形物として得た。LC/MS:(試料は、加温MeOHに溶解)、(M+H=513.0、所望の産物と一致);TLC:10:1:0.5 EtOAc:MeOH:NH4OH系 Rf=0.8、均質。
2
5−アミノ−15−メチル−6,9,12−トリオキサ−4,15−ジアザ−2(2,6)−ピラジナ−1(1,4),5(1,2)−ジベンゼナシクロドデカファン−3,16−ジオン
小型反応バイアルにて、4−(5−アミノ−6−((2−(2−(2−(2−(メチルアミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)フェニル)カルバモイル)ピラジン−2−イル)安息香酸・HCl付加物(106mg、0.2mmol)およびトリエチルアミン(52mg、0.52mmol)を、DMSO(2mL)と室温で混合した。乳白色懸濁液が生じた。室温にて、乳白色混合物を、DMSO(1mL)中のEDAC(153mg、0.8mmol)およびヒドロキシベンゾトリアゾール(13.5mg、0.1mmol)の撹拌混合物に、20分間かけて滴加した。室温で16時間撹拌した後、反応混合物を冷却し、水で希釈して、固形沈殿物を得た。15分間撹拌した後、固形物をろ過し、大量の水で3回すすいだ。空気乾燥した後、69mg(77%)の粗25−アミノ−15−メチル−6,9,12−トリオキサ−4,15−ジアザ−2(2,6)−ピラジナ−1(1,4),5(1,2)−ジベンゼナシクロドデカファン−3,16−ジオンが、黄色固形物として残留した。この粗固形物を、約4mLのCH2Cl2に溶解し、20×20シリカプレート(1000ミクロン)に吸着させた後、プレートを100%EtOAcで溶出した。Rf=0.2から0.05までの尾を引いたシリカを収集し、このシリカバンドをEtOAcですすいだ(3×33mL)。ろ過を減圧下で濃縮して、28mgの黄色固形物を得た。28mgの黄色固形物を2mLの氷冷MeOHですりつぶした後、ろ過し、2mLの氷冷MeOHですすいだ。約1時間空気乾燥した後、16mg(18%)の所望の25−アミノ−15−メチル−6,9,12−トリオキサ−4,15−ジアザ−2(2,6)−ピラジナ−1(1,4),5(1,2)−ジベンゼナシクロドデカファン−3,16−ジオンが、黄色固形物として残ることを見出した。LC:(DMSOに溶解)単一ピーク(M+H=478.2、所望の産物と一致);TLC:10:1:0.5 EtOAc:MeOH:NH4OH Rf=0.75、均質、100% EtOAc Rf=0.25、均質。
2
5−アミノ−15−メチル−12−(5−((3aS,4S,6aR)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)ペンタノイル)−6,9−ジオキサ−16−チア−4,12,15−トリアザ−2(2,6)−ピラジナ−1(1,4),5(1,2)−ジベンゼナシクロヘキサデカファン−3−オン16,16−ジオキシド
スキーム.化合物P(21)の調製
そのHCl塩としてのP(20)(16.5mg、0.030mmol)、ヒドロキシベンゾトリアゾール(2mg、0.015mmol)、およびD−ビオチン(8.8mg、0.036mmol)をDMF(0.33mL)に混合して、不均質混合物を得た。トリエチルアミン(13.8mL、0.099mmol)を添加すると、ほとんど均質な溶液になった。その後、EDAC(17mg、0.090mmol)を、撹拌しながら室温で添加した。3時間後、反応混合物を、1mLの飽和NaHCO3水溶液で処理した後、2mLの水で処理した。得られた不均質混合物を5分間撹拌し、得られた固形物をろ過し、大量の水ですすいだ(3回)。収集した固形物を一晩空気乾燥して、17mgの所望の産物を黄色固形物として得た。この固形物を、CH2Cl2:MeOH溶液に溶解し、10×20シリカプレート(1000ミクロン)に吸着させ、10:1:0.5のEtOAc:MeOH:NH4OH系で溶出した。所望のバンドを、1:1のCH2Cl2:MeOH溶液(約10mL)に懸濁し、ろ過し、シリカ固形物を、大量の同じ1:1溶液(総容積は約50mL)ですすいだ。ろ液を減圧下で濃縮した。13mgの残留物が残留した。この物質を、約2mLのCH2Cl2で処理し、溶液を、あらかじめ計量した試料ボトルへとろ過した後、N2気流を吹き付けて乾燥させた。この残留物を1時間高真空下に配置して、7mg(32%)の所望のP(21)を黄色固形物として得た。LC/MS:(M+H=739.0、所望の産物と一致);TLC:10:1:0.5 EtOAc:MeOH:NH4OH Rf=0.45、均質。
2
5−アミノ−15−メチル−5
3−((メチルアミノ)メチル)−6,9,12−トリオキサ−4,15−ジアザ−2(2,6)−ピラジナ−1(1,4),5(1,2)−ジベンゼナシクロドデカファン−3,16−ジオン
スキーム.化合物P(22)の調製
EDAC(4.79g、25mmol)を、DMSO(16mL)中のIM3(4.61g、12mmol)、3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボキシル酸(2.18g、10mmol)、およびヒドロキシベンゾトリアゾール(0.68g、5mmol)の撹拌室温溶液に添加した。3時間撹拌した後、50mLの水を反応混合物に添加して、goohを得た。液体をデカントし、水でのすすぎおよびデカントをさらに2回繰り返した。残留物をEtOAc(200mL)と水(50mL)間に分配した。得られた有機相を、飽和NaHCO3水溶液、1N HCl(約30mL)で順に抽出し、飽和NaHCO3でもう一度抽出した。有機相をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮して、琥珀色の油状物を得た。それを高真空下に配置し、一切の残留溶媒を除去した。4.97g(85%)の所望のIM15Aを琥珀色油状物が残った。それを、更なる処理にかけずにその後の工程で使用した。
DCM(20mL)中のIM15A(877mg、1.5mmol)およびトリエチルアミン(313μL、2.25mmol)の0℃溶液を、DCM(5mL)中のメタンスルホニルクロリド(151μL、1.95mmol)の溶液で滴下処理した。45分後、0℃の反応溶液を、1N HCl(10mL)で処理した。層を分離した後、有機相を、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮し、その後高真空下に1/2時間配置した。0.99g(100%)の所望のIM15Bが黄色油状物として残留した。この物質を、更なる処理にかけずにその後の工程で使用した。
THF(5mL)中のIM15B(0.99g、1.5mmol)の室温溶液を、圧力フラスコで、THF(75mmol、37.5mL)中の2Mメチルアミンの撹拌溶液に添加した。フラスコを密封し、反応を50℃に加温した。48時間後、反応混合物を加熱器から取り外し、氷浴で冷却した後、フラスコを開けた。反応溶液を減圧下で濃縮し、残留物を、EtOAc(50mL)と飽和NaHCO3水溶液(40mL)間に分配した。水相を、第2の量のEtOAc(4mL)で抽出した。有機物を一緒にし、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮して、褐色油状物を得た。この物質を、1時間高真空下に配置した。0.85g(95%)の所望のIM15Cが褐色油状物として残留した。LC/MS:>95%(M+H=598、Brパターンを有し、所望の産物と一致);TLC:10:1:0.5 EtOAc:MeOH:NH4OH Rf=0.45。IM15Cを、更なる処理にかけずにその後の工程に進んで使用した。
4−クロロカルボニルフェニルボロン酸(155mg、0.84mmol)を、DMF(6mL)中のIM15C(418mg、0.70mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(164μL、0.945mmol)の0℃溶液に無溶媒で添加した。15分後、氷浴を取り外し、混合物を室温で撹拌した。2.5時間撹拌した後、更なる量のN,N−ジイソプロピルエチルアミン(82μL、0.473mmol)および4−クロロカルボニルフェニルボロン酸(78mg、0.42mmol)を、室温の反応混合物に添加した。さらに30分間撹拌した後、第3の量のN,N−ジイソプロピルエチルアミン(41μL、0.237mmol)および4−クロロカルボニルフェニルボロン酸(39mg、0.21mmol)を、反応混合物に添加した。さらに30分後、反応溶液を、EtOAc(50mL)と飽和NaHCO3水溶液(50mL)間に分配した。その後、少量の水を添加して、透明な二相溶液を得た。層を分離し、水相を、第2の量のEtOAc(25mL)で洗浄した。有機相を一緒にして、別の量の飽和NaHCO3水溶液(20mL)、1N HCl(25mL)、およびブライン(30mL)で順に洗浄した。有機相を、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、0.63g(T.W.0.52g)の粗産物を黄褐色油状物として得た。TLC:10:1:0.5 EtOAc:MeOH:NH4OH Rf=0.15、明らかに最も濃色(約70%)、またRf=溶媒先端、Rf0.85にも小さなスポット、Rf0.75、Rf0.5(=SM Aの痕跡)、Rf0.1、および出発点にストリーク。粗産物を少量のEtOAcに溶解し、12gのISCOカラムに負荷した。100%EtOAcから開始して10%MeOH/EtOAcまでの勾配溶離液系で、クロマトグラフィーを実施した。所望の画分を減圧下で濃縮し、310mg(59%)の所望のIM15Dをわずかに黄色の泡状物として得た。TLC:10:1:0.5 EtOAc:MeOH:NH4OH Rf=0.15、均質;LC/MS:(約100%)(M+H=746、Brパターンを有し、かなり弱く、M+23=768はより強く、Brパターンを示し、M+H−Boc=646は非常に強く、Brパターンを示す)IM15Dを、更なる処理にかけずにその後の工程で使用した。
圧力反応槽にて、IM15DをDMF(28mL)に溶解し、その後2M Na2CO3(7mL)を添加し、溶液を、N2気流下で2分間脱気した。窒素下で、Pd(PPh3)4(40mg、0.035mmol)を、不均質反応混合物に添加した後、全体に蓋をして、90〜95℃に加温した。1.5時間後、反応混合物を加熱器から取り外し、冷却したら、反応混合物をEtOAc(100mL)と水(100mL)間に分配した。水相を、第2の量のEtOAc(75mL)で抽出した。有機相を一緒にし、水(60mL×2;分離は遅かった)で、その後ブライン(50mL)で順に洗浄した。有機相を、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗産物を褐色油状物として得た。TLC:10:1:0.5 EtOAc:MeOH:NH4OH Rf=0.8、主要なスポット。粗産物を移し替えるために少量のEtOAcに溶解しようとした際、固形物が生じ始めたことを観察した。EtOAcを、窒素気流下で蒸発させ、得られた残留物を、約5mLの氷冷MeOHで処理した。混合物を、約l/2時間氷浴に静置した後、得られた固形物をろ過し、氷冷MeOHですすいだ。空気乾燥した後、91mg(42%)の所望のIM15Eが、金色の固形物として残留した。TLC:10:1:0.5 EtOAc:MeOH:NH4OH Rf=0.8、均質。LC/MS(CH3CNに溶解):>95%純粋(M+H=621.6、所望の産物と一致)。IM15Eは、更なる処理にかけずにその後の工程に進んで使用した。
IM15EのBoc脱保護は、適切な大環状分子を置換した後、P(20)と同様に実施した。
2
5−アミノ−5
3−((メチルアミノ)メチル)−6,9,12−トリオキサ−4−アザ−2(2,6)−ピラジナ−1(3,5)−ピリジナ−5(1,2)−ベンゼナシクロドデカファン−3−オン
スキーム.化合物P(24)の調製
小型圧力反応槽にて、IM15A(P(22)調製における中間体、実施例15を参照)と同様に調製したtert−ブチル(3−(3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボキサミド)−2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)ベンジル)(メチル)カルバマート(245mg、0.453mmol)、および5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−ピリドール(120mg、0.544mmol)を、ほとんど均質になるまでDMF(6mL)と混合し、その後、2M Na2CO3(3mL)を添加し、得られた不均質混合物を、N2気流下で3分間脱気した。窒素下でPd(PPh3)4(52mg、0.045mmol)を添加し、全体に蓋をして95℃に加温した。3時間後、加熱を中止した。冷却した後、不均質混合物を、EtOAc(2×30mL)と水(20mL)間に分配した。EtOAc抽出液を一緒にし、再び水で洗浄し、その後ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物を16時間高真空下に配置して、196mg(78%)の所望のIM16Aを黄褐色固形物として得た。LC/MS:(M+H=555.6;また、ほぼ等しいM+23=577.6、およびM+H−Boc=455.5に強い基本ピーク)。また、Ph3P=0(M+H=279.4)に対応する、約10%のrt4.61分が観察された。TLC:10:1:0.5 EtOAc:MeOH:NH4OH Rf=0.25に約90%、かすかなスポットが出発点およびRf=0.85にあった。この物質を、更なる処理にかけずにその後の工程に進んで使用した。
THF(12mL)中のIM16A(180mg、0.325mmol)およびトリフェニルホスピン(341mg、1.30mmol)の0℃溶液を、ジイソプロピルアゾジカルボキシラート(192μL、0.974mmol)で処理した。15分後、冷却浴を取り外し、反応を室温に加温した。3時間後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、EtOAcと飽和NaHCO3水溶液間に分配した。有機相を、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、茶色がかった油状物を得た。この油状物を、Et2O(10mL)と1N HCl(10mL)間に分配した。分液漏斗の側面に薄膜を形成した油状物は、塩としての所望の化合物はEt2Oまたは水に可溶性ではないことを示唆している。水相を、油状物と共に、第2の量のEt2O(5mL)で洗浄した。その後、水相および油状物薄膜を、注意深くNaHCO3で処理した。得られた塩基性溶液を、EtOAc(2×10mL)で抽出した。一緒にしたEtOAc抽出液を、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮して、108mg(62%)の粗産物残留物を得た。LC/MS:約70%の所望の産物、約15%のPh3P=0、および幾つかの小さなピーク(各1〜2%)が観察された。この物質を、12gのシリカゲルカラムに負荷し、ISCO装置で精製した。カラムを、EtOAc/ヘキサン勾配系で、50%EtOAcから開始して(1分間保持)、100%EtOAcまで徐々に増加(8分間で)させた後、さらに8分間100%を保持して溶出した。1つの主要ピークが、8分〜10分間に出現し、それは主に所望の産物だった。それら画分を一緒にし、濃縮して、40mg(23%)の半純粋な所望のIM16Bを得た。LC/MSによると、所望の産物対Ph3P=0の相対比(85%:15%)は同じだった。したがって、これら2つの物質は同時溶出したが、他の微量不純物は除去された。この半粗物質を、更なる処理にかけずにその後の工程に進んで使用した。
酢酸エチル(2mL)中のIM16B(31mg、0.058mmol)の室温均質溶液を、ジオキサン中の4N HCl(1mL、4mmol HCl)で処理した。色が濃黄色になり、検出可能な発熱は認められなかった。5分後に固形物が析出し始めた。その後、反応混合物を16時間撹拌した後、微小固形物を収集し、大量のEtOAcですすいだ。空気乾燥した後、10mg(37%)の所望のP(24)を、黄色固形物として単離した。TLC:10:1:0.5 EtOAc:MeOH:NH4OH:(MeOH/CH3CNに溶解)Rf=0.6、均質;LC/MS:事実上純粋(M+H=437.5、所望の産物と一致、M+23=459.5も観察された)。
2
5−アミノ−15−(2−ヒドロキシエチル)−6,9,12−トリオキサ−16−チア−4,15−ジアザ−2(2,6)−ピラジナ−1(1,4),5(1,2)−ジベンゼナシクロヘキサデカファン−3−オン16,16−ジオキシド
スキーム.化合物P(25)の調製
IM15Aに結合された適切なボロン酸を代わりに用いた後はIM9と同様に調製した25−アミノ−15−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル−6,9,12−トリオキサ−16−チア−4,15−ジアザ−2(2,6)−ピラジナ−1(1,4),5(1,2)−ジベンゼナシクロヘキサデカファン−3−オン16,16−ジオキシド(IM17A)(36mg、0.055mmol)の、THF(200μL)中の室温溶液を、AcOH(200μL)で処理し、その後水(50μL)で処理した。得られた溶液に蓋をして、50℃に加温した。48時間加温した後、得られた不均質混合物を0℃に1時間冷却し、その後固形物をろ過し、大量のCH3CNですすいだ。空気乾燥した後、固形物を高真空下で乾燥して、22mg(73%)の所望のP(25)を黄色固形物として得た。LC/MS(MeOH/CH3CNに超音波処理で溶解):約95%(M+H=544.51、所望の産物P(25)と一致)、および約5%(M+H=658.6、出発物質IM17Aと一致)。ここでは、P(25)を、更なる精製にかけずに試験した。
tert−ブチル2
5−アミノ−13−メチル−3−オキソ−6−オキサ−14−チア−4,10,13−トリアザ−2(2,6)−ピラジナ−1(1,4),5(1,2)−ジベンゼナシクロテトラデカファン−10−カルボキシラート14,14−ジオキシド、および2
5−アミノ−13−メチル−6−オキサ−14−チア−4,10,13−トリアザ−2(2,6)−ピラジナ−1(1,4),5(1,2)−ジベンゼナシクロテトラデカファン−3−オン14,14−ジオキサン
スキーム.化合物P(26)およびP(27)の調製
適切なジオールを代わりに用いた後はIM10と同様に調製した3−アミノ−6−ブロモ−N−(2−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル)ピラジン−2−カルボキサミド(2.57g、1.5mmol)およびトリエチルアミン(1.37mL、9.8mmol)の、DCM(150mL)中の0℃混合物を、メタンスルホニルクロリド(0.65mL、8.4mmol)で滴下処理した。20分後、反応を、室温に加温し、3日間撹拌した。反応混合物をろ過し、固形物を大量のDCMですすいで、2.30g(74%)の所望のIM18Aを黄色固形物として得た。LC/MS(DMSOに溶解):>95%(M+H=446、Brパターンを有し、所望の産物と一致);TLC:1:1 EtOAc:ヘキサン Rf=0.75、均質(SM Rf=0.70)。IM18Aを、更なる処理にかけずにその後の工程で使用した。
THF(100mL)中のIM18A(1.11g、2.5mmol)の室温溶液を、3−アミノ−1−プロパノール(4.8mL、62.5mmol)と混合し、その後フラスコを密封して55℃に加温した。3日後、反応混合物を冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をNaHCO3水溶液で処理し、得られた固形物をろ過し、大量の水ですすぎ、一晩空気乾燥した。1.00g(94%)の所望のIM18Bが黄色固形物として残留した。LC/MS:>90%(M+H=367、Brパターンを有し、所望の産物と一致)。IM18Bを、更なる処理にかけずにその後の工程に進んで使用した。
THF(3mL)中のジ−tert−ブチルジカルボナート(552mg、2.53mmol)を、THF(150mL)中のIM18B(976mg、2.30mmol)の室温混合物に添加した。25時間後には、反応混合物は均質になっており、減圧下で濃縮して銅色の油状物を得た。静置後、油状物は凝固した。固形物を、CH3CN(25mL)中ですりつぶし、固形物をろ過し、氷冷CH3CNですすいだ。0.69g(57%)の所望のIM18Cが黄色固形物として残った。TLC:1:1 EtOAc:ヘキサン Rf=0.55。LC/MS(MeOH/CH3CN中):>95%(M+23=547、Brパターンを有し、所望の産物と一致)。その後、IM18Cを更なる処理にかけずに使用した。
化合物P(26)およびP(27)を、化合物P(20)と同様に調製する。
tert−ブチル2
5−アミノ−17−メチル−3−オキソ−7,10−ジオキサ−18−チア−4,13,17−トリアザ−2(2,6)−ピラジナ−1(1,4),5(1,3)−ジベンゼナシクロオクタデカファン−13−カルボキシラート18,18−ジオキシド、および2
5−アミノ−17−メチル−7,10−ジオキサ−18−チア−4,13,17−トリアザ−2(2,6)−ピラジナ−1(1,4),5(1,3)−ジベンゼナシクロオクタデカファン−3−オン18,18−ジオキシド
スキーム.化合物P(30)およびP(31)の調製
高速で撹拌するため、室温のジエチレングリコール(45mL;0.50mol)、NaH(鉱油中60%の分散物;1.04g、26mmol)を、2分間にわたって無溶媒で添加した。ガス発生の終了後、均質な溶液が得られた。その後3−ニトロベンジルブロミド(4.32g、20mmol)を無溶媒で添加した。室温で4日間撹拌した後、反応混合物を約300mLの水で希釈し、約100mLのヘキサンで抽出した。その後、水相をEtOAcで2回(それぞれ、200mLおよび50mL)抽出した。一緒にしたEtOAc抽出液を、水で3回(各回約75mL)洗浄し、その後ブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮して、4.07g(84%)の所望のIM19Aを透明油状物として得た。LC/MS:100%(M+Na=264.1;M+H=242.2に小ピーク);TLC:1:1 EtOAc:ヘキサン Rf=0.3、均質。IM19Aを、更なる処理にかけずにその後の反応に進んで使用した。
EtOH(100mL)中のIM19A(1.81g、7.5mmol)の溶液を、Parrボトル中でPtO2(113mg、0.5mmol)と混合し、得られた混合物を水素雰囲気下(47psi)に配置した。7時間後、チャンバから水素を除去し、混合物を注意深くセライト545でろ過した。ろ液を減圧下で濃縮して、1.64g(T.W.1.58g)の所望のIM19Bを黄褐色固形物として得た。LC/MS:主要ピーク(M+H=212.34、強いM+23=234.4を示し、所望の産物と一致)。TLC:100% EtOAc Rf=0.3、Rf=0.15にわずかな不純物。IM19Bを、更なる処理にかけずにその後の反応に進んで使用した。
EDAC(2.79g、14.5mmol)を、DMSO(9mL)中のIM19B(1.48g、7mmol)、3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボキシル酸(1.27g、5.83mmol)、およびヒドロキシベンゾトリアゾール(0.39g、2.9mmol)の撹拌室温溶液に添加した。1日撹拌した後、50mLの水を反応混合物に添加して、goohを得た。この残留物をEtOAc(2×100mL)と追加の水(50mL)間に分配した。その後、一緒にした有機相を、飽和NaHCO3水溶液で抽出し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮して、2.50g(T.W.2.40g)の所望のIM19Cを褐色油状物として得た。TLC:100% EtOAc Rf=0.55、Rf=0.75およびRf=0.9にわずかな不純物;LC/MS(CH3CN/MeOHに溶解)>98%(M+H=412、Brパターンを有し、所望の産物と一致、また、M+23=434、これもBrパターンを有し、これも所望の産物と一致)。IM19Cを、更なる処理にかけずにその後の反応に進んで使用した。
DCM(60mL)中のIM19C(2.40g、5.83mmol)およびトリエチルアミン(1.13mL、8.16mmol)の0℃溶液を、メタンスルホニルクロリド(0.54mL、7mmol)で2分間にわたって滴下処理した。45分後、0℃の反応溶液を、1N HCl(12mL)で処理した。層を分離した後、有機相を、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。2.92g(T.W.2.85g)の所望のIM19Dが黄色油状物として残留した。TLC:100% EtOAc Rf=0.8 主要スポット;LC/MS:1つの主要ピーク(M+H=490、Brパターンを有し、所望の産物と一致)。IM19Dを、更なる処理にかけずにその後の工程で使用した。
THF(11mL)中のIM19D(1.42g、2.91mmol)の室温溶液を、3−アミノ−1−プロパノール(5.6mL、72.75mmol)と混合し、その後、フラスコを密封して撹拌した。5日後、反応溶液を減圧下で濃縮し、残留物を、EtOAc(40mL)と飽和NaHCO3水溶液(30mL)間に分配した。水相を、第2の量のEtOAc(25mL)で抽出した。有機物を一緒にし、ブラインで3回洗浄し(各25mL)、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮して、赤褐色油状物を得た。この物質を、1/2時間高真空下に配置した。1.19g(88%)の所望のIM19Eが赤褐色油状物として残留した。LC/MS:>95%(M+H=496、Brパターンを有し、所望の産物と一致)。IM19Eを、更なる処理にかけずにその後の工程に進んで使用した。
THF(3mL)中のジ−tert−ブチルジカルボナート(576mg、2.64mmol)を、THF(10mL)中のIM19E(1.12g、2.40mmol)の室温混合物に添加した。2.5時間後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をCH2Cl2(25mL)と1N HCl(25mL)間に分配した。その後、有機相を、飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮し、その後高真空下で一晩乾燥した。1.40g(T.W.1.36g)の所望のIM19Fが黄色固形物として残った。TLC:100% EtOAc:ヘキサン Rf=0.75;1:1 EtOAc:ヘキサン Rf=0.25。LC/MS(MeOH中):>95%(非常に弱いM+H=569、Brパターンを有する;わずかに強いM+23=591、Brパターンを有する;M+H−Boc=469に、Brパターンを有する非常に強い基本ピーク)。その後、IM19Cを更なる処理にかけずに使用した。
小型圧力反応槽中で、DMF(8mL)中のIM19F(284mg、0.50mmol)およびメチル4−ボロノベンゼンスルホンアミド(129mg、0.60mmol)の溶液を、2M Na2CO3(4mL)と混合し、得られた不均質混合物を、N2気流下で3分間脱気した。窒素下でPd(PPh3)4(57mg、0.05mmol)を添加し、全体に蓋をして90℃に加温した。2時間後、加熱を中止した。冷却した後、不均質混合物を、EtOAc(2×75mL)と水(60mL)間に分配した。EtOAc抽出液を一緒にし、再び水で洗浄し(2×25mL)、その後ブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮して、510mg(T.W.329mg)の粗産物を得た。この粗産物を、EtOAc(1mL)に溶解し、12gのIscoカラムに吸着させ、勾配EtOAc/ヘキサン系(10分間で25%EtOAc/ヘキサンから100%EtOAc、100%EtOAcをさらに7分間保持)で溶出した。最も純粋な画分を一緒にし、減圧下で濃縮して、147mg(45%)の所望のIM19Gを黄色油状物として得た。LC/MS:>95%(M+H=659.4、所望の産物と一致)。TLC:100% EtOAc Rf=0.7、均質。この物質を、更なる処理にかけずにその後の工程に進んで使用した。
THF(8mL)中のIM19G(132mg、0.20mmol)およびトリフェニルホスピン(210mg、0.80mmol)の室温溶液を、ジイソプロピルアゾジカルボキシラート(118μL、0.60mmol)で処理した。3時間後、反応混合物を窒素気流下で濃縮した。残留物をMeOH(4mL)に懸濁し、水(0.11mL、6mmol)で処理し、その後AcOH(0.165mL、3mmol)で処理した。この均質溶液を4℃に冷却し、4日間保持した。得られた固形物を、ろ過し、氷冷MeOHで3回すすいだ(各約1mL)。空気乾燥した後、74mg(58%)の粗産物が黄色固形物として残留した。粗産物を、CH2Cl2(1mL)に溶解し、12gのIscoシリカゲルカラムに吸着させた。カラムを、10%EtOAc/ヘキサン(1分間保持)から75%EtOAc/ヘキサンまで(12分間)、75%でさらに4分間保持の勾配で溶出した。最も純粋な画分を一緒にし、減圧下で濃縮して、53mg(41%)の所望のP(30)を黄色油状物として得た。TLC:1:1 EtOAc:ヘキサン Rf=0.4、均質、および100%EtOAc Rf=0.85、均質;LC/MS(DMSO溶液):(100%)(M+H=641.4、所望の産物と一致)。この物質を更なる処理にかけずにその後の工程に進んだ。
ジオキサン(2.5mL、10mmol)中の4N HClを、EtOAc(4mL)中のP(30)(45mg、0.070mmol)の不均質混合物と混合した。これにより、混合物は実質的に均質になった。1時間後、固形物が、反応混合物から析出し始めた。混合物を16時間撹拌した。得られた固形物をろ過し、大量のEtOAcですすぎ、その後空気乾燥した。32mg(78%)の所望のP(31)が淡黄色固形物として残留した。LC/MS(DMSO):約100%(M+H=541.2、所望の産物と一致)。
2
5−アミノ−15−(2−ヒドロキシエチル)−5
3−((メチルアミノ)メチル)−6,9,12−トリオキサ−16−チア−4,15−ジアザ−2(2,6)−ピラジナ−1(1,4),5(1,2)−ジベンゼナシクロヘキサデカファン−3−オン−16,16−ジオキシド
スキーム.化合物P(33)の調製
IM15Aと結合された適切なボロン酸を代わりに用いた後はIM9と同様に調製されたtert−ブチル((25−アミノ−15−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−16,16−ジオキシド−3−オキソ−6,9,12−トリオキサ−16−チア−4,15−ジアザ−2(2,6)−ピラジナ−1(1,4),5(1,2)−ジベンゼナシクロヘキサデカファン−53−イル)メチル)(メチル)カルバマート(IM20)、(32mg、0.04mmol)の、酢酸エチル(1.2mL)中の室温不均質溶液を、ジオキサン中の4N HCl(700μL、2.8mmol)で処理した色が濃黄色になり、検出可能な発熱は認められなかった。5分後に固形物が析出し始めた。その後、反応混合物を16時間撹拌した後、微小固形物を収集し、大量のEtOAcですすいだ。空気乾燥した後、23mg(92%)の粗産物を収集した。この物質を、水(約3mL)に溶解し、濃HCl(250μL)で処理した。この場合も、固形物が析出し始めた。この混合物を室温で撹拌した。2日後、更なる量の濃HCl(500μL)を反応混合物に添加し、撹拌を継続した。24時間後、混合物を氷浴で冷却し、固形物をろ過し、EtOAcですすいだ。14mgの所望のP(33)が黄色固形物として残留した。LC/MS:>98%(M+H=587.3、所望の産物と一致)。
2
5−アミノ−5
3−((メチルアミノ)メチル)−15−(2−モルホリノエチル)−6,9,12−トリオキサ−16−チア−4,15−ジアザ−2(2,6)−ピラジナ−1(1,4),5(1,2)−ジベンゼナシクロヘキサデカファン−3−オン16,16−ジオキシド、および2
5−アミノ−15−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−5
3−((メチルアミノ)メチル)−6,9,12−トリオキサ−16−チア−4,15−ジアザ−2(2,6)−ピラジナ−1(1,4),5(1,2)−ジベンゼナシクロヘキサデカファン−3−オン16,16−ジオキシド
スキーム.化合物P(34)の調製
TBAF(THF中1M;1:1当量)の溶液を、IM15Aに結合された適切なボロン酸を代わりに用いた後はIM9と同様に調製したtert−ブチル((25−アミノ−15−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−16,16−ジオキシド−3−オキソ−6,9,12−トリオキサ−16−チア−4,15−ジアザ−2(2,6)−ピラジナ−1(1,4),5(1,2)−ジベンゼナシクロドデカファン−53−イル)メチル)(メチル)カルバマート(IM20)、(60mg、0.075mmol)の、THF(1.5mL)中の室温溶液に滴加した。2時間後、反応混合物を窒素気流下で濃縮した。残留物を、水(5mL)と混合し、4℃に冷却した。4日後、得られた黄色固形物を、ろ過し、大量の水ですすぎ、その後空気乾燥した。40mg(77%)の所望のIM21Aが黄色固形物として残留した。LC/MS:(約98%)(M+H=687.5、所望の産物と一致);TLC:100% EtOAc Rf=0.65。IM21Aを、更なる処理にかけずにその後の工程に進んで使用した。
DCM(1mL)中のIM21A(40mg、0.058mmol)およびトリエチルアミン(11.3μL、0.081mmol)の0℃溶液を、メタンスルホニルクロリド(54μL、0.07mmol)で2分間にわたって処理した。5分後、反応混合物を室温に加温した。45分間の間隔を2回おいた後、2つのさらなる量のトリエチルアミン(それぞれ、22.6μL、0.162mmol、および11.3μL、0.081mmol)およびメタンスルホニルクロリド(それぞれ、10.8μL、0.14mmol、および5.4μL、0.07mmol)を、反応混合物に添加した(反応の完了を促進するため)。その後反応混合物を1N HCl(1mL)で処理した後、層を分離し、有機相を、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。49mg(T.W.44mg)の所望のIM21Bが黄色油状物として残留した。TLC:100% EtOAc Rf=0.8、均質;LC/MS(CH3CNに溶解):>98%(M+H=765.5、所望の産物と一致)。IM21Bを、更なる処理にかけずにその後の工程で使用した。
THF(1mL)中のIM21B(22mg、0.029mmol)の室温溶液を、モルホリン(142μL、1.62mmol)と数回に分けて混合し、その後、フラスコを密封して55℃に加温した。4日後、反応混合物を窒素気流下で濃縮し、残留物を飽和NaHCO3水溶液(約3/4mL)で処理した。固形物が析出した。混合物を2時間撹拌した。得られた固形物を、ろ過し、大量の水ですすいだ。空気乾燥した後、21mgの粗産物が残留した。この物質を、少量の氷冷MeOHですりつぶし、得られた固形物をろ過し、少量の氷冷MeOHですすいだ。空気乾燥した後、13mg(59%)の所望のIM21Cが黄色固形物として残留した。LC/MS:>95%(M+H=756.4、所望の産物と一致)、約2%(M+H=656.4、Bocが脱保護された産物と一致、産物は、最終目標産物がそうであるように微細である)。IM21Cを、更なる処理にかけずにその後の工程に進んで使用した。
ジオキサン(175μL、0.7mmol)中の4N HClを、EtOAc(0.35mL)中のIM21C(8mg、0.010mmol)の不均質混合物と混合した。これにより、混合物は粘着性になった。溶解を支援するために、130μLのMeOHを添加した。これはかなりの助けになった。1時間後、固形物が、反応混合物から析出し始めた。混合物を16時間撹拌した。その後、反応混合物を、1.5mLのEtOAcで処理し、15分間撹拌した。得られた固形物を、ろ過し、大量のEtOAcですすぎ、その後空気乾燥した。5.8mg(83%)の所望のP(34)が黄色固形物として残留した。LC/MS(水に溶解):>95%純粋(M+H=656.4、所望の産物と一致)。
ジメチルアミン類似体P(35)を、モルホリン類似体P(34)と同様に製作した。
2
5−アミノ−16−メチル−7,10,13−トリオキサ−17−チア−4,16−ジアザ−2(2,6)−ピラジナ−1(1,4),5(1,3)−ジベンゼナシクロヘプタデカファン−3−オン17,17−ジオキシド
スキーム.化合物P(40)の調製
DMF(16mL)中の、IM19Cと同様に調製した3−アミノ−6−ブロモ−N−(3−((2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)フェニル)ピラジン−2−カルボキサミド(455mg、1mmol)およびメチル4−ボロノベンゼンスルホンアミド(258mg、1.2mmol)の溶液を、2M Na2CO3(8mL)と一緒にし、得られた不均質混合物を、N2気流下で3分間脱気した。窒素下でPd(PPh3)4(116mg、0.10mmol)を添加し、全体に蓋をして90℃に加温した。2.5時間後、加熱を中止した。冷却したら、不均質混合物を、EtOAc(2×50mL)と水(20mL)間に分配した。EtOAc抽出液を一緒にし、再び水で洗浄し(3×40mL)、その後ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮して、610mgの粗産物を得た。約3mLのEtOAc中にほとんどの油状物を溶解した後、粗物質を12gのカラムに負荷し、その後、90%EtOAc/ヘキサンから開始して、100%EtOAcまで流し(2分間)、100%をさらに10分間保持する勾配系でIscoを溶出した。最も純粋な画分を一緒にし、減圧下で濃縮して、310mg(57%)の所望のIM22Aを黄褐色油状物として得た。149BのLC/MS:(MeOH/CH3CNに溶解):>95%(M+H=546.3、所望の産物と一致);TLC:100%EtOAc Rf=0.25、均質。IM22Aを、更なる処理にかけずにその後の反応に進んで使用した。
THF(15mL)中のIM22A(300mg、0.55mmol)およびトリフェニルホスピン(577mg、2.2mmol)の0℃溶液を、ジイソプロピルアゾジカルボキシラート(325μL、1.65mmol)で処理した。15分後、冷却浴を取り外し、反応を室温に加温した。3時間後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、EtOAcと飽和NaHCO3水溶液間に分配した。有機相を、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、オレンジ色の残留物を得た。オレンジの残留物を、MeOH(10mL)に懸濁し、その後99μLの水(10当量;5.5mmol)で処理し、その後126μLのAcOH(4当量;2.2mmol)で処理し、混合物を室温で撹拌し続けた。3日後、得られた固形物を、ろ過し、大量のMeOHですすぎ、空気乾燥した。113mg(39%)の所望のP(40)が黄色固形物として残留した。LC/MS(DMSOに溶解):(M+H=528.2、所望の産物と一致)。
ATRキナーゼ阻害および選択性を評価するための細胞アッセイ
ATR阻害の表現型評価
複製ストレス下にある細胞ではATR阻害がDNA複製を停止させ、それにより細胞のS期への進行が防止され、その細胞周期の周期にある細胞が蓄積することになることが知られている(Kevin D.Smith,et al.,Tim−Tipin dysfunction creates an indispensible reliance on the ATR−Chkl pathway for continued DNA synthesis,J.Cell Biol.2009,187,15−23)。本実験では、ジャーカット細胞を、10μMから0.1μMまでの範囲の濃度の試験化合物の存在下にて0.2μMアフィジコリンで24時間処理して、複製ストレスを誘導した。細胞を固定し、細胞周期プロファイルを、Smith,J.Cell Bio.2009に記載のようにフローサイトメトリーで試験した。試験化合物は、S期で停止した細胞が観察された場合、活性であるとみなした。
例示化合物P(1)は、10μΜ、2.5μΜ、および1.25μΜの濃度で、S期の細胞の蓄積による細胞周期進行の著しい阻害を示した(それぞれ、図1、2、および3A)。1.25μΜの試験化合物IM11(図3B)は、正常な細胞周期プロファイルを示しており、したがって、この用量では不活性であるとみなされる。
300nMの濃度の例示化合物P(4)は、Smith(Kevin D.Smith,et al,Tim−Tipin dysfunction creates an indispensible reliance on the ATR−Chkl pathway for continued DNA synthesis,J.Cell Biol.2009,187,15−23)の複製のストレス(図4A)と組み合わせると、ATRの遺伝子ノックダウン時に見られる応答と同様の表現型応答を示した。
ATR細胞キナーゼ活性および選択性
ATRの主要な下流標的であるChk1リン酸化を、ATR活性の指標として使用した(Liu Q.et al.,Chk1 is an essential kinase that is regulated by Atr and required for the G(2)/M DNA damage checkpoint,Genes Dev.2000,June 15,14(12),1448−1459;および(Jia Li and David F.Stern,Regulation of CHK2 by DNA−dependent Protein Kinase,J.Biol.Chem.2005,280,12041−12050)。Chk2リン酸化(5Gy照射により刺激した)は、ATM活性およびDNA−PKcs活性のマーカーであり、ATRと共に、密接に関連するDNA損傷応答性PIKKファミリーキナーゼである(Shuhei Matsuoka et al.,Ataxia telangiectasia−mutated phosphorylates Chk2 in vivo and in vitro,Proceedings of the National Academy of Sciences of the USA,2000,97(19),10389−10394;Li J and Stern D F,Regualtion of CHK2 by DNA−dependent protein kinase.The Journal of biological chemistry,2005,280,12041−12050)。
ATRキナーゼ活性
HCT119 WT BCL/XL−GFP細胞を、溶解する前に、漸減濃度の試験化合物(10〜0.003μΜ)および5μΜアフィジコリンと共に4時間インキュベートした。細胞溶解およびウエスタンブロッティングを、Gilad,Cancer Res,2010に記載のように、製造業者の指示書に従って、以下の抗体を使用して実施した:pCHK1(Ser345)(Cell signaling社 133D3)、pH2AX(S139)(Millipore社 05636)、GAPDH(負荷対照、Chemicon社 MAB374)、およびMCM3(負荷対照、Santa Cruz社 sc−9850)。Chk1リン酸化の著しい阻害が観察された場合、試験化合物は活性であるとみなした。
ATRキナーゼ選択性
HCT119 WT BCL/XL−GFP細胞を、漸減濃度の試験化合物(5〜0.01μM)のみと共に30分間インキュベートし、その後5Gy照射を行い、照射20分後に細胞を溶解した。細胞溶解およびウエスタンブロッティングを、Gilad,Cancer Res,2010に記載のように、製造業者の指示書に従って、以下の抗体を使用して実施した:pChk2(T68)(Cell signaling社 2661S)、GAPDH(負荷対照、Chemicon社 MAB374)、およびMCM3(負荷対照、Santa Cruz社 sc−9850)。試験化合物は、Chk1リン酸化と比べてChk2リン酸化の有意に少ない阻害が観察された場合、ATR選択性であるとみなした。
ATRキナーゼ活性
例示化合物P(4)は、1μΜ以上の濃度でChk1リン酸化を完全に阻害し、30nMと低い用量でChk1のリン酸化を制限することができた(図4B)Chk1リン酸化の減少と同時に、ATR活性の阻害は、H2AXリン酸化の増加により検出されるようなDNA二本鎖切断の増加に結び付く(図4B)。
ATRキナーゼ選択性
例示化合物P(4)は、Chk2リン酸化(5Gy照射により刺激)のレベルに影響を及ぼさなかった(図4C)。
当業者であれば、上記に図示および記載されている例示的な実施形態には、その幅広い発明概念から逸脱せずに変更をなすことができることを理解するだろう。したがって、本発明は、図示および記載されている例示的な実施形態に限定されず、特許請求の範囲により規定される本発明の趣旨および範囲内の改変を包含することが意図されていることが理解される。例えば、例示的な実施形態の特定の特徴は、特許請求されている発明であってもよくまたは一部であってもよく、開示されている実施形態の特徴は、組み合わせることができる。本明細書中に特に示されない限り、用語「a」、「an」、および「the」は、1つの要素に限定されず、むしろ「少なくとも1つ」を意味すると解釈されるべきである。
本発明の図面および記載の少なくとも幾つかは、本発明の明瞭な理解に関連する要素に着目するために単純化されており、簡潔に示すために、当業者であれば本発明の一部を構成すると理解するであろう他の要素が除外されていることが理解されるべきである。しかしながら、そのような要素は当技術分野で周知であるため、およびそれらが本発明のより良好な理解を必ずしも容易にするものではないため、そのような要素の記載は、本明細書には提供されていない。
さらに、方本法が、本明細書に示されているステップの特定の順序に依存しない程度に、ステップの特定の順序は、特許請求の範囲に対する制限として解釈されるべきでない。本発明の方法に関する特許請求の範囲は、それらのステップを記載されている順序で実施することに限定されるべきではなく、当業者であれば、ステップは変更されてもよく、依然として本発明の趣旨および範囲内にあること容易に理解することができる。
本明細書で引用されている、刊行物、特許出願、および特許を含む全ての文献は、あたかも各文献が個々におよび明示的に参照により組み込まれており、その全体が本明細書に示されているかの如く、この参照により本出願に組み込まれる。