JP2017529096A5 - - Google Patents

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Claims (26)

  1. −二量体エピトープ(EDE)であって、前記EDEが、安定化組換えデング熱ウイルスエンベロープ糖タンパク質E外部ドメイン(sE)二量体であり、前記二量体が、
    前記2つのsE単量体間での少なくとも1つのジスルフィド鎖間結合によって共有結合的に安定化される、かつ/または
    前記2つのsE単量体間での少なくとも1つのスルフヒドリル反応性架橋剤によって共有結合的に安定化される、かつ/または
    改変糖類を介して前記2つのsE単量体を結合することによって共有結合的に安定化される、かつ/また
    記二量体界面でまたは各単量体のドメイン1(D1)/ドメイン3(D3)リンカーにおいて、少なくとも1つのsE単量体のアミノ酸配列中の少なくとも1つのアミノ酸残基を、少なくとも1つのかさ高い側鎖アミノ酸と置換することによって、非共有結合的に安定化される、E−二量体エピトープ(EDE)。
  2. 前記組換えsE単量体が、配列番号132、配列番号133、配列番号134、配列番号135、ならびにH27F、H27W、L107C、F108C、H244F、H244W、S255C、A259C、T/S262C、T/A265C、L278F、L292F、L294N、A313C、及びT315Cの中から選択される少なくとも1つの突然変異、ならびに任意に、Q227N、E174N、及びD329Nの中から選択される少なくとも1つの突然変異を有する、それらの突然変異体sEからなる群から選択される、請求項に記載のEDE。
  3. 前記2つのsE単量体間での少なくとも1つ、2つ、または3つのジスルフィド鎖間結合によって共有結合的に安定化され
    任意に、以下からなる群から選択される、請求項1または2に記載のEDE
    a)請求項2に記載の前記突然変異A259CまたはS255Cをそれぞれ有する突然変異体sEのホモ二量体であり、前記残基259Cまたは255Cがジスルフィド鎖間結合を介して一緒に結合している、EDE;
    b)請求項1に記載の前記突然変異A259Cを有する突然変異体sEと、請求項2に記載の前記突然変異S255Cを有する突然変異体sEとのヘテロ二量体であり、前記残基259C及び255Cが、ジスルフィド鎖間結合を介して一緒に結合している、EDE;
    c)請求項2に記載の前記突然変異F108C及びT315Cをそれぞれ有する突然変異体sEのホモ二量体、または請求項1に記載の前記突然変異L107C及びA313Cをそれぞれ有する突然変異体sEのホモ二量体であり、前記残基108C及び315Cまたは前記残基107C及び313Cが、ジスルフィド鎖間結合を介して一緒に結合している、EDE;
    d)請求項2に記載の前記突然変異F108C及びA313Cを有する突然変異体sEと、請求項2に記載の前記突然変異L107C及びT315Cを有する突然変異体sEとのヘテロ二量体であり、前記残基108C及び313Cが、前記2つのsE単量体間でのジスルフィド鎖間結合を介して前記残基315C及び107Cにそれぞれ結合している、EDE;
    e)請求項2に記載の前記突然変異A259C、F108C及びT315Cをそれぞれ有する突然変異体sEのホモ二量体、前記突然変異S255C、F108C及びT315Cをそれぞれ有する突然変異体sEのホモ二量体、前記突然変異A259C、L107C及びA313Cをそれぞれ有する突然変異体sEのホモ二量体、または前記突然変異A255C、L107C及びA313Cをそれぞれ有する突然変異体sEのホモ二量体からなる群から選択され、前記残基259C、255C、108C、315C、107C及び313Cが、ジスルフィド鎖間結合を介して前記残基259C、255C、315C、108C、313C及び107Cにそれぞれ結合している、EDE;
    f)請求項2に記載の前記突然変異A259C、F108C及びT315Cを有する突然変異体sEと、請求項2に記載の前記突然変異S255C、F108C及びT315Cを有する突然変異体sEとのヘテロ二量体であり、前記残基259C、108C及び315Cが、ジスルフィド鎖間結合を介して前記残基255C、315C及び108Cにそれぞれ結合している、EDE;及び
    g)請求項2に記載の前記突然変異S255C、L107C及びA313Cを有する突然変異体sEと、請求項2に記載の前記突然変異A259C、L107C及びA313Cを有する突然変異体sEとのヘテロ二量体であり、前記残基255C、107C及び313Cが、ジスルフィド鎖間結合を介して前記残基259C、313C及び107Cにそれぞれ結合している、EDE
  4. 前記sE単量体間での少なくとも1つ、2つ、または3つのスルフヒドリル反応性架橋剤によって共有結合的に安定化されるEDE、及び/または
    前記スルフヒドリル反応性架橋剤が、マレイミド、ハロアセチル、ピリジルジスルフィド、ビニルスルホン、ハロゲン化アルキル、またはアジリジン化合物、アクリロイル誘導体、アリール化剤、またはチオール−ジスルフィド交換試薬からなる群から選択されるEDEであって、
    任意に、前記マレイミドスルフヒドリル反応性架橋剤が、BMOE、BMB、BMH、TMEA、BM(PEG) 、BM(PEG) 、BMDB、DTME、ならびに好ましくは、BMH、BM(PEG) 、及びBM(PEG) からなる群から選択され、
    任意に、前記EDEは
    a)請求項2に記載の前記突然変異T/S262CまたはT/A265Cをそれぞれ有する突然変異体sEのホモ二量体であり、前記残基262Cまたは265Cが、スルフヒドリル反応性架橋剤を介して一緒に結合している;または
    b)請求項2に記載の前記突然変異T/S262Cを有する突然変異体sEと、請求項2に記載の前記突然変異T/A265Cを有する突然変異体sEとのヘテロ二量体であり、前記残基262C及び265Cが、スルフヒドリル反応性架橋剤を介して一緒に結合している、または
    c)sEの前記アミノ酸残基1〜9、25〜30、238〜282、96〜111、及び311〜318からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸残基がシステインに突然変異している、突然変異体sEと、sEの前記アミノ酸残基1〜9、25〜30、238〜282、96〜111、及び311〜318からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸残基がシステインに突然変異している、突然変異体sEとのホモ二量体またはヘテロ二量体であり、前記突然変異したシステイン残基が、スルフヒドリル反応性架橋剤を介して一緒に結合している、
    請求項1〜のいずれか一項に記載のEDE。
  5. 前記組換えsEのうちの1つまたは前記2つの組換えsEが、H27F、H27W、H244F、H244W、及びL278Fからなる群またはL292F及びL294Nからなる群から選択される少なくとも1つの突然変異を有する、請求項1〜のいずれか一項に記載のEDE。
  6. 突然変異体sEのホモ二量体またはヘテロ二量体であり、
    −一方のsE単量体が、グリコシル化部位を導入する少なくとも1つの突然変異を有し、前記突然変異したアミノ酸残基が、X官能基を担持する改変糖でグリコシル化され、
    −もう一方のsE単量体が、グリコシル化部位を導入する少なくとも1つの突然変異を有し、前記突然変異したアミノ酸残基が、Y官能基を担持する改変糖でグリコシル化され、
    両方の突然変異した残基が、具体的にはクリック化学によって、第1のsE単量体の前記糖の前記X官能基をもう一方のsE単量体の前記糖の前記Y官能基と反応させることによって、前記改変糖類を介して一緒に結合している、請求項1〜のいずれか一項に記載のEDE。
  7. 前記EDEが、前記DENV−1もしくはDENV−2ポリペプチド配列の位置E49、K64、Q77、W101、V122、N134、N153、T155、I161、A162、P169、T200、K202、E203、L308、K310、Q323、W391、F392のうちの1つ以上、またはデング熱ウイルスエンベロープタンパク質の等価残基、
    及び/あるいは
    前記DENV−2もしくはDENV−4ポリペプチド配列の位置
    A71、C105、C74、D154、D249、D271、D309、D362、D98、E148、E311、E44、E71、E84、G102、G104 G106、G152、G156、G28、G29、G374、H158、H27、I113、I308、I46、K246、K247、K310、K323、K325 K47、L113、L45、L82、M278、N103、N153、N362、N67、N83、Q248、Q271、Q325、Q77、R2、R247、R323、R73、R99、S72、S81、T115、T155、T361、T46、T68、T69、T70、T72、V113、V114、V250、V309 V324、V97、W101のうちの1つ以上、
    またはデング熱ウイルスエンベロープタンパク質の等価残基、を含み、
    任意に、N153及び/またはN67が、グリコシル化され、
    任意に、前記EDEが、位置W101及び少なくとも1つの他の位置を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載のEDE。
  8. 前記EDEが、
    a)ドメインII側上のbストランド、及びドメインI側(前記二量体界面の向かいの)上の「150ループ」によって形成されたくぼみの中心に置かれた領域を含み、前記150ループが残基148〜159に広がり、ドメインIのbストランドE0及びF0を接続し、前記N153グリカンを担持し、これは前記二量体における前記パートナーサブユニットの融合ループを覆い、任意に、前記領域が、前記bストランド(前記N67グリカンを担持する残基67〜74)、すぐ上流の前記融合ループ及び残基(残基97〜106)、ならびに参照サブユニットのijループ(残基246〜249)を含み、前記参照サブユニットが前記融合ループに貢献する前記サブユニットであり、
    任意に、前記EDEが、前記第2のサブユニットの前記150ループ及び前記N153グリカン鎖をさらに含み、
    任意に、一方または両方の領域が、前記天然領域と実質的に同様の空間的配置にある;及び/または
    b)ビリオンまたはサブウイルス粒子またはウイルス様粒子の一部として提示される;及び/または
    c)一旦、対象、好ましくはヒトに投与されると、抗体を作り出すことができ、前記抗体が、1種を超える血清型のデング熱ウイルスに結合することができ、任意に、4種すべての血清型のデング熱ウイルスに結合することができ、1種を超える血清型のデング熱ウイルスを中和することができ、任意に、4種すべての血清型のデング熱ウイルスを中和することができ、
    かつ前記抗体が、任意に、4種すべての血清型のデング熱ウイルスを100%中和することができ、任意に、ヒト細胞及び昆虫細胞の両方で作られるウイルスを中和することができ、好ましくは、ヒト細胞及び昆虫細胞の両方で作られる4種すべての血清型のデング熱ウイルスを100%中和することができる;及び/または
    d)EDE抗体と比較して、融合ループエピトープ(FLE)抗体によって認識されにくい;及び/または
    e)前記融合ループエピトープに対する抗体によって認識されることができない
    請求項1〜のいずれか一項に記載のEDE。
  9. 治療有効量の、請求項1〜のいずれか一項に記載のEDEを含む、デング熱ウイルスの免疫原性組成物。
  10. 薬剤として用い任意にデング熱ウイルス感染を予防及び/または治療するための、請求項1〜のいずれか一項に記載のEDE、または請求項に記載の免疫原性組成物。
  11. デング熱ウイルス感染に対するワクチン接種で用いるための
    求項1〜のいずれか一項に記載のEDEまたはその免疫原性断片;及び/または
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の前記EDEまたはその免疫原性断片をコードする核酸;及び/または
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の前記EDEまたはその免疫原性断片をコードする核酸を含むベクター;及び/または
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の前記EDEまたはその免疫原性断片をコードする核酸、または請求項1〜8のいずれか一項に記載の前記EDEまたはその免疫原性断片をコードする核酸を含むベクターを含む宿主細胞、
    を示す、組成物。
  12. E二量体エピトープ(EDE)に結合する抗体またはその抗原結合部分であって、
    0.5μg/mlの濃度で、少なくとも2種の血清型のデング熱ウイルスを少なくとも80%中和することができる、抗体または抗原結合部分
  13. 請求項12に記載の抗体またはその抗原結合部分であって、前記抗体またはその抗原結合部分が、残基67〜74、残基97〜106、残基307〜314、残基148〜159、及び残基243〜251からなるデング熱ウイルスの糖タンパク質E外部ドメインの5つのポリペプチドセグメントに結合し、
    任意に:
    前記sE残基N67グリカンに結合する;及び/または
    デング熱ウイルスのビリオン依存性エピトープを単独に認識する;及び/または
    Fab断片である;及び/または
    残基148〜159、好ましくは前記sE残基N153グリカンからなる前記sEポリペプチドセグメントにさらに結合する、
    抗体またはその抗原結合部分
  14. 配列番号5〜16からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するCDR領域を含む、及び/または
    配列番号17〜28からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するCDR領域を含む、
    請求項12または13に記載の抗体またはその抗原結合部分
  15. a)配列番号5、6、及び7の前記アミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び/または配列番号17、18及び19の前記アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域であって、
    任意に、前記配列は、アミノ酸置換、挿入または欠失を有さない、または1つまたは2つ有する;または
    b)配列番号8、9及び10の前記アミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び/または配列番号20、21及び22の前記アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域であって、
    任意に、前記配列は、アミノ酸置換、挿入または欠失を有さない、または1つまたは2つ有する;または
    c)配列番号11、12及び13の前記アミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び/または配列番号23、24及び25の前記アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域であって、
    任意に、前記配列は、アミノ酸置換、挿入または欠失を有さない、または1つまたは2つ有する;または
    d)配列番号14、15及び16の前記アミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び/または配列番号26、27及び28の前記アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域であって、
    任意に、前記配列は、アミノ酸置換、挿入または欠失を有さない、または1つまたは2つ有する;または
    e)配列番号1または配列番号1に対して少なくとも90%の相同性を有する配列を含む重鎖、及び/または配列番号37または配列番号38に対して少なくとも90%の相同性を有する配列を含む軽鎖;または
    f)配列番号2または配列番号2に対して少なくとも90%の相同性を有する配列を含む重鎖、及び/または配列番号38または配列番号38に対して少なくとも90%の相同性を有する配列を含む軽鎖;または
    g)配列番号3または配列番号3に対して少なくとも90%の相同性を有する配列を含む重鎖、及び/または配列番号39または配列番号39に対して少なくとも90%の相同性を有する配列を含む軽鎖;または
    h)配列番号4または配列番号4に対して少なくとも90%の相同性を有する配列を含む重鎖、及び/または配列番号40または配列番号40に対して少なくとも90%の相同性を有する配列を含む軽鎖
    を含む、請求項12〜14のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合部分
  16. a)配列番号42を含む重鎖及び/または配列番号88を含む軽鎖;
    b)配列番号56を含む重鎖及び/または配列番号102を含む軽鎖;
    c)配列番号57を含む重鎖及び/または配列番号103を含む軽鎖;
    d)配列番号58を含む重鎖及び/または配列番号104を含む軽鎖;
    e)配列番号61を含む重鎖及び/または配列番号107を含む軽鎖;
    f)配列番号64を含む重鎖及び/または配列番号110を含む軽鎖;
    g)配列番号65を含む重鎖及び/または配列番号111を含む軽鎖;
    h)配列番号70を含む重鎖及び/または配列番号116を含む軽鎖;
    を含む、または
    前記配列のいずれかに対して少なくとも90%の相同性を有する配列を含む、
    請求項12〜15のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
  17. 前記EDEが、安定化したEDEを含み、エンベロープタンパク質の前記二量体 前記エンベロープタンパク質が前記二量体配置において安定性を増加するように操作され
    前記安定化したEDEが、
    a)前記単量体が、配列番号132の前記DENV−1 sE、配列番号133の前記DENV−2 sE 配列番号134の前記DENV−3 sE、配列番号135の前記DENV−4 sE、ならびにH27F、H27W、L107C、F108C、H244F、H244W、S255C、A259C、T/S262C、T/A265C、L278F、L292F、L294N、A313C及びT315Cの中から選択される少なくとも1つの突然変異(置換)を有するその突然変異体sEからなる群から選択され、任意に、その前記突然変異体sEがQ227N、E174N及びD329Nの中から選択される少なくとも1つの突然変異(置換)、好ましくは前記3つの突然変異Q227N、E174N及びD329Nをさらに有する、二量体、
    b)前記二量体が、2つの同一の組換えsEのホモ二量体、または2つの異なる組換えsEのヘテロ二量体である、二量体、
    c)各sE単量体の67位(Asn67グリカン)及び/または153位(Asn153グリカン)で、好ましくは各単量体の少なくとも67位(Asn67グリカン)でグリコシル化される、二量体、
    d)前記2つのsE単量体間での少なくとも1つ、2つまたは3つのジスルフィド鎖間結合によって共有結合的に安定化される、二量体、
    e)上に定義される前記突然変異A259CまたはS255Cをそれぞれ有する突然変異体sEのホモ二量体であり、前記残基259Cまたは255Cがジスルフィド鎖間結合を介して一緒に結合している、二量体、
    f)上に定義される前記突然変異A259Cを有する突然変異体sEと、上に定義される前記突然変異S255Cを有する突然変異体sEとのヘテロ二量体であり、前記残基259C及び255Cが、ジスルフィド鎖間結合を介して一緒に結合している、二量体、
    g)上に定義される前記突然変異F108C及びT315Cをそれぞれ有する突然変異体sEのホモ二量体、または上に定義される前記突然変異L107C及びA313Cをそれぞれ有する突然変異体sEのホモ二量体であり、前記残基108C及び315Cまたは前記残基107C及び313Cが、ジスルフィド鎖間結合を介して一緒に結合している、二量体、
    h)上に定義される前記突然変異F108C及びA313Cを有する突然変異体sEと、上に定義される前記突然変異L107C及びT315Cを有する突然変異体sEとのヘテロ二量体であり、前記残基108C及び313Cが、それぞれ、前記2つのsE単量体間でのジスルフィド鎖間結合を介して前記残基315C及び107Cに結合している、二量体、
    i)上に定義される、前記突然変異A259C、F108C及びT315Cをそれぞれ有する突然変異体sEのホモ二量体、前記突然変異S255C、F108C及びT315Cをそれぞれ有する突然変異体sEのホモ二量体、前記突然変異A259C、L107C及びA313Cをそれぞれ有する突然変異体sEのホモ二量体、ならびに前記突然変異A255C、L107C及びA313Cをそれぞれ有する突然変異体sEのホモ二量体からなる群から選択され、前記残基259C、255C、108C、315C、107C及び313Cが、それぞれ、ジスルフィド鎖間結合を介して前記残基259C、255C、315C、108C、313C及び107Cに結合している、二量体、
    j)上に定義される前記突然変異A259C、F108C及びT315Cを有する突然変異体sEと、上に定義される前記突然変異S255C、F108C及びT315Cを有する突然変異体sEとのヘテロ二量体であり、前記残基259C、108C及び315Cが、それぞれ、ジスルフィド鎖間結合を介して前記残基255C、315C及び108Cに結合している、二量体、
    k)上に定義される前記突然変異S255C、L107C及びA313Cを有する突然変異体sEと、上に定義される前記突然変異A259C、L107C及びA313Cを有する突然変異体sEとのヘテロ二量体であり、前記残基255C、107C及び313Cが、それぞれ、ジスルフィド鎖間結合を介して前記残基259C、313C及び107Cに結合している、二量体、
    l)前記sE単量体間での少なくとも1つ、2つまたは3つのスルフヒドリル反応性架橋剤(チオール反応性架橋剤とも呼ばれる)によって共有結合的に安定化される、二量体、
    m)上に定義される前記突然変異T/S262CまたはT/A265Cをそれぞれ有する突然変異体sEのホモ二量体であり、前記残基262Cまたは265Cが、スルフヒドリル反応性架橋剤によって一緒に結合している、二量体、
    n)上に定義される前記突然変異T/S262Cを有する突然変異体sEと、上に定義される前記突然変異T/A265Cを有する突然変異体sEとのヘテロ二量体であり、前記残基262C及び265Cが、スルフヒドリル反応性架橋剤によって一緒に結合している、二量体、
    o)突然変異体sEのホモ二量体またはヘテロ二量体であり、sEの前記アミノ酸残基1〜9、25〜30、238〜282、96〜111 311〜318のうちの少なくとも1つが、システインに突然変異し(置換され)、sEの前記アミノ酸残基1〜9、25〜30、238〜282、96〜111 311〜318のうちの少なくとも1つが、システインに突然変異し(置換され)、前記突然変異したシステイン残基が、スルフヒドリル反応性架橋剤によって一緒に結合している、二量体、
    p)改変糖類を介して前記2つの単量体に結合することによって共有結合的に安定化される、二量体、
    q)突然変異体sEのホモ二量体またはヘテロ二量体であり、
    一方のsE単量体が、グリコシル化部位を導入する少なくとも1つの突然変異を有し、前記突然変異したアミノ酸残基が、X官能基を担持する改変糖でグリコシル化され、もう一方のsE単量体が、グリコシル化部位を導入する少なくとも1つの突然変異を有し、前記突然変異したアミノ酸残基が、Y官能基を担持する改変糖でグリコシル化され、両方の突然変異した残基が、具体的にはクリック化学によって、第1のsE単量体の前記糖の前記X官能基をもう一方のsE単量体の前記糖の前記Y官能基と反応させることによって、前記改変糖類を介して一緒に結合している、二量体、
    r)前記二量体界面で前記二量体の空洞を充填させることによって、1つまたは前記2つの単量体、好ましくは前記2つの単量体の前記アミノ酸配列において少なくとも1つのアミノ酸を、かさ高い側鎖アミノ酸と置換することによって非共有結合的に安定化される、二量体、
    s)前記二量体界面でまたは各単量体のドメイン1(D1)/ドメイン3(D3)リンカーにおいて、空洞を形成する領域内で、少なくとも1つのsE単量体の前記アミノ酸配列中の少なくとも1つのアミノ酸残基を、少なくとも1つのかさ高い側鎖アミノ酸と置換することによって非共有結合的に安定化される。かかる置換が、前記2つのsE単量体間での疎水性相互作用を増加させることができる、二量体、
    t)上に定義される2つの組換えsEのホモ二量体またはヘテロ二量体、好ましくはホモ二量体であり、前記組換えsEのうちの1つまたは前記2つの組換えsEが、H27F、H27W、H244F、H244W、及びL278Fからなる群から選択される少なくとも1つの突然変異(置換)を有する、二量体、
    u)各単量体のドメイン1(D1)/ドメイン3(D3)リンカーにおいて、1つまたは前記2つの、好ましくは前記2つの単量体の前記アミノ酸配列中のアミノ酸を、少なくとも1つのかさ高い側鎖アミノ酸と置換することによって非共有結合的に安定化される、二量体、
    v)上に定義される2つの組換えsEのホモ二量体またはヘテロ二量体、好ましくはホモ二量体であり、前記組換えsEのうちの1つまたは前記2つの組換えsEが、L292F及びL294Nからなる群から選択される少なくとも1つの突然変異(置換)を有する、二量体、
    のうちの任意の1つ以上である、請求項12〜16のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
  18. 前記抗体またはその抗原結合部分が、
    a)前記融合ループにのみ結合しない;及び/または
    b)変性型である場合、前記エンベロープタンパク質に結合しない;及び/または
    c)フリン活性を欠いている細胞中で作製されるデング熱ウイルスに結合しない;及び/または
    d)低pHで、デング熱ウイルスに結合しない、
    請求項12〜17のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合部分
  19. 前記抗体または抗原結合部分が、任意に0.5ug/mlの濃度で、1種以上の血清型のデング熱ウイルスを、90%または98%または100%中和する、請求項12〜18のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合部分
  20. 前記抗体または抗原結合部分が、すべての血清型のデング熱ウイルスを0.5ug/mlのIC50濃度で80%または90%または98%または100%中和する、請求項12〜19のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合部分
  21. 前記抗体または抗原結合部分が、C6/36昆虫細胞及びヒト樹状細胞中で作製されたウイルスを中和し、任意に、C6/36昆虫細胞及びヒト樹状細胞中で作製されたウイルスを同じレベルまで中和する、請求項12〜19のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合部分
  22. 請求項12〜21のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合部分、及び薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
  23. 核酸であって
    求項12〜22のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合部分をコードし、
    任意にイントロンを有さない、核酸。
  24. 請求項23に記載の核酸を含む、ベクター。
  25. 請求項23に記載の核酸または請求項26に記載のベクターを含み、任意に、C6/36昆虫細胞、ヒト樹状細胞、CHO細胞、またはピキア・パストリス細胞である、宿主細胞。
  26. 薬剤として用い、任意にデング熱ウイルス感染を予防及び/または治療するための、請求項12〜25のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合部分
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