JP2017527808A - 液体試料乾燥装置、乾燥サンプル試験片及びその製造方法 - Google Patents

液体試料乾燥装置、乾燥サンプル試験片及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

液体試料乾燥装置、乾燥サンプル試験片及びその製造方法を開示する。一つの表面をそれぞれ有する二つの基板であって、二つの表面が対向して設けられる二つの基板と、二つの基板の間に置かれ、二つの表面の間に、液体試料を収納するための試料収納領域が形成される少なくとも一つのスペーサーと、二つの基板に接触して、二つの基板と少なくとも一つのスペーサーとを一時挟んで固定する挟持部材と、を備える液体試料乾燥装置を提供する。

Description

本発明は、液体試料乾燥装置に関し、特に、顕微鏡観察に用いられる液体試料乾燥装置、液体試料乾燥装置を使用した乾燥サンプル試験片製造方法、及び乾燥サンプル試験片製造方法によって製造された乾燥サンプル試験片に関する。
顕微鏡技術の進歩につれて、様々な顕微鏡、例えば光学顕微鏡(Optical Microscope)、原子力顕微鏡(Atomic Force Microscope,AFM)、透過型電子顕微鏡(Transmission Electron Microscope,TEM)や走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope,SEM)などの電子顕微鏡が発展してきた。
一般的には、顕微鏡の観察に適合するために、サンプルを担持する種々のサンプル試験片装置、例えば液体試料試験片、乾燥サンプル試験片もそれに応じて生じた。
図1A〜図1Eを参照し、周知の液体試料を乾燥サンプル試験片に製造しようとするフロー模式図である。使用者は、懸濁顆粒11Cと懸濁顆粒11Nを含有する液体試料11を試験片基板10上に置く(図1A及び図1Bに示す)。次に、液体試料11を乾燥する。しかしながら、図1Bに示すように、液体試料11が表面張力の影響を受けるため、懸濁顆粒11C、懸濁顆粒11Nが受けた外界作用力は均一ではなく、さらに、懸濁顆粒11C、懸濁顆粒11Nなどが乾燥過程中に流動して集まってしまう。そこで、懸濁顆粒11C、懸濁顆粒11Nが図1C〜図1Eに示すような集合現象を形成し、例えば図1Cにおける一部の液体試料13における懸濁顆粒11Nが乾燥した後、集合して図1D及び図1Eに示すような集合団A1を形成してしまう。前述した集合現象によって、使用者は、顕微鏡で乾燥サンプル試験片を観察するときに、乾燥後の液体試料11の集合現象がそれ自身の試料特性により引き起こされたのか、それとも乾燥過程中に引き起こした集合現象により引き起こされたのかを確認することができなくなる。
そこで、当業者が解決しようとする課題の一つは、液体表面張力による集合現象を排除できる均一な乾燥サンプル試験片を如何に製造できるかである。
また、米国出願US 2014/0007709 A1には、液体試料乾燥装置及び方法が既に開示されたが、開示された液体試料乾燥装置は上下の二枚の基板を含み、二枚の基板が容易に開けられないので、観測計器が基板の表面に直接接触できない。そこで、前述した液体試料乾燥装置は、所定の顕微鏡、例えば電子顕微鏡のみに適用できる。しかしながら、例えば原子力顕微鏡は、プローブヘッドを乾燥試料に近距離(ナノレベルの距離)で近接させる必要があり、前記出願に述べられた液体試料乾燥装置を使用することができない。
米国出願2014/0007709号公報
そこで、本発明が解決しようとする課題は、液体表面張力による集合現象を克服できると同時に、無シールドになるように形成できる乾燥サンプル試験片を如何に製造することができるかである。
前記課題に鑑みて、本発明の目的は、液体試料乾燥装置、及び、前記液体試料乾燥装置を使用して実行される乾燥サンプル試験片製造方法を提供することにより、液体表面張力の影響を受けなく均一な乾燥サンプル試験片を得て、乾燥過程中における集合現象を克服することにある。なお、液体試料乾燥装置が容易に開けられるので、使用者は、乾燥後のサンプルを乾燥サンプル試験片の表面に露出させることができる。このように、電子顕微鏡以外に、無シールドの乾燥サンプル試験片は、試験片の分析観測適用範囲を大幅に拡大できる。例えば原子力顕微鏡、マトリクス支援レーザー脱離質量分析(MALDI−TOF−MS)、さらには電気的にテストするプローブ接触などの分析方法がある。
前記目的に基づき、本発明は、一つの表面をそれぞれ有する二つの基板であって、二つの表面が対向して設けられる二つの基板と、二つの基板の間に置かれ、二つの表面の間に、液体試料を収納するための試料収納領域が形成される少なくとも一つのスペーサーと、二つの基板に接触し、二つの基板と前記スペーサーが一時挟んで固定する挟持部材と、を備える液体試料乾燥装置を提供する。
前記液体試料乾燥装置及びその可能な変化態様に基づき、本発明は、前述した液体試料乾燥装置又はその変化態様を得るステップと、液体試料を試料収納領域に受けるステップと、液体試料を乾燥して、乾燥後の液体試料の一部を少なくとも一つの基板の表面に付着させるステップであって、基板は第一の基板であり且つ表面は第一の表面であり、又は基板は第二の基板であり且つ表面は第二の表面であり、少なくとも一つの乾燥サンプル試験片をさらに形成することを特徴とするステップと、挟持部材を除去することで、分離した前記乾燥サンプル試験片を得るステップと、を有する、ことを特徴とする乾燥サンプル試験片製造方法を提出する。
本発明の少なくとも一つの実施例において、挟持部材を除去する前記ステップは、乾燥サンプル試験片を液体試料乾燥装置からカット分離し、挟持部材を除去しやすいカットクラックステップをさらに有する。
前記製造方法に基づき、本発明は、前記乾燥サンプル試験片製造方法で製造された乾燥サンプル試験片をさらに提供する。乾燥サンプル試験片は、乾燥後の液体試料の一部と基板とを有し、乾燥後の液体試料の一部が基板の表面上に付着する。例えば乾燥後の液体試料の一部は第一の基板の第一の表面に付着し、又は乾燥後の液体試料の一部は第二の基板の第二の表面に付着する。
別の角度から言えば、本発明は、一つの表面をそれぞれ有する二つの基板であって、二つの表面が対向して設けられる二つの基板と、二つの基板の間に接合し固定して、さらに二つの表面の間に試料収納領域を形成する少なくとも一つの接合部品と、を備え、基板には、基板厚み方向に延伸して試料収納領域と接合部品との間に位置する少なくとも一つのカットクラック領域が設けられる、別の液体試料乾燥装置を提供する。例えば、二つの基板は、それぞれ第一の基板及び第二の基板であり、第一の基板は、接合部品の内に少なくとも一つの第一のカットクラック領域が設けられ、第二の基板は、接合部品の内に少なくとも一つの第二のカットクラック領域が設けられ、第一のカットクラック領域及び第二のカットクラック領域は、垂直に延伸し、試料収納領域と少なくとも一つの接合部品との間に位置する。垂直に延伸することは、基板厚み方向に延伸するという意味である。
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記別の液体試料乾燥装置は、二つの基板の間に置かれる少なくとも一つのスペーサーをさらに備え、スペーサーと試料収納領域とは、カットクラック領域の同じ側に位置し、二つの表面が直接接触することを回避し、乾燥した試料を保護するために用いられる。
前記別の液体試料乾燥装置及びその可能な変化態様に基づき、本発明は、前述した別の液体試料乾燥装置及びその可能な変化態様を得るステップと、液体試料を試料収納領域に受けるステップと、液体試料を乾燥して、乾燥後の液体試料の一部を少なくとも一つの基板の表面に付着させるステップと、少なくとも一つのカットクラック領域(例えば第一のカットクラック領域及び第二のカットクラック領域)に沿って基板(例えば第一の基板及び第二の基板)の一部をカットし、又は折り裂くことで、接合部品を除去して、分離した乾燥サンプル試験片を得るステップとを有する、別の乾燥サンプル試験片製造方法を提出する。基板は第一の基板であり且つ表面は第一の表面であり、又は基板は第二の基板であり且つ表面は第二の表面であり、さらに少なくとも一つの乾燥サンプル試験片を形成する。
前記別の製造方法に基づき、本発明は、前記別の乾燥サンプル試験片製造方法で製造された乾燥サンプル試験片をさらに提供する。乾燥サンプル試験片は乾燥後の液体試料の一部と基板とを有する。乾燥後の前記液体試料の一部は基板の表面上に付着する。例えば乾燥後の液体試料の一部は第二の基板の第二の表面上に付着し、又は第一の基板の第一の表面上に付着する。
また別の角度から言えば、本発明は、一つの表面をそれぞれ有する二つの基板であって、二つの表面が対向して設けられる二つの基板と、二つの基板の間に接合し固定して、さらに二つの表面との間に、液体試料を収納するための試料収納領域が形成される少なくとも一つの接合部品と、二つの基板の間に置かれる少なくとも一つのスペーサーと、を備える、また別の液体試料乾燥装置を提供する。
本発明の少なくとも一つの実施例において、スペーサーと試料収納領域とは接合部品の同じ側に位置する。
本発明の少なくとも一つの実施例における前記また別の液体試料乾燥装置では、基板例えば第一の基板又は第二の基板は、接合部品の内に、基板厚み方向に延伸して試料収納領域と少なくとも一つの接合部品との間に位置する少なくとも一つのカットクラック領域が設けられる。例えば第一の基板は、接合部品の内に少なくとも一つの第一のカットクラック領域が設けられ、第二の基板は、接合部品の内に少なくとも一つの第二のカットクラック領域が設けられ、第一のカットクラック領域及び第二のカットクラック領域は、垂直に延伸し、試料収納領域と少なくとも一つの接合部品との間に位置する。
前記また別の液体試料乾燥装置及びその可能な変化態様に基づき、本発明は、前述したまた別の液体試料乾燥装置又はその変化態様を得るステップと、液体試料を試料収納領域に受けるステップと、液体試料を乾燥して、乾燥後の液体試料の一部を少なくとも一つの基板の一表面上に付着させるステップであって、基板は第一の基板であり且つ表面は第一の表面であり、又は基板は第二の基板であり且つ表面は第二の表面であり、さらに少なくとも一つの乾燥サンプル試験片を形成するステップと、少なくとも一つの接合部品を除去することで、分離した前記乾燥サンプル試験片を得るステップと、を有する、また別の乾燥サンプル試験片製造方法を提出する。
本発明の少なくとも一つの実施例において、少なくとも一つの接合部品を除去する方式は、応力印加、レーザーカット、カッターホイール切取り、研磨除去及びレーザーステルスカットのうちの一つ又はその組合せから選択され、それによって接合部品を有する基板の一部を折り裂き、又は切断する。
本発明の少なくとも一つの実施例において、液体試料を乾燥する方式は、例えば自然蒸散、真空乾燥、低湿環境乾燥、加熱乾燥、低温乾燥、窒素環境乾燥又は希ガス環境乾燥であり、もちろん組合せて使用することもできる。
前記また別の製造方法に基づき、本発明は、前記また別の乾燥サンプル試験片製造方法で製造された乾燥サンプル試験片をさらに提供する。乾燥サンプル試験片は乾燥後の液体試料の一部と基板とを有する。乾燥後の前記液体試料の一部は基板の表面に付着する。例えば乾燥後の液体試料の一部は、第二の基板の第二の表面上に付着し、又は第一の基板の第一の表面上に付着する。
前述した液体試料乾燥装置に基づき、本発明の少なくとも一つの実施例において、第二の基板には凹溝が設けられ、第二の表面は凹溝の底面であるが、少なくとも一つのスペーサーは凹溝の側壁であり、試料収納領域は凹溝内に位置する。
本発明の少なくとも一つの実施例において、少なくとも一つのスペーサーは第一の基板及び第二の基板のうちの一つに接合し固定することができる。
本発明の少なくとも一つの実施例において、第二の基板には凹溝が設けられ、第二の表面は前記凹溝の底面であるが、前記少なくとも一つのスペーサーは凹溝の傍に設けられる。
他の実施例において、凹溝は、第一の基板、さらには両辺の基板に設けられてもよく、両辺の凹溝が対応すれば、試料収納領域の高さは凹溝の深さの総和となる。
本発明の少なくとも一つの実施例において、試料収納領域の高さは0.1ミクロン〜10ミクロンである。
本発明の少なくとも一つの実施例において、基板には観測窓が設けられる。例えば第一の基板には第一の観測窓が設けられる。別の実施例において、第二の基板には第二の観測窓が設けられる。また一つの実施例において、第一の基板には第一の観測窓が設けられ、第二の基板には第二の観測窓が設けられる。二つの観測窓が対応すれば、乾燥の前に、まず透過型電子顕微鏡観察に用いられてもよい。
本発明の液体試料乾燥装置、及び、液体試料乾燥装置を使用して実行される乾燥サンプル試験片製造方法によって、スペーサー、又はスペーサーのような機能を有する接合部品は、液体試料が毛管現象のような吸着力によって液体試料領域内に吸着される高さを提供できる。なお、第一及び第二の基板の高さはスペーサー又はスペーサーのような機能を有する接合部品に限られるので、液体試料の厚みはほぼ一致であり、液体試料の乾燥過程中における流動をさらに抑制するので、懸濁顆粒は、乾燥過程でもとからある分布と集合又は不集合の特性をほぼ保持し、周知の乾燥サンプル試験片が受ける乾燥過程中に形成される集合現象の課題を解決する。
注意すべきであることは、乾燥後、スペーサーは、二つの基板の間(第一の基板と第二の基板の間)に置かれるに過ぎず、第一の基板と第二の基板とを相互に結着することがないので、固定接合機能を一時提供する挟持部材、又は挟持部材のように上下基板の相対位置を保持する機能を有する接合部品を除去しさえすれば、乾燥後の液体試料を含有する第一の基板と第二の基板を分離することができる。
なお、前述したスペーサーの特性に基づき、スペーサーが結着(接着又は接合)するか否かは相対的な表現であり、「非接着」又は「相互に結着することがない」というやり方は「一時離間するがいかなる接合又は結着の設計もなく、さらにはわざと結着を回避する(例えば予め隙間を空けて、非接着材料を使用し、又は接触面積を低減する)」ことであるが、ファンデルワールス力は自然現象であり、マイクロナノスケールで、近距離さえあれば、吸引力があり、液体接触さえあれば付着力(又は吸着力)がありうることを理解できる。したがって、「相互に結着しない」ことは、「設計によって、分離した位置を相互に結着しない箇所にさせて、例えば除去し分離するときに、他の箇所の構造を破壊することがない」に定義される。これによって、分離した無シールドの均一な乾燥サンプル試験片を得る。又、本発明に述べられた「均一な乾燥サンプル試験片」は、乾燥過程中に、液体試料における懸濁顆粒が乾燥により集合現象を生じなく、さらに得られる乾燥サンプル試験片である。なお、スペーサーの非接着特性のため、乾燥後の試料を、乾燥サンプル試験片の表面に露出させることができ、無シールドの乾燥サンプル試験片は、電子顕微鏡以外、乾燥サンプル試験片の分析観測適用範囲を大幅に増加する。例えば原子力顕微鏡、マトリクス支援レーザー脱離質量分析(MALDI−TOF−MS)、さらには電気的にテストするプローブ接触などの分析方法がある。
周知の液体試料乾燥のフロー模式図である。 周知の液体試料乾燥のフロー模式図である。 周知の液体試料乾燥のフロー模式図である。 周知の液体試料乾燥のフロー模式図である。 周知の液体試料乾燥のフロー模式図である。 本発明の第一の実施例に係る液体試料乾燥装置の斜視模式図である。 図2Aに示す実施例に係るa−a’断面方向における断面模式図である。 それぞれ第一の実施例における液体試料乾燥装置が実行する乾燥サンプル試験片製造方法のステップ断面模式図である。 それぞれ第一の実施例における液体試料乾燥装置が実行する乾燥サンプル試験片製造方法のステップ断面模式図である。 それぞれ第一の実施例における液体試料乾燥装置が実行する乾燥サンプル試験片製造方法のステップ断面模式図である。 第一の実施例における液体試料乾燥装置が乾燥サンプル試験片製造方法によって製造された乾燥サンプル試験片の断面模式図である。 第一の実施例における液体試料乾燥装置が乾燥サンプル試験片製造方法によって製造されたまた一つの乾燥サンプル試験片の断面模式図である。 本発明の第二の実施例に係る液体試料乾燥装置の斜視模式図である。 本発明の第三の実施例に係る液体試料乾燥装置の斜視模式図である。 図5Aに示す実施例に係るa−a’断面方向における断面模式図である。 それぞれ第三の実施例における液体試料乾燥装置が実行する乾燥サンプル試験片製造方法のステップ断面模式図である。 それぞれ第三の実施例における液体試料乾燥装置が実行する乾燥サンプル試験片製造方法のステップ断面模式図である。 それぞれ第三の実施例における液体試料乾燥装置が実行する乾燥サンプル試験片製造方法のステップ断面模式図である。 それぞれ第三の実施例における液体試料乾燥装置が実行する乾燥サンプル試験片製造方法のステップ断面模式図である。 第三の実施例における液体試料乾燥装置が乾燥サンプル試験片の製造方法によって製造された乾燥サンプル試験片の断面模式図である。 第三の実施例における液体試料乾燥装置が乾燥サンプル試験片の製造方法によって製造されたまた一つの乾燥サンプル試験片の断面模式図である。 本発明の第四の実施例に係る液体試料乾燥装置の斜視模式図である。 それぞれ本発明におけるスペーサーの多種の実施態様の断面模式図である。 それぞれ本発明におけるスペーサーの多種の実施態様の断面模式図である。 それぞれ本発明におけるスペーサーの多種の実施態様の断面模式図である。 本発明におけるスペーサーの別の実施態様の組合せ斜視模式図である。 本発明におけるカットクラック領域の実施態様の側面及び平面模式図である。 本発明における挟持部材の別の実施態様の断面模式図である。
本発明の概念をより明らかに理解するために、以下、図面を参照しながら本発明のいくつかの具体的な実施形態を詳細に説明する。同じ符号は、同じ又は類似する機能を有する部材又は装置を表す。図面に示す素子の形状、サイズ、比率などは模式的なものに過ぎず、本発明の実施範囲を制限するものではない。また、以下の説明内容に述べられる何れか一つの実施例には複数の技術特徴が同時に開示されるが、前記何れか一つの実施例におけるすべての技術特徴を同時に実施する必要があるという意味ではない。また、本発明の液体試料乾燥装置の製造方式は、従来の半導体プロセス及び/又は微小電気機械システムプロセスによって大量に製造して得られる。基板は例えば第一の基板21又は第二の基板22である。表面は例えば第一の表面2101又は第二の表面2201である。観測窓は例えば第一の観測窓30又は第二の観測窓32である。
まず、図2A及び図2Bを参照して、本発明の第一の実施例に係る液体試料乾燥装置100の斜視構造図及び断面図(a−a’断面方向)であり、液体試料乾燥装置100は、第一の基板21、第二の基板22、少なくとも一つのスペーサー24及び除去可能な挟持部材26を有する。
第一の基板21は第一の表面2101を有する。本実施例において、第一の基板21は第一の薄膜210と第一のべース部211を有する。第一の薄膜210は第一のべース部211上に沈着し、第一の薄膜210の表面は第一の表面2101である。第一の基板21の第一のべース部211の第一の薄膜210に対向する裏面には、第一の観測窓30がさらに設けられる。
より具体的には、第一の観測窓30の開口301は、その底部覗き窓の面積が約1平方ミクロン〜1平方ミリである。第一の観測窓30は、リソグラフィーとエッチングプロセスによって、パターニングしたエッチングストッパーをマスク(mask)として、第一のべース部211にエッチングプロセスを施すことで得られるものである。エッチングプロセスは、例えばウェットエッチングであってもよく、例えば水酸化カリウムエッチング液により第一のべース部211を第一の薄膜210まで非等方性的にエッチングし、さらに第一の観測窓30を得て、又はドライエッチングであってもよく、例えばプラズマエッチング方式によって第一のべース部211を第一の薄膜210までエッチングし、さらに第一の観測窓30を得る。前述した製造方式は従来の半導体プロセス及び微小電気機械システムプロセス技術であり、ここで贅言しない。
本実施例において、第一の薄膜210が第一のべース部211に沈着する方式は、化学気相成長、酸洗い、表面材料沈着、ポリマー沈着を含み、化学気相成長方式は、例えばプラズマ化学気相成長法(PECVD,plasma enhanced chemical vapor deposition)であってよく、この部分は従来の半導体プロセス及び微小電気機械システムプロセス技術であり、ここで贅言しない。
第一の薄膜210の材料は、シリコン、窒化シリコン、酸化シリコン、二酸化シリコン、酸化窒化シリコン、炭素、ダイヤモンド膜、グラフェン、炭化シリコン、アルミナ、窒化チタン、酸化チタン、窒化炭素又はその組合せの群から選択できる。なお、第一の薄膜210は電子顕微鏡の電子ビームを透過可能な特性を有し、例えば高電子透過率を有する材料を選用し、又、その厚みh2が設計によって変更可能であり、例えば本実施例において約2ナノ〜200ナノであり、さらに後で透過型電子顕微鏡に適用できる。以上はシリコンウエハプロセスを例とするが、本発明は類推して他のべース材料に適用できるが、薄膜の機械強度、緻密性、光透過性、電子透過率、薄膜と基板のプロセスの整合度、残留応力、表面特性を考慮する必要がある。
前述したとおり、本実施例における第一の薄膜210の表面は第一の表面2101であり、親水性材料又は撥水性材料であってもよい。親水性材料を選択すれば極性液体試料を吸着する吸着力を補強することができる。撥水性材料を選択すれば非極性液体試料を吸着する吸着力を補強することができる。表面特性は、例えば紫外光オゾン修飾(UV ozone)又はプラズマ修飾(plasma)のような物理修飾、又は例えば酸洗い、エッチング、陽極処理、官能基結合などのような化学修飾の方法によって修飾できる。他の実施例において、第一の表面はべース部の表面であってもよく、後で叙述する。
第一のべース部211の材料は例えば半導体材料、金属酸化物材料である。半導体材料は例えば両面ポリッシング又は片面ポリッシングされた単結晶シリコンである。金属酸化物は例えばアルミナである。第一のべース部211の厚みh4は設計によって変更可能であり、例えば透過型電子顕微鏡に適用されると約0.2〜0.8ミリに設計される。
第二の基板22は、互いに対向する第一の表面2101とそれに面する第二の表面2201を有する。より具体的には、本実施例における第二の基板22は第二の薄膜220と第二のべース部221を有し、その材料、設計及び製造方式も、第二の薄膜220の厚みh3及び第二のべース部221の厚みh5も、第一の薄膜210及び第一のべース部211を参照し、ここで贅言しない。なお、第二の薄膜220の表面は第二の表面2201であり、且つ第一の表面2101はほぼ第二の表面2201に平行する。
本実施例における液体試料乾燥装置100は少なくとも一つのスペーサー24を有し、本実施例において、二つのスペーサー24が設計される。スペーサー24のそれぞれは第一の基板21と第二の基板22との間に置かれ、さらに第一の表面2101、第二の表面2201と少なくとも一つのスペーサー24の間には、液体試料8を収納するための試料収納領域34が形成される(図3Aに示す)。より具体的には、本実施例におけるスペーサー24は非接着材料、例えば酸化シリコン、シリコンなどの材料により構成されたものである。なお、本実施例におけるスペーサー24はガスケット状を呈し、第一の基板21又は第二の基板22の内の一つに独立して分離可能に設けられる。他の実施例において、スペーサー24は金属、セラミック、又は高分子マイクロナノ顆粒、球体又は柱体であってもよい。スペーサー24の高さh1は、毛管現象に類似する吸着力を発生させることに十分に高いように設計される。実施例において、スペーサー24の高さh1はほぼ0.1ミクロン〜20ミクロンであり、好ましくは0.1ミクロン〜10ミクロンに設計される。これによって、試料収納領域34の高さは0.1ミクロン〜10ミクロンであり、その利点は、一部の液体試料8における10ミクロンより大きい懸濁顆粒81が試料収納領域34の外に排除され、例えば血液における血球と血漿の分離観察に適用できることにある。スペーサー24が第一の基板21又は第二の基板22に設けられる方式は、例えばスペーサーを沈着し成長させて、及び/又はエッチングした後にスペーサーを残すなどの方式、又は散布機によりマイクロナノ顆粒のスペーサー24を第一の基板21又は第二の基板22上に散布することである。他のプロセス、例えばナノインプリンティング(nano imprint)、スクリーン印刷、転写、インクジェットなどのプロセスはいずれも適用できる。なお、本実施例では二つのガスケット形態のスペーサー24を例とするが、これに限られず、別の実施例では単一のスペーサー24のみが設けられてもよく、言い換えれば、第一の基板21と第二の基板22との間の試料収納領域34において、液体試料8が毛管現象のような吸着力によって試料収納領域34内に吸着されることに十分である高さを形成できれば、スペーサー24の基本効果が達成される。
除去可能な挟持部材26は第一の基板21、第二の基板22、又は第一の基板21及び第二の基板22に接触し、第一の基板21、第二の基板22及び少なくとも一つのスペーサー24が一時挟んで固定されてしまう。前記「接触」は直接的な接触、又は間接的な接触であってよく、第一の基板21及び第二の基板22に一時的な挟み固定機能を提供する。本実施例において、除去可能な挟持部材26は第一の挟持部261と第二の挟持部262を有する。第一の挟持部261は挟持アームであり、第一の基板21の第一のべース部211の第一の表面2101に対向する裏面に直接接触する。第二の挟持部262は挟持アームであり、第二の基板22の第二のべース部221の第二の表面2202に対向する裏面に直接接触する。スペーサー24は第一の基板21と第二の基板22との間に置かれ、試料収納領域34の高さを維持し、毛管現象の発生を間接に提供するためのものに過ぎず、第一の基板と第二の基板を相互に接合し又は結着しない。そこで、除去可能な挟持部材26によって少なくとも一つの挟持固定機能を提供し、本実施例では第一の挟持部261と第二の挟持部262によって挟持固定機能をそれぞれ提供し、第一の基板21、スペーサー24、第二の基板22を相互に一時挟む。他の実施例において、挟持部は二つ要しなくても、一体成形でき、例えばC形ばね(例えばフォウルドバッククリップ)、又は凹溝を利用した挟持バルク材があり、後で叙述する。
前述したことに基づき、本発明は、液体試料乾燥装置100及びその可能な変化態様を使用した乾燥サンプル試験片製造方法を提出する。図3A〜図3Cを参照して、図3A及び図3Bは、それぞれ、図2Aに示すような液体試料乾燥装置100のb−b’断面方向における断面模式図であり、図3Cは、図2Aに示すような液体試料乾燥装置100のa−a’断面方向における断面模式図である。
まず、図3Aに示すように、第一の実施例のような液体試料乾燥装置100又はその可能な変化態様を得る。
次に、図3Aに示すとおり、懸濁顆粒81を含有する液体試料8は、第一の基板21、第二の基板22及びスペーサー24に形成された毛管現象を受けて試料収納領域34内に吸着される。吸着効果を補強する方式は、毛管現象以外、排気吸引又はプレス注入などの方式によって液体試料乾燥装置100が液体試料8を試料収納領域34に受けやすい。
次に、図3Bに示すように、液体試料8を乾燥して、乾燥した液体試料8の一部(即ち、一部の懸濁顆粒81)を基板の表面、例えば第一の基板21の第一の薄膜210の第一の表面2101上に付着させて、さらに図3Dに示すような乾燥サンプル試験片100aを形成する。なお、乾燥した液体試料8の他の部分(即ち、他の部分の懸濁顆粒81)が第二の基板22の第二の薄膜220の第二の表面2201上に付着して、さらに図3Eに示すような乾燥サンプル試験片100bを形成する。乾燥の方式は自然蒸散、真空乾燥、低湿環境乾燥、加熱乾燥、低温乾燥、窒素環境乾燥又は希ガス環境乾燥である。乾燥の目的は、液体試料における蒸気圧が高い成分(例えば水分)を除去して、試料における残りの成分を表面に貼付させて流動性を有しなく、上下表面の分離を行うことができ、乾燥後の試料は、一部の液体成分又は性質、例えば蒸気圧が低い大分子成分、又は残りの顆粒物質に吸着、嵌合又はクラッディングされる水分などを保有可能である。蒸気圧は一定の温度(例えば室温)の下での飽和蒸気圧である。
乾燥ステップの後、液体試料乾燥装置100のスペーサー24は、第一の基板21と第二の基板22との間に置かれて、除去可能な挟持部材26によって液体試料乾燥装置100を一時挟持し固定する。そこで、続いて、図3Cに示すように、挟持部材26を除去して、さらに図3Dに示すような乾燥サンプル試験片100a及び図3Eに示すような乾燥サンプル試験片100bは分離力Yを受けて分離される。挟持部材26を除去する方式、例えばカットクラックステップは、乾燥サンプル試験片100a又は乾燥サンプル試験片100bを、液体試料乾燥装置100からカット分離する。本実施例において、スペーサー24は第一の基板21又は第二の基板22上に残される。前述したことに基づき、本発明に述べられた「スペーサー」は「液体試料領域の高さを維持して、少なくとも一つの辺が容易に分離される非接着(non−bonding)部材」である。スペーサーはシート状又は柱状などの形状であってよい。
液体試料乾燥装置100、及び、液体試料乾燥装置100により実行される乾燥サンプル試験片製造方法によって、図3D及び図3Eに示すような分離した無シールドの乾燥サンプル試験片100aと乾燥サンプル試験片100bを得る。図3Dに示すような乾燥サンプル試験片100aは、乾燥後の液体試料8の一部と、第一の薄膜210、第一のべース部211及び第一の観測窓30から構成された第一の基板21とを備える(図2Aを同期して参照する)。乾燥後の液体試料の一部は、第一の基板21の第一の薄膜210の第一の表面2101上に付着した乾燥後の一部の懸濁顆粒81である。液体試料8の厚みは試料収納領域34の高さに制限され、懸濁顆粒81の乾燥過程中における移動を制限して、一部の懸濁顆粒81が近くで第一の表面2101に粘着する。そこで、周知の図1A〜図1Eに示すような懸濁顆粒81の乾燥による集合現象を解決し、一部の懸濁顆粒81が第一の基板21の第一の表面210に均一に付着する効果を達し、元の液体試料8における一部の懸濁顆粒81が分散して分布する状態をさらに維持することができる。
なお、分離した無シールドの乾燥サンプル試験片100a全体は厚みが極めて小さく且つ第一の基板21上に第一の観測窓30が形成される。そこで、乾燥サンプル試験片100aは、光学顕微鏡、走査型電子顕微鏡などのようなサンプル試験片の厚み制限が低い顕微鏡90の観察に適用される以外、図3Dに示すように、透過型電子顕微鏡の電子銃91の経路の上に置かれ、電子ビームが乾燥サンプル試験片100aを透過して、透過型電子顕微鏡の下での観察に適用される効果を達することができる。
図3Eを参照して、分離した無シールドの乾燥サンプル試験片100bは、乾燥後の液体試料8の一部と、第二の薄膜220、第二のべース部221から構成された第二の基板22とを備える(図2Aを同期して参照する)。乾燥後の液体試料8の一部は、第二の基板22の第二の薄膜220の第二の表面2202上に付着した乾燥後の一部の懸濁顆粒81であり、その効果については、分離した無シールドの乾燥サンプル試験片100aを参照して、ここでは贅言しない。
乾燥サンプル試験片100bと乾燥サンプル試験片100aの差異は、第二の基べース部221に第二の観測窓が設けられないことにある。乾燥サンプル試験片100bは、光学顕微鏡、走査型電子顕微鏡などのようなサンプルの厚み制限が低い顕微鏡90の観察に適用され、このほか、原子力顕微鏡99により直接観察することもできる。前記分離した無シールドの乾燥サンプル試験片100a及び乾燥サンプル試験片100bは、シールドがあるサンプル試験片と比較すれば、吸収と散乱(SCATTERING)の問題をさらに低減させることができる。
本発明は、第一の実施例における液体試料乾燥装置100、液体試料乾燥装置100を使用して実行される乾燥サンプル試験片製造方法、及びそれによって製造された乾燥サンプル試験片に限られない。言い換えれば、第一の基板21と第二の基板22との間にスペーサー24及びその類似する部材によって高さh1を一時形成すれば、高さh1は、毛管現象のような吸着現象を発生させると共に液体試料8の乾燥過程中における集合現象を発生させないことに十分に高い。なお、挟持部材26及びその類似部材によって、第一の基板21、第二の基板22、スペーサー24を一時挟持し固定して、液体試料乾燥装置が分離した無シールドの乾燥サンプル試験片を最終に形成できることで本発明の基本概念を達する。
図4を参照して、本発明の第二の実施例に係る液体試料乾燥装置200の斜視模式図である。第二の実施例における液体試料乾燥装置200と第一の実施例における液体試料乾燥装置100の差異は、以下のことにある。
1.スペーサー24は、第一の表面2101と第二の表面2201との間に設けられる。
2.第一の基板21の第一のべース部211における第一の薄膜210に背く位置には第一のカバー212がさらに設けられる。第二の基板22の第二のべース部221における第二の薄膜220に背く位置には第二のカバー222がさらに設けられる。第一のカバー212と第二のカバー222の材料には制限がなく、挟持部材26を提供して挟持するときに、第一のべース部211と第二のべース部22を保護して破壊されることを回避する効果を提供できればよい。
3.液体試料乾燥装置200の第一の観測窓30は、第一のカバー212と第一のべース部211を透過して第一の薄膜210までエッチングして停止する。なお、試料乾燥装置200の第二の基板22に第二の観測窓32がさらに設けられ、第二のカバー222と第二のべース部221を透過して第二の薄膜220までエッチングして停止する。そこで、液体試料乾燥装置200が第一の実施例のような液体試料乾燥装置100の乾燥サンプル試験片製造方法を実行して形成される乾燥サンプル試験片は、いずれも透過型電子顕微鏡に適用できる。なお、第一の観測窓30と第二の観測窓32とは対応するので、乾燥サンプル試験片製造方法を実行する前に、液体試料8を含有する液体試料乾燥装置200を、顕微鏡90、特に透過型電子顕微鏡の下に直接置いて観察することもできる。これによって、使用者は、同一の液体試料乾燥装置によって乾燥前の液体試料8の観察を行うことができ、観察方式は、中国台湾特許第I330380号に開示された内容のとおり、前記液体試料乾燥装置の開きによって、無シールドの乾燥後の均一な乾燥サンプル試験片を観察する効果を達することができる。
図5A及び図5Bを参照する。図5Aは、本発明の第三の実施例に係る液体試料乾燥装置の斜視模式図である。図5Bは、図5Aに示す実施例に係るa−a’断面方向における断面模式図である。第三の実施例における液体試料乾燥装置300は第一の基板21と、第二の基板22と、少なくとも一つのスペーサー24’と、少なくとも一つの接合部品26’とを有する。第一の基板21は第一の表面2101を有する。より具体的には、第一の基板21は第一の薄膜210と第一のべース部211とを有し、第一の観測窓30が設けられ、詳細な説明は第一の実施例を参照する。
第二の基板22は第一の表面2101に対応する第二の表面2201を有する。より具体的には、第二の基板22は第二の薄膜220と第二のべース部221を有し、詳細な説明は第一の実施例を参照する。液体試料乾燥装置300と液体試料乾燥装置100の差異は、以下のことにある。
1.液体試料乾燥装置300には複数の小面積のスペーサー24’が設けられ、第一の基板21と第二の基板22との間に間隔が設けられる。スペーサー24’については、スペーサー24のように、差異は形状構造が異なるのみにあり、その形成方式、材料などについては、第一の実施例におけるスペーサー24を参照する。言い換えれば、スペーサーは開放式であってよく、例えばスペーサー24’のようなものであるので、スペーサーの間の領域も試料収納領域34の範囲に属する。スペーサーは閉鎖式であってもよく、例えば第一の実施例における二つのスペーサー24のようなものである。閉鎖式のスペーサーは空隙がありうるが、試料収納領域34と仕切りを形成することができ、さらにスペーサーが形成した試料収納領域34外の空間は、空気を保持することができる。なお、試料収納領域34の開口が閉鎖されるときに、液体試料8の圧力平衡緩衝作用を提供する。適用の方面から言えば、スペーサー24が形成した試料収納領域34の開口は、まず閉鎖され、電気表示観察処理(例えば電子ビーム還元金属イオン、直接書込み図案)に入り、そして開放され、処理された試料を露出させて、次の処理又は分析を行い、例えばプローブにより電気的に測定し、又は集束イオンビーム(Focused Ion Beam,FIB)マイクロマニュピレーターにより後の電気的接続を行う。
2.液体試料乾燥装置300に少なくとも一つの接合部品26’が設けられ、図面には、第一の基板21と第二の基板22との間に接合し固定する二つの接合部品26’が開示された。接合部品26’は挟持部材26に類似する挟持固定機能を提供する。接合部品26’の材料は、例えばエポキシ樹脂、紫外光ゲル又はシリカゲル材料などの任意の接合材料を含有する接着材料であり、他の実施例において、例えばシリコンとシリコン酸化物の間の陽極接合(anodic bonding)、金属又は合金の間の溶着溶接又は直接的ボンド接合、金属と半導体の間のボンド接合、ガラスフリット(glass frit)融着などの方式により、接着効果を得て、第一の基板21と第二の基板22を相互に接着し固定する。接合部品26’は、スクリーン印刷とフレームガムなどのような塗布方式により第一の基板21と第二の基板22の間に付着してもよい。前記ウエハ(コイン)レベルの接合方式は微小電気機械システムプロセスに熟知され、ここで贅言しない。
3.第一の基板21は、接合部品26’の内に、試料収納領域34と接合部品26’との間に垂直に延伸する少なくとも一つのカットクラック領域が設けられる。注意すべきであることは、「垂直に延伸する」ことは、基板の厚みh4又はh5(又は深さd)の方向に沿って延伸するという意味である。例えば本実施例における液体試料乾燥装置300の第一の基板21の第一のべース部211の第一の薄膜210に対向する裏面に第一のカットクラック領域40、40’が設けられる。第二の基板22の第二のべース部221の第二の薄膜220に対向する裏面に第二のカットクラック領域42、42’が設けられる。第一のカットクラック領域40、40’及び第二のカットクラック領域42、42’はそれぞれ凹溝構造であり、以下、第一のカットクラック領域40及び第二のカットクラック領域42のみを説明する。第一のカットクラック領域40及び第二のカットクラック領域42は、垂直に延伸して試料収納領域34と少なくとも一つの接合部品26’との間に位置し、その製造方式は、第一の観測窓30のような製造方式によるが、その差異は、第一のカットクラック領域40及び第二のカットクラック領域42の深さdが第一の観測窓30又は第二の観測窓32の深さ(即ち第一のべース部211の厚みh4又は第二のべース部221の厚みh5)より小さい。深さdの製造方式は、例えば水酸化カリウムウェットエッチングの方式により第一のカットクラック領域40及び第二のカットクラック領域42の開口を、開口301の幅Wより小さいことに設計することを制御して、さらに深さdを制御する。
別の実施例において、カットクラック領域は、米国特許US6992026に発見されたようなステルスレーザーカット技術によって製造されてもよく、結晶内部を適度に弱化し、接合部品26’又は第一の実施例のような挟持部材26を除去する必要があるときに、応力を印加して分離させる。他の実施例において、カットクラック領域は、ドライエッチング、カッターホイール又はレーザーにより「一部深さ」(half−cut)のカットを行うこともできる。
カットクラック領域が設けられた液体試料乾燥装置の利点は、カットクラック領域から折り取り又は切り取れば、接合部品26’を除去することができることにある。このとき、スペーサー24’は、間隔効果のみを提供して第一の基板21及び第二の基板22を相互に結着することがないので、分離した無シールドの第一の基板21又は第二の基板22を得ることができる。
より具体的には、図6A〜図6Dを参照して、それぞれ第三の実施例における液体試料乾燥装置300が実行する乾燥サンプル試験片製造方法のステップ断面模式図である。図6A及び図6Bは、図5Aに示すような液体試料乾燥装置300のb−b’断面方向における部分断面模式図である。図6C及び図6Dは、図5Aに示すような液体試料乾燥装置300のa−a’断面方向における部分断面模式図である。
まず、図6Aに示すように、液体試料乾燥装置300又は可能な態様を得る。次に、第一の実施例についての説明を参照して、液体試料8を提供して、スペーサー24’が第一の基板21と第二の基板22に形成された吸着力によって、液体試料8を試料収納領域34に受ける。
次に、図6Bに示すように、液体試料8を乾燥して、乾燥後の液体試料8の一部を基板の表面、例えば第一の基板21の第一の表面2101上に付着させて、さらに図6Eに述べられたような乾燥サンプル試験片300aを形成する。あるいは、乾燥後の液体試料8の一部ように、第二の基板22の第二の表面2201上に付着し、さらに図6Fに示すような乾燥サンプル試験片300bを形成する。詳細な説明については、第一の実施例における液体試料8を乾燥するステップを参照する。
第一の実施例に類似して、乾燥ステップの後、液体試料乾燥装置300のスペーサー24’は、第一の基板21と第二の基板22との間に置かれ、接合部品26’によって液体試料乾燥装置300を挟持し固定する。そこで、次に図6C及び図6Dに示すように、少なくとも一つの接合部品26’を除去することで、図6E及び図6Fに示すような分離した非シールドの乾燥サンプル試験片300a及び乾燥サンプル試験片300bを得る。より具体的には、第三の実施例では、両端の第一のカットクラック領域40、第一のカットクラック領域40’、対応する第二のカットクラック領域42、及び第二のカットクラック領域42’が設けられる。そこで、まず、図6Cに示すように、使用者は、第一のカットクラック領域40’及び第二のカットクラック領域42’に沿って第一の基板21及び第二の基板22の一部を折り取って、一端の接合部品26’を除去する。次に図6Dに示すように、第一のカットクラック領域40及び第二のカットクラック領域42に沿って第一の基板21及び第二の基板22の他の一部を折り取り、さらに他端の接合部品26’を除去する。他の実施例では、第一のカットクラック領域40及び第二のカットクラック領域42に沿ってレーザーカット、カッターホイール切取り方式によって接合部品26’を除去することもできる。これによって、分離した無シールドの乾燥サンプル試験片300a及び乾燥サンプル試験片300bを得る。
本実施例において、スペーサー24’は第二の基板22の第二のべース部221に接合し固定して、別の実施例において、第一の基板21の第一のべース部211に接合し固定することに設計されてもよい。本実施例において、後は、図6Fに示すようにスペーサー24’を除去することもできる。
図6E及び図6Fを再び参照して、前記第三の実施例における液体試料乾燥装置300が実行する乾燥サンプル試験片製造方法によって、図6Eに示すような乾燥サンプル試験片300a及び図6Fに示すような乾燥サンプル試験片300bを得ることができる。乾燥サンプル試験片300a及び乾燥サンプル試験片300bの構造は、第一の実施例における液体試料乾燥装置100によって製造された乾燥サンプル試験片100a及び乾燥サンプル試験片100bとほぼ同じであり、第一の実施例についての説明を参照する。
図5A、図6C及び図6Dを再び参照する。別の実施例において、液体試料乾燥装置300を、図5Aに示すような右辺及び図6Cに示すような単辺を含有するスペーサー24’及び接合部品26’のみが設けられることに設計することもできる。そこで、使用者は、第一のカットクラック領域40及び第二のカットクラック領域42に沿って応力を印加して例えば第一の基板21及び第二の基板22の一部を折り取るだけで、単辺の接合部品26’を除去することができ、さらに図6E及び図6Fのような乾燥サンプル試験片300a及び乾燥サンプル試験片300bを得ることができる。もちろん、第一のカットクラック領域40及び第二のカットクラック領域42に沿ってレーザーカット、カッターホイール切取り方式によって接合部品26’を直接切り取ることもできる。
別の角度から言えば、図5A及び図5Bを再び参照して、また別の実施例において、液体試料乾燥装置300は、第一のカットクラック領域40、40’、及び第二のカットクラック領域42、42’を設計しなくてもよい。そこで、乾燥サンプル試験片製造方法を実行するときに、接合部品26’を除去する方式は、直接レーザーカット、カッターホイール切取り又は研磨除去方式によって除去することができる。
別の角度から言えば、図5A及び図5Bを再び参照して、液体試料乾燥装置300にはスペーサー24’が設けられなくてもよいが、接合部品26’に同時に挟持部材26及びスペーサー24’の効果を持たせる。言い換えれば、接合部品26’は、第一の基板21と第二の基板22との間に接合し固定して、さらに第一の表面210、第二の表面220及び接合部品26’の間に試料収納領域34を形成する。接合部品26’の高さは、スペーサー24又はスペーサー24’のような高さh1に設計され、さらに試料収納領域34の高さは0.1ミクロン〜10ミクロンであり、毛管現象の作用を達し、その材料は接着性の材料、例えばシリカゲルであり、挟持部材26のような一時挟持固定の効果を達する。なお、第一のカットクラック領域及び第二のカットクラック領域が設けられるので、接合部品26’は第一の基板21と第二の基板22を一時挟んで固定することができる。使用者は分離した無シールドの図6E及び図6Fに示すような乾燥サンプル試験片300a及び乾燥サンプル試験片300bを得ようとすれば、第一のカットクラック領域及び第二のカットクラック領域に沿って第一の基板21及び第二の基板22の一部を折り取るだけでよい。なお、別の実施例ではスペーサー24’が設けられてもよく、その目的は、接合部品26’のように毛管現象を形成する高さh1を提供する以外、高1さh1が第一の表面2101と第二の表面2201の接触を回避することもできる、ことにある。そこで、使用者は接合部品26’を除去する必要があるときに、スペーサー24’によって、試料収納領域34が安定な状態を維持することを保護し、第一の表面210と第二の表面220の接触を回避し、乾燥サンプル試験片を保護する効果を達する。
本発明は前記実施例に限られなく、図7を参照して、図7は、本発明の第四の実施例に係る液体試料乾燥装置400の斜視模式図である。液体試料乾燥装置400と液体試料乾燥装置300の差異は、液体試料乾燥装置400の第二の基板22には、第二のべース部221を透過して第二の表面2201まで停止する第二の実施例のような液体試料乾燥装置200の第二の観測窓32がさらに設けられることにある。第二の観測窓32の製造方式、開口の大きさについては第一の観測窓30を参照する。液体試料乾燥装置400が第三の実施例のような液体試料乾燥装置300の乾燥サンプル試験片製造方法を実行してさらに形成された均一な乾燥サンプル試験片は、透過型電子顕微鏡に適用できる。なお、第一の観測窓30と第二の観測窓32とは対応するので、乾燥サンプル試験片製造方法を実行する前に、液体試料8を含有する液体試料乾燥装置400を直接顕微鏡90、特に透過型電子顕微鏡観察の下に置いて観察することもできる。これによって、使用者は、同一の液体試料乾燥装置によって乾燥前の液体試料8の観察を行うことができ、前記液体試料乾燥装置の開放によって、乾燥後の均一な乾燥した無シールドのサンプル試験片を観察する効果を達することができる。
前記第一の実施例乃至第四の実施例における液体試料乾燥装置では、第一の基板21又は第二の基板22は平面形態であり、スペーサー24、スペーサー24’又はスペーサー機能を有する接合部品26’は独立部材であって第一の基板21又は第二の基板22上に凸設される。本発明はこれに限られなく、図8A〜図8Cを参照して、それぞれ本発明のスペーサー又はスペーサー機能を有する接合部品の多種の実施態様の断面模式図であり、前述した実施例に適用できる。
図8Aに示すように、第二の基板21の第二のべース部221には凹溝36が設けられる。凹溝36はエッチングプロセスによって製造されたものであり、ここで贅言しない。第二の薄膜220は凹溝36の底面に沈着し、第二の薄膜の表面は第二の表面2201である。別の実施例では、凹溝36の底面は第二の表面である。少なくとも一つのスペーサー24は凹溝36の側壁と定義される。これによって、試料収納領域34は、凹溝36の内に位置することに定義される。
又、図8Bに示すように、図8Bと図8Aの差異は、第二の基板22の第二のべース部221にまず凹溝36を形成し、そして独立式のスペーサー24、例えばマイクロナノ顆粒などを凹溝36の傍に追加して設けることにある。これによって、試料収納領域34は、スペーサー24と凹溝36とで形成された空間を含む。
図8Cを参照して、第二の基板21の第二のべース部221に凹溝36が設けられる。第二の表面220は凹溝36の底面に沈着する。スペーサー24’及び接合部品26’は凹溝36の傍に設けられる。これによって、試料収納領域34は、スペーサー24’、接合部品26’及び凹溝36で形成された空間を含む。
前述した実施例の態様のとおり、スペーサー24、スペーサー24’又は接合部品26’の製作方式については、基板をエッチングする方式で形成され、基板、例えば第一の基板21又は第二の基板21に凹溝36をエッチングすることで、試料収納領域34を形成する。試料収納領域34の傍のエッチングしていない領域は、スペーサー24、24’又は接合部品26’とされる。スペーサー24、24’は面積が小さい可能性があり、表面は向こうの基板と接合を形成しないが、接合部品26’は向こうの基板と接合して、これは、異なる表面高さ又は材料により達成できる。例えばスペーサー24の表面がシリコンであれば、シリコンと接合を直接形成しにくい可能性がある。逆に、接合部品26’の表面がシリコン酸化物であれば、周知の陽極ボンディング法(anodic bonding)技術により接合でき、又は、例えばスペーサー24’の表面高さが接合部品26’の表面高さより少し低く、向こうの基板に直接接触しなければ、接合を形成することができない。
図9を参照して、スペーサーの別の実施態様である。第一の基板21は、直接第一のべース部211の表面の一部である第一の表面2111を有する。第二の基板22は、互いに対向する第一の表面2111とそれに面する第二の表面2211を有する。第二の表面2211は第二のべース部221の表面の一部である。前述した表面修飾方式は第一の表面2101及び第二の表面2201のとおりである。第一のべース部211に少なくとも一つのスペーサーが形成され、アイコンに示すような第一のスペーサー24a及び第一のスペーサー24bは、それぞれ柱状バンプ及びC型バンプである。第二のべース部221に少なくとも一つのスペーサーが形成され、アイコンに示すような第二のスペーサー24c及び第二のスペーサー24dは、それぞれ柱状バンプ及びC型バンプである。第一の基板21は矢印方向のように面を返して第二の基板とペアリングする場合に、第一の表面2111は対応して第二の表面2211にほぼ平行して、この外、第一のスペーサー24aと第二のスペーサー24dとはちょうど互いにカップリングするが重ならない。第一のスペーサー24bと第二のスペーサー24cとはちょうど互いにカップリングするが重ならない。これによって、第一の基板21及び第二の基板22の平行シフト空間を低減させる。
図10を参照して、本実施例における第一のカットクラック領域及び第二のカットクラック領域(図面には第一のカットクラック領域40、40’のみが示される)は、レーザー、カッターホイール、ステルスレーザー方式のように等分してカットすることでf図10に示すような単一の直線打痕の形態を形成することもできる。
図11を参照して、別の除去可能な挟持部材26の態様を開示する。挟持部材26は、それぞれステージ構造である第一の挟持部261と第二の挟持部262を有する。挟持部材26によって第一の挟持部261が挟持固定機能を提供して第一の基板21の第一のべース部211を押し付け、さらに第一の基板21、第二の基板221及びスペーサー24を一時挟んで固定する。
前述した実施例における液体試料乾燥装置は、透過型電子顕微鏡に後で適用されることに設計されることを例とするが、本発明の液体試料乾燥装置は、設計により例えば原子力顕微鏡、走査型電子顕微鏡例えばEDX又は光学顕微鏡などの顕微鏡に適用することもできる。
もちろん、本発明は他の多種の実施例があり、本発明の精神及びその実質を逸脱しない場合に、当業者は本発明により種々の相応する変化及び変形が可能であるが、これらの相応する変化及び変形は本発明に添付される特許請求の範囲の保護範囲に属するべきである。
本発明の液体試料乾燥装置、及び、液体試料乾燥装置を使用して実行される乾燥サンプル試験片製造方法によって、スペーサー、又はスペーサーのような機能を有する接合部品は、液体試料が毛管現象のような吸着力によって液体試料領域内に吸着される高さを提供できる。なお、第一及び第二の基板の高さはスペーサー又はスペーサーのような機能を有する接合部品に限られるので、液体試料の厚みはほぼ一致であり、液体試料の乾燥過程中における流動をさらに抑制するので、懸濁顆粒は、乾燥過程でもとからある分布と集合又は不集合の特性をほぼ保持し、周知の乾燥サンプル試験片が受ける乾燥過程中に形成される集合現象の課題を解決する。
注意すべきであることは、乾燥後、スペーサーは、二つの基板の間(第一の基板と第二の基板の間)に置かれるに過ぎず、第一の基板と第二の基板とを相互に結着することがないので、固定接合機能を一時提供する挟持部材、又は挟持部材のように上下基板の相対位置を保持する機能を有する接合部品を除去しさえすれば、乾燥後の液体試料を含有する第一の基板と第二の基板を分離することができる。
なお、前述したスペーサーの特性に基づき、スペーサーが結着(接着又は接合)するか否かは相対的な表現であり、「非接着」又は「相互に結着することがない」というやり方は「一時離間するがいかなる接合又は結着の設計もなく、さらにはわざと結着を回避する(例えば予め隙間を空けて、非接着材料を使用し、又は接触面積を低減する)」ことであるが、ファンデルワールス力は自然現象であり、マイクロナノスケールで、近距離さえあれば、吸引力があり、液体接触さえあれば付着力(又は吸着力)がありうることを理解できる。したがって、「相互に結着しない」ことは、「設計によって、分離した位置を相互に結着しない箇所にさせて、例えば除去し分離するときに、他の箇所の構造を破壊することがない」に定義される。これによって、分離した無シールドの均一な乾燥サンプル試験片を得る。又、本発明に述べられた「均一な乾燥サンプル試験片」は、乾燥過程中に、液体試料における懸濁顆粒が乾燥により集合現象を生じなく、さらに得られる乾燥サンプル試験片である。なお、スペーサーの非接着特性のため、乾燥後の試料を、乾燥サンプル試験片の表面に露出させることができ、無シールドの乾燥サンプル試験片は、電子顕微鏡以外、乾燥サンプル試験片の分析観測適用範囲を大幅に増加する。例えば原子力顕微鏡、マトリクス支援レーザー脱離質量分析(MALDI−TOF−MS)、さらには電気的にテストするプローブ接触などの分析方法がある。
10 試験片基板
11、13、8 液体試料
11C、11N、81 懸濁顆粒
A1 集合団
100、200、300、400、500 液体試料乾燥装置
100a、100b、300a、300b 乾燥サンプル試験片
21 第一の基板
210 第一の薄膜
2101、2111 第一の表面
211 第一のべース部
212 第一のカバー
22 第二の基板
220 第二の薄膜
2201、2211 第二の表面
221 第二のべース部
222 第二のカバー
24、24’ スペーサー
24a、24b 第一のスペーサー
24c、24d 第二のスペーサー
26 挟持部材
261 第一の挟持部
262 第二の挟持部
26’ 接合部品
30 第一の観測窓
301 開口
32 第二の観測窓
34 試料収納領域
36 凹溝
40、40’ 第一のカットクラック領域
42、42’ 第二のカットクラック領域
90 顕微鏡
91 電子銃
99 原子力顕微鏡
h1 高さ
h2、h3、h4、h5 厚み
Y 分離方向
a−a’ 断面方向
b−b’ 断面方向
d 深さ
W 幅

Claims (28)

  1. 一つの表面をそれぞれ有する二つの基板であって、前記二つの表面が対向して設けられる二つの基板と、
    前記二つの基板の間に置かれ、前記二つの表面の間に、液体試料を収納するための試料収納領域が形成される少なくとも一つのスペーサーと、
    前記二つの基板に接触して、前記二つの基板と前記スペーサーを一時挟んで固定する挟持部材と、を備える、ことを特徴とする液体試料乾燥装置。
  2. 前記基板には凹溝が設けられ、前記表面は前記凹溝の底面であり、前記スペーサーは前記凹溝の側壁であり、前記試料収納領域は前記凹溝内に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載の液体試料乾燥装置。
  3. 前記スペーサーは前記二つの基板のうちの一つに接合し固定する、ことを特徴とする請求項1に記載の液体試料乾燥装置。
  4. 前記試料収納領域の高さは0.1ミクロン〜10ミクロンである、ことを特徴とする請求項1に記載の液体試料乾燥装置。
  5. 前記基板には観測窓が設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の液体試料乾燥装置。
  6. 一つの表面をそれぞれ有する二つの基板であって、前記二つの表面が対向して設けられる二つの基板と、
    前記二つの基板の間に接合し固定して、さらに前記二つの表面の間に試料収納領域が形成される少なくとも一つの接合部品と、を備え、
    前記基板には、前記基板厚み方向に延伸して前記試料収納領域と前記接合部品との間に位置する少なくとも一つのカットクラック領域が設けられる、ことを特徴とする液体試料乾燥装置。
  7. 前記二つの基板の間に置かれる少なくとも一つのスペーサーを備え、前記スペーサーと前記試料収納領域とは前記カットクラック領域の同じ側に位置する、ことを特徴とする請求項6に記載の液体試料乾燥装置。
  8. 前記スペーサーは前記二つの基板のうちの一つに接合し固定する、ことを特徴とする請求項7に記載の液体試料乾燥装置。
  9. 前記基板には凹溝が設けられ、前記表面は前記凹溝の底面であり、前記スペーサーは前記凹溝の側壁であり、前記試料収納領域は前記凹溝内に位置する、ことを特徴とする請求項6に記載の液体試料乾燥装置。
  10. 前記基板には観測窓が設けられる、ことを特徴とする請求項6に記載の液体試料乾燥装置。
  11. 前記試料収納領域の高さは0.1ミクロン〜10ミクロンである、ことを特徴とする請求項6に記載の液体試料乾燥装置。
  12. 一つの表面をそれぞれ有する二つの基板であって、前記二つの表面が対向して設けられる二つの基板と、
    前記二つの基板の間に接合し固定して、さらに前記二つの表面との間に、液体試料を収納するための試料収納領域が形成される、少なくとも一つの接合部品と、
    前記二つの基板の間に置かれる少なくとも一つのスペーサーと、を備える、ことを特徴とする液体試料乾燥装置。
  13. 前記スペーサーと前記試料収納領域とは前記少なくとも一つの接合部品の同じ側に位置する、ことを特徴とする請求項12に記載の液体試料乾燥装置。
  14. 前記基板には凹溝が設けられ、前記表面は前記凹溝の底面であり、前記スペーサーは前記凹溝の側壁であり、前記試料収納領域は前記凹溝内に位置する、ことを特徴とする請求項12に記載の液体試料乾燥装置。
  15. 前記スペーサーは前記二つの基板のうちの一つに接合し固定する、ことを特徴とする請求項12に記載の液体試料乾燥装置。
  16. 前記試料収納領域の高さは0.1ミクロン〜10ミクロンである、ことを特徴とする請求項12に記載の液体試料乾燥装置。
  17. 前記基板には観測窓が設けられる、ことを特徴とする請求項12に記載の液体試料乾燥装置。
  18. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の液体試料乾燥装置を得るステップと、
    液体試料を前記試料収納領域に受けるステップと、
    前記液体試料を乾燥して、乾燥後の前記液体試料の一部を基板の表面に付着させて、さらに乾燥サンプル試験片を形成するステップと、
    前記挟持部材を除去することで、分離した前記乾燥サンプル試験片を得るステップと、を有する、ことを特徴とする乾燥サンプル試験片製造方法。
  19. 前記挟持部材を除去する前記ステップは、前記乾燥サンプル試験片を前記液体試料乾燥装置からカット分離するカットクラックステップをさらに備える、ことを特徴とする請求項18に記載の乾燥サンプル試験片製造方法。
  20. 前記液体試料を乾燥する前記方式は、自然蒸散、真空乾燥、低湿環境乾燥、加熱乾燥、低温乾燥、窒素環境乾燥及び希ガス環境乾燥のうちの一つ又はその組合せから選択される、ことを特徴とする請求項18に記載の乾燥サンプル試験片製造方法。
  21. 前記乾燥後の前記液体試料の一部と前記基板とを備え、前記乾燥後の前記液体試料の一部が前記基板の前記表面上に付着する、ことを特徴とする請求項18に記載の乾燥サンプル試験片製造方法で製造された乾燥サンプル試験片。
  22. 請求項6乃至11のいずれか一項に記載の液体試料乾燥装置を得るステップと、
    液体試料を前記試料収納領域に受けるステップと、
    前記液体試料を乾燥して、乾燥後の前記液体試料の一部を基板の表面上に付着させて、さらに乾燥サンプル試験片を形成するステップと、
    カットクラック領域に沿って前記基板の一部をカットし、又は折り裂くことで、前記接合部品を除去して、分離した前記乾燥サンプル試験片を得るステップと、を有する、ことを特徴とする乾燥サンプル試験片製造方法。
  23. 前記液体試料を乾燥する前記方式は、自然蒸散、真空乾燥、低湿環境乾燥、加熱乾燥、低温乾燥、窒素環境乾燥及び希ガス環境乾燥のうちの一つ又はその組合せから選択される、ことを特徴とする請求項22に記載の乾燥サンプル試験片製造方法。
  24. 前記乾燥後の前記液体試料の一部と前記基板とを備え、前記乾燥後の前記液体試料の一部が前記基板の前記表面上に付着する、ことを特徴とする請求項22に記載の乾燥サンプル試験片製造方法で製造された乾燥サンプル試験片。
  25. 請求項12乃至17のいずれか一項に記載の液体試料乾燥装置を得るステップと、
    液体試料を前記試料収納領域に受けるステップと、
    前記液体試料を乾燥して、乾燥後の前記液体試料の一部を少なくとも一つの基板の表面上に付着させて、さらに少なくとも一つの乾燥サンプル試験片を形成するステップと、
    前記少なくとも一つの接合部品を除去することで、分離した前記乾燥サンプル試験片を得るステップと、を有する、ことを特徴とする乾燥サンプル試験片製造方法。
  26. 前記液体試料を乾燥する前記方式は、自然蒸散、真空乾燥、低湿環境乾燥、加熱乾燥、低温乾燥、窒素環境乾燥及び希ガス環境乾燥のうちの一つ又はその組合せから選択される、ことを特徴とする請求項25に記載の乾燥サンプル試験片製造方法。
  27. 前記少なくとも一つの接合部品を除去する前記方式は、応力印加、レーザーカット、カッターホイール切取り、研磨除去及びレーザーステルスカットのうちの一つ又はその組合せから選択され、それによって前記接合部品を有する前記基板の一部を折り裂き、又は切断する、ことを特徴とする請求項25に記載の乾燥サンプル試験片製造方法。
  28. 前記乾燥後の前記液体試料の一部と前記基板とを備え、前記乾燥後の前記液体試料の一部が前記基板の前記表面上に付着する、ことを特徴とする請求項25に記載の乾燥サンプル試験片製造方法で製造された乾燥サンプル試験片。
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