JP2017528130A - 光子変調管理システム - Google Patents

光子変調管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2017528130A
JP2017528130A JP2017511611A JP2017511611A JP2017528130A JP 2017528130 A JP2017528130 A JP 2017528130A JP 2017511611 A JP2017511611 A JP 2017511611A JP 2017511611 A JP2017511611 A JP 2017511611A JP 2017528130 A JP2017528130 A JP 2017528130A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photon
duty cycle
duration
organism
photon pulse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017511611A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017528130A5 (ja
Inventor
ジョン ダレン サンタイク,
ジョン ダレン サンタイク,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Xiant Technologies Inc
Original Assignee
Xiant Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Xiant Technologies Inc filed Critical Xiant Technologies Inc
Publication of JP2017528130A publication Critical patent/JP2017528130A/ja
Publication of JP2017528130A5 publication Critical patent/JP2017528130A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G7/00Botany in general
    • A01G7/04Electric or magnetic or acoustic treatment of plants for promoting growth
    • A01G7/045Electric or magnetic or acoustic treatment of plants for promoting growth with electric lighting
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G9/00Cultivation in receptacles, forcing-frames or greenhouses; Edging for beds, lawn or the like
    • A01G9/20Forcing-frames; Lights, i.e. glass panels covering the forcing-frames
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01HNEW PLANTS OR NON-TRANSGENIC PROCESSES FOR OBTAINING THEM; PLANT REPRODUCTION BY TISSUE CULTURE TECHNIQUES
    • A01H3/00Processes for modifying phenotypes, e.g. symbiosis with bacteria
    • A01H3/02Processes for modifying phenotypes, e.g. symbiosis with bacteria by controlling duration, wavelength, intensity, or periodicity of illumination
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M35/00Means for application of stress for stimulating the growth of microorganisms or the generation of fermentation or metabolic products; Means for electroporation or cell fusion
    • C12M35/02Electrical or electromagnetic means, e.g. for electroporation or for cell fusion
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N13/00Treatment of microorganisms or enzymes with electrical or wave energy, e.g. magnetism, sonic waves
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/14Measures for saving energy, e.g. in green houses

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Botany (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Ecology (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Forests & Forestry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Developmental Biology & Embryology (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Radiation-Therapy Devices (AREA)
  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

本明細書に記載の各実施形態は、生物122に対する1つ以上の光子パルスの一連の流れ(train)202と1つ以上の異なる光子パルスの一連の流れ204及びデューティサイクルの光子変調を介して、生物に対する光子バースト202及び204のデューティサイクル、波長帯域及び頻度を制御することにより、生物にに所望の応答を誘導するためのシステム200を提供し、かかる光子変調及びデューティサイクルは、生物の特定のニーズに基づいたものである。生物に対する1つ以上の光子パルスの一連の流れと1つ以上の異なる光子パルスの一連の流れの光子変調を介して、生物における所望の応答、例えば生育、破壊または修復を誘導するためのデバイスも提供される。さらに、色別スペクトルの光子の高頻度変調を使用することにより、生物の生育、破壊または修復を最適化するための方法を提供する。【選択図】図2

Description

人工光は、温室や組織培養試験室のような建物内で、植物の生育といった生物の生育を促進するために使用されることが多い。建物や垂直農場での生物育成には、生育に不可欠な光を提供するために電気照明を使用する必要がある。こうした光は電気によるものが多く、光合成のような生物学的プロセスに利用される光子を放出する。多様な光源または光子供給源の例には、メタルハライド光、蛍光、高圧ナトリウム光、白熱光及びLED(発光ダイオード)が含まれるが、これらに限定されない。
関連技術についての上述例及びそれらに関連する制約は例示的かつ非限定的なものであって、本明細書に記載の本発明に対するいかなる制約も含意するものではない。関連技術の他の制約については、本明細書を読み図面を研究すると当業者には明らかとなるであろう。
以下の実施形態及びその態様は、システム、ツール及び方法と併せて記載及び例示されているが、それらは事例を示す例示的なものであり、範囲を制限するものではない。
本発明の実施形態は、少なくとも1つの光子放出変調制御装置と通信する少なくとも1つの光子放出器を含む、生物において生育、破壊または修復を高めるためのシステムを含み、これにおいて、前記少なくとも1つの光子放出器は、ある持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルを有する少なくとも1つの第1の光子パルスを放出するよう構成され、ここで、前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記持続時間は0.01マイクロ秒〜5分であるとともに、前記光子パルス間の遅延持続時間が0.1マイクロ秒〜24時間であり、前記第1の光子パルスの前記デューティサイクルは、前記少なくとも1つの光子放出器の一定放出が0.01%〜90%であり、また、前記少なくとも1つの光子放出器は、前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルとは異なった、ある持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルを有する少なくとも1つのさらなる光子パルスを放出するよう構成され、ここで、前記少なくとも1つの光子放出変調制御装置は、前記光子放出器からの前記光子放出を制御し、前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記持続時間は0.01マイクロ秒〜5分であるとともに、前記光子パルス間の遅延持続時間が0.1マイクロ秒〜24時間であり、前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記デューティサイクルは、前記少なくとも1つの光子放出器の一定放出が0.01%〜90%であり、かつ、前記少なくとも1つの第1の光子パルス及び前記少なくとも1つのさらなる光子パルスは、前記生物に応答を誘導する。
本発明の別の実施形態は、生物に応答を誘導する方法を含んでよく、これにおいて、前記方法は、少なくとも1つの光子放出器を提供することと、前記少なくとも1つの光子放出器と通信する少なくとも1つの光子放出変調制御装置を提供することと、前記少なくとも1つの光子放出変調制御装置から前記少なくとも1つの光子放出器にコマンドを通信することと、ある持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルを有する少なくとも1つの第1の光子パルスを、前記少なくとも1つの光子放出器から前記生物へ向けて放出させること、ただし、前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記持続時間は0.01マイクロ秒〜5分であるとともに、前記光子パルス間の遅延持続時間が0.1マイクロ秒〜24時間であり、前記第1の光子パルスの前記デューティサイクルは、前記少なくとも1つの光子放出器の一定放出が0.01%〜90%であることと、前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルとは異なった、ある持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルを有する少なくとも1つのさらなる光子パルスを前記少なくとも1つの光子放出器から前記生物へ向けて放出させること、ただし、前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記持続時間は0.01マイクロ秒〜5分であるとともに、前記光子パルス間の遅延持続時間が0.1マイクロ秒〜24時間であり、前記さらなる光子パルスの前記デューティサイクルは、前記少なくとも1つの光子放出器の一定放出が0.01%〜90%であることとを含む。
本発明の実施形態は、少なくとも1つの光子放出変調制御装置と通信する少なくとも1つの光子放出器を含む、生物において生育、破壊または修復を高めるためのシステムを含み、これにおいて、前記少なくとも1つの光子放出器は、ある持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルを有する少なくとも1つの第1の光子パルスを放出するよう構成され、ここで、前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記持続時間は0.01マイクロ秒〜五(5)分であるとともに、前記光子パルス間の遅延持続時間が0.1マイクロ秒〜24時間であり、また、前記少なくとも1つの光子放出器は、前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルとは異なった、ある持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルを有する少なくとも1つのさらなる光子パルスを放出するよう構成され、ここで、前記少なくとも1つの光子放出変調制御装置は、前記光子放出器からの前記光子放出を制御し、前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記持続時間は0.01マイクロ秒〜5分であるとともに、前記光子パルス間の遅延持続時間が0.1マイクロ秒〜24時間であり、かつ、前記少なくとも1つの第1の光子パルス及び前記少なくとも1つのさらなる光子パルスは、前記生物に応答を誘導する。
本発明の別の実施形態は、生物に応答を誘導する方法を含んでよく、これにおいて、前記方法は、少なくとも1つの光子放出器を提供することと、前記少なくとも1つの光子放出器と通信する少なくとも1つの光子放出変調制御装置を提供することと、前記少なくとも1つの光子放出変調制御装置から前記少なくとも1つの光子放出器にコマンドを通信することと、前記少なくとも1つの光子放出器から前記生物へ向けて、ある持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルを有する少なくとも1つの第1の光子パルスを放出させること、ただし、前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記持続時間は0.01マイクロ秒〜5分であるとともに、前記光子パルス間の遅延持続時間が0.1マイクロ秒〜24時間であることと、前記少なくとも1つの光子放出器から前記生物へ向けて、前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルとは異なった、ある持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルを有する少なくとも1つのさらなる光子パルスを放出させること、ただし、前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記持続時間は0.01マイクロ秒〜5分であるとともに、前記光子パルス間の遅延持続時間が0.1マイクロ秒〜24時間であることとを含む。
上記実施形態のほかに、さらなる態様及び実施形態が、図面の参照及び以下の説明の研究により明らかとなるであろうが、そのいずれかまたはすべては本発明の範囲内である。上述の概要は実施態様例を挙げたものであり、本発明の範囲の記載を限定するものではない。
本明細書に組み込まれ本明細書の一部をなす添付図面は、一部の、ただし、唯一的でも排他的でもない実施形態例及び/または特徴例を例示している。本明細書に開示する実施形態及び図は、限定的ではなく例示的であるとみなされることが意図される。
光子変調育成システムの例を示す図である。 異なる特定波長帯域の光のパルスを発する、色個々の光子変調育成システムの例を示す図である。 サンプルLEDアレイを備えた複数の光子放出器と通信する光子放出変調制御装置を示す図である。 マスター/スレーブLEDアレイを介した光子放出変調を示す図である。 一連の光子放出器と通信し、それらを制御するマスター論理制御装置を示す図である。 一連の植物センサーと通信する光子放出育成システムを示す図である。 さまざまなSSR(ソリッドステートリレー)またはFETSと通信するサンプルLEDアレイを示す図である。 光子パルスの変調周期のグラフである。 各々が異なるタイミングで異なる波長帯域を含む3つの光子パルス個々の循環のグラフ例である。 各々が異なるタイミングで異なる波長帯域を含む3つの光子パルス個々の循環のグラフ例である。 さまざまな波長帯域のパルスを発することによる、生物を育成させる光子変調方法を示すフローチャートである。 生物の生育、修復または破壊を、植物センサーを使用して行う方法を示すフローチャートである。
本開示の実施形態は、生物の生育、破壊及びまたは修復を生じさせるために必要な必要入力電力を最小限にする特有の頻度またはパターンを使用して、生物に光化学的な活性化または応答を引き起こすに足る強度で色別スペクトルの電磁波放射パルス(光子)を生成させることにより、生物に所望の作用を誘導し、かつ、システムの電力消費及び他の変数の監視も可能にする、システム、装置及び方法を提供する。後に詳述されるように、生物に対する光子バーストのデューティサイクル、波長帯域及び頻度を制御することにより、人が生物の発芽、生育、及び生殖率に働きかけることができるだけではなく、青色、黄色、近赤、遠赤、赤外及び紫外の光子変調を循環させることで、生物の発芽、生育及び生殖率、修復ならびに破壊を制御し、高めることができる。
植物が効率よく生育するためには8〜16時間の明期に続き、8〜16時間の暗期が必要であると長年理解されてきた。植物の生育についてのこの基本的根本概念それ自体が本質的に誤りであるということが、本開示の証明されている主要概念である。植物は、明周期中に絶えず投入される光子を利用することができないため、過剰な光子から身を守ろうと途方もない量のエネルギーを費やす。
本開示は、植物が光子を利用する能力と植物に対する光子投入とを時限式照明システムを介して同調させる。具体的には、複数の波長の光子を特定の組み合わせ率で組み合わせることにより、生物における吸収化学物質(absorption chemicals)が最適化され、また制御され得る。例えば、植物は、より少ないエネルギー消費でスーパーオキシドのような有害反応や過度の高温に対抗し、また、発色団が電子伝達鎖を介して光子エネルギーの吸収及び電子への移行を行うタイミングと光子パルスのタイミングとを同調させることで生育を最大限にさせる。植物に対するこの光子投入は約数マイクロ秒で行われ、その後、同程度の暗周期が続く。これにより、植物はほぼすべてのエネルギーを生育及び基礎的生命機能に充てることができる。さらに、緩徐な「ホルモン様」制御機構であると考えられていた特定の発色団は、実際に速やかに応答してさらに生育を制御することができる。
実験により、本開示の多数の実施形態では、従来の育成灯システムよりも生育が早く、強健で、栄養集中の少ない植物が創出されることが証明された。各光の「レシピ(色の頻度、変調周期、デューティサイクル、及び持続時間の組み合わせ)」は、生物の種のそれぞれに合わせて所望の応答ごとに最適化が可能である。
以下は、本開示の方法、システム及び装置のさらなる主要利点である。a.発熱がより少ない:LED照明は本質的に従来の育成灯よりも発熱が少ない。LED光を投光用途に使用した場合、点灯時間は消灯時間より短い。このため、LED光からの発熱は公称値の熱である環境が作られる。このことは、システムの排熱にエネルギーを使用しなくて済むという点で有益であるばかりではなく、植物は熱から身を保護するためにエネルギーを使う必要がなく、その分のエネルギーを生育に充てることができるため植物にとっても有益である。b.蒸散がより少ない(水の消費がより少ない)−温度及び光強度が増加すると植物の蒸散速度は上昇する。これらの変数が上昇すると、水を大気に放出する開口部(気孔)を制御する植物細胞が開く。光子生育管理システムで植物の熱ストレス及び光ストレスは最小限に抑えられるので、気孔の開口も最小限に抑えられ、そのため植物が蒸散で失う水は少なくなる。
光は、光子変調育成システムの主要構成成分であるが、このシステムは、植物育成の単なる基本要素としてではなく植物の活動を根本的に制御する装置として使用されることから、他の従来照明技術、さらには最先端の照明技術とも異なっている。同様に、LED技術は、この新システムで照明の核となる構成成分であるが、LED技術に他の工業技術を併せた独特の応用により、屋外でも屋内でも、また商業規模でも民生用でも、野菜、観賞植物、及び薬用植物などの既存の商業生産よりもコストを削減し、生産量を増大させ、かつ制御を向上させる可能性が大幅に拡大する。これまでに行われた実験を通して、同照明システムを使用して発芽、開花など植物の多くの機能を制御できることが見出された。
本開示のシステム、装置及び方法により、色別スペクトルまたは色スペクトルの範囲を含めたエネルギーが、ある頻度、強度及びデューティサイクルにて提供されるが、これらの頻度、強度及びデューティサイクルは、生育、破壊及び/または修復を最大限にしつつもシステムに使用されるエネルギーを最小限に抑えることを目的として、対象生物の特定かつ最適な必要とされる生育、破壊及び/または修復の特性について、カスタマイズ、監視及び最適化が可能である。生物への変調光子エネルギーの量及び効率に対する制御を供給することにより、生物の光化学反応のさまざまな部分が最大限になり、最適な生育または所望の応答(根、組織もしくは菌糸の生育、栄養生長、花もしくは子実体の形成、果実、胞子もしくは種子の形成、生育停止、植物の特定部分の伸長、生物の修復または該生物の破壊など)を可能にし、かつ、生物応答の制御も可能にする。
光子は、電荷を持たない無質量の素粒子である。光子は、さまざまな源、たとえば、分子過程及び核過程、光の量子ならびに他のあらゆる形態の電磁放射から放出される。光子エネルギーは、生きた生物体内に見られる発色団のような、色素と呼ばれる分子により吸収され得、電位に変換される。
それにより励起された色素分子は不安定であり、そのエネルギーの散逸を、3通りある可能な方法のうち1つの方法で行う必要がある。1.熱として放散する、2.光として再放出する、または3.本開示の焦点である光化学反応への関与を介して利用する。例えば、光が植物に利用されるためには、まず吸収される必要がある。光が吸収されると、吸収された光子のエネルギーは色素分子の電子へと移動する。光子のエネルギー含量と、電子のエネルギーをより高い、許容エネルギー状態の1つまで高めるのに必要なエネルギーとが一致しないと、光子は吸収され得ない。一致していれば、電子は励起されていない状態から、より高い単一状態の1つへと高められる。例えばクロロフィル色素の場合、多数の異なる電子を有し、その各々が、エネルギーレベルの異なる光子を吸収し得るので、結果として、異なる波長を吸収し得る。さらに、それぞれの電子はさまざまな励起状態で存在し得る。
通常の励起分子は非常に寿命が短く(約1ナノ秒)、その環境内の他の分子との化学的相互作用が何も存在しない場合、励起分子は過剰なエネルギーを自身からすべて取り除いて基底(非励起)状態に戻らなければいけない。過剰なエネルギーのこうした散逸はいくつかの方法で達成されるが、三重項状態または準安定状態への変換が本開示の主要な機構である。励起電子は受容体分子に移動し、すなわち光酸化が起こる。その後、このエネルギーは、フィトクロム分子の場合のように、光合成または立体構造変化の主な光化学作用として利用される。
色素により吸収された光子エネルギーのほとんどが光化学過程で利用される状態に達するということは決してない。このため、光子の投入を、植物の吸収能力に合わせ、利用できる分だけ与えることは理に適っている。生理的過程で最終的に使用される光を吸収する色素は光受容体と呼ばれる。これらの分子は、光子のエネルギー及び情報内容を処理して生物が利用できる形態にする。利用されるこのエネルギーは、光合成(すなわち、二酸化炭素から炭水化物への還元)を駆動するために使用される。さまざまな量及びエネルギースペクトル(または波長)が反応において重要な役割を果たす。
植物の生育に利用される最も一般的な色素は、クロロフィルa、b、c、及びd、フィコビリン、テルペノイド、カロテノイド、クリプトクロム、UV−B受容体(リボフラビノイド(riboflavinoids)など)、フラビノイド(flavinoid)、ならびにベータシアニンである。これらの光受容体は、その電気化学エネルギーを電子伝達鎖へ移動させる。クロロフィル、テルペノイド、カロテノイド等のような光子吸収光受容体は、実際、光子を電位に変換できる発色団として知られる共役分子である。発色団は、ヒトの視覚で色を知覚する細胞及び黒色細胞腫など、植物のほかにも多くの他の生物学的機能に存在する。
この現象は、ヒトの視覚オプシン発色団に見ることができる。光の近赤光子が吸収されることで、発色団が11−シス型から全トランス型の立体構造へと光異性化する。光異性化により、オプシンタンパク質の立体構造変化が誘導され、光情報伝達カスケードの活性化を引き起こす。その結果、ロドプシンは、全トランス型発色団を持つプレルミロドプシンに変換される。オプシンはトランス型では光に対し非感受性に保たれる。かかる変化の後、オプシンの構造に急速なシフトがいくつか起こり、発色団とオプシンとの関係にも変化が起こる。これは、網膜上皮細胞から提供される新たに合成された11−シス−レチナールで全トランスレチナールを置換することにより再生される。この可逆的かつ急速な化学サイクルが、ヒトにおける色の識別及び受容を担っている。同様の生化学プロセスは植物にも存在する。フィトクロム及びフェオフィチンは、光の波長を変えて投光することにより速やかに調節されてシス型構成とトランス型構成の切り替えができる点で、挙動がオプシンに非常に類似している。しかしながら、遠赤光がオプシンのトランス形態を促進するのであれば、それによって天然の光情報伝達鎖のステップを飛ばして、はるかに速く11−シス型に戻ることができる。
昼夜の長さの変化に対する植物の応答には光子吸収分子の変化が関与しており、これは視覚サイクルでの場合と非常によく似ている。キク及びカラコア(kalachoa)はその好例である。これらの植物は、秋が近づき夜の長さが長くなってくると、それに応答して開花する。実験的に夜を短くすると、これらの植物は開花しないであろう。それらの植物を近赤(660nm)光に曝露すると、開花しないであろう。それらの植物を近赤に曝露してから遠赤(730nm)に曝露した場合は、開花するであろう。小麦、大豆などの商品作物は、明期・暗期の異なる特定緯度に最も適している、または育成されることは周知である。近赤の色素(シス)の吸収により、その色素は遠赤色吸収状態(トランス)に変換される。近赤/遠赤の化学的な可逆性も種子の発芽及び生長周期を制御する。植物において光を吸収するこれらの発色団はフィトクロムと命名された。また、植物ではフェオフィチン(クロロフィルa、b、及びcからMg+イオンが欠失したもの)も天然に存在することも理解されている。二重結合環のないフェオフィチンもまた、シス/トラン(tran)の立体配置変化を示す。立体配置変化は、生長周期及び生殖周期の両方を誘発及び制御する制御機構である。これらの制御誘発は、光子の投入を修正して、自然光源または通常の人工光源よりも急速にシス/トランス立体配置変化を生じさせることにより、改変及び/または制御が可能である。
フォトクロム(photochrome)分子は、クロロフィル分子と密接に関連した開環原子団で構成されている。この分子は、特定の光パルスで励起されたときにシス型からトランス型に変化できる2つの側基を有するが、分子の水素原子の位置がシフトする可能性が高い。閃光による励起後のフィトクロム分子における変化はロドプシンの場合と同様である。これらの中間段階には、ロドプシンのタンパク質であるオプシンの形態に変化があるように、フィトクロムと会合しているタンパク質の分子形態の変化も関与している。その最終形態では、フィトクロムは、その分子がタンパク質から解離されるのではなくタンパク質に結合したままであるという点でロドプシンとは異なる。遠赤光により、プロセスは逆行し、フィトクロムの最終形態は変換されて最初の赤色吸収形態に戻されることになる。ただし、一連の異なる中間的な分子形態が関与している。繰り返すが、これらは、光のパルス変調を制御することにより生物の生育、修復及び破壊を制御/増強できることを示すほんの数例に過ぎない。
さらに、生物が光量の変化、時として過剰の量を受けると、光合成の有効性が低下し、電子伝達鎖の構成要素が損傷されることさえあり得る。例えば過剰な光の存在下では、クロロフィルはその励起エネルギーを別の色素分子に速やかに移動させられないことがあり、そのために分子の酸素と反応して、高反応性の有害なフリーラジカルのスーパーオキシドを生成させることになる。そうなると植物は、本来ならば生育のために貯蔵されるエネルギーを、カロテノイドなどの保護分子、及び過剰のスーパーオキシドを吸収するスーパーオキシドジスムターゼを作るために費やさなければいけない。生物への変調光子エネルギーの量及び効率に対する制御を供給することにより、光化学反応のさまざまな部分を最大限にできるとともに、そのプロセスで使用される電力量を削減できる。
従来の光源ならびに太陽光は、生物におけるエネルギー移動に関する限りでは障害を生じさせる。例えばクロロフィルの発色団は、プロトンを吸収し、電子伝達鎖及び酸化還元反応を介してエネルギーを糖に変換する。クロロフィルの各ラメラ構造には、このエネルギーに対するシンクはクロロフィル分子500個につき平均1個である。これがエネルギー移動という点に関して生物において生じる障害の1例である。植物に与える光を多くすることが、すなわち植物が余分な光を処理できなくなるということではない。ごく簡単に説明すると、フィトクロム分子はさまざまな生物の発芽、生育、及び生殖率への非常に緩徐な(ホルモンを利用する方が多い)作用に関与しているだけではなく、ラメラ構造内での膜とエネルギーのシンクとの非常に速い反応を行い、かつ調節も行うと考えられる。したがって、自然のタイミングを制御して改変し、光子パルスをフォトクロミック応答に同調させることで、さまざまな生物の発芽、生育、及び生殖率がもたらされるであろう。
本開示は、生物の生育、破壊または修復の過程に使用される電力量を監視し削減する方法及びシステムも提供し、そこでは、経時的電力グラフの下面積の合計を計算することにより供給エネルギー量を決めることができる。本開示はさらに、生物を育成、破壊または修復するために使用される電力量の監視、報告及び制御を可能にし、最終利用者またはエネルギー供給業者がエネルギー使用における傾向を確認できるようにする方法及びシステムを提供する。
本開示のシステムの一実施形態は、デジタル出力パルス幅変調信号(すなわち、電流レベル及びオン・オフをサイクルで行うあらゆる電気信号)またはソリッドステートリレーを含むがこれらに限定されない光子放出変調制御装置と通信する、少なくとも1つの光子放出器、例えば発光ダイオードを含む。光子放出器は光子パルスを送るよう変調され、個々のパルスそれぞれが、少なくとも1つの色スペクトルもしくは波長または複数の色スペクトルまたは1つの波長帯域を含む。各光子パルスはある持続時間、例えば2マイクロ秒間生物に対して向けられ、各光子パルスの間にはある持続時間、例えば200マイクロ秒または最高24時間の遅延が設けられる。
本明細書で使用する場合、「生物(organism)」には、生命の特性を示すおおよそ安定な統一体として機能する分子の集合体が含まれる。後に詳述するように、生物には、単細胞生命体及び多細胞生命体、ウイルス、動物(以下を含むが、それらに限定されない:脊椎動物(鳥類、哺乳類、両生類、爬虫類、魚類);軟体動物(二枚貝、カキ、タコ、イカ、巻貝);節足動物(ヤスデ、ムカデ、昆虫、クモ、サソリ、カニ、ロブスター、小エビ);環形動物(ミミズ、ヒル);海綿動物、かつクラゲ、微生物、藻類、細菌、真菌、裸子植物、被子植物及びシダ植物、シアノバクテリアまたは真核生物の緑藻が含まれ得るが、これらに限定されない。
本明細書で使用する場合、「デューティサイクル(duty cycle)」とは、デバイスが完全なオン・オフ周期を終えるためにかかる時間の長さである。デューティサイクルは、ある実体が稼働状態で費やす時間を、検討する合計時間で割った割合である。デューティサイクルという用語は、スイッチング電源など電気装置に関連して使用されることが多い。電気装置において、デューティサイクル60%とは、その時間の60%が電源オン、その時間の40%が電源オフであることを意味する。本開示のデューティサイクル例は、0.01%〜90%の範囲であってよく、その間のあらゆる実数が含まれる。遠赤光により、プロセスは逆行し、フィトクロムの最終形態は変換されて最初の赤色吸収形態に戻されることになる。ただし、一連の異なる中間的な分子形態が関与している。それが細胞核内の遺伝物質を制御して酵素産生を調節しているというのが一つの見解である。もう一つの見解は、分子の脂溶性のために、分子が細胞内の膜、例えば細胞壁及び細胞核膜に付着するというものである。核に付着すれば、膜の透過性が影響され、ひいては細胞の機能も影響されるであろう。自然界では、植物などの生物が可視スペクトルの青色/近赤及び遠赤波長に連続曝露されると、フィトクロム分子の遠赤色吸収形態の作用が妨害されると考えられている。遠赤光による励起が、遠赤色吸収分子を細胞膜から絶えず移動させているということがあり得る。この種の連続励起は例えば長い明期に起こり、これはモミの木(Abies sp.)の生育に著しく影響する。モミの木を12時間の暗期及び12時間の明期に曝露すると休眠状態にとどまる。しかし、日長が増すと継続的に生育する。これが本質的に真実であるとすれば、植物に対する色スペクトルの投光を操作することにより、自然の太陽光で生育する植物の自然の周期を妨害すること、制御すること、または変化させることもできる。例えば、植物に遠赤光を与えた後、自然界での持続時間より短い時間で植物に近赤を投光すると、遠赤色吸収分子の移動を、より多くの近赤光を受け入れるように変更させ、一部の植物の休眠周期に影響を与えることができる。
本明細書で使用する場合、「頻度(frequency)」とは、単位時間あたりに繰り返し事象が発生する回数であり、本開示のシステムではどの頻度を使用しても良い。また、頻度は時間的発生頻度のことも意味する。繰り返される期間はある繰り返し事象で1つの周期が持続する時間であるので、期間は頻度の逆数となる。
本開示の一実施形態において、下記に詳述されるように、本明細書に記載する育成システムから、ある持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルで2つ以上の光子パルスを放出させると、1より大きい利得効率(利得=出力振幅/入力振幅)が誘導される。
図1は、光子変調育成システム100の一例を示すブロック図である。図1に示すように、生物に対する光子の放出を変調するための光子放出変調制御装置104と通信する、ある期間にわたる光子放出器106、108、110、112、114及び116が図示されており、その広範な育成用途には藻類培養、組織培養、発芽及び生育用チャンバー、温室、水生植物、このような施設等での補光または組織生産が挙げられるが、これらに限定されない。生物に対し、1つ以上の頻度の光子パルスの後、他の1つ以上の頻度のパルスを、パルスとパルスの間に遅延を設けてある持続時間与えることで変調した光子を当てると、生物の生体成分及び応答、例えば光合成生物の気孔またはクロロフィル色素及び生長制御の他の面を最大に刺激することができる。さらに、光子の変調により、気孔または色素が過飽和になることなく光合成中の光子吸収を最適化できる。以下に記載のように、光子パルスを変調させると、本開示のシステムによる総消費電力が、従来の育成システムと比較した場合の光子供給源、例えば60ワット育成灯より99%以上削減されて、本生育システムのエネルギー効率及び熱効率が向上するため、生物育成に使用される電力量及びコストが削減される。本開示のシステムの省エネルギーの可能性の一例では、システムは49.2ワットの光子パルスを200マイクロ秒毎に2マイクロ秒間発し、電気料金メーター上で0.49ワット時の有効消費電力または60ワット標準白熱球の電力の0.82%を生じさせる。その上、光子放出器は光子を継続的には放出しないので、光子放出器から発生する熱量は有意に減少することになり、これにより、照明による熱上昇を補償するための施設冷房費が大幅に削減される。本開示のシステムを、生物に特定の要件に基づいて、光子強度、パルス・オンの持続時間、パルス・オフ(またはデューティサイクル)、パルスの光スペクトル、例えば、限定するわけではないが白色、近赤、黄色及び青色、橙色、遠赤、赤外、及び紫外などについてカスタマイズし、選択した生物、例えば特定の植物種の最適な生育または破壊を促進して良い。
図1に示すように、マスター論理制御装置(MLC)102、例えばデジタル出力制御を用いたソリッドステート回路、パルス幅変調信号(すなわち、電流レベル及びオン・オフをサイクルで行うあらゆる電気信号)または中央処理装置(CPU)は、通信信号134により光子放出変調制御装置104と通信する。MLC102は、光子放出器106、108、110、112、114及び116からの光子を変調するためのパラメータ及び適切な指示または特殊機能の入力/出力を本開示のシステムに提供する。
さらなる実施形態では、MLC102を、外部供給源、例えばホストに有線接続または無線接続して、ホストが外部からMLC102にアクセスできるようにして良い。これにより、使用者は遠隔アクセスをしてMLC102の入出力を監視し、システムに指示または制御を与えることが可能になり、またMLC102の遠隔プログラミング及び監視も可能になる。
さらなる実施形態では、電力測定または電力消費センサーを、MLC102に集積回路の形態で組み込むかまたは内蔵し、本開示のシステムの電圧及び電力消費に基づいてシステムの電力消費を測定及び報告できるようにして良い。その後、MLCからホストへ無線または有線接続によりシステムの電力消費が通信され得る。電力消費を含めたデータは、システムには接続されていないデータベース駆動型ソフトウェアプラットフォームのような外部受信器に送られて良い。
光子放出変調制御装置104は、MLC102からコマンド及び指示を受け取り、これらには、光子放出器106、108、110、112、114及び116からの光子パルス118の強度、デューティサイクル、波長帯域及び頻度が含まれるが、これらに限定されない。光子放出変調制御装置104は、量子を変調し、光子放出器106、108、110、112、114及び116からの光子パルスの強度、デューティサイクル、波長帯域及び頻度について制御及びコマンドを提供するデバイスであれば、どのようなデバイスであっても良い。多種多様なデバイスを光子放出変調制御装置104として使用して良く、これには、Magnacraft社製Magnacraft70S2 3Vソリッドステートリレーなどのソリッドステートリレー(SSR)、発光ダイオード、ならびに、色フィルターをかけた白熱(タングステン−ハロゲン及びキセノン)、色フィルターをかけた蛍光(CFLの)、色フィルターをかけた高輝度放電(メタルハライド、高圧ナトリウム、低圧ナトリウム、水銀蒸気)、色フィルターをかけた太陽光、発光ダイオードオプティカル(light emitting diodeoptical)チョッパー及び光子パルスの変調を誘導するデバイス(いずれも、色フィルターがかけられている)が挙げられるが、これらに限定されない。本記載は、本発明の原則を理解してしまえば当業者に理解されるように、このようなシステムに他の種類の光子放出変調制御装置を用いたものでも、光源または光子供給源のオンとオフとをサイクルで行い、近赤、青色及び遠赤など1つ以上の色またはスペクトルの光を異なる時点、持続時間及び強度で循環させて、あるスペクトルの複数のパルスの後に別のスペクトルのパルスの発生を可能にする他の方法を備えたものであれば、いかなるシステムにも適用可能であることを理解されるべきである。
図1に示すように、MLC102からの指示に基づき、光子放出変調制御装置104は光子放出器106または112に対し光子放出制御信号136を送る。光子放出器106または112に対して送られる光子放出制御信号136がオンで送られると、光子放出器106または112は、光の1色部分または複数色スペクトルを各々に含む少なくとも1つの光子パルス118を放出し、これが生物122に対して発信される。その後、MLC102からの指示に基づいて、光子放出器108、110、112、114または116に対して送られる光子放出器制御信号136がオフで送られると、光子放出器108、110、112、114、または116は光子パルスを放出しないため、生物122に対して光子はまったく発信されない。図1に示すように、図1の左側から開始される、光子118の放出及び植物122の生育が、期間120にわたり示されている。図1の例では、光子放出器106から放出される光子パルス118を表しており、該光子パルスが二(2)マイクロ秒放出され、二百(200)マイクロ秒の遅延持続時間の後、同一の光子放出器112から第2の光子パルス118が2マイクロ秒間放出されることを表している(図1は経時的に放出される光子パルスの説明的な例であることに留意していただきたい。図1は、ある縮尺で描かれたものではなく、図1中のパルス間の生物生育量は必ずしも正確ではない)。
当業者には理解されることになるように、さらなる一実施形態では、システムを、図1に記載のように個別光子放出器に完全に収容して、個別光子放出器それぞれが自立し、外部に制御ユニットまたは論理ユニットを持たなくてすむようにして良い。自立型の光子放出器の例は、照明用ソケットに接続され得るユニットの形態、または1つ以上の生物の上に吊るし、電源に接続され得る照明器具の形態であって良い。
システムは、図1に示すように、図4で考察されるマスター/スレーブシステムの形態をとっても良く、そこでは、例によると、マスター光子放出器には、マスター光子放出器、ならびに該マスター光子放出器と通信する任意のさらなる光子放出器からの光子放出に対するあらゆる論理及び制御が含まれている。
本開示では多種多様な電源を使用して良く、その多くは当業者には明らかであろう。これらの電力供給源には、回線電力、太陽光及び/または風力発電用の変換器、バッテリーが含まれるが、これらに限定されない。当業者には理解されるように、光子パルスの強度は、静的な、オンかオフかの周期で区別するか、または強度は、光子パルスの量子の1%以上の変化であって良い。光子放出器からの光子パルスの強度は、電源からの電圧及び/または電流と光源に送られた電圧及び/または電流との変化により制御可能である。本開示のシステムに必要となるであろう支持回路について、光子放出器制御ユニット及び光子放出器が含まれることを当業者は認識するであろう。さらに、必要な構成要素及び支持回路の構成、設置及び操作は当技術分野において周知であることが認識されよう。本明細書に開示する操作実行用のプログラムコードを利用する場合、そのプログラムコードは、本開示のシステムで使用される特定のプロセッサ及びプログラミング言語に依存することになる。したがって、ここに記載の開示から作成されるプログラムコードは、当業者の技能の範囲内であることは認識されよう。
図2は、光子変調育成システム200の一例を示す第2のブロック図を表す。図1と同様、図2には、生物に対する色別スペクトルを含む個々の光子パルスを変調するために、光子放出変調制御装置104と通信する、ある期間にわたる光子放出器106、108、110、112、114及び116が示されており、かかる色別スペクトルには波長0.1nm〜1cmの白色、近赤、青色、黄色橙色、遠赤、赤外、及び紫外の色スペクトルが含まれるが、これらに限定されない。当業者には理解されるように、本開示には、特定の、0.1nm〜1.0cmの個々の波長の色スペクトルが含まれ得るか、または、本明細書で「波長帯域」という、幅0.1〜200nmの波長の範囲または帯域が含まれ得る。
生物に対する光子の色別スペクトルの変調を、特定の色スペクトルのパルスをある持続時間与えて、パルスとパルスの間に遅延を設けることによって行うと、光合成生物の気孔、発色団、クロロフィル色素、光屈性及び生長制御の他の面といった、生物の生体成分及び応答を最大に刺激することができる。色別スペクトル、特定の色波長またはある範囲の色波長のパルスを発生させることにより、生物の生体成分または応答に関する特定面を制御できる例として以下が挙げられるが、これらに限定されない。
a. 特定の遠赤波長(例えば730nmであり、例示的な波長範囲は710〜850nmを含んで良い)のパルスをある期間発生させ、その後、青色光(例示的な範囲は450〜495nmの範囲を含んで良い)と近赤光(例えば660nmであり、例示的な範囲は、620〜710nmの範囲を含んで良い)とを組み合わせたパルスを発生させる変調を介して一部の高等植物の種子の発芽を制御する、
b. 近赤波長のパルスと、青色波長及び遠赤波長のパルスとを循環させることにより高等植物の生育を増強させる、
c. 植物を短くした青色光パルスに曝露し、その後、長くした近赤光及び遠赤光パルスに曝露することにより高等植物に種子を生成させる、
d. さまざまな種類の高等植物を近赤光及び青色光のパルスに曝露した後に多様なタイミングで遠赤光(730nm〜850nm)パルスに曝露させると植物の開花が誘導される、花の生産、かつ
e. 生物を243nmなどの紫外波長のパルスに曝露して、細菌またはウイルスなどの生物を破壊すること。紫外スペクトルは、当業者に理解されることであり、例示的な一範囲は200〜275nmの範囲を含んで良い。
生物に対する色別スペクトル、特定波長及び光子波長範囲の変調を、特定の色スペクトルのパルスをある持続時間与え、パルスとパルスの間に遅延を設けることにより行うと、真菌類または他の生物における光屈性のような光合成によらない生育または応答を制御することもできる。一例は、照明1個または多数の光を組み合わせて含み、光のオンとオフを循環させ、生物の伸長及び生育、例えばキノコの柄の伸長またはキノコの傘の広がりなどを誘導して良い。別の例では、植物の片側の側面光源をもう一方の側面光源よりも頻繁に使用して、植物を照明側に向かって生長するよう誘導し、次いで、別の側の照明をオンにして植物をその光に向けて生長させることを含んで良い。これを繰り返すことにより、全体的な生長増加がもたらされることになる
図1同様、図2に示されるように、マスター論理制御装置(MLC)102は通信信号134により光子放出変調制御装置104と通信する。MLC102は、光子放出器106、108、110、112、114及び116からの光子の特定の色別スペクトルを変調するためのパラメータ及び適切な指示または特殊機能の入力/出力を本開示のシステムに提供する。
光子放出変調制御装置104は、MLC102からコマンド及び指示を受け取り、それらのコマンド及び指示には、特定の色スペクトルごとの光子パルス202及び204または光子放出器106、108、110、112、114及び116から放出される特定の色スペクトルの複数のパルスの、強度、デューティサイクル、色スペクトル及び頻度が含まれるが、これらに限定されない。光子放出変調制御装置104は、特定の色スペクトルごとの光子パルス202及び204または光子放出器106、108、110、112、114及び116から放出される複数のパルスの、強度、デューティサイクル、色スペクトル及び頻度についての制御及びコマンドを提供する。
図2に示すように、MLC102からの指示に基づき、光子放出変調制御装置104は光子放出制御信号136を光子放出器106、108、112または114に送る。光子放出器106、108、112または114に対して送られる光子放出制御信号136がオンで送られると、光子放出器106、108、112または114は特定の色スペクトル202または204の1つ以上の光子パルスを放出させ、それが生物122に対して発信される。その後、MLC102からの指示に基づいて、光子放出器110または116に対して送られる光子放出器制御信号136がオフで送られると、光子放出器110または116は光子パルスを放出しないため、生物122に対して光子はまったく発信されない。図2に示すように、図2の左側から開始される、特定の色スペクトル202(近赤)及び204(遠赤)の光子の放出及び植物122の生育が、期間120にわたり示されている。図2の例では、光子放出器106から近赤色スペクトル202の一光子パルスまたは複数のパルスが二(2)マイクロ秒間放出され、その後、遠赤色スペクトル204の一光子パルスまたは複数のパルスが二(2)マイクロ秒間持続し、パルスごとに持続時間二百(200)マイクロ秒の遅延を置いた後、同一の光子放出器112から第2の一光子パルスまたは複数のパルス202が2マイクロ秒間放出され、次いで、同一の光子放出器114から第2の一光子パルスまたは複数のパルスの遠赤色スペクトル204が2マイクロ秒間持続することが表されている(図2は経時的に放出される光子パルスの説明的な例であることに留意していただきたい。図2は、ある縮尺で描かれたものではなく、図2中のパルス間の生物生育量は縮尺で表されているわけではない)。
図1及び2に記載の本開示のシステムは、近赤、青色及び遠赤など光の1つ以上の色またはスペクトルを異なる時点、持続時間及び強度で循環させ、あるスペクトルの単一パルスまたは複数パルスの後に、別のスペクトルのパルスが発せられるようにすることで、生物によるさまざまな応答の操作及び制御を可能にする。色別スペクトルのパルスを、ある持続時間で一斉または別々に発生させ、パルス間に遅延を設けることにより、優れた発芽と、植物のある生長段階から次の段階までの経過の制御、例えば生育から開花、そして種子生成までの経過の制御とを介して、播種から収穫/終了までの効率及び速度を向上させることができる。本明細書に記載のシステムでは、ある制御された期間、植物を特定の生長段階に維持することが可能である。
一例として、植物に対して特定の色スペクトルのパルスを使用して、マメ植物の複数の群を播種して同日に発芽させ、「第1の開花」までまったく同一に管理され得ることが、研究により示されている。この時点で、1つの群に対するプロトコルを変更して、さらに発達を促進させて果実を生成させて良い。他の群のプロトコルは、満開時で「とどまる」ように変更して良い。数日以内で、第1の群には収穫できるマメがつき、他の群は開花段階のままであった。
光子提供には多種多様な光子放出器を使用して良く、その多くは当技術分野で公知である。しかしながら、本願記述の適切な光子放出器の一例は発光ダイオード(LED)であり、これを、光子の所望のスペクトルを生成するよう設計されたLEDアレイ内にパッケージングして良い。この例でLEDが示されているが、メタルハライド光、蛍光、高圧ナトリウム光、白熱光及びLED(発光ダイオード)など、これらに限定されない多種多様な供給源を光子放出用に使用して良いことは、当業者には理解されるであろう。本明細書に記載する方法、システム及び装置でメタルハライド光、蛍光、太陽光、高圧ナトリウム光、白熱光を使用する場合、これらの形態の光子放出器の適切な使い方は、変調を行い、その後、光をフィルターにかけて、どの波長をどの持続時間で通過させるかを制御することと思われることに留意していただきたい。
本開示の実施形態は、特定の色のスペクトル及び強度の光子放出の持続時間など、光子放出の持続時間が多様であるLEDに適用可能である。特定の色スペクトルの光子パルス放出は、対象生物、生物の年齢、及び、生物が生長するための生化学プロセスを促進させる際にどのように放出を使用するかに応じ、長くしても短くしても良い。
LEDアレイの使用を、特定の生物の育成、例えばレタスの育成、またはトマトの育成用に1つ以上の色スペクトルの最適光子パルスが提供されるよう制御して良い。使用者は、特定の種類の生物について、光子パルスの強度、色スペクトル、頻度及びデューティサイクルを選択するだけで、効率的な生物学的応答、例えば植物の光合成過程を促進させることができる。LEDパッケージは、各生物の特定の要件を満たすようにカスタマイズ可能である。上述のように、パッケージングされたLEDアレイをカスタマイズした光子パルス放出と共に使用することにより、本明細書に記載する実施形態を使用して、光を制御し、対象生物内のビタミン、塩、酸、抗酸化物質、フラボノイド、カロテノイド、水、葉緑体及び補助色素の各レベルならびに吸収レベルを改変して良い。
図3は、LEDアレイ300を備えた複数の光子放出器106、108、110及び112の一例を表す図である。図3に示すように、光子放出変調制御装置104は、複数の光子放出器106、108、110及び112(図1に示される光子放出器と同一である)と、複数の光子放出器制御信号136により通信している。図3に詳しく示されているように、光子放出器106、108、110及び112の各々はLEDアレイ302、304、306及び308を含む。LEDアレイ302、304、306及び308の各々ならびに該LEDアレイが光子放出変調制御装置104と通信できるようにする回路は、LEDアレイハウジング310、312、314及び316内に収納されている。
図3に示すように、LEDアレイの形状は円形であるが、当業者に理解されるように、かかるアレイの形状は、植物など生物に必要なもの、光子パルスを受け取る植物など生物の量及び他のさまざまな条件によって、多種多様な形態を取り得る。アレイの形状として、円形、正方形、長方形、三角形、八角形、五角形及び他の多様な形状を含んで良いが、これらに限定されない。
光子放出器106、108、110及び112の各々に対するLEDアレイハウジング310、312、314及び316は、可塑性材料、熱可塑性材料、及び他の種類の高分子材料を含むがこれらに限定されない多種多様な好適な材料で作製されて良い。複合材料または他の人工材料を使用しても良い。いくつかの実施形態では、ハウジングを、プラスチック射出成形製造方法、アルミニウム押出成形、鋼及び他の方法により作製して良い。いくつかの実施形態では、ハウジングは、透明でも半透明でも良く、またどの色でも良い。
図4は、1つ以上のスレーブ光子放出器との通信及び制御を行うマスター光子放出器を用いる複数の光子放出器の一例400を表す図である。図4に示すように、マスター光子放出器402は、一連のスレーブ光子放出器404、406、及び408と、光子制御信号136によって通信している。マスター光子放出器402は、MLC(図1及び2の102)、ならびに光子放出変調制御装置(図1及び2に104として図示)のような制御装置を収容しており、マスター光子放出器402内に収納されたLEDアレイから送られる特定の色スペクトルの光子パルスそれぞれにつき、強度、デューティサイクル及び頻度を制御し、また、かかるマスター光子放出器が、スレーブ光子放出器404、406、及び408各々から送られる特定の色スペクトルの光子パルスそれぞれにつき、強度、デューティサイクル及び頻度を制御できるようにする。
逆に、スレーブ光子放出器404、406、及び408各々には、マスター光子放出器402からのコマンド信号136を受信するための回路、ならびにスレーブ光子放出器404、406、及び408各々に収納されたLEDのアレイから特定スペクトルのパルス(近赤、遠赤、青色または黄色など)を放出するために必要な回路が収容されている。見やすくするために、各スレーブ光子放出器にはMLCのような制御装置は含まれておらず、また、スレーブ光子放出器404、406、及び408にも光子放出変調制御装置は含まれていない。スレーブ光子放出器404、406、及び408に対するコマンド及び制御はすべてマスター光子放出器402から受信する。このマスター/スレーブシステムにより、単一の電源及びマイクロコントローラを共有できるようになる。マスターには電源があり、その電力がスレーブにも送られる。その上、マスター/スレーブシステムを利用して光子パルスをパターン発生させ、植物における他の生物応答の光周性または光合成応答への刺激を促進することができる。
バスシステムを、マスター光子放出器402のMLC内または各スレーブ光子放出器404、406及び408の中に含めて、マスター光子放出器402がスレーブ光子放出器404、406及び408の一つ一つに対して特定制御を行えるようにして良い。一例として、マスター光子放出器402は、特定のスレーブ光子放出器404に対して信号136を送り、そのスレーブ光子放出器404が遠赤パルスを特定の持続時間放出するようコマンドを出し、それと同時に、マスター光子放出器402は、第2のスレーブ光子放出器406に対し、近赤パルスを特定の持続時間放出するようコマンド信号136を送る。この説明例では、マスター光子放出器402と通信する3台のスレーブ光子放出器404、406及び408の配列、台数または連鎖が示されているが、本記載は、本発明の原則を理解してしまえば当業者に理解されるように、このようなシステムであって、マスター光子放出器と通信し、その制御下にあるスレーブ光子放出器を備えた任意のシステムに適用可能であることを理解されるべきである。
さらなる実施形態では、マスター光子放出器402を有線接続または無線接続してホストがマスター光子放出器402に外部からアクセスできるようにし、マスター光子放出器402の入出力を監視するための遠隔アクセスを可能にするとともに、マスター光子放出器の遠隔プログラミングも可能にして良い。
図5は、1つ以上の光子放出器との通信及び制御を行うマスター論理制御装置の一例500を表す図である。図5に示すように、マスター論理制御装置102は、4つの植物512、514、516または518の上に配置された一連の光子放出器106、502、504及び506と光子放出制御信号136により通信している。この実施例では、マスター論理制御装置、つまりMLC102(先に、図1、2及び3で記述)は、光子放出変調制御装置104(図1、2及び3で示した記述)も収容しており、これにより、MLC102が、光子放出器106、502、504及び506各々に収納されたLEDアレイから送られる特定の色スペクトルの光子パルスそれぞれの強度、デューティサイクル及び頻度を制御できるようにしている。
光子放出変調制御装置104を介して、MLC102は光子放出器106、502、504及び506各々に対してコマンド及び指示を通信し、それらには、光子放出器106、502、504及び506各々から送られる特定の色スペクトルの光子パルス508及び510それぞれの強度、デューティサイクル及び頻度が含まれるが、これらに限定されない。MLC102はまた、システムへの電力供給の制御を維持し、個別光子放出器106、502、504及び506それぞれへの送電を制御する。
図5に示すように、MLC102からの指示に基づき、光子放出変調制御装置104は、個別光子放出器106、502、504及び506それぞれに対して光子放出制御信号136を送る。光子放出器106、502、504及び506各々に送られる特定の指示に基づき、個別光子放出器106または506は、生物512、514、516または518に対して、1つ以上の特定の色スペクトル508及び510のパルスを発して良い(例えば、遠赤及び近赤の両方でなるパルス508をさまざまな持続時間で、または遠赤、近赤及び青色でなるパルスをさまざまな持続時間で510)。図5に詳しく示されているように、MLC102からの指示に基づき、他の個別光子放出器502または504は、生物122に対し、ある持続時間光子パルスを放出しなくて良い。
MLC102は、個別光子放出器106、502、504及び506それぞれから出力または放出される光子を制御できるため、本開示のシステムは、ある生物にとっての特定のニーズまたは要件を基にして生物に対する光子放出を変更できる。図2と関連して記述されているように、一例として、一部の高等植物の種子の発芽を制御するために、ある期間の遠赤光パルス、それに続く、青色光と近赤光とを組み合わせたパルスの変調を行う信号を、特定の放出器またはストリング(string)または放出器に対して出すようMLCをプログラムして良く、またはMLCは、特定の植物の生育を高めるために近赤光パルスと、青色光及び遠赤光のパルスとを循環させるコマンドを、特定の光子放出器または放出器の列に対して出して良い。別の例では、MLCは、植物に種子生成を誘導するために、近赤光パルスの曝露の後、青色光のパルスを発生させ、これを繰り返す信号を、特定の光子放出器または放出器の列に対して出して良く、またはMLCは、植物に開花を誘導するために、近赤光パルスへの曝露の後に遠赤光パルスを発し、これを繰り返す信号を、特定の光子放出器に対して送って良い。
図5に示す例では、光子放出器106、502、504及び506各々に対するコマンド及び制御はすべて、外部のMLC102から受信する。ただし、当業者に理解されるように、MLC102及び光子放出変調制御装置104に関連した論理部及びハードウェアを個別光子放出器それぞれの内部に収納して、個別光子放出器それぞれが自立し、外部に制御ユニットまたは論理ユニットを持たなくてすむようにして良い。
さらなる実施形態では、MLC102を、有線接続または無線接続して、使用者がMLC102に外部からアクセスできるようにして良い。これにより、使用者は遠隔アクセスをしてMLC102の入出力を監視できると同時に、MLCを遠隔プログラミングすることもできる。
図6は、1つ以上のセンサーを用いて生物の環境条件ならびに生物の応答を監視する本開示の光子変調システム600を示す、さらなる実施形態の一例を表す。図6に示すように、植物618、620、622、及び624に関連したさまざまな条件を監視するために、1つ以上のセンサー602、604、606及び608を、植物618、620、622、及び624それぞれと関連させている。監視され得る、植物または生物に関連した条件には、土壌水分、気温、葉温、pH、茎または果実の直径、ガス、光呼吸、生物の呼吸または植物内部の茎液流(sap flow)が含まれるが、これらに限定されない。当業者には理解されるように、センサーには、茎径センサー、果実径センサー、葉温センサー、相対茎液流センサー(relative−rate sap sensor)、赤外センサー、ガス、光呼吸センサー、呼吸センサー、カメラ、近赤外センサーまたはpHセンサーが含まれるが、これらに限定されない。
センサー602、604、606及び608は、植物または生物618、620、622、及び624に関連する1つ以上の条件を監視し、その後、データ610、612、614または616をMLC102に発信する。1つ以上のセンサー602、604、606及び608からMLC102へのデータ転送は、無線接続でも有線接続でも、多数の方法で達成可能である。当業者には理解されることになるように、植物618、620、622、及び624からのセンサー由来の情報をMLC102に送達するために、さまざまな通信システムを使用して良い。
1つ以上のセンサー602、604、606及び608からのデータはMLC102により分析される。センサーからの情報に基づき、MLC102は、光子放出変調制御装置104を介し、個別光子放出器106、602、604及び606それぞれの特定の色スペクトルの光子パルス608及び610それぞれについての強度、デューティサイクル及び頻度を調整すること、または特定のセンサー602、604、606及び608に関連した個々の植物618、620、622、及び624のニーズもしくは植物全体としてのニーズに基づき、一群の光子放出器の強度、デューティサイクル及び頻度を調整することができる。一例として、青色及び近赤両方608をさまざまな持続時間で含むようパルスを調節すること、または遠赤、近赤及び青色610のパルスの持続時間を調節することが挙げられる。
さらなる実施形態では、本開示のシステムに、MLC102もしくは別個の論理制御装置と通信してその制御下にある、給水システム、施肥システム及び/またはかん水同時施肥システム(図7では図示せず)が含まれてよい。植物または生物それぞれと関連させたセンサー602、604、606及び608からの情報に基づいて、MLC102は、植物または生物に対するかん水、施肥またはかん水同時施肥を行う事象を停止及び開始させるために、かん水システム、栄養システム、栄養供給源またはかん水同時施肥システムと通信すること、ならびに植物または生物に送られる給水、施肥またはかん水同時施肥を行う事象のタイミングまたは濃度を調整することができる。電力を含め、データを、システムには接続されていないデータベースなど外部受信器に送ることができる。
かん水システムの例としては、点滴かん水、頭上噴霧、または細霧発生システム(fog systems)を含めて良い。栄養システムまたは栄養供給源の例には、栄養供給源が、栄養を生物に向けて送ることにより生物に対して栄養事象を提供するよう誘導されるか、またはかかる栄養事象の提供を行うことができる、栄養注入、養液薄膜(nutrient film)、栄養点滴、底面給水(ebb and flow)、またはかん水同時施肥(施肥とかん水の組み合わせ)が含まれて良い。
図7は、一連のソリッドステートリレーまたはSSR700と通信するLEDアレイについての一実施形態例である。図1と同様、図7には、MLC102が光子放出変調制御装置104と通信信号134により通信する図が示されている。この例の光子放出変調制御装置104には3つのソリッドステートリレーが収容されている。MLC102は信号を出力してSSRを制御する。第1のソリッドステートリレーは近赤LEDアレイを制御し(702)、第2のソリッドステートリレーは遠赤LEDアレイを制御し(704)、第3のソリッドステートリレーは青色LEDアレイを制御する(706)。各ソリッドステートリレー702、704及び706は、LEDアレイ714、716及び718と光子放出信号136により通信する。図7に示すように、近赤ソリッドステートリレー702は、近赤LEDの光子パルス714を開始させる、近赤電圧708を含む光子放出信号136を、近赤LEDアレイ714に送る。その後、近赤電圧708は、近赤LEDアレイ714から一連の抵抗器720、742、738、例えば68オーム抵抗器に発信され、抵抗器720、742及び738はそれぞれアース744に接続されている。
図7に詳しく示されているように、遠赤ソリッドステートリレー704は、遠赤LEDの光子パルスを開始させる、遠赤電圧710を含む光子放出信号136を赤色LEDアレイ718に送る。その後、赤色電圧710は、赤色LEDアレイ718から一連の抵抗器724、728、732及び734、例えば390オーム抵抗器に発信され、抵抗器724、728、732及び734はそれぞれアース744に接続されている。図8はまた、青色LEDの光子パルスを開始させる、青色電圧712を含む光子放出信号136を青色LEDアレイ716に送る、青色ソリッドステートリレー706を示す。その後、青色電圧712は、青色LEDアレイ716から一連の抵抗器722、726、730、736及び740、例えば150オーム抵抗器に発信され、抵抗器722、726、730、736及び740はそれぞれアース744に接続されている。
本開示のシステムは、多種多様な藻類、細菌、真菌類、裸子植物、被子植物及びシダ植物、シアノバクテリアまたは真核生物の緑藻など、これらに限定されない多種多様な生物で首尾良く利用することができる。この生物の一覧にはさらに以下が含まれるが、それらに限定されない。Arthrospira spp.、 Spirulina spp.、 Calothrix spp.、 Anabaena flos−aquae, Aphanizomenon spp.、 Anadaena spp.、 Gleotrichia spp.、 Oscillatoria spp.、 Nostoc spp.、 Synechococcus elongatus, Synechococcus spp.、 Synechosystis spp.PCC 6803, Synechosystis spp.、 Spirulina plantensis, Chaetoceros spp.、 Chlamydomonas reinhardii, Chlamydomonas spp.、 Chlorella vulgaris, Chlorella spp.、 Cyclotella spp.、 Didymosphenia spp.、 Dunaliella tertiolecta, Dunaliella spp.、 Botryococcus braunii, Botryococcus spp.、 Gelidium spp.、 Gracilaria spp.、 Hantscia spp.、 Hematococcus spp.、 Isochrysis spp.、 Laminaria spp.、 Navicula spp.、 Pleurochrysis spp.及びSargassum spp;柑橘類、食用ブドウ、ワイン用ブドウ、バナナ、パパイア、Cannabis sp.、コーヒー、ゴジベリー、イチジク、アボカド、グアバ、パイナップル、ラズベリー、ブルーベリー、オリーブ、ピスタチオ、ザクロ、チョウセンアザミ及びアーモンド;チョウセンアザミ、アスパラガス、マメ、ビート、ブロッコリー、メキャベツ、ハクサイ、キャベツ(head cabbage)、マスタードキャベツ(mustard cabbage)、カンタロープ、ニンジン、カリフラワー、セロリ、チコリー、コラードグリーン、キュウリ、ダイコン、ナス、エンダイブ、ニンニク、ハーブ、ハニーデューメロン、ケール、レタス(玉レタス、リーフレタス、ロメインレタス)、カラシナ、オクラ、タマネギ(ドライ&グリーン)、パセリ、マメ(シュガーピース、サヤエンドウ、グリーンピース、ササゲ(black−eyed,crowder)等)、カラシ(パプリカ、チリペパー)、ピーマン、カボチャ、ダイコン、ルバーブ、ホウレンソウ、スカッシュ、スイートコーン、トマト、カブ、カブラナ、オランダガラシ、及びスイカなどの野菜;Ageratum、Alyssum、Begonia、Celosia、Coleus、シロタエギク、Fuchsia、Gazania、ゼラニウム、ガーベラデイジー、ツリフネソウ、マリーゴールド、Nicotiana、パンジー/Viola、Petunia、Portulaca、Salvia、キンギョソウ、バーベナ、Vinca、及びヒャクニチソウを含むがこれらに限定されない花壇用開花植物;アフリカスミレ、Alstroemeria、Anthurium、Azalea、Begonia、Bromeliad、Chrysanthemum、Cineraria、Cyclamen、ラッパスイセン/スイセン、エキザカム、クチナシ、グロキシニア、ハイビスカス、ヒヤシンス、アジサイ、カランコエ、ユリ、ラン、ポインセチア、プリムラ、リーガルペラルゴニウム、バラ、チューリップ、Zygocactus/Schlumbergeraを含むがこれらに限定されない鉢植用開花植物;Aglaonema、Anthurium、Bromeliad、Opuntia、サボテン及び多肉植物、クロトン、Dieffenbachia、Dracaena、Epipremnum、シダ、イチジク、ヘデラ(アイビー)、Maranta/Calathea、ヤシ、Philodendron、Schefflera、Spathiphyllum、及びSyngoniumを含むがこれらに限定されない観葉植物。Alstroemeria、Anthurium、アスター、ゴクラクチョウカ/ストレリチア、カラーリリー、カーネーション、Chrysanthemum、ラッパスイセン/スイセン、ヒナギク、デルフィニウム、フリージア、ガーベラデイジー、ショウガ、グラジオラス、ゴデチア、カスミソウ、ヘザー、アヤメ、ギョリュウバイ、リアトリス、ユリ、リモニウム、リシアンサス、ラン、プロテア、バラ、スターチス、シタキソウ、ストック、ヒマワリ、チューリップを含むが、これらに限定されない切花;プルモーサス、木生シダ、ツゲ、ソニフェラスグリーン(soniferous green)、コルディリネ、ユーカリ、ヘデラ/アイビー、セイヨウヒイラギ、レザーリーフファーン、リリオペ/リリーターフ、ギンバイカ、トベラ、マキを含むが、これらに限定されないカット用栽培葉物;セイヨウトネリコ、カバノキ、アメリカサイカチ、シナノキ、カエデ、オーク、ポプラ、モミジバフウ、及びヤナギを含むが、これらに限定されない落葉性緑陰樹;ザイフリボク、マメナシ、クラブアップル、サルスベリ、ハナミズキ、顕花サクラ、顕花スモモ、モクゲンジ、サンザシ、モクレン、及びアメリカハナズオウを含むが、これらに限定されない落葉性花木;ツツジ、コトネアスター、ニシキギ、セイヨウヒイラギ、モクレン、アセビ、イボタノキ、シャクナゲ、及びガマズミを含むが、これらに限定されない広葉常緑樹;クロベ、ヒマラヤスギ、イトスギ、モミ、ツガ、セイヨウネズ、マツ、トウヒ、イチイを含むが、これらに限定されない針葉常緑樹;フジウツギ、ハイビスカス、ライラック、Spirea、ガマズミ、Weigela、地被植物、ブーゲンビリア、クレマチス及び他のつる植物、及び造園用ヤシ(landscape palm)を含むが、これらに限定されない落葉性灌木及び他の観賞植物;柑橘類及び亜熱帯果樹、落葉性果樹及び堅果樹、ブドウの木、イチゴ植物、他の小果実植物、他の果樹及び堅果樹を含むが、これらに限定されない果実植物及び種実植物;商業生産用の生鮮青果(cut fresh)、イチゴ、野草、移植植物、及び水生植物;シダならびに担子菌、子嚢菌、及び酵母菌など、これらに限定されない真菌類などの、これらに限定されないシダ植物。本開示のシステムは、C3型及びC4型光化学系ならびに「CAM」植物(ベンケイソウ型有機酸代謝)の両方についての光子パルスを提供する。
図8は、光子パルスの持続時間と各光子パルス間の遅延持続時間との対比の一例を示すグラフ800である。図8には、先の図1〜7に記載されたように、本開示の光子パルスの一例が示されており、そこでは、光子パルスは光子放出器から二(2)マイクロ秒間放出され、二百(200)マイクロ秒の遅延持続時間の後、第2の光子パルスが2マイクロ秒間放出される。図8に示すように、2回目の2マイクロ秒の光子パルスの後に再び二百(200)マイクロ秒の持続時間をおいてから第3の光子パルスが放出される。二(2)マイクロ秒の光子パルスと各光子パルス間の200マイクロ秒の遅延とからなるこの周期を、無制限に、または光子パルスの下で該光子パルスを受けて生育する生物が、その所望のサイズもしくは成熟度に達するか、または破壊もしくは修復されるまで繰り返して良い。この説明的例では、光子パルスは2マイクロ秒及び各光子パルス間の持続時間は200マイクロ秒であるが、本記載は、米国(60Hz)及び欧州(50Hz)の標準アナログ周波数照明用規格を除き、ある期間にわたる他の光子パルス放出を備える任意のこのようなシステムに適用可能であることを理解されるべきである。光子パルス持続時間の例には、0.01マイクロ秒〜5分まで、この間のすべての実数を含んで良いが、これらに限定されない。本開示のシステムにより、光子パルス間の他の持続時間は、1マイクロ秒〜24時間(自然の暗周期)及びその間のすべての実数を含むが、これに限定されない時間も可能になる。本開示のシステムは、光子放出をさまざまに変え、また、光子放出遅延をさまざまに変えて、暗周期の延長のような事象が可能になるようプログラムされ得る。
図9は、3色の各スペクトルについて、光子パルスの持続時間と光子パルス間の遅延持続時間との対比の一例を示すグラフ900である。このチャートの時間の尺度は正確に縮尺されたものではないが、実施例1〜7にオプション10及び11として示されるように、生物の生育または破壊に利用され得る各種の色スペクトル、頻度及びデューティサイクルを示す一実施形態例として役立つ。図9には、先の図1〜7に記載されたように、本開示のさまざまな色スペクトルの光子パルスを循環させる別の例が示されており、ここでは、3色の各スペクトルの光子パルスが光子放出器から放出される。グラフに示されるように、最初に遠赤スペクトルのパルスを発生させた後に遅延があり、その後、近赤スペクトルと青色スペクトルを合わせた二重パルスを投入した後、ある遅延を置き、光子パルスの第1のセットとする。次に、第2のセットとして、近赤スペクトルと青色スペクトルとを含む二重パルスを合わせて再び発生させ、その後、遅延を設ける。かかる遅延の後、もう一度近赤スペクトルと青色スペクトルとを合わせてパルスを発生させ、その後、さらに長い遅延を設ける。この周期は、無制限に、または光子パルスの下で該光子パルスを受けて生育する生物が、その所望のサイズ、成熟度に達するか、または破壊もしくは修復されるか、または生育もしくは破壊の新たな段階のために変化が所望されるまで繰り返して良い。上述のように、この例を使用してさまざまな種類の植物で種子発芽率を高めても良い。この説明的例では、光子パルスセットは、1つの色スペクトルと2つの色スペクトルとをずらしてパルスを発生させるが、本記載は、米国(60Hz)及び欧州(50Hz)の標準アナログ周波数照明用規格を除き、近赤、遠赤、近赤外、青色、黄色、橙色及び紫外を含むがこれらに限定されない色スペクトルのパルスをさまざまに組み合わせた、ある期間にわたる他の光子パルス放出を備える任意のこのようなシステムに適用可能であることを理解されるべきである。各色別スペクトルの各パルス間または組み合わせ色スペクトルの各パルス間の光子パルス持続時間例には、0.01マイクロ秒〜五(5)分まで、この間のすべての実数を含んで良いが、これらに限定されない。本開示のシステムにより、各色別スペクトルの各パルス間または組み合わせ色スペクトルの各パルス間の持続時間が他にも可能となり、0.1マイクロ秒〜24時間、及びその間のすべての実数が含まれるが、これらに限定されない。本開示のシステムは、光子放出をさまざまに変え、また、光子放出遅延をさまざまに変えて、暗周期の延長のような事象が可能になるようプログラムされ得る。
図10は、3色の各スペクトルについて、光子パルスの持続時間と光子パルス間の遅延持続時間との対比の一例を示すグラフ1000である。このチャートの時間の尺度は正確に縮尺されたものではないが、生物の生育または破壊に利用され得る各種の色スペクトル、頻度及びデューティサイクルを示す一実施形態例として役立つ。図10には、先の図1〜7に記載されたように、本開示のさまざまな色スペクトルの光子パルスを循環させる別例が示されており、ここでは、3色の各スペクトルの光子パルスが光子放出器から放出される。グラフに示されるように、遠赤スペクトルのパルスは青色スペクトルのパルスと同時に放出される。遠赤スペクトルのパルスは青色スペクトルの2倍の時間発せられる。次いで、わずかな遅延の後、近赤スペクトルのパルスが投入され、その後、ある遅延を置いて、光子パルスの第1のセットとする。次に、第2のセットとして、最初に遠赤スペクトル、次いで近赤スペクトル、その後、青色スペクトルを含むパルスを短時間で順次発生させた後、やはり遅延を設ける。かかる遅延の後、もう一度近赤スペクトルパルスと青色スペクトルパルスとを合わせて発生させ、その後、さらに長い遅延を設ける。この周期は、無制限に、または光子パルスの下で該光子パルスを受けて生育する生物が、その所望のサイズもしくは成熟度に達するか、または破壊もしくは修復されるか、または生育もしくは破壊の新たな段階のために変化が所望されるまで繰り返して良い。上述のように、この例を使用してさまざまな種類の植物で種子発芽率を高めても良い。この説明的例では、光子パルスセットは、1つの色スペクトルと2つの色スペクトルとをずらしてパルスを発生させるが、本記載は、米国(60Hz)及び欧州(50Hz)の標準アナログ周波数照明用規格を除き、近赤、遠赤、近赤外、青色、黄色、橙色及び紫外を含むがこれらに限定されない色スペクトルのパルスをさまざまに組み合わせた、ある期間にわたる他の光子パルス放出を備える任意のこのようなシステムに適用可能であることを理解されるべきである。各色別スペクトルの各パルス間または組み合わせ色スペクトルの各パルス間の光子パルス持続時間例は、0.01マイクロ秒〜5分まで、この間のすべての実数を含んで良いが、これらに限定されない。本開示のシステムにより、各色別スペクトルの各パルス間または組み合わせ色スペクトルの各パルス間の持続時間が他にも可能となり、0.1マイクロ秒〜24時間、及びその間のすべての実数が含まれるがこれに限定されない。本開示のシステムは、光子放出をさまざまに変え、また、光子放出遅延をさまざまに変えて、暗周期延長のような事象が可能になるようプログラムされ得る。
図11は、生物育成用にパルスを発生させる色別スペクトルの変調方法を示すフローチャート1100である。図11に示すように、ステップ1102では、マスター論理制御装置は、パルスを発生させるべき各色別スペクトル、各色スペクトルの各パルス持続時間、パルスを発生させるべき色の組み合わせ及び各色スペクトルのパルス間の遅延持続時間に関する指示を受け取る。マスター論理制御装置に送られた指示及び情報は、パルスを発生させるべき各色の光子パルス持続時間、光子パルス遅延、強度、頻度、デューティサイクル、生物種、生物の成熟状態ならびに誘導が所望される生育、破壊または修復の種類、例えば、芽及び花の形成、種子形成、運動(sporting)、真菌の子実体、及び菌糸形成に関連し得る。ステップ1104では、マスター論理制御装置は、光子放出変調制御装置に対して、パルスを発生させるべき各色スペクトル、各色スペクトルの各パルス持続時間、色の組み合わせパルス及び異なる色スペクトル間の遅延持続時間に関する指示を送る。ステップ1106では、光子放出変調制御装置は、近赤LED、遠赤LED、青色LED及び黄色LEDなど、1つ以上の色別スペクトルのパルスを生物に向けて放出できる1つ以上の光子放出器に対して、少なくとも1つの信号を送る。ステップ1108では、1つ以上の光子放出器は、生物に向かう色別スペクトルの光子パルスを1つ以上放出する。
図12は、本開示のさらなる実施形態を表し、植物センサーからの情報を基にした、生物の生育、修復または破壊のフローチャート1200が示されている。ステップ1202に示すように、植物センサーは、生物の生育環境に関連する1つ以上の条件を監視する。監視対象条件には、植物もしくは生物と関連する気温もしくは土壌温度、土壌水分、湿度、土壌pH、果実径、茎径、葉サイズ、葉の形状、または葉温が含まれるが、これらに限定されない。ステップ1204では、植物センサーは、生物の生育状態に関するデータをMLCに送る。その後、MLCは植物センサーから送られたデータを分析するが、かかる分析を、システムから遠隔したサードパーティのソフトウェアプログラムで行っても良い。ステップ1206では、MLCは、植物センサーからの情報に基づき、点滴、底面給水(ebb and flow)、または細霧発生システム(fog systems)のようなかん水システムに対して、タイミング及び/またはかん水事象の持続時間に関する指示を送る。ステップ1208では、かん水システムは、植物センサーからのデータの分析に基づき1つ以上の生物に対するかん水事象を開始する。当業者には理解されるように、かん水事象の調節は、特定の生物1つに対するかん水の調節といった微視的レベルの調節を行うことも、生育用チャンバーまたは生育操作全体といった巨視的レベルでの調節を行うことも可能である。ステップ1210では、MLCは、植物センサーからの情報に基づき、栄養事象中に生物に配分すべき栄養のタイミング及び/または濃度に関する指示を、栄養システムまたは栄養供給源、例えば点滴、養液薄膜(nutrient film)もしくは栄養注入システムに対して送る。ステップ1212では、栄養システムは、植物センサーからのデータの分析に基づいて生物に栄養を送る栄養事象を開始する。当業者には理解されるように、栄養事象の調節は、特定の生物1つに対する栄養の調節といった微視的レベルの調節を行うことも、生育用チャンバーまたは生育操作全体といった巨視的レベルでの調節を行うことも可能である。ステップ1214では、MLCは、植物センサーからのデータの分析に基づき、種々の色スペクトルのパルス間で各光子パルスの持続時間、強度、色スペクトル及び/またはデューティサイクルを特定の一生物または一群の生物に合わせて調節する指示を光子放出変調制御装置に対して送る。ステップ1216では、光子放出変調制御装置は、種々の色スペクトルのパルス間で各光子パルスの持続時間、強度、色スペクトル及び/またはデューティサイクルを特定の一生物または一群の生物に合わせて調節する信号を1つ以上の光子放出器に送る。ステップ1218では、1つ以上の光子放出器は、光子放出変調制御装置から受信した信号に基づいて、一生物または一群の生物に向けて色別スペクトルの光子パルスを1つ以上放出する。
以下の実施例は、さまざまな用途をさらに例示するために提供されるものであり、添付の請求の範囲に記載の制限を超えて本発明を限定することは意図していない。
実施例1
表1は、2つの植物セットの経時的生長速度を示す(マメ、Phaseolus vulgaris var. nanus)。1つの植物セットは本発明の育成システム下で生育させ、1つの植物セットは従来の植物育成灯システム(育成用60ワット白熱灯)下で生育させた。各植物の丈をミリメートル単位で測り植物の生育を測定した。植物を自動化システム下で生育させ、そこでは、本発明の光子変調システム下で生育させる植物は、近赤、青色、及び黄色の光子パルスを2ミリ秒、及び各パルス間の遅延持続時間を200ミリ秒に設定した。その後、これを繰り返し、2ミリ秒の遠赤光子パルスを100ミリ秒ずらして用い、各パルス間の遅延持続時間を200ミリ秒設けた。その後、この周期を24時間/日で無制限に繰り返した。この比率の光子パルス及び光子パルス遅延では、エネルギー使用は従来の育成灯によるエネルギー使用の1%未満であると推定される。従来の育成灯下で生育させる植物を、従来の育成灯の光に1日につき12時間曝露した。底部に排水用の小さな穴が複数ある九(9)オンスのプラスチック製カップ内で植物を生育させた。種子を混合土壌(MiracleGro Moisture control potting mix)に植えた。
手動給水システムで適量の水分を植物に与えた。植物の容器は、蓋を取らない限り光が入らない蓋付きの黒色容器または黒色箱の中に置いた。LEDアレイまたは60ワット育成灯を備える光子放出器を黒色容器それぞれの上部に取り付けた。LEDは、赤色LEDアレイ(640nm及び700nm)、黄色丸型LEDアレイ(590nm)及び青色丸型LEDアレイ(450nm)を含んでいた。光子放出器を、Magnacraft70S2 3Vソリッドステートリレーを含むソリッドステートリレーに有線接続し、光子放出器とソリッドステートリレーとが通信できるようにした。ソリッドステートリレーは中央処理装置と通信し、入出力の指示をソリッドステートリレーに提供した。中央処理装置は、200ミリ秒毎に2ミリ秒の光子パルスを生成させるために、光子放出器への信号を変調するようソリッドステートリレーに対して指示を出すようプログラムされた。
表1に示すように、列1には使用した育成システムの種類が記載されている。列2には、植物の種類及び植物ごとに個別植物番号が記載されている。列3〜8には、種子を植えた日からの植物測定日が記載されている。表1に示すように、光子変調育成システムを使用すると、植えてから8日目以内にマメ1、マメ2及びマメ3は草丈77mm〜136mmまで生長した。14日目までには、光子変調育成システム下で生育させたマメ1、マメ2及びマメ3は草丈200mm〜220mmまで生長した。一方、従来の60ワット育成灯下の場合は、8日目までに、マメ1及びマメ2は、155mm〜185mmに生長し、14日目までにはマメ1、マメ2及びマメ3は、160mm〜220mmに生長した。このデータから、光子変調育成システムは、従来の育成システムの1%未満のエネルギー使用で、従来の育成システムと同等またはそれより良好にマメ植物を育成できることがわかる。
実施例2
表2は、2つの植物セットの各植物の葉サイズをミリメートル単位で測定した経時的な葉サイズを示し(マメ、Phaseolus vulgaris var.nanus)、1つの植物セットは本発明の光子変調育成システム下で生育させ、1つの植物セットは従来の育成灯(育成用60ワット白熱灯)下で生育させた。実施例1を繰り返し、表2に示すように、ミリメートル単位での葉サイズ測定値が記載されており、列1は使用した育成システムの種類を表す。列2には、植物の種類及び個々の植物番号が記載されている。列3〜8には、最初に種子を植えた日からの葉の測定日が記載されている。表2に示すように、光子変調育成システムを使用すると、植えてから8日目以内にマメ1、マメ2及びマメ3は葉サイズが50mm×47mm〜59mm×55mmであり、14日目までにはマメ1、マメ2及びマメ3は葉サイズが55×52mm〜64mm×58mmになっていた。一方、従来の60ワット育成灯下の場合は、8日目までにはマメ1及びマメ3は葉サイズが26mm×22mm〜57mm×50mmであり、14日目までにはマメ1及びマメ3は葉サイズが33mm×30mm〜62mm×55mmになっていた。このデータから、光子変調育成システム下で生育させたマメの葉サイズは、従来の育成システムの1%未満のエネルギー使用で、従来の育成システムと同等またはそれより良好にマメを育成できることがわかる。
実施例3
下記表3は、第1葉節までのマメ(Phaseolus vulgaris var.nanus)の草丈をミリメートル単位で示している。表3に示すように、箱1は、オプション11の色スペクトル光子放出下で生育させたマメを示し、ここで、オプション11は、図9に示す光子放出例に基づいているが、近赤パルスの持続時間は延長されており、3パルス(遠赤、近赤及び青色)のいずれの頻度も、ある縮尺で描かれたものではない。箱2及び箱3は、オプション10及びオプション10aの色スペクトル放出下で生育させたマメを示し、ここで、オプション10は、図9に示す光子放出例に基づいているが、遠赤パルスの持続時間は延長されており、全3パルス(遠赤、近赤及び青色)のオプション10のデューティサイクルは、ある縮尺で描かれたものではない。箱4は、対照の色スペクトル放出下で生育させたマメを示し、色別スペクトルのパルス変調をしない従来の育成灯(育成用60ワット白熱灯)下で生育させた植物を含む。
表3に示すように、第1葉節までの測定値に関するデータは、種子を植えてから6日後に始まった。対照下で生育させた植物及びオプション11の植物はいずれも16日にわたり着実に生育し、草丈は最高200mmであった。しかしながら、オプション10及びオプション10a下で生育させた植物は、第1葉節までの草丈が測定期間全体を通して常に短く、最初の草丈は50mm未満、また最高草丈は100mm未満であった。
表3のデータは、植物に対する色別スペクトルのパルスを変調することによって植物の生育を制御する本開示のシステムの能力を示す。
実施例4
表4は、オプション11、オプション10及び対照の色スペクトル光子放出下で生育させたトウモロコシ(Zea mays)の平均草丈をミリメートル単位で示している。先に記述があるように、オプション10及びオプション11はいずれも図9に示す光子放出例に基づく。箱2及び箱3は、オプション10の色スペクトル放出下で生育させたマメを示す。箱1で生育させた植物は、オプション11の色スペクトル光子放出で生育させた。箱2及び箱3で生育させた植物は、オプション10の色スペクトル放出下で生育させたマメを示す。箱4で生育させた植物は、対照の色スペクトル放出下で育成され、色別スペクトルのパルス変調をしない従来の育成灯(育成用60ワット白熱灯)下で生育させた植物を含む。
表4に示すように、4箱いずれの生育植物も、植えてから5日後に測定可能な生育を示した。オプション10及びオプション11下で生育させた植物は着実な生育を示し、対照下で生育させた植物に対し、13日後には測定可能な生育増大が見られた。オプション10及びオプション11下で生育させた植物は、最高草丈が450mm超、より低い最高草丈でも400mmをわずかに下回っただけであった。逆に、対照下で生育させた植物は最高草丈が300mmを下回っていた。
表4のデータは、植物に対する色別スペクトルのパルスを変調することによって植物の生育を高め、かつ改善する、本開示のシステムの能力を示す。
実施例5
下記表5は、マメ(Phaseolus vulgaris var.nanus)の第1節の大きさをミリメートル単位で示している。表5に示すように、箱1は、オプション11の色スペクトル光子放出下で生育させたマメを示す。先に記述があるように、オプション10及びオプション11はいずれも図9に示す光子放出例に基づく。箱2及び箱3は、オプション10及びオプション10aの色スペクトル放出下で生育させたマメを示す。箱4は、対照の色スペクトル放出下で生育させたマメを示し、色別スペクトルのパルス変調をしない従来の育成灯(育成用60ワット白熱灯)下で生育させた植物を含む。
表5に示すように、第1葉節の大きさの測定値に関するデータは、種子を植えてから約6日後に始まった。オプション10、オプション10a及びオプション11下で生育させた植物はいずれも16日にわたり生育及び第1節の大きさが着実に伸び、第1節の大きさは最大で10000mmであった。しかしながら、対照下で生育させた植物では第1節の大きさは著しく小さく、第1節の大きさは4000mm以下であった。
表5のデータは、植物に対する色別スペクトルのパルスを変調することによって植物の優良な生育を改善する本開示のシステムの能力を示す。
実施例6
下記表6は、カラシ(カイエンペッパー)の第1葉節の大きさをミリメートル単位で示している。表6に示すように、箱1は、オプション11の色スペクトル光子放出下で生育させたカラシを示す。先に記述があるように、オプション10及びオプション11はいずれも図9に示す光子放出例に基づく。箱2及び箱3は、オプション10及びオプション10aの色スペクトル放出下で生育させたカラシを示す。箱4は、対照の色スペクトル放出下で生育させたカラシを示し、色別スペクトルのパルス変調をしない従来の育成灯(育成用60ワット白熱灯)下で生育させた植物を含む。
表6に示すように、第1葉節の大きさの測定値に関するデータは、種子を植えてから約10日後に始まった。オプション10、オプション10a及びオプション11下で生育させた植物はいずれも16日にわたり生育及び第1節の大きさが着実に伸び、第1葉節の大きさは最大で300mmであった。しかしながら、対照下で生育させた植物では第1節の大きさは著しく小さく、第1節の大きさは250mm以下であった。
表6のデータは、植物に対する色別スペクトルのパルスを変調することによって植物の優良な生育を改善する本開示のシステムの能力を示す。
実施例7
下記表7は、マメ(Phaseolus vulgaris var.nanus)の第2葉節までの草丈をミリメートル単位で示している。表7に示すように、箱1は、オプション11の色スペクトル光子放出下で生育させたマメを示す。先に記述があるように、オプション10及びオプション11はいずれも図9に示す光子放出例に基づく。箱2及び箱3は、オプション10及びオプション10aの色スペクトル放出下で生育させたマメを示す。箱4は、対照の色スペクトル放出下で生育させたマメを示し、色別スペクトルのパルス変調をしない従来の育成灯(育成用60ワット白熱灯)下で生育させた植物を含む。
表7に示すように、第2葉節までの測定値に関するデータは、種子を植えてから約10日後に始まった。対照下で生育させた植物及びオプション11の植物はいずれも25日にわたり着実に生育し、草丈は最高250mmであった。しかしながら、オプション10及びオプション10a下で生育させた植物は、第2葉節までの草丈が測定期間全体を通して常に短く、平均草丈は50mm〜100mmであった。
表7のデータは、植物に対する色別スペクトルのパルスを変調することによって植物の生育を制御する本開示のシステムの能力を示す。
実施例8〜21については、5%〜85%の範囲のデューティサイクルを生じさせるために、470nm、505nm、617nm、及び740nmの波長からなる4色LEDアレイを、オン周期のマイクロ秒(μs)数の変更、それに続くオフ周期の調整(μs)をループで繰り返して変調した。すべての波長を同時に開始させた。実験での各手順について、さまざまなオン周期(パルス幅)を使用した。これらのパルス幅を、フル・オン(オフ周期なし)、25,000(μs)オン周期、5,000(μs)オン周期、2,500(μs)オン周期、1,250(μs)オン周期、625(μs)オン周期、312(μs)オン周期、156(μs)オン周期、及び78(μs)オン周期という順で試験した。それぞれの個別サイクル比率に与えられた、上記のオン周期のそれぞれに対する対応オフ周期は、上記のループのオン周期に続くそれぞれのオフ周期を変えることにより達成した。
表8〜21に示すように、実験から、光を極めて短い間隔で変調することにより(すなわち78(μs)−25,000(μs))、光を変調しない場合の電源入力に対して、光合成速度の大幅な利得が得られることがわかった。
光合成速度(「PSR」)を、

a.式中、A=純同化率、μmol CO−2−1
b.式中、F=リーフチャンバー内に流入する空気のモル流量、μmol s−1 g、
c.式中、C=サンプルIRGA中のCOのモル量、μmol CO2mol−1空気、
d.式中、C=リファレンスIRGA中のCOのモル量、μmol CO2mol−1空気、
e.式中、W=サンプルIRGAの水蒸気のモル量、mmol HO mol 空気−1
f.W=リファレンスIRGAの水蒸気のモル量、mmol HO mol 空気−
g.S=葉面積、cm
として測定した。
PSRを、年齢6〜8か月のマメ植物(Phaseolus vulgaris var.nanus)の一枚の葉で測定した。植物を個別に4つの光チャネル(近赤、遠赤、青色及び緑)で構成される光子パルスに曝露させ、マイクロ秒(μs)単位の特定の光持続時間、かつ100%放出のデューティサイクル、及び85%、75%、65%、55%、45%、33%、20%、15%、10%及び5%から選ばれるデューティサイクルで行った。光合成速度を、Li−Cor社(ネブラスカ州リンカーン)から入手可能なLI−6400XT Portable Photosynthesis Systemを用いて測定した。
LI−6400XT Test Chamberを、CO含有量を定量700ppmに、また相対湿度は50%超に維持し、箱内に流入する空気流量を300mol/秒に制御した。
実施例8
下記表8は、一定放出(100%)及びデューティサイクル85%に曝露させて測定したマメ植物のPSRを示す。表8に示すように、列1は、光のフルスペクトルの光子パルス持続時間をマイクロ秒(μs)単位で示している。列2は、一定放出(100%)に曝露させた場合のマメ植物のPSRを示す。列3は、列1の光持続時間、デューティサイクル85%で光子パルスに曝露させた場合の被験植物のPSRを示す。列4は、100%一定放出での植物のPSRと比較した、85%での植物のPSRパーセントである。列5は、85%でのPSR速度に1.18を掛けて標準化した、85%デューティサイクルでの植物のPSRと、100%一定放出でのPSR速度との補正パーセンテージ比較である。
表8に示すように、100%一定放出と比較した、85%のデューティサイクルに曝露した場合の植物のPSRは、100%一定放出下で測定した植物光合成速度より平均増大率が111.27%大きく、最大増大率は115.63%であった。表8はまた、85%でのPSRは光持続時間の減少とともに増大し、光持続時間1250μsにおいて最大PSRが12.62であったことを示している。
実施例9
下記表9は、一定放出(100%)及びデューティサイクル75%に曝露させて測定したマメ植物のPSRを示す。表9に示すように、列1は、光のフルスペクトルの光子パルス持続時間をマイクロ秒(μs)単位で示している。列2は、一定放出(100%)に曝露させた場合のマメ植物のPSRを示す。列3は、列1の光持続時間、デューティサイクル75%で光子パルスに曝露させた場合の被験植物のPSRを示す。列4は、100%一定放出での植物のPSRと比較した、75%での植物のPSRパーセントである。列5は、75%でのPSR速度に1.33を掛けて標準化した、75%デューティサイクルでの植物のPSRと、100%一定放出でのPSR速度との補正パーセンテージ比較である。
表9に示すように、100%一定放出と比較した、75%のデューティサイクルに曝露した場合の植物のPSRは、100%一定放出下で測定した植物光合成速度より平均増大率が128.54%大きく、最大増大率は130.79%であった。表9はまた、75%でのPSRは光持続時間の減少とともに増大し、光持続時間312μsにおいて最大PSRが12.88であったことを示している。
実施例10
下記表10は、一定放出(100%)及びデューティサイクル65%に曝露させて測定したマメ植物のPSRを示す。表10に示すように、列1は、光のフルスペクトルの光子パルス持続時間をマイクロ秒(μs)単位で示している。列2は、一定放出(100%)に曝露させた場合のマメ植物のPSRを示す。列3は、列1の光持続時間、デューティサイクル65%で光子パルスに曝露させた場合の被験植物のPSRを示す。列4は、100%一定放出での植物のPSRと比較した、65%での植物のPSRパーセントである。列5は、65%でのPSR速度に1.54を掛けて標準化した、65%デューティサイクルでの植物のPSRと、100%一定放出でのPSR速度との補正パーセンテージ比較である。
表10に示すように、100%一定放出と比較した、65%のデューティサイクルに曝露した場合の植物のPSRは、100%一定放出下で測定した植物光合成速度より平均増大率が143.27%大きく、最大増大率は146.98%であった。表10はまた、65%でのPSRは光持続時間の減少とともに増大し、光持続時間312μsにおいて最大PSRが12.85であったことを示している。
実施例11
下記表11は、一定放出(100%)及びデューティサイクル55%に曝露させて測定したマメ植物のPSRを示す。表11に示すように、列1は、光のフルスペクトルの光子パルス持続時間をマイクロ秒(μs)単位で示している。列2は、一定放出(100%)に曝露させた場合のマメ植物のPSRを示す。列3は、列1の光持続時間、デューティサイクル55%で光子パルスに曝露させた場合の被験植物のPSRを示す。列4は、100%一定放出での植物のPSRと比較した、55%での植物のPSRパーセントである。列5は、55%でのPSR速度に1.82を掛けて標準化した、55%デューティサイクルでの植物のPSRと、100%一定放出でのPSR速度との補正パーセンテージ比較である。
表11に示すように、100%一定放出と比較した、電力55%のデューティサイクルに曝露したした場合の植物のPSRは、100%一定放出下で測定した植物の光合成速度より、平均増大率が170.02%より大きく、最大増大率は174.21%であった。表11はまた、55%でのPSRは光持続時間の減少とともに増大し、光持続時間312μsにおいて最大PSRが13.05であったことを示している。
実施例12
下記表12は、一定放出(100%)及びデューティサイクル45%に曝露させて測定したマメ植物のPSRを示す。表12に示すように、列1は、光のフルスペクトルの光子パルス持続時間をマイクロ秒(μs)単位で示している。列2は、一定放出(100%)に曝露させた場合のマメ植物のPSRを示す。列3は、列1の光持続時間、デューティサイクル45%で光子パルスに曝露させた場合の被験植物のPSRを示す。列4は、100%一定放出での植物のPSRと比較した、45%での植物のPSRパーセントである。列5は、45%でのPSR速度に2.22を掛けて標準化した、45%デューティサイクルでの植物のPSRと、100%一定放出でのPSR速度との補正パーセンテージ比較である。
表12に示すように、100%一定放出と比較した、45%のデューティサイクルに曝露した場合の植物のPSRは、100%一定放出下で測定した植物光合成速度より平均増大率が201.77%大きく、最大増大率は207.10%であった。表12はまた、45%でのPSRは光持続時間の減少とともに増大し、光持続時間312μsにおいて最大PSRが12.87であったことを示している。
実施例13
下記表13は、一定放出(100%)及び33%のデューティサイクルに曝露して測定した、マメ植物のPSRを示す。表13に示すように、列1は、光のフルスペクトルの光子パルス持続時間をマイクロ秒(μs)単位で示している。列2は、一定放出(100%)に曝露させた場合のマメ植物のPSRを示す。列3は、列1の光持続時間、デューティサイクル33%で光子パルスに曝露させた場合の被験植物のPSRを示す。列4は、100%一定放出での植物のPSRと比較した、33%での植物のPSRパーセントである。列5は、33%でのPSR速度に3を掛けて標準化した、33%デューティサイクルでの植物のPSRと、100%一定放出でのPSR速度との補正パーセンテージ比較である。
表13に示すように、100%一定放出と比較した、33%のデューティサイクルに曝露した場合の植物のPSRでは、100%の光で測定した植物の光合成速度より、平均で250.15%大きいことが観察された。表13はまた、33%でのPSRは光持続時間の減少とともに増大し、光持続時間156μsにおいて最大PSR9.35が観察されたことを示している。
実施例14
下記表14は、一定放出(100%)及びデューティサイクル20%に曝露させて測定したマメ植物のPSRを示す。表14に示すように、列1は、光のフルスペクトルの光子パルス持続時間をマイクロ秒(μs)単位で示している。列2は、一定放出(100%)に曝露させた場合のマメ植物のPSRを示す。列3は、列1の光持続時間、デューティサイクル20%で光子パルスに曝露させた場合の被験植物のPSRを示す。列4は、100%の光での植物のPSRと比較した、20%での植物PSRパーセントである。列5は、20%デューティサイクルでのPSR速度に5を掛けて標準化した、20%での植物のPSRと、100%一定放出でのPSR速度との補正パーセンテージ比較である。
表14に示すように、100%一定放出と比較した、20%のデューティサイクルに曝露した場合の植物のPSRでは、100%一定放出で測定した植物の光合成速度より、平均増大率が400.46%大きいことが観察された。表14はまた、20%でのPSRは光持続時間の減少とともに増大し、光持続時間312μsにおいて最大PSRが5.82であったことを示している。
実施例15
下記表15は、一定放出(100%)及びデューティサイクル15%に曝露させて測定したマメ植物のPSRを示す。表15に示すように、列1は、光のフルスペクトルの光子パルス持続時間をマイクロ秒(μs)単位で示している。列2は、一定放出(100%)に曝露させた場合のマメ植物のPSRを示す。列3は、列1の光持続時間、デューティサイクル15%で光子パルスに曝露させた場合の被験植物のPSRを示す。列4は、100%の光での植物のPSRと比較した、15%での植物PSRパーセントである。列5は、15%でのPSR速度に6.67を掛けて標準化した、15%デューティサイクルでの植物のPSRと、100%一定放出でのPSR速度との補正パーセンテージ比較である。
表15に示すように、100%一定放出と比較した、電力15%のデューティサイクルに曝露した場合の植物のPSRでは、100%一定放出下で測定した植物の光合成速度より、平均PSRが478.21%大きいことが観察された。表15はまた、15%でのPSRは光持続時間の減少とともに増大し、光持続時間312μsにおいて最大PSRが6.05であったことを示している。
実施例16
下記表16は、一定放出(100%)及びデューティサイクル10%に曝露させて測定したマメ植物のPSRを示す。表16に示すように、列1は、光のフルスペクトルの光子パルス持続時間をマイクロ秒(μs)単位で示している。列2は、一定放出(100%)に曝露させた場合のマメ植物のPSRを示す。列3は、列1の光持続時間、デューティサイクル10%で光子パルスに曝露させた場合の被験植物のPSRを示す。列4は、100%一定放出での植物のPSRと比較した、10%での植物のPSRパーセントである。列5は、10%でのPSR速度に10を掛けて標準化した、10%デューティサイクルでの植物のPSRと、100%一定放出でのPSR速度との補正パーセンテージ比較である。
表16に示すように、100%一定放出と比較した、10%のデューティサイクルに曝露した場合の植物のPSRは、100%一定放出下で測定した植物光合成速度より平均増大率が627.30%大きく、最大増大率は745.10%であった。表16はまた、10%でのPSRは光持続時間の減少とともに増大し、光持続時間312μsにおいて最大PSRが5.32であったことを示している。
実施例17
下記表17は、一定放出(100%)及びデューティサイクル5%に曝露させて測定したマメ植物のPSRを示す。表17に示すように、列1は、光のフルスペクトルの光子パルス持続時間をマイクロ秒(μs)単位で示している。列2は、一定放出(100%)に曝露させた場合のマメ植物のPSRを示す。列3は、列1の光持続時間、電力5%での光子パルスに曝露した場合の被験植物のPSRを示す。列4は、100%の光での植物のPSRと比較した、5%での植物PSRパーセントである。列5は、100%でのPSR速度に対する5%での植物の相対PSRであり、5%でのPSR速度に20を掛けて該PSRの標準化を行った。
表17に示すように、100%の光と比較した、5%のデューティサイクルに曝露した場合の植物のPSRは、100%光下で測定した植物の光合成速度より、平均増大率が827.12%大きく、312μsにおいて最大増大率が1090.06%であることが観察された。表17はまた、5%でのPSRは、光持続時間の減少とともに増大し、312μsの光持続時間において最大PSR3.51が観察されたことを示している。
実施例18
下記表18には、各マメ植物(Phaseolus vulgaris var.nanus)の光合成速度がまとめて示されており、一定放出(100%デューティサイクル)、85%、75%、65%、55%、45%、33%、20%、15%、10%及び5%のデューティサイクルに曝露した場合観察されたものである。
表18に示すように、測定された植物の光合成速度は、電力デューティサイクルの減少とともに有意に増大し、PSRの増大は、85%デューティサイクルで111.27%、75%デューティサイクルで128.54、65%デューティサイクルで143.27、55%デューティサイクルで170.02%、45%デューティサイクルで201.77%、33%デューティサイクルで250.15%が観察され、20%デューティサイクルで400%のPSR増大が観察され、15%デューティサイクルで478%のPSR増大が観察され、10%デューティサイクルで745%の光合成速度も観察され、5%デューティサイクルではPSR827.12%、312μsにおいて最大1090%が観察された。
実施例19
下記表19は、一定放出下もしくは光の全放出下(100%デューティサイクル)、ならびに85%、75%、65%、55%、45%、33%、20%、15%、10%及び5%のデューティサイクル下で、特定の光持続時間における、植物のPSRの割合としてマイクロ秒単位で測定したサイクルPSR(cycle PRS)を示す。
表19に示すように、被験植物のPSR速度は、デューティサイクルに関連した電力のパーセンテージの減少とともに有意に増大し、PSRは、特定の光持続時間での65%、55%、45%、33%、20%、15%、10%及び5%のデューティサイクルの光持続時間312マイクロ秒で常に最大となった。
実施例20
表20〜25は、遠赤波長をシフトさせて、ルドベキア植物(Rudbeckia fulgida)で測定した光合成速度を示す。470nm、505nm、617nm、及び740nmの波長からなる4色LEDアレイを、312μsのオン周期に続く2812μsのオフ周期をループで繰り返すことにより(9.01%デューティサイクル)変調した。最初はすべての波長を同時に開始した。実験での各手順で、遠赤(740nm)波長の開始を100μsの遅延でシフトさせた。(すなわち0μs、100μs、200μs、300μsなど)。740nm波長をシフトさせるごとにPSR(光合成速度)を安定させてから値をプロットした。光合成速度を、Li−Cor社(ネブラスカ州リンカーン)から入手可能なLI−6400XT Portable Photosynthesis Systemを用いて測定した。
表20〜25に示すように、PSRは、マイクロ秒単位での740nm(遠赤)のシフトの増加とともに増大した。表20〜24中の列2は0となっており、遠赤シフトは測定されなかったことに留意していただきたい。表21及び表25に示すように、PSRは740nm(遠赤)のシフト1500マイクロ秒において最大となり、以降は減少し始めた。





下記表26及び27は、底面給水(ebb flow)式給水システムを用いて土壌MIRACLE GRO(登録商標)で生育させた九(9)週齢Kalanchoa sp.で測定した、740nmの波長シフト(1.5期間)と、10%デューティサイクルで信号持続時間を変えた場合の平均光合成速度との関係を示す。470nm、505nm、617nm、及び740nmの波長からなる4色LEDアレイを強度100%、10%デューティサイクルで変調した。
平均光合成速度は約250msの間隔を置いた150回の測定から得る。流量を200μmolとし、二酸化炭素はCO2_R 700μmol;葉温:T_Leaf21℃;乾燥剤:RH_S=60%±1%になるまでノブ調整、及びソーダライム:完全除去(Full Scrub)とした。
表26に表されている試験では、740nmの波長を除き、個々の波長それぞれのパルスを同一パルス幅、同一信号持続時間で発生させ、かつ同時に開始した。740nmの波長を、他の波長クラスターから離して1.5期間シフトさせる(すなわちパルス幅の1.5倍オフ)。光レシピ構成、光合成速度及びリファレンスCOに変更を行う毎に、新たな照明に合わせて順応するための適切な時間を与える。これは、光合成速度及び平均リファレンスCO2が長期間にわたり比較的横ばいになることから判断する。この実験の場合、最大で±0.05の光合成速度フラクシュエーション(fluxuation)を、許容される安定性であるとした。
表27では、個々の波長それぞれのパルスを同一パルス幅、同一信号持続時間で発生させ、かつ同時に開始した。
両試験では、言及植物について同一の植物及び葉を使用したことに留意していただきたい。
表28に示すように、被験Kalanchoa植物のPSR速度は、信号持続時間の減少とともに有意に増大し、全色を一斉に照射した場合に光合成活性が増大した。10%のデューティサイクルについて、750μs及び500μsでPSRの大きな落ち込みが観察されたが、400μsでPSR速度は再び上昇した。


下記表29及び30は、底面給水(ebb flow)式給水システムを用いて土壌MIRACLE GRO(登録商標)で生育させた九(9)週齢Kalanchoa spで測定した、740nmの波長シフト(0.5期間)と、10%デューティサイクルで信号持続時間を変えた場合の平均光合成速度との関係を示す。470nm、505nm、617nm、及び740nmの波長からなる4色LEDアレイを強度100%、10%デューティサイクルで変調した。
平均光合成速度は約250msの間隔を置いた150回の測定から得る。流量を200μmolとし、二酸化炭素はCO2_R 700μmol;葉温:T_Leaf21℃;乾燥剤:RH_S=60%±1%になるまでノブ調整、及びソーダライム:完全除去(Full Scrub)とした。光レシピ構成、光合成速度及びリファレンスCOに変更を行う毎に、新たな照明に合わせて順応するための適切な時間を与える。これは、光合成速度及び平均リファレンスCO2が長期間にわたり比較的横ばいになることから判断する。この実験の場合、最大で±0.05の光合成速度の変化量を、許容される安定性であるとした。
表29に表されている試験では、740nmの波長を除き、個々の波長それぞれのパルスを同一パルス幅、同一信号持続時間で発生させ、かつ同時に開始した。740nmの波長を、他の波長から2分の1の期間、つまりパルス幅の0.5倍オフに等しい期間シフトさせる。
表30では、個々の波長それぞれのパルスを同一パルス幅、同一信号持続時間で発生させ、かつ同時に開始した。
両試験では、言及植物について同一の植物及び葉を使用したことに留意していただきたい。
表31に示すように、被験Kalanchoa植物のPSR速度は、信号持続時間の減少とともに有意に増大し、全色を一斉に照射した場合に光合成活性が増大した。10%のデューティサイクルについて、750μs及び500μsでPSRの大きな落ち込みが観察されたが、400μsでPSR速度は再び上昇した。


上述の本発明の記載は例示及び説明を目的として提示されている。網羅することも、また開示される正確な形式に本発明を限定することも意図するものではなく、上記の教示に鑑みて他の変更及び変形が可能であり得る。実施形態は、本発明の原則及びその実際の応用を十分に説明し、それにより他の当業者らが本発明をさまざまな実施形態で、意図される特定の使用に適したさまざまな変更を行って十分に利用できるようにすることを目的として選ばれ、また記載されたものである。従来技術によって制限される場合を除き、添付の請求項は本発明の他の代替実施形態を含むという解釈が意図される。

Claims (111)

  1. 生物において生育、破壊または修復を高めるためのシステムであって、
    少なくとも1つの光子放出変調制御装置と通信する少なくとも1つの光子放出器を含み、
    ここで、前記少なくとも1つの光子放出器は、ある持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルを有する少なくとも1つの第1の光子パルスを放出するよう構成されており、
    前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記持続時間は0.01マイクロ秒〜5分であるとともに、前記光子パルス間の遅延持続時間が0.1マイクロ秒〜24時間であり、
    前記第1の光子パルスの前記デューティサイクルは、前記少なくとも1つの光子放出器の0.01%〜90%の一定放出であり、
    前記少なくとも1つの光子放出器は、前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルとは異なった、ある持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルを有する少なくとも1つのさらなる光子パルスを放出するよう構成され、
    前記少なくとも1つの光子放出変調制御装置は、前記光子放出器からの前記光子放出を制御し、
    前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記持続時間は0.01マイクロ秒〜5分であるとともに、前記光子パルス間の遅延持続時間が0.1マイクロ秒〜24時間であり、
    前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記デューティサイクルは、前記少なくとも1つの光子放出器の0.01%〜90%の一定放出であり、かつ
    前記少なくとも1つの第1の光子パルス及び前記少なくとも1つのさらなる光子パルスは、ある応答または所望の応答を前記生物に誘導すること
    を含む、前記システム。
  2. 前記少なくとも1つの光子放出器は、ある持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルの、複数の少なくとも1つの第1の光子パルスを放出するよう構成されており、かつ
    前記複数の前記第1の光子パルスの放出後に、前記少なくとも1つの第1の光子パルスの持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルとは異なった、ある持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルを有する前記少なくとも1つのさらなる光子パルスが放出される、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記少なくとも1つの光子放出器は、前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの放出後、ある持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルの、少なくとも1つのさらなる複数の前記少なくとも1つの第1の光子パルスを放出するよう構成され、かつ
    前記少なくとも1つのさらなる複数の前記第1の光子パルスの放出後、前記少なくとも1つの第1の光子パルスの持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルとは異なった、ある持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルを有する少なくとも1つのさらなる前記少なくとも1つのさらなる光子パルスが放出される、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記少なくとも1つの光子放出変調制御装置と通信するマスター論理制御装置をさらに含み、ここで、前記マスター論理制御装置は、前記少なくとも1つの光子放出器からの前記少なくとも1つの第1の光子パルスと前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルを制御する、前記少なくとも1つの光子放出変調制御装置に対してコマンドを送る、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記システムは、複数の光子放出器を含む、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記光子放出器が、発光ダイオード、色フィルターをかけた白熱(タングステン−ハロゲン及びキセノン)、色フィルターをかけた蛍光(CFL)、色フィルターをかけた高輝度放電(メタルハライド、高圧ナトリウム、低圧ナトリウム、水銀蒸気)及び色フィルターをかけた太陽光の群から選択される、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記マスター論理制御装置は、前記少なくとも1つの光子放出器の電力使用を監視する電力消費センサーと通信し、ここで、前記電力消費センサーは、前記マスター論理制御装置の外部であるホストと通信する、請求項4に記載のシステム。
  8. 前記少なくとも1つの光子放出変調制御装置が、ソリッドステートリレー、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ、opアンプ(演算増幅器)、信号の強度と持続時間とを制御する手段 電界効果トランジスタ、ツェナーダイオード、光チョッパー、及び光子パルスの変調を誘導するデバイスを含む群から選択される、請求項1に記載のシステム。
  9. 前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記波長帯域は、近赤、遠赤、青色、近赤外、黄色、橙色、及び紫外を含む群から選ばれる、請求項1に記載のシステム。
  10. 前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記波長帯域は、近赤、遠赤、青色、近赤外、黄色、橙色及び紫外を含む群から選ばれる、請求項1に記載のシステム。
  11. 前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記波長帯域は0.1nm〜1cmである、請求項1に記載のシステム。
  12. 前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記波長帯域は、波長0.1nm〜1cmを有する、請求項1に記載のシステム。
  13. 前記生物に関連した環境条件または前記生物に関連した生理的条件である、前記生物に関連した少なくとも1つの条件を監視する少なくとも1つのセンサーをさらに含み、ここで、前記少なくとも1つのセンサーは、前記少なくとも1つのセンサーからのデータを前記マスター論理制御装置に送る第1の通信デバイスに機能的に連結されている、請求項4に記載のシステム。
  14. 前記マスター論理制御装置は、前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクル、ならびに前記少なくとも1つのさらなる光子パルスからの前記持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルを、前記少なくとも1つのセンサーからの前記データに基づいて調整する、請求項4に記載のシステム。
  15. 前記生物に対しかん水事象を提供するかん水供給源と通信する前記マスター論理制御装置をさらに含む、前記かん水供給源は、請求項14に記載のシステム。
  16. 前記マスター論理制御装置は、前記生物に対するかん水事象のタイミングを、前記少なくとも1つのセンサーからの前記データに基づいて調整する、請求項15に記載のシステム。
  17. 前記マスター論理制御装置は、前記生物に対するかん水事象の持続時間を、前記少なくとも1つのセンサーからの前記データに基づいて調整する、請求項15に記載のシステム。
  18. 前記生物に対して栄養事象を提供する栄養供給源と通信する前記マスター論理制御装置をさらに含む、前記栄養供給源は、請求項14に記載のシステム。
  19. 前記マスター論理制御装置は、前記生物に対する栄養事象のタイミングを、前記少なくとも1つのセンサーからの前記データに基づいて調整する、請求項18に記載のシステム。
  20. 前記マスター論理制御装置は、前記生物に対する栄養事象の持続時間を、前記少なくとも1つのセンサーからの前記データに基づいて調整する、請求項18に記載のシステム。
  21. 前記少なくとも1つのセンサーは、茎径センサー、果実径センサー、葉温センサー、相対茎液流センサー(relative−rate sap sensor)、赤外センサー、ガス、光呼吸センサー、呼吸センサー、近赤外センサー、カメラ、pHセンサー及びその組み合わせを含む群から選択される、請求項14に記載のシステム。
  22. 前記生物は、細菌、シアノバクテリア、担子菌、子嚢菌、酵母菌、被子植物、シダ植物、裸子植物、シアノバクテリア、珪藻、光合成単細胞、真核生物の緑藻、動物界の生物及びそれらの組織を含む群から選択される、請求項1に記載のシステム。
  23. 前記少なくとも1つの第1の光子パルスは、少なくとも0.1%の光量子変化を有する、請求項1に記載のシステム。
  24. 前記少なくとも1つのさらなる光子パルスは、少なくとも0.1%の光量子変化を有する、請求項1に記載のシステム。
  25. 前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記デューティサイクルは、0.01%〜10%の範囲である、請求項1に記載のシステム。
  26. 前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記デューティサイクルは、0.1%〜10%の範囲である、請求項1に記載のシステム。
  27. 前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記デューティサイクルは、10.01%〜15%の範囲である、請求項1に記載のシステム。
  28. 前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記デューティサイクルは、10.1%〜15%の範囲である、請求項1に記載のシステム。
  29. 前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記デューティサイクルは、15.01%〜20%の範囲である、請求項1に記載のシステム。
  30. 前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記デューティサイクルは、15.01%〜20%の範囲である、請求項1に記載のシステム。
  31. 前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記デューティサイクルは、20.01%〜30%の範囲である、請求項1に記載のシステム。
  32. 前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記デューティサイクルは、20.1%〜30%の範囲である、請求項1に記載のシステム。
  33. 前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記デューティサイクルは、30.01%〜40%の範囲である、請求項1に記載のシステム。
  34. 前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記デューティサイクルは、30.1%〜40%の範囲である、請求項1に記載のシステム。
  35. 前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記デューティサイクルは、40.01%〜80%の範囲である、請求項1に記載のシステム。
  36. 前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記デューティサイクルは、40.1%〜80%の範囲である、請求項1に記載のシステム。
  37. 前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記デューティサイクルは、50.1%〜90%の範囲である、請求項1に記載のシステム。
  38. ある応答または所望の応答を生物に誘導する方法であって、
    少なくとも1つの光子放出器を提供し、
    前記少なくとも1つの光子放出器と通信する少なくとも1つの光子放出変調制御装置を提供し、
    前記少なくとも1つの光子放出変調制御装置から前記少なくとも1つの光子放出器に対してコマンドを通信し、
    ある持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルを有する少なくとも1つの第1の光子パルスを、前記少なくとも1つの光子放出器から前記生物へ向けて放出させ、
    前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記持続時間は0.01マイクロ秒〜5分であるとともに、前記光子パルス間の遅延持続時間が0.1マイクロ秒〜24時間であり、
    前記第1の光子パルスの前記デューティサイクルは、前記少なくとも1つの光子放出器の0.01%〜90%の一定放出であり、かつ
    前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルとは異なった、ある持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルを有する少なくとも1つのさらなる光子パルスを前記少なくとも1つの光子放出器から前記生物へ向けて放出させ、
    前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記持続時間は0.01マイクロ秒〜5分であるとともに、前記光子パルス間の遅延持続時間が0.1マイクロ秒〜24時間であり、
    前記さらなる光子パルスの前記デューティサイクルは、前記少なくとも1つの光子放出器の0.01%〜90%の一定放出であること
    を含む、前記方法。
  39. 前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの放出後に、ある持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルを有する少なくとも1つの第1の光子パルスをさらに少なくとも1つ、前記少なくとも1つの光子放出器から前記生物へ向けて放出させ、かつ
    前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルとは異なった、ある持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルを有する前記少なくとも1つのさらなる光子パルスをさらに少なくとも1つ、前記少なくとも1つの光子放出器から前記生物へ向けて放出させることをさらに含む、請求項38に記載の方法。
  40. ある持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルを有する複数の前記第1の光子パルスを前記少なくとも1つの光子放出器から放出させ、かつ
    前記複数の前記第1の光子パルスの放出後、前記複数の前記第1の光子パルスの持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルとは異なった、ある持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルを有する少なくとも1つのさらなる光子パルスを放出させることをさらに含む、請求項38に記載の方法。
  41. 前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの放出後に、ある持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルを有する少なくとも1つのさらなる複数の前記第1の光子パルスを前記少なくとも1つの光子放出器から放出させ、かつ
    前記第2の複数の前記第1の光子パルスを放出した後、前記少なくとも1つの第1の光子パルスの持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルとは異なった、ある持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルを有する前記少なくとも1つのさらなる光子パルスを少なくとも1つさらに放出させることをさらに含む、請求項38に記載の方法。
  42. 前記少なくとも1つの光子放出変調制御装置と通信するマスター論理制御装置を提供し、ここで、前記マスター論理制御装置は、前記少なくとも1つの光子放出器から送られる前記少なくとも1つの第1の光子パルスと前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルを制御する前記少なくとも1つの光子放出変調制御装置に対してコマンドを送ることをさらに含む、請求項38に記載の方法。
  43. 前記少なくとも1つの光子放出器は、発光ダイオード、色フィルターをかけた白熱(タングステン−ハロゲン及びキセノン)、色フィルターをかけた蛍光(CFL)、色フィルターをかけた高輝度放電(メタルハライド、高圧ナトリウム、低圧ナトリウム、水銀蒸気)及び色フィルターをかけた太陽光の群からなる群から選択される、請求項38に記載の方法。
  44. 前記マスター論理制御装置と通信する電力消費センサーを提供し、
    前記少なくとも1つの光子放出器の電力使用を監視し、
    前記電力消費を、前記電力消費センサーからマスター論理制御装置の外部のホストに通信することをさらに含む、請求項38に記載の方法。
  45. 前記少なくとも1つの光子放出変調制御装置は、ソリッドステートリレー、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ、電界効果トランジスタ、opアンプ(演算増幅器)及び信号の強度と持続時間とを制御する他の任意の手段、ツェナーダイオード、光チョッパーならびに光子パルスの変調を誘導するデバイスからなる群から選択される、請求項38に記載の方法。
  46. 前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記波長帯域は、近赤、遠赤、青色、近赤外、黄色、橙色、及び紫外からなる群から選ばれる、請求項38に記載の方法。
  47. 前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記波長帯域は、近赤、遠赤、青色、近赤外、黄色、橙色及び紫外からなる群から選ばれる、請求項38に記載の方法。
  48. 前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記波長帯域は、波長0.1nm〜1cmを有する、請求項38に記載の方法。
  49. 前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記波長帯域は、波長0.1nm〜1cmを有する、請求項38に記載の方法。
  50. 前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルは、前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルと同一である、請求項38に記載の方法。
  51. 少なくとも1つのセンサーを提供し、
    前記生物に関連した環境条件または前記生物に関連した生理的条件である、前記生物に関連した少なくとも1つの条件を監視し、かつ
    前記条件に関するデータを前記少なくとも1つのセンサーから前記マスター論理制御装置に対して通信することをさらに含む、請求項38に記載の方法。
  52. 前記少なくとも1つの光子放出器から送られる、前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルと、前記少なくとも1つのさらなる光子パルスからの前記持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルとを、前記少なくとも1つのセンサーからの前記データに基づいて調節することをさらに含む、請求項51に記載の方法。
  53. 前記生物に対しかん水事象を提供する、前記マスター論理制御装置と通信するかん水供給源を提供することをさらに含む、請求項51に記載の方法。
  54. 前記かん水供給源から前記生物に対するかん水事象を、前記少なくとも1つのセンサーからの前記データを基に基づいて開始することをさらに含む、請求項53に記載の方法。
  55. 前記マスター論理制御装置は、前記かん水事象のタイミングを、前記少なくとも1つのセンサーからの前記データに基づいて決定する、請求項54に記載の方法。
  56. 前記マスター論理制御装置は、前記かん水事象の持続時間を、少なくとも1つのセンサーからの前記データに基づいて決定する、請求項55に記載の方法。
  57. 前記生物に対し栄養事象を提供する、前記マスター論理制御装置と通信する栄養供給源を提供することをさらに含む、請求項51に記載の方法。
  58. 前記栄養供給源から前記生物に対する栄養事象を、前記少なくとも1つのセンサーからの前記データを基に基づいて開始することをさらに含む、請求項57に記載の方法。
  59. 前記マスター論理制御装置は、前記栄養事象のタイミングを、前記少なくとも1つのセンサーからの前記データに基づいて決定する、請求項58に記載の方法。
  60. 前記マスター論理制御装置は、前記栄養事象中に前記生物に向かって送られる栄養の量を、前記少なくとも1つのセンサーからの前記データに基づいて決定する、請求項58に記載の方法。
  61. 前記少なくとも1つのセンサーは、茎径センサー、果実径センサー、温度センサー、相対茎液流センサー(relative−rate sap sensor)、赤外センサー、ガス、光呼吸センサー、呼吸センサー、近赤外センサー、カメラ、pHセンサー及びその組み合わせからなる群から選択される、請求項51に記載の方法。
  62. 前記生物は、細菌、シアノバクテリア、担子菌、子嚢菌、酵母菌、被子植物、シダ植物、裸子植物、シアノバクテリア、珪藻、光合成単細胞、真核生物の緑藻、動物界の生物、及びそれらの組織を含む群から選択される、請求項38に記載の方法。
  63. 前記生物からあらゆる外部光を遮断する、請求項38に記載の方法。
  64. 前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記放出及び前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記放出は、光子の補助的供給源である、請求項38に記載の方法。
  65. 前記生物からの前記所望の応答は光合成応答である、請求項38に記載の方法。
  66. 前記少なくとも1つの第1の光子パルスは、少なくとも0.1%の光量子変化を有する、請求項38に記載の方法。
  67. 前記少なくとも1つのさらなる光子パルスは、少なくとも0.1%の光量子変化を有する、請求項38に記載の方法。
  68. 前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記デューティサイクルは、0.01%〜10%の範囲である、請求項38に記載の方法。
  69. 前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記デューティサイクルは、0.1%〜10%の範囲である、請求項38に記載の方法。
  70. 前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記デューティサイクルは、10.01%〜15%の範囲である、請求項38に記載の方法。
  71. 前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記デューティサイクルは、10.1%〜15%の範囲である、請求項38に記載の方法。
  72. 前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記デューティサイクルは、15.01%〜20%の範囲である、請求項38に記載の方法。
  73. 前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記デューティサイクルは、15.01%〜20%の範囲である、請求項38に記載の方法。
  74. 前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記デューティサイクルは、20.01%〜30%の範囲である、請求項38に記載の方法。
  75. 前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記デューティサイクルは、20.1%〜30%の範囲である、請求項38に記載の方法。
  76. 前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記デューティサイクルは、30.01%〜40%の範囲である、請求項38に記載の方法。
  77. 前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記デューティサイクルは、30.1%〜40%の範囲である、請求項38に記載の方法。
  78. 前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記デューティサイクルは、40.01%〜80%の範囲である、請求項38に記載の方法。
  79. 前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記デューティサイクルは、40.1%〜90%の範囲である、請求項38に記載の方法。
  80. 前記応答は、自然の刺激によらない応答である、請求項38に記載の方法。
  81. 前記少なくとも1つの第1の光子パルスの前記持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルは、前記生物の所望の応答に合わせて特別に調節される、請求項38に記載の方法。
  82. 前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルは、前記生物の所望の応答に合わせて特別に調節される、請求項38に記載の方法。
  83. 前記方法は、少なくとも1%の電力節減が得られる、請求項38に記載の方法。
  84. 前記第1の光子パルスの前記持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルならびに前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルにより、1より大きい利得効率が誘導される、請求項1に記載のシステム。
  85. 前記第1の光子パルスの前記持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルならびに前記少なくとも1つのさらなる光子パルスの前記持続時間、強度、波長帯域及びデューティサイクルにより、1より大きい利得効率が誘導される、請求項38に記載の方法。
  86. 100%サイクル比率に対する、光合成のための送達電力パーセンテージが1%以上である、請求項1に記載のシステム。
  87. 前記生物の前記所望の応答は光合成速度の増大である、請求項1に記載のシステム。
  88. 前記生物の前記所望の応答は、0.5以上の光合成速度の増大である、請求項1に記載のシステム。
  89. 前記生物の前記所望の応答は、0.5〜5.0の光合成速度の増大である、請求項1に記載のシステム。
  90. 前記生物の前記所望の応答は、5.1〜10.0の光合成速度の増大である、請求項1に記載のシステム。
  91. 前記生物の前記所望の応答は、10.1〜20.0の光合成速度の増大である、請求項1に記載のシステム。
  92. 前記生物の前記所望の応答は、20.1以上の光合成速度の増大である、請求項1に記載のシステム。
  93. 前記生物の前記所望の応答は、一定放出する100%デューティサイクルと比較した光合成速度のパーセンテージが0.1%〜99.9%である、請求項1に記載のシステム。
  94. 前記生物の前記所望の応答は、一定放出する100%デューティサイクルと比較した光合成速度のパーセンテージが0.1%〜50%である、請求項1に記載のシステム。
  95. 前記生物の前記所望の応答は、一定放出する100%デューティサイクルと比較した光合成速度のパーセンテージが50.1%〜75%である、請求項1に記載のシステム。
  96. 前記生物の前記所望の応答は、一定放出する100%デューティサイクルと比較した光合成速度のパーセンテージが75.1%〜90%である、請求項1に記載のシステム。
  97. 前記生物の前記所望の応答は、一定放出する100%デューティサイクルと比較した光合成速度のパーセンテージが90.1%〜99.9%である、請求項1に記載のシステム。
  98. 100%サイクル比率に対する、光合成のための送達電力パーセンテージが1%以上である、請求項38に記載の方法。
  99. 前記生物の前記所望の応答は、光合成速度の増大である、請求項38に記載の方法。
  100. 前記生物の前記所望の応答は、0.5以上の光合成速度の増大である、請求項38に記載の方法。
  101. 前記生物の前記所望の応答は、0.5〜5.0の光合成速度の増大である、請求項38に記載の方法。
  102. 前記生物の前記所望の応答は、5.1〜10.0の光合成速度の増大である、請求項38に記載の方法。
  103. 前記生物の前記所望の応答は、10.1〜20.0の光合成速度の増大である、請求項38に記載の方法。
  104. 前記生物の前記所望の応答は、20.1以上の光合成速度の増大である、請求項38に記載の方法。
  105. 前記生物の前記所望の応答は、一定放出する100%デューティサイクルと比較した光合成速度のパーセンテージが0.1%〜99.9%である、請求項38に記載の方法。
  106. 前記生物の前記所望の応答は、一定放出する100%デューティサイクルと比較した光合成速度のパーセンテージが0.1%〜50%である、請求項38に記載の方法。
  107. 前記生物の前記所望の応答は、一定放出する100%デューティサイクルと比較した光合成速度のパーセンテージが50.1%〜75%である、請求項38に記載の方法。
  108. 前記生物の前記所望の応答は、一定放出する100%デューティサイクルと比較した光合成速度のパーセンテージが75.1%〜90%である、請求項38に記載の方法。
  109. 前記生物の前記所望の応答は、一定放出する100%デューティサイクルと比較した光合成速度のパーセンテージが90.1%〜99.9%である、請求項38に記載の方法。
  110. 前記マスター論理制御装置は、前記光子放出器から前記光子を放出するためのすべての論理及び制御を収容している、請求項4に記載のシステム。
  111. 前記マスター論理制御装置は、前記光子放出器から前記光子を放出するためのすべての論理及び制御を収容している、請求項42に記載の方法。
JP2017511611A 2014-08-29 2015-08-27 光子変調管理システム Pending JP2017528130A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201462043523P 2014-08-29 2014-08-29
US62/043,523 2014-08-29
PCT/US2015/047239 WO2016033350A1 (en) 2014-08-29 2015-08-27 Photon modulation management system

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020069918A Division JP7152038B2 (ja) 2014-08-29 2020-04-08 光子変調管理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017528130A true JP2017528130A (ja) 2017-09-28
JP2017528130A5 JP2017528130A5 (ja) 2018-09-27

Family

ID=55400590

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017511611A Pending JP2017528130A (ja) 2014-08-29 2015-08-27 光子変調管理システム
JP2020069918A Active JP7152038B2 (ja) 2014-08-29 2020-04-08 光子変調管理システム
JP2022150468A Pending JP2022186699A (ja) 2014-08-29 2022-09-21 光子変調管理システム

Family Applications After (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020069918A Active JP7152038B2 (ja) 2014-08-29 2020-04-08 光子変調管理システム
JP2022150468A Pending JP2022186699A (ja) 2014-08-29 2022-09-21 光子変調管理システム

Country Status (7)

Country Link
US (3) US10638669B2 (ja)
EP (1) EP3185669A4 (ja)
JP (3) JP2017528130A (ja)
CN (2) CN111511057B (ja)
CA (1) CA2959136C (ja)
MX (1) MX2017002653A (ja)
WO (1) WO2016033350A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023105939A1 (ja) * 2021-12-06 2023-06-15 Agri Blue株式会社 植物栽培方法、植物栽培装置、及び光合成生物製造方法
JP7368865B2 (ja) 2018-07-23 2023-10-25 ヘリポニックス、エルエルシー 自動植物成長システム
WO2023228491A1 (ja) * 2022-05-25 2023-11-30 Agri Blue株式会社 植物栽培方法、植物栽培装置、及び光合成生物製造方法

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10182557B2 (en) 2013-03-05 2019-01-22 Xiant Technologies, Inc. Photon modulation management system for stimulation of a desired response in birds
US9844209B1 (en) 2014-11-24 2017-12-19 Xiant Technologies, Inc. Photon modulation management system for stimulation of a desired response in birds
US11278009B2 (en) 2013-03-05 2022-03-22 Xiant Technologies, Inc. Photon modulation management system for stimulation of a desired response in birds
US9560837B1 (en) 2013-03-05 2017-02-07 Xiant Technologies, Inc. Photon modulation management system for stimulation of a desired response in birds
CN111511057B (zh) 2014-08-29 2023-01-17 现特技术有限公司 光子调制管理系统
US10149439B2 (en) 2014-12-18 2018-12-11 Spectra Harvest Lighting, LLC LED grow light system
US10180248B2 (en) 2015-09-02 2019-01-15 ProPhotonix Limited LED lamp with sensing capabilities
EP3143869A1 (en) * 2015-09-17 2017-03-22 Université d'Avignon et des Pays de Vaucluse Method for stimulating the resistance of plants to biotic stress by uv radiation exposure
JP6761970B2 (ja) * 2016-08-18 2020-09-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 病害虫防除装置
US11058889B1 (en) 2017-04-03 2021-07-13 Xiant Technologies, Inc. Method of using photon modulation for regulation of hormones in mammals
CN108450250A (zh) * 2017-12-13 2018-08-28 浙江省萧山棉麻研究所 一种彩叶凤梨控制栽培方法
US20210162162A1 (en) * 2018-04-18 2021-06-03 Explorentis Algorithms and systems for generating photon patterns and inducing response in organism
CN110352731A (zh) * 2019-08-08 2019-10-22 苏州扶摇种苗农业科技有限公司 一种通过光照和磁场诱导特定基因选择性表达的杨树培育方法
MX2022007364A (es) * 2019-12-20 2022-07-12 Xiant Technologies Inc Unidad movil de localizacion en tiempo real.

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06209654A (ja) * 1993-01-22 1994-08-02 Ckd Corp 補光装置
WO2001062070A1 (fr) * 2000-02-22 2001-08-30 Ccs Inc. Illuminateur pour la croissance des plantes
WO2002067660A1 (fr) * 2001-02-28 2002-09-06 Ccs Inc. Methode de culture d'une plante et dispositif d'eclairage permettant de cultiver une plante
US20090047722A1 (en) * 2005-12-09 2009-02-19 Bionavitas, Inc. Systems, devices, and methods for biomass production

Family Cites Families (119)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2300727A (en) 1942-11-03 Juradiation of seeds
US3089280A (en) 1959-06-12 1963-05-14 Klaas Ruth Elizabeth Barry Treatment of plants with lightaffecting compositions
US2986842A (en) 1959-07-07 1961-06-06 Basic Res Corp Method and mechanism for regulating and increasing photosynthesis of growing plants;also for irrigating the plants
US3352058A (en) 1966-12-08 1967-11-14 Harry P Locklin Organic fluorescent colorants for stimulating the growth of plants
US3876907A (en) 1970-12-10 1975-04-08 Controlled Environment Syst Plant growth system
US3703051A (en) 1971-07-29 1972-11-21 Pearl Weinberger Methods for improving the growth characteristics of plant material such as seeds and growing plants
US3930335A (en) 1973-04-02 1976-01-06 Controlled Environment Systems, Inc. Plant growth system
US3931695A (en) 1975-01-09 1976-01-13 Controlled Environment Systems Inc. Plant growth method and apparatus
CA1025665A (en) * 1975-01-09 1978-02-07 Don F. Widmayer Plant growth method and apparatus
US4396872A (en) 1981-03-30 1983-08-02 General Mills, Inc. Ballast circuit and method for optimizing the operation of high intensity discharge lamps in the growing of plants
US4749916A (en) 1984-12-19 1988-06-07 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Illuminator for cultivating plant
US5012609A (en) 1988-12-12 1991-05-07 Automated Agriculture Associates, Inc. Method and apparatus for irradiation of plants using optoelectronic devices
JP2817368B2 (ja) 1990-07-13 1998-10-30 凸版印刷株式会社 アーク溶接システム
JPH0475779U (ja) 1990-11-14 1992-07-02
US5173737A (en) 1991-09-26 1992-12-22 The United States Of America As Represented By The Secretary Of Agriculture Measurement of avian embryo movement in intact eggs
US5381075A (en) 1992-03-20 1995-01-10 Unisyn Method and apparatus for driving a flashing light systems using substantially square power pulses
US5454187A (en) 1992-10-02 1995-10-03 Wasserman; Kurt J. Plant tender
US5675931A (en) 1992-10-02 1997-10-14 Wasserman; Kurt J. Plant tender
JP3763160B2 (ja) 1996-04-17 2006-04-05 岩崎電気株式会社 植物育成方法および育成装置
US5818734A (en) 1996-06-12 1998-10-06 Cornell Research Foundation, Inc. Method for controlling greenhouse light
JPH10178899A (ja) 1996-12-20 1998-07-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 植物栽培装置及びそれを用いた栽培方法及びそれを記録した記録媒体
US6396938B1 (en) 1998-02-27 2002-05-28 University Of Arkansas, N.A. Automatic feather sexing of poultry chicks using ultraviolet imaging
IL129004A0 (en) 1999-03-15 2000-02-17 Seed Tech Temed Ltd Process and apparatus for promoting the germination of plant seeds and the production of agricultural crops
US6940424B2 (en) 2001-11-13 2005-09-06 Precise Flight, Inc. Hazard avoidance system
WO2003055300A1 (en) 2001-12-21 2003-07-10 Regents Of The University Of Minnesota Method to enhance reproductive performance in poultry
US6680200B2 (en) 2002-02-22 2004-01-20 Biolex, Inc. Led array for illuminating cell well plates and automated rack system for handling the same
JP2004000146A (ja) * 2002-04-24 2004-01-08 Kitaokagumi:Kk 植物の栽培方法および植物の栽培装置
US6860225B2 (en) 2002-05-06 2005-03-01 Embrex, Inc. Methods and apparatus for identifying live eggs by detecting embryo heart rate and/or motion
EP2009676B8 (en) * 2002-05-08 2012-11-21 Phoseon Technology, Inc. A semiconductor materials inspection system
KR20070086651A (ko) 2003-05-23 2007-08-27 스태니슬로 카르핀스키 400 nm 내지 700nm의 파장의 광선을 주사하여 식물세포 내의 식물성 화학물질의 농도를 변경하는 방법 및기구
JP2005013056A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 植物育成システムと植物情報サービス
WO2005034610A1 (en) 2003-10-10 2005-04-21 Reveo, Inc. Multiple level farming module and system
TWI231852B (en) 2004-01-08 2005-05-01 Beam Gene Corp Lighting device with hybrid light source
US7600343B2 (en) 2004-10-22 2009-10-13 General Patent, Llc Method of stimulating plant growth
JP4876439B2 (ja) * 2005-05-31 2012-02-15 パナソニック電工株式会社 植物育成情報の提供方法
US20100236497A1 (en) 2005-07-01 2010-09-23 Precise Flight, Inc. System for controlling the interaction of animals and objects
US20110209404A1 (en) 2006-01-26 2011-09-01 Lionel Scott Plant treatment method and means therefor
US7339153B2 (en) * 2006-01-26 2008-03-04 Maxwell Sensors, Inc. Photon counting methods and devices with electrical pulse duration and intensity measurement
WO2007128988A1 (en) * 2006-04-11 2007-11-15 Lionel Scott Produce treatment method
GB0607293D0 (en) * 2006-04-11 2006-05-24 Scott Lionel Plant treatment method
JP5363985B2 (ja) 2006-10-19 2013-12-11 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 植物発育装置
US7832144B2 (en) * 2006-12-21 2010-11-16 Marie-Christine Steffanetti Hydroponic growing system
KR20100014558A (ko) 2007-03-23 2010-02-10 헬리오스펙트라 악티볼라그 식물 성장 또는 특성을 조절하는 시스템
WO2008146219A1 (en) * 2007-05-31 2008-12-04 Koninklijke Philips Electronics, N.V. Method and system for providing illumination and physiological stimuli
CN101682953A (zh) 2007-06-05 2010-03-24 皇家飞利浦电子股份有限公司 用于园艺应用的照明系统
CA2696857A1 (en) 2007-08-20 2009-02-26 Universite Laval Artificial light apparatus and its use for influencing a condition in a subject
EP2044835A1 (en) 2007-10-03 2009-04-08 Nederlandse Organisatie voor toegepast- natuurwetenschappelijk onderzoek TNO Greenhouse system
US8001722B2 (en) 2008-02-26 2011-08-23 Horizon Seed Technologies, Inc. Enhancing yields of harvested plant seeds by treating sowing seeds with selected doses of a physical plant stressor
MY162929A (en) 2008-06-17 2017-07-31 Univ Leland Stanford Junior Apparatus and methods for controlling cellular development
BRPI0914593A2 (pt) 2008-06-26 2015-12-15 Univ Colorado State Res Found fotobioreatores, sistemas para crescimento de algas, métodos e sistemas para crescimento de algas, para controle do crescimento de algas em fotobioreator de painel plano, de agendamento da colheita de algas e de diagnósticos baseados em modelos e de erros dentro de biorreator e de controle adaptável de fotobioreator
JP5809559B2 (ja) 2008-07-11 2015-11-11 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 園芸栽培物を照明するための照明配置
US20100121131A1 (en) 2008-11-11 2010-05-13 Mathes Richard A Apparatus and methods for stimulating a body's natural healing mechanisms
WO2009046548A2 (en) 2008-12-15 2009-04-16 Michael Herbert Williamson Method and assembly using emitting dioded (leds) for plant-growing
WO2010108049A1 (en) 2009-03-19 2010-09-23 Solix Biofuels, Inc. Systems and methods for delivery of gases to algal cultures
FI20095967A (fi) 2009-09-18 2011-03-19 Valoya Oy Valaisinsovitelma
PL2493723T3 (pl) 2009-10-29 2022-03-07 Signify North America Corporation Oświetlenie led do rozwoju zwierząt hodowlanych
US8594959B2 (en) 2009-11-09 2013-11-26 Herbert Rudolf Schaal Periodic lighting device
US8384047B2 (en) 2009-12-21 2013-02-26 Sensor Electronic Technology, Inc. Fluorescence-based ultraviolet illumination
GB201000593D0 (en) 2010-01-14 2010-03-03 Morris Peter J Photo-bioreactor and method for cultivating biomass by photosynthesis
US8302346B2 (en) * 2010-01-26 2012-11-06 University Of Georgia Research Foundation, Inc. Biological optimization systems for enhancing photosynthetic efficiency and methods of use
JP5930516B2 (ja) 2010-03-16 2016-06-08 シャープ株式会社 植物の照明栽培方法、防虫用照明装置、および防虫用照明システム
US8876313B2 (en) 2010-03-17 2014-11-04 Once Innovations, Inc. Light sources adapted to spectral sensitivity of diurnal avians and humans
EP2547954B1 (en) 2010-03-17 2022-12-14 Signify North America Corporation Light sources adapted to spectral sensitivity of diurnal avians and humans
US9482397B2 (en) 2010-03-17 2016-11-01 Once Innovations, Inc. Light sources adapted to spectral sensitivity of diurnal avians and humans
US8667930B2 (en) 2010-09-21 2014-03-11 Raymond T. Hornung Method and apparatus for averting waterfowl settlements
CN202077442U (zh) * 2010-12-07 2011-12-21 芜湖罗比汽车照明系统有限公司 Led用于植物光照的控制系统
DE10196195T8 (de) 2010-12-21 2013-04-25 Valoya Oy Verfahren und Mittel zur Akklimatisierung von Stecklingen für das Leben draußen
WO2012103094A1 (en) 2011-01-24 2012-08-02 Once Innovations Inc. Differential illumination to select egg laying sites
EP3165082B1 (en) 2011-03-17 2021-09-08 Valoya Oy Plant illumination device and method for dark growth chambers
EP2500951A1 (en) 2011-03-17 2012-09-19 Valoya Oy Plant illumination device and method
EP2499900A1 (en) 2011-03-17 2012-09-19 Valoya Oy Method and means for enhancing greenhouse lights
US9587211B2 (en) 2011-04-20 2017-03-07 Arizona Technology Innovation Group, Inc. Photo-bioreactor system and method
US8681137B2 (en) 2011-05-17 2014-03-25 Avago Technologies General Ip (Singapore) Pte. Ltd. Ambient light sensor configured to determine the direction of a beam of ambient light incident thereon
US8847514B1 (en) 2011-05-24 2014-09-30 Aaron Reynoso Programmable lighting with multi-day variations of wavelength and intensity, optimized by crowdsourcing using an online social community network
US20130023044A1 (en) 2011-07-19 2013-01-24 Cornel Gleason System and Method for Fuel Generation from Algae
US8337216B1 (en) 2011-07-26 2012-12-25 Apple Inc. Touch sensor back plane ground connection
KR20130020377A (ko) 2011-08-19 2013-02-27 한국전자통신연구원 온실 작물 재배 제어 시스템 및 방법 및 방법
US8779660B2 (en) * 2011-09-22 2014-07-15 Paragon Semiconductor Lighting Technology Co., Ltd. Illumination device for enhancing plant growth
US9137874B2 (en) 2011-12-02 2015-09-15 Biological Illumination, Llc Illumination and grow light system and associated methods
US10257988B2 (en) * 2011-12-02 2019-04-16 Biological Illumination, Llc Illumination and grow light system and associated methods
CN104066319B (zh) 2011-12-14 2017-09-05 万斯创新公司 水产养殖照明装置和方法
US9016240B2 (en) 2011-12-21 2015-04-28 Juliette DELABBIO Method and system for enhancing growth and survivability of aquatic organisms
RU2014135376A (ru) 2012-01-30 2016-03-20 Вертикал Дизайнз Лтд. Способ и устройство для автоматизированного ведения садоводства и сельского хозяйства
CN104519733B (zh) 2012-07-10 2020-02-21 万斯创新公司 适用于植物光谱敏感性的光源
US10028448B2 (en) 2012-07-10 2018-07-24 Once Innovations, Inc. Light sources adapted to spectral sensitivity of plants
TWI463942B (zh) 2012-07-18 2014-12-11 Yen Dong Wu 一種促進植物生長之方法
US20150237890A1 (en) 2012-09-07 2015-08-27 Once Innovations, Inc. Symbiotic shrimp and algae growth system
JP2014064479A (ja) 2012-09-24 2014-04-17 Aomori Prefectural Industrial Technology Research Center Led光源を用いた植物の栽培方法および栽培装置
US11140879B2 (en) 2012-12-11 2021-10-12 Signify North America Corporation Methods for controlling sex of oviparous embryos using light sources
KR102302828B1 (ko) 2012-12-11 2021-09-17 온스 이노베이션스, 인코포레이티드 광을 사용하여 난생 배아의 성별을 제어하는 것
US9844209B1 (en) 2014-11-24 2017-12-19 Xiant Technologies, Inc. Photon modulation management system for stimulation of a desired response in birds
CN105142392B (zh) 2013-03-05 2019-02-22 现特技术有限公司 光子调制管理系统
US9560837B1 (en) 2013-03-05 2017-02-07 Xiant Technologies, Inc. Photon modulation management system for stimulation of a desired response in birds
US10182557B2 (en) 2013-03-05 2019-01-22 Xiant Technologies, Inc. Photon modulation management system for stimulation of a desired response in birds
WO2014195952A1 (en) * 2013-06-06 2014-12-11 Flora Fotonica Ltd A system and method for providing illumination to plants
WO2015017655A1 (en) 2013-08-02 2015-02-05 Once Innovations, Inc. System and method of illuminating livestock
US20150089866A1 (en) * 2013-10-02 2015-04-02 Intelligent Light Source, LLC Intelligent light sources to enhance plant response
WO2015105776A1 (en) 2014-01-07 2015-07-16 Once Innovations, Inc. Dc led agricultural lighting assembly
US10772303B2 (en) 2014-01-14 2020-09-15 Zhejiang University Eye-friendly green-blue mixed LED lighting method and system for chicken houses
CN203840585U (zh) 2014-01-20 2014-09-17 史辉 集约养殖鸡群光调控装置
JP6101990B2 (ja) 2014-03-24 2017-03-29 山梨県 光照射による鶏の産卵調整方法
WO2015148897A1 (en) 2014-03-28 2015-10-01 Zdenko Grajcar Devices and method of causing chemical reaction to supplement vitamin d production
JP6578631B2 (ja) 2014-07-09 2019-09-25 セイコーエプソン株式会社 照明装置およびプロジェクター
US10806095B2 (en) * 2014-07-17 2020-10-20 Signify Holding B.V. Horticultural lighting apparatus
US10244595B2 (en) 2014-07-21 2019-03-26 Once Innovations, Inc. Photonic engine system for actuating the photosynthetic electron transport chain
WO2016014456A1 (en) 2014-07-21 2016-01-28 Zdenko Grajcar Photonic engine system for actuating the photosynthetic electron transport chain
US9675054B2 (en) 2014-07-22 2017-06-13 Once Innovations, Inc. Aquaculture lighting devices and methods
US9554562B2 (en) 2014-08-07 2017-01-31 Once Innovations, Inc. Lighting system and control for experimenting in aquaculture
WO2016033002A1 (en) 2014-08-26 2016-03-03 Zdenko Grajcar System and method of enhancing reproduction in avian
CN111511057B (zh) 2014-08-29 2023-01-17 现特技术有限公司 光子调制管理系统
WO2016061170A1 (en) 2014-10-14 2016-04-21 Once Innovations, Inc. Mounting system for horticultural lighting
US20160109107A1 (en) 2014-10-15 2016-04-21 Once Innovations, Inc. Cooling system for horticultural lighting
BR112017028514A2 (pt) 2015-07-02 2018-08-28 Once Innovations Inc método para aumentar o consumo de ração de aves, e método para alimentar vida aquática
US20170035002A1 (en) 2015-08-09 2017-02-09 Craig Ellins Apparatus for optimizing and enhancing plant growth, development and performance
US20170035008A1 (en) 2015-08-09 2017-02-09 Craig Ellins Method for optimizing and enhancing plant growth, development and performance
EP3349572A4 (en) 2015-09-15 2019-08-14 Once Innovations, Inc. ACTIVATION OF BIOLOGICAL RESPONSES IN INCUBATED EGGS
US20170094920A1 (en) 2015-10-02 2017-04-06 Craig Ellins Integrated incubation, cultivation and curing system and controls for optimizing and enhancing plant growth, development and performance of plant-based medical therapies
US20170259079A1 (en) 2016-03-08 2017-09-14 Zdenko Grajcar Methods and devices for regulating the circadian cycle
BR112018069831A2 (pt) 2016-03-29 2019-01-29 Once Innovations Inc sistema de controle para iluminação de suínos e método de estimulação de uma resposta biológica em suínos

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06209654A (ja) * 1993-01-22 1994-08-02 Ckd Corp 補光装置
WO2001062070A1 (fr) * 2000-02-22 2001-08-30 Ccs Inc. Illuminateur pour la croissance des plantes
WO2002067660A1 (fr) * 2001-02-28 2002-09-06 Ccs Inc. Methode de culture d'une plante et dispositif d'eclairage permettant de cultiver une plante
US20090047722A1 (en) * 2005-12-09 2009-02-19 Bionavitas, Inc. Systems, devices, and methods for biomass production

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7368865B2 (ja) 2018-07-23 2023-10-25 ヘリポニックス、エルエルシー 自動植物成長システム
WO2023105939A1 (ja) * 2021-12-06 2023-06-15 Agri Blue株式会社 植物栽培方法、植物栽培装置、及び光合成生物製造方法
WO2023228491A1 (ja) * 2022-05-25 2023-11-30 Agri Blue株式会社 植物栽培方法、植物栽培装置、及び光合成生物製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7152038B2 (ja) 2022-10-12
CN106793757B (zh) 2020-12-29
US20240147916A1 (en) 2024-05-09
US20170347532A1 (en) 2017-12-07
CN111511057B (zh) 2023-01-17
MX2017002653A (es) 2017-05-30
US11832568B2 (en) 2023-12-05
US20200260654A1 (en) 2020-08-20
CN111511057A (zh) 2020-08-07
JP2022186699A (ja) 2022-12-15
JP2020115880A (ja) 2020-08-06
EP3185669A1 (en) 2017-07-05
EP3185669A4 (en) 2018-05-16
WO2016033350A1 (en) 2016-03-03
CN106793757A (zh) 2017-05-31
CA2959136C (en) 2020-12-29
CA2959136A1 (en) 2016-03-03
US10638669B2 (en) 2020-05-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7152038B2 (ja) 光子変調管理システム
JP6777327B2 (ja) 光子変調管理システム
EP3278020B1 (en) Method and apparatus for stimulation of plant growth and development with near infrared and visible lights
US11116143B2 (en) Method and an apparatus for stimulation of plant growth and development with near infrared and visible lights
JP2001028947A (ja) 有用植物の育成方法
JP2001258389A (ja) 植物栽培方法
HARMAN et al. LED LIGHTING AND ROBOTIC ARM TECHNOLOGIES FOR PLANT PRODUCTION
Hawley Development of a variable-spectra LED array for optimized plant development
Ganesh et al. Implications of light emitting diodes on photo biology and production of ornamental crops: A review
Vaddoriya et al. AgriCos e-Newsletter

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180815

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190426

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190802

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190920

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20191007

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191126

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200226

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200707