JP2017525480A - 遠赤外線加熱衣類乾燥機及びその衣類乾燥制御方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、遠赤外線加熱衣類乾燥機及びその衣類乾燥制御方法を提供する。衣類乾燥ドラムを含む遠赤外線加熱衣類乾燥機は、少なくとも1つの遠赤外線ヒーター(1)と、衣類乾燥ドラムの排気湿度を検出するための湿度センサ(6)と、リレー(3)と、出力端が前記リレー(3)に接続されるコントローラ(2)とを更に含み、すべての遠赤外線ヒーター(1)は前記リレー(3)によって電源(4)に接続され、そのうちの1つの前記遠赤外線ヒーター(1)の内部に1つの第1温度センサ(5)が取り付けられ、前記第1温度センサ(5)と前記湿度センサ(6)は前記コントローラ(2)の入力端に接続され、前記コントローラ(2)は、受信した温度信号又は湿度信号に応じて前記リレー(3)のオン・オフを制御する。上記制御システムにより、回路が簡素化されるとともに、コストが節約される。
Description
本発明は、衣類乾燥機の分野に関し、具体的には、遠赤外線加熱衣類乾燥機及びその衣類乾燥制御方法に関する。
従来技術において、遠赤外線加熱技術を利用して衣類を乾燥させ、具体的には、乾燥ドラム又は乾燥ドラムの外側に、遠赤外線を発することができる遠赤外線ヒーターが設置される衣類乾燥機又は洗濯乾燥機がある。遠赤外線は水分に吸収されるが、空気に吸収されないエネルギー特性を有するため、遠赤外線が乾燥ドラムの内部に照射されると、被加熱物内の水分に吸収され、熱エネルギーに直接変換されて被加熱物内の水分を水蒸気に変換して排出する。
しかし、従来の衣類乾燥機又は洗濯乾燥機に用いられる遠赤外線加熱技術は、一般的にPCB(Printed Circuit Board)プリント回路基板に設置された1つのリレーによって1組の遠赤外線ヒーターのオン・オフを制御し、遠赤外線ヒーターの温度が高すぎることを防止するために、各遠赤外線ヒーターの付近に1つの温度コントローラがそれぞれ取り付けられ、且つドラム内の温度を規準を超えないように制御するために、乾燥ドラム内に1つの温度センサが設置されている。そのため、従来の遠赤外線加熱制御方式を利用する場合、各遠赤外線ヒーターに1つのリレー及び温度コントローラを配置して制御を行う必要があり、衣類乾燥機又は洗濯乾燥機全体に複数組のリレー及び温度コントローラを設置する必要があるため、配線が複雑となり、コストがかかる。
遠赤外線ヒーターにはTCM材料が用いられ、TCM(Tin Ceramic Membrane)は機能セラミック複合電熱新材料であり、電気エネルギーを熱エネルギーに変換してから遠赤外線に更に変換し、低、中温の高効率遠赤外線素子に製造でき、豊富な長波遠赤外線を生成できる特徴を有し、熱電分野において先駆的で省エネ且つ最先端のハイテク新製品であり、その熱効率が92%に達し、通常の熱電素子に比べて20%〜30%節電し、クリーンエネルギーとして環境保護の要求を完全に満たしている。遠赤外線ヒーターを衣類乾燥機又は洗濯乾燥機に用いて衣類を乾燥させると、遠赤外線ヒーターのパワー密度が比較的低いため、比較的大きい加熱面積が必要となる。従来の遠赤外線ヒーターは、一般的に1枚当たりのパワーが200〜400Wであり、普通の5kg衣類乾燥機を例として、少なくとも3〜6枚の遠赤外線ヒーターが必要となる。従来の加熱制御方式を利用する場合、各遠赤外線ヒーターに1つのリレー及び温度コントローラを配置する必要があり、つまり3〜6組のリレー及び温度コントローラを配置する必要があるため、配線が複雑となり、コストがかかる。
上記説明から、従来技術に存在する制御システムの配線が複雑であり、且つコストがかかるという課題を解決するために、新たな遠赤外線衣類乾燥制御システムを提供する必要がある。
これに鑑み、本発明は、すべての遠赤外線ヒーターをモニタリングするために、1つのリレー及び1つの温度コントローラのみを配置すればよく、回路が簡素化されるとともに、コストが節約される遠赤外線加熱衣類乾燥機を提供することを目的とする。
本発明は、上記遠赤外線加熱衣類乾燥機に適用される遠赤外線加熱衣類乾燥機の制御方法を提供することをもう一つの目的とし、その制御方法が簡単であり、操作しやすい。
本発明の実施形態は、以下の技術方案を採用する。
衣類乾燥ドラムを含む遠赤外線加熱衣類乾燥機であって、少なくとも1つの遠赤外線ヒーターと、衣類乾燥ドラムの排気湿度を検出するための湿度センサと、リレーと、出力端が前記リレーに接続されるコントローラとを更に含み、すべての遠赤外線ヒーターは前記リレーによって電源に接続され、そのうちの1つの前記遠赤外線ヒーターの内部に1つの第1温度センサが取り付けられ、前記第1温度センサと前記湿度センサは前記コントローラの入力端に接続され、前記コントローラは、受信した温度信号又は湿度信号に応じて前記リレーのオン・オフを制御する。
好ましくは、前記衣類乾燥ドラム内の温度を検出するための少なくとも1つの第2温度センサを更に含み、前記第2温度センサは前記コントローラの入力端に接続されている。
好ましくは、前記第2温度センサは前記衣類乾燥機の風出口に設置されている。
好ましくは、前記湿度センサは前記衣類乾燥機の風出口に設置されている。
好ましくは、前記衣類乾燥機の風入口に、パワーが10W〜20Wであり、前記コントローラに接続されている送風機が設置されている。
好ましくは、前記衣類乾燥ドラムに、衣類乾燥ドラムの内部を加熱するように、前記遠赤外線ヒーターが取り付けられる取付穴が設置されている。
好ましくは、前記衣類乾燥ドラムに少なくとも1組の穴アレイが設けられており、各組の前記穴アレイはいずれも複数の穴から構成され、前記遠赤外線ヒーターは、前記穴アレイの外側に設置され、前記穴アレイによって前記衣類乾燥ドラムの内部を加熱することができる。
第1形態に記載の遠赤外線加熱衣類乾燥機に適用される遠赤外線加熱衣類乾燥機の制御方法であって、
第1温度センサにより、遠赤外線ヒーター内の温度を検出し、信号としてコントローラに伝送するとともに、湿度センサにより、衣類乾燥ドラム内のガスの湿度を検出し、信号としてコントローラに伝送するステップS11と、
コントローラにより、受信した湿度値を予め設定された湿度値と比較し、湿度値が予め設定された湿度値を超える場合と、ステップS14を実行し、湿度値が予め設定された湿度値以下である場合、ステップS13を実行するステップS12と、
コントローラにより、リレーをオフ状態となるように制御するステップS13と、
コントローラにより、受信した遠赤外線ヒーター内の温度を予め設定された上限温度Tmax1及び予め設定された下限温度Tmin1と比較し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された上限温度Tmax1を超える場合、ステップS13を実行し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された下限温度Tmin1未満である場合、ステップS15を実行するステップS14と、
コントローラにより、リレーをオン状態となるように制御するステップS15とを含む。
第1温度センサにより、遠赤外線ヒーター内の温度を検出し、信号としてコントローラに伝送するとともに、湿度センサにより、衣類乾燥ドラム内のガスの湿度を検出し、信号としてコントローラに伝送するステップS11と、
コントローラにより、受信した湿度値を予め設定された湿度値と比較し、湿度値が予め設定された湿度値を超える場合と、ステップS14を実行し、湿度値が予め設定された湿度値以下である場合、ステップS13を実行するステップS12と、
コントローラにより、リレーをオフ状態となるように制御するステップS13と、
コントローラにより、受信した遠赤外線ヒーター内の温度を予め設定された上限温度Tmax1及び予め設定された下限温度Tmin1と比較し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された上限温度Tmax1を超える場合、ステップS13を実行し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された下限温度Tmin1未満である場合、ステップS15を実行するステップS14と、
コントローラにより、リレーをオン状態となるように制御するステップS15とを含む。
第2形態に記載の遠赤外線加熱衣類乾燥機に適用される遠赤外線加熱衣類乾燥機の制御方法であって、
第1温度センサにより、遠赤外線ヒーター内の温度を検出し、信号としてコントローラに伝送し、湿度センサにより、衣類乾燥ドラム内のガスの湿度を検出し、信号としてコントローラに伝送するとともに、第2温度センサにより、衣類乾燥ドラム内の温度を検出し、信号としてコントローラに伝送するステップS21と、
コントローラにより、受信した湿度値を予め設定された湿度値と比較し、湿度値が予め設定された湿度値を超える場合、ステップS24を実行し、湿度値が予め設定された湿度値以下である場合、ステップS23を実行するステップS22と、
コントローラにより、リレーをオフ状態となるように制御するステップS23と、
コントローラにより、受信した遠赤外線ヒーター内の温度を予め設定された上限温度Tmax1及び予め設定された下限温度Tmin1と比較するとともに、受信した衣類乾燥ドラム内の温度を予め設定された上限温度Tmax2及び予め設定された下限温度Tmin2と比較し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された上限温度Tmax1を超えること、及び衣類乾燥ドラム内の温度が予め設定された上限温度Tmax2を超えることの少なくとも1つを満たす場合、ステップS23を実行し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された下限温度Tmin1未満であること、及び衣類乾燥ドラム内の温度が予め設定された下限温度Tmin2未満であることの少なくとも1つを満たす場合、ステップS25を実行するステップS24と、
コントローラにより、リレーをオン状態となるように制御するステップS25とを含む。
第1温度センサにより、遠赤外線ヒーター内の温度を検出し、信号としてコントローラに伝送し、湿度センサにより、衣類乾燥ドラム内のガスの湿度を検出し、信号としてコントローラに伝送するとともに、第2温度センサにより、衣類乾燥ドラム内の温度を検出し、信号としてコントローラに伝送するステップS21と、
コントローラにより、受信した湿度値を予め設定された湿度値と比較し、湿度値が予め設定された湿度値を超える場合、ステップS24を実行し、湿度値が予め設定された湿度値以下である場合、ステップS23を実行するステップS22と、
コントローラにより、リレーをオフ状態となるように制御するステップS23と、
コントローラにより、受信した遠赤外線ヒーター内の温度を予め設定された上限温度Tmax1及び予め設定された下限温度Tmin1と比較するとともに、受信した衣類乾燥ドラム内の温度を予め設定された上限温度Tmax2及び予め設定された下限温度Tmin2と比較し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された上限温度Tmax1を超えること、及び衣類乾燥ドラム内の温度が予め設定された上限温度Tmax2を超えることの少なくとも1つを満たす場合、ステップS23を実行し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された下限温度Tmin1未満であること、及び衣類乾燥ドラム内の温度が予め設定された下限温度Tmin2未満であることの少なくとも1つを満たす場合、ステップS25を実行するステップS24と、
コントローラにより、リレーをオン状態となるように制御するステップS25とを含む。
本発明の実施形態に係る技術方案の有益な技術的効果は、以下のとおりである。つまり、すべての遠赤外線ヒーターは1つのリレーによって電源に接続され、即ち1つのリレーによってすべての遠赤外線ヒーターのオン・オフが制御され、そのうちの1つの遠赤外線ヒーターの内部に1つの第1温度センサが取り付けられ、第1温度センサと衣類乾燥ドラムの排気湿度を検出するための湿度センサは、コントローラに接続され、コントローラは、受信した温度信号又は湿度信号に応じてリレーのオン・オフを制御する。そのため、上記制御システムにより、回路が簡素化されるとともに、コストが節約される。
本発明の実施形態に係る技術方案をより明確に説明するために、以下、本発明の実施形態の説明に使用すべき図面を簡単に説明する。明らかに、下記図面は本発明のいくつかの実施形態を示すものに過ぎず、当業者にとって、創造的な労働を行わない前提で、本発明の実施形態の内容とこれらの図面に基づいて他の図面を得ることが可能である。
本発明の実施形態に係る技術方案をより明確に説明するために、以下、本発明の実施形態の説明に使用すべき図面を簡単に説明する。明らかに、下記図面は本発明のいくつかの実施形態を示すものに過ぎず、当業者にとって、創造的な労働を行わない前提で、本発明の実施形態の内容とこれらの図面に基づいて他の図面を得ることが可能である。
本発明が解決しようとする技術的課題、採用する技術的手段及び達成する技術的効果をより明確にするために、以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係る技術的手段をより詳しく説明する。明らかに、ここに記載された実施形態は、本発明の一部の実施形態に過ぎず、全ての実施形態ではない。本発明の実施形態を基に、当業者が創造的な労働を行わない前提で得た全ての他の実施形態は、いずれも本発明の保護範囲内に含まれる。
<装置実施形態>
本出願に係る遠赤外線ヒーターは、洗濯乾燥機に適用してもよく、衣類乾燥機に適用してもよい。以下、衣類乾燥機を例として説明する。衣類乾燥機は、筐体及び遠赤外線衣類乾燥制御システムを含み、前記遠赤外線衣類乾燥制御システムは、前記筐体の内部に回動可能に設置される衣類乾燥ドラムを含む。図1は、本発明の装置実施形態に係る遠赤外線衣類乾燥制御システムの構造模式図である。図1に示すように、前記遠赤外線衣類乾燥制御システムは、少なくとも1つの遠赤外線ヒーター1と、衣類乾燥ドラムの排気湿度を検出するための湿度センサ6と、リレー3と、出力端が前記リレー3に接続されるコントローラ2とを更に含み、前記コントローラ2は電源4に接続され、すべての遠赤外線ヒーター1は1つの前記リレー3によって電源4に接続され、そのうちの1つの前記遠赤外線ヒーター1の内部に1つの第1温度センサ5が取り付けられ、前記第1温度センサ5と前記湿度センサ6は、前記コントローラ2の入力端に接続され、前記コントローラ2は、受信した温度信号又は湿度信号に応じて前記リレー3のオン・オフを制御する。
本出願に係る遠赤外線ヒーターは、洗濯乾燥機に適用してもよく、衣類乾燥機に適用してもよい。以下、衣類乾燥機を例として説明する。衣類乾燥機は、筐体及び遠赤外線衣類乾燥制御システムを含み、前記遠赤外線衣類乾燥制御システムは、前記筐体の内部に回動可能に設置される衣類乾燥ドラムを含む。図1は、本発明の装置実施形態に係る遠赤外線衣類乾燥制御システムの構造模式図である。図1に示すように、前記遠赤外線衣類乾燥制御システムは、少なくとも1つの遠赤外線ヒーター1と、衣類乾燥ドラムの排気湿度を検出するための湿度センサ6と、リレー3と、出力端が前記リレー3に接続されるコントローラ2とを更に含み、前記コントローラ2は電源4に接続され、すべての遠赤外線ヒーター1は1つの前記リレー3によって電源4に接続され、そのうちの1つの前記遠赤外線ヒーター1の内部に1つの第1温度センサ5が取り付けられ、前記第1温度センサ5と前記湿度センサ6は、前記コントローラ2の入力端に接続され、前記コントローラ2は、受信した温度信号又は湿度信号に応じて前記リレー3のオン・オフを制御する。
動作時、第1温度センサ5により、遠赤外線ヒーター1内の温度を検出し、信号としてコントローラ2に伝送するとともに、湿度センサ6により、衣類乾燥ドラムから排出されるガスの湿度を検出し、信号としてコントローラ2に伝送する。
コントローラ2により、受信した遠赤外線ヒーター内の温度を予め設定された上限温度Tmax1及び予め設定された下限温度Tmin1と比較し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された上限温度Tmax1を超えると、リレー3をオフとなるように制御し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された下限温度Tmin1未満であると、リレー3をオンとなるように制御するとともに、コントローラ2により、受信した湿度値を予め設定された湿度値と比較し、湿度値が予め設定された湿度値未満であると、リレー3をオフとなるように制御するとともに、乾燥過程を終了する。
遠赤外線ヒーター1自体が温度制限特性(TCMのシリーズによって温度が異なり、一般的に200〜400度である)及び高度の一致性を有するため、本制御システムは、機械的な温度コントローラを用いず、1枚の遠赤外線ヒーター1のみに、温度を検出して制御するための1つの第1温度センサ5が取り付けられている。具体的には、前記第1温度センサ5は、前記遠赤外線ヒーター1の内側に取り付けられている。遠赤外線ヒーター1は電流が徐々に増大する特性を有し、複数のリレー3を用いてそれぞれ制御を行わず、1つのリレー3のみを用いてすべての遠赤外線ヒーター1を制御する。このように、本システムは、1つの第1温度センサ5及び1つのリレー3のみを用いてすべての遠赤外線ヒーター1を制御することで、回路が簡素化されるとともに、コストが節約される。
本実施形態において、前記遠赤外線ヒーター1は、前記衣類乾燥ドラムに取り付けられてもよく、前記衣類乾燥ドラムと筐体との間に取り付けられてもよい。前記遠赤外線ヒーター1が前記衣類乾燥ドラムに取り付けられている場合、前記衣類乾燥ドラムに、衣類乾燥ドラムの内部を加熱するように、前記遠赤外線ヒーター1が取り付けられる取付穴が設置されている。
本実施形態において、他の好ましい形態として、前記遠赤外線ヒーター1が前記衣類乾燥ドラムと筐体との間に取り付けられている場合、前記衣類乾燥ドラムに少なくとも1組の穴アレイが設けられており、各組の前記穴アレイはいずれも複数の穴から構成され、前記遠赤外線ヒーター1は、穴アレイの外側に設置され、前記穴アレイによって前記衣類乾燥ドラムの内部を加熱することができる。
従来技術において、衣類乾燥システムで使用される遠赤外線ヒーターは通常の動作温度が600℃であるが、異常の場合、1000℃にも達するため、温度に対する制御が特に重要となり、上記で言及されたように遠赤外線ヒーターに対して温度検出及び保護を行うだけでなく、衣類乾燥ドラム内に温度センサが更に設置されており、当該温度センサは、衣類乾燥ドラム内の温度が高すぎて衣類の損傷につながることを防止するように、衣類乾燥ドラム内の温度を検出するために用いられる。そこで、ドラム内の温度をできるだけ均一にするために、高パワーの送風機を全体的に配備することが要求される。但し、風速がやや低くなり、風道が多少塞がれると、安全上の問題が発生するおそれがある。
本制御システムにおいて、遠赤外線ヒーター1を用いて衣類を加熱し、遠赤外線ヒーター1はそれ自体の温度が規制されているものであり、例えば200シリーズの最高温度が200℃以下であり、当該温度を超えると電源が自動的にオフになる。また、遠赤外線ヒーター1の衣類に対する加熱は、空気を媒体にするのではなく、発した遠赤外線放射によって衣類における水分を直接加熱する。この2つのことにより、まず、使用の安全性を確保したため、従来の衣類乾燥システムにおいて衣類乾燥ドラム内に設置された温度センサが、それほど重要ではなくなり、衣類乾燥ドラム内の温度検出の正確性も、風速に依存しなくなる。しかしながら、乾燥させようとする衣類が化学繊維やウール等の温度に対する要求が比較的高い布地から製造されるものである場合、衣類乾燥ドラム内の温度に対する要求も同様に比較的高い。
従って、本実施形態において、好ましい形態として、前記衣類乾燥機に少なくとも1つの第2温度センサ7が更に設置され、前記第2温度センサ7は、前記コントローラ2の入力端に接続され、衣類乾燥ドラム内の温度を検出してコントローラ2に伝送するために用いられる。コントローラ2は、受信した衣類乾燥ドラム内の温度を予め設定された上限温度Tmax2及び予め設定された下限温度Tmin2と比較し、衣類乾燥ドラム内の温度が予め設定された上限温度Tmax2を超えると、リレー3をオフとなるように制御し、衣類乾燥ドラム内の温度が予め設定された下限温度Tmin2未満であると、リレー3をオンとなるように制御する。
本実施形態において、好ましい形態として、前記第2温度センサ7は前記衣類乾燥機の風出口に設置されている。
本実施形態において、前記第2温度センサ7の数は少なくとも1つである。第2温度センサ7の数が複数である場合、すべての第2温度センサ7により、検出した衣類乾燥ドラム内の温度をコントローラ2に伝送した後、コントローラ2により、受信したすべての衣類乾燥ドラム内の温度に対して平均値を取る。その後、当該平均値を予め設定された上限温度Tmax2及び予め設定された下限温度Tmin2と比較する。
本実施形態において、好ましい形態として、前記衣類乾燥機の風入口に、パワーが10W〜20Wであり、前記コントローラ2に接続されている送風機8が設置され、コントローラ2により送風機8の回動が制御される。本制御システムにおいて、風速に依存することが避けられたため、高パワーの送風機の使用が避けられ、1つの比較的小さい送風機のみで放湿を補助すればよい。よって、このような衣類乾燥機は騒音が非常に低い。
本実施形態において、本制御システムにパワーの低い送風機が用いられ、湿気を含む熱いガスが衣類乾燥機上部の風出口へ集まるため、好ましい形態として、前記湿度センサ6は、湿度をより確実に測定するように、衣類乾燥機の風出口に設置されている。
本実施形態において、好ましい形態として、前記コントローラ2はPCB集積回路基板とする。
<方法実施形態>
本出願は、遠赤外線加熱衣類乾燥機の制御方法を更に提供し、当該衣類乾燥制御方法は、第2温度センサ7が設置されず、第1温度センサ5と湿度センサ6が内設される遠赤外線加熱衣類乾燥機に適用されるものである。図2は、本発明の方法実施形態に係る衣類乾燥制御方法のフローチャートである。図2に示すように、当該制御方法は、
乾燥過程を開始した後、第1温度センサ5により、遠赤外線ヒーター1内の温度を検出し、信号としてコントローラ2に伝送するとともに、湿度センサ6により、衣類乾燥ドラム内のガスの湿度を検出し、信号としてコントローラ2に伝送するステップS11と、
コントローラ2により、受信した湿度値を予め設定された湿度値と比較し、湿度値が予め設定された湿度値以下である場合、衣類乾燥ドラム内の衣類の乾燥が完了したことを意味するので、ステップS13を実行し、湿度値が予め設定された湿度値を超える場合、ステップS14を実行するステップS12と、
コントローラ2により、リレー3がオフ状態であるか否かを判断し、オフ状態でない場合、リレー3をオフ状態となるように制御するとともに、乾燥過程全体を終了するステップS13と、
コントローラ2により、受信した遠赤外線ヒーター内の温度を予め設定された上限温度Tmax1及び予め設定された下限温度Tmin1と比較し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された上限温度Tmax1を超える場合、ステップS13を実行し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された下限温度Tmin1未満である場合、ステップS15を実行し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された上限温度Tmax1以下であり、且つ予め設定された下限温度Tmin1以上である場合、コントローラ2が応答しないステップS14と、
コントローラ2により、リレー3がオン状態であるか否かを判断し、リレー3がオン状態でない場合、コントローラ2により、リレー3をオン状態となるように制御し、遠赤外線ヒーター1により、改めて赤外線を発するステップS15とを含む。
本出願は、遠赤外線加熱衣類乾燥機の制御方法を更に提供し、当該衣類乾燥制御方法は、第2温度センサ7が設置されず、第1温度センサ5と湿度センサ6が内設される遠赤外線加熱衣類乾燥機に適用されるものである。図2は、本発明の方法実施形態に係る衣類乾燥制御方法のフローチャートである。図2に示すように、当該制御方法は、
乾燥過程を開始した後、第1温度センサ5により、遠赤外線ヒーター1内の温度を検出し、信号としてコントローラ2に伝送するとともに、湿度センサ6により、衣類乾燥ドラム内のガスの湿度を検出し、信号としてコントローラ2に伝送するステップS11と、
コントローラ2により、受信した湿度値を予め設定された湿度値と比較し、湿度値が予め設定された湿度値以下である場合、衣類乾燥ドラム内の衣類の乾燥が完了したことを意味するので、ステップS13を実行し、湿度値が予め設定された湿度値を超える場合、ステップS14を実行するステップS12と、
コントローラ2により、リレー3がオフ状態であるか否かを判断し、オフ状態でない場合、リレー3をオフ状態となるように制御するとともに、乾燥過程全体を終了するステップS13と、
コントローラ2により、受信した遠赤外線ヒーター内の温度を予め設定された上限温度Tmax1及び予め設定された下限温度Tmin1と比較し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された上限温度Tmax1を超える場合、ステップS13を実行し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された下限温度Tmin1未満である場合、ステップS15を実行し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された上限温度Tmax1以下であり、且つ予め設定された下限温度Tmin1以上である場合、コントローラ2が応答しないステップS14と、
コントローラ2により、リレー3がオン状態であるか否かを判断し、リレー3がオン状態でない場合、コントローラ2により、リレー3をオン状態となるように制御し、遠赤外線ヒーター1により、改めて赤外線を発するステップS15とを含む。
本実施形態において、前記予め設定された上限温度Tmax1は、190℃〜210℃の範囲内にあることが好ましいが、これに限定されるものではなく、具体的な状況に応じて設定することができる。前記予め設定された下限温度Tmin1は、140℃〜160℃の範囲内にあることが好ましいが、これに限定されるものではなく、具体的な状況に応じて設定することができる。
本出願は、他の遠赤外線加熱衣類乾燥機の制御方法を更に提供し、当該制御方法は、第1温度センサ5と湿度センサ6が内設されるとともに、ドラム内に第2温度センサ7が設置される遠赤外線加熱衣類乾燥機に適用されるものである。図3は、本発明の方法実施形態に係る衣類乾燥制御方法の好ましい形態のフローチャートである。図3に示すように、制御方法は、
乾燥過程を開始した後、第1温度センサ5により、遠赤外線ヒーター1内の温度を検出し、信号としてコントローラ2に伝送し、湿度センサ6により、衣類乾燥ドラム内のガスの湿度を検出し、信号としてコントローラ2に伝送するとともに、第2温度センサ7により、衣類乾燥ドラム内の温度を検出し、信号としてコントローラ2に伝送するステップS21と、
コントローラ2により、受信した湿度値を予め設定された湿度値と比較し、湿度値が予め設定された湿度値を超える場合、ステップS24を実行し、湿度値が予め設定された湿度値以下である場合、衣類乾燥ドラム内の衣類の乾燥が完了したことを意味するので、ステップS23を実行するステップS22と、
コントローラ2により、リレー3がオフ状態であるか否かを判断し、オフ状態でない場合、リレー3をオフ状態となるように制御するとともに、乾燥過程全体を終了するステップS23と、
コントローラ2により、受信した遠赤外線ヒーター内の温度を予め設定された上限温度Tmax1及び予め設定された下限温度Tmin1と比較するとともに、受信した衣類乾燥ドラム内の温度を予め設定された上限温度Tmax2及び予め設定された下限温度Tmin2と比較し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された上限温度Tmax1を超えること、及び衣類乾燥ドラム内の温度が予め設定された上限温度Tmax2を超えることの少なくとも1つを満たす場合、衣類乾燥ドラム内の温度及び/又は遠赤外線ヒーター1内の温度が高すぎることを意味するので、衣類及び/又は遠赤外線ヒーター1の焼損を防止するために、ステップS23を実行し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された下限温度Tmin1未満であること、及び衣類乾燥ドラム内の温度が予め設定された下限温度Tmin2未満であることの少なくとも1つを満たす場合、衣類乾燥ドラム内の温度及び/又は遠赤外線ヒーター1内の温度が低すぎることを意味するので、ステップS25を実行し、さもなければ、コントローラ2が応答しないステップS24と、
コントローラ2により、リレー3がオン状態であるか否かを判断し、オン状態でない場合、リレー3をオン状態となるように制御し、遠赤外線ヒーター1により、加熱を継続するように、衣類乾燥ドラム内の衣類に改めて赤外線を発するステップS25とを含む。
乾燥過程を開始した後、第1温度センサ5により、遠赤外線ヒーター1内の温度を検出し、信号としてコントローラ2に伝送し、湿度センサ6により、衣類乾燥ドラム内のガスの湿度を検出し、信号としてコントローラ2に伝送するとともに、第2温度センサ7により、衣類乾燥ドラム内の温度を検出し、信号としてコントローラ2に伝送するステップS21と、
コントローラ2により、受信した湿度値を予め設定された湿度値と比較し、湿度値が予め設定された湿度値を超える場合、ステップS24を実行し、湿度値が予め設定された湿度値以下である場合、衣類乾燥ドラム内の衣類の乾燥が完了したことを意味するので、ステップS23を実行するステップS22と、
コントローラ2により、リレー3がオフ状態であるか否かを判断し、オフ状態でない場合、リレー3をオフ状態となるように制御するとともに、乾燥過程全体を終了するステップS23と、
コントローラ2により、受信した遠赤外線ヒーター内の温度を予め設定された上限温度Tmax1及び予め設定された下限温度Tmin1と比較するとともに、受信した衣類乾燥ドラム内の温度を予め設定された上限温度Tmax2及び予め設定された下限温度Tmin2と比較し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された上限温度Tmax1を超えること、及び衣類乾燥ドラム内の温度が予め設定された上限温度Tmax2を超えることの少なくとも1つを満たす場合、衣類乾燥ドラム内の温度及び/又は遠赤外線ヒーター1内の温度が高すぎることを意味するので、衣類及び/又は遠赤外線ヒーター1の焼損を防止するために、ステップS23を実行し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された下限温度Tmin1未満であること、及び衣類乾燥ドラム内の温度が予め設定された下限温度Tmin2未満であることの少なくとも1つを満たす場合、衣類乾燥ドラム内の温度及び/又は遠赤外線ヒーター1内の温度が低すぎることを意味するので、ステップS25を実行し、さもなければ、コントローラ2が応答しないステップS24と、
コントローラ2により、リレー3がオン状態であるか否かを判断し、オン状態でない場合、リレー3をオン状態となるように制御し、遠赤外線ヒーター1により、加熱を継続するように、衣類乾燥ドラム内の衣類に改めて赤外線を発するステップS25とを含む。
なお、上記説明は本発明の好適な実施形態及び使用される技術原理に過ぎない。当業者は、本発明がここに記載された特定の実施形態に限定されず、当業者により、本発明の保護範囲を逸脱しない範囲で、各種の明らかな変更、調整及び置換を行うことができるということを理解すべきである。従って、上記実施形態により本発明を詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の構想を逸脱しない場合、他の均等な実施形態をより多く含んでもよく、本発明の保護範囲は添付された特許請求の範囲によって決定される。
1 遠赤外線ヒーター
2 コントローラ
3 リレー
4 電源
5 第1温度センサ
6 湿度センサ
7 第2温度センサ
8 送風機
2 コントローラ
3 リレー
4 電源
5 第1温度センサ
6 湿度センサ
7 第2温度センサ
8 送風機
Claims (9)
- 衣類乾燥ドラムを含む遠赤外線加熱衣類乾燥機であって、
少なくとも1つの遠赤外線ヒーターと、衣類乾燥ドラムの排気湿度を検出するための湿度センサと、リレーと、出力端が前記リレーに接続されるコントローラとを更に含み、すべての遠赤外線ヒーターは前記リレーによって電源に接続され、そのうちの1つの前記遠赤外線ヒーターの内部に1つの第1温度センサが取り付けられ、前記第1温度センサと前記湿度センサは前記コントローラの入力端に接続され、前記コントローラは、受信した温度信号又は湿度信号に応じて前記リレーのオン・オフを制御する、ことを特徴とする遠赤外線加熱衣類乾燥機。 - 前記衣類乾燥ドラム内の温度を検出するための少なくとも1つの第2温度センサを更に含み、前記第2温度センサは前記コントローラの入力端に接続されている、ことを特徴とする請求項1に記載の遠赤外線加熱衣類乾燥機。
- 前記第2温度センサは前記衣類乾燥機の風出口に設置されている、ことを特徴とする請求項2に記載の遠赤外線加熱衣類乾燥機。
- 前記湿度センサは前記衣類乾燥機の風出口に設置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の遠赤外線加熱衣類乾燥機。
- 前記衣類乾燥機の風入口に、パワーが10W〜20Wであり、前記コントローラに接続されている送風機が設置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の遠赤外線加熱衣類乾燥機。
- 前記衣類乾燥ドラムに、衣類乾燥ドラムの内部を加熱するように、前記遠赤外線ヒーターが取り付けられる取付穴が設置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の遠赤外線加熱衣類乾燥機。
- 前記衣類乾燥ドラムに少なくとも1組の穴アレイが設けられており、各組の前記穴アレイはいずれも複数の穴から構成され、前記遠赤外線ヒーターは、前記穴アレイの外側に設置され、前記穴アレイによって前記衣類乾燥ドラムの内部を加熱することができる、ことを特徴とする請求項1に記載の遠赤外線加熱衣類乾燥機。
- 請求項1に記載の遠赤外線加熱衣類乾燥機に適用される遠赤外線加熱衣類乾燥機の制御方法であって、
第1温度センサにより、遠赤外線ヒーター内の温度を検出し、信号としてコントローラに伝送するとともに、湿度センサにより、衣類乾燥ドラム内のガスの湿度を検出し、信号としてコントローラに伝送するステップS11と、
コントローラにより、受信した湿度値を予め設定された湿度値と比較し、湿度値が予め設定された湿度値を超える場合、ステップS14を実行し、湿度値が予め設定された湿度値以下である場合、ステップS13を実行するステップS12と、
コントローラにより、リレーをオフ状態となるように制御するステップS13と、
コントローラにより、受信した遠赤外線ヒーター内の温度を予め設定された上限温度Tmax1及び予め設定された下限温度Tmin1と比較し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された上限温度Tmax1を超える場合、ステップS13を実行し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された下限温度Tmin1未満である場合、ステップS15を実行するステップS14と、
コントローラにより、リレーをオン状態となるように制御するステップS15と、を含む、ことを特徴とする遠赤外線加熱衣類乾燥機の制御方法。 - 請求項2に記載の遠赤外線加熱衣類乾燥機に適用される遠赤外線加熱衣類乾燥機の制御方法であって、
第1温度センサにより、遠赤外線ヒーター内の温度を検出し、信号としてコントローラに伝送し、湿度センサにより、衣類乾燥ドラム内のガスの湿度を検出し、信号としてコントローラに伝送するとともに、第2温度センサにより、衣類乾燥ドラム内の温度を検出し、信号としてコントローラに伝送するステップS21と、
コントローラにより、受信した湿度値を予め設定された湿度値と比較し、湿度値が予め設定された湿度値を超える場合、ステップS24を実行し、湿度値が予め設定された湿度値以下である場合、ステップS23を実行するステップS22と、
コントローラにより、リレーをオフ状態となるように制御するステップS23と、
コントローラにより、受信した遠赤外線ヒーター内の温度を予め設定された上限温度Tmax1及び予め設定された下限温度Tmin1と比較するとともに、受信した衣類乾燥ドラム内の温度を予め設定された上限温度Tmax2及び予め設定された下限温度Tmin2と比較し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された上限温度Tmax1を超えること、及び衣類乾燥ドラム内の温度が予め設定された上限温度Tmax2を超えることの少なくとも1つを満たす場合、ステップS23を実行し、遠赤外線ヒーター内の温度が予め設定された下限温度Tmin1未満であること、及び衣類乾燥ドラム内の温度が予め設定された下限温度Tmin2未満であることの少なくとも1つを満たす場合、ステップS25を実行するステップS24と、
コントローラにより、リレーをオン状態となるように制御するステップS25と、を含む、ことを特徴とする遠赤外線加熱衣類乾燥機の制御方法。
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