JP2017525947A - 流体モメンタム検出方法及び関連装置 - Google Patents

流体モメンタム検出方法及び関連装置 Download PDF

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Abstract

1つ以上の導管を流れる流体のモメンタムを求めるための方法が提供されている。この方法は、流体の流れに起因する1つ以上の導管の伸張を示す伸張センサから伸張信号を受信するステップを有している。その後、モメンタム項が算出される。【選択図】図10

Description

後述の実施形態は、流体の流れの技術分野に関するものであり、特に流体のモメンタムの検出方法及びそれに関連する装置の改良に関するものである。
コリオリ式質量流量計、振動式密度計の如き振動式導管センサは、流動物質を収容する導管の振動運動を検出するように動作するのが一般的である。質量流量、密度などの如き導管内の物質に関する物性については、導管に接続されている運動トランスデューサから受け取る測定信号を処理することにより求めることができる。一般的に、物質を充填して振動するシステムの振動モードは、収容している導管、その導管に収容されている物質の質量、剛性、ダンピング特性を組み合わせたものから影響を受ける。
パイプラインを流れる物質の質量流量及び他の特性を測定するために振動式流量計を用いることは周知技術である。たとえば、J.E.スミス等に発行された米国特許第4,491,025号及び再発行特許第31,450号にはコリオリ式流量計が開示されている。これら流量計は1つ以上の流体用のチューブ(または、「フローチューブ」)を備えている。コリオリ式質量流量計の各フローチューブの構造体は、単純曲げタイプ、ねじれタイプ、ラジアルタイプ、ラタラルタイプまたは組み合わせタイプでありうる一組の固有振動モードを有している。各フローチューブは、これらの固有モードのうちの1つのモードで共振して振動するように駆動(振動)させることができる。一般的に、これらの振動モードは、フローチューブ及びフローチューブに収容されている物質の質量、剛性及びダンピング特性を組み合わせたものから影響を受けるので、質量、剛性及びダンピング特性は、周知技術を用いて流量計の初期段階の較正の際に求められるのが一般的である。
物質は、流量計の流入口側に接続されるパイプラインから流量計の中へと流入する。次いで、この物質は1つ以上のフローチューブを流れて流量計から流出口側に接続されているパイプラインへと流出するようになっている。
音声−コイル型ドライバの如きドライバが1つ以上のフローチューブに力を加える。この力により1つ以上のフローチューブが振動する。流量計内を物質が流れていない時、フローチューブに沿ったすべての部位が同一の位相で振動する。物質がフローチューブを流れ始めると、コリオリ加速度により、フローチューブに沿った各部位がフローチューブに沿った他の部位に対して異なる位相を有するようになる。フローチューブの流入口側の位相はドライバの位相よりも遅れており、フローチューブの流出口側の位相はドライバの位相よりも進んでいる。フローチューブの2つの部位における運動を示す正弦波信号を生成するために、センサが流管の2つの異なる部位に配置されるのが一般的である。センサから受け取る2つの信号の位相差が時間の単位で算出される。
2つのセンサ信号の間の位相差は1つ以上の流管を流れる物質の質量流量に比例する。物質の質量流量は位相差に流量較正係数を乗算することにより求めることができる。流量較正係数はフローチューブの物性及び断面特性に依存する。流量較正係数に影響を与えるフローチューブの主な特性のうちの1つはフローチューブの剛性である。パイプラインに流量計を設置する前に、較正プロセスによって流量較正係数が求められる。較正プロセスでは、フローチューブに流体を既知の流量で流し、位相差と流量との間の比が計算される。当該技術分野において一般的に知られているように、較正プロセスの際にフローチューブの剛性及びダンピング特性がさらに求められる。
コリオリ式流量計の1つの利点としては、質量流量測定値の正確さが流量計の可動部品の摩耗よりほとんど影響を受けないという点が挙げられる。というのは、振動するフローチューブの中に可動な構成部品が存在しないからである。流量は、フローチューブの2つの部位間の位相差と流量較正係数とを乗算することにより求められる。ただ一つの入力は、フローチューブ上の2つの部位の振動を示すセンサからの正弦波信号である。位相差は正弦波信号から算出される。流量較正係数がフローチューブの材料及び断面特性に比例するので、位相差測定値及び流量較正係数は流量計の可動部品の摩耗による影響を受けない。
典型的なコリオリ式質量流量計は1つ以上のトランスデューサ(または、ピックオフセンサ)を有しており、このような1つ以上のトランスデューサは、1つ以上のフロー導管の振動応答を測定するために通常用いられ、ドライバの上流側または下流側の位置に通常配置されている。また、これら1つ以上のピックオフセンサは電子計装装置(electronic instrumentation)に接続されている。この電子計装装置は、2つのピックオフセンサから信号を受け取り、たとえば質量流量測定値を導出するためにこれらの信号を処理するようになっている。
典型的なコリオリ式流量計は、ピックオフセンサとしてコイルと磁石とを用いて流量及び/または密度を測定してコリオリ式流量計の1つ以上のフローチューブの振動運動を測定するようになっている。コリオリ式流量計を流れる流体の質量流量は、コリオリ式流量計のフローチューブの流入口側及び流出口側の近傍の位置からの複数のピックオフ信号間の位相差から求められる。しかしながら、コイル/磁石型ピックオフに代えてひずみゲージを用いて流量を測定することもできる。これら2つのセンサタイプ間の基本的な違いは、コイル/磁石型ピックオフはフローチューブの速度を測定し、ひずみゲージはフローチューブの変位に比例するフローチューブのひずみを測定するという点にある。従って、各タイプのセンサが必ずしも同じ位置に配置される必要はない。
ひずみゲージはコイル/磁石型ピックオフに対して複数の利点を有している。ひずみゲージはコイル/磁石型ピックオフよりも製造、導入が安価である。また、ひずみゲージは、システムの動作に悪影響を及ぼしうる点質量(point masses)を除去する助けとなる。それに加えて、ひずみゲージは、コイル/磁石型ピックオフとは違ってひずみを測定する基準点を必要としない。このことにより、コイル/磁石型ピックオフでは不可能な単一フローチューブ構造が可能となる。
運動量保存の原理によれば、モメンタムの保存には、振動式流量計の流体の孤立系全体、たとえばフローチューブ全体にわたって安定した流れが生じるよう、ある与えられた時間にわたってモメンタムが変わらないことが必要である。モメンタムがベクトル量であるので、流れの方向が変化すると、新しい方向のモメンタムが増大し、その分、元の方向のモメンタムが減少する。たとえばパイプの屈曲部を流れる流体はパイプに力を加えてしまう。この力は、パイプが移動してしまうのを防ぐためのアンカー力によって打ち消されるようになっていなければならない。このことが、たとえば地方自治体の送水管システムのパイプの屈曲部の近傍にスラスト軸受を設置することが多い理由である。
振動式流量計のフローチューブにおいてしばしば見られるU字状の屈曲部の場合には、フローチューブの中に流入する流体は180°向きを変えるので、還元水は、流体がフローチューブの中に流入した方角と同じ方角に向かって流れる。このように方向が変わってしまうと、フローチューブに対して2つのy軸線方向の力(two axial y−directionforces)、すなわち内圧(internal pressure)とモメンタムリディレクション(momentum re−direction)とが加えられることになる。
後述の実施形態は流体のモメンタムを測定する手段を提供している。パイプライン内の流体のモメンタムを測定するための実施形態を提供することが目的である。振動式計測器内の流体のモメンタムを測定するための実施形態を提供することが目的である。パイプライン内のパイプの堆積または詰まりを検出すべく流体のモメンタムを測定するための実施形態を提供することが目的である。振動式計測器内の堆積または詰まりを検出するための実施形態を提供することが目的である。流体のモメンタムの測定値を用いて振動式計測器内の質量流量及び体積流量を算出することが目的である。
発明の概要
ある実施形態に従って1つ以上の導管を流れる流体のモメンタムを求める方法が提供されている。かかる方法は、流れる流体に起因する1つ以上の導管の伸張を示す伸張信号を伸張センサから受け取るステップと、モメンタム項を算出するステップとを有している。
ある実施形態にかかるセンサ組立体とメータ電子機器とを備える流量計が提供されている。ある実施形態によれば、かかる流量計は、1つ以上のフローチューブと、当該1つ以上のフローチューブと結合され、当該1つ以上のフローチューブにドライブモード振動を引き起こすような向きに配置されるドライバとを備えている。少なくとも2つのピックオフが、1つ以上のフローチューブと結合され、ドライブモードの振動を検出するように構成されている。1つ以上の伸張センサが1つ以上のフローチューブと結合され、当該1つ以上の伸張センサが1つ以上のフローチューブの流体モメンタム誘発ひずみに比例する振幅を有する信号を出力するように構成されており、メータ電子機器がモメンタム項を算出するように構成されている。
態様
ある態様によれば、1つ以上の導管を流れる流体のモメンタムを求める方法は、流体の流れに起因する1つ以上の導管の伸張を示す伸張信号を伸張センサから受け取るステップと、モメンタム項を算出するステップとを有している。
好ましくは、モメンタム項を算出するステップは、
Figure 2017525947
で表される軸線方向ひずみ式からモメンタム項(momentum term)を導出するステップを有しており、この式で、mvはモメンタム項であり、εyは1つ以上の導管の軸線方向のひずみであり、FAyは1つ以上の導管のアンカー力であり、Aは1つ以上の導管の断面積であり、Eは1つ以上の導管の弾性係数であり、mは流体の質量流量であり、vは流体の流速であり、Aは流体の断面積であり、Vavgは流体の平均静圧である。
好ましくは、1つ以上の導管を流れる流体のモメンタムを求める方法は、温度センサから温度信号を受け取るステップと、温度補正モメンタム項(temperature corrected momentum term)を算出するステップとをさらに有している。
好ましくは、温度補正モメンタム項を算出するステップは、
Figure 2017525947
で表される軸線方向ひずみ式から温度補正モメンタム項を導出するステップを有しており、この式で、FAyはアンカー力であり、mvはモメンタム項であり、εは1つ以上の導管の軸線方向ひずみであり、Aは1つ以上の導管の断面積であり、Eは1つ以上の導管の弾性係数であり、mは流体の質量流量であり、vは流体の流速であり、Aは流体の断面積であり、pavgは流体の平均静圧であり、αは1つ以上の導管の線膨張係数であり、Aは1つ以上の導管の温度変化である。
好ましくは、1つ以上の導管は振動式流量計の1つ以上のフローチューブである。
好ましくは、1つ以上の導管を流れる流体のモメンタムを求める方法は、ドライブ振動モードで1つ以上のフローチューブのうちの少なくとも1つのフローチューブを振動させるステップと、1つ以上のフローチューブのうちの少なくとも1つのフローチューブに第一のピックオフ及び第二のピックオフを設けるステップと、ドライブモード振動に対する振動応答に基づいて、第一のピックオフ及び第二のピックオフからそれぞれ第一のピックオフ信号及び第二のピックオフ信号を受け取るステップと、第一のピックオフ信号と第二のピックオフ信号との間の差を算出するステップと、ピックオフ信号差から質量流量を求めるステップと、質量流量をモメンタム項と比較するステップとを有している。
好ましくは、質量流量をモメンタム項と比較するステップは、式m=ρAvを用いて速度vを算出するステップと、速度と質量流量とを乗算することによりモメンタム積項算出値(calculated momentum product term)を算出するステップと、モメンタム積項算出値をモメンタム項と比較するステップと、モメンタム積項算出値がモメンタム項から前もって決められたしきい値より大きくずれている場合に故障を指摘するステップとを有し、上述の式で、mは流体の質量流量であり、ρは流体の密度であり、Aは流体の断面積である。
好ましくは、1つ以上の導管におけるモメンタムリディレクション力にさらされる導管領域の近傍に伸張センサを設けるステップは、第一の伸張センサ及び第二の伸張センサからそれぞれドライブモード振動に対する振動応答に基づく第一の伸張センサ信号及び第二の伸張センサ信号を受け取るステップと、第一の伸張センサ信号から第一のモメンタム項及び第二の伸張センサ信号から第二のモメンタム項を算出するステップと、第一のモメンタム項を第二のモメンタム項と比較するステップと、第一のフローチューブと第二のフローチューブとの間に流れの非対称性が存在するか否かを判断するステップとを有している。
好ましくは、1つ以上の導管を流れる流体のモメンタムを求める方法は、第一のモメンタム項と第二のモメンタム項との差が前もって決められたしきい値よりも大きい場合に流れに非対称性が存在する旨を指摘するステップをさらに有している。
好ましくは、1つ以上の導管を流れる流体のモメンタムを求める方法は、流体の密度及びモメンタム項を用いて質量流量及び体積流量を算出するステップを有している。
好ましくは、流体の密度を提供するステップは流体の密度を測定するステップを含んでいる。
ある態様によれば、センサ組立体とメータ電子機器とを有する流量計は、1つ以上のフローチューブと、当該1つ以上のフローチューブと結合され、当該1つ以上のフローチューブにドライブモード振動を誘発するような向きに配置されるドライバと、1つ以上のフローチューブと結合され、ドライブモード振動を検出するように構成される少なくとも2つのピックオフと、1つ以上のフローチューブと結合される1つ以上の伸張センサとを備えており、1つ以上の伸張センサは1つ以上のフローチューブの流体モメンタムに誘発されるひずみに比例する振幅を有する信号を出力するように構成されており、 また、メータ電子機器はモメンタム項を算出するように構成されている。
好ましくは、モメンタム項は
Figure 2017525947
で表される軸線方向ひずみ式から導出され、この式で、mvはモメンタム項であり、εは導管の軸線方向ひずみであり、FAyは導管のアンカー力であり、Aは導管の断面積であり、Eは導管の弾性係数であり、mは流体の質量流量であり、vは流体の流速であり、Aは流体の断面積であり、pavgは流体の平均静圧である。
好ましくは、1つ以上のフローチューブには少なくとも1つの温度センサが結合され、メータ電子機器は温度補正モメンタム項を算出するように構成されている。
好ましくは、温度補正モメンタムは
Figure 2017525947
で表される軸線方向ひずみ式から導出され、この式で、FAyはアンカー力であり、mvはモメンタム項であり、εは導管の軸線方向ひずみであり、Aは導管の断面積であり、Eは導管の弾性係数であり、mは流体の質量流量であり、vは流体の流速であり、Aは流体の断面積であり、pavgは流体の平均静圧であり、αは導管の線膨張係数であり、ΔTは導管の温度変化である。
好ましくは、伸張センサはひずみゲージ、光学センサ及びレーザーのうちの少なくとも1つである。
好ましくは、1つ以上のフローチューブは180°のU字状の屈曲部及びΩ字状の屈曲部のうちの少なくとも1つを有している。
好ましくは、信号は流体モメンタムにより誘発されるひずみに比例する振幅を有している抵抗である。
好ましくは、1つ以上のフローチューブと結合される1つ以上の伸張センサは、1つ以上のフローチューブのうちの第一のフローチューブと結合される第一の伸張センサと、1つ以上のフローチューブのうちの第二のフローチューブと結合される第二の伸張センサとから構成されている。
好ましくは、メータ電子機器は第一のフローチューブと第二のフローチューブと間の流れの非対称性を検出するように構成されている。
同一の参照番号はすべての図面において同一の部品を表わしている。また、図面の縮尺は必ずしも均一ではない。
従来の流量計を示す図である。 流量計のある実施形態を示す図である。 メータ電子機器を示す図である。 モメンタム項を算出するための方法のある実施形態を示すフローチャートである。 温度補正モメンタム項を算出するための方法のある実施形態を示すフローチャートである。 流量計のモメンタム項を算出するための方法のある実施形態を示すフローチャートである。 流量計のモメンタム項を算出し、計測異常の存在を示すための方法のある実施形態を示すフローチャートである。 流量計内の流れの非対称を算出するための方法のある実施形態を示すフローチャートである。 質量流量及び体積流量率を算出するための方法のある実施形態を示すフローチャートである。 コリオリ式流量計の流体モメンタムにより誘発されるひずみ測定値対質量流量測定値を示すグラフである。
図1〜図10及び下記の記載には、流体のモメンタムを検出するための方法及びそれに関連する装置を最良のモードでどのように実施及び利用するかについて当業者に教示するための具体的な例が示されている。本発明の原理を教示するために、従来技術の一部が単純化または省略されている。当業者にとって明らかなように、これらの実施形態の変形例もまた本発明の技術範囲内に含まれる。また、当業者にとって明らかなように、下記の記載の構成要素をさまざまな方法で組み合わせて本発明の複数の変形例を形成することもできる。従って、本発明は、下記に記載の特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、その均等物によってのみ限定されるものである。
図1には、従来技術の流量計5が示されている。流量計5はコリオリ式流量計の如き、いかなる振動式メータであってもよい。流量計5はセンサ組立体10とメータ電子機器20とを備えている。センサ組立体10はプロセス材料の質量流量、密度に反応するようになっている。メータ電子機器20は、リード線100を介してセンサ組立体10に接続され、密度情報、質量流量情報、温度情報ならびに本発明に関連しない他の情報を径路26を介して提供するようになっている。センサ組立体10はフランジ101、101’、1対のマニホルド102、102’、1対の並列のフローチューブ103(第一のフローチューブ)、103’(第二のフローチューブ)、ドライバ104、抵抗性温度検出器(RTD)の如き温度センサ106、磁石/コイル型ピックオフの如き1対のピックオフ105、105’、ひずみゲージ、光学センサ、または、その他の当該技術分野において知られているピックオフを有している。フローチューブ103、103’はそれぞれ流入口側脚部107、107’、流出口側脚部108、108’を有している。フローチューブ103、103’はその長さ方向に沿って少なくとも1つの対称的な位置において曲がっているとともに、その長さ方向に沿って実質的に並列になっている。フローチューブ103、103’は軸線W、W’を中心として振動するようになっている。
フローチューブ103,103’の脚部107、107’、108、108’は、フローチューブ取り付けブロック109、109’に固定され、次いで、これらのブロックはマニホルド102、102’に固定されている。このことにより、センサ組立体10を通る連続しかつ閉じた物質経路が形成される。
フランジ101、101’が測定されているプロセス物質を運ぶプロセスライン(図示せず)に接続されている場合、物質は、フランジ101の第一のオリフィス(図1に図示せず)から流量計5の第一の端部110の中へと流入し、マニホルド102を通ってチューブ取り付けブロック109へと流れていく。マニホルド102内で、物質は、分流され、フローチューブ103、103’を通って送られる。フローチューブ103、103’から流出すると、プロセス物質は、マニホルド102’内で合流して1つのストリームとなり、その後、第二の端部112へ導かれる。この第二の端部112は、フランジ101’によってプロセス配管(図示せず)と接続されている。
フローチューブ103、103’は、それぞれ、曲げ軸線W−W、W’−W’に対して実質的に同一の質量分布、慣性モーメント及びヤング率を有するように、選択され、フローチューブ取り付けブロック109、109’に適切にマウントされる。フローチューブ103、103’のヤング率が温度とともに変化し、この変化が流量及び密度の計算に影響を与えるので、温度センサ190がフローチューブ103、103’にマウントされてフローチューブの温度を連続的に測定するようになっている。フローチューブの温度、ひいては所与の電流値における温度センサ106の両端の電圧は、当該フローチューブを流れる物質の温度によって主として決まる。温度センサ106の両端に現れる温度依存性電圧は、フローチューブ温度の変化に起因するフローチューブ103、103’の弾性率の変化を補償すべくメータ電子機器20により周知の方法で用いられる。温度センサはメータ電子機器20に接続されている。
両フローチューブ103、103’は、それぞれ対応する曲げ軸線W、W’に対してかつフローメータの第一の逆位相曲げモードと呼ばれるモードで、互に反対方向にドライバ104により振動させられるようになっている。このドライバ104は、マグネットがフローチューブ103’にマウントされ、反対側のコイルがフローチューブ103にマウントされ、コイルに交流電流を流してこれらのフローチューブを振動させるようになっているような、複数の周知の構成のうちのいずれか1つの構成を有することが可能である。メータ電子機器20により適切なドライブ信号がリード線113を通じてドライバ104へ加えられる。
メータ電子機器20は、温度信号ならびにリード線115及びリード線115’にそれぞれ現れる左側速度信号及び右側速度信号をリード線114を通じて受け取るようになっている。メータ電子機器20は、ドライバ104と繋がるリード線113にドライブ信号を発生させてフローチューブ103、103’を振動させるようになっている。メータ電子機器20は、左側速度信号及び右側速度信号ならびに温度信号を処理してセンサ組立体10を流れる物質の質量流量及び密度を演算する。この情報は他の情報とともにメータ電子機器20により径路26を経て活用手段へと送られるようになっている。
図2は流量計5のある実施形態を例示している。コリオリ式流量計の構成が説明されているが、当業者にとって明らかなように、本発明をコリオリ式質量流量計によるさらなる測定機能の提供を必要とすることなく振動チューブ式密度計として実施することが可能である。実際、質量流量、密度などを測定するための手段を備えていてもいなくとも本発明をすべてのサイズのパイプラインで用いることが可能である。図1に記載の従来のデバイスと共通する要素には同一の参考番号が付されている。
フローチューブ103、103’は、それぞれ対応する曲げ軸線W、W’に対してかつフローメータの第一の逆位相曲げモードと呼ばれるモードで、互いに反対方向にドライバ104により振動させられるようになっている。このドライバ104は、マグネットがフローチューブ103’にマウントされそれとは反対側のコイルがフローチューブ103にマウントされ、交流電流を流してこれらのフローチューブを振動させるようになっているような複数の周知の構成のうちのいずれの1つの構成を有していてもよい。特筆すべきことは、フローチューブ103、103’が、実質的に高剛性を有するたとえば金属からなっているたメータとえばドライバによって誘発される振動運動の如き限定された運動のみが可能であるという点にある。適切なドライブ信号がメータ電子機器20によりリード線113を通じてドライバ104へ加えられるようになっている。
180°のU字状の屈曲部を示すパイプまたはフローチューブ(以下、フローチューブと呼ぶのみである)を流体が流れるので、当該流体は、方向を変更してフローチューブに流入してきた方角と同じ方角に戻るようになっている。180°のU字状の屈曲部は考えられている構成の一例に過ぎない。他の形状や曲げ度合いも考えられており、それらも本明細書及び請求項の技術範囲に含まれる。従って、フローチューブは流体のモメンタムに起因して2つのy軸線方向の力、すなわち内部圧力とモメンタムリディレクションを呈する。これらの流体制御ボリューム(fluid control volume)に対する力を合計すると、式(1)に示されるようにy方向のアンカー力と一致する。
Figure 2017525947
この式で、mは質量流量であり、vは流速であり、Aは流体の断面積であり、pは静圧である。
式(1)のマイナス記号は、フローチューブの静止位置を維持するのに必要な力の方向がy方向とは反対の方向であることを示している。特筆すべきことは、多くの場合、x方向に向けて作用する力成分が存在するため、フローチューブ内の90°の曲げのようにx軸線成分が存在するという点にある。この例のフローチューブは対称な屈曲部(たとえば、180°のU字状の屈曲部)を有しているので、x方向の力は相殺されることになる。
式(1)に示されているように、流体のモメンタムの変化に起因する反力、−m(v+v)により、フローチューブはy方向に向けて伸張する。また、これらの圧力により、フローチューブをy方向に向けてさらに伸張させるが、フローチューブを半径方向にさらにひずませる。式(2)及び式(3)により例示されるように、流体により加えられる力を示すために、マイナスのアンカー力、FAyを用いてy方向の伸張の大きさを予測することができる:
Figure 2017525947
Figure 2017525947
この式で、σは軸線方向応力であり、Aはフローチューブの断面積であり、Eは弾性係数であり、Eは軸線方向ひずみである。
式(2)と式(3)とを組み合わせることによって、式(4)によって示されているように、圧力項とモメンタム項とに起因する必要流体アンカー力項で表される軸線方向ひずみ式が導出される。
Figure 2017525947
上述の式を流量計5のある実施形態に適用すると、等しい断面幾何学形状、すなわちA=Aが適用されることになる。フローチューブ全体にわたって圧力降下が線形であると想定されるので、さらに単純化された式(5)が導出される:
Figure 2017525947
この式で、pavgはフローチューブ内の平均圧力である。
図3には、本発明のある実施形態にかかる流量計5のメータ電子機器20が例示されている。メータ電子機器20は、インターフェース201と、処理システム203とを有することができる。メータ電子機器20は、センサ組立体10、たとえばピックオフ105、105’から第一及び第二のセンサ信号115、115’を受け取る。メータ電子機器20は、第一及び第二のセンサ信号115、115’を処理してセンサ組立体10を流れる流動物質の流れ特性を取得するようになっている。たとえば、メータ電子機器20は、センサ信号からたとえば位相差、周波数、時間差(Δt)、密度、質量流量、流速、圧力、温度、ひずみ、体積流量などのうちの1つ以上を求めることができる。それに加えて、本発明によれば、他の流れ特性を求めることもできる。
インターフェース201は、図2に記載のリード線100を通じてピックオフ105、105’からセンサ信号を受け取る。インターフェース201は、書式設定、増幅、バッファリングなどの如きいかなる必要なまたは所望の信号調整を行なうこともできる。それに代えて、信号調整のうちの一部または全部を処理システム203において行うこともできる。
それに加えて、インターフェース201は、たとえば通信径路26を介してメータ電子機器20と外部デバイスとの間の通信を可能とすることができる。インターフェース201は、いかなる電子通信、光学通信または無線通信をも可能とすることができる。
1つの実施形態では、インターフェース201はセンサ信号がアナログセンサ信号であるデジタイザ(図示せず)を有している。デジタイザは、アナログセンサ信号をサンプリングしてデジタル化し、デジタルセンサ信号を生成するようになっている。また、インターフェース/デジタイザは、必要な信号処理量を減らして処理時間を短縮するためにデジタルセンサ信号を縮小(decimated)するのに必要ないかなるデシメーションをも実行することができる。
処理システム203は、メータ電子機器20のオペレーションを実行することができ、また、センサ組立体10からの測定値を処理することができる。処理システム203は、1つ以上の処理ルーチンを実行して測定値を処理することにより、1つ以上の特性値を生成するようになっている。
処理システム203は、汎用コンピュータであってもよいし、マイクロプロセッシングシステムであってもよいし、論理回路であってもよいし、または、他のなんらかの汎用の目的のもしくはカスタム化された処理デバイスであってもよい。処理システム203は複数の処理デバイスの間に分散させることもできる。処理システム203は、格納システム204の如きいかなる統合されたまたは独立した電子格納媒体を有していてもよい。
記載の実施形態では、処理システム203は、少なくともピックオフ105、105’、温度センサ106、伸張センサ120から得られる信号から流れ特性を求めるようになっている。処理システム203は、ピックオフ105、105’からの2つ以上の応答の少なくとも大きさ、ひずみ、位相差、時間差、周波数を求めることができる。ある実施形態では、ピックオフ105、105’及び/または伸張センサ120’はひずみゲージである。少なくとも1つのひずみゲージと電気通信可能な少なくとも1つのブリッジ回路(図示せず)、たとえばホイートストンブリッジ回路からの電圧は、メータ電子機器20の中へ入力される。ある実施形態では単一のブリッジ回路のみが存在するようになっており、また、他の実施形態では少なくとも2つのブリッジ回路が存在するようになっている。
格納システム204は、流量計のパラメータ、データ、ソフトウェアルーチン、定数値、変数値を格納することができる。1つの実施形態では、格納システム204は、処理システム203により実行されるルーチンを有するようになっている。1つの実施形態では、格納システム204は、流体モメンタムルーチン212、非対称流れルーチン215、周波数ルーチン216、時間差(Δt)ルーチン217、流れ特性ルーチン218、流れ非対称アラームフラグまたは流れ非対称アラームルーチン219を格納するようになっている。
1つの実施形態では、格納システム204は、流量計5を操作するために用いられる変数を格納するようになっている。1つの実施形態では、格納システム204は、ピックオフ105、105’から受け取る/得られる振動応答値220、221、222、226の如き変数値を格納するようになっている。メータ電子機器20で用いられるルーチンは、限定するわけではないが、たとえば位相差220、周波数221、遅れ時間222、質量流量223、密度224、体積225、ひずみ226、温度227などの如き変数を用いるようになっていてもよい。実施形態によっては、ひずみ226が伸張センサ120から受け取られるようになっている場合もある。他の変数としては、限定するわけではないが、たとえばアンカー力228、軸線方向ひずみ229 弾性係数230、流速231、流体の断面積232、導管の断面積233、圧力234、線膨張係数235、モメンタム項236などが挙げられる。実施形態によっては、格納システム204は、メータ電子機器20により生成される1つ以上の値を格納するようになっている場合もある。実施形態によっては、格納システム204は、センサ測定値から得られる1つ以上の流れ特性値を格納するようになっている場合もある。実施形態によっては、格納システム204は1つ以上の定数変数を格納するようになっている場合もある。
いくつかの実施形態は、フローチューブ103、103’の流入口107、107’(もしくは、流出口108、108’)側に対する同一フローチューブ103、103’の流出口108、108’(もしくは、流入口107、107’)側の相対的運動を直接測定することにより流れを感知するようになっている。ピックオフ105、105’としてひずみゲージが用いられる実施形態では、それらは、少なくとも1つのブリッジ回路に接続され、流れのない状態においてゼロ振幅信号を生成するように構成されている(これはドライブモードの正常モードの形状、すなわちチューブの流入口と流出口との間に位相が存在していないことに相当する)。流れのある状態の間、同一構成により、流量の関数である振幅を有する正弦波信号が生成される(流れに起因する複雑さ、すなわち流入口側位相/流出口側位相を得たドライブモードの形状に相当する)。関連する実施形態では、流量計の流入口側の1つ以上のひずみゲージからの信号を結合したものと同一流量計の流出口側の1つ以上のひずみゲージからの信号を結合したものとがメータ電子機器20の中へ入力されるようになっている。次いで、これらの信号は、コイル/磁石型ピックオフの信号のように取り扱われ、流入口側信号と流出口側信号とから位相測定値が導かれる。これらの実施形態では、信号を増幅するためにブリッジ回路が用いられてもよい。しかしながら、他の実施形態では、フローチューブ103、103’の流入口部及び流出口部からのひずみ信号がブリッジ回路内で結合されるようになっている。この場合、位相に比例する振幅を有する1つの信号のみがメータ電子機器の中へ入力される。
ブリッジ回路は、ひずみゲージの抵抗の小さな変化を比較的大きな電圧の変化へと変換するようになっている。ブリッジ回路は、供給電圧V、4つの抵抗器(R〜R)、1つの出力電圧Vから構成されている。R=RかつR=Rの時、ブリッジ回路はバランスが保たれた状態であると考えられ、出力電圧が0ボルトとなる。抵抗器のうちのいずれかに変化があるとブリッジのバランスが失われ、出力電圧はもはや0ではなくなる。供給電圧と抵抗と出力電圧との関係は式6により表される。
Figure 2017525947
ブリッジ回路内の抵抗器のうちのいずれかまたは全てをひずみゲージと交換することができる。上述の式は一例であって、本明細書では、他の式またはアルゴリズムも考えられている。
ある実施形態では、第一のひずみゲージであるピックオフ105が第一のフローチューブ103の流入口側脚部107に位置し、第二のひずみゲージであるピックオフ105’が第一のフローチューブ103の流出口側脚部134に位置するようになっている。コイル/磁石型ピックオフとひずみゲージとの間の主要な差は、コイル/磁石型ピックオフがフローチューブの速度を測定し、ひずみゲージがフローチューブのひずみを測定するという点にある。本明細書に記載の各ひずみゲージをフローチューブ103、103’のドライブモード運動により誘発されるひずみを検出するような向きに配置するようにしてもよい。ある実施形態では、ひずみゲージは、ひずみゲージと結合されるフローチューブの長手方向の軸線に対して実質的に平行となるような向きに配置されるようになっている。
コイル/磁石型の種類であるピックオフ105、105’については、最大速度振幅の位置は、通常フローチューブ103、103’の「U」字状の中心に位置するドライバ104の近傍にある。しかしながら、コイル/磁石型ピックオフ105、105’はこの位置には置かれることはない。というのは、この位置に配置すると、ピックオフの位置がドライバ104にあまりにも近すぎるからである。従って、コイル/磁石型ピックオフ105、105’は、この位置よりも、位相信号差の検出に最適とはいえないまでも十分に分解(分析)可能な速度振幅を提供する領域に配置されるようになっている。しかしながら、最大ひずみ振幅はフローチューブ103、103’の流入口側脚部/流出口側脚部107、107’、108、108’の遠位領域にあり、本明細書に記載の実施形態では、この領域がひずみゲージを配置しうる部位であるものの、ひずみゲージの他の配置位置も考えられている。上述の実施形態では2つのひずみゲージについて言及されているが、さらなるひずみゲージについても考えられている。特筆すべきことは、ひずみゲージが伸張センサ120として用いられる場合、ある実施形態では、モメンタムリディレクション力にさらされるフローチューブ103、103’の領域の近傍に配置されるという点にある。1例は、フローチューブ103、103’の真っ直ぐな部分の近傍に配置することである。他の例では、ひずみゲージが、U字状またはΩ字状のフローチューブ103、103’の湾曲部の頂点の近傍に配置されるようになっている場合もある。しかしながら他の実施形態では、伸張センサが、フローチューブ取り付けブロック109、109’にまたはその近傍に配置されるようになっている場合もある。
図4は、たとえば流体モメンタムルーチン212または流れ特性ルーチン218の如きある実施形態に従って実行されるルーチンを例示するフローチャートである。このルーチンは、1つ以上の導管を流れる流体のモメンタムを求める方法を概説したものである。伸張センサ120が1つ以上の導管に設けられるようになっていてもよい。ある実施形態では、伸張センサ120は、ひずみゲージ、光学センサ、レーザーのうちの少なくとも1つから構成されるようになっている。伸張センサ120は、モメンタムリディレクション力にさらされる導管領域の近傍に配置されるようになっていてもよい。たとえば比較的大規模な油パイプラインまたは水パイプラインに関するある実施形態では、モメンタムリディレクション力にさらされる導管領域とはたとえば伸縮継手のことでありうる。たとえば流量計5のための他の実施形態では、測定可能なモメンタムリディレクション力にさらされる導管領域は、フローチューブ103、103’の180°のU字状の屈曲部及びΩ字状の屈曲部のうちの少なくとも1つである。測定は1つ以上のフローチューブ103、103’で行われてもよい。しかしながら、他の対称的なフローチューブ形状も考えられている。流体は1つ以上の導管を通して流されるようになっていてもよい。ここでいう流体は、液体であってもよいし、気体であってもよいし、または、液体、気体及び/または固体のいかなる組み合わせであってもよい。ステップ400では、流体の流れに起因して生じる1つ以上の導管の伸張/ひずみを示す伸張信号が伸張センサ120から受け取られる。ステップ405では、モメンタム項が算出される。1つの実施形態では、モメンタム項mvは
Figure 2017525947
で表される軸線方向ひずみ式(5)から導出されうる。この式は、例示を意図したものであって、モメンタム項を導出するために用いられる式またはアルゴリズムを限定するものではまったくない。
図5は、ある実施形態に従って実行されるルーチンを説明するフローチャートである。図4に記載のフローチャートのように、このルーチンは1つ以上の導管を流れる流体のモメンタムを求めるための方法を概説しているが、それに加えて、熱膨張を補正するための温度補正を可能とするものである。導管の温度の変化は、導管の寸法の変化を引き起こす。それに加えて、導管の温度の変化は、一般的に導管の材料の弾性係数の変化を引き起こすことにより式(5)から求められるひずみに影響を与えてしまう。流体のモメンタムを正確に測定してモメンタム項を導出するために温度に関連して生じる可能性のある障害を考慮に入れるようにすることが可能である。そのためにも、導管の温度を正確に測定しなければならない。伸張センサ120を1つ以上の導管に設けるようにしてもよい。また、伸張センサ120をモメンタムリディレクション力にさらされる導管領域の近傍に配置するようにしてもよい。流体を1つ以上の導管を通じて提供するようにしてもよい。ステップ500では、流体の流れに起因する1つ以上の導管の伸張/ひずみを示す伸張信号が伸張センサ120から受け取られるようになっている。1つ以上の導管に温度センサ106が配置されるようになっていてもよい。温度センサは抵抗性温度検出器(RTD)であってもよいが、当該技術分野において知られている他のセンサも考えられている。ステップ505では、温度センサから温度信号が受け取られる。ステップ510では、温度補正されたモメンタム項が算出される。温度補正されたモメンタム項は
Figure 2017525947
で表される軸線方向ひずみ式(5)を修正した式から導出されるようになっていてもよい。この式で、FAyはアンカー力であり、mvは温度補正モメンタム項であり、εは導管の軸線方向ひずみであり、Aは導管の断面積であり、Eは動作温度における導管の弾性係数であり、mは流体の質量流量であり、vは流体の流速であり、Aは流体の断面積であり、pavgは流体の平均静圧であり、αは導管の線熱膨張係数であり、ΔTは導管温度の変化である。この式は例示を意図したものであり、温度補正モメンタム項を導出するために用いられる式またはアルゴリズムを限定するものではまったくない。
図6は、たとえば流量計5のための流体モメンタムルーチン212の如きある実施形態に従って実行されるルーチンを例示するフローチャートである。このルーチンは、たとえばコリオリ式質量流量計で見られるような1つ以上のフローチューブ103、103’を流れる流体のモメンタムを求めるための方法を概説している。1つ以上のフローチューブ103、103’に伸張センサ120が設けられるようになっていてもよい。伸張センサ120は、流量計のフローチューブに一般的に見られる180°のU字状の屈曲部またはΩ字状の屈曲部の如き、モメンタムリディレクション力にさらされるフローチューブ領域の近傍に設けられるようになっていてもよい。流体は1つ以上のフローチューブ103、103’を通じて提供されるようになっていてもよい。ステップ600では、流体の流れに起因する1つ以上のフローチューブ103、103’の伸張/ひずみを示す伸張信号が伸張センサ120から受け取られる。ステップ605では、本明細書に記載されるようにモメンタム項が算出される。これはある実施形態にかかる温度補正モメンタム項であってもよい。2つ以上のピックオフ105、105’がフローチューブ103またはフローチューブ103’に設けられるようになっていてもよい。ステップ610では、1つ以上のフローチューブ103、103’がドライブ振動モードで振動させられる。ステップ615では、第一のピックオフ105及び第二のピックオフ105’からそれぞれドライブ振動モードに対する振動応答に基づく第一のピックオフ信号及び第二のピックオフ信号が受け取られる。ステップ620では、第一のピックオフ信号と第二のピックオフ信号との間の差が算出され、ステップ625では、ピックオフ信号差から質量流量が求められる。次いで、ステップ630に示されているように、メータ電子機器20が質量流量をモメンタム項と比較するようになっていてもよい。たとえば、流体の密度が知られている場合、モメンタム項が、診断目的のために測定された質量流量と比較するために密度と共に用いられてもよいし、または、質量流量及び体積流量を測定するための手段として用いられてもよい。
図7は、モメンタム項を用いて主要な流量計5による測定値を診断テストするためにある実施形態に従って実行されるルーチンを例示するフローチャートである。ステップ700では、流体の流れに起因する1つ以上のフローチューブ103、103’の伸張/ひずみを示す伸張信号が伸張センサ120から受け取られる。ステップ705では、本明細書に記載のようにモメンタム項が算出される。ある実施形態では、これは温度補正モメンタム項であってもよい。2つ以上のピックオフ105、105’が各フローチューブ103または103’に設けられるようになっていてもよい。ステップ710では、1つ以上のフローチューブ103、103’がドライブ振動モードで振動させられる。ステップ715では、ドライブモード振動に対する振動応答に基づく第一のピックオフ信号及び第二のピックオフ信号が第一のピックオフ105及び第二のピックオフ105’からそれぞれ受け取られる。ステップ720では第一のピックオフ信号と第二のピックオフ信号との間の差が算出され、ステップ725ではピックオフ信号差から質量流量が求められる。ステップ730では、速度、vがたとえば式(7)を用いて算出される:
Figure 2017525947
この式で、mは流体の質量流量であり、ρは流体の密度であり、Aは流体の断面積である。
式(7)のほかに他の式またはアルゴリズムも考えられていることは明らかにされるべきである。ステップ725では流量計5により質量流量が直接測定され、ステップ730では式(7)から速度が密度測定後に導出される。この方法により、質量と密度との数学的な積の検証を行うための診断テストがなされる。具体的にいえば、ステップ735に示されているように、モメンタム積項算出値が速度と質量流量とを乗算することにより算出されるようになっている。次のステップ740では、モメンタム積項算出値がステップ705で算出されたモメンタム項と比較される。次いで、モメンタム積項算出値がモメンタム項から前もって決められたしきい値よりも大きくずれている場合、ステップ745で故障が指摘される。
図8は、非対称流れルーチン215の場合のように、流量計5のフローチューブ103とフローチューブ103’との間に流れの非対称性が存在することを示すためにモメンタム項を用いることができるようにある実施形態に従って実行されるルーチンを例示するフローチャートである。従来の流量計に関する問題点は障害物または堆積物の検出が本質的に欠いてしまっているということにある。コイル/磁石型ピックオフは通常相対的な運動を測定して用いるのでフローチューブ間の流れの非対称性を検出することはできない。従って、2つのフローチューブのうちの一方のフローチューブ内の障害物や残留物の堆積が質量流量の測定を妨げてしまうことはない。フローチューブ内の障害物や残留物の堆積を検出するためにコイル/磁石型センサを使用するのを制限してしまっているのはまさにこのコイル/磁石型センサの「恩恵」とでもいうべきものに起因する。図8は、フローチューブ103、103’内における流れの非対称性、ひいては障害物や残留物の堆積の可能性を判断するための方法のある実施形態を概説する図である。ある実施形態では、第一の伸張センサ120が第一のフローチューブ103に設けられ、第二の伸張センサ120が第二のフローチューブ103’に設けられるようになっている。流体はフローチューブ103、103’を通じて提供されるようになっていてもよい。次いで、ステップ800に示されているように、ドライブモード振動に対する振動応答に基づく第一の伸張センサ信号及び第二の伸張センサ信号がそれぞれ第一の伸張センサ及び第二の伸張センサ120から受け取られる。ステップ805では、第一の伸張センサ信号からの第一のモメンタム項、第二の伸張センサ信号からの第二のモメンタム項が算出される。ステップ810では、これらの値、すなわち第一のモメンタム項及び第二のモメンタム項が互いに比較される。次いで、ステップ815では、第一のフローチューブ103と第二のフローチューブ103’との間に流れの非対称性が存在するか否かが判断される。流れに非対称性が存在するということは、障害物または残留物の堆積物が2つのフローチューブ103、103’のうちの一方のフローチューブに存在する恐れがあることを示す。というのは、堆積物に妨げられていないフローチューブの対は対称な応答を示すと考えられるからである。1つの実施形態では、第一のモメンタム項と第二のモメンタム項との差が前もって決められたしきい値より大きい場合、流れに非対称性が存在する旨を指摘するステップ820が設けられるようになっている。
図9は、流体の密度(既知または測定により取得)をモメンタム項とともに用いて質量流量及び体積流量を測定、出力する流量計の用途に適合する、ある実施形態に従って実行されるルーチンを例示するフローチャートである。ある実施形態では、伸張センサ120が導管に設けられるようになっている。流体は導管を通じて導入されて流されるようになっていてもよい。ステップ900では伸張信号が伸張センサから受け取られる。ステップ905ではモメンタム項が算出される。ステップ910では測定されるまたは既知の密度がさらに提供される。最後に、ステップ915に示されているように、密度及びモメンタム項を用いて質量流量及び体積流量が算出される。
開示されているすべての実施形態について、モメンタム項を求めるために専用の伸張センサ、たとえばひずみゲージがピックオフ105、105’から独立してフローチューブ103、103’に配置されるようになっていてもよい。これらの伸張センサはフローチューブ103、103’に沿ったいずれの部位に配置されてもよい。ひずみゲージの場合には、個々のフローチューブにおけるそれらの向きは温度または圧力の影響を最小限に抑えるような向きに配置するようにしてもよい。1つの実施形態では、同一のフローチューブに、1つのひずみゲージを軸線方向に沿って配置し、次のひずみゲージを円周方向に沿って配置するようにしてもよい。これらのゲージをブリッジ回路にどのように接続するかに応じて、1つのフローチューブ内の信号またはフローチューブ間の信号を用途に応じて相殺するようにしてもよいしまたは増強するようにしてもよい。しかしながら、フローチューブ間の圧力及び温度がおおむね同じであるため、相対的なモメンタム項から導かれる障害物の検出はそのような変化に対して比較的鈍感であると考えられる。
次に図10を参照すると、このグラフは、ステンレス鋼製のフローチューブを有するコリオリ式質量流量計で行なわれるテストを例示している。流量が0lb/minである時にはモメンタム信号は存在しないが、流量が5000lb/minまで上昇していくにつれてひずみ測定値も上昇していくことから、非コリオリ式流量計の実施において、モメンタム項を導出し、流れの非対称性を指摘し、質量流量及び体積流量を算出する実行可能なアプローチとして、モメンタムにより誘発されるひずみを検出する伸張センサを用いることを正当化することができる。
上述の実施形態の詳細な記載は、本発明の技術範囲内に含まれるものとして本発明者が考えているすべての実施形態を完全に網羅するものではない。さらに正確にいえば、当業者にとって明らかなように、上述の実施形態のうちの一部の構成部材をさまざまに組み合わせてまたは除去してさらなる実施形態を作成してもよいし、また、このようなさらなる実施形態も本発明の技術範囲内、開示範囲内に含まれる。また、当業者にとって明らかなように、本発明の技術、開示の範囲に含まれるさらなる実施形態を作成するために、上述の実施形態を全体的にまたは部分的に組み合わせてもよい。
以上のように、本発明の特定の実施形態または実施例が例示の目的で記載されているが、当業者にとって明らかなように、本発明の技術範囲内において、さまざまな変更が可能である。本明細書に記載の教示内容を上述の及び対応する図面に記載の実施形態のみでなく他のデバイス、方法にも適用することができる。従って、本発明の技術範囲は添付の請求項によって決められるものである。

Claims (20)

  1. 1つ以上の導管を流れる流体のモメンタムを求める方法であって、
    流体の流れに起因する前記1つ以上の導管の伸張を示す伸張信号を伸張センサから受け取るステップと、
    モメンタム項を算出するステップと
    を含む、1つ以上の導管を流れる流体のモメンタムを求める方法。
  2. 前記モメンタム項を算出するステップが、
    Figure 2017525947
    で表される軸線方向ひずみ式から前記モメンタム項を導出するステップを含み、前記式で、
    mvがモメンタム項であり、
    εが前記1つ以上の導管の軸線方向のひずみであり、
    Ayが前記1つ以上の導管のアンカー力であり、
    が前記1つ以上の導管の断面積であり、
    Eが前記1つ以上の導管の弾性係数であり、
    mが前記流体の質量流量であり、
    vが前記流体の流速であり、
    Aが前記流体の断面積であり、
    avgが前記流体の平均静圧である、請求項1に記載の1つ以上の導管を流れる流体のモメンタムを求める方法。
  3. 温度センサから温度信号を受け取るステップと、温度補正モメンタム項を算出するステップとをさらに含む、請求項1に記載の1つ以上の導管を流れる流体のモメンタムを求める方法。
  4. 前記温度補正モメンタム項を算出するステップが
    Figure 2017525947
    で表される軸線方向ひずみ式から温度補正モメンタム項を導出するステップを含み、前記式で、
    Ayがアンカー力であり、
    mvがモメンタム項であり、
    εが前記1つ以上の導管の軸線方向ひずみであり、
    が前記1つ以上の導管の断面積であり、
    Eが前記1つ以上の導管の弾性係数であり、
    mが前記流体の質量流量であり、
    vが前記流体の流速であり、
    Aが前記流体の断面積であり、
    avgが前記流体の平均静圧であり、
    αが前記1つ以上の導管の線膨張係数であり、
    ΔTが前記1つ以上の導管の温度変化である、請求項3に記載の1つ以上の導管を流れる流体のモメンタムを求める方法。
  5. 前記1つ以上の導管が振動式流量計の1つ以上のフローチューブである、請求項1に記載の1つ以上の導管を流れる流体のモメンタムを求める方法。
  6. 前記1つ以上のフローチューブのうちの少なくとも1つのフローチューブをドライブ振動モードで振動させるステップと、
    前記1つ以上のフローチューブのうちの少なくとも1つのフローチューブに第一のピックオフ及び第二のピックオフを設けるステップと、
    前記ドライブ振動モードに対する振動応答に基づいて、前記第一のピックオフ及び前記第二のピックオフからそれぞれ第一のピックオフ信号及び第二のピックオフ信号を受け取るステップと、
    前記第一のピックオフ信号と前記第二のピックオフ信号との間の差を算出するステップと、
    前記ピックオフ信号の差から質量流量を求めるステップと、
    前記質量流量を前記モメンタム項と比較するステップと
    を含む、請求項5に記載の1つ以上の導管を流れる流体のモメンタムを求める方法。
  7. 前記質量流量を前記モメンタム項と比較するステップが、
    式m=ρAvを用いて速度vを算出するステップと、
    前記速度と前記質量流量を乗算することによりモメンタム積項算出値を算出するステップと、
    前記モメンタム積項算出値を前記モメンタム項と比較するステップと、
    前記モメンタム積項算出値が前記モメンタム項から前もって決められたしきい値より大きくずれている場合に故障を指摘するステップと
    を有し、前記式で、
    mが前記流体の質量流量であり、
    ρが前記流体の密度であり、
    Aが前記流体の断面積である、請求項6に記載の1つ以上の導管を流れる流体のモメンタムを求める方法。
  8. 前記1つ以上の導管におけるモメンタムリディレクション力にさらされる導管領域の近傍に伸張センサを設けるステップに関し、該方法が、
    前記ドライブ振動モードに対する振動応答に基づいて、第一の伸張センサ及び第二の伸張センサからそれぞれ第一の伸張センサ信号及び第二の伸張センサ信号を受け取るステップと、
    前記第一の伸張センサ信号から第一のモメンタム項及び前記第二の伸張センサ信号から第二のモメンタム項を算出するステップと、
    前記第一のモメンタム項を前記第二のモメンタム項と比較するステップと、
    前記第一のフローチューブと前記第二のフローチューブとの間の流れの非対称性の存在の有無を判断するステップと
    を有する、請求項5に記載の1つ以上の導管を流れる流体のモメンタムを求める方法。
  9. 前記第一のモメンタム項と前記第二のモメンタム項との差が前もって決められたしきい値よりも大きい場合、流れに非対称性が存在する旨を指摘するステップをさらに有する、請求項8に記載の1つ以上の導管を流れる流体のモメンタムを求める方法。
  10. 前記流体の密度及び前記モメンタム項を用いて質量流量及び体積流量を算出するステップを有する、請求項1に記載の1つ以上の導管を流れる流体のモメンタムを求める方法。
  11. 前記流体の密度を提供するステップが前記流体の密度を測定するステップを有する、請求項10に記載の1つ以上の導管を流れる流体のモメンタムを求める方法。
  12. センサ組立体(10)とメータ電子機器(20)とを有する流量計(5)であって、
    1つ以上のフローチューブ(103、103’)と、
    前記1つ以上のフローチューブ(103、103’)と結合され、前記1つ以上のフローチューブ(103、103’)にドライブモード振動を誘発するような向きに配置されるドライバ(104)と、
    前記1つ以上のフローチューブ(103、103’)と結合され、前記ドライブモード振動を検出するように構成される少なくとも2つのピックオフ(105、105’)と、
    前記1つ以上のフローチューブ(103、103’)と結合される1つ以上の伸張センサ(120)とを備えており、
    前記1つ以上の伸張センサ(120)が前記1つ以上のフローチューブ(103、103’)の流体モメンタム誘発ひずみに比例する振幅を有する信号を出力するように構成され、
    前記メータ電子機器(20)がモメンタム項を算出するように構成されてなる、センサ組立体(10)とメータ電子機器(20)とを有する流量計(5)。
  13. 前記モメンタム項が
    Figure 2017525947
    で表される軸線方向ひずみ式から導出され、前記式で、
    mvがモメンタム項であり、
    εが前記導管の軸線方向ひずみであり、
    Ayが前記導管のアンカー力であり、
    が前記導管の断面積であり、
    Eが前記導管の弾性係数であり、
    mが前記流体の質量流量であり、
    vが前記流体の流速であり、
    Aが前記流体の断面積であり、
    avgが前記流体の平均静圧である、請求項12に記載のセンサ組立体(10)とメータ電子機器(20)とを有する流量計(5)。
  14. 前記1つ以上のフローチューブ(103、103’)と結合される少なくとも1の温度センサ(106)を備え、前記メータ電子機器(20)が温度補正モメンタム項を算出するように構成されてなる、請求項12に記載のセンサ組立体(10)とメータ電子機器(20)とを有する流量計(5)。
  15. 前記温度補正モメンタムが
    Figure 2017525947
    で表される軸線方向ひずみ式から導出され、前記式で、
    Ayがアンカー力であり、
    mvがモメンタム項であり、
    εが前記導管の軸線方向ひずみであり、
    が前記導管の断面積であり、
    Eが前記導管の弾性係数であり、
    mが前記流体の質量流量であり、
    vが前記流体の流速であり、
    Aが前記流体の断面積であり、
    avgが前記流体の平均静圧であり、
    αが前記導管の線膨張係数であり、
    ΔTが前記導管の温度変化である、請求項14に記載のセンサ組立体(10)とメータ電子機器(20)とを有する流量計(5)。
  16. 前記伸張センサ(120)がひずみゲージ、光学センサ及びレーザーのうちの少なくとも1つである、請求項12に記載のセンサ組立体(10)とメータ電子機器(20)とを有する流量計(5)。
  17. 前記1つ以上のフローチューブ(103、103’)が180°のU字状の屈曲部及びΩ字状の屈曲部のうちの少なくとも1つを有してなる、請求項12に記載のセンサ組立体(10)とメータ電子機器(20)とを有する流量計(5)。
  18. 前記信号が前記流体モメンタム誘発ひずみに比例する振幅を有する抵抗である、請求項12に記載のセンサ組立体(10)とメータ電子機器(20)とを有する流量計(5)。
  19. 前記1つ以上のフローチューブ(103、103’)と結合される前記1つ以上の伸張センサ(120)が前記1つ以上のフローチューブ(103、103’)のうちの第一のフローチューブ(103)と結合される第一の伸張センサ(120)と、前記1つ以上のフローチューブ(103、103’)のうちの第二のフローチューブ(103’)と結合される第二の伸張センサ(120)とから構成されてなる、請求項12に記載のセンサ組立体(10)とメータ電子機器(20)とを有する流量計(5)。
  20. 前記メータ電子機器(20)が前記第一のフローチューブ(103)と前記第二のフローチューブ(103’)と間の流れの非対称性を検出するように構成されてなる、請求項19に記載のセンサ組立体(10)とメータ電子機器(20)とを有する流量計(5)。
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